JP2002340328A - 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法 - Google Patents

燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法

Info

Publication number
JP2002340328A
JP2002340328A JP2001149791A JP2001149791A JP2002340328A JP 2002340328 A JP2002340328 A JP 2002340328A JP 2001149791 A JP2001149791 A JP 2001149791A JP 2001149791 A JP2001149791 A JP 2001149791A JP 2002340328 A JP2002340328 A JP 2002340328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
air
combustion air
air supply
furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001149791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Taguma
昌夫 田熊
Shinya Tsuneizumi
慎也 常泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001149791A priority Critical patent/JP2002340328A/ja
Publication of JP2002340328A publication Critical patent/JP2002340328A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Supply (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼負荷が変動しても安定した二段燃焼を維
持できる空気の供給ノズルおよび供給方法を提供するこ
と。 【解決手段】 二次空気を燃焼炉内に供給する枝管10
の内部に、枝管10の軸方向に可動する円錐状をした流
速調整用の中子20を備えているこの燃焼用空気供給ノ
ズル100を、焼却炉500の周囲に備える。そして、
燃焼負荷が変動して燃焼用空気の流量が変化した場合に
は、その変化に応じて中子20を枝管10から抜き差し
することで、焼却炉500内を貫通する燃焼用空気の流
速をほぼ一定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、都市ごみを燃焼
させる焼却炉やボイラー等に使用される燃焼炉に関し、
さらに詳しくは、燃焼炉においてごみ、未燃ガス、燃料
等の燃焼対象物を燃焼させるための燃焼用空気を供給す
る燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみの処理施設等に使用される燃焼
炉には、環境負荷を極小にすることや焼却後の灰等を再
利用すること等に関する諸機能が要求されている。ま
た、ボイラー等に使用される燃焼炉においても、環境負
荷を極小にすることが求められている。
【0003】環境負荷を極小にするためにはごみ等の燃
焼対象物を完全燃焼させることが重要であるが、このた
めの手段の一つとして、都市ごみの処理施設等に使用さ
れる燃焼炉には二段燃焼が採用されている。ここで、二
段燃焼とは、ごみ等の燃焼対象物を燃焼させたときに発
生する燃焼ガス(未燃ガスを含む)に、常温あるいは予
熱した燃焼用空気である二次空気を吹込むことによって
当該燃焼ガスを十分に撹拌しつつ高温の下に燃焼を完結
させる燃焼方法をいう。次に、従来行われてきた二段燃
焼について、都市ごみの処理施設等に使用されるストー
カ式焼却炉を例にとって説明する。
【0004】図17は、焼却炉の一つであるストーカ式
焼却炉を示す断面図である。焼却炉580の底部には、
フィーダ520から送られてきたごみを燃焼させるスト
ーカが備えられている。また、焼却炉胴部501周囲に
は、二段燃焼を行わせるための燃焼用空気である二次空
気を供給する二次空気ヘッダー30が備えられている。
そして、ヘッダー30には送風器(図示せず)によって
ヘッダー30に送り込まれた二次空気を焼却炉内502
に吹出すための枝管10が複数本取付けられている。枝
管10は焼却炉胴部501から焼却炉内502に挿入さ
れており、また、枝管10の二次空気吹出し口には、二
次空気の流速を調整するためのレジューサ70が設けら
れている。
【0005】投入ホッパ510へ投入されたごみはフィ
ーダ520によってストーカ530に送られて燃焼され
る。ストーカ530の下部に備えられている風箱540
からは、ガス式空気予熱器(図示せず)で加熱された空
気が送り込まれ、炎の輻射熱とあいまって、ストーカ5
30上のごみを乾燥させた後、着火・燃焼させる。な
お、このときの燃焼温度は750℃から950℃程度で
ある。ごみの燃焼によって発生した燃焼ガスには未燃成
分が含まれているため、二段燃焼によってこれを完全燃
焼させる必要がある。このため、上記ガス式予熱器によ
って加熱された高温の燃焼用空気が枝管10に取り付け
られたレジューサ70を介して焼却炉内502に吹込ま
れる(なお、燃焼用空気は加熱されない場合もある)。
この高温の燃焼用空気が上記燃焼ガスの未燃成分と反応
して、当該燃焼ガスを完全燃焼させる。このときの燃焼
温度は高温になるので、ダイオキシン類の発生が抑制さ
れる。
【0006】ところで、焼却炉で用いられていた従来の
燃焼用空気供給ノズルでは、二次空気の吹出し速度を調
整するためのレジューサを枝管の先端に取付ける場合が
多かった。図18は、従来使用されていた燃焼用空気供
給ノズルを示す説明図である。同図に示すように、燃焼
用空気供給ノズル110に備えられているレジューサ7
0は二次空気の吹出し方向に向かって絞りを持つものが
一般的であるが、この外にもさまざまな種類のものが存
在する。例えば、特開平5−149519号には、レジ
ューサを扁平状とし、軸線の廻りに回転させるように構
成し、未燃ガスと空気との混合性を高め、ダイオキシン
類の発生を抑制する燃焼用空気供給ノズルが開示されて
いる。また、特開平5−149520号には、二次空気
を複数の異なる流速で吹込ませるためにレジューサ内を
複数の流路に予め分割して二次空気の混合性を高め、ダ
イオキシン類の生成を抑制する燃焼用空気供給ノズルが
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、焼却炉等の
燃焼炉においては、ごみ等の燃焼対象物の量等が変動す
ることに起因して燃焼負荷が変動するので、ごみの投入
量に応じて燃焼用空気の量も変化させる必要がある。し
かし、従来の二次空気ノズルを使用した場合には、燃焼
負荷に応じて二次空気の量を調整すると、同時に二次空
気の速度も変化していた。この二次空気の吹出し速度が
変化すると燃焼炉内における二次空気の届き方が変化す
るため、燃焼炉内における燃焼パターンが変化し、特
に、二次空気の流量を減らした場合にはそれと同時に二
次空気の吹出し速度も低下するので、二次空気が燃焼炉
の中心部まで届かなくなってしまう。その結果、燃焼ガ
スと二次空気との混合が不十分となり燃焼状態が悪化す
るという問題があった。この問題を解決するためには、
ごみの投入量に対応して二次空気の供給量が変化した場
合に、その供給量に適合したレジューサに交換する方法
が考えられる。
【0008】しかしながら、これらの燃焼炉において従
来使用されてきた燃焼用空気供給ノズルは固定式のレジ
ューサであったため、焼却炉が稼動している間にレジュ
ーサ70を交換することはできなかった。このため、レ
ジューサを交換するには、焼却炉の運転を停止し焼却炉
内の温度が下がるのを待つ必要があるが、炉内で作業で
きる程度に温度が下がるまでには相当の時間を要するた
め、その間焼却炉を稼動できないという問題があった。
また、通常二次空気ヘッダー30の周囲は保温材、板金
材および炉本体のケーシング材等の各種部材で囲まれて
いるため、レジューサ70を交換することは容易ではな
かった。
【0009】このように、上記従来の二次空気ノズルで
は、焼却炉の稼動中に燃焼負荷に応じて二次空気が吹出
す速度を適切に調整し、常に最適な燃焼状態を維持する
ことは困難であった。また、上述した特開平5−149
519号および特開平5−149520号に開示された
レジューサでは、未燃ガスと二次空気との混合性を高め
ることはできるが、燃焼負荷に応じて焼却炉の運転中に
二次空気が吹出す速度を適切に調節することはできなか
った。
【0010】また、ボイラー等に使用される燃焼炉にお
いても、上記同様にボイラーの負荷変動に応じて燃焼負
荷が変化するので、この変動する燃焼負荷に応じて空気
量も変化させる必要があるところ、二次空気の流量を減
らした場合にはそれと同時に二次空気の吹出し速度も低
下するので、二次空気が燃焼炉の中心部まで届かなくな
ってしまう。その結果、燃焼ガスと二次空気との混合が
不十分となり燃焼状態が悪化するという問題があった。
【0011】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、燃焼負荷が変動した場合であっても燃
焼炉内を貫通する二次空気の流速を一定に調整し、安定
した燃焼状態を維持して燃焼対象物の不完全燃焼を抑制
できる空気の供給ノズルおよび空気の供給方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る燃焼炉の燃焼用空気供給ノズル
は、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を燃焼させる
燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空気を吹込む
燃焼用空気吹込み口と、当該燃焼用空気吹込み口におけ
る燃焼用空気の通過する面積を調整する面積調整手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0013】また、請求項6に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給方法は、燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口か
ら燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃
焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の量
が減少した場合には、前記燃焼用空気吹込み口における
燃焼用空気の通過する面積を変化させる手段を備えた空
気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量を減少させる
とともに前記燃焼用空気吹込み口における燃焼用空気の
通過する面積を小さくするように制御し、前記燃焼対象
物の量が増加した場合には前記空気供給ノズルに供給す
る燃焼用空気の流量を増加させるとともに前記燃焼用空
気吹込み口における燃焼用空気の通過する面積を大きく
するように制御することを特徴とする。
【0014】この燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルは燃焼
用空気の通過する面積を調整する面積調整手段を備えて
おり、ごみ等の燃焼対象物の量に基づいて面積調整手段
を制御するものである。燃焼対象物の量が減少すると燃
焼負荷が軽減するので、それにともなって燃焼用空気の
供給量も減少する。このとき、燃焼用空気の通過する面
積がそのままであると、燃焼用空気が燃焼炉の中心まで
届かない場合があり、燃焼対象物の不完全燃焼を招いて
しまうおそれがある。この場合には、燃焼用空気の通過
する面積を小さくする方向に前記面積調整手段を制御す
ることで燃焼用空気の流速を高くして、燃焼炉の中心ま
で燃焼用空気を貫通させて不完全燃焼を抑制する。燃焼
対象物の量が増加した場合には、上記手順とは反対に燃
焼用空気の供給量を増加させて、燃焼用空気の通過する
面積を大きくするように前記面積調整手段を制御する。
この燃焼用空気供給ノズルによれば、燃焼対象物の量が
変動することに起因する燃焼負荷の変動に対しても安定
した燃焼状態を維持できるので、燃焼対象物の不完全燃
焼を抑制できる。
【0015】なお、上記制御は、燃焼炉内に投入される
燃焼対象物の量に応じて、アクチュエータ等によって面
積制御手段を制御してもよいし、作業者が面積調整手段
を制御してもよい。また、燃焼対象物の量を検知して、
その検知信号によって供給する燃焼用空気の量と前記面
積調整手段とを自動的に制御してもよい。
【0016】ここで、燃焼用空気吹込み口における燃焼
用空気の通過する面積について説明する。図7は、本発
明に係る燃焼用空気吹込み口における燃焼用空気の通過
する面積を変化させる手段の一例によって、燃焼用空気
の通過する面積を変化させた状態を示す説明図である。
この例においては、円柱状の中子20を燃焼用空気を供
給する枝管10に抜き差しして、燃焼用空気吹込み口1
0aにおける燃焼用空気の通過する面積Snを変化させ
ている。図7(a)に示すように、この状態における枝
管10の燃焼用空気吹込み口10aにおける開口面積
は、枝管10の燃焼用空気吹込み口10aにおける面積
と、中子20の断面積との差分に等しい。この値は、図
7(a)に示す状態における、枝管10の燃焼用空気吹
込み口10aにおいて燃焼用空気が実際に通過する面積
1である。なお、開口面積とは、枝管10の燃焼用空
気吹込み口10aにおける面積と、中子20の断面積と
の差分をいうものとし、中子20の移動によって変化す
る値である。
【0017】ところで、図7(a)に示すように、空気
などの流体が流れる流路が急拡大した直後の流れは、流
体の持つ慣性によって急拡大した流路に沿っては流れ
ず、枝管10の燃焼用空気吹込み口10a近傍には流れ
の不連続な領域が生ずる(図7中Gで示す領域)。この
領域Gのために、中子20が枝管10から引き抜かれた
場合、燃焼用空気吹込み口10aにおいて実際に燃焼用
空気が通過する面積Snは、図7のS2〜S4となる。こ
のときの開口面積は、上記定義から枝管10の燃焼用空
気吹込み口10aの面積となり、燃焼用空気吹込み口1
0aにおいて実際に燃焼用空気が通過する面積S2およ
びS3(図7(b)および(c))よりも大きい値とな
る。そして、中子20がさらに枝管10の内部に移動す
ると(図7(d))、燃焼用空気吹込み口10aにおい
て実際に燃焼用空気が通過する面積S 4と開口面積とが
等しくなる。すなわち、上記流れが不連続な領域Gの影
響で、中子20がある程度枝管10の内部に移動しない
と、枝管10の燃焼用空気吹込み口10aにおいて空気
が実際に通過する面積と、燃焼用空気吹込み口10aに
おける開口面積とは等しくならない。
【0018】本発明における「燃焼用空気吹込み口にお
ける燃焼用空気の通過する面積」には、燃焼用空気吹込
み口において実際に燃焼用空気が通過する面積も含む概
念である。すなわち、図10に示すように、燃焼用空気
吹込み口において実際に燃焼用空気が通過する面積と燃
焼用空気吹込み口における開口面積とが一致する場合の
みならず、上記例に示したように、両者が一致しない場
合も含まれる。
【0019】本発明に係る燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
ルおよび燃焼用空気供給方法は、ストーカ炉、流動床式
炉等の焼却炉のみならず、ボイラー等に使用する燃焼炉
にも適用できる(以下同様)。また、本発明にいう燃焼
用空気には、二段燃焼を行わせるための二次空気や、例
えばストーカ式焼却炉のストーカ上で一次燃焼を行わせ
るための一次空気の他に、酸素を富化した酸素富化空気
やEGR(Exhaust Gas Recirculation)に使用するE
G(Exhaust Gas)も含まれるものとする。
【0020】また、請求項2に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給ノズルは、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、当該燃焼用空気吹込
み口を備え、この燃焼用空気吹込み口を介して前記燃焼
炉の内部へ燃焼用空気を導く枝管と、軸方向に垂直な断
面積が前記燃焼用空気の吹込む方向に向かって小さくな
り、且つ前記燃焼用空気吹込み口に対して相対移動する
中子と、を備えたことを特徴とする。
【0021】また、請求項7に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給方法は、燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口か
ら燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃
焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の量
が減少した場合には、前記燃焼用空気の吹込む方向に向
かって軸方向に垂直な断面積が小さくなる中子を備えた
空気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量を減少させ
るとともに前記中子を燃焼用空気の吹込む方向に向かっ
て移動させるように制御し、前記燃焼対象物の量が増加
した場合には前記空気供給ノズルに供給する空気の流量
を増加させるとともに前記中子を燃焼用空気の吹込む方
向の反対側に向かって移動させるように制御することを
特徴とする。
【0022】この燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルは、燃
焼用空気の通過する面積を調整する面積調整手段とし
て、燃焼用空気の吹込む方向に向かって軸方向に垂直な
断面積が小さくなる中子を使用するものである。そし
て、燃焼対象物の量に応じてこの中子と燃焼炉の内部へ
燃焼用空気を導く枝管との相対的な位置を変化させるこ
とで、燃焼用空気の通過する面積を調整する。この燃焼
用空気供給ノズルによれば、燃焼負荷の変動に対しても
安定した燃焼状態を維持できるので、燃焼対象物の不完
全燃焼を抑制できる。また、この燃焼用空気供給ノズル
は枝管内部に中子を備えた構造であるので、この中子を
燃焼炉の外部から移動させることによって燃焼炉の運転
中に燃焼用空気の流速を調整できる。さらに、構造が簡
単であるため故障が少なく、安定した運転ができる。
【0023】なお、この発明にいう中子には、図3
(a)に示す中子20のようなものの外に、図3(b)
に示す中子200のようなものも含まれる。また、これ
らの中子を移動させるには、中子の一端を枝管10の後
部から取り出してこれを動かしてもよい(図3
(a))。また、図3(b)に示すように、中子200
に操作棒250を取り付け、これを動かすことで中子2
00を移動させてもよい。また、操作棒250は、枝管
10の内部に備えてもよい。
【0024】また、請求項3に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給ノズルは、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、当該燃焼用空気吹込
み口を備え、この燃焼用空気吹込み口を介して前記燃焼
炉の内部へ燃焼用空気を導く枝管と、軸方向に垂直な断
面積が前記燃焼用空気の吹込む方向に向かって大きくな
り、且つ前記燃焼用空気吹込み口に対して相対移動する
中子と、を備えたことを特徴とする。
【0025】また、請求項8に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給方法は、燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口か
ら燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃
焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の量
が減少した場合には、前記燃焼用空気の吹込む方向に向
かって軸方向に垂直な断面積が大きくなる部材を前記燃
焼用空気吹込み口に備えた空気供給ノズルに供給する燃
焼用空気の流量を減少させるとともに前記部材を燃焼用
空気の吹込む方向の反対側に向かって移動させるように
制御し、前記燃焼対象物の量が増加した場合には前記空
気供給ノズルに供給する空気の流量を増加させるととも
に前記中子を燃焼用空気の吹込む方向に向かって移動さ
せるように制御することを特徴とする。
【0026】この燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルは、燃
焼用空気の通過する面積を調整する面積調整手段とし
て、燃焼用空気の吹込む方向に向かって軸方向に垂直な
断面積が大きくなる中子を使用するものである。この燃
焼用空気供給ノズルに使用する中子の外寸を、枝管に設
けられた空気吹き込み口の寸法よりも大きくすると、前
記空気吹き込み口を塞ぐこともできる。これによって、
任意の燃焼用空気供給ノズルを選択して、燃焼炉内に燃
焼用空気を供給することもできる。この燃焼用空気供給
ノズルを使用すれば、燃焼炉の特定部分に燃焼用空気を
供給できるので、燃焼負荷の高い部分に効率よく燃焼用
空気を供給できる。この燃焼用空気供給ノズルによれ
ば、燃焼対象物の不完全燃焼を抑制する効果に加え、燃
焼用空気を効率的に利用できるという効果も得られる。
【0027】なお、この発明にいう中子には、図8
(a)および(b)に示す中子23のようなものの外
に、図8(c)に示す中子210のようなものも含まれ
る。また、これらの中子を移動させるには、中子の一端
を枝管10の後部から取り出してこれを動かしてもよい
(図8(a)および(b))。また、図8(c)に示す
ように、中子210に操作棒250を取り付け、これを
動かすことで中子210を移動させてもよい。また、操
作棒250は、枝管10の内部に備えてもよい。
【0028】また、請求項4に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給ノズルは、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、側面に当該燃焼用空
気吹込み口を備えた第一の中空空気供給管と、当該第一
の中空空気供給管内に摺動可能に備えられ、且つ燃焼用
空気の供給量に応じて前記第一の中空空気供給管の軸方
向に向かって移動して、燃焼用空気を前記第一の中空空
気供給管内に吹込む第二の中空空気供給管と、を備えた
ことを特徴とする。
【0029】また、請求項9に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給方法は、燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口か
ら燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃
焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の量
が減少した場合には、前記燃焼用空気吹込み口を側面に
備えた第一の中空空気供給管と、当該第一の中空空気供
給管内に摺動可能に備えられ、且つ燃焼用空気を前記第
一の中空空気供給管内に吹込む第二の中空空気供給管と
を備えた空気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量を
減少させるとともに前記第二の中空空気供給管を前記第
一の空気供給管に押込んで前記燃焼用空気吹込み口を塞
ぐように制御し、前記燃焼対象物の量が増加した場合に
は前記空気供給ノズルに供給する空気の流量を増加させ
るとともに前記第二の中空空気供給管を前記第一の空気
供給管から引抜いて前記燃焼用空気吹込み口を開口する
ように制御することを特徴とする。
【0030】この燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルは、燃
焼用空気吹込み口を側面に備えた第一の中空空気供給管
に、第二の中空空気供給管を抜き差しすることで、燃焼
用空気の通過する面積を調整する。この燃焼用空気供給
ノズルは、燃焼炉内を貫いて燃焼用空気を燃焼炉内に供
給するものであり、燃焼炉の中心部まで確実に二次空気
を供給できるので、燃焼炉内の広い領域において不完全
燃焼が抑制できる。また、燃焼用空気の流速を調整する
のみならず、第二の中空空気供給管の位置を調整するこ
とによって燃焼用空気を供給する位置を変更することも
できる。ここで、前記燃焼用空気吹込み口は長孔であっ
てもよい。なお、前記燃焼用空気吹込み口をこの発明に
かかる燃焼用空気供給ノズルの軸方向に向かって複数備
えた場合には、当該方向に向かって均等に燃焼用空気を
供給できるので、不完全燃焼をより抑制できる。
【0031】また、請求項5に係る燃焼炉の燃焼用空気
供給ノズルは、ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、側面に開口する第一
の孔を備えた第一の中空空気供給管と、当該第一の中空
空気供給管内に摺動可能に備えられ、且つ側面に開口す
る第二の孔を備えた第二の中空空気供給管と、前記第一
の孔と、前記第二の孔とが重なることによって構成され
る燃焼用空気吹込み口と、を備えたことを特徴とする。
【0032】また、請求項10に係る燃焼炉の燃焼用空
気供給方法は、燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口
から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の
燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の
量が減少した場合には、側面に第一の孔を備えた第一の
中空空気供給管と、当該第一の中空空気供給管内に摺動
可能に備えられ、且つ側面に第二の孔を備えた第二の中
空空気供給管とを組み合わせて構成される空気供給ノズ
ルに供給する燃焼用空気の流量を減少させるとともに、
前記第一の孔と前記第二の孔とが重なって構成される燃
焼用空気吹込み口の開口面積を小さくする方向に前記第
二の中空空気供給管を摺動させるように制御し、前記燃
焼対象物の量が増加した場合には前記空気供給ノズルに
供給する空気の流量を増加させるとともに、当該燃焼用
空気吹込み口の開口面積を大きくする方向に前記第二の
中空空気供給管を摺動させるように制御することを特徴
とする。
【0033】この燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルは、側
面に第一の孔を備えた第一の中空空気供給管と、側面に
第二の孔を備えた第二の中空空気供給管とを組み合わせ
て、第一の孔と第二の孔とが重なり合ってできる空気供
給口から燃焼用空気を燃焼炉内へ供給する。そして、こ
の空気供給口の開口面積を変化させることで、燃焼用空
気の速度を制御する。この燃焼用空気供給ノズルも上記
の燃焼用空気供給ノズルと同様に、燃焼炉内を貫いて燃
焼用空気を燃焼炉内に供給するものである。このため、
燃焼炉の中心部まで確実に二次空気を供給できるので、
燃焼炉内の広い領域において不完全燃焼が抑制できる。
また、この燃焼用空気供給ノズルは複数の燃焼用空気供
給口すべての開口面積を同じ割合で変化させることがで
きるので、燃焼用空気を吹込む位置を変化させることな
く流速を一定に保つことができる。
【0034】ここで、前記第一の孔と第二の孔とは長孔
であってもよい。また、第一の孔を軸方向に向かって複
数備えた第一の中空空気供給管と、この第一の孔と同じ
ピッチで第二の孔を備えた第二の中空空気供給管とで燃
焼炉の燃焼用空気供給ノズルを構成した場合には、当該
燃焼用空気供給ノズルの軸方向にわたって均一に燃焼用
空気を供給できる。このため、燃焼炉内全体に燃焼用空
気が行きわたるので、不完全燃焼をより抑制できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。また、下記実施の形
態の構成要素には、当業者が容易に想定できるものが含
まれるものとする。なお、以下の実施の形態において
は、ストーカ式焼却炉を例にとって本発明を説明する
が、本発明の適用範囲はストーカ式焼却炉に限るもので
はない。例えば流動床式の焼却炉やボイラーの燃焼炉等
にも本発明は適用できる。
【0036】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
係る燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法に
ついて説明する。なお、本実施の形態においては、燃焼
炉としてストーカ式焼却炉を、燃焼用空気としては二次
燃焼を行わせるための二次空気を使用するものである。
【0037】図1は、実施の形態1に係る燃焼用空気供
給ノズル100を備えたストーカ式焼却炉を示す断面図
である。また、図2は、図1のX−X矢視図である。図
2に示すように、焼却炉胴部501の周囲には8本の燃
焼用空気供給ノズル100が備えられている。燃焼用空
気供給ノズル100の枝管10は、焼却炉胴部501を
貫通しており、焼却炉内502へ燃焼用空気として二次
空気を吹込むようになっている。また、焼却炉胴部50
1の周囲には、燃焼用空気供給ノズル100が取付けら
れた二次空気ヘッダー30が備えられており、燃焼用空
気供給ノズル100へガス式空気予熱器(図示せず)で
加熱された二次空気が送り込まれる。なお、二次空気ヘ
ッダー30を設けずに、直接燃焼用空気供給ノズル10
0に二次空気を送り込んでもよいが、二次空気ヘッダー
30は二次空気を送り込むブロワの脈動を除去する等の
作用があるので、当該二次空気ヘッダー30を設けるの
が望ましい。二次空気ヘッダー30に送り込まれた二次
空気は枝管10を通って焼却炉内502へ吹込まれて、
燃焼ガスを完全燃焼させる。
【0038】ホッパ510に投入された燃焼対象物であ
るごみは、フィーダ520に乗せられて焼却炉500内
部へと運ばれて、焼却炉500内部でストーカ530上
に乗せられる。ストーカ530上に乗せられたごみは、
ストーカ530の下部に備えられている風箱540から
送られてくる一次空気によって加熱・乾燥された後、燃
焼する。ごみから発生する燃焼ガスのうち未燃ガスは二
段燃焼における燃焼対象物となる。この未燃ガスは焼却
炉500内部を上昇して、燃焼用空気供給ノズル100
から焼却炉内502に吹込まれる二次空気と混合して燃
焼する。
【0039】次に、本実施の形態に係る燃焼用空気供給
ノズルおよび、この燃焼用空気供給ノズルを使用した燃
焼用空気の供給方法を説明する。図3は、実施の形態1
に係る燃焼用空気供給ノズル100を示す断面図であ
る。この燃焼用空気供給ノズル100は、二次空気を燃
焼炉内に供給する枝管10の内部に、枝管10の軸方向
に可動する円錐状をした流速調整用の中子20を備えて
いる点に特徴がある。なお、この実施の形態においては
中子20は円錐状であるが、三角錐や四角錐状としても
よく、この場合には枝管10の内断面形状も中子20の
断面形状に合わせることが望ましい。
【0040】枝管10は、二次空気ヘッダー30に取付
けられており、二次空気ヘッダー30に送られてきた二
次空気を燃焼炉内部に吹込む。円錐状をした中子20
は、円錐の頂点側の端部が枝管10の燃焼用空気吹込み
口である10a側にくるように枝管10の内部に配置さ
れている。そして、中子20の後端20bは、枝管10
の燃焼用空気入り口側に設けられた中子挿入孔10bを
通って枝管10の外部へ突き出して、焼却炉の外部から
中子20を操作できるようになっている。なお、図3
(b)に示すように、そろばんの玉状の中子200に操
作棒250を連結して、この操作棒250を焼却炉の外
部から操作することで、中子200の位置を調整しても
よい。
【0041】この後端20bを枝管10の軸方向に移動
させると、それにともなって中子20の先端20aが枝
管10の燃焼用空気吹込み口10aから出入りする。中
子20の先端20aは円錐状をしているので、先端20
aが枝管10の燃焼用空気吹込み口10aを前後するこ
とによって、当該燃焼用空気吹込み口10aにおける二
次空気が通る流路断面積を変化させることができる。な
お、本実施の形態においては、上記枝管10の直径は6
0〜70mmであり、また、上記二次空気ヘッダー30
の直径は300〜400mmであるが、この寸法は燃焼
炉の使用によって適宜変更できる。
【0042】枝管10内を通過する二次空気の量が一定
である場合に、中子20を枝管10の燃焼用空気吹込み
口10aから突き出すようにすると、燃焼用空気吹込み
口10aにおける二次空気が通る流路断面積が小さくな
る。すると燃焼用空気吹込み口10aから吹出す二次空
気の流速は中子20が突き出す前よりも速くなる。反対
に、中子20を枝管10の燃焼用空気吹込み口10aよ
りも枝管10の内部側へ移動させると、燃焼用空気吹込
み口10aにおける二次空気が通る流路断面積が大きく
なる。すると、燃焼用空気吹込み口10aから吹出す二
次空気の流速は中子20が突き出す前よりも遅くなる。
【0043】二次空気の流量が変動した場合に、燃焼用
空気吹込み口10aから吹出す二次空気の流速を一定に
するには、流量が減少したときに中子20を枝管10の
燃焼用空気吹込み口10aから突き出すようにする。す
ると、燃焼用空気吹込み口10aにおける二次空気の通
過する流路断面積が小さくなるので、二次空気の流量が
減少しても、燃焼用空気吹込み口10aから吹出す二次
空気の流速を流量が減少する前とほぼ一定に保つことが
できる。二次空気の流量が増加した場合には、反対に中
子20を枝管10の燃焼用空気吹込み口10aよりも枝
管10の内部側へ移動させれば、二次空気の流速をほぼ
一定に保つことができる。
【0044】次は図1を用いて説明する。ホッパ510
に投入されるごみの量が少なくなり、焼却炉500に送
り込まれるごみの量が減少した場合には燃焼負荷が小さ
くなるので、ごみの量が多かった場合よりも燃焼に必要
な空気の量は少なくなる。このため、二段燃焼をさせる
ための二次空気の量も同時に少なくなる。したがって、
焼却炉内502へ送り込まれる二次空気の供給量も少な
くなるように制御されるが、単に二次空気の供給量を減
少させただけでは二次空気が焼却炉500の中心部まで
届かなくなってしまい、場合によっては未燃ガスの不完
全燃焼を招いてしまう。したがって、この場合には、二
次空気の流量を減少させると同時に枝管10内部に備え
られた中子20を焼却炉500の中心部へ向かって押し
込んで、燃焼用空気吹込み口10a(図3参照)におけ
る二次空気が通過する面積を小さくする。これにより、
二次空気の流速を二次空気の供給量を減少させる前と同
程度に保つことができる。
【0045】焼却炉500内に送り込まれるごみの量が
増加した場合には燃焼負荷が大きくなるので、燃焼に必
要な空気の量も増加する。したがって、二次空気の供給
量も多くなるが、供給量が増加したままの状態で枝管1
0を介して焼却炉内502へ二次空気を送り込むと、二
次空気の供給量が少なかった場合よりも二次空気の流速
が速くなってしまう。すると、燃焼パターンが変化して
未燃ガスの燃焼が不安定となり、場合によっては不完全
燃焼を招いてしまう。したがって、この場合には、前記
中子20を焼却炉500の外側に向かって移動させて、
燃焼用空気吹込み口10a(図3参照)における二次空
気が通る流路断面積を大きくする。すると、二次空気の
供給量を増加させる前と同程度に二次空気の流速を保つ
ことができるので、安定した燃焼ができる。
【0046】上記中子20は、ごみの投入量に応じて作
業者が制御してもよいし、アクチュエータを使用して制
御してもよい。また、ごみの投入量から完全燃焼に必要
な燃焼用空気の量を求め、その空気量から中子20の位
置を求めることによって、ごみの投入量を中子20の位
置パラメータとして使用して中子20の位置を自動制御
してもよい。また、排気ガス中のCOやCO2濃度等を
測定することで不完全燃焼の発生等を予測して、不完全
燃焼が発生している場合には、上記CO等の濃度から完
全燃焼に必要な燃焼用空気量を求めてもよい。そして、
この燃焼用空気量のデータに基づいて送風機等の燃焼用
空気の供給手段を調整するとともに、中子20の位置を
調整してもよい。
【0047】このように、本発明の燃焼用空気供給ノズ
ルおよび燃焼用空気供給方法によれば、燃焼負荷の変動
とともに二次空気の供給量が変動しても、焼却炉内にお
ける二次空気の流速をほぼ一定に保つことができるの
で、燃焼負荷の変動によらず安定した燃焼をさせること
ができる。
【0048】図4は、燃焼用空気供給ノズルの枝管を焼
却炉胴部に配置する他の例を示した説明図である。同図
に示すように、燃焼用空気供給ノズル100の枝管10
を焼却炉胴部501に対して傾けて貫通させて、焼却炉
内502で二次空気の旋回流を作るように枝管10を配
置してもよい。このようにすると、未燃ガスと二次空気
とを旋回流によって十分に混合して燃焼できるので、不
完全燃焼を抑制できる。したがって、燃焼負荷の変動に
対しても適切な流速で二次空気を供給することによって
安定した燃焼ができるという効果に加え、不完全燃焼を
さらに抑制できるという効果が得られる。
【0049】さらに、燃焼用空気供給ノズル100の内
部に備えられている中子20の位置を調整して、二次空
気を速く吹出すノズルと遅く吹出すノズルとに分けて二
次空気を供給することもできる。このようにすると、二
次空気の速度差によって、さらに二次空気と未燃ガスと
を十分に混合できるので、不完全燃焼をさらに抑制でき
る。また、ホッパ510側の燃焼用空気供給ノズル10
0から供給される二次空気の流速を遅く、焼却炉出口5
05側の燃焼用空気供給ノズル100から供給される二
次空気の流速を速くなるように調整して二次空気を供給
してもよい。このようにすると、焼却炉内502の任意
の位置に旋回流を発生させることができる。したがっ
て、燃焼負荷の大きい箇所に旋回流を発生させて、その
部分における未燃ガスと二次空気とを十分に混合して、
不完全燃焼を抑制することもできる。
【0050】一般に焼却炉においては、ごみの入り口付
近よりも入り口からある程度ストーカ上を進んだ位置で
燃焼負荷が最も大きくなる(図4中点線で示す領域
B)。これは、焼却炉内に送られてきたごみは、ストー
カ上で乾燥された後に燃焼するためである。したがっ
て、上記旋回流をその上方に形成すれば、燃焼負荷が最
も大きい箇所に二次空気の旋回流を集中させることがで
きる。この方法によれば、焼却炉内における燃焼負荷の
分布に合わせて二次空気を供給できるので、燃焼負荷の
最も高い箇所に二次空気を集中させて、その部分におけ
る不完全燃焼を十分に抑制できる。
【0051】(変形例1)図5は、実施の形態1に係る
燃焼用空気供給ノズルの第一の変形例を示す軸方向断面
図である。この燃焼用空気供給ノズル101は、枝管1
0の内部に備えられた中子21の先端21aに、燃焼用
空気である二次空気を旋回させるスワラー40を備えた
点に特徴がある。枝管10内を通過した二次空気は、枝
管10の燃焼用空気吹込み口10aから焼却炉内へ吹込
まれる際に、前記スワラー40によって旋回が与えられ
る。二次空気は旋回しながら焼却炉の中心部へ向かうの
で、燃焼ガスと二次空気とは十分に混合されながら燃焼
することになる。その結果、燃焼ガスの濃度分布が均一
になって不完全燃焼を抑制できる。
【0052】なお、燃焼用空気供給ノズル101の枝管
10を焼却炉胴部に配置する場合は、図2に示すように
焼却炉胴部501に対して枝管10を垂直に配置しても
よいし、また、図4に示すように焼却炉胴部501に対
して枝管10を斜めに配置してもよい。特に、焼却炉胴
部501に対して枝管10を斜めに配置した場合には、
上述したように二次空気の旋回流が焼却炉内に形成され
る。このため、さらに二次空気と未燃ガスとを十分に混
合できるので不完全燃焼をさらに抑制できる。
【0053】(変形例2)図6は、実施の形態1に係る
燃焼用空気供給ノズルの第二の変形例を示す軸方向断面
図である。この燃焼用空気供給ノズル102は、枝管1
0の内部に円柱状の中子22を備えた点に特徴がある。
すなわち、中子22を移動させることによって、燃焼用
空気供給ノズル102の燃焼用空気吹込み口10aにお
ける二次空気の通過する面積を変化させる。これによっ
て、燃焼負荷の変動に起因する二次空気の流量変動に対
して、焼却炉内に吹込む二次空気の流速を一定に保つよ
うになっている。なお、中子22の形状は円柱状に限ら
れず、三角柱や四角柱状であってもよい。
【0054】この燃焼用空気供給ノズル102に使用す
る中子22は、実施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズ
ル100の中子20(図3参照)よりも少ない移動量
で、燃焼用空気供給ノズル102の燃焼用空気吹込み口
10aにおける二次空気の通過する面積(図7参照)を
変化させることができる。したがって、変形例2に係る
燃焼用空気供給ノズル102は、中子22の移動スペー
スを大きくとることができない場所に設置する場合に有
利である。また、前記中子22は円柱状であるので、実
施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズル100の中子2
0(図3参照)よりも容易に製造できるので、製造に手
間を要さない。
【0055】(実施の形態2)図8は、この発明の実施
の形態2に係る燃焼用空気供給ノズルを示す軸方向断面
図である。この燃焼用空気供給ノズル103は、二次空
気の吹込み方向に向かって径が大きくなる円錐が先端部
に備えられた中子23を、枝管10の内部に備えている
点に特徴がある。すなわち、中子23を移動させること
によって中子23の先端23aと枝管10の燃焼用空気
吹込み口10aとの間の面積を変化させて、二次空気の
通過する面積を変化させる。これによって、燃焼負荷の
変動に起因する二次空気の流量変動に対して、焼却炉内
に吹込む二次空気の流速を一定に保つようになってい
る。なお、図8(c)に示すように、円錐状の中子21
0に操作棒250を取付けて、この操作棒250を焼却
炉の外部から操作することで中子210の位置を調整
し、二次空気の通過する面積を変化させてもよい。
【0056】燃焼負荷が低くなって、二次空気の流量を
少なくした場合には、中子23を二次空気の吹込み方向
とは反対の方向に移動させる。そして、中子23の先端
23aと枝管10の燃焼用空気吹込み口10aとの間の
面積を小さくすることで、流量の変化前と同程度に二次
空気の流速を保つことができる。二次空気の流量が多く
なった場合には、中子23を二次空気の吹込み方向と同
じ方向に移動させて、中子23の先端23aと枝管10
の燃焼用空気吹込み口10aとの間の面積を大きくす
る。このようにして、燃焼負荷に応じて二次空気の供給
量が変動した場合であっても、二次空気の流速を一定に
保つことができる。
【0057】また、図8(b)に示すように、中子23
の先端23aにおける径を、枝管10の燃焼用空気吹込
み口10aの径よりも大きくすることもできる。このよ
うにすると、中子23の先端23aによって前記燃焼用
空気吹込み口10aを塞ぐことができる。このため、焼
却炉胴部501(図3および4参照)に複数備えられる
燃焼用空気供給ノズルのうち、特定の燃焼用空気供給ノ
ズルから供給される二次空気を止めることもできる。し
たがって、焼却炉内502(図3および4参照)におけ
る二次空気の流れを変化させて旋回流等を形成する場合
には、流れを制御する幅がより広くなる。このため、焼
却炉内502(図3および4参照)における特定の領域
に二次空気をより集中させやすくなるので、より適切に
二段燃焼を行わせることができ、その結果、未燃ガスの
不完全燃焼をより十分に抑制できる。
【0058】図9は、実施の形態2に係る燃焼用空気供
給ノズルに使用できる中子の他の例を示した説明図であ
る。実施の形態2に係る燃焼用空気供給ノズル103に
おいては(図8参照)、中子の先端における形状を変え
ることによって、中子の移動量に対する二次空気の変化
量を設定することができる。例えば、中子の先端部に備
えられた円錐の形状を二次空気の吹込み方向に短くした
り(図9(a))、反対に長くしたりする(図9
(b))。前者の場合は、中子の移動量に対して二次空
気の流速は大きく変化し、後者の場合は中子の移動量に
対して二次空気の流速は緩やかに変化する。前者の中子
24を使用した場合には、中子24の移動量が小さくと
も二次空気の流速を大きく変化させることができるの
で、中子24の移動スペースを大きくとることができな
い場所に燃焼用空気供給ノズルを設置する場合に有利で
ある。また、後者の中子25を使用した場合には、中子
25の移動量に対して二次空気の流速は緩やかに変化す
るので、流速の調整が容易になる。また、中子25を使
用した場合には、枝管の出口近傍における流路断面積の
変化が緩やかになるので流れの乱れが少なくなる。
【0059】(実施の形態3)図10は、この発明の実
施の形態3に係る燃焼用空気供給ノズルを示す斜視図で
ある。この燃焼用空気供給ノズル104は、枝管11の
燃焼用空気吹込み口11aに開口部を備えた部材50を
設け、当該部材と重ね合わせた板状の部材52を回転さ
せることで、燃焼用空気吹込み口11aにおける面積を
変化させる点に特徴がある。すなわち、板状の部材52
を回転させることによって、枝管11の燃焼用空気吹込
み口11aにおける二次空気の通過する面積を変化させ
る。これによって、燃焼負荷の変動に起因する二次空気
の流量変動に対して、焼却炉内に吹込む二次空気の流速
を一定に保つようになっている。
【0060】燃焼負荷が低くなって、二次空気の流量を
少なくした場合には、操作棒55を図10中の矢印F1
方向に回転させることで、操作棒55の先端に取付けら
れた板状の部材52を二次空気の通過する面積が小さく
なる方向に回転させる。すると、流量を変化させる前と
同程度に二次空気の流速を保つことができる。二次空気
の流量が多くなった場合には、操作棒55を図10中の
矢印F2方向に回転させることで、板状の部材52を二
次空気の通過する面積が大きくなる方向に回転させる。
このようにすると、流量の変化前と同程度に二次空気の
流速を保つことができる。
【0061】この燃焼用空気供給ノズル104は、実施
の形態1および2に係る空気供給ノズルのように、中子
を枝管11の軸方向に移動させずに二次空気の流速を一
定に保つことができる。したがって、燃焼用空気供給ノ
ズル104の後方に中子を移動させるスペースがなくと
も二次空気の流速を一定に保つことができる。
【0062】(実施の形態4)図11は、この発明の実
施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズルを示す斜視図で
ある。この燃焼用空気供給ノズル105は、軸方向に向
かって複数の燃焼用空気吹込み口12aを側面に備えた
第一の中空空気供給管である枝管12に、流量の変化と
ともに第二の中空空気供給管である中空中子26を抜き
差しして前記燃焼用空気吹込み口12aを塞ぐことによ
って、二次空気の通過する面積を調整する点に特徴があ
る。なお、この燃焼用空気供給ノズルは、焼却炉の二次
燃焼領域に前記枝管12を貫通させて、当該枝管12の
側面に備えられた複数の燃焼用空気吹込み口12aから
二次空気を炉内に吹込むようになっている。
【0063】図11に示すように、枝管12の側面に
は、枝管12の軸方向に向かって複数の燃焼用空気吹込
み口12aが備えられている。この燃焼用空気吹込み口
12aは、周方向へ複数個設けてもよい。この周方向に
設ける燃焼用空気吹込み口12aの個数あるいはその配
置する位置によって、二次燃焼領域における二次空気の
流れパターンを設定することができる。また、枝管12
の内部には円筒状の中空中子26が備えられており、こ
の中空中子26を抜き差しすることによって、前記燃焼
用空気吹込み口12aを開閉する。また、この中空中子
26は二次空気ヘッダー(図示せず)に取付けられてお
り、二次空気ヘッダーから送られてきた燃焼用空気が送
り込まれる。そして中空中子26に送り込まれた燃焼用
空気は枝管12内に吹込まれて、枝管12に設けられた
燃焼用空気吹込み口12aから燃焼炉内に吹込まれる。
【0064】図12は、実施の形態4に係る燃焼用空気
供給ノズルを備えたストーカ式焼却炉を示す断面図であ
る。また、図13は、図12のX−X矢視図である。図
13に示すように、この焼却炉570においては、枝管
12がストーカの進行方向(図13中矢印C方向)に対
して垂直に焼却炉570内部を貫いている。
【0065】燃焼負荷が軽くなり、二次空気の流量が減
少した場合には、枝管12内に備えられた中空中子26
を押し込んで枝管12の側面に設けられた燃焼用空気吹
込み口12a(図11参照)を塞いでいく。すると、二
次空気が燃焼用空気供給口12aを通過する総面積は減
少するため、流量が少なくなっても燃焼用空気吹込み口
12aから吹込む二次空気の流速を流量が変化する前と
ほぼ一定に保つことができる。燃焼負荷が大きくなって
二次空気の流量が増えた場合には、中空中子26を引き
抜いて多くの燃焼用空気吹込み口12aを開けて、二次
空気の吹込む面積を大きくする。そして、燃焼用空気吹
込み口12aから吹込む二次空気の流速を、流量が変化
する前とほぼ同程度に保つようにする(図11を参
照)。
【0066】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズル
105によれば、燃焼負荷が変動しても燃焼炉570内
部に供給する二次空気の流速を一定に保つことができる
ので、燃焼負荷が変動によらず安定した燃焼パターンを
維持して不完全燃焼を抑制できる。また、枝管12が焼
却炉570内を貫いて二次空気を供給するため、燃焼炉
内502の中心部まで確実に二次空気を供給できるの
で、燃焼炉570内の広い領域において不完全燃焼が抑
制できる。ここで、燃焼用空気供給ノズル105の軸方
向に向かって複数の燃焼用空気吹込み口を設けた場合に
は、燃焼炉内へ均等に燃焼用空気を吹込むことができ
る。したがって、不完全燃焼をより抑制しやすくなる。
なお、前記燃焼用空気吹込み口を長孔としても、流速を
一定に保つという作用は得られる。
【0067】また、実施の形態4に係る燃焼用空気供給
ノズル105は、枝管12の内部に備えられている中空
中子26の位置を調整することによって、焼却炉内50
2に吹込む二次空気の位置を変化させることもできる。
例えば、図13に示す燃焼用空気供給ノズル105で
は、中空中子26の移動によって、ストーカの進行方向
(図13中矢印C方向)に垂直な方向に対する二次空気
の吹込み位置を調整できる。このようにすると、焼却炉
内における燃焼負荷の分布に合わせて二次空気を供給で
きるので、燃焼負荷の高い箇所に二次空気を集中させ
て、その部分における不完全燃焼を十分に抑制できる。
【0068】図14は、実施の形態4に係る燃焼用空気
供給ノズル105をストーカ式焼却炉に配置する他の例
を示す説明図である。燃焼用空気供給ノズル105は、
焼却炉571の底部に備えられたストーカの進行方向
(図14中矢印C方向)に対して平行に焼却炉571内
を貫いている。一般に焼却炉においては、ごみが乾燥し
てから燃焼するので、ごみの投入口側よりも焼却炉の中
心に近い位置で燃焼負荷が最も大きくなる(図14中点
線で囲んだ領域B)。この配置方法によれば、中空中子
26を移動させて、前記燃焼負荷の大きい領域へ集中的
に二次空気を吹込むことができるので、この部分におけ
る不完全燃焼をより十分に抑制できる。また、ごみ投入
量が変動する等の要因によって燃焼負荷の高い領域が移
動した場合にも、中空中子26を移動させることで二次
空気の吹込む位置を燃焼負荷の高い位置に移動させるこ
とができる。このため、燃焼負荷の高い領域が焼却炉内
で移動した場合であっても、その領域に二次空気を集中
して吹込んで不完全燃焼を十分に抑制できる。また、二
次空気の吹込む位置は燃焼用空気吹込み口12a(図1
1参照)の位置によって正確に定まるので、燃焼負荷の
高い領域へ確実に二次空気を供給できる。
【0069】なお、実施の形態4に係る燃焼用空気供給
ノズル105は上述したように燃焼用空気供給ノズルと
して使用できる外、EGR(Exhaust Gas Recirculatio
n)のためにも使用できる。この場合も、燃焼負荷が変
動してもEG(Exhaust Gas)の供給速度をほぼ一定に
保つことができるので、不完全燃焼を抑制して環境負荷
を低減できる。また、ストーカや流動床上に存在するご
み層の直上に燃焼用空気供給ノズル105を設けて酸素
を富化した空気を供給してもよい。こうすると、燃焼負
荷の変動に対して適切な流速で酸素富化空気を供給でき
るので、燃焼負荷が変動してもごみ層直上の燃焼温度を
高く保ち、不完全燃焼を抑制できる(以下同様)。
【0070】(変形例1)図15は、実施の形態4に係
る燃焼用空気供給ノズルの第一の変形例を示す斜視図で
ある。この燃焼用空気供給ノズル106は、上記実施の
形態4に係る燃焼用空気供給ノズル105に使用する中
空中子26の代わりに(図11参照)、軸方向に向かっ
て複数の第二の孔27aを側面に備えた中空中子27を
第二の中空空気供給管として使用する点に特徴がある。
この燃焼用空気供給ノズル106も、焼却炉に前記枝管
13を貫通させて、当該枝管13の側面に備えられた複
数の第一の孔13aから二次空気を炉内に吹込むように
なっている。
【0071】中空中子27は、軸方向に向かって複数の
第二の孔27aを側面に備えている。この複数の第二の
孔27aは、第一の中空空気供給管である枝管13に設
けられている複数の第一の孔13aと同じ間隔で、前記
中空中子27の側面に設けられている。また、中空中子
27の外径は枝管13の内径よりも小さくなっており、
当該中空中子27は枝管13内で摺動できるようにして
ある。そして、中空中子27に設けられた第二の孔27
aと枝管13に設けられた第一の孔13aとが重なるよ
うに中空中子27が枝管13内に挿入されている。この
第一の孔13aと第二の孔27aとで形成される開口部
が、本変形例に係る燃焼用空気供給ノズル106の燃焼
用空気供給口となる。図15(b)に示すように、この
中空中子27を枝管13の軸方向に移動させることによ
って、第一の孔13aと第二の孔27aとで形成される
前記開口部の面積を変化させることができる。なお、図
13(c)に示すように、中空中子27を枝管13の周
方向に回転させて、前記開口部の面積を変化させてもよ
い。
【0072】中空中子27は二次空気ヘッダー(図示せ
ず)と連結しており、二次空気ヘッダーから送られる二
次空気が当該中空中子27の内部に導かれる。そして、
二次空気ヘッダーから送られる二次空気は、前記中空中
子27に導かれた後、中空中子27の側面に設けられた
第二の孔27aおよび枝管13に設けられた第一の孔1
3aを通って、焼却炉内へ吹込まれる。
【0073】燃焼負荷が軽くなって焼却炉内へ供給する
二次空気量が減少した場合には、中空中子27を移動さ
せて第一の孔13aと第二の孔27aとで形成される前
記開口部の面積を小さくする。すると、二次空気の通過
する面積が小さくなるので、流量が変化する前と同程度
に二次空気の速度を保つことができる。反対に燃焼負荷
が大きくなって焼却炉内に供給する二次空気量が増加し
た場合には、前記開口部の面積を大きくして、流量が変
化する前と同程度に二次空気の速度を保つことができ
る。
【0074】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズル
105(図11参照)では、二次空気の流速を一定にす
るために二次空気の通過する面積を変化させると、二次
空気を吹込む位置も変化してしまう。しかし、実施の形
態4の変形例1に係る燃焼用空気供給ノズル106は、
複数の燃焼用空気供給口すべての開口面積を同じ割合で
変化させることができるので、二次空気を吹込む位置を
変化させることなく流速を一定に保つことができる。ま
た、図15(d)に示すように、この燃焼用空気供給ノ
ズル106の中空中子27内に円筒状の中空中子28を
挿入してこの中空中子28を抜き差しすれば、二次空気
が焼却炉内に吹込まれる位置も選択できる。
【0075】なお、前記第一の孔と第二の孔とはどちら
か一方が長孔であってもよい。この場合には、両者が重
なることで形成される開口部が、燃焼用空気供給ノズル
の軸方向に向かって均一に形成されるので、燃焼用空気
が焼却炉の全体にわたって均一に吹込まれる。したがっ
て、燃焼用空気の流れにはほとんど偏りができないの
で、不完全燃焼がより抑制できる。なお、前記第一の孔
と第二の孔との両方が長孔であってもよい。この場合に
は両者が重なって燃焼用空気供給口を構成する際に位置
決め精度がほとんど要求されなくなる点で有利である。
【0076】(変形例2)図16は、実施の形態4に係
る燃焼用空気供給ノズルの第二の変形例を示す斜視図で
ある。この燃焼用空気供給ノズル107は、上記第一の
変形例に係る燃焼用空気供給ノズル106において、軸
方向に向かって間隔を異ならせて複数設けられた第二の
孔29aの列を複数備えた中空中子29を使用する点に
特徴がある。この第二の中空空気供給管である中空中子
29は、第二の孔29a同士の間隔が異なる列を適宜選
択することによって、焼却炉内に異なる二次空気の流れ
を作ることができる。このように、第二の孔29aの間
隔が異なる複数の列を用意しておけば、この列を切り替
えることによって燃焼負荷の高い部分が焼却炉内で移動
した場合にも対応できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の燃焼炉
の燃焼用空気供給ノズル(請求項1)は、燃焼用空気の
通過する面積を調整する面積調整手段を備えており、ご
み等の燃焼対象物の量に基づいて面積調整手段を制御す
る。またこの発明の燃焼炉の燃焼用空気供給方法(請求
項6)は、上記燃焼用空気供給ノズルを用いて、燃焼対
象物の量に基づいて燃焼用空気の供給量を調整するとと
もに、面積調整手段を制御するようにする。このため、
燃焼対象物の量が変動して燃焼負荷が増減しても、燃焼
用空気の流速をほとんど変化させることなく燃焼負荷に
応じた燃焼用空気を供給できるので、安定した燃焼状態
を維持して、燃焼対象物の不完全燃焼を抑制できる。
【0078】また、この発明の燃焼炉の燃焼用空気供給
ノズル(請求項2)は、燃焼用空気の通過する面積を調
整する面積調整手段として、燃焼用空気の吹込む方向に
向かって軸方向に垂直な断面積が小さくなる中子を使用
する。またこの発明の燃焼炉の燃焼用空気供給方法(請
求項7)は、燃焼対象物の量に基づいて燃焼用空気の供
給量を調整するとともに、上記燃焼用空気供給ノズルの
中子を抜き差しして燃焼用空気の通過する面積を増減さ
せる。このため、燃焼用空気の流速をほぼ一定に保ちつ
つ燃焼対象物の量に応じた燃焼用空気を供給できるの
で、燃焼対象物の不完全燃焼を抑制できる。また、構造
が簡単であるため故障が少なく、安定した運転ができ
る。
【0079】また、この発明の燃焼炉の燃焼用空気供給
ノズル(請求項3)は、燃焼用空気の通過する面積を調
整する面積調整手段として、燃焼用空気の吹込む方向に
向かって軸方向に垂直な断面積が大きくなる中子を使用
するものである。また、この発明の燃焼炉の燃焼用空気
供給方法(請求項8)は、燃焼対象物の量に基づいて燃
焼用空気の供給量を調整するとともに、上記燃焼用空気
供給ノズルの中子を抜き差しして燃焼用空気の通過する
面積を増減させる。このため、中子の外寸を燃焼用空気
吹込み口の寸法よりも大きくした場合には、燃焼用空気
吹込み口を塞ぐこともできるので、燃焼炉の特定部分に
燃焼用空気を供給できる。したがって、上記の不完全燃
焼を抑制するという効果に加え、燃焼負荷の高い部分に
効率よく燃焼用空気を供給して、燃焼用空気を効率的に
利用できるという効果も得られる。
【0080】また、この発明の燃焼炉の燃焼用空気供給
ノズル(請求項4)は、燃焼用空気吹込み口を備えた第
一の中空空気供給管に、第二の中空空気供給管を抜き差
しすることで、燃焼用空気の通過する面積を調整するも
のである。またこの発明の燃焼炉の燃焼用空気供給方法
(請求項9)は、燃焼対象物の量に基づいて燃焼用空気
の供給量を調整するとともに、第二の中空空気供給管を
抜き差しすることで燃焼用空気の通過する面積を増減さ
せ、燃焼用空気の流速を一定に保つものである。この燃
焼用空気供給ノズルは、燃焼炉内を貫いて燃焼用空気を
燃焼炉内に供給するものなので、燃焼対象物の量が変動
してもほぼ一定に燃焼用空気の流速を保ったまま燃焼炉
の中心部まで確実に二次空気を供給できる。このため、
燃焼炉内の広い領域において不完全燃焼が抑制できる。
また、燃焼用空気の流速を調整するのみならず、第二の
中空空気供給管の位置を調整することによって燃焼用空
気を供給する位置を変更することもできるので、燃焼負
荷の大きい箇所に燃焼用空気を集中させることもでき
る。
【0081】また、この発明の燃焼炉の燃焼用空気供給
ノズル(請求項5)は、側面に第一の孔を備えた第一の
中空空気供給管と、側面に第二の孔を備えた第二の中空
空気供給管とを組み合わせて、第一の孔と第二の孔とが
重なり合ってできる空気供給口から燃焼用空気を燃焼炉
内へ供給するものである。また、この発明の燃焼炉の燃
焼用空気供給方法(請求項10)は、燃焼対象物の量に
基づいて燃焼用空気の供給量を調整するとともに、第二
の中空空気供給管を動かして第一の孔と第二の孔とが重
なり合ってできる空気供給口の面積を増減させて、燃焼
用空気の流速を一定に保つものである。この燃焼用空気
供給ノズルも上記の燃焼用空気供給ノズルと同様に、燃
焼炉内を貫いて燃焼用空気を燃焼炉内に供給するものな
ので、燃焼対象物の量が変動してもほぼ一定の流速で燃
焼炉の中心部まで確実に二次空気を供給できる。したが
って、燃焼炉内の広い領域において不完全燃焼が抑制で
きる。また、複数の燃焼用空気供給口すべての開口面積
を同じ割合で変化させることができるので、燃焼用空気
を吹込む位置を変化させることなく流速を一定に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズルを備
えたストーカ式焼却炉を示す断面図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】実施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズルを示
す断面図である。
【図4】燃焼用空気供給ノズルの枝管を焼却炉胴部に配
置する他の例を示した説明図である。
【図5】実施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズルの第
一の変形例を示す軸方向断面図である。
【図6】実施の形態1に係る燃焼用空気供給ノズルの第
二の変形例を示す軸方向断面図である。
【図7】本発明に係る燃焼用空気吹込み口における燃焼
用空気の通過する面積を変化させる手段の一例によっ
て、燃焼用空気の通過する面積を変化させた状態を示す
説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る燃焼用空気供給
ノズルを示す軸方向断面図である。
【図9】実施の形態2に係る燃焼用空気供給ノズルに使
用できる中子の他の例を示した説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る燃焼用空気供
給ノズルを示す斜視図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係る燃焼用空気供
給ノズルを示す斜視図である。
【図12】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズルを
備えたストーカ式焼却炉を示す断面図である。
【図13】図12のX−X矢視図である。
【図14】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズルを
ストーカ式焼却炉に配置する他の例を示す説明図であ
る。
【図15】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズルの
第一の変形例を示す斜視図である。
【図16】実施の形態4に係る燃焼用空気供給ノズルの
第二の変形例を示す斜視図である。
【図17】焼却炉の一つであるストーカ式焼却炉を示す
断面図である。
【図18】従来使用されていた二次空気ノズルを示す説
明図である。
【符号の説明】
10、11、12、13 枝管 10a、11a、12a 燃焼用空気吹込み口 10b 中子挿入孔 13a 第一の孔 20、21、22、23、24、25、200、210
中子 20a、21a、23a 先端 20b 後端 26、27、28、29 中空中子 27a、29a 第二の孔 30、31 二次空気ヘッダー 40 スワラー 50 部材 52 板状の部材 55、250 操作棒 70 レジューサ 100、101、102、103、104、105、1
06、107、110燃焼用空気供給ノズル 500、570、571、580 焼却炉 501 焼却炉胴部 502 焼却炉内 505 焼却炉出口 510 ホッパ 520 フィーダ 530 ストーカ 540 風箱

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
    燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
    気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、 当該燃焼用空気吹込み口における燃焼用空気の通過する
    面積を調整する面積調整手段と、 を備えたことを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
    燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
    気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、 当該燃焼用空気吹込み口を備え、この燃焼用空気吹込み
    口を介して前記燃焼炉の内部へ燃焼用空気を導く枝管
    と、 軸方向に垂直な断面積が前記燃焼用空気の吹込む方向に
    向かって小さくなり、且つ前記燃焼用空気吹込み口に対
    して相対移動する中子と、 を備えたことを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
    ル。
  3. 【請求項3】 ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
    燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
    気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、 当該燃焼用空気吹込み口を備え、この燃焼用空気吹込み
    口を介して前記燃焼炉の内部へ燃焼用空気を導く枝管
    と、 軸方向に垂直な断面積が前記燃焼用空気の吹込む方向に
    向かって大きくなり、且つ前記燃焼用空気吹込み口に対
    して相対移動する中子と、 を備えたことを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
    ル。
  4. 【請求項4】 ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
    燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
    気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、 側面に当該燃焼用空気吹込み口を備えた第一の中空空気
    供給管と、 当該第一の中空空気供給管内に摺動可能に備えられ、且
    つ燃焼用空気の供給量に応じて前記第一の中空空気供給
    管の軸方向に向かって移動して、燃焼用空気を前記第一
    の中空空気供給管内に吹込む第二の中空空気供給管と、 を備えたことを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 ごみ、未燃ガス、燃料等の燃焼対象物を
    燃焼させる燃焼炉内に開口し、当該燃焼炉内に燃焼用空
    気を吹込む燃焼用空気吹込み口と、 側面に開口する第一の孔を備えた第一の中空空気供給管
    と、 当該第一の中空空気供給管内に摺動可能に備えられ、且
    つ側面に開口する第二の孔を備えた第二の中空空気供給
    管と、 前記第一の孔と、前記第二の孔とが重なることによって
    構成される燃焼用空気吹込み口と、 を備えたことを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給ノズ
    ル。
  6. 【請求項6】 燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口
    から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の
    燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の
    量が減少した場合には、前記燃焼用空気吹込み口におけ
    る燃焼用空気の通過する面積を変化させる手段を備えた
    空気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量を減少させ
    るとともに前記燃焼用空気吹込み口における燃焼用空気
    の通過する面積を小さくするように制御し、前記燃焼対
    象物の量が増加した場合には前記空気供給ノズルに供給
    する燃焼用空気の流量を増加させるとともに前記燃焼用
    空気吹込み口における燃焼用空気の通過する面積を大き
    くするように制御することを特徴とする燃焼炉の燃焼用
    空気供給方法。
  7. 【請求項7】 燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口
    から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の
    燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の
    量が減少した場合には、前記燃焼用空気の吹込む方向に
    向かって軸方向に垂直な断面積が小さくなる中子を備え
    た空気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量を減少さ
    せるとともに前記中子を燃焼用空気の吹込む方向に向か
    って移動させるように制御し、前記燃焼対象物の量が増
    加した場合には前記空気供給ノズルに供給する空気の流
    量を増加させるとともに前記中子を燃焼用空気の吹込む
    方向の反対側に向かって移動させるように制御すること
    を特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給方法。
  8. 【請求項8】 燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口
    から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の
    燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の
    量が減少した場合には、前記燃焼用空気の吹込む方向に
    向かって軸方向に垂直な断面積が大きくなる部材を前記
    燃焼用空気吹込み口に備えた空気供給ノズルに供給する
    燃焼用空気の流量を減少させるとともに前記部材を燃焼
    用空気の吹込む方向の反対側に向かって移動させるよう
    に制御し、前記燃焼対象物の量が増加した場合には前記
    空気供給ノズルに供給する空気の流量を増加させるとと
    もに前記中子を燃焼用空気の吹込む方向に向かって移動
    させるように制御することを特徴とする燃焼炉の燃焼用
    空気供給方法。
  9. 【請求項9】 燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み口
    から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等の
    燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物の
    量が減少した場合には、前記燃焼用空気吹込み口を側面
    に備えた第一の中空空気供給管と、当該第一の中空空気
    供給管内に摺動可能に備えられ、且つ燃焼用空気を前記
    第一の中空空気供給管内に吹込む第二の中空空気供給管
    とを備えた空気供給ノズルに供給する燃焼用空気の流量
    を減少させるとともに前記第二の中空空気供給管を前記
    第一の空気供給管に押込んで前記燃焼用空気吹込み口を
    塞ぐように制御し、前記燃焼対象物の量が増加した場合
    には前記空気供給ノズルに供給する空気の流量を増加さ
    せるとともに前記第二の中空空気供給管を前記第一の空
    気供給管から引抜いて前記燃焼用空気吹込み口を開口す
    るように制御することを特徴とする燃焼炉の燃焼用空気
    供給方法。
  10. 【請求項10】 燃焼炉内に開口した燃焼用空気吹込み
    口から燃焼用空気を吹込んで、ごみ、未燃ガス、燃料等
    の燃焼対象物を燃焼させるにあたって、当該燃焼対象物
    の量が減少した場合には、側面に第一の孔を備えた第一
    の中空空気供給管と、当該第一の中空空気供給管内に摺
    動可能に備えられ、且つ側面に第二の孔を備えた第二の
    中空空気供給管とを組み合わせて構成される空気供給ノ
    ズルに供給する燃焼用空気の流量を減少させるととも
    に、前記第一の孔と前記第二の孔とが重なって構成され
    る燃焼用空気吹込み口の開口面積を小さくする方向に前
    記第二の中空空気供給管を摺動させるように制御し、前
    記燃焼対象物の量が増加した場合には前記空気供給ノズ
    ルに供給する空気の流量を増加させるとともに、当該燃
    焼用空気吹込み口の開口面積を大きくする方向に前記第
    二の中空空気供給管を摺動させるように制御することを
    特徴とする燃焼炉の燃焼用空気供給方法。
JP2001149791A 2001-05-18 2001-05-18 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法 Withdrawn JP2002340328A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001149791A JP2002340328A (ja) 2001-05-18 2001-05-18 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001149791A JP2002340328A (ja) 2001-05-18 2001-05-18 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002340328A true JP2002340328A (ja) 2002-11-27

Family

ID=18994919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001149791A Withdrawn JP2002340328A (ja) 2001-05-18 2001-05-18 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002340328A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1653152A2 (en) * 2004-11-02 2006-05-03 Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha After-air nozzle for two-stage combustion boiler, two-stage combustion boiler and combustion method using the same
JP2008517242A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 アンドリツ オサケユキチュア ボイラ装置
JP2010223473A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Mitsubishi Heavy Industries Environment & Chemical Engineering Co Ltd ストーカ式焼却炉のノズル清掃装置
JP2013221639A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボイラの燃焼装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517242A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 アンドリツ オサケユキチュア ボイラ装置
EP1653152A2 (en) * 2004-11-02 2006-05-03 Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha After-air nozzle for two-stage combustion boiler, two-stage combustion boiler and combustion method using the same
US7681508B2 (en) 2004-11-02 2010-03-23 Babcock-Hitachi K.K. After-air nozzle for two-stage combustion boiler, and a two-stage combustion boiler, boiler and combustion method using the same
EP1653152A3 (en) * 2004-11-02 2012-09-19 Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha After-air nozzle for two-stage combustion boiler, two-stage combustion boiler and combustion method using the same
JP2010223473A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Mitsubishi Heavy Industries Environment & Chemical Engineering Co Ltd ストーカ式焼却炉のノズル清掃装置
JP2013221639A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボイラの燃焼装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3358527B2 (ja) 管状火炎バーナ
US5343693A (en) Combustor and method of operating the same
US7681508B2 (en) After-air nozzle for two-stage combustion boiler, and a two-stage combustion boiler, boiler and combustion method using the same
JPH0814510A (ja) 微粉炭バーナ及びその使用方法
JPH04227404A (ja) 低NOxバーナー及びその使用方法
US20100050912A1 (en) Method for controlling the operation of a rotary furnace burner
JP2013155917A (ja) バーナ装置
JP2006132811A (ja) 燃料燃焼用空気ポート、その製造方法及びボイラ
KR20070105380A (ko) 연소 방법 및 시스템
JP3886653B2 (ja) バーナ用点火トーチ
US6176702B1 (en) Simple remotely tuned solid core fuel jet, low NOx fuel gas burner
JP2002340328A (ja) 燃焼炉の燃焼用空気供給ノズルおよび燃焼用空気供給方法
JPH11281018A (ja) 管状火炎バーナ
JP4103722B2 (ja) 多段式管状火炎バーナ及びその燃焼制御方法
JP3848801B2 (ja) 液体燃料焚きバーナ
JPS58224207A (ja) 微粉炭燃焼装置
JPH08166108A (ja) 燃焼装置の運転方法および燃焼装置
JP3581385B2 (ja) 排ガス再燃バーナ
JP3462394B2 (ja) 蓄熱式バーナ装置の燃焼制御方法およびバーナ装置
WO2021027094A1 (zh) 一种套筒窑上燃烧室的燃烧装置
KR100578110B1 (ko) 액체 및 가스용 배가스 재순환 3단버너
JP3107214B2 (ja) 燃焼用空気供給装置
JP2642568B2 (ja) ごみ焼却炉の二次燃焼方法
JPH076621B2 (ja) 焼却炉の二次空気吹込み方法
JPH0311537Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805