JP2002338753A - ウェットスキッド抵抗及び転がり抵抗の改良されたゴム組成物 - Google Patents

ウェットスキッド抵抗及び転がり抵抗の改良されたゴム組成物

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JP2002338753A
JP2002338753A JP2001248006A JP2001248006A JP2002338753A JP 2002338753 A JP2002338753 A JP 2002338753A JP 2001248006 A JP2001248006 A JP 2001248006A JP 2001248006 A JP2001248006 A JP 2001248006A JP 2002338753 A JP2002338753 A JP 2002338753A
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composite
acid
rubber
rubber composition
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JP2001248006A
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Tsukasa Maruyama
司 丸山
Kazunori Ishikawa
和憲 石川
Yoshiaki Kirino
美昭 桐野
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易な配合剤をゴムに配合した良好な
ウェットスキッド抵抗性と低転がり抵抗性を有するゴム
組成物の提供。 【解決手段】 ゴムに、π電子芳香環を有する化合物を
酸化縮合させた酸化縮合物と、カーボンブラックとから
なる複合体を配合した、良好なウェットスキッド抵抗性
と低転がり抵抗性を有する、ゴム組成物並びにそれをタ
イヤトレッドに用いた空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物に関
し、更に詳しくは、ゴムに、製造の容易な配合剤を配合
した、良好なウェットスキッド抵抗性と低転がり抵抗性
を有するゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の高性能化、高機能化に伴い、タ
イヤへの要求性能は年々高度になってきている。その一
つとして、湿潤路面でのグリップ力、即ち良好なウェッ
トスキッド抵抗を有すると共に、低燃費性をも兼ね備え
たタイヤの開発が強く望まれている。低燃費性タイヤを
得るためにはヒステリシスロスの小さなタイヤとする必
要がある。しかしながら、ヒステリシスロスを小さくす
ると、転がり抵抗が小さくなってしまい、グリップ力を
低下させてしまうため走行安全上問題となる。一方、グ
リップ力を大きくするためにウェットスキッド抵抗を向
上させると、転がり抵抗即ちヒステリシスロスが大きく
なってしまい、燃費の悪いタイヤとなってしまう。
【0003】このようにウェットスキッド抵抗と転がり
抵抗とは二律背反する関係にあるため、両者を満足する
タイヤ用ゴム組成物に関する研究が活発に行われてい
る。転がり抵抗が小さいにもかかわらずウェットスキッ
ド抵抗の大きなタイヤ用ゴム組成物として、ゴム組成物
に配合する様々な配合剤が報告されている。
【0004】上記のような動的挙動を改善する配合剤と
して、ニトロソ系化合物が報告されているが、ニトロソ
アミン化合物が人体に悪影響を与えるという問題があ
り、現在では製造が中止されている。(Kenneth W. Doa
k et al. ; Rubber Chem. Technol., 28, 895 (1995),
Payne, A. R. et al. ; J. Rubber Res. Inst. Malaya,
22, 275 (1969), Walker, L. A. et al. ; Rubber Age
90, 925 (1962), Patts, K. T. et al., Rubber Chem.
Technol., 47, 289 (1974), Daneil F. Graves; Rubber
Chem. Technol., 66, 61 (1993) 参照) また、他の配合剤としてジニトロアミン系化合物が報告
されている。しかしながら、上記のような動的挙動の改
善は、ポリイソプレン系ゴムに対しては認められるもの
の、SBR 等のブタジエン系ゴムに対しては認められない
ことが報告されている。(Yamaguchi, T. et al. ; Kau
tsch. Gummi. Kunstst., 42, 403 (1989) 参照) ポリイソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴムに対して上記
の効果を発現する配合剤として、ジアルキルアミノ基含
有硫黄化合物(特開平9−278942号公報参照)やアミノ
ベンゼンスルホニルアジド(Gonzalez, L. et al. ; Ru
bber Chem. Technol., 69, 266 (1996) 参照)が報告さ
れている。しかしながら、これらの化合物は製造工程が
多段階にわたり複雑であることや、後者のアジド化合物
では爆発性があり取り扱いに注意を要するアジ化ナトリ
ウムが合成原料として用いられている等の欠点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ゴムに、製造の容易な配合剤を配合した、良好なウ
ェットスキッド抵抗性と低転がり抵抗性を有するゴム組
成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(i)
ゴム 100重量部及び(ii)π電子芳香環を有する化合物
を酸化縮合させた酸化縮合物とカーボンブラックとから
なる複合体10〜180 重量部を含んでなるゴム組成物並び
にそれをタイヤトレッド部に用いた空気入りタイヤが提
供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によれば、(a)π電子芳
香環を有する化合物を酸化縮合させた酸化縮合物(以
下、本発明の“酸化縮合物”ともいう)、と(b)カー
ボンブラックとからなる複合体(以下、本発明の“複合
体”ともいう)をゴム組成物に配合することによって、
良好なウェットスキッド抵抗性と低転がり抵抗性を得る
ことができるうえに、本発明の複合体は、製造が容易で
あるために極めて工業的実用性の高い配合剤である。
【0008】本発明において使用するπ電子芳香環を有
する化合物としては、酸化剤によって本発明の酸化縮合
物を形成できるものであれば特に限定されないが、アニ
リン、ナフチルアミン、フェニレンジアミン、ナフチレ
ンジアミン、トリアミノベンゼン、トリアミノナフタレ
ン、ピロール、インドール、カルバゾール、チオフェ
ン、セレノフェン、イミダゾール、フラン、ベンゼン、
アズレン、ピレン、トリフェニレン、フルオレン、ベン
ゼンジチオール、ジフェニルジスルフィド、フェノー
ル、ジエチニルベンゼン、及びこれらの誘導体等を挙げ
ることができる。誘導体としては、例えば炭素数1〜30
のアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1
〜30のアルキレンオキシド基、スルフォン酸基、炭素数
1〜30のアルキレンスルフォン酸基、水酸基、ニトロ
基、アミノ基、シアノ基、(ジ)アルキルアミノ基(ア
ルキル基は炭素数1〜30)等の置換基が芳香環上に一つ
以上導入された化合物が挙げられる。また、上記化合物
は、単独又は二種以上混合して使用してもよい。
【0009】本発明に用いられる酸化剤としては、上記
π電子芳香環を有する化合物を酸化縮合して本発明の酸
化縮合物を形成できるものであれば特に限定されない
が、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過
硫酸塩;塩化鉄(III)、硫酸鉄(III)、硝酸鉄(III)等
の3価鉄塩;塩化銅(II)等の2価銅塩;過マンガン酸
カリウム、過マンガン酸ナトリウム等の過マンガン酸
塩;重クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウム等の重
クロム酸塩;過酸化水素、過酢酸等の過酸化物;酸素、
オゾン、酸化酵素(例えばLiu, W. et al. ; J. Am. Ch
em. Soc. 1999, 121, 71に例示されているもの)等を挙
げることができる。また、鉄(II)塩と過酸化水素で構
成されているようなレドックス系開始剤やルイス酸(三
塩化アルミニウム、三塩化鉄等)と酸化剤(銅塩(塩化
第一銅、塩化第二銅等)、空気(酸素)等)を組み合わ
せた系も用いることができる(例えばToshima, N. et a
l. ; Chem. Lett. 2000, 1428やToshima, N. ; Makromo
l. Chem., Macromol. Symp. 1992, 59, 123 に例示され
ているもの)。上記酸化剤は、単独又は二種以上混合し
て使用してもよい。酸化剤の添加量は、π電子芳香環を
有する化合物に対するモル比(酸化剤/π電子芳香環を
有する化合物)で、 0.005〜20、更には0.01〜10とする
のが好ましい。
【0010】本発明の酸化縮合物としては、上記π電子
芳香環を有する化合物をあらかじめ酸化縮合させたもの
を用いてもよいし、カーボンブラックにπ電子芳香環を
有する化合物を結合させた後に酸化縮合させてもよい
し、更には、酸化縮合と同時にカーボンブラックに結合
させるようにしてもよい。酸化縮合物としては、上記π
電子芳香環を有する化合物を酸化縮合させたものであれ
ば特に限定されないが、特に、アニリン、ピロール、チ
オフェン及びこれらの誘導体を酸化縮合したものが好ま
しい。
【0011】本発明の酸化縮合物の一例としてπ共役高
分子化合物があげられるが、これはポリマー主鎖中に多
数の共役二重結合が導入された高分子化合物で、ドーピ
ング処理により導電性を示すことで知られている。この
ようなπ共役高分子化合物としては、例えばポリアリニ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニ
レン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)等及びこれら
の誘導体を挙げることができるが、中でも下記式に示さ
れるポリアニリンやその誘導体であるポリメチルアニリ
ン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリ(p−フェニ
レン)が汎用的で経済性に優れるという点で好ましい。
【0012】
【化1】
【0013】(上記各式において、nは1〜1000で
ある。) 本発明の酸化縮合物は、本発明の複合体中に0.01〜30重
量%、更には0.05〜25重量%結合させるのが好ましい。
これは0.01重量%以上とすることで本発明の一層の効果
が得られ、30重量%を超えてもそれ以上の添加効果が得
られにくいからである。
【0014】本発明で用いられるカーボンブラックとし
ては、通常ゴムに配合させるカーボンブラックであれば
特に限定はされないが、窒素比表面積(N2SA)が20〜20
0m2/gのカーボンブラックであるのがゴムに配合した
際の加工性、補強性が良好である点で好ましく、例え
ば、SAF ,ISAF,HAF ,FEF 及びGPF 級カーボンブラッ
クを挙げることができる。
【0015】本発明の複合体とは、π電子芳香環を有す
る化合物を酸化縮合させた酸化縮合物とカーボンブラッ
クが物理的又は化学的に結合されているものであり、酸
化縮合物が複合体の少なくとも表面に存在していること
が必要である。
【0016】本発明の複合体の製造方法としては、例え
ば、(1)カーボンブラックをπ電子芳香環を有する化
合物と無機酸及び/又は有機酸を含有した溶液で表面処
理した後、更に酸化剤を含有した溶液で表面処理する方
法、(2)カーボンブラックをπ電子芳香環を有する化
合物と無機酸及び/又は有機酸を含有した溶液で表面処
理した後、更に酸化剤と無機酸及び/又は有機酸を含有
した溶液で表面処理する方法、(3)スラリー状のカー
ボンブラックをπ電子芳香環を有する化合物と無機酸及
び/又は有機酸と酸化剤を含有した溶液で表面処理する
方法、(4)カーボンブラックを無機酸及び/又は有機
酸と酸化剤を含有した溶液で表面処理した後、更にπ電
子芳香環を有する化合物と無機酸及び/又は有機酸を含
有した溶液で表面処理する方法、(5)カーボンブラッ
クを無機酸及び/又は有機酸と酸化剤を含有した溶液で
表面処理した後、π電子芳香環を有する化合物の気相雰
囲気下で更に表面処理する方法、(6)カーボンブラッ
クを酸化縮合物の含有した溶液で表面処理する方法、
(7)カーボンブラックと酸化縮合物とを分散混合させ
る方法等が挙げられる。
【0017】本発明に用いられる無機酸及び/又は有機
酸は、任意のものも使用できるが、具体的には、硫酸、
塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸等のプロトン
酸及びこれらの塩類;酢酸、ギ酸、安息香酸等のカルボ
ン酸類及びこれらの塩類;フェノール、ニトロフェノー
ル、シアノフェノール等のフェノール類及びこれらの塩
類;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p
−ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンス
ルホン酸、アントラキノンスルホン酸、アルキルスルホ
ン酸、ドデシルスルホン酸、樟脳スルホン酸、ジオクチ
ルスルホコハク酸、銅フタロシアニンテトラスルホン
酸、ポルフィリンテトラスルホン酸、ポリスチレンスル
ホン酸、ポリビニルスルホン酸、ナフタレンスルホン酸
縮合物等の有機スルホン酸類及びこれらの塩類;プロピ
ルリン酸エステル、ブチルリン酸エステル、ヘキシルリ
ン酸エステル、ポリエチレンオキシドドデシルエーテル
リン酸エステル、ポリエチレンオキシドアルキルエーテ
ルリン酸エステル等のリン酸エステル類及びこれらの塩
類;ラウリル硫酸エステル、セチル硫酸エステル、ステ
アリル硫酸エステル、ラウリルエーテル硫酸エステル等
の硫酸エステル類及びこれらの塩類が挙げられる。好適
には、塩酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、p−ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキ
ルナフタレンスルホン酸、アルキルスルホン酸、ドデシ
ルスルホン酸、樟脳スルホン酸、ジオクチルスルホコハ
ク酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸縮合物等の有機スルホン酸類
及びこれらの塩類が挙げられる。これらの無機酸及び/
又は有機酸は、単独又は二種以上混合して用いてもよ
い。無機酸及び/又は有機酸の添加量は、π電子芳香環
を有する化合物に対するモル比で 0.001〜15、更には、
0.005〜10とするのが好ましい。
【0018】本発明の複合体を製造する際に用いる溶媒
としては、特に限定されないが、上記π電子芳香環を有
する化合物を酸化縮合させることも可能な溶媒であれば
特に好ましい。具体的には、水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、ベンゾニ
トリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホオキシド、N−メチルピロリドン、
プロピレンカーボネート等の溶媒を挙げることができ
る。好ましくは水又は水を含有した溶媒である。
【0019】酸化縮合反応の反応温度は、特に限定され
ないが−20〜400 ℃、 300℃以下とするのが好ましい。
これは重合温度を 400℃超としても、それ以上の向上効
果が得られにくいためである。
【0020】上記製造方法で製造された無機酸及び/又
は有機酸を含有した本発明の複合体をそのままゴムに配
合してもよいが、本発明の複合体から無機酸及び/又は
有機酸を除去したものをゴム中に配合してもよい。本発
明の複合体から無機酸及び/又は有機酸を除去する方法
は、特に制限はなく、公知のあらゆる方法が可能であ
る。一般的には、無機酸及び/又は有機酸を含有した本
発明の複合体と塩基性化合物とを接触させればよく、形
成された本発明の複合体に塩基性化合物を気相状態又は
溶液状態で作用させてもよい。この塩基性化合物として
は、第1、第2若しくは第3アルキルアミン(例えばモ
ノ、ジ、トリエチルアミン)、ヒドラジン及びそれらの
誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、アンモニア等が挙げられる。
【0021】得られた本発明の複合体は、室温下で乾燥
しても良いし、加熱下で乾燥してよい。乾燥温度は、10
〜350 ℃で、25〜300 ℃であるのが好ましい。
【0022】本発明の複合体にπ共役高分子化合物を用
いる場合の製造方法としては、例えば、(1)π共役高
分子化合物を形成するモノマー及びドーピング剤を含有
し、カーボンブラックを分散させた溶液中に、酸化剤を
添加する方法、(2)酸化剤及びドーピング剤を含有
し、カーボンブラックを分散させた溶液中に、π共役高
分子化合物を形成するモノマーを添加する方法、(3)
π共役高分子化合物を形成するモノマーを含有し、カー
ボンブラックを分散させた溶液中に、酸化剤及びドーピ
ング剤を添加する方法、(4)π共役高分子化合物を形
成するモノマー、ドーピング剤、酸化剤を含有した溶液
中に、カーボンブラックを添加する方法、(5)π共役
高分子化合物を形成するモノマー、ドーピング剤、酸化
剤を含有した溶液中においてπ共役高分子化合物を形成
させ、このπ共役高分子の含有した溶液でカーボンブラ
ックを表面処理する方法等が挙げられる。
【0023】上記π共役高分子化合物を形成するモノマ
ーとしては、分子構造中にπ電子芳香環を有する化合物
である。このようなモノマーとしては、アニリン、ナフ
チルアミン、フェニレンジアミン、ナフチレンジアミ
ン、トリアミノベンゼン、トリアミノナフタレン、ピロ
ール、チオフェン、フラン、ベンゼン及びこれらの誘導
体等を挙げることができる。誘導体としては、例えば炭
素数1〜30のアルキル基、アルコキシ基、アルキレンオ
キシド基、スルフォン酸基、アルキレンスルフォン酸基
等の置換基が芳香環上に一つ以上導入された化合物が挙
げられる。また、上記モノマーは、単独又は二種以上混
合して使用してもよい。
【0024】本発明に用いられる酸化剤としては、上記
モノマーに対して重合活性を有するものであれば特に限
定されないが、例えば前述のものをあげることができ
る。酸化剤の添加量は、モノマーに対してのモル比(酸
化剤/モノマー)で、 0.005〜20、更には0.01〜10とす
るのが好ましい。
【0025】本発明の複合体を形成させる際に添加され
るドーピング剤としては、特に制限されるものではな
く、π共役高分子化合物をドープすることができるドー
ピング剤であれば、任意のものも使用できる。具体例に
は、ヨウ素、臭素、塩素、ヨウ素等のハロゲン化合物、
硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸等のプ
ロトン酸、これらプロトン酸の各種塩、三塩化アルミニ
ウム、三塩化鉄、塩化モリブデン、塩化アンチモン、五
フッ化ヒ素、五フッ化アンチモン等のルイス酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸等の有機酸、ポリエチレンスルホン酸、ポリ
エチレンカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリスチレンス
ルホン酸等の高分子酸等が挙げられる。
【0026】ドーピング剤のなかでも特に好ましいもの
としては、硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水
素酸等のプロトン酸、これらプロトン酸の各種塩、酢
酸、ギ酸、安息香酸等のカルボン酸類及びこれらの塩
類、フェノール、ニトロフェノール、シアノフェノール
等のフェノール類及びこれらの塩類、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、p−ドデシルベンゼンス
ルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、アントラキ
ノンスルホン酸、アルキルスルホン酸、ドデシルスルホ
ン酸、樟脳スルホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、銅
フタロシアニンテトラスルホン酸、ポルフィリンテトラ
スルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスル
ホン酸、ナフタレンスルホン酸縮合物等の有機スルホン
酸類及びこれらの塩類、プロピルリン酸エステル、ブチ
ルリン酸エステル、ヘキシルリン酸エステル、ポリエチ
レンオキシドドデシルエーテルリン酸エステル、ポリエ
チレンオキシドアルキルエーテルリン酸エステル等のリ
ン酸エステル類及びこれらの塩類、ラウリル硫酸エステ
ル、セチル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステル、ラ
ウリルエーテル硫酸エステル等の硫酸エステル類及びこ
れらの塩類が挙げられる。好適には、塩酸、硝酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ドデシ
ルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン
酸、アルキルスルホン酸、ドデシルスルホン酸、樟脳ス
ルホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、ポリスチレンス
ルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸縮合物等の有機スルホン酸類及びこれらの塩類であ
る。
【0027】これらドーピング剤は、単独又は二種以上
混合して用いても良い。ドーピング剤の添加量は、モノ
マーに対するモル比(ドーピング剤/モノマー)で 0.0
01〜15、更には、 0.005〜10とするのが好ましい。
【0028】本発明の複合体を製造する際に用いる溶媒
としては、上記モノマー類を酸化重合させることが可能
な溶媒であれば特に限定されないが、具体的には水、メ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセ
トニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホオキシド、N−
メチルピロリドン、プロピレンカーボネート等の溶媒を
挙げることができる。好ましくは水又は水を含有した溶
媒である。
【0029】反応における重合温度は、特に限定されな
いが−20〜90℃、更には、70℃以下とするのが好まし
い。重合温度が90℃を越えると副反応が起こりやすく、
目的とした構造を持ったπ共役高分子化合物が形成し難
くなるからである。
【0030】上記製造方法で製造されたドーピング剤を
含有した本発明の複合体をそのままゴムに配合してもよ
いが、本発明の複合体を脱ドーピング処理し、ドーピン
グ剤を除去してゴム中に配合してもよい。本発明の複合
体を脱ドーピングする方法は、特に制限はなく、公知の
あらゆる方法が可能である。一般的には、ドーピング剤
を含有した本発明の複合体と塩基性化合物とを接触させ
ればよく、形成された本発明の複合体に塩基性化合物は
気相あるいは液相中で作用させてもよい。塩基性化合物
としては、第1、第2若しくは第3アルキルアミン(例
えばモノ、ジ、トリエチルアミン)、ヒドラジン及びそ
れらの誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩、アンモニア等が挙げられる。
【0031】また、ドーピング剤を添加せずに製造した
本発明の複合体をゴム中に配合してもよい。
【0032】得られた本発明の複合体は、室温下で乾燥
しても良いし、加熱下で乾燥してよい。乾燥温度は、25
〜350 ℃、更には、60〜300 ℃であるのが好ましい。
【0033】本発明に用いられるゴム原料は天然ゴム及
びジエン系合成ゴムから選ばれる少なくとも1種であ
る。即ち、天然ゴム及び多くのジエン系合成ゴムの中か
ら、これらを単独で用いてもよいし、これらの二種以上
のブレンドで使用してもよい。ジエン系合成ゴムとして
は、例えばポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、
スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロブチルゴ
ム、クロロプレンゴム等を挙げることができる。これら
のゴムは、あくまでも例示であり、本発明は上記のゴム
に限定されるものではない。
【0034】本発明の複合体の配合量は、ゴム 100重量
部に対し、10〜180 重量部であり、好ましくは30〜160
重量部である。また、本発明の複合体は、ゴムに通常配
合される充填剤を併用させることも可能である。好適な
充填剤としては、シリカが挙げられる。シリカが併用さ
れる場合、シリカの添加量は、ゴム 100重量部に対して
0〜120 重量部、更には、0〜80重量部であるのが好ま
しい。また、シリカと本発明の複合体の重量比(シリ
カ:複合体)は、1:20〜20:1とするのが好ましい。
シリカと本発明の複合体の合計添加量は、ゴム 100重量
部に対し、10〜180 重量部、更には、25〜150 重量部と
するのが好ましい。
【0035】なお、シリカが併用される場合、シランカ
ップリング剤をシリカ 100重量部に対して3〜20重量部
使用するのが好ましい。好適なシランカップリング剤と
しては、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テト
ラスルフィド(Si69)、ビス(3−トリエトキシシリル
プロピル)ジスルフィド(Si75)等を例示できる。
【0036】本発明のゴム組成物は、加硫剤、加硫促進
剤、加硫遅延剤、活性剤等の硬化助剤及び酸化防止剤、
軟化剤、可塑剤、老化防止剤等のゴム助剤として慣用的
に使用されている添加剤を本発明の複合体と共に適宜配
合することが可能である。
【0037】加硫剤としては、硫黄又は硫黄供与加硫
剤、例えばアミンジスルフィド、ポリマー系ポリスルフ
ィド又は硫黄/オレフィン付加物が挙げられる。硫黄系
加硫剤としては硫黄が好ましい。また、加硫剤としては
過酸化物類を用いても良い。硫黄系加硫剤の添加量は、
ゴム 100重量部に対し、 0.1〜30重量部、更には、 0.5
〜10重量部、更には、1〜6重量部であるのが好まし
い。過酸化物類の添加量は、ゴム 100重量部に対し、
0.1〜10重量部、更には、 0.5〜5重量部であるのが好
ましい。
【0038】加硫促進剤としては、ジベンゾチアジルジ
スルフィド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミドのようなチアゾール類加硫促進
剤や、テトラメチルチウラムジスルフィドのようなチウ
ラム類加硫促進剤をはじめとして、ジチオカルバミン酸
類、グアニジン類、チオ尿素類、キサントゲン酸類等を
挙げることができる。加硫促進剤は、ゴム 100重量部に
対し、 0.1〜10重量部、更には、 0.1〜5重量部使用す
るのが好ましい。
【0039】また、その他のゴム助剤は、用途に適用し
た適宜の量で使用される。適宜の量としては、例えばゴ
ム 100重量部に対して 0.1〜50重量部である。
【0040】ゴム、本発明の複合体と他の配合剤及びゴ
ム助剤の混合は、従来の混合方法、例えばロール、イン
ターナルミキサー、バンバリ−ミキサー等の混合機を用
いて行うことができる。
【0041】本発明に係るゴム組成物は、タイヤトレッ
ド用ゴム組成物等のタイヤ用ゴム組成物に限らず、他の
ゴム製品にも適用可能である。
【0042】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。実施例1〜22及び比較例1〜2 以下に示す製造方法で製造された本発明の複合体(複合
体1〜11)及び比較としてカーボンブラック(N339、N2S
A= 92m2/g)を、下記表1及び表2で示した配合比
(重量部)で混合したゴム組成物を製造後、 160℃及び
20分間の条件でゴムの加硫を行い、これら未加硫ゴム組
成物と加硫ゴム組成物について、下記の各試験に供し、
その結果を表1及び表2に示した。複合体1(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水80gにアニリン5g(53.7mmol)、塩酸 5.6g(53.7
mmol)及び硫酸鉄(II)40mgを溶解させた。このアニリ
ン水溶液でカーボンブラック(N339) 100gの表面処理
を行った後、更に過酸化水素水 5.2g(53.7mmol)を溶
解させた水20gでカーボンブラックの表面処理を行っ
た。この表面処理カーボンブラックを 110℃で24時間乾
燥することにより、アニリン酸化縮合物とカーボンブラ
ックとからなる複合体を得た。複合体2(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水80gにアニリン5g(53.7mmol)、塩酸 5.6g(53.7
mmol)、p−トルエンスルホン酸 5.1g(26.8mmol)及
び硫酸鉄(II)40mgを溶解させた。このアニリン水溶液
でカーボンブラック(N339) 100gの表面処理を行った
後、更に過酸化水素水 5.2g(53.7mmol)を溶解させた
水20gでカーボンブラックの表面処理を行った。この表
面処理カーボンブラックを 110℃で24時間乾燥すること
により、アニリン酸化縮合物とカーボンブラックとから
なる複合体を得た。複合体3(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水80gにアニリン5g(53.7mmol)、塩酸 5.6g(53.7
mmol)、ドデシルスルホン酸ナトリウム 7.8g(26.8mm
ol)及び硫酸鉄(II)40mgを溶解させた。このアニリン
水溶液でカーボンブラック(N339) 100gの表面処理を
行った後、更に過酸化水素水 5.2g(53.7mmol)を溶解
させた水20gでカーボンブラックの表面処理を行った。
この表面処理カーボンブラックを 110℃で24時間乾燥す
ることにより、アニリン酸化縮合物とカーボンブラック
とからなる複合体を得た。複合体4(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水 100gにアニリン5g(53.7mmol)、塩酸 5.6g(5
3.7mmol)、p−トルエンスルホン酸 5.1g(26.8mmo
l)及び硫酸鉄(II)40mgを70℃で溶解させた。このア
ニリン水溶液に過酸化水素水 5.2g(53.7mmol)を添加
した後、70℃で4時間攪拌を行うことにより、アニリン
酸化縮合物が均一分散された水溶液を得た。このアニリ
ン酸化縮合物が含有した水溶液でカーボンブラック(N3
39) 100gの表面処理を行った後、 110℃で24時間乾燥
した。以上の操作によりアニリン酸化縮合物とカーボン
ブラックとからなる複合体を得た。複合体5(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水 100gにアニリン5g(53.7mmol)、塩酸 5.6g(5
3.7mmol)、ドデシルスルホン酸ナトリウム 7.8g(26.
8mmol)及び硫酸鉄(II)40mgを70℃で溶解させた。こ
のアニリン水溶液に過酸化水素水 5.2g(53.7mmol)を
添加した後、70℃で4時間攪拌を行うことにより、アニ
リン酸化縮合物が均一分散された水溶液を得た。このア
ニリン酸化縮合物が含有した水溶液でカーボンブラック
(N339) 100gの表面処理を行った後、 110℃で24時間
乾燥した。以上の操作によりアニリン酸化縮合物とカー
ボンブラックとからなる複合体を得た。複合体6(アニリン酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 アニリンブラック5g(東京色材工業(株)製、No25ア
ニリンブラック)と水100gからなるアニリンブラック
均一分散水溶液でカーボンブラック(N339) 100gの表
面処理を行った後、 110℃で24時間乾燥した。以上の操
作によりアニリンブラック(アニリン酸化縮合物)とカ
ーボンブラックとからなる複合体を得た。複合体7(アニリン酸化縮合物(ポリアニリン)/カー
ボンブラック複合体)の製造 ポリアニリン水溶液(Aldrichs 社製、5wt%スルホン
化ポリアニリン水溶液) 100gでカーボンブラック(N3
39) 100gの表面処理を行った後、 110℃で24時間乾燥
した。以上の操作によりアニリン酸化縮合物(ポリアニ
リン)とカーボンブラックとからなる複合体を得た。複合体8(ピロール酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水80gにピロール5g(74.5mmol)、ドデシルスルホン
酸ナトリウム 6.5g(22.5mmol)及び硫酸鉄(II)40mg
を溶解させた。このピロール水溶液でカーボンブラック
(N339) 100gの表面処理を行った後、更に過酸化水素
水 7.2g(74.5mmol)を溶解させた水20gでカーボンブ
ラックの表面処理を行った。この表面処理カーボンブラ
ックを 110℃で24時間乾燥することにより、ピロール酸
化縮合物とカーボンブラックとからなる複合体を得た。複合体9(ピロール酸化縮合物/カーボンブラック複合
体)の製造 水 100gにピロール5g(74.5mmol)、ドデシルスルホ
ン酸ナトリウム 6.5g(22.5mmol)及び硫酸鉄(II)40
mgを70℃で溶解させた。このアニリン水溶液に過酸化水
素水 7.2g(74.5mmol)を添加した後、70℃で4時間攪
拌を行うことにより、ピロール酸化縮合物が均一分散さ
れた水溶液を得た。このピロール酸化縮合物が含有した
水溶液でカーボンブラック(N339) 100gの表面処理を
行った後、 110℃で24時間乾燥した。以上の操作により
ピロール酸化縮合物とカーボンブラックとからなる複合
体を得た。複合体10(チオフェン酸化縮合物/カーボンブラック複
合体)の製造 水80gにチオフェン5g(59.4mmol)、ドデシルスルホ
ン酸ナトリウム 5.1g(17.7mmol)、硫酸鉄(II)40mg
を溶解させた。このチオフェン水溶液でカーボンブラッ
ク(N339) 100gの表面処理を行った後、更に過酸化水
素水 5.8g(59.4mmol)を溶解させた水20gでカーボン
ブラックの表面処理を行った。この表面処理カーボンブ
ラックを 110℃で24時間乾燥することにより、チオフェ
ン酸化縮合物とカーボンブラックとからなる複合体を得
た。複合体11(チオフェン酸化縮合物/カーボンブラック複
合体)の製造 水 100gにチオフェン5g(53.7mmol)、ドデシルスル
ホン酸ナトリウム 5.1g(17.7mmol)及び硫酸鉄(II)
40mgを70℃で溶解させた。このチオフェン水溶液に過酸
化水素水 5.8g(59.4mmol)を添加した後、70℃で4時
間攪拌を行うことにより、チオフェン酸化縮合物が均一
分散された水溶液を得た。このチオフェン酸化縮合物が
含有した水溶液でカーボンブラック(N339) 100gの表
面処理を行った後、 110℃で24時間乾燥した。以上の操
作によりチオフェン酸化縮合物とカーボンブラックとか
らなる複合体を得た。ムーニー粘度 JIS K6300 に基づき 100℃にて測定した。数値が小さい
ほど加工性が改善し、良好である。スコーチ時間 JIS K6300 に基づき 125℃にて測定した。加硫時間 JIS K6300 に基づき 125℃にて95%加硫度に達する時間
(分)を測定し、加硫時間とした。加硫時間が小さいほ
ど加硫速度が速い。引張特性 JIS K 6251に準拠して、 100%モジュラス(MPa )、 3
00%モジュラス(MPa)、破断強度(MPa )及び破断伸
度(%)を測定した。tanδ (株)東洋精機製作所製、粘弾性スペクトロメーターを
用いて、初期歪10%、振幅±2%及び周波数20Hzの条件
で、0℃及び60℃の粘弾性特性を測定した。耐摩耗性 ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を使用し
て荷重5kg、スリップ率25%、時間4分及び室温の条件
で測定し、摩耗減量を、表1においては比較例1を、表
2においては比較例2を、それぞれ、100 とした指数と
して示した。なお、数字が大きい程耐摩耗性が良好であ
ることを示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1及び表2の各成分は、以下のものを使
用した。 SBR1:溶液重合SBR, Nipol 1712、日本ゼオン社製、ゴ
ム 100重量部に対しアロマオイルを37.5重量部含む油展
品 SBR2:溶液重合SBR, Nipol 1712 、日本ゼオン社製 カーボンブラック:カーボンブラックN339、東海カーボ
ン社製、窒素比表面積(N2SA)=92m2/g 老化防止剤:(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチ
ルブチル)−p−フェニレンジアミン)、バイエル社製 加硫促進剤:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、トーヨーカガク社製 上記表1及び2から、本発明の複合体1〜11を含む実施
例1〜22のゴム組成物は、比較例1〜2に示すカーボン
ブラックが配合されたゴム組成物と比較して、tanδ
(0℃)を維持、又は、増加させながら、tanδ (60
℃)が低減されており、ウェットスキッド抵抗性を低下
させることなく、低転がり抵抗性が改善されていること
がわかる。一方、加工性(ムーニー粘度、スコーチ時
間)、引張特性及び耐摩耗性に関しては、複合体1〜11
を含む実施例1〜22のゴム組成物は、比較例1〜2に示
すカーボンブラックが配合されたゴム組成物の特性がそ
のまま維持されており、機械的物性の低下が抑えられて
いる。
【0046】また、複合体1〜11は、上述した従来の配
合剤のように、製造工程が多段階にわたるような製造方
法が複雑なものではなく、容易に製造することができ
た。
【0047】以上の通り、本発明に従って、ゴム組成物
にπ電子芳香環を有する化合物を酸化縮合させた酸化縮
合物とカーボンブラックとからなる複合体を配合するこ
とによって、製造の容易な配合剤によって、良好なウェ
ットスキッド抵抗性と低転がり抵抗性を得ることができ
る。実施例23〜30及び比較例3 以下に示す製造方法で製造されたπ共役高分子化合物と
カーボンブラックとからなる複合体(複合体12〜19)、
及び、比較としてカーボンブラックを、下記表3で示し
た配合比(重量部)で混合したゴム組成物を製造後、 1
60℃及び20分間の条件でゴムの加硫を行い、下記の各試
験に供し、その結果を表3に示した。複合体12(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 水 500mLにアニリン2g(21.5mmol)、塩酸2.24g(2
1.5mmol)及びドデシルベンゼンスルホン酸7.01g(21.
5mmol)を添加した。得られた水溶液にカーボンブラッ
ク(N220) 100gをよく攪拌しながら、更に添加した。
この溶液を、5℃まで冷却した後、過硫酸アンモニウム
5.89g(25.8mmol)を添加し、反応温度が10℃を越えな
いようにして5時間攪拌を行った。反応終了後、反応溶
液中の黒色粉末をろ過し、水及びメタノールで洗浄し
た。ポリアニリンとカーボンブラックとからなる複合体
を反応溶液中からろ別する際のろ液及び洗浄液には、ポ
リアニリンに由来する緑色の着色が観察されなかったの
で、完全に反応し、ドープ状態のポリアニリンが定量的
にカーボンブラックと複合体を形成していることがわか
った。そして、得られた複合体を80℃で8時間乾燥し、
ドープ状態のポリアニリンとカーボンブラックとからな
る複合体を得た。複合体中のポリアニリンの量は2重量
%であった。複合体13(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 水 500mLにアニリン2g(21.5mmol)、塩酸2.24g(2
1.5mmol)及びドデシルベンゼンスルホン酸7.01g(21.
5mmol)を添加した。得られた水溶液にカーボンブラッ
ク(N220) 100gをよく攪拌しながら、更に添加した。
この溶液を、5℃まで冷却した後、過硫酸アンモニウム
5.89g(25.8mmol)を添加した。反応温度が10℃を越え
ないようにして5時間攪拌を行った。反応終了後、反応
溶液がpH試験紙で塩基性を示すまで炭酸ナトリウム粉末
を添加し、4時間攪拌を行った。反応溶液中の黒色粉末
をろ過し、水及びメタノールで洗浄した。ポリアニリン
とカーボンブラックとからなる複合体を反応溶液中から
ろ別する際のろ液及び洗浄液には、脱ドープ状態のポリ
アニリンに由来する青色の着色が観察されなかったの
で、完全に反応し、脱ドープ状態のポリアニリンがカー
ボンブラックと定量的に複合体を形成していることがわ
かった。そして、得られた複合体を80℃で8時間乾燥
し、脱ドープ状態のポリアニリンとカーボンブラックと
からなる複合体を得た。複合体中のポリアニリンの量は
2重量%であった。複合体14(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 複合体12の製造に用いたアニリン、塩酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸及び過硫酸アンモニウムの量をそれぞれ
5g(53.7mmol)、 5.6g(53.7mmol)、17.5g(53.7
mmol)、14.7g(64.4mmol)へと替えた以外は、複合体
12と同様な方法によりポリアニリンとカーボンブラック
とからなる複合体を得た。ポリアニリンとカーボンブラ
ックとからなる複合体を反応溶液中からろ別する際のろ
液及び洗浄液には、脱ドープ状態のポリアニリンに由来
する緑色の着色が観察されず、ドープ状態のポリアニリ
ンが定量的にカーボンブラックと複合体を形成している
ことがわかった。そして、得られた複合体を80℃で8時
間乾燥し、脱ドープ状態のポリアニリンとカーボンブラ
ックとからなる複合体を得た。複合体中のポリアニリン
の量は5重量%であった。複合体15(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 複合体13の製造に用いたアニリン、塩酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸及び過硫酸アンモニウムの量をそれぞれ
5g(53.7mmol)、 5.6g(53.7mmol)、17.5g(53.7
mmol)及び14.7g(64.4mmol)へと替えた以外は、複合
体13と同様な方法によりポリアニリンとカーボンブラッ
クとからなる複合体を得た。ポリアニリンとカーボンブ
ラックとからなる複合体を反応溶液中からろ別する際の
ろ液及び洗浄液には、脱ドープ状態のポリアニリンに由
来する青色の着色が観察されなかったので、完全に反応
し、脱ドープ状態のポリアニリンが定量的にカーボンブ
ラックと複合体を形成していることがわかった。そし
て、得られた複合体を80℃で8時間乾燥し、脱ドープ状
態のポリアニリンとカーボンブラックとからなる複合体
を得た。複合体中のポリアニリンの量は5重量%であっ
た。複合体16(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 水 200mLにアニリン2g(21.5mmol)、塩酸2.24g(2
1.5mmol)及びドデシルスルホン酸ナトリウム6.19g(2
1.5mmol)を添加し、よく攪拌した後、水溶液を5℃以
下に冷却した。反応溶液を5℃以下に保って過硫酸アン
モニウム4.90g(21.5mmol)を攪拌しながら添加して5
時間反応を行った。反応の進行とともに均一な緑色溶液
が得られた。この均一なポリアニリン水溶液をカーボン
ブラック(N220) 100gによく攪拌しながら添加した。
得られたポリアニリンとカーボンブラックとからなる複
合体を一部採取し、水及びメタノールで洗浄したとこ
ろ、ポリアニリンに由来する緑色の着色が観察されなか
ったので、完全に反応し、ドープ状態のポリアニリンが
定量的にカーボンブラックと複合体を形成していること
がわかった。そして、残りのポリアニリンとカーボンブ
ラックとからなる複合体を80℃で8時間乾燥し、ドープ
状態のポリアニリンとカーボンブラックとからなる複合
体を得た。複合体中のポリアニリンの量は2重量%であ
った。複合体17(ポリアニリン/カーボンブラック複合体)の
製造 複合体16の製造に用いた水、アニリン、塩酸、ドデシル
スルホン酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムの量を、
それぞれ、 500mL、5g(53.7mmol) 5.6g(53.7mmo
l)、15.5g(53.7mmol)及び12.3g(53.7mmol)へと
替えた以外は、複合体16と同様な方法によりポリアニ
リンとカーボンブラックとからなる複合体を得た。得ら
れたポリアニリンとカーボンブラックとからなる複合体
の一部を採取し、水、メタノールで洗浄したところ、そ
の洗浄液にはポリアニリンに由来する緑色の着色が観察
されなかったので、完全に反応し、ドープ状態のポリア
ニリンが定量的にカーボンブラックと複合体を形成して
いることがわかった。そして、残りの複合体を80℃で
8時間乾燥し、ドープ状態のポリアニリンとカーボンブ
ラックとからなる複合体を得た。複合体中のポリアニリ
ンの量は5重量%であった。複合体18(ポリピロール/カーボンブラック複合体)の
製造 水 500mLにピロール2g(29.8mmol)及びドデシルベン
ゼンスルホン酸9.73g(29.8mmol)を添加した。得られ
た水溶液にカーボンブラック(N220) 100gをよく攪拌
しながら更に添加した。この溶液を、5℃まで冷却した
後、過硫酸アンモニウム8.16g(35.8mmol)を添加し、
反応温度が10℃を越えないようにして5時間攪拌を行っ
た。反応終了後、反応溶液中の黒色粉末をろ過し、水及
びメタノールで洗浄した。ポリピロールとカーボンブラ
ックとからなる複合体を反応溶液中からろ別する際のろ
液及び洗浄液には、ポリピロールに由来する緑褐色の着
色が観察されなかったので、完全に反応し、ドープ状態
のポリピロールが定量的にカーボンブラックと複合体を
形成していることがわかった。そして、得られた複合体
を80℃で8時間乾燥し、ドープ状態のポリピロールとカ
ーボンブラックとからなる複合体を得た。複合体中のポ
リピロールの量は2重量%であった。複合体19(ポリピロール/カーボンブラック複合体)の
製造 水 500mLにピロール2g(29.8mmol)及びドデシルベン
ゼンスルホン酸9.73g(29.8mmol)を添加した。得られ
た水溶液にカーボンブラック(N220) 100gをよく攪拌
しながら更に添加した。この溶液を、5℃まで冷却した
後、過硫酸アンモニウム8.16g(35.8mmol)を添加し、
反応温度が10℃を越えないようにして5時間攪拌を行っ
た。反応終了後、反応溶液がpH試験紙で塩基性を示すま
で炭酸ナトリウム粉末を添加し、4時間攪拌を行った。
反応溶液中の黒色粉末をろ過し、水及びメタノールで洗
浄した。ポリピロールとカーボンブラックとからなる複
合体を反応溶液中からろ別する際のろ液及び洗浄液に
は、脱ドープ状態のポリピロールに由来する茶褐色の着
色が観察されなかったので、完全に反応し、脱ドープ状
態のポリピロールがカーボンブラックと定量的に複合体
を形成していることがわかった。そして、得られた複合
体を80℃で8時間乾燥し、脱ドープ状態のポリピロール
とカーボンブラックとからなる複合体を得た。複合体中
のポリピロールの量は2重量%であった。
【0048】なお、ムーニー粘度、スコーチ時間、加硫
時間、引張特性及びtanδ は前述の方法と同じ方法で測
定した。
【0049】なお耐摩耗性はランボーン摩耗試験機(岩
本製作所(株)製)を使用して荷重5kg、スリップ率25
%、時間4分、室温の条件で測定した摩耗減量を比較例
3の値を100 とした指数として示した。なお、数字が大
きい程耐摩耗性が良好であることを示す。
【0050】
【表3】
【0051】表3の各成分は、以下のものを使用した。 SBR3:溶液重合SBR, Nipol 1712、日本ゼオン社製 カーボンブラック:カーボンブラックN220、東海カーボ
ン社製、窒素比表面積(N2SA)=115m2/g 老化防止剤:(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチ
ルブチル)−p−フェニレンジアミン)、バイエル社製 加硫促進剤:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、トーヨーカガク社製 上記表3から、π共役高分子化合物とカーボンブラック
とからなる複合体(複合体12〜19)を含む実施例23〜30
のゴム組成物は、比較例3に示すカーボンブラックが配
合されたゴム組成物と比較して、tanδ (0℃)を維
持、又は増加させながら、tanδ (60℃)が低減化され
ており、ウェットスキッド抵抗性を低下させずに低転が
り抵抗性が改善されていることがわかる。一方、加工性
(ムーニー粘度、スコーチ時間)、引張特性、耐摩耗性
に関しては、複合体12〜19を含む実施例23〜30のゴム組
成物は、比較例3に示すカーボンブラックが配合された
ゴム組成物の特性がそのまま維持されており、機械的物
性の低下が抑えられている。
【0052】また、複合体12〜19は、上述した従来の配
合剤のように、製造工程が多段階にわたるような製造方
法が複雑なものではなく、容易に製造することができ
た。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明に従って、ゴム組成
物にπ電子芳香環を有する化合物の酸化縮合物とカーボ
ンブラックとからなる複合体を配合することによって、
製造の容易な配合剤によって、良好なウェットスキッド
抵抗性と低転がり抵抗性を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 (72)発明者 桐野 美昭 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4J002 AC00W CE00X CM05X DA036 GN01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ゴム 100重量部及び(ii)π電子
    芳香環を有する化合物を酸化縮合させた酸化縮合物とカ
    ーボンブラックとからなる複合体10〜180 重量部を含ん
    でなるゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記複合体中の酸化縮合物の濃度が0.01
    〜30重量%である請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 前記複合体がカーボンブラック表面に前
    記酸化縮合物を被覆させたものである請求項1に記載の
    ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 前記π電子芳香環を有する化合物がアニ
    リン、チオフェン、ピロール及びこれらの誘導体から選
    ばれた少なくとも一種である請求項1に記載のゴム組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記π電子芳香環を有する化合物の酸化
    縮合物がπ共役高分子化合物である請求項1に記載のゴ
    ム組成物。
  6. 【請求項6】 前記π共役高分子化合物がポリアニリ
    ン、ポリピロール、ポリチオフェン及びこれら誘導体か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項5に
    記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 前記π共役高分子化合物とカーボンブラ
    ックとからなる複合体中に結合したπ共役高分子化合物
    の量が0.01〜30重量%である請求項5に記載のゴム組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1又は5に記載のゴム組成物をタ
    イヤトレッドに用いた空気入りタイヤ。
JP2001248006A 2000-08-24 2001-08-17 ウェットスキッド抵抗及び転がり抵抗の改良されたゴム組成物 Pending JP2002338753A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014173050A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物および空気入りタイヤ

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