JP2002338577A - 分子内架橋クラウンエーテル環を有するフタロシアニン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

分子内架橋クラウンエーテル環を有するフタロシアニン誘導体及びその製造方法

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JP2002338577A
JP2002338577A JP2001144892A JP2001144892A JP2002338577A JP 2002338577 A JP2002338577 A JP 2002338577A JP 2001144892 A JP2001144892 A JP 2001144892A JP 2001144892 A JP2001144892 A JP 2001144892A JP 2002338577 A JP2002338577 A JP 2002338577A
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crown ether
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hydrogen atom
ether ring
bisphthalonitrile
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JP2001144892A
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Ikuzo Nishiguchi
郁三 西口
Atsushi Takagi
厚志 高木
Hiroshi Maekawa
博史 前川
Keiro Kita
圭郎 喜多
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Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光吸収波長の異なる新規なフタロシアニン化合
物の提供。 【解決手段】式(I)で表される、分子内架橋クラウン
エーテル環を有する新規フタロシアニン誘導体。 [式中、Xはそれぞれ独立して水素原子又はアルコキシ
基であり、Yはそれぞれ独立して水素原子又はハロゲン
原子であり、Z1、Z2、Z3、及びZ4は、それぞれもう
一方のZ1、Z2、Z3、及びZ4と一緒になってクラウン
エーテル環を形成する基、水素原子及びハロゲン原子か
らなる群から選択される基であり、但し、該クラウンエ
ーテル環はZ11間又はZ22間のいずれか一方、及び
33間又はZ44間のいずれか一方で形成されてお
り、nは1〜4の整数である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包接機能材料に関
し、特にガスセンサー、レーザー光学治療用増感剤、光
電変換素子、非線形光学素子、光記録メディア等に用い
ることができる包接機能材料に関する。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニン化合物は、安価な原料か
ら収率よく合成できること、可視部に大きな吸収をもつ
こと、耐熱性、耐光性等の諸機能に優れていること等の
特徴からシアン系顔料として大きな地位を占めている。
また、π電子系の拡張や結晶型の制御で、その光吸収域
が近赤外領域に及ぶことから、近年、半導体レーザを光
源に用いた光記録材料、電子写真用感光材料等の機能性
顔料として注目されるようになってきた。
【0003】このような諸用途はフタロシアニン化合物
の光吸収を利用しているため、光吸収波長の異なる化合
物が容易に合成できれば、該化合物を利用したシステム
の多様性の広がり、高機能化が期待される。そのため、
フタロシアニンやポルフィリンにクラウンエーテルのよ
うな包接機能を有する基を導入する研究も進められてい
る。
【0004】例えば、J.Am.Chem.Soc.1
987,109,4261−4265では、クラウンエ
ーテルを置換基として持つフタロニトリルを合成し、こ
れを2−ジメチルアミノメタノール中でで還流すること
でクラウンエーテル置換無金属フタロシアニンを合成し
ている。また、銅フタロシアニン誘導体の場合は、ジブ
ロム体からシアン化銅とDMF中で還流することにより
1段階で合成している。
【0005】J.Am.Chem.Soc.1987,
109,7433−7441では、基本的には上記と同
様で、クラウンエーテルを置換基として持つフタロニト
リルを2−ジメチルアミノメタノール中で還流すること
によりクラウンエーテル置換無金属フタロシアニンを得
ている。亜鉛フタロシアニンは金属の挿入反応、銅、ニ
ッケル、コバルト体はニトリル法により合成している。
これもクラウンエーテル置換フタロシアニンにより、金
属が包接されていることを確認している。
【0006】これまでにフタロシアニン化合物の同一ベ
ンゼン環上に金属補足剤であるクラウンエーテル基をも
つフタロシアニンは報告されている。クラウンエーテル
基は種々の陽イオン、分子を包接できるので、これらの
化合物は包接機能材料として使用可能である。
【0007】他方、包接機能材料としてクラウンエーテ
ル基をフタロシアニン分子内の異なるベンゼン環の間に
架橋させた化合物を考えることもできる。このような構
造のフタロシアニン誘導体は、形成された空間内に窒素
原子が含まれていると共に、比較的その大きさが安定し
た分子空間を与えると考えられ、包接機能材料として有
用であることが予想される。
【0008】しかし、フタロシアニン分子内の異なるベ
ンゼン環の間に架橋したクラウンエーテルをもつフタロ
シアニン誘導体は、未だ報告例がない。
【0009】SYNLETT,August 199
4,623頁には、「The synthesisof Pure 1,11,15,2
5-Tetrasubstitutedphthalocyanines as Single Isomer
s Using Bisphthalonitriles」の報告がある。
【0010】ここには、下記スキーム1で示されるよう
なフタロシアニン誘導体の合成法が記載されている。
【0011】(スキーム1)
【化5】
【0012】また、Clifford C Leznoff らは、Ca
n.J.Chem.74:307−318(1996)
において、下記スキーム2に示されるような方法により
ビスフタロニトリルを合成し、このビスフタロニトリル
を用いて、ビスサイド−ストラップドフタロシアニン
(bis side-strapped phthalocyanines)の直接合成を
試みたが、合成できなかったと報告していている。
【0013】(スキーム2)
【化6】
【0014】本発明者らも、従来法によりフタロシアニ
ン分子内の異なるベンゼン環の間に架橋したクラウンエ
ーテルをもつ新規フタロシアニン誘導体の合成を試み
た。つまり、上記ビスフタロニトリル、強塩基触媒(例
えばDBU)及び金属化剤(例えば塩化銅)を使用し
て、n−アミルアルコールのような溶媒下で加熱還流す
ることにより金属フタロシアニン誘導体の合成を試みた
が、全く得られなかった。
【0015】その後、鋭意研究の結果、本発明者らは、
従来法とは異なる合成経路によればこの新規フタロシア
ニン誘導体の合成が可能であることを見出し、本発明を
成すに至った。
【0016】
【発明の要旨】本発明は、式
【0017】
【化7】
【0018】[式中、Xはそれぞれ独立して水素原子ま
たはアルコキシ基であり、Yはそれぞれ独立して水素原
子またはハロゲン原子であり、Z1、Z2、Z3、及びZ4
は、それぞれもう一方のZ1、Z2、Z3、及びZ4と一緒
になってクラウンエーテル環を形成する基、水素原子及
びハロゲン原子からなる群から選択される基であり、但
し、該クラウンエーテル環はZ11間又はZ22間のい
ずれか一方、及びZ33間又はZ44間のいずれか一方
で形成されており、nは1〜4の整数である。]で表さ
れる、分子内架橋クラウンエーテル環を有するフタロシ
アニン誘導体を提供する。
【0019】また、本発明の無金属フタロシアニン誘導
体(I)は、下記スキーム3に示されるように、 1)式
【0020】
【化8】
【0021】[式中、Xはそれぞれ独立して水素原子ま
たはアルコキシ基であり、Yはそれぞれ独立して水素原
子またはハロゲン原子であり、Z1、及びZ2は、それぞ
れもう一方のZ1、及びZ2と一緒になってクラウンエー
テル環を形成する基、水素原子、及びハロゲン原子から
なる群から選択される基であり、但し、該クラウンエー
テル環はZ11間又はZ22間のいずれか一方で形成さ
れており、nは1〜4の整数である。]で表されるビス
フタロニトリルを得る工程;及び 2)このビスフタロニトリルを、アルコール溶媒中アル
コラートの存在下で、炭酸水素アンモニウムまたはカル
バミド酸アンモニウムと反応させて、式
【0022】
【化9】
【0023】[式中、X、Y、Z1、Z2及びnは前記と
同意義である。]で表されるビス−1,3−ジイミノイ
ソインドリンを得る工程; 3)このビス−1,3−ジイミノイソインドリンを、
N,N−ジアルキルアミノアルコール溶媒中、縮合する
工程;を包含する方法により製造することができる。
【0024】(スキーム3)
【化10】
【0025】さらに、本発明は、無金属フタロシアニン
誘導体(I)を合成するための中間体として、ビス−
1,3−ジイミノイソインドリン(B)を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の分子内架橋クラウンエー
テル環を有する無金属フタロシアニン誘導体(I)を製
造するための原料としては、式
【0027】
【化11】
【0028】[式中、Xは水素原子である。]で表され
る3−ニトロフタロニトリルまたは4−ニトロフタロニ
トリルと、式
【0029】
【化12】
【0030】[式中、nは1〜4の整数である。]で表
されるポリオキシエチレン化合物(もしくはポリエチレ
ングリコール)とを用いる。
【0031】3−ニトロフタロニトリルまたは4−ニト
ロフタロニトリルの合成方法は、例えば、Can. J. Che
m. Vol. 74;307-318 (1996)に記載されている。ポリオ
キシエチレン化合物の好ましい例としては、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール等のnが1〜4のポリエチレングリコールが
挙げられる。nが2〜3のポリオキシエチレン化合物が
好ましい。
【0032】そして、これらをジメチルスルホキド(D
MSO)溶媒中、炭酸カリウムの存在下に反応させて、
【0033】
【化13】 [式中、X、Y、Z1、Z2及びnは上記と同意義であ
る。]
【0034】で表されるビスフタロニトリルを得る(Le
nznoff,S.M.Marcuccio,S Greenberg and AB.P.Lever,Ca
n.J.Chem.,1985,63,623)。
【0035】ビスフタロニトリル(A)のうちXが水素
原子であるものは、例えば、フタロニトリル化合物
(1)2.2当量と、ポリオキシエチレン化合物(2)
1当量とをジメチルスルホキド(DMSO)中、炭酸カ
リウム5当量の存在下に60℃、20時間撹拌して合成
することができる(合成例1〜3参照)。
【0036】ビスフタロニトリル(A)のうちXがアル
コキシ基であるものは、例えば、下記スキーム4で示さ
れ方法により合成できる(Jong Seung Kim,Won Ku Lee,
Kwanghyum No,Zouhair Asfari and Jcques Vicens,Tetr
ahedron Letters.,2000,41.3345-3348)。
【0037】(スキーム4)
【化14】
【0038】この場合、具体的には、モノフタロニトリ
ル(1a)とトリエチレングリコールジトシレートとを
アセトニトリル中、炭酸カリウムの存在下に、還流下で
80〜90時間攪拌して行なう(合成例4〜5参照)。
【0039】ビスフタロニトリル(A)の具体例として
以下の化合物が挙げられる。
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】
【化18】
【0043】
【化19】
【0044】ついで、ビスフタロニトリル(A)と炭酸
水素アンモニウムまたはカルバミド酸アンモニウムを、
アルコラート(アルコキシド)及びアルコール溶液中で
反応させて、式
【0045】
【化20】
【0046】[式中、X、Y、Z1、Z2及びnは上記と
同意義である。]で表される対応するビス−1,3−ジ
イミノイソインドリンを得る。
【0047】従来、フタロニトリル化合物から1,3−
ジイミノイソインドリン化合物を合成するには、ナトリ
ウムメチラート及びメタノール溶液中でアンモニアガス
を還流下で反応することが知られている。これに対し、
本発明では、アンモニアガスの代用として、炭酸水素ア
ンモニウムまたはカルバミド酸アンモニウムを用いて、
ビスフタロニトリル(A)から対応するビス−1,3−
ジイミノイソインドリン(B)を合成することに成功し
た。
【0048】(スキーム5)
【化21】
【0049】[式中、X及びYは上記と同意義であり、
Zは水素原子又はハロゲン原子である。]
【0050】この反応は、例えば、ビスフタロニトリル
(A)を、窒素気流下でナトリウムメチラート(原料に
対して1当量)/メタノール溶媒中、炭酸水素アンモニ
ウムまたはカルバミド酸アンモニウム(4当量)を用い
て、12時間還流させて行なえばよい(実施例1〜3、
及び4〜5参照)。
【0051】この反応では、溶媒としてのナトリウムメ
チラート/メタノールに代えて、ナトリウムエチラート
/エタノール等のNa、K、Li、Ca等の金属アルコ
ラート及びアルコラートに対応する炭素数1〜8の脂肪
族アルコール溶媒を使用してもよい。
【0052】その際、アルコラートの使用量は、原料の
ビスフタロニリル(A)に対して約1当量であることが
好ましい。また、対応するアルコール溶媒の使用量は、
特に限定されないが原料(A)に対して約30〜50倍
(重量)であることが好ましい。
【0053】炭酸水素アンモニウムまたはカルバミド酸
アンモニウムの使用量は、原料のビスフタロニトリル
(A)に対して約4当量であることが好ましい。
【0054】ビス−1,3−ジイミノイソインドリン
(B)の具体例として以下の化合物が挙げられる。
【化22】
【0055】[式中、nは前記と同意義であり、好まし
くはnは2,又は3である。]
【0056】
【化23】
【0057】[式中、nは前記と同意義であり、好まし
くはnは2,又は3である。]
【0058】
【化24】
【0059】[式中、Rはアルキル基であり、好ましく
はイソアミル基またはn−オクチル基を示し、nは前記
と同意義であり、好ましくはnは2,又は3である。]
【0060】次いで、ビス−1,3−ジイミノイソイン
ドリン(B)を溶媒中で加熱還流して自己縮合(二量
化)させて、無金属フタロシアニン誘導体(I)を得
る。
【0061】この反応は、例えば、ビス−1,3−ジイ
ミノイソインドリン(B)を、ジメチルアミノエタノー
ル等のジアルキルアミノアルコール溶媒を用いて、加熱
還流下、20〜30時間の条件下、自己縮合させて行な
えばよい(実施例6〜8参照)。
【0062】ビス−1,3−ジイミノイソインドリン
(B)から、自己縮合により本発明の無金属フタロシア
ニン誘導体(I)を得る工程では、N,N−ジメチルア
ミノエタノール(DMEA)に代えて、N,N−ジメチ
ルアミノメタノール、N,N−ジエチルアミノエタノー
ル等のN,N−ジアルキルアミノアルコールが使用でき
る。これら溶媒の使用量は、ビス−1,3−ジイミノイ
ソインドリン(B)約1mmolに対して5〜15ml
を使用することが好ましい。
【0063】なお、これまで分子内架橋クラウンエーテ
ル環を有する無金属フタロシアニン誘導体の調製につい
て説明してきた。しかしながら、これら無金属フタロシ
アニン誘導体を原料にして、公知の方法によって対応す
る金属フタロシアニン誘導体を容易に調製することがで
きる。
【0064】例えば、分子内架橋クラウンエーテル環を
有する金属フタロシアニン誘導体は、上記の方法により
得られた無金属フタロシアニン誘導体(I)から、DM
FやDMSOなどの極性溶媒中で金属塩と加熱する方法
により得ることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の分子内架橋クラウンエーテルフ
タロシアニン誘導体はフタロシアニンの異なるベンゼン
環の間にポリオキシエチレン類を用いて形成された分子
空間内には、窒素原子が含まれているので金属イオンの
みならず、ゲスト分子としての有機分子の包接も可能で
ある。
【0066】従って、本発明の分子内架橋クラウンエー
テルフタロシアニン誘導体は、特にガスセンサー用材
料、レーザー光学治療用増感剤、光電変換素子材料、非
線形光学素子材料、光記録メディア等に用いることがで
きる包接機能材料として有用である。
【0067】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0068】合成例1 ビスフタロニトリルの合成 反応容器に、蒸留したジメチルスルホキシド(DMS
O)50ml、3−ニトロフタロニトリル0.044m
ol、トリエチレングリコール0.02mol、炭酸カ
リウム0.1molを入れ、60℃で20時間攪拌して
反応させた。反応溶液を冷却し、ジクロロメタンと水で
反応生成物を抽出し、濃縮した。得られた濃縮液をシリ
カゲルを充填したカラムに入れ、クロロホルムを用いて
展開して精製した。
【0069】(スキーム6)
【化25】
【0070】尚、この合成は、Can.J.Chem.,63,623(198
5)に記載のニトロフタロニトリルのアルコキシ化反応を
参考にして行った。
【0071】展開溶液から展開溶媒を蒸発させて得た固
体化合物をIR、1H−NMR、13C−NMR及びLC
−MSm/z(%)スペクトルで測定した。その結果、
得られた化合物の構造は、スキーム6において、nが2
である構造(A−1)であることが確認された(収率7
5%)。得られたデータを以下に示す。
【0072】IR(cm-1): 3050, 2870, 2200(CN), 157
0, 1460, 1280, 1090, 1050, 780; 1H-NMR (270MHz, d6
-DMSO) δ: 7.87-7.81 (m, 2H, Ar), 7.67-7.62 (m, 4
H, Ar), 4.35 (t, J=4.5Hz, 4H, OCH2 ), 3.82 (t, J=4.
5Hz, 4H, OCH2 ), 3.65 (s, 4H,OCH2 ); 13C-NMR (d6-DMS
O); δ: 160.9, 135.7, 125.7, 118.7, 115.7, 115.4,1
13.6, 70.2, 69.5, 68.6; LC-MS m/z (%): 403 (M+)
【0073】合成例2 ビスフタロニトリルの合成 トリエチレングリコールの代わりにテトラエチレングリ
コールを用いること以外は合成例1と同様にして固体化
合物を得、そのスペクトルを測定した。その結果、得ら
れた化合物の構造は、スキーム6において、nが3であ
る構造(A−1)であることが確認された(収率56
%)。得られたデータを以下に示す。
【0074】IR(cm-1): 3080, 2870, 2220(CN), 1580,
1470, 1290, 1100, 1060, 790; 1H-NMR (270MHz, d6-DM
SO) δ: 7.87-7.81 (m, 2H, Ar), 7.67-7.62 (m, 4H, A
r),4.36 (t, J=4.5Hz, 4H, Ar-O-CH2 ), 3.80 (t, J=4.5
Hz, 4H, OCH2 ), 3.62 (t, J=4.5Hz, 4H, OCH2 ), 3.54
(t, J=4.5Hz, 4H, OCH2 ); 13C-NMR (d6-DMSO); δ: 16
0.9, 135.7, 125.7, 118.8, 115.7, 115.4, 113.6, 70.
2, 69.9, 69.5, 68.6
【0075】合成例3 ビスフタロニトリルの合成 3−ニトロフタロニトリルの代わりに4−ニトロフタロ
ニトリルを用い、トリエチレングリコールの代わりにテ
トラエチレングリコールを用いること以外は合成例1と
同様にして固体化合物を得、そのスペクトルを測定し
た。
【0076】(スキーム7)
【化26】
【0077】その結果、得られた化合物の構造は、スキ
ーム7において、nが3である構造(A−2)であるこ
とが確認された(収率75%)。得られたデータを以下
に示す。
【0078】IR(cm-1): 3100, 2900, 2230(CN), 1600,
1500, 1320, 1260, 1100, 1040, 970, 850; 1H-NMR (27
0MHz, d6-DMSO) δ: 7.94-7.32 (m, 6H, Ar), 4.17 (t,
J=4.3Hz, 4H, Ar-O-CH2 ), 3.67 (t, J=4.3Hz, 4H, OCH
2 ), 3.46 (m, 8H, OCH2 ); LC-MS m/z (%): 447 (M+)
【0079】合成例4 ビスフタロニトリルの合成 反応容器に、蒸留したアセトニトリル250ml、2,
3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−4−イソアミルオキ
シヒドロキノン0.0154mol、トリエチレングリ
コールジトシレート0.007mol、炭酸カリウム
0.035molを入れ、還流下で90時間攪拌した。
反応溶液を冷却し、酢酸エチルと水で反応生成物を抽出
し、濃縮した。得られた濃縮液をシリカゲルを充填した
カラムに入れ、酢酸エチル−ヘキサン(2:5)溶媒を
用いて展開して精製した。
【0080】(スキーム8)
【化27】
【0081】尚、この合成は、Tetrahedron Letters.,2
000.41.3345-3348、特開平2−279665号公報記載
の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノハイドロキノン
モノエーテル化合物のアルコキシ化反応を参考にして行
った。
【0082】展開溶液から展開溶媒を蒸発させて得た固
体化合物をIR、1H−NMR、13C−NMR及びLC
−MSm/z(%)スペクトルで測定した。その結果、
得られた化合物の構造は、スキーム8において、Rがイ
ソアミル基である構造(A−3)であることが確認され
た(収率44%)。得られたデータを以下に示す。
【0083】IR(cm-1): 2950, 2850, 2230(CN), 1560,
1420, 1360, 1240, 1140, 1030, 940, 870; 1H-NMR (2
70MHz, CDCl3) δ: 4.40 (t, J=4.5Hz, 4H, Ar-O-C
H2 ), 4.24 (t, J=6.6Hz, 3H, Ar-O-CH2 CH2CH-), 4.19
(t, J=6.6Hz, 1H, ArOCH2 CH2CH-), 3.88(t, J=4.5Hz, 4
H, OCH2 ), 3.69 (s, 4H, OCH2 ), 1.89 (m,2H, (CH3)2 CH
-), 1.78 (q, J=6.6Hz, 4H, (CH3)2CHCH2 -), 0.99 (d,
J=6.6Hz, 12H, CH3 ); 13C-NMR (CDCl3) δ: 155.3, 15
5.1, 135.1, 134.9, 112.1, 108.9, 75.2, 75.1, 70.7,
70.3, 38.7, 24.7, 22.5; LC-MS m/z (%): 713 (M+)
【0084】合成例5 ビスフタロニトリルの合成 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−4−イソアミル
オキシヒドロキノンの代わりに2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノ−4−オクチルオキシヒドロキノンを用い
ること以外は合成例4と同様にして固体化合物を得、そ
のスペクトルを測定した。その結果、得られた化合物の
構造は、スキーム8において、Rがオクチル基である構
造(A−3)であることが確認された(収率56%)。
得られたデータを以下に示す。
【0085】IR(cm-1): 2930, 2850, 2230(CN), 1560,
1430, 1350, 1250, 1120, 1020, 940; 1H-NMR (270MHz,
CDCl3) δ: 4.40 (t, J=4.3Hz, 4H, ArOCH2 ), 4.20
(t, J=6.6Hz, 3H, ArOCH2 CH2CH2-), 4.16 (t, J=6.6Hz,
1H, ArOCH2 CH2CH2-), 3.88(t,J=4.3Hz, 4H, OCH2 ), 3.
69 (s, 4H, OCH2 ), 1.88 (m, 4H, ArOCH2 CH2 CH2-), 1.5
0(m, 4H, -CH2 CH3), 1.31 (m, 16H, -CH2CH2 -), 0.89,
(t, J=6.6Hz, 6H, -CH3 ) ; 13C-NMR (CDCl3) δ: 155.
3, 155.2, 135.1, 134.9, 115.2, 112.2, 109.3,108.6,
70.8, 70.4, 31.8, 30.0, 29.3, 25.7, 22.7, 14.2; L
C-MS m/z (%): 797 (M+)
【0086】実施例1 ビス−1,3−ジイミノイソインドリン[中間体]の合
成 反応フラスコに、無水メタノール50ml、及びビスフ
タロニトリルに対して1当量の金属ナトリウムを入れ、
金属ナトリウムを溶解させた。ここに合成例1で得たビ
スフタロニトリル1.21g(0.0030mol)を
加えて、還流下で溶けるまで加熱した。このとき、溶液
は幾分黄緑色に着色した。
【0087】その後室温まで冷やし、ビスフタロニトリ
ルに対して4当量の炭酸水素アンモニウムを加え、再び
還流下で12時間反応し、その後室温まで冷却した。析
出物を濾取し、メタノールと水で洗浄し、乾燥すること
により、固体化合物を得た。
【0088】(スキーム9)
【化28】
【0089】この固体化合物をIR、1H−NMR、13
C−NMR及びLC−MSm/z(%)スペクトルで測
定した。その結果、得られた化合物の構造は、スキーム
9において、nが2である構造(B−1)であることが
確認された(収率89%)。得られたデータを以下に示
す。
【0090】IR(cm-1): 3420-2900br (N-H, Aromatic),
1630, 1530, 1450, 1270, 1120, 1050; 1H-NMR (270MH
z, d6-DMSO) δ: 8.31 (s, 6H), 7.64-7.36 (m, 4H, A
r), 7.30-7.20 (m, 2H, Ar), 4.29 (br s, 4H, OCH2 ),
3.85 (br s, 4H, OCH2 ), 3.69(br s, 4H, OCH2 )
【0091】実施例2 ビス−1,3−ジイミノイソインドリン[中間体]の合
成 合成例1で得られたビスフタロニトリルの代わりに合成
例2で得られたビスフタロニトリル1.34g(0.0
030mol)を用いること以外は実施例1と同様にし
て固体化合物を得、そのスペクトルを測定した。その結
果、得られた化合物の構造は、スキーム9において、n
が3である構造(B−1)であることが確認された(収
率48%)。得られたデータを以下に示す。
【0092】IR(cm-1): 3420-2950br (N-H, Aromatic),
1610, 1540, 1450, 1270,1130, 1060; 1H-NMR (270MH
z, d6-DMSO) δ: 8.60 (br s, 2H), 8.29(s, 2H), 7.52
-7.40(m, 4H, Ar), 7.21-7.18 (d, J=7.9Hz, 2H, Ar),
4.28 (t, J=4.5Hz, 4H, ArOCH2 CH2), 3.83 (tri, J=4.5
Hz, 4H, OCH2 ), 3.60 (m, 8H, OCH2CH2 ); LC-MS m/z
(%): 482 (M2+)
【0093】実施例3 ビス−1,3−ジイミノイソインドリン[中間体]の合
成 合成例1で得られたビスフタロニトリルの代わりに合成
例3で得られたビスフタロニトリル1.34g(0.0
030mol)を用いること以外は実施例1と同様に反
応および後処理を行うことにより固体化合物を得、その
スペクトルを測定した。
【0094】(スキーム10)
【化29】
【0095】その結果、得られた化合物の構造は、スキ
ーム10の構造(B−2)であることが確認された(収
率25%)。得られたデータを以下に示す。
【0096】IR(cm-1): 3400-2900br (N-H, Aromatic),
1640, 1550, 1450, 1380, 1240, 1100, 820; 1H-NMR
(270MHz, d6-DMSO) δ: 8.43 (br s, 2H), 7.69-7.66
(m, 2H, Ar), 7.39 (br, 1H), 7.07-7.03 (m, 4H, Ar),
4.14 (t, J=4.3Hz, 4H, ArOCH 2 CH2), 3.73 (t, J=4.3H
z, 4H, OCH2 ), 3.54 (m, 8H, OCH2CH2 ) LC-MS m/z (%):
481 (M+)
【0097】実施例4 ビス−1,3−ジイミノイソインドリン[中間体]の合
成 合成例1で得られたビスフタロニトリルの代わりに合成
例4で得たビスフタロニトリル0.86g(0.001
2mol)を用いること以外は実施例1と同様にして固
体化合物を得、そのスペクトルを測定した。
【0098】(スキーム11)
【化30】
【0099】その結果、得られた化合物の構造は、スキ
ーム11においてRがイソアミル基の構造(B−3)で
あることが確認された(収率56%)。得られたデータ
を以下に示す。
【0100】IR(cm-1): 3400(N-H), 2950, 1670, 1620,
1540, 1420, 1360, 1200, 1120, 1040, 960, 900; 1H-
NMR (270MHz, CDCl3) δ: 7.33-7.20, 4.34 (br s, 4H,
ArOCH2 CH2O), 4.19-4.16, (br, 4H, ArOCH2 CH2CH-),
3.88-3.87 (br, 4H, OCH2 ), 3.83-3.81 (br, 4H, OC
H2 ), 1.86 (m, 2H, (CH3)2 CH-), 1.74 (q, J=6.6Hz, 4
H,(CH3)2CHCH2 -), 0.97 (d, J=6.6Hz, 12H, CH3 )
【0101】実施例5 ビス−1,3−ジイミノイソインドリン[中間体]の合
成 合成例1で得られたビスフタロニトリルの代わりに合成
例5で得たビスフタロニトリル0.96g(0.001
2mol)を用いること以外は実施例1と同様にして固
体化合物を得、そのスペクトルを測定した。その結果、
得られた化合物の構造は、スキーム11においてRがn
−オクチル基の構造(B−3)であることが確認された
(収率43%)。得られたデータを以下に示す。
【0102】IR(cm-1): 3400(N-H), 2930, 1620, 1540,
1420, 1360, 1200, 1140, 1030, 960, 900, 860; 1H-N
MR (270MHz, CDCl3) δ: 7.27-7.26 (s 6H), 4.32 (br
s, 4H, ArOCH2 CH2O), 4.11 (t, J=6.3Hz, 4H, ArOCH2 CH
2CH2-), 3.86 (br s, 4H, OCH2), 3.81 (br s, 4H, OCH
2), 1.85 (m, 4H, ArOCH2 CH2 CH2-), 1.48 (m, 4H, CH 3 C
H2 -), 1.29 (m, 16H, -CH2CH2 -), 0.89 (t, J=6.3Hz, 6
H, CH3 )
【0103】実施例6 分子内架橋クラウンエーテル環を有する無金属フタロシ
アニン誘導体の合成 反応フラスコに、N,N−ジメチルアミノエタノール1
5ml及び実施例1で得られたビス−1,3−ジイミノ
イソインドリン1mmolを入れ、撹拌しながら加熱し
た。その後、還流下で20〜30時間反応させ、溶液を
熱いうちに濾過し、濾取物(生成物)をメタノール、ア
セトンで洗浄した後、80℃で真空乾燥することによ
り、固体化合物を得た。
【0104】(スキーム12)
【化31】
【0105】この固体化合物について元素分析を行っ
た。結果を表1に示す。元素分析の結果より、得られた
化合物の構造は、スキーム12において、nが2である
構造(I−1)であることが確認された(粗収率69
%)。
【0106】実施例7 分子内架橋クラウンエーテル環を有する無金属フタロシ
アニン誘導体の合成 実施例1で得られたビス−1,3−ジイミノイソインド
リンの代わりに実施例2で得られたビス−1,3−ジイ
ミノイソインドリンを用いること以外は実施例6と同様
にして固体化合物を得、これについて元素分析を行っ
た。結果を表1に示す。元素分析の結果より、得られた
化合物の構造は、スキーム12において、nが3である
構造(I−1)であることが確認された(粗収率47
%)。
【0107】
【表1】 表中、実測値(計算値)
【0108】実施例8 分子内架橋クラウンエーテル環を有する無金属フタロシ
アニン誘導体の合成 実施例1で得られたビス−1,3−ジイミノイソインド
リンの代わりに実施例3で得られたビス−1,3−ジイ
ミノイソインドリンを用いること以外は実施例6と同様
にして固体化合物を得た(粗収率26%)。
【0109】(スキーム13)
【化32】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 31/409 A61K 31/409 A61P 35/00 A61P 35/00 C09B 47/18 C09B 47/18 (72)発明者 前川 博史 新潟県長岡市深沢町1769−1 深沢町宿舎 2−506 (72)発明者 喜多 圭郎 大阪府寝屋川市讃良東町8番1号 オリヱ ント化学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA19 BA38 EA04 4C072 AA03 BB04 CC06 CC13 EE09 FF03 GG01 4C086 AA03 AA04 CB04 NA14 ZB26 4C204 BB05 CB04 DB31 EB03 FB01 GB02 GB25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、Xはそれぞれ独立して水素原子またはアルコキ
    シ基であり、Yはそれぞれ独立して水素原子またはハロ
    ゲン原子であり、Z1、Z2、Z3、及びZ4は、それぞれ
    もう一方のZ1、Z2、Z3、及びZ4と一緒になってクラ
    ウンエーテル環を形成する基、水素原子及びハロゲン原
    子からなる群から選択される基であり、但し、該クラウ
    ンエーテル環はZ11間又はZ22間のいずれか一方、
    及びZ33間又はZ44間のいずれか一方で形成されて
    おり、nは1〜4の整数である。]で表される、分子内
    架橋クラウンエーテル環を有するフタロシアニン誘導
    体。
  2. 【請求項2】 1)式 【化2】 [式中、Xはそれぞれ独立して水素原子またはアルコキ
    シ基であり、Yはそれぞれ独立して水素原子またはハロ
    ゲン原子であり、Z1、及びZ2は、それぞれもう一方の
    1、及びZ2と一緒になってクラウンエーテル環を形成
    する基、水素原子、及びハロゲン原子からなる群から選
    択される基であり、但し、該クラウンエーテル環はZ1
    1間又はZ22間のいずれか一方で形成されており、
    nは1〜4の整数である。]で表されるビスフタロニト
    リルを得る工程; 2)このビスフタロニトリルを、アルコール溶媒中アル
    コラートの存在下で、炭酸水素アンモニウムまたはカル
    バミド酸アンモニウムと反応させて、式 【化3】 [式中、X、Y、Z1、Z2及びnは前記と同意義であ
    る。]で表されるビス−1,3−ジイミノイソインドリ
    ンを得る工程; 3)このビス−1,3−ジイミノイソインドリンを、
    N,N−ジアルキルアミノアルコール溶媒中、縮合する
    工程;を包含する請求項1記載のフタロシアニン誘導体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 式 【化4】 [式中、Xはそれぞれ独立して水素原子またはアルコキ
    シ基であり、Yはそれぞれ独立して水素原子またはハロ
    ゲン原子であり、Z1、及びZ2は、それぞれもう一方の
    1、及びZ2と一緒になってクラウンエーテル環を形成
    する基、水素原子、及びハロゲン原子からなる群から選
    択される基であり、但し、該クラウンエーテル環はZ1
    1間又はZ22間のいずれか一方で形成されており、
    nは1〜4の整数である。]で表されるビス−1,3−
    ジイミノイソインドリン。
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