JP2002335934A - 黄土含有タバコ及びその製造方法 - Google Patents
黄土含有タバコ及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タバコの製造過程において、直接タバコのフ
ィルターまたは巻紙上に黄土懸濁液を塗布または含浸し
た後乾燥させたり、完成直前のタバコの原料に黄土懸濁
液を塗布した後乾燥させる方法などにより黄土を含有す
るタバコを製造して、タバコのニコチン、タール、一酸
化炭素などの有毒成分を吸着または弱化させ、タバコ内
に含まれているカドミウム、鉛のような重金属を吸着し
て除去し、喫煙時に発生する熱による黄土のバイオ遠赤
外線を活用して喫煙者の健康を保護することと共にタバ
コの味を柔らかくする黄土含有タバコ及びその製造方法
に関するものである。 【解決手段】 （ａ）黄土を水に添加して沈殿物を濾過
した後、濾過液を乾燥させて黄土粉末を得る段階と、
（ｂ）この黄土粉末を篩にかける(sift out)段階と、
（ｃ）再度水に添加し攪拌して黄土懸濁液を製造する段
階と、（ｄ）前記黄土懸濁液をフィルター、刻みタバコ
葉、巻紙に含有させる段階とを含む。
ィルターまたは巻紙上に黄土懸濁液を塗布または含浸し
た後乾燥させたり、完成直前のタバコの原料に黄土懸濁
液を塗布した後乾燥させる方法などにより黄土を含有す
るタバコを製造して、タバコのニコチン、タール、一酸
化炭素などの有毒成分を吸着または弱化させ、タバコ内
に含まれているカドミウム、鉛のような重金属を吸着し
て除去し、喫煙時に発生する熱による黄土のバイオ遠赤
外線を活用して喫煙者の健康を保護することと共にタバ
コの味を柔らかくする黄土含有タバコ及びその製造方法
に関するものである。 【解決手段】 （ａ）黄土を水に添加して沈殿物を濾過
した後、濾過液を乾燥させて黄土粉末を得る段階と、
（ｂ）この黄土粉末を篩にかける(sift out)段階と、
（ｃ）再度水に添加し攪拌して黄土懸濁液を製造する段
階と、（ｄ）前記黄土懸濁液をフィルター、刻みタバコ
葉、巻紙に含有させる段階とを含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は黄土含有タバコ及び
その製造方法に関し、特に、タバコの製造過程におい
て、直接タバコのフィルターまたは巻紙上に黄土懸濁液
を塗布または含浸した後乾燥させたり、完成直前のタバ
コの原料に黄土懸濁液を塗布した後乾燥させる方法など
により黄土を含有するタバコを製造して、タバコのニコ
チン、タール、一酸化炭素などの有毒成分を吸着または
弱化させ、タバコ内に含まれているカドミウム、鉛のよ
うな重金属を吸着して除去し、喫煙時に発生する熱によ
る黄土のバイオ遠赤外線を活用して喫煙者の健康を保護
すると共にタバコの味を柔らかくする黄土含有タバコ及
びその製造方法(METHOD FOR PRODUCING CIGARETTE CONT
AINING CLAY MINERALS OF LOESS AND CIGARETTE PRODUC
ED FROM THE SAME) に関するものである。
その製造方法に関し、特に、タバコの製造過程におい
て、直接タバコのフィルターまたは巻紙上に黄土懸濁液
を塗布または含浸した後乾燥させたり、完成直前のタバ
コの原料に黄土懸濁液を塗布した後乾燥させる方法など
により黄土を含有するタバコを製造して、タバコのニコ
チン、タール、一酸化炭素などの有毒成分を吸着または
弱化させ、タバコ内に含まれているカドミウム、鉛のよ
うな重金属を吸着して除去し、喫煙時に発生する熱によ
る黄土のバイオ遠赤外線を活用して喫煙者の健康を保護
すると共にタバコの味を柔らかくする黄土含有タバコ及
びその製造方法(METHOD FOR PRODUCING CIGARETTE CONT
AINING CLAY MINERALS OF LOESS AND CIGARETTE PRODUC
ED FROM THE SAME) に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、タバコ内には各種の有機有害物
質と多量の重金属が含まれているので、非喫煙者に比べ
て喫煙者の肺と腎臓には前記物質が濃縮されて癌を誘発
する原因になる。
質と多量の重金属が含まれているので、非喫煙者に比べ
て喫煙者の肺と腎臓には前記物質が濃縮されて癌を誘発
する原因になる。
【０００３】具体的に述べれば、有機有害物質としてニ
コチンはタバコ一本当たり約２ｍｇが含まれていて血圧
上昇、老化を促進する原因になっており、タールはタバ
コ一本当たり約２．０〜３．３ｍｇが含まれていて強力
な発癌物質である。
コチンはタバコ一本当たり約２ｍｇが含まれていて血圧
上昇、老化を促進する原因になっており、タールはタバ
コ一本当たり約２．０〜３．３ｍｇが含まれていて強力
な発癌物質である。
【０００４】また、タバコの煙中に約２〜６％含まれて
いる一酸化炭素は、ヘモグロビンに対する親和力が酸素
に比べて２１０倍程度で、これにより一酸化炭素中毒
（低酸素症）を誘発する。
いる一酸化炭素は、ヘモグロビンに対する親和力が酸素
に比べて２１０倍程度で、これにより一酸化炭素中毒
（低酸素症）を誘発する。
【０００５】さらにまた、タバコ内にはカドミウム約１
〜２ｍｇ／ｋｇ、鉛約１〜３ｍｇ／ｋｇ、亜鉛約３０〜
５０ｍｇ／ｋｇなどが含まれていて深刻な健康障害を起
こす。
〜２ｍｇ／ｋｇ、鉛約１〜３ｍｇ／ｋｇ、亜鉛約３０〜
５０ｍｇ／ｋｇなどが含まれていて深刻な健康障害を起
こす。
【０００６】喫煙時に発生するこのようなタバコの有害
物質と重金属の吸い込み及び吸い出されたタバコの煙
は、喫煙者の健康のみでなく非喫煙者の健康にさえ深刻
な脅威になっていて、各国では喫煙を規制する一方、原
料の葉タバコの汚染防止、各種の機能性フィルター、無
煙タバコを開発して自国民の健康を保護している。
物質と重金属の吸い込み及び吸い出されたタバコの煙
は、喫煙者の健康のみでなく非喫煙者の健康にさえ深刻
な脅威になっていて、各国では喫煙を規制する一方、原
料の葉タバコの汚染防止、各種の機能性フィルター、無
煙タバコを開発して自国民の健康を保護している。
【０００７】このようなタバコの有害物質と重金属を減
少または除去するための方法として、従来ではタバコの
フィルターと刻み葉との間に多孔性吸着剤である活性炭
または沸石を添加する方法があるが、別にフィルターと
刻み葉との間に前記活性炭と沸石を挿入する追加工程が
更に必要であり、しかも有害物質の除去率を満足できな
いという実情がある。なお、活性炭の場合それ自体が化
学的に製造された製品で人体に有害であり得、沸石の場
合高価であるという短所がある。
少または除去するための方法として、従来ではタバコの
フィルターと刻み葉との間に多孔性吸着剤である活性炭
または沸石を添加する方法があるが、別にフィルターと
刻み葉との間に前記活性炭と沸石を挿入する追加工程が
更に必要であり、しかも有害物質の除去率を満足できな
いという実情がある。なお、活性炭の場合それ自体が化
学的に製造された製品で人体に有害であり得、沸石の場
合高価であるという短所がある。
【０００８】表１に示すように、岩石の風化により生成
されて主として山や畑で採取される黄土の鉱物組成は、
石英４０〜８０％、長石と雲母１０〜２０％、炭酸塩鉱
物５〜３５％、シルト２〜５％からなっており、このう
ちシルトは、角閃石、黒雲母、緑泥石、藍晶石、緑簾
石、柘榴石、輝石、金紅石、珪線石、十字石、電気石、
ジルコンなどのような重鉱物から構成されており、細粒
は、モンモリロナイト、イライト、カオリナイトなどの
ような粘土質鉱物が主成分として存在している。
されて主として山や畑で採取される黄土の鉱物組成は、
石英４０〜８０％、長石と雲母１０〜２０％、炭酸塩鉱
物５〜３５％、シルト２〜５％からなっており、このう
ちシルトは、角閃石、黒雲母、緑泥石、藍晶石、緑簾
石、柘榴石、輝石、金紅石、珪線石、十字石、電気石、
ジルコンなどのような重鉱物から構成されており、細粒
は、モンモリロナイト、イライト、カオリナイトなどの
ような粘土質鉱物が主成分として存在している。
【０００９】
【表１】
【００１０】なお、表２に示すように、黄土の化学成分
は、シリカ５０〜６０％、アルミナ８〜１２％、酸化鉄
(III) ２〜４％、酸化鉄(II)０．８〜１．１％、酸化カ
ルシウム４〜１６％、酸化マグネシウム２〜６％及び酸
化チタンと酸化マンガン０．５％、水分１０〜１５％で
構成されており、孔隙率は５０〜５５であるが、水分含
有量の増加によって孔隙率は減少する傾向がある。
は、シリカ５０〜６０％、アルミナ８〜１２％、酸化鉄
(III) ２〜４％、酸化鉄(II)０．８〜１．１％、酸化カ
ルシウム４〜１６％、酸化マグネシウム２〜６％及び酸
化チタンと酸化マンガン０．５％、水分１０〜１５％で
構成されており、孔隙率は５０〜５５であるが、水分含
有量の増加によって孔隙率は減少する傾向がある。
【００１１】
【表２】
【００１２】特に、黄土内に含まれている粘土鉱物のう
ちでモンモリロナイトは化学組成が非常に複雑な鉱物
で、下記のような一般構造式を有する。
ちでモンモリロナイトは化学組成が非常に複雑な鉱物
で、下記のような一般構造式を有する。
【００１３】M(Al、Mg、Fe、Li)4(Si、Al)8O20(OH)4・n
H2O 前記式においてM は、Na、Ca、K などで層間に入る交換
性陽イオンである。
H2O 前記式においてM は、Na、Ca、K などで層間に入る交換
性陽イオンである。
【００１４】モンモリロナイトを電子顕微鏡で見ると、
表面積が大きくて吸着性や反応性が非常に高いというこ
とが分かる。またモンモリロナイトは陽イオン交換能(e
xchangeability) が８０〜１５０ｍｅｑ／１００ｇで非
常に大きく、AlO(OH)2層のAl 3+の一部がMg2+に置換さ
れ、Si2O5 層のSi4+の一部がAl3+に置換されて電気的に
中性である３層構造を成す。従って、モンモリロナイト
は二つの四面体層と一つの八面体層とで形成された２：
１型の格子構造を有するようになる。
表面積が大きくて吸着性や反応性が非常に高いというこ
とが分かる。またモンモリロナイトは陽イオン交換能(e
xchangeability) が８０〜１５０ｍｅｑ／１００ｇで非
常に大きく、AlO(OH)2層のAl 3+の一部がMg2+に置換さ
れ、Si2O5 層のSi4+の一部がAl3+に置換されて電気的に
中性である３層構造を成す。従って、モンモリロナイト
は二つの四面体層と一つの八面体層とで形成された２：
１型の格子構造を有するようになる。
【００１５】また最近、黄土に含まれている他の無機質
の作用によって人体に有益な遠赤外線が放射されるとい
う事実が明らかになった。なお、黄土中に含まれる酸化
鉄(III) 、酸化鉄(II)、酸化カルシウムと酸化マグネシ
ウムは相当量の遊離酸素を有し、このような遊離酸素は
下記のような反応式により喫煙時に生じる一酸化炭素を
二酸化炭素に酸化させることができる。
の作用によって人体に有益な遠赤外線が放射されるとい
う事実が明らかになった。なお、黄土中に含まれる酸化
鉄(III) 、酸化鉄(II)、酸化カルシウムと酸化マグネシ
ウムは相当量の遊離酸素を有し、このような遊離酸素は
下記のような反応式により喫煙時に生じる一酸化炭素を
二酸化炭素に酸化させることができる。
【００１６】 Fe203＋３CO→２Fe＋３CO2 FeO＋CO→Fe＋CO2 CaO＋CO→Ca＋CO2 MgO＋CO→Mg＋CO2
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
タバコの有害物質と重金属を減少または除去するための
方法は、タバコの製造過程を複雑化させ、タバコの有害
物質と重金属の除去率を満足できないものとし、タバコ
の製造コストを高めるという短所があった。本発明者は
喫煙時に吸い込まれるタバコの有機有害物質と重金属を
減少させようと鋭意研究した結果、黄土内の含有物質、
特にモンモリロナイトの陽イオン交換能、多孔性及び層
状構造がタバコの有害物質であるタール、ニコチン及び
重金属などを吸着または置換により除去できるというこ
とを発見して本発明に至った。
タバコの有害物質と重金属を減少または除去するための
方法は、タバコの製造過程を複雑化させ、タバコの有害
物質と重金属の除去率を満足できないものとし、タバコ
の製造コストを高めるという短所があった。本発明者は
喫煙時に吸い込まれるタバコの有機有害物質と重金属を
減少させようと鋭意研究した結果、黄土内の含有物質、
特にモンモリロナイトの陽イオン交換能、多孔性及び層
状構造がタバコの有害物質であるタール、ニコチン及び
重金属などを吸着または置換により除去できるというこ
とを発見して本発明に至った。
【００１８】なお、黄土に含まれている他の無機質の作
用によって人体に有益な遠赤外線が放射されるという事
実から喫煙者の健康を鑑みた。
用によって人体に有益な遠赤外線が放射されるという事
実から喫煙者の健康を鑑みた。
【００１９】従って、本発明の目的は黄土を含有したタ
バコを提供することにある。
バコを提供することにある。
【００２０】本発明の他の目的はより簡単に、より効率
的に前記黄土含有タバコを製造する方法を提供すること
にある。
的に前記黄土含有タバコを製造する方法を提供すること
にある。
【００２１】
【課題を解決するための手段】本発明の黄土含有タバコ
はフィルター、刻みタバコ葉または巻紙に黄土を含有さ
せることにより製造される。
はフィルター、刻みタバコ葉または巻紙に黄土を含有さ
せることにより製造される。
【００２２】前記タバコ中、黄土含有量は総乾燥重量を
基準として０．１〜１０重量％であることを特徴とす
る。黄土含有量が１０重量％以上であれば、喫煙の満足
度が落ち、０．１重量％以下であれば、有害物質の除去
率を満足なものにできない。
基準として０．１〜１０重量％であることを特徴とす
る。黄土含有量が１０重量％以上であれば、喫煙の満足
度が落ち、０．１重量％以下であれば、有害物質の除去
率を満足なものにできない。
【００２３】本発明の黄土含有タバコを製造する方法
は、（ａ）黄土を水に添加して沈殿物を濾過した後、濾
過液を乾燥させて黄土粉末を得る段階と、（ｂ）この黄
土粉末を篩にかける(sift out)段階と、（ｃ）再度水に
添加し攪拌して黄土懸濁液を製造する段階と、（ｄ）公
知のタバコの製造工程において前記黄土懸濁液をフィル
ター、刻みタバコ葉、巻紙に含有させる段階とを含む。
は、（ａ）黄土を水に添加して沈殿物を濾過した後、濾
過液を乾燥させて黄土粉末を得る段階と、（ｂ）この黄
土粉末を篩にかける(sift out)段階と、（ｃ）再度水に
添加し攪拌して黄土懸濁液を製造する段階と、（ｄ）公
知のタバコの製造工程において前記黄土懸濁液をフィル
ター、刻みタバコ葉、巻紙に含有させる段階とを含む。
【００２４】前記段階（ａ）において、粒径が３〜５０
μｍである黄土をメタノール、エタノールまたは水のよ
うな溶媒に１〜５０重量％になるように添加し、濾過し
て濾過液の水分含有量が０．０１〜１．０％になるよう
に自然風、または熱風乾燥器をもって乾燥させてモンモ
リロナイト、カオリナイト、イライトのような粘土鉱物
を含む黄土粉末を採取することを特徴とする。
μｍである黄土をメタノール、エタノールまたは水のよ
うな溶媒に１〜５０重量％になるように添加し、濾過し
て濾過液の水分含有量が０．０１〜１．０％になるよう
に自然風、または熱風乾燥器をもって乾燥させてモンモ
リロナイト、カオリナイト、イライトのような粘土鉱物
を含む黄土粉末を採取することを特徴とする。
【００２５】前記段階（ｂ）において、粒径が約１．０
〜１．５μｍの黄土粉末が得られることを特徴とする。
〜１．５μｍの黄土粉末が得られることを特徴とする。
【００２６】前記段階（ｃ）において、黄土粉末と溶媒
の比率は約１：５〜１：５０であり、常温から６０℃以
下の温度で０．５〜２時間の間、均質に攪拌して黄土懸
濁液を得ることを特徴とする。
の比率は約１：５〜１：５０であり、常温から６０℃以
下の温度で０．５〜２時間の間、均質に攪拌して黄土懸
濁液を得ることを特徴とする。
【００２７】一方、公知のタバコの製造工程の概略は、
次の通りである。
次の通りである。
【００２８】まず葉タバコを秤量した後、水蒸気で飽和
させて湿潤するようにしてから冷却しタバコ葉の幹を取
り出す。葉タバコ及び刻みタバコ葉に製造された莨トウ
根(scopolia parviflora) の刻み葉を配合し、過飽和状
態の蒸気に循環させて水分が均一に維持されるように調
和させた後、保湿剤であるグリセリンとプロピレングリ
コールを加え、葉タバコの場合は刻み、冷却した後、必
要に応じて香料を加えてタバコを製造する。
させて湿潤するようにしてから冷却しタバコ葉の幹を取
り出す。葉タバコ及び刻みタバコ葉に製造された莨トウ
根(scopolia parviflora) の刻み葉を配合し、過飽和状
態の蒸気に循環させて水分が均一に維持されるように調
和させた後、保湿剤であるグリセリンとプロピレングリ
コールを加え、葉タバコの場合は刻み、冷却した後、必
要に応じて香料を加えてタバコを製造する。
【００２９】前記段階（ｄ）において、前記公知のタバ
コの製造工程中、前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液
を前記タバコの製造工程による葉タバコ及び刻みタバコ
葉上に噴霧塗布することを特徴とする。
コの製造工程中、前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液
を前記タバコの製造工程による葉タバコ及び刻みタバコ
葉上に噴霧塗布することを特徴とする。
【００３０】黄土懸濁液を塗布する方法については公知
の様々な方法を用いることができる。本発明は一般の噴
霧器を用いて黄土懸濁液を塗布し、蒸気を利用して黄土
懸濁液を塗布することもできる。このように黄土懸濁液
が塗布された葉タバコ及び刻みタバコ葉を乾燥させた
後、タバコの製造過程を引き続き進行させて黄土含有タ
バコを製造する。
の様々な方法を用いることができる。本発明は一般の噴
霧器を用いて黄土懸濁液を塗布し、蒸気を利用して黄土
懸濁液を塗布することもできる。このように黄土懸濁液
が塗布された葉タバコ及び刻みタバコ葉を乾燥させた
後、タバコの製造過程を引き続き進行させて黄土含有タ
バコを製造する。
【００３１】本発明はタバコの原料になる葉タバコ及び
刻みタバコ葉を製造する過程中に前記黄土懸濁液を添加
して黄土の成分をタバコ内に含めることが目的であるの
で、前記黄土懸濁液をタバコの製造過程中、葉タバコを
刻む工程前に塗布しても良いし、それ以前の段階におい
ても黄土の効能及び成分を十分に生かすことができるな
らば、黄土懸濁液を塗布しても良い。
刻みタバコ葉を製造する過程中に前記黄土懸濁液を添加
して黄土の成分をタバコ内に含めることが目的であるの
で、前記黄土懸濁液をタバコの製造過程中、葉タバコを
刻む工程前に塗布しても良いし、それ以前の段階におい
ても黄土の効能及び成分を十分に生かすことができるな
らば、黄土懸濁液を塗布しても良い。
【００３２】また、フィルターに黄土を含有させる方法
において、黄土は微細な粒状で含有させることもできる
が、望ましくは前記段階（ｃ）で製造された黄土懸濁液
を噴霧塗布したりまたは黄土懸濁液に含浸させ乾燥させ
ることを特徴とする。
において、黄土は微細な粒状で含有させることもできる
が、望ましくは前記段階（ｃ）で製造された黄土懸濁液
を噴霧塗布したりまたは黄土懸濁液に含浸させ乾燥させ
ることを特徴とする。
【００３３】さらにまた、従来の巻紙上に前記段階
（ｃ）で製造された黄土懸濁液を噴霧塗布したりまたは
黄土懸濁液に含浸させ乾燥させることを特徴とする。
（ｃ）で製造された黄土懸濁液を噴霧塗布したりまたは
黄土懸濁液に含浸させ乾燥させることを特徴とする。
【００３４】以下、本発明による黄土含有タバコの製造
方法を実施の形態に従って説明する。本実施例は理解し
易くするために例示的に記載することで、本発明を限定
するものではない。
方法を実施の形態に従って説明する。本実施例は理解し
易くするために例示的に記載することで、本発明を限定
するものではない。
【００３５】
【発明の実施の形態】実施例１：黄土懸濁液の製造 天然産出の黄土１ｋｇを水１０Ｌに添加して常温で１時
間の間均質に攪拌し陰に放置した。次に沈殿物を濾過紙
に濾過した後、該濾過液を熱風乾燥器を用いて１２０〜
１３０℃で３時間の間乾燥させて黄土粉末を得た。得ら
れた黄土粉末が１．５μｍとなるように篩にかけて１．
０〜１．５μｍの黄土粉末３５０ｇを得た。再度水４Ｌ
に添加し攪拌して黄土懸濁液を製造した。
間の間均質に攪拌し陰に放置した。次に沈殿物を濾過紙
に濾過した後、該濾過液を熱風乾燥器を用いて１２０〜
１３０℃で３時間の間乾燥させて黄土粉末を得た。得ら
れた黄土粉末が１．５μｍとなるように篩にかけて１．
０〜１．５μｍの黄土粉末３５０ｇを得た。再度水４Ｌ
に添加し攪拌して黄土懸濁液を製造した。
【００３６】実施例２：黄土含有葉タバコ及び刻みタバ
コ葉の製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液をタバコの製造工程
中、葉タバコ及び刻みタバコ葉に噴霧器で噴霧塗布し
た。
コ葉の製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液をタバコの製造工程
中、葉タバコ及び刻みタバコ葉に噴霧器で噴霧塗布し
た。
【００３７】実施例３：黄土含有フィルターの製造 ３−１：噴霧塗布による製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液を一般タバコのフィ
ルターに噴霧器で噴霧塗布した。
ルターに噴霧器で噴霧塗布した。
【００３８】３−２：含浸法による製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液に一般タバコのフィ
ルターを充分に含浸させた後、熱風乾燥させて製造し
た。
ルターを充分に含浸させた後、熱風乾燥させて製造し
た。
【００３９】実施例４：黄土含有巻紙の製造 ４−１：噴霧塗布による製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液を一般巻紙に噴霧器
で噴霧塗布した。
で噴霧塗布した。
【００４０】４−２：含浸法による製造 前記実施例１で得られた黄土懸濁液に一般巻紙を十分に
含浸させた後、熱風乾燥させて製造した。
含浸させた後、熱風乾燥させて製造した。
【００４１】実施例５：黄土含有タバコの製造 前記実施例２〜４で得られた黄土含有葉タバコ及び刻み
タバコ葉、フィルター、巻紙を従来のタバコの製造工程
に従って本発明の黄土含有タバコを製造した。
タバコ葉、フィルター、巻紙を従来のタバコの製造工程
に従って本発明の黄土含有タバコを製造した。
【００４２】前記実施例５で製造された本発明の黄土含
有タバコとの対照のために７種の市販のタバコを購入し
て各一本ずつ選択した。
有タバコとの対照のために７種の市販のタバコを購入し
て各一本ずつ選択した。
【００４３】１．タバコの有害物質の測定方法 ガス採取器をもって喫煙時の吸い込み量に合わせて有害
物質の濃度を測定する方式で濃度の変化を測定した。
物質の濃度を測定する方式で濃度の変化を測定した。
【００４４】２．タバコ内の重金属の測定方法 ＩＣＰ分光法(induced-coupled plasma spectrometry)
を用いて各重金属の標準測定方法によって測定した。
を用いて各重金属の標準測定方法によって測定した。
【００４５】３. 遠赤外線の放射率の測定 赤外線分光器(IR spectorophotometer) を用いて遠赤外
線の輻射波長を測定した。
線の輻射波長を測定した。
【００４６】（試験例） 試験例１：喫煙時ニコチン／タール／一酸化炭素の含量
変化の測定 本発明の黄土含有タバコと７種の市販のタバコの有害物
質の含量変化を測定した結果を表３に示す。
変化の測定 本発明の黄土含有タバコと７種の市販のタバコの有害物
質の含量変化を測定した結果を表３に示す。
【００４７】
【表３】
【００４８】前記表３から、本発明の黄土含有タバコで
はニコチン／タール／一酸化炭素が約２０〜５０％減少
したことが分かる。
はニコチン／タール／一酸化炭素が約２０〜５０％減少
したことが分かる。
【００４９】試験例２：喫煙時重金属の含量変化の測定 本発明の黄土含有タバコと７種の市販のタバコの重金属
の含量変化を測定した結果を表４に示す。
の含量変化を測定した結果を表４に示す。
【００５０】
【表４】
【００５１】前記表４から、本発明の黄土含有タバコで
はカドミウム／鉛／銅の含有量が約３０％減少したこと
が分かる。
はカドミウム／鉛／銅の含有量が約３０％減少したこと
が分かる。
【００５２】試験例３：遠赤外線の放射率の測定 本発明の黄土含有タバコでは５〜２５μｍ（遠赤外線の
領域）で輻射波長が大きいピークを有した。
領域）で輻射波長が大きいピークを有した。
【００５３】このことから本発明の黄土含有タバコで
は、特に喫煙時に発生する熱により遠赤外線が多量発散
されて人体に有益であることが分かる。
は、特に喫煙時に発生する熱により遠赤外線が多量発散
されて人体に有益であることが分かる。
【００５４】なお、タバコの煙を目で観察した結果、本
発明による黄土含有タバコの場合、市販のタバコに比べ
てタバコの煙が５０％以上減った。
発明による黄土含有タバコの場合、市販のタバコに比べ
てタバコの煙が５０％以上減った。
【００５５】
【発明の効果】以上のように、本発明による黄土含有タ
バコは、喫煙時にニコチン、タール及び一酸化炭素とカ
ドミウム、鉛のような重金属を効果的に吸着して除去さ
せ、遠赤外線を大量放射することによって喫煙者のみで
なく非喫煙者の健康にまで寄与することができる。
バコは、喫煙時にニコチン、タール及び一酸化炭素とカ
ドミウム、鉛のような重金属を効果的に吸着して除去さ
せ、遠赤外線を大量放射することによって喫煙者のみで
なく非喫煙者の健康にまで寄与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4B043 BA68 BA69 BB22 BC06 BC49 4B045 BA03 BB01 BD32 4G066 AA63B BA09 BA20 CA05 CA46 CA56 DA01 EA20 FA14 FA15 FA37 FA40
Claims (9)
- 【請求項１】フィルター、刻みタバコ葉、巻紙に黄土を
含有させた黄土含有タバコ。 - 【請求項２】黄土含有量がタバコの総乾燥重量を基準と
して０．１〜１０重量％であることを特徴とする請求項
１に記載の黄土含有タバコ。 - 【請求項３】（ａ）黄土を水に添加して沈殿物を濾過し
た後、濾過液を乾燥させて黄土粉末を得る段階と、 （ｂ）この黄土粉末を篩にかける(sift out)段階と、 （ｃ）再度水に添加し攪拌して黄土懸濁液を製造する段
階と、 （ｄ）前記黄土懸濁液をフィルター、刻みタバコ葉、巻
紙に含有させる段階とを含む黄土含有タバコの製造方
法。 - 【請求項４】前記段階（ａ）において、黄土粉末が粘土
鉱物であることを特徴とする請求項３に記載の黄土含有
タバコの製造方法。 - 【請求項５】前記段階（ｂ）において、篩にかけられた
黄土粉末の粒径が１．０〜１．５μｍであることを特徴
とする請求項３または４に記載の黄土含有タバコの製造
方法。 - 【請求項６】前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液は黄
土と水の比率が１：５から１：５０の間であることを特
徴とする請求項３、４または５に記載の黄土含有タバコ
の製造方法。 - 【請求項７】前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液をタ
バコの製造工程中葉タバコ及び刻みタバコ葉上に噴霧塗
布することを特徴とする請求項３、４、５または６に記
載の黄土含有タバコの製造方法。 - 【請求項８】前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液をフ
ィルターに噴霧塗布したりまたは黄土懸濁液に含浸させ
て乾燥させることを特徴とする請求項３ないし７のいず
れか一項に記載の黄土含有タバコの製造方法。 - 【請求項９】前記段階（ｃ）で得られた黄土懸濁液を巻
紙に噴霧塗布したりまたは黄土懸濁液に含浸させて乾燥
させることを特徴とする請求項３ないし８のいずれか一
項に記載の黄土含有タバコの製造方法。
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|---|---|---|---|
| KR1020010023084A KR20020083631A (ko) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 황토 함유 담배 및 그의 제조방법 |
| KR2001-23084 | 2001-04-27 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002335934A true JP2002335934A (ja) | 2002-11-26 |
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ID=19708822
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|---|---|---|---|
| JP2001154491A Pending JP2002335934A (ja) | 2001-04-27 | 2001-05-23 | 黄土含有タバコ及びその製造方法 |
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|---|---|
| US (1) | US20020185142A1 (ja) |
| JP (1) | JP2002335934A (ja) |
| KR (1) | KR20020083631A (ja) |
| CN (1) | CN1191025C (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007231502A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hanchang Paper Co Ltd | 機能性を有する上質な白板紙原紙の製造方法、及びこれを用いたたばこ入れ原紙 |
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| KR100483951B1 (ko) * | 2002-03-05 | 2005-04-18 | 주식회사 다민바이오텍 | 황토-함유 담배 및 그의 제조방법 |
| KR100834695B1 (ko) * | 2006-06-23 | 2008-06-02 | 성림제지공업주식회사 | 극미세황토가 함침된 담배포장용 접착 알루미늄 황토박엽지및 그의 제조방법 |
| KR100834694B1 (ko) * | 2006-06-23 | 2008-06-02 | 성림제지공업주식회사 | 은 나노 콜로이드와 극미세황토가 함침된 항균 담배포장용접착 알루미늄 황토박엽지 및 그의 제조방법 |
| ES2293835B1 (es) * | 2006-07-21 | 2008-12-16 | Juan Guerrero Moles | Catalizador mineralogico para el filtrado de humos y su proceso de fabricacion. |
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| CN105080471B (zh) * | 2015-09-08 | 2017-08-11 | 江苏爱尔环保科技有限公司 | 尼古丁吸附剂及其制备方法 |
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| KR100289261B1 (ko) * | 1998-12-09 | 2001-05-02 | 한승희 | 황토담배의 제조방법 |
| KR20000047148A (ko) * | 1998-12-30 | 2000-07-25 | 최상구 | 황토분을 첨가한 담배와 그 제조방법 |
| KR100289111B1 (ko) * | 1999-05-17 | 2001-04-16 | 주미화 | 니코틴을 비롯한 유독성분의 함량을 감소시키기 위한 담배잎의가공방법 |
| KR100345476B1 (ko) * | 2000-02-10 | 2002-07-26 | 김인재 | 니코틴 함량을 감소시키기 위한 담배잎의 가공방법 |
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2001
- 2001-04-27 KR KR1020010023084A patent/KR20020083631A/ko not_active Application Discontinuation
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- 2001-05-23 CN CNB011161752A patent/CN1191025C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-05-23 JP JP2001154491A patent/JP2002335934A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2007231502A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hanchang Paper Co Ltd | 機能性を有する上質な白板紙原紙の製造方法、及びこれを用いたたばこ入れ原紙 |
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