JP2002334040A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2002334040A
JP2002334040A JP2001140531A JP2001140531A JP2002334040A JP 2002334040 A JP2002334040 A JP 2002334040A JP 2001140531 A JP2001140531 A JP 2001140531A JP 2001140531 A JP2001140531 A JP 2001140531A JP 2002334040 A JP2002334040 A JP 2002334040A
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JP
Japan
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robot
processing step
text data
voice
processing
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Withdrawn
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JP2001140531A
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English (en)
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Naohiro Yokoo
直弘 横尾
Shiyo Shizuka
詩葉 静
Satoshi Fujimura
聡 藤村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの内容をより好適に確認できるよ
うにする。 【解決手段】 電子メールが送信されてきたとき、パー
ソナルコンピュータ1においては、電子メールに含まれ
るテキストデータに基づいて音声合成され、音声データ
が取得される。また、テキストデータ中に、所定のキー
ワードが含まれている場合、リアルロボット31がキー
ワードを音声出力することに合わせて、キーワードに対
応する行動をとるような制御スクリプトが生成される。
音声データと制御スクリプトは、無線通信部4からリア
ルロボット31に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、電
子メールの内容をより好適に確認できるようにする情報
処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声合成装置を内蔵し、電子メー
ルの着信を音声で知らせたり、電子メールの内容(テキ
スト)を音声出力するものが各種提案されている。
【0003】そして、このような電子メールを読み上げ
る装置は、例えば、動物型の外観をしており、電子メー
ルを読み上げることに連動して、口の開閉を繰り返し、
それを聞いている者に、あたかも動物が電子メールを読
んでいるような感覚を与えるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような読み上げ装置は、例えば、口の開閉を繰り返す
といった、単純なアクションをとるだけであるため、面
白みに欠けるという課題があった。
【0005】すなわち、例えば、電子メールの内容に応
じて所定の行動を変化させたり、その行動がより複雑
で、かつ種類が多いほどエンターテイメント性が向上す
ることが予想される。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、電子メールの内容をより好適に確認できる
ようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報処理
装置は、テキストデータを取得する取得手段と、取得手
段により取得されたテキストデータを用いて音声合成を
行う音声合成手段と、テキストデータ中に含まれる所定
のキーワードを検出する検出手段と、検出手段により検
出されたキーワードに対応する、ロボットの行動を選択
する選択手段と、ロボットが、音声合成手段による音声
合成の結果取得された音声データに基づいて、キーワー
ドを音声出力することに合わせて、選択手段により選択
された行動をとるための制御スクリプトを生成する生成
手段とを備えることを特徴とする。
【0008】生成手段により生成された制御スクリプト
を、音声合成手段により取得された音声データととも
に、ロボットに対して無線で送信する送信手段をさらに
備えるようにすることができる。
【0009】生成手段により生成された制御スクリプト
を、音声合成手段により取得された音声データととも
に、所定の記録媒体を介してロボットに対して提供する
提供手段をさらに備えるようにすることができる。
【0010】テキストデータを構成する個々の単語の音
声出力時間を算出する算出手段をさらに備え、取得手段
により所定の単位のテキストデータが取得され、検出手
段により単位のテキストデータから複数のキーワードが
検出された場合、選択手段は、算出手段による算出結果
に基づいて、音声出力時間が長い方のキーワードに対応
する行動を、ロボットの行動として選択するようにする
ことができる。
【0011】キーワードと行動を対応付けて新たに登録
する登録手段をさらに備えるようにすることができる。
【0012】取得手段は、情報処理装置に対して送信さ
れてきた電子メールからテキストデータを取得するよう
にすることができる。
【0013】本発明の第1の情報処理装置の情報処理方
法は、テキストデータを取得する取得処理ステップと、
取得処理ステップの処理により取得されたテキストデー
タを用いて音声合成を行う音声合成処理ステップと、テ
キストデータ中に含まれる所定のキーワードを検出する
検出処理ステップと、検出処理ステップの処理により検
出されたキーワードに対応する、ロボットの行動を選択
する選択処理ステップと、ロボットが、音声合成ステッ
プの処理による音声合成の結果取得された音声データに
基づいて、キーワードを音声出力することに合わせて、
選択処理ステップの処理により選択された行動をとるた
めの制御スクリプトを生成する生成処理ステップとを含
むことを特徴とする。
【0014】本発明の第1の記録媒体に記録されている
プログラムは、テキストデータを取得することを制御す
る取得制御処理ステップと、取得制御処理ステップの処
理により取得されたテキストデータを用いて音声合成を
行う音声合成処理ステップと、テキストデータ中に含ま
れる所定のキーワードを検出する検出処理ステップと、
検出処理ステップの処理により検出されたキーワードに
対応する、ロボットの行動を選択する選択処理ステップ
と、ロボットが、音声合成ステップの処理による音声合
成の結果取得された音声データに基づいて、キーワード
を音声出力することに合わせて、選択処理ステップの処
理により選択された行動をとるための制御スクリプトを
生成する生成処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】本発明の第1のプログラムは、テキストデ
ータを取得することを制御する取得制御処理ステップ
と、取得制御処理ステップの処理により取得されたテキ
ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
プと、テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを
検出する検出処理ステップと、検出処理ステップの処理
により検出されたキーワードに対応する、ロボットの行
動を選択する選択処理ステップと、ロボットが、音声合
成処理ステップの処理による音声合成の結果取得された
音声データに基づいて、キーワードを音声出力すること
に合わせて、選択処理ステップの処理により選択された
行動をとるための制御スクリプトを生成する生成処理ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0016】本発明の第2の情報処理装置は、テキスト
データを取得する取得手段と、取得手段により取得され
たテキストデータを用いて音声合成を行う音声合成手段
と、音声合成手段による音声合成の結果取得された音声
データに基づいて、テキストデータに対応する音声を出
力することをロボットに指示する指示手段と、テキスト
データ中に含まれる所定のキーワードを検出する検出手
段と、検出手段により検出されたキーワードに対応する
行動をロボットに実行させるための制御スクリプトを生
成する生成手段と、生成手段により生成された制御スク
リプトを送信するタイミングを算出する算出手段と、算
出手段により算出されたタイミングとなったとき、制御
スクリプトをロボットに対して送信する送信手段とを備
えることを特徴とする。
【0017】生成手段により複数の制御スクリプトが生
成された場合、複数の制御スクリプトのうちの第1の制
御スクリプトを送信するタイミングとなったとき、第1
の制御スクリプトより先にロボットに対して送信され
た、複数の制御スクリプトのうちの第2の制御スクリプ
トに基づく行動を、ロボットが実行している最中である
か否かを判定する判定手段をさらに備え、送信手段は、
判定手段により、第2の制御スクリプトに基づく行動
を、ロボットが実行している最中でないと判定されたと
き、第1の制御スクリプトをロボットに対して送信する
ようにすることができる。
【0018】本発明の第2の情報処理装置の情報処理方
法は、テキストデータを取得する取得処理ステップと、
取得処理ステップの処理により取得されたテキストデー
タを用いて音声合成を行う音声合成処理ステップと、音
声合成処理ステップの処理による音声合成の結果取得さ
れた音声データに基づいて、テキストデータに対応する
音声を出力することをロボットに指示する指示処理ステ
ップと、テキストデータ中に含まれる所定のキーワード
を検出する検出処理ステップと、検出処理ステップの処
理により検出されたキーワードに対応する行動をロボッ
トに実行させるための制御スクリプトを生成する生成処
理ステップと、生成処理ステップにより生成された制御
スクリプトを送信するタイミングを算出する算出処理ス
テップと、算出処理ステップにより算出されたタイミン
グとなったとき、制御スクリプトをロボットに対して送
信する送信処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】本発明の第2の記録媒体に記録されている
プログラムは、テキストデータを取得することを制御す
る取得制御ステップと、取得制御ステップの処理により
取得されたテキストデータを用いて音声合成を行う音声
合成処理ステップと、音声合成処理ステップの処理によ
る音声合成の結果取得された音声データに基づいて、テ
キストデータに対応する音声を出力することをロボット
に指示する指示処理ステップと、テキストデータ中に含
まれる所定のキーワードを検出する検出処理ステップ
と、検出処理ステップの処理により検出されたキーワー
ドに対応する行動をロボットに実行させるための制御ス
クリプトを生成する生成処理ステップと、生成処理ステ
ップにより生成された制御スクリプトを送信するタイミ
ングを算出する算出処理ステップと、算出処理ステップ
により算出されたタイミングとなったとき、制御スクリ
プトをロボットに対して送信することを制御する送信制
御ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】本発明の第2のプログラムは、実在するロ
ボットを管理する情報処理装置を制御するコンピュータ
に、テキストデータを取得することを制御する取得制御
ステップと、取得制御ステップの処理により取得された
テキストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ス
テップと、音声合成処理ステップの処理による音声合成
の結果取得された音声データに基づいて、テキストデー
タに対応する音声を出力することをロボットに指示する
指示処理ステップと、テキストデータ中に含まれる所定
のキーワードを検出する検出処理ステップと、検出処理
ステップの処理により検出されたキーワードに対応する
行動をロボットに実行させるための制御スクリプトを生
成する生成処理ステップと、生成処理ステップにより生
成された制御スクリプトを送信するタイミングを算出す
る算出処理ステップと、算出処理ステップにより算出さ
れたタイミングとなったとき、制御スクリプトをロボッ
トに対して送信することを制御する送信制御ステップと
を実行させることを特徴とする。
【0021】本発明の第3の情報処理装置は、テキスト
データを取得する取得手段と、取得手段により取得され
たテキストデータを用いて音声合成を行う音声合成手段
と、テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
出する検出手段と、検出手段により検出されたキーワー
ドに対応する、ロボットの行動を選択する選択手段と、
音声合成手段による音声合成の結果取得された音声デー
タを再生する再生手段と、再生手段によりキーワードが
音声出力されることに合わせて、選択手段により選択さ
れた行動をロボットがとるように、ロボットの行動を制
御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】テキストデータを構成する個々の単語の音
声出力時間を算出する算出手段をさらに備え、取得手段
により所定の単位のテキストデータが取得され、検出手
段により単位のテキストデータから複数のキーワードが
検出された場合、選択手段は、算出手段による算出結果
に基づいて、音声出力時間が長い方のキーワードに対応
する行動を、ロボットの行動として選択するようにする
ことができる。
【0023】キーワードと行動を対応付けて新たに登録
する登録手段をさらに備えるようにすることができる。
【0024】取得手段は、情報処理装置に対して送信さ
れてきた電子メールからテキストデータを取得するよう
にすることができる。
【0025】本発明の第3の情報処理装置の情報処理方
法は、テキストデータを取得する取得処理ステップと、
取得処理ステップの処理により取得されたテキストデー
タを用いて音声合成を行う音声合成処理ステップと、テ
キストデータ中に含まれる所定のキーワードを検出する
検出処理ステップと、検出処理ステップの処理により検
出されたキーワードに対応する、ロボットの行動を選択
する選択処理ステップと、音声合成処理ステップの処理
による音声合成の結果取得された音声データを再生する
再生処理ステップと、再生処理ステップの処理によりキ
ーワードが音声出力されることに合わせて、選択処理ス
テップの処理により選択された行動をロボットがとるよ
うに、ロボットの行動を制御する制御処理ステップとを
含むことを特徴とする。
【0026】本発明の第3の記録媒体に記録されている
プログラムは、テキストデータを取得することを制御す
る取得制御処理ステップと、取得制御処理ステップの処
理により取得されたテキストデータを用いて音声合成を
行う音声合成処理ステップと、テキストデータ中に含ま
れる所定のキーワードを検出する検出処理ステップと、
検出処理ステップの処理により検出されたキーワードに
対応する、ロボットの行動を選択する選択処理ステップ
と、音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
取得された音声データを再生することを制御する再生制
御処理ステップと、再生制御処理ステップの処理により
キーワードが音声出力されることに合わせて、選択処理
ステップの処理により選択された行動を前記ロボットが
とるように、ロボットの行動を制御する制御処理ステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0027】本発明の第3のプログラムは、テキストデ
ータを取得することを制御する取得制御処理ステップ
と、取得制御処理ステップの処理により取得されたテキ
ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
プと、テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを
検出する検出処理ステップと、検出処理ステップの処理
により検出されたキーワードに対応する、ロボットの行
動を選択する選択処理ステップと、音声合成処理ステッ
プの処理による音声合成の結果取得された音声データを
再生することを制御する再生制御処理ステップと、再生
制御処理ステップの処理によりキーワードが音声出力さ
れることに合わせて、選択処理ステップの処理により選
択された行動をロボットがとるように、ロボットの行動
を制御する制御処理ステップと含むことを特徴とする。
【0028】本発明の第1の情報処理装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムにおいては、テキストデー
タが取得され、取得されたテキストデータを用いて音声
合成が行われ、テキストデータ中に含まれる所定のキー
ワードが検出される。また、検出されたキーワードに対
応する、ロボットの行動が選択され、ロボットが、音声
合成の結果取得された音声データに基づいて、キーワー
ドを音声出力することに合わせて、選択された行動をと
るための制御スクリプトが生成される。
【0029】本発明の第2の情報処理装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムにおいては、テキストデー
タが取得され、取得されたテキストデータを用いて音声
合成が行われ、音声合成の結果取得された音声データに
基づいて、テキストデータに対応する音声を出力するこ
とがロボットに指示される。また、テキストデータ中に
含まれる所定のキーワードが検出され、検出されたキー
ワードに対応する行動をロボットに実行させるための制
御スクリプトが生成され、生成された制御スクリプトを
送信するタイミングが算出される。そして、算出された
タイミングとなったとき、制御スクリプトがロボットに
対して送信される。
【0030】本発明の第3の情報処理装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムにおいては、テキストデー
タが取得され、取得されたテキストデータを用いて音声
合成が行われ、テキストデータ中に含まれる所定のキー
ワードが検出される。また、検出されたキーワードに対
応する、ロボットの行動が選択され、音声合成の結果取
得された音声データが再生され、キーワードが音声出力
されることに合わせて、選択された行動をロボットがと
るように、ロボットの行動が制御される。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したロボッ
ト制御システムの構成例を示す図である。
【0032】パーソナルコンピュータ1には、表示部2
に表示されるバーチャルロボット11、またはパーソナ
ルコンピュータ1の近傍に存在するリアルロボット31
に、受信した電子メールを読み上げさせ、その内容と音
声出力のタイミングに応じて、いずれかのロボットに所
定のモーションをとらせるロボット制御プログラムが格
納されている。
【0033】バーチャルロボット11は、リアルロボッ
ト31のいわば仮想的なものであり、ユーザからの入力
に反応して各種の行動を行ったり、また、いずれの入力
がない場合でも、自律的に各種の行動を行うロボットで
ある。
【0034】リアルロボット31は、外界からの刺激を
受けることにより、学習、または成長して、自らの判断
で自律行動が可能な、例えば、図に示すようなペット型
のロボットである。リアルロボット31には、その詳細
な構成は後述するが、行動に必要なコントローラやセン
サ類のハードウエア、および感情、本能、学習機能、成
長機能などを組み込んだソフトウエアが設けられてい
る。
【0035】そして、ユーザは、ロボット制御プログラ
ムを起動させ、キーボード3を操作し、自分宛に届けら
れた電子メールをバーチャルロボット11、またはリア
ルロボット31に読み上げさせることができる。
【0036】受信した電子メールをリアルロボット31
に読み上げさせる場合、パーソナルコンピュータ1にお
いては、電子メールのテキストデータに含まれる、所定
のキーワードが検索され、検索されたキーワードに対応
する行動をリアルロボット31がとるような制御スクリ
プトが生成される。また、テキストデータに基づいて音
声合成が行われ、例えば、WAVフォーマットなどの音声
データが生成される。
【0037】生成された制御スクリプトと音声データ
は、無線通信部4からリアルロボット31に送信され
る。すなわち、リアルロボット31にも、パーソナルコ
ンピュータ1と同様に、無線通信部が設けられており、
例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Inter
net Protocol)に基づく通信が可能なようになされてい
る。
【0038】そして、リアルロボット31は、パーソナ
ルコンピュータ1から無線を介して送信されてきた制御
スクリプトを解釈、実行し、電子メールを読み上げる
(音声データを再生する)とともに、電子メールに含ま
れるキーワードを読み上げるタイミングで、設定された
行動をとる。
【0039】例えば、電子メール中に「こんにちは」の
キーワードが含まれている場合、リアルロボット31
は、制御スクリプトに基づいて、「こんにちは」を発話
(出力)するタイミングで、電子メールの内容を聞いて
いるユーザに対して手を挙げるなどの所定の行動をと
る。また、「ありがとうございました」のキーワードが
含まれている場合、リアルロボット31は、「ありがと
うございました」を発話するタイミングで、お辞儀をす
るなどの行動をとる。なお、電子メールを読み上げると
き、リアルロボット31は、口の開閉を繰り返すように
制御される。
【0040】また、バーチャルロボット11もリアルロ
ボット31と同様に、電子メールに含まれるキーワード
がパーソナルコンピュータ1に設けられているスピーカ
から出力されることに応じて、所定の行動をとる。
【0041】このように、受信した電子メールを音声出
力させるだけでなく、含まれているキーワードに応じ
て、バーチャルロボット11、またはリアルロボット3
1に各種の行動をとらせるようにしたので、電子メール
の読み上げ端末としても、より面白みが増すこととな
る。
【0042】また、バーチャルロボット11、またはリ
アルロボット31に対して、より愛着がわくようにな
る。
【0043】なお、上述した例においては、パーソナル
コンピュータ1により生成された制御スクリプト、およ
び音声データは、無線を介してリアルロボット31に対
して送信されるとしたが、パーソナルコンピュータ1、
およびリアルロボット31がともに着脱可能とされる半
導体メモリ21を介して提供することもできる。
【0044】半導体メモリ21を介して制御スクリプト
と音声データを提供する場合、ユーザは、半導体メモリ
21をパーソナルコンピュータ1の所定のドライブに装
着し、生成された制御スクリプトと音声データを半導体
メモリ21に記憶させる。そして、ユーザは、制御スク
リプトと音声データが記憶された半導体メモリ21をリ
アルロボット31の所定の位置に設けられるスロットに
装着し、それを読み出させ、処理させる。
【0045】このように、様々な方法でリアルロボット
31に対して制御スクリプトと音声データを提供するこ
とも可能である。例えば、Bluetooth(登録商標)など
により、これらの情報を送信するようにしてもよい。
【0046】次に、図1に示したロボット制御システム
の各構成について説明する。
【0047】図2乃至図5は、図1のパーソナルコンピ
ュータ1の外観を示している。このノート型のパーソナ
ルコンピュータ1は、基本的に、本体41と、この本体
41に対して開閉自在とされる表示部2により構成され
ている。図2は表示部2を本体41に対して開いた状態
を示す外観斜視図である。図3は本体41の平面図、図
4は本体41に設けられている、後述するジョグダイヤ
ル42付近の拡大図である。また、図5は本体41のジ
ョグダイヤル42側の側面図である。
【0048】本体41には、その上面に、各種の文字や
記号などを入力するとき操作されるキーボード3、ポイ
ンタ(マウスカーソル)を移動させるときなどに操作さ
れるポインティングデバイスとしてのタッチパッド4
3、および電源スイッチ45が設けられており、また、
側面側に、ジョグダイヤル42、スロット46、および
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engin
eers)1394ポート47等が設けられている。なお、タッ
チパッド43に代えて、例えば、スティック式のポイン
ティングデバイスを設けることも可能である。
【0049】また、表示部2の正面には、画像等が表示
されるLCD(Liquid Crystal Display)44が設けられ
ている。表示部2の右上部には、電源ランプPL、電池ラ
ンプBL、必要に応じてメッセージランプML、その他のLE
Dよりなるランプが設けられている。なお、電源ランプP
Lや電池ランプBL、メッセージランプML等は表示部2の
下部に設けることも可能である。
【0050】次に、ジョグダイヤル42は、本体41上
のキーボード3のキーの間に組み込まれ、また、キーと
ほぼ同じ高さになるように取り付けられている。ジョグ
ダイヤル42は、図4の矢印aに示す回転操作に対応し
て所定の処理を実行し、かつ、矢印bに示す移動操作に
対応した処理を実行する。なお、ジョグダイヤル42
は、本体41の左側面に配置してもよく、LCD44が設
けられた表示部2の左側面又は右側面、あるいは、キー
ボード3のGキーとHキーの間に縦方向に配置してもよ
い。また、ジョグダイヤル42は、タッチパッド43を
人差し指で操作しながら親指で操作可能なように、前面
の中央部に配置してもよく、あるいは、タッチパッド4
3の上端縁又は下端縁に沿って横方向に配置しても、ま
た、タッチパッド43の右ボタンと左ボタンの間に縦方
向に配置してもよい。更に、ジョグダイヤル42は、縦
方向や横方向に限定せず、各指で操作し易い斜め方向
へ、所定角度を付けて配置してもよい。その他、ジョグ
ダイヤル42は、ポインティングデバイスであるマウス
の側面の親指で操作可能な位置に配置することも可能で
ある。
【0051】次に、図6は、パーソナルコンピュータ1
の電気的構成を示すブロック図である。
【0052】CPU(Central Processing Unit(中央処理
装置))71は、例えば、インテル(Intel)社製のペ
ンティアム(登録商標)(Pentium(R))プロセッサ
等で構成され、ホストバス72に接続されている。ホス
トバス72には、更に、ブリッジ73が接続されてお
り、ブリッジ73は、AGP(Accelerated Graphics Por
t)70及びPCIバス76にも接続されている。ブリッジ
73は、例えば、インテル社製の400BXなどで構成さ
れており、CPU71やRAM74周辺の制御を行うようにな
されている。更に、ブリッジ73は、AGP70を介して
ビデオコントローラ77に接続されている。なお、この
ブリッジ73とブリッジ78とで、いわゆるチップセッ
トが構成されている。
【0053】ブリッジ73は、更に、RAM(Random Acce
ss Memory)74及びキャッシュメモリ75とも接続さ
れている。キャッシュメモリ75は、CPU71が使用す
るデータをキャッシュするようになされている。なお、
図示していないが、CPU71にも1次的なキャッシュメ
モリが内蔵されている。
【0054】RAM74は、例えば、DRAM(Dynamic Rando
m Access Memory)で構成され、CPU71が実行するプロ
グラムや、CPU71の行動上必要なデータを記憶するよ
うになされている。具体的に、RAM74には、起動が完
了した時点において、例えば、ロボット制御プログラム
74A、電子メールプログラム74B、ジョグダイヤル
状態監視プログラム74C、ジョグダイヤルドライバ7
4D、オペレーティングプログラム(OS)74E、その
他のアプリケーションプログラム74F1乃至74Fnが
HDD86から転送され、記憶される。
【0055】ロボット制御プログラム74Aは、図1を
参照して説明したように、LCD44に表示されるバーチ
ャルロボット11、およびリアルロボット31を制御す
るプログラムであり、その詳細な機能構成は図7を参照
して説明する。
【0056】電子メールプログラム74Bは、モデム9
3を介して、電話回線94のような通信回線からネット
ワーク経由で通信文を授受するプログラムである。電子
メールプログラム74Bは、特定機能としての着信メー
ル取得機能を有している。この着信メール取得機能は、
インターネットサービスプロバイダ95が備えるメール
サーバ96に対して、そのメールボックス97内に自分
(利用者)宛のメールが着信しているかどうかを確認し
て、自分宛のメールがあれば取得する処理を実行する。
そして、電子メールプログラム74Bは、電子メールを
取得したとき、必要に応じて、それをロボット制御プロ
グラム74Aに提供する。
【0057】ジョグダイヤル状態監視プログラム74C
は、アプリケーションプログラム74F1乃至74Fn
からジョグダイヤル対応であるか否かの通知を受け取
り、そのアプリケーションプログラムがジョグダイヤル
対応であれば、ジョグダイヤル42を操作することで実
行できる操作を、アプリケーションが有するユーザイン
ターフェース機能を用いて、ユーザに対して表示するた
めに行動する。ジョグダイヤル状態監視プログラム74
Cは、通常、ジョグダイヤル42のイベント待ちになっ
ており、アプリケーションプログラムからの通知を受け
取るリストを有している。ジョグダイヤルドライバ74
Dは、ジョグダイヤル42の操作に対応して各種機能を
実行する。
【0058】OS(Operation System(基本プログラムソ
フトウェア))74Eは、例えば、マイクロソフト社の
ウィンドウズ(登録商標)95(Windows(R) 95)、
ウィンドウズ(登録商標)98(Windows(R) 98)、
あるいは、アップルコンピュータ社のマックOS(商標)
等に代表される、コンピュータの基本的な行動を制御す
るものである。
【0059】ビデオコントローラ77は、PCIバス76
に接続されており、更に、AGP70を介してブリッジ7
3に接続されており、PCIバス76、もしくはAGP70を
介して供給されるデータに基づいて、LCD44の表示を
制御する。
【0060】PCIバス76には、サウンドコントローラ
85が接続されている。サウンドコントローラ85は、
マイクロフォン(以下、マイクと称する)66からの音
声入力を取り込み、あるいはスピーカ65に対して音声
信号を供給する。例えば、ユーザから、ロボット制御プ
ログラム74Aによりその動作が制御されるバーチャル
ロボット11に対して、電子メールを読み上げることが
指示されているとき、サウンドコントローラ85は、ブ
リッジ73、およびPCIバス76を介して供給されてき
た音声データを再生し、合成音をスピーカ65から出力
させる。
【0061】また、PCIバス76には、モデム93およ
びPCカードスロットインターフェース104も接続され
ている。
【0062】モデム93は、公衆電話回線94、インタ
ーネットサービスプロバイダ95を介して、インターネ
ット98やメールサーバ96等に接続することができ
る。
【0063】また、オプション機能を追加する場合、PC
カードスロットインターフェース104に接続されてい
るスロット46に、インターフェースカード105が適
宜装着されることにより、外部装置とのデータの授受が
できるようになされている。例えば、インターフェース
カード105には、ドライブ106を接続することがで
き、ドライブ106に挿入される磁気ディスク121、
光ディスク122、光磁気ディスク123、および図1
に示した半導体メモリ21などとデータの授受を行うこ
とができる。
【0064】リアルロボット31に対して制御スクリプ
トと音声データを提供するとき、この半導体メモリ21
には、上述したように、ロボット制御プログラム74A
により生成された制御スクリプトと音声データが書き込
まれる。なお、半導体メモリ21、磁気ディスク12
1、光ディスク122、光磁気ディスク123とデータ
の授受を行うドライブ106は、USBポート103を介
して接続することもできる。
【0065】また、インターフェースカード105に
は、無線通信部4が接続される。そして、例えば、ロボ
ット制御プログラム74Aにより生成された制御スクリ
プトと音声データは、PCIバス76、PCカードインター
フェース104、およびインターフェースカード105
を介して、無線通信部4に供給され、リアルロボット3
1に送信される。
【0066】更に、PCIバス76にはブリッジ78も接
続されている。ブリッジ78は、例えば、インテル社製
のPIIX4Eなどで構成されており、各種の入出力を制御
するようになされている。すなわち、ブリッジ78は、
IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ/
コンフィギュレーションレジスタ79、タイマ回路8
0、IDEインターフェース81、およびUSB(Universal
Serial Bus)インターフェース82で構成され、IDEバ
ス83に接続されるデバイス、USBポート103に接続
されるデバイス、もしくは、ISA/EIO(Industry Standa
rd Architecture /Extended Input Output)バス84お
よびI/Oインターフェース87を介して接続されるデバ
イスの制御等を行うようになされている。
【0067】例えば、USBポート103に、GPS(Global
Positioning System)アンテナ102が装着された場
合、USBインターフェース82は、GPSアンテナ102か
ら供給される位置データ、および時刻データをPCIバス
76、ブリッジ73、およびホストバス72を介してCP
U71へ送出する。
【0068】IDEコントローラ/コンフィギュレーショ
ンレジスタ79は、いわゆるプライマリIDEコントロー
ラとセカンダリIDEコントローラとの2つのIDEコントロ
ーラ、およびコンフィギュレーションレジスタ(config
uration register)等から構成されている。
【0069】プライマリIDEコントローラは、IDEバス8
3を介して、コネクタ(図示せず)に接続しており、コ
ネクタには、HDD86が接続されている。また、セカン
ダリIDEコントローラは、他のIDEバス(図示せず)を介
して、外部装置と接続可能なようになされている。
【0070】なお、HDD86には、ロボット制御プログ
ラム86A、電子メールプログラム86B、ジョグダイ
ヤル状態監視プログラム86C、ジョグダイヤルドライ
バ86D、OS(基本プログラムソフトウェア)86E、
その他の複数のアプリケーションプログラム86F1乃
至86Fn、さらに、それらのプログラムで用いられる
データ等が記憶されている。HDD86に記憶されている
プログラム86A乃至86Gnは、起動(ブートアッ
プ)処理の過程で、RAM74内に順次転送され、格納さ
れる。
【0071】ISA/EIOバス84には、更に、I/Oインター
フェース87が接続されている。このI/Oインターフェ
ース87と、ROM88、RAM89、およびCPU90とは、
相互に接続されて構成されている。
【0072】ROM88には、例えば、IEEE1394I/Fプログ
ラム88A、LED制御プログラム88B、タッチパッド
入力監視プログラム88C、キー入力監視プログラム8
8D、ウェイクアッププログラム88E、ジョグダイヤ
ル状態監視プログラム88Fが予め格納されている。
【0073】IEEE1394I/Fプログラム88AはIEEE1394
入出力ポート47を介して送受信されるIEEE1394準拠の
データの入出力を行うプログラムである。LED制御プロ
グラム88Bは、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に
応じてメッセージランプML、その他のLEDよりなるラン
プの点灯の制御を行うプログラムである。タッチパッド
入力監視プログラム88Cは、タッチパッド43を用い
たユーザによる入力を監視するプログラムである。キー
入力監視プログラム88Dは、キーボード3やその他の
キースイッチを用いたユーザによる入力を監視するプロ
グラムである。ウェイクアッププログラム88Eは、ブ
リッジ78内のタイマ回路80から供給される現在時刻
データに基づいて、予め設定された時刻になったかどう
かをチェックして、設定された時刻になると、所定の処
理(またはプログラム)を起動するために各チップ電源
の管理を行うプログラムである。ジョグダイヤル状態監
視プログラム88Fは、ジョグダイヤル42の回転型エ
ンコーダ部の回転、あるいは押下を常に監視するための
プログラムである。
【0074】更に、ROM88には、BIOS(Basic Input/O
utput System)88Gが書き込まれている。BIOSとは、
基本入出力システムのことをいい、OSやアプリケーショ
ンプログラムと周辺機器(ディスプレイ、キーボード、
HDD等)の間でのデータの入出力を制御するソフトウェ
アプログラムである。
【0075】RAM89は、LED制御、タッチパッド入力ス
テイタス、キー入力ステイタス、設定時刻用の各レジス
タや、ジョグダイヤル状態監視用のI/Oレジスタ、IEEE1
394I/Fレジスタ等を、レジスタ89A乃至89Fとして
有している。例えば、LED制御レジスタは、ジョグダイ
ヤル42が押下された場合、電子メールの瞬時の立ち上
げ状態を表示するメッセージランプMLの点灯を制御す
る。キー入力ステイタスレジスタは、ジョグダイヤル4
2が押下されると、操作キーフラグが格納されるように
なっている。設定時刻レジスタは、ある時刻を任意に設
定することができる。
【0076】また、このI/Oインターフェース87に
は、図示を省略したコネクタを介して、キーボード3、
ジョグダイヤル42、タッチパッド43、IEEE1394入出
力ポート47がそれぞれ接続されており、キーボード
3、ジョグダイヤル42、タッチパッド43、を用い
て、ユーザが操作を行った場合、キーボード3、ジョグ
ダイヤル42、タッチパッド43から、それぞれが受け
た操作に対応する信号を入力され、ISA/EIOバス84に
出力するようになされている。更に、I/Oインターフェ
ース87は、IEEE1394入出力ポート47を介して外部と
の間でデータの送受信を行う。更に、I/Oインターフェ
ース87には、電源ランプPL、電池ランプBL、メッセー
ジランプML、電源制御回路73、その他のLEDよりなる
ランプが接続されている。
【0077】電源制御回路91は、内蔵バッテリ92又
はAC電源に接続されており、各ブロックに、必要な電源
を供給するとともに、内蔵バッテリ92や、周辺装置の
セカンドバッテリの充電のための制御を行うようになさ
れている。また、CPU90は、I/Oインターフェース87
を介して、電源をオン又はオフするとき操作される電源
スイッチ45を監視している。
【0078】CPU90は、電源45がオフ状態の場合に
おいても、常に内部電源により、IEEE1394I/Fプログラ
ム88A乃至BIOS88Gを実行することができる。すな
わち、IEEE1394I/Fプログラム88A乃至BIOS88G
は、表示部2のLCD44上にいずれかのウインドウが開
いていない場合においても、常時行動している。従っ
て、CPU90は、電源スイッチ45がオフ状態で、OS7
4EがCPU71で起動されていなくても、常時、ジョグ
ダイヤル状態監視プログラム88Eを実行しており、パ
ーソナルコンピュータ1に専用のキーを設けなくとも、
プログラマブルパワーキー(PPK)機能を有するように
なされており、ユーザは、例えば、省電力状態、あるい
は電源オフ状態であっても、ジョグダイヤル42を押下
するだけで、好みのソフトウエアやスクリプトファイル
を起動することができる。
【0079】図7は、ロボット制御プログラム74Aの
機能構成例を示すブロック図である。この機能構成は、
HDD86に保存されているロボット制御プログラム86
AがRAM74に展開されることで実現される。
【0080】メール管理部131は、ユーザから新着メ
ールをチェックすることが指示された場合、電子メール
プログラム74Bと連動し、パーソナルコンピュータ1
に対して送信されてきた電子メールがメールボックス9
7に保存されている場合、それを取得する。
【0081】そして、メール管理部131は、電子メー
ルを取得したとき、例えば、1行(改行されている部分
まで)を単位として、テキストデータを音声合成部13
2に出力する。また、メール管理部131は、新着メー
ルが届いているとき、それをバーチャルロボット制御部
137に通知する。
【0082】音声合成部132は、メール管理部131
からテキストデータが供給されてきたとき、そのテキス
トデータに基づいて音声合成用辞書133を参照し、例
えば、WAVフォーマットなどの音声データを生成する。
【0083】すなわち、音声合成用辞書133には、各
単語の品詞情報や、読み、アクセント等の情報が記述さ
れた単語辞書、その単語辞書に記述された単語につい
て、単語連鎖に関する制約等の生成用文法規則、音声情
報としての音素片データが記憶された音声情報辞書が格
納されている。
【0084】そして、音声合成部132は、この単語辞
書、および生成用文法規則に基づいて、入力されるテキ
ストの形態素解析や、構文解析等のテキスト解析(言語
解析)を行い、音声合成に必要な情報を抽出する。ここ
で、音声合成に必要な情報としては、例えば、ポーズの
位置や、アクセント、イントネーション、パワー等を制
御するための韻律情報、各単語の発音を表す音韻情報な
どがある。
【0085】音声合成部132は、音声合成に必要な情
報を抽出したとき、それに基づいて、音声情報辞書を参
照しながら、入力されたテキストデータに対応する合成
音の音声データ(ディジタルデータ)を生成する。
【0086】すなわち、音声合成部132は、テキスト
解析により抽出した各種の情報に基づいて、必要な音素
片データを接続し、さらに、音素片データの波形を加工
することによって、ポーズ、アクセント、イントネーシ
ョン等を適切に付加し、これにより、供給されてきたテ
キストに対応する合成音の音声データ(合成音データ)
を生成する。
【0087】音声合成部132により生成された音声デ
ータとテキストデータは、音声出力時間算出部134と
行動選択部135に供給される。
【0088】音声出力時間算出部134は、音声合成部
132から供給されてきた音声データに基づいて、テキ
ストデータを構成するそれぞれの単語の合成音の出力時
間を算出し、行動選択部135に出力する。
【0089】行動選択部135は、行動選択用辞書13
6を参照し、音声合成部132から供給されてきたテキ
ストデータに含まれる、バーチャルロボット11、また
はリアルロボット31(以下、バーチャルロボット1
1、およびリアルロボット31のそれぞれを個々に区別
する必要がない場合、まとめてロボットと称する)が、
そのキーワードを発話することに合わせて実行すること
が可能な行動を指定する単語(キーワード)を検索す
る。
【0090】すなわち、行動選択用辞書136には、例
えば、一般的に電子メールで使用される単語であって、
かつ、ロボットが行動で表現することが可能な言葉が複
数種類、予め登録されている。そのような単語には、例
えば、「おはよう」、「こんにちは」、「さようなら」
などの挨拶や、「寝る」、「ダンス」などのロボットが
可能とされる行動(ポーズ)がある。
【0091】そして、行動選択部135は、音声合成部
132から供給されてきたテキストデータ中に、そのよ
うなキーワードが含まれているとき、そのキーワードに
対応する行動を選択し、選択した行動の識別情報と、音
声出力時間算出部134による算出結果に基づいて決定
した、行動をとるタイミング(行動をとる期間)に関す
る情報を、行動情報としてバーチャルロボット制御部1
37、またはリアルロボットスクリプト生成部138に
出力する。
【0092】バーチャルロボット制御部137は、通常
時には、制御プログラムとユーザからの入力に従って、
バーチャルロボット11の行動を制御し、LCD44にお
けるバーチャルロボット11の表示を制御する。また、
バーチャルロボット制御部137は、例えば、バーチャ
ルロボット11が電子メールを読み上げるような画像を
LCD44に表示させることに合わせて、スピーカ65か
ら音声を出力させる。
【0093】また、バーチャルロボット制御部137
は、メール管理部131から、新着メールがあることが
通知されることに応じて、例えば、リアルロボット31
が手紙(メール)をとってきたような画像をLCD44に
表示させる。
【0094】リアルロボットスクリプト生成部138
は、行動選択部135から行動情報が供給されてきたと
き、それに基づいて、リアルロボット31の行動を制御
する行動スクリプトをスクリプト記憶部139から読み
出す。すなわち、スクリプト記憶部139には、行動選
択部135により選択された行動と、その行動を実行す
るための行動スクリプトの対応テーブルが記憶されてい
る。
【0095】図8は、スクリプト記憶部139に記憶さ
れている行動(キーワード)と行動スクリプトの対応例
を示す図である。
【0096】図に示すように、例えば、キーワードとし
ての「こんにちは」に対応して「PLAY:ACTION:Hello」
の行動スクリプトが記憶され、「おやすみなさい」に対
応して「PLAY:ACTION:SLEEP」が記憶されている。
【0097】また、スクリプト記憶部139には、キー
ワードとしての「ダンス」に対応して「PLAY:ACTION:Da
nce」の行動スクリプトが記憶されており、この行動ス
クリプトを実行することで、リアルロボット31は、
「ダンス」を音声出力することに合わせて、ダンスをす
る。
【0098】さらに、図の上から4行目に示すように、
「さようなら」に対応して「PLAY:ACTION:BYE:1000」が
記憶されている。この行動スクリプトの最後に含まれて
いる「1000」は、「さようなら」に対応する「手を横に
振る」などの行動をリアルロボット31にとり続けさせ
る時間を示しており、単位はmsecである。従って、この
行動スクリプトを実行した場合、リアルロボット31
は、「さようなら」を発話することに合わせて、「1秒
間」だけ、「横に手を振る」といった行動をとる。な
お、行動する時間は、音声出力時間算出部134の算出
結果に基づいて変更され、記述される。
【0099】この他に、スクリプト記憶部139には、
キーワードが含まれていない文章を読み上げる期間だ
け、リアルロボット31が口の開閉を繰り返すように、
「PLAY:ACTION:mouthACT:2000」などの行動スクリプト
が記憶されている。従って、この行動スクリプトを実行
することで、リアルロボット31は、キーワードを含ん
でいない文章を音声出力することに合わせて、口の開閉
を繰り返すように制御される。そのため、あたかもリア
ルロボット31が電子メールを読み上げているような状
態となる。
【0100】リアルロボットスクリプト生成部138
は、スクリプト記憶部139から取得した行動スクリプ
トを、予め用意されている制御スクリプトの雛形の所定
の位置に挿入し、制御スクリプトを生成する。リアルロ
ボットスクリプト生成部138は、生成した制御スクリ
プトと、行動選択部135から供給されてきた音声デー
タをスクリプト送信部140、または半導体メモリ管理
部141に出力する。
【0101】スクリプト送信部140は、無線通信部4
を制御し、リアルロボットスクリプト生成部138から
供給されてきた制御スクリプトと音声データをリアルロ
ボット31に送信する。
【0102】半導体メモリ管理部141は、ドライブ1
06を制御し、リアルロボットスクリプト生成部138
から供給されてきた制御スクリプトと音声データを半導
体メモリ21に書き込み、リアルロボット31に提供す
る。
【0103】次に、リアルロボット31の構成について
説明する。
【0104】図9は、リアルロボット31の外観構成の
例を示す斜視図であり、図10は、その内部構成の例を
示すブロック図である。
【0105】図9に示すように、リアルロボット31
は、四つ足の動物型のロボットとされている。胴体部ユ
ニット151の前後左右に、それぞれ、脚部ユニット1
52A,152B,152C,152Dが連結され、胴体部
ユニット151の前端部と後端部に、それぞれ、頭部ユ
ニット153と尻尾部ユニット154が連結されてい
る。
【0106】なお、胴体部ユニット151の上面には背
中センサ151Aが設けられ、頭部ユニット153に
は、その上部に頭センサ153Aが、下部に顎センサ1
53Bがそれぞれ設けられている。
【0107】尻尾部ユニット154は、水平方向、およ
び上下方向に揺動自在に引き出されている。
【0108】図10に示すように、胴体部ユニット15
1には、コントローラ161が格納されている。コント
ローラ161には、基本的に、コントローラ161の全
体の動作を制御するCPU161A、CPU161Aが各部を制
御するのに用いるプログラムが記憶されているメモリ1
61Bが配置されている。
【0109】また、胴体部ユニット151には、パーソ
ナルコンピュータ1の無線通信部4と、TCP/IPに基づい
て通信する通信部162が格納されている。これによ
り、パーソナルコンピュータ1において生成され、無線
を介して送信されてきた制御スクリプト、および音声デ
ータを取得することが可能になっている。
【0110】さらに、胴体部ユニット151には、半導
体メモリ制御部163が設けられており、半導体メモリ
制御部163は、所定のスロットに装着された半導体メ
モリ21を制御し、データの読み書きを行う。例えば、
パーソナルコンピュータ1において、半導体メモリ21
に書き込まれたリアルロボット31用の制御スクリプ
ト、および音声データは、半導体メモリ制御部163に
より読み出され、コントローラ161に供給される。
【0111】また、背中センサ151Aにより、ユーザ
からの圧力が検出されたとき、圧力検出信号がコントロ
ーラ161に出力される。
【0112】胴体部ユニット151には、コントローラ
161、通信部162、半導体メモリ制御部163の他
に、例えば、リアルロボット31の動力源となるバッテ
リ(図示せず)等も格納されている。
【0113】図10に示すように、頭部ユニット153
には、外部からの刺激を感知するセンサとしての、音を
感知する「耳」に相当するマイク171、光を感知する
「目」に相当するCCD(Charge Coupled Device)172、
およびユーザがふれることによる圧力等を感知する触覚
に相当する頭センサ153A、および顎センサ153B
が、それぞれ所定の位置に設けられている。また、頭部
ユニット153には、リアルロボット31の「口」に相
当するスピーカ173が、所定の位置に設置されてい
る。
【0114】脚部ユニット152A乃至152Dのそれぞ
れの関節部分、脚部ユニット152A乃至152Dのそれ
ぞれと胴体部ユニット151の連結部分、頭部ユニット
153と胴体部ユニット151の連結部分、並びに尻尾
部ユニット154と胴体部ユニット151の連結部分な
どには、アクチュエータが設置されている。アクチュエ
ータは、コントローラ161からの指示に基づいて各部
を動作させる。
【0115】頭部ユニット153に設置されるマイク1
71は、ユーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集
音し、得られた音声信号を、コントローラ161に出力
する。CCD172は、周囲の状況を撮像し、得られた画
像信号を、コントローラ161に出力する。頭センサ1
53Aは、例えば、頭部ユニット153の上部に設けら
れており、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった
物理的な働きかけにより受けた圧力を検出し、その検出
結果を圧力検出信号としてコントローラ161に出力す
る。顎センサ153Bは、頭部ユニット153の下部
(リアルロボット31を動物とした場合、その顎の部
分)に設けられており、頭センサ153Aと同様に、ユ
ーザからの圧力を検出し、検出結果をコントローラ16
1に出力する。
【0116】コントローラ161は、マイク171、CC
D172、背中センサ151A、頭センサ153A、お
よび顎センサ153Bから与えられる音声信号、画像信
号、圧力検出信号に基づいて、周囲の状況や、ユーザか
らの指令、ユーザからの働きかけなどの有無を判断し、
その判断結果に基づいて、リアルロボット31が次にと
る行動を決定する。そして、コントローラ161は、そ
の決定に基づいて、必要なアクチュエータを駆動させ、
これにより、頭部ユニット153を上下左右に振らせた
り、尻尾部ユニット154を動かせたり、各脚部ユニッ
ト152A乃至152Dを駆動して、リアルロボット31
を歩行させるなどの行動をとらせる。
【0117】また、コントローラ161は、パーソナル
コンピュータ1から無線や半導体メモリ21を介して提
供されてきた制御スクリプトを実行し、ユーザが指示し
た行動をとる。
【0118】さらに、コントローラ161は、例えば、
パーソナルコンピュータ1から無線、または半導体メモ
リ21を介して提供された音声データに基づいて、合成
音を生成し、それをスピーカ173に出力させる。スピ
ーカ173は、例えば、リアルロボット31の頭ユニッ
ト153の口に相当する部分に設けられており、口を開
閉しながら合成音を出力することで、例えば、リアルロ
ボット31が電子メールを読み上げているような状態と
なる。
【0119】その他にも、コントローラ161は、リア
ルロボット31の「目」の位置に設けられた、図示しな
いLEDを点灯、消灯または点滅させるなどの処理を行
う。
【0120】以上のようにして、リアルロボット31
は、周囲の状況や、接してくるユーザに基づいて、自律
的に行動をとるようになっている。
【0121】図11は、図10のコントローラ161の
機能的構成例を示している。なお、図11に示す機能的
構成は、CPU161Aが、メモリ161Bに記憶された制
御プログラムを実行することで実現される。
【0122】コントローラ161のセンサ入力処理部1
81は、背中センサ151Aや、頭センサ153A、顎
センサ153B、マイク171、CCD172等からそれ
ぞれ与えられる圧力検出信号、音声信号、画像信号等に
基づいて、特定の外部状態や、ユーザからの特定の働き
かけ、ユーザからの指示等を認識し、その認識結果を表
す状態認識情報を、モデル記憶部182および行動決定
機構部183に通知する。
【0123】即ち、センサ入力処理部181は、圧力処
理部181A、音声認識部181B、および画像処理部
181Cを有している。
【0124】圧力処理部181Aは、背中センサ151
A、頭センサ153A、または顎センサ153Bから与
えられる圧力検出信号を処理する。そして、圧力処理部
181Aは、その処理の結果、所定の閾値以上で、かつ
短時間の圧力を検出したときには、「叩かれた(しから
れた)」と認識し、所定の閾値未満で、かつ長時間の圧
力を検出したときには、「なでられた(ほめられた)」
と認識して、その認識結果を、状態認識情報として、モ
デル記憶部182、行動決定機構部183、およびスク
リプト実行部187に通知する。
【0125】音声認識部181Bは、マイク171から
与えられる音声信号について音声認識を行う。そして、
音声認識部181Bは、その音声認識結果としての、例
えば、「歩け」、「伏せ」、「ボールを追いかけろ」等
の指令その他を、状態認識情報として、モデル記憶部1
82、および行動決定機構部183に通知する。
【0126】画像処理部181Cは、CCD172から与
えられる画像信号を用いて、画像認識処理を行う。そし
て、画像処理部181Cは、その処理の結果、例えば、
「赤い丸いもの」や、「地面に対して垂直なかつ所定の
高さ以上の平面」等を検出したときには、「ボールがあ
る」や、「壁がある」等の画像認識結果を、状態認識情
報として、モデル記憶部182、および行動決定機構部
183に通知する。
【0127】モデル記憶部182は、ロボットの感情、
本能、成長の状態を表現する感情モデル、本能モデル、
成長モデルをそれぞれ記憶し、管理している。
【0128】ここで、感情モデルは、例えば、「うれし
さ」、「悲しさ」、「怒り」、「楽しさ」等の感情の状
態(度合い)を、所定の範囲(例えば、−1.0乃至
1.0等)の値によってそれぞれ表し、センサ入力処理
部181からの状態認識情報や時間経過等に基づいて、
その値を変化させる。
【0129】本能モデルは、例えば、「食欲」、「睡眠
欲」、「運動欲」等の本能による欲求の状態(度合い)
を、所定の範囲の値によってそれぞれ表し、センサ入力
処理部181からの状態認識情報や時間経過等に基づい
て、その値を変化させる。
【0130】成長モデルは、例えば、「幼年期」、「青
年期」、「熟年期」、「老年期」等の成長の状態(度合
い)を、所定の範囲の値によってそれぞれ表し、センサ
入力処理部181からの状態認識情報や時間経過等に基
づいて、その値を変化させる。
【0131】モデル記憶部182は、上述のようにして
感情モデル、本能モデル、成長モデルの値で表される感
情、本能、成長の状態を、状態情報として、行動決定機
構部183に送出する。
【0132】なお、モデル記憶部182には、センサ入
力処理部181から状態認識情報が供給される他に、行
動決定機構部183から、リアルロボット31の現在ま
たは過去の行動、具体的には、例えば、「長時間歩い
た」などの行動の内容を示す行動情報が供給されるよう
になっており、モデル記憶部182は、同一の状態認識
情報が与えられても、行動情報が示すリアルロボット3
1の行動に応じて、異なる状態情報を生成するようにな
っている。
【0133】例えば、リアルロボット31が、ユーザに
挨拶をし、ユーザに頭を撫でられた場合には、ユーザに
挨拶をしたという行動情報と、頭を撫でられたという状
態認識情報とが、モデル記憶部182に与えられ、この
場合、モデル記憶部182では、「うれしさ」を表す感
情モデルの値が増加される。
【0134】行動決定機構部183は、センサ入力処理
部181からの状態認識情報や、モデル記憶部182か
らの状態情報、時間経過等に基づいて、次の行動を決定
し、決定された行動の内容を、行動指令情報として、姿
勢遷移機構部184に出力する。
【0135】即ち、行動決定機構部183は、リアルロ
ボット31がとり得る行動をステート(状態)(state)
に対応させた有限オートマトンを、リアルロボット31
の行動を規定する行動モデルとして管理している。そし
て、行動決定機構部183は、この行動モデルとしての
有限オートマトンにおけるステートを、センサ入力処理
部181からの状態認識情報や、モデル記憶部182に
おける感情モデル、本能モデル、または成長モデルの
値、時間経過等に基づいて遷移させ、遷移後のステート
に対応する行動を、次にとるべき行動として決定する。
【0136】ここで、行動決定機構部183は、所定の
トリガ(trigger)があったことを検出すると、ステート
を遷移させる。即ち、行動決定機構部183は、例え
ば、現在のステートに対応する行動を実行している時間
が所定時間に達したときや、特定の状態認識情報を受信
したとき、モデル記憶部182から供給される状態情報
が示す感情や、本能、成長の状態の値が所定の閾値以下
または以上になったとき等に、ステートを遷移させる。
【0137】なお、行動決定機構部183は、上述した
ように、センサ入力処理部181からの状態認識情報だ
けでなく、モデル記憶部182における感情モデルや、
本能モデル、成長モデルの値等にも基づいて、行動モデ
ルにおけるステートを遷移させることから、同一の状態
認識情報が入力されても、感情モデルや、本能モデル、
成長モデルの値(状態情報)によっては、ステートの遷
移先は異なるものとなる。
【0138】その結果、行動決定機構部183は、例え
ば、状態情報が、「怒っていない」こと、および「お腹
がすいていない」ことを表している場合において、状態
認識情報が、「目の前に手のひらが差し出された」こと
を表しているときには、目の前に手のひらが差し出され
たことに応じて、「お手」という行動をとらせる行動指
令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部184に送出
する。
【0139】また、行動決定機構部183は、例えば、
状態情報が、「怒っていない」こと、および「お腹がす
いている」ことを表している場合において、状態認識情
報が、「目の前に手のひらが差し出された」ことを表し
ているときには、目の前に手のひらが差し出されたこと
に応じて、「手のひらをぺろぺろなめる」ような行動を
行わせるための行動指令情報を生成し、これを、姿勢遷
移機構部184に送出する。
【0140】なお、行動決定機構部183には、モデル
記憶部182から供給される状態情報が示す感情や、本
能、成長の状態に基づいて、遷移先のステートに対応す
る行動のパラメータとしての、例えば、歩行の速度や、
手足を動かす際の動きの大きさおよび速度などを決定さ
せることができ、この場合、それらのパラメータを含む
行動指令情報が、姿勢遷移機構部184に送出される。
【0141】また、行動決定機構部183では、上述し
たように、リアルロボット31の頭部や手足等を動作さ
せる行動指令情報の他、リアルロボット31に発話を行
わせる行動指令情報も生成される。そして、リアルロボ
ット31に発話させる行動指令情報は、音声合成部18
6に供給されるようになっている。
【0142】姿勢遷移機構部184は、行動決定機構部
183、またはスクリプト実行部187から供給される
行動指令情報に基づいて、リアルロボット31の姿勢
を、現在の姿勢から次の姿勢に遷移させるための姿勢遷
移情報を生成し、これを制御機構部185に送出する。
【0143】ここで、現在の姿勢から次に遷移可能な姿
勢は、例えば、胴体や手や足の形状、重さ、各部の結合
状態のようなリアルロボット31の物理的形状と、関節
が曲がる方向や角度のようなアクチュエータの機構とに
よって決定される。
【0144】また、次の姿勢としては、現在の姿勢から
直接遷移可能な姿勢と、直接には遷移できない姿勢とが
ある。例えば、4本足のリアルロボット31は、手足を
大きく投げ出して寝転んでいる状態から、伏せた状態へ
直接遷移することはできるが、立った状態へ直接遷移す
ることはできず、一旦、手足を胴体近くに引き寄せて伏
せた姿勢になり、それから立ち上がるという2段階の動
作が必要である。また、安全に実行できない姿勢も存在
する。例えば、4本足のリアルロボット31は、その4
本足で立っている姿勢から、両前足を挙げてバンザイを
しようとすると、簡単に転倒してしまう。
【0145】このため、姿勢遷移機構部184は、直接
遷移可能な姿勢をあらかじめ登録しておき、行動決定機
構部183、またはスクリプト実行部187から供給さ
れる行動指令情報が、直接遷移可能な姿勢を示す場合に
は、その行動指令情報を制御機構部185に送出する。
【0146】一方、行動指令情報が、直接遷移不可能な
姿勢を示す場合には、姿勢遷移機構部184は、遷移可
能な他の姿勢に一旦遷移した後に、目的の姿勢まで遷移
させるような姿勢遷移情報を生成し、制御機構部185
に送出する。これによりロボットが、遷移不可能な姿勢
を無理に実行しようとする事態や、転倒するような事態
を回避することができるようになっている。
【0147】制御機構部185は、姿勢遷移機構部18
4からの姿勢遷移情報にしたがって、アクチュエータを
駆動するための制御信号を生成し、これを、各部のアク
チュエータに送出する。
【0148】音声合成部186は、行動決定機構部18
3から供給されてきた行動指令情報に基づいて、上述し
たパーソナルコンピュータ1の音声合成部132と同様
に、音声合成を行い、取得した音声データを再生し、合
成音をスピーカ173から出力させる。すなわち、音声
合成部186は、各単語の品詞情報や、読み、アクセン
ト等の情報が記述された単語辞書、その単語辞書に記述
された単語について、単語連鎖に関する制約等の生成用
文法規則、音声情報としての音素片データが記憶された
音声情報辞書を有しており、これらの情報を参照するこ
とで、合成音を生成する。
【0149】また、音声合成部186は、スクリプト実
行部187から供給されてきた音声データを再生し、ス
ピーカ173から出力させる。
【0150】スクリプト実行部187は、パーソナルコ
ンピュータ1から無線を介して送信され、通信部162
において受信された制御スクリプト、または半導体メモ
リ21を介して提供され、半導体メモリ制御部163に
より読み出された制御スクリプトを取得し、それを解
釈、実行する。そして、スクリプト実行部187は、制
御スクリプトに含まれる、行動スクリプトにより指定さ
れる行動をリアルロボット31がとるように、姿勢遷移
機構部184に行動指令情報を出力する。
【0151】また、スクリプト実行部187は、電子メ
ールのテキストデータから生成され、制御スクリプトと
ともにパーソナルコンピュータ1から提供されてきた音
声データを音声合成部186に出力する。
【0152】上述したような構成により、例えば、パー
ソナルコンピュータ1から「さようなら」の音声に対応
する音声データと、キーワードとしての「さようなら」
に対応する行動(例えば、手を横に振る)の実行を指示
する制御スクリプトが送信されてきた場合、スクリプト
実行部187がその制御スクリプトを実行することで、
「さようなら」の音声データが音声合成部186に供給
され、「手を横に振る」といった動作に遷移させる行動
指令情報が姿勢遷移機構部184に出力される。
【0153】そして、音声合成部186において音声デ
ータが再生されるタイミングと、姿勢遷移機構部184
が制御機構部185を制御するタイミングの同期がとら
れ、「さようなら」がスピーカ173から出力されると
同時に、「手を横に振る」といった行動がとられること
になる。
【0154】次に、図12乃至図14を参照して、図7
のバーチャルロボット制御部137により、その行動が
制御されるバーチャルロボット11の表示例について説
明する。
【0155】ロボット制御プログラム74Aが起動され
ることに応じて、例えば、図12に示すようなほぼ円形
のバーチャルロボット表示ウインドウ201がLCD44
に表示される。バーチャルロボット表示ウインドウ20
1のほぼ中央には、バーチャルロボット表示部202が
配置され、その中にバーチャルロボット11が表示され
る。
【0156】バーチャルロボット11は、上述したリア
ルロボット31と同様の外観を有しており、このバーチ
ャルロボット表示部202内で、リアルロボット31と
同様に、様々な自律行動をとるようになされている。
【0157】また、バーチャルロボット表示ウインドウ
201には、様々な表示部、またはユーザにより操作さ
れる操作ボタン等が配置される。
【0158】例えば、バーチャルロボット表示ウインド
ウ201の右上方には、音声認識状態表示部203が設
けられている。音声認識状態表示部203は、ユーザが
マイクロフォン66からバーチャルロボット11に対し
て話しかけているとき、所定の色を点滅させ、バーチャ
ルロボット11が、その呼びかけを聞いていることを表
示する。
【0159】また、バーチャルロボット表示ウインドウ
201の右上方(音声認識状態表示部203の左側)に
は、バーチャルロボット表示ウインドウ201を閉じる
とき操作されるクローズボタン204が表示される。
【0160】そして、バーチャルロボット表示ウインド
ウ201の右側には、各種の操作ボタンが配置される。
この操作ボタンには、例えば、バーチャルロボット表示
ウインドウ201を最小化するとき操作される最小化ボ
タン205、バーチャルロボット表示ウインドウ201
を最大表示したりするときなどに操作される表示設定ボ
タン206、他の音楽データ管理ソフトと連動して、曲
のプレイリストを表示するとき操作されるプレイリスト
表示ボタン207、バーチャルロボット11を撫でたり
するなどの各種のセンサ入力を行うためのコミュニケー
タウインドウを表示するとき操作されるコミュニケータ
表示ボタン208、およびバーチャルロボット11の各
種の設定を行うとき操作される設定ボタン209などが
ある。
【0161】図13、および図14は、バーチャルロボ
ット11の他の表示例を示す図である。
【0162】例えば、バーチャルロボット制御部137
により、キーワードが含まれていないテキストデータの
合成音が出力されるとき、バーチャルロボット表示部2
02には、図13に示すように、口の開閉を繰り返し、
電子メールを読み上げているようなバーチャルロボット
11が表示される。
【0163】また、バーチャルロボット制御部137
が、例えば、「びっくり」の合成音を出力するとき、上
述したようにして「びっくり」に対応する行動が選択さ
れ、バーチャルロボット表示部202には、図14に示
すように、目を点滅しているようなバーチャルロボット
11が表示される。
【0164】このように、出力される言葉に応じて、様
々な行動をとるバーチャルロボット11がLCD44に表
示される。
【0165】次に、フローチャートを参照して、図1の
ロボット制御システムの動作について説明する。
【0166】始めに、図15、および図16のフローチ
ャートを参照して、ロボット制御プログラム74Aの、
バーチャルロボット11による電子メール読み上げ処理
について説明する。
【0167】ステップS1において、メール管理部13
1は、新着メールのチェックがユーザから指示されるこ
とに応じて、または、所定の時間毎にチェックすること
が設定されている場合、チェックするタイミングになる
ことに応じて、電子メールプログラム74Bと連動し、
メールサーバ96にアクセスして、パーソナルコンピュ
ータ1に対して送信されてきた新着メールをチェックす
る。
【0168】そして、ステップS2において、メール管
理部131は、新着メールがあるか否かを判定し、新着
メールがないと判定した場合、ステップS1に戻り、そ
れ以降の処理を繰り返し実行する。
【0169】一方、メール管理部131は、ステップS
2において、新着メールがあると判定した場合、新着メ
ールがあることをバーチャルロボット制御部137に通
知し、ステップS3に進む。
【0170】ステップS3において、バーチャルロボッ
ト制御部137は、バーチャルロボット11が新着メー
ルを受け取るようなアニメーションを表示させる。
【0171】図17、および図18は、バーチャルロボ
ット11が新着メールを受け取るときのアニメーション
の例を示す図である。
【0172】バーチャルロボット制御部137は、新着
メールがあることが通知されることに応じて、例えば、
バーチャルロボット表示部202内の上方から手紙(封
筒)11Aが落ちてくるような画像を表示させる。
【0173】そして、次に、バーチャルロボット制御部
137は、図17に示すように、その落ちてくる手紙1
1Aをバーチャルロボット11がジャンプして口でキャ
ッチするような画像を表示させる。
【0174】図18は、図17に示したように、ジャン
プして手紙11Aをキャッチしたバーチャルロボット1
1が、バーチャルロボット表示部202内の地面に着地
した状態を示す図である。
【0175】図15の説明に戻り、ステップS4におい
て、メール管理部131は、電子メールプログラム74
Bから、電子メールに含まれるテキストデータを取得
し、例えば、テキストデータの1行(改行されている部
分まで)を単位として、音声合成部132に出力する。
【0176】図19は、メール管理部131が取得した
テキストデータの例を示す図である。
【0177】図のテキストデータにおいては、例えば、
1行目が「こんにちは」であり、2行目が「晴れた場
合、予定通り公園にて」であり、3行目が「ダンス大会
を行います。」であり、4行目が「よろしくお願いしま
す。」であり、5行目が「さようなら」である。
【0178】そして、例えば、図19に示すようなテキ
ストデータを取得した場合であって、まだ、いずれのテ
キストデータも音声出力していない場合、メール管理部
131は、ステップS4において、1行目の「こんにち
は」のテキストデータのみを抽出し、それを音声合成部
132に出力する。
【0179】音声合成部132は、ステップS5におい
て、メール管理部131から供給されてきたテキストデ
ータに基づいて、音声合成用辞書133を参照して音声
合成する。
【0180】具体的には、上述したように、音声合成用
辞書133には、各単語の品詞情報や、読み、アクセン
ト等の情報が記述された単語辞書、単語連鎖に関する制
約等の生成用文法規則が格納されているため、音声合成
部132は、それらの各種の情報を参照し、テキスト解
析を行い、音声合成に必要な情報を抽出する。
【0181】そして、音声合成部132は、音声合成用
辞書133に格納されている、音素片データが記憶され
た音声情報辞書を参照し、テキスト解析により抽出した
各種の情報に基づいて、必要な音素片データを接続し、
さらに、音素片データの波形を加工することによって、
ポーズ、アクセント、イントネーション等を適切に付加
し、供給されてきた1行のテキストデータに対応する合
成音の音声データを生成する。
【0182】また、音声合成部132は、ステップS5
において、メール管理部131から供給されてきたテキ
ストデータとともに、音声合成により取得した音声デー
タを音声出力時間算出部134、および行動選択部13
5に出力する。
【0183】上述したように、図19の1行目のテキス
トデータがメール管理部131から供給されてきた場
合、音声合成部132からは、「こんにちは」のテキス
トデータと、その音声データが音声出力時間算出部13
4、および行動選択部135に出力される。
【0184】ステップS6において、音声出力時間算出
部134は、音声合成部132から供給されてきた音声
データに基づいて、合成音の出力に要する時間を算出す
る。音声出力時間算出部134が算出した出力時間に関
する情報は、行動選択部135に出力される。
【0185】行動選択部135は、ステップS7におい
て、行動選択用辞書136を参照し、テキストデータ中
のキーワード(バーチャルロボット11が実行可能な行
動を指定する単語)を検索する。上述したように、行動
選択用辞書136には、複数のキーワードが予め登録さ
れている。
【0186】そして、行動選択部135は、ステップS
8において、音声合成部132から供給されてきたテキ
ストデータ中にキーワードが含まれているか否かを判定
し、含まれていないと判定した場合、ステップS9に進
む。
【0187】ステップS9において、行動選択部135
は、バーチャルロボット11が電子メールを読み上げて
いる期間(合成音をスピーカ65から出力している期
間)だけ、それに合わせて口の開閉を繰り返す行動をと
ることを選択する。
【0188】行動選択部135は、ステップS10にお
いて、選択した行動を識別するための情報と、バーチャ
ルロボット11がその行動をとるタイミング(期間)に
関する情報とを、行動情報として、供給されてきた音声
データとともにバーチャルロボット制御部137に出力
する。
【0189】従って、例えば、図19に示したテキスト
データのうち、2行目のテキストデータが音声合成部1
32から供給されてきた場合、行動選択部135は、ス
テップS8において、キーワードが含まれていないと判
定し、ステップS9で、「晴れた場合、予定通り公園に
て」の音声を出力する期間に対応するバーチャルロボッ
ト11の行動として「口の開閉を繰り返す」ことを選択
する。
【0190】行動選択部135からは、行動として「口
の開閉」を指定する情報と、「口の開閉」を繰り返す期
間(「晴れた場合、予定通り公園にて」の音声を出力す
る期間)を指定する情報が、行動情報としてバーチャル
ロボット制御部137に出力される。
【0191】ステップS11において、バーチャルロボ
ット制御部137は、行動選択部135から供給されて
きた情報に基づいて、スピーカ65からの音声の出力、
およびバーチャルロボット11の行動(画像)を制御す
る。
【0192】これにより、例えば、図19の2行目のテ
キストデータがメール管理部131から供給されている
場合、図13に示したような口の開閉を繰り返すバーチ
ャルロボット11が表示され、それに合わせて、「晴れ
た場合、予定通り公園にて」の音声がスピーカ65から
出力される。
【0193】そして、ステップS12において、最後の
1行の読み上げが終了したか否かが判定され、最後の1
行の読み上げが終了するまで、ステップS4に戻り、そ
れ以降の処理が繰り返し実行される。
【0194】一方、ステップS8において、行動選択部
135は、音声合成部132から供給されてきたテキス
トデータ中にキーワードが含まれていると判定した場
合、ステップS13に進み、その1行中に複数のキーワ
ードが含まれているか否かを判定する。
【0195】行動選択部135は、ステップS13にお
いて、複数のキーワードが含まれていない(1つのキー
ワードが含まれている)と判定した場合、ステップS1
4に進み、含まれているキーワードに対応する行動をと
ることを選択する。
【0196】そして、ステップS10に進み、それ以降
の処理が実行される。
【0197】従って、例えば、図19の1行目のテキス
トデータが音声合成部132から供給されている場合、
行動選択部135は、ステップS8において、キーワー
ドが含まれていると判定し、ステップS13で、複数の
キーワードが含まれていないと判定する。行動選択部1
35は、ステップS14において、キーワード1として
の「こんにちは」に対応する行動をバーチャルロボット
11がとる行動として選択し、ステップS10で、「こ
んにちは」に対応する行動をとることを指示する行動情
報を、音声データとともにバーチャルロボット制御部1
37に出力する。
【0198】そして、ステップS11において、バーチ
ャルロボット制御部137により、「こんにちは」に対
応する行動をとるバーチャルロボット11が表示され、
それに合わせて、スピーカ65から「こんにちは」の合
成音が出力される。
【0199】図20は、例えば、「こんにちは」に対応
する行動をとっているバーチャルロボット11の表示例
を示す図である。
【0200】例えば、図20に示すように、両手を挙げ
ているバーチャルロボット11がバーチャルロボット表
示部202に表示される。なお、この動作に合わせて、
「こんにちは」の音声がスピーカ65から出力されてい
る。
【0201】一方、ステップS13で、複数のキーワー
ドが含まれていると判定した場合、行動選択部135
は、ステップS15に進み、音声出力時間算出部134
からの出力に基づいて、読み上げ時間が長い方のキーワ
ードに対応する行動を選択する。
【0202】例えば、図19に示すテキストデータにお
いて、3行目と4行目のテキストデータが同一の行に記
述されている場合、行動選択部135は、キーワード3
の「よろしくお願いします。」に対応する行動をとるよ
うに選択する。
【0203】当然、出力時間が短い方の行動を選択する
ようにしてもよいし、それぞれのキーワードを音声出力
するタイミングに合わせて、それぞれのキーワードに対
応する行動をとるように選択してもよい。
【0204】上述したような処理が繰り返し実行される
ことにより、例えば、図19に示すようなテキストデー
タが新着メールとして取得されている場合、1行目に含
まれるキーワード1の「こんにちは」がスピーカ65か
ら音声出力されることに合わせて、図20に示したよう
なバーチャルロボット11が表示され、2行目の「晴れ
た場合、予定通り公園にて」が音声出力されることに合
わせて、図13に示したような口の開閉を繰り返すバー
チャルロボット11が表示される。
【0205】また、3行目に含まれるキーワード2の
「ダンス」が音声出力されることに合わせて、図21に
示すようなダンスをしているバーチャルロボット11が
表示される。なお、3行目のキーワード2以外の部分
(「大会を行います。」)が音声出力されるときには、
図13に示したような、口の開閉を繰り返すバーチャル
ロボット11が表示される。
【0206】さらに、4行目に含まれるキーワード3の
「よろしくお願いします。」が音声出力されるタイミン
グで、図22に示すようなお辞儀をしているバーチャル
ロボット11が表示され、5行目に含まれるキーワード
4の「さようなら」が音声出力されるタイミングで、図
23に示すような、手を振っているバーチャルロボット
11が表示される。
【0207】以上のように、含まれているキーワードに
応じて、バーチャルロボット11が様々な行動をとりな
がら電子メールを読み上げている状態となるので、より
面白みのあるものとなる。
【0208】次に、図24、および図25のフローチャ
ートを参照して、ロボット制御プログラム74Aの、リ
アルロボット31に対する電子メールの読み上げ指示処
理について説明する。なお、この処理は、制御スクリプ
トが無線を介してリアルロボット31に提供される場合
の処理である。
【0209】入力されてきたテキストデータに基づいて
行動選択部135が行動を選択するまでの、ステップS
31乃至ステップS38の処理は、図15、および図1
6を参照して説明したステップS1乃至ステップS8の
処理と基本的に同様の処理である。また、図25のステ
ップS45乃至ステップS47の処理は、図16のステ
ップS13乃至ステップS15の処理と同様の処理であ
る。
【0210】すなわち、新着メールがあるとき、ステッ
プS33において、例えば、テキストデータの1行が音
声合成部132に供給され、ステップS34で、それに
基づいて音声合成される。そして、音声合成により生成
された音声データと、テキストデータが、ステップS3
4で、音声時間算出部134と行動選択部135に供給
され、ステップS35で、その音声データの再生時間が
算出され、算出結果が行動選択部135に供給される。
行動選択部135は、ステップS36において、テキス
トデータ中のキーワードを検索し、ステップS37で、
キーワードが含まれていないと判定した場合、ステップ
S38に進む。
【0211】そして、ステップS38において、行動選
択部135は、音声データをリアルロボット31が出力
している期間(読み上げている期間)だけ、その出力に
合わせて、口の開閉を繰り返すことを選択する。
【0212】行動選択部135は、ステップS39にお
いて、選択した行動を識別するための情報と、リアルロ
ボット31が行動をとるタイミング(期間)に関する情
報を、行動情報として、音声データとともにリアルロボ
ットスクリプト生成部138に出力する。
【0213】ステップS40において、リアルロボット
スクリプト生成部138は、行動選択部135から供給
されてきた行動情報に基づいて、スクリプト記憶部13
9から行動スクリプトを取得する。
【0214】例えば、図19に示したテキストデータが
メール管理部131により取得されており、2行目に示
すような、キーワードが含まれていない1行のテキスト
データがメール管理部131から供給されている場合、
リアルロボットスクリプト生成部138は、行動選択部
135からの指示に基づいて、例えば、「PLAY:ACTION:
mouthACT」などの図8に示したような行動スクリプトを
スクリプト記憶部139から取得する。そして、リアル
ロボットスクリプト生成部138は、行動選択部135
から供給されてきた行動のタイミングと期間に関する情
報に基づいて、リアルロボット31が口の開閉を繰り返
すように、行動スクリプトの最後の部分に、その行動を
繰り返す時間を記述する。
【0215】従って、図19の「晴れた場合、予定通り
公園にて」の合成音の出力時間が、例えば、3秒間であ
る場合、「PLAY:ACTION:mouthACT:3000」などの行動ス
クリプトが取得される。
【0216】ステップS41において、リアルロボット
スクリプト生成部138は、ステップS40で取得した
行動スクリプトを、予め用意されている制御スクリプト
の雛形の所定の位置に挿入し、制御スクリプトを生成す
る。
【0217】図26は、リアルロボットスクリプト生成
部138が生成する制御スクリプトの例を示す図であ
る。
【0218】図に示すように、制御スクリプトの雛形2
21がリアルロボットスクリプト生成部138に予め用
意されており、リアルロボットスクリプト生成部138
は、ステップS40で取得した行動スクリプト222
を、雛形221の所定の位置に挿入し、制御スクリプト
223を生成する。
【0219】また、リアルロボットスクリプト生成部1
38は、音声合成部132により生成された音声データ
224を、生成した制御スクリプト223に添付する。
【0220】そして、ステップS42において、リアル
ロボットスクリプト生成部138は、生成した制御スク
リプトと、音声データをスクリプト送信部140に出力
する。
【0221】スクリプト送信部140は、ステップS4
3において、無線通信部4を制御し、リアルロボットス
クリプト生成部138から供給されてきた制御スクリプ
トと、音声データとをリアルロボット31に送信する。
【0222】ステップS44において、最後の1行の読
み上げが終了したか否かが判定され、終了されていない
と判定された場合、ステップS33に戻り、それ以降の
処理が繰り返し実行される。電子メールの最後の1行の
読み上げが終了したと判定された場合、処理は終了され
る。
【0223】一方、ステップS37において、キーワー
ドが含まれていないと判定された場合、ステップS45
に進む。ステップS45において、複数のキーワードが
含まれていないと判定した場合、行動選択部135は、
ステップS46に進み、テキストデータに含まれている
キーワードに対応する行動を選択する。そして、ステッ
プS39以降の処理において、行動情報を取得したリア
ルロボットスクリプト生成部138は、行動スクリプト
を読み出し、それを雛形に挿入して制御スクリプトを生
成する。
【0224】例えば、図19に示す1行目のテキストデ
ータが供給されてきた場合、行動選択部135は、「こ
んにちは」に対応する行動を選択し、それをリアルロボ
ットスクリプト生成部138に通知する。リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、例えば、キーワード1の
「こんにちは」に対応する、図8に示したような「PLA
Y:ACTION:Hello」の行動スクリプトをスクリプト記憶部
139から取得し、制御スクリプトを生成する。
【0225】一方、ステップS45において、複数のキ
ーワードが含まれていると判定された場合、ステップS
47において、読み上げ時間が長い方のキーワードに対
応する行動が選択され、上述した処理と同様に、制御ス
クリプトが生成される。
【0226】生成された制御スクリプトは、音声データ
とともにリアルロボット31に送信される。
【0227】上述したような処理により、例えば、図1
9に示すようなテキストデータが電子メールとして取得
された場合、1行目のテキストデータが供給されること
に応じて、リアルロボットスクリプト生成部138は、
例えば、図8に示したような「PLAY:ACTION:Hello」の
行動スクリプトをスクリプト記憶部139から取得し、
それを雛形に挿入して、生成した制御スクリプトをスク
リプト送信部140からリアルロボット31に送信す
る。
【0228】また、2行目のテキストデータが供給され
ることに応じて、リアルロボットスクリプト生成部13
8は、例えば、「PLAY:ACTION:mouthACT」の最後に時間
が記述された行動スクリプトをスクリプト記憶部139
から取得し、それを雛形に挿入して、生成した制御スク
リプトをスクリプト送信部140からリアルロボット3
1に送信する。
【0229】さらに、3行目のテキストデータが供給さ
れることに応じて、リアルロボットスクリプト生成部1
38は、キーワード2の「ダンス」をリアルロボット3
1が音声出力することに合わせて、対応する行動をとる
ための、例えば、「PLAY:ACTION:Dance」の行動スクリ
プトをスクリプト記憶部139から取得し、それを雛形
に挿入して、生成した制御スクリプトをスクリプト送信
部140からリアルロボット31に送信する。また、キ
ーワード2の以外の部分を音声出力するときは、口の開
閉を繰り返すような行動をとる行動スクリプトが生成さ
れて、リアルロボット31に送信される。
【0230】同様に、4行目のテキストデータが供給さ
れることに応じて、例えば、「PLAY:ACTION:Bow」の行
動スクリプトを含む制御スクリプトが生成され、5行目
のテキストデータが供給されることに応じて、例えば、
「PLAY:ACTION:BYE」の行動スクリプトを含む制御スク
リプトが生成されて、リアルロボット31に送信され
る。
【0231】上述した例においては、電子メールに含ま
れるテキストデータの1行を単位として、それに基づい
て制御スクリプトが生成され、音声データとともにリア
ルロボット31に送信されるとしたが、テキストデータ
の全文に対応する制御スクリプトと音声データをまとめ
てリアルロボット31に送信するようにしてもよい。
【0232】次に、図27、および図28のフローチャ
ートを参照して、半導体メモリ21を介してリアルロボ
ット31に制御スクリプトを提供し、リアルロボット3
1に電子メールを読み上げさせるロボット制御プログラ
ム74Aの処理について説明する。
【0233】ステップS61乃至ステップS71の処理
は、図24、および図25を参照して説明したステップ
S31乃至ステップS41の処理と同様の処理であり、
また、図28のステップS75乃至ステップS77の処
理は、図25のステップS45乃至ステップS47の処
理と同様の処理であるため、それぞれの詳細な説明は省
略する。
【0234】すなわち、1行などの所定の単位のテキス
トデータに含まれるキーワードが検索され、その検索結
果に基づいて、リアルロボット31に実行させる行動が
選択される。そして、リアルロボット31に送信される
制御スクリプトがリアルロボットスクリプト生成部13
8により生成される。
【0235】ステップS72において、リアルロボット
スクリプト生成部138は、ステップS71で生成した
制御スクリプトと、行動選択部135から供給されてき
た音声データを保存する。
【0236】すなわち、リアルロボットスクリプト生成
部138には、図示せぬメモリが設けられており、テキ
ストデータの全文に対応する制御スクリプトと音声デー
タが取得されるまで、生成された制御スクリプトと音声
データが、そのメモリに保存される。
【0237】そして、リアルロボットスクリプト生成部
138は、ステップS73において、テキストデータの
全文に対応する制御スクリプトを生成したか否かを判定
し、生成したと判定するまで、ステップS63に戻り、
それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0238】一方、ステップS73において、リアルロ
ボットスクリプト生成部138は、テキストデータの全
文に対応する制御スクリプトを生成したと判定した場
合、図示せぬメモリに保存しておいた、テキストデータ
の全文に対応する制御スクリプトと音声データを半導体
メモリ管理部141に出力する。
【0239】ステップS74において、半導体メモリ管
理部141は、リアルロボットスクリプト生成部138
から供給されてきた制御スクリプトと音声データを、ド
ライブ106に装着されている半導体メモリ21に書き
込む。
【0240】その後、処理は終了され、制御スクリプト
と音声データが書き込まれた半導体メモリ21は、ユー
ザによりドライブ106から取り出され、リアルロボッ
ト31の所定のスロットに装着される。そして、半導体
メモリ21に記憶されている制御スクリプトと音声デー
タがリアルロボット31に提供される。
【0241】次に、図29のフローチャートを参照し
て、リアルロボット31の制御スクリプト実行処理につ
いて説明する。
【0242】ステップS91において、スクリプト実行
部187は、通信部162、または半導体メモリ制御部
163から制御スクリプトと音声データが供給されてき
たか否かを判定し、供給されてきたと判定するまで待機
する。
【0243】スクリプト実行部187は、ステップS9
1で、制御スクリプトと音声データが供給されてきたと
判定した場合、ステップS92に進み、制御スクリプト
を実行し、リアルロボット31が合成音を発しながら、
発する言葉に応じた行動をとるように、各部を制御する
とともに、音声データの再生を制御する。
【0244】すなわち、スクリプト実行部187は、制
御スクリプトに含まれる行動スクリプトに基づいた行動
指令情報を姿勢遷移機構部184に出力し、制御スクリ
プトに添付されている音声データを音声合成部186に
出力する。
【0245】そして、姿勢遷移機構部184は、ステッ
プS93において、スクリプト実行部187から供給さ
れてきた行動指令情報に基づいて制御機構部185を制
御し、リアルロボット31の所定の位置に設置されてい
るアクチュエータを駆動させる。
【0246】ステップS94において、音声合成部18
6は、スクリプト実行部187から供給されてきた音声
データを再生し、合成音をスピーカ173から出力させ
る。
【0247】例えば、図19に示すような電子メールが
送信されてきた場合、バーチャルロボット11の表示に
おいて説明したものと同様に、リアルロボット31は、
キーワード1の「こんにちは」を読み上げることに合わ
せて両手を挙げるような行動をとり、キーワード2の
「ダンス」を読み上げることに合わせてダンスする。ま
た、リアルロボット31は、キーワード3の「よろしく
お願いします。」を読み上げることに合わせてお辞儀を
し、キーワード4の「さようなら」を読み上げることに
合わせて手を振るといった行動をとる。
【0248】以上の処理により、バーチャルロボット1
1、またはリアルロボット31により、送信されてきた
電子メールが読み上げられ、電子メールの内容に応じ
て、様々な行動がとられるため、エンターテイメント性
が向上する。
【0249】なお、上述したような方法以外に、制御ス
クリプトと音声データを様々な方法でリアルロボット3
1に提供し、電子メールを読み上げさせることも可能で
ある。
【0250】例えば、テキストデータの1行を単位とし
て音声データ等を生成し、送信する場合、その1行中に
おける、キーワードの位置に基づいて、制御スクリプト
の送信タイミングを制御して、リアルロボット31に提
供するようにしてもよい。
【0251】次に、図30および図31のフローチャー
トを参照して、制御スクリプトの送信タイミングを制御
して、リアルロボット31にメールを読み上げさせる、
ロボット制御プログラム74Aの他の処理について説明
する。
【0252】ステップS101において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、テキストデータに対応す
る音声データとともに、その音声データの全体の出力時
間(読み上げ時間)を取得する。
【0253】すなわち、図27のステップS61乃至ス
テップS66と同様の処理が実行され、パーソナルコン
ピュータ1に対する電子メールが送信されてきたとき、
メール管理部131は、例えば、その1行を単位とし
て、テキストデータを音声合成部132に出力する。そ
して、音声合成部132は、取得したテキストデータに
基づいて、上述したような処理により音声合成し、その
結果得られた音声データを、テキストデータとともに、
音声出力算出部134、および行動選択部135に出力
する。
【0254】音声出力算出部134は、供給されてきた
音声データの全体の出力時間(リアルロボット31の読
み上げ時間)を算出し、それを行動選択部135に出力
する。また、行動選択部135は、テキストデータに含
まれているキーワードを抽出して、テキストデータ中に
おける、抽出したキーワードの開始位置などの情報を、
供給されてきた音声の読み上げ時間や、音声データとと
もに、リアルロボットスクリプト生成部138に出力す
る。
【0255】そして、リアルロボットスクリプト生成部
138は、ステップS102において、スクリプト記憶
部139を参照し、供給されてきた各種の情報に基づい
て、キーワードに対応する行動をリアルロボット31に
とらせるための制御スクリプトを生成する。
【0256】従って、例えば、図32に示すように、
「おはよう、昨日の件ですが大変恐縮ですがよろしくお
願いします。」の1行が供給されてきた場合、リアルロ
ボットスクリプト生成部138は、上述したように、予
め用意されている雛形を利用して、キーワード11の
「おはよう」に対応する行動をとらせるための制御スク
リプト(以下、適宜、制御スクリプト11と称する)
と、キーワード12の「よろしくお願いします」に対応
する行動をとらせるための制御スクリプト(以下、適
宜、制御スクリプト12と称する)を生成する。なお、
キーワードが含まれていない場合、後述する、口の開閉
を繰り返すことを指示する制御スクリプトが生成され
る。
【0257】そして、リアルロボットスクリプト生成部
138は、ステップS103において、テキストデータ
中におけるキーワードの位置情報(キーワードが何文字
目に配置されているかの情報)、および、全体の読み上
げ時間の情報に基づいて、ステップS102で生成した
制御スクリプトの送信タイミング(キーワードが複数含
まれている場合、個々のキーワードに対応する制御スク
リプトの送信タイミング)を算出する。
【0258】より具体的には、例えば、全体(1行)の
読み上げ時間をt、全体の文字数をk、並びに、先頭の
文字を基準として、キーワードの開始文字数をxとした
場合、そのキーワードに対応する行動をリアルロボット
31にとらせるための制御スクリプトを送信するタイミ
ングは、t×(x−1)/k−αで表される(αは、リ
アルロボット31に設置されているアクチュエータの初
期駆動の誤差に対応する期間(なお、以下において、具
体例としてあげる送信タイミングの数値は、アクチュエ
ータの駆動にかかる誤差を無視したものである))。
【0259】従って、例えば、図32に示すように、
「おはよう、昨日の件ですが大変恐縮ですがよろしくお
願いします。」の1行が対象のテキストデータ(以下、
適宜、対象テキストデータと称する)である場合、キー
ワード11は1文字目から開始されるため、リアルロボ
ットスクリプト生成部138は、上式に各値を代入し、
制御スクリプト11の送信タイミング(送信タイミング
1)を、後述するタイマにより計測される時刻0(se
c)のタイミングとする。
【0260】また、リアルロボットスクリプト生成部1
38は、キーワード12の開始位置が20文字目である
ことを認識し、キーワード11の場合と同様に、上式に
各値を代入し、制御スクリプト12の送信タイミング
(送信タイミング2)を、時刻3.167(3.166
6…)(sec)のタイミングとする。
【0261】なお、図32の対象テキストデータの全体
の読み上げ時間は、音声出力算出部134の処理によ
り、5(sec)と算出されている。
【0262】そして、ステップS104において、リア
ルロボットスクリプト生成部138は、テキストデータ
の冒頭にキーワードがあるか否かを判定し、冒頭にキー
ワードがあると判定した場合、ステップS105に進
む。リアルロボットスクリプト生成部138は、ステッ
プS105において、ステップS102で生成し、保存
しておいた、冒頭に含まれているキーワードに対応する
制御スクリプトをスクリプト送信部140から送信す
る。
【0263】すなわち、図32の対象テキストデータの
ように、その冒頭にキーワードが含まれている場合、後
述する処理により送信される音声データに基づいて、リ
アルロボット31がキーワードを読み上げるタイミング
と、そのキーワードに対応する行動を行うタイミングの
同期をとるためには、制御スクリプトを予め送信する必
要がある。
【0264】一方、ステップS104において、リアル
ロボットスクリプト生成部138は、冒頭にキーワード
が含まれていないと判定した場合、ステップS105の
処理をスキップし、ステップS106に進む。
【0265】ステップS106において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、スクリプト送信部140
を制御し、音声データを送信する。そして、ステップS
107において、リアルロボットスクリプト生成部13
8は、無線通信部4の出力に基づいて、音声データの受
信を完了したことが、リアルロボット31から通知され
てきたか否かを判定し、通知されてきたと判定するまで
待機する。
【0266】図33のフローチャートを参照して後述す
るように、リアルロボット31においては、テキストデ
ータの1行に対応する音声データの受信を完了したと
き、その応答をするようになされている。
【0267】ステップS107において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、音声データの受信が完了
したことが通知されたと判定した場合、ステップS10
8に進み、リアルロボット31に対して、口の開閉を繰
り返すとともに、電子メールの読み上げを開始すること
を指示する。
【0268】すなわち、リアルロボットスクリプト生成
部138は、図32の対象テキストデータにおいて、
「PLAY:ACTION:mouthACT:5000」の行動スクリプトをス
クリプト記憶部139から読み出し、それを雛形に挿入
して制御スクリプトを生成し、リアルロボット31に送
信する。なお、この口の開閉を繰り返す制御スクリプト
も、ステップS102の処理において生成されたもので
ある。
【0269】リアルロボット31においては、制御スク
リプトが受信されることに応じて、その制御スクリプト
が実行され、電子メールの読み上げが開始される。
【0270】ステップS109において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、内蔵するタイマ(図示せ
ず)による計測を開始する。そして、リアルロボットス
クリプト生成部138は、このタイマの計測時刻に基づ
いて、後段の各種の処理を実行する。
【0271】ステップS110において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、対象とするテキストデー
タ中に、複数のキーワードが含まれているか否かを判定
し、含まれていないと判定した場合、ステップS115
に進み、後述する処理を実行する。
【0272】一方、対象とするテキストデータが、図3
2に示すようなものである場合、ステップS110にお
いて、リアルロボットスクリプト生成部138は、複数
のキーワードが含まれていると判定し、ステップS11
1に進む。
【0273】ステップS111において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、次のキーワードに対応す
る制御スクリプトを送信するタイミングとなったか否か
を判定し、そのタイミングとなったと判定するまで待機
する。例えば、図32に示すテキストデータの場合、制
御スクリプト12を送信するタイミングは、タイマの計
測時刻が3.167(sec)となったときであるため、
リアルロボットスクリプト生成部138は、この時刻と
なるまで待機する。
【0274】そして、リアルロボットスクリプト生成部
138は、ステップS111において、次のキーワード
に対応する制御スクリプトを送信するタイミングとなっ
たと判定したとき、ステップS112に進み、キーワー
ドに対応する行動を完了したことが既に通知されている
か否かを判定する。
【0275】制御スクリプト11に基づいて、所定の行
動を実行し、完了したとき、リアルロボット31は、そ
のことをパーソナルコンピュータ1に通知する。すなわ
ち、ステップS112において、リアルロボット31
が、制御スクリプト11に基づいた行動を実行している
最中である場合、ステップS113の処理はスキップさ
れる。
【0276】従って、図32の例において、制御スクリ
プト12を送信するタイミングとなった場合であって
も、送信タイミング2のときに、リアルロボット31が
キーワード11に対応する行動を実行している最中であ
る場合、制御スクリプト12は送信されないこととな
る。
【0277】ステップS112において、リアルロボッ
トスクリプト生成部138は、キーワードに対応する行
動をとったことが既に通知されていると判定した場合、
ステップS113に進み、次のキーワードに対応する制
御スクリプトをスクリプト送信部140から送信する。
【0278】従って、図32の例において、送信タイミ
ング2より以前に、制御スクリプト11に基づいた行動
を終了したことがリアルロボット31から通知されてい
る場合、リアルロボットスクリプト生成部138は、ス
テップS113において、送信タイミング2のタイミン
グで、制御スクリプト12を送信する。
【0279】ステップS114において、1行に含まれ
る最後のキーワードに対応する制御スクリプトを処理
(送信、または、送信不可の場合、スキップ)したか否
かを判定し、処理していないと判定した場合、ステップ
S111に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0280】一方、ステップS114において、リアル
ロボットスクリプト生成部138は、1行に含まれる最
後のキーワードに対応する制御スクリプトを処理したと
判定した場合、ステップS115に進む。ステップS1
15において、リアルロボットスクリプト生成部138
は、リアルロボット31が電子メールの読み上げを終了
するタイミングとなったか否かを判定し、終了するタイ
ミングとなったと判定するまで待機する。
【0281】リアルロボットスクリプト生成部138
は、ステップS115において、読み上げが終了するタ
イミングとなったと判定した場合、ステップS116に
進み、電子メールに含まれる全文のテキストデータをリ
アルロボット31に読み上げさせたか否かを判定する。
そして、リアルロボットスクリプト生成部138は、全
文のテキストデータをまだ読み上げさせていないと判定
した場合、ステップS101に戻り、次の1行を対象テ
キストデータとして、それ以降の処理を繰り返し実行す
る。
【0282】一方、ステップS116で、電子メールに
含まれるテキストデータの全文を読み上げさせたと判定
した場合、リアルロボットスクリプト生成部138は、
処理を終了させる。
【0283】次に、図33のフローチャートを参照し
て、制御スクリプトを実行するリアルロボット31の処
理について説明する。
【0284】ステップS131において、スクリプト実
行部187は、音声データがパーソナルコンピュータ1
から送信され、その受信を完了したとき、そのことをパ
ーソナルコンピュータ1に通知する。
【0285】パーソナルコンピュータ1においては、上
述したように、この通知がされることに応じて、メール
の読み上げを開始することがリアルロボット31に通知
される。そして、スクリプト実行部187は、ステップ
S132において、電子メールの読み上げを開始するこ
とが指示されたか否かを判定し、通知されたと判定する
まで待機する。
【0286】従って、スクリプト実行部187は、図3
0のステップS108の処理により、電子メールの読み
上げが指示されたとき、ステップS133に進み、口の
開閉を繰り返すことが設定されている制御スクリプトを
実行し、図29の処理と同様に、姿勢遷移機構部184
を制御する。これにより、電子メールの読み上げと、そ
れに合わせて口の開閉を繰り返す行動が行われる。
【0287】ステップS134において、スクリプト実
行部187は、制御スクリプト(キーワードに対応する
制御スクリプト)が送信されてきたか否かを判定し、送
信されてきていないと判定した場合、ステップS135
乃至ステップS137の処理をスキップし、ステップS
138に進む。
【0288】一方、ステップS134において、制御ス
クリプトが送信されてきたと判定した場合、スクリプト
実行部187は、ステップS135に進み、制御スクリ
プトに基づいて各部を制御し、キーワードに対応する行
動をとる。
【0289】例えば、上述した制御スクリプト11が送
信されてきた場合、「おはよう」を読み上げるタイミン
グで、お辞儀をするなどの行動が実行される。
【0290】ステップS136において、スクリプト実
行部187は、キーワードに対応する行動が終了したか
否かを判定し、終了したと判定するまで待機する。そし
て、キーワードに対応する行動が終了したと判定した場
合、スクリプト実行部187は、ステップS137に進
み、その行動をとったことをパーソナルコンピュータ1
に通知する。
【0291】これにより、パーソナルコンピュータ1に
おいては、対象とするテキストデータ中に、複数のキー
ワードが含まれている場合、次のキーワードに対応する
制御スクリプトを送信することが可能となる。
【0292】ステップS138において、スクリプト実
行部187は、電子メールの読み上げを終了したか否か
を判定し、終了していないと判定した場合、ステップS
133に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。ま
た、スクリプト実行部187は、ステップS138にお
いて、電子メールの読み上げを終了したと判定した場
合、その処理を終了させる。
【0293】以上のような様々な方法(アルゴリズム)
により、リアルロボット31に制御スクリプトや音声デ
ータを提供することが可能である。
【0294】以上においては、バーチャルロボット1
1、またはリアルロボット31が読み上げるテキストデ
ータは、電子メールにより取得されたものとしたが、い
ずれの方法により取得されたテキストデータであっても
よい。例えば、ワープロ文書をバーチャルロボット1
1、またはリアルロボット31が読み上げるようにして
もよいし、または、Webページに含まれるテキストデー
タを読み上げるようにしてもよい。
【0295】また、上述した例においては、キーワード
と、それに対応する行動は、予め規定されているとした
が、ユーザが好みに応じて登録できるようにしてもよ
い。その場合、ユーザは、所定の登録画面の案内に従っ
て、例えば、キーボード3からキーワードを入力し、そ
れに対応付けて登録する行動を、予め用意されているメ
ニューから選択する。
【0296】これにより、バーチャルロボット11、ま
たはリアルロボット31に好みの行動をとらせることが
できるため、より一層、それぞれのロボットに対して愛
着がわくことになる。また、電子メールの読み上げ装置
としても、面白みのあるものとなる。
【0297】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。そして、一連の処理をソフトウエ
アにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成
するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれて
いるコンピュータ、または、各種のプログラムをインス
トールすることで、各種の機能を実行することが可能
な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネ
ットワークや記録媒体からインストールされる。
【0298】この記録媒体は、図6に示すように、装置
本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配
布される、プログラムが記録されている磁気ディスク1
21(フロッピ(登録商標)ディスクを含む)、光ディ
スク122(CD-ROM(CompactDisk-Read Only Memory),
DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディス
ク123(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もし
くは半導体メモリ21などよりなるパッケージメディア
により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込ま
れた状態でユーザに提供される、プログラムが記録され
ているHDD86などで構成される。
【0299】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0300】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0301】
【発明の効果】本発明の第1の情報処理装置および方
法、記録媒体、並びにプログラムによれば、テキストデ
ータを取得し、取得したテキストデータを用いて音声合
成を行い、テキストデータ中に含まれる所定のキーワー
ドを検出する。また、検出したキーワードに対応する、
ロボットの行動を選択し、ロボットが、音声合成の結果
取得された音声データに基づいて、キーワードを音声出
力することに合わせて、選択した行動をとるための制御
スクリプトを生成するようにしたので、電子メールの内
容を確認することが、より面白みのあるものとなる。
【0302】本発明の第2の情報処理装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムによれば、テキストデータ
を取得し、取得したテキストデータを用いて音声合成を
行い、音声合成の結果取得された音声データに基づい
て、テキストデータに対応する音声を出力することをロ
ボットに指示する。また、テキストデータ中に含まれる
所定のキーワードを検出し、検出したキーワードに対応
する行動をロボットに実行させるための制御スクリプト
を生成し、生成した制御スクリプトを送信するタイミン
グを算出される。そして、算出したタイミングとなった
とき、制御スクリプトをロボットに対して送信するよう
にしたので、電子メールの内容を確認することが、より
面白みのあるものとなる。
【0303】本発明の第3の情報処理装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムによれば、テキストデータ
を取得し、取得したテキストデータを用いて音声合成を
行い、テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを
検出する。また、検出したキーワードに対応する、ロボ
ットの行動を選択し、音声合成の結果取得された音声デ
ータを再生し、キーワードを音声出力することに合わせ
て、選択した行動をロボットがとるように、ロボットの
行動を制御するようにしたので、電子メールの内容を確
認することが、より面白みのあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したロボット制御システムの構成
例を示す図である。
【図2】図1のパーソナルコンピュータの外観を示す斜
視図である。
【図3】図1のパーソナルコンピュータの外観を示す平
面図である。
【図4】図1のパーソナルコンピュータの外観を示す他
の斜視図である。
【図5】図1のパーソナルコンピュータの外観を示す側
面図である。
【図6】図1のパーソナルコンピュータの機能構成例を
示すブロック図である。
【図7】図6のロボット制御プログラムの機能構成例を
示すブロック図である。
【図8】行動スクリプトとキーワードの対応例を示す図
である。
【図9】図1のリアルロボットの外観を示す斜視図であ
る。
【図10】図1のリアルロボットの内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図11】図10のコントローラの機能構成例を示すブ
ロック図である。
【図12】LCDの表示例を示す図である。
【図13】LCDの他の表示例を示す図である。
【図14】LCDのさらに他の表示例を示す図である。
【図15】ロボット制御プログラムの処理を説明するフ
ローチャートである。
【図16】ロボット制御プログラムの処理を説明する図
15に続くフローチャートである。
【図17】LCDの表示例を示す図である。
【図18】LCDの他の表示例を示す図である。
【図19】テキストデータの例を示す図である。
【図20】LCDのさらに他の表示例を示す図である。
【図21】LCDの表示例を示す図である。
【図22】LCDの他の表示例を示す図である。
【図23】LCDのさらに他の表示例を示す図である。
【図24】ロボット制御プログラムの他の処理を説明す
るフローチャートである。
【図25】ロボット制御プログラムの他の処理を説明す
る図24に続くフローチャートである。
【図26】制御スクリプトの例を示す図である。
【図27】ロボット制御プログラムのさらに他の処理を
説明するフローチャートである。
【図28】ロボット制御プログラムのさらに他の処理を
説明する図28に続くフローチャートである。
【図29】リアルロボットの処理を説明するフローチャ
ートである。
【図30】ロボット制御プログラムの処理を説明するフ
ローチャートである。
【図31】ロボット制御プログラムの処理を説明する図
30に続くフローチャートである。
【図32】テキストデータの例を示す図である。
【図33】リアルロボットの他の処理を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ, 4 無線通信部, 1
1 バーチャルロボット, 21 半導体メモリ, 3
1 リアルロボット, 71 CPU, 74 RAM, 7
4A ロボット制御プログラム, 74B 電子メール
プログラム,86 HDD, 86A ロボット制御プロ
グラム, 86B 電子メールプログラム, 121
磁気ディスク, 122 光ディスク, 123 光磁
気ディスク, 131 メール管理部, 132 音声
合成部, 133 音声合成用辞書, 134 音声出
力時間算出部, 135 行動選択部, 136 行動
選択用辞書, 137 バーチャルロボット制御部,
138 リアルロボットスクリプト生成部, 139
スクリプト記憶部, 140 スクリプト送信部, 1
41 半導体メモリ管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 聡 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C150 CA02 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF06 DF33 ED42 ED47 ED52 EF07 EF16 EF17 EF23 EF29 EF33 EF36

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実在するロボットを制御する情報処理装
    置において、 テキストデータを取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記テキストデータを用
    いて音声合成を行う音声合成手段と、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記キーワードに対応す
    る、前記ロボットの行動を選択する選択手段と、 前記ロボットが、前記音声合成手段による音声合成の結
    果取得された音声データに基づいて、前記キーワードを
    音声出力することに合わせて、前記選択手段により選択
    された前記行動をとるための制御スクリプトを生成する
    生成手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段により生成された前記制御
    スクリプトを、前記音声合成手段により取得された前記
    音声データとともに、前記ロボットに対して無線で送信
    する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記生成手段により生成された前記制御
    スクリプトを、前記音声合成手段により取得された前記
    音声データとともに、所定の記録媒体を介して前記ロボ
    ットに対して提供する提供手段をさらに備えることを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記テキストデータを構成する個々の単
    語の音声出力時間を算出する算出手段をさらに備え、 前記取得手段により所定の単位のテキストデータが取得
    され、前記検出手段により前記単位のテキストデータか
    ら複数の前記キーワードが検出された場合、 前記選択手段は、前記算出手段による算出結果に基づい
    て、前記音声出力時間が長い方の前記キーワードに対応
    する行動を、前記ロボットの行動として選択することを
    特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記キーワードと前記行動を対応付けて
    新たに登録する登録手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記取得手段は、前記情報処理装置に対
    して送信されてきた電子メールから前記テキストデータ
    を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  7. 【請求項7】 実在するロボットを制御する情報処理装
    置の情報処理方法において、 テキストデータを取得する取得処理ステップと、 前記取得処理ステップの処理により取得された前記テキ
    ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
    プと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記ロボットが、前記音声合成処理ステップの処理によ
    る音声合成の結果取得された音声データに基づいて、前
    記キーワードを音声出力することに合わせて、前記選択
    処理ステップの処理により選択された前記行動をとるた
    めの制御スクリプトを生成する生成処理ステップとを含
    むことを特徴とする情報処理方法。
  8. 【請求項8】 実在するロボットを制御する情報処理装
    置のプログラムにおいて、 テキストデータを取得することを制御する取得制御処理
    ステップと、 前記取得制御処理ステップの処理により取得された前記
    テキストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ス
    テップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記ロボットが、前記音声合成処理ステップの処理によ
    る音声合成の結果取得された音声データに基づいて、前
    記キーワードを音声出力することに合わせて、前記選択
    処理ステップの処理により選択された前記行動をとるた
    めの制御スクリプトを生成する生成処理ステップとを含
    むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプロ
    グラムが記録されている記録媒体。
  9. 【請求項9】 実在するロボットを制御するコンピュー
    タに、 テキストデータを取得することを制御する取得制御処理
    ステップと、 前記取得制御処理ステップの処理により取得された前記
    テキストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ス
    テップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記ロボットが、前記音声合成処理ステップの処理によ
    る音声合成の結果取得された音声データに基づいて、前
    記キーワードを音声出力することに合わせて、前記選択
    処理ステップの処理により選択された前記行動をとるた
    めの制御スクリプトを生成する生成処理ステップとを実
    行させるプログラム。
  10. 【請求項10】 実在するロボットを制御する情報処理
    装置において、 テキストデータを取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記テキストデータを用
    いて音声合成を行う音声合成手段と、 前記音声合成手段による音声合成の結果取得された音声
    データに基づいて、前記テキストデータに対応する音声
    を出力することを前記ロボットに指示する指示手段と、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記キーワードに対応す
    る行動を前記ロボットに実行させるための制御スクリプ
    トを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記制御スクリプトを送
    信するタイミングを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記タイミングとなった
    とき、前記制御スクリプトを前記ロボットに対して送信
    する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記生成手段により複数の前記制御ス
    クリプトが生成された場合、 複数の前記制御スクリプトのうちの第1の制御スクリプ
    トを送信するタイミングとなったとき、前記第1の制御
    スクリプトより先に前記ロボットに対して送信された、
    複数の前記制御スクリプトのうちの第2の制御スクリプ
    トに基づく行動を、前記ロボットが実行している最中で
    あるか否かを判定する判定手段をさらに備え、 前記送信手段は、前記判定手段により、前記第2の制御
    スクリプトに基づく行動を、前記ロボットが実行してい
    る最中でないと判定されたとき、前記第1の制御スクリ
    プトを前記ロボットに対して送信することを特徴とする
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 実在するロボットを制御する情報処理
    装置の情報処理方法において、 テキストデータを取得する取得処理ステップと、 前記取得処理ステップの処理により取得された前記テキ
    ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
    プと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データに基づいて、前記テキストデータ
    に対応する音声を出力することを前記ロボットに指示す
    る指示処理ステップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する行動を前記ロボットに実行させるため
    の制御スクリプトを生成する生成処理ステップと、 前記生成処理ステップにより生成された前記制御スクリ
    プトを送信するタイミングを算出する算出処理ステップ
    と、 前記算出処理ステップにより算出された前記タイミング
    となったとき、前記制御スクリプトを前記ロボットに対
    して送信する送信処理ステップとを含むことを特徴とす
    る情報処理方法。
  13. 【請求項13】 実在するロボットを制御する情報処理
    装置のプログラムにおいて、 テキストデータを取得することを制御する取得制御ステ
    ップと、 前記取得制御ステップの処理により取得された前記テキ
    ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
    プと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データに基づいて、前記テキストデータ
    に対応する音声を出力することを前記ロボットに指示す
    る指示処理ステップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する行動を前記ロボットに実行させるため
    の制御スクリプトを生成する生成処理ステップと、 前記生成処理ステップにより生成された前記制御スクリ
    プトを送信するタイミングを算出する算出処理ステップ
    と、 前記算出処理ステップにより算出された前記タイミング
    となったとき、前記制御スクリプトを前記ロボットに対
    して送信することを制御する送信制御ステップとを含む
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログ
    ラムが記録されている記録媒体。
  14. 【請求項14】 実在するロボットを管理する情報処理
    装置を制御するコンピュータに、 テキストデータを取得することを制御する取得制御ステ
    ップと、 前記取得制御ステップの処理により取得された前記テキ
    ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
    プと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データに基づいて、前記テキストデータ
    に対応する音声を出力することを前記ロボットに指示す
    る指示処理ステップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する行動を前記ロボットに実行させるため
    の制御スクリプトを生成する生成処理ステップと、 前記生成処理ステップにより生成された前記制御スクリ
    プトを送信するタイミングを算出する算出処理ステップ
    と、 前記算出処理ステップにより算出された前記タイミング
    となったとき、前記制御スクリプトを前記ロボットに対
    して送信することを制御する送信制御ステップとを実行
    させることを特徴とするプログラム。
  15. 【請求項15】 仮想的なロボットを制御し、表示する
    情報処理装置において、 テキストデータを取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記テキストデータを用
    いて音声合成を行う音声合成手段と、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記キーワードに対応す
    る、前記ロボットの行動を選択する選択手段と、 前記音声合成手段による音声合成の結果取得された音声
    データを再生する再生手段と、 前記再生手段により前記キーワードが音声出力されるこ
    とに合わせて、前記選択手段により選択された前記行動
    を前記ロボットがとるように、前記ロボットの行動を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記テキストデータを構成する個々の
    単語の音声出力時間を算出する算出手段をさらに備え、 前記取得手段により所定の単位のテキストデータが取得
    され、前記検出手段により前記単位のテキストデータか
    ら複数の前記キーワードが検出された場合、 前記選択手段は、前記算出手段による算出結果に基づい
    て、前記音声出力時間が長い方の前記キーワードに対応
    する行動を、前記ロボットの行動として選択することを
    特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記キーワードと前記行動を対応付け
    て新たに登録する登録手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項15に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記取得手段は、前記情報処理装置に
    対して送信されてきた電子メールから前記テキストデー
    タを取得することを特徴とする請求項15に記載の情報
    処理装置。
  19. 【請求項19】 仮想的なロボットを制御し、表示する
    情報処理装置の情報処理方法において、 テキストデータを取得する取得処理ステップと、 前記取得処理ステップの処理により取得された前記テキ
    ストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ステッ
    プと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データを再生する再生処理ステップと、 前記再生処理ステップの処理により前記キーワードが音
    声出力されることに合わせて、前記選択処理ステップの
    処理により選択された前記行動を前記ロボットがとるよ
    うに、前記ロボットの行動を制御する制御処理ステップ
    とを含むことを特徴とする情報処理方法。
  20. 【請求項20】 仮想的なロボットを制御し、表示する
    情報処理装置のプログラムにおいて、 テキストデータを取得することを制御する取得制御処理
    ステップと、 前記取得制御処理ステップの処理により取得された前記
    テキストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ス
    テップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データを再生することを制御する再生制
    御処理ステップと、 前記再生制御処理ステップの処理により前記キーワード
    が音声出力されることに合わせて、前記選択処理ステッ
    プの処理により選択された前記行動を前記ロボットがと
    るように、前記ロボットの行動を制御する制御処理ステ
    ップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り
    可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  21. 【請求項21】 仮想的なロボットを制御し、表示する
    コンピュータに、 テキストデータを取得することを制御する取得制御処理
    ステップと、 前記取得制御処理ステップの処理により取得された前記
    テキストデータを用いて音声合成を行う音声合成処理ス
    テップと、 前記テキストデータ中に含まれる所定のキーワードを検
    出する検出処理ステップと、 前記検出処理ステップの処理により検出された前記キー
    ワードに対応する、前記ロボットの行動を選択する選択
    処理ステップと、 前記音声合成処理ステップの処理による音声合成の結果
    取得された音声データを再生することを制御する再生制
    御処理ステップと、 前記再生制御処理ステップの処理により前記キーワード
    が音声出力されることに合わせて、前記選択処理ステッ
    プの処理により選択された前記行動を前記ロボットがと
    るように、前記ロボットの行動を制御する制御処理ステ
    ップとを実行させるプログラム。
JP2001140531A 2001-05-10 2001-05-10 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Withdrawn JP2002334040A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005135190A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Sharp Corp 再生装置
WO2008032000A1 (fr) * 2006-09-15 2008-03-20 France Telecom Procede et systeme de restitution d'une mesure du temps ecoule a partir de la transmission d'un message
WO2017068559A1 (ja) * 2015-10-23 2017-04-27 シャープ株式会社 ロボットおよびプログラム

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