JP2002332552A - 快削性焼結部材およびその製造方法 - Google Patents

快削性焼結部材およびその製造方法

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JP2002332552A JP2001143539A JP2001143539A JP2002332552A JP 2002332552 A JP2002332552 A JP 2002332552A JP 2001143539 A JP2001143539 A JP 2001143539A JP 2001143539 A JP2001143539 A JP 2001143539A JP 2002332552 A JP2002332552 A JP 2002332552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が保持されながら被削性の改善が図られ
る焼結部材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基地組織の全面にわたり結晶粒内に10
μm以下のMnS粒子0.15〜10質量%が均一に分
散し、かつMnS粒子の40%以上が5μm以下の焼結
部材である。この焼結部材を、Mn:0.1〜8質量%
を含有する鋼粉末にSが0.05〜5質量%となる量の
金属硫化物粉末を配合し混合した混合粉末を、金型内で
圧縮成形し、その成形体を900〜1300℃の温度範
囲で焼結することによって得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結部材の強度の
低下を招くことなく被削性を改善した快削性焼結部材お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金法は、ニアネットシェイプに製
品が製造でき、切削加工などの機械加工を省略あるいは
最小限に抑えることで、材料費や加工コストを削減でき
ることが特徴の1つである。ところが、用途と需要が拡
大するにつれて形状もますます複雑化しているので、成
形困難または成形不可能な場合や、製品によっては要求
される精度もますます厳しくなっており、このため、二
次加工が必要不可欠となってきている。一方、粉末冶金
法のもう一つの特徴としては、溶製法では製造不可能な
組織構造の合金を比較的容易に製造できることにある。
例えば、硬質相が分散する耐摩耗性焼結合金等が実際に
製造されているが、このような組織構造では被削性は悪
く、被削性の点で改良の要望が大きくなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、粉末冶金法に
よる被削性の改善手段としては、MnS、MoS、C
aF、珪酸マグネシウム系鉱物等の被削性改善物質の
粉末を与えた混合粉末を成形−焼結して焼結部材の組織
中にこれらの被削性改善物質を分散させる手法がよく用
いられている。この方法は簡便で被削性の向上が図れる
が、被削性改善物質は焼結部材の気孔中もしくは粉末粒
界に分散し、局所的にしか存在していない。また、これ
らの被削性改善物質は焼結過程における粉末どうしの拡
散結合を阻害するため、得られる焼結部材の強度は低下
する傾向にある。
【0004】また、近年では、焼結中にMnSを析出さ
せて基地全体にMnSを分散させて被削性を改善するこ
とを狙った、粉末中に既にMnとSを固溶させて与えた
粉末が実用化されている。ただし、この種の粉末では粉
末段階で既に粉末中に固溶したMnとSがMnSとして
粉末表面に析出してしまうため、添加法に比べれば改善
されているものの、焼結の進行が阻害されるといった短
所がある。また、MnSは粉末段階で既に形成されてい
るので、焼結時にMnS粒子が成長し主として粉末粒界
に分散することとなり、このため、強度は低下する傾向
にある。
【0005】本発明はこのような状況を背景としてなさ
れたものであって、強度を低下させることなく被削性を
改善した焼結部材およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基地組織の粉
末粒界ではなく結晶粒内に微細なMnSを焼結過程で析
出させたことにより強度低下を招かず被削性を改善した
ことを骨子とする。すなわち、本発明の快削性焼結部材
は、基地組織の全面にわたり結晶粒内に10μm以下の
MnS粒子が均一に分散することを特徴とする。また、
本発明の快削性焼結部材の製造方法は、Mn:0.1〜
8質量%を含有する鋼粉末にSが0.05〜5質量%と
なる量の金属硫化物粉末を配合し混合した混合粉末を用
い、金型内で圧縮成形した成形体を900〜1300℃
の温度範囲で焼結することを特徴とする。
【0007】本発明の快削性焼結部材は、MnSが粉末
粒界ではなく結晶粒内に分散するので、焼結時の粉末ど
うしの拡散結合が阻害されず、その結果、強度の低下が
生じない。また、大きなMnSは介在物として働き破壊
の基点となり易いが、本発明の結晶粒内に析出するMn
Sは10μm以下(多くは5μm以下であって、40%
以上が5μm以下が好ましい)と微細であるため破壊の
基点となり難く、このことも強度低下が生じない要因の
1つとなっている。これにより本発明では添加法に比べ
てより多量のMnSを含有することが可能となり、しか
もMnSの分散箇所が結晶粒内であることから、切削加
工時に切刃に対して連続的にMnSが作用し、被削性が
向上する。
【0008】本発明の快削性焼結部材では、MnS粒子
が0.15質量%より少ないと被削性向上の効果が乏し
く、また、10質量%より多かったり粒径が10μmよ
り大きっかたりすると、強度の低下が発生する。したが
って、MnS粒子は粒径が10μm以下で、かつ0.1
5〜10質量%の割合で分散することが好ましい。
【0009】上記MnSの分散方法の形態としては、M
nを含む鋼粉末とSの供給源となる金属硫化物粉末とに
分けて与え、焼結時に金属硫化物粉末が分解して放出し
たSと基地中のMnとを結合させて析出させる手法が挙
げられる。上記本発明の快削性焼結部材の製造方法はこ
れを具体化したものである。なお、分解した金属硫化物
の金属成分は、基地に固溶され、あるいは炭化物を生成
し、基地の強度あるいは耐摩耗性の向上に寄与する。
【0010】鋼粉末中のMn量に関しては、0.1質量
%より少ないと形成されるMnS量が少なく被削性改善
の効果が乏しい。一方、Mn量が8質量%より多いと鋼
粉末自体が硬くなり過ぎて圧縮性が低下し、結果として
強度が低下する。また、金属硫化物粉末中のS量に関し
ては、0.05質量%より少ないと形成されるMnS量
が少なく被削性改善の効果が乏しい。一方、S量が5質
量%より多いと焼結性が阻害されて強度が低下すること
に加え、Mnの存在しない箇所ができてしまうため被削
性の低下も生じ、さらに、焼結中にSの飛散が増える不
具合も生じる。
【0011】本発明の快削性焼結部材の製造方法におい
て、焼結時に金属硫化物粉末を分解させ、かつ金属硫化
物より分解したSと基地中のMnとを結合させてMnS
を形成するためには、900℃以上で焼結することが必
要である。ただし、1300℃を上回る温度で焼結する
と、MnS粒子が成長し10μm以上に粗大化して強度
を低下させること、および場合によっては液相が発生し
て焼結体の型くずれが生じたりする懸念があるため、上
限を1300℃とする。
【0012】また、焼結雰囲気中に酸素が多量に含まれ
ると金属硫化物より分解したSが酸素と結合してSO
ガスとして離脱し、基地のMnと結合するS量が減少す
るため、真空雰囲気中もしくは露点が−10℃以下の分
解アンモニアガス、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス
のいずれかの雰囲気中で焼結することが好ましい。
【0013】上記効果を達成するための金属硫化物粉末
としては、MoS粉末、Cr 粉末、CoS
末、WS粉末、CuS粉末が好適である。これらの
粉末は、MnSよりSとの結合力が小さいため焼結時に
Sを放出し易い。また、Sが放出された後のMo、C
r、Co、CuはFe基地へ拡散して基地の固溶強化に
働き、W、一部のMo、CrはCと反応して炭化物を形
成し、基地の耐摩耗性を強化する。FeSもMnSより
Sの結合力が小さく、少量の添加では効果的であるが、
多量の添加はMnを含まない、すなわちMnSが析出し
ない基地部分を形成してしまい被削性が低下するため、
使用に際しては添加量に注意が必要である。
【0014】本発明の快削性焼結部材の成分について、
上記のMn、S以外の成分については特に限定するもの
ではなく、従来知られている範囲で他の元素を含有して
も差し支えない。以下に、本発明の快削性焼結部材に用
いるMn、S以外の元素について推奨する組成範囲を説
明する。
【0015】C:3質量%以下 Cが0質量%の場合、軟質なフェライト組織の材料とな
るが、この組織は靱性が高いため切り粉が長くなり切削
加工が困難となる。粒内に分散したMnS粒子はチップ
ブレーカー効果を発揮し、フェライト組織でも容易に加
工できる。C量が増えるにしたがい、硬いセメンタイト
組織が増してくるため被削性は悪化する。また、Cは焼
結助剤としての効果もあるため、添加量が増えるにした
がって焼結が進行しやすいが、これが分散MnS粒子の
粗大化も進めてしまい、被削性が悪化する。被削性の悪
化はCが3質量%を超えると顕著になるため、Cの含有
量は3質量%とした。
【0016】Cu:5質量%以下 Cuは強度向上に働くが、特にCuの融点以上で液相と
なりMnS粒子の粗大化を引き起こすことと、5質量%
を超えるとほとんど強度向上の効果が無いためCの含有
量は5質量%以下とした。
【0017】Cr:10質量%以下 Crは耐熱性向上効果があるが、10質量%を超えると
粉末の表面に強固な酸化被膜が形成され焼結性を損ない
強度低下を招くため、10質量%以下とした。
【0018】Ni:15質量%以下 Niの添加により焼入れ性が向上して基地の強化が図ら
れるが、15質量%を超えるとNiリッチのオーステナ
イト相が多くなり硬度や強度の低下を招くため、15質
量%以下とした。
【0019】Mo:10質量%以下 Moは耐熱性向上効果があるとともに炭化物を形成して
耐摩耗性向上に寄与するが、10質量%を超えると粉末
の圧縮性が低下して十分な圧粉体密度を得られないた
め、10質量%以下とした。
【0020】V:5質量%以下 Vは耐熱性向上効果があるとともに炭化物を形成して耐
摩耗性向上に寄与するが、5質量%を超えると粉末の圧
縮性が低下して十分な圧粉体密度を得られないため、5
質量%以下とした。
【0021】Co:15質量%以下 Coは耐熱性向上効果があるが、15質量%を超えると
粉末の圧縮性が低下して十分な圧粉体密度を得られない
ため、15質量%以下とした。
【0022】Nb:5質量%以下 Nbは耐熱性向上効果があるとともに炭化物を形成して
耐摩耗性向上に寄与するが、5質量%を超えると粉末の
圧縮性が低下して十分な圧粉体密度を得られないため、
5質量%以下とした。
【0023】本発明のMnS分散技術は、特定の金属組
織形態によるものではなく、あらゆる組織形態および混
合組織形態において有効である。例えば、本出願人が出
願した特願2000−133915号、これは被削性と
耐摩耗性の両者を考慮した安価なバルブシートに関する
ものであるが、この金属組織に適用した場合、すなわ
ち、基地組織が、ベイナイト単相のみ、もしくはベイナ
イトとマルテンサイトの混合相のみからなる組織を呈す
るとともにベイナイトとマルテンサイトの比が100:
0〜50:50であって、かつ基地硬さが250〜80
0Hvの範囲内であるバルブシートに適用した場合、強
度や耐摩耗性を低下させることなく被削性をさらに改善
させることが可能である。
【0024】また、本発明のMnS分散技術は、従来の
耐摩耗性材料の基地に適用した場合にも効果があり、本
発明の基地中に従来知られている硬質粒子や硬質相を分
散させた焼結部材の被削性を改善できる。以下に本発明
の快削性焼結部材に推奨される硬質粒子および硬質相の
形態を説明する。
【0025】[Cr炭化物、Mo炭化物、Nb炭化物、
V炭化物、W炭化物、ステダイト]耐摩耗性を付与する
目的で、一般によく用いられる炭化物である。炭化物粉
末の形態で混合粉末に与えられることもあるが、混合粉
末の硬さが高くなり、圧縮性が低下するため、一般には
炭化物形成元素を含む鋼粉末と黒鉛粉末とに分けて与え
られ、焼結時に炭化物として析出させる手法が採られて
いる。これらの炭化物は、硬さが高い特性を有し、材料
の耐摩耗性を高める目的で用いられる。
【0026】[Co基金属間化合物群およびCo拡散相
よりなる硬質相]Co基金属間化合物群およびCo拡散
相よりなる硬質相は、耐摩耗性焼結合金として、特開平
2−163350号公報等で知られる硬質相である。こ
れは、Co−Mo−Si系合金粉末を本発明の混合粉末
に添加して成形−焼結することで、基地中に分散させた
硬質相である。
【0027】[Mo珪化物硬質粒子群を主体とする硬質
相]Mo珪化物硬質粒子群を主体とする硬質相は、耐摩
耗性焼結合金として、特公平61−8142号公報等で
知られる硬質相で、Fe−Mo−Si系合金粉末に添加
して成形−焼結することで、基地中に分散させた硬質相
である。
【0028】[Cr炭化物またはCr炭化物とCr硫化
物を主体とする硬質粒子群およびこの硬質粒子群の周囲
のCr拡散相よりなる硬質相]Cr炭化物またはCr炭
化物とCr硫化物を主体とする硬質粒子群およびこの硬
質粒子群の周囲のCr拡散相よりなる硬質相は、耐摩耗
性焼結合金として、特開平9−195012号公報等で
知られる硬質相である。これは、Fe−Cr−C系合金
粉末を混合粉末に添加して成形−焼結することで、基地
中に分散させた硬質相である。
【0029】[Fe−Mo硬質相]Fe−Mo硬質相
は、硬質なFe−Mo金属間化合物を基地中に分散させ
て耐摩耗性を確保する上で有効であり、古くより採用さ
れている手法である。主にFe−Mo合金粉末を混合粉
末に添加して成形−焼結することで、基地中に分散させ
た硬質相である。
【0030】以上の硬質粒子や硬質相等が分散する材料
は、材料の被削性は低いため、被削性の改善が望まれて
いる分野の1つである。これらの硬質粒子や硬質相が分
散する材料に本発明のMnS分散技術を適用すると、耐
摩耗性を劣化させることなく被削性が改善され、適用範
囲の拡大が見込まれる。
【0031】以上説明したように、本発明の快削性焼結
部材は、基地の結晶粒内に10μm以下のMnS粒子を
0.15〜10質量%均一に分散させたものであるが、
強度の低下を許容し、さらに被削性の改善を望む場合に
は、従来の快削成分を添加手法と併用することが可能で
ある。
【0032】すなわち、混合粉末に珪酸マグネシウム系
鉱物、BN、MnS、CaF、Pb等の被削性改善成
分粉末を添加して成形−焼結することで、焼結部材の気
孔中もしくは粉末粒界にこれらの被削性改善成分を分散
させる。これにより、強度の低下は生じるものの、一層
の被削性の改善がなされる。したがって、ある程度の強
度の低下は実用上問題ないが、一層の被削性が要求され
る部材に対しては有効な手段である。ただし、これらの
被削性改善成分粉末の添加量、すなわち被削性改善成分
の金属組織中への分散量が5質量%を超えると強度が著
しく低下するため、分散量は5質量%に止めるべきであ
る。
【0033】また、本発明の快削性焼結部材の気孔中に
PbまたはPb合金、CuまたはCu合金、アクリル樹
脂のうちのいずれかを含浸もしくは溶浸して被削性をよ
り一層改善することも可能である。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。まず、
表1の粉末記号P1〜P22で示す本発明の請求範囲内
外のFe−Mn合金粉末をベース粉末として用意した。
なお、粉末記号P1、P16〜P21にも極微量のMn
が含有されているが、これは不可避不純物程度のレベル
であり、以下においてはMn未含有として扱うことにす
る。次に、これらP1〜P22と、MoS粉末、黒鉛
粉末、Cu粉末、Ni粉末およびMnS粉末を適宜用い
て、表2に示す組成の試料番号01〜45の混合粉末を
用意した。次いで、これら混合粉末をそれぞれ成形圧力
650MPaで圧縮成形し、その圧粉体をアンモニア分
解ガス雰囲気中で60分間加熱し、焼結した。なお、各
試料の焼結温度は表2に示す通りである。また、表3
に、試料番号01〜45のMn、SおよびMnSの質量
%と、MnSの粒子の大きさ別の割合を示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】試料番号01〜45の試料(焼結体)につ
いて行った被削性試験および圧環強さの測定結果を、表
3に併記する。被削性試験は、5mm厚の板状に加工し
た試料に対してφ3mmの超硬チップドリルで穴を空け
る試験で、チップドリル1本、5kNの一定荷重の条件
下で空けることのできた穴の数を測定した。もちろん、
穴の数が多ければ多いほど被削性がよい。以下、図1〜
図5を参照して実施例を考察し、本発明の効果を明らか
にする。なお、これら図で示す番号は試料番号である。
【0039】図1は、Mn量を変えた試料番号01〜0
9の被削性および圧環強さの変化を示している。これに
よると、Mn量が1.0質量%まではMn量の増加に伴
い被削性が大きく向上するが、S量が0.4質量%と一
定のため全S量がMnSとして析出するMn量1.0質
量%以降においては、被削性の改善効果は認められな
い。Mn量が1.0質量%を超えると、8質量%付近ま
ではほぼ一定の被削性を示し、8質量%を超えると、M
nによる基地の強化と圧縮性の低下の影響が顕著に表
れ、被削性および強度の低下が認められる。
【0040】図2は、S量を変えた試料番号06、10
〜14の被削性および圧環強さの変化を示している。こ
れによると、S量が2.0質量%まではS量の増加に伴
い被削性が大きく向上するが、Mn量が約1質量%と一
定のため全Mn量がMnSとして析出するS量2.0質
量%以降においては、Sは添加したMoSの形態で残
留し、MoSの被削性改善効果により少量ではあるが
加工穴数が増加している。強度に関しては、MoS
残留するS量2.0質量%以降では低下しており、S量
が5質量%を超えると強度は著しく低下する。これは焼
結性の低下に起因すると想定される。
【0041】図3は、与えたMnとSがほぼ全てMnS
として析出するようにMn量とS量を変えた試料番号1
5〜23におけるMnS量の影響を調べた結果である。
これによると、MnS量の増加に伴い被削性は向上する
一方、強度はMnS量の増加に伴い徐々に低下し、1
0.4質量%を超えると強度は著しく低下する。
【0042】図4は、焼結温度を変えて析出するMnS
粒子の大きさおよび割合の影響を試料番号06、24〜
27、44、45によって明らかにした結果である。こ
れによると、10μm以上のMnS粒子を含む試料番号
27は従来のMnS析出粉末を使用したもの(試料番号
44)と同等であるが、析出したMnS粒子の全てが1
0μm以下で、そのうち5μm以下のMnS粒子が40
%以上の試料番号06、24〜26では、被削性の改善
効果が顕著である。また、このことは焼結温度900〜
1200℃の範囲で目的とする粒径のMnSが得られる
ことも示している。
【0043】図5は、各種基地強化元素を含む試料番号
06、28〜35と、これらと同種でMn未含有の試料
番号01、36〜43の被削性を示している。これによ
ると、いずれの合金もMnの添加によるMnS粒子の析
出によって被削性を著しく改善できることが判る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の快削性焼
結部材によれば、強度が低下することなく被削性が著し
く改善された部材としてきわめて有望であり、また、本
発明の快削性焼結部材の製造方法によれば、そのような
部材を好適かつ効率的に製造することができるといった
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例においてMn量の変化が被削
性と強度に与える影響を示す線図である。
【図2】 本発明の実施例においてS量の変化が被削性
と強度に与える影響を示す線図である。
【図3】 本発明の実施例においてMnS量の変化が被
削性と強度に与える影響を示す線図である。
【図4】 本発明の実施例においてMnS粒子の大きさ
およびその割合が被削性に与える影響を示す線図であ
る。
【図5】 本発明の実施例において各種硫化物形成元素
を含む鉄基合金へのMnの含有が被削性に与える影響を
示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 27/04 102 C22C 27/04 102 38/22 38/22 38/24 38/24 38/60 38/60 (72)発明者 林 幸一郎 千葉県柏市南増尾7−10−25−206 Fターム(参考) 4K018 AA24 AB02 AB03 AB04 AB05 AB10 AC01 BA04 BA16 DA33 FA36 FA37 FA46 KA01 KA51

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地組織の全面にわたり結晶粒内に10
    μm以下のMnS粒子が均一に分散することを特徴とす
    る快削性焼結部材。
  2. 【請求項2】 基地組織の全面にわたり結晶粒内に10
    μm以下のMnS粒子0.15〜10質量%が均一に分
    散することを特徴とする快削性焼結部材。
  3. 【請求項3】 基地組織の全面にわたり結晶粒内に10
    μm以下のMnS粒子0.15〜10質量%が均一に分
    散し、かつMnS粒子の40%以上は5μm以下である
    ことを特徴とする快削性焼結部材。
  4. 【請求項4】 前記快削性焼結部材の基地が、質量比
    で、Mn:0.1〜8%、S:0.05〜5%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の快削性
    焼結部材。
  5. 【請求項5】 前記快削性焼結部材の基地が、さらに、
    質量比で、C:3%以下、Cu:5%以下、Cr:10
    %以下、Ni:15%以下、Mo:10%以下、W:1
    0%以下、V:5%以下、Co:15%以下、Nb:5
    %以下のうち少なくとも1種以上を含有することを特徴
    とする請求項4に記載の快削性焼結部材。
  6. 【請求項6】 前記基地組織が、ベイナイト単相のみ、
    もしくはベイナイトとマルテンサイトの混合相のみから
    なる組織を呈するとともに、ベイナイトとマルテンサイ
    トの比が100:0〜50:50であって、かつ基地硬
    さが250〜800Hvであることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の快削性焼結部材。
  7. 【請求項7】 前記快削性焼結部材の金属組織中に、C
    r炭化物、Mo炭化物、Nb炭化物、V炭化物、W炭化
    物、ステダイトの少なくとも1種以上が分散することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の快削性焼結
    部材。
  8. 【請求項8】 前記快削性焼結部材の金属組織中に、C
    o基金属間化合物群およびCo拡散相よりなる硬質相、
    Mo珪化物硬質粒子群を主体とする硬質相、Cr炭化物
    またはCr炭化物とCr硫化物を主体とする硬質粒子群
    およびこの硬質粒子群の周囲のCr拡散相よりなる硬質
    相、Fe−Mo硬質相の少なくとも1種以上が分散する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の快削
    性焼結部材。
  9. 【請求項9】 前記快削性焼結部材の気孔中または粉末
    粒界に、珪酸マグネシウム系鉱物、BN、MnS、Ca
    、Pbのうち少なくとも1種以上が分散することを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の快削性焼結
    部材。
  10. 【請求項10】 前記快削性焼結部材の気孔がPbまた
    はPb合金、CuまたはCu合金、アクリル樹脂のうち
    のいずれかで満たされていることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれかに記載の快削性焼結部材。
  11. 【請求項11】 Mn:0.1〜8質量%を含有する鋼
    粉末にSが0.05〜5質量%となる量の金属硫化物粉
    末を配合し混合した混合粉末を、金型内で圧縮成形し、
    その成形体を900〜1300℃の温度範囲で焼結する
    ことを特徴とする快削性焼結部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記金属硫化物粉末が、MoS
    末、Cr粉末、CoS粉末、WS粉末、Cu
    S粉末のいずれかであることを特徴とする請求項11
    に記載の快削性焼結部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記鋼粉末もしくは前記混合粉末が、
    さらに、質量比で、C:3%以下、Cu:5%以下、C
    r:10%以下、Ni:15%以下、Mo:10%以
    下、W:10%以下、V:5%以下、Co:15%以
    下、Nb:5%以下のうち少なくとも1種以上を含有す
    ることを特徴とする請求項11または12に記載の快削
    性焼結部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記焼結を、真空雰囲気中もしくは露
    点が−10℃以下の分解アンモニアガス、窒素ガス、水
    素ガス、アルゴンガスのいずれかの雰囲気中で行うこと
    を特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の快削
    性焼結部材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記混合粉末に、 Mo:20〜40質量%、Cr:5〜15質量%、S
    i:1〜5質量%、およびCo:残部のCo基合金粉
    末、 Mo:20〜50質量%、Cr:15質量%以下、S
    i:1〜12質量%、およびFe:残部のFe基合金粉
    末、 Cr:4〜25質量%、C:0.25〜2.4質量%を
    含有し、所望によりMo:0.3〜3質量%、V:0.
    2〜2.2質量%、W:1〜5質量%のうちの1種もし
    くは2種以上、およびFe:残部のFe−Cr系合金粉
    末、 Mo:55〜65およびFe:残部のFe−Mo粉末、
    のうち少なくとも1種以上を添加することを特徴とする
    請求項11〜14のいずれかに記載の快削性焼結部材の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記混合粉末に、珪酸マグネシウム系
    鉱物粉末、BN粉末、MnS粉末、CaF粉末、Pb
    粉末のうち少なくとも1種以上の粉末を添加することを
    特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の快削性
    焼結部材の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記焼結の後に、PbまたはPb合
    金、CuまたはCu合金、アクリル樹脂のうちのいずれ
    かを溶浸もしくは含浸することを特徴とする請求項11
    〜16のいずれかに記載の快削性焼結部材の製造方法。
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