JP2002332038A - 搬送用容器 - Google Patents

搬送用容器

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JP2002332038A
JP2002332038A JP2001134801A JP2001134801A JP2002332038A JP 2002332038 A JP2002332038 A JP 2002332038A JP 2001134801 A JP2001134801 A JP 2001134801A JP 2001134801 A JP2001134801 A JP 2001134801A JP 2002332038 A JP2002332038 A JP 2002332038A
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wall
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JP2001134801A
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Katsunobu Ota
勝信 大田
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Palenet Co Ltd
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  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の搬送用容器は、固定的な形状になって
いることから、コンパクト化が図れず、大きな格納スペ
ースが必要になっている。 【解決手段】 前記容器本体10を、合成樹脂製の板材
で形成した底壁13と、該底壁の両側縁に立上り回動自
在に連結された板状の両長辺側壁14,14と、該両長
辺側壁の端部間に環状ヒンジ19、19を介して回動自
在に設けられた両短辺壁15,15とから構成されてい
る。前記底壁の幅方向のほぼ中央位置から分割された両
分割部材13a、13bの対向縁部を回動自在に連結す
る一方、前記両短辺壁の複数に分割された各分割部を蛇
腹状に折り畳み自在な蛇腹状に形成した。両短辺壁の対
向面のほぼ中央位置に、中央仕切壁11を回動自在に結
合すると共に、前記中央仕切壁と両長辺側壁との間に傾
斜状の小仕切壁12を回動自在に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
部品や食料品などの物品を内部に収納して搬送する搬送
用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば自動車用の部品で
あるショックアブソバーなどは、製造工場で搬送用容器
に収納され、ここからこの搬送用容器を用いて、別の場
所にある組立工場まで搬送されており、この従来の搬送
用容器としては、例えば図8に示すようなものが提供さ
れている。
【0003】すなわち、この搬送用容器は、上端が開口
した容器本体1と、該容器本体1の外面に張り付けられ
た緩衝用の網材2とから構成されている。
【0004】前記容器本体1は、剛性のある合成樹脂製
の板材をボックス状に形成してなり、長方形状の底板3
と、該底板3の各長辺、短辺の端縁から立上った4枚の
長短側板4、4、5、5とを備え、この各側板4、4、
5、5、は、底板3の各端縁に接着剤などによって固定
されている。
【0005】また、対向する前記短辺側板4、4の中央
位置には、容器本体1の内部を左右に2分割する中央仕
切板6が一体に固定されていると共に、該中央仕切板6
で仕切られた左右の空間部7、7内に設けられた小仕切
板8、8が設けられている。
【0006】前記中央仕切板6は、その下端縁6aと前
後端縁6b,6cが接着剤などによって底板3の上面と
短辺側板4、4に固着されている一方、前記小仕切板
8、8は、長手方向へ傾斜状に配置されて、各空間部
7、7をさらに2つのほぼ三角形状の収納空間7a,7
b、7a,7bにそれぞれ仕切るようになっている。ま
た、この小仕切板8、8は、各下端縁が底板3の上面に
固着されていると共に、各短辺側板4、4側の各一端縁
8a,8aが長辺側板5、5に固着されている一方、各
他端縁8b,8bが各長辺側板5、5の側面に固着され
ている。
【0007】そして、工場において製造された4つのシ
ョックアブソバーを、前記4つの収納空間7a,7b、
7a,7bに、それぞれシリンダから突出したピストン
ロッドを頂点空間7c,7cの方向に向けて互い違いに
収容する。その後、この各搬送用容器を、特定の鉄製ボ
ックスパレット内に積み重ね、所定数量になった時点で
例えばリフトによって輸送用の中央型車両に積み込んで
搬送するようになっている。
【0008】また、組立工場では、前記鉄製ボックスパ
レットから各搬送用容器を積み降ろした後、各収容空間
7a,7b、7a,7bからそれぞれショックアブソバ
ーを手前に引き寄せて、搬送用容器から取り出すように
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の搬送用容器にあっては、容器本体1が固定的な形
状、つまり、底板3や各長短辺側板4、4、5、5、や
各仕切板7、8、8がそれぞれ接着剤などによって対向
する端部に固着されて、全体が固定的な形状になってい
るため、製造工場での出荷前や組立工場での各ショック
アブソバーを取り出した後に、該搬送用容器を格納する
ための大きな格納スペースが必要になる。特に、組立工
場で搬送用容器から各ショックアブソバーを取り出した
後に、その搬送用容器を一時的に置いておくスペースが
取れずに、取り出し搬出作業が極めて煩雑になる。
【0010】しかも、前記各小仕切板8、8の両端縁8
a,8bがそれぞれ長辺側板5、5や中央仕切板6に固
着されているため、重量の大きなショックアブソバーを
人力によって取り出す際には、予め手前に引き寄せる必
要があるが、小仕切板8、8の端縁8a、8bが引っ掛
かって邪魔になり、手前に十分に引き寄せることができ
ず、そのまま上方へ持ち上げなければならない。この結
果、かかる各ショックアブソバーの取り出し作業がさら
に困難になる、といった技術的課題を招来している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の搬送
用容器の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項
1に記載の発明は、剛性を有する底壁と、該底壁の両側
縁に立上り回動自在に連結された両側壁と、該両側壁の
各対向端縁に回動自在に結合された両端壁とからなる容
器本体を備え、前記容器本体の底壁を、幅方向のほぼ中
央位置から長手方向に沿って左右に分割形成すると共
に、該両分割部材の対向縁部を回動自在に連結する一
方、前記底壁の分割線に直交する前記両端壁を折り畳み
可能な蛇腹状に形成したことを特徴としている。
【0012】したがって、この発明によれば、不使用時
には、容器本体の両長辺側壁を持ち上げると自重によっ
て底壁が分割端から半分に折れ曲がると共に、各短辺壁
も蛇腹構造によって自由に折り畳まれ、全体をコンパク
トに折り畳むことができる。一方、使用時には、両長辺
側壁を持って底壁の分割端を床に当接させて、そのまま
降ろすと、自重によって自動的に展開状態になる。この
ため、搬送用容器は、その折り畳み、展開作業が極めて
容易になると共に、使用前及び使用後における搬送用容
器全体のコンパクト化が図れる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記両端壁の対
向面のほぼ中央位置に、前記両側壁と平行な中央仕切壁
を結合したことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記中央仕切壁
の少なくとも一側に、一端部が該中央仕切壁に結合さ
れ、他端部が前記両側壁に結合された傾斜状の小仕切壁
を設けたことを特徴としている。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記小仕切壁の
前記中央仕切壁と両側壁に対する結合位置を、該小仕切
壁の下端部に設定して、上端部側を開放状態に形成した
ことを特徴としている。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記両端壁と中
央仕切壁をそれぞれ可撓材によって形成したことを特徴
としている。
【0017】請求項6に記載の発明は、前記両端壁は、
長手方向の中央位置と該中央位置の両側に折曲支点部を
有し、前記中央位置が前記中央折曲支点部を介して前記
中央仕切壁の両端縁を中心に内方あるいは外方に折曲自
在に形成されていると共に、中央位置から両側の部位が
前記両側の折曲支点部を介して内方あるいは外方に折曲
自在に形成されていることを特徴としている。
【0018】請求項7に記載の発明は、前記底壁と両側
壁の内面に、緩衝部材を設けたことを特徴としている。
【0019】請求項8に記載の発明は、記中央仕切壁や
小仕切壁の可撓材と緩衝部材を合成樹脂製の網材で形成
したことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る搬送用容器の
実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態で
は、従来例と同じく自動車の部品であるショックアブソ
ーバを物品として搬送するものに適用したものである。
【0021】すなわち、この搬送用容器は、図1及び図
2に示すように、複数の剛性板材と可撓材からなるボッ
クス状の容器本体10と、該容器本体10の内部に設け
られた中央仕切壁11及び2つの小仕切壁12、12と
から構成されている。
【0022】前記容器本体10は、ほぼ長方形状の底壁
13と、該底壁13の長辺側の両側縁と短辺側の両端縁
に配置された長辺側壁14、14及び端壁である短辺壁
15、15とを備えており、前記底壁13と長辺側壁1
4、14は、その厚さが約3ミリ程度の比較的剛性にあ
る合成樹脂製の発泡シートによって構成されている一
方、短辺壁15、15は、比較的剛性のある合成樹脂製
の網材によって形成されている。
【0023】前記底壁13は、図1及び図2に示すよう
に、幅方向の中央位置から長手方向に沿って左右に分割
形成されていると共に、この両分割部材13a,13b
の対向縁部が長手方向の所定間隔位置に設けられた合成
樹脂製の複数の環状ヒンジ17によって回動自在に連結
されて、両対向縁部間を中心として各環状ヒンジ17を
介して上下に折り畳み可能になっている。
【0024】前記長辺側壁14、14は、図1及び図2
に示すように、前記各下端部がそれぞれ長手方向の所定
間隔位置に設けられた合成樹脂製の複数の環状ヒンジ1
8、18によって回動自在に連結されていると共に、両
端部が複数の環状ヒンジ19,19によって前記短辺壁
15,15に回動自在に連結されている。したがって、
この長辺側壁14,14は、底壁13の各分割部材13
a,13bの長辺外側縁部及び各短辺壁15,15に対
して直角に立上りあるいは折り畳み自在に連結されてい
る。
【0025】前記短辺壁15、15は、図1及び図2に
示すように、それぞれがほぼ矩形状の網材を長手方向の
中心線から二つ折りにしてほぼ長方形状に形成されてお
り、長手方向の所定位置から幅方向に沿って4つに等分
割され、それぞれの各分割部15a,15b,15c,
15dの対向端部がそれぞれ環状ヒンジ20、20によ
って折り曲げ自在に連結されていると共に、各両端部1
5a,15dの外端部が前記環状ヒンジ19、19によ
って前記長辺側壁14、14の端部に回動自在に連結さ
れている。但し、底壁13とは連結されずに、各下端部
が底壁13上に分離あるいは当接可能になっている。
【0026】前記中央仕切壁11は、図1及び図2に示
すように、ほぼ矩形状の網材を長手方向の中心線から二
つ折りにしてほぼ長方形状に形成され、その長さ及び高
さが前記両側壁14、14とほぼ同一に設定されている
と共に、その両端部11a,11bが前記各短辺壁1
5、15の中央位置、つまり各分割部15b,15cの
分割位置に該両分割部15b、15cの連結用と同じ環
状ヒンジ20、20によって連結されている。但し、下
端部は、前記短辺壁15、15と同じく前記底壁13と
は連結されずに分離あるいは当接可能になっている。
【0027】前記小仕切壁12、12は、図1及び図2
に示すように、ぞれぞれがほぼ矩形状の網材を長手方向
の中心線から二つ折りにしてほぼ長方形状に形成され、
中央仕切壁11と両長辺側壁14、14との間に長手方
向に沿って傾斜状に配置されていると共に、各一端部1
2a、12aがそれぞれ中央仕切壁11の両端部11
a,11b側に各1つの環状ヒンジ21、21を介して
連結されている一方、各他端部12b,12bがそれぞ
れ各長辺側壁14、14の端部に各1つの環状ヒンジ2
2、22によって連結されている。しかし、底壁13と
は連結されずに、各下端部が分離あるいは当接自在にな
っている。
【0028】また、前記各端部12a,12bの中央仕
切壁12と各長辺側壁14、14に対する前記環状ヒン
ジ21、22による結束位置は、各端部12a,12b
の下端部に設定されて、各上端部と中央仕切壁12及び
各長辺側壁14、14との間に隙間部C,Cが開口形成
されている。
【0029】さらに、前記底壁13の各分割部材13
a,13bの上面と各長辺側壁14、14の内面には、
それぞれ各短辺壁15、15や中央仕切壁11などと同
じ材質加工形状の網状の緩衝部材23、24が取付られ
ている。
【0030】以下、本実施形態の搬送用容器の作用につ
いて説明するが、図1に示す使用状態(展開状態)で
は、この各搬送用容器は、図5に示すような鉄製ボック
ス枠状の比較的大きな保持枠材30に予め一段ずつ積み
重ねられ、内部に4つのショックアブソーバ31をそれ
ぞれ収容した段階で、さらに別の搬送用容器が順次積み
重ねられた後に、この保持枠材30全体がリフト車両な
どによって持ち上げ搬送されて所定のパレットに載置さ
れるようになっている。
【0031】まず、この搬送用容器を使用状態から不使
用状態とするには、図1に示すように、容器本体10内
からすべてのショックアブソーバ31が取り出された後
に、両長辺側壁14、14の上端のほぼ中央部を例えば
一人の作業員が両手で持ち上げると、図2に示すように
底壁13の両分割部材13a,13bが、自重によって
中央の分割端部から各環状ヒンジ17を介してほぼV字
形状に折れ曲がると同時に、各短辺壁15、15の各分
割部15a,15b及び15c,15dが、それぞれの
分割端部を中心に各環状ヒンジ19、20を介し波形状
に折れ曲がり、中央側の分割部15b、15dでは中央
仕切壁12の各端部12a,12bを中心として矢印状
態に折曲する。この時点では、各分割部材13a,13
bの分割部が床面上に当接した状態にある。
【0032】この状態から両長辺側壁14、14を互い
に近づけながら、さらに持ち上げると、図3に示すよう
に各長辺側壁14、14が互いに近づくと共に、各短辺
壁15、15や底壁13がさら折り畳まれ、最終的には
図4に示すように全体が平坦状に潰れた状態に折り畳ま
れる。
【0033】一方、搬送用容器を前記保持枠材30内に
入れて使用に供する場合は、まず、作業員が前記図4に
示すような完全に潰れた状態にある搬送用容器の長辺側
壁14、14を持って、そのまま各分割部材13a,1
3bの最下端部を床面に当接させながら持つ手を緩めな
がら下降させると、図3〜図2に示すように、各分割部
材13a,13bの最下端部を中心として自重によって
自然に展開され、最終的は図1に示す完全に展開された
状態になる。
【0034】以上のように、この搬送用容器にあって
は、展開状態から不使用時の折り畳み状態、並びにかか
る折り畳み状態から使用時の展開状態までを容器自身の
自重によって自動的に行なうことができるため、その展
開、折り畳み作業が極めて容易になり、かかる作業能率
の向上が図れる。
【0035】また、搬送用容器の展開時には、図1に示
すように、中央仕切壁11が底壁13の上面中央の長手
方向に配置されて容器本体11の内部を左右の空間部に
分離すると共に、この時点では前記各小仕切壁12、1
2も立上った状態を維持しているため、これによって内
部が4つのほぼ三角形状の空間部26a,26b,26
c,26dに仕切られることになる。これによって、各
空間部26a,26b,26c,26d内に、製造され
たショックアブソーバをそれぞれ収容することによって
搬送用に供することが可能になる。
【0036】しかも、この展開された状態では、この中
央仕切壁11によって各短辺壁15、15が中央を支持
する形になるため、各短辺壁15、15の立上り姿勢を
確実に保持することができる。
【0037】また、前記各小仕切壁12、12は、その
各上端部と中央仕切壁11及び各長辺側壁14、14と
の間には、開口面積が自由に変化し得る隙間部C,Cが
形成されているため、組立工場などに搬入された搬送用
容器から各ショックアブソーバを取り出す場合には、作
業者が各空間部26a,26b,26c,26d内でシ
ョックアブソーバを把持して、そのまま手前に引き寄せ
ると、該ショックアブソーバが底壁13の緩衝部材23
上面を摺接しながら前記隙間部Cを通過して手前の各短
辺壁15、15まで十分に引き寄せることができる。こ
のため、作業者は、ここからショックアブソーバの手前
の下端部を該側壁15、15に当てながらここを中心に
上端部を持ってそのまま立ち上げながら取り出すことが
可能になる。よって、かかるショックアブソーバの取出
し作業が容易になり、作業能率の向上が図れる。
【0038】また、前記搬送容器の不使用時には、容器
本体10や中央仕切壁11及び各短辺壁12,12の全
体を前述のように、薄く潰れた状態に折り畳めることか
ら、搬送用容器のコンパクト化が図れる。
【0039】この結果、その後における他の搬送用容器
からの各ショックアブソーバ31の取出し作業時におい
て、取出された各搬送用容器が邪魔にならず、かかる取
出し作業が容易になると共に、使用後の搬送用容器の格
納スペースを小さくすることができる。したがって、搬
送用容器の保守管理性も良好になると共に、格納スペー
スの省スペース化によってコストの大幅な低減化が図れ
る。
【0040】また、搬送用容器の前記折り畳み時には、
各短辺壁15,15を空間部内方へ折り畳むようにした
ため、容器の長手方向への突出量を展開時の場合と同一
に抑えることができ、長手方向の面積の拡大を抑制でき
る。
【0041】さらに、各短辺壁15,15や各仕切壁1
1,12を合成樹脂製の網材によって形成したため、全
体の軽量化が図れると共に、緩衝材としての機能も発揮
することから、内部物品の保護を図ることができる。
【0042】また、底壁13上面や長辺側壁14,14
内面に網状の緩衝部材 を設けたことから、この点でも
内部物品の保護が図れ、安全性が向上する。
【0043】図6は本発明の第2の実施形態を示し、こ
の実施形態では、第1の実施形態を前提構成として、容
器本体10の上端に、2枚の蓋体32,32を設けたも
のである。すなわち、この蓋体32,32は、各一側端
32a,32aが長辺側壁14,14の上端部に環状ヒ
ンジ33,33を介して開閉自在に設けられており、そ
れぞれの幅長さwが短辺壁15,15の長さの約半分に
設定されて、展開時における容器本体10の上部開口を
閉塞できるようになっていると共に、折り畳み時には、
図7に示すように、長辺側壁14の幅と底壁13の分割
部材13aの幅を合わせた長さよりも小さく設定されて
いる。
【0044】したがって、第1の実施形態の作用効果に
加えて、この搬送用容器を例えば食料品の搬送用に用い
た場合でも、この両蓋体32,32によって搬送時など
において中の品物の落下などが防止されることは勿論の
こと、容器の折り畳み時においてもこの各蓋体32,3
2が各長辺側壁14と底壁13の各分割部材13a、1
3bの端縁から外部に突出することなくその内側に収ま
るため、大型化することがない。
【0045】また、蓋体32,32の存在によって、搬
送用容器全体の剛性が向上して、他の搬送用容器の積み
重ねに十分に耐え得ることができる。
【0046】本発明は、前記実施形態の構成に限定され
るものではなく、例えば、容器本体10の底壁13や長
辺側壁14、14を剛性の高いダンボール製にしたり、
中央仕切壁12を網材ではなく、剛性の高い合成樹脂製
の板材などで形成することも可能である。また、各ヒン
ジも底壁13や長辺側壁14,14側ではさらにコンパ
クトな合成樹脂製の板状ヒンジにすることも可能であ
る。また、本発明は、物品として前記ショックアブソー
バなどの自動車部品に限定されるものではなく、そのほ
かに食料品などを対象とすることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、搬送用容器を折り畳み自在に形
成したため、使用前及び使用後に搬送用容器をコンパク
トに格納することができる。この結果、該格納スペース
の省スペース化が図れ、保守管理が容易になると共に、
コストの低減化が図れる。
【0048】しかも、組立工場などで、各物品を取出し
た後に、そのまま搬送用容器を折り畳むことによって、
取出し作業スペースが容易に確保できることから、その
後の、他の物品の取出し作業性が良好になる。
【0049】特に、この発明は、搬送用容器の折り畳み
と展開を自重によって自動的に行うことができるため、
かかる作業が極めて容易になり、作業能率の向上が図れ
る。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、中央仕切
壁によって容器本体の内部を少なくとも2つの空間部に
分離できることは勿論のこと、両端壁への結合によって
該端壁の剛性が高くなり、展開時の立ち上がり姿勢を安
定に保持できる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、小仕切壁
によって容器本体内部をさらに細分化することができる
と共に、中央仕切壁や両側壁との互いの結合によってそ
れぞれの剛性が高くなり、内部に収容される物品を安定
に支持することができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、小仕切壁
の上端部と中央仕切壁及び両側壁間に隙間が形成される
ため、物品を取り出す際に、該物品をこの隙間を利用し
て手前に十分に引き出すことが可能になるため、その取
り出し作業が容易になる。を開放したことにより、重量
のある物品の取り出し作業が容易になる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、両端壁と
中央仕切壁とを可撓材によって形成したことにより、特
に容器の折り畳み時において結合部分などが部分的に撓
み変形して適正な折り畳み状態を得ることができると共
に、緩衝材としての機能を発揮して内部の物品を保護す
ることが可能になる。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、両端壁が
いわば蛇腹状に形成されていることから、容器の折り畳
み作業が容易になると共に、両側の折曲支点部を介して
その両側の分割部を内側に折り曲げれば、折り畳み時の
全体の大型化が抑制できる。
【0055】請求項7に記載の発明によれば、緩衝部材
によって搬送中における物品と底壁や両側壁との激しい
摺動による摩耗などが防止されて、耐久性が向上すると
共に、物品自体の保護も図れる。
【0056】請求項8に記載の発明によれば、網材で形
成したことにより、優れた緩衝機能が発揮されるばかり
か、軽量化が図れるため、運搬が容易になる。
【0057】請求項9に記載の発明によれば、蓋体によ
って内部の物品の不用意な落下などが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に供される搬送用容器の
展開斜視図。
【図2】同搬送用容器を折り畳む状態を示す斜視図。
【図3】同搬送用容器をさらに折り畳む状態を示す斜視
図。
【図4】同搬送用容器を完全に折り畳んだ状態を示す斜
視図。
【図5】内部にショックアブソーバを収納した各搬送用
容器を保持体内に収容した状態を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す搬送用容器の展
開斜視図。
【図7】同搬送用容器を折り畳んだ状態を示す斜視図。
【図8】従来の搬送用容器を示す斜視図。
【符号の説明】
10…容器本体 11…中央仕切壁 12…小仕切壁 13…底壁 14…長辺側壁 15…短辺壁 17〜22…環状ヒンジ 23・24…緩衝部材 C…隙間部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する底壁と、該底壁の両側縁に
    立上り回動自在に連結された両側壁と、該両側壁の各対
    向端縁に回動自在に結合された両端壁とからなる容器本
    体を備え、 前記容器本体の底壁を、幅方向のほぼ中央位置から長手
    方向に沿って左右に分割形成すると共に、該両分割部材
    の対向縁部を回動自在に連結する一方、前記底壁の分割
    線に直交する前記両端壁を折り畳み可能な蛇腹状に形成
    したことを特徴とする搬送用容器。
  2. 【請求項2】 前記両端壁の対向面のほぼ中央位置に、
    前記両側壁と平行な中央仕切壁を結合したことを特徴と
    する請求項1に記載の搬送用容器。
  3. 【請求項3】 前記中央仕切壁の少なくとも一側に、一
    端部が該中央仕切壁に結合され、他端部が前記両側壁に
    結合された傾斜状の小仕切壁を設けたことを特徴とする
    請求項2に記載の搬送用容器。
  4. 【請求項4】 前記小仕切壁の前記中央仕切壁と両側壁
    に対する結合位置を、該小仕切壁の下端部に設定して、
    上端部側を開放状態に形成したことを特徴とする請求項
    3に記載の搬送用容器。
  5. 【請求項5】 前記両端壁と中央仕切壁をそれぞれ可撓
    材によって形成したことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の搬送用容器。
  6. 【請求項6】 前記両端壁は、長手方向の中央位置と該
    中央位置の両側に折曲支点部を有し、前記中央位置が前
    記中央折曲支点部を介して前記中央仕切壁の両端縁を中
    心に内方あるいは外方に折曲自在に形成されていると共
    に、中央位置から両側の部位が前記両側の折曲支点部を
    介して内方あるいは外方に折曲自在に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の搬送用
    容器。
  7. 【請求項7】 前記底壁と両側壁の内面に、緩衝部材を
    設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の搬送用容器。
  8. 【請求項8】 前記中央仕切壁や小仕切壁の可撓材と緩
    衝部材を合成樹脂製の網材で形成したことを特徴とする
    請求項5及び7に記載の搬送用容器。
  9. 【請求項9】 前記容器本体の上部に蓋体を開閉自在に
    設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の搬送用容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101535499B1 (ko) * 2015-01-16 2015-07-10 주식회사 빌드 해제 가능한 접이식 개비온

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