JP2002331042A - 予作動式スプリンクラ消火設備 - Google Patents

予作動式スプリンクラ消火設備

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JP2002331042A JP2001142274A JP2001142274A JP2002331042A JP 2002331042 A JP2002331042 A JP 2002331042A JP 2001142274 A JP2001142274 A JP 2001142274A JP 2001142274 A JP2001142274 A JP 2001142274A JP 2002331042 A JP2002331042 A JP 2002331042A
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receiver
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災が発生した場合に迅速な処理を可能にし
たスプリンクラ消化設備を提供する。 【解決手段】 住戸ごとに区画された建物における各住
戸に対して、複数の火災知器10と、複数の火災感知器
10からの作動信号に基づいて火災警報動作を行う火災
受信機14と、複数の火災感知器10からの作動信号を
受信し、弁開制御信号を出力する予作動SP専用中継器
18と、予作動SP専用中継器18からのの弁開制御信
号によって、複数の閉鎖型スプリンクラヘッドへの給水
管に設けられた予作動弁を開放する流水検知装置ユニッ
ト20とをそれぞれ配置する。予作動SP専用中継器1
8は、火災感知器10からの作動信号を受信して、作動
信号を火災受信機14に移報するとともに、流水検知装
置ユニット20に弁開制御信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予作動式(湿式)
スプリンクラシステムの制御方式として、火災感知器等
による火災監視動作と、スプリンクラヘッド等による消
火活動を一つの監視盤で監視するスプリンクラ消火設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、予作動式(湿式)スプリンクラシ
ステムの制御方式として、火災感知器等による火災監視
動作と、スプリンクラヘッド等による消火活動を一つの
監視盤で監視するスプリンクラ消火設備が例えば特開平
7−116284号公報に開示されている。同公報にお
いては、複数の火災感知器及び火災受信機が共通の伝送
線を介して信号を送受信する、いわゆる自動火災報知設
備に対して、いわゆる予作動式の流水検知装置への起動
信号を、この伝送線を利用して出力するように火災受信
機に消火活動の制御機能を設けて、火災報知と消火動作
とを制御する監視盤としたものが開示されている。
【0003】また、この予作動式スプリンクラシステム
の制御方式は、簡潔にいえば、火災感知器の作動信号に
基づいて予作動弁を開放し、スプリンクラヘッドヘの給
水を可能として、実際の放水はスプリンクラヘッドの感
熱開放による、AND条件によって放水が開始されるシ
ステムである。また、自動火災報知設備は、火災感知器
の火災信号を火災受信機が受信することによって火災警
報動作を行うものであるが、上記公報では一般的なシス
テムが前提とされていて、例えば、共同住宅のような建
物に対しては、システムの構成が異なってくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、共同住宅の
場合には、各住戸の各部屋に火災感知器が設けられ、そ
の信号は、各住戸に設けられた火災受信機によって受信
され、火災受信機によって音声等による鳴動を行うこと
により、火災警報動作が行われる。このように、自動火
災報知設備としては、各住戸内で完結するシステムとな
っているが、各住戸の火災受信機は、建物全体を監視す
る住棟受信機に火災信号を移報して、各住戸のみでな
く、出火階やその上の階に火災警報動作を行うことにな
る。そして、このような各住戸ごとの火災受信機及び住
棟受信機の動作を行おうとすると、上記公報に示された
技術では十分でない。即ち、上記の公報においては、火
災受信機から火災信号が住棟受信機に移報するまでに、
いわゆる蓄積動作を行うことから時間がかかってしま
い、住棟受信機からの信号に基づく予作動弁の開放が遅
れてしまうという問題点がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、火災が発生した場合に迅速
な処理を可能にしたスプリンクラ消火設備を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の請求項1
に係るスプリンクラ消火設備は、所定単位ごとに区画さ
れた建物における各区画に対して、複数の火災感知器
と、複数の火災感知器からの作動信号に基づいて火災警
報動作を行う火災警報手段と、複数の火災感知器からの
作動信号を入力し、弁開制御信号を出力する消火制御手
段と、消火制御手段の弁開制御信号によって、複数の閉
鎖型スプリンクラヘッドへの給水管に設けられた予作動
弁を開放する地区弁ユニットとを備え、消火制御手段
は、複数の火災感知器からの作動信号を入力して、作動
信号を火災警報手段に移報するとともに、地区弁ユニッ
トに弁開制御信号を出力するものである。
【0007】(2)本発明の請求項2に係るスプリンク
ラ消火設備は、所定単位ごとに区画された建物における
各区画に対して、複数の火災感知器と、複数の火災感知
器からの作動信号に基づいて火災警報動作を行う火災警
報手段と、複数の火災感知器からの作動信号を入力し、
弁開制御信号を出力する消火制御手段と、消火制御手段
の前記弁開制御信号によって、複数の閉鎖型スプリンク
ラヘッドへの給水管に設けられた予作動弁を開放する地
区弁ユニットとを備え、火災警報手段は、複数の火災感
知器からの作動信号を入力して、作動信号を消火制御手
段に移報し、消火制御手段は、火災警報手段からの作動
信号を入力し、地区弁ユニットに弁開制御信号を出力す
るものである。
【0008】(3)本発明の請求項3に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1又は2記載のスプリンクラ消火
設備において、火災警報手段は、作動信号が所定時間継
続すると、建物全体を監視制御する住棟受信機に火災信
号を出力するものである。
【0009】(4)本発明の請求項4に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1又は2記載のスプリンクラ消火
設備において、消火制御手段は、作動信号を入力する
と、建物全体を監視制御する住棟受信機に作動信号を出
力し、住棟受信機から弁開制御信号を入力すると地区弁
ユニットに出力するものである。
【0010】(5)本発明の請求項5に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1乃至4の何れかに記載のスプリ
ンクラ消火設備において、住棟受信機は、共通の伝送線
を介して、各区画の火災警報手段及び消火制御手段との
間で伝送信号の送受信を行うものである。
【0011】(6)本発明の請求項6に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1乃至5の何れかに記載のスプリ
ンクラ消火設備において、消火制御手段は、作動信号を
入力して地区弁ユニットに弁開制御信号を出力した後
に、復旧入力によって、地区弁ユニットに弁閉制御信号
を出力するものである。
【0012】(7)本発明の請求項7に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1乃至6の何れかに記載のプリン
クラ消火設備において、地区弁ユニットは、システム異
常時に弁開制御信号が供給され、且つ、スプリンクラヘ
ッドの開放による給水管の2次圧低下を検出すると、予
作動弁を開放制御するものである。
【0013】(8)本発明の請求項8に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項7記載のプリンクラ消火設備にお
いて、システム異常時の弁開制御信号は、消火制御手段
又は住棟受信機から供給される。
【0014】(9)本発明の請求項9に係るスプリンク
ラ消火設備は、請求項1乃至8の何れかに記載のスプリ
ンクラ消火設備において、複数の火災感知器はそれぞれ
試験機能を備えており、複数の火災感知器に対して遠隔
試験を行う試験手段を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1に係るスプリンクラ消火設備の構成を示したブロ
ック図である。図1のスプリンクラ消火設備は、試験機
能付感知器10、遠隔試験機能付ドアホン12、GP型
3級受信機14、感知器用中継器16、予作動SP専用
中継器18、流水検知装置ユニット20、端末用中継器
22及び住棟受信機24から構成されている。なお、試
験機能付感知器10、遠隔試験機能付ドアホン12、G
P型3級受信機14、感知器用中継器16、予作動SP
専用中継器18及び流水検知装置ユニット20は共同住
宅の各住戸毎にそれぞれ配置され、端末用中継器22は
共同住宅の各階毎に配置され、また、住棟受信機24は
共同住宅全体を管理するものとして配置される。
【0016】試験機能付感知器(以下、感知器という)
10は、試験機能が付加された熱感知器や煙感知器等の
火災感知器であり、各住戸の例えば部屋等に複数個設置
される。遠隔試験機能付ドアホン(以下ドアホンとい
う)12は、遠隔試験機能が付加されたドアホンであ
り、各住戸の屋外(ドアの外側)に設置され、感知器1
0と接続されてその作動信号を入力してそのまま移報す
るとともに、後述のように試験器が取り付けられ、感知
器10を試験する際の中継器としての機能を果たし、試
験信号を出力する。GP型3級受信機(以下、火災受信
機という)14は火災受信機の1つの形式であり、感知
器作動信号、試験信号等の入力に基づいて火災表示をし
たり火災警報を発生する。なお、この火災受信機14は
インターホンに内蔵されており(又は兼用されてお
り)、インターンの機能を備えているものとする。感知
器用中継器16は火災受信機14と住棟受信機24との
間の介在して両者の間で信号の授受をする際のインター
フェースの機能を果たす。
【0017】予作動SP専用中継器18は、感知器10
からドアホン12を介して感知器作動信号を入力すると
火災受信機14及び住棟受信機24にそれぞれ即座に移
報し、またドアホン12から試験信号を入力すると火災
受信機14に出力する。また、この予作動SP専用中継
器18は、住棟受信機24からバルブ開制御信号及びバ
ルブ閉制御信号をそれぞれ入力して流水検知装置ユニッ
ト20に出力したり、或いは、後述のように感知器10
の異常を検出する機能を備えている。
【0018】流水検知装置ユニット20は、複数の閉鎖
型スプリンクラヘッドSが接続される給水管に設けられ
た予作動弁MVのいわゆる弁回りであって、具体的に
は、予作動弁MVの1次側に配置される制御弁V1と、
予作動弁MVの2次側に配置されるパドル式流水検知ス
イッチFDと、これらをバイパスする逆止弁SVを備え
たバイパス流路SRと、2次圧低下検出用圧力スイッチ
PSと、予作動弁MVが減圧開放方式によって開放可能
とするための遠隔起動弁PVとをそれぞれ備えている。
また、制御弁V1は、手動によって給水管を閉止できる
弁であるが、その開放状態をハンドルの位置等によって
検知するリミットスイッチL1が設けられて、同様に、
遠隔起動弁PVは、開閉制御信号がそれぞれ入力される
こととは別に、その開放状態を詳細に示さないモータ位
置等によって検知するリミットスイッチL2が設けられ
ている。なお、このような予作動弁MVには、詳細に示
さない貯水槽からポンプP等による加圧送水装置によっ
て消火水が供給されることは勿論である。
【0019】このような弁回りを備えた予作動弁MVの
動作について簡単に説明すると、常時は、予作動弁MV
の1次側および2次側には、バイパス流路SRによって
同圧に保持され、そして、遠隔起動弁PVが常時閉状態
にあるので、予作動弁MVの図示しないピストン室内も
同圧に保持されている。火災が発生した場合、まず感知
器10が作動しそれに基づき遠隔起動弁PVが開放され
る。この遠隔起動弁PVの開放により、予作動弁MVの
図示しないピストン室が排水によって減圧されて、予作
動弁MVの図示しない弁体が開放される。そして、火災
の熱によって閉鎖型スプリンクラヘッドSが開放して、
予作動弁MVを介して消火水がスプリンクラヘッドSか
ら放水を開始する。この放水によって給水管内に流水が
生じ、流水検知スイッチFDが作動して流水信号を出力
する。また、非火災時として感知器10のみ作動した場
合、上記の火災時と同様に、予作動弁MVは開放する
が、スプリンクラヘッドSが閉鎖しているため、放水は
行われず、水損は防止される。また、非火災時としてス
プリンクラヘッドSのみが作動した場合、予作動弁MV
の2次側給水管内から残水が一時的に放水されるが、予
作動弁MVは閉止しているため、バイパス流路SRを介
した小流量の消火水が継続放水されるのみで、大きな水
損にはならない。なお、ここでは、予作動弁MVの弁回
りにバイパス流路SRを設けて2次側に1次側と同様の
充水を可能とし、いわゆる湿式予作動方式としている
が、このようなバイパス流路SRを削除して、従来から
用いられている2次側を乾式とする予作動式としてもよ
い。また、2次側へ供給される消火水は調圧されてもよ
いことや予作動弁MVが減圧開放方式でなく加圧開放方
式でもよいことは勿論である。
【0020】端末用中継器22は、流水検知装置ユニッ
ト20の上記の流水信号、制御弁開信号、試験信号及び
2次圧低下信号をそれぞれ入力して、住棟受信機(R型
受信機)24に送信する。この端末用中継器22は、各
階毎に設置されており、上記の流水検知装置ユニット2
0のからの信号(即ち接点信号)を入力するための信号
線は同一階の各流水検知装置ユニット20へ送り配線さ
れる。
【0021】住棟受信機(R型受信機)24は、上記の
感知器用中継器16、予作動SP専用中継器18及び端
末用中継器22からの信号を入力して、後述の制御処理
を行う。なお、住棟受信機(R型受信機)24と、感知
器用中継器16、予作用中継器18及び端末用中継器2
2とは、共通の伝送線・制御線26を介して接続されて
おり、信号の授受は伝送信号によって行われるものと
し、感知器用中継器16、予作動SP専用中継器18及
び端末用中継器22はそれぞれ個別に固有のアドレスを
もっている。
【0022】図2乃至図7は図1のスプリンクラ消火設
備の動作をそれぞれ示したフローチャートであり、これ
らのフローチャートに基づいてその動作を説明する。
【0023】図2は図1のスプリンクラ消火設備の火災
時の動作を示したフローチャートである。同図において
は、左側は流水検知装置ユニット20側(SP側)の動
作、中央部は自動火災報知設備側(自火報側)の動作、
左側は火災受信機14(インターホン側)の動作をそれ
ぞれ示している。
【0024】(S1)感知器10が作動すると感知器作
動信号を出力する(図2乃至図7におけるフローチャー
ト中での感知器発報信号は感知器作動信号を指してい
る)。
【0025】(S2)予作動SP専用中継器18は、ド
アホン12を介して感知器作動信号を入力すると、感知
器作動信号を火災受信機14及び住棟受信機24にそれ
ぞれ移報する(図2乃至図7におけるフローチャート中
でのIPは火災受信機14を指している)。火災受信機
14は感知器作動信号を入力すると、それを表示すると
ともに警報を発生する。
【0026】(S3)住棟受信機24は、予作動SP専
用中継器18から伝送線26を介して感知器発報信号を
受信すると、その感知器発報を表示するとともに警報を
発生する。
【0027】(S4)住棟受信機24は、また、一定の
条件下(例えば試験や点検中でないことを条件として)
で、遠隔起動弁PVを開放させるためのバルブ開制御信
号を予作動SP専用中継器18に送信し、予作動SP専
用中継器18は、電動式の遠隔起動弁PVを開放させる
バルブ開制御信号を流水検知装置ユニット20に出力す
る。流水検知装置ユニット20は、バルブ開制御信号を
入力すると、遠隔起動弁PVを開放させる。ここで、バ
ルブ開制御信号は、開放方向への稼動電流印加である。
この遠隔起動弁PVの開放に連動して予作動弁MVも開
放状態にされ、スプリンクラ消火設備の給水管の1次側
と2次側とが導通状態になる。
【0028】(S5)流水検知装置ユニット20が遠隔
起動弁PVを開放させると、それを検出するためのリミ
ット水L2の接点が閉成されて遠隔起動弁PVが開放さ
れたことを示すバルブ開信号が出力され、予作動SP専
用中継器18は、そのバルブ開信号の入力により住棟受
信機24に送信する。住棟受信機24はバルブ開信号を
受信すると、遠隔起動弁PVが開放されたことを表示す
るとともに警報を発生する(図2乃至図7におけるフロ
ーチャートでの開放信号はバルブ開信号を指してい
る)。
【0029】(S6)一方、火災受信機14は、いわゆ
る蓄積動作として感知器発報から所定時間例えば2分
間、感知器作動信号を継続して入力すると、或いは住戸
内に人が居て火災と断定して火災受信機14の操作がな
されると、火災表示をするとともに警報を発生する。そ
して、火災受信機14は、感知器用中継器16を介して
住棟受信機24に火災信号を移報する(図2乃至図7に
おけるフローチャートでの火災用中継器は感知器用中継
器16を指している)。
【0030】(S7)住棟受信機24は上記の火災信号
を受信すると、火災表示をするともに警報を発生する。
【0031】(S8)住棟受信機24は、また、上記の
火災信号を移報した火災受信機14を除く、火災が発生
した階(出火階)及びその直上階の各住戸の火災受信機
14に対して警報信号を送信する。出火階及びその直上
階の住戸の火災受信機14はその警報信号を感知器用中
継器16を介して受信すると、火災表示をするとともに
警報を発生する。
【0032】(S9)火災が発生して、スプリンクラヘ
ッドSが溶解して開くと、その時点にておいては既に予
作動弁MVが開放されて1次側と2次側とが導通状態に
なっているので、スプリンクラヘッドSからの放水が行
われ、消火が開始される。この放水により流水検知装置
ユニット20のパドル式の流水検知スイッチFDが作動
して流水信号を出力し、端末用中継器22は流水信号を
入力して住棟受信機24に出力する(図2乃至図7にお
けるフローチャートでの流水検知装置作動は流水検知ス
イッチFDの作動による流水信号出力を指している)。
【0033】(S10)住棟受信機24は、上記の流水
信号を受信すると、スプリンクラヘッドSの開放表示を
行うともに警報を発生する。
【0034】(S11)住棟受信機24は、出火階及び
直上階を表示するともに警報を発生し、また、火災が発
生した住戸、出火階及びその直上階の各住戸の火災受信
機14に対して警報信号を出力する。火災が発生した住
戸、出火階及びその直上階の住戸の火災受信機14は、
その警報信号を感知器用中継器16を介してそれぞれ受
信すると、ステップS8の場合と同様に、火災表示をす
るとともに警報を発生する。ここで、出火階及び直上階
の警報について、フロア毎の端末用中継器22を介して
該当する火災受信機14に入力するようにしてもよく、
住棟受信機24の送信動作は簡便になる。
【0035】(S12)スプリンクラヘッドSからの放
水により消火が行なわれて、消火が確認されると、復旧
操作作業を行って、住棟受信機24等についての復旧作
業を行う。詳細は、後述する図3の動作(S29)乃至
(S30a)と同じである。
【0036】図3は図1のスプリンクラ消火設備の非火
災時(感知器10が発報し、スプリンクラヘッドSは開
放しない状態)の動作を示したフローチャートである。
同図においては、左側は流水検知装置ユニット20側
(SP側)の動作、中央部は自動火災報知設備側(自火
報側)の動作、左側は火災受信機14等(インターホン
側)の動作をそれぞれ示している。
【0037】(S21)乃至(S25)の動作は上記の
火災時の動作(S1)乃至(S5)と同じであるからそ
の説明は省略する。
【0038】(S26)感知器10が感知器作動信号を
発報した後にオフになると、予作動SP専用中継器18
はそのオフ信号をドアホン14を介して入力する。ここ
で、感知器10は、火災レベルに達したときに、火災状
態を維持する自己保持型ではなく、レベルの低下に基づ
き、火災状態をクリアする非保持型のものが用いられて
いる。
【0039】(S27)予作動SP専用中継器18はそ
のオフ信号を火災受信機14及び住棟受信機24にそれ
ぞれ移報する。
【0040】(S28)火災受信機14は、上記のオフ
信号を受信すると、蓄積動作における感知器作動信号が
所定時間継続しなかったとして(火災が発生しなかった
として)、感知器作動信号の表示及び警報を停止する。
また、このとき、住戸内に人が居て、火災が発生してい
ないことが分かると、火災受信機14を手動により操作
して警報を停止させることもできる。
【0041】(S29)住棟受信機24は、上記のオフ
信号を受信すると、火災が発生しなかったとして、復旧
操作に移行する。この復旧操作においては、住棟受信機
24の盤面を見た管理者が住棟受信機24が保持してい
る感知器作動信号に基づく火災状態から、感知器作動信
号をクリアして元の状態に復旧させる操作を行う。この
操作に基づいて復旧信号を予作動SP専用中継器18に
送信する。
【0042】(S30)予作動SP専用中継器18は、
上記の復旧信号を受信すると、流水検知装置ユニット2
0に対してバルブ開制御信号の出力をオフする。このバ
ルブ開制御信号のオフは、遠隔起動弁PV(電動式)の
開放方向への制御電圧を遮断することを意味している。
【0043】(S30a)住棟受信機24は遠隔復帰操
作に移行する。この復旧操作においても、上記のように
管理者が、遠隔復旧操作を行い、住棟受信機24は、遠
隔起動弁PVを閉止するための信号、即ち、バルブ閉制
御信号を予作動SP専用中継器18に送信する。予作動
SP専用中継器18は、上記のバルブ閉制御信号を受信
して流水検知装置ユニット20に出力する。バルブ閉制
御信号の供給により遠隔起動弁PVの閉止方向への制御
電圧が印加がされ、遠隔起動弁PVが閉止する。この遠
隔起動弁PVの閉止により予作動弁MVも閉止する。遠
隔起動弁PVが閉止すると、バルブ開信号が流水検知装
置ユニット20から停止して予作動SP専用中継器18
が停止を検出し、予作動SP専用中継器18はそのバル
ブ開信号の停止を住棟受信機24に送信する。住棟受信
機24はその受信を入力すると、遠隔起動弁PVの開放
表示を停止する。
【0044】図4は図1のスプリンクラ消火設備の点検
時の動作を示したフローチャートである。なお、同図に
おいては、左側は外部試験器30側の動作、中央部は自
動火災報知設備側(自火報側)の動作、左側はドアホン
12(インターホン側)の動作をそれぞれ示している。
【0045】(S31)点検を行う場合には点検前作業
として、住棟受信機24について、地区音響停止操作、
一括移報遮断操作及び一括連動遮断操作を行い、その動
作に制約を設けておくものする。
【0046】(S32)点検前作業が終了すると、ドア
ホン12に外部試験器をセットする。それにより試験信
号がドアホン12を介して予作動SP専用中継器18に
出力される。また、試験の完了によりパルス的な感知器
作動信号(パルス火災信号)がドアホン12を介して予
作動SP専用中継器18に出力される。
【0047】図8はドアホン12に外部試験器30をセ
ットして点検作業を行っている状態を示した図である。
ドアホン12に外部試験器30に接続すると、外部試験
器30のコネクタ接続により、ドアホン12で接点が閉
じられて試験中であることを表す試験信号が発生する。
そして、外部試験器30から感知器10(10a,10
b)に対してアドレス指定で個別に試験信号をドアホン
12を介して感知器10に出力し、感知器10はスイッ
チング動作による作動信号をパルス的に返信する。外部
試験器30は、この作動信号のパルスを確認しながら、
複数の感知器10に順次試験信号を出力していく。外部
試験器30は、このように感知器10に対して試験信号
(命令)を発信し、ドアホン12から感知器作動信号
(パルス発信の作動信号)を入力する。また、上記の試
験信号及び感知器作動信号は信号線を通じて予作動SP
専用中継器18に対しても出力される。
【0048】(S33)予作動SP専用中継器18は上
記の試験信号を入力すると、試験信号を火災受信機14
に移報する。火災受信機14は試験信号を入力すると、
ドアホン10の図示しない表示灯を点滅表示させて、試
験中であることを表示させる。また、予作動SP専用中
継器18は感知器作動信号(火災信号)を入力すると、
感知器作動信号(火災信号)を火災受信機14に移報す
る。火災受信機14は感知器作動信号(火災信号)を入
力すると、ドアホン10に火災表示(試験用)を行なわ
せるとともに警報を発生させる。これによって点検員
は、住戸外で警報動作が正常であると認識できる。
【0049】(S34)また、予作動SP専用中継器1
8は、感知器作動信号を住棟受信機24に移報し、住棟
受信機24はその信号を受信すると、感知器の作動を表
示するとともに、警報を発生する。
【0050】(S35)また、火災受信機14は感知器
作動信号(火災信号)を入力すると、点検時であること
を認識しているので、このとき蓄積動作は行わずに、そ
のまま火災信号を発生して、感知器用中継器16を介し
て住棟受信機24に移報する。
【0051】(S36)住棟受信機24はその火災信号
を入力すると、火災表示をするとともに警報を発生す
る。このとき、住棟受信機24は予め点検時であること
が分かっている。
【0052】(S37)上記の処理が終了すると、火災
復旧操作を行い、住棟受信機24の感知器作動表示や火
災表示をリセットする。
【0053】図5は図1のスプリンクラ消火設備の2次
圧低下時(スプリンクラヘッドSの誤開放時)の動作を
示したフローチャートである。同図においては、左側は
流水検知装置ユニット20側(SP側)の動作、中央部
は自動火災報知設備側(自火報側)の動作、左側は火災
受信機14等(インターホン側)の動作をそれぞれ示し
ている。このことは、後述の図6及び図7において同様
である。
【0054】(S41)スプリンクラーヘッドSが物の
衝突等の何らかの原因で開放されて2次側の水が流出す
ると、流水検知装置ユニット20は圧力スイッチPVに
より2次圧低下を検出する。
【0055】(S42)端末用中継器22は、流水検知
装置ユニット20により検出された2次圧低下信号を入
力すると、住棟受信機24に送信する(図2乃至図7に
おけるフーチャートでのS用中継器は端末用中継器22
を指している)。
【0056】(S43)住棟受信機24は、2次圧低下
信号を受信すると、2次圧が低下した階を表示するとと
もに警報を発生する。
【0057】図6は図1のスプリンクラ消火設備の制御
弁V1閉の時の動作を示したフローチャートである。な
お、制御弁V1は、予作動弁MVの1次側に配置されて
おり、予作動弁MVの交換時や作業として流水を阻止し
ておく場合に手動にて開閉操作を行うものであり、この
制御弁V1が閉止されていると消火活動が行えなくなる
ので、この状態を監視して住棟受信機24等において表
示・警報をするようにしている。
【0058】(S51)制御弁は通常は開状態になって
いるが、何らかの原因で閉止状態になると、リミットス
イッチL1により接点を閉成して流水検知装置ユニット
20は制御弁閉止信号を出力し、端末用中継器22はそ
の制御弁閉止信号を入力し、住棟受信機24に送信す
る。
【0059】(S52)住棟受信機24は、上記の制御
弁閉止信号を受信すると、制御弁V1閉止階を表示する
とともに警報を発生する。
【0060】(S53)上記の制御弁閉止信号について
は火災受信機14も入力する。そして、火災受信機14
は、異常表示をするとともに警報を発生する。また、ド
アホン12は、火災受信機14を介して上記の制御弁閉
止信号を入力して、表示灯を点灯して異常表示を行う。
【0061】図7は図1の自動火災報知設備の異常時の
動作を示したフローチャートである。 (S61)異常として、例えば感知器10への信号線の
断線等が発生すると、予作動SP専用中継器18はその
異常を検出し、異常信号を住棟受信機24に出力する。
或いは伝送線・制御線26が断線(又は短絡)すると、
住棟受信機24はその異常を検出する。住棟受信機24
はその異常信号を受信し又は異常を検出すると、異常発
生表示をするとともに警報を発生する。
【0062】(S62)住棟受信機24は遠隔起動弁P
Vを開放するための異常信号(遠隔起動弁PVの開放す
るため制御電圧)を流水検知装置ユニット20に出力す
る。
【0063】(S63)このとき、火災が発生してスプ
リンクラヘッドSが開放され、2次側の水が流れ出すと
2次圧が低下し、2次圧の低下を検出する圧力スイッチ
PSが接点を閉じる。
【0064】(S64)流水検知装置ユニット20は、
上記の異常信号が入力している状態において、2次圧が
低下すると、上記圧力スイッチPS閉成に基づき上記の
異常信号を利用して2次圧が低下した住戸の遠隔起動弁
PVを開放して消火を開始させる。
【0065】(S65)住棟受信機24は、端末用中継
器22を介して2次圧低下信号を受信し、予作動SP専
用受信機18を介してバルブ開信号を受信する。そし
て、図5の2次圧低下時と同様に、2次圧低下階を表示
するともに警報を発生し、また、遠隔起動弁PVの開放
表示及びそれに対応した警報を発生する。
【0066】(S66)また、流水検知装置ユニット2
0のパドル式の流水検知スイッチFDが作動して流水信
号が出力されると、端末用中継器22及び火災受信機1
4は流水信号をそれぞれ入力し、端末用中継器22は流
水信号を住棟受信機24に送信する。火災受信機14
は、流水信号を入力すると、感知器表示及びそれに対応
した警報動作をする。
【0067】(S67)住棟受信機24は、上記の流水
信号を受信すると、スプリンクラヘッドの開放表示を行
うとともに、それに対応した警報を発生する。
【0068】(S68)住棟受信機24は、図2の場合
(S8)と同様に、出火階及び直上階の表示及び警報を
発生するとともに、火災が発生した住戸、出火階及び直
上階の火災受信機14に、感知器用中継器16を介して
警報信号を送信する。
【0069】(S69)火災が発生した住戸、出火階及
び直上階の火災受信機14は、上記の警報信号を感知器
用中継器16を介して上記の警報信号を受信すると、火
災表示するともにそれに対応した警報を発生する。
【0070】(S70)スプリンクラヘッドSからの放
水により消火が行なわれて、消火が確認されると、復旧
操作作業を行って、住棟受信機24等についての復旧作
業を行う。
【0071】このような実施形態1において、請求項1
における複数の火災感知器は試験機能付感知器10が、
火災警報手段は火災受信機14が、消火制御手段は予作
動SP専用中継器18および住棟受信機24が、地区弁
ユニットは流水検知ユニット20がそれぞれの一例とし
て対応し、ここで、予作動SP専用中継器18は、感知
器10の発した作動信号に基づいて、住棟受信機24に
送信せずに、直接流水検知装置ユニット20にバルブ開
制御信号を出力してもよい。さらに、請求項3または4
の住棟受信機の一例が住棟受信機24であり、請求項5
の共通の信号線の一例が伝送線26である。また、請求
項6の復旧入力の一例は、住棟受信機24に対する遠隔
復帰操作(S30a)であり、請求項7のシステム異常
時に供給される弁開制御信号の一例が故障信号で、請求
項8の弁開制御信号を出力する一例は住棟受信機24
で、請求項9の遠隔試験を行う試験手段の一例は試験器
30が接続されるドアホン12である。
【0072】実施形態2.図9は本発明の実施形態2に
係るプリンクラ消火設備の構成を示したブロック図であ
る。本実施形態2においては、住棟受信機としてP型1
級受信機31が設置されている。このため、住棟受信機
31と火災受信機14との間に感知器用中継器16が介
在せず、P型配線35により両者は住戸毎に接続されて
いる。また、住棟受信機31は、流水検知装置ユニット
20との関係では、予作動SP専用中継器18及び端末
用中継器22の機能を含んでおり、これらの機能を果し
ている。このため、予作動SP専用中継器18及び端末
用中継器22は設置されていないが、ドアホン12から
の感知器作動信号や試験信号を入力して、その信号を火
災受信機14等に移報するための試験機能付感知器専用
中継器32が設置されている。
【0073】本実施形態2において、試験機能付感知器
専用中継器32は、ドアホン12を介して感知器作動信
号を入力して、火災受信機14及び住棟受信機31にそ
れぞれ移報する。なお、試験機能付感知器専用中継器3
2が住棟受信機31に感知器信号を移報する際には専用
の信号線33により行われる。また、試験機能付感知器
専用中継器32には住棟受信機31から電源線34を介
して電源が供給される。
【0074】また、この試験機能付感知器専用中継器3
2は、ドアホン12に外部試験器が接続されて試験信号
及び作動信号を入力すると、それらの信号を火災受信機
14に移報するともに、感知器作動信号を住棟受信機3
1に移報する。このときの動作は上記の予作動SP専用
中継器18の動作と同じである。
【0075】このような実施形態2において、請求項1
における複数の火災感知器は試験機能付感知器10が、
火災警報手段は火災受信機14が、消火制御手段は住棟
受信機31が、地区弁ユニットは流水検知装置ユニット
20がそれぞれの一例として対応する。さらに、請求項
3または4の住棟受信機の一例が住棟受信機31であ
り、以降、請求項6から9に対して、実施形態1の住棟
受信機24を住棟受信機31に置き換えて、実施形態1
と同様に一例として対応する。
【0076】実施形態3.図10は本発明の実施形態3
に係るプリンクラ消火設備の構成を示したブロック図で
ある。本実施形態3は、上記の実施形態1とその基本構
成は同じであるが、ドアホン12に遠隔試験機能を持た
せずに、予作動SP専用中継器18aにその機能を持た
せている。このため、感知器10は予作動SP専用中継
器18aと直接接続されており、感知器10の作動信号
及び試験信号の授受がドアホン10を介在さずに直接行
われる。
【0077】このような実施形態3において、実施形態
1の予作動式SP専用中継器18が試験機能付の予作動
式SP専用中継器18aに置き換えられることによっ
て、請求項1および請求項3から8において実施形態1
と同様に一例としてそれぞれ対応し、さらに、請求項9
の遠隔試験を行う試験手段の一例は試験器が接続される
試験機能付の予作動SP専用中継器18aである。
【0078】実施形態4.図11は本発明の実施形態4
に係るプリンクラ消火設備の構成を示したブロック図で
ある。本実施形態4は、上記の実施形態1とその基本構
成は同じであるが、ドアホン12からの感知器作動信号
及び試験信号を、予作動SP専用中継器18を介さず
に、火災受信機14aに直接出力するようにしている。
そして、火災受信機14aは、図1の例と同様に感知器
用中継器16に火災信号を出力するともに、感知器作動
信号及び故障信号を予作動SP専用中継器18に移報す
るようにしている。
【0079】図11の故障信号は例えば感知器線異常が
発生した場合の故障信号である。実施形態4において
は、感知器10への信号線の状態を火災受信機14aが
監視し、、例えば信号線の断線発生時には火災受信機1
4aがそれを検出して、予作動式SP専用中継器18に
移報することによって、住棟受信機24に出力するよう
に構成されている。なお、実施形態4以外の実施形態
(1〜3、5、6)においては、予作動式SP専用中継
器18が感知器10への信号の状態を監視しており、断
線(又は短絡)発生時には予作動式SP専用中継器18
が故障信号を住棟受信機24に送信する。
【0080】このような実施形態4において、請求項2
における複数の火災感知器は試験機能付感知器10が、
火災警報手段は火災受信機14aが、消火制御手段は予
作動SP専用中継器18および住棟受信機24が、地区
弁ユニットは流水検知ユニット20がそれぞれの一例と
して対応し、ここで、予作動SP専用中継器18は、感
知器10の発した作動信号に基づいて、住棟受信機24
に送信せずに、直接流水検知装置ユニット20にバルブ
開制御信号を出力してもよい。さらに、請求項3から9
について、実施形態1の火災受信機14が火災受信機1
4aに置き換えられることによって、実施形態1と同様
に一例としてそれぞれ対応する。
【0081】実施形態5.図12は本発明の実施形態5
に係るスプリンクラ消火設備の構成を示したブロック図
である。本実施形態5は、上記の実施形態1とその基本
構成は同じであるが、予作動SP専用中継器18の機能
が次のような点で相違する。予作動SP専用中継器18
は、異常(感知器線の異常、感知器用中継器の異常、住
棟受信機との伝送異常又は異常信号の受信)を検出する
機能を備えており、異常を検出すると、住棟受信機24
からの指示を受けずに、バルブ開制御信号を流水検知装
置ユニット20に出力する。このように異常が検出され
たらバルブ開制御信号を流水検知装置ユニット20に出
力して、2次圧の低下に基づき遠隔起動弁を開放できる
ようにし、異常時の火災に迅速に対応できるようにして
いる。
【0082】このような実施形態5において、請求項1
および請求項3から9において実施形態1と同様に一例
としてそれぞれ対応し、ここでは、請求項8の弁開制御
信号を出力する一例は予作動SP専用中継器18であ
る。
【0083】実施形態6.図13は本発明の実施形態6
に係るプリンクラ消火設備の構成を示したブロック図で
ある。本実施形態6は、上記の実施形態3とその基本構
成は同じであるが、予作動SP専用中継器18の機能が
次のような点で相違する。即ち、予作動SP専用中継器
18には図8の外部試験器30の機能が内蔵されてお
り、定期的に感知器10を試験することができる。
【0084】このような実施形態6において、請求項1
および請求項3から8において実施形態1と同様に一例
としてそれぞれ対応し、さらに、請求項9の遠隔試験を
行う試験手段の一例は試験器と同じ機能を備えた予作動
SP専用中継器18である。
【0085】
【発明の効果】以上のように請求項1又は2に係る発明
によれば、所定単位ごとに区画された建物における各区
画に対して、複数の火災感知器と、複数の火災感知器か
らの作動信号に基づいて火災警報動作を行う火災警報手
段と、複数の火災感知器からの作動信号を入力し、弁開
制御信号を出力する消火制御手段と、消火制御手段の弁
開制御信号によって、複数の閉鎖型スプリンクラヘッド
への給水管に設けられた予作動弁を開放する地区弁ユニ
ットとを備え、消火制御手段は、複数の火災感知器から
の作動信号を入力して、作信号を火災警報手段に移報す
るとともに、地区弁ユニットに弁開制御信号を出力し、
又は、火災警報手段は、複数の火災感知器からの作動信
号を入力して、作動信号を消火制御手段に移報し、消火
制御手段は、火災警報手段からの作動信号を入力し、地
区弁ユニットに弁開制御信号を出力するので、火災警報
手段に火災感知器の作動信号を入力することができると
ともに、消火制御手段が火災感知器の作動信号に基づい
て予作動弁を開放制御することができるので、予作動弁
の迅速な開放制御が可能になっている。
【0086】また、請求項3に係る発明によれば、火災
警報手段は、作動信号が所定時間継続するときに火災と
判断して、建物全体を監視制御する住棟受信機に火災信
号を出力するので、住戸内に在宅者がいて誤報確認また
は火源滅失等の警報不要場合には無駄な警報を行わなず
に済む。
【0087】また、請求項4に係る発明によれば、消火
制御手段は、作動信号を入力すると、建物全体を監視制
御する住棟受信機に作動信号を出力し、住棟受信機から
弁開制御信号を入力すると地区弁ユニットに出力するの
で、住棟受信機に遮断設定を行うことが可能である。
【0088】また、請求項5に係る発明によれば、住棟
受信機は、共通の伝送線を介して、各区画の火災警報手
段及び消火制御手段との間で伝送信号の送受信を行うの
で、建物全体の監視制御を信号伝送によって簡便に行う
ことができる。
【0089】また、請求項6に係る発明によれば、消火
制御手段は、作動信号を入力して地区弁ユニットに弁開
制御信号を出力した後に、復旧操作によって、地区弁ユ
ニットに弁閉制御信号を出力するので、消火活動による
火災に基づく煙や熱等が低下しても消火が完了するまで
放水を継続することができる。
【0090】また、請求項7に係る発明によれば、地区
弁ユニットは、システム異常時に弁開制御信号が供給さ
れ、且つ、スプリンクラヘッドの開放による給水管の2
次圧低下を検出すると、予作動弁を開放制御するので、
例えば火災感知器の信号が利用できない状況では、閉鎖
型スプリンクラヘッドの開放に基づいて放水を開始させ
ることができる。
【0091】また、請求項8に係る発明によれば、シス
テム異常時の弁開制御信号は、システム異常時の弁開制
御信号は、消火制御手段又は住棟受信機から供給される
ので、火災感知器の故障やシステムの伝送ダウン時にも
湿式のスプリンクラ設備の機能を担保することができ
る。
【0092】また、請求項9に係る発明によれば、試験
機能を備えた複数の火災感知器に対して遠隔試験を行う
試験手段を備え、感知器の遠隔試験を可能にしたので、
点検作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るスプリンクラ消火設
備の構成を示したブロック図である。
【図2】図1のスプリンクラ消火設備の火災時の動作を
示したフローチャートである。
【図3】図1のスプリンクラ消火設備の非火災時の動作
を示したフローチャートである。
【図4】図1のスプリンクラ消火設備の点検時の動作を
示したフローチャートである。
【図5】図1のスプリンクラ消火設備の2次圧低下時の
動作を示したフローチャートである。
【図6】図1のスプリンクラ消火設備の制御弁閉の時の
動作を示したフローチャートである。
【図7】図1の自動火災報知設備の異常時の動作を示し
たフローチャートである。
【図8】図1のドアホン12に外部試験器30をセット
して点検作業を行っている状態を示した図である。
【図9】本発明の実施形態2に係るプリンクラ消火設備
の構成を示したブロック図である
【図10】本発明の実施形態3に係るプリンクラ消火設
備の構成を示したブロック図である
【図11】本発明の実施形態4に係るプリンクラ消火設
備の構成を示したブロック図である。
【図12】本発明の実施形態5に係るプリンクラ消火設
備の構成を示したブロック図である。
【図13】本発明の実施形態6に係るプリンクラ消火設
備の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
10 感知器 12 ドアホン 14 火災受信機 16 感知器用中継器 18 予作動SP専用中継器 20 流水検知装置ユニット 22 端末用中継器 24 住棟受信機(R型受信機) 26 伝送線・制御線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定単位ごとに区画された建物における
    各区画に対して、 複数の火災感知器と、 該複数の火災感知器からの作動信号に基づいて火災警報
    動作を行う火災警報手段と、 前記複数の火災感知器からの作動信号を入力し、弁開制
    御信号を出力する消火制御手段と、 該消火制御手段の前記弁開制御信号によって、複数の閉
    鎖型スプリンクラヘッドへの給水管に設けられた予作動
    弁を開放する地区弁ユニットとを備え、 前記消火制御手段は、前記複数の火災感知器からの作動
    信号を入力して、該作動信号を前記火災警報手段に移報
    するとともに、前記地区弁ユニットに前記弁開制御信号
    を出力することを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】 所定単位ごとに区画された建物における
    各区画に対して、 複数の火災感知器と、 該複数の火災感知器からの作動信号に基づいて火災警報
    動作を行う火災警報手段と、 前記複数の火災感知器からの作動信号を入力し、弁開制
    御信号を出力する消火制御手段と、 該消火制御手段の前記弁開制御信号によって、複数の閉
    鎖型スプリンクラヘッドへの給水管に設けられた予作動
    弁を開放する地区弁ユニットとを備え、 前記火災警報手段は、前記複数の火災感知器からの作動
    信号を入力して、該作動信号を前記消火制御手段に移報
    し、 前記消火制御手段は、前記火災警報手段からの作動信号
    を入力し、前記地区弁ユニットに前記弁開制御信号を出
    力することを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】 前記火災警報手段は、前記作動信号が所
    定時間継続すると、建物全体を監視制御する住棟受信機
    に火災信号を出力することを特徴とする請求項1又は2
    記載のスプリンクラ消火設備。
  4. 【請求項4】 前記消火制御手段は、前記作動信号を入
    力すると、建物全体を監視制御する住棟受信機に前記作
    動信号を出力し、該住棟受信機から弁開制御信号を入力
    すると地区弁ユニットに出力することを特徴とする請求
    項1又は2記載のスプリンクラ消火設備。
  5. 【請求項5】 前記住棟受信機は、共通の伝送線を介し
    て、各区画の前記火災警報手段及び前記消火制御手段と
    の間で伝送信号の送受信を行うことを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載のスプリンクラ消火設備。
  6. 【請求項6】 前記消火制御手段は、前記作動信号を入
    力して地区弁ユニットに前記弁開制御信号を出力した後
    に、復旧入力によって、前記地区弁ユニットに弁閉制御
    信号を出力する請求項1乃至5の何れかに記載のスプリ
    ンクラ消火設備。
  7. 【請求項7】 前記地区弁ユニットは、システム異常時
    に弁開制御信号が供給され、且つ、前記スプリンクラヘ
    ッドの開放による給水管の2次圧低下を検出すると、前
    記予作動弁を開放制御することを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載のスプリンクラ消火設備。
  8. 【請求項8】 システム異常時の弁開制御信号は、前記
    消火制御手段又は前記住棟受信機から供給されることを
    特徴とする請求項7記載のスプリンクラ消火設備。
  9. 【請求項9】 前記複数の火災感知器はそれぞれ試験機
    能を備えており、前記複数の火災感知器に対して遠隔試
    験を行う試験手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至8の何れかに記載のスプリンクラ消火設備。
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