JP2002328663A - クロストーク防止方法及びディスプレイ装置 - Google Patents

クロストーク防止方法及びディスプレイ装置

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JP2002328663A
JP2002328663A JP2001134558A JP2001134558A JP2002328663A JP 2002328663 A JP2002328663 A JP 2002328663A JP 2001134558 A JP2001134558 A JP 2001134558A JP 2001134558 A JP2001134558 A JP 2001134558A JP 2002328663 A JP2002328663 A JP 2002328663A
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signal
pixel
plasma
electro
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Susumu Tsuchida
進 土田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原色や補色表示を行った場合に画面上に生じる
クロストークを防止する。 【解決手段】SSC補正部40では、三原色信号DR,
DG,DBを用いて、画素毎の色系統の判別と画素を構成
する色の信号レベル差を算出し、判別した色系統毎に、
信号レベル差を表示パネル部15の列方向に1画面分積
分して積分値を画素列毎に求め、この積分値を用いて、
原色成分に対しては原色成分を高くしたり補色成分を低
くなるように三原色信号を補正する。補色成分に対して
は補色成分を低くしたり、反対色成分を高く補正する。
また、各色系統の画素数を列方向に1画面分カウントし
た値に基づいても補正を行う。DDC補正部42では、
画素毎に最も成分の高い色を検出して、他の色の信号レ
ベルとのレベル差に応じて、最も成分の高い色の成分が
高くなるように補正する。補正後の三原色信号を用いて
表示パネル部15を駆動することでクロストークを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クロストーク防
止方法およびディスプレイ装置に関する。詳しくは、画
素毎に色系統や信号レベル差を判別して、判別結果に基
づき画像信号の信号レベルを補正することで、上下方向
に尾引状に生ずる補色のクロストークや色純度の低下を
生ずるクロストークを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ装置では、例えば家
庭内で確保できる設置スペースを考慮すると共に迫力あ
る映像を得ることができるように、プラズマ表示装置
(PDP:Plasma Display Panel)やプラズマアドレス型
液晶表示装置(PALC:PlasmaAddress Liquid Crysta
l Display)が実用化されている。このプラズマアドレ
ス型液晶表示装置は、高輝度,高コントラストであるT
FT(Thin Film Transistor)液晶表示装置の長所を生か
すと共に、液晶素子のアドレス電極としてプラズマ放電
ガスを用いることで、PDPの製造技術を流用すること
により大画面表示を実現することが可能とされている。
【0003】ここで、図7を用いてプラズマアドレス型
液晶表示装置の構造について説明する。プラズマアドレ
ス型液晶表示装置(以下「PALC」という)は、プラ
ズマアドレス型液晶表示素子部11の両面に偏光フィル
ム12,13が貼着されて表示パネル部15が形成され
ており、表示パネル部15の背面側にはバックライト1
6が設けられている。
【0004】図8は、プラズマアドレス型液晶表示素子
部11の構造を示す図である。プラズマアドレス型液晶
表示素子部11は、表示セル21と、プラズマセル22
と、それら両者の間に誘電体シート23を介在させた積
層構造を有している。この誘電体シート23は、表示セ
ル21を駆動するために薄くする必要があり、例えば5
0μm程度の板厚を有する薄板ガラス等で構成される。
【0005】表示セル21は、ガラス基板(表示セル基
板)211を用いて構成される。表示セル基板211の
内面側には、透明導電材料からなるストライプ状のデー
タ電極212が所定の間隔を持って列方向に並列して複
数形成される。さらに、データ電極212が形成された
表示セル基板211の内面側には、三原色からなるスト
ライプ状のカラーフィルタ213が、各色のストライプ
をデータ電極212に重なり合わせて設けられる。この
ようにデータ電極212やカラーフィルタ213が設け
られた表示セル基板211は、スペーサ(図示せず)に
よって所定の間隙を保持した状態で誘電体シート23に
接合されると共に、表示セル基板211と誘電体シート
23の間隙には、電気光学材料としての液晶が充填され
て液晶層214が形成される。
【0006】プラズマセル22は、ガラス基板(プラズ
マセル基板)221を用いて構成される。プラズマセル
基板221の内面側には、リブ222が所定の間隔を持
って行方向に並列して複数形成されて、複数の走査溝2
23が形成される。なお、走査溝223は、プラズマセ
ル基板221を行方向に切削加工することで形成するも
のしても良い。各走査溝223内には、ストライプ状の
アノード電極224Aとカソード電極224Kが所定の
間隔を持って形成される。このプラズマセル基板221
は、リブ222によって所定の間隙を保持した状態で誘
電体シート23に接合されると共に、プラズマセル基板
221と誘電体シート23が接合されることにより密封
された走査溝223には、イオン化可能なガス例えばヘ
リウムガスなどの混合希ガスが封入される。ここで、走
査溝223内のアノード電極224Aとカソード電極2
24Kのそれぞれに所定の電圧が印加されると、両者間
にプラズマ放電が発生されて、行方向のプラズマチャネ
ルが形成される。
【0007】ここで、1つのプラズマチャネルと、列方
向に形成された隣接する3つのデータ電極212、すな
わち赤色フィルタと緑色フィルタと青色フィルタと対応
する3つのデータ電極212との交差部分によって1画
素が構成される。このため、表示パネル10は、データ
電極212と、プラズマチャネル数すなわち走査溝22
3の数に応じた数の画素を有することとなり、HDTV
方式の信号を用いて画像表示を行う場合、走査溝223
は走査線の数(例えば約1080本)だけ形成される。
また、データ電極は画素数(例えば1920画素)の3
倍だけ形成される。
【0008】ここで、カソード電極224Kの1つに例
えば−300Vの電圧を印加すると共にアノード電極2
24Aを接地しておくものとすると、プラズマ放電が生
じると共に、このプラズマ放電を生じた走査溝223内
でプラズマチャネルが形成される。
【0009】図9はプラズマチャネルの等価回路を示し
ている。図9Aに示すようにアノード電極224Aを接
地して、カソード電極224Kにカソード電圧Vk(例
えば−300V)を印加することでプラズマ放電を生じ
させると、走査溝223内にプラズマチャネルが形成さ
れる。このプラズマチャネルは仮想電極となり、図9B
に示すように、アノード電極224Aとカソード電極2
24Kとプラズマチャネルをそれぞれソース,ゲート,
ドレインとしたトランジスタをオン状態としたものとな
る。このため、データ電極212に画素駆動用の映像信
号電圧Vsを印加すると、プラズマチャネルが形成され
ている走査溝223と映像信号電圧Vsが印加されてい
るデータ電極212との交差部分に、駆動電圧Vdが印
加されることとなる。
【0010】また、プラズマ放電が終了されると、プラ
ズマチャネルが消失して仮想電極側の電位が浮遊電位と
なる。このため、駆動電圧Vdによって駆動された交差
部分の液晶分子配向状態が、次に駆動電圧Vdの印加ま
で保持される。このように、プラズマチャネルの形成と
データ電極への映像信号電圧Vsの供給によって液晶層
214が交差部分単位で駆動される。
【0011】また、例えば液晶層214と誘電体シート
23の誘電率が略同等であり、誘電体シート23の厚さ
が液晶層214の10倍程度であるときには、液晶層2
14に印加される電圧は、データ電極に印加される駆動
電圧の約1/10倍となる。図10は、液晶層214に
対する駆動電圧Vdとバックライト16から放射された
光の表示パネル部15における透過率の関係を示してお
り、液晶層214に印加される電圧がデータ電極に印加
される駆動電圧の約1/10倍であることから、例えば
透過率を「0%」とするときには70V程度の駆動電圧
が必要となる。
【0012】このように、プラズマチャネルの形成する
走査溝を映像信号の1水平ライン毎に順次切り換える共
に、1水平ライン分の映像信号に基づき画素毎に三原色
毎のデータ電圧を生成して列方向に並ぶデータ電極21
2に供給して、色毎に駆動電圧を0V〜70V程度の範
囲内で制御することにより、表示パネル10における透
過率が各画素の色毎に映像信号に基づいて制御されて、
二次元カラー画像表示を行うことができる。また、この
ような構成および駆動動作を行うことで、薄型、軽量か
つ大画面のディスプレイ装置を構成できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスプレ
イ装置では、薄型、軽量かつ大画面だけでなく、高精細
化も図られている。例えば高精細テレビ(HDTV)で
は、水平方向の画素数が1920画素と多くなってきて
おり、このような高精細な画像を表示するディスプレイ
装置では、隣接する画素との間隔が狭くなる。
【0014】ここで、駆動電圧を印加しない場合にバッ
クライトからの光が透過するノーマリホワイト特性のP
ALCを用いて、図11に示すように輝度50%の灰色
表示領域内に矩形状の赤色表示領域を設けた画像表示を
行う場合、駆動電圧と透過率の関係が図10に示す特性
であるものとすると、赤色表示領域においては、図12
Aに示すように、赤のデータ電極部分で駆動電圧Vdが
10Vとなり、隣接する青と緑のデータ電極部分での駆
動電圧Vdが70Vになる。このように駆動電圧Vdを印
加すると、隣接する画素との間隔が狭くなっていること
から、灰色表示領域では、赤色部分が左右に隣接する緑
色部分および青色部分の黒側の駆動電圧の影響を受け
て、赤色部分の左右隣接部側での透過率が図12Bに示
すように低下されて、黒方向に若干引き下げてしまう。
したがって、図11の斜線で示すように、灰色表示領域
における赤色表示領域の上下部分(赤色表示領域に対し
てデータ電極方向の部分)では、透過率の低下により赤
の補色であるシアン色(緑と青の2成分の合成色)のク
ロストーク(SSC:Side to Side Crosstalk)が発生
するという問題が生じてしまう。
【0015】次に、輝度50%の灰色表示領域内に、矩
形状のシアン色(赤色の補色)表示領域を設けた画像表
示を行う場合、シアン色表示領域においては、図13A
に示すように、緑と青のデータ電極部分で駆動電圧Vd
が10Vとなり、赤のデータ電極部分での駆動電圧Vd
が70Vになる。しかし、シアン色表示領域の上下に位
置する灰色領域では、赤色部分の黒側の駆動電圧の影響
を受けて、赤色部分の左右隣接部側での透過率が図13
Bに示すように低下されて、黒方向に若干引き下げてし
まう。このため、矩形状の赤色表示領域を設ける場合と
同様に、灰色表示領域におけるシアン色表示領域の上下
部分(シアン色表示領域に対してデータ電極方向の部
分)では、透過率の低下によりシアン色のクロストーク
が発生するという問題が生じてしまう。
【0016】また、輝度50%の灰色表示領域内に矩形
状の赤色表示領域を設けた場合における赤色表示領域に
ついて考えると、図14Aに示すように、赤のデータ電
極のみが10Vの駆動電圧となり、隣接する青と緑のデ
ータ電極が70Vになる。このような駆動電圧を印加し
た場合には、表示する色部分を駆動するための電圧が左
右に隣接する色部分にも影響を及ぼすようになってく
る。このため、赤色表示領域では、赤色部分が左右に隣
接する緑色部分および青色部分の黒側の駆動電圧の影響
を受けて、表示色である赤色部分の左右隣接部側での透
過率が図14Bに示すように低下されて、黒方向に若干
引き下げてしまう。したがって、赤色表示領域では、赤
の色純度が黒側に低下してしまうというクロストーク
(DDC:Data Diffusion Crosstalk)が発生してしま
う。なお、矩形状のシアン色表示領域を設けるものとし
た場合には、赤色部分のみが70Vの高い電圧になる
が、この黒側の駆動電圧の影響は、表示色である青色部
分と緑色部分の片側だけ与えられるものとなり影響が少
ない。このため、クロストークによるシアン色表示領域
での色純度劣化は少ないものとなる。そこで、本発明で
は、このような原色や補色表示を行った場合に画面上に
生じるクロストークを防止できるクロストーク防止方法
およびディスプレイ装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクロスト
ーク防止方法は、電気光学材料層を有すると共に該電気
光学材料層の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フ
ィルタを備えた表示セルと、行状の放電チャネルを備え
たプラズマセルとを、電気光学材料層の他方の面側をプ
ラズマセル側として誘電体シートを介して積層し、複数
の放電チャネルを順次繰り返し選択して駆動することに
よりプラズマ放電を発生させると共に、画像信号に基づ
きデータ電圧を生成してデータ電極に供給することで、
プラズマ放電の生じた放電チャネルとデータ電極が交差
する部分の電気光学材料層に対して、データ電圧に応じ
た書き込みを行うことで画像表示を行うものとし、表示
される画像に対して、画素毎に色系統の判別を行うと共
に、画素毎に画素を構成する色の信号レベル差を算出す
るものとし、判別された色系統毎に、算出された信号レ
ベル差を、列方向に1画面分積分して積分値を画素列毎
に求め、色系統の判別および信号レベル差の算出が行わ
れた画像の画像信号に対して、画素列毎に積分値を用い
て、原色成分に対しては該原色成分を高く、および/ま
たは該原色成分の補色成分を低くなるように補正を行う
ものとし、補色成分に対しては該補色成分を低く、およ
び/または該補色成分の反対色成分を高くなるように補
正するものである。
【0018】また、判別された色系統の画素数を列方向
に1画面分カウントしてカウント値を算出し、色系統の
判別および色系統毎に画素数がカウントされた画像の画
像信号に対して、画素列毎にカウント値に基づいた補正
を行うものである。
【0019】またディスプレイ装置は、電気光学材料層
を有すると共に該電気光学材料層の一方の面に複数の列
状のデータ電極と色フィルタを備えた表示セルと、行状
の放電チャネルを備えたプラズマセルとを、電気光学材
料層の他方の面側をプラズマセル側として誘電体シート
を介して積層し、プラズマ放電の生じた放電チャネルと
データ電極が交差する部分の電気光学材料層に対して、
データ電極に供給されたデータ電圧に応じて書き込みを
行うことで、画像表示を行う表示手段と、複数の放電チ
ャネルを順次繰り返し選択して駆動することによりプラ
ズマ放電を発生させるプラズマ駆動手段と、画像信号に
基づきデータ電圧を生成してデータ電極に供給する表示
駆動手段とを備えたディスプレイ装置であって、表示手
段で表示される画像に対して、画素毎に色系統の判別を
行う色判別手段と、表示手段で表示される画像に対し
て、画素毎に画素を構成する色の信号レベル差を算出す
る演算手段と、色判別手段で判別された色系統毎に、演
算手段で算出された信号レベル差を、列方向に1画面分
積分して記憶する記憶手段と、色系統の判別および信号
レベル差の算出が行われた画像の画像信号に対して、画
素列毎に積分値を用いて、原色成分に対しては該原色成
分を高く、および/または該原色成分の補色成分を低く
なるように補正を行うものとし、補色成分に対しては該
補色成分を低く、および/または該補色成分の反対色成
分を高くなるように信号レベルの補正を行う第1信号レ
ベル補正手段とを有するものである。
【0020】また、色判別手段で判別された色系統毎
に、判別された画素数を列方向に1画面分カウントして
カウント値を算出する計数手段と、色系統の判別および
色系統毎に画素数がカウントされた画像の画像信号に対
して、画素列毎に計数手段でのカウント値に基づき信号
レベルの補正を行う第2信号レベル補正手段を有するも
のである。
【0021】さらに、この発明係るクロストーク防止方
法は、電気光学材料層を有すると共に該電気光学材料層
の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フィルタを備
えた表示セルと、行状の放電チャネルを備えたプラズマ
セルとを、電気光学材料層の他方の面側をプラズマセル
側として誘電体シートを介して積層し、複数の放電チャ
ネルを順次繰り返し選択して駆動することによりプラズ
マ放電を発生させると共に、画像信号に基づきデータ電
圧を生成してデータ電極に供給することで、プラズマ放
電の生じた放電チャネルとデータ電極が交差する部分の
電気光学材料層に対して、データ電圧に応じた書き込み
を行うことで画像表示を行うものとし、画像信号に対し
て、画素毎に該画素を構成する色の最も成分の高い色を
検出すると共に、該検出された色の信号レベルを他の色
の信号レベルとのレベル差に応じて、色の成分が高くな
るように補正することで、最も成分の高い色の色純度の
劣化を防止するものである。
【0022】またディスプレイ装置は、電気光学材料層
を有すると共に該電気光学材料層の一方の面に複数の列
状のデータ電極と色フィルタを備えた表示セルと、行状
の放電チャネルを備えたプラズマセルとを、電気光学材
料層の他方の面側をプラズマセル側として誘電体シート
を介して積層し、プラズマ放電の生じた放電チャネルと
データ電極が交差する部分の電気光学材料層に対して、
データ電極に供給されたデータ電圧に応じて書き込みを
行うことで、画像表示を行う表示手段と、複数の放電チ
ャネルを順次繰り返し選択して駆動することによりプラ
ズマ放電を発生させるプラズマ駆動手段と、画像信号に
基づきデータ電圧を生成してデータ電極に供給する表示
駆動手段とを備えたディスプレイ装置であって、画像信
号を用いて、画素毎に該画素を構成する色の最も成分の
高い色を検出する検出手段と、検出手段で検出された色
の信号レベルを他の色の信号レベルとのレベル差に応じ
て、色の成分が高くなるように補正する信号レベル補正
手段とを備えるものである。
【0023】この発明においては、表示される画像に対
して、画素毎に色系統が赤,緑,青の原色系統であるか
シアン,マゼンタ,黄色の補色系統であるかが判別され
ると共に、画素毎に画素を構成する三原色の信号レベル
と例えば中央値との信号レベル差が算出されて、判別さ
れた色系統毎に、算出された信号レベル差が、列方向に
1フィール分画素列毎に加算されて積分値が求められ
る。この色系統の判別や信号レベル差の算出が行われた
1フィールドの画像信号に対して、画素列毎に原色成分
に対しては、この原色成分を高く、および/またはこの
原色成分の補色成分を低くなるように積分値を用いて補
正が行われ、補色成分に対しては、この補色成分を低
く、および/またはこの補色成分の反対色の原色成分を
高くするように補正が行われる。また、判別された色系
統の画素数が列方向に1フィールド分カウントされて、
カウント値に基づいても画像信号の信号レベルが画素列
毎に補正される。
【0024】さらに、画素毎に三原色の中から最も成分
の高い色が検出されると共に、この最も成分の高い色の
成分が高くなるように、他の色の信号レベルとのレベル
差に応じて、最も成分の高い色の信号レベルが補正され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明の実施の一形態について説明する。図1はディスプレ
イ装置の構成を示す図である。チューナ部31では、動
作制御部50からの制御信号CTtuに基づき放送番組や
配信番組の選局を行う。ここで、番組を選局したとき
に、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)規
格に応じて符号化されている符号化信号DEVtuがチュ
ーナ部31から出力されるときには、この符号化信号D
EVtuをデコーダ33に供給する。また番組を選局した
ときに輝度信号と色差信号からなるディジタルの映像信
号DVtuがチューナ部31から出力されるときには、こ
の映像信号DVtuを信号選択部34に供給する。
【0026】外部機器から信号入力部32に符号化信号
DEVinが供給されたときには、この符号化信号DEV
inをデコーダ33に供給すると共に、映像信号DVinが
供給されたときには、この映像信号DVinを信号選択部
34に供給する。
【0027】デコーダ33では、符号化信号DEVtu,
DEVinの復号化処理を行い、輝度信号と色差信号から
なるディジタルの映像信号DVmを生成して信号選択部
34に供給する。なお、デコーダ33の動作は動作制御
部50からの制御信号CTmpによって制御される。
【0028】信号選択部34では、動作制御部50から
の制御信号CTsに基づき、チューナ部31から供給さ
れた映像信号DVtuや、信号入力部32から供給された
映像信号DVin、あるいはデコーダ33から供給された
映像信号DVmのいずれかを選択して映像信号DVsとし
て信号変換部35に供給する。
【0029】信号変換部35は、メモリを用いて構成さ
れており、信号選択部34から供給された映像信号DV
sのメモリへの書き込みやメモリに書き込まれた信号の
読み出し制御および補間処理等を、動作制御部50から
の制御信号CTcに基づいて行うことにより、映像信号
DVsを所望の方式の映像信号DVcに変換する。例え
ば、有効走査線数480本でインタレース方式である4
80iの映像信号や有効走査線数1080本でインタレ
ース方式である1080iの映像信号等を、有効走査線
数1080本でプログレッシブ方式である1080pの
映像信号DVcに変換する。この信号変換部35で得ら
れた映像信号DVcは、映像信号処理部36に供給され
る。また、信号変換部35では、映像信号DVcに対応
する同期信号SCを生成して液晶コントローラ46に供
給する。
【0030】映像信号処理部36では、動作制御部50
からの制御信号CTgに基づき、映像信号DVsに対して
カラー調整やヒュー調整等を行う。さらに、逆マトリッ
クス処理を行い、8ビットの量子化精度を有したディジ
タルの三原色信号DR,DG,DBを生成する。この映像
信号処理部36で生成された三原色信号DR,DG,DB
は、SSC補正部40に供給される。
【0031】SSC補正部40では、三原色信号DR,
DG,DBに対して、原色表示や補色表示を行った場合に
原色表示領域や補色表示領域の上下部分に生じるクロス
卜ーク(SSC)を除くための信号レベル補正を行う。
このSSC補正部40でレベル補正が行われた信号は、
三原色信号DRa,DGa,DBaとしてDDC補正部42に
供給される。
【0032】DDC補正部42では、三原色信号DRa,
DGa,DBaに対して原色表示領域の色純度を劣化させる
クロストーク(DDC)を除くための信号レベル補正を
行う。このDDC補正部42でレベル補正が行われた信
号は、三原色信号DRb,DGb,DBbとしてコラムドライ
バ45に供給される。
【0033】コラムドライバ45では、1水平期間(信
号変換部35で1080pの映像信号に変換したときに
は1920画素分)の三原色信号DRb,DGb,DBbをラ
ッチして、このラッチされた1水平期間分の三原色信号
DRb,DGb,DBbに基づき1水平期間分の画素の色毎の
アナログデータ電圧VR1〜VRp(pは画素数)、VG1〜
VGp,VB1〜VBpを生成する。この生成したデータ電圧
VR1〜VRpを、プラズマアドレス型液晶表示素子部11
における各画素の赤色フィルタのデータ電極212にそ
れぞれ供給すると共に1水平期間保持する。同様に、デ
ータ電圧VG1〜VGpを、プラズマアドレス型液晶表示素
子部11における各画素の緑色フィルタのデータ電極2
12にそれぞれ供給すると共に1水平期間保持する。ま
た、データ電圧VB1〜VBpを、プラズマアドレス型液晶
表示素子部11における各画素の青色フィルタのデータ
電極212にそれぞれ供給すると共に1水平期間保持す
る。さらに、コラムドライバ45では、後述する液晶コ
ントローラ46から供給された反転制御信号RCに基づ
き、データ電圧VR1〜VRp、VG1〜VGp,VB1〜VBpの
極性を1ライン毎および1フィールド毎に反転させて、
表示パネル部15の液晶層214での焼き付き現象を防
止する。
【0034】液晶コントローラ46はPLL回路を有し
ており、信号変換部35から供給された同期信号SCに
同期する所定周波数のクロック信号SKを生成する。こ
のクロック信号SKを映像信号処理部36やSSC補正
部40やDDC補正部42およびコラムドライバ45等
に供給して、このクロック信号SKを用いて各部を動作
させることにより、各部の処理タイミングを同期させ
る。また、プラズマアドレス型液晶表示素子部11では
データ電圧VR1〜VRp、VG1〜VGp,VB1〜VBpの極性
を反転させる反転制御信号RCを生成してコラムドライ
バ45に供給する。さらに、液晶コントローラ46で
は、動作制御部50からの制御信号CTjに基づき、プ
ラズマアドレス型液晶表示素子部11の1つの走査溝2
23でプラズマ放電を生じさせると共にプラズマ放電を
生じる走査溝223を、1ライン目から順次切り換える
走査信号RLを生成してプラズマドライバ47に供給す
る。
【0035】プラズマドライバ47には電源部48が接
続されており、この電源部48からは、走査溝223内
でプラズマ放電を生じさせるために必要なカソード電圧
Vkの供給が行われる。プラズマドライバ47では、液
晶コントローラ46から供給された走査信号RLに基づ
き、電源部48から供給されたカソード電圧Vkを、1
ライン目の走査溝223のカソード電極224Kから1
080ライン目の走査溝223のカソード電極224K
まで順次切り換えて供給する。
【0036】図2は、プラズマドライバ47の概略構成
を示しており、プラズマドライバ47のスイッチ制御回
路471では、液晶コントローラ46から供給された走
査信号RLに基づき、カソード電圧Vkを供給するカソ
ード電極224Kを切り換えるためのスイッチ信号PW
-1〜PW-q(q:ライン数)を生成して、NMOS型の
トランジスタ472-1〜472-qのゲートに供給する。
トランジスタ472-1〜472-qのト゛レインは、プラズ
マアドレス型液晶表示素子部11のカソード電極224
K-1〜224K-qと接続される。また、トランジスタ4
72-1〜472-qのト゛レインは、ドレイン抵抗473-1
〜473-qを介してアノード電極224A-1〜224A
-qと接続されると共に、アノード電極224A-1〜22
4A-qは接地される。さらに、トランジスタ472-1〜
472-qのソースは、定電流回路474に接続される。
また、電源部48から供給されたカソード電圧Vk(例
えば−300V)は、定電流回路474に供給される。
【0037】ここで、スイッチ信号PW-1によってトラ
ンジスタ472-1をオン状態とすると共に、スイッチ信
号PW-2〜PW-qによってトランジスタ472-2〜47
2-qをオフ状態とすると、プラズマアドレス型液晶表示
素子部11のカソード電極224K-1のみに−300V
が印加されて、走査溝223-1内でのみプラズマ放電が
生じる。また、プラズマ放電によってトランジスタに流
れる電流は、定電流回路474で一定の電流値に制限さ
れて、安定した放電が行われる。次に、スイッチ信号P
W-2によってトランジスタ472-2をオン状態とすると
共にスイッチ信号PW-1,PW-3〜PW-qによってトラ
ンジスタ472-1,472-3〜472-qをオフ状態とす
ると、プラズマアドレス型液晶表示素子部11のカソー
ド電極224K-2のみに−300Vが印加されて、走査
溝223-2内でのみプラズマ放電が生じる。以下同様に
して、オン状態とされるトランジスタを順次切り換える
ことで、プラズマ放電を生じる走査溝223を、1ライ
ン目から順次切り換えることができる。
【0038】ここで、図3Aに示すように、時点t1〜
t2までの期間中(例えば約10μs)にスイッチ信号P
W-1のみがハイレベル「H」とされるとトランジスタ4
72-1がオン状態とされて、カソード電極224K-1に
は、図3Dに示すようにカソード電圧Vkが印加される
ことにより、1ライン目である走査溝223-1でプラズ
マ放電が安定して行われる。また、図3Bに示すよう
に、時点t3〜t4までの期間中にスイッチ信号PW-2の
みがハイレベル「H」とされるとトランジスタ472-2
のみがオン状態とされて、カソード電極224K-2に
は、図3Eに示すようにカソード電圧Vkが印加される
ことにより、2ライン目である走査溝223-2でプラズ
マ放電が安定して行われる。さらに、図3Cに示すよう
に、時点t5〜t6までの期間中にスイッチ信号PW-3の
みがハイレベル「H」とされるとトランジスタ472-3
のみがオン状態とされて、カソード電極224K-3に
は、図3Fに示すようにカソード電圧Vkが印加され
て、3ライン目である走査溝223-3でプラズマ放電が
安定して行われる。以下同様にして、最後のラインであ
る走査溝223-qまで順次プラズマ放電を行わせる。
【0039】ここで、例えば画面表示を黒色表示とする
場合、図3Gに示すように「70V」のデータ電圧V
R,VG,VBをそれぞれプラズマアドレス型液晶表示素
子部11のデータ電極212R,212G,212Bに供
給する。このデータ電圧VR,VG,VBは、走査溝内で
プラズマ放電が開始されるタイミングに合わせて供給が
行われる。すなわち、時点t1でカソード電極224K-
1にカソード電圧Vkが印加されて、ほぼ時点t1aでプラ
ズマ放電が開始されるときには、このプラズマ放電の開
始タイミングに合わせてデータ電圧を表示画像に応じた
電圧レベルに設定する。
【0040】この時点t1aのタイミングで走査溝223
-1内にプラズマ放電が生じると、プラズマチャネルが仮
想電極となってアノード電極224Aの電位となり、走
査溝223-1とデータ電極212R,212G,212B
との交差部分に70Vの駆動電圧Vdが印加される。こ
のように70Vの駆動電圧Vdが液晶層214に印加さ
れると、図10に示すように透過率が「0%」となり、
1ライン目が黒色表示となる。次に、走査溝223-1で
のプラズマ放電を終了させると共に走査溝223-2でプ
ラズマ放電を生じさせると、走査溝223-1とデータ電
極212R,212G,212Bとの交差部分への駆動電
圧Vdの印加が停止されて、液晶層214の液晶分子の
並び状態が保持されることから、1ライン目が黒色表示
で保持される。また、走査溝223-2とデータ電極21
2R,212G,212Bとの交差部分に駆動電圧Vdが印
加される。ここで、駆動電圧Vdは、反転制御信号RC
によって1ライン毎および1フィールド毎に極性が反転
されることから、駆動電圧Vdは「−70V」となる。
このため、走査溝223-2とデータ電極212R,21
2G,212Bとの交差部分でも透過率が「0%」とされ
ることから、2ライン目も黒色表示とされる。以下同様
にして、画面表示を黒色表示とすることができる。ま
た、赤色表示を行うときには、赤色フィルタに対応する
データ電極212Rに「10V」あるいは「−10V」
のデータ電圧VRを供給すれば、駆動電圧Vdは「10
V」となって、走査溝223とデータ電極212Rとの
交差部分で透過率が「100%」とされることから、後
述するバックライト16から放射された光が赤色フィル
タを介して透過することとなり赤色表示を行うことがで
きる。また、駆動電圧Vdの極性が1ライン毎および1
フィールド毎に反転されて交流化されているので、液晶
層214での焼き付きを防止できる。
【0041】図1の電源部48では、上述のようにプラ
ズマドライバ47にカソード電圧Vkを供給すると共
に、表示パネル部15を照明するためのバックライト1
6への電力供給を行う。また、信号処理等を行う各部に
対しても電力供給を行う。なお、バックライト16への
電力供給やプラズマドライバ47へのカソード電圧Vk
の供給は、動作制御部50からの制御信号CTswに応じ
て行う。また、バックライト16では、電源部48から
供給された電力を利用して、白色かつ均一の明るさの光
で表示パネル部15を照明する。
【0042】動作制御部50には、操作部51が接続さ
れており、操作部51からの操作信号に基づき、各種の
制御信号CTtu,CTmp,CTs,CTc,CTg,CT
j,CTswを生成して、各部の動作を制御することによ
り、操作部51の操作に応じた動作をディスプレイ装置
で行わせる。
【0043】次に、SSC補正部40およびDDC補正
部42で行われるクロストーク防止動作について説明す
る。図4はSSC補正部40の構成を示しており、SS
C補正部40は、赤色信号DRの信号レベル補正を行う
赤補正部40Rと、緑色信号DGの信号レベル補正を行う
緑補正部40Gと、青色信号DBの信号レベル補正を行う
青補正部40Bを有しており、図4では、赤補正部40R
を詳細に示している。
【0044】映像信号処理部36から供給されたディジ
タルの三原色信号DR,DG,DBは、中央値検出回路4
01と色系統判別回路402および演算回路403に供
給される。また、赤色信号DRは遅延回路404に供給
される。
【0045】中央値検出回路401では、1水平ライン
内での三原色信号DR,DG,DBの最大値と最小値を検
出して、検出された最大値と最小値から中央値Mを求め
て色系統判別回路402に供給する。
【0046】色系統判別回路402では、三原色信号D
R,DG,DBと中央値Mとの差分を算出して、算出され
た色毎の差分値から、赤・緑・青の原色系統およびシア
ン・マゼンタ・黄の補色系統のいずれに属するか、ある
いはクロストーク(SSC)を発生しない無彩色系統で
あるかを判別する。
【0047】ここで、オフセット値Dfsを設定して、色
毎の差分値とオフセット値Dfsの関係から以下のように
色系統判別を行う。例えば、式(1)に示す3つの条件
を満たすときには赤色の原色系統と判別する。 DR−M>Dfs ,DG−M<−Dfs,DB−M<−Dfs ・・・(1)
【0048】また、式(2)に示す3つの条件を満たす
ときには緑色の原色系統と判別する。同様に式(3)に
示す3つの条件を満たすときには青色の原色系統、式
(4)に示す3つの条件を満たすときにはシアンの補色
系統、式(5)に示す3つの条件を満たすときにはマゼ
ンタの補色系統、式(6)に示す3つの条件を満たすと
きには黄色の補色系統と判別する。
【0049】 DR−M<−Dfs,DG−M>Dfs ,DB−M<−Dfs ・・・(2) DR−M<−Dfs,DG−M<−Dfs,DB−M>Dfs ・・・(3) DR−M<−Dfs,DG−M>Dfs ,DB−M>Dfs ・・・(4) DR−M>Dfs ,DG−M<−Dfs,DB−M>Dfs ・・・(5) DR−M>Dfs ,DG−M>Dfs ,DB−M<−Dfs ・・・(6) さらに、式(1)〜式(6)の条件を満たさないときに
は、無彩色系統を判別する。
【0050】このようにして、画素毎の色系統判別を行
い、判別結果を示す判別信号CCを信号セレクタ405
および色系統カウンタ406-1〜406-6に供給する。
【0051】演算回路403では、画素毎に式(7)の
演算を行い、演算結果である演算値MEを信号セレクタ
405の可動端子に供給する。 ME=(DR−M)+(DG−M)+(DB−M) ・・・(7)
【0052】信号セレクタ405では、判別信号CCに
基づき可動端子を切り換えて、演算回路403で算出さ
れた演算値MEを加算器407-1〜407-6に供給す
る。ここで、判別信号CCによって赤の原色系統と判別
されたことが示されているときには、演算値MEを加算
器407-1に供給する。また緑の原色系統と判別された
ことが示されたときには、演算値MEを加算器407-2
に供給する。同様に、青色の原色系統、シアンの補色系
統、マゼンタの補色系統、黄の補色系統と判別されたこ
とが示されたときには加算器407-3,407-4,40
7-5,407-6に演算値MEを供給する。
【0053】加算器407-1には、1水平期間の画素数
分のデータを記憶するラインメモリ408-1が接続され
ていると共に、この加算器407-1には、ラインメモリ
408-1の出力データERが供給されており、信号セレ
クタ405から供給された演算値MEと出力データER
を加算してラインメモリ408-1に供給する。このた
め、ラインメモリ408-1には、赤色の原色系統と判別
された画素の演算値MEが垂直方向に加算されて保持さ
れることとなる。
【0054】同様に、加算器407-2には、ラインメモ
リ408-2が接続されていると共に、この加算器407
-2には、ラインメモリ408-2の出力データEGが供給
されて、ラインメモリ408-2には、緑色の原色系統と
判別された画素の演算値MEが垂直方向に加算されて保
持される。
【0055】加算器407-3〜407-6,ラインメモリ
408-3〜408-6も同様に構成されて、ラインメモリ
408-3〜408-6には、それぞれ青色の原色系統やシ
アン・マゼンタ・黄の補色系統と判別された画素の演算
値MEが垂直方向に加算されて保持される。
【0056】ここで、三原色信号DR,DG,DBが8ビ
ットのディジタル信号であり、信号値が「0」〜「25
5」のとき、例えば図11に示すように50%の灰色背
景に赤色の矩形表示を行うものとすると、中央値Mが1
28となると共に、赤色の映像期間では、式(1)の条
件を満たすことから、721画素目から1200画素目
までの480画素に対して、式(7)の演算が行われ
て、 ME=(255−128)+(0−128)+(0−128)
=−129 演算値MEは「−129」となると共に、この算出され
た演算値MEが、251ライン目から830ライン目ま
での580ライン区間分だけ垂直方向に加算されて、ラ
インメモリ408-1に記憶されることとなる。
【0057】ラインメモリ408-1の出力データER
は、上述したように加算器407-1に供給されると共
に、乗算器409-1にも供給される。同様にラインメモ
リ408-2〜408-6の出力データEG,EB,EC,
EM,EYは乗算器409-2〜409-6に供給される。
乗算器409-1〜409-6には係数発生回路410が接
続されており、乗算器409-1には係数「−k11」が供
給される。また、乗算器409-2〜409-6には係数
「−k12」〜「−k16」が供給される。
【0058】乗算器409-1では、ラインメモリ408
-1の出力データERと係数「−k11」を乗算して、得ら
れた乗算結果を加算器416に供給する。また、乗算器
409-2では、ラインメモリ408-2の出力データEG
と係数「−k12」を乗算して、得られた乗算結果を加算
器416に供給する。同様に、乗算器409-3〜409
-6では、ラインメモリ408-3〜408-6の出力データ
EB,EC,EM,EYと係数「-k13」〜「-k16」を
乗算して、得られた乗算結果を加算器416に供給す
る。
【0059】色系統カウンタ406-1では、判別信号C
Cに基づき、赤の原色系統と判別された回数を画素順単
位で1画面分カウントする。また、色系統カウンタ40
6-2では、判別信号CCに基づき、緑の原色系統と判別
された回数を画素順単位で1画面分カウントする。同様
に色系統カウンタ406-3〜406-6では、それぞれ青
の原色系統およびシアン・マゼンタ・黄の補色系統毎
に、判別された回数をカウントする。ここで、1画面分
のカウントが終了したとき、色系統カウンタ406-1か
らカウント値FRを乗算器411-1に供給する。また、
色系統カウンタ406-2からカウント値FGを乗算器4
11-2に供給する。同様に、色系統カウンタ406-3〜
406-6からカウント値FB,FC,FM,FYを乗算
器411-3〜411-6に供給する。
【0060】この乗算器411-1〜411-6には係数発
生回路412が接続されており、乗算器411-1には係
数「k21」が供給される。また、乗算器411-2〜41
1-6には係数「k22」〜「k26」が供給される。
【0061】乗算器411-1では、色系統カウンタ40
6-1のカウント値FRと係数「k21」を乗算して、得ら
れた乗算結果を乗算器413-1に供給する。また、乗算
器411-2では、色系統カウンタ406-2のカウント値
FGと係数「k22」を乗算して、得られた乗算結果を乗
算器413-2に供給する。同様に、乗算器411-3〜4
11-6では、色系統カウンタ406-3〜406-6のカウ
ント値FB,FC,FM,FYと係数「k23」〜「k2
6」を乗算して、得られた乗算結果を乗算器413-3〜
413-6に供給する。
【0062】遅延回路404では赤色信号DRを1画面
分だけ遅延させて、赤色信号DRdとして出力する。この
赤信号DRdは、補正開始レベル設定回路414と加算器
415に供給される。補正開始レベル設定回路414で
は、補正開始レベルをオフセット値Dfs2として設定す
るものとし、赤色信号DRdからオフセット値Dfs2を減
算して得られた減算値を乗算器413-1〜413-6に供
給する。また、減算値が負の値となったときには減算値
を「0」とする。このため、赤色信号DRdがオフセット
値Dfs2よりも大きくなったときに補正が行われること
となる。
【0063】乗算器413-1〜413-6では、乗算器4
11-1〜411-6から供給された乗算結果に対して補正
開始レベル設定回路414から供給された減算値を、画
素位置を同期させて乗算して加算器415に供給する。
【0064】加算器415では、画素位置を同期させて
赤色信号DRdと乗算器413-1〜413-6で算出された
乗算結果を加算したのち加算器416に供給すると共
に、加算器416では、画素位置を同期させて加算器4
15から供給された加算結果と乗算器409-1〜409
-6から供給された乗算結果を加算して、クロストーク
(SSC)を防止するように信号レベルを補正した赤色
信号DRaを出力する。
【0065】すなわち、画面毎に原色系統と補色系統で
の演算値MEの積分値である出力データER,EG,E
B,EC,EM,EYおよび原色系統と補色系統のカウ
ント値FR,FG,FB,FC,FM,FYが求められ
て、この求められた値に係数を乗算して補正値が算出さ
れる。この補正値を用いて、式(8)に示すように、出
力データやカウント値を求めた画像の赤色信号DRdの信
号レベルが、クロストーク(SSC)を生じないように
調整されて赤色信号DRaとして加算器416から出力さ
れる。
【0066】 DRa=DRd−k11×ER+k21×FR×(DRd−Dfs2) −k12×EG+k22×FG×(DRd−Dfs2) −k13×EB+k23×FB×(DRd−Dfs2) −k14×EC+k24×FC×(DRd−Dfs2) −k15×EM+k25×FM×(DRd−Dfs2) −k16×EY+k26×FY×(DRd−Dfs2) ・・・(8)
【0067】また、緑色信号の補正を行う緑補正部40
Gと青色信号の補正を行い青補正部40Bでは、上述の赤
補正部での赤色信号DRに換えて緑色信号DGや青色信号
DBに対して同様な処理を行い、クロストーク(SS
C)を生じないように信号レベルが調整された緑色信号
DGaや青色信号DBaを出力する。
【0068】ここで、一般的に原色系統のときには出力
データER,EG,EBは、負の値となることから、原
色系統からのクロストークについては、三原色信号の信
号レベルを大きくする同相の補正が行われることとな
る。また、補色系統のときには出力データEC,EM,
EYは、正の値となることから、補色系統からのクロス
トークについては、補色系統の色を構成する三原色信号
の信号レベルを小さくする逆相の補正が行われる。
【0069】このため、赤色系統からのクロストークに
ついては、赤色信号DRの信号レベルを大きくするよう
に赤色信号DRaが生成されて、データ電圧VRの電圧
レベルが小さくなる。このため、赤色の透過率が高くな
って赤色が強められることとなり、上下方向に尾引状に
発生するシアン色のクロストークを防止できる。
【0070】また、赤色表示が上下方向に広い場合(赤
色表示のライン数が多い場合)、赤色表示の左右隣接部
が透過率減少方向に引き込まれる期間が長くなる。この
ような場合には、カウンタ値FRが大きくなり補正量が
大きいものとされるので、クロストークの防止を赤色表
示の表示量に応じてさらに精度良く行うことができる。
【0071】また、シアン色表示のときには、シアン色
を表現するための緑色光と青色光を生成する緑色信号D
Gおよび青色信号DBの信号レベルを小さくするように
緑色信号DGa,青色信号DBaが生成されて、データ電
圧VG,VBの電圧レベルが大きくなる。このため、緑
色や青色の透過率が低くなって緑色や青色が弱められる
こととなり、上下方向に尾引状に発生するシアン色のク
ロストークを防止できる。
【0072】さらに、シアン表示が上下方向に広い場合
(シアン表示のライン数が多い場合)、赤色のデータ電
極において黒側の駆動電圧の影響を受けて、左右隣接部
側で緑色や青色の透過率が低くなって緑色や青色が弱め
られる期間が長くなる。このため、シアン色系統のカウ
ント値が大きい場合、青色信号や緑色信号の補正量を大
きくすることで、クロストークの防止をシアン色表示の
表示量に応じてさらに精度良く行うことができる。
【0073】また、上述の場合には、無彩色である灰色
表示領域内に、矩形状の赤色表示領域やシアン色表示領
域を設けたため、赤色表示のときには赤色信号DRの信
号レベルを大きくし(赤色成分を高め)、シアン色表示
のときには緑色信号DGおよび青色信号DBの信号レベ
ルを小さくする(シアン色成分を低くする)ように補正
を行うものとしたが、他の色系統の画像が含まれている
ような場合には、赤色表示等の原色成分に対してはこの
原色成分を高く、および/またはこの原色成分の補色成
分を低くなるように補正を行うものとし、シアン色表示
等の補色成分に対してはこの補色成分を低く、および/
またはこの補色成分の反対色成分を高くなるように補正
することで、上下方向に尾引状に発生するクロストーク
(SSC)を防止できる。
【0074】このようにしてSSC補正部40でクロス
トーク(SSC)を生じないように信号レベルが調整さ
れた三原色信号DRa,DGa,DBaは、DDC補正部42
に供給される。
【0075】図5はDDC補正部42の構成を示してい
る。DDC補正部42は、赤色信号DRaの補正を行う赤
補正部421Rと、緑色信号DGaの補正を行う緑補正部
421Gと、青色信号DBaの補正を行う青補正部421
Bおよび最大値検出部422を有しており、図5では、
赤補正部421Rを詳細に示している。三原色信号DR
a,DGa,DBaは、差分和算出回路423に供給される
と共に、赤色信号DRaは、信号セレクタ424の端子a
と加算器428に供給される。
【0076】差分和算出回路423では、式(9)の演
算を行い、赤色信号DRaに対する緑色信号DGaや青色信
号DBaの差分和ERgbを算出する。 ERgb=(DRa−DGa)+(DRa−DBa) ・・・(9) この差分和算出回路423で算出された差分和ERgb
は、補正開始レベル設定回路425に供給される。
【0077】補正開始レベル設定回路425では、差分
和ERgbから補正開始レベルを示すオフセット値Dfs3
を減算して、得られた減算値を乗算器426に供給す
る。なお、減算値が負の値となるときには、減算値を
「0」に設定する。乗算器426には係数発生回路42
7が接続されており、係数発生回路427から乗算器4
26に対して係数k3Rが供給される。乗算器426で
は、補正開始レベル設定回路425から供給された減算
値に対して係数k3Rを乗算して乗算値を加算器428に
供給する。
【0078】加算器428では、赤色信号DRaと乗算値
を加算して、式(10)に示すように信号レベルが補正
された赤色信号DRbを生成して信号セレクタ424の端
子bに供給する。 DRb=DRa+k3R×((DRa−DGa)+(DRa−DBa)−Dfs3) ・・・(10)
【0079】信号セレクタ424では、後述する最大値
検出部422での検出結果に基づいて、信号セレクタ4
24の可動端子cを端子a側あるいは端子b側に切り換
えて、赤色信号DRaあるいは赤色信号DRbのいずれかを
選択して出力する。
【0080】緑補正部421Gと青補正部421Bでも
赤補正部421Rと同様に、緑色信号DGaに対する赤色
信号DRaや青色信号DBaの差分和EGrb、青色信号DBa
に対する赤色信号DRaや緑色信号DGaの差分和EBrgを
算出して、この算出値からオフセット値Dfs3を減算し
て、得られた減算値に係数を乗算して補正値を算出し
て、この算出された補正値を用いて式(11)や式(1
2)に示すように緑色信号DGbや青色信号DBbを生成す
る。 DGb=DGa+k3G×((DGa−DRa)+(DGa−DBa)−Dfs3) ・・・(11) DBb=DBa+k3B×((DBa−DRa)+(DBa−DGa)−Dfs3) ・・・(12)
【0081】最大値検出部422では、画素毎に三原色
信号DRa,DGa,DBaから最大値となる色成分を検出し
て、検出結果に基づくセレクタ制御信号CSeを生成し
て赤補正部421Rと緑補正部421Gと青補正部42
1Bに供給して、最大値となる色成分に対して、信号レ
ベルが補正された信号を出力するように、赤補正部42
1Rと緑補正部421Gと青補正部421Bの信号セレ
クタを制御する。例えば、赤色成分が最大値となるもの
と判別したときには、セレクタ制御信号CSeによって
赤補正部421Rの信号セレクタ424の可動端子cを
端子b側に設定して補正された赤色信号DRbを出力させ
ると共に、緑補正部421Gと青補正部421Bからは
補正の行われていない緑色信号DGaおよび青色信号DBa
を出力させる。また、緑色成分が最大値となるものと判
別したときには、補正後の緑色信号DGbを出力させると
共に、青色成分が最大値となるものと判別したときに
は、補正後の青色信号DBbを出力させる。
【0082】このようにDDC補正部42では、リアル
タイムな演算処理によって三原色信号DRa,DGa,DBa
の信号レベルを補正する処理が行われると共に、クロス
トーク(DDC)を生じないように、コラムドライバ4
5に対して三原色信号DRa,DGa,DBaあるいは補正後
の三原色信号DRb,DGb,DBbの供給が行われて色純度
の低下が防止される。例えば赤色表示部分が左右に隣接
する緑色部分および青色部分での黒側の駆動電圧の影響
を受けて、赤色の色純度が低下してしまうクロストーク
を生じるような場合には、信号レベルを大きくするよう
に赤色信号DRbが生成されると共に、この補正後の赤色
信号DRbが信号セレクタ424で選択されてコラムドラ
イバ45に供給される。このため、赤色の透過率が高め
られて赤の色純度を低下させるクロストーク(DDC)
を防止できる。
【0083】なお、図5では、赤補正部421Rと緑補
正部421Gと青補正部421Bを別個に設けて、色信
号毎に補正を行うものとしたが、図6に示す構成とする
ことで差分和算出回路423や補正開始レベル設定回路
425を共用して色信号の補正を行うこともできる。
【0084】図6において、赤色信号DRaは信号セレク
タ430-1,430-2,430-3の端子aに供給され
る。また、緑色信号DGaは信号セレクタ430-1,43
0-2,430-3の端子bに供給されると共に、青色信号
DBaは信号セレクタ430-1,430-2,430-3の端
子cに供給される。
【0085】信号セレクタ430-1の可動端子dは、差
分和算出回路423と加算器428に接続されており、
この信号セレクタ430-1では、最大値検出部422に
よって最大値となる色成分として検出された色信号を選
択して差分和算出回路423および加算器428に供給
する。また、信号セレクタ430-2,430-3の可動端
子dは差分和算出回路423と接続されており、信号セ
レクタ430-2では、信号セレクタ430-1で選択され
ていない色信号を選択して差分和算出回路423に供給
する。また、信号セレクタ430-3では、信号セレクタ
430-1,430-2で選択されていない色信号を選択し
て差分和算出回路423に供給する。
【0086】差分和演算回路423では、信号セレクタ
430-1で選択された色信号に対して、信号セレクタ4
30-2で選択された色信号と信号セレクタ430-3で選
択された色信号との差分を算出する。さらに算出された
差分を加算することにより差分和を算出して補正開始レ
ベル設定回路425に供給する。
【0087】補正開始レベル設定回路425では、差分
和から補正開始レベルであるオフセット値Dfs3を減算
して、得られた減算値を乗算器426に供給する。な
お、減算値が負の値となるときには、減算値を「0」に
設定する。乗算器426では減算値に係数発生回路42
7から供給された係数k3を乗算して得られた乗算値を
加算器428に供給する。加算器428では、信号セレ
クタ430-1で選択された色信号に対して乗算値を加算
して色信号の補正を行う。なお、乗算器426で用いる
係数k3は、最大値検出部422によって最大値となる
色成分として検出された色信号に応じた係数を用いるこ
ともできる。
【0088】このようにして、加算器428からは、最
大値検出部422によって最大値となる色成分として検
出された色信号を補正した信号が出力されることとな
る。例えば、赤色成分が最大値となるものと判別したと
きには、赤色信号DRbが加算器428から出力される。
また、緑色成分が最大値となるものと判別したときに
は、緑色信号DGbが加算器428から出力され、青色成
分が最大値となるものと判別したときには、青色信号D
Bbが加算器428から出力される。このため、この補正
された色信号をSSC補正部40から供給された色信号
に換えて用いることにより、図5と同様にクロストーク
(DDC)の発生を防止できる。
【0089】このように、上述の実施の形態によれば、
原色表示や補色表示の影響によってクロストーク(SS
C)が生じるような場合、三原色信号の信号レベルが原
色表示や補色表示に応じて補正されるので、クロストー
ク(SSC)の発生を防止できる。また、色純度を低下
させるクロストーク(DDC)が生じるような場合に
は、色純度が低下されてしまう色の信号レベルが画素毎
に補正されるので、クロストーク(DDC)の発生を防
止できる。
【0090】
【発明の効果】この発明によれば、表示される画像に対
して、画素毎に色系統の判別が行われると共に、画素毎
に画素を構成する色の信号レベル差が算出される。ま
た、判別された色系統毎に、算出された信号レベル差
を、列方向に1画面分積分して積分値が画素列毎に求め
られて、色系統の判別および信号レベル差の算出が行わ
れた画像の画像信号に対して、画素列毎に積分値を用い
て、原色成分に対しては該原色成分を高く、および/ま
たは該原色成分の補色成分を低くなるように補正が行わ
れ、補色成分に対しては該補色成分を低く、および/ま
たは該補色成分の反対色成分を高くなるように補正が行
われる。このため、所望の色の表示を行う際に、データ
電極に供給されるデータ電圧の電圧差によって左右隣接
部が透過率減少方向に引き込まれる影響が少ないものと
されて、クロストーク(SSC)の発生を防止できる。
【0091】また、判別された色系統の画素数を列方向
に1画面分カウントしてカウント値が算出されて、色系
統の判別および色系統毎に画素数がカウントされた画像
の画像信号に対して、画素列毎にカウント値に基づいた
補正が行われる。このため、クロストーク(SSC)を
生じるような表示部分が列方向に大きい場合には補正量
も大きくされて、精度良くクロストーク(SSC)の発
生を防止できる。
【0092】さらに、画像信号に対して、画素毎に画素
を構成する色の最も成分の高い色が検出されると共に、
この検出された色の信号レベルが他の色の信号レベルと
のレベル差に応じて、色の成分が高くなるように補正さ
れて、最も成分の高い色の色純度の劣化が防止される。
このため、データ電極に供給されるデータ電圧の電圧差
によって左右隣接部が透過率減少方向に引き込まれて色
純度が劣化するクロストーク(DDC)の発生を防止で
きる。
【0093】また、信号処理回路でクロストーク(SS
C,DDC)の発生を防止できることから、プラズマア
ドレス型液晶表示素子部11の画素列のそれぞれにシー
ルドを形成して、データ電圧の電圧差によって左右隣接
部が透過率減少方向に引き込まれることを防止する複雑
かつ高価な構造を用いる必要がなくなる。このため、画
質的に十分な性能のディスプレイ装置を安価に供給する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスプレイ装置の構成を示す図である。
【図2】プラズマドライバの構成を示す図である。
【図3】表示パネル駆動動作を説明するための図であ
る。
【図4】SSC補正部の構成を示す図である。
【図5】DDC補正部の構成を示す図である。
【図6】DDC補正部の他の構成を示す図である。
【図7】プラズマアドレス型液晶表示装置の構造を示す
図である。
【図8】プラズマアドレス型液晶表示素子部の構成を示
す図である。
【図9】プラズマチャネルの等価回路を示す図である。
【図10】駆動電圧と光の透過率の関係を示す図であ
る。
【図11】ディスプレイ装置での矩形画像表示を示す図
である。
【図12】赤色表示におけるクロストーク(SSC)を
説明するための図である。
【図13】シアン色表示におけるクロストーク(SS
C)を説明するための図である。
【図14】赤色表示におけるクロストーク(DDC)を
説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・プラズマアドレス型液晶表示素子部、15・
・・表示パネル部、16・・・バックライト、21・・
・表示セル、22・・・プラズマセル、23・・・誘電
体シート、31・・・チューナ部、32・・・信号入力
部、33・・・デコーダ、34・・・信号選択部、35
・・・信号変換部、36・・・映像信号処理部、40・
・・SSC補正部、40B・・・青補正部、40G・・・
緑補正部、40R・・・赤補正部、42・・・DDC補
正部、45・・・コラムドライバ、46・・・液晶コン
トローラ、47・・・プラズマドライバ、48・・・電
源部、50・・・動作制御部、51・・・操作部、21
1・・・表示セル基板、212R,212G,212B・
・・データ電極、213・・・カラーフィルタ、214
・・・液晶層、221・・・プラズマセル基板、222
・・・リブ、223・・・走査溝、224A-1〜224
A-q・・・アノード電極、224K-1〜224K-q・・
・カソード電極、401・・・中央値検出回路、402
・・・色系統判別回路、403・・・演算回路、404
・・・遅延回路、405・・・信号セレクタ、406-1
〜406-6・・・色系統カウンタ、408-1〜408-6
・・・ラインメモリ、410,412,427・・・係
数発生回路、414・・・補正開始レベル設定回路、4
21B・・・青補正部、421G・・・緑補正部、421
R・・・赤補正部、422・・・最大値検出部、423
・・・差分和算出回路、424・・・信号セレクタ、4
25・・・補正開始レベル設定回路、430-1〜430
-3・・・信号セレクタ、471・・・スイッチ制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 632 G09G 3/20 632Z 642 642L 650 650M Fターム(参考) 2H093 NA16 NA21 NC10 NC12 NC90 ND12 ND15 ND36 ND37 ND48 5C006 AA01 AA22 AF46 AF51 AF52 AF53 AF61 AF85 BB18 BC03 BC12 BC16 BF02 BF05 BF07 BF22 BF24 BF28 BF38 FA21 FA36 5C080 AA10 BB05 CC03 DD10 EE30 FF11 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学材料層を有すると共に該電気光
    学材料層の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フィ
    ルタを備えた表示セルと、行状の放電チャネルを備えた
    プラズマセルとを、前記電気光学材料層の他方の面側を
    前記プラズマセル側として誘電体シートを介して積層
    し、 複数の放電チャネルを順次繰り返し選択して駆動するこ
    とによりプラズマ放電を発生させると共に、画像信号に
    基づきデータ電圧を生成してデータ電極に供給すること
    で、前記プラズマ放電の生じた前記放電チャネルと前記
    データ電極が交差する部分の前記電気光学材料層に対し
    て、前記データ電圧に応じた書き込みを行うことで画像
    表示を行うものとし、 表示される画像に対して、画素毎に色系統の判別を行う
    と共に、画素毎に画素を構成する色の信号レベル差を算
    出するものとし、 判別された色系統毎に、算出された信号レベル差を、列
    方向に1画面分積分して積分値を画素列毎に求め、 前記色系統の判別および前記信号レベル差の算出が行わ
    れた画像の画像信号に対して、画素列毎に前記積分値を
    用いて、原色成分に対しては該原色成分を高く、および
    /または該原色成分の補色成分を低くなるように補正を
    行うものとし、補色成分に対しては該補色成分を低く、
    および/または該補色成分の反対色成分を高くなるよう
    に補正することを特徴とするクロストーク防止方法。
  2. 【請求項2】 前記判別された色系統の画素数を列方向
    に1画面分カウントしてカウント値を算出し、 色系統の判別および色系統毎に画素数がカウントされた
    画像の画像信号に対して、画素列毎に前記カウント値に
    基づいた補正を行うことを特徴とする請求項1記載のク
    ロストーク防止方法。
  3. 【請求項3】 電気光学材料層を有すると共に該電気光
    学材料層の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フィ
    ルタを備えた表示セルと、行状の放電チャネルを備えた
    プラズマセルとを、前記電気光学材料層の他方の面側を
    前記プラズマセル側として誘電体シートを介して積層
    し、プラズマ放電の生じた前記放電チャネルと前記デー
    タ電極が交差する部分の前記電気光学材料層に対して、
    前記データ電極に供給されたデータ電圧に応じて書き込
    みを行うことで、画像表示を行う表示手段と、 前記複数の放電チャネルを順次繰り返し選択して駆動す
    ることによりプラズマ放電を発生させるプラズマ駆動手
    段と、 画像信号に基づき前記データ電圧を生成して前記データ
    電極に供給する表示駆動手段とを備えたディスプレイ装
    置において、 前記表示手段で表示される画像に対して、画素毎に色系
    統の判別を行う色判別手段と、 前記表示手段で表示される画像に対して、画素毎に画素
    を構成する色の信号レベル差を算出する演算手段と、 前記色判別手段で判別された色系統毎に、前記演算手段
    で算出された信号レベル差を、列方向に1画面分積分し
    て記憶する記憶手段と、 前記色系統の判別および前記信号レベル差の算出が行わ
    れた画像の画像信号に対して、画素列毎に前記積分値を
    用いて、原色成分に対しては該原色成分を高く、および
    /または該原色成分の補色成分を低くなるように補正を
    行うものとし、補色成分に対しては該補色成分を低く、
    および/または該補色成分の反対色成分を高くなるよう
    に信号レベルの補正を行う第1信号レベル補正手段とを
    有することを特徴とするディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記色判別手段で判別された色系統毎
    に、判別された画素数を列方向に1画面分カウントして
    カウント値を算出する計数手段と、 前記色系統の判別および前記色系統毎に画素数がカウン
    トされた画像の画像信号に対して、画素列毎に前記計数
    手段でのカウント値に基づき信号レベルの補正を行う第
    2信号レベル補正手段を有することを特徴とする請求項
    3記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 電気光学材料層を有すると共に該電気光
    学材料層の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フィ
    ルタを備えた表示セルと、行状の放電チャネルを備えた
    プラズマセルとを、前記電気光学材料層の他方の面側を
    前記プラズマセル側として誘電体シートを介して積層
    し、 複数の放電チャネルを順次繰り返し選択して駆動するこ
    とによりプラズマ放電を発生させると共に、画像信号に
    基づきデータ電圧を生成してデータ電極に供給すること
    で、前記プラズマ放電の生じた前記放電チャネルと前記
    データ電極が交差する部分の前記電気光学材料層に対し
    て、前記データ電圧に応じた書き込みを行うことで画像
    表示を行うものとし、 前記画像信号に対して、画素毎に該画素を構成する色の
    最も成分の高い色を検出すると共に、該検出された色の
    信号レベルを他の色の信号レベルとのレベル差に応じ
    て、色の成分が高くなるように補正することで、最も成
    分の高い色の色純度の劣化を防止することを特徴とする
    クロストーク防止方法。
  6. 【請求項6】 電気光学材料層を有すると共に該電気光
    学材料層の一方の面に複数の列状のデータ電極と色フィ
    ルタを備えた表示セルと、行状の放電チャネルを備えた
    プラズマセルとを、前記電気光学材料層の他方の面側を
    前記プラズマセル側として誘電体シートを介して積層
    し、プラズマ放電の生じた前記放電チャネルと前記デー
    タ電極が交差する部分の前記電気光学材料層に対して、
    前記データ電極に供給されたデータ電圧に応じて書き込
    みを行うことで、画像表示を行う表示手段と、 前記複数の放電チャネルを順次繰り返し選択して駆動す
    ることによりプラズマ放電を発生させるプラズマ駆動手
    段と、 画像信号に基づき前記データ電圧を生成して前記データ
    電極に供給する表示駆動手段とを備えたディスプレイ装
    置において、 前記画像信号を用いて、画素毎に該画素を構成する色の
    最も成分の高い色を検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された色の信号レベルを他の色の信
    号レベルとのレベル差に応じて、色の成分が高くなるよ
    うに補正する信号レベル補正手段とを備えることを特徴
    とするディスプレイ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005020130A2 (en) * 2000-08-18 2005-03-03 Paul Reed Smith Guitars, Limited Partnership Method of color accentuation with compensation and adjustment
CN112700747A (zh) * 2019-10-23 2021-04-23 美国像素公司 具有公共颜色空间电路的精确的显示校准
CN112885300A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 美国像素公司 使用多个非线性模型的面板校准

Cited By (6)

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