JP2002327697A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

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JP2002327697A
JP2002327697A JP2001133360A JP2001133360A JP2002327697A JP 2002327697 A JP2002327697 A JP 2002327697A JP 2001133360 A JP2001133360 A JP 2001133360A JP 2001133360 A JP2001133360 A JP 2001133360A JP 2002327697 A JP2002327697 A JP 2002327697A
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annular groove
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vacuum pump
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Yoshihiro Yamashita
義弘 山下
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Edwards Japan Ltd
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BOC Edwards Technologies Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/661Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/662Balancing of rotors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの破壊の可能性が小さく、またロータ
のバランス取りの作業性にも優れ、そのバランスを長期
間維持することもできる真空ポンプを提供する。 【解決手段】 ロータ9の下部側内面にその円周方向に
沿って環状溝20が形成され、この環状溝20にロータ
9のバランスを取るための錘21が嵌合装着される。こ
れにより、ロータ9外周の周方向には断面の変化がな
く、また切欠きもないので、応力集中等が生ぜず、ロー
タ9の最大応力が小さくなり、ロータ9は破壊し難くな
るものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
用いられる真空ポンプに関し、特に、ロータの偏心バラ
ンスを取るための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程におけるドライエッチン
グやCVD等のプロセスのように、高真空のプロセスチ
ャンバ(以下「チャンバ」という。)内で処理を行う工
程では、チャンバ内のガスを排気する手段として、ター
ボ分子ポンプのような真空ポンプを使用している。
【0003】図5はこの種真空ポンプの従来の基本構造
を示している。この図5に示した真空ポンプのポンプケ
ース1は、上面にガス吸気口2を有し、かつ下部一側部
に排気口3となる排気パイプを設けた円筒形のものであ
って、ベース1−1に取り付けられている。
【0004】ベース1−1の底部はエンドプレート4で
蓋され、その内底面中央にはステータコラム5が立設さ
れている。
【0005】ステータコラム5の中心には上下のボール
ベアリング6を介してロータ軸7が回転可能に軸受され
ている。
【0006】ステータコラム5の内側には駆動モータ8
が配置されており、この駆動モータ8はその固定子8a
をステータコラム5の内側に、回転子8bをロータ軸8
に配置した構造であって、ロータ軸7をその軸心回りに
回転させるように構成されている。
【0007】ロータ軸7のステータコラム5から上部突
出端には、ステータコラム5の外周囲に覆い被さる断面
形のロータ9が連結されている。
【0008】上記ロータ9の上部側外周面とポンプケー
ス1の上部側内壁との間には、加工されたブレード状の
ロータ翼10とステータ翼11とが、ロータ9の回転中
心軸線に沿って交互に複数配置されている。
【0009】ロータ翼10は、ロータ9との一体加工に
より該ロータ9の上部側外周面に一体に設けられ、かつ
ロータ9と一体的に回転することができるが、ステータ
翼11は、ポンプケース1の上部側内壁に位置するスペ
ーサ11aを介して上下段のロータ翼10、10間に位
置決め配置され、かつポンプケース1の内壁側に取付け
固定されている。
【0010】ロータ9の下部側外周面と対向する位置に
は固定のネジステータ12が配置されており、このネジ
ステータ12は、その全体形状がロータ9の下部側外周
面を囲む筒型の形状となるように形成され、かつ、ベー
ス1−1に一体的に取り付け固定されている。なお、ネ
ジステータ12の内側、すなわちロータ9との対向面側
にはネジ溝が形成されている。
【0011】ところで、図5に示した真空ポンプは上記
の通りチャンバ14内のガスを排気する手段として使用
されるが、この使用形態の場合、同図の真空ポンプはチ
ャンバ14の下面側開口部に取付け固定される。
【0012】以上の真空ポンプの動作を説明する。この
真空ポンプにおいては、ガス排気口3に接続された図示
しない補助ポンプを作動させてチャンバ14内をある程
度の真空状態にした後、駆動モータ8を作動させると、
ロータ軸7と一体にロータ9およびロータ翼10が高速
回転する。
【0013】そうすると、高速回転している最上段のロ
ータ翼10がガス吸気口2から入射したガス分子に下向
き方向の運動量を付与し、この下向き方向の運動量を有
するガス分子がステータ翼11に案内され、次の下段の
ロータ翼10側へ送り込まれる。以上のガス分子への運
動量の付与と送り込み動作が繰返し多段に行われること
により、ガス吸気口2側のガス分子がロータ9下部側の
ネジステータ12の内側へ順次移行し排気される。この
ようなガス分子の排気の動作が回転するロータ翼10と
固定のステータ翼11との相互作用によるガス分子排気
動作である。
【0014】さらに、上記のようなガス分子排気動作に
よりロータ9下部側のネジステータ12へ到達したガス
分子は、回転するロータ9とネジステータ12の内側に
形成されたネジ溝との相互作用により圧縮されてガス排
気口3側へ移送され、ガス排気口3から図示しない補助
ポンプを通じて外部へ排気される。
【0015】ところで、上記のような構成の真空ポンプ
においては、そのポンプ組立製造段階で、ロータ9とロ
ータ翼10からなる回転体の高速回転時のバランスを取
るものとしている。このようなバランスを取る手段とし
ては、ロータ9の外側か内側をドリルやリュータによ
り一部削り取る方式と、ロータ9の外側か内側に接着
剤等で錘を付加する方式とがある。
【0016】しかしながら、上記のような削り取り方
式のバランス取り構造では、その削り後に穴ができるた
め、この穴の部分にロータ9の遠心力による応力が集中
し、ロータ9の最大応力が高くなることから、ロータ9
の破壊が生じやすくなる。
【0017】特に、図5に示した従来の真空ポンプにお
いては、上記のようなロータ9のバランス取りはロータ
9の上下2箇所で行うものとしているが、ロータ9の下
部側は上部側に比し径が大きく遠心力も大となることか
ら、上記のような削り取り方式のバランス取り構造で
は、ロータ9の下部側においてバランス取りのために削
り取られた穴から該ロータ9の破壊が生じる可能性が高
い。
【0018】上記のような付加方式のバランス取り構
造では、ロータ9の外側に接着剤等で錘を付ける場合、
遠心力で錘が剥れてしまう等の不具合があり、長期間バ
ランスの取れたロータ9を得ることができない。また、
ロータ9の内側に接着剤等で錘を付ける場合はその個化
に時間がかかり、ポンプ組立製造工程のリードタイムが
長くなるという問題がある。この場合、紫外線硬化型の
接着剤を用いる方法も考えられるが、この方法による
と、ロータ9の内側に紫外線を照射しなければならず、
錘の取付け作業性が悪い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の課題を
解決するものであって、その目的とするところは、ロー
タの破壊の可能性が小さく、またロータのバランス取り
の作業性にも優れ、そのバランスを長期間維持すること
もできる真空ポンプを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上面に吸気口を形成したポンプケース
と、上記ポンプケース内に回転可能に設置された筒型の
ロータと、上記ロータの外周面に一体に設けたロータ翼
と、上記ロータ翼間またはその外側に位置決め配置され
たステータ翼と、上記ロータを回転させるための駆動モ
ータと、上記ロータの下部側内面にその円周方向に沿っ
て形成されるとともに、上記ロータのバランスを取るた
めの錘が嵌合装着される環状溝とを備えたことを特徴と
するものである。
【0021】本発明では、ロータ外周の周方向には断面
の変化がなく、また切欠きもないので、応力集中等が生
ぜず、ロータの最大応力は小さくなる。また、ロータの
バランス取り構造が、従来の接着剤のみによる錘の取付
け構造と異なり、この種錘をロータの環状溝に嵌合装着
するという構造であるため、錘がロータから脱落し難
く、ロータのバランスを長期間維持することができ、か
つロータのバランス取りの作業性にも優れる。
【0022】本発明は、上記環状溝が蟻溝からなり、こ
の蟻溝内に上記錘が圧入されてなることを特徴とするも
のである。このような構造によると、蟻溝に嵌合装着さ
れた錘はその抜き方向に対して逆テーパ作用による抜け
止めがなされるから、錘の取付け位置をさらに確実に保
持することができる。
【0023】本発明は、上記ロータの下部開口端から上
記環状溝に至るまでの該ロータの内面に、これを削り取
って形成してなる削り取り部が設けられていることを特
徴とするものである。このような構成によると、削り取
り部により環状溝下部側のロータ内径が拡大されること
から、ポンプ組立製造工程においてロータのバランスを
取る際に、ロータをバランス取りの検査装置にセットし
た状態のまま、このロータ内側に直接指を入れて環状溝
にバランス取り用の錘を嵌合装着できる点で、より一層
ロータのバランス取りの作業性に優れる。
【0024】本発明は、上記環状溝がロータの上下方向
に複数設けられていることを特徴とするものである。こ
のような構成によると、1つの大きな環状溝を複数の小
さな環状溝に分割して配置できるので、1つの大きな環
状溝を形成した場合に比し、錘を装着嵌合する位置も増
えるので、同一の重さの錘の数を増やすことにより大き
なアンバランスにも対応できる。
【0025】本発明は、両側に板バネ材を設けた箱体内
に上記錘を収容し、上記錘入りの箱体を上記環状溝に挿
入セットしたときに、該箱体の板バネ材が弾性復帰して
上記環状溝の内壁に圧接することにより、上記箱体ごと
錘が環状溝内に嵌合装着されてなることを特徴とするも
のである。
【0026】本発明は、板バネ材をU字形に折り曲げ、
この両折り曲げ端をさらに外側に折り返してなる摘み片
を有する形状のホルダを用い、上記ホルダのU字の内側
底部に上記錘を一体に固定し、上記錘入りのホルダを上
記環状溝に挿入セットしたときに、該ホルダの摘み片が
弾性復帰して上記環状溝の内壁に圧接することにより、
上記ホルダごと錘が環状溝内に嵌合装着されてなること
を特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る真空ポンプの
実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。なお、
真空ポンプの基本的な構造は従来と同様であるので、同
一箇所には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0028】図1に示した真空ポンプにおいては、ロー
タ9の下部側内面に、そのロータ円周方向に沿って環状
溝20が形成されており、この環状溝20は同図の一部
拡大図に示したように蟻溝からなり、かつ、ロータ9の
下部開口端より少し上の位置に形成されている。
【0029】上記環状溝20には、ポンプ組立製造工程
で、ロータ9の高速回転時におけるバランスを取るため
の錘21が嵌合装着される。
【0030】つまり、本実施形態は、ロータ9の下部側
内面に環状溝20を形成し、この環状溝20に錘21を
嵌合装着することにより、当該ロータ9のバランスを取
るという構成を採用したものである。
【0031】上記のような本実施形態のバランス取り構
造によると、ロータ9外周の周方向には断面の変化がな
く、また切欠きもないので、応力集中等が生ぜず、ロー
タ9の最大応力は小さくなり、ロータ9は破壊し難い。
【0032】上記錘21の材質としては、たとえば、
鉛、銅、アルミニウム、半田材、あるいはSUS紛を混
入したバイトンゴムなどのように金属紛等を混入した高
分子弾性体等、加圧によってその形状が塑性変形やすい
高比重材料からなるものを採用することができる。
【0033】錘21を環状溝20に嵌合装着する構造に
ついては、図1の一部拡大図に示したように錘21を直
接環状溝20に圧入する圧入構造を採用してもよいが、
たとえば、図2に示すように、両側に板バネ材50a、
50aを設けた箱体50を用いて錘を環状溝20に嵌合
装着する構造を採用することもできる。この構造の場
合、錘21は箱体50内に収容され該箱体50と一体に
設けられるものとする。このような錘21入りの箱体5
0を環状溝20に嵌合装着するときは、箱体50両側面
から板バネ材50a、50aを押えるようにして箱体5
0を掴み、この状態で箱体50を環状溝20に差し込み
挿入セットすればよい。このように挿入セットすると、
環状溝20の中で箱体50の板バネ材50a、50aが
弾性復帰して環状溝20の内壁に圧接し、これにより箱
体50ごと一体に錘21が環状溝20内に嵌合装着され
る。なお、箱体50の材質としてはステンレスを採用す
ることができ、また、この箱体50とその内部の錘21
の構造については、箱体50をステンレス製とするとと
もに、このステンレス製の箱体50内にステンレス粉と
エポキシ樹脂を充填して固化した構造を採用することも
できる。
【0034】また、錘21を環状溝20に嵌合装着する
他の構造としては、図3に示したような形状のホルダ6
0を用いる構成を採用することもできる。このホルダ6
0は板バネ材60aをU字形に折り曲げ、この両折り曲
げ端をさらに外側に折り返してなる摘み片60b、60
bを有する形状であって、このような形状からなるホル
ダ60のU字の内側底部に錘21がかしめ加工等で一体
に固定される。この錘21付きホルダ60を環状溝20
に嵌合装着するときは、ホルダ60両側面から摘み片6
0b、60bを押えるようにして該ホルダ60を掴み、
この状態でホルダ60を環状溝20に差し込み挿入セッ
トすればよい。このように挿入セットすると、環状溝2
0の中でホルダ60の摘み片60b、60bが弾性復帰
し環状溝20の内壁に圧接し、これによりホルダ60ご
と錘21が環状溝20内に嵌合装着される。
【0035】上記箱体50またはホルダ60を用いた錘
21の装着嵌合構造によると、その箱体50あるいはホ
ルダ60を環状溝20内で少しずらすことができるた
め、錘21を環状溝20内に直接圧入固定する構造に比
し、環状溝20内での錘21のセット位置を容易に微調
整することができ、ロータ9のバランス取りの作業性に
優れる。
【0036】上記箱体50またはホルダ60を用いた錘
21の装着嵌合構造においては、錘21のセット位置を
微調整した後、箱体50またはホルダ60を接着剤で補
助的に固定するが、その必要がない場合は接着剤による
固定を省略してもよい。また錘21を直接環状溝に圧入
する場合も、必要に応じて錘21を接着剤で補助的に固
定してもよい。この種の接着剤として紫外線硬化型接着
剤を用いるときは、接着剤の塗布部に紫外線が十分照射
されるように、ロータ9の姿勢を斜めにする場合もある
が、このような場合であっても、当該錘21は圧入によ
り、または箱体50若しくはホルダ60を介して環状溝
20内に固定されているので、錘21が脱落することは
なく、紫外線の照射に際しロータ9の姿勢を自由に設定
することができるから、錘21を補助的に固定する接着
剤の硬化の作業性がよい。
【0037】ロータ9の下部開口端から環状溝20に至
るまでの該ロータ9の内面には、これを少し薄く削り取
って形成してなる削り取り部9aが設けられており、こ
の削り取り部9aにより環状溝20下部側のロータ9内
径が拡大されている。このように環状溝20下部側のロ
ータ9内径を拡大する構造を採用したのは、環状溝20
に錘21を嵌合装着する際の作業性を高めるためであ
る。
【0038】すなわち、ポンプ組立製造工程においてロ
ータ9のバランスを取る際は、先ずロータ9を検査装置
にセットし、この検査装置上でロータ9を高速回転させ
ることにより、ロータ9の偏荷重とその位置を特定し、
次に、この偏荷重やその位置のデータに基づいて錘21
を環状溝20に嵌合装着するが、その際、ロータ9を検
査装置にセットした状態のまま、このロータ9内側に直
接指を入れて環状溝20にバランス取り用の錘21を嵌
合装着できるようにするために、本実施形態では、上記
削り取り部9aにより環状溝20下部側のロータ9内径
を拡大する構造を採用することとした。
【0039】したがって、本実施形態の真空ポンプによ
ると、そのポンプ製造組立工程において、ロータ9の偏
荷重とその位置のデータを取得する作業と、このデータ
に基づき行う錘21の圧入作業を繰返し何度も実施する
場合でも、その都度、検査装置からロータ9を取り外す
必要がなく、ロータ9のバランス取りの作業をスムーズ
に行うことができる。
【0040】なお、上記実施形態では、ロータ9の下部
側内面に環状溝20を1つ設けた例について説明した
が、この種の環状溝20は、図4に示したように、ロー
タ9の上下方向に2段の形態で2つまたはそれ以上設け
てもよい。このような複数段の環状溝20を有する構成
によると、1つの大きな環状溝を複数の小さな環状溝に
分割して配置できるので、1つの大きな環状溝を形成し
た場合に比し、錘21を装着嵌合する位置も増えるの
で、同一の重さの錘21の数を増やすことにより大きな
アンバランスにも対応できる。
【0041】上記実施形態では蟻溝状の環状溝20を適
用した例について説明したが、この環状溝20について
はその断面が矩形のものを適用することもできる。
【0042】上記実施形態においては本発明をターボ分
子ポンプに適用した例について説明したが、本発明はド
ラックポンプ等、回転を利用している他のポンプにも適
用できる。また、ロータ軸7の軸受としてはボールベア
リングのほか、磁気軸受、エアー軸受等を採用してもよ
い。
【0043】
【発明の効果】本発明にあっては、上記の如く、ロータ
の下部側内面にその円周方向に沿って環状溝を形成し、
この環状溝にロータのバランスを取るための錘が嵌合装
着される構造を採用したものである。このため、ロータ
のバランスを取るにあたり、加工によりロータの一部を
削り取る従来の方法のように、応力の増大形状がロータ
にできることはなく、そのような形状による応力集中も
生ぜず、よってロータの最大応力が小さくなり、ロータ
の破壊を効果的に防止することができる。また、ロータ
のバランス取り構造が、従来の接着剤のみによる錘の取
付け構造と異なり、この種錘をロータの環状溝に嵌合装
着するという構造であるため、錘がロータから脱落し難
く、ロータのバランスを長期間維持することができ、か
つロータのバランス取りの作業性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した真空ポンプの断面
図。
【図2】図1に示した真空ポンプの環状溝に嵌合装着さ
れる錘の他の構造例を示したものであり、同図(a)は
錘を収容した板バネ材付き箱体の斜視図、同図(b)は
箱体を環状溝に装着する直前の状態、同図(c)は箱体
を環状溝に装着した後の状態の説明図である。
【図3】図1に示した真空ポンプの環状溝に嵌合装着さ
れる錘の他の構造例を示した説明図。
【図4】本発明の他の実施形態を示した真空ポンプの断
面図。
【図5】従来の真空ポンプの断面図。
【符号の説明】
1 ポンプケース 1−1 ベース 2 ガス吸気口 3 ガス排気口 5 ステータコラム 7 ロータ軸 8 駆動モータ 9 ロータ 9a 削り取り部 10 ロータ翼 11 ステータ翼 12 ネジステータ 14 プロセスチャンバ(チャンバ) 20 環状溝 21 錘 50 箱体 50a 板バネ材 60 ホルダ 60a 板バネ材 60b 摘み片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に吸気口を形成したポンプケース
    と、 上記ポンプケース内に回転可能に設置された筒型のロー
    タと、 上記ロータの外周面に一体に設けたロータ翼と、 上記ロータ翼間またはその外側に位置決め配置されたス
    テータ翼と、 上記ロータを回転させるための駆動モータと、 上記ロータの下部側内面にその円周方向に沿って形成さ
    れるとともに、上記ロータのバランスを取るための錘が
    嵌合装着される環状溝とを備えたことを特徴とする真空
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記環状溝が蟻溝からなり、この蟻溝内
    に上記錘が圧入されてなることを特徴とする請求項1に
    記載の真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 上記ロータの下部開口端から上記環状溝
    に至るまでの該ロータの内面に、これを削り取って形成
    してなる削り取り部が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 上記環状溝がロータの上下方向に複数設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の真空ポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 両側に板バネ材を設けた箱体内に上記錘
    を収容し、 上記錘入りの箱体を上記環状溝に挿入セットしたとき
    に、該箱体の板バネ材が弾性復帰して上記環状溝の内壁
    に圧接することにより、上記箱体ごと錘が環状溝内に嵌
    合装着されてなることを特徴とする請求項1に記載の真
    空ポンプ。
  6. 【請求項6】 板バネ材をU字形に折り曲げ、この両折
    り曲げ端をさらに外側に折り返してなる摘み片を有する
    形状のホルダを用い、 上記ホルダのU字の内側底部に上記錘を一体に固定し、 上記錘入りのホルダを上記環状溝に挿入セットしたとき
    に、該ホルダの摘み片が弾性復帰して上記環状溝の内壁
    に圧接することにより、上記ホルダごと錘が環状溝内に
    嵌合装着されてなることを特徴とする請求項1に記載の
    真空ポンプ。
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