JP2002327503A - 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法 - Google Patents

表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002327503A
JP2002327503A JP2001135923A JP2001135923A JP2002327503A JP 2002327503 A JP2002327503 A JP 2002327503A JP 2001135923 A JP2001135923 A JP 2001135923A JP 2001135923 A JP2001135923 A JP 2001135923A JP 2002327503 A JP2002327503 A JP 2002327503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building material
range
diatomaceous earth
moisture
humidity conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001135923A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Inoue
宏夫 井上
Kozo Hanada
耕三 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dantani Plywood Co Ltd filed Critical Dantani Plywood Co Ltd
Priority to JP2001135923A priority Critical patent/JP2002327503A/ja
Publication of JP2002327503A publication Critical patent/JP2002327503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸放湿特性、防火性、耐火性、釘打ち
特性に優れた調湿性建材を提供すること。 【解決手段】 粒度が2μm〜100μmの範囲内に
ある珪藻土を全組成分に対して重量で、5%〜40%の
範囲で添加して成形した無機質系基材の少なくとも一表
面が所望形状の凹凸模様を有する調湿性建材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸放湿性能を有し、天
井材、内外装材、床材といった建材として用いることが
できる調湿性建材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築に際しては、土壁構
造かつ木材やこれを加工した木質系建材による内装が施
される建築様式が古くから採られてきた。このような構
造を有する家屋は、土壁や木質系材料の優れた吸放湿能
力によって居住空間内での結露の発生や極度の乾燥など
を未然に防止できる卓越した機能を有していた。
【0003】処が、近年の木質系資源の減少により良質
な木質系資源の入手が困難になってきており、価格は上
昇の一途を辿っている。一方、木質系建材は可燃性材料
であるとともに白蟻などの害虫に侵され易いことおよび
腐蝕を招きやすいという欠点を有している。
【0004】他方、土壁構造についても、熟練した高い
技能をもつ作業者がきわめて少なくなってきていること
および工賃の高騰などから土壁が殆ど採用されることが
なくなってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして近年、住宅等は
高気密性、高断熱性を指向した構造が追求された結果、
室内で発生した水分は外部への拡散ができずに、室内の
至る所で結露を生じ濡れやしみの原因となりまた、蝨や
黴等の発生を招く問題を生じている。かかる問題を解決
すべく、吸放湿特性に優れたボード等建材の提供が強く
望まれている。
【0006】このような状況下で吸放湿性に優れた建材
を提供すべく、出願人は特願2000−135282号
にて調湿性建材およびその製造方法を提案している。こ
の発明によると、吸放湿特性、耐久性、機械加工性、寸
法安定性、釘・木ねじ保持力特性に優れた調湿性建材を
提供することができる。
【0007】しかしながら、調湿性建材は、その基材内
部に含まれる多孔質材料の吸放湿剤によって居住空間に
おける調湿を行う建材である処から、調湿性建材の表面
積が広く、多孔質材料が基材の表面に多く存在しなけれ
ば吸放湿速度が遅くなり居住者が不快な思いをするとい
う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、粒度が2μm〜100μm
の範囲内にある珪藻土を全組成分に対して重量で、5%
〜40%の範囲で添加して成形した無機質系基材の少な
くとも一表面が所望形状の凹凸模様を有することを特徴
とする調湿性建材である。
【0009】請求項2に記載の発明は、粒度が2μm〜
100μmの範囲内にある珪藻土を全組成分に対して重
量で、5%〜40%の範囲で添加して成形した直後の無
機質系基材の表面を所望形状の凹凸模様を有するエンボ
ス板またはロールで押圧・成形し、乾燥することで、得
られる調湿性建材の製造方法である。
【0010】本発明は叙上の構成になるから、防火性、
耐火性、釘打ち特性、吸放湿特性に優れ、しかもエンボ
スにより優れた意匠性を有する調湿性建材を提供するこ
とができる。
【0011】以下、本発明を、好ましい実施形態に則し
て説明する。
【0012】本発明の調湿性建材は、不燃材料であるセ
メント等の水硬性物質と無機質、補強繊維等に調湿性材
料として粒度範囲を限定した珪藻土を添加している。
【0013】珪藻土は、調湿性建材に吸放湿特性を付与
すべく添加される。本発明においては、5%〜40%の
範囲内で添加する。5%に満たない添加量では、調湿性
建材に所期の吸放湿特性を付与できない。一方、40%
を超える添加量は、調湿性建材の一次物性わけても硬度
や曲げ強度を低下させる。
【0014】本発明においては、珪藻土の粒度を2μm
〜100μmの範囲内に限定している。2μm未満の粒
度では、吸放湿能を発現できない。一方、100μmを
超える粒度では、スラリーを抄造機で巻き取る時、珪藻
土粒が分離して均一なマットにすることができない。通
常、粒度≦70μmで実施する。珪藻土の粒度範囲は好
ましくは、10μm〜35μmである。
【0015】他の無機質系基材スラグ、セメントといっ
た水硬性物質は、これを添加することによってマトリッ
クスが強固に密着して調湿性建材の強度を高めるととも
に、硬化、成形といった特性を簡単かつ安価に付与で
き、調湿性建材(ボード基材)の製造を容易にする。ま
た、水硬性物質は、防火性、耐火性のほか防水性を有し
ている。水硬性物質は好ましくは、15%〜60%の範
囲内で添加する。
【0016】調湿性建材の強度を向上させる補強繊維と
して、たとえばロックウールを添加する。本発明におい
ては、1%〜8%の範囲内で添加する。1%未満の添加
量では、調湿性建材の強度および加工性の向上効果を発
現できない。一方、8%を超える添加量は、混練作業に
支障を来す。補強繊維としては、パルプ等の有機補強繊
維、ビニロン、ナイロン等の樹脂補強繊維、石綿、グラ
スウール等の無機補強繊維を用いることもできる。
【0017】本発明において、基材の表面積を広くし
て、多孔質材料を基材の表面に多く存在させるために、
基材を抄造法等により成形した後、基材表面を所望形状
の凹凸模様を有するエンボス板またはエンボスロールで
押圧・成形し、乾燥する。
【0018】
【実施例】実施例1 重量で、二水石膏:30%、高炉スラグ:30%、珪藻
土:20%(平均粒度:30μm)、パルプ:5%、ロ
ックウール:3%、パーライト(軽量骨材):12%の
組成の原料混合物に、原料混合物の10倍の水を加えて
混練し、得られたスラリーを丸網式抄造機を用いて抄造
速度:40m/分で抄造し、表面に砂岩状の凹凸模様を
形成したエンボスロールによりスラリーマット積層物を
10kgf/cm<SUP>2</SUP>の圧力で圧締成形して
積層物表面に模様を形成させた。次いで、70℃近傍ま
で段階的に昇温し、70℃の温度で20時間蒸気(90
%RH)養生した。その後、100時間の自然養生を行
った。然る後、乾燥機内において、180℃で10分間
の乾燥を行った後、切断加工を行って厚さ:6mm、
幅:910mm、長さ:1820mmの調湿性建材基材
を得た。
【0019】実施例2 重量で、石灰:40%、珪石:30%、珪藻土:20%
(平均粒度:35μm)、パルプ:4%、ロックウー
ル:6%からなる原料組成物に、原料の15倍の水を加
えて混練し、得られたスラリーを丸網式抄造機を用い
て、抄造速度:35m/分で抄造し、表面に梨地状の凹
凸模様を形成したエンボスロールによりスラリーマット
積層物を12kgf/cm<SUP>2</SUP>の圧力で圧締
成形して積層物表面に模様を形成させた。続いて、積層
物を70℃近傍まで段階的に昇温し、70℃の温度で2
0時間蒸気(90%RH)養生した。その後、100時
間の自然養生を行った。然る後、乾燥機内において、1
80℃で10分間の乾燥を行った後、切断加工を行って
厚さ:6mm、幅:910mm、長さ:1820mmの
調湿性建材基材を得た。
【0020】実施例1の配合でエンボス加工されていな
いフラットな調湿性建材と、実施例2の配合でエンボス
加工されていないフラットな調湿性建材と、実施例1で
得られた、調湿性建材の砂岩状凹凸模様を有する面と、
実施例2で得られた調湿性建材の梨地状凹凸模様を有す
る面とで吸放湿特性を測定した結果を表1に示す。
【表1】 試験条件:25℃×50%RH,72h養生→25℃×90%RH,24
h⇒25℃×50%RH,24h→25℃×90%RH,24h⇔25℃×50
%RH,24h 2サイクル表1から明らかなように、本発明によ
る調湿性建材は、エンボス加工されてない調湿性建材に
比し、優れた吸放湿特性を有している。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、優れた初期吸放湿性能
を有するとともに、表面の凹凸模様により意匠性にも優
れ、天井材、内外装材、床材といった建材として用いる
に適した調湿性建材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 耕三 福岡県北九州市小倉北区東港二丁目5番12 号 段谷産業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB01 DB02 DB03 DB04 DH12 DH13 FA10 FA11 FA14 GA12 GA17 HF04 JA01 JA03 JA12 JA21 JA22 JA24 JA25 JC02 JD04 2E110 AA14 AA16 AB03 AB04 AB05 BB18 BB23 GB18 GB23 4L055 AC05 AF01 AG04 AG08 AG16 AG25 AG27 AH01 AJ01 AJ07 BE15 BE20 EA16 EA32 FA11 GA21 GA23 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度が2μm〜100μmの範囲内にあ
    る珪藻土を全組成分に対して重量で、5%〜40%の範
    囲で添加して成形した無機質系基材の少なくとも一表面
    が所望形状の凹凸模様を有する調湿性建材。
  2. 【請求項2】 粒度が2μm〜100μmの範囲内にあ
    る珪藻土を全組成分に対して重量で、5%〜40%の範
    囲で添加して成形した直後の無機質系基材の表面を所望
    形状の凹凸模様を有するエンボス板またはエンボスロー
    ルで押圧・成形し、乾燥することで、得られる調湿性建
    材の製造方法。
JP2001135923A 2001-05-07 2001-05-07 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法 Pending JP2002327503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001135923A JP2002327503A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001135923A JP2002327503A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002327503A true JP2002327503A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18983304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001135923A Pending JP2002327503A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002327503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262594A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Kimura Chem Plants Co Ltd 機能性粒子含有率の高い機能性セルロース材料及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262594A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Kimura Chem Plants Co Ltd 機能性粒子含有率の高い機能性セルロース材料及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2616615C (en) A bearing wall board and a method of producing the same
WO2002038516A1 (fr) Composition pour materiau de construction et materiau de construction
KR102222964B1 (ko) 준불연 건축내장재의 제조방법 및 그 제조방법에 의한 준불연 건축내장재
JP4832810B2 (ja) 表面化粧無機質抄造板
JP4027029B2 (ja) 建材組成物
KR100569695B1 (ko) 건축 자재용 황토 모르타르 조성물 및 이의 도포방법
JP2002178444A (ja) 化粧単板貼り調湿性防火建材
JP2002293600A (ja) 調湿性防火建材
JP2003146775A (ja) 化粧建材
JP2009509068A (ja) 不均一な結合剤組成を有する天井タイル
JP2002327503A (ja) 表面に凹凸模様を有する調湿性建材およびその製造方法
JP2003096930A (ja) 調湿性防火建材及びその製造方法
JP4684241B2 (ja) 建材組成物
JP4468760B2 (ja) 無機質抄造板およびその製造方法
JP5051985B2 (ja) 吸着機能及び光触媒機能を有する建築材料の製造法
JP2002293604A (ja) 調湿性建材及びその製造方法
JP2002294979A (ja) 凹凸模様を有する調湿性建材及びその製造方法
JP2003155786A (ja) 吸放湿性防火建材
KR100346030B1 (ko) 황토 벽돌 제조 방법
JP2002255615A (ja) 調湿性建材及びその製造方法
JP2018034403A (ja) 調湿建材の製造方法
JP2002337301A (ja) 化粧シート被覆調湿性建材
JP4633067B2 (ja) 建材用組成物
JP2002255620A (ja) 高機能調湿性建材およびその製造方法
JP2004176357A (ja) 意匠建材