JP2002327274A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2002327274A
JP2002327274A JP2002030877A JP2002030877A JP2002327274A JP 2002327274 A JP2002327274 A JP 2002327274A JP 2002030877 A JP2002030877 A JP 2002030877A JP 2002030877 A JP2002030877 A JP 2002030877A JP 2002327274 A JP2002327274 A JP 2002327274A
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forming apparatus
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Shigeru Kasai
河西  繁
Takashi Kakegawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーヘッドを短時間で所望の温度にする
ことができ、かつシャワーヘッドの温度安定性が高い成
膜装置を提供すること。 【解決手段】 被処理基板Wに成膜処理を施すチャンバ
ー2と、チャンバー2内で被処理基板Wを載置する載置
台3と、載置台3に対向して設けられた多数のガス吐出
孔を有するシャワーヘッド10と、シャワーヘッド10
を介してチャンバー2内に処理ガスを供給するガス供給
機構30と、シャワーヘッド10の温度を制御するシャ
ワーヘッド温度制御手段60とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的蒸着(CV
D)によって被処理基板に対して所定の薄膜を形成する
成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においては、被処理体で
ある半導体ウエハに形成された配線間のホールを埋め込
むために、あるいはバリア層として、Ti、Al、Cu
等の金属や、WSi、TiN、TiSi等の金属化合物
を堆積させて薄膜を形成している。
【0003】従来、これら金属や金属化合物の薄膜は物
理的蒸着(PVD)を用いて成膜されていたが、最近で
はデバイスの微細化および高集積化が特に要求され、デ
ザインルールが特に厳しくなっており、埋め込み性の悪
いPVDでは十分な特性を得ることが困難となってい
る。そこで、このような薄膜をより良質の膜を形成する
ことが期待できるCVDで成膜することが行われてい
る。
【0004】従来のCVD成膜装置は、Ti成膜用のも
のを例にとると、ヒーターを有するチャンバー内にヒー
ターを内蔵した半導体ウエハ載置用ステージおよびステ
ージの上方に対向して処理ガス吐出用のシャワーヘッド
を設け、チャンバーを所定温度に加熱し、かつチャンバ
ー内を所定の真空度にするとともに、ステージ上の半導
体ウエハを所定の温度に加熱しつつ、シャワーヘッドか
らTiCl、H等の処理ガスを供給し、シャワーヘ
ッドに高周波電力を供給してこれらのガスをプラズマ化
して成膜を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
半導体ウエハが300mmと大型化されつつあるため、
このような成膜装置も大型化する必要があり、それにと
もなって以下のような問題点が顕在化するに至ってい
る。
【0006】すなわち、ステージに対向して設けられた
シャワーヘッドは、ステージ内のヒーターが昇温された
際の輻射熱により加熱されるが、装置の大型化にともな
いシャワーヘッドも大型化しているためその熱容量が大
きく、昇温時に温度が安定するまでに長時間を要する。
つまり、スループットが悪くなる。一方、シャワーヘッ
ドの温度、特にシャワーヘッドの表面の温度が安定しな
いで処理すると、均一処理がなされない。また、従来の
シャワーヘッドは処理時の温度安定性を確保するために
断熱性の高い構造となっており、例えばクリーニング時
に所定の温度まで降温する際にもやはり極めて長時間を
要する。このため、高温状態でクリーニングすることが
考えられるが、高温状態でクリーニングするとシャワー
ヘッド部材へダメージを与える。
【0007】また、従来は、プラズマ処理すると、プラ
ズマにより、チャンバ内の部材の温度が上昇する。特に
シャワーヘッド表面は、ウエハ面と対向してプラズマに
曝される面積が大きいため温度が高くなりやすい。しか
し、アイドリングやクリーニングの後に成膜すると、ウ
エハ1枚目を成膜した際、成膜レートが低い場合があ
る。これは、シャワーヘッドの温度が、通常の成膜時に
500℃程度のものが470〜480℃と20〜30℃
低いことが原因と考えられる。そのため、ステージ温度
を成膜時の温度より高い温度に設定する必要がある。
【0008】さらに、従来は、シャワーヘッドのメンテ
ナンスの際、装置の制約上、シャワーヘッドを含む上蓋
を90度以下の角度で開いてからシャワーヘッドの取り
外し等のメンテナンスを行っていたが、成膜装置の大型
化に伴ってシャワーヘッドが大型化し、重量が大きくな
ると、このような方法でシャワーヘッドのメンテナンス
を行うことが困難である。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、シャワーヘッドを短時間で所望の温度にする
ことができ、かつシャワーヘッドの温度安定性が高い成
膜装置を提供すること、およびシャワーヘッドのメンテ
ナンス性が高い成膜装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被処理基板に成膜処理を施すチャンバー
と、チャンバー内で被処理基板を載置する載置台と、前
記載置台に対向して設けられた多数のガス吐出孔を有す
るシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドを介してチャ
ンバー内に処理ガスを供給するガス供給機構と、前記シ
ャワーヘッドの温度を制御するシャワーヘッド温度制御
手段とを具備する成膜装置を提供する。この場合に、前
記チャンバーは真空引き可能に構成されていることが好
ましい。
【0011】また、本発明は、真空雰囲気で被処理基板
に成膜処理を施すチャンバーと、チャンバー内で被処理
基板を載置する載置台と、前記載置台に対向して設けら
れた多数のガス吐出孔を有するシャワーヘッドと、前記
シャワーヘッドを介してチャンバー内に処理ガスを供給
するガス供給機構と、前記シャワーヘッドの温度を制御
するシャワーヘッド温度制御手段とを具備し、前記シャ
ワーヘッドは、そのガス吐出孔形成面を含むチャンバー
内に位置するチャンバー内部分と、チャンバー外の大気
側に位置する大気側部分とを有し、前記シャワーヘッド
温度制御手段は、前記チャンバーの大気側部分に設けら
れていることを特徴とする成膜装置を提供する。この場
合に、チャンバーを加熱する加熱手段を設けることが好
ましい。
【0012】上記構成の本発明によれば、シャワーヘッ
ドに温度制御手段を設けたので、シャワーヘッドの加熱
の際にステージからの輻射が支配的に作用するのではな
く、積極的に所望の温度に制御することができ、大型の
装置であっても、昇温および降温を短時間で行うことが
できる。また、このようにシャワーヘッドを積極的に温
度制御することができることにより、シャワーヘッドの
温度安定性を高めることができる。
【0013】さらに、例えば被処理基板への処理前の、
シャワーヘッド等へプリコートを形成する場合や、被処
理基板へ成膜した際に、シャワーヘッド表面にも成膜さ
れるが、安定した膜をシャワーヘッドに成膜させるの
に、中間反応で生じるTiCl を揮発させる必要があ
ることから、シャワーヘッドを425℃以上、好ましく
は500℃以上に昇温する必要がある。従来の技術では
シャワーヘッドの昇温に長時間を要したり、シャワーヘ
ッドが所望の温度になっているか否かが不明確であった
ため安定した膜を生成し得ない場合も生ずるが、シャワ
ーヘッドに温度制御手段を設けることにより、成膜や、
プリコートの際にシャワーヘッドを所望温度に制御する
ことができ、安定した膜をシャワーヘッドに確実に形成
することができる。そして、最初の成膜を安定して行う
ことができる。
【0014】また、シャワーヘッドを大気側部分を有す
るように構成し、温度制御手段をその大気側部分に設け
たので、温度制御手段を大気雰囲気で取り扱うことがで
き、取扱いが容易である。
【0015】この場合に、前記載置台を加熱する載置台
加熱手段をさらに具備することが好ましく、前記チャン
バーを加熱するチャンバー加熱手段をさらに具備するこ
とが好ましい。また、前記シャワーヘッド温度制御手段
は、シャワーヘッドを加熱する加熱機構と、シャワーヘ
ッドを冷却する冷却機構と、シャワーヘッドの温度を検
出する温度検出機構と、温度検出機構の検出結果に基づ
いて少なくとも前記加熱機構を制御するコントローラと
を有する構成とすることができる。これにより、昇温お
よび降温のいずれの場合にもシャワーヘッドを迅速に所
望の温度にすることが可能である。
【0016】また、前記加熱機構は、前記シャワーヘッ
ドの内側部分を加熱する内側ヒーターと、外側部分を加
熱する外側ヒーターとを有し、前記温度検出機構は、前
記内側部分の温度を検出する内側温度検出部と、前記外
側部分の温度を検出する外側温度検出部とを有する構成
とすることができる。また、前記コントローラは、前記
内側温度検出部の検出値に基づいて設定温度になるよう
に内側ヒーターを制御するとともに、内側温度検出部と
外側温度検出部との検出温度差がゼロになるように外側
ヒーターを制御する構成とすることができる。このよう
な構成により、シャワーヘッドの外周部からの熱の散逸
を抑制することができ、より高精度の温度制御を実現す
ることができる。
【0017】前記シャワーヘッドのチャンバーと反対側
の面に面して断熱材が設けられた構成とすることができ
る。これにより、処理中におけるシャワーヘッドからの
熱の散逸を有効に抑制することができる。
【0018】前記シャワーヘッドは、シャワーヘッド本
体と、シャワーヘッド本体の外周上方に連続する環状の
支持部とを有し、前記支持部はリブ構造を有する構成と
することができる。これにより支持部のリブ以外の部分
を薄くすることができ、支持部からの熱の散逸を少なく
することがでるので、温度制御性をより高めることがで
きる。
【0019】さらに、前記シャワーヘッドとチャンバー
壁面との間に環状の充填部材と、充填部材を固定する部
材とを設け、この充填部材と前記充填部材を固定する部
材との間に弾性部材を介在した構成とすることができ
る。この弾性部材により、固定部材との隙間を均等にす
ることができ、また、例えば充填部材に石英やセラミッ
クス等を使用した場合、破損を防止することができる。
さらにまた、前記チャンバー内で処理ガスのプラズマを
生成するためのプラズマ生成手段をさらに具備すること
ができる。
【0020】本発明の他の観点の成膜装置は、被処理基
板に成膜処理を施すチャンバーと、チャンバー内で被処
理基板を載置する載置台と、前記載置台に対向して設け
られた多数のガス吐出孔を有するシャワーヘッドと、前
記シャワーヘッドを介してチャンバー内に処理ガスを供
給するガス供給機構と、前記シャワーヘッドを前記チャ
ンバーの外側へ旋回させて反転させる反転機構とを具備
することを特徴とする。
【0021】このような構成の成膜装置によれば、シャ
ワーヘッドをチャンバーの外側へ旋回させて反転させる
ので、シャワーヘッドをほぼ完全にチャンバー外へ存在
させることができ、これによりシャワーヘッドのメンテ
ナンスを極めて容易に行うことが可能となる。
【0022】この場合に、前記シャワーヘッドとチャン
バー壁面との間に環状の充填部材と、充填部材を固定す
る部材とを有し、この充填部材と充填部材を固定する部
材の間には、弾性部材が介在されていることが好まし
い。これにより、この弾性部材により、固定部材との隙
間を均等にすることができ、また、例えば充填部材に石
英やセラミックス等を使用した場合、破損を防止するこ
とができる。また、前記固定部材は、前記シャワーヘッ
ドを反転させた状態で外側へ外すことが可能であり、前
記充填部材は、前記固定部材を外側へ外した後に上方へ
外すことが可能であり、前記充填部材を上方へ外した後
にシャワーヘッドのメンテナンスを行うことが可能であ
るように構成とすることが好ましい。これにより、固定
部材および充填部材を容易に取り外すことができ、シャ
ワーヘッドのメンテナンスが一層容易に行うことができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、Ti薄膜形成用のCVD成膜装置を例にとって具体
的に説明する。
【0024】図1は本発明の一実施形態に係るTi薄膜
形成用のCVD成膜装置を示す断面図であり、図2は図
1のCVD成膜装置のシャワーヘッド上部を示す平面図
である。このCVD成膜装置1は、気密に構成された略
円筒状あるいは箱状のチャンバー2を有しており、その
中には被処理体である半導体ウエハWを水平に載置する
ためのステージ3が設けられている。チャンバー2の底
部中央には下方に突出したステージ保持部材7がシール
リングを介して取り付けられており、ステージ3に接合
された円筒形状の部材4がステージ保持部材7に取り付
けられている。チャンバー2、ステージ保持部材7は図
示しない加熱機構を有し、これらは図示しない電源から
給電されることにより所定の温度に加熱される。
【0025】ステージ3の外縁部には例えばプラズマの
生成を安定させるリング5が設けられている。また、ス
テージ3内にはヒーター6が埋め込まれており、このヒ
ーター6は図示しない電源から給電されることにより被
処理体である半導体ウエハWを所定の温度に加熱する。
また、ステージ3のヒーター6の上方部分には、メッシ
ュ電極71が設けられている。
【0026】ステージ3には、ウエハWを支持して昇降
させるための3本(2本のみ図示)のウエハ支持ピン7
5がステージ3の表面に対して突没可能に設けられ、こ
れらウエハ支持ピン75は支持板76に固定されてい
る。そして、ウエハ支持ピン75は、エアシリンダ等の
駆動機構77により支持板76を介して昇降される。
【0027】チャンバー2の側壁には、ウエハWの搬入
出を行うための搬入出口73と、この搬入出口73を開
閉するゲートバルブ74とが設けられている。
【0028】チャンバー2の上部には、ステージ3に対
向するようにシャワーヘッド10が設けられている。こ
のシャワーヘッド10は、上段プレート10a、中段プ
レート10b、下段プレート10cを有しており、平面
形状が円形をなしている。
【0029】上段プレート10aは、中段プレート10
bおよび下段プレート10cとともにシャワーヘッド本
体部分を構成する水平部10dと、この水平部10dの
外周上方に連続する環状の支持部10eとを有し、凹状
に形成されている。この支持部10eの内側には、図1
および図2に示すようにシャワーヘッド10の中心に向
かって等間隔にリブ10fが配置されている。このリブ
10fの厚さは5mm以上が好ましい。このリブ10f
を形成したことにより、支持部10eの熱変形を抑制
し、かつ支持強度を高めることができ、支持部10eの
肉厚を薄くすることができる。これにより、シャワーヘ
ッド10からの熱の散逸を抑制することができる。
【0030】上段プレート10aはベース部材として機
能し、この上段プレート10aの水平部10dの外周下
部に、環状に形成された凹状の中段プレート10bの外
周上部がネジ止めされている。また、中段プレート10
bの下面に、下段プレート10cの上面がネジ止めされ
ている。上段プレート10aの水平部10dの下面と凹
部を有する中段プレート10bの上面との間に空間11
aが気密に形成されている。中段プレート10bの下面
には、複数の溝が放射状に均等に形成されている。中段
プレート10bと下段プレート10cとも気密に接合さ
れ、中段プレート10bの下面に形成された複数の溝と
下段プレート10cの上面と間に空間11bが形成され
ている。中段プレート10bには、空間11aから中段
プレート10bに形成される複数の孔を介して下段プレ
ート10cへ貫通する多数の第1のガス通路12aと、
空間11aへは連通せず空間11bへ連通する第2のガ
ス通路12bとが形成されている。下段プレート10c
には、第1ガス通路12aに連通する多数の第1のガス
吐出孔13aと、空間11bに連通する多数の第2のガ
ス吐出孔13bとが形成されている。
【0031】ここで、中段プレート10bに形成された
第1のガス流路12aの内径は、例えばφ0.5〜3m
m、好ましくは1.0〜2.0mmである。また、下段
プレート10cに形成された第1のガス吐出孔13aは
2段構造となっており、その内径は、空間11a側が例
えばφ1〜3.5mm、好ましくは1.2〜2.3mm
であって、下面の開口側が例えばφ0.3〜1.0m
m、好ましくは0.5〜0.7mmである。
【0032】上段プレート10aの上面には、第1のガ
ス導入管14aと第2のガス導入管14bとが接続され
ている。そして、第1のガス導入管14aは空間11a
に連通しており、第2のガス導入管14bは中段プレー
ト10bの第2のガス通路12bに連通し、さらに空間
11bに連通している。したがって、第1のガス導入管
14aを通って導入されたガスは、空間11aおよび第
1のガス通路12aを通り、第1のガス吐出孔13aか
ら吐出され、第2のガス導入管14bを通って導入され
たガスは、第2のガス通路12bを通り空間11bへ導
入され、第2のガス吐出孔13bから吐出される。すな
わち、シャワーヘッド10は、第1のガス導入管14a
を介して供給されたガスと第2のガス導入管14bを介
して供給されたガスとがシャワーヘッド10内で混ざら
ないように別々にチャンバー2内に供給されるマトリッ
クスタイプとなっている。
【0033】図3は、図1のシャワーヘッド10の拡大
図である。図1および図3に示すように、上段プレート
10a上面の第2のガス導入管14bとの接続部を含む
部分には凸部10gが形成されており、上段プレート1
0aの凸部10gに対応する部分の下面には凹部10h
が形成されている。一方、中段プレート10bの第2の
ガス導入管14bと対応する位置には、その上面から上
方に突出する、内部に第2のガス通路が形成された管部
10jが一体に設けられ、この管部10jの上端には上
記凹部10hに嵌合するフランジ部10iが一体に形成
されている。上記凹部10hにおいて、上段プレート1
0aの下面とフランジ部10iの上面との間にはシール
リング10kが設けられている。これにより、第1のガ
ス導入管14aおよび第2のガス導入管14bから供給
される各々のガスが混合されることをより確実に防止す
ることができる。
【0034】図3のA−A線による断面図を図4に、B
−B線による断面図を図5に示す。図3および図4に示
すように、中段プレート10bと下段プレート10cと
はボルト101により締結されている。図5における矢
印は、第2のガス通路12bから空間11b内に供給さ
れるガスの流れの概略方向を示している。第2のガス導
入管14bにつながる管部10jの先端部分には、図5
および図6に示すように、平面扇形状に形成された一対
のスリット状の吐出口121が設けられており、第2の
ガス通路12bを通過してきたガスがこれら吐出口12
1から矢印方向に吐出されるようになっている。平面扇
形状の吐出口121の開口度は、第1のガス通路12a
に連通しない程度、例えば160°より小さい開口度が
好ましい。なお、図7に示すように、スリット状の吐出
口121の代わりに複数の孔(図では両側に3個ずつ)
からなる吐出口122を設けてもよい。この際の孔の配
列は図示のような水平方向であっても垂直方向であって
もよい。また、孔は第2のガス通路12bより小さく、
その数は片側1個であってもよい。
【0035】一方、図1に示すように、上段プレート1
0aに接続された第1および第2のガス導入管14a,
14bの他端にはフランジ14が溶接されている。フラ
ンジ14には、第1のガス通路24aおよび第2のガス
通路24bを有する絶縁部材24が接続されている。こ
の絶縁部材24の他方には、第1のガス通路26aおよ
び第2のガス通路26bを有するガス導入部材26が接
続されている。ガス導入部材26は蓋部材15の上面に
接続されている。蓋部材15およびチャンバー2は、そ
れぞれ第1のガス通路15a,2aおよび第2のガス通
路15b,2bを有し、フランジ14からチャンバー2
までの各ガス通路接続部には、それぞれOリング等のシ
ールリングが介装されている。また、ガス配管25aが
チャンバー2の第1のガス通路2aに、ガス配管25b
が第2のガス通路2bに接続されている。ガス配管25
a,25bの他端にはガス供給部30が接続されてい
る。
【0036】ガス供給部30は、クリーニングガスであ
るClFを供給するClFガス源31、成膜ガスで
あるTiClを供給するTiClガス源32、キャ
リアガスであるArを供給するArガス源33、還元ガ
スであるHを供給するHガス源34およびTi膜の
窒化の際に使用するNHを供給するNHガス源35
を有している。ClFガス源31、TiClガス源
32、Arガス源33にはそれぞれガス配管36,3
7,38が接続されており、これらガス配管36,3
7,38は、ガス配管25bに接続されている。また、
ガス源34およびNHガス源35にはそれぞれガ
ス配管39,40が接続されており、これらガス配管3
9,40はガス配管25aに接続されている。したがっ
て、ClFガス源31、TiClガス源32、Ar
ガス源33からのガスは、ガス配管25bから、上記の
各部品の第2のガス通路2b,15b,26b,24b
およびガス導入管14bを通ってシャワーヘッド10の
中段プレート10bの第2のガス通路12bに至り、次
いで空間11bに導入され、下段プレート10cの第2
のガス吐出孔13bから吐出される。また、Hガス源
34、NHガス源35からのガスは、ガス配管25a
から、上記の各部品の第1のガス通路2a,15a,2
6a,24aおよびガス導入管14aを通ってシャワー
ヘッド10の空間11aに導入され、そこから中段プレ
ート10bの第1のガス通路12aを通って下段プレー
ト10cの第1のガス吐出孔13aから吐出される。し
たがって、成膜処理の際には、TiClガスとH
スとは、ガスの供給途中では混合されず、チャンバー2
内に吐出した後に混合され、これらガスのプラズマが形
成されて所望の反応が生じ、半導体ウエハW上にTi膜
が生じるようにされている。なお、各ガス源からのガス
配管36,37,38,39,40には、いずれもマス
フローコントローラー41およびマスフローコントロー
ラを挟むように設けられた一対の開閉バルブ42,43
が設けられている。ここでは図示されないが、ガス供給
部30には、Nガス源やその他の配管、開閉バルブ等
を含んでいる。また、ガス導入部材26内に形成された
の第1のガス通路26aおよび第2のガス通路26bに
接続するガス源を変更することによって、空間11a,
11bに供給されるガスを変更してもよい。
【0037】上記チャンバー2の上面には、開口を有す
る蓋部材15が取り付けられており、この蓋部材15の
内周部分には環状の絶縁部材16が取り付けられてい
る。そして、絶縁部材16を介して上記上段プレート1
0aの支持部10eが蓋部材15に支持されている。支
持部10eの上は、保温のために環状の絶縁部材21に
よってカバーされ、絶縁部材21は蓋部材15に支持さ
れている。絶縁部材16はシャワーヘッド10とチャン
バー2との間を絶縁し、かつ断熱の効果を有している。
なお、チャンバー2と蓋部材15との間、蓋部材15と
絶縁部材16との間、絶縁部材16と支持部10eとの
間にOリング等のシールリングを介装することにより気
密性を維持している。
【0038】上段プレート10aの水平部10dの上面
には、ステージ3上の半導体ウエハW全面に対応するよ
うに、内側ヒーター17が配置されている。また、その
外側を囲むように円環状(ドーナツ状)の外側ヒーター
18が嵌合されている。内側ヒーター17は、例えば、
ヒーター線を形成した薄いシートを一対のマイカ絶縁板
でサンドイッチした構造を有している。また、外側ヒー
ター18は、外管の内側に絶縁材が配され、その内側に
発熱体が内装されたシース型である。なお、後述する図
16に示すように、外側ヒーターとして内側ヒーターと
同じものを用いることもできる。これらヒーターは後述
するシャワーヘッド温度制御手段の構成要素として機能
する。
【0039】内側ヒーター17と上段プレート10aの
水平部10dとの間には絶縁板72が設けられている。
また内側ヒーター17の上方には空間19が設けられ、
その上には断熱部材20が設けられている。断熱部材2
0としては、Al等のセラミックス、樹脂材等を
挙げることができる。断熱部材20は、冷却ガス通路2
0aと排出口20bとを有し、内側冷却用のドライエア
ー供給配管61aがその上部に接続されている。そし
て、配管61aから吐出されたドライエアーは空間19
に供給されて内側ヒーター17およびその周辺を冷却す
るようになっている。また、上段プレート10aの支持
部10eの上方には外側冷却用のドライエアー供給配管
61bが配置されている。この配管61bは、絶縁部材
21の内周側に沿って環状に設けられた配管61cに接
続されており、この配管61cには下向きにドライエア
を吐出する孔が全周に均等に設けられている。この吐出
されたドライエアは、絶縁部材16と断熱部材20との
隙間およびその周辺に供給され、外側ヒーター18およ
びその周辺を冷却するようになっている。
【0040】シャワーヘッド10の上段プレート10a
には、その上方から延びる給電棒45が接続されてお
り、この給電棒45には、整合器46を介して高周波電
源47が接続されている。そして、この高周波電源47
からシャワーヘッド10に高周波電力が供給され、これ
によって前記メッシュ電極71との間に形成された高周
波電界により、チャンバー2内に供給された処理ガスが
プラズマ化され、成膜反応が促進される。
【0041】シャワーヘッド10の下部の周囲の、上段
プレート10a、中段プレート10b、下段プレート1
0cの側方と、絶縁部材16の下面と、蓋部材15の下
面および側面と、チャンバー2の側壁とで囲まれた空間
に、プラズマが形成されることを防止するための環状の
石英製のフィラー48が嵌め込まれている。図8に示す
ように、このフィラー48はその外側部分に凹部48a
を有し、この凹部48aに、蓋部材15にネジ止めされ
た複数個の支持部材49の凸部49aが嵌め込まれてフ
ィラー48を支持するようになっている。そして、フィ
ラー48の凹部48aの側面と支持部材49の凸部49
aの側面との間にはフッ素ゴム等の弾性材料からなる複
数の弾性部材50が介装されている。この弾性部材50
の存在により、シャワーヘッド10のセンター合わせを
容易に行うことができるとともに、フィラー48の着脱
を簡略化することができ、さらに、熱による伸縮等によ
るフィラー48の破損を防止することができる。また、
フィラー48と蓋部材15との間にも弾性部材51が介
装されており、この弾性部材51もフィラー48の破損
防止機能を有する。
【0042】チャンバー2の底部に取り付けられた円筒
状のステージ保持部材7の底部側壁には、排気管52が
接続されており、この排気管52には排気装置53が接
続されチャンバー2内を排気するようになっている。図
示していないが、この排気装置53の上流側には、未反
応物や副生成物を捕捉する装置を有する。そしてこの排
気装置53を作動させることによりチャンバー2内を所
定の真空度まで減圧することが可能となっている。ま
た、蓋部材15上にはシールドボックス23が設けら
れ、その上部には、排気ポート54が設けられている。
この排気ポート54からシールドボックス23内のイン
ナードライエアおよびアウタードライエアの熱排気がな
されるようになっている。
【0043】また、本実施形態に係るCVD成膜装置1
は、シャワーヘッド10の温度を制御するシャワーヘッ
ド温度制御手段60が設けられている。以下、この温度
制御手段60について詳細に説明する。
【0044】このシャワーヘッド温度制御手段60は、
加熱機構として上述した内側ヒーター17および外側ヒ
ーター18と、冷却機構としてドライエアーを供給する
ドライエアー供給配管61a,61bと、内側ヒーター
17、外側ヒーター18、シャワーヘッド10の下段プ
レート10cの温度を検出する熱電対65a,65b,
66a,66bと、これらを制御するコントローラ62
とを有している。
【0045】図9に拡大して示すように、内側ヒーター
17には電源63が接続されており、外側ヒーター18
には電源64が接続されている。また、シャワーヘッド
10の上段プレート10a上の内側に配置される内側ヒ
ーター17に対応する位置には、それぞれ内側ヒーター
17近傍と下段プレート10cの内側の温度を検出する
ための熱電対65a,65bが設けられている。熱電対
65aは内側ヒーター17を貫通してその先端が絶縁板
72の上面に位置し、熱電対65bの先端は下段プレー
ト10cの内部に達している。また、上段プレート10
a上の外周側に配置される外側ヒーター18に対応する
位置には、それぞれ上段プレート10aの外側および下
段プレート10cの外側の温度を検出するための熱電対
66a,66bが設けられている。熱電対66a,66
bの先端はそれぞれ上段プレート10a,下段プレート
10cの内部に達している。これら熱電対65a,65
b,66a,66bは複数設けることができる。さら
に、コントローラ62の指令および熱電対65aまたは
65bの検出信号に基づいて、内側ヒーター17の出力
をPID制御して温度調節を行う内側温度制御器67
と、コントローラ62の指令および熱電対66aまたは
66bの検出信号に基づいて、外側ヒーター18の出力
をPID制御して温度調節を行う外側温度制御器68と
を有している。そして、これらにより加熱時におけるシ
ャワーヘッド10の温度制御が実現される。
【0046】一方、上記冷媒体として、上記ドライエア
ー供給配管61aより供給されたドライエアーは、断熱
部材20の冷却ガス通路20aを通り空間19へ導入さ
れ、内側ヒーター17から空間19内に放出された熱を
奪い、排出口20bを経て、蓋部材15上部に設けられ
たシールドボックス23の排気ポート54から排出され
る。また、ドライエアー供給配管61bに供給されたド
ライエアーは、配管下方の吐出孔より供給され、シャワ
ーヘッド外側部の熱を奪い、シールドボックス23の排
気ポート54から排出される。ドライエアー供給配管6
1aおよび61bには、それぞれエアーオペレーション
バルブ69a,69bが設けられており、これらエアー
オペレーションバルブ69a,69bはコントローラ6
2により制御が行われる。
【0047】このようなシャワーヘッド温度制御手段6
0を用いた加熱時においては、図10に示すように制御
することにより、好ましい温度制御を実現することがで
きる。図10の制御においては、コントローラ62に温
度設定を行い、熱電対65aまたは65bの検出温度が
設定温度となるように温度制御器67により内側ヒータ
ー17の出力を制御するとともに、この熱電対65aま
たは65bの検出値がコントローラ62から温度制御器
68に出力され、外側ヒーター18に対応する位置の熱
電対66aまたは66bの検出温度と内側ヒーター17
に対応する熱電対65aまたは65bの検出温度との差
が0になるように温度制御器68により外側ヒーター1
8の出力を制御する。これにより、シャワーヘッド10
の外側部分が内側部分と略同じ温度になるように制御さ
れる。
【0048】なお、シャワーヘッド10の上段プレート
10aの上面およびその上の部分は、大気雰囲気に曝さ
れている。つまり、シャワーヘッド温度制御手段60の
熱電対65b,66bはシャワーヘッド10内に配置さ
れており真空中であるが、それ以外の構成要素は大気雰
囲気に配置される。
【0049】図2に示すように、シャワーヘッド10
は、ヒンジ機構からなる反転機構80によりチャンバー
2外へ反転可能となっており、これによりシャワーヘッ
ド10は、図11に示すように、そのガス吐出面を上に
した状態でほぼ完全にチャンバー2外に存在させること
ができるので、シャワーヘッド10のメンテナンスを極
めて容易に行うことが可能となる。具体的には、図11
の状態から、まず複数の支持部材49を固定ネジを外す
ことで容易に取り外すことができ(矢印)、支持部材
49が取り外されると、フィラー48を上方へ容易に取
り外すことが可能となる(矢印)。そして、フィラー
48が取り外されると、シャワーヘッド10のメンテナ
ンスを容易に行うことが可能となる。例えば下段プレー
ト10cおよび中段プレート10bを容易に上方へ取り
外すことが可能となる(矢印)。シャワーヘッド10
を反転させる際には、シャワーヘッド10が180度回
転した位置に存在することが好ましいが、その近傍の角
度であればよい。なお、シャワーヘッド10をこのよう
な角度に保持するために、例えばガススプリング等を用
いることができる。
【0050】次に、このように構成されるCVD成膜装
置1の処理動作について説明する。はじめに、半導体ウ
エハW上にTi薄膜を形成するに先立って、次の手順で
シャワーヘッド10やステージ3等の表面上にTiのプ
リコート膜を成膜する。まず、チャンバー2周辺、ステ
ージ3のヒーター6、シャワーヘッド10の内側および
外側ヒーター17,18を加熱し、排気装置53により
チャンバー2内を排気しつつ、所定のガスを所定の流量
比でチャンバー2内に導入し、チャンバー2内を所定の
圧力にする。次いで、Hガス、TiClガス、その
他のガスを含む成膜ガスを所定流量でチャンバー2内に
供給し、高周波電源47からシャワーヘッド10に高周
波電力を供給してチャンバー2内にプラズマを生成さ
せ、シャワーヘッド10やステージ3等の表面にTi膜
を成膜する。次いで、高周波電源47の給電とTiCl
ガスの供給を停止し、NHガスおよびその他のガス
を所定流量で供給し、再び高周波電源47からシャワー
ヘッド10に高周波電力を供給してプラズマを生成さ
せ、成膜されたTi膜の表面を窒化する。これにより、
シャワーヘッド10およびステージ3等の表面に安定し
たプリコート膜が形成される。窒化処理終了後、高周波
電源47の給電とNHガスの供給を停止する。
【0051】プリコート終了後、ゲートバルブ74を開
にして半導体ウエハWをチャンバー2内に搬入し、突出
されたウエハ支持ピン75へ受け渡し、ウエハ支持ピン
75を下降させてステージ3上に載置する。次いで
、TiClガス、その他のガスを所定流量で供給
し、高周波電源47からシャワーヘッド10に高周波電
力を供給してチャンバー2内にプラズマを生成させ、半
導体ウエハW上にTi膜を成膜する。次いで、高周波電
源47の給電とTiClガスの供給を停止し、NH
ガスおよびその他のガスを所定流量で供給し、再び高周
波電源47からシャワーヘッド10に高周波電力を供給
してプラズマを生成させ、半導体ウエハWに成膜された
Ti膜を窒化する。窒化処理終了後、高周波電源47の
給電とNHガスの供給を停止する。このようにして成
膜処理が終了した後、チャンバー2から半導体ウエハW
を搬出し、次に処理する半導体ウエハWを搬入し、その
上に同様の成膜処理を行う。
【0052】このような成膜処理を所定枚数の半導体ウ
エハWについて行った後、ステージ3、シャワーヘッド
10を所定温度まで降温させ、クリーニングガスである
ClFガスをチャンバー2内に供給し、クリーニング
を行う。
【0053】以上のような一連の工程において、本実施
形態では、シャワーヘッド10にシャワーヘッド温度制
御手段60を設けたことにより以下のような効果を得る
ことができる。
【0054】プリコートや成膜の際に、TiCl(x
=1,2,3)が発生するが、シャワーヘッドに安定し
た膜を形成するためこのようなTiClをガスとして
揮発させる必要がある。そのためには、425℃以上の
温度が必要であるが、従来のシャワーヘッドの加熱はス
テージ内のヒーターによる受動的な加熱であったため、
シャワーヘッドが必ずしも425℃以上になる保証はな
く、シャワーヘッドに対して安定したプリコート膜を形
成し得ない場合が生じていた。これに対し、本実施形態
のようにシャワーヘッド10にシャワーヘッド温度制御
手段60を設けることにより、シャワーヘッド10を積
極的に425℃以上好ましくは500℃以上にすること
ができ、シャワーヘッド10に確実に安定したプリコー
ト膜を形成することができる。
【0055】また、チャンバー2内を成膜温度まで加熱
する際に、従来のようにシャワーヘッド10をステージ
3の輻射熱のみで昇温する場合には、所定の加熱温度に
安定するまで長時間を要するが、本実施形態ではステー
ジ3のヒーター6からの受動的な加熱に加えて、シャワ
ーヘッド温度制御手段60の構成要素であるヒーター1
7,18により予めシャワーヘッド10を積極的に加熱
することができるため、短時間でシャワーヘッド10の
全体が加熱されて、シャワーヘッド10の下段プレート
10cの表面の温度がほぼ一定の温度に安定化される。
このため、チャンバー2内の温度を短時間で所定温度に
安定させることができる。このように、シャワーヘッド
10の温度が均一に制御されることで、半導体ウエハW
上にTi膜を均一に成膜することが可能となる。特に、
半導体ウエハが300mmと大型化したことに伴って装
置が大型化した場合にその効果が著しい。
【0056】さらに、アイドリングの際には高周波電源
がオフにされていることから、シャワーヘッド10の温
度を所定の温度に保持するため、従来ではステージ内の
ヒーターの温度を高めに設定していた。これに対して、
このようにシャワーヘッド温度制御手段60によりシャ
ワーヘッド10の温度を制御することにより、アイドリ
ングの際の温度を所定の温度に保持し、安定化させるこ
とができる。
【0057】さらにまた、クリーニングの際には、シャ
ワーヘッド10の温度を成膜温度から200〜300℃
のクリーニング温度まで低下させなくてはならず、従来
は、シャワーヘッドの放熱性が悪かったため温度低下に
長時間を要していたが、本実施形態ではシャワーヘッド
温度制御手段60の構成要素であるドライエアー供給配
管61a,61bから冷媒体としてのドライエアーをシ
ャワーヘッド10上部に供給して冷却することにより、
チャンバー2内を速やかにクリーニング温度まで低下さ
せることができる。
【0058】本実施形態の装置において、シャワーヘッ
ド10はその上段プレート10aの上面が大気雰囲気に
存在しているため、シャワーヘッド温度制御手段60の
大部分の部材は大気雰囲気に設けることができ、シャワ
ーヘッド温度制御手段60の取扱いが容易である。
【0059】また、上述のように、シャワーヘッド温度
制御手段60の加熱機構として、内側ヒーター17と外
側ヒーター18とを設け2ゾーン制御とし、図9に示す
ように、熱電対65aまたは65bの検出温度が設定温
度となるように温度制御器67により内側ヒーター17
の出力を制御するとともに、外側ヒーター18に対応す
る位置の熱電対66aまたは66bの検出温度と、内側
ヒーター17に対応する熱電対65aまたは65bの検
出温度との差が0になるように温度制御器68により外
側ヒーター18の出力を制御することにより、シャワー
ヘッド10の外側部分が内側部分と常に同じ温度になる
ように制御されるため、シャワーヘッド10の外側部分
からの熱の散逸を抑制することができ、温度制御性を高
めることができる。特に、半導体ウエハのサイズが30
0mmと大型化した場合に、シャワーヘッド10の外側
から熱が散逸しやすいため、このような制御がより有効
である。
【0060】シャワーヘッド10のメンテナンス時に
は、シャワーヘッド10を反転機構80によりチャンバ
ー2外へ反転する。これによりシャワーヘッド10は、
図11に示すように、そのガス吐出面を上にした状態で
メンテナンスが可能であるため、メンテナンスを極めて
容易に行うことが可能となる。具体的には、図11の状
態から、まず複数の支持部材49を外側へ外し、次いで
フィラー48を上方へ取り外し、その後シャワーヘッド
10の下段プレート10cおよび中段プレート10bを
上方へ取り外すことができるので、これらの取り外し動
作が極めて容易であるため、メンテナンスを極めて容易
に行うことが可能となる。
【0061】なお、本発明は上記実施形態に限らず本発
明の思想の範囲内で種々変形が可能である。以下、その
ような変形例について具体的に説明する。
【0062】図5、図6に示すように、上記実施形態に
おいては、第2のガス通路12bを介して供給されるガ
スは、空間11bの略中央部分における第2ガス通路1
2bの吐出口121から直接的に空間11b内に拡散す
るようになっている。しかしながら、このような態様で
は、第2のガス通路12bを介して供給されるガスの空
間11bへの拡散が不十分な場合があり得る。そこで、
空間11bの略中央部分における第2のガス通路12b
の吐出口121にガス拡散促進用パイプを連結すること
が好ましい。このような例を図12に示す。図12の例
では下段プレート10cの上方の空間11b内に、略H
字状のガス拡散促進用パイプ110が設けられている。
このガス拡散促進用パイプ110は、両側の吐出口12
1に直接嵌合された中央管110aと、この中央管11
0aの両端にこれに垂直に接合(溶接)され一体化され
た2つの側部管110b,110cとを有している。側
部管110b,110cの両端部にガス吐出口110d
が上段プレート10a側に向けて開口するように形成さ
れている。そして、吐出口121から吐出されたガス
が、中央管110aおよび側部管110b,110cを
通って側部管110b,110cの両端部にそれぞれ設
けられた合計4つのガス吐出口110dから図の矢印方
向に吐出されるようになっている。したがって、第2の
ガス通路12bを介して供給されるガスが空間11b内
に十分に均等に拡散可能である。側部管110b,11
0cの両端部は2つの支持部材110e,110fによ
り支持されており、これにより中央管110aのぶれが
防止される。なお、ガス吐出口110dの個数および開
口の態様は、第2のガス通路12bを介して供給される
ガスが空間11b内に十分に均等に拡散できるものであ
れば特に限定されない。ただし、ガス吐出口110dは
空間11b内に均等に配置されることが好ましい。図1
3は、図12に示す下段プレート10cおよびガス拡散
促進用パイプ110に対して中段プレート10bを取り
付けた状態の断面図である。この図から理解されるよう
に、支持部材110eは上方から側部管110b,11
0cを支持しており、支持部材110fは中段プレート
110bと下段プレート110cとの間に挟持された状
態で側部管110b,110cを支持している。
【0063】また、図14および図15は、制御系に関
する変形例を示している。図14は、図9の加熱機構に
相当する部分の変形例を示す模式図であり、図15は、
図10の制御態様の変形例を示す図である。図14の例
では制御系と各熱電対65a,65b,66a,66b
との間に、また図15の例では制御系と各ヒータ17,
18との間にノイズフィルタ120が設けられている。
このようにノイズフィルタ120を設けることにより、
高周波電源47からのノイズを有効に除去することがで
き、制御特性を向上させることができる。
【0064】さらに、図16に示す変形例では、断面円
形のリング状のシース型ヒーターである外側ヒーター1
8の代わりに、内側ヒーター17と同様の平板状ヒータ
ーをドーナツ状とした外側ヒーター118を配置してい
る。このように、ヒーターの形状は特に限定されない。
また、内側ヒーター17と上段プレート10aとの間に
は絶縁部材72の代わりに、より厚い絶縁板131が介
在され、外側ヒータ118と上段プレート10aとの間
にも厚い絶縁板132が介在されている。上段プレート
10aは、プラズマ生成用電極として機能するため、ヒ
ーターが受けるノイズの影響を抑制する必要があり、そ
のため、このように厚い絶縁板131および132を設
けることが好ましい。ノイズの影響を有効に防止する観
点からこのような絶縁板の厚さは0.5〜10mmであ
ることが好ましい。このような絶縁板131および13
2は、高い熱伝導率と耐熱性を有する必要がある。した
がって、絶縁板131および132の材料としては、窒
化アルミニウムのような熱伝導率および耐熱性の高いセ
ラミックスが好適である。
【0065】さらにまた、図17に示す変形例では、図
8のフィラー48の凹部48aの側面と支持部材49の
凸部49aの側面との間に介装された弾性部材50の代
わりに、例えばインコネル等のNi合金材で形成された
耐食性メタルスプリングからなる弾性部材150が介装
されている。このように、フィラー48の凹部48aの
側面と支持部材49の凸部49aの側面との間に介装さ
れる弾性部材の態様は特に限定されない。
【0066】その他、上記実施形態ではTi膜の成膜処
理を例にとって説明したが、これに限らずTiN膜等他
の膜のCVD成膜処理に適用することもできる。また、
プラズマを形成した場合を例にとって説明したが、プラ
ズマは必ずしも必須なものではない。シャワーヘッドの
温度制御手段についても上記構成に限るものではなく、
その制御方法も上記方法に限るものではない。例えば冷
媒としてドライエアーを用いたがAr、N等他のガス
であってもよい。プラズマを用いない場合には、冷媒と
して水等の液体を用いることもできる。さらに、半導体
ウエハの処理を例にとって説明したが、これに限るもの
ではなく、液晶表示装置用ガラス基板等、他の基板に対
する処理にも適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャワーヘッドに温度制御手段を設けたので、シャワー
ヘッドが輻射によって加熱されるのではなく、積極的に
所望の温度に制御することができ、大型の装置であって
も、昇温および降温を短時間で行うことができる。ま
た、このようにシャワーヘッドを積極的に温度制御する
ことができることにより、チャンバー内の温度安定性を
高めることができる。
【0068】さらに、このようにシャワーヘッドに温度
制御手段を設けることにより、成膜やプリコートの際に
シャワーヘッドを所望温度に制御することができるた
め、シャワーヘッドに安定した膜を形成することがで
き、被処理体上に均一な膜を確実に形成することができ
る。
【0069】さらにまた、シャワーヘッドの温度制御手
段を大気側部分に設けたので、温度制御手段を大気雰囲
気で取り扱うことができ、取扱いが容易である。
【0070】さらにまた、前記シャワーヘッドを前記チ
ャンバーの外側へ旋回させて反転させる反転機構を設け
たので、これによりシャワーヘッドをほぼ完全にチャン
バー外へ存在させることができ、したがってシャワーヘ
ッドのメンテナンスを極めて容易に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCVD成膜装置を示
す断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係るCVD成膜装置のシ
ャワーヘッド上部を示す平面図。
【図3】図1の装置のシャワーヘッドを示す拡大図。
【図4】図3のA−A線による断面図。
【図5】図3のB−B線による断面図。
【図6】第2のガス通路からのガス吐出部を示す下面図
および側面図。
【図7】第2のガス通路からのガス吐出部の他の例を示
す下面図および側面図。
【図8】図1の装置のフィラー部分を拡大して示す断面
図。
【図9】図1の装置の温度制御手段のうち、加熱機構に
相当する部分を示す模式図。
【図10】図1の装置の温度制御手段により加熱制御す
る場合の好ましい制御態様を示す図。
【図11】図1の装置のシャワーヘッドを反転機構によ
り反転させた状態を示す断面図。
【図12】ガス拡散促進用パイプが設けられた場合の下
段プレートを示す平面図。
【図13】図12の下段プレートおよびガス拡散促進用
パイプに中段プレートを取り付けた状態の断面図。
【図14】図1の装置の温度制御手段のうち、図9の加
熱機構に相当する部分の変形例を示す模式図。
【図15】図14の温度制御手段により加熱制御する場
合の好ましい制御態様を示す図。
【図16】加熱機構に相当する部分の変形例を示す断面
図。
【図17】図8のフィラー部分の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1;CVD成膜装置 2;チャンバー 3;ステージ 6;ヒーター 10;シャワーヘッド 10a;上段プレート 10b;中段プレート 10c;下段プレート 10d;水平部 10e;支持部 10f;リブ 14a,14b;ガス導入管 15;蓋部材 17;内側ヒーター(加熱機構) 18;外側ヒーター(加熱機構) 20;断熱部材 25a,25b;ガス配管 30;ガス供給部 47;高周波電源 48;フィラー 49;支持部材 50,51;弾性部材 53;排気装置 60;シャワーヘッド温度制御手段 61a,61b;ドライエアー供給配管(冷却機構) 62;コントローラ 63,64;電源 65a,65b,66a,66b;熱電対(温度検出機
構) 67,68;温度制御器 80;反転機構 W;半導体ウエハ(被処理基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 CA04 CA12 EA04 JA10 KA22 KA23 KA25 KA39 KA41 4M104 BB14 BB30 DD44 DD45

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板に成膜処理を施すチャンバー
    と、 チャンバー内で被処理基板を載置する載置台と、 前記載置台に対向して設けられた多数のガス吐出孔を有
    するシャワーヘッドと、 前記シャワーヘッドを介してチャンバー内に処理ガスを
    供給するガス供給機構と、 前記シャワーヘッドの温度を制御するシャワーヘッド温
    度制御手段とを具備することを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記チャンバーは真空引き可能に構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 真空雰囲気で被処理基板に成膜処理を施
    すチャンバーと、 チャンバー内で被処理基板を載置する載置台と、 前記載置台に対向して設けられた多数のガス吐出孔を有
    するシャワーヘッドと、 前記シャワーヘッドを介してチャンバー内に処理ガスを
    供給するガス供給機構と、 前記シャワーヘッドの温度を制御するシャワーヘッド温
    度制御手段とを具備し、 前記シャワーヘッドは、そのガス吐出孔形成面を含むチ
    ャンバー内に位置するチャンバー内部分と、チャンバー
    外の大気側に位置する大気側部分とを有し、前記シャワ
    ーヘッド温度制御手段は、前記チャンバーの大気側部分
    に設けられていることを特徴とする成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記載置台を加熱する載置台加熱手段を
    さらに具備することを特徴とする請求項1から請求項3
    のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記チャンバーを加熱するチャンバー加
    熱手段をさらに具備することを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記シャワーヘッド温度制御手段は、シ
    ャワーヘッドを加熱する加熱機構と、シャワーヘッドを
    冷却する冷却機構と、シャワーヘッドの温度を検出する
    温度検出機構と、温度検出機構の検出結果に基づいて少
    なくとも前記加熱機構を制御するコントローラとを有す
    ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1
    項に記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱機構は、前記シャワーヘッドの
    内側部分を加熱する内側ヒーターと、外側部分を加熱す
    る外側ヒーターとを有し、前記温度検出機構は、前記内
    側部分の温度を検出する内側温度検出部と、前記外側部
    分の温度を検出する外側温度検出部とを有することを特
    徴とする請求項6に記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラは、前記内側温度検出
    部の検出値に基づいて設定温度になるように内側ヒータ
    ーを制御するとともに、内側温度検出部と外側温度検出
    部との検出温度差がゼロになるように外側ヒーターを制
    御することを特徴とする請求項6に記載の成膜装置。
  9. 【請求項9】 前記シャワーヘッドのチャンバーと反対
    側の面に面して断熱材が設けられていることを特徴とす
    る請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の成膜装
    置。
  10. 【請求項10】 前記シャワーヘッドは、シャワーヘッ
    ド本体と、シャワーヘッド本体の外周上方に連続する環
    状の支持部とを有し、前記支持部はリブ構造を有してい
    ることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1
    項に記載の成膜装置。
  11. 【請求項11】 前記シャワーヘッド本体の上方であっ
    て、前記支持部の内側に断熱材が設けられていることを
    特徴とする請求項10に記載の成膜装置。
  12. 【請求項12】 前記シャワーヘッドとチャンバー壁面
    との間に環状の充填部材と、充填部材を固定する部材と
    を有し、この充填部材と充填部材を固定する部材の間に
    は、弾性部材が介在されていることを特徴とする請求項
    1から請求項11に記載の成膜装置。
  13. 【請求項13】 前記チャンバー内で処理ガスのプラズ
    マを生成するためのプラズマ生成手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1
    項に記載の成膜装置。
  14. 【請求項14】 前記シャワーヘッドを前記チャンバー
    の外側へ旋回させて反転させる反転機構をさらに具備す
    ることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか
    1項に記載の成膜装置。
  15. 【請求項15】 被処理基板に成膜処理を施すチャンバ
    ーと、 チャンバー内で被処理基板を載置する載置台と、 前記載置台に対向して設けられた多数のガス吐出孔を有
    するシャワーヘッドと、 前記シャワーヘッドを介してチャンバー内に処理ガスを
    供給するガス供給機構と、 前記シャワーヘッドを前記チャンバーの外側へ旋回させ
    て反転させる反転機構とを具備することを特徴とする成
    膜装置。
  16. 【請求項16】 前記シャワーヘッドとチャンバー壁面
    との間に環状の充填部材と、充填部材を固定する部材と
    を有し、この充填部材と充填部材を固定する部材の間に
    は、弾性部材が介在されていることを特徴とする請求項
    15に記載の成膜装置。
  17. 【請求項17】 前記固定部材は、前記シャワーヘッド
    を反転させた状態で外側へ外すことが可能であり、前記
    充填部材は、前記固定部材を外側へ外した後に上方へ外
    すことが可能であり、前記充填部材を上方へ外した後に
    シャワーヘッドのメンテナンスを行うことが可能である
    ことを特徴とする請求項16に記載の成膜装置。
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