JP2002324570A - 巻回型電極体の製造方法及び非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents

巻回型電極体の製造方法及び非水電解液二次電池の製造方法

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JP2002324570A
JP2002324570A JP2001125862A JP2001125862A JP2002324570A JP 2002324570 A JP2002324570 A JP 2002324570A JP 2001125862 A JP2001125862 A JP 2001125862A JP 2001125862 A JP2001125862 A JP 2001125862A JP 2002324570 A JP2002324570 A JP 2002324570A
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wound electrode
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Shohei Matsushita
昇平 松下
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非水電解液二次電池に適用した場合に耐久性の
高い巻回型電極体を製造する方法を提供すること。 【解決手段】本発明の巻回型電極体の製造方法は、帯状
の正極シート及び負極シートの間に帯状のセパレータを
介して積層巻回させて巻回型電極体を形成する電極体の
製造方法であって、前記セパレータの高張力が加わって
いる部分を補強する補強工程を有することを特徴とす
る。つまり、セパレータの劣化を抑制することで非水電
解液二次電池の耐久性を向上している。そのために、セ
パレータの他の部分に比べて高張力が加わっている部
分、たとえば、セパレータの正極シート若しくは負極シ
ート表面に集電用リードを設けた部分に接触する部分
や、セパレータの扁平形状巻回型電極体の正極シート等
の曲率の大きい部分を予め補強することでセパレータの
劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液二次電
池に用いたときに高い耐久性をもつ巻回型電極体の製造
方法及び非水電解液二次電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報関連機器、通信機器の分野では、パ
ソコン、ビデオカメラ、携帯電話等の小型化に伴い、こ
れらの機器に用いる電源として、高エネルギー密度・高
出力密度を有するという理由から、非水電解液二次電池
が実用化され広く普及するに至っている。また一方で、
自動車の分野においても、環境問題、資源問題から電気
自動車・ハイブリッド自動車の開発が急がれており、こ
の電気自動車等に用いられる電源としても、非水電解液
二次電池が検討されている。
【0003】非水電解液二次電池には、4V級の作動電
圧が得られるものとして、層状岩塩構造のLiCo
2、LiNiO2、スピネル構造のLiMn24及びそ
れらの一部を他元素で置換したリチウム遷移金属複合酸
化物等の正極活物質がよく知られている。これらの中で
も、合成が容易である、最も高い作動電圧が得られる等
の理由から、現在では、LiCoO2系のリチウム遷移
金属複合酸化物を正極活物質に用いる電池が主流を占め
ている。
【0004】ここで、これらの非水電解液二次電池にお
いては、常に高性能化、高級化が求められている。具体
的には、例えば自動車用バッテリに適用する場合にはそ
の搭載スペースの縮小による、バッテリの小型化および
軽量化といった、スペース的な効率の向上である。この
ような要求を満たすバッテリとして、実装効率がよい角
形電池が注目されている。角形電池としては、正極及び
負極を数層に積層させた積層型電極体を有する電池が広
く普及している。
【0005】ところで、自動車用バッテリに非水電解液
二次電池を適用するには、大電流を発生できることも重
要である。このため、高出力化や重負荷特性の向上を考
慮すると、電極体を薄型化、高密度化し、これを渦巻状
に巻回して扁平形状の断面を有する巻回型電極体を有す
るバッテリが有望である。巻回型電極体は、その生産性
においても優れている。巻回型電極体は、正極シート、
負極シート及びセパレータより構成され、セパレータを
介して正極シートと負極シートとを積層させ、この積層
体を巻回させたものである。この巻回型電極体は、通常
は、その断面形状が円状である。
【0006】巻回型電極体を角形電池に用いるために
は、巻回型電極体が扁平化していることが求められる。
すなわち、角形の電池容器に円状の巻回型電極体をその
ままの状態で収めると、それぞれの電極シート間の密着
度の低下や、空間効率の低下が生じるためである。
【0007】このような扁平形状巻回型電極体を有する
電池を製造する方法としては、楕円(若しくは、扁平)
形状の巻芯に電極シートを巻回させる等して電極シート
を最初から扁平形状に巻回させて扁平形状巻回型電極体
を製造する方法と、円形状の巻回型電極体を製造した後
に捲回半径方向に圧縮成形して巻回型電極体を扁平化す
る方法とが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
扁平形状巻回型電極体を製造する方法により製造された
扁平形状巻回型電極体は、非水電解液二次電池に適用し
た場合にその耐久性が必ずしも充分ではない場合があっ
た。また、円筒形の巻回型電極体をもつ非水電解液二次
電池についても耐久性を向上させることは望ましい。
【0009】そこで、本発明では、非水電解液二次電池
に適用した場合に耐久性の高い巻回型電極体を製造する
方法を提供することを解決すべき課題とする。また、本
発明では、耐久性の高い非水電解液二次電池を製造する
方法を提供することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する目的
で本発明者は鋭意研究を行った結果、以下の知見を得
た。従来の製造方法で製造した巻回型電極体を適用した
非水電解液二次電池が劣化する原因の1つとして、使用
しているうちに徐々に内部短絡等が進行することが判明
した。そして、この内部短絡の一因としてセパレータの
劣化によることが判明した。セパレータの劣化は、セパ
レータの他の部分に比べて高張力が加わっている部分、
たとえば、セパレータの正極シート若しくは負極シート
表面に集電用リードを設けた部分に接触する部分や、セ
パレータの扁平形状巻回型電極体の正極シート等の曲率
の大きい部分で、その進行が顕著である。このセパレー
タの劣化により、セパレータを透過する微短絡が生じる
ことが明らかとなった。そこで本発明者は、セパレータ
の高張力が加わっている部分を予め補強することでセパ
レータの劣化を防止すれば非水電解液二次電池の耐久性
を向上できることに想到した。
【0011】本発明者は上記知見に基づいて、帯状の正
極シート及び負極シートの間に帯状のセパレータを介し
て積層巻回させて巻回型電極体を形成する電極体の製造
方法であって、前記セパレータの高張力が加わっている
部分を補強する補強工程を有することを特徴とする巻回
型電極体の製造方法を発明した(請求項1)。
【0012】補強工程で補強するセパレータの部分とし
ては、巻回型電極体が扁平形状である場合の曲率の大き
い部分に位置する部分(請求項2)や、正極シート若し
くは負極シートがその一部表面に集電用リードをもつ場
合のその集電用リードと接触する部分(請求項5)など
が挙げられる。
【0013】補強工程としては、少なくとも長軸方向に
延伸された多孔質高分子膜をもつセパレータを用い、そ
のセパレータを加熱することで長軸方向に収縮させる工
程(請求項6)、さらにその工程でその加熱温度では軟
化する高分子と軟化しない高分子との少なくとも2種類
の高分子からなる多層構造をもつセパレータを用いる工
程(請求項7)としたり、セパレータに多孔質高分子膜
(請求項9)や高分子溶液(請求項10)等からなる補
強材を付与する工程(請求項8)が好ましい。
【0014】そして、本発明者は、巻回型電極体を有す
る非水電解液二次電池を製造する方法であって、その巻
回型電極体は、上述の扁平形状巻回型電極体の製造方法
により製造されることを特徴とする非水電解液二次電池
の製造方法(請求項11)を発明した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の非水電解液二次
電池の製造方法について、対象となる非水電解液二次電
池の各構成要素とその製造方法とを詳しく説明する。
【0016】〈非水電解液二次電池の構成要素〉本発明
製造方法が適用できる非水電解質二次電池は、円筒型電
池若しくは角型電池等の公知の電池構造をとることがで
きる。いずれの形状を採る場合であっても、正極シート
および負極シートをセパレータを介して捲回等して巻回
型電極体とし、正極集電体および負極集電体から外部に
通ずる正極端子および負極端子までの間を集電用リード
等を用いて接続した後、この電極体を非水電解液ととも
に電池ケース内に挿設し、これを密閉した電池である。
集電用リードは正極シート若しくは負極シートの一部表
面(例えばシートの長軸方向端部)に設けることができ
る。巻回型電極体は円筒形状、扁平形状(角型形状を含
む)である。扁平形状の方が空間効率向上の観点からは
好ましい。
【0017】正極シートは、リチウムイオンを吸蔵・脱
離できる正極活物質に導電材および結着剤を混合し、必
要に応じ適当な溶媒を加えて、ペースト状の正極合材と
したものを、アルミニウム等の帯状の金属箔製の集電体
表面に塗布、乾燥し、その後プレスによって活物質密度
を高めることによって形成する。
【0018】正極活物質にはリチウム遷移金属複合酸化
物等の公知の正極活物質を用いることができる。リチウ
ム遷移金属複合酸化物は、その電気抵抗が低く、リチウ
ムイオンの拡散性能に優れ、高い充放電効率と良好な充
放電サイクル特性とが得られるため、本正極活物質に好
ましい材料である。たとえばリチウムコバルト酸化物、
リチウムニッケル酸化物、リチウムマンガン酸化物や、
各々にLi、Al、そしてCr等の遷移金属を添加また
は置換した材料等である。なお、これらのリチウム−金
属複合酸化物を正極活物質として用いる場合には単独で
用いるばかりでなくこれらを複数種類混合して用いるこ
ともできる。
【0019】導電材は、正極シートの電気伝導性を確保
するためのものであり、カーボンブラック、アセチレン
ブラック、黒鉛等の炭素物質粉状体の1種または2種以
上を混合したものを用いることができる。結着剤は、活
物質粒子および導電材粒子を繋ぎ止める役割を果たすも
のでポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデ
ン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。こ
れら活物質、導電材、結着剤を分散させる溶剤として
は、N−メチル−2−ピロリドン等の有機溶剤を用いる
ことができる。
【0020】負極シートについては、リチウムイオンを
充電時には吸蔵し、かつ放電時には放出する負極活物質
を用いることができれば、その材料構成で特に限定され
るものではなく、公知の材料構成のものを用いることが
できる。たとえば、リチウム金属、グラファイト又は非
晶質炭素等の炭素材料等である。そのなかでも特に炭素
材料を用いることが好ましい。比表面積が比較的大きく
でき、リチウムの吸蔵、放出速度が速いため大電流での
充放電特性、出力・回生密度に対して良好となる。特
に、出力・回生密度のバランスを考慮すると、充放電に
伴ない電圧変化の比較的大きい炭素材料を使用すること
が好ましい。中でも結晶性の高い天然黒鉛や人造黒鉛な
どからなるものを用いることが好ましい。このような結
晶性の高い炭素材を用いることにより、負極シートのリ
チウムイオンの受け渡し効率を向上させることができ
る。
【0021】このように負極活物質として炭素材料を用
いた場合には、これに必要に応じて正極シートで説明し
たような導電材および結着材を混合して得られた負極合
材が帯状の集電体に塗布されてなるものを用いることが
好ましい。
【0022】正極シート及び負極シートは共に帯状の部
材である。
【0023】非水電解液は、有機溶媒に電解質を溶解さ
せたものである。
【0024】有機溶媒は、通常非水電解液二次電池の非
水電解液の用いられる有機溶媒であれば特に限定される
ものではなく、例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭
化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン
類、オキソラン化合物等を用いることができる。特に、
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,
2−ジメトキシエタン、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、エチルメチルカーボネート、テトラヒ
ドロフラン等及びそれらの混合溶媒が適当である。例え
ば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートな
どの高誘電率の主溶媒と、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどの低
粘性の副溶媒との混合有機溶媒が好ましい。また、副溶
媒として、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及び
ブチルラクトンなどを用いてもよい。
【0025】電解質は、その種類が特に限定されるもの
ではないが、LiPF6、LiBF4、LiClO4およ
びLiAsF6から選ばれる無機塩、該無機塩の誘導
体、LiSO3CF3、LiC(SO3CF32、LiN
(SO3CF32、LiN(SO2252およびLi
N(SO2CF3)(SO249)から選ばれる有機
塩、並びにその有機塩の誘導体の少なくとも1種である
ことが好ましい。
【0026】これらの電解質の使用により、電池性能を
さらに優れたものとすることができ、かつその電池性能
を室温以外の温度域においてもさらに高く維持すること
ができる。電解質の濃度についても特に限定されるもの
ではなく、用途に応じ、電解質および有機溶媒の種類を
考慮して適切に選択することが好ましい。
【0027】セパレータは、正極シートおよび負極シー
トを電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を果たす帯
状の部材である。たとえば、多孔性合成樹脂膜、特にポ
リオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)を延伸して製造した多孔膜を用いればよい。なおセ
パレータは、正極シートと負極シートとの絶縁を担保す
るため、正極シートおよび負極シートよりもさらに大き
いものとするのが好ましい。また、必要に応じてセパレ
ータは多層構造とすることができる。セパレータを多層
構造とした場合には、軟化点(又は融点)の異なる少な
くとも2種類の高分子からなる多層構造とすることが好
ましい。たとえばポリエチレンからなる多孔質膜とポリ
プロピレンからなる多孔質膜とを積層したもの、ポリエ
チレンからなる多孔質膜をポリプロピレンからなる多孔
質膜で狭持したものがある。セパレータについては後述
する非水電解液二次電池の製造方法の欄でさらに詳述す
る。
【0028】ケースは、特に限定されるものではなく、
公知の材料、形態で作成することができる。
【0029】ガスケットは、ケースと正負の両端子部の
間の電気的な絶縁と、ケース内の密閉性とを担保するも
のである。たとえば、電解液にたいして、化学的、電気
的に安定であるポリプロピレンのような高分子等から構
成できる。
【0030】〈非水電解液二次電池の製造方法〉本発明
の非水電解液二次電池の製造方法は、前述した正極シー
ト及び負極シートを前述のセパレータを介して捲回等し
て巻回型電極体とする工程と、正極集電体および負極集
電体から外部に通ずる正極端子および負極端子までの間
を集電用リード等を用いて接続した後、この電極体を非
水電解液とともに電池ケース内に挿設し、これを密閉す
る工程とを有する。
【0031】・巻回型電極体の製造方法 巻回型電極体は本発明の巻回型電極体の製造方法で製造
される。具体的には、正極シート及び負極シートの間に
セパレータを介して積層巻回させ、最終的にセパレータ
に高張力が加わる部分を補強する補強工程を有する。セ
パレータの必要な部分のみを選択して補強しているの
で、セパレータ全体を高強度とする必要がなくなり、低
コスト化を図ることも可能である。
【0032】巻回型電極体が扁平形状の扁平形状巻回型
電極体の場合には、補強する部分が扁平形状巻回型電極
体の曲率の大きい部分に位置する部分となる。
【0033】扁平形状巻回型電極体を形成する方法とし
ては、第1に正極シート及び負極シートの間にセパレー
タを介して扁平形状に積層巻回させて製造する方法が挙
げられる。扁平形状に積層巻回するには、楕円若しくは
扁平形状(板、角柱)の心材を中心にその周りに積層巻
回することで扁平形状巻回型電極体とする。第2に円筒
形に積層巻回させて円筒形巻回型電極体を形成(電極体
形成工程)した後に、その円筒形巻回型電極体を捲回半
径方向に圧縮して扁平形状に成形(成形工程)する。そ
の他にも扁平形状巻回型電極体を形成できる方法ならば
適用可能である。
【0034】そして正極シート若しくは負極シートの一
部表面に集電用リードをもつ場合には、セパレータの補
強する部分がセパレータの集電用リードと接触する部分
となる。
【0035】補強工程により補強を行う部分はできるだ
け少ないことが電池性能の観点からは好ましい。
【0036】補強工程としては、少なくとも長軸方向に
延伸された多孔質高分子膜をもつセパレータを用い、そ
のセパレータを加熱することで長軸方向に収縮させる工
程とすることができる。延伸されたセパレータを軟化点
以上に加熱することでセパレータが収縮し、その部分の
強度を上昇できるからである。その場合にセパレータ
は、その加熱温度では軟化(又は溶融)する高分子と軟
化(又は溶融)しない高分子との少なくとも2種類の高
分子からなる多層構造をもつことが好ましい。セパレー
タに軟化(又は溶融)しない部分を設けることで巻回型
電極体を製造する際にセパレータの強度を常に確保でき
るからである。セパレータを加熱する温度としては、セ
パレータの軟化点以上である。そして、融点より低いこ
とが好ましい。特に、セパレータが1層である場合には
セパレータを融点以上に加熱すると、セパレータが破損
することも考えられる。セパレータが融点の異なる高分
子からなる多層構造をもつ場合にはそのうちの1つを溶
融させてもセパレータの強度が確保できる。セパレータ
は長軸方向にのみ延伸されている場合には加熱により幅
方向の収縮が小さいが2軸延伸加工されている場合には
加熱により幅方向にも収縮するので加熱後、冷却される
まで幅方向に保持して収縮を防ぐか、予め収縮を見込ん
だ幅にセパレータを形成しておくことが好ましい。
【0037】セパレータの加熱方法としては特に限定さ
れないがセパレータに非接触で加熱する方法がセパレー
タの性能を維持する観点からは好ましい。また、熱源と
しては電気ヒータ等で加熱することが安全性・制御性の
観点から好ましい。また、加熱・非加熱の切り替えは、
応答性の観点からセパレータと熱源との距離を制御する
ことで行うことが好ましい。
【0038】補強工程としては、セパレータに補強材を
付与する工程とすることもできる。補強材としては、多
孔質高分子膜(たとえばセパレータと同じものを使用で
きる。)を必要な部分に重ねたり(セパレータを屈曲さ
せたり、新たなセパレータを重ねたりできる)、高分子
溶液を使用可能である。高分子溶液は必要な部分にスプ
レーし乾燥させることでセパレータを補強できる。スプ
レーする高分子溶液の高分子としては特に限定されない
が非水電解液や電池反応に対する安定性が高いものを使
用することが好ましい。
【0039】
【実施例】本発明の製造方法について実施例に基づいて
具体的に説明する。
【0040】(巻回型電極体製造装置)本実施例の巻回
型電極体製造装置は、図1及び図2に示すように、電極
体捲回装置(図略)と加熱装置50と加熱装置50を移
動させその間隔を自在に調節できる制御装置(図略)と
ローラ60とからなる。電極体捲回装置は、捲回芯(図
略)を回転させて正極シート11及び負極シート12を
セパレータ13を介して積層巻回して巻回型電極体10
とする装置である。なお、図2は図1の状態より電極体
捲回装置が90°回転した状態を示す。電極体捲回装置
が回転することで捲回芯の周囲に巻回型電極体10が形
成される。加熱装置50は、間を通過するセパレータ1
3を加熱する装置であり、発熱体の間隔を調節すること
で加熱・非加熱を切り替え可能にでき、電極体捲回装置
を挟んで2組配置されている。ローラ60は電極体捲回
装置の動作にかかわらず常にセパレータ13が加熱装置
50内で変動しないように保持する手段であり、加熱装
置50と電極体捲回装置との間に配置される。
【0041】(巻回型電極体10の製造)電極体捲回装
置により回転される捲回芯の周りに正極シート11及び
負極シート12をセパレータ13を介して積層巻回させ
る。そのときに加熱装置50は断続的にセパレータ13
を加熱する。セパレータ13はPP/PE/PPの3層
構造をもつ。セパレータ13は加熱装置50により加熱
されるときに張力が加えられておらず、加熱されること
でPE層が軟化して収縮する。セパレータ13のPE層
が収縮した部分は他の部分より強度が上昇する。加熱装
置50によりセパレータ13を加熱するのはセパレータ
13が巻回型電極体10の曲率半径の大きい部分(図1
で示すところのC)に位置する部分である。相当するセ
パレータ13の部分が加熱装置50の間を通過するとき
に加熱装置50により加熱する。たとえば図2の位置で
セパレータ13を加熱することで、その部分は巻回型電
極体10の曲率半径の大きい部分に配置できる。
【0042】(効果)したがって、本装置で製造された
高張力が加わる部分が予め補強された巻回型電極体10
を用いて非水電解液二次電池を製造することで、耐久性
の高い非水電解液二次電池を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の巻回型電極体の製造方法は、セ
パレータの高張力が加わっている部分を補強する補強工
程を有する方法である。このような構成を有すること
で、本発明の巻回型電極体の製造方法により製造された
巻回型電極体を用いた非水電解液二次電池は高耐久性を
有する。また、セパレータ全体を高強度する場合と比較
すると低コストで巻回型電極体を製造できる。
【0044】そして、本発明の非水電解液二次電池の製
造方法はそのような本発明の巻回型電極体の製造方法で
製造した巻回型電極体を用いて非水電解液二次電池を製
造する方法であるので、本発明の非水電解液二次電池の
製造方法により製造された巻回型電極体を用いた非水電
解液二次電池は高耐久性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における巻回型電極体の製造方法を示し
た概略図である。
【図2】実施例における巻回型電極体の製造方法を示し
た概略図である。
【符号の説明】
10…巻回型電極体 11…正極シート 12…負極シート 13…セパ
レータ 50…加熱装置 60…ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H021 AA06 BB01 BB02 BB05 BB12 CC04 CC17 CC20 EE04 EE31 HH06 HH10 5H028 AA05 BB04 BB07 BB15 CC02 CC08 CC10 CC12 HH06 5H029 AJ11 AJ14 AK03 AL06 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 BJ22 CJ02 CJ03 CJ07 CJ13 CJ28 DJ04 DJ13 EJ12 HJ12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の正極シート及び負極シートの間に
    帯状のセパレータを介して積層巻回させて巻回型電極体
    を形成する電極体の製造方法であって、 前記セパレータの高張力が加わっている部分を補強する
    補強工程を有することを特徴とする巻回型電極体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記巻回型電極体は扁平形状である扁平
    形状巻回型電極体であって、 前記補強工程で補強する部分は、該扁平形状巻回型電極
    体の曲率の大きい部分に位置する部分である請求項1に
    記載の巻回型電極体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記扁平形状巻回型電極体は、前記正極
    シート及び前記負極シートの間に前記セパレータを介し
    て扁平形状に積層巻回させて製造する請求項2に記載の
    巻回型電極体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記扁平形状巻回型電極体は、前記正極
    シート及び前記負極シートの間に前記セパレータを介し
    て積層巻回させて円筒形状巻回型電極体を形成する電極
    体形成工程と、該円筒形状巻回型電極体を捲回半径方向
    に圧縮して扁平形状に成形する成形工程とで製造する請
    求項2に記載の巻回型電極体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記正極シート若しくは前記負極シート
    は、その一部表面に集電用リードをもち、 前記補強工程で補強する部分は、該セパレータが該集電
    用リードと接触する部分である請求項1〜4のいずれか
    に記載の巻回型電極体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記セパレータは少なくとも長軸方向に
    延伸された多孔質高分子膜をもち、 前記補強工程は、該セパレータを加熱することで長軸方
    向に収縮させる工程である請求項1〜5のいずれかに記
    載の巻回型電極体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記セパレータは、前記補強工程におけ
    る加熱温度では軟化する高分子と軟化しない高分子との
    少なくとも2種類の高分子からなる多層構造をもつ請求
    項6に記載の巻回型電極体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記補強工程は、前記セパレータに補強
    材を付与する工程である請求項1〜5のいずれかに記載
    の巻回型電極体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記補強材は多孔質高分子膜である請求
    項8に記載の巻回型電極体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記補強材は高分子溶液であり、前記
    補強工程は該高分子溶液を前記セパレータに浸透させる
    工程である請求項8に記載の巻回型電極体の製造方法。
  11. 【請求項11】 リチウムイオンを吸蔵及び脱離できる
    帯状の正極シート及び負極シートの間に帯状のセパレー
    タを介して積層巻回されている巻回型電極体を有する非
    水電解液二次電池を製造する方法であって、 前記巻回型電極体は、請求項1〜10のいずれかに記載
    の巻回型電極体の製造方法により製造されることを特徴
    とする非水電解液二次電池の製造方法。
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