JP2002324104A - 建築資材等の調達管理システム - Google Patents

建築資材等の調達管理システム

Info

Publication number
JP2002324104A
JP2002324104A JP2001126882A JP2001126882A JP2002324104A JP 2002324104 A JP2002324104 A JP 2002324104A JP 2001126882 A JP2001126882 A JP 2001126882A JP 2001126882 A JP2001126882 A JP 2001126882A JP 2002324104 A JP2002324104 A JP 2002324104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
procurement
necessary
construction
components
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001126882A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Yoshimori
進 吉森
Masaki Sato
正貴 佐藤
Joji Adachi
譲治 安達
Yasuo Yoshii
康雄 吉井
Satoru Yoshida
哲 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NURU HOUSE KK
Mori Building Co Ltd
Original Assignee
NURU HOUSE KK
Mori Building Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NURU HOUSE KK, Mori Building Co Ltd filed Critical NURU HOUSE KK
Priority to JP2001126882A priority Critical patent/JP2002324104A/ja
Publication of JP2002324104A publication Critical patent/JP2002324104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築作業の施工に必要な部品の調達管理を容
易に行うことができる調達管理システムを提供する。 【解決手段】 建築工事に必要な部品群の調達に関し、
必ず使用する部品群と、必ず使用するが選択出来る部品
群と、特別仕様部品群等に分けられることに着目して作
成した部品構成表とをもとに、建築作業の最小施工規模
に相当する基準部品及び基準数量を共通部品ユニットと
して記憶するデータベース21と、施工規模に応じた必
要部品及び必要数量を求める制御装置19とを備え、制
御装置19は、建築作業の仕様を入力すると、その施工
規模に相当する必要部品及び必要数量を演算するととも
に、その演算された必要部品の必要数量からデータベー
ス21に記憶された基準部品の基準数量を差し引いて、
必要部品の差引数量を求め、さらに再利用部品データが
あればそれを差し引いて、建築作業の施工に必要な部品
として、基準部品の基準数量よりなる共通部品ユニット
と、共通部品以外のユニットととして表形式で出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建築物の
フロア敷設等の建築作業において、施工に必要な複数種
類の部品を調達する場合に用いられる建築資材等の調達
管理システムに関するものである。そして、この発明
は、新装はもとより、改装においても再利用可能な部品
も含めて必要数量だけ調達する場合に好適な建築資材等
の調達管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、建築物のフロアを敷設する際に
は、クライアントからの発注に基づいて建築会社等の建
築元請が設計事務所などの設計部門に設計を依頼する。
設計部門においては、設計を行うとともに、施工規模に
応じて必要部品及びそれらの必要部品の必要数量を求め
る。そして、設計部門は、設計図面及びその必要部品及
び必要数量が記載されたリストを建築元請に提出する。
建築元請では、設計部門から提出されたリストに基づい
て必要部品及び必要数量を施工業者等の施工部門やメー
カ等の製造部門をはじめとする他部門に連絡して、部品
調達を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来方
法において、設計部門では、建築作業の施工規模に相当
する必要部品及び必要数量を単純に算出してそれをリス
ト化し、建築元請は、それに基づいて他部門(下請け
等)に部品調達と施行の指示を行っている。そして、他
の各部門では、指示に基づき必要備品の全種、全量に対
して対応したり、管理したりする必要がある。このた
め、各部門において必要部品の手配ごとに必要数量のチ
ェックを全種に対して行う必要があって、全体の部品の
調達管理が非常に繁雑である。
【0004】このため、部品生産や施工においては、在
庫管理や生産管理等の各種の管理や手配が煩雑になり、
ミスが生じるおそれも大きくなる。従って、クライアン
トからの仕様に対する対応から施工までに時間がかか
り、納期短縮が難しく、加えてトータルコストの低減も
きわめて難しい。
【0005】一方、既存部品の再利用には、新規部品の
管理に加えて、既存部品の管理という新たな管理項目が
加えられる。しかし、前述のように、各種の管理が煩雑
な状況においては、新たな管理項目を加えることは困難
であり、既存部品を利用する省資源化に対して大きな制
約要因を抱えることを余儀なくされた。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、建築作業の施工に必要な部品の調達管理を容易に行
うことができる調達管理システムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めには、全種類の部品に対して所要数量の調達、及び現
物管理を行う必要がある。同種類のものでも納期、コス
ト等の関係で調達先は同一とは限らない。従って、請求
項1に記載の発明は、建築作業の施工に必要な複数種類
の部品群を示す部品構成表を持ち、部品を調達するため
に、記憶手段,入力手段及び制御手段を備えたコンピュ
ータよりなる調達管理システムにおいて、前記記憶手段
は、前記建築作業の部品構成表の中に最小施工規模に相
当する基準部品及び基準数量を、共通部品ユニットとし
て記憶することと、前記入力手段は、建築作業の仕様に
基づく施工規模を入力するために操作されることと、前
記制御手段は、前記入力手段により入力された建築作業
の施工規模に相当する部品構成表を創成し、記憶手段に
記憶された基準部品の基準数量を差し引いて、必要部品
の差引数量を求めることとを特徴とするものである。
【0008】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、入力手段から建築作業の仕様上の施工規模を入力す
ると、制御手段において建築作業の施工規模に相当する
仕様上の必要部品及び必要数量が演算され、記憶手段に
記憶された基準部品の基準数量を差し引いて、必要部品
の差引数量が求められる。そして、制御手段からは、建
築作業の施工に必要な部品としてデータが出力される。
よって、この出力データに基づいて、建築作業の施工に
必要な部品の調達管理を容易に行うことができる。つま
り、管理対象は、基準部品の基準数量を差し引いた差引
数量となり、その管理がきわめて容易になる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制御手段は、共通部品ユニット及
び必要部品の差引数量を表形式で出力することを特徴と
するものである。
【0010】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、制御手段から表形式で出力されたデータに基づい
て、建築作業の施工に必要な部品の調達管理をいっそう
容易に行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記制御手段は、必要部品の差引数量
を専用部品ユニットとして包括し、共通部品ユニット及
び専用部品ユニットを別表形式で出力することを特徴と
するものである。従って、この請求項3に記載の発明に
よれば、建築作業の施工に必要な部品の調達管理を、別
表形式で出力されたユニットを単位としてよりいっそう
容易に行うことができる。請求項4に記載の発明は、請
求3に記載の発明において、さらに再利用部品を除いた
最小限の部品調達を行うことが出来ることを特徴とする
ものである。
【0012】従って、この発明によれば、再利用を含め
たおおよその期間における常時使用量を設定することに
より、製造も平準化でき即納体制が出来る。請求項5に
記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一
項に記載の発明において、前記制御手段から出力された
データを他部門に連絡する通信手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0013】従って、この請求項4に記載の発明によれ
ば、制御手段から出力されたデータを通信手段によって
他部門へ迅速に連絡することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を建築物のフロ
アを敷設する場合の調達管理システムに具体化した一実
施形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】図1に示すように、この実施形態では、建
築会社よりなる建築元請が部品調達センター11であ
る。また、設計事務所が設計部門12,施工業者が施工
部門13,メーカが製造部門14,運送業者が物流部門
15である。そして、部品調達センター11、設計部門
12、施工部門13、製造部門14及び物流部門15が
それぞれ相互接続されたコンピュータよりなるサーバ1
1a〜15a及び作業用コンピュータ11b〜15bを
備えている。これらのサーバ11a〜15a及び作業用
コンピュータ11b〜15bはルータよりなる通信制御
装置11c〜15cを介してWAN(Wide Area Networ
k)16に接続されている。なお、部品調達センター1
1をはじめとして、各部門12〜15の通信制御装置1
1c〜15cは、セキュリティのために、パケットフィ
ルタリング機能を有している。部品調達センター11
は、WAN16を巡る各種のデータを集中的に管理する
ためのホストコンピュータ11eを備えている。WAN
16にはクライアント17のコンピュータ17aが接続
されている。なお、施工部門13や製造部門14等にお
いては、内部のネットワーク構成の規模が大きくなった
場合、内部でLAN(Local Area Network)を構築しても
よい。
【0016】そして、部品調達センター11は、この実
施形態の調達管理システムを構成している。部品調達セ
ンター11は、クライアント17からの建築作業の受注
に基づいて、他部門に設計依頼、部品調達、施工依頼等
を行う。前記部品調達センター11のサーバ11aは、
所定のドメイン名のURL(Uniform Resource Locator)
を開設している。従って、部品調達センター11、設計
部門12、施工部門13、製造部門14及び物流部門1
5の各作業用コンピュータ11a〜15aからURLを
指定することによりサーバ11aに格納された情報を閲
覧することができる。
【0017】図2に示すように、設計部門12のサーバ
12a及び作業用コンピュータ12bには、CPU(中
央処理装置)等を含む制御手段としての制御装置19が
設けられている。制御装置19は、調達管理システムの
全体を制御する必要はないが、他の部門のサーバとの間
では図面部品表データ等のやりとりが発生するので回線
方式、記憶容量等は規模に応じて考慮する必要がある。
また、前記制御装置19には、各種データを入力するた
めの入力手段としてのキーボード22、及び各種データ
を表示するためのディスプレイ23が接続されている。
さらに、制御装置19には、建築工事に必要な部品デー
タ等のワーキングデータを一時的に格納するためのワー
キングエリア24、及び建築工事に必要な部品データ等
を他部門に対して発信したり、他部門から受信したりし
て連絡するための通信手段としての通信装置25が接続
されている。そして、この実施形態では、この設計部門
12も調達管理システムを構成している。
【0018】なお、設計部門12の前記サーバ12a及
び作業用コンピュータ12bは、基本的に同じ構成であ
るが、サーバ12aの場合は、特に安全性を確保するた
めに、電源、コントローラ周り、ハードディスクを含む
記憶装置等が2重構成になっている。また、他部門1
1,13,14,15のサーバ11a,13a,14
a,15aも図2と同じ構成であり、同様に2重構成に
なっている。さらに、調達センター11のホストコンピ
ュータ11eは基本的には図2に示すものと同じ構成で
あるが、主としてOS(Operating System)が他のサーバ
や作業用コンピュータと異なる。
【0019】次に、OAフロアやフリーアクセスフロア
と通称される建築物のフロア敷設に際して部品を調達す
る場合のフローを、図3のフローチャートに基づいて概
略的に説明する。
【0020】さて、クライアント17から建築作業の発
注があると(ステップS1)、部品調達センター11
は、その受注に基づいて仕様を決定して(ステップS2
〜S3)、他の各部門12〜15に対してWAN(Wide
Area Network)16を介して工事に関する各種の発注
を行う(ステップS4)。このため、設計部門12は設
計業務を、施工部門13は施工業務を、製造部門14は
部品製造を、物流部門15は配送業務をそれぞれ受注す
る(ステップS5〜S8)。
【0021】設計部門12は、設計の受注に基づいて図
4,図5及び図10に示すような図面Fa,Fb,Fc
をはじめとする多数の図面を作成するとともに、図6及
び図7に示すような必要部品を調達するための表1T
a,表2Tbを作業用コンピュータ12bにより作成す
る(ステップS9)。そして、設計部門12は、作成し
た図面Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表2Tbのデー
タを自部門のサーバ12aに格納して(ステップS1
0)、さらに部品調達センターからのリクエストに応じ
て、サーバ12aはこのデータを部品調達センター11
に送信する(ステップS11)。
【0022】部品調達センター11は、図面Fa,F
b,Fc及び表1Ta,表2Tbのデータを受信し(ス
テップS12)、サーバ11a,ホストコンピュータ1
1eの所定の記憶エリアであるデータベースに格納する
(ステップS13)。
【0023】部品調達センター11は、設計、製造の両
部門からのデータをWAN16を介してリクエストする
(ステップS14)。リクエストするデータは、施工部
門13に対しては、過去の施工で使用された部品の種類
及び数量であり、製造部門14に対しては、在庫部品の
種類及び数量である。施工部門13に対してデータリク
エストするのは、工事が改装の場合であって、改装箇所
における使用済み部品が再利用可能であるか否かを判別
するためである。ここで、再利用可能であるか否かの判
別は、使用回数や使用期間に基づいて実行される。施工
部門13のサーバ13aあるいは作業用コンピュータ1
3bには、部品ごとの使用回数や使用期間のデータが記
憶されている。これらのデータにより、部品ごとの使用
回数や使用期間が判別される。もちろん、これらのデー
タが部品調達センター11や設計部門12のサーバ11
a,12aや、作業用コンピュータ11b,12bに記
憶されていてもよい。また、部品そのものに、既使用回
数や使用開始日時を記入しておいて、施工部門13がそ
れを確認することにより、使用回数や使用期間を判別す
るようにしてもよい。
【0024】部品調達センター11はリクエストしたデ
ータを受信すると、サーバ11a及びホストコンピュー
タ11eの部品データベースを更新する(ステップS1
5〜S17)。そして、再利用可能な部品がある場合に
は、部品調達センター11において、作業用コンピュー
タ11bにより、図8に示す部品構成表である表3Tc
が作成される。作成された表3Tcのデータは、サーバ
11a及びホストコンピュータ11eのデータベースに
格納される。この表3Tc及び前述した表1Ta及び表
2Tbは、設計部門12以下の各部門13〜15が前記
URLにアクセスすることにより、閲覧可能である。
【0025】次いで、部品調達センター11は、図面F
a〜Fc及び表Ta〜Tcの各データとともに、施工部
門13に対して、WAN16を介して施工納期を指示す
る(ステップS19,S20)。また、前記各データと
ともに、製造部門14に対して部品製作納期を(ステッ
プS21,S22)、物流部門15に対して部品の集積
と搬送の期日をWAN16を介して指示する(ステップ
S23,S24)。
【0026】その後、部品調達センター11は、WAN
16を介して、施工部門13に対して施工で使用される
部品の種類及び数量のデータをリクエストするととも
に、製造部門14に対して生産及び出荷によって変化し
た在庫量のデータをリクエストする(ステップS25,
S26,S27)。部品調達センター11は、リクエス
トデータを受信すると、サーバ11a及びホストコンピ
ュータ11eに記憶された部品データベースを更新し、
後続の新たな発注に備える。
【0027】なお、前記ステップS19,S21,S2
3において、部品調達センター11は、各部門に対して
これらのデータの転送を行うことなく、サーバ11aに
格納したという情報のみを送信し、各部門がサーバ11
aにアクセスしてその情報を閲覧するようにしてもよ
い。また、前記ステップ28において更新された情報を
施工部門13や製造部門14に送信するようにしてもよ
い。この送信は、データ更新後の逐次送信でも、一定期
間ごとのバッチ(batch)送信であってもよい。
【0028】次に、前記設計部門12の機能を図9に基
づいてさらに詳細に説明する。この図9に示す動作は、
設計部門12における作業用コンピュータ12bのプロ
グラムメモリ20に格納されたプログラムが制御装置1
9の制御下で読み出されて、実行されるものである。
【0029】さて、設計部門12において、部品調達セ
ンター11からのWAN16を介した設計依頼の受注が
判別される(ステップS41)と、作業用コンピュータ
12bの制御装置19は、データベース21から図面及
び表の作成に関連するデータを読み出す(ステップS4
2)。部品調達センター11からの設計依頼には、仕様
に関する各種のデータは付属されている。なお、設計依
頼の受注の判別は、受信されたデータの内容に基づいて
自動的に実行されたり、また、操作者が、受注を示すコ
ード入力を行ったりしてよい。
【0030】このデータベース21には、図4及び図5
に示すような図面Fa,Fb,Fcの基本データ、図6
及び図7に示すような表1Ta、表2Tbの基本データ
が予め記憶されている。また、データベース21には、
図10に示すように、フロアの敷設作業を基準となる最
小施工規模(横Nx×縦Nyの施工面積)で行った場合
に必要な基準部品及び基準数量が、共通部品ユニットと
して記憶されている。
【0031】そして、キーボード22から実際の施工規
模(横N1×縦N2の施工面積)を含む設計データが入
力されると(ステップS43)、制御装置19は施工規
模に相当するフロアの敷設作業に必要な部品及び必要数
量を演算する(ステップS44)。例えば、図4〜図6
に示すように、フロアパネルはN1×N2個、コーナパ
ネルは4個、ボーダーパネルは(N1+N2)×2個、
ベースプレート及びパネル受け座よりなる支持脚は(N
1+1)×(N2+1)個、床高300の支柱は(N1
+1)×(N2+1)個のように求められる。
【0032】さらに、制御装置19は、演算された必要
部品の必要数量からデータベース21に記憶された共通
部品ユニットの基準部品の基準数量を差し引いて、必要
部品の差引数量を求める(ステップS45)。すなわ
ち、データベース21には、例えば図6に示すように、
フロアパネルのA0個、ボーダーパネルのC0個、支持
脚のD0個が共通部品ユニットの基準部品及び基準数量
として記憶されている。このため、各必要部品の差引数
量は、フロアパネルが(N1×N2)−A0個、コーナ
パネルが4個、ボーダーパネルが(N1+N2)×2−
C0個、支持脚が(N1+1)×(N2+1)−D0個
のように求められる。ここで、支持脚は床高150mm
のものが基準部品として取り扱われる。
【0033】そして、これらの必要部品の差引数量が、
専用部品ユニットとして包括して取り扱われる。また、
選択仕様になる床高300、150等の支柱の(N1+
1)×(N2+1)個は、必ず使用される部品群という
ことでベーシックオプションとして取り扱われる。さら
に、データベース21から読み出された部品のデータに
適合しない設計部品が存在する場合には、それらは特別
に設定される特別オプションまたはクライアントの希望
に応じて設定される客先オプションとして取り扱われ
る。
【0034】その後、制御装置19は、キーボード22
から入力された設計データ及び前記演算結果に基づい
て、図4及び図5に示すような図面Fa,Fb,Fcを
含む各種の設計組図面及び部品図面を作成する(ステッ
プS45)。このとき、例えば図4に示すように、フロ
アパネルの一部品が特別オプションまたは客先オプショ
ン等になったとき等、しかもその部品が基準部品と差し
替え利用される場合は、以下の処理が行われる。すなわ
ち、組図面の図面に対しては、変更になった部分のみを
追加し、部品構成表に対しては、基準部品あるいは専用
部品の扱いではなくなるので、それまで表1の共通もし
くは専用部品欄に記載された数量が無くなり、新たに変
更された該当部品図面が作成される。そして、それに新
たに部分番号(たとえば101)が取られ、その数量
が、特別オプションもしくは客先オプション欄に記載さ
れる。
【0035】このオプション部品の部品図は、すでに存
在している基準部品の部品図と共に備え付けられてゆ
く。このように、一部の部品の仕様や構成が異なった場
合には、組図面に新たな部品番号を記載するとともに、
追加される新たな部品の図面のみが書き起こされる。従
って、組図面は変更部分を追加記載するだけで、書き換
えたり、それにあわせて新たな図面を全て書き起こした
りする従来の一般的な手法に比較して、作業が大幅に簡
略化することが可能になる。
【0036】さらに、制御装置19は、前記演算結果に
基づいて、図6及び図7に示すような表1Ta、表2T
bを作成する(ステップS45)。すなわち、表1Ta
には、演算によって求められた必要部品の必要数量、共
通部品ユニットにおける各部品の基準数量、専用部品ユ
ニットにおける各部品の差引数量、及びベーシックオプ
ションにおける部品の数量をそれぞれ表示する。この場
合、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシック
オプション、特別オプション、客先オプションはそれぞ
れ包括して取り扱い、それらには例えば図6に示すよう
に、「製造番号セ/#」を「200**00」,「 200**01」,
「 200**10」, 「200**11」,「 200**20」,「 200**4
0」のように付記する。
【0037】これに対して、図7に示すように、表2T
bには、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシ
ックオプション等として、前記「製造番号セ/#」を
「200**00」, 「200**01」,「 200**10」で表示する。
そして、それらの数量を一式として記載して、品揃えを
チェックできるようにしている。
【0038】その後、制御装置19は、作成された図面
Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表2Tbのデータをワ
ーキングエリア24及びサーバ12aの所定の記憶エリ
アに格納する(ステップS46)。それとともに、制御
装置19は、WAN16を介して図面Fa,Fb,Fc
及び表1Ta,表2Tbのデータを部品調達センター1
1に送信する(ステップS47)。部品調達センター1
1においても、図面Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表
2Tbのデータを受信してサーバ11a及びホストコン
ピュータ11eの所定の記憶エリア、例えばデータベー
スに格納する。
【0039】次いで、部品調達センター11は、これら
のデータを設計部門12以外の各部門13,14,15
に閲覧可能にし、リクエストがあれば確認のために転送
する。
【0040】よって、新築の建築物でフロアの敷設作業
を行う場合には、部品調達センター11を含む各部門1
1〜15において、前記表1Ta、表2Tbの記載に基
づいて、部品の調達管理を容易に行うことができる。す
なわち、各部門11〜15においては、表1Taに基づ
いて共通部品ユニットを一式として取り扱い、その他の
部品として、専用部品ユニット及びベーシックオプショ
ンの部品数量を品揃えすればよい。また、必要部品の品
揃えのチェックを行う際にも、表2Tbの記載に基づい
て、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシック
オプション等を一式として取り扱うことができる。
【0041】次に、前記部品調達センター11で作成さ
れる表3Tcについて説明する。図8に示すように、こ
の表3Tcには、前記表2Tbと同様の記載欄のほか
に、再利用数の記載欄が設けられている。そして、図3
のステップS14で受信した施工部門13からのデータ
に、再利用可能な部品が存在する場合には、その再利用
可能な部品数を再利用数の記載欄に、例えば支持脚がn
1個、床高300の支柱がn2個のように表示する。こ
の場合、専用部品ユニットの差引個数及びベーシックオ
プションの部品数量は、例えば支持脚が(N1+1)×
(N2+1)−D0−n1個、床高300の支柱が(N
1+1)×(N2+1)−n2個のように書き換えられ
る。このデータも、各部門に転送されるとともに、サー
バ11aに格納される。
【0042】よって、既設建築物のフロアの張り換え時
に、施工部門13で再利用可能な部品が存在する場合に
は、この表3Tc及び前記表2Tbを使用することによ
り、再利用可能な部品を含めて、部品の調達管理を容易
に行うことができる。
【0043】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな作用及び効果を得ることができる。 ・ この調達管理システムにおいては、制御装置19
は、建築作業の施工規模に相当する必要部品及び必要数
量を演算するとともに、その演算された必要部品の必要
数量からデータベース21に記憶された基準部品の基準
数量を差し引いて、必要部品の差引数量を求めるように
なっている。
【0044】このため、制御装置19からは、建築作業
の施工に必要な部品として、基準部品の基準数量よりな
る共通部品ユニットと、必要部品の差引数量とのデータ
が出力される。よって、実際の管理においては、基準量
が常備された状態が仮想的につくられ、共通部品ユニッ
トをひとつの部品として取り扱うことができる。そし
て、数量管理等は、差し引き数量に対応する専用部品や
ベーシックオプションのみを行えばよく、建築作業の施
工に必要な部品の調達管理を容易に行うことができる。
【0045】・ この調達管理システムにおいては、前
記制御装置19が、共通部品ユニット及び必要部品の差
引数量を表1Taの形式で出力し、再利用部品を包含し
て表3Tcで出力し、正味の必要部品及びその量を製造
指示できるようになっている。このため、建築作業の施
工に必要な部品の調達管理をいっそう容易に行うことが
できる。
【0046】・ この調達管理システムにおいては、前
記制御装置19が、共通部品ユニット、専用部品ユニッ
ト及びオプション扱い部品ユニットを別の表2Tbの形
式で出力するようになっている。このため、建築作業の
施工に必要な部品の調達管理を、表2Tbの形式で出力
し、ユニットを単位としてよりいっそう容易に行うこと
ができる。
【0047】・ 以上に述べた作用及び効果は、さらに
以下の作用及び効果を引き出す。すなわち、共通部品を
グループ化して、標準化(基準化)することにより、大
幅な設計工数を削減できるとともに、仕様変化に対し
て、柔軟で、かつ迅速な対応が可能になる。しかも、図
面がフロア改装タイプ系列にわけられ、それらが基準部
品を中心とした系列毎でよく、それを見ればその系列の
設計が全て包含されているので、図面管理を誤りなく行
うことができるとともに、その図面管理におけるメンテ
ナンスが容易になる。
【0048】また、基準部品、専用部品、オプション部
品に分割管理できるため、基準部品(その系列の全ての
工事に必ず使われる)を多く使用する設計をして行け
ば、部品の最適必要量在庫管理が可能になる。しかも、
部材手配伝票などを大幅に減少させることができるとと
もに、品揃管理のための工数も大幅に減らすことがで
き、納期短縮ができる。加えて、特殊仕様や設計変更へ
の対応が容易かつ正確になる。
【0049】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態では、所定の基準部品及び基準数量よ
りなる一組の共通部品ユニットを一式として取り扱うよ
うになっている。これに対し、建築作業の施工規模が大
きい場合、所定の基準部品及び基準数量よりなる複数組
の共通部品ユニットを一式として取り扱うようにするこ
と。
【0050】従って、このようにすれば、施工規模が大
きく、多種類の部品を大量に使用する場合でも、それら
の管理等を容易に行うことができる。 ・ 前記実施形態では、前記のように、所定の基準部品
及び基準数量よりなる一種類の共通部品ユニットのデー
タがデータベース21に記憶されている。これに対し、
異なった基準部品及び基準数量よりなる複数種類の共通
部品ユニットのデータをデータベース21に記憶してお
くこと。そして、建築作業の施工規模等に応じて、これ
らの共通部品ユニットのデータを選択的に読み出して使
用するようにすること。
【0051】従って、このようにすれば、異なった形態
の施工に対して迅速に対応でき、その施工に使用される
部品の管理も容易である。 ・ 前記実施形態では、表1Ta,表2Tbを設計部門
12で、表3Tcを部品調達センター11で作成した。
これを、表1Tcを設計部門12で、表2Ta,Tbを
部品調達センター11で作成したり、表1Ta,表2T
b,表3Tcを部品調達センター11あるいは設計部門
12の一方のみで作成したり、適宜に変更すること。
【0052】(他の技術的思想)請求項に記載された技
術的思想以外の技術的思想は以下の通りである。 (1) 建築作業の施工に必要な複数種類の部品を調達
するために、記憶手段,入力手段及び制御手段を備えた
コンピュータを用いた生産管理方法において、前記記憶
手段により、前記建築作業の最小施工規模に相当する基
準部品及び基準数量を、共通部品ユニットとして記憶
し、前記入力手段により、建築作業の実際の施工規模を
入力し、前記制御手段により、前記入力手段により入力
された建築作業の施工規模に相当する必要部品及び必要
数量を演算するとともに、その演算された必要部品の必
要数量から記憶手段に記憶された基準部品の基準数量を
差し引いて、必要部品の差引数量を求めることを特徴と
する生産管理方法。 (2) 前記制御手段により、施工部門からの再利用部
品データを包含し、基準部品から再利用数量を差し引い
て正味の必要部品数量を求めることを特徴とする前記
(1)項に記載の生産管理方法。
【0053】(3) 前記制御手段により、共通部品ユ
ニット及び必要部品の差引数量を表形式で出力すること
を特徴とする前記(1)項に記載の生産管理方法。 (4) 前記制御手段により、必要部品の差引数量を専
用部品ユニットとして包括し、共通部品ユニット及び専
用部品ユニットを別表形式で出力することを特徴とする
前記(2)項に記載の生産管理方法。
【0054】(5) 前記制御手段から出力されたデー
タを通信手段を介して他部門に連絡することを特徴とす
る前記(1)項〜(3)項のうちのいずれか一項に記載
の生産管理方法。
【0055】(6) 前記(1)〜(4)項のいずれか
に記載の手順よりなる生産管理法のプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。(7) 前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の生産
管理方法において、建築作業の施工に必要な複数種類の
部品を調達するのに代えて、多種少量生産のシリーズ製
品の製造における部品調達を行うことを特徴とした生産
管理方法。
【0056】(8)前記(1)〜(4)項のいずれかに
記載の手順であって、建築作業の施工に必要な複数種類
の部品を調達するのに代えて、多種少量生産のシリーズ
製品の製造における部品調達を行う生産管理方法のプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。
【0057】前記(7)項及び(8)項によれば、シリ
ーズ製品の中で必ず使用する部品群を共通部品ユニッ
ト、必ず使用するが選択出来る部品群を専用部品ユニッ
ト、客先仕様など、その都度変わる部品群をオプション
部品ユニットとして扱うことにより、建築資材調達と同
様の管理システムが構築でき、在庫削減、納期短縮に多
大の効果が期待できる。
【0058】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、建築作業の施工に必要な部品の調達管
理を容易に行うことができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の調達管理システムの概略構成を
示すブロック図。
【図2】 図1の調達管理システムの回路構成を示すブ
ロック図。
【図3】 図1の調達管理システムの作用を説明するフ
ローチャート。
【図4】 設計部門で作成される設計図面を例示する
図。
【図5】 図4と異なった設計図面を示す図。
【図6】 設計部門で作成される表1を例示する図。
【図7】 設計部門で作成される表2を例示する図。
【図8】 部品調達センターで作成される表3を示す
図。
【図9】 設計部門における作用を詳細に示すフローチ
ャート。
【図10】 図9のフローチャートにおける部品数演算
を説明する図。
【符号の説明】
11…調達管理システムを構成する部品調達センター、
12…調達管理システムを構成する設計部門、13…施
工部門、14…物流部門、15…製造部門、11a〜1
5a…サーバ、11b〜15b…作業用コンピュータ、
11e…ホストコンピュータ、19…制御手段としての
制御装置、21…記憶手段としてのデータベース、22
…入力手段としてのキーボード、24…ワーキングエリ
ア、25…通信手段としての通信装置、31…サーバ、
Ta…表1、Tb…表2、Tc…表3。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月25日(2001.4.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 建築資材等の調達管理システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建築物の
フロア敷設等の建築作業において、施工に必要な複数種
類の部品を調達する場合に用いられる建築資材等の調達
管理システムに関するものである。そして、この発明
は、新装はもとより、改装においても再利用可能な部品
も含めて必要数量だけ調達する場合に好適な建築資材等
の調達管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、建築物のフロアを敷設する際に
は、クライアントからの発注に基づいて建築会社等の建
築元請が設計事務所などの設計部門に設計を依頼する。
設計部門においては、設計を行うとともに、施工規模に
応じて必要部品及びそれらの必要部品の必要数量を求め
る。そして、設計部門は、設計図面及びその必要部品及
び必要数量が記載されたリストを建築元請に提出する。
建築元請では、設計部門から提出されたリストに基づい
て必要部品及び必要数量を施工業者等の施工部門やメー
カ等の製造部門をはじめとする他部門に連絡して、部品
調達を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来方
法において、設計部門では、建築作業の施工規模に相当
する必要部品及び必要数量を単純に算出してそれをリス
ト化し、建築元請は、それに基づいて他部門(下請け
等)に部品調達と施行の指示を行っている。そして、他
の各部門では、指示に基づき必要備品の全種、全量に対
して対応したり、管理したりする必要がある。このた
め、各部門において必要部品の手配ごとに必要数量のチ
ェックを全種に対して行う必要があって、全体の部品の
調達管理が非常に繁雑である。
【0004】このため、部品生産や施工においては、在
庫管理や生産管理等の各種の管理や手配が煩雑になり、
ミスが生じるおそれも大きくなる。従って、クライアン
トからの仕様に対する対応から施工までに時間がかか
り、納期短縮が難しく、加えてトータルコストの低減も
きわめて難しい。
【0005】一方、既存部品の再利用には、新規部品の
管理に加えて、既存部品の管理という新たな管理項目が
加えられる。しかし、前述のように、各種の管理が煩雑
な状況においては、新たな管理項目を加えることは困難
であり、既存部品を利用する省資源化に対して大きな制
約要因を抱えることを余儀なくされた。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、建築作業の施工に必要な部品の調達管理を容易に行
うことができる調達管理システムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めには、全種類の部品に対して所要数量の調達、及び現
物管理を行う必要がある。同種類のものでも納期、コス
ト等の関係で調達先は同一とは限らない。従って、請求
項1に記載の発明は、建築作業の施工に必要な複数種類
の部品群を示す部品構成表を持ち、部品を調達するため
に、記憶手段,入力手段及び制御手段を備えたコンピュ
ータよりなる調達管理システムにおいて、前記記憶手段
は、前記建築作業の部品構成表の中に最小施工規模に相
当する基準部品及び基準数量を、共通部品ユニットとし
て記憶することと、前記入力手段は、建築作業の仕様に
基づく施工規模を入力するために操作されることと、前
記制御手段は、前記入力手段により入力された建築作業
の施工規模に相当する部品構成表を創成し、記憶手段に
記憶された基準部品の基準数量を差し引いて、必要部品
の差引数量を求めることとを特徴とするものである。
【0008】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、入力手段から建築作業の仕様上の施工規模を入力す
ると、制御手段において建築作業の施工規模に相当する
仕様上の必要部品及び必要数量が演算され、記憶手段に
記憶された基準部品の基準数量を差し引いて、必要部品
の差引数量が求められる。そして、制御手段からは、建
築作業の施工に必要な部品としてデータが出力される。
よって、この出力データに基づいて、建築作業の施工に
必要な部品の調達管理を容易に行うことができる。つま
り、管理対象は、基準部品の基準数量を差し引いた差引
数量となり、その管理がきわめて容易になる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制御手段は、共通部品ユニット及
び必要部品の差引数量を表形式で出力することを特徴と
するものである。
【0010】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、制御手段から表形式で出力されたデータに基づい
て、建築作業の施工に必要な部品の調達管理をいっそう
容易に行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記制御手段は、必要部品の差引数量
を専用部品ユニットとして包括し、共通部品ユニット及
び専用部品ユニットを別表形式で出力することを特徴と
するものである。従って、この請求項3に記載の発明に
よれば、建築作業の施工に必要な部品の調達管理を、別
表形式で出力されたユニットを単位としてよりいっそう
容易に行うことができる。請求項4に記載の発明は、請
求3に記載の発明において、さらに再利用部品を除いた
最小限の部品調達を行うことが出来ることを特徴とする
ものである。
【0012】従って、この発明によれば、再利用を含め
たおおよその期間における常時使用量を設定することに
より、製造も平準化でき即納体制が出来る。請求項5に
記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一
項に記載の発明において、前記制御手段から出力された
データを他部門に連絡する通信手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0013】従って、この請求項4に記載の発明によれ
ば、制御手段から出力されたデータを通信手段によって
他部門へ迅速に連絡することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を建築物のフロ
アを敷設する場合の調達管理システムに具体化した一実
施形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】図1に示すように、この実施形態では、建
築会社よりなる建築元請が部品調達センター11であ
る。また、設計事務所が設計部門12,施工業者が施工
部門13,メーカが製造部門14,運送業者が物流部門
15である。そして、部品調達センター11、設計部門
12、施工部門13、製造部門14及び物流部門15が
それぞれ相互接続されたコンピュータよりなるサーバ1
1a〜15a及び作業用コンピュータ11b〜15bを
備えている。これらのサーバ11a〜15a及び作業用
コンピュータ11b〜15bはルータよりなる通信制御
装置11c〜15cを介してWAN(Wide Area Networ
k)16に接続されている。なお、部品調達センター11
をはじめとして、各部門12〜15の通信制御装置11
c〜15cは、セキュリティのために、パケットフィル
タリング機能を有している。部品調達センター11は、
WAN16を巡る各種のデータを集中的に管理するため
のホストコンピュータ11eを備えている。WAN16
にはクライアント17のコンピュータ17aが接続され
ている。なお、施工部門13や製造部門14等において
は、内部のネットワーク構成の規模が大きくなった場
合、内部でLAN(LocalArea Network)を構築してもよ
い。
【0016】そして、部品調達センター11は、この実
施形態の調達管理システムを構成している。部品調達セ
ンター11は、クライアント17からの建築作業の受注
に基づいて、他部門に設計依頼、部品調達、施工依頼等
を行う。前記部品調達センター11のサーバ11aは、
所定のドメイン名のURL(Uniform Resource Locator)
を開設している。従って、部品調達センター11、設計
部門12、施工部門13、製造部門14及び物流部門1
5の各作業用コンピュータ11a〜15aからURLを
指定することによりサーバ11aに格納された情報を閲
覧することができる。
【0017】図2に示すように、設計部門12のサーバ
12a及び作業用コンピュータ12bには、CPU(中
央処理装置)等を含む制御手段としての制御装置19が
設けられている。制御装置19は、調達管理システムの
全体を制御する必要はないが、他の部門のサーバとの間
では図面部品表データ等のやりとりが発生するので回線
方式、記憶容量等は規模に応じて考慮する必要がある。
また、前記制御装置19には、各種データを入力するた
めの入力手段としてのキーボード22、及び各種データ
を表示するためのディスプレイ23が接続されている。
さらに、制御装置19には、建築工事に必要な部品デー
タ等のワーキングデータを一時的に格納するためのワー
キングエリア24、及び建築工事に必要な部品データ等
を他部門に対して発信したり、他部門から受信したりし
て連絡するための通信手段としての通信装置25が接続
されている。そして、この実施形態では、この設計部門
12も調達管理システムを構成している。
【0018】なお、設計部門12の前記サーバ12a及
び作業用コンピュータ12bは、基本的に同じ構成であ
るが、サーバ12aの場合は、特に安全性を確保するた
めに、電源、コントローラ周り、ハードディスクを含む
記憶装置等が2重構成になっている。また、他部門1
1,13,14,15のサーバ11a,13a,14
a,15aも図2と同じ構成であり、同様に2重構成に
なっている。さらに、調達センター11のホストコンピ
ュータ11eは基本的には図2に示すものと同じ構成で
あるが、主としてOS(Operating System)が他のサーバ
や作業用コンピュータと異なる。
【0019】次に、OAフロアやフリーアクセスフロア
と通称される建築物のフロア敷設に際して部品を調達す
る場合のフローを、図3のフローチャートに基づいて概
略的に説明する。
【0020】さて、クライアント17から建築作業の発
注があると(ステップS1)、部品調達センター11
は、その受注に基づいて仕様を決定して(ステップS2
〜S3)、他の各部門12〜15に対してWAN(Wide
Area Network) 16を介して工事に関する各種の発注を
行う(ステップS4)。このため、設計部門12は設計
業務を、施工部門13は施工業務を、製造部門14は部
品製造を、物流部門15は配送業務をそれぞれ受注する
(ステップS5〜S8)。
【0021】設計部門12は、設計の受注に基づいて図
4,図5及び図10に示すような図面Fa,Fb,Fc
をはじめとする多数の図面を作成するとともに、図6及
び図7に示すような必要部品を調達するための表1T
a,表2Tbを作業用コンピュータ12bにより作成す
る(ステップS9)。そして、設計部門12は、作成し
た図面Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表2Tbのデー
タを自部門のサーバ12aに格納して(ステップS1
0)、さらに部品調達センターからのリクエストに応じ
て、サーバ12aはこのデータを部品調達センター11
に送信する(ステップS11)。
【0022】部品調達センター11は、図面Fa,F
b,Fc及び表1Ta,表2Tbのデータを受信し(ス
テップS12)、サーバ11a,ホストコンピュータ1
1eの所定の記憶エリアであるデータベースに格納する
(ステップS13)。
【0023】部品調達センター11は、設計、製造の両
部門からのデータをWAN16を介してリクエストする
(ステップS14)。リクエストするデータは、施工部
門13に対しては、過去の施工で使用された部品の種類
及び数量であり、製造部門14に対しては、在庫部品の
種類及び数量である。施工部門13に対してデータリク
エストするのは、工事が改装の場合であって、改装箇所
における使用済み部品が再利用可能であるか否かを判別
するためである。ここで、再利用可能であるか否かの判
別は、使用回数や使用期間に基づいて実行される。施工
部門13のサーバ13aあるいは作業用コンピュータ1
3bには、部品ごとの使用回数や使用期間のデータが記
憶されている。これらのデータにより、部品ごとの使用
回数や使用期間が判別される。もちろん、これらのデー
タが部品調達センター11や設計部門12のサーバ11
a,12aや、作業用コンピュータ11b,12bに記
憶されていてもよい。また、部品そのものに、既使用回
数や使用開始日時を記入しておいて、施工部門13がそ
れを確認することにより、使用回数や使用期間を判別す
るようにしてもよい。
【0024】部品調達センター11はリクエストしたデ
ータを受信すると、サーバ11a及びホストコンピュー
タ11eの部品データベースを更新する(ステップS1
5〜S17)。そして、再利用可能な部品がある場合に
は、部品調達センター11において、作業用コンピュー
タ11bにより、図8に示す部品構成表である表3Tc
が作成される。作成された表3Tcのデータは、サーバ
11a及びホストコンピュータ11eのデータベースに
格納される。この表3Tc及び前述した表1Ta及び表
2Tbは、設計部門12以下の各部門13〜15が前記
URLにアクセスすることにより、閲覧可能である。
【0025】次いで、部品調達センター11は、図面F
a〜Fc及び表Ta〜Tcの各データとともに、施工部
門13に対して、WAN16を介して施工納期を指示す
る(ステップS19,S20)。また、前記各データと
ともに、製造部門14に対して部品製作納期を(ステッ
プS21,S22)、物流部門15に対して部品の集積
と搬送の期日をWAN16を介して指示する(ステップ
S23,S24)。
【0026】その後、部品調達センター11は、WAN
16を介して、施工部門13に対して施工で使用される
部品の種類及び数量のデータをリクエストするととも
に、製造部門14に対して生産及び出荷によって変化し
た在庫量のデータをリクエストする(ステップS25,
S26,S27)。部品調達センター11は、リクエス
トデータを受信すると、サーバ11a及びホストコンピ
ュータ11eに記憶された部品データベースを更新し、
後続の新たな発注に備える。
【0027】なお、前記ステップS19,S21,S2
3において、部品調達センター11は、各部門に対して
これらのデータの転送を行うことなく、サーバ11aに
格納したという情報のみを送信し、各部門がサーバ11
aにアクセスしてその情報を閲覧するようにしてもよ
い。また、前記ステップ28において更新された情報を
施工部門13や製造部門14に送信するようにしてもよ
い。この送信は、データ更新後の逐次送信でも、一定期
間ごとのバッチ(batch) 送信であってもよい。
【0028】次に、前記設計部門12の機能を図9に基
づいてさらに詳細に説明する。この図9に示す動作は、
設計部門12における作業用コンピュータ12bのプロ
グラムメモリ20に格納されたプログラムが制御装置1
9の制御下で読み出されて、実行されるものである。
【0029】さて、設計部門12において、部品調達セ
ンター11からのWAN16を介した設計依頼の受注が
判別される(ステップS41)と、作業用コンピュータ
12bの制御装置19は、データベース21から図面及
び表の作成に関連するデータを読み出す(ステップS4
2)。部品調達センター11からの設計依頼には、仕様
に関する各種のデータは付属されている。なお、設計依
頼の受注の判別は、受信されたデータの内容に基づいて
自動的に実行されたり、また、操作者が、受注を示すコ
ード入力を行ったりしてよい。
【0030】このデータベース21には、図4及び図5
に示すような図面Fa,Fb,Fcの基本データ、図6
及び図7に示すような表1Ta、表2Tbの基本データ
が予め記憶されている。また、データベース21には、
図10に示すように、フロアの敷設作業を基準となる最
小施工規模(横Nx×縦Nyの施工面積)で行った場合
に必要な基準部品及び基準数量が、共通部品ユニットと
して記憶されている。
【0031】そして、キーボード22から実際の施工規
模(横N1×縦N2の施工面積)を含む設計データが入
力されると(ステップS43)、制御装置19は施工規
模に相当するフロアの敷設作業に必要な部品及び必要数
量を演算する(ステップS44)。例えば、図4〜図6
に示すように、フロアパネルはN1×N2個、コーナパ
ネルは4個、ボーダーパネルは(N1+N2)×2個、
ベースプレート及びパネル受け座よりなる支持脚は(N
1+1)×(N2+1)個、床高300の支柱は(N1
+1)×(N2+1)個のように求められる。
【0032】さらに、制御装置19は、演算された必要
部品の必要数量からデータベース21に記憶された共通
部品ユニットの基準部品の基準数量を差し引いて、必要
部品の差引数量を求める(ステップS45)。すなわ
ち、データベース21には、例えば図6に示すように、
フロアパネルのA0個、ボーダーパネルのC0個、支持
脚のD0個が共通部品ユニットの基準部品及び基準数量
として記憶されている。このため、各必要部品の差引数
量は、フロアパネルが(N1×N2)−A0個、コーナ
パネルが4個、ボーダーパネルが(N1+N2)×2−
C0個、支持脚が(N1+1)×(N2+1)−D0個
のように求められる。ここで、支持脚は床高150mm
のものが基準部品として取り扱われる。
【0033】そして、これらの必要部品の差引数量が、
専用部品ユニットとして包括して取り扱われる。また、
選択仕様になる床高300、150等の支柱の(N1+
1)×(N2+1)個は、必ず使用される部品群という
ことでベーシックオプションとして取り扱われる。さら
に、データベース21から読み出された部品のデータに
適合しない設計部品が存在する場合には、それらは特別
に設定される特別オプションまたはクライアントの希望
に応じて設定される客先オプションとして取り扱われ
る。
【0034】その後、制御装置19は、キーボード22
から入力された設計データ及び前記演算結果に基づい
て、図4及び図5に示すような図面Fa,Fb,Fcを
含む各種の設計組図面及び部品図面を作成する(ステッ
プS45)。このとき、例えば図4に示すように、フロ
アパネルの一部品が特別オプションまたは客先オプショ
ン等になったとき等、しかもその部品が基準部品と差し
替え利用される場合は、以下の処理が行われる。すなわ
ち、組図面の図面に対しては、変更になった部分のみを
追加し、部品構成表に対しては、基準部品あるいは専用
部品の扱いではなくなるので、それまで表1の共通もし
くは専用部品欄に記載された数量が無くなり、新たに変
更された該当部品図面が作成される。そして、それに新
たに部分番号(たとえば101)が取られ、その数量
が、特別オプションもしくは客先オプション欄に記載さ
れる。
【0035】このオプション部品の部品図は、すでに存
在している基準部品の部品図と共に備え付けられてゆ
く。このように、一部の部品の仕様や構成が異なった場
合には、組図面に新たな部品番号を記載するとともに、
追加される新たな部品の図面のみが書き起こされる。従
って、組図面は変更部分を追加記載するだけで、書き換
えたり、それにあわせて新たな図面を全て書き起こした
りする従来の一般的な手法に比較して、作業が大幅に簡
略化することが可能になる。
【0036】さらに、制御装置19は、前記演算結果に
基づいて、図6及び図7に示すような表1Ta、表2T
bを作成する(ステップS45)。すなわち、表1Ta
には、演算によって求められた必要部品の必要数量、共
通部品ユニットにおける各部品の基準数量、専用部品ユ
ニットにおける各部品の差引数量、及びベーシックオプ
ションにおける部品の数量をそれぞれ表示する。この場
合、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシック
オプション、特別オプション、客先オプションはそれぞ
れ包括して取り扱い、それらには例えば図6に示すよう
に、「製造番号セ/#」を「200**00」,「200**01」,
「200**10」, 「200**11」,「 200**20」,「 200**40」
のように付記する。
【0037】これに対して、図7に示すように、表2T
bには、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシ
ックオプション等として、前記「製造番号セ/#」を
「200**00」, 「200**01」,「 200**10」で表示する。
そして、それらの数量を一式として記載して、品揃えを
チェックできるようにしている。
【0038】その後、制御装置19は、作成された図面
Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表2Tbのデータをワ
ーキングエリア24及びサーバ12aの所定の記憶エリ
アに格納する(ステップS46)。それとともに、制御
装置19は、WAN16を介して図面Fa,Fb,Fc
及び表1Ta,表2Tbのデータを部品調達センター1
1に送信する(ステップS47)。部品調達センター1
1においても、図面Fa,Fb,Fc及び表1Ta,表
2Tbのデータを受信してサーバ11a及びホストコン
ピュータ11eの所定の記憶エリア、例えばデータベー
スに格納する。
【0039】次いで、部品調達センター11は、これら
のデータを設計部門12以外の各部門13,14,15
に閲覧可能にし、リクエストがあれば確認のために転送
する。
【0040】よって、新築の建築物でフロアの敷設作業
を行う場合には、部品調達センター11を含む各部門1
1〜15において、前記表1Ta、表2Tbの記載に基
づいて、部品の調達管理を容易に行うことができる。す
なわち、各部門11〜15においては、表1Taに基づ
いて共通部品ユニットを一式として取り扱い、その他の
部品として、専用部品ユニット及びベーシックオプショ
ンの部品数量を品揃えすればよい。また、必要部品の品
揃えのチェックを行う際にも、表2Tbの記載に基づい
て、共通部品ユニット、専用部品ユニット、ベーシック
オプション等を一式として取り扱うことができる。
【0041】次に、前記部品調達センター11で作成さ
れる表3Tcについて説明する。図8に示すように、こ
の表3Tcには、前記表2Tbと同様の記載欄のほか
に、再利用数の記載欄が設けられている。そして、図3
のステップS14で受信した施工部門13からのデータ
に、再利用可能な部品が存在する場合には、その再利用
可能な部品数を再利用数の記載欄に、例えば支持脚がn
1個、床高300の支柱がn2個のように表示する。こ
の場合、専用部品ユニットの差引個数及びベーシックオ
プションの部品数量は、例えば支持脚が(N1+1)×
(N2+1)−D0−n1個、床高300の支柱が(N
1+1)×(N2+1)−n2個のように書き換えられ
る。このデータも、各部門に転送されるとともに、サー
バ11aに格納される。
【0042】よって、既設建築物のフロアの張り換え時
に、施工部門13で再利用可能な部品が存在する場合に
は、この表3Tc及び前記表2Tbを使用することによ
り、再利用可能な部品を含めて、部品の調達管理を容易
に行うことができる。
【0043】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな作用及び効果を得ることができる。 ・ この調達管理システムにおいては、制御装置19
は、建築作業の施工規模に相当する必要部品及び必要数
量を演算するとともに、その演算された必要部品の必要
数量からデータベース21に記憶された基準部品の基準
数量を差し引いて、必要部品の差引数量を求めるように
なっている。
【0044】このため、制御装置19からは、建築作業
の施工に必要な部品として、基準部品の基準数量よりな
る共通部品ユニットと、必要部品の差引数量とのデータ
が出力される。よって、実際の管理においては、基準量
が常備された状態が仮想的につくられ、共通部品ユニッ
トをひとつの部品として取り扱うことができる。そし
て、数量管理等は、差し引き数量に対応する専用部品や
ベーシックオプションのみを行えばよく、建築作業の施
工に必要な部品の調達管理を容易に行うことができる。
【0045】・ この調達管理システムにおいては、前
記制御装置19が、共通部品ユニット及び必要部品の差
引数量を表1Taの形式で出力し、再利用部品を包含し
て表3Tcで出力し、正味の必要部品及びその量を製造
指示できるようになっている。このため、建築作業の施
工に必要な部品の調達管理をいっそう容易に行うことが
できる。
【0046】・ この調達管理システムにおいては、前
記制御装置19が、共通部品ユニット、専用部品ユニッ
ト及びオプション扱い部品ユニットを別の表2Tbの形
式で出力するようになっている。このため、建築作業の
施工に必要な部品の調達管理を、表2Tbの形式で出力
し、ユニットを単位としてよりいっそう容易に行うこと
ができる。
【0047】・ 以上に述べた作用及び効果は、さらに
以下の作用及び効果を引き出す。すなわち、共通部品を
グループ化して、標準化(基準化)することにより、大
幅な設計工数を削減できるとともに、仕様変化に対し
て、柔軟で、かつ迅速な対応が可能になる。しかも、図
面がフロア改装タイプ系列にわけられ、それらが基準部
品を中心とした系列毎でよく、それを見ればその系列の
設計が全て包含されているので、図面管理を誤りなく行
うことができるとともに、その図面管理におけるメンテ
ナンスが容易になる。
【0048】また、基準部品、専用部品、オプション部
品に分割管理できるため、基準部品(その系列の全ての
工事に必ず使われる)を多く使用する設計をして行け
ば、部品の最適必要量在庫管理が可能になる。しかも、
部材手配伝票などを大幅に減少させることができるとと
もに、品揃管理のための工数も大幅に減らすことがで
き、納期短縮ができる。加えて、特殊仕様や設計変更へ
の対応が容易かつ正確になる。
【0049】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態では、所定の基準部品及び基準数量よ
りなる一組の共通部品ユニットを一式として取り扱うよ
うになっている。これに対し、建築作業の施工規模が大
きい場合、所定の基準部品及び基準数量よりなる複数組
の共通部品ユニットを一式として取り扱うようにするこ
と。
【0050】従って、このようにすれば、施工規模が大
きく、多種類の部品を大量に使用する場合でも、それら
の管理等を容易に行うことができる。 ・ 前記実施形態では、前記のように、所定の基準部品
及び基準数量よりなる一種類の共通部品ユニットのデー
タがデータベース21に記憶されている。これに対し、
異なった基準部品及び基準数量よりなる複数種類の共通
部品ユニットのデータをデータベース21に記憶してお
くこと。そして、建築作業の施工規模等に応じて、これ
らの共通部品ユニットのデータを選択的に読み出して使
用するようにすること。
【0051】従って、このようにすれば、異なった形態
の施工に対して迅速に対応でき、その施工に使用される
部品の管理も容易である。 ・ 前記実施形態では、表1Ta,表2Tbを設計部門
12で、表3Tcを部品調達センター11で作成した。
これを、表1Tcを設計部門12で、表2Ta,Tbを
部品調達センター11で作成したり、表1Ta,表2T
b,表3Tcを部品調達センター11あるいは設計部門
12の一方のみで作成したり、適宜に変更すること。
【0052】(他の技術的思想)請求項に記載された技
術的思想以外の技術的思想は以下の通りである。 (1) 建築作業の施工に必要な複数種類の部品を調達
するために、記憶手段,入力手段及び制御手段を備えた
コンピュータを用いた生産管理方法において、前記記憶
手段により、前記建築作業の最小施工規模に相当する基
準部品及び基準数量を、共通部品ユニットとして記憶
し、前記入力手段により、建築作業の実際の施工規模を
入力し、前記制御手段により、前記入力手段により入力
された建築作業の施工規模に相当する必要部品及び必要
数量を演算するとともに、その演算された必要部品の必
要数量から記憶手段に記憶された基準部品の基準数量を
差し引いて、必要部品の差引数量を求めることを特徴と
する生産管理方法。 (2) 前記制御手段により、施工部門からの再利用部
品データを包含し、基準部品から再利用数量を差し引い
て正味の必要部品数量を求めることを特徴とする前記
(1)項に記載の生産管理方法。
【0053】(3) 前記制御手段により、共通部品ユ
ニット及び必要部品の差引数量を表形式で出力すること
を特徴とする前記(1)項に記載の生産管理方法。 (4) 前記制御手段により、必要部品の差引数量を専
用部品ユニットとして包括し、共通部品ユニット及び専
用部品ユニットを別表形式で出力することを特徴とする
前記(2)項に記載の生産管理方法。
【0054】(5) 前記制御手段から出力されたデー
タを通信手段を介して他部門に連絡することを特徴とす
る前記(1)項〜(3)項のうちのいずれか一項に記載
の生産管理方法。
【0055】(6) 前記(1)〜(4)項のいずれか
に記載の手順よりなる生産管理法のプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 (7) 前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の生産
管理方法において、建築作業の施工に必要な複数種類の
部品を調達するのに代えて、多種少量生産のシリーズ製
品の製造における部品調達を行うことを特徴とした生産
管理方法。
【0056】(8)前記(1)〜(4)項のいずれかに
記載の手順であって、建築作業の施工に必要な複数種類
の部品を調達するのに代えて、多種少量生産のシリーズ
製品の製造における部品調達を行う生産管理方法のプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。
【0057】前記(7)項及び(8)項によれば、シリ
ーズ製品の中で必ず使用する部品群を共通部品ユニッ
ト、必ず使用するが選択出来る部品群を専用部品ユニッ
ト、客先仕様など、その都度変わる部品群をオプション
部品ユニットとして扱うことにより、建築資材調達と同
様の管理システムが構築でき、在庫削減、納期短縮に多
大の効果が期待できる。
【0058】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、建築作業の施工に必要な部品の調達管
理を容易に行うことができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の調達管理システムの概略構成を
示すブロック図。
【図2】 図1の調達管理システムの回路構成を示すブ
ロック図。
【図3】 図1の調達管理システムの作用を説明するフ
ローチャート。
【図4】 設計部門で作成される設計図面を例示する
図。
【図5】 図4と異なった設計図面を示す図。
【図6】 設計部門で作成される表1を例示する図。
【図7】 設計部門で作成される表2を例示する図。
【図8】 部品調達センターで作成される表3を示す
図。
【図9】 設計部門における作用を詳細に示すフローチ
ャート。
【図10】 図9のフローチャートにおける部品数演算
を説明する図。
【符号の説明】 11…調達管理システムを構成する部品調達センター、
12…調達管理システムを構成する設計部門、13…施
工部門、14…物流部門、15…製造部門、11a〜1
5a…サーバ、11b〜15b…作業用コンピュータ、
11e…ホストコンピュータ、19…制御手段としての
制御装置、21…記憶手段としてのデータベース、22
…入力手段としてのキーボード、24…ワーキングエリ
ア、25…通信手段としての通信装置、31…サーバ、
Ta…表1、Tb…表2、Tc…表3。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正貴 東京都港区赤坂1丁目12番32号 森ビル 株式会社内 (72)発明者 安達 譲治 東京都豊島区高田1丁目36番22号 株式会 社ヌルハウス内 (72)発明者 吉井 康雄 東京都豊島区高田1丁目36番22号 株式会 社ヌルハウス内 (72)発明者 吉田 哲 静岡県沼津市岡一色114番9 Fターム(参考) 5B046 AA03 CA06 DA01 KA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築作業の施工に必要な複数種類の部品
    を調達するために、記憶手段,入力手段及び制御手段を
    備えたコンピュータよりなる調達管理システムにおい
    て、 前記記憶手段は、前記建築作業に必要な部品群を示す部
    品構成表の中に、最小施工規模に相当する基準部品及び
    基準数量を、共通部品ユニットとして記憶することと、 前記入力手段は、建築作業の実際の施工規模を入力する
    ために操作されることと、 前記制御手段は、前記入力手段により入力された建築作
    業の実際の施工規模で使用される必要部品及び必要数量
    から記憶手段に記憶された基準部品の基準数量を差し引
    いて、その差引数量を求め、これを共通部品以外のユニ
    ットとして扱うことにより基準量は常備された状態をつ
    くり、共通部品以外のユニットに対する対応としたこと
    とを特徴とする調達管理システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、共通部品ユニット及び
    必要部品の差引数量を表形式で出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の調達管理システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、必要部品の差引数量を
    専用部品ユニットとして包括し、共通部品ユニット及び
    専用部品ユニットを別表形式で出力することを特徴とす
    る請求項2に記載の調達管理システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記必要部品の数量か
    ら再利用可能な部品の数量を差し引き、正味の必要部品
    調達数を別表形式で出力することを特徴とする請求項2
    に記載の調達管理システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段から出力されたデータを他
    部門に連絡する通信手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の調達管理
    システム。
JP2001126882A 2001-04-25 2001-04-25 建築資材等の調達管理システム Pending JP2002324104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126882A JP2002324104A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 建築資材等の調達管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126882A JP2002324104A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 建築資材等の調達管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002324104A true JP2002324104A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18975843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001126882A Pending JP2002324104A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 建築資材等の調達管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002324104A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251869A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Hitachi Ltd 受発注システム
CN109993471A (zh) * 2017-12-30 2019-07-09 浙江亚厦装饰股份有限公司 建筑装饰布线数据化处理的控制方法、控制***及布线安装方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251869A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Hitachi Ltd 受発注システム
CN109993471A (zh) * 2017-12-30 2019-07-09 浙江亚厦装饰股份有限公司 建筑装饰布线数据化处理的控制方法、控制***及布线安装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013114440A1 (ja) 携帯端末管理サーバ、および携帯端末管理プログラム
JP2006190159A (ja) 設計製造管理装置、方法及びプログラム
JP5479598B2 (ja) 携帯端末管理サーバ、および携帯端末管理プログラム
US20120084090A1 (en) Eprocurement change request process
JP6424311B2 (ja) サプライチェーンマネージメント装置、及びその方法、システム、プログラム
EP2249295A2 (en) Using composite systems to improve functionality
US8620773B1 (en) Product building and display system
WO2015198365A1 (ja) 連携サーバ、連携プログラム、およびecシステム
WO2013114441A1 (ja) 携帯端末管理サーバ、および携帯端末管理プログラム
JP2002324104A (ja) 建築資材等の調達管理システム
CN116862409A (zh) 基于***的资产管理方法
EP2249294A2 (en) Using abstraction layers to facilitate communication between systems
JP6397657B2 (ja) 所要量計算システム、所要量計算方法及びプログラム
JP2002002915A (ja) 流体機械に含まれる部品の管理方法、該部品の発注方法及び該部品の管理システム
JP2002032114A (ja) 情報転送方法、およびこの方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004102923A (ja) ワークフロー引継システム及びワークフロー引継方法
WO2015198364A1 (ja) 連携サーバ、連携プログラム、およびecシステム
JP2017220006A (ja) 部品販売システム
Maliakal Database Management
CN111915284A (zh) 一种个性化定制的消费管理***
JP2001306718A (ja) コンピュータ及び通信技術を使った情報関連事業を提供する事業システム
TW200411452A (en) System and method for managing manufacturing orders
WO2013114447A1 (ja) 携帯端末管理サーバ、および携帯端末管理プログラム
WO2015198362A1 (ja) 連携サーバ、連携プログラム、およびecシステム
JP4593290B2 (ja) マスタデータ管理における配信