JP2002323817A - 転写搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写搬送装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2002323817A
JP2002323817A JP2001400782A JP2001400782A JP2002323817A JP 2002323817 A JP2002323817 A JP 2002323817A JP 2001400782 A JP2001400782 A JP 2001400782A JP 2001400782 A JP2001400782 A JP 2001400782A JP 2002323817 A JP2002323817 A JP 2002323817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
paper
image
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001400782A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Matsuda
格 松田
Akira Tagami
亮 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001400782A priority Critical patent/JP2002323817A/ja
Publication of JP2002323817A publication Critical patent/JP2002323817A/ja
Priority to US10/328,004 priority patent/US6859630B2/en
Priority to EP02028799A priority patent/EP1324154A3/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ニップで転写材と像担持体との間の分離
性を向上させて該転写材を転写ベルトに確実に吸着して
搬送することができる転写搬送装置及び画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 制御手段10が、転写紙Pの搬送方向先
端から所定位置までの間L0の転写紙先端部分が転写ニ
ップNを通過する先端期間に印加する先端転写バイアス
値Tbを、転写紙先端部分以外の部分が転写ニップNを
通過する残り期間に印加する残り期間転写バイアス値T
a以下の範囲内で、転写紙Pの種類に基づいて切り換え
る制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置及び該画像形成装置
に用いる転写搬送装置に関し、詳しくは、像担持体との
間に転写ニップを形成し該像担持体上に保持された画像
を転写材へ転写するための中抵抗の転写ベルトと、該転
写ベルトへ転写バイアスを印加する転写バイアス印加手
段と、該転写バイアス印加手段を制御する制御手段とを
有する転写搬送装置及び画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、像担持体と
しての感光体と中抵抗の抵抗値を有する転写ベルトとの
間に転写ニップを形成し、転写バイアス電源により転写
ベルトにトナーと逆極性の電荷を供給して感光体上に担
持されたトナー像を転写ベルト上の転写材(転写紙)に
転写している。そして、トナー像が転写された転写紙は
転写ベルト上に静電的に吸着されて搬送され、定着手段
へ案内されるようになっている。
【0003】上記転写ベルトによる転写搬送は以下の原
理で行われる。上記転写ニップでの感光体から転写紙へ
のトナー像の転写と同時に、転写電荷によって生じる転
写ベルトと転写紙との静電吸着力と転写紙の真っ直ぐに
なろうとする力(以下、「腰の強さ」という)とが、同
じく転写電荷によって生じる転写紙と感光体との静電吸
着力を上回って、転写紙は感光体から分離して転写ベル
トに吸着して搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、転写ベルト
が中抵抗のため、転写ベルト表面から転写紙への電荷注
入が多くなると、転写ベルトと転写紙とは同極性で反発
しあい吸着力が低下する。また転写紙がカールしている
場合、特に感光体側への巻き付き方向のカール(フェイ
スカール)では転写紙の腰の強さが分離に不利になりや
すい。しかもフェイスカールして転写ベルトに密着して
いない転写紙が転写ニップに進入すると、転写ニップの
圧力で転写紙が転写ベルトに密着するまでの間に、転写
紙と転写ベルトとの隙間に転写バイアスによる空隙放電
が起こり、転写紙が転写電荷と同極性に帯電して転写ベ
ルトとの吸着力が低下する場合もある。特に、転写紙の
搬送方向先端部(以下、単に「先端部」という。)と転
写ベルトとの吸着力が低下すると、転写ニップ出口で転
写紙先端部が転写ベルトに吸着しないで感光体に巻き付
き、分離不良となりやすい。転写紙の感光体からの分離
性は、転写ベルトの電気抵抗に加え、転写紙の抵抗、厚
み及び平滑度にも左右される。特に、転写紙では、薄い
紙や抵抗の低い紙が分離性に不利となりやすい。
【0005】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、転写ニップで転写材と
像担持体との間の分離性を向上させて該転写材を転写ベ
ルトに確実に吸着して搬送することができる転写搬送装
置及び画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に転写材を担持しながら搬
送し、像担持体との間に転写ニップを形成して該像担持
体上に担持された画像を該転写材へ転写するための中抵
抗の転写ベルトと、該転写ニップへ転写バイアスを印加
する転写バイアス印加手段と、該転写バイアス印加手段
を制御する制御手段とを有する転写搬送装置において、
上記転写材の搬送方向先端から所定位置までの間の転写
材先端部分が上記転写ニップを通過する先端期間に印加
する先端転写バイアス値をTb、該転写材先端部分以外
の部分が該転写ニップを通過する残り期間に印加する残
り期間転写バイアス値をTaとしたときに、上記制御手
段は、該転写材の種類に基づいて、TbをTa以下の範
囲内で切り換える制御を行うことを特徴とするものであ
る。中抵抗の抵抗値を有する転写ベルトを用いた場合、
像担持体上の画像を転写材に転写するための所定の大き
さの転写バイアスを転写ニップで転写材に印加すると、
転写ベルト表面から転写材への電荷注入により、転写ベ
ルトと転写材とが同極性で反発しあい吸着力が低下す
る。また、フェイスカールして転写ベルトに密着してい
ない転写材が転写ニップに進入すると、転写ニップの圧
力で転写材が転写ベルトに密着するまでの間に、転写材
と転写ベルトとの隙間に転写バイアスによる空隙放電が
起こり、転写材が転写電荷と同極性に帯電して転写ベル
トとの吸着力が低下する場合もある。転写バイアス値を
転写に要する転写バイアス値よりも小さくすることによ
って、転写ベルト表面から転写材への電荷注入やフェイ
スカールした転写材における空隙放電を抑えて吸着力の
低下を防ぐことが考えられるが、この場合には転写性が
悪くなってしまう。そこで本発明者らが鋭意検討した結
果、転写材の先端部分で十分な吸着力が得られれば、転
写ニップ出口で転写材が像担持体に巻き付くことなく良
好に分離し、転写材は先端部分にならって転写材全体の
安定した分離が行えることが判った。この請求項1の転
写搬送装置では、上記制御手段が、転写材の搬送方向先
端から所定位置までの間の転写材先端部分が転写ニップ
を通過する先端期間に印加する先端転写バイアス値(T
b)を、転写材先端部分以外の部分が転写ニップを通過
する残り期間に印加する残り期間転写バイアス値(T
a)以下の範囲内で、転写材の種類に基づいて切り換え
る制御を行う。これにより、転写材先端部分への電荷注
入や、転写材先端部分での空隙放電を抑えることがで
き、転写材先端部分が転写ベルトと同極性となって転写
ベルトから反発して吸着力が低下することを防ぐことが
できる。また、上記転写材の先端部分以外の他の部分で
は転写に十分な転写バイアスを印加して十分な転写性を
得ることが可能となる。よって、像担持体から転写材へ
の画像の良好な転写性を維持しつつ、転写材の種類にか
かわらず転写材先端部分が分離不良になることを防ぎ、
転写材先端部分にならって転写材全体の安定した分離を
行うことができる。また、上記目的を達成するために、
請求項5の発明は、像担持体表面を帯電させるための帯
電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成するための潜
像形成手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するた
めの現像手段とを有する画像形成装置において、請求項
1、2、3又は4に記載の転写搬送装置を有することを
特徴とするものである。この画像形成装置では、請求項
1、2、3又は4に記載の転写搬送装置を有することに
より、像担持体から転写材への画像の良好な転写性を維
持しつつ、転写材の種類にかかわらず転写材先端部分が
分離不良になることを防ぎ、転写材先端部分にならって
転写材全体の安定した分離を行うことができる。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明を画像形成装置としてのデ
ジタル複写機(以下、単に「複写機」という)に適用し
た実施形態の一例について説明する。図1は本実施形態
に係る複写機の概略構成図である。複写機2は、画像読
み取り手段3(図2参照)と、図示しない作像部の一部
を構成する像担持体としてのドラム状の感光体4と、図
示しない給紙部の一部を構成する給紙カセット6と、感
光体4上に形成された画像を給紙カセット6から給紙さ
れる転写材としての転写紙Pに転写して搬送する転写ベ
ルトユニット7と、画像を転写された転写紙Pに該画像
を定着する定着ユニット8と、操作パネル9(図2参
照)と、複写機2の複写動作全体を制御するとともに後
述する転写バイアス印加手段を制御する制御手段10
(図2参照)等を有している。なお、上記制御手段10
は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース
等を含むマイクロコンピュータを意味する。
【0008】上記転写ベルトユニット7は、転写ベルト
11、駆動ローラ12、従動ローラ13、転写バイアス
ローラ14、及び高圧電源17を有している。転写ベル
ト11は、弾性を有するゴム部材からなる中抵抗部材に
より構成される。駆動ローラ12及び従動ローラ13は
転写ベルト11が掛け渡され、駆動ローラ12は芯金が
金属で、その外周にゴム材料が巻かれた構成になってお
り、電気的にはフロート状態になっている。従動ローラ
13は金属部材により構成され、フィードバックローラ
としての機能も有する。駆動ローラ12には図示しない
駆動源により図示矢印方向の回転力が伝達され、駆動ロ
ーラ12の外周面と転写ベルト11の裏面とが共にゴム
面で摩擦係数が高いために駆動ローラ12の回転力がス
リップすることなく転写ベルト11に伝達されて転写ベ
ルト11が回転する。従動ローラ13は転写ベルト11
の動きに連動してつれ回りする。
【0009】上記定着ユニット8は、内部に図示しない
ハロゲンヒータを備えた定着ローラ21と、この定着ロ
ーラ21に加圧されて定着ローラ21との間に定着ニッ
プ部を形成する加圧ローラ22を有する定着手段と、こ
の定着手段の定着ニップ部に転写紙Pを案内する定着入
口ガイド部材23を有している。
【0010】上記転写ベルト11は感光体4に転写ニッ
プ部Nで接触するように設けられている。感光体4は、
図示しない帯電手段により均一にマイナス帯電された
後、露光手段により画像露光を受けて画像部のマイナス
電位が落とされ静電潜像を形成される。図示しない現像
部でマイナスの現像バイアスがかけられることにより感
光体4上の電位が落ちた部分にマイナストナーが現像さ
れる。給紙カセット6に積載された転写紙Pは、給紙ロ
ーラ24等により最上のものから順に一枚ずつ分離され
てレジストローラ対25に向けて給紙される。給紙され
た転写紙Pは、レジストローラ対25により感光体4上
の画像(トナー像)の先端とその搬送方向の所定位置と
が一致するタイミングで転写ニップ部Nに送られる。転
写ベルト11に転写バイアスローラ14によりトナーと
は逆極性のプラスの転写バイアスがかけられることによ
り、感光体4上のトナー像は転写ニップ部Nで転写紙P
上に転写される。トナー像を転写された転写紙Pは、転
写ベルト11上に静電的に吸着され、搬送される。
【0011】転写ベルト11の表面は、フッ素系の材質
でできており、表面摩擦係数が低く、クリーニングを安
定して行うことができる。フッ素系のものとしてはポリ
フッ化ビニリデン,4フッ化エチレンなどが分散材と共
に5〜15μm厚位に被覆されており、その表面固有抵
抗(JISK6911)が1×1010Ω〜1×10
12Ωである。その内側の基層の材質にはクロロプレン
ゴム,EPDMゴム,エピクロルヒドリンゴムなどのゴ
ム材料あるいはそれらのブレンド材料が使われ、必要に
応じてカーボン、金属酸化物などの導電材などをブレン
ドして抵抗値を制御する。基層の表面固有抵抗(JIS
K6911)としては1×10Ω〜5×10Ωが適
当である。
【0012】転写バイアスローラ14はSUS(ステン
レス)などの金属部材により構成され、転写ニップ部N
よりも転写ベルト11の表面移動方向下流側で転写ベル
ト11の裏面に接触し、バイアス端子15を介して高圧
電源17に接続されている。
【0013】高圧電源17は、内部に電流制御部を有し
ており、転写バイアスローラ14を介して転写ベルト1
1へ供給する電流Iと、転写ベルト11から感光体4
に流れずに従動ローラ13を介してフィードバックされ
る電流Iとを比較して、その差分(I−I)が一定
値Kとなるように出力を制御している。これにより、転
写ベルト11から感光体4へ流れる転写電流Taを一定
値(実質K)として常に安定した転写条件で搬送される
転写紙P上にトナー像の転写を行わせることができる。
【0014】出口ガイド板19は、転写ベルト11から
分離した転写紙Pを定着ユニット8に案内するように設
けられている。材質は中抵抗の樹脂材料のもので例えば
制電性ABS(商品名トヨラックパレル)やポリカーボネ
ートとABSをブレンドした樹脂(商品名マルチロン)な
どが用いられ、体積固有抵抗が1×10Ωcm〜1×
1013Ωcmの中抵抗で転写ベルト11の抵抗に近い
ものが選ばれている。
【0015】感光体4の線速は500mm/secで、
転写バイアスローラ14は軸方向の長さが300mmで
あり、転写電流TaはA3サイズの転写紙Pの通紙にお
いて通常120μAに設定されている。
【0016】次に、本実施形態に係る複写機の特徴部に
ついて説明する。上述したように感光体4から転写紙P
へのトナー像の転写にあたって、転写電流Taが一定で
あると、転写紙の種類によって転写終了後に転写ニップ
部Nの出口で転写紙Pの先端部が感光体4側に付着して
しまい分離不良が生ずる場合がある。そのため、本実施
形態に係る複写機では、転写紙Pの搬送方向先端から所
定位置までの間の転写紙先端部分が転写ニップNを通過
する先端期間に印加する先端転写バイアス値としての先
端転写電流Tbを、転写紙先端部分以外の部分が転写ニ
ップNを通過する残り期間に印加する残り期間転写バイ
アス値としての残り期間転写電流Ta(上記転写電流T
aと等しい)以下の範囲内で、転写紙Pの種類に基づい
て切り換える制御(以下、「先端部転写電流制御」とい
う。)を行う構成とした。
【0017】図3は転写時の先端部転写電流制御におけ
る、転写紙位置と転写電流出力とのタイミングの関係を
表したものである。図3の例は、転写紙領域以外の紙間
などでは転写電流をOFFとし、転写紙P先端と同期し
たタイミングで残り期間転写電流Ta以下の先端転写電
流Tbが、転写紙P先端から所定長さ(以下、「切換長
さ」という)L[mm]の間、切り換えて出力される。
転写紙P先端から所定長さLが転写ニップ部Nを通過
した後は少なくとも転写紙P後端まで、残り期間転写電
流Taに切り換えて出力される。
【0018】上記先端部転写電流制御において、先端転
写電流Tbの電流値の大きさと、先端転写電流Tbを出
力する切換長さLとによって転写紙Pの分離性、転写
性がどのように変化するかを確認するべく、本発明者ら
は鋭意実験を行った。なお、本実験においては、転写紙
PとしてNBSリコー製「紙源S」を用い、両面モード
のオモテ/ウラ両方で実施した。この実験結果を表1に
示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の実験結果から、両面モードのオモテ
(この場合「片面モード」と同じことになる)のときは
分離性、転写性を両立させる先端転写電流Tbの電流値
と切換長さLの最適範囲があることが判った。より具
体的には、「紙源S」のような一般的な上質紙(55〜
60kg紙相当)では、両面モードのオモテ(片面モー
ド)のときは、残り期間転写電流Taが120μAに対
して、先端転写電流Tbが40〜60μAで、切換長さ
は約30〜50mmが望ましい。また、両面モード
のウラのときは先端転写電流Tbを切り換えなくても特
に分離性に問題なく、むしろ切り換えると転写不良が生
じやすい。
【0021】以上の結果から、例えばオペレータによる
操作パネル9からの操作入力に基づいて制御手段10に
おいて、片面モード、両面モードのオモテ/ウラである
かどうかを認識し(図2参照)、片面モード及び両面モ
ードのオモテのときは先端転写電流Tbを40μA、切
換長さLを40mmとして先端部転写電流制御を行
う。一方、両面モードのウラのときは先端部転写電流制
御を行わずに、転写紙P先端から残り期間転写電流Ta
(=120μA)を出力した。これにより、良好な転写
性を維持しつつ、転写紙の分離性を向上させることがで
きる。
【0022】〔変形例1〕上記実施形態1においては、
転写紙領域以外の紙間などでは転写電流を出力せず、転
写ニップ部Nを転写紙が通過するときに転写電流を出力
する場合について説明したが、転写紙領域以外の紙間な
どでも転写時と同じ転写電流を出力する構成の複写機に
適用することもできる。図4は転写紙領域以外の紙間な
ども転写時と同じ残り期間転写電流Taを出力する場合
の、転写紙位置と転写電流出力とのタイミングの関係を
表したものである。この先端転写電流制御は、片面モー
ド及び両面モードのオモテのときに適用するものとす
る。
【0023】転写紙領域以外の紙間などでも転写紙と同
じ残り期間転写電流Taを出力すると、その影響を受
け、紙種によっては転写紙の分離性が安定に保たれない
場合がある。そこで、本変形例に係る複写機では、図4
に示すように、転写紙P先端より距離L手前から転写
電流を残り期間転写電流Ta以下の先端転写電流Tbに
切り替える。そして、転写紙Pの先端から切換長さL
までの間、先端出力電流Tbが出力される。より具体的
には、例えば、120μAの残り期間転写電流Taを、
転写紙P先端より距離Lとして20mm手前から40
μAの先端転写電流Tbに切換え、切換長さLを40
mmとして先端部転写電流制御を行う。一方、両面モー
ドのウラのときは上記実施形態1の場合と同様に先端部
転写電流制御を行わずに、120μAの残り期間転写電
流Taを出力し続けるようにした。これにより、良好な
転写性を維持しつつ、転写紙の分離性を向上させること
ができる。
【0024】〔変形例2〕上記変形例1では、転写紙領
域以外の紙間などでも転写時と同じ転写電流を出力する
構成の複写機に適用した例について説明したが、転写紙
領域以外の紙間などでは転写時よりも小さい転写電流を
出力する構成とすることもできる。図5は、少なくとも
転写紙Pへ転写するときの残り期間転写電流Taと、そ
れ以外の紙間などの領域での転写電流(以下、「紙間転
写電流」という)Tcとしたときに、紙間転写電流Tc
<残り期間転写電流Ta、の関係を満たす複写機で、先
端転写電流制御を行ったときの、転写時の転写紙位置と
転写電流出力タイミングの関係を表したものである。転
写紙P先端部に紙間転写電流Tcを出力しても分離性に
は効果があるため、転写紙P先端から距離L(例え
ば、10mm)の間は紙間転写電流Tcを出力し、転写
紙P先端より少し遅れたタイミング、すなわち転写紙P
先端から距離L離れた部分から先端転写電流Tbが切
換長さL (例えば、30mm)の間、出力される。な
お、先端転写電流Tbの切り換えタイミングは転写紙P
先端と同期かそれより少し早くてもよい。
【0025】〔変形例3〕図6は、先端転写電流Tbの
先端転写出力制御を2段階に分けて出力制御を行う場合
の転写紙位置と転写電流出力とのタイミングの関係を表
したものである。転写紙P先端から距離L(例えば、
15mm)の間は転写紙先端側の第1先端転写電流Tb
(例えば、40μA)を低めにして、その後距離L
(例えば、15mm)の間は第2先端転写電流Tb
(例えば、80μA)を第1先端転写電流Tbより
も高く、且つ残り期間転写電流Ta(例えば、120μ
A)よりも低めにする。このように出力制御を行うこと
で、分離性、転写性の両立範囲を広げることができる。
【0026】なお、図6の例のように先端転写電流Tb
の出力を段階的に切り換える以外にも、高圧電源17の
立ち上がり特性を通常よりも遅くして、連続的に先端転
写電流Tbの出力を上げていく方法でも有効である。
【0027】〔実施形態2〕次に、片面通紙の場合に紙
種を変えて先端転写電流制御を行ったときの分離性と転
写性とについて説明する。表2は、先端転写電流制御を
行ったときの普通紙、中厚紙及び厚紙の紙種の違いによ
る分離性と転写性との実験結果を表したものである。
【0028】
【表2】
【0029】表2の実験結果から、紙種が厚くなるほ
ど、分離性には有利で、逆に転写性には不利となること
が判った。従って、本実施形態に係る複写機では、転写
紙Pとして普通紙を用いる場合には、例えば図3におい
て先端転写電流Tbを40μA、切換長さLを40mm
として先端転写電流制御を行う。一方、転写紙Pとして
中厚紙及び厚紙を用いる場合には、先端部転写電流Tb
として残り期間転写電流Taと等しい大きさの120μ
Aを印加するようにした。
【0030】なお、転写紙の紙種を認識する手段として
は、例えば図2において、操作パネル9でオペレータが
普通紙、中厚紙、厚紙などを選択設定する手段がある。
また、例えば図1において、給紙トレイ6からレジスト
ローラ対25までの通紙途中に紙厚を検知するセンサを
設けて自動認識する手段もある。
【0031】また、複写機の給紙トレイ毎に先端転写電
流制御の先端転写電流Tbと切換長さLとを任意に調
整設定できるようにし、給紙トレイにセットされた紙種
に応じて、各調整値を変更する。これにより、給紙トレ
イ毎に最適な設定にすることができる。
【0032】さらに、先端転写電流制御の先端転写電流
Tbと切換長さLとの調整設定は給紙トレイ毎だけで
なく、片面モード、両面モードのオモテ/ウラ別や、設
定手段にある紙種毎に独立して調整設定できるようにす
れば、それぞれ最適な設定にすることができる。
【0033】〔実施形態3〕転写紙Pの先端への先端転
写出力制御に加えて、転写紙Pの先端部分に微量のトナ
ーを付着させることにより、普通紙よりも薄い紙での分
離不良を防止することができる。
【0034】図7において、帯電ローラ26による帯電
電位(VD)が−900Vになるように帯電用電源27を
制御している。また、現像装置28の現像ローラ29に
接続された現像バイアス電源30は、通常の画像形成時
は現像バイアス(VB)が−600Vになるように制御し
ている。また、図8に示すように、帯電用電源27及び
現像バイアス電源30を制御手段10に接続して、帯電
電位と現像バイアスとを制御できるようになっている。
本実施形態では、書込露光装置31により書込み露光さ
れて電位が落とされた部分にマイナストナーが現像され
る反転現像であるため、現像時に、非画像部にトナーを
付着させないようにするための地肌ポテンシャルは|VD
-VB|で表わされる。図9は地肌ポテンシャルと感光体
上の地汚れの関係を示したグラフである。感光体上の地
汚れは透明な粘着テープで感光体上の地汚れトナーをテ
ープ上に採取し、普通紙の白紙の上に貼りつけた後、反
射濃度計で測定して、白紙濃度分をキャンセルした地汚
れトナーだけの濃度である。通常の画像形成時は地肌ポ
テンシャルが300Vであるため、地汚れはほとんどな
いが、地肌ポテンシャルが150V以下になると徐々に
地汚れ濃度が悪化する。
【0035】本実施形態では先端転写バイアス制御(T
b)の行われる領域に対応する感光体4の表面部分が帯
電、現像される時のタイミングを制御し、帯電電位(V
D)と現像バイアス(VB)の少なくとも一方を制御す
る。例えば、制御手段10により現像バイアス(VB)を
−600V固定で、帯電電位を−750Vとなるように
帯電用電源27を制御し、もしくは、帯電電位(VD)を
−900V固定で、現像バイアス(VB)を−750Vと
なるように現像バイアス電源30を制御して、地肌ポテ
ンシャルを150Vにする。この結果、先端転写バイア
ス制御(Tb)の行われる領域に対応した感光体4の表面
部分に地汚れトナーが増えて、地汚れトナーが無い場合
もしくはほとんど無い場合に比べ感光体4に対する転写
紙Pの静電吸着力が小さくなり、転写紙Pの感光体分離
性がより安定する。
【0036】表3は、帯電電位(VD)は−900V固定
で、地肌ポテンシャル制御を行なって現像バイアス(V
B)を−750Vにした場合と、地肌ポテンシャル制御
を行なわずに現像バイアス(VB)を−600Vにした場
合とにおける、上質45Kg紙(薄紙)、紙源S(普通
紙)での分離性の結果を示す表である。なお、先端転写
バイアス制御(Tb)の行われる領域に対応した感光体4
の表面部分に地汚れトナーは通常よりも増加するが、先
端転写バイアス(Tb)が通常時の転写バイアス(T
a)より低い分、転写紙Pに転写する地汚れトナーは少
なくなり目立ちにくくなる。
【0037】
【表3】
【0038】また、書込露光装置31による書込露光を
制御することによって、先端転写バイアス制御(Tb)の
行われる領域に対応する感光体4の表面部分に微量のト
ナーが現像されるように潜像を形成してもよい。書込露
光制御で通常は100%のデューティでパルス巾変調
(PWM)制御されているが、このパルス幅変調のデュー
ティを20%以下にすることで1dotあたりの点灯時間
を減らし、実質上の光量を減らして、先端転写バイアス
制御(Tb)の行われる領域に対応する感光体4の表面部
分に書込み露光する。この結果、帯電電位(VD)−90
0Vのところが約−700Vまで電位が下がり、その部
分に微量のトナーが付着する。よって、感光体4に対す
る転写紙Pの静電吸着力が小さくなり、転写紙Pの感光
体分離性がより安定する。
【0039】なお、書込露光制御は常時書込みでなく、
ドット形状、ライン形状のパターンで書き込んでもよ
い。光量制御はパルス巾変調(PWM)制御だけでなく、
パワー変調(PM)制御でもよい。また、上述した地肌ポ
テンシャル制御を併用してもよい。さらに、先端転写バ
イアス制御(Tb)に対応する感光体4上の微量のトナー
が付着する領域は、先端転写バイアス制御(Tb)を行な
う領域と完全に同期する必要はなく、少なくとも転写紙
P先端部が重複していればよい。
【0040】また、図8に示す操作パネル9で普通紙、
中厚紙、厚紙の他に、薄紙という選択設定手段を設ける
ことで、オペレータが薄紙を選択した時にのみ、上記地
肌ポテンシャル制御あるいは書込露光制御を行うこと
で、上質45Kg紙(薄紙)などの分離性が向上する。
一方、薄紙以外の紙種が設定された場合は上記制御を行
う必要がないため、不要な地汚れ部分を作ることがな
く、余分なトナー消費が行われない。また、紙種の選択
は操作パネル9からオペレータが手動で選択する方法に
限らず、センサーなどで自動認識する方法や、給紙トレ
イ毎の設定で薄紙がセットされたトレイのみ地肌ポテン
シャル制御あるいは書込露光制御を行う方法でもよい。
【0041】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記転写搬送装置としての転写ベルトユニット7に
おいて、上記転写ニップNを上記転写材としての転写紙
Pが通過していないときであって、上記残り期間転写バ
イアス及び先端転写バイアスのうちいずれも印加されて
いないときに転写ニップNに印加する転写材間転写バイ
アス値をTcとしたときに、上記制御手段としての制御
手段10は、TcをTbよりも小さい範囲内で切り換え
る制御を行う。像担持体としての感光体4上の地肌部に
地汚れトナー(逆帯電トナー)があると転写ベルト11
に転写されて転写ベルト11を汚すおそれがある。ま
た、転写バイアス印加手段として転写バイアス電源(高
圧電源17)を用いた場合、転写バイアス電源はスイッ
チをONしてから所望の転写バイアス値を印加するまで
に所定の時間(立ち上がり時間)を要する。すなわち、
転写バイアスの印加に遅れが生じる。すると例えば、転
写材が転写ニップNに進入すると同時に転写バイアス電
源をONしても、転写バイアス印加の遅れにより転写材
先端部分には転写バイアスが十分に印加されず、転写材
Pと転写ベルト11との静電吸着力が弱くなるおそれが
ある。この転写搬送装置としての転写ベルトユニット7
では、転写ニップNを転写材としての転写紙Pが通過し
ていない転写材間であって、転写バイアス及び先端転写
バイアスのうちいずれも印加されていないときに、先端
転写バイアス値Tbよりも小さい転写材間転写バイアス
値Tcのバイアスを印加する。これにより、像担持体と
しての感光体4上の地肌部の地汚れトナー(逆帯電トナ
ー)を像担持体としての感光体4側に反発させて転写ベ
ルト11に転写されるのを防ぎ、転写ベルト11の汚れ
を防止することができる。また、先端転写バイアス値T
bの立ち上がり時間を短縮して立ち上がりを安定化する
ことができるので、先端転写バイアスの印加遅れに起因
する分離性の低下を防ぐことができる。また、上記転写
搬送装置としての転写ベルトユニット7において、上記
制御手段としての制御手段10は、上記先端転写バイア
ス値Tbを連続的もしくは段階的に残り期間転写バイア
ス値Taとなるように切り換える制御を行う。先端転写
バイアス値Tbは小さいほど転写材としての転写紙Pの
分離性には有利であるが、像担持体としての感光体4か
ら転写材としての転写紙Pへのトナーの転写性が悪くな
り、転写材としての転写紙P先端部分では転写不良が発
生するおそれがある。よって、転写材としての転写紙P
先端部分に印加される先端転写バイアス値Tbを次第に
残り期間転写バイアス値Taとなるように連続的または
段階的に切り換えることで、分離性を維持しつつ転写材
としての転写紙P先端部分での転写不良の発生を抑える
ことができる。また、上記転写搬送装置としての転写ベ
ルトユニット7において、上記転写材としての転写紙P
の搬送方向先端から上記所定位置までの間の距離をLと
したときに、距離L又は上記先端転写バイアス値Tbの
うち少なくとも一方を変更することができる設定変更手
段を有する。よって、距離L又は先端転写バイアス値T
bのうち少なくとも一方を変更することで、転写材とし
ての転写紙Pの種類や使用状況に応じたきめ細かな制御
を行うことが可能となり、転写材としての転写紙Pのよ
り安定した転写搬送を行うことが可能となる。また、上
記画像形成装置としての複写機2において、上記転写材
としての転写紙Pの種類を入力する入力手段としての操
作パネル9又は転写紙Pの種類を自動認識する自動認識
手段のうち少なくとも一方を設け、上記転写バイアス印
加手段を制御する上記制御手段としての制御手段10
は、入力手段としての操作パネル9の入力結果もしくは
自動認識手段の認識結果のうち少なくともいずれか一方
の結果を用いて、上記先端転写バイアス値Tbを上記残
り期間転写バイアス値Ta以下の範囲内で切り換える制
御を行う。転写材として転写紙Pを用いる場合には、紙
厚がある程度厚くなると転写紙自体の腰の強さにより分
離不良は発生しにくくなる。逆にこのように紙厚がある
程度厚い転写紙ほど、転写バイアス値が小さいと転写不
良になりやすい。よって、入力手段としての操作パネル
9の入力結果もしくは自動認識手段の認識結果のうち少
なくともいずれか一方の結果を用いて、先端転写バイア
ス値Tbを残り期間転写バイアス値Ta以下の範囲内で
切り換える制御を行うことで、分離性を維持しつつ転写
不良の発生を防止することが可能となる。また、上記画
像形成装置としての複写機2において、互いに種類の異
なる転写材としての転写紙Pを収容する複数の転写材収
容部材としての給紙カセット6を設け、上記転写材とし
ての転写紙Pの搬送方向先端から上記所定位置までの間
の距離L又は上記先端転写バイアス値Tbのうち少なく
とも一方を変更することができる上記設定変更手段は、
選択された転写材収容部材としての給紙カセット6に基
づいて、距離L又は先端転写バイアス値Tbのうち少な
くとも一方の設定値を変更する。よって、選択された転
写材収容部材としての給紙カセット6ごとに、距離L又
は先端転写バイアス値Tbのうち少なくとも一方の設定
を変更することで、例えば、転写材収容部材としての給
紙カセット6に収容された転写材としての転写紙Pの厚
みや大きさに応じて、転写材としての転写紙Pの先端部
分でよりきめ細かな先端転写バイアスTbの切り換え制
御を行い、より安定した転写搬送を行うことが可能とな
る。また、上記画像形成装置としての複写機2におい
て、上記転写材として表裏を有する転写紙Pを用い、転
写紙Pの表側の面に画像を転写した後に画像を転写紙P
に定着させる定着手段としての定着ユニット8と、転写
紙Pの裏側の面に画像を転写するために定着後の転写紙
Pの表裏を反転させて上記転写ニップNに転写紙Pを搬
送する反転手段とを有し、上記制御手段としての制御手
段10は、転写紙Pの裏側の面に画像を転写するときに
は、上記先端転写バイアス値Tbを上記残り期間転写バ
イアス値Taと等しくなるように切り換える制御を行
う。転写紙Pの表側の面に画像を転写した後に画像を転
写紙Pに定着させると、裏側の面に画像を転写するとき
にはバックカール(転写ベルト側に向いたカール)にな
りやすく、しかも定着による熱で転写紙Pに含まれる水
分量が低下し電気抵抗が高くなる。よって、転写紙Pの
裏側の面に画像を転写するときには、分離性には有利で
ある。逆に、転写紙Pの抵抗が高くなると、転写バイア
ス値が低いと転写不良が目立ちやすく、しかも転写後の
放電による異常画像が発生しやすい。よって、転写紙P
の裏側の面に画像を転写するときには、先端転写バイア
ス値Tbを残り期間転写バイアス値Taと等しくなるよ
うに切り換える制御を行う。すなわち、転写紙Pの先端
部分にも残り期間転写バイアス値Taと同じ大きさの転
写バイアスが印加される。これにより、転写不良や転写
後の放電による異常画像の発生を防止して、高品質な画
像を形成することができる。また、上記画像形成装置と
しての複写機2において、帯電手段としての帯電ローラ
26による帯電電位と現像手段としての現像装置28に
よる現像バイアスとの差によって生じる地肌ポテンシャ
ルを制御する地肌ポテンシャル制御手段としての制御手
段10を有し、地肌ポテンシャル制御手段としての制御
手段10が、上記先端期間に対応した像担持体としての
感光体4の部分の地肌ポテンシャルを、上記残り期間に
対応した像担持体としての感光体4の部分の地肌ポテン
シャルよりも小さくする制御を行なう。よって、転写材
としての転写紙Pの先端部分に微量トナーを付着させる
ことが可能となり、微量トナーが付着しない場合に比
べ、感光体4に対する転写紙Pの静電吸着力が弱まり、
感光体分離性を向上させることが可能となる。特に、普
通紙よりも薄い紙での分離不良の改善を図ることが可能
となる。また、上記画像形成装置としての複写機2にお
いて、潜像形成手段としての書込露光装置31による書
込露光を制御する書込露光制御手段としての制御手段1
0を有し、書込露光制御手段としての制御手段10が、
上記先端期間に対応した像担持体としての感光体4の部
分に、トナーが微量に現像される程度の静電潜像を形成
する制御を行なう。よって、転写材としての転写紙Pの
先端部分に微量トナーを付着させることが可能となり、
微量トナーが付着しない場合に比べ、感光体4に対する
転写紙Pの静電吸着力が弱まり、感光体分離性を向上さ
せることが可能となる。特に、普通紙よりも薄い紙での
分離不良の改善を図ることが可能となる。また、上記画
像形成装置としての複写機2において、地肌ポテンシャ
ル制御手段と書込露光制御手段との両方を有し、上記入
力手段としての操作パネル9の入力結果と上記自動認識
手段の認識結果と上記選択された上記転写材収容部材と
しての給紙カセット6の少なくとも一つに基づいて、上
記地肌ポテンシャルの制御と上記書込露光の制御の少な
くとも一方を実行する。よって、転写材としての転写紙
Pの紙種が分離性の悪い紙種、例えば薄紙の場合に転写
紙Pの先端部分に微量トナーを付着させ、分離性の良好
な紙種、例えば中厚紙の場合には微量トナーの付着を行
なわないことが可能となる。この結果、分離性の良好な
転写紙Pでは、先端部分への微量トナーの付着を行なわ
ないため、余分なトナー消費や、地汚れの発生を抑える
ことが可能となる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、像担持体から
転写材への画像の良好な転写性を維持しつつ、転写材の
種類にかかわらず転写材先端部分が分離不良になること
を防ぎ、転写材先端部分にならって転写材全体の安定し
た分離を行うことができるという優れた効果がある。ま
た、請求項5記載の発明によれば、像担持体から転写材
への画像の良好な転写性を維持しつつ、転写材の種類に
かかわらず転写材先端部分が分離不良になることを防
ぎ、転写材先端部分にならって転写材全体の安定した分
離を行うことができ、安定した転写搬送を行うことがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置として
のデジタル複写機の概要正面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】本実施形態に係る転写バイアスの印加タイミン
グを示す図。
【図4】変形例1に係る転写バイアスの印加タイミング
を示す図。
【図5】変形例2に係る転写バイアスの印加タイミング
を示す図。
【図6】変形例3に係る転写バイアスの印加タイミング
を示す図であって、転写バイアスを多段階に印加する
図。
【図7】実施形態3に係る画像形成装置としてのデジタ
ル複写機の概要正面図。
【図8】実施形態3に係る制御ブロック図。
【図9】地肌ポテンシャルと感光体上の地汚れの関係を
示したグラフ。
【符号の説明】
4 像担持体としての感光体 7 転写ベルトユニット 9 操作パネル 10 制御手段 11 転写ベルト 14 転写バイアスローラ 17 高圧電源 26 帯電ローラ 27 帯電用電源 28 現像装置 30 現像バイアス電源 31 書込露光装置 N 転写ニップ部 P 転写材としての転写紙
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA02 DA04 DA06 DA07 DA35 DC02 DC04 EA02 EA03 EA05 ED16 ED24 EE06 EF09 FA13 2H073 AA05 BA02 BA09 BA13 BA22 CA02 2H076 CA03 CA18 CA20 2H200 FA01 FA06 GA03 GA04 GA14 GA23 GA35 GA56 GA59 HA02 HA28 HB12 HB22 JA03 JA16 JA18 JA23 JA25 JA26 JA29 JB06 JB17 KA02 KA08 LA19 MA03 MA14 MA20 MB05 NA16 NA17 PA06 PA10 PA19 PB05 PB25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に転写材を担持しながら搬送し、像担
    持体との間に転写ニップを形成して該像担持体上に担持
    された画像を該転写材へ転写するための中抵抗の転写ベ
    ルトと、該転写ニップへ転写バイアスを印加する転写バ
    イアス印加手段と、該転写バイアス印加手段を制御する
    制御手段とを有する転写搬送装置において、上記転写材
    の搬送方向先端から所定位置までの間の転写材先端部分
    が上記転写ニップを通過する先端期間に印加する先端転
    写バイアス値をTb、該転写材先端部分以外の部分が該
    転写ニップを通過する残り期間に印加する残り期間転写
    バイアス値をTaとしたときに、上記制御手段は、該転
    写材の種類に基づいて、TbをTa以下の範囲内で切り
    換える制御を行うことを特徴とする転写搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1の転写搬送装置において、上記転
    写ニップを上記転写材が通過していないときであって、
    上記残り期間転写バイアス及び先端転写バイアスのうち
    いずれも印加されていないときに該転写ニップに印加す
    る転写材間転写バイアス値をTcとしたときに、上記制
    御手段は、TcをTbよりも小さい範囲内で切り換える
    制御を行うことを特徴とする転写搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の転写搬送装置において、
    上記制御手段は、上記先端転写バイアス値Tbを連続的
    もしくは段階的に残り期間転写バイアス値Taとなるよ
    うに切り換える制御を行うことを特徴とする転写搬送装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の転写搬送装置におい
    て、上記転写材の搬送方向先端から上記所定位置までの
    間の距離をLとしたときに、該距離L又は上記先端転写
    バイアス値Tbのうち少なくとも一方を変更することが
    できる設定変更手段を有することを特徴とする転写搬送
    装置。
  5. 【請求項5】像担持体表面を帯電させるための帯電手段
    と、該像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成
    手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するための現
    像手段とを有する画像形成装置において、請求項1、
    2、3又は4に記載の転写搬送装置を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、上記転
    写材の種類を入力する入力手段又は該転写材の種類を自
    動認識する自動認識手段のうち少なくとも一方を設け、
    上記転写バイアス印加手段を制御する上記制御手段は、
    該入力手段の入力結果もしくは該自動認識手段の認識結
    果のうち少なくともいずれか一方の結果を用いて、上記
    先端転写バイアス値Tbを上記残り期間転写バイアス値
    Ta以下の範囲内で切り換える制御を行うことを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6の画像形成装置において、
    互いに種類の異なる転写材を収容する複数の転写材収容
    部材を設け、上記転写材の搬送方向先端から上記所定位
    置までの間の距離L又は上記先端転写バイアス値Tbの
    うち少なくとも一方を変更することができる上記設定変
    更手段は、選択された該転写材収容部材に基づいて、該
    距離L又は該先端転写バイアス値Tbのうち少なくとも
    一方の設定値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5、6又は7の画像形成装置におい
    て、上記転写材として表裏を有する転写紙を用い、該転
    写紙の表側の面に画像を転写した後に該画像を該転写紙
    に定着させる定着手段と、該転写紙の裏側の面に画像を
    転写するために該定着後の該転写紙の表裏を反転させて
    上記転写ニップに該転写紙を搬送する反転手段とを有
    し、上記制御手段は、該転写紙の該裏側の面に画像を転
    写するときには、上記先端転写バイアス値Tbを上記残
    り期間転写バイアス値Taと等しくなるように切り換え
    る制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項5、6、7又は8の画像形成装置に
    おいて、上記帯電手段による帯電電位と上記現像手段に
    よる現像バイアスとの差によって生じる地肌ポテンシャ
    ルを制御する地肌ポテンシャル制御手段を有し、該地肌
    ポテンシャル制御手段が、上記先端期間に対応した像担
    持体の部分の地肌ポテンシャルを、上記残り期間に対応
    した像担持体の部分の地肌ポテンシャルよりも小さくす
    る制御を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項5、6、7又は8の画像形成装置
    において、上記潜像形成手段による書込露光を制御する
    書込露光制御手段を有し、該書込露光制御手段が、上記
    先端期間に対応した像担持体の部分に、トナーが微量に
    現像される程度の静電潜像を形成する制御を行なうこと
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は10の画像形成装置におい
    て、上記地肌ポテンシャル制御手段と上記書込露光制御
    手段との両方を有し、上記入力手段の入力結果と上記自
    動認識手段の認識結果と上記選択された上記転写材収容
    部材の少なくとも一つに基づいて、地肌ポテンシャル制
    御と書込露光制御の少なくとも一方を実行することを特
    徴とする画像形成装置。
JP2001400782A 2001-02-22 2001-12-28 転写搬送装置及び画像形成装置 Pending JP2002323817A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400782A JP2002323817A (ja) 2001-02-22 2001-12-28 転写搬送装置及び画像形成装置
US10/328,004 US6859630B2 (en) 2001-12-28 2002-12-26 Image transferring and recording medium conveying device and image forming apparatus including the same
EP02028799A EP1324154A3 (en) 2001-12-28 2002-12-27 Image transferring and recording medium conveying device and image forming apparatus including the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-47294 2001-02-22
JP2001047294 2001-02-22
JP2001400782A JP2002323817A (ja) 2001-02-22 2001-12-28 転写搬送装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002323817A true JP2002323817A (ja) 2002-11-08

Family

ID=26609928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400782A Pending JP2002323817A (ja) 2001-02-22 2001-12-28 転写搬送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002323817A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6731890B1 (en) * 2002-11-14 2004-05-04 Nexpress Solutions Llc Transfer of toner using a time-varying transfer station current
JP2006011174A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 記録体異常発生予測装置、定着装置および画像形成装置
JP2006208933A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2008209531A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Sharp Corp 画像形成装置
US7769310B2 (en) 2003-12-19 2010-08-03 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus with improved separability of transfer material
JP2010256926A (ja) * 2010-06-28 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 記録体異常発生予測装置および画像形成装置
JP2015166807A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 株式会社リコー 画像形成装置、制御方法、及びプログラム
JP2017072689A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6731890B1 (en) * 2002-11-14 2004-05-04 Nexpress Solutions Llc Transfer of toner using a time-varying transfer station current
US7769310B2 (en) 2003-12-19 2010-08-03 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus with improved separability of transfer material
JP2006011174A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 記録体異常発生予測装置、定着装置および画像形成装置
JP2006208933A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2008209531A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Sharp Corp 画像形成装置
JP2010256926A (ja) * 2010-06-28 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 記録体異常発生予測装置および画像形成装置
JP4734465B2 (ja) * 2010-06-28 2011-07-27 株式会社リコー 記録体異常発生予測装置および画像形成装置
JP2015166807A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 株式会社リコー 画像形成装置、制御方法、及びプログラム
JP2017072689A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8145084B2 (en) Image processing apparatus and method
JP3569424B2 (ja) 画像形成装置
JP6316092B2 (ja) 画像形成装置
JP2009192917A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2002323817A (ja) 転写搬送装置及び画像形成装置
US8699079B2 (en) Image forming apparatus having paper dust removal device
JP3434056B2 (ja) 画像形成装置
US6859630B2 (en) Image transferring and recording medium conveying device and image forming apparatus including the same
JP2006259235A (ja) 画像形成装置
JPH1184914A (ja) 画像形成装置
JP2007024999A (ja) 画像形成装置
EP2037332A2 (en) Image forming apparatus
JP3368222B2 (ja) 画像形成装置
JP6736358B2 (ja) 画像形成装置
JP2002091237A (ja) 画像形成装置
JP2010091754A (ja) 転写装置
JP2005234358A (ja) 画像形成装置
JPH06180538A (ja) 転写搬送装置
JP2004110010A (ja) 画像形成装置
JP5382617B2 (ja) 画像形成装置
JP2010107567A (ja) 転写装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2002049184A (ja) 両面印字装置
JP2014059460A (ja) 画像形成装置
JPH1138778A (ja) 画像形成装置
JP2003345141A (ja) 転写前ガイド装置およびこの転写前ガイド装置を備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070511