JP2002323350A - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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JP2002323350A
JP2002323350A JP2001130720A JP2001130720A JP2002323350A JP 2002323350 A JP2002323350 A JP 2002323350A JP 2001130720 A JP2001130720 A JP 2001130720A JP 2001130720 A JP2001130720 A JP 2001130720A JP 2002323350 A JP2002323350 A JP 2002323350A
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magnetic
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JP2001130720A
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Isao Atsumi
功 渥美
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で小型化することができる指針式
表示装置を提供する。 【解決手段】 励磁手段35の励磁に応じて発生した磁
束によって磁性部材25を回動させ、該回動によって計
測量に応じた回動角まで指針20を回動させて前記計測
量を表示する指針式表示装置において、前記磁性部材2
5を、少なくとも前記回動範囲内の一方の回動方向にお
けるN極からS極の範囲内を徐徐に磁力が変化するよう
に着磁することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指針式表示装置に
関し、より詳細には、励磁手段の励磁に応じて発生した
磁束によって磁性部材を回動させ、該回動によって計測
量に応じた回動角まで指針を回動させて計測量を表示す
る指針式表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両には、車両速度及びエンジン
回転数等の計測値を表示する指針式表示装置が搭載され
ている。この指針式表示装置は、表面に目盛及び数字、
文字または記号等の指標が設けられた文字板と、この文
字板の前面に配置される指針と、計測量に応じて指針を
駆動する内機と、回路パターンが設けられ内機が固定さ
れる配線板とを有して構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の指針式表示装置の内機として交差コイルが用い
られると、この交差コイルの形状は大きいために指針式
表示装置も大型化してしまうため、この指針式表示装置
が配置されるコンビネーションメータ等のレイアウトが
制約されてしまうという問題があった。
【0004】また、実開昭63−29765号公報の如
き提案もなされているが、この提案ではアーマチュアに
設けられたスロットがコイルよりも大きいため、コイル
製造が複雑となり、かつ、鉄板製回転円板を使用するた
めに駆動トルクも大きくする必要がある。つまり、コイ
ルに通電する電流の増加や永久磁石の着磁量も大きくし
なければならず、また、トルクが大きくなることによっ
て反抗トルク付与用のヘアスプリングも必要となってし
まうため、構造的に複雑になってしまう。さらに、回転
円板もメータ表示部と同等の寸法が必要であるため、上
述したように装置が大型化となってコンビネーションメ
ータ等のレイアウトに対する制約が多くなってしまうと
いう問題が生じる。
【0005】さらに、特開昭63−133863号公報
の如きステップ(ステッピング)モータなどを用いた指
針式表示装置もあるが、ステップモータは指針を駆動す
るためのステップ回転を得るためにギアダウン構造が必
要なため、ステップモータの小型化にも限界がある。
【0006】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
簡単な構造で小型化することができる指針式表示装置を
提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載の指針式表示装置
は、励磁手段の励磁に応じて発生した磁束によって磁性
部材を回動させ、該回動によって計測量に応じた回動角
まで指針を回動させて前記計測量を表示する指針式表示
装置において、前記磁性部材を、少なくとも前記回動範
囲内の一方の回動方向におけるN極からS極の範囲内を
徐徐に磁力が変化するように着磁することを特徴とす
る。
【0008】上記請求項1に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、少なくとも回動範囲内の一方の回動方
向におけるN極からS極の範囲内を、例えば略正弦波、
三角波等のように徐徐に磁力が変化するように磁性部材
は着磁される。そして、励磁手段の励磁によって発生し
た磁束により吸引又は反発して磁束バランスのとれる位
置まで磁性部材は回動して停止する。よって、磁性部材
を少なくとも回動範囲内の一方の回動方向におけるN極
からS極の範囲内を徐徐に磁力が変化するように着磁す
ることで、磁性部材の回動を細かく制御することが可能
になるため、ステップモータのようにギアダウン構造な
どが不要となる。従って、指針式表示装置を小型化する
ことができるので、指針式表示装置が配置されるコンビ
ネーションメータ等のデザインレイアウト上の制約を低
減させることができる。さらに、コンビネーションメー
タ等の薄型化にも貢献することができる。
【0009】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、請求項1に記載の指針式表示装置にお
いて、前記指針は、指針本体の回動が可能なように、前
記磁性部材を有して形成されることを特徴とする。
【0010】上記請求項2に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、指針本体の回動が可能なように指針は
磁性部材を有して形成される。よって、磁性部材を有す
るように指針を形成することで、励磁手段を磁性部材の
下方にも配置することができるため、指針式表示装置を
より一層小型化することができる。従って、指針式表示
装置をより一層小型化することができるので、指針式表
示装置が配置されるコンビネーションメータ等のデザイ
ンレイアウト上の制約を低減させることができる。
【0011】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、請求項1又は2記載の指針式表示装置
において、前記指針は、照明光源からの光を受光する基
部と該基部から回転軸と直交する少なくとも一方向に延
びる指示部とを有する透光性の樹脂材料からなる指針本
体と、少なくとも前記基部を覆う非透光性の樹脂材料か
らなる指針キャップと、を有する構成とし、前記指針本
体に前記磁性部材を固定したとき、前記指針本体の基部
が前記照明光源と対向するように、前記磁性部材に貫通
孔を設けることを特徴とする。
【0012】上記請求項3に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、指針本体に磁性部材を固定したとき、
指針本体の基部が照明光源と対向するように、磁性部材
に貫通孔が設けられる。そして、指針の基部は照明光源
と対向するように固定される。よって、磁性部材に貫通
孔を設けることで、指針が磁性部材を有して形成して
も、指針の基部から照明光源からの光を入射させること
ができるため、指針の照明は阻害されない。さらに、こ
の貫通孔によって磁性部材を軽量化することができる。
従って、磁性部材を軽量化しているので、磁性部材を回
動させるために必要とする駆動電力を低減させることが
できる。
【0013】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の指針式
表示装置において、前記磁性部材の前記着磁の基準位置
を示す基準位置指示部を前記磁性部材に付加することを
特徴とする。
【0014】上記請求項4に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、磁性部材には着磁の基準位置を示す基
準位置指示部が付加される。よって、磁性部材に付加し
た基準位置指示部が示す基準位置を基準として、この基
準から正確に着磁を行うことができる。さらに、磁性部
材に基準位置を付加しておくことで、この基準位置に基
づいて磁性部材を正確に位置決めして固定することがで
きる。従って、磁性部材に基準位置指示部を付加してお
くことで、磁性部材に対する着磁を正確に行うことがで
きるため、磁性部材の回動をより正確に制御することが
できる。
【0015】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の指針式
表示装置において、前記励磁手段は、複数のコイルによ
って前記励磁を行う構成とし、前記磁性部材の前記回動
範囲における前記N極及び前記S極の磁極数と前記コイ
ルの数とに基づいた前記回動角に対応する前記コイル毎
の電圧値にて前記励磁手段に印加する制御を行う制御手
段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】上記請求項5に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、励磁手段に対する電圧の印加は、磁性
部材の磁極数とコイルの数とに基づいた回動角に対応す
る前記コイル毎の電圧値で制御手段によって制御され
る。よって、磁性部材に着磁した磁極数と励磁手段を構
成するコイルの数とに基づいた回転角に対応するコイル
毎の電圧値で励磁手段に印加するようにしているので、
磁性部材を正確に計測量に応じた回動角まで回動させる
ことができる。従って、磁性部材の回動をより一層正確
に制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る指針式表示装
置の一実施の形態を、図1〜図7の図面を参照して説明
する。
【0018】ここで、図1は本発明に係る指針式表示装
置の主要部を示す断面図であり、図2は磁石の概観の一
例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のX−Xを
矢印方向の通る断面図であり、図3は図2の界磁板を説
明するための説明図であり、(a)は界磁板要の場合、
(b)は界磁板不要の場合を示し、図4は図1の駆動部
の上面図であり、図5は磁石の着磁を説明するための図
であり、図6は指針及び駆動部の分解斜視図であり、図
7はコイルの励磁を説明するための図である。
【0019】本発明に係る指針式表示装置は、例えば速
度計、回転計、燃料計等のゲージ類としてコンビネーシ
ョンメータに、運転者が一目で車両の状態を理解できる
ように同一ケースに効率よく配置される。なお、指針式
表示装置は、互いの測定対象が異なるため、文字板の表
示内容等が若干相違するが、主要な構成はほぼ同様とな
っている。
【0020】図1において、指針式表示装置は、文字、
記号、目盛等の指標が表面に設けられた文字板10と、
該文字板10の前方に配置される指針20と、文字板1
0の後方に配置され、かつ計測量に応じて指針20を回
動させる駆動部30とを有して構成している。
【0021】指針20は、アクリル樹脂等の透光性の合
成樹脂により指示部21と基部22とが一体的に形成さ
れる指針本体23と、この指針本体23の基部22の上
面側に装着されて基部22を覆う非透光性の合成樹脂か
らなる指針キャップ24とを有して構成している。そし
て、基部22は、駆動部30から延びる回転軸31の一
端と結合し、指針20を回転軸32に固定する固定部2
2aを備えている。
【0022】基部22はさらに、入射面22bと反射面
22cとを有して構成しており、基部22の端部である
入射面22bから駆動部30に設けた照明光源37が出
射した光が入射すると、この光は基部22内を指針キャ
ップ24方向(図中の上方)に導光され、そして反射面
22cで指示部21方向に反射されて指示部21に光が
導光され、この光によって指示部21の着色などが光輝
されることで、運転者等は指示部21を認識する。
【0023】指針20はさらに、永久磁石等の磁石25
と界磁板26とを有している。この磁石と界磁板26の
各々は、図2に示すように、指針20の基部22が貫通
する貫通孔25a、界磁板貫通孔26bを有するリング
状に形成しており、磁石25と界磁板26とはエポキシ
樹脂等の接着部材によって接着固定している。
【0024】なお、界磁板26は、図3(a)に示すよ
うに、磁石25が異方性で磁石25内で磁路mが閉ルー
プとならない場合に磁路mとして作用するものであり、
SPCC、パーマロイ、SUS等の磁性材料で形成する
ことが可能である。また、図3(b)に示すように、磁
石25が等方性で所要の厚さにすることで磁石25内で
磁路が閉ループとなるようにした場合は、この磁界板2
6を構成から削除してもよい。
【0025】次に、駆動部30の構成について説明す
る。図1及び図4に示すように、駆動部30は、磁性材
料、各種SUS等で形成したステータ31を有する。そ
して、金属粉末射出成形(Metal Injection Moldin
g)等によって成形したステータ31は、リング状に形
成したリング部31aと、リング部31aから所定の間
隔で垂直方向に突出する複数(例えば、6本など)のポ
ール31bと、ステータ31の中心に位置するハブ31
cと、リング部31aとハブ31cとを連結する連結部
31dと、を有して構成している。
【0026】なお、本実施の形態では、ステータ31を
金属粉末出射成形にて成形しているが、本発明はこれに
限定するものではなく、例えば、プレス又はプレス品の
合成や焼結などによって成型することもできる。しか
し、本実施の形態のように、金属粉末出射成形にてステ
ータ31を成形することで、寸法精度や加工密度バラツ
キを低下させることができる。
【0027】さらに、本実施の形態では、ステータ31
のポール31bを6本としているので、磁石25の着磁
は8極となるが、ポール31bを3本とした場合は磁石
25の着磁は4極というように、ポール数(=コイル
数)を3の倍数とし、リング状の磁石25の着磁数を4
の倍数とすることで、指針20の駆動を3相交流で行う
ようにしている。
【0028】また、本実施の形態では、ポール31bの
先端の形状をR付けしたことで、ポール31bにて発生
する磁束が平行にならなくなるため、回転位置を駆動波
形によって正確に制御することができる。
【0029】駆動部30はさらに、上述した回転軸32
を有し、ステータ31のハブ31cには、回転軸32が
回転自在に貫通される含油軸受等の軸受部材33を固定
する大径部31c1と、この大径部31c1に連設する
小径部31c2とを形成している。そして、この小径部
31c2には回転軸32の回転を補助する球34を挿入
し、この球34に回転軸32の一端が接するように、軸
受部材33に回転軸32が挿入される。
【0030】駆動部30のポール31bの各々には、励
磁手段に相当するコイル35を装着している。このコイ
ル35は、プラスチックなどの合成樹脂で形成されたボ
ビン35aに銅線35bを巻き回し、ボビン35aに圧
入された複数の端子35cの各々に、銅線35bの両端
すなわち巻き始めと巻き終わりを半田付け等の手段によ
り、電気的に接続して形成している。
【0031】駆動部30の底面には、電流を供給する配
線を有する配線板36の通孔に挿入する複数の突起31
eを形成しており、この突起31eと駆動部30に装着
されたコイル35の端子35cを前記通孔に挿入して、
駆動部30を配線板36に固定している。
【0032】配線板36には、指針20を照明するLE
D等の照明光源37を設けており、この照明光源37が
出射する光は、各連結部31dの間を通って指針20に
導かれ、指針20の基部22の入射面22bからその内
部に入射する。そして、配線板36は、離れた位置のコ
ネクタ等との接続を可能とする伸長部36aを設けてい
る。
【0033】また、上述した磁界板26の界磁板貫通孔
26bの壁面には、磁石25に対する着磁の基準位置と
なる凹部(基準位置指示部に相当)26aを形成してい
るため、この部分を着磁の基準位置として正確に着磁す
ることが可能となり、かつ磁石25を指針20に対して
正確に位置決めして固定することができる。
【0034】ここで、磁石25の着磁の一例を図5の図
面を参照して説明する。磁石25に対する着磁は、回動
範囲内の一方の磁石25の回動方向におけるN極からS
極の範囲内を徐徐に磁力が変化するように行う。例え
ば、6つのコイル35でポール31bに磁束を発生させ
る構成に用いる磁石25を励磁する場合、界磁板26の
凹部26aを基準位置として、図5に示すように時計方
向(一方の回動方向)におけるN極からS極の範囲内に
0〜360度をN極、S極、N極・・・という正弦波で
磁極が8極の着磁を行う。
【0035】なお、本実施の形態では、磁石25の着磁
を正弦波着磁によって行っているが、これは駆動方法
(3相交流駆動)が最も簡易となるからであり、磁石2
5に異なる着磁を行い、その着磁に応じた駆動方法とし
ても差し支えない。
【0036】次に、指針式表示装置の主要部の組付を図
6の図面を参照して説明する。軸受部材33と球34が
装着されたステータ31のポール3bの各々にコイル3
5が装着されると、このステータ31はその突起31e
とコイル35の端子35cに対する半田付け等の手段に
より配線板36に固定される。一方、接着固定された界
磁板26と磁石25のそれぞれの貫通孔25a、界磁板
貫通孔26bに指針本体23の基部22に貫通させて界
磁板26の上面と指針本体23を指針基部22に設けら
れた複数の微小突起22d等により固定させる。
【0037】なお、本実施の形態では、磁石25及び界
磁板26を指針20の基部22に設けた微小突起22d
によって固定する構造(パッチン止め構造)とした場合
について説明したが、本発明はこれに限定するものでは
なく、接着剤等の接着部材によって固定するようにして
も差し支えない。しかしながら、接着部材による固定で
は作業性が悪いため、本実施の形態の構造を用いること
が好ましい。
【0038】そして、指針本体23の基部22の固定部
22aに回転軸32の一端を挿入して固定させ、基部2
2を覆うように指針キャップ24が装着されて指針20
が成形される。そして、指針20の回転軸32の他端を
ステータ31の軸受部材33に回転自在に挿入させるこ
とで、指針20と駆動部30が組み付けられる。
【0039】次に、上述した6つのコイル35と磁極を
8極に着磁した磁石25とを有する指針式駆動装置にお
ける指針20の駆動について説明する。
【0040】図7は各々対向したコイル35(図4参
照)の銅線35bの両端すなわち巻き始めと巻き終わり
を接続して、片方を共通(com)としてスター結線し
た場合の回路例を示している。この回路における駆動波
形は、a,b,c相毎に以下の駆動波形式で表すことが
できる。
【0041】a相=Vsin4θ+V’ b相=Vsin4(θ−30゜)+V’ c相=Vsin4(θ−60゜)+V’ V :電圧 V’:オフセット電圧(V’=0でも可) θ :回転角
【0042】a,b,c相毎に印加する電圧値はCPU
40によって制御しており、例えば、a,b,c相毎に
対応して電圧を印加する定電流駆動回路42を設け、こ
の定電流駆動回路42をフィルタ、アンプ等(図示せ
ず)を介してD/Aコンバータ41を介してCPU40
に接続して構成する。そして、CPU40はa,b,c
相毎に印加する電圧値を示す駆動データの出力を制御す
る。そして、定電流駆動回路42は、CPU40が出力
した駆動データに応じた電圧値にてa,b,c相毎のコ
イル35を印加する。なお、他の構成としては、CPU
40の出力をnビット並列出力として、R/2Rのラダ
ー抵抗にてアナログ電圧化するような構成としても差し
支えない。
【0043】コイル35と磁石25の着磁極数を変化さ
せる場合は、その変化に応じた駆動データに変更し、こ
の駆動データに基づいてCPUに印加する電圧値を制御
させることで対応することができる。また、上述したポ
ール31bの形状や磁石25の着磁極数、着磁波形は必
要に応じて変更することが可能であり、変更した場合は
CPUにて駆動データを前記形状、前記着磁に応じたも
のとして制御するようにして対応する。
【0044】a,b,c相に3相交流電圧を回転角θに
応じた電圧値を印加すると、コイルA,A’,B,
B’,C,C’に示すコイル35は各々の電圧値に応じ
て励磁され、ポール31bの各々に回転角θに応じた磁
束が発生する。この磁束によって磁石25は、吸引又は
反発して磁束バランスがとれた位置で停止する。なお、
このときの磁路mは、ポール31b→磁石25のN
(S)極→磁石25のS(N)極→ポール31bとな
る。そして、この磁石25は指針本体23に固定してい
るため、指針20も回動されることになり、指針20が
停止した箇所の文字板10指示値を指示部21によって
指示することとなる。
【0045】そして、回転角θを変化させて回転角θ’
とし、これに応じた3相交流電圧値をa,b,c相毎に
印加すると、コイルA,A’,B,B’,C,C’に示
すコイル35は各々の電圧値に応じて励磁され、ポール
31bの各々には回転角θ’に応じた磁束が発生する。
そして、この磁束によって磁石25は、吸引又は反発し
て磁束バランスがとれた異なる位置に移動して停止す
る。その結果、指針20は回転角θ’に応じた位置まで
回動して停止した箇所の文字板10の指示値を指示する
こととなる。
【0046】上述したように、計測した計測量に応じて
指針20を回動させる回転角θを算出し、この回転角θ
に応じた3相交流電圧値をコイルA,A’,B,B’,
C,C’に示すコイル35に印加することで、上述した
ように磁石25が固定された指針20を任意の位置まで
回動させることが可能となり、指針20を指針式表示装
置として動作させることができる。
【0047】なお、前記駆動波形式中のV’はオフセッ
ト電圧であり、本実施の形態のように、このオフセット
電圧によって3相交流電圧の負側をなくすようにするこ
とで、負電源を使用しない場合に特に好適である。ま
た、負電源がある場合は、V’を0や他の値としても差
し支えない。
【0048】さらに、前記駆動波形式ではVsin4
θ、Vsin4(θ−30゜)、Vsin4(θ−60
゜)として、θ,θ−30゜,θ−60゜の各々を4倍
しているが、これは指針表示範囲を(0〜90゜)×4
=0〜360゜とするためであり、指針表示範囲の仕様
や精度等により、1,2,3,n,1/2,1/n等の
定数とするというように種々異なる実施の形態とするこ
とができる。
【0049】以上説明したように、磁石(磁性部材)2
5を少なくとも回動範囲内の一方の回動方向におけるN
極からS極の範囲内を徐徐に磁力が変化する正弦波とな
るように着磁することで、磁石25の回動を細かく制御
することが可能になるため、ステップモータのようにギ
アダウン構造などが不要となる。よって、指針式表示装
置を小型化することができるので、指針式表示装置が配
置されるコンビネーションメータ等のデザインレイアウ
ト上の制約を低減させることができる。さらに、コンビ
ネーションメータ等の薄型化にも貢献することができ
る。
【0050】また、指針本体23と磁石(磁性部材)2
5を一体的に指針を形成することで、コイル(励磁手
段)35を磁石25の下方にも配置することができるた
め、指針式表示装置をより一層小型化することができ
る。よって、指針式表示装置をより一層小型化すること
ができるので、指針式表示装置が配置されるコンビネー
ションメータ等のデザインレイアウト上の制約を低減さ
せることができる。
【0051】さらに、磁石(磁性部材)25に貫通孔2
5aを設けることで、指針20が磁石25を有して形成
しても、指針20の基部22から照明光源37からの光
を入射させることができるため、指針20の照明は阻害
されない。さらに、この貫通孔25aによって磁石25
を軽量化することができる。従って、磁石25を軽量化
しているので、磁石25を回動させるために必要とする
駆動電力を低減させることができる。
【0052】また、磁石(磁性部材)25に付加した界
磁板26の凹部(基準位置指示部)26aが示す基準位
置を基準として、この基準から正確に着磁を行うことが
できる。さらに、磁石25に基準位置を付加しておくこ
とで、この基準位置に基づいて磁石25を正確に位置決
めして固定することができる。
【0053】なお、本実施の形態では、基準位置指示部
を界磁板26の凹部26aによって実現しているが、本
発明はこれに限定するものではなく、基準位置指示部と
して磁石25の貫通孔25aの壁面に溝、突起等を設け
る、印を印刷するなど種々異なる実施の形態とすること
ができる。
【0054】また、磁石(磁性部材)25に着磁した磁
極数と励磁手段を構成するコイル35の数とに基づいた
回転角に対応するコイル毎の電圧値を算出式を用いて算
出し、この電圧値でコイル35に印加するようにしてい
るので、磁石25を正確に計測量に応じた回動角まで回
動させることができる。
【0055】さらに、上述した本実施の形態では、磁性
部材である磁石25を指針20側に設ける場合について
説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、駆
動部30側に設けてもよい。その場合は、回転軸32に
磁石25を固定することで対応が可能であり、この構成
であってもステップモータのようにギアダウン構造など
が不要なため、指針式表示装置を小型化することができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の指針式表示装置によれば、磁性部材を少なくと
も回動範囲内の一方の回動方向におけるN極からS極の
範囲内を徐徐に磁力が変化するように着磁することで、
磁性部材の回動を細かく制御することが可能になるた
め、ステップモータのようにギアダウン構造などが不要
となる。従って、指針式表示装置を小型化することがで
きるので、指針式表示装置が配置されるコンビネーショ
ンメータ等のデザインレイアウト上の制約を低減させる
ことができる。さらに、コンビネーションメータ等の薄
型化にも貢献することができるという効果を奏する。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、磁性部材を有するように指
針を形成することで、励磁手段を磁性部材の下方にも配
置することができるため、指針式表示装置をより一層小
型化することができる。従って、指針式表示装置をより
一層小型化することができるので、指針式表示装置が配
置されるコンビネーションメータ等のデザインレイアウ
ト上の制約を低減させることができるという効果を奏す
る。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加え、磁性部材に貫通孔を
設けることで、指針が磁性部材を有して形成しても、指
針の基部から照明光源からの光を入射させることができ
るため、指針の照明は阻害されない。さらに、この貫通
孔によって磁性部材を軽量化することができる。従っ
て、磁性部材を軽量化しているので、磁性部材を回動さ
せるために必要とする駆動電力を低減させることができ
るという効果を奏する。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の何れかに記載の発明の効果に加え、磁性部材に付
加した基準位置指示部が示す基準位置を基準として、こ
の基準から正確に着磁を行うことができる。さらに、磁
性部材に基準位置を付加しておくことで、この基準位置
に基づいて磁性部材を正確に位置決めして固定すること
ができる。従って、磁性部材に基準位置指示部を付加し
ておくことで、磁性部材に対する着磁を正確に行うこと
ができるため、磁性部材の回動をより正確に制御するこ
とができるという効果を奏する。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の何れかに記載の発明の効果に加え、磁性部材に着
磁した磁極数と励磁手段を構成するコイルの数とに基づ
いた回転角に対応するコイル毎の電圧値で励磁手段に印
加するようにしているので、磁性部材を正確に計測量に
応じた回動角まで回動させることができる。従って、磁
性部材の回動をより一層正確に制御することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る指針式表示装置の主要部を示す断
面図である。
【図2】磁石の概観の一例を示し、(a)は平面図、
(b)は(a)のX−Xを矢印方向の通る断面図であ
る。
【図3】図2の界磁板を説明するための説明図であり、
(a)は界磁板要の場合、(b)は界磁板不要の場合を
示す図である。
【図4】図1の駆動部の上面図である。
【図5】磁石の着磁を説明するための図である。
【図6】指針及び駆動部の分解斜視図である。
【図7】コイルの励磁を説明するための図である。
【符号の説明】
10 文字板 20 指針 25 磁石(磁性部材) 30 駆動部 35 コイル(励磁手段) 40 CPU(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁手段の励磁に応じて発生した磁束に
    よって磁性部材を回動させ、該回動によって計測量に応
    じた回動角まで指針を回動させて前記計測量を表示する
    指針式表示装置において、 前記磁性部材を、少なくとも前記回動範囲内の一方の回
    動方向におけるN極からS極の範囲内を徐徐に磁力が変
    化するように着磁することを特徴とする指針式表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記指針は、指針本体の回動が可能な
    ように、前記磁性部材を有して形成されることを特徴と
    する請求項1に記載の指針式表示装置。
  3. 【請求項3】 前記指針は、照明光源からの光を受光す
    る基部と該基部から回転軸と直交する少なくとも一方向
    に延びる指示部とを有する透光性の樹脂材料からなる指
    針本体と、少なくとも前記基部を覆う非透光性の樹脂材
    料からなる指針キャップと、を有する構成とし、 前記指針本体に前記磁性部材を固定したとき、前記指針
    本体の基部が前記照明光源と対向するように、前記磁性
    部材に貫通孔を設けることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の指針式表示装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性部材の前記着磁の基準位置を示
    す基準位置指示部を前記磁性部材に付加することを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の指針式表示装置。
  5. 【請求項5】 前記励磁手段は、複数のコイルによって
    前記励磁を行う構成とし、 前記磁性部材の前記回動範囲における前記N極及び前記
    S極の磁極数と前記コイルの数とに基づいた前記回動角
    に対応する前記コイル毎の電圧値にて前記励磁手段に印
    加する制御を行う制御手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の指針式表示装置。
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