JP2002321483A - ボールペンチップ - Google Patents

ボールペンチップ

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JP2002321483A
JP2002321483A JP2001128597A JP2001128597A JP2002321483A JP 2002321483 A JP2002321483 A JP 2002321483A JP 2001128597 A JP2001128597 A JP 2001128597A JP 2001128597 A JP2001128597 A JP 2001128597A JP 2002321483 A JP2002321483 A JP 2002321483A
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ball house
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールハウス40の内部に巻き込まれた空気や
異物が、インク溜まり80に滞留しにくいボールペンチッ
プ10を提供する。 【解決手段】 ボールペンチップ10は、ボール20とホル
ダー30とを備える。ホルダー30は、ボール20を収納可能
に形成されているボールハウス40と、その反ボールハウ
ス40側の端部からボールハウス40まで貫通するインク誘
導孔50とを有する。ボールハウス40は、ボール20の直径
よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部41
と、この側面部41よりもインク誘導孔50側に設けられ、
かつ、側面部41側からインク誘導孔50側へ向けて内径を
次第に小さくする円錐状に形成されている底面部42とを
有する。側面部41と底面部42との間に、側面部41と底面
部42とが環状に線接続しないような連結部44を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンチップ
に関し、更に詳しくは、ボールハウスの側面部と底面部
との間に、側面部と底面部とが環状に線接触しないよう
な連結部を設けたボールペンチップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペンチップの一例を、図3
とともに説明する。 (ボールペンチップ10)図3に示すように、このボール
ペンチップ10は、ホルダー30と、ボール20とを備えてい
る。
【0003】(ホルダー30)前記ホルダー30は、ボール
20を保持するためのものである。このホルダー30は、ス
テンレスなどの金属製の線材を用いて形成されている。
また、このホルダー30は、その一方側の端部近辺に、ボ
ール20を収納可能に形成したボールハウス40を有してい
る。
【0004】また、このホルダー30は、その反ボールハ
ウス40側の端部からボールハウス40まで貫通するインク
誘導孔50を有しているとともに、このインク誘導孔50の
内周面には、インク誘導孔50の中心からみて放射状に形
成した複数のインク溝70を有している。また、このホル
ダー30は、そのボールハウス40側の端部に、ボール20の
直径よりも内径を小さく形成したカシメ部70を有してい
る。
【0005】(ボールハウス40)前記ボールハウス40
は、ボール20を収納するためのものである。このボール
ハウス40は、ホルダー30の一方側の端部近辺に設けられ
ている。また、このボールハウス40は、ボール20の直径
よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部41
と、この側面部41のインク誘導孔50側に連設され、か
つ、側面部41側からインク誘導孔50側へ向けて内径を次
第に小さくする円錐状に形成されている底面部42とを有
している。
【0006】また、このボールハウス40は、側面部41と
底面部42との境界に、環状の線接続部43を有している。
すなわち、側面部41が円筒状に形成されているととも
に、底面部42が円錐状に形成されているため、側面部41
と底面部42とは環状に線接続しているのである。また、
このボールハウス40は、線材の一方側から他方側へ向け
て、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削する
ことによって形成されている。
【0007】(インク誘導孔50)前記インク誘導孔50
は、ボールハウス40に収納したボール20にインクを供給
するためのものである。このインク誘導孔50は、ホルダ
ー30の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40ま
で貫通している。
【0008】また、このインク誘導孔50は、線材の反ボ
ールハウス40側の端部からボールハウス40側へ向けて、
線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削すること
によって形成されている。 (インク溝60)前記インク溝60は、ボールハウス40に収
納したボール20にインクが十分に供給されるようにする
ためのものである。
【0009】このインク溝60は、インク誘導孔50のボー
ルハウス40側の内周面に複数設けられている。また、こ
れら複数のインク溝60は、インク誘導孔50の中心からみ
て放射状に設けられている。また、これら複数のインク
溝60は、線材のボールハウス40側からインク誘導孔50側
へ向けて、ブローチ加工を施すことによって形成されて
いる。
【0010】(カシメ部70)前記カシメ部70は、ボール
ハウス40に収納したボール20が外部に飛び出さないよう
にするためのものである。このカシメ部70は、ホルダー
30のボールハウス40側の端部に設けられている。また、
このカシメ部70は、円錐状に形成され、その内径を、ボ
ール20の直径よりも小さく形成されている。
【0011】また、このカシメ部70は、ボールハウス40
にボール20を収納した後に、線材のボールハウス40側の
端部にカシメ加工を施すことによって形成されている。 (ボール20)前記ボール20は、筆記面にインクを塗布す
るためのものである。このボール20は、超硬合金、ステ
ンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用いて形成され
ている。
【0012】また、このボール20は、ボールハウス40に
収納され、カシメ部70に飛び出しを阻止されることによ
り、その一部をカシメ部70からホルダー30の外部に突出
させつつ、回転自在にホルダー30の一方側に保持されて
いる。また、ボール20とボールハウス40の線接続部43近
辺との間には、インク溜まり80と呼ばれる空間が設けら
れ、このインク溜まり80が、インク誘導孔50やインク溝
60とともに、ボール20へのインクの供給源となってい
る。
【0013】また、ボール20とカシメ部70との間には、
クリアランス90と呼ばれる微小な間隙が設けられ、この
クリアランス90が、筆記時におけるインクの通路となっ
ている。そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の
表面に付着したインクが筆記面に転写されることによ
り、筆記面に描線が描かれるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のボール
ペンチップは、筆記時にボールハウスの内部に巻き込ん
だ空気や異物がインク溜まりに滞留しやすく、このた
め、描線がかすれたり、あるいは書き味が低下したりと
いった不具合を起こしやすかった。具体的には、ボール
ペンチップは、筆記時に、ボールの回転に伴い、クリア
ランスを介してボールハウスの内部に空気を巻き込むこ
とがある。
【0015】また、ボールペンチップは、筆記時に、ボ
ールの回転に伴い、ボールの表面に付着した紙の繊維な
どの異物を、ボールハウスの内部に巻き込むことがあ
る。しかし、従来のボールペンチップは、ボールハウス
の形状が、側面部と底面部との境界に環状の線接続部を
有する形状であるため、ボールハウスの内部に巻き込ん
だ空気や異物を、インク溜まりに滞留させやすいのであ
る。
【0016】そして、インク溜まりに空気や異物が滞留
すると、ボールへのインクの供給が不安定になるので、
描線がかすれやすくなり、また、異物がボールのなめか
らな回転を阻害するので、書き味が低下してしまうので
ある。 (請求項1)そこで、本発明のうち請求項1に記載した
発明は、側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが
環状に線接続しないような連結部を設けることにより、
ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボー
ルの回転に伴ってボールハウスの外部に排出されやすく
なるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物
が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書
き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしたボ
ールペンチップを提供することを目的とする。
【0017】(請求項2)また、本発明のうち請求項2
に記載した発明は、請求項1に記載した発明の目的に加
えて、連結部を、側面部側から底面部側へ向けて内径を
次第に小さくする円錐状に形成するとともに、この連結
部のホルダー軸心に対する傾きを、底面部よりも小さく
形成することにより、ボールハウスの内部に巻き込まれ
た空気や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボ
ールハウスの外部に排出されるようにし、これにより、
インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるようにし
て、描線がかすれたり、書き味が低下したりといった不
具合を起こしにくくしたボールペンチップを提供するこ
とを目的とする。
【0018】(請求項3)更に、本発明のうち請求項3
に記載した発明は、請求項1に記載した発明の目的に加
えて、連結部を、凹曲面状に形成することにより、ボー
ルハウスの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの
回転に伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出さ
れるようにし、これにより、インク溜まりに空気や異物
が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、書
き味が低下したりといった不具合を起こしにくくしたボ
ールペンチップを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】(請求項1)本発明のう
ち請求項1に記載した発明は、ボール(20)と、このボ
ール(20)を保持するためのホルダー(30)とを備え、
前記ホルダー(30)は、その一方側の端部近辺に設けら
れ、かつ、ボール(20)を収納可能に形成されているボ
ールハウス(40)と、その反ボールハウス(40)側の端
部からボールハウス(40)まで貫通するインク誘導孔
(50)とを有し、前記ボールハウス(40)は、ボール
(20)の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されてい
る側面部(41)と、この側面部(41)よりもインク誘導
孔(50)側に設けられ、かつ、側面部(41)側からイン
ク誘導孔(50)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐
状に形成されている底面部(42)とを有するボールペン
チップ(10)であって、前記側面部(41)と底面部(4
2)との間に、側面部(41)と底面部(42)とが環状に
線接続しないような連結部(44)を設けたことを特徴と
する。
【0020】ここで、「ボール(20)」とは、筆記面に
インクを塗布するためのものをいう。このボール(20)
は、例えば、超硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラ
ミックなどを用いて形成することができる。また、この
ボール(20)は、ボールハウス(40)に収納される。
【0021】また、「ホルダー(30)」とは、ボール
(20)を保持するためのものをいう。このホルダー(3
0)は、例えば、ステンレスなどの金属製の線材を用い
て形成することができる。また、このホルダー(30)
は、その一方側の端部近辺に設けられ、かつ、ボール
(20)を収納可能に形成されているボールハウス(40)
と、その反ボールハウス(40)側の端部からボールハウ
ス(40)まで貫通するインク誘導孔(50)とを有する。
【0022】また、「ボールハウス(40)」とは、ボー
ル(20)を収納するためのものをいう。このボールハウ
ス(40)は、ホルダー(30)の一方側の端部近辺に設け
られる。また、このボールハウス(40)は、ボール(2
0)の直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている
側面部(41)と、この側面部(41)よりもインク誘導孔
(50)側に設けられ、かつ、側面部(41)側からインク
誘導孔(50)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状
に形成されている底面部(42)とを有する。
【0023】また、このボールハウス(40)は、側面部
(41)と底面部(42)との間に、側面部(41)と底面部
(42)とが環状に線接続しないような連結部(44)を有
する。また、連結部(44)は、例えば、側面部(41)側
から底面部(42)側へ向けて内径を次第に小さくする円
錐状に形成することができる。
【0024】また、連結部(44)は、例えば、凹曲面状
に形成することもできる。また、このような連結部(4
4)を有するボールハウス(40)は、例えば、所定の先
端形状のドリルで切削することによって形成することが
できる。そして、本発明に係るボールペンチップ(10)
は、側面部(41)と底面部(42)との間に、側面部(4
1)と底面部(42)とが環状に線接続しないような連結
部(44)を設けることにより、ボールハウス(40)の内
部に巻き込まれた空気や異物が、ボール(20)の回転に
伴ってボールハウス(40)の外部に排出されやすくなる
ようにし、これにより、インク溜まり(80)に空気や異
物が滞留しにくくなるようにして、描線がかすれたり、
あるいは書き味が低下したりといった不具合を起こしに
くくしているのである。
【0025】(請求項2)また、本発明のうち請求項1
に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加
えて、連結部(44)は、側面部(41)側から底面部(4
2)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成さ
れているとともに、この連結部(44)は、ホルダー(3
0)の軸心(100)に対する傾きが、底面部(42)よりも
小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0026】ここで、「連結部(44)は、ホルダー(3
0)の軸心(100)に対する傾きが、底面部(42)よりも
小さくなるように形成されている」とは、連結部(44)
がホルダー(30)の軸心(100)となす角度をA、底面
部(42)がホルダー(30)の軸心(100)となす角度を
Bとしたときに、A<Bを満たすように形成されている
ことをいう。
【0027】そして、本発明に係るボールペンチップ
(10)は、連結部(44)を、側面部(41)側から底面部
(42)側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成
するとともに、連結部(44)がホルダー(30)の軸心
(100)となす角度Aを、底面部(42)がホルダー(3
0)の軸心(100)となす角度Bよりも小さく形成するこ
とにより、ボールハウス(40)の内部に巻き込まれた空
気や異物が、ボール(20)の回転に伴ってより速やかに
ボールハウス(40)の外部に排出されるようにし、これ
により、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなる
ようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりと
いった不具合を起こしにくくしているのである。
【0028】(請求項3)更に、本発明のうち請求項3
に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加
えて、連結部は、凹曲面状に形成されていることを特徴
とする。このように、本発明に係るボールペンチップ
(10)は、連結部(44)を、凹曲面状に形成することに
より、ボールハウス(40)の内部に巻き込まれた空気や
異物が、ボール(20)の回転に伴ってより速やかにボー
ルハウス(40)の外部に排出されるようにし、これによ
り、インク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるよう
にして、描線がかすれたり、書き味が低下したりといっ
た不具合を起こしにくくしているのである。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係るボールペンチップの第1の実施の形態を、図示
例とともに説明する。図1は、第1の実施の形態に係る
ボールペンチップ10の側面断面図である。
【0030】(ボールペンチップ10)図1に示すよう
に、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、ホルダ
ー30と、ボール20とを備えている。 (ホルダー30)前記ホルダー30は、ボール20を保持する
ためのものである。
【0031】このホルダー30は、ステンレスなどの金属
製の線材を用いて形成されている。また、このホルダー
30は、その一方側の端部近辺に、ボール20を収納可能に
形成したボールハウス40を有している。また、このホル
ダー30は、その反ボールハウス40側の端部からボールハ
ウス40まで貫通するインク誘導孔50を有しているととも
に、このインク誘導孔50の内周面には、インク誘導孔50
の中心からみて放射状に形成した複数のインク溝70を有
している。
【0032】また、このホルダー30は、そのボールハウ
ス40側の端部に、ボール20の直径よりも内径を小さく形
成したカシメ部60を有している。 (ボールハウス40)前記ボールハウス40は、ボール20を
収納するためのものである。このボールハウス40は、ホ
ルダー30の一方側の端部近辺に設けられている。
【0033】また、このボールハウス40は、ボール20の
直径よりも内径が大きい円筒状に形成されている側面部
41と、この側面部41よりもインク誘導孔50側に設けら
れ、かつ、側面部41側からインク誘導孔50側へ向けて内
径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部42
とを有している。また、このボールハウス40は、側面部
41と底面部42との間に、側面部41と底面部42とが環状に
線接続しないような連結部44を有している。
【0034】すなわち、このボールハウス40は、側面部
41と底面部42との間に連結部44を設けることにより、側
面部41と底面部42とが環状に線接続しないようにしてい
るのである。また、前記連結部44は、側面部41側から底
面部42側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成
されている。
【0035】また、この連結部44は、ホルダー30の軸心
100に対する傾きが、底面部42よりも小さくなるように
形成されている。すなわち、連結部44がホルダー30の軸
心100となす角をA、底面部42がホルダー30の軸心100と
なす角をBとしたときに、A<Bを満たすように形成さ
れているのである。また、このような円錐状の連結部44
を有するボールハウス40は、所定の先端形状のドリルで
切削することによって形成されている。
【0036】(インク誘導孔50)前記インク誘導孔50
は、ボールハウス40に収納したボール20にインクを供給
するためのものである。このインク誘導孔50は、ホルダ
ー30の反ボールハウス40側の端部からボールハウス40ま
で貫通している。
【0037】また、このインク誘導孔50は、線材の反ボ
ールハウス40側の端部からボールハウス40側へ向けて、
線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削すること
によって形成されている。 (インク溝60)前記インク溝60は、ボールハウス40に収
納したボール20にインクが十分に供給されるようにする
ためのものである。
【0038】このインク溝60は、インク誘導孔50のボー
ルハウス40側の内周面に複数設けられている。また、こ
れら複数のインク溝60は、インク誘導孔50の中心からみ
て放射状に設けられている。また、これら複数のインク
溝60は、線材のボールハウス40側からインク誘導孔50側
へ向けて、ブローチ加工を施すことによって形成されて
いる。
【0039】(カシメ部70)前記カシメ部70は、ボール
ハウス40に収納したボール20が外部に飛び出さないよう
にするためのものである。このカシメ部70は、ホルダー
30のボールハウス40側の端部に設けられている。また、
このカシメ部70は、円錐状に形成され、その内径を、ボ
ール20の直径よりも小さく形成されている。
【0040】また、このカシメ部70は、ボールハウス40
にボール20を収納した後に、線材のボールハウス40側の
端部にカシメ加工を施すことによって形成されている。 (ボール20)前記ボール20は、筆記面にインクを塗布す
るためのものである。このボール20は、超硬合金、ステ
ンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用いて形成され
ている。
【0041】また、このボール20は、ボールハウス40に
収納され、カシメ部70に飛び出しを阻止されることによ
り、その一部をカシメ部70からホルダー30の外部に突出
させつつ、回転自在にホルダー30の一方側に保持されて
いる。また、ボール20とボールハウス40の連結部44近辺
との間には、インク溜まり80と呼ばれる空間が設けら
れ、このインク溜まり80が、インク誘導孔50やインク溝
60とともに、ボール20へのインクの供給源となってい
る。
【0042】また、ボール20とカシメ部70との間には、
クリアランス90と呼ばれる微小な間隙が設けられ、この
クリアランス90が、筆記時におけるインクの通路となっ
ている。そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の
表面に付着したインクが筆記面に転写されることによ
り、筆記面に描線が描かれるのである。
【0043】そして、本実施の形態に係るボールペンチ
ップ10は、側面部41と底面部42との間に、側面部41と底
面部42とが環状に線接続しないような連結部44を設ける
ことにより、ボールハウス40の内部に巻き込まれた空気
や異物が、ボール20の回転に伴ってボールハウス40の外
部に排出されやすくなるようにし、これにより、インク
溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなるようにして、
描線がかすれたり、あるいは書き味が低下したりといっ
た不具合を起こしにくくしているのである。
【0044】また、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10は、連結部44を、側面部41側から底面部42側へ向け
て内径を次第に小さくする円錐状に形成するとともに、
連結部44がホルダー30の軸心100となす角度Aを、底面
部42がホルダー30の軸心100となす角度Bよりも小さく
形成することにより、ボールハウス40の内部に巻き込ま
れた空気や異物が、ボール20の回転に伴ってより速やか
にボールハウス40の外部に排出されるようにし、これに
より、インク溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなる
ようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりと
いった不具合を起こしにくくしているのである。
【0045】(第2の実施の形態)次に、本発明に係る
ボールペンチップの第2の実施の形態を、図示例ととも
に説明する。図2は、第2の実施の形態に係るボールペ
ンチップ10の側面断面図である。図2に示すように、第
2の実施の形態に係るボールペンチップ10は、ボールハ
ウス40の側面部41と底面部42との間に、側面部41と底面
部42とが環状に線接続しないような連結部44を有すると
ともに、この連結部44が、凹曲面状に形成されているも
のである。
【0046】また、このような凹曲面状の連結部44を有
するボールハウス40は、所定の先端形状のドリルで切削
することによって形成されている。そして、本実施の形
態に係るボールペンチップ10は、連結部44を凹曲面状に
形成することにより、ボールハウス40の内部に巻き込ま
れた空気や異物が、ボール20の回転に伴ってより速やか
にボールハウス40の外部に排出されるようにし、これに
より、インク溜まり80に空気や異物が滞留しにくくなる
ようにして、描線がかすれたり、書き味が低下したりと
いった不具合を起こしにくくしているのである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、側面部と底面部との間に、側面部と底
面部とが環状に線接続しないような連結部を設けること
により、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気や異物
が、ボールの回転に伴ってボールハウスの外部に排出さ
れやすくなり、これにより、インク溜まりに空気や異物
が滞留しにくくなるので、描線がかすれたり、書き味が
低下したりといった不具合を起こしにくいボールペンチ
ップを提供することができるのである。
【0048】また、請求項2に記載した発明によれば、
連結部を、側面部側から底面部側へ向けて内径を次第に
小さくする円錐状に形成するとともに、この連結部のホ
ルダー軸心に対する傾きを、底面部よりも小さく形成す
ることにより、ボールハウスの内部に巻き込まれた空気
や異物が、ボールの回転に伴ってより速やかにボールハ
ウスの外部に排出されるようになり、これにより、イン
ク溜まりに空気や異物が滞留しにくくなるので、描線が
かすれたり、書き味が低下したりといった不具合を起こ
しにくいボールペンチップを提供することができるので
ある。
【0049】更に、請求項3に記載した発明によれば、
連結部を、凹曲面状に形成することにより、ボールハウ
スの内部に巻き込まれた空気や異物が、ボールの回転に
伴ってより速やかにボールハウスの外部に排出されるよ
うになり、これにより、インク溜まりに空気や異物が滞
留しにくくなるので、描線がかすれたり、書き味が低下
したりといった不具合を起こしににくいボールペンチッ
プを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るボールペンチ
ップの側面断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るボールペンチ
ップの側面断面図。
【図3】従来のボールペンチップの側面断面図。
【符号の説明】
10 ボールペンチップ 20 ボール 30 ホルダー 40 ボールハウス 41 側面部 42 底面部 43 線接続部 44 連結部 50 インク誘導孔 60 インク溝 70 カシメ部 80 インク溜まり 90 クリアランス 100 ホルダーの軸心 A 連結部の円錐面がホルダーの軸心となす角度 B 底面部の円錐面がホルダーの軸心となす角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールと、このボールを保持するための
    ホルダーとを備え、 前記ホルダーは、その一方側の端部近辺に設けられ、か
    つ、ボールを収納可能に形成されているボールハウス
    と、その反ボールハウス側の端部からボールハウスまで
    貫通するインク誘導孔とを有し、 前記ボールハウスは、ボールの直径よりも内径が大きい
    円筒状に形成されている側面部と、この側面部よりもイ
    ンク誘導孔側に設けられ、かつ、側面部側からインク誘
    導孔側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成さ
    れている底面部とを有するボールペンチップであって、 前記側面部と底面部との間に、側面部と底面部とが環状
    に線接続しないような連結部を設けたことを特徴とする
    ボールペンチップ。
  2. 【請求項2】 連結部は、側面部側から底面部側へ向け
    て内径を次第に小さくする円錐状に形成されているとと
    もに、この連結部は、ホルダーの軸心に対する傾きが、
    底面部よりも小さくなるように形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のボールペンチップ。
  3. 【請求項3】 連結部は、凹曲面状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のボールペンチップ。
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