JP2002320023A - ハンズフリー装置 - Google Patents

ハンズフリー装置

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JP2002320023A
JP2002320023A JP2001120545A JP2001120545A JP2002320023A JP 2002320023 A JP2002320023 A JP 2002320023A JP 2001120545 A JP2001120545 A JP 2001120545A JP 2001120545 A JP2001120545 A JP 2001120545A JP 2002320023 A JP2002320023 A JP 2002320023A
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JP
Japan
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hands
mobile phone
telephone
call
free device
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Application number
JP2001120545A
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English (en)
Inventor
Ikuo Ogura
郁夫 小倉
Takashi Tsuzura
尚 廿楽
Shunsuke Okubo
俊介 大久保
Masayuki Hagiwara
賢征 萩原
Kenichi Otsuka
謙一 大塚
Kentaro Niioka
健太郎 新岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の少ないハンズフリー装置を提供す
る。 【解決手段】 携帯電話機HNの記憶部MEM中に記憶
されている相手先電話番号の格納場所を示すアドレス番
号を複数の入力手段に対応付け、登録データとしてハン
ズフリー装置11中の制御部36に備えられているラン
ダムアクセスメモリ36dに記憶する。複数の入力手段
のうち何れかの入力手段が操作されると、制御部36
が、操作された入力手段に対応するアドレス番号をラン
ダムアクセスメモリ36dより取得し、接続された携帯
電話機HNに供給し、アドレス番号に対応する相手先電
話番号に基づいて発信を行わせる。ランダムアクセスメ
モリ36dには、携帯電話機HNに記憶されている相手
先電話番号を記憶するのではなく、アドレス番号を記憶
するので、記憶容量の大きな記憶手段を不要にし、部品
点数の低減等を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車を運
転中に、携帯電話機等の移動体電話装置を手で持たずに
通話するためのハンズフリー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信網の進展に伴って携帯電話機
等の移動体電話装置が広く普及し、例えば自動車内で携
帯電話機を利用して通話する光景が見られるようになっ
た。
【0003】しかし、自動車の運転者が携帯電話機を手
に持ちながら通話したのでは、運転操作に専念できず、
安全の確保に支障をきたす虞れがある。このため、携帯
電話機を手に持たなくとも通話を可能にするハンズフリ
ー装置の重要性が高まっている。
【0004】従来のハンズフリー装置として、図9
(a)に示す構成のものが知られている。
【0005】このハンズフリー装置1には、携帯電話機
3との間で接続ケーブル2を介して双方向通信を行う制
御部4と、大容量の半導体メモリで形成された記憶部5
と、通話中に携帯電話機3から供給される受信音声信号
SRXを増幅する増幅器6と、増幅器6で増幅された受信
音声信号に従って音声再生を行うスピーカ7と、携帯電
話機3に送信音声信号STXを供給するためのマイクロフ
ォン8と、複数の操作釦キーF1〜Fnを備えた操作部
9が設けられている。
【0006】ここで、ユーザー等が携帯電話機3をハン
ズフリー装置1に接続した後、操作部9に設けられてい
る所定の操作釦キーを操作して、携帯電話機3の記憶部
10から所要のデータを取得すべき旨の指示を行うと、
ハンズフリー装置1内の制御部4がその指示に従って、
携帯電話機3に対して、携帯電話機3中の記憶部10に
記憶されている相手先電話番号と相手先の名前に関する
所要のデータを要求する。要求に応じて携帯電話機3か
ら上記の相手先電話番号等の所要のデータが送られてく
ると、制御部4はその送られてきたデータを記憶部5に
記憶させる。
【0007】更に、記憶部5に所要のデータを記憶させ
た後、ユーザー等が複数の操作釦キーF1〜Fnに相手
先電話番号を1つずつ割り当てるための操作を行うと、
制御部4が、操作釦キーF1〜Fnと相手先電話番号と
の対応関係を示す登録データを生成して、記憶部5に記
憶させるようになっている。
【0008】すなわち図9(b)(c)に模式的に示す
ように、制御部4は、ユーザー等から所要のデータを取
得すべき旨の指示を受けると、携帯電話機3の記憶部1
0に記憶されている相手先電話番号と相手先の名前に関
する所要のデータを、全て漏れなく取得し、ハンズフリ
ー装置1の記憶部5に複写させる如く記憶させるように
なっており、その後、ユーザー等から操作釦キーF1〜
Fnへの相手先電話番号の割り当て処理を行うべき指示
がなされると、その指示に従って、操作釦キーF1〜F
nの数だけ相手先電話番号を1つずつ割り当て、割り当
てた内容を示す登録データを記憶部5に記憶させるよう
になっている。
【0009】そして、上記の相手先電話番号を操作釦キ
ーF1〜Fnに割り当てて登録する登録処理が完了した
後、ユーザー等が操作釦キーF1〜Fnのうち所望の1
つの操作釦キーを押すと、制御部4がその押された操作
釦キーに対応付けて登録されている相手先電話番号のデ
ータを記憶部5から取得し、取得した相手先電話番号の
データを携帯電話機3に供給して電話をかけるように指
令することで、ハンズフリー通話を確立させる。
【0010】例えば、図9(c)に示した相手先電話番
号「03-aaa-bbbb」が操作釦キーF1に割り当てて登録
された場合、ユーザー等は操作釦キーF1を押すだけ
で、名前「xaxaybyb」の相手に電話をかけることがで
き、スピーカ7とマイクロフォン8を用いてハンズフリ
ー通話ができるようになっている。
【0011】このように、従来のハンズフリー装置1に
よると、ユーザー等が操作釦キーをワンタッチ操作する
だけで、所望の相手先に電話をかけることができるた
め、例えば自動車を運転中であっても、運転操作に支障
をきたさないような配慮がなされていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ハンズフリー装置1では、図9(b)(c)に示したよ
うに、ユーザー等が携帯電話機3の記憶部10に記憶さ
せておいた相手先電話番号等の全データを、制御部4が
複写する如く記憶部5に記憶させることとしているた
め、ハンズフリー装置1側の記憶部5を大容量の半導体
メモリ等で形成しなければならないという問題があっ
た。
【0013】特に、近年の携帯電話機は多数の相手先電
話番号を登録することが可能となっていることから、こ
うした多数の相手先電話番号のデータの全てをハンズフ
リー装置1側の記憶部5に記憶するためには、専用の大
容量メモリを増設して記憶部5の記憶容量の拡大を図る
必要があり、部品点数の増加、装置の大型化、コストの
上昇等を招来するという問題があった。
【0014】また、携帯電話機3の記憶部10に記憶さ
れている多数の相手先電話番号のデータをハンズフリー
装置1側の記憶部5に全て記憶するには、長時間に及ぶ
データ通信が必要となるため、ユーザー等が携帯電話機
3をハンズフリー装置1に接続しても、記憶部10のデ
ータが記憶部5に記憶されるまでは、ワンタッチ操作に
よって直ぐに電話をかけることができないという問題が
あった。このため、より優れた利便性を提供し得るハン
ズフリー装置の開発が望まれていた。
【0015】本発明はこうした従来の問題点に鑑みて成
されたものであり、例えば部品点数の増加、装置の大型
化、コストの上昇等を回避することができ、また、優れ
た利便性を提供することを可能にするハンズフリー装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的と達成するため
本発明のハンズフリー装置は、接続される移動体電話装
置に対して電話番号を指定して発信を指示するハンズフ
リー装置であって、複数の入力手段と、上記移動体電話
装置に記憶されている複数の電話番号のいずれか1つを
指定するための指定情報を上記入力手段毎に対応して記
憶する記憶手段と、複数の上記入力手段のいずれかが操
作されると、上記記憶手段より、操作された入力手段に
対応して記憶される指定情報を取得し、上記移動体電話
装置に対して、当該指定情報により指定される電話番号
による発信を指示する制御手段とを有することを特徴と
する。
【0017】かかる構成のハンズフリー装置によると、
記憶手段は、移動体電話装置に記憶されている1又は複
数の通信相手番号を指定する指定情報を複数の各入力手
段に対応付けて記憶する。そして、複数の入力手段のう
ち何れかの入力手段が操作されると、制御手段が、操作
された入力手段に対応する指定情報を記憶手段より取得
し、接続された移動体電話装置に供給して指定情報に対
応する通信相手番号に基づいて発信を行わせる。
【0018】これにより、入力手段を所謂ワンタッチ操
作するだけで、移動体電話装置に対して所望の相手先に
発信させ、通信を行うことが可能となる。また、記憶手
段には、移動体電話装置に記憶されている通信相手番号
を記憶するのではなく、移動体電話装置に記憶されてい
る通信相手番号を指定する指定情報を記憶するので、記
憶手段の記憶容量を低減することができ、部品点数の低
減等に寄与する。
【0019】また、上記ハンズフリー装置において、上
記記憶手段は、上記移動体電話装置に記録される複数の
電話番号のいずれか1つを指定するための指定情報と、
当該移動体電話装置であることを識別するための識別情
報とを対応して記憶することを特徴とする。
【0020】また、上記制御手段は、接続される上記移
動体電話装置の識別情報を取得し、同一の識別情報が上
記記憶部に記憶されている場合には、当該識別情報に対
応して記憶される指定情報を用いて上記入力手段の操作
による発信を指示することを特徴とする。
【0021】かかる構成のハンズフリー装置によると、
記憶手段は、移動体電話装置に記憶されている1又は複
数の通信相手番号を指定する指定情報を複数の各入力手
段に対応付けて記憶する。そして、複数の入力手段のう
ち何れかの入力手段が操作されると、制御手段が、操作
された入力手段に対応する指定情報を記憶手段より取得
し、接続された移動体電話装置に供給して指定情報に対
応する通信相手番号に基づいて発信を行わせる。
【0022】これにより、入力手段を所謂ワンタッチ操
作するだけで、移動体電話装置に対して所望の相手先に
発信させ、通信を行うことが可能となる。また、記憶手
段には、移動体電話装置に記憶されている通信相手番号
を記憶するのではなく、移動体電話装置に記憶されてい
る通信相手番号を指定する指定情報を記憶するので、記
憶手段の記憶容量を低減することができ、部品点数の低
減等に寄与する。
【0023】また、上記ハンズフリー装置において、更
に発信する相手の電話番号と名前の少なくとも1つを発
信情報として表示する情報表示部を有し、上記制御手段
は、指定情報により電話番号と名前とが指定できる上記
移動体電話装置が接続された場合、指定情報により指定
される電話番号による発信を指示する前に、上記移動体
電話装置から当該指定情報により指定される電話番号と
名前の少なくとも1つを発信情報として取得することを
特徴とする。
【0024】かかる構成のハンズフリー装置によると、
移動体電話装置が発信を行う前に、相手の電話番号と名
前の少なくとも1つを移動体電話装置から取得して、発
信情報として情報表示部に表示する。つまり、移動体電
話装置が発信を行ってしまうと、ユーザー等にとって有
用な相手の電話番号と名前の少なくとも1つを情報表示
部に表示するといった手段を講じることができないが、
移動体電話装置が発信を行う前に、相手の電話番号と名
前の少なくとも1つを移動体電話装置から取得するの
で、相手に対して電話をかけるといった発信を行いつ
つ、ユーザー等にとって有用な相手の電話番号と名前の
少なくとも1つを情報表示部に表示することを可能にす
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
形態のハンズフリー装置を操作パネル側から見たときの
外観構成を示す平面図、図2は、本ハンズフリー装置の
筐体内部に設けられている内部回路等の構成を示すブロ
ック図である。
【0027】本ハンズフリー装置は、自動車の車室内に
設置される車載用のオーディオビジュアル機器(AV機
器)としての機能を備えたシステム構成となっている。
【0028】図1において、本ハンズフリー装置11の
操作パネルには、CD(Compact Disc)若しくはDVD
(Digital Versatile Disc)を着脱自在に挿入するため
のディスク挿入口12と、カセットテープを着脱自在に
挿入するためのカセットテープ挿入口13と、液晶ディ
スプレイで形成された表示部14が設けられている。
【0029】表示部14の両側とカセットテープ挿入口
13の下側には、ユーザー等が本ハンズフリー装置11
に備えられている各種機能を選んで指示するための入力
手段としての複数の操作釦キー15〜32が設けられて
いる。
【0030】ここで、操作釦キー15〜20は、ユーザ
ー等がAV機器としての各種機能を選択するために設け
られている。
【0031】操作釦キー21は、予め多くの機能が割り
当てられている所謂多機能キーであり、ユーザー等がこ
の操作釦キー21を操作すると、操作の仕方に応じてハ
ンズフリー通話に関係する所望の指示を行うことができ
るようになっている。
【0032】操作キー22〜32は、操作釦キー15〜
21と共に併用される共用操作キーとなっている。つま
り、ユーザー等が操作釦キー15〜21を選択的に操作
して、ラジオ放送の受信モードや、CD又はDVDの再
生モード、カセットテープの再生モード、ハンズフリー
通話モード等の各種モード設定を行うと、操作キー22
〜32は、設定された各モードに関連する具体的な操作
を行うことができるようになっている。
【0033】例えば、操作釦キー15〜21の何れかに
よってラジオ放送の受信モードが選ばれると、操作キー
22〜32は、所望の放送局を選局するための選局釦と
しての機能が設定され、CD又はDVDの再生モードが
選ばれると、所望のトラックを指定したり再生開始や再
生停止、一時停止等の操作を行うための操作釦キーとし
ての機能が設定され、ハンズフリー通話モードが選ばれ
ると、後述の短縮番号の設定や番号割り当ての設定を行
うための操作キーとしての機能が設定されるようになっ
ている。
【0034】こうして、操作釦キー15〜21をモード
設定用、操作キー22〜32を各モードで共用して使用
される操作キーとすることで、少ない操作キーであって
も、多様な機能をユーザー等に提供できるようになって
いる。
【0035】尚、制御部36が、操作釦キー15〜2
1,22〜32の操作態様を検出することで、ユーザー
等の指示に従った処理を行うようになっている。
【0036】次に、図2を参照して本ハンズフリー装置
11に設けられている内部回路等の構成を説明する。
【0037】本ハンズフリー装置11には、既述した表
示部14と、操作釦キー15〜32を備えて構成された
操作部33と、ユーザー等がハンズフリー通話の際に発
話するためのマイクロフォン34と、ユーザー等がハン
ズフリー通話の際に相手の声を授聴するためのスピーカ
35と、本ハンズフリー装置11全体の動作を制御する
制御部36が備えられている。
【0038】また、マイクロフォン34とスピーカ35
は、自動車の運転席の近傍に設けられ、ユーザー等がこ
れらのマイクロフォン34とスピーカ35を手に持たな
くとも通話できるようになっている。
【0039】制御部36は、半導体集積回路装置である
マイクロプロセッサ(MPU)によって形成されてお
り、マイクロプロセッサに内蔵されている入出力ポート
36aに表示部14と操作部33が接続されている。ま
た、マイクロプロセッサには、演算機能を有するCPU
コア36bと、本ハンズフリー装置11を制御するため
のシステムプログラムを予め記憶した読出し専用メモリ
(ROM)36cと、CPUコア36bの作業領域とし
て使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)36d
と、外部接続ポート43に接続された入出力ポート36
eが内蔵されている。
【0040】そして、CPUコア36bから延設されて
いるバスラインに、入出力ポート36a,36eと読出
し専用メモリ36c及びランダムアクセスメモリ36d
が接続され、読出し専用メモリ36c中の上記システム
プログラムをCPUコア36bが実行することにより、
本ハンズフリー装置11全体の動作を制御するようにな
っている。
【0041】尚、本ハンズフリー装置11は、エンジン
スイッチが「オン」又は「アクセサリ」の位置に操作さ
れると動作状態となり、エンジンスイッチが「オフ」の
位置に操作されると動作を停止する。
【0042】ただし、エンジンスイッチが「オフ」の位
置に操作されても、常に車載バッテリから制御部36に
電力供給がなされるように電源ラインが配線されてい
る。このため、エンジンスイッチが「オフ」の位置に操
作されると、制御部36はスタンバイ状態となり、ラン
ダムアクセスメモリ36dに記憶されているデータを消
去しないようになっている。
【0043】更に本ハンズフリー装置11には、マイク
ロフォン34が接続されたエコーキャンセラ37と、ラ
ジオ放送を受信する受信チューナ38と、CD/DVD
再生部39と、カセットテープ再生部40と、複数入力
一出力型の切替回路41と、増幅器42、及び携帯電話
機HNを接続するための外部接続ポート43が備えられ
ている。
【0044】外部接続ポート43には、予め伝送ケーブ
ルCBLが接続された接続端子P1〜P6が設けられて
おり、接続端子P1〜P4には入出力ポート36eが接
続され、接続端子P5,P6にはエコーキャンセラ37
が接続されている。
【0045】伝送ケーブルCBLの先端には所定の規格
に準拠したピン配列を有するコネクタCNTが接続され
ており、ユーザー等がコネクタCNTを携帯電話機HN
に設けられている外部接続用コネクタ(図示省略)に接
続することで、携帯電話機HNを本ハンズフリー装置1
1に接続できるようになっている。
【0046】そして、伝送ケーブルCBLを介して携帯
電話機HNと本ハンズフリー装置11が接続されると、
携帯電話機HNと本ハンズフリー装置11との間で双方
向通信を行うための伝送経路が形成される。
【0047】つまり、接続端子P1を介して制御部36
から携帯電話機HNへシリアルデータを転送するための
上り伝送経路L1と、接続端子P2を介して携帯電話機
HNから送られてくるシリアルデータを制御部36へ転
送するための下り伝送経路L2と、接続端子P3とP4
を介して制御部36から携帯電話機HNへ本ハンズフリ
ー装置11の内部状態を示す状態信号を転送するための
上り伝送経路L3,L4が形成される。更に、ハンズフ
リー通話の際にマイクロフォン34からエコーキャンセ
ラ37を介して供給される送信音声信号STXを接続端子
P5を介して携帯電話機HN側へ転送するための送信音
声信号伝送経路L5と、ハンズフリー通話の際に携帯電
話機HNから接続端子P6を介して送られてくる受信音
声信号SRXをエコーキャンセラ37に供給する受信音声
信号伝送経路L6が形成されるようになっている。
【0048】エコーキャンセラ37は、ハウリングを防
止するために設けられている。つまり、スピーカ35か
らの再生音をマイクロフォン34が集音することで生じ
るハウリングを防止するために設けられている。更にエ
コーキャンセラ37は、ハンズフリー通話の際にマイク
ロフォン34から出力される送信音声信号STXを送信音
声信号伝送経路L5へ転送すると共に、携帯電話機HN
側から受信音声信号伝送経路L6を介して送られてくる
受信音声信号SRXを切替回路41側へ転送する。
【0049】尚、受信音声信号SRXとは、通話中に携帯
電話機HNが受信することによって生成する相手の声
(受話音声)の信号であり、送信音声信号STXとは、携
帯電話機HNを通じて相手先に送信するためのユーザー
等の声(送話音声)の信号である。
【0050】エコーキャンセラ37と受信チューナ38
とCD/DVD再生部39とカセットテープ再生部40
の夫々の出力接点Q1,Q2,Q3,Q4が切替回路4
1の複数の入力接点(符号省略)に接続されており、切
替回路41の出力接点Q5が増幅器42を介してスピー
カ35に接続されている。
【0051】切替回路41は、制御部36の指示に従っ
て、上記の出力接点Q1,Q2,Q3,Q4の1つを出
力接点Q5に接続すべく排他的に切替動作する。
【0052】次に、図1に示した操作ボタンキー11〜
32の機能について説明する。
【0053】ユーザー等が操作釦キー15を押すと、A
V機器としての機能だけをオンオフ制御することがで
き、また、操作釦キー15を押す毎に、AV機器として
の機能をオン又はオフに切り替えることができる。
【0054】また、操作釦キー15を押してAV機器と
しての機能をオンにし、更に操作釦キー17を押すと受
信チューナ38をオンにしてラジオ放送を聴くことがで
きるようになっている。受信チューナ38がオンになる
と、切替回路41が制御部36の指示に従って受信チュ
ーナ38の出力接点Q2と出力接点Q5とを接続すべく
切り替わる。これにより、ユーザー等はスピーカ35か
らラジオ放送を聴くことができるようになっている。ま
た、操作釦キー17を押す毎にAM放送とFM放送を交
互に切替えられるようになっている。
【0055】ユーザー等がディスク挿入口12にディス
クを挿入すると、ディスク挿入口12の奥に備えられて
いるオートローディング機構(図示省略)によってCD
/DVD再生部39への搬入が行われ、CD/DVD再
生部39がディスクに記録されている記録情報を再生し
て出力する。更に、切替回路41が制御部36の指示に
従ってCD/DVD再生部39の出力接点Q3と出力接
点Q5とを接続すべく切り替わり、CD/DVD再生部
39から出力される再生信号を増幅器42を介してスピ
ーカ35に供給することによって再生音を出力させる。
【0056】また、「ディスク用イジェクトボタン」と
呼ばれる操作釦キー19が押されると、上記のオートロ
ーディング機構がアンローディングの状態となり、CD
/DVD再生部39からディスクを搬出して、ディスク
挿入口12より排出する。また、ディスク挿入口12よ
りディスクが排出されると、自動的に受信チューナ38
がオンとなり、切替回路41も受信チューナ38の出力
接点Q2と出力接点Q5とを接続すべく切り替わる。
【0057】ユーザー等が操作釦キー16を押すと、C
D/DVD再生部39の再生動作を停止又は再開させる
ことができる。すなわち、ユーザー等が所望のディスク
を挿入してCD/DVD再生部39によるディスク再生
が行われている際、操作釦キー16を押すとディスク再
生を停止させることができ、再び操作釦キー16を押す
とディスク再生を再開させることができるようになって
いる。
【0058】ユーザー等がカセットテープ挿入口13に
カセットテープを挿入すると、カセットテープ挿入口1
3の奥に備えられているカセットテープ用オートローデ
ィング機構(図示省略)によってカセットテープ再生部
40への搬入が行われ、カセットテープ再生部40がカ
セットテープに記録されている記録情報を再生する。更
に、カセットテープ再生部40による再生が行われる
と、切替回路41がカセットテープ再生部40の出力接
点Q4と出力接点Q5とを接続すべく切り替わり、カセ
ットテープ再生部40から出力される再生信号を増幅器
42を介してスピーカ35に供給することによって再生
音を出力させる。
【0059】また、「カセットテープ用イジェクトボタ
ン」と呼ばれる操作釦キー20が押されると、カセット
テープ用オートローディング機構がアンローディングの
状態となり、カセットテープ再生部40からカセットテ
ープを搬出して、カセットテープ挿入口13より排出す
る。また、カセットテープ挿入口13よりディスクが排
出されると、自動的に受信チューナ38がオンとなり、
切替回路41も受信チューナ38の出力接点Q2と出力
接点Q5とを接続すべく切り替わる。
【0060】ユーザー等が操作釦キー18を押すと、カ
セットテープ再生部40の再生動作を停止又は再開させ
ることができる。すなわち、ユーザー等が所望のカセッ
トテープを挿入してカセットテープ再生部40による再
生が行われている際、操作釦キー18を押すと再生を停
止させることができ、再び操作釦キー18を押すと再生
を再開させることができるようになっている。
【0061】操作釦キー21は「電話ボタン」と呼ば
れ、この電話ボタン21をユーザー等が押すと、携帯電
話機HNを利用したハンズフリー通話を行うことができ
るようになっている。つまり、ユーザー等が電話ボタン
21を押すと、制御部36がこれを検知し、切替回路4
1に指示してエコーキャンセラ37の出力接点Q1と出
力接点Q5とを接続させることにより、ハンズフリー通
話を可能にする。また、ハンズフリー通話を行っている
状態でユーザー等が電話ボタン21を押すと、通話を切
ることができるようになっている。
【0062】尚、詳細については後述するが、ユーザー
等が電話ボタン21を比較的短い時間で押すと、上記の
ハンズフリー通話をオン又はオフさせることができ、そ
れより長い所定時間以上押し続けると、プリセットモー
ド等の様々な機能を選択指定することができるようにな
っている。
【0063】操作釦キー22は「自動着信設定ボタン」
と呼ばれ、ユーザー等がこの自動着信設定ボタン22を
押すと、相手からかかってきた電話を自動着信するよう
に予め設定しておくことができるようになっている。つ
まり、自動着信設定ボタン22によって自動着信を設定
しておくと、携帯電話機HNに電話がかかってきた場合
に、ユーザー等がオンフックのための操作をしなくと
も、自動的に相手と電話が繋がりハンズフリー通話を行
うことができる。
【0064】操作釦キー23は、自動着信の設定をオン
又はオフにするために設けられている。上記の自動着信
設定ボタン22によって自動着信を設定した後、ユーザ
ー等が操作釦キー23を押すとその自動着信を解除する
(自動着信しない状態にする)ことができ、再び操作釦
キー23を押すと、再び自動着信の設定に戻すことがで
きるようになっている。
【0065】操作釦キー24は「受話音量調整ボタン」
と呼ばれ、ハンズフリー通話中にユーザー等がこの受話
音量調整ボタン24の上端部分を押すと、その押し続け
た時間に応じて増幅器42の増幅率が上がり、受話音量
調整ボタン24の下端部分を押すと、その押し続けた時
間に応じて増幅器42の増幅率が下がるようになってい
る。従って、ハンズフリー通話中に受話音量調整ボタン
24を操作することにより、スピーカ35から出力され
る通話相手の声を適切な音量に調整することができるよ
うになっている。
【0066】操作ボタン25〜30は「クイックダイヤ
ルボタン」、操作釦キー31と32は「番号選択ボタ
ン」と呼ばれている。
【0067】番号選択ボタン31,32は、携帯電話機
HNの記憶部MEMに記憶されている相手先電話番号の
うちユーザー等が所望する相手先電話番号を予め登録す
る際、上記所望の相手先電話番号が記憶されているアド
レス番号を指定するために設けられている。
【0068】クイックダイヤルボタン25〜30は、番
号選択ボタン31,32によって設定されたアドレス番
号が割り当てられるようになっている。
【0069】ユーザー等の具体的な操作を例示して、ク
イックダイヤルボタン25〜30と番号選択ボタン3
1,32の機能を説明すると次の通りである。
【0070】まず、ユーザー等が電話ボタン21を所定
時間以上押し続けると、制御部36がこれを検知し、プ
リセットモードを設定すると共に、表示部14に「SE
T」という文字を表示させることで、プリセットモード
が設定された旨を提示する。このプリセットモードでユ
ーザー等が番号選択ボタン31を押す毎に、表示部14
の一端に表示された数値が次第に増加し、また番号選択
ボタン32を押す毎に、上記の数値が次第に減少する。
したがって、ユーザー等が番号選択ボタン31,32を
適宜に操作することによって上記の数値を変更すること
ができるようになっている。
【0071】そして、ユーザー等が番号選択ボタン3
1,32によって所望の数値を設定した後、6個のクイ
ックダイヤルボタン25〜30のうちの所望の1つを押
すと、制御部36が上記の設定された数値を、押された
クイックダイヤルボタンに割り当て、更にその数値を携
帯電話機HNの記憶部MEMの「アドレス番号」とし
て、クイックダイヤルボタンとアドレス番号との対応関
係を示す登録データをランダムアクセスメモリ36dに
記憶させる。
【0072】例えば、ユーザー等が番号選択ボタン3
1,32によって数値「50」を設定した後、左から第
1番目に設けられているクイックダイヤルボタン25を
押すと、制御部36は、数値「50」を記憶部MEMの
アドレス番号としてクイックダイヤルボタン25に割り
当て、更に、クイックダイヤルボタン25とそのアドレ
ス番号「50」との対応関係を示す登録データをランダ
ムアクセスメモリ36dに記憶させる。
【0073】また、残余のクイックダイヤルボタン26
〜30についても、ユーザー等がクイックダイヤルボタ
ン25の場合と同様の操作を行うことによって、記憶部
MEMのアドレス番号を割り当てることができ、クイッ
クダイヤルボタン25〜30の個数分の登録、すなわち
最大6個までの記憶部MEMのアドレス番号をクイック
ダイヤルボタン25〜30に対応付けて登録することが
できるようになっている。
【0074】こうしてクイックダイヤルボタン25〜3
0に所望のアドレス番号を割り当てた後、ユーザー等が
電話ボタン21を押し、更にクイックダイヤルボタン2
5〜30のうちの所望の1つを押すと、制御部36が押
されたクイックダイヤルボタンに割り当てられているア
ドレス番号のデータをランダムアクセスメモリ36dか
ら取得する。そして、取得したアドレス番号のデータを
携帯電話機HNに供給し、記憶部MEM中のそのアドレ
ス番号に記憶されている相手先電話番号のデータに基づ
いて電話をかけさせるようになっている。
【0075】例えば、上記のクイックダイヤルボタン2
5にアドレス番号「50」が割り当てられた場合、ユー
ザー等が電話ボタン21とクイックダイヤルボタン25
を押すと、携帯電話機HN中の記憶部MEMの第50番
目のアドレスに記憶されている相手先電話番号のデータ
に基づいて電話をかけさせることができる。
【0076】このように、番号選択ボタン31,32と
クイックダイヤルボタン25〜30は、所謂ワンタッチ
操作によって電話をかけるために設けられている。
【0077】次に、かかる構成を有する本ハンズフリー
装置11の動作を図3〜図5を参照して説明する。尚、
図3は上記のプリセットモードにおける動作を示すフロ
ーチャート、図4はハンズフリー通話モードにおける動
作を示すフローチャートである。
【0078】図3において、エンジンスイッチが「オ
ン」又は「アクセサリ」の位置に設定されると、本ハン
ズフリー装置11は動作状態となり、ステップS100
において、制御部36がユーザー等からプリセットの指
示がなされたか否か判断する。電話ボタン21が所定時
間以上押し続けられると、プリセットの指示があったと
判断してステップS102に移行し、プリセットモード
を設定すると共に、表示部14に「SET」の文字表示
を行わせる。
【0079】そして、ステップS104においてプリセ
ットのための処理を行う。つまり、番号選択ボタン3
1,32とクイックダイヤルボタン25〜30が操作さ
れるのに応じて、制御部36が、既述したアドレス番号
をクイックダイヤルボタン25〜30に割り当てると共
に、アドレス番号とクイックダイヤルボタン25〜30
との対応関係を示す登録データをランダムアクセスメモ
リ36dに記憶させる。
【0080】また、ステップS104のプリセット処理
とステップS106の判断処理は一体的に行われ、ユー
ザー等がプリセット処理中に再び電話ボタン21を所定
時間以上押し続けると、制御部36がプリセット処理を
終了すべき指示がなされたと判断して、プリセットモー
ドを終了する。
【0081】したがって、ユーザー等は、6個のクイッ
クダイヤルボタン25〜30にアドレス番号を設定する
前に、再び電話ボタン21を押すことによって、所望の
個数のアドレス番号を設定することができるようになっ
ている。
【0082】こうしてユーザー等がプリセットモードを
選択すると、6個のアドレス番号を設定した場合を示す
図5(a)に例示するように、クイックダイヤルボタン
25〜30と携帯電話機HNの記憶部MEMのアドレス
番号との対応関係を示す登録データをランダムアクセス
メモリ36dに記憶(プリセット)させることができ、
後述のワンタッチ操作によって電話をかけることがこと
ができるようになる。
【0083】ちなみに、図5(a)は、クイックダイヤ
ルボタン25〜30の配列順の番号「Key N0.1」〜「Ke
y N0.6」に対応付けて、ユーザー等が数値「1」「2」
「19」「21」「5」「51」を設定した結果、それ
らの数値がアドレス番号「NO.1」「NO.2」「N
O.19」「NO.21」「NO.5」「NO.51」
として登録された場合を示している。
【0084】また、ユーザー等は携帯電話機HNを本ハ
ンズフリー装置11に接続することなく、プリセットモ
ードを選択して、クイックダイヤルボタン25〜30に
アドレス番号を予め割り当てることができるようになっ
ているため、簡易にプリセットすることができるという
効果が得られるようになっている。
【0085】つまり、図3のフローチャートで説明した
ように、本ハンズフリー装置11は、携帯電話機HNと
の間で交信をすることなく、ユーザー等の指示に従って
クイックダイヤルボタン25〜30にアドレス番号を割
り当てるための処理を行う。
【0086】このため、ユーザー等は携帯電話機HNを
本ハンズフリー装置11に接続することなく操作して、
記憶部MEMに既に登録してある所望の相手先電話番号
や相手先の名前等を携帯電話機HNの表示部に表示さ
せ、その表示内容から、記憶部MEMの第何番目のアド
レス番号に所望の相手先電話番号が登録されているか確
認し、確認した相手先電話番号のアドレス番号を、本ハ
ンズフリー装置11にプリセットするといった操作を行
うことができる。
【0087】したがって、ユーザー等は、プリセットの
ために携帯電話機HNを特別な取り扱いをする必要はな
く、通常行っている電話番号の検索をしながら、簡単に
本ハンズフリー装置11にアドレス番号をプリセットす
ることができるため、ユーザービリティの向上が図られ
ている。また、相手先電話番号のアドレス番号が分かっ
ていれば、ユーザー等は携帯電話機HNを所持していな
いときでも、簡単にプリセットすることができ、ユーザ
ービリティの向上が図られている。
【0088】次に、図4を参照してハンズフリー通話モ
ードの動作を説明する。
【0089】制御部36はハンズフリー通話モードを設
定する前に、携帯電話機HNが接続されたか否か逐一判
断するようになっている(ステップS200)。そし
て、携帯電話機HNが接続されると、ステップS202
に移行してハンズフリー通話モードを設定する。
【0090】ここで、ステップS200では次のように
して携帯電話機HNの接続の有無を判断している。
【0091】エンジンスイッチが「オフ」の位置に設定
されていると、制御部36は入出力ポート36eに接続
されている上り伝送経路L3を論理レベル“L”、上り
伝送経路L4を論理レベル“H”に設定する。これによ
り、ハンズフリー装置11が停止状態にあることを示す
状態信号が出力される。
【0092】また、エンジンスイッチが「オン」又は
「アクセサリ」の位置に設定されると、制御部36は、
上り伝送経路L3を論理レベル“L”、上り伝送経路L
4を論理レベル“L”に設定する。これにより、ハンズ
フリー装置11が動作状態にあることを示す状態信号が
出力される。
【0093】このため、携帯電話機HNが伝送ケーブル
CBLを介して本ハンズフリー装置11に接続される
と、携帯電話機HNに上記の状態信号が供給されること
になり、携帯電話機HN側で本ハンズフリー装置11の
内部状態を知ることができるようになっている。
【0094】そして、上り伝送経路L3とL4が論理レ
ベル“L”と“H”に設定されているときに携帯電話機
HNが接続されると、携帯電話機HNは本ハンズフリー
装置11を停止状態にあると判断し、自らの電源を遮断
して通信を禁止する。
【0095】一方、上り伝送経路L3とL4が論理レベ
ル“L”と“L”に設定されているときに携帯電話機H
Nが接続されると、携帯電話機HNは、本ハンズフリー
装置11を動作中の状態にあると判断して自ら通信可能
状態となり、更に下り伝送経路L2を通じて、接続が完
了した旨のシリアルデータを制御部36に供給する。そ
して、制御部36がこの接続が完了した旨のシリアルデ
ータを受信すると、携帯電話機HNが接続されたと判断
し、ステップS202に移行してハンズフリー通話モー
ドを設定する。
【0096】また、制御部36は、携帯電話機HNが接
続されているか確認するための確認データを上り伝送経
路L1を通じて定期的に送信し、携帯電話機HNから下
り伝送経路L2を通じて応答が来ると、携帯電話機HN
が接続されたままであると判断して、ハンズフリー通話
モードを継続するようになっている。
【0097】このように、本ハンズフリー装置11と携
帯電話機HNとの間でポーリングを行うことで、本ハン
ズフリー装置11は携帯電話機HNの接続の有無を検出
し、携帯電話機HNは本ハンズフリー装置11の状態を
判断するようになっている。
【0098】次に、ステップS202において制御部3
6がハンズフリー通話モードを設定すると、ユーザー等
によって指示された自動着信設定ボタン22と操作釦キ
ー23の操作状態に応じて、自動着信の設定をオン又は
オフにする。すなわち、ユーザー等から自動着信の設定
の指示がなされた場合には、制御部36は、上り伝送経
路L2を通じて携帯電話機HNに対し、電話が来たとき
には自動着信をするように指示する。
【0099】次に、ステップS204において、ユーザ
ー等から電話をかけるための指示がなされたか判断す
る。ここで、電話ボタン21が比較的短い時間で押され
ると、電話をかけるための指示がなされたと判断してス
テップS212に移行し、電話ボタン21が押されなさ
れなければステップS206に移行する。
【0100】ステップS206に移行すると、相手から
電話がかかってきたか判断する。すなわち、携帯電話機
HNに電話がかかってくると、携帯電話機HNから制御
部36に、下り伝送経路L2を通じて通知信号が供給さ
れ、この通知信号を受信すると電話がかかってきたと判
断してステップS208の通話処理に移行する。一方、
通知信号が供給されず電話がかかってきていないと判断
すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0101】ステップS208では、制御部36が切替
回路41に指示して出力接点Q5をエコーキャンセラの
出力接点Q1側に接続させ、通話が可能な状態を設定す
る。これにより、携帯電話機HNから送られてくる受信
音声信号SRXがスピーカ35から再生音となって出力さ
れ、マイクロフォン34から入力されたユーザー等の発
話音声は、送信音声信号STXとなって携帯電話機HNに
供給されることにより、ハンズフリー通話が可能にな
る。
【0102】次に、ステップS210において、電話を
切るための指示がなされたか判断する。ここで、通話相
手が電話を切った結果、携帯電話機HNから通話が終了
した旨の通話終了信号が下り伝送経路L2を通じて供給
された場合、又はユーザー等が電話ボタン21を押した
場合に、電話を切るための指示がなされたと判断して通
話を遮断する。そして、ステップS202からの処理を
繰り返す。
【0103】一方、電話を切るための指示がなされてい
ない場合には、ステップS208の通話処理を繰り返
し、最終的に電話を切るための指示がなされると、通話
を遮断してステップS202からの処理を繰り返す。
【0104】次に、上記のステップS204において、
電話をかけるための指示がなされたと判断してステップ
S212に移行すると、クイックダイヤルボタン25〜
30の何れかが押されたか判断する。
【0105】ここでクイックダイヤルボタン25〜30
が押されていない場合には、ステップS214において
電話を切るために電話ボタン21が押されたか判断す
る。そして、ステップS214において電話ボタン21
が押された場合には、ユーザー等が電話をかけるのを途
中で止めたと判断してステップS202からの処理を繰
り返す。ステップS214において電話ボタン21が押
されなければ、クイックダイヤルボタン25〜30の何
れかが押されるまでステップS212,S214の処理
を繰り返す。
【0106】ステップS212において、クイックダイ
ヤルボタン25〜30の何れかが押されたと判断する
と、ステップS216の通話処理に移行する。
【0107】ステップS216では、制御部36が、押
されたクイックダイヤルボタンに対応するアドレス番号
のデータをランダムアクセスメモリ36dから取得す
る。そして、制御部36は、取得したアドレス番号のデ
ータを、上り伝送信号経路L1を通じて携帯電話機HN
に供給し、下り伝送経路L2を通じて、そのアドレス番
号に対応して記憶されている相手先電話番号や相手先の
名前等の各種データを記憶部MEMより取得する。そし
て、データ取得後は、相手先電話番号の発信を携帯電話
機HNに対して指示を行う。
【0108】例えば、図5(b)に例示すように携帯電
話機HNの記憶部MEM中に相手先電話番号と相手先の
名前などのデータが記憶され、且つ図5(a)に示した
ようにランダムアクセスメモリ36dに登録データが記
憶されているときに、ユーザー等が第1番目「Key NO.
1」のクイックダイヤルボタン25を押したとすると、
ランダムアクセスメモリ36dに記憶されているアドレ
ス番号「NO.1」のデータが携帯電話機HNに供給さ
れる。これに対し携帯電話機HNは、記憶部MEM中の
アドレス番号「NO.1」に記憶されている相手先電話
番号「03-aaa-bbb」と相手先の名前「xaxaybyb」のデー
タ等を制御部36へ返送し、更に相手先電話番号「03-a
aa-bbb」に基づいて電話をかける。
【0109】更に、制御部36は携帯電話機HNから返
送されてきた相手先電話番号「03-aaa-bbb」と相手先の
名前「xaxaybyb」のデータ等を表示部14に表示すると
共に、切替回路41に指示して、エコーキャンセラ37
の出力接点Q1と出力接点Q5とを接続させ、ハンズフ
リー通話を可能にする。
【0110】このように、ユーザー等がクイックダイヤ
ルボタン25〜30のうち所望のクイックダイヤルボタ
ンをワンタッチ操作するだけで、所望の相手に電話をか
けることができるため、自動車を運転中であっても安全
を確保することができるようになっている。
【0111】次に、ステップS218において、電話を
切るための指示がなされたか判断する。ここで、通話相
手が電話を切った結果、携帯電話機HNから通話が終了
した旨の通話終了信号が下り伝送経路L2を通じて供給
された場合、又はユーザー等が電話ボタン21を押した
場合に、電話を切るための指示がなされたと判断して通
話を遮断する。そして、ステップS202からの処理を
繰り返す。
【0112】一方、電話を切るための指示がなされてい
ない場合には、ステップS210の通話処理を繰り返
し、最終的に電話を切るための指示がなされると、通話
を遮断してステップS202からの処理を繰り返す。
【0113】以上説明したように本実施形態のハンズフ
リー装置11によれば、携帯電話機HNが接続された
際、携帯電話機HNの記憶部MEMに記憶されている相
手先電話番号や相手先の氏名のデータ等を全てハンズフ
リー装置11側で記憶するという処理を行わないので、
従来問題となっていた大容量の記憶部を備える必要がな
い。
【0114】更に、図5(a)に示したように、クイッ
クダイヤルボタン25〜30に携帯電話機HNの記憶部
MEMのアドレス番号を割り当てるので、登録データを
極めて少ないデータ量に抑えることができる。このた
め、既述したように、制御部36を形成しているマイク
ロプロセッサ中のランダムアクセスメモリ36dだけで
登録データの全てを記憶することができる。
【0115】このように、登録データを記憶するための
大容量の記憶部を必要としない構成となっているため、
部品点数の低減、コストの低減、装置の大型化の防止等
を図ることができるという優れた効果が得られる。
【0116】また、クイックダイヤルボタン25〜30
にアドレス番号を割り当てる際、携帯電話機HNの記憶
部MEMから相手先電話番号等の各種データの転送が必
要ないため、短時間で処理を完了することができる。
【0117】更に、携帯電話機HNを本ハンズフリー装
置11に接続しなくとも、短縮ダイヤルの設定ができる
ことから、利便性の向上が図られている。
【0118】(第2の実施の形態)次に、本発明のハン
ズフリー装置の第2の実施形態を図6〜図8を参照して
説明する。本ハンズフリー装置は、図1及び図2に示し
た第1の実施形態のハンズフリー装置と同様の構成を有
している。よって、主に第1の実施形態のハンズフリー
装置との差違について説明することとする。また、本発
明のハンズフリー装置を構成している構成要素について
は図1、図2を用いて説明する。
【0119】第1の実施形態では、図5(a)に示した
ように、ランダムアクセスメモリ36dに一つの登録デ
ータを記憶する構成となっている。このため、既述した
プリセットによって登録データがランダムアクセスメモ
リ36dに記憶されると、その記憶された登録データに
対応した特定の携帯電話機だけを利用して電話をかける
ことができるようになっている。また、別の携帯電話機
を利用したい場合には、その別の携帯電話機に対応した
登録データを再度プリセットするようになっている。
【0120】これに対し、本実施形態のハンズフリー装
置に設けられた制御部36内のランダムアクセスメモリ
36dには、図6に示すように、複数のファイルA〜F
を設定し、各ファイルA〜Fにそれぞれ異なった登録デ
ータを記憶する構成となっている。
【0121】更に、携帯電話機毎の固有コードデータを
各ファイルA〜Fのそれぞれの登録データに対応付けて
登録する構成となっている。固有コードデータとして
は、携帯電話機に予め登録してある電話番号情報、所有
者氏名情報、製造番号等の携帯電話機固有の識別情報を
登録するようになっている。
【0122】例えば、図6に例示するように、ユーザー
等がファイルAとBに、異なった携帯電話機の識別情報
「0901234…」と「090567…」を固有コードデータとし
て登録すると共に、各携帯電話機の記憶部のアドレス番
号をクイックダイヤルボタン25〜30に割り当てて登
録しておくと、識別情報「0901234…」によって識別さ
れている携帯電話機を本ハンズフリー装置に接続してク
イックダイヤルボタン25〜30をワンタッチ操作する
と、ファイルAの登録データに基づいて電話をかけるこ
とができ、また、識別情報「090567…」によって識別さ
れている携帯電話機を本ハンズフリー装置に接続してク
イックダイヤルボタン25〜30をワンタッチ操作する
と、ファイルBの登録データに基づいて電話をかけるこ
とができるようになっている。
【0123】次に、かかる構成を有する本実施形態のハ
ンズフリー装置の動作を説明する。尚、図7は、上記の
登録データをプリセットする際の動作を示すフローチャ
ート、図8はハンズフリー通話モードにおける動作を示
すフローチャートである。
【0124】図7において、エンジンスイッチが「オ
ン」又は「アクセサリ」の位置に設定されると、本ハン
ズフリー装置は動作状態となり、ステップS300にお
いて、制御部36がユーザー等からプリセットの指示が
なされたか否か判断する。電話ボタン21が所定時間以
上押し続けられると、プリセットの指示があったと判断
してステップS302に移行し、プリセットモードを設
定すると共に、表示部14に「SET」の文字表示を行
わせる。
【0125】更にステップS302では、制御部36が
携帯電話機HNの識別情報を自動的に取得する。
【0126】すなわち、ユーザー等が本ハンズフリー装
置に携帯電話機HNを接続すると、携帯電話機HNは、
上り伝送経路L3,L4の論理レベルを調べ、共に論理
“L”となっている場合に本ハンズフリー装置を動作状
態にあると判断する。そして、携帯電話機HNから本ハ
ンズフリー装置へその判断結果が下り伝送路L2を通じ
て返送され、更に、返送されてきた上記判断結果を制御
部36が受信することで、携帯電話機HNの接続がなさ
れたと判断する。
【0127】更に、制御部36は、上記の携帯電話機H
Nの接続がなされたと判断すると、所要のデータを取得
するための要求信号を上り伝送経路L1を通じて携帯電
話機HN側へ出力し、この要求信号に応じて携帯電話機
HNが、記憶部MEMに記憶されている識別情報を下り
伝送路L2を通じて本ハンズフリー装置側へ返送するこ
とで、本ハンズフリー装置の制御部36が、携帯電話機
HNに予め記憶されていた識別情報を取得する。
【0128】尚、ユーザー等が携帯電話機HNを本ハン
ズフリー装置に接続しなくとも、上記ステップS300
においてプリセットモードを指定すれば、番号選択ボタ
ン31,32を操作することにより、携帯電話機HNの
識別情報を手入力することができるようにしても良い。
【0129】次に、ステップS304において、制御部
36がランダムアクセスメモリ36d中のファイルA〜
Fを検索し、取得した識別情報と同一の固有コードデー
タが記憶されているファイルが既に登録済みとなってい
るか調べる。ここで、取得した識別情報と同一の固有コ
ードデータが記憶されているファイルが存在している判
断すると、後述するステップS316に移行する。
【0130】一方、取得した識別情報と同一の固有コー
ドデータが記憶されているファイルが存在していないと
判断するとステップS306に移行し、ステップS30
6では、未だ登録データが記憶されていないファイル
(以下、「空きファイル」という)が存在するか調べ、
空きファイルが存在する場合にはステップS308の新
規登録処理に移行する。
【0131】ステップS308では、制御部36が、ス
テップS306で見つけた空きファイルの一つに上記の
取得した識別情報を固有コードデータとして記憶し、更
に図3に示したステップS104,S106と同様のプ
リセット処理を行うことによって、ユーザー等によって
操作された番号選択ボタン31,32とクイックダイヤ
ルボタン25〜30の操作内容に応じた登録データを、
その空きファイルに記憶する。
【0132】例えば、接続された携帯電話機HNの識別
情報が「0901234…」、図6に示したファイルAが空き
ファイルであった場合に、ステップS308の新規登録
処理が行われ、ユーザー等が番号選択ボタン31,32
によって数値「1」「2」「19」「21」「5」「5
1」を設定しながら、クイックダイヤルボタン25〜3
0の配列順の番号「Key N0.1」〜「Key N0.6」に対応付
ける操作を行うと、図6に示すように、ファイルAに、
識別情報「0901234…」が固有コードデータとして登録
されると共に、それらの数値が携帯電話機HNの記憶部
MEMのアドレス番号「NO.1」「NO.2」「N
O.19」「NO.21」「NO.5」「NO.51」
として登録される。
【0133】そして、ユーザー等が再び電話ボタン21
を押すと、制御部36がこれを検知し、プリセットモー
ドを終了する。
【0134】次に、上記のステップS306において空
きファイルが存在していないと判断した場合には、ステ
ップS310に移行して、空きファイルが無いことを示
す警告表示を表示部14に表示させた後、ステップS3
12に移行する。
【0135】ステップS312では、ファイルA〜Fの
登録データを消去すべき指示がなされたか判断し、指示
があればステップS314に移行して指定されたファイ
ルの登録データを消去(クリア)してステップS306
の処理に移行し、指示がなければプリセットモードを終
了する。尚、ユーザー等が再び電話ボタン21を押す
と、ファイルA〜Fの登録データを消去すべき指示がな
されなかったと判断してプリセットモードを終了するよ
うになっている。
【0136】ここで、6個のファイルA〜Fは6個のク
イックダイヤルボタン25〜30のそれぞれに対応付け
られており、ユーザー等が所望のクイックダイヤルボタ
ンを所定時間以上継続して押し続けると、ステップS3
12において制御部36が押されたクイックダイヤルボ
タンを検知し、ステップ314においてそのクイックダ
イヤルボタンに対応するファイルの登録データを消去す
る。例えば、クイックダイヤルボタン25が押されると
ファイルAの登録データ、クイックダイヤルボタン26
が押されるとファイルBの登録データを消去するように
なっている。
【0137】こうしてユーザー等の指示に従って任意の
ファイルの登録データを消去した後ステップS306に
移行すると、空きファイルが生じることになるため、ス
テップS308の新規登録処理に移行する。そして、ユ
ーザー等の指示に従ってその空きファイルに新たな登録
データを記憶した後、再び電話ボタン21が押されると
プリセットモードを終了する。
【0138】次に、既述したステップS304からステ
ップS316に移行すると、接続された携帯電話機HN
の識別情報と同一の固有コードデータが記憶されている
ファイルが既に登録済みとなっている旨の警告表示を表
示部14にて表示した後、ステップS320において、
識別情報と同一の固有コードデータが記憶されているフ
ァイルに記憶されているアドレス番号を修正すべき指示
がなされたか判断する。
【0139】ここで、識別情報と同一の固有コードデー
タが記憶されているファイルに対応するクイックダイヤ
ルボタンが所定時間以上継続して押し続けられると、制
御部36がアドレス番号を修正すべき指示がなされたか
判断して、ステップS320の修正処理に移行し、再び
電話ボタン21が押されるとプリセットモードを終了す
る。
【0140】例えば、識別情報と同一の固有コードデー
タが記憶されているファイルが、図6に示したファイル
Aであった場合、クイックダイヤルボタン25が所定時
間以上継続して押し続けられると、ステップS320の
修正処理に移行する。
【0141】ステップS320では、既に記憶されてい
る固有コードデータを消去することなく、図3に示した
ステップS104,S106と同様のプリセット処理を
行うことによって、ユーザー等によって操作された番号
選択ボタン31,32とクイックダイヤルボタン25〜
30の操作内容に応じた登録データを記憶する。
【0142】例えば、ファイルAのアドレス番号を修正
すべき指示がなされた場合には、ユーザー等が番号選択
ボタン31,32によって数値を設定しながら、クイッ
クダイヤルボタン25〜30の配列順の番号「Key N0.
1」〜「Key N0.6」に対応付ける操作すると、設定され
た数値と番号「Key N0.1」〜「Key N0.6」とを対応付け
た登録データをファイルAに記憶する。これにより、図
6に示したファイルAのアドレス番号「NO.1」「N
O.2」「NO.19」「NO.21」「NO.5」
「NO.51」を新たなアドレス番号に修正することが
できる。
【0143】そして、再び電話ボタン21が押される
と、制御部36がこれを検知し、プリセットモードを終
了する。
【0144】次に、図8を参照してハンズフリー通話モ
ードの動作を説明する。
【0145】まず、ステップS400において、携帯電
話機HNが接続されたか否か判断する。すなわち、上り
伝送経路L3とL4が論理レベル“L”と“L”に設定
されているときに携帯電話機HNが接続されると、携帯
電話機HNは、本ハンズフリー装置11を動作中の状態
にあると判断して自ら通信可能状態となり、更に下り伝
送経路L2を通じて、接続が完了した旨のシリアルデー
タを制御部36に供給する。そして、制御部36がこの
接続が完了した旨のシリアルデータを受信すると、携帯
電話機HNが接続されたと判断し、ステップS402に
移行する。
【0146】ステップS402では、制御部36が、接
続された携帯電話機HNに対し記憶部MEMに記憶され
ている識別情報を要求し、要求に応じて返送されてきた
識別情報を固有コードデータとして取得する。
【0147】次に、ステップS404において、制御部
36がランダムアクセスメモリ36d中のファイルA〜
Fを検索し、取得した識別情報と同一の固有コードデー
タが記憶されているファイルの有無を検出する。ここ
で、ファイルが検出できた場合にはステップS406に
移行し、ファイルを検出できなかった場合にはステップ
S408に移行する。
【0148】ステップS406に移行すると、検出した
ファイルに記憶されているアドレス番号をクイックダイ
ヤルボタン25〜30に割り当てることにより、ワンタ
ッチ操作によるハンズフリー通信モードを設定した後、
図4に示したステップS204からの処理に継続する。
【0149】すなわち、既述したステップS204にお
いて電話をかけるための指示がなされ、更にステップS
212におクイックダイヤルボタン25〜30の何れか
が押されると、ステップS216において、制御部36
が上記ステップS406で設定したファイルから、押さ
れたクイックダイヤルボタンに対応するアドレス番号の
データを取得して携帯電話機HNへ転送する。そして、
携帯電話機HNがそのアドレス番号のデータで指定され
た記憶部MEMのアドレス番号に記憶されている相手先
電話番号と相手先の名前のデータの他、ユーザー等が予
め登録しておいた関連データを制御部36へ返送した
後、その相手先電話番号の相手へ電話をかけることにな
る。
【0150】一方、上記ステップS404からS408
に移行すると、接続された携帯電話機に対応する登録デ
ータが記憶されたファイルが存在しない旨の警告表示を
表示部14にて行わせ、更にステップS410におい
て、制御部36がクイックダイヤルボタン25〜30を
利用したワンタッチ通話ができない状態に設定する。
【0151】これにより、ユーザー等はクイックダイヤ
ルボタン25〜30を利用して電話をかけることができ
なくなるが、図4中のステップS206,S208,S
210の処理、すなわち相手からかかってきた電話を自
動着信する処理を設定することができるようになってい
る。
【0152】更に、アドレス番号が対応している携帯電
話機でしか発信できないようにしている。つまり、携帯
電話機を本ハンズフリー装置11に接続したとしても、
その接続した携帯電話機が予め本ハンズフリー装置11
に登録されているアドレス番号で対応付けられている携
帯電話機でなければ、ユーザー等がハンズフリー機能を
利用して電話をかけようとしても、電話をかけることが
できない。このため、アドレス番号の対応している携帯
電話機以外の携帯電話機を誤って接続してしまった場合
に、ユーザー等が意図していない相手先に誤って電話を
かけてしまうというような誤操作等を未然に回避するこ
とができる。
【0153】以上説明したように本実施形態のハンズフ
リー装置によれば、複数のファイルA〜Fにそれぞれ異
なった携帯電話機の固有コードデータを対応付けた登録
データを記憶することができ、更に、一旦記憶させた登
録データを修正することができるようになっているた
め、複数のユーザー等がそれぞれ異なった携帯電話機を
本ハンズフリー装置に接続してハンズフリー通話をする
ことができる。このため、優れた利便性を提供すること
ができる。
【0154】また、第1の実施形態で説明したのと同様
に、登録データを記憶するための大容量の記憶部を必要
としない構成となっているため、部品点数の低減、コス
トの低減、装置の大型化の防止等を図ることができると
いう優れた効果が得られる。
【0155】また、携帯電話機HNが本ハンズフリー装
置に接続された際、携帯電話機HNの記憶部MEMに記
憶されている相手先電話番号や相手先の名前等を全てハ
ンズフリー装置側で記憶するための所謂データ転送処理
を行わないので、クイックダイヤルへのアドレス番号の
割り当て処理を短時間で行え、直ぐに電話をかけること
ができ、利便性の向上が図られている。
【0156】また、移動体電話装置として携帯電話機を
利用して通信を行うハンズフリー装置についての実施形
態を説明したが、本発明のハンズフリー装置は、PDA
(Parsonal Digital Assistants)等の通信機能を有す
る移動体電話装置を利用することができるものである。
【0157】
【発明の効果】以上に説明したように本発明のハンズフ
リー装置は、移動体電話装置に記憶されている1又は複
数の通信相手番号を指定する指定情報を複数の各入力手
段に対応付けて記憶手段に記憶し、複数の入力手段のう
ち何れかの入力手段が操作されると、操作された入力手
段に対応する指定情報を記憶手段より取得し、接続され
た移動体電話装置に供給して指定情報に対応する通信相
手番号に基づいて発信を行わせるようにしたので、入力
手段を所謂ワンタッチ操作するだけで、移動体電話装置
に対して所望の相手先に発信させることができる。
【0158】また、記憶手段には、移動体電話装置に記
憶されている通信相手番号を記憶するのではなく、移動
体電話装置に記憶されている通信相手番号を指定する指
定情報を記憶するので、記憶手段の記憶容量を低減する
ことができ、部品点数の低減等を図ることができる。
【0159】また、移動体電話装置が発信を行う前に、
相手の電話番号と名前の少なくとも1つを移動体電話装
置から取得して、発信情報として情報表示部に表示する
ので、相手に対して電話をかけるといった発信を行いつ
つ、ユーザー等にとって有用な相手の電話番号と名前の
少なくとも1つを情報表示部に表示することを可能に
し、優れた利便性を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のハンズフリー装置の外観構成を示
す斜視図である。
【図2】本実施形態のハンズフリー装置に備えたれた内
部回路等の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態のハンズフリー装置におけるプ
リセットモードの際の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】第1の実施形態のハンズフリー装置のハンズフ
リー通信モードの際の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】第1の実施形態のハンズフリー装置に備えられ
たランダムアクセスメモリに記録される登録データと携
帯電話機内の記憶部のデータを示す図である。
【図6】第2の実施形態のハンズフリー装置に備えられ
たランダムアクセスメモリに記録される登録データと携
帯電話機内の記憶部のデータを示す図である。
【図7】第2の実施形態のハンズフリー装置のプリセッ
トの際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】第2の実施形態のハンズフリー装置のハンズフ
リー通信モードの際の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】従来のハンズフリー装置の構成及び動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
11…ハンズフリー装置 14…表示部 21…電話ボタン 25〜30…クイックダイヤルボタン 31,32…番号選択ボタン 33…操作部 34…マイクロフォン 35…スピーカ 36…制御部 36d…ランダムアクセスメモリ 37…エコーキャンセラ 41…切替回路 CBL…伝送ケーブル HM…携帯電話 MEM…記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 俊介 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 萩原 賢征 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 大塚 謙一 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 新岡 健太郎 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 3D020 BA07 BC02 BD05 BE01 5K027 AA16 HH03 HH29 5K036 AA05 BB04 DD11 DD48

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続される移動体電話装置に対して電話
    番号を指定して発信を指示するハンズフリー装置であっ
    て、 複数の入力手段と、 前記移動体電話装置に記憶されている複数の電話番号の
    いずれか1つを指定するための指定情報を前記入力手段
    毎に対応して記憶する記憶手段と、 複数の前記入力手段のいずれかが操作されると、前記記
    憶手段より、操作された入力手段に対応して記憶される
    指定情報を取得し、前記移動体電話装置に対して、当該
    指定情報により指定される電話番号による発信を指示す
    る制御手段とを、有することを特徴とするハンズフリー
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記移動体電話装置に
    記録される複数の電話番号のいずれか1つを指定するた
    めの指定情報と、当該移動体電話装置であることを識別
    するための識別情報とを対応して記憶することを特徴と
    する請求項1に記載のハンズフリー装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、接続される前記移動体
    電話装置の識別情報を取得し、同一の識別情報が前記記
    憶部に記憶されている場合には、当該識別情報に対応し
    て記憶される指定情報を用いて前記入力手段の操作によ
    る発信を指示することを特徴とする請求項2に記載のハ
    ンズフリー装置。
  4. 【請求項4】 更に、発信する相手の電話番号と名前の
    少なくとも1つを発信情報として表示する情報表示部を
    有し、 前記制御手段は、指定情報により電話番号と名前とが指
    定できる前記移動体電話装置が接続された場合、指定情
    報により指定される電話番号による発信を指示する前
    に、前記移動体電話装置から当該指定情報により指定さ
    れる電話番号と名前の少なくとも1つを発信情報として
    取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のハンズフリー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005029816A1 (ja) * 2003-09-17 2005-03-31 Sanyo Electric Co., Ltd. 車載用音響装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005029816A1 (ja) * 2003-09-17 2005-03-31 Sanyo Electric Co., Ltd. 車載用音響装置

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