JP2002318130A - 走行レーン検知装置およびナビゲーション装置 - Google Patents

走行レーン検知装置およびナビゲーション装置

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JP2002318130A
JP2002318130A JP2002008179A JP2002008179A JP2002318130A JP 2002318130 A JP2002318130 A JP 2002318130A JP 2002008179 A JP2002008179 A JP 2002008179A JP 2002008179 A JP2002008179 A JP 2002008179A JP 2002318130 A JP2002318130 A JP 2002318130A
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Koichi Sato
幸一 佐藤
Yasuo Muto
泰夫 武藤
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Alpine Electronics Inc
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行レーンを検知し、適切な案内を行う走行
レーン検知装置およびナビゲーション装置を提供するこ
と。 【解決手段】 白線検知部16は、画像データに基づい
て道路上に描画された白線を検知する。走行レーン判定
部26は、白線の検知結果に基づいて自車の走行レーン
を判定する。また、区画線検知部18、道路標識検知部
20のそれぞれにより、走行レーンに関連する区画線や
道路標識の種別が検知され、障害物検知部22により各
種の障害物が検知される。レーン属性判定部28は、走
行レーン判定部26による判定結果と、区画線検知部1
8、道路標識検知部20、障害物検知部22のそれぞれ
による検知結果に基づいてレーンの属性を判定し、判定
結果をナビゲーション装置2に向けて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車が走行してい
るレーン(車線)やこの走行レーンに関連する各種の情
報(属性)を検知する走行レーン検知装置、および走行
レーンに関する情報の検知結果を考慮した案内を行うナ
ビゲーション装置に関する。
【0002】なお、本明細書中では、道路上において、
各レーンの区切りを示すために描画されている白色や黄
色などの線(点線等も含む)を全て「白線」と称するも
のとする。また、本明細書中における「区画線」とは、
上述した各線の他、制限速度や進路情報あるいは横断歩
道などを示すために道路上に描かれている文字や図形等
をいうものとする。具体的には、「道路標識、区画線及
び道路標示に関する命令」(総理府令第3号)の区画線
および道路標示を総じて「区画線」とする。
【0003】
【従来の技術】従来から、車両の運転操作を支援するた
めのものとして、白線や道路標識等の道路環境を検知す
る装置や、車両位置周辺の地図表示等を行うナビゲーシ
ョン装置などが知られている。
【0004】白線検知装置は、車両に設置されたカメラ
により撮影される画像などに基づいて道路上の白線を検
知し、車両が走行レーンから逸脱した場合に所定の警告
(アラーム音など)を出力する等の動作を行うことによ
り、運転操作の支援を行う。また、白線検知装置による
検知結果に基づいて、車両を白線内、すなわち一のレー
ン内から逸脱しないようにする等の制御が行われる場合
もある。
【0005】ナビゲーション装置は、車両位置周辺など
の地図情報を画面上に表示する地図表示機能や、利用者
により指定される目的地や経由地までの経路を探索する
経路探索機能、経路探索によって設定された経路に沿っ
て車両の走行を誘導する経路誘導機能などを備えてい
る。またほとんどのナビゲーション装置には、経路誘導
中に、交差点における自車の進路を案内する進路案内機
能が備わっている。この進路案内機能によれば、交差点
の拡大図に自車の進路を示す矢印を重ねて描画した案内
図の表示や、「次の交差点を右折です。右にレーン変更
をしてください」といった案内音声が出力されることに
より、自車の進路に関する案内が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両走行時
には、自車の走行レーンやその両側のレーン等に関する
情報を知りたい場合がある。例えば、走行中の道路にお
いて複数のレーンが存在し、各レーン毎に進路が異なっ
ているような場合には、自車の進行予定に合わせてレー
ン変更を行うためにレーン毎の情報を知る必要がある。
ところが、従来の白線検知装置では、走行レーンからの
逸脱を検知して警告したり、走行方向の制御に必要な情
報を収集することを主な目的としていることから、レー
ン毎にその情報を検出することはなく、各レーン毎にそ
の内容を知ることができなかった。
【0007】また、従来のナビゲーション装置では、経
路誘導時に交差点等における自車の進路に関する案内が
行われるが、現状の位置検出精度では自車位置をレーン
単位で検出することが困難であることから、自車の走行
レーンを考慮した適切な内容の案内を行うことはできな
かった。例えば、次の交差点を右折する場合を考える
と、自車が既に走行レーンを右に変更済みである場合や
初めから右のレーンを走行している場合などには、上述
した音声案内の中でレーン変更を案内する部分(「右に
レーン変更をしてください」という部分)は無駄なもの
となり、利用者を不快にさせることもある。このよう
に、従来のナビゲーション装置では、自車の走行レーン
に応じた適切な案内を行うことができず、案内に無駄を
生じるという問題があった。
【0008】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、走行レーンの内容を知るこ
とができる走行レーン検知装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、走行レーンに応じて無駄の
ない適切な案内を行うことができるナビゲーション装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の走行レーン検知装置は、車両に設置さ
れたカメラによって撮影された画像に基づいて、走行レ
ーン判定手段により車両の走行レーンを判定するととも
に、レーン属性判定手段により走行レーンの属性を判定
している。
【0010】車両の走行レーンが判定されるとともに、
走行レーンの属性、すなわち、走行レーンに関する情報
が判定されるので、走行レーンの内容を容易に知ること
ができる。また、カメラにより実際に撮影された画像に
基づいて走行レーン等を判定しているため、道路を構成
するレーン数の増減等の道路環境が改変した場合にもこ
れにリアルタイムに対応することができるという利点も
ある。
【0011】また、カメラによって撮影された画像に基
づいて道路上の白線を検知する白線検知手段をさらに備
えるとともに、この白線検知手段による検知結果に基づ
いて、走行レーン判定手段により走行レーンの判定を行
うことが望ましい。撮影された画像中において、道路上
の白線を検知して領域分割などの処理を行うことにより
道路上に設定された各レーンを認識することができるの
で、自車の走行レーンを容易に判定することができる。
【0012】また、カメラによって撮影された画像に基
づいて道路上の区画線を検知する区画線検知手段、およ
び道路標識を検知する道路標識検知手段の少なくとも一
方をさらに備えるとともに、区画線検知手段および道路
標識検知手段の少なくとも一方による検知結果に基づい
て、レーン属性判定手段により走行レーンの属性を判定
することが望ましい。区画線や道路標識は、比較的に単
純な文字や図形等から構成されているので、カメラによ
り撮影された画像に対して画像認識処理を行って区画線
や道路標識を検知することにより、走行レーンに関する
各種の属性(例えば、進路情報や制限速度など)を容易
に収集することができる。
【0013】また、本発明のナビゲーション装置は、出
発地と目的地との間を結ぶ所定の走行経路を経路探索手
段により探索しており、この走行経路に沿って走行する
際には、上述した走行レーン検知装置によって判定され
た走行レーンの属性を考慮した案内を案内手段により行
っている。
【0014】走行レーン検知装置によって判定される走
行レーンの属性を考慮することにより、走行経路に沿っ
て走行する際に、自車の現在の走行レーンに応じて無駄
のない適切な進路案内を行うことができる。また、ナビ
ゲーション装置として備えている地図データ中にレーン
毎の情報が含まれていない場合や、含まれているものの
その内容が古く、道路環境の改変に対応していないよう
な場合にも、走行レーン検知装置によって判定される走
行レーンの属性を考慮することにより、実際の道路状態
に対応した的確な進路案内を行うことができるという利
点もある。
【0015】上述した案内手段は、進行方向前方に位置
する交差点に着目し、この交差点による右左折情報と上
述した走行レーンに対応する進路情報とを組み合わるこ
とにより、案内の内容を設定することが望ましい。例え
ば、次の交差点において「右折」を行う旨の右左折情報
が設定されている場合を考えると、自車の走行レーンに
対応する進路情報が「右折レーン」と判定されている場
合には、レーン変更を促す必要がないと判断できるた
め、「レーン変更を促す」内容を含まない進路案内を行
うことにより、無駄のない適切な進路案内を行うことが
できる。逆に、自車の走行レーンに対応する進路情報が
「直進」や「左折」などと判定されている場合には、レ
ーン変更を促す必要があると判断できるため、この場合
には「レーン変更を促す」内容を含む進路案内を行うこ
とにより、自車の走行レーンに応じた適切な内容の進路
案内を行うことができる。このように、交差点における
右左折情報と走行レーンに対応する進路情報とを組み合
わせることにより、走行レーンに応じて無駄のない適切
な案内を行うことができるため、利用者を不快にさせる
ことがないという利点がある。
【0016】また、本発明のナビゲーション装置は、走
行レーン検知装置によって判定された走行レーンの属性
に道路のレーン数が含まれている場合に、このレーン数
を考慮して、車両位置検出手段によって検出された車両
位置を地図の道路上の位置に一致させるマップマッチン
グ処理をマップマッチング処理手段によって行ってい
る。レーン数が異なる道路が並行しているような場合に
は、レーン数を考慮することにより、マップマッチング
の精度を上げることができる。例えば、高速道路とその
横に1レーンの道路が並行しているような場合に、従来
であれば、どちらの道路を走行中であるかを判断するこ
とが容易でなかったが、本発明によれば、レーン数が多
い場合には高速道路を、レーン数が1の場合には高速道
路以外の道路を走行中であると判断することができる。
【0017】また、上述した区画線検知手段は、検知対
象となる前記区画線の形状が第1の区画線テンプレート
として格納されたテンプレートデーターベースからこの
第1の区画線テンプレートを読み出して、カメラの設置
状態に応じて変形することにより、検知処理に用いる第
2の区画線テンプレートを作成する区画線テンプレート
作成手段と、区画線テンプレート作成手段によって作成
された第2の区画線テンプレートを用いて、カメラによ
って撮影された画像に含まれる前記区画線の認識を行う
区画線認識手段とを備えることが望ましい。カメラを車
両に搭載して道路表面に描かれた区画線を撮影した場合
には、車両に近い部分が大きく、反対に車両から遠い部
分が小さくなるため、実際に道路表面に描かれた区画線
の形状と撮影画像に含まれる区画線の形状とは異なった
ものとなる。このため、カメラの設置状態を考慮して、
予め用意されている第1の区画線テンプレートの形状を
変形して第2の区画線テンプレートを作成し、これを区
画線認識手段による認識処理に用いることにより、区画
線の認識精度(検知精度)を向上させることができる。
また、予めこの変形を予想して複数種類の第1の区画線
テンプレートを用意しておく場合に比べて、処理の簡略
化による認識速度の向上や、テンプレートデータベース
の容量を少なくすることが可能になる。
【0018】また、上述した区画線テンプレート作成手
段は、カメラの設置状態に応じて予め決まるカメラの俯
角、焦点距離、道路からの設置高さを用いて第2の区画
線テンプレートの作成を行うことが望ましい。道路表面
に描かれた実際の区画線の形状が撮影画像上ではどのよ
うに変形するかは、カメラの設置状態に応じて設定され
るカメラの俯角、焦点距離、設置高さによって決まるた
め、これらの値に基づいて第2の区画線テンプレートの
作成を行うことにより、区画線検知の精度をさらに高め
ることができる。
【0019】また、上述した区画線テンプレート作成手
段は、道路表面の実空間上に描かれた区画線をカメラで
撮影したときに撮影画像上においてこの区画線の形状が
変形する状態を再現する補正変数を用いて、テンプレー
トデータベースから読み出した第1の区画線テンプレー
トの形状を変形して第2の区画線テンプレートを作成す
ることが望ましい。これにより、実際の撮影における変
形の程度を再現するように第2の区画線テンプレートの
作成が行われるため、区画線検知の精度をさらに高める
ことができる。
【0020】また、上述した区画線検知手段は、第2の
区画線テンプレートの形状が含まれる所定領域の一部を
区画線認識手段による認識処理の対象から除外するマス
クデータを作成するマスクデータ作成手段をさらに備え
ることが望ましい。これにより、認識に不要な画像を排
除することが可能になり、区画線検知の精度をさらに高
めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の車載システムについて、図面を参照しながら説明す
る。図1は、本実施形態の車載システムの全体構成を示
す図である。図1に示す車載システムは、自車の走行レ
ーンに関連する各種の情報を検知する走行レーン検知装
置1と、自車位置周辺の地図表示や経路探索、経路誘導
等のナビゲーション処理を行うナビゲーション装置2を
含んで構成されている。
【0022】走行レーン検知装置1は、カメラ10、画
像処理基本部12、白線検知部16、区画線検知部1
8、道路標識検知部20、障害物検知部22、テンプレ
ートDB(データベース)24、走行レーン判定部2
6、レーン属性判定部28を含んで構成されている。
【0023】カメラ10は、車両の所定位置に設置され
ており、車両周辺の風景を撮影して得られた画像データ
を画像処理基本部12に出力する。画像処理基本部12
は、カメラ10から出力される画像データに対して、回
転補正、変形、ノイズ除去、色補正など各種の基本処理
を行う。
【0024】白線検知部16は、画像処理基本部12か
ら出力される画像データに基づいて道路上に描画された
白線を検知する。なお、本明細書では、道路上におい
て、各レーン(車線)の区切りを示すために描画されて
いる白色や黄色などの線(点線等も含む)を全て「白
線」と称するものとする。
【0025】区画線検知部18は、画像処理基本部12
から出力される画像データとテンプレートDB24に格
納されている区画線テンプレートを比較し、区画線の種
別を検知する。道路標識検知部20は、画像処理基本部
12から出力される画像データとテンプレートDB24
に格納されている道路標識テンプレートを比較し、道路
標識の種別を検知する。
【0026】障害物検知部22は、画像処理基本部12
から出力される画像データに基づいて、車両周辺に存在
する各種の障害物(ガードレール、他の車両、歩行者
等)を検知する。テンプレートDB24は、区画線検知
部18による処理に必要な区画線テンプレートと、道路
標識検知部20による処理に必要な道路標識テンプレー
トを格納している。
【0027】走行レーン判定部26は、白線検知部16
による白線の検知結果に基づいて、自車の走行レーンを
判定する。走行レーン判定部26によって行われる走行
レーンの判定処理の詳細については後述する。レーン属
性判定部28は、走行レーン判定部26による判定結果
と、区画線検知部18、道路標識検知部20、障害物検
知部22のそれぞれによる検知結果とをまとめてレーン
単位の道路属性を判定し、判定結果をナビゲーション装
置2に向けて出力する。
【0028】次に、ナビゲーション装置2の詳細構成に
ついて説明する。図2は、本実施形態のナビゲーション
装置2の詳細構成を示す図である。図2に示すナビゲー
ション装置2は、ナビゲーションコントローラ50、D
VD51、ディスク読取装置52、リモートコントロー
ル(リモコン)ユニット53、車両位置検出部54、デ
ィスプレイ装置55、オーディオ部56を含んで構成さ
れている。
【0029】ナビゲーションコントローラ50は、ナビ
ゲーション装置2の全体動作を制御するものである。こ
のナビゲーションコントローラ50は、CPU、RO
M、RAM等を用いて所定の動作プログラムを実行する
ことによりその機能が実現される。ナビゲーションコン
トローラ50の詳細構成については後述する。
【0030】DVD51は、地図表示や経路探索などに
必要な地図データが格納されている情報記憶媒体であ
る。具体的には、DVD51は、所定の経度および緯度
で区切られた矩形形状の図葉を単位とした地図データを
格納しており、各図葉の地図データは、図葉番号を指定
することにより特定され、読み出すことが可能となる。
【0031】ディスク読取装置52は、1枚あるいは複
数枚のDVD51が装填可能であり、ナビゲーションコ
ントローラ50の制御によっていずれかのDVD51か
ら地図データの読み出しを行う。なお、装填されるディ
スクは必ずしもDVDでなくてもよく、CDでもよい。
また、DVDとCDの双方を選択的に装填可能としても
よい。
【0032】リモコンユニット53は、上下左右のカー
ソルキーやテンキーなど各種の操作キーを備えており、
操作内容に応じた信号をナビゲーションコントローラ5
0に出力する。車両位置検出部54は、例えば、GPS
受信機、方位センサ、距離センサなどを備えており、所
定のタイミングで車両位置(経度、緯度)の検出を行
い、検出結果を出力する。
【0033】ディスプレイ装置55は、ナビゲーション
コントローラ50から出力される画像データに基づい
て、自車位置周辺の地図情報や経路誘導中における進路
案内図などの各種情報などを表示する。オーディオ部5
6は、ナビゲーションコントローラ50から出力される
音声データに基づいて、進路案内音声などを出力する。
【0034】次に、ナビゲーションコントローラ50の
詳細構成について説明する。図2に示すナビゲーション
コントローラ50は、地図バッファ60、地図読出制御
部62、地図描画部64、VRAM66、進路案内部6
8、車両位置計算部70、経路探索処理部72、誘導経
路メモリ74、誘導経路描画部76、入力処理部78、
画像合成部80を含んで構成されている。
【0035】地図バッファ60は、ディスク読取装置5
2によってDVD51から読み出された地図データを一
時的に格納する。地図読出制御部62は、車両位置計算
部70により算出される車両位置や入力処理部78から
の要求等に応じて、所定範囲の地図データの読み出し要
求をディスク読取装置52に出力する。
【0036】地図描画部64は、地図バッファ60に格
納された地図データに基づいて、地図情報の表示に必要
な地図画像データを生成する。VRAM66は、地図描
画部64から出力される地図画像データを一時的に格納
する。進路案内部68は、走行レーン検知装置1から出
力される検知結果に基づいて、誘導経路上に存在する交
差点等において、走行レーンの属性を考慮して自車の進
路に関する案内を画像表示および音声出力により行う。
【0037】具体的には、進路案内部68は、進行方向
前方に位置する交差点に着目し、この交差点における自
車の進行方向(右左折情報)と、自車の走行レーンに対
応する進路情報とを組み合わせることにより、レーン変
更の必要があるか否かを判定し、この判定結果に基づい
て案内の内容を設定する。そして、進路案内部68は、
案内画像を表示するための画像データを生成して画像合
成部80に出力するとともに、案内音声を出力するため
の音声データをオーディオ部56に出力する。
【0038】車両位置計算部70は、自車位置検出部5
4から出力される検出データに基づいて自車位置および
自車方位を計算するとともに、計算した自車位置が地図
データの道路上にない場合には、自車位置を修正するマ
ップマッチング処理を行う。このマップマッチング処理
は、走行レーン検知装置1によって検知された走行レー
ンに関する各種の情報に走行レーンのレーン数が含まれ
ている場合には、このレーン数を考慮して行われる。こ
れにより、レーン数が明らかに異なる複数の道路が並行
しているような場合(例えばレーン数が多い高速道路や
主要国道と、連数が1の地方道とが部分的に並んでいる
ような場合)であっても、どちらの道路を走行中である
かを正確に判断してマップマッチング処理の精度を向上
させることが可能になる。
【0039】経路探索処理部72は、利用者によって指
定された出発地と目的地(あるいは経由地)の間を所定
条件下で結ぶ走行経路を探索する。例えば、距離最短、
時間最短等の各種の条件下で、コストが最小となるよう
な走行経路が誘導経路として設定される。経路探索処理
部72によって設定された誘導経路の内容を示すデータ
(誘導経路データ)は、誘導経路メモリ74に格納され
る。
【0040】誘導経路描画部76は、経路探索処理部7
2によって設定されて誘導経路メモリ74に格納された
誘導経路データの中から、その時点でVRAM66に描
画された地図に含まれるものを選び出し、誘導経路を地
図上に重ねて表示するための誘導経路描画データを生成
する。
【0041】入力処理部78は、リモコンユニット53
から入力される各種操作指示に対応する動作を行うため
の命令をナビゲーションコントローラ50内の各部に向
けて出力する。画像合成部80は、自車位置に対応して
VRAM66から読み出した地図画像データと、進路案
内部68から出力される画像データとを重ねて画像合成
を行い、合成画像データをディスプレイ装置55に出力
する。
【0042】上述した走行レーン判定部26が走行レー
ン判定手段に、レーン属性判定部28がレーン属性判定
手段に、白線検知部16が白線検知手段に、区画線検知
部18が区画線検知手段に、道路標識検知部20が道路
標識検知手段にそれぞれ対応している。また、経路探索
処理部72が経路探索手段に、ディスプレイ装置55、
オーディオ部56、進路案内部68、画像合成部80が
案内手段にそれぞれ対応している。また、車両位置検出
部54が車両位置検出手段に、車両位置計算部70がマ
ップマッチング処理手段にそれぞれ対応する。
【0043】本実施形態の車載システムはこのような構
成を有しており、次にその動作を説明する。 (1)走行レーン検知装置1の動作 図3は、走行レーン検知装置1の動作手順を示す流れ図
である。なお、図3に示す一連の処理は、所定時間毎に
繰り返して行われるものとする。
【0044】画像処理基本部12は、カメラ10から出
力される画像データの取り込みを行う(ステップ10
0)。取り込まれた画像データは、ノイズ除去等の基本
処理が行われた後に、白線検知部16、区画線検知部1
8、道路標識検知部20、障害物検知部22のそれぞれ
に向けて出力される。
【0045】道路標識検知部20は、画像処理基本部1
2から出力される画像データとテンプレートDB24に
格納されている道路標識テンプレートに基づいて、道路
標識を検知する道路標識検知処理を行う(ステップ10
1)。またステップ101に示す処理と並行して、障害
物検知部22は、画像処理基本部12から出力される画
像データに基づいて、車両周辺に存在する各種の障害物
を検知する所定の障害物検知処理を行う(ステップ10
2)。
【0046】また、上述したステップ101、ステップ
102に示した処理と並行して、以下に説明するステッ
プ103〜111に示す所定の走行レーン検知処理が行
われる。具体的には、白線検知部16は、画像処理基本
部12から出力される画像データに基づいて、道路上に
描画された白線を検知する白線検知処理を行う(ステッ
プ103)。
【0047】白線検知処理が行われると、次に走行レー
ン判定部26は、白線検知結果に基づいて、白線が存在
するか否かを判定し(ステップ104)、白線が存在す
る場合には肯定判断を行い、検知された白線に基づいて
画像の中の領域を分割する処理を行う(ステップ10
5)。これにより、画像の中の領域がレーンに対応して
分割される。
【0048】領域分割が行われると、次に走行レーン判
定部26は、いずれか一の領域を着目領域として設定し
(ステップ106)、この領域に対応するレーンが自車
の走行レーンであるか否かを判定する処理(走行レーン
判定処理)を行う(ステップ107)。
【0049】図4は、ステップ107に示した走行レー
ン判定処理の詳細な手順を示す流れ図である。また、図
5は、走行レーン判定処理の内容を概略的に示す図であ
る。走行レーン判定部26は、着目領域の下側の座標を
読み込み(ステップ200)、領域の下側の中央座標を
算出する(ステップ201)。なお、カメラ10により
撮影される画像は、下側が車両からの距離が近い方に、
上側が車両から遠い方にそれぞれ対応しているものとす
る。
【0050】例えば、図5(A)に示すように、3レー
ンの道路において中央のレーン(図中、ハッチングされ
ているレーン)を自車が走行している場合を考える。こ
の場合には、図5(B)に示すように、画像中のレーン
に対応する部分が台形状の3つの領域(1)〜(3)に
分割される。着目領域が領域(2)に設定されていると
すると、図5(B)に示すように、この領域(2)の下
側の中央座標mが算出される。
【0051】着目領域の下側の中央座標mが算出される
と、走行レーン判定部26は、全体画像の下側の中央座
標M(図5(B)参照)と、着目領域の下側の中央座標
mとの水平方向の差異εを算出し、この差異εが所定値
以下であるか否かを判定する(ステップ202)。
【0052】差異εが所定値以下である場合には、ステ
ップ202で肯定判断が行われ、走行レーン判定部26
は、この着目領域を自車の走行レーンであると判断し
(ステップ203)、その旨をレーン属性判定部28に
出力する。例えば、図5(B)では、領域(2)に対応
するレーンが自車の走行レーンであると判断される。
【0053】また、差異εが所定値以上である場合に
は、ステップ202で否定判断が行われ、走行レーン判
定部26は、この着目領域を自車の走行レーンではない
と判断し(ステップ204)、その旨をレーン属性判定
部28に出力する。図5に示す例では、領域(1)また
は領域(3)が自車の走行レーンではないと判断され
る。
【0054】また、区画線検知部18は、画像処理基本
部12から出力される画像データとテンプレートDB2
4に格納されている区画線テンプレートに基づいて、道
路上に描画された区画線を検知する所定の区画線検知処
理を行う(ステップ108)。
【0055】図6は、ステップ108に示した区画線検
知処理の詳細な手順を示す流れ図である。区画線検知部
18は、画像処理基本部12から出力される画像データ
に対して、輝度を2値化する処理を行う(ステップ30
0)。次に区画線検知部18は、テンプレートDB24
に格納されている複数の区画線テンプレートの中からい
ずれか一の区画線テンプレートを読み出して(ステップ
301)、この区画線テンプレートと2値化処理後の画
像データを照合する処理を行い(ステップ302)、画
像データ中に区画線テンプレートと一致する部分がある
か否かを判定する(ステップ303)。
【0056】一致する部分が存在する場合には、ステッ
プ303で肯定判断が行われ、区画線検知部18は、区
画線の内容を特定する(ステップ304)。例えば、進
路情報としての矢印や横断歩道などの区画線が画像中に
存在する場合に、これらが検出されてその内容が特定さ
れる。
【0057】区画線の内容が特定され、あるいは、画像
データ中に区画線テンプレートと一致する部分が存在せ
ず、上述したステップ303において否定判断が行われ
た場合に、区画線検知部18は、まだ照合処理の対象と
されていない(未照合の)区画線テンプレートがあるか
否かを判定する(ステップ305)。未照合の区画線テ
ンプレートがある場合には、ステップ305で肯定判断
が行われ、区画線検知部18は、上述したステップ30
1に戻り、まだ照合処理の対象とされていない区画線テ
ンプレートの中からいずれか一の区画線テンプレートを
読み出し、以降の処理を行う。
【0058】また、未照合の区画線テンプレートがない
場合には、ステップ305で否定判断が行われ、区画線
検知部18は、区画線情報(区画線の照合結果)をレー
ン属性判定部28に向けて出力し(ステップ306)、
一連の処理を終了する。走行レーンであるか否かの判定
結果と、区画線の検知結果が得られると、レーン属性判
定部28は、これらの情報を着目領域に関連付けて(ス
テップ109)、この着目領域にレーン番号を付加する
(ステップ110)。例えば、自車の進行方向に対して
左側に存在するレーンに対応する領域から順に着目され
るものとすると、図5に示す例においては、領域(1)
に「第1レーン」、領域(2)に「第2レーン」、領域
(3)に「第3レーン」というようにレーン番号が付加
される。
【0059】次に、走行レーン判定部26は、まだ着目
されていない領域(未着目の領域)があるか否かを判定
する(ステップ111)。未着目の領域が存在する場合
には、ステップ111で肯定判断が行われ、この場合に
は上述したステップ106に戻り、以降の処理が繰り返
される。
【0060】未着目の領域が存在せずにステップ111
で否定判断が行われた場合、あるいは、上述したステッ
プ104において、白線が存在せずに否定判断が行われ
た場合に、レーン属性判定部28は、走行レーン等の検
知結果をナビゲーション装置2に向けて出力する(ステ
ップ112)。
【0061】図7は、レーン属性判定部28から出力さ
れる検知結果の具体例を示す図である。検知結果として
は、例えば、画像処理基本部12から出力される画像デ
ータの他に、図7に示す「レーン情報」と「詳細情報」
が出力される。レーン情報には、自車が現在走行してい
る道路が何レーンから構成されているかを示す「レーン
数」や、自車の走行レーンがいずれのレーンであるかを
示す「走行レーン」などが含まれている。
【0062】また、詳細情報には、各レーン(第1レー
ン〜第3レーン)毎の「進路情報」や、各レーンの「先
の状況」(例えば、横断歩道が存在する等)、道路の
「制限速度」、標識に関する情報等を含む「その他情
報」(例えば、駐車禁止等)、「障害物」の有無、など
が含まれている。
【0063】なお、ステップ104において否定判断が
行われた場合においては、検知結果として、画像データ
と、道路標識および障害物に関する情報が出力されるも
のとする。 (2)ナビゲーション装置2の動作 次に、走行レーン検知装置1による走行レーンの検知結
果に基づいて進路案内を行う際のナビゲーション装置2
の動作内容について説明する。
【0064】図8は、進路案内を行う際のナビゲーショ
ン装置2の動作手順を示す流れ図である。進路案内部6
8は、所定の時間間隔毎に走行レーン検知装置1から出
力される検知結果を取得し、この検知結果を内部メモリ
(図示せず)に保存する(ステップ400)。
【0065】次に進路案内部68は、自車位置から所定
距離以内に交差点が存在するか否かを判定する(ステッ
プ401)。所定距離以内に交差点が存在しない場合に
は、ステップ401で否定判断が行われ、この場合には
上述したステップ400に戻り、以降の処理が繰り返さ
れる。
【0066】自車位置から所定距離以内に交差点が存在
する場合には、ステップ401で肯定判断が行われ、進
路案内部68は、この交差点において予定されている自
車の進路(予定進路)を抽出する(ステップ402)。
次に、進路案内部68は、内部メモリに保存された自車
の走行レーンの履歴を調べ、走行レーンの履歴が所定回
数以上連続して同じ内容となっているか否かを判定する
(ステップ403)。
【0067】走行レーンの履歴が所定回数以上連続して
同じ内容となっている場合には、ステップ403で肯定
判断が行われ、次に進路案内部68は、内部メモリに保
存されたレーン属性の履歴を調べ、レーン属性の履歴が
所定回数以上連続して同じ内容となっているか否かを判
定する(ステップ404)。
【0068】レーン属性の履歴が所定回数以上連続して
同じ内容となっている場合には、ステップ404で肯定
判断が行われ、進路案内部68は、走行レーンに対応す
る進路情報と、自車の予定進路とが一致しているか否か
を判定する(ステップ405)。
【0069】走行レーンに対応する進路情報と自車の予
定進路とが一致している場合には、ステップ405で肯
定判断が行われ、進路案内部68は、進路案内を作成す
る際の条件として、レーン変更の案内を「無し」に設定
する(ステップ406)。また、走行レーンに対応する
進路情報と自車の予定進路とが一致していない場合に
は、ステップ405で否定判断が行われ、進路案内部6
8は、進路案内を作成する際の条件として、レーン変更
の案内を「有り」に設定する(ステップ407)。
【0070】レーン変更の案内の有無を設定すると、進
路案内部68は、この設定に基づいた内容を有する案内
画像および案内音声を生成し、出力する(ステップ40
8)。具体的には、上述した図7に示したような検知結
果の内容を示す文字等を含んだ案内画像が表示されると
ともに、自車の走行レーンを考慮した案内音声が出力さ
れる。案内音声の具体例については後述する。その後、
上述したステップ400に戻り、以降の処理が繰り返さ
れる。
【0071】また、レーン属性の履歴が所定回数以上連
続して同じ内容となっていない場合には、上述したステ
ップ404で否定判断が行われ、この場合に進路案内部
68は、地図バッファ60に格納された地図データを調
べ、自車の走行中の道路に対応するレーン属性が含まれ
ているか否かを判定する(ステップ409)。
【0072】地図データにレーン属性が含まれている場
合には、ステップ409で肯定判断が行われ、進路案内
部68は、このレーン属性を地図バッファ60から読み
出し(ステップ410)、読み出したレーン属性を用い
て、走行レーンの進路情報と自車の予定進路とが一致し
ているか否かの判定(ステップ405に示した処理)以
降の処理を行う。
【0073】また、走行レーンの履歴が所定回数以上連
続して同じ内容となっていない場合(ステップ403で
否定判断)、あるいは地図データにレーン属性が含まれ
ていない場合(ステップ409で否定判断)には、進路
案内部68は、上述したステップ407に進み、レーン
変更の案内を「有り」に設定し、以降の処理を行う。
【0074】図9は、案内音声の具体例を示す図であ
る。例えば、第1〜第3レーンの3レーンにより構成さ
れた道路(第1レーンが最も左側)を自車が走行してい
る場合を想定する。また、第1〜第3レーンには、それ
ぞれ「左・直進」、「直進」、「右」という進路が対応
付けられているものとする。
【0075】自車の走行レーンが「第1レーン」である
場合を考える。自車の予定進路が「直進」または「左
折」の場合には、レーン変更を行う必要がないため、
「次の交差点を直進(または左折)です。」というよう
に、レーン変更の案内を含まない内容の案内音声が出力
される。これに対して、自車の予定進路が「右折」であ
る場合には、走行レーンを第1レーンから第3レーンに
変更する必要があるため、「次に交差点を右折です。2
つ右のレーンへレーン変更をしてください。」というよ
うに、レーン変更の案内を含む内容の案内音声が出力さ
れる。
【0076】同様に、自車の走行レーンが「第2レー
ン」である場合を考えると、予定進路が「直進」の場合
にはレーン変更の案内を含まない案内音声が出力され、
予定進路が「左折」または「右折」の場合にはレーン変
更の案内を含む案内音声が出力される。また、自車の走
行レーンが「第3レーン」である場合も同様であり、予
定進路が「右折」の場合にはレーン変更の案内を含まな
い案内音声、予定進路が「左折」または「直進」の場合
にはレーン変更の案内を含む案内音声がそれぞれ出力さ
れる。
【0077】なお、上述した具体例では、レーン変更の
案内が必要ない場合には、予定進路に関する案内だけを
行っていたが、レーン変更の必要がない旨を積極的に知
らせる内容の案内音声(例えば「次の交差点を直進で
す。現在のレーンで大丈夫です。」等)を出力するよう
にしてもよい。
【0078】このように、本実施形態の車載システムで
は、走行レーン検知装置1により車両の走行レーンや走
行レーンの属性を検知し、これらの情報に基づいて、ナ
ビゲーション装置2により、走行レーンの属性を考慮し
た進路案内を行っているため、誘導経路(走行経路)に
沿って走行する際に、自車の現在の走行レーンに応じて
無駄のない適切な進路案内を行うことができる。
【0079】特に、走行レーン検知装置1内のカメラ1
0により実際に撮影された画像に基づいて走行レーン等
を判定しているため、道路を構成するレーン数の増減等
の道路環境が改変した場合にもこれにリアルタイムに対
応することができるという利点がある。これにより、ナ
ビゲーション装置2内のDVD51に記録されている地
図データ中にレーン毎の情報が含まれていない場合や、
含まれているもののその内容が古く、道路環境の改変に
対応していないような場合にも、実際の道路状態に対応
した的確な進路案内を行うことができる。
【0080】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、
走行レーンの属性を考慮することにより、無駄のない適
切な進路案内を行うようにしていたが、運転者が誤った
走行レーンを選択して交差点に差し掛かった場合に、次
善の進路を案内することもできる。
【0081】例えば、次の交差点において、誘導経路に
したがった自車の予定進路が「直進」となっているが、
誤って進路が「右」に設定されているレーンを走行した
まま交差点に差し掛かり、その時点での進路変更が難し
い場合を想定する。この場合に、ナビゲーション装置2
内の進路案内部68は、「このレーンは間違っていま
す。今からのレーン変更はできませんので、次の交差点
で右折してください。ナビゲーションはリルート(誘導
経路の再探索)します。」といった内容の案内音声を出
力する。これにより利用者は、走行レーンを誤った場合
でも次善の経路としてどのレーンを走行すればよいかを
容易に知ることができ、従来のナビゲーション装置にお
ける進路案内のように、案内される走行レーンと自車が
実際に走行している走行レーンとが相違することによる
違和感を感じることがない。
【0082】また、上述した実施形態では、走行レーン
検知装置1から出力される検知結果をナビゲーション2
における経路誘導に反映させるようにしていたが、走行
レーン検知装置1による検知結果の内容自体を他の車載
用装置(例えば、オーディオ装置や車両用コンピュータ
等)を利用して案内するようにしてもよい。
【0083】図10は、走行レーン検知装置1による検
知結果を各種の車載用装置を利用して案内する変形例の
構成を示す図である。一例として、オーディオ装置を利
用する場合の構成が示されている。図10に示すオーデ
ィオ装置3は、CD(コンパクトディスク)やMD(ミ
ニディスク)等に記録された音楽の再生や、ラジオ放送
やテレビジョン放送等の受信などを行うものであり、オ
ーディオ処理部90、画像出力部92、ディスプレイ装
置94、音声出力部96、スピーカ98を含んで構成さ
れている。
【0084】オーディオ処理部90は、オーディオ装置
3の全体動作を制御する。画像出力部92は、オーディ
オ処理部90による制御にしたがって、CD等の再生中
における状態表示やテレビジョン放送の表示などを行う
ための画像信号を生成し、ディスプレイ装置94に出力
する。ディスプレイ装置94は、画像出力部92から出
力される画像信号に基づいて各種の画像を表示する。音
声出力部96は、オーディオ処理部90による制御にし
たがって、オーディオ音等の音声を出力するための音声
信号を生成し、スピーカ98に出力する。スピーカ98
は、音声出力部96から出力される音声信号に基づいて
音声出力を行う。
【0085】このような構成を有するオーディオ装置3
を利用し、走行レーン検知装置1による検知結果を案内
することができる。具体的には、走行レーン検知装置1
による検知結果がオーディオ装置3内のオーディオ部9
0に入力され、検知結果を表示するための画像信号が画
像生成部92により生成されるとともに、検知結果を音
声により案内するための音声信号が音声出力部96によ
り生成される。これにより、ディスプレイ装置94の画
面上に所定の案内画像が表示され、スピーカ98からは
所定の案内音声が出力される。
【0086】図11は、車載用装置を利用した変形例に
おける案内画像の表示例を示す図である。上述した図7
に示したような検知結果に基づいて、ディスプレイ装置
94の画面上に図11に示すような案内画像が表示され
る。具体的には、自車の走行レーンや他のレーンの検知
結果が矢印画像により表され、走行レーン(図11では
第2レーン)に対応した矢印画像については、他の矢印
と異なる表示色による強調表示が行われる。また、区画
線や制限速度などの詳細情報については、画面下側にそ
の内容を示す文字が表示される。なお、カメラ10によ
り撮影された画像をこの案内画像に含ませるようにして
もよい。また、このような案内画像とともに、自車の走
行レーン等を案内する案内音声(例えば、「走行中のレ
ーンは、「直進」です」等)が出力される。これらの案
内画像および案内音声により、自車の走行レーンに関す
る情報を容易に知ることができる。
【0087】また、画像生成部、音声生成部、ディスプ
レイ装置、音声出力部などの構成を走行レーン検知装置
に備えておき、ナビゲーション装置やその他の車載用装
置等を利用せずに、走行レーン検知装置を単体で用いて
走行レーンに関する案内を行うようにしてもよい。ある
いは、走行レーン検知装置において、画像データや音声
データを生成する処理を行い、他装置に備わったディス
プレイ装置やスピーカを利用して、案内画像の表示や案
内音声の出力を行うようにしてもよい。
【0088】また、上述した実施形態では、道路上に描
かれている白線を検知することにより、自車の走行レー
ンやその周辺のレーンを判定していたが、カメラ10に
より撮影される画像に基づいて、道路沿いに設置されて
いるガードレールや中央分離帯などを検知し、これらを
考慮してレーン判定を行うようにしてもよい。例えば、
レーンの左側にガードレールが検知された場合には、そ
のレーンは最も左側にあるレーンであることが判断でき
る。同様に、レーンの右側に中央分離帯が検知された場
合には、そのレーンは最も右側にあるレーンであること
が判断できる。
【0089】また、上述した実施形態において、区画線
検知部18によって区画線の検知処理を行う際に、区画
線テンプレートの形状を補正したり、撮像された画像デ
ータの不要部分をマスクしたりして、区画線検知を行う
際の区画線の認識精度を向上させるようにしてもよい。
【0090】図12は、区画線検知を行う際の区画線の
認識精度を向上させた区画線検知部18の詳細構成を示
す図である。図12に示すように、区画線検知部18
は、補正変数作成部100、区画線テンプレート作成部
102、マスクデータ作成部104、区画線認識部10
6を含んで構成されている。
【0091】補正変数作成部100は、画像処理基本部
12から出力される画像データと、カメラ10の設置状
態に応じて予め決まる所定のカメラパラメータとに基づ
いて、区画線テンプレートの形状を補正する際に用いる
所定の補正変数を作成する。この補正変数とは、区画線
テンプレートの形状を変形するために必要な所定のパラ
メータであり、本実施形態では最も計算量が少なくなる
ように直線補間による変形処理を行う際のパラメータの
値が決定される。
【0092】区画線テンプレート作成部102は、補正
変数作成部100によって作成される補正変数を用いる
ことにより、テンプレートDB24から読み出した区画
線テンプレートの形状を変形する。マスクデータ作成部
104は、区画線テンプレート作成部102によって変
形された区画線テンプレートに基づいて、所定のマスク
データを作成する。マスクデータの詳細内容については
後述する。区画線認識部106は、区画線テンプレート
作成部102によって作成される区画線テンプレート
と、マスクデータ作成部104によって作成されるマス
クデータとを用いて、画像処理基本部12から出力され
る画像データに対して所定の画像認識処理を行うことに
より区画線を検知する。
【0093】上述した区画線テンプレート作成部102
が区画線テンプレート作成手段に、マスクデータ作成部
104がマスクデータ作成手段に、区画線認識部106
が区画線認識手段にそれぞれ対応する。区画線検知部1
8はこのような構成を有しており、次にその動作内容に
ついて説明する。
【0094】図13は、図12に示した区画線検知部1
8による区画線検知処理の詳細な手順を示す流れ図であ
る。図13に示す一連の処理は、上述した図6のステッ
プ302〜304において行われる区画線テンプレート
の照合から区画線の内容特定までの各処理に対応する。
【0095】補正変数作成部100は、カメラ10によ
り撮影された画像の中から、検知対象となる区画線の存
在する可能性の高い領域に含まれる点Aを特定する(ス
テップ500)。例えば、右左折の矢印を検知対象とし
た場合には、画像処理基本部12から出力された画像デ
ータの中から、白色部分あるいは黄色部分を分離するた
めに高輝度領域を抽出する2値化処理が行われ、この高
輝度領域の先端部分の内部に適当な点A(Xa,Ya)
が特定される。
【0096】次に、補正変数作成部100は、このよう
にして設定した点A近傍の所定領域に対応する補正変数
を設定する(ステップ501)。図14は、カメラ10
による撮影によって得られた画像上の点と道路表面の実
空間上の点との対応関係を示す図である。図14におい
て、θ2はカメラ10の俯角を、hはカメラ10の道路
表面からの設置高さをそれぞれ示している。これらのθ
2、hとカメラ10の焦点距離fカメラパラメータであ
り、カメラ10の設置状態に応じて予め設定されてい
る。図14に示すように、カメラ10により撮影される
画像上の点P(x,y)と、道路上の実空間上の点R
(X,Y)とが1対1に対応しており、一方の点Pの位
置が特定されたときにこれに対応する他方の点Rの位置
を計算により求めることができ、反対に、他方の点Rの
位置が特定されたときにこれに対応する一方の点Pの位
置を計算により求めることもできる。
【0097】例えば、点Pの座標x,yが既知のときに
点Rの座標X,Yは、カメラパラメータθ2、f、hを
用いると、以下の式で計算することができる。
【0098】
【数1】
【0099】図15は、区画線テンプレートの形状を変
形するために必要な補正変数の作成方法を示す図であ
る。補正変数作成部100は、上述した(1)式および
(2)式を用いて、カメラ10による撮影によって得ら
れた画像上の点A(xa,ya)に対応する道路表面の
実空間上の点RA(Xra,Yra)を座標を計算す
る。また、補正変数作成部100は、この点RAを中心
とした所定の大きさの矩形領域を設定し、この矩形領域
の4つ頂点RA1〜RA4のそれぞれの座標を計算す
る。この矩形領域は、実際の区画線テンプレートを囲む
最小矩形に対応しており、幅a×高さbの大きさを有し
ている。例えば、右折レーンを示す区画線(右折用の矢
印)を検知するために用いられる区画線テンプレートと
しては、矢印の先端部分(図15(B)においてハッチ
ングが付された部分)が用いられており、この先端部分
が含まれるような矩形領域の4つの頂点RA1〜RA4
が求められる。次に、補正変数作成部100は、4つの
頂点RA1〜RA4に対応する撮影画像上の4点A1〜
A4の座標を計算する。
【0100】このようにして実空間上の4点RA1〜R
A4のそれぞれに対応する撮影画像上の4点A1〜A4
が計算により求まると、4点RA1〜RA4を頂点とす
る矩形内の各点に対応する撮影画像上の各点の座標は簡
単な線形補間によって計算することが可能になり、補正
変数作成部100は、この線形補間計算を行うために必
要な補正変数を計算により設定する。
【0101】次に、区画線テンプレート作成部102
は、補正変数作成部100によって設定された補正変数
を用いて、テンプレートDB24から読み出された区画
線テンプレートの形状を変形する(ステップ502)。
図16は、区画線テンプレートの形状を変形する処理の
内容を示す図である。例えば、右折レーンを示す区画線
に対応する区画線テンプレートの形状を変形する際の処
理内容が示されている。上述したように、右折レーン用
の区画線としては、矢印の先端部分(三角形の部分)に
よって構成される区画線テンプレートが用いられてい
る。図16(A)に示す形状を有する区画線テンプレー
ト200が、簡単な線形補間処理によって、図16
(B)に示す形状を有する区画線テンプレート200a
に変形される。
【0102】また、マスクデータ作成部104は、変形
後の区画線テンプレートに対応してマスクデータを作成
する(ステップ503)。図17は、マスクデータを作
成する処理の内容を示す図である。マスクデータ作成部
104は、図16(B)に示した変形後の区画線テンプ
レート200aを含む所定範囲の矩形領域210を設定
するとともに、この区画線テンプレート200aの形状
に対応して、矩形領域210内であって区画線テンプレ
ート200aの右下側または左下側に存在する領域に含
まれる区画線を検知処理の対象から除外するためのマス
クデータを作成する。例えば、図16(A)に示すよう
に右折レーン用の区画線テンプレートを考えた場合に
は、図17(A)に示すように、変形後の区画線テンプ
レート200aの左下側に存在する領域220が特定さ
れ、この領域に対応するマスクデータが作成される。一
方、左折レーン用の区画線テンプレートを考えた場合に
は、図17(B)に示すように、変形後の区画線テンプ
レート202の右下側に存在する領域222が特定さ
れ、この領域に対応するマスクデータが作成される。
【0103】区画線認識部106は、区画線テンプレー
ト作成部102によって変形された区画線テンプレート
と、マスクデータ作成部104によって作成されたマス
クデータを用いて、画像処理基本部12から出力された
画像データに対して区画線認識処理を実行する(ステッ
プ504)。この認識処理では、画像データと区画線テ
ンプレートとの間の正規化された相関値が計算され、最
も相関値が大きな区画線テンプレートが選択されるが、
マスクデータで特定される領域はこの相関値計算の対象
から除外される。
【0104】このように、変形された区画線テンプレー
トとマスクデータとを用いて区画線認識を行うことによ
り、カメラ10によって実際に撮影された画像に含まれ
る区画線の形状を正確に認識して区画線の検知を行うこ
とが可能になり、検知精度を向上させることができる。
特に、道路表面に描かれた実際の区画線の形状が撮影画
像上ではどのように変形するかは、カメラ10の設置状
態に応じて設定されるカメラパラメータ(俯角、焦点距
離、設置高さ)によって決まるため、これらの値に基づ
いて区画線テンプレートの作成を行うことにより、区画
線検知の精度をさらに高めることができる。また、道路
表面の実空間上に描かれた区画線をカメラ10で撮影し
たときに撮影画像上においてこの区画線の形状が変形す
る状態を再現する補正変数を用いて区画線テンプレート
を作成することにより、区画線検知の精度をさらに高め
ることができる。
【0105】また、区画線テンプレートの形状が含まれ
る所定領域の一部を認識処理の対象から除外するマスク
データを用いることにより、変形後の区画線テンプレー
トの形状を含む矩形領域全体を用いて区画線の検知を行
った場合であっても、変形後の区画線テンプレートに付
随する不要部分(矢印の先端部分から直線部分に向かっ
て延びる区画線の一部)によって検知精度が悪化するこ
とを防止することができる。
【0106】なお、上述した変形例では、走行レーンの
進行方向を示す区画線を例に挙げて説明を行っていた
が、他の区画線(例えば、制限速度を示す数字からなる
区画線など)を検知する場合にも、上述した手法と同様
にして区画線の認識精度を向上させることができる。
【0107】
【発明の効果】上述したように、本発明の走行レーン検
知装置によれば、車両に設置されたカメラによって撮影
された画像に基づいて、車両の走行レーンが判定される
とともに、走行レーンの属性、すなわち走行レーンに関
する情報が判定されるので、走行レーンの内容を容易に
知ることができる。
【0108】また、本発明のナビゲーション装置によれ
ば、走行レーン検知装置によって判定された走行レーン
の属性を考慮しているので、走行経路に沿って走行する
際に、自車の現在の走行レーンに応じた無駄のない適切
な進路案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車載システムの全体構成を示す図
である。
【図2】ナビゲーション装置の詳細構成を示す図であ
る。
【図3】走行レーン検知装置の動作手順を示す流れ図で
ある。
【図4】ステップ107に示した走行レーン判定処理の
詳細な手順を示す流れ図である。
【図5】走行レーン判定処理の内容を概略的に示す図で
ある。
【図6】ステップ108に示した区画線検知処理の詳細
な手順を示す流れ図である。
【図7】レーン属性判定部から出力される検知結果の具
体例を示す図である。
【図8】進路案内を行う際のナビゲーション装置の動作
手順を示す流れ図である。
【図9】案内音声の具体例を示す図である。
【図10】走行レーン検知装置による検知結果を各種の
車載用装置を利用して案内する変形例の構成を示す図で
ある。
【図11】車載用装置を利用した変形例における案内画
像の表示例を示す図である。
【図12】区画線検知を行う際の区画線の認識精度を向
上させた区画線検知部の詳細構成を示す図である。
【図13】図12に示した区画線検知部による区画線検
知処理の詳細な手順を示す流れ図である。
【図14】カメラによる撮影によって得られた画像上の
点と道路表面の実空間上の点との対応関係を示す図であ
る。
【図15】区画線テンプレートの形状を変形するために
必要な補正変数の作成方法を示す図である。
【図16】区画線テンプレートの形状を変形する処理の
内容を示す図である。
【図17】マスクデータを作成する処理の内容を示す図
である。
【符号の説明】
1 走行レーン検知装置 2 ナビゲーション装置 10 カメラ 12 画像処理基本部 16 白線検知部 18 区画線検知部 20 道路標識検知部 22 障害物検知部 24 テンプレートデータベース(DB) 26 走行レーン判定部 28 レーン属性判定部 50 ナビゲーションコントローラ 55 ディスプレイ装置 56 オーディオ部 68 進路案内部 72 経路探索処理部 80 画像合成部 100 補正変数作成部 102 区画線テンプレート作成部 104 マスクデータ作成部 106 区画線認識部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB02 HB22 HC08 HC15 HC31 HD03 HD07 HD16 HD26 HD30 2F029 AA02 AB01 AB07 AC02 AC14 AC18 5H180 AA01 BB13 CC04 CC24 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設置されたカメラと、 前記カメラによって撮影された画像に基づいて、前記車
    両の走行レーンを判定する走行レーン判定手段と、 前記カメラによって撮影された画像に基づいて、前記走
    行レーンの属性を判定するレーン属性判定手段と、 を備えることを特徴とする走行レーン検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記カメラによって撮影された画像に基づいて、道路上
    の白線を検知する白線検知手段をさらに備え、 前記走行レーン判定手段は、前記白線検知手段の検知結
    果に基づいて前記走行レーンを判定することを特徴とす
    る走行レーン検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記カメラによって撮影された画像に基づいて、道路上
    の区画線を検知する区画線検知手段、および道路標識を
    検知する道路標識検知手段の少なくとも一方をさらに備
    え、 前記レーン属性判定手段は、前記区画線検知手段および
    前記道路標識検知手段の少なくとも一方の検知結果に基
    づいて前記走行レーンの属性の判定を行うことを特徴と
    する走行レーン検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の走行レ
    ーン検知装置によって判定された前記走行レーンの属性
    を用いて所定の動作を行うナビゲーション装置であっ
    て、 出発地と目的地との間を結ぶ所定の走行経路を探索する
    経路探索手段と、 前記経路探索手段によって設定された前記走行経路に沿
    って走行する際に、前記走行レーンの属性を考慮した案
    内を行う案内手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記案内手段は、進行方向前方に位置する交差点に着目
    し、前記交差点による右左折情報と前記走行レーンに対
    応する進路情報とを組み合わることにより、前記案内の
    内容を設定することを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の走行レ
    ーン検知装置によって判定された前記走行レーンの属性
    を用いて所定の動作を行うナビゲーション装置であっ
    て、 走行中の車両位置を検出する車両位置検出手段と、 前記走行レーンの属性に道路のレーン数が含まれている
    場合に、このレーン数を考慮して、前記車両位置検出手
    段によって検出された前記車両位置を地図の道路上の位
    置に一致させるマップマッチング処理を行うマップマッ
    チング処理手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記区画線検知手段は、 検知対象となる前記区画線の形状が第1の区画線テンプ
    レートとして格納されたテンプレートデーターベースか
    らこの第1の区画線テンプレートを読み出して、前記カ
    メラの設置状態に応じて変形することにより、検知処理
    に用いる第2の区画線テンプレートを作成する区画線テ
    ンプレート作成手段と、 前記区画線テンプレート作成手段によって作成された前
    記第2の区画線テンプレートを用いて、前記カメラによ
    って撮影された画像に含まれる前記区画線の認識を行う
    区画線認識手段と、 を備えることを特徴とする走行レーン検知装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記区画線テンプレート作成手段は、前記カメラの設置
    状態に応じて予め決まる前記カメラの俯角、焦点距離、
    道路からの設置高さを用いて前記第2の区画線テンプレ
    ートの作成を行うことを特徴とする走行レーン検知装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 前記区画線テンプレート作成手段は、道路表面の実空間
    上に描かれた区画線を前記カメラで撮影したときに撮影
    画像上においてこの区画線の形状が変形する状態を再現
    する補正変数を用いて、前記テンプレートデータベース
    から読み出した前記第1の区画線テンプレートの形状を
    変形して前記第2の区画線テンプレートを作成すること
    を特徴とする走行レーン検知装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかにおいて、 前記区画線検知手段は、前記第2の区画線テンプレート
    の形状が含まれる所定領域の一部を前記区画線認識手段
    による認識処理の対象から除外するマスクデータを作成
    するマスクデータ作成手段をさらに備え、 前記区画線認識手段は、前記第2の区画線テンプレート
    と前記マスクデータとを用いて前記区画線の認識を行う
    ことを特徴とする走行レーン検知装置。
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