JP2002317782A - オイルフリースクリュ圧縮機 - Google Patents
オイルフリースクリュ圧縮機Info
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- JP2002317782A JP2002317782A JP2001125925A JP2001125925A JP2002317782A JP 2002317782 A JP2002317782 A JP 2002317782A JP 2001125925 A JP2001125925 A JP 2001125925A JP 2001125925 A JP2001125925 A JP 2001125925A JP 2002317782 A JP2002317782 A JP 2002317782A
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- JP
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- oil
- branch point
- flow path
- screw compressor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油ポンプの容量を大きくせず、バランスピス
トンに適正圧の油を供給し、軸受・シール部に適正量の
油を供給するオイルフリースクリュ圧縮機を提供する。 【解決手段】 吸込み側ロータ軸端部に形成された柱状
空間部17内に、上記ロータ軸端部と一体的、かつ摺動
可能に設けられたバランスピストン18と、油タンク2
1から油ポンプ22を経て延びる油流路23における分
岐点24から延び、柱状空間部17に通じ、バランスピ
ストン18に対して吸込み側から吐出側に向かう方向の
背圧を生じる圧油を柱状空間部17に供給する反スラス
ト力発生用油流路部23Aと、油流路23の分岐点24
の下流側で分岐し、軸受・軸封部16S,16Dの各々
にオリフィス25を介して通じる潤滑・シール用油流路
部23Bとを備えたオイルフリースクリュ圧縮機1にお
いて、分岐点24と潤滑・シール用油流路部23Aの分
岐点との間に流量制御手段2を設けた。
トンに適正圧の油を供給し、軸受・シール部に適正量の
油を供給するオイルフリースクリュ圧縮機を提供する。 【解決手段】 吸込み側ロータ軸端部に形成された柱状
空間部17内に、上記ロータ軸端部と一体的、かつ摺動
可能に設けられたバランスピストン18と、油タンク2
1から油ポンプ22を経て延びる油流路23における分
岐点24から延び、柱状空間部17に通じ、バランスピ
ストン18に対して吸込み側から吐出側に向かう方向の
背圧を生じる圧油を柱状空間部17に供給する反スラス
ト力発生用油流路部23Aと、油流路23の分岐点24
の下流側で分岐し、軸受・軸封部16S,16Dの各々
にオリフィス25を介して通じる潤滑・シール用油流路
部23Bとを備えたオイルフリースクリュ圧縮機1にお
いて、分岐点24と潤滑・シール用油流路部23Aの分
岐点との間に流量制御手段2を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリュロータに
対して吸込み側から吐出側に向かう方向の力を作用させ
るバランスピストンを備えたオイルフリースクリュ圧縮
機に関するものである。
対して吸込み側から吐出側に向かう方向の力を作用させ
るバランスピストンを備えたオイルフリースクリュ圧縮
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すオイルフリースクリュ
圧縮機10が公知である。このオイルフリースクリュ圧
縮機10のケーシング11は、一方に吸込口12を有す
るとともに、他方に吐出口13を有し、その内部には、
回転可能に互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ14
(図面上、雌側と雄側の内の一方のみが表れ、他方は表
れていない。)が収容されている。スクリュロータ14
の両側にはロータ軸15S,15Dが延びており、それ
ぞれ軸受16S,16Dにより支持されている。また、
吸込み側のロータ軸端部には、柱状空間部17が形成さ
れ、この柱状空間部17内に、上記ロータ軸端部と一体
的、かつ摺動可能にバランスピストン18が設けられて
いる。なお、雌側および雄側の軸受16S,16Dのそ
れぞれの箇所には、これらに隣接して図示しない軸封手
段が配設されている。
圧縮機10が公知である。このオイルフリースクリュ圧
縮機10のケーシング11は、一方に吸込口12を有す
るとともに、他方に吐出口13を有し、その内部には、
回転可能に互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータ14
(図面上、雌側と雄側の内の一方のみが表れ、他方は表
れていない。)が収容されている。スクリュロータ14
の両側にはロータ軸15S,15Dが延びており、それ
ぞれ軸受16S,16Dにより支持されている。また、
吸込み側のロータ軸端部には、柱状空間部17が形成さ
れ、この柱状空間部17内に、上記ロータ軸端部と一体
的、かつ摺動可能にバランスピストン18が設けられて
いる。なお、雌側および雄側の軸受16S,16Dのそ
れぞれの箇所には、これらに隣接して図示しない軸封手
段が配設されている。
【0003】一方、油タンク21から油ポンプ22を経
て油流路23が延びており、油ポンプ22の二次側にて
油流路23から分岐流路が延びている。即ち、この二次
側の分岐点24から、柱状空間部17に通じ、バランス
ピストン18に対して吸込み側から吐出側に向かう方向
の背圧を生じる圧油を柱状空間部17に供給する反スラ
スト力発生用油流路部23Aが延びている。さらに、こ
の分岐点24の下流側にて、油流路23は、ケーシング
11内の雌側および雄側の軸受16S,16Dおよび上
記軸封手段にオリフィス25を介して通じる4本の潤滑
・シール用油流路部23Bに分岐している。ただし、図
面上、雌側と雄側の内の一方のみが表れ、2本の潤滑・
シール用油流路部23Bのみが示されている。軸受16
Sに供給した油および柱状空間部17から漏れ出た油は
油戻し流路26Aにより、また軸受16Dに供給した油
は油戻し流路26Bにより油タンク21に戻される。
て油流路23が延びており、油ポンプ22の二次側にて
油流路23から分岐流路が延びている。即ち、この二次
側の分岐点24から、柱状空間部17に通じ、バランス
ピストン18に対して吸込み側から吐出側に向かう方向
の背圧を生じる圧油を柱状空間部17に供給する反スラ
スト力発生用油流路部23Aが延びている。さらに、こ
の分岐点24の下流側にて、油流路23は、ケーシング
11内の雌側および雄側の軸受16S,16Dおよび上
記軸封手段にオリフィス25を介して通じる4本の潤滑
・シール用油流路部23Bに分岐している。ただし、図
面上、雌側と雄側の内の一方のみが表れ、2本の潤滑・
シール用油流路部23Bのみが示されている。軸受16
Sに供給した油および柱状空間部17から漏れ出た油は
油戻し流路26Aにより、また軸受16Dに供給した油
は油戻し流路26Bにより油タンク21に戻される。
【0004】そして、この圧縮機の作動中は、矢印Xで
示すように高圧の吐出側から低圧の吸込側に向かう方向
のスラスト力がスクリュロータ14に作用し、さらにこ
のスラスト力がロータ軸15S,15Dを介して軸受1
6S,16Dに作用する。このスラスト力に対する対策
が何等ない場合、軸受16S,16Dにはこのスラスト
力による過大な負担が掛かり、それらの耐久性を損なう
ことになる。このため、油ポンプ22により反スラスト
力発生用油流路部23Aを介して柱状空間部17に圧油
を送込み、バランスピストン18に背圧を作用させてい
る。これにより、ロータ軸16Sに矢印Yで示すように
吸込み側から吐出側に向かう方向の反スラスト力が作用
し、軸受16S,16Dに作用するスラスト力が打消さ
れ、軸受16S,16Dの負担が軽減される。
示すように高圧の吐出側から低圧の吸込側に向かう方向
のスラスト力がスクリュロータ14に作用し、さらにこ
のスラスト力がロータ軸15S,15Dを介して軸受1
6S,16Dに作用する。このスラスト力に対する対策
が何等ない場合、軸受16S,16Dにはこのスラスト
力による過大な負担が掛かり、それらの耐久性を損なう
ことになる。このため、油ポンプ22により反スラスト
力発生用油流路部23Aを介して柱状空間部17に圧油
を送込み、バランスピストン18に背圧を作用させてい
る。これにより、ロータ軸16Sに矢印Yで示すように
吸込み側から吐出側に向かう方向の反スラスト力が作用
し、軸受16S,16Dに作用するスラスト力が打消さ
れ、軸受16S,16Dの負担が軽減される。
【0005】ところで、上述したオイルフリースクリュ
圧縮機10では、軸受16S,16Dと柱状空間部17
に同じ圧力の油が油ポンプ22から供給されているが、
軸受16S,16Dがころがり軸受である場合には、潤
滑に必要な給油量は柱状空間部17に送込む油量に比し
て少なくてもよい。そして、油流路23からの給油量を
減少させる方法としては、油流路23に流量制御手段を
設ける方法と、油圧を下げる方法とがある一方、油反ス
ラスト力発生用油流路部23Aにおける油については、
バランスピストン18に背圧を作用させるために一定の
値以上の圧力を確保する必要がある。このため、軸受1
6S,16Dの手前の箇所にオリフィス25を設けて潤
滑・シール用油流路部23Bから軸受16S,16Dへ
の油量を減少させている。
圧縮機10では、軸受16S,16Dと柱状空間部17
に同じ圧力の油が油ポンプ22から供給されているが、
軸受16S,16Dがころがり軸受である場合には、潤
滑に必要な給油量は柱状空間部17に送込む油量に比し
て少なくてもよい。そして、油流路23からの給油量を
減少させる方法としては、油流路23に流量制御手段を
設ける方法と、油圧を下げる方法とがある一方、油反ス
ラスト力発生用油流路部23Aにおける油については、
バランスピストン18に背圧を作用させるために一定の
値以上の圧力を確保する必要がある。このため、軸受1
6S,16Dの手前の箇所にオリフィス25を設けて潤
滑・シール用油流路部23Bから軸受16S,16Dへ
の油量を減少させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオイル
フリースクリュ圧縮機10の場合、バランスピストン1
8に背圧を作用させるために確保する必要がある圧力と
軸受16S,16Dに供給する圧力との差圧をPBと
し、オリフィス25の径をDとすると、軸受16S,1
6Dに供給される油量Qは次式で表される。 Q=CD(PB)1/2 …(1) C:流量係数(オリフィス25について実際に測定して
定まる値)差圧PBは軸受寿命から決まり、油量Qは軸
受16S,16Dにおける必要油糧で、この値も決めら
れる故、(1)式よりオリフィス径Dが求められる。
フリースクリュ圧縮機10の場合、バランスピストン1
8に背圧を作用させるために確保する必要がある圧力と
軸受16S,16Dに供給する圧力との差圧をPBと
し、オリフィス25の径をDとすると、軸受16S,1
6Dに供給される油量Qは次式で表される。 Q=CD(PB)1/2 …(1) C:流量係数(オリフィス25について実際に測定して
定まる値)差圧PBは軸受寿命から決まり、油量Qは軸
受16S,16Dにおける必要油糧で、この値も決めら
れる故、(1)式よりオリフィス径Dが求められる。
【0007】しかしながら、(1)式により計算された
オリフィス径Dが小さいと、オリフィス24がごみ等に
より詰まりを起こすので、通常、オリフィス径Dは、経
験上、1.2mm以上とされる。このため、差圧PBが大
きい場合には、油量Qが必要油量以上となる。この結
果、油ポンプ22の必要な容量も大きくなり、所要動力
の増大に伴って性能が低下する等の問題が生じる。本発
明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされ
たもので、油ポンプの容量を大きくすることなく、バラ
ンスピストンに必要な圧力の油を供給しつつ、軸受・シ
ール部に適正量の油を供給することを可能としたオイル
フリースクリュ圧縮機を提供しようとするものである。
オリフィス径Dが小さいと、オリフィス24がごみ等に
より詰まりを起こすので、通常、オリフィス径Dは、経
験上、1.2mm以上とされる。このため、差圧PBが大
きい場合には、油量Qが必要油量以上となる。この結
果、油ポンプ22の必要な容量も大きくなり、所要動力
の増大に伴って性能が低下する等の問題が生じる。本発
明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされ
たもので、油ポンプの容量を大きくすることなく、バラ
ンスピストンに必要な圧力の油を供給しつつ、軸受・シ
ール部に適正量の油を供給することを可能としたオイル
フリースクリュ圧縮機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一方に吸込口を有し、他方に吐出口を有
するケーシング内に回転可能に収容された互いに噛合う
雌雄一対のスクリュロータの吸込み側のロータ軸端部に
形成された柱状空間部内に、上記ロータ軸端部と一体
的、かつ摺動可能に設けられたバランスピストンと、油
タンクから油ポンプを経て延びる油流路の上記油ポンプ
の二次側の分岐点から延び、上記柱状空間部に通じ、上
記バランスピストンに対して吸込み側から吐出側に向か
う方向の背圧を生じる圧油を上記柱状空間部に供給する
反スラスト力発生用油流路部と、上記油流路の上記分岐
点の下流側にて分岐し、上記ケーシング内の軸受・軸封
部の各々に流量制御手段を介して通じる潤滑・シール用
油流路部とを備えたオイルフリースクリュ圧縮機におい
て、上記油流路の上記分岐点と上記潤滑・シール用油流
路部の分岐点との間に流量制御手段を介在させて形成し
た。
に、本発明は、一方に吸込口を有し、他方に吐出口を有
するケーシング内に回転可能に収容された互いに噛合う
雌雄一対のスクリュロータの吸込み側のロータ軸端部に
形成された柱状空間部内に、上記ロータ軸端部と一体
的、かつ摺動可能に設けられたバランスピストンと、油
タンクから油ポンプを経て延びる油流路の上記油ポンプ
の二次側の分岐点から延び、上記柱状空間部に通じ、上
記バランスピストンに対して吸込み側から吐出側に向か
う方向の背圧を生じる圧油を上記柱状空間部に供給する
反スラスト力発生用油流路部と、上記油流路の上記分岐
点の下流側にて分岐し、上記ケーシング内の軸受・軸封
部の各々に流量制御手段を介して通じる潤滑・シール用
油流路部とを備えたオイルフリースクリュ圧縮機におい
て、上記油流路の上記分岐点と上記潤滑・シール用油流
路部の分岐点との間に流量制御手段を介在させて形成し
た。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。図1は、本発明に係るオイルフリ
ースクリュ圧縮機1を示し、図2に示すオイルフリース
クリュ圧縮機10と互いに共通する部分については、同
一番号を付して説明を省略する。このオイルフリースク
リュ圧縮機1では、油流路23における油ポンプ22の
二次側の分岐点24と潤滑・シール用油流路部23Aの
分岐点との間の部分に流量制御手段の一例であるオリフ
ィス2を介在させてあり、このオリフィス2を介して潤
滑・シール用油流路部23Bの各々に油を導くようして
ある。
したがって説明する。図1は、本発明に係るオイルフリ
ースクリュ圧縮機1を示し、図2に示すオイルフリース
クリュ圧縮機10と互いに共通する部分については、同
一番号を付して説明を省略する。このオイルフリースク
リュ圧縮機1では、油流路23における油ポンプ22の
二次側の分岐点24と潤滑・シール用油流路部23Aの
分岐点との間の部分に流量制御手段の一例であるオリフ
ィス2を介在させてあり、このオリフィス2を介して潤
滑・シール用油流路部23Bの各々に油を導くようして
ある。
【0010】通常、バランスピストン18の背圧に必要
な油の圧力は0.3MPa程度で、雌側および雄側の4ヵ
所の軸受16S,16Dのそれぞれに必要な油量は0.
5L/min程度である。そして、油圧が0.3MPaで油量
が0.5L/minとした場合、この両者に適合するオリフ
ィス径Dは0.8mmとなる。しかしながら、オリフィス
径Dは0.8mmでは、ごみ等による詰まりが発生し易
く、上述したように、オリフィス径Dとして、最低でも
1.2mmは必要である。そこで、オリフィス径Dを1.
2mmとすると、油の圧力が0.3MPaで、上記4ヵ所の
それぞれへの油量が1.2L/minとなり、雌雄一対のス
クリュロータ14についての4ヵ所の軸受給油部に対し
て合計で4.8L/minの油量となる。ところが、4ヵ所
の軸受給油部に必要な油量は、合計で2.0L/minであ
るので、必要以上に大きな容量の油ポンプが必要とな
り、この油ポンプを作動させるためのモータ動力も増大
することになる。
な油の圧力は0.3MPa程度で、雌側および雄側の4ヵ
所の軸受16S,16Dのそれぞれに必要な油量は0.
5L/min程度である。そして、油圧が0.3MPaで油量
が0.5L/minとした場合、この両者に適合するオリフ
ィス径Dは0.8mmとなる。しかしながら、オリフィス
径Dは0.8mmでは、ごみ等による詰まりが発生し易
く、上述したように、オリフィス径Dとして、最低でも
1.2mmは必要である。そこで、オリフィス径Dを1.
2mmとすると、油の圧力が0.3MPaで、上記4ヵ所の
それぞれへの油量が1.2L/minとなり、雌雄一対のス
クリュロータ14についての4ヵ所の軸受給油部に対し
て合計で4.8L/minの油量となる。ところが、4ヵ所
の軸受給油部に必要な油量は、合計で2.0L/minであ
るので、必要以上に大きな容量の油ポンプが必要とな
り、この油ポンプを作動させるためのモータ動力も増大
することになる。
【0011】これに対して、油量が0.5L/minでオリ
フィス径Dが最低必要な1.2mmである場合、油圧は
0.06MPaとなることに鑑み、本発明に係るオイルフ
リースクリュ圧縮機1では、油ポンプ22の出口部での
油圧をバランスピストン18に必要な0.3MPaとしつ
つ、オリフィス25を介して流れる油量2.0L/min
(=0.5L/min×4)としたときにオリフィス25の
出口部での油圧が0.06MPaにすると、オリフィス2
5の径Dは2.6mmとなる。換言すれば、オリフィス2
5の径Dは2.6mmとすれば、バランスピストン18に
対しては必要な油圧0.3MPaを確保しつつ、4ヵ所の
上記軸受給油部に対しては適正な油量0.5L/minが保
たれることになる。このように、オイルフリースクリュ
圧縮機1では、油ポンプ22の容量を大きくすることな
く、バランスピストンに必要な圧力の油を供給しつつ、
軸受・シール部に適正量の油が供給される。
フィス径Dが最低必要な1.2mmである場合、油圧は
0.06MPaとなることに鑑み、本発明に係るオイルフ
リースクリュ圧縮機1では、油ポンプ22の出口部での
油圧をバランスピストン18に必要な0.3MPaとしつ
つ、オリフィス25を介して流れる油量2.0L/min
(=0.5L/min×4)としたときにオリフィス25の
出口部での油圧が0.06MPaにすると、オリフィス2
5の径Dは2.6mmとなる。換言すれば、オリフィス2
5の径Dは2.6mmとすれば、バランスピストン18に
対しては必要な油圧0.3MPaを確保しつつ、4ヵ所の
上記軸受給油部に対しては適正な油量0.5L/minが保
たれることになる。このように、オイルフリースクリュ
圧縮機1では、油ポンプ22の容量を大きくすることな
く、バランスピストンに必要な圧力の油を供給しつつ、
軸受・シール部に適正量の油が供給される。
【0012】なお、オリフィス25を可変絞りタイプの
ものにしてもよく、流量制御手段としてオリフィス25
に代えて上流側(一次側)の圧力を制御する流量制御弁
を採用し、軸受給油量を多少多くしてバランスピストン
18に対する適正な背圧を確保するようにしてもよく、
本発明はこれらのいずれをも含むものである。なお、バ
ランスピストン18に作用する背圧が弱いと、即ち反ス
ラスト力が弱いと、軸受16S,16Dに作用するスラ
スト力が強くなり、軸受寿命が短くなり、逆に上記反ス
ラスト力が強いと、軸受16S,16Dに作用するスラ
スト力が弱くなり、軸受16S,16Dのふらつきの原
因となり、やはり軸受寿命が短くなるが、上記オイルフ
リースクリュ圧縮機1の場合、斯かる不具合が解消され
る。
ものにしてもよく、流量制御手段としてオリフィス25
に代えて上流側(一次側)の圧力を制御する流量制御弁
を採用し、軸受給油量を多少多くしてバランスピストン
18に対する適正な背圧を確保するようにしてもよく、
本発明はこれらのいずれをも含むものである。なお、バ
ランスピストン18に作用する背圧が弱いと、即ち反ス
ラスト力が弱いと、軸受16S,16Dに作用するスラ
スト力が強くなり、軸受寿命が短くなり、逆に上記反ス
ラスト力が強いと、軸受16S,16Dに作用するスラ
スト力が弱くなり、軸受16S,16Dのふらつきの原
因となり、やはり軸受寿命が短くなるが、上記オイルフ
リースクリュ圧縮機1の場合、斯かる不具合が解消され
る。
【0013】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、一方に吸込口を有し、他方に吐出口を有する
ケーシング内に回転可能に収容された互いに噛合う雌雄
一対のスクリュロータの吸込み側のロータ軸端部に形成
された柱状空間部内に、上記ロータ軸端部と一体的、か
つ摺動可能に設けられたバランスピストンと、油タンク
から油ポンプを経て延びる油流路の上記油ポンプの二次
側の分岐点から延び、上記柱状空間部に通じ、上記バラ
ンスピストンに対して吸込み側から吐出側に向かう方向
の背圧を生じる圧油を上記柱状空間部に供給する反スラ
スト力発生用油流路部と、上記油流路の上記分岐点の下
流側にて分岐し、上記ケーシング内の軸受・軸封部の各
々に流量制御手段を介して通じる潤滑・シール用油流路
部とを備えたオイルフリースクリュ圧縮機において、上
記油流路の上記分岐点と上記潤滑・シール用油流路部の
分岐点との間に流量制御手段を介在させて形成してあ
る。
によれば、一方に吸込口を有し、他方に吐出口を有する
ケーシング内に回転可能に収容された互いに噛合う雌雄
一対のスクリュロータの吸込み側のロータ軸端部に形成
された柱状空間部内に、上記ロータ軸端部と一体的、か
つ摺動可能に設けられたバランスピストンと、油タンク
から油ポンプを経て延びる油流路の上記油ポンプの二次
側の分岐点から延び、上記柱状空間部に通じ、上記バラ
ンスピストンに対して吸込み側から吐出側に向かう方向
の背圧を生じる圧油を上記柱状空間部に供給する反スラ
スト力発生用油流路部と、上記油流路の上記分岐点の下
流側にて分岐し、上記ケーシング内の軸受・軸封部の各
々に流量制御手段を介して通じる潤滑・シール用油流路
部とを備えたオイルフリースクリュ圧縮機において、上
記油流路の上記分岐点と上記潤滑・シール用油流路部の
分岐点との間に流量制御手段を介在させて形成してあ
る。
【0014】このため、油ポンプの容量を大きくするこ
となく、バランスピストンに必要な圧力の油を供給しつ
つ、軸受・シール部に適正量の油を供給することが可能
になり、性能低下を招くこともなくなる等の効果を奏す
る。
となく、バランスピストンに必要な圧力の油を供給しつ
つ、軸受・シール部に適正量の油を供給することが可能
になり、性能低下を招くこともなくなる等の効果を奏す
る。
【図1】 本発明に係るオイルフリースクリュ圧縮機の
全体構成を示す図である。
全体構成を示す図である。
【図2】 従来のオイルフリースクリュ圧縮機の全体構
成を示す図である。
成を示す図である。
1 オイルフリースクリュ圧縮機 11 ケーシング 12 吸込口 13 吐出口 14 スクリュロータ 15S,15D ロータ軸 16S,16D 軸受 17 柱状空間部 18 バランスピストン 21 油タンク 22 油ポンプ 23 油流路 23A 反スラスト力発生用油流路部 23B 潤滑・シール用油流路部 24 分岐点 25 オリフィス 26A,26B 油戻し流路
Claims (1)
- 【請求項1】 一方に吸込口を有し、他方に吐出口を有
するケーシング内に回転可能に収容された互いに噛合う
雌雄一対のスクリュロータの吸込み側のロータ軸端部に
形成された柱状空間部内に、上記ロータ軸端部と一体
的、かつ摺動可能に設けられたバランスピストンと、油
タンクから油ポンプを経て延びる油流路の上記油ポンプ
の二次側の分岐点から延び、上記柱状空間部に通じ、上
記バランスピストンに対して吸込み側から吐出側に向か
う方向の背圧を生じる圧油を上記柱状空間部に供給する
反スラスト力発生用油流路部と、上記油流路の上記分岐
点の下流側にて分岐し、上記ケーシング内の軸受・軸封
部の各々に流量制御手段を介して通じる潤滑・シール用
油流路部とを備えたオイルフリースクリュ圧縮機におい
て、上記油流路の上記分岐点と上記潤滑・シール用油流
路部の分岐点との間に流量制御手段を介在させて形成し
たことを特徴とするオイルフリースクリュ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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