JP2002316097A - 揺動選別機 - Google Patents

揺動選別機

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JP2002316097A
JP2002316097A JP2001125324A JP2001125324A JP2002316097A JP 2002316097 A JP2002316097 A JP 2002316097A JP 2001125324 A JP2001125324 A JP 2001125324A JP 2001125324 A JP2001125324 A JP 2001125324A JP 2002316097 A JP2002316097 A JP 2002316097A
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Application number
JP2001125324A
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English (en)
Inventor
Seiji Enoeda
成治 榎枝
Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Mikiyuki Asano
幹之 浅野
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動運動する傾斜スクリーン上に選別対象物
を投入し、該選別対象物に含まれる重量物と軽量物をそ
れぞれ選別する揺動選別機において、傾斜スクリーンの
長さを長くすることなく、選別精度ならびに選別効率を
向上させる揺動選別機を提供することを目的とする。 【解決手段】 傾斜スクリーンを上下に複数段設置し、
上段の傾斜スクリーンの上端部から落下する軽量物側選
別物を、下段の傾斜スクリーンへの後記重量物側選別物
の供給位置よりも上方に投入し、上段の傾斜スクリーン
の下端部から落下する重量物側選別物を、下段の傾斜ス
クリーンへの前記軽量物側選別物の供給位置よりも下方
に投入する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にプラスチッ
ク廃棄物を重量の違いにより選別する揺動選別装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開平10−28938号公報
に開示された従来の揺動選別機の選別原理を説明する説
明図である。図9において、予め傾斜して取り付けられ
たスクリーン91は上下左右の4箇所に配置された揺動
機構92により支持され、揺動運動される。そのスクリ
ーン91上に被選別対象物を投入したとき,フィルム状
の物体は反発係数が小さいのでスクリーン91上で跳ね
上げられること無く揺動運動により傾斜上方に投げ出さ
れ,結果的に傾斜上方側94より排出されるのに対し,
固形物は反発力が大きく,スクリーン91の傾斜に応じ
て傾斜下方に跳ね返り,結果として傾斜下方側93から
排出される。また,スクリーン91上に篩穴95を空け
ておくことにより,篩穴径より小さな物体はスクリーン
の下側に小径物として排出されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
揺動選別機には以下の問題があった。
【0004】この揺動選別装置はスクリーン上に選別対
象物が衝突したときの反発の違いを利用して選別を行う
ため、選別精度はスクリーン上での衝突回数が多いほど
向上するため、スクリーンの長手方向の長さがある程度
必要になる。プラスチック廃棄物の選別には経験上5m
以上のスクリーン長が必要とされている。しかし、スク
リーン長を長くすることで、装置全体の設置面積が大き
くなり、プラントレイアウト上の制約条件になるとの問
題がある。
【0005】この発明は、以上の問題を解決するために
なされたもので、スクリーンの長さを長くすることな
く、効率のよい選別が可能になる揺動選別機を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の揺動選別機は、以下のとおりである。
【0007】[1] 揺動運動する傾斜スクリーン上に
選別対象物を投入し、該選別対象物に含まれる重量物と
軽量物をそれぞれ選別する揺動選別機であって、傾斜ス
クリーンを上下に複数段設置し、上段の傾斜スクリーン
の上端側から落下する軽量物側選別物を、下段の傾斜ス
クリーンの後記重量物側選別物の供給位置よりも上方に
投入し、上段の傾斜スクリーンの下端側から落下する重
量物側選別物を、下段の傾斜スクリーンの前記軽量物側
選別物の供給位置よりも下方に投入することを特徴とす
るものである。
【0008】[2] 前記[1]において、前記軽量物
側選別物を、下段の傾斜スクリーンへの後記重量物側選
別物の供給位置よりも上方に案内する軽量物案内板、ま
たは、前記重量物側選別物を、下段の傾斜スクリーンへ
の前記軽量物側選別物の供給位置よりも下方に案内する
重量物案内板の一方または両方を具備することを特徴と
するものである。
【0009】[3] 前記[1]または[2]におい
て、上段の傾斜スクリーンの下端側から落下する重量物
側選別物の一部を、下段の傾斜スクリーンの前記軽量物
側選別物の供給位置よりも下方に案内する重量物案内板
を有し、前記重量物側選別物の一部を除く重量物側選別
物が、前記下段の傾斜スクリーンを除く範囲に落下自在
であることを特徴とするものである。
【0010】[4] 前記[1]または[2]におい
て、上段の傾斜スクリーンの下端側から落下する重量物
側選別物の一部を、下段の傾斜スクリーンを除く範囲に
案内する重量物案内板を有し、前記重量物側選別物の一
部を除く重量物側選別物が、前記下段の傾斜スクリーン
上に落下自在であることを特徴とするものである。
【0011】[5] 前記[1]〜[4]のいずれか
において、前記傾斜スクリーンに小径物が落下自在な貫
通穴が設けられ、該傾斜スクリーンの下方に小径物回収
板が設置されていることを特徴とするものである。
【0012】[6] 前記[1]〜[5]のいずれかに
おいて、前記選別対象物が一般破棄プラスチックであっ
て、前記重量物がボトル状プラスチックで、前記軽量物
がフィルム系プラスチックであることを特徴とするもの
である。
【0013】[7] 前記[1]〜[6]のいずれかに
おいて、フレームと、該フレームに回転自在に設置され
た駆動軸と、前記スクリーンに設置された揺動軸と、前
記駆動軸の回転により、前記揺動軸を公転および自転さ
せる回転伝達手段とを有し、該回転伝達手段が、該公転
の周期と該自転の周期を同一にする等速伝達機構である
ことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施の形態1] (揺動選別機)図1は、本発明に係る揺動選別機の一実
施の形態を示す側面図である。 図1において、図2に
おいて、チャンバー1は、その上部に選別対象物の投入
口2を、またその下部に、重量物側に選別された選別物
を排出する重量物排出口3と、軽量物側に選別された選
別物を排出する軽量物排出口4と、小径物を排出する小
径物排出口5を有している。また、チャンバー1内に
は、上段の傾斜スクリーン10の下端と下段の傾斜スク
リーン20の下端との間と、上段の傾斜スクリーン10
の上端と下段の傾斜スクリーン20の上端との間に、重
量物案内板30と、軽量物案内板40がそれぞれ配置さ
れている。
【0015】上段の傾斜スクリーン10と下段の傾斜ス
クリーン20は、それぞれ上段の回転部11と下段の回
転部21によりぞれぞれ揺動自在に支持されている。
【0016】(選別動作)ここで、重量物(例えば、ボ
トル状プラスチック)と軽量物(例えば、フィルム状プ
ラスチック)が混在する選別対象物(例えば、一般廃棄
プラスチック)を選別する動作を説明する。投入口2か
ら選別対象物を上段の傾斜スクリーン10上に投入する
と、選別対象物に含まれる重量物は、上段の傾斜スクリ
ーン10の下方側に搬送され、やがて、下端部12より
落下する(該落下物を上段重量物側選別物1Bと称
す)。さらに、上段重量物側選別物1Bは、傾斜して配
置された重量物案内板30により案内され、下段の傾斜
スクリーン20の回転部21と下端部22の略中央に投
入される。
【0017】(重量物側選別物)したがって、下段の傾
斜スクリーン20における揺動選別により、上段重量物
側選別物1Bに付着した軽量物は、容易に遊離して選別
され、上方に搬送され、やがて、上端部23より落下し
て、軽量物排出口4より排出される(回収される)。一
方、上段重量物側選別物1Bの大半を占める重量物は、
下方に搬送され、やがて、下端部22から落下して、重
量物排出口3より排出される(該排出物を下段重量物側
選別物2Bと称す)。すなわち、回収された下段重量物
側選別物2Bには、軽量物がほとんど含まれないことに
なり、高い選別精度が確保される。一方、選別対象物に
含まれる軽量物は、上段の傾斜スクリーン10の上方側
に搬送され、やがて、上端部13より落下する(該落下
物を上段軽量物側選別物1Fと称す)。さらに、上段軽
量物側選別物1Fは、傾斜して配置された軽量物案内板
40により案内され、下段の傾斜スクリーン20の回転
部21と上端部23の略中央に投入される。
【0018】したがって、下段の傾斜スクリーン20に
おける揺動選別により、上段軽量物側選別物1Fに混入
した重量物は、容易に選別され、下方に搬送され、やが
て、下端部22より落下して重量物排出口3より排出さ
れる(回収される)。
【0019】(軽量物側選別物)一方、上段軽量物側選
別物1Fの大半を占める軽量物は、上方に搬送され、や
がて、上端部23から落下して、軽量物排出口4より排
出される(該排出物を下段軽量物側選別物2Fと称
す)。すなわち、回収された下段軽量物側選別物2Fに
は、重量物がほとんど含まれないことになり、高い選別
精度が確保される。
【0020】(選別精度)以上の説明より明らかなよう
に、本発明は、選別対象物を2回に分けて選別するもの
であって、上段の傾斜スクリーン10において、第一次
(粗)選別を行い、下段の傾斜スクリーン20において
第二次(精)選別を行うから、第一次(粗)選別と第二
次(精)選別を唯一の傾斜スクリーンで行う場合と比較
して、選別された物の搬送が容易で、かつ搬送距離が短
くなる。つまり、下段の傾斜スクリーン20において、
上段軽量物側選別物1Fに混入した重量物の数量が少な
いため、上段重量物側選別物1Bに付着した軽量物は、
下方に搬送されている該重量物に衝突する機会が少ない
まま、容易に上方に搬送されることになる。さ らに、
小径物については、上段の傾斜スクリーン10の篩穴1
4を通過して(該通過した物を小径選別物1Pと称す)
下段の傾斜スクリーン20上に落下し、さらに、下段の
傾斜スクリーン20の篩穴24を通過して(該通過した
物を小径選別物2Pと称す)下方の小径物排出口5に集
められる。
【0021】なお、本発明は、傾斜スクリーンを上下に
2段設置した構成に限定するものではなく、3段以上設
置してもよい。
【0022】また、上段の回転部11および下段の回転
部12の構造はクランク機構や遊星歯車機構、あるい
は、上方および下方の配置したリンク機構やシリンダ伸
縮機構など、いずれであってもよい。
【0023】また、重量物案内板30および軽量物案内
板40の材質・構造は限定するものではなく、鋼板、ア
クリル板、アルミ板等いずれであってもよい。また、傾
動自在、前後進ないし昇降自在であってもよい。
【0024】[実施の形態2]図2は、本発明に係る揺
動選別機の他の実施の形態を示す側面図である。なお、
図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、これと同
じ附合を付し、一部の説明を省略する。図2において、
上段の傾斜スクリーン10の下方に小径選別物1Pを回
収する上段の小径物回収板14と、下段の傾斜スクリー
ン20の下方に小径選別物2Pを回収する下段の小径物
回収板24が設置され、それぞれ図示しない小径物排出
口5に連結している。
【0025】したがって、上段の傾斜スクリーン10に
おいて第一次(粗)選別された小径選別物1Pが、再
度、下段の傾斜スクリーン20に落下しないから、下段
の傾斜スクリーン20において、下段重量物側選別物2
Bないし下段軽量物側選別物2Fに小径物が混入ないし
付着することが激減する。
【0026】[実施の形態3]図3は、本発明に係る揺
動選別機の他の実施の形態を示す側面図である。なお、
図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、これと同
じ附合を付し、一部の説明を省略する。
【0027】図3の(a)において、上段の傾斜スクリ
ーン10の下端部12の直下に下段の傾斜スクリーン2
0の下端部22よりの範囲を配置し、上段重量物側選別
物1Bが、下段の傾斜スクリーン20上に直接落下する
ようにし、一方、上段の傾斜スクリーン10の上端部1
3の直下から、下段の傾斜スクリーン20の上端部23
よりの範囲に上段軽量物側選別物1Fを案内する軽量物
案内板30を配置している。
【0028】図3の(b)において、上段の傾斜スクリ
ーン10の上端部13の直下に下段の傾斜スクリーン2
0の上端部23よりの範囲を配置し、上段軽量物側選別
物1Fが、下段の傾斜スクリーン20上に直接落下する
ようにし、一方、上段の傾斜スクリーン10の下端部1
2の直下から、下段の傾斜スクリーン20の下端部22
よりの範囲に上段重量物側選別物1Bを案内する重量物
案内板30を配置している。
【0029】したがって、重量物案内板30または軽量
物案内板40の何れか一方を配置するだけでよく、装置
構成が簡略化する。また、上段の回転部11と下段の回
転部21の位相をずらしているから、該回転部の垂直距
離を近づけること、すなわち上下段の傾斜スクリーンの
距離を狭くすることが可能になる。
【0030】なお、前記実施の形態2(図2)に記載し
た小径物回収板14または小径物回収板24の一方また
は両方を設置してもよい。
【0031】[実施の形態4]図4は、本発明に係る揺
動選別機の他の実施の形態を示す側面図である。なお、
図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、これと同
じ附合を付し、一部の説明を省略する。
【0032】図4において、上段の傾斜スクリーン10
の長さを、下段の傾斜スクリーン20の長さより短く
し、上段重量物側選別物1Bおよび上段軽量物側選別物
1Fが、直接下段の傾斜スクリーン20上に直接落下す
るものである。したがって、案内板の設置が不要にな
り、装置構成が簡略化する。なお、上段重量物側選別物
1Bの内、上段の傾斜スクリーン10において大きく跳
ね飛ばされたものは、下段の傾斜スクリーン20上に落
下することなく、重量物排出口3に直接落下することに
なるが、これらは、もともと反発が大きいもののみであ
るため、下段の傾斜スクリーン20において、再度選別
する必要がないものであるから、その純度は高く直接重
量物排出口3に直接落下しても何ら問題はない。
【0033】なお、前記実施の形態2(図2)に記載し
た小径物回収板14または小径物回収板24の一方また
は両方を設置してもよい。
【0034】[実施の形態5]図5は、本発明に係る揺
動選別機の他の実施の形態を示す側面図である。なお、
図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、これと同
じ附合を付し、一部の説明を省略する。
【0035】図5の(a)において、重量物案内板50
の上端部51とチャンバー1の内側壁の間に隙間52が
設けられている。したがって、上段の傾斜スクリーン1
0において大きく跳ね飛ばされた重量物1Aは、隙間5
2を通過して直接重量物排出口3に直接落下することに
なる。つまり、該重量物1Aはもともと反発が大きいも
ののみであるため、下段の傾斜スクリーン20におい
て、再度選別する必要がないものであるから、その純度
は高く直接重量物排出口3に直接落下しても何ら問題は
ない。
【0036】また、軽量物が付着した重量物あるいは軽
量物を巻き込んだ重量物は、反発が大きくないため、隙
間52まで到達することがなく、重量物案内板50に案
内されて下段の傾斜スクリーン20に供給される。
【0037】下段の傾斜スクリーン20の下流側に投入
される上段重量物側選別物1Bは、重量物1Aの分だけ
減少するから、下段の傾斜スクリーン20における選別
負荷が低減し、これに伴って、下段重量物側選別物2B
および下段軽量物側選別物2Fとも純度および回収率が
向上する。
【0038】たとえば、一般破棄プラスチックの選別に
おいて、重量物がボトル状プラスチックで、軽量物がフ
ィルム系プラスチックである場合、ボトル状プラスチッ
クは特に反発が大きく遠くまで跳ね飛ばされる傾向にあ
るため、隙間52を通過して直接重量物排出口3に落下
する割合が高い。
【0039】また、フィルム系プラスチックが付着した
り巻き込まれたりしたボトル状プラスチックは反発が比
較的大きくなく遠くまで跳ね飛ばされないため、重量物
案内板50に案内されて、下段の傾斜スクリーン20の
下流側に投入される。
【0040】一方、ボトル状プラスチックが混入したフ
ィルム系プラスチックは、軽量物案内板40に案内さ
れ、下段の傾斜スクリーン20の上流側に投入される。
そして、下段の傾斜スクリーン20において、ボトル状
プラスチックおよびフィルム系プラスチックが、効率良
く高純度に選別される。
【0041】図5の(b)において、重量物案内板60
の上端部61とチャンバー1の内側壁との間に隙間62
が、また、上段の傾斜スクリーンの下端部12との間に
隙間63が設けられている。したがって、上段の傾斜ス
クリーン10において大きく跳ね飛ばされた重量物1A
は、重量物案内板60上に落下し、これに案内されて、
隙間62を通過して直接重量物排出口3に直接落下する
ことになる。つまり、該重量物1Aはもともと反発が大
きいもののみであるため、下段の傾斜スクリーン20に
おいて、再度選別する必要がないものであるから、その
純度は高く直接重量物排出口3に直接落下しても何ら問
題はない。
【0042】また、軽量物が付着した重量物あるいは軽
量物を巻き込んだ重量物は、反発が大きくないため、重
量物案内板60まで到達することがなく、直接隙間63
を通過して下段の傾斜スクリーン20に落下する。
【0043】下段の傾斜スクリーン20の下流側に投入
される上段重量物側選別物1Bは、重量物1Aの分だけ
減少するから、下段の傾斜スクリーン20における選別
負荷が低減し、これに伴って、下段重量物側選別物2B
および下段軽量物側選別物2Fとも純度および回収率が
向上する。
【0044】たとえば、一般破棄プラスチックの選別に
おいて、重量物がボトル状プラスチックで、軽量物がフ
ィルム系プラスチックである場合、ボトル状プラスチッ
クは特に反発が大きく遠くまで跳ね飛ばされる傾向にあ
るため、重量物案内板60に案内されて隙間62を通過
して重量物排出口3に落下する割合が高い。
【0045】また、フィルム系プラスチックが付着した
り巻き込まれたりしたボトル状プラスチックは反発が比
較的大きくなく遠くまで跳ね飛ばされないため、隙間6
3を通過して直接、下段の傾斜スクリーン20の下流側
に落下する。
【0046】一方、ボトル状プラスチックが混入したフ
ィルム系プラスチックは、上段の傾斜スクリーンの上端
部13から直接、下段の傾斜スクリーン20の上流側に
落下する。そして、下段の傾斜スクリーン20におい
て、ボトル状プラスチックおよびフィルム系プラスチッ
クが、効率良く高純度に選別されるなお、重量物案内板
50または60の材質・構造は限定するものではなく、
鋼板、アクリル板、アルミ板等いずれであってもよい。
また、傾動自在、前後進ないし昇降自在であってもよ
い。また、隙間52、または62、63は、重量物案内
板50または60に設けた貫通穴ないし窓により形成し
てもよい。
【0047】[実施の形態6]図6および図7は、本発
明に係る揺動選別機の一実施の形態における回転部をを
示すそれぞれ側面図および縦断面図である。 図6およ
び図7において、フレーム100には、固定歯車110
と後記駆動軸121を回転自在に支持する駆動軸支持手
段111と、図示しない駆動軸回転手段が設置されてい
る。
【0048】一方、中間板120には、駆動軸121が
設置され、駆動軸121は駆動軸支持手段111により
回転自在に支持されている。また、中間板120には、
後記中間歯車130を回転自在に支持する中間歯車支持
手段122と、前記駆動軸121が設置された位置から
所定距離だけ偏心して後記揺動軸141を回転自在に支
持する揺動軸支持手段123が設置されている。
【0049】そして、中間歯車130が、前記固定歯車
110に噛合い、前記中間歯車支持手段122により回
転自在に支持されている。
【0050】一方、スクリーン150には揺動軸141
が設置され、該揺動軸には、これと同軸に揺動歯車14
0が設置されている。そして、該揺動歯車140は前記
中間歯車130に噛合い、揺動軸141は前記揺動軸支
持手段123により回転自在に支持されている。さら
に、固定歯車110の歯数と揺動歯車140の歯数を同
一にしている。
【0051】したがって、駆動軸121を回転駆動する
と、中間板120は回転する。このとき、回転板120
に設置された中間歯車130は駆動軸121の軸心を中
心に公転する。また、回転板120に設置された揺動軸
支持手段123に支持された揺動軸、すなわち揺動歯車
140も中間歯車130と同様に公転する。
【0052】さらに、中間歯車130は、フレーム10
0に設置した固定歯車110(回転しない)に噛合って
いるため、公転に伴い自転する。さらに、中間歯車の自
転に伴いこれに噛合っている揺動歯車も自転する。
【0053】図8は、各歯車の動きを説明する説明図で
ある。駆動歯車110の歯数をZA、中間歯車130の
歯数をZB、揺動歯車140の歯数をZD、中間歯車1
30は当初駆動歯車110の水平方向に位置していたと
する。中間板120が時計回りに所定角度TA回転した
状態を示している。
【0054】すなわち、中間板120の回転(公転)に
より、中間歯車130は自転し、固定歯車110と中間
歯車130の噛合いは、当初の点A1と点B1から点A
2と点B2に移動する。このとき、中間歯車130は回
転角TB=TA*ZA/ZBだけ自転する。一方、中間
歯車130と揺動歯車140の噛合いは、当初の点C1
と点D1から点C2と点D2に移動する。このとき、揺
動歯車140は回転角TD=TB*ZB/ZDだけ自転
するから、TD=TA*ZA/ZDとなる。
【0055】したがて、ZA=ZDすなわち、固定歯車
110の歯数と揺動歯車140の歯数が等しい場合は、
中間板120の回転角TAと揺動歯車140の自転角T
Dが等しくなる。ところで、揺動歯車140は回転角T
Aだけ公転しているから、公転による回転と自転による
回転がキャンセルして揺動歯車140の位相は変化しな
い。換言すると、揺動歯車の回転中心をD0とすると、
当初、D0とD1を結ぶ直線の傾斜角度(水平線と成す
角度)は、中間板120が回転した後も変化しないで、
並進回転運動をすることを示している。すなわち、揺動
歯車140に設置されたスクリーン150はその傾斜角
度を変化させることなく、揺動されることになる。
【0056】なお、本発明は前記実施の形態に限定する
ものではなく、固定歯車110と揺動歯車140をそれ
ぞれ外歯歯車とし、中間歯車130を内歯歯車にしても
よく、また、歯車110と揺動歯車140をそれぞれ内
歯歯車とし、中間歯車130を外歯歯車にしてもよい。
【0057】さらに、スクリーンと揺動軸の接合ないし
揺動軸と揺動歯車の接合は、一体的な固定に限定するも
のではなく、相互にラッチ接合や摩擦接合(ボルト等に
よる締め付け)にして、スクリーンの傾斜角度を変更自
在にしてもよい。
【0058】また、中間歯車を軸方向に移動自在にし
て、固定歯車と中間歯車と揺動歯車の噛合い位置を容易
に変更可能にして、スクリーンの傾斜角度を調整自在に
してもよい。
【0059】また、駆動軸または中間板にスクリーンの
荷重を相殺するためのカウンターウエイトを設置しても
よい。
【0060】なお、前記各部材は、スクリーンの上下方
向の略中央において幅方向(左右)で略対称位置に一対
だけ設置された場合について、その一方の側部に設置さ
れた状況を説明したものである。しかしながら本発明は
これに限定するものではなく、両側の駆動軸や揺動軸を
それぞれ一体化してもよいし、図示しない駆動軸回転装
置を片側にのみ設置してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べた本発明の揺動選別機によれ
ば、傾斜スクリーンを上下方向で多層に配置し、上段に
おいて粗選別されたものを、下段において精選別するか
ら、装置の設置スペースを小さくすることができ、かつ
重量物、軽量物共に選別精度を向上させることができる
との顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揺動選別機の一実施の形態を示す
側面図である。
【図2】本発明に係る揺動選別機の他の実施の形態を示
す側面図である。
【図3】本発明に係る揺動選別機の他の実施の形態を示
す側面図である。
【図4】本発明に係る揺動選別機の他の実施の形態を示
す側面図である。
【図5】本発明に係る揺動選別機の他の実施の形態を示
す側面図である。
【図6】本発明に係る揺動選別機の一実施の形態におけ
る回転部を示す側面図である。
【図7】本発明に係る揺動選別機の一実施の形態におけ
る回転部を示す縦断面図である。
【図8】図6および図7における各歯車の動きを説明す
る説明図である。
【図9】従来の揺動選別機の選別原理を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 チャンバー 1A 反発が大きい重量物 1B 上段重量物側選別物 1F 上段軽量物側選別物 2 投入口 2B 下段重量物側選別物 2F 下段軽量物側選別物 3 重量物排出口 4 軽量物排出口 5 小径物排出口 10 上段の傾斜スクリーン 11 上段の回転部 12 上段の傾斜スクリーンの下端部 13 上段の傾斜スクリーンの上端部 14 篩穴 20 下段の傾斜スクリーン 21 下段の回転部 22 下段の傾斜スクリーンの下端部 23 下段の傾斜スクリーンの上端部 24 篩穴 30 重量物案内板 40 軽量物案内板 50 重量物案内板 51 重量物案内板の上端部 52 隙間 60 重量物案内板 61 重量物案内板の上端部 62 隙間 63 隙間 91 スクリーン 92 揺動機構 93 傾斜下方側 94 傾斜上方側 95 篩穴 100 フレーム 110 固定歯車 111 駆動軸支持手段 120 中間板 121 駆動軸 122 中間歯車支持手段 123 揺動軸支持手段 130 中間歯車 140 揺動歯車 141 揺動軸 150 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 1/46 B07B 1/46 K 13/11 13/11 E 13/14 13/14 F16H 35/00 F16H 35/00 E (72)発明者 浅野 幹之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山崎 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D021 AA03 AB01 CA04 CB09 CB16 CB18 DA01 DA13 EA10 JA04 JA09 JA15 JB03 KA11 KA12 KA13 KA18 KB01 LA01 LA05 LA08 LA10 LA11 LA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動運動する傾斜スクリーン上に選別対
    象物を投入し、該選別対象物に含まれる重量物と軽量物
    をそれぞれ選別する揺動選別機であって、傾斜スクリー
    ンを上下に複数段設置し、上段の傾斜スクリーンの上端
    側から落下する軽量物側選別物を、下段の傾斜スクリー
    ンへの後記重量物側選別物の供給位置よりも上方に投入
    し、上段の傾斜スクリーンの下端側から落下する重量物
    側選別物を、下段の傾斜スクリーンへの前記軽量物側選
    別物の供給位置よりも下方に投入することを特徴とする
    揺動選別機。
  2. 【請求項2】 前記軽量物側選別物を、下段の傾斜スク
    リーンへの後記重量物側選別物の供給位置よりも上方に
    案内する軽量物案内板、または、前記重量物側選別物
    を、下段の傾斜スクリーンへの前記軽量物側選別物の供
    給位置よりも下方に案内する重量物案内板の一方または
    両方を具備することを特徴とする請求項1記載の揺動選
    別機。
  3. 【請求項3】 上段の傾斜スクリーンの下端側から落下
    する重量物側選別物の一部を、下段の傾斜スクリーンの
    前記軽量物側選別物の供給位置よりも下方に案内する重
    量物案内板を有し、前記重量物側選別物の一部を除く重
    量物側選別物が、前記下段の傾斜スクリーンを除く範囲
    に落下自在であることを特徴とする請求項1または2記
    載の揺動選別機。
  4. 【請求項4】 上段の傾斜スクリーンの下端側から落下
    する重量物側選別物の一部を、下段の傾斜スクリーンを
    除く範囲に案内する重量物案内板を有し、前記重量物側
    選別物の一部を除く重量物側選別物が、前記下段の傾斜
    スクリーン上に落下自在であることを特徴とする請求項
    1または2記載の揺動選別機。
  5. 【請求項5】 前記傾斜スクリーンに小径物が落下自在
    な貫通穴が設けられ、該傾斜スクリーンの下方に小径物
    回収板が設置されていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の揺動選別機。
  6. 【請求項6】 前記選別対象物が一般破棄プラスチック
    であって、前記重量物がボトル状プラスチックで、前記
    軽量物がフィルム系プラスチックであることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の揺動選別機。
  7. 【請求項7】 フレームと、該フレームに回転自在に設
    置された駆動軸と、前記スクリーンに設置された揺動軸
    と、前記駆動軸の回転により、前記揺動軸を公転および
    自転させる回転伝達手段とを有し、 該回転伝達手段が、該公転の周期と該自転の周期を同一
    にする等速伝達機構であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の揺動選別機。
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