JP2002315512A - 包装異色層菓子及び包装異色層菓子の製造方法 - Google Patents

包装異色層菓子及び包装異色層菓子の製造方法

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JP2002315512A JP2001127779A JP2001127779A JP2002315512A JP 2002315512 A JP2002315512 A JP 2002315512A JP 2001127779 A JP2001127779 A JP 2001127779A JP 2001127779 A JP2001127779 A JP 2001127779A JP 2002315512 A JP2002315512 A JP 2002315512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、水平方向に伸びたテーブル又はコンベ
ア上をリテーナーにセットされた包装袋が移動しつつ、
上記の包装袋の開口維持、ようかんの構成材料の充填、
開口シール、冷却固化の各工程が行われる配置であり、
一つ一つのリテーナーに包装袋の一つ一つをセットして
行われる方式である。この場合のようかんは、あんこに
水飴や砂糖等を加え、全体としては小豆色等のように単
一色であり、彩色感に乏しい。本発明は、彩色感のある
斬新なようかんやゼリーを提供する。 【解決手段】 プラスチック製フィルム又はシートで形
成された上面開口の包装袋に、第1の色のようかん又は
ゼリーの構成材料を液状で充填した上に、前記構成材料
と同等又は略同等の比重を有する第2の色のようかん又
はゼリーの構成材料を液状で充填した後、前記上面開口
をシールし、冷却固化してなる包装ようかん又は包装ゼ
リーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋の中に異な
る色の菓子層を形成する包装異色層菓子に関し、特に、
プラスチック製フィルム又はシートで形成された包装袋
にようかん又はゼリーの構成材料を充填する包装ようか
ん並びに包装ゼリーの製造方法、及び包装ようかん並び
に包装ゼリーに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製フィルム又はシートで形
成された包装袋で包装された、ようかんを製造する場
合、従来は、リテーナーと称する型枠にプラスチック製
フィルム又はシートで形成された上面開口の包装袋をセ
ットし、この包装袋の上面開口を押し広げる工程を経
て、この包装袋にようかんの構成材料を液状で充填さ
せ、この後に前記上面開口をヒートシール装置によって
シールし、このシールされた状態で前記包装袋に充填さ
れた構成材料を冷却固化する方法を採っている。この方
法では、水平方向に伸びたテーブル又はコンベア上をリ
テーナーにセットされた包装袋が移動しつつ、上記の包
装袋の開口維持、ようかんの構成材料の充填、開口シー
ル、冷却固化の各工程が行われる配置であり、一つ一つ
のリテーナーに包装袋の一つ一つをセットして行われる
方式である。
【0003】この方法で製造されるようかんは、あんこ
に水飴や砂糖等を加えた小豆色ようかんであったり、ま
た抹茶、栗などを加えた、ようかんであったりするがい
ずれも全体としては単一色である。また、上記のようか
んに栗や小豆などの粒を混入したものもあるが、これも
ようかん構成材料部分は単一色をなした、ようかんであ
る。ゼリーについても同様の方法で製造される。また、
この方法は個々の包装袋をセットする方式であるため、
量産速度の向上にも制限がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の菓子であるよう
かん又はゼリーは、抹茶や栗などを混入しているとはい
え、全体としては単一色のようかん又はゼリーである。
本発明は、包装袋の中に異なる色の菓子層を形成する包
装異色層菓子に関し、特に、プラスチック製フィルム又
はシートで形成された包装袋にようかん又はゼリーの構
成材料を充填する包装ようかん並びに包装ゼリーの製造
方法、及び包装ようかん並びに包装ゼリーに関する。本
発明は、従来のイメージから脱却して新しい異色層感覚
の包装ようかん又は包装ゼリーを提供せんとするもので
ある。即ち、一つの包装袋の中は、ようかん又はゼリー
の基本の構成が少なくとも二色に分割された、ようかん
又はゼリーを提供するものである。そして、この二色よ
うかん又はゼリーが、連続してプラスチック製フィルム
又はシートで形成された包装袋に充填して製造される方
法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の包装異色層菓子
の代表として、包装ようかん又は包装ゼリーがある。そ
の製造方法は、プラスチック製フィルム又はシートで形
成された上面開口の包装袋に、第1の色の菓子の構成材
料を液状で充填した上に、前記構成材料と同等又は略同
等の比重を有する第2の色の菓子の構成材料を液状で充
填した後、前記上面開口をシールし、冷却固化してなる
技術手段を有する。これによって、一つの包装袋の中
は、ようかん又はゼリーの基本の構成材料が二色に分割
された、ようかん又はゼリーとなる。
【0006】また、本発明の包装異色層菓子の製造方法
は、プラスチック製フィルム又はシートを縦方向へ搬送
して包装袋を形成させながら菓子の構成材料を液状で充
填させる充填工程と、前記包装袋に充填された前記構成
材料を冷却固化する冷却工程を経て包装菓子を製造する
方法であって、前記充填工程は、液状の第1の色の菓子
の構成材料と液状の第2の色の菓子の構成材料とを交互
に充填する充填工程を有し、前記第1の色の構成材料に
対応する位置又は前記第2の色の構成材料に対応する位
置をヒートシール機構によってシールして前記包装袋相
互を区分する工程を有する技術手段である。これによっ
て、異なる色のようかん又はゼリーの構成材料を一つの
包装袋に順次充填することによって、一つの包装袋の中
が二色又はそれ以上の多色に分割された、ようかん又は
ゼリーとなる。
【0007】また、本発明の包装異色層菓子の製造方法
は、プラスチック製フィルム又はシートを縦方向へ搬送
して包装袋を形成させながら菓子の構成材料を液状で充
填させる充填工程と、前記包装袋に充填された前記構成
材料を冷却固化する冷却工程を経て包装菓子を製造する
方法であって、前記充填工程は、液状の第1の色の菓子
の構成材料と液状の第2の色の菓子の構成材料とを交互
に充填する充填工程を有し、前記第1の色の構成材料に
対応する位置及び前記第2の色の構成材料に対応する位
置をヒートシール機構によってそれぞれシールして前記
包装袋相互を区分する工程を有する。これによって、異
なる色のようかん又はゼリーの構成材料を一つの包装袋
に交互に連続充填することによって、一つの包装袋の中
が二色又はそれ以上の多色に分割された、ようかん又は
ゼリーを連続して製造でき、量産化に適する方法であ
る。
【0008】また、本発明の包装異色層菓子の製造方法
は、前記充填工程の後であって前記冷却工程の前に、前
記包装袋相互を区分するシール部分を形成することを特
徴とする。これによって、包装袋相互を区分するシール
部分の形成が、ようかん又はゼリーの構成材料が流動性
を保っている状態で行えるため、包装袋相互を区分する
シールが容易である。
【0009】また、本発明の包装異色層菓子の製造方法
は、液状の菓子構成材料である液状のようかん又はゼリ
ーの構成材料の充填速度を包装袋の下方への搬送速度に
よって相殺できる関係としたものである。これによっ
て、包装袋への液状ようかん又はゼリーの構成材料をス
ムーズに充填するために、液状ようかん又はゼリーの構
成材料に圧力をかけて充填する方式を採用した場合に
も、包装袋の中で二色の構成材料が混ざり合って所期の
二色ようかん又はゼリーとならない問題も解決できる。
【0010】また、本発明の製造方法は、液状で充填さ
れる前記第1の色の菓子構成材料であるようかん又はゼ
リーの構成材料の比重と、前記第2の色の菓子構成材料
であるようかん又はゼリーの構成材料の比重を同等又は
略同等としたことを特徴とする。これによって、異なる
色のようかん又はゼリーの構成材料を一つの包装袋に順
次充填する場合にも、両構成材料の混合が抑制され、一
つの包装袋の中が二色又はそれ以上に分割された、よう
かん又はゼリーの製造に適する。
【0011】また、本発明の包装異色層菓子である包装
ようかん又は包装ゼリーは、透明又は半透明のプラスチ
ック製フィルム又はシートで形成された包装袋の中に少
なくとも第1の色の菓子構成材料の上に、第2の色の菓
子構成材料が充填され、前記一方の色の菓子成材料部分
で分割シールされたものである。これによって、透明又
は半透明のプラスチック製フィルム又はシートを透して
包装された、ようかん又はゼリーの色彩が外観意匠効果
を向上でき、従来のイメージから脱却して、一つの包装
袋の中が異なる色に層別された新しい感覚のようかん又
はゼリーが提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図
1は本発明に係る包装ようかん又は包装ゼリーの製造方
法の説明図、図2は本発明に係る包装ようかん又は包装
ゼリーの連続製造方法の説明図、図3は本発明に係る包
装ようかん又は包装ゼリーの外観図、図4は本発明に係
る包装ようかん又は包装ゼリーの他の製造方法の説明
図、図5は本発明に係る包装ようかん又は包装ゼリーの
更に他の製造方法の説明図である。
【0013】先ず、本発明が適用する包装異色層菓子と
して包装ようかん並びに包装ゼリーがあり、この製造方
法の一つを図1乃至図3に基づき説明する。図1は本発
明の包装ようかん並びに包装ゼリーの製造方法の基本構
成を説明する図であり、透明又は半透明のプラスチック
製フィルム又はシート1を縦方向へ搬送して三方シール
包装袋又は四方シール包装袋2を形成させながら、菓子
(ようかん又はゼリー)の構成材料を液状で充填させる
充填工程と、前記包装袋2に充填された前記構成材料を
冷却固化する冷却工程を経て包装菓子(包装ようかん又
は包装ゼリー)を製造する方法であって、前記充填工程
は、液状の第1の色の菓子(ようかん又はゼリー)の構
成材料3と液状の第2の色の菓子(ようかん又はゼリ
ー)の構成材料4とを交互に充填する充填工程を有し、
前記包装袋2相互を区分するシール部分5を、前記第1
の色の構成材料部分を二分割する位置及び前記第2の色
の構成材料部分を二分割する位置、或いは前記第1の色
の構成材料部分を二分割する位置若しくは前記第2の色
の構成材料部分を二分割する位置に形成する工程を有す
る製造方法である。実施例として、第1の色の菓子構成
材料3は緑色の抹茶ようかんであり、第2の色の菓子構
成材料4は白色、小豆色等の煉ようかんを示している
が、種々の種類のようかんに適用でき、また種々の種類
のゼリーに適用することもできる。
【0014】本発明において、第1の色とは、ようかん
又はゼリー第1の色の一方を示すものであり、第2の色
とは、ようかん又はゼリーの構成材料の他方を示すもの
であり、構成材料が同一で色のみが異なる場合と、構成
材料が異なりそれを区別する色も異なる場合とがある。
このため、第1の色の構成材料も第2の色の構成材料も
ようかんである場合と、第1の色の構成材料も第2の色
の構成材料もゼリーである場合が通常の形態であるが、
特別構成の菓子して、第1の色の構成材料がようかんで
あり第2の色の構成材料がゼリーである組み合わせもで
きる。従って、第1の色の構成材料と第2の色の構成材
料は、充填される順序を示すものではなく、充填順序は
いずれが先でも差し支えない。
【0015】図2は本発明の包装ようかん又は包装ゼリ
ーの連続製造方法の説明図である。これにおいて、6は
帯状のプラスチック製フィルム又はシート1を巻いたロ
ールであり、このロール6から引き出されたフィルム又
はシート1は、ガイドローラ7に案内された後、整形部
8によって左右両端が近接するように筒状に形を整え
る。筒状に形を整えたフィルム又はシート1の左右両端
は、その下方に設けたヒートシール機構10を構成する
左右一対の加熱ローラ9、9間で加熱圧着されて縦方向
のシール部11を形成する。
【0016】縦方向シール部11を形成されたフィルム
又はシート1は、ヒートシール機構10の下方に設けた
整形部12によって所定の外形に整えられた後、その下
方に設けたヒートシール機構13を構成する前後一対の
加熱体14、14間で加熱圧着されて横方向のシール部
5を形成する。加熱体14、14は一対の加熱ローラで
構成することもできる。この横方向のシール部5と縦方
向のシール部11とによって上面開口の包装袋2が形成
される。横方向のシール部5が形成された状態で、包装
袋2の上面開口に臨む二つの供給管15、16からよう
かん又はゼリーの構成材料が供給され包装袋2に充填さ
れる。17は第1の色のようかん又はゼリーの構成材料
を約90℃の液状で貯蔵したタンクである。18は第2
の色のようかん又はゼリーの構成材料を約90℃の液状
で貯蔵したタンクである。
【0017】上記のようかん又はゼリーの構成材料の充
填工程において、先ず、タンク17に貯蔵された第1の
色のようかん又はゼリーの構成材料3が、所定の圧力を
かけられた状態で供給管15から包装袋2に充填され
る。この充填終了後に、タンク18に貯蔵された第2の
色のようかん又はゼリーの構成材料4が、所定の圧力を
かけられて状態で供給管16から包装袋2に充填され
る。このような充填工程において、第1の色の構成材料
3と第2の色の構成材料4とができるだけ混ざり合わな
いようにするために、液状で充填される第1の色のよう
かん又はゼリーの構成材料3の比重に対し、第2の色の
ようかん又はゼリーの構成材料4の比重を同等又は略同
等としている。
【0018】第2の色のようかん又はゼリーの構成材料
4を液状で充填した後、包装袋2の上面開口は、ヒート
シール機構13によって加熱圧着されて横方向のシール
部5を形成する。この場合、シール部5は、第2の色の
ようかん又はゼリーの構成材料4に対応した位置で、こ
の構成材料4を二分割するようにヒートシール機構13
によって加熱圧着する。
【0019】このように、フィルム又はシート1が下方
に移送されながら、上記のように包装袋2の縦シール、
ようかん又はゼリーの構成材料の充填工程及び包装袋2
の上面開口のシールが順次行われて一つの包装ようかん
又は包装ゼリー20が形成される。
【0020】上記のように、包装袋2の上面開口のシー
ル部5を、第2の色のようかん又はゼリーの構成材料4
を二分割する部分に形成した後、この分割されて上方の
包装袋2に残った第2の色のようかん又はゼリーの構成
材料4の上に、再びタンク17に貯蔵された第1の色の
ようかん又はゼリーの構成材料3を所定の圧力をかけて
供給管15から包装袋2に充填する。
【0021】この第1の色のようかん又はゼリーの構成
材料4の充填後に、第1の色のようかん又はゼリーの構
成材料3に対応した位置で、この構成材料3を二分割す
るようにヒートシール機構13によって加熱圧着するこ
とによって、横方向のシール部5を形成して、二つ目の
包装ようかん又は包装ゼリー20を形成する。
【0022】上記のように、包装袋2の上面開口のシー
ル部5を、第1の色のようかん又はゼリーの構成材料3
を二分割する部分に形成した後、この分割されて上方の
包装袋2に残った第1の色のようかん又はゼリーの構成
材料3の上に、再びタンク18に貯蔵された第2の色の
ようかん又はゼリーの構成材料4を所定の圧力をかけて
供給管16から包装袋2に充填する。
【0023】この第2の色のようかん又はゼリーの構成
材料4の充填後に、第2の色のようかん又はゼリーの構
成材料4に対応した位置で、この構成材料4を二分割す
るようにヒートシール機構13によって加熱圧着するこ
とによって、横方向のシール部5を形成して、三つ目の
包装ようかん又は包装ゼリー20を形成する。
【0024】このようにして、一つの包装袋に異なる色
のようかん又はゼリーが充填された包装ようかん又は包
装ゼリー20が順次形成される。形成された包装ようか
ん又は包装ゼリー20相互の連結部分であるシール部5
は、その略中間部をヒートシール機構13の下方に設け
た切断装置19によって切断される。この切断によって
切り離された個々の包装ようかん又は包装ゼリー20
は、図示しない冷却装置によって冷却して固化する冷却
工程を有し、これによって所定の弾力性のあるようかん
又はゼリーが形成される。なお、横方向のシール部5を
形成して複数の包装ようかん又は包装ゼリー20が繋が
った状態で冷却工程によって冷却し、その後に切断装置
19によって切断する方式とすることでも差し支えな
い。
【0025】本発明では、液状のようかん又はゼリーの
構成材料3、4の充填速度を包装袋2の下方への搬送速
度によって相殺できる関係としている。即ち、液状のよ
うかん又はゼリーの構成材料3、4が包装袋2へ充填さ
れるときの充填速度と、包装袋2が下方へ移動する速度
を同一又は略同一とする。もし、包装袋2へ既に充填さ
れている液状のようかん又はゼリーの構成材料(例えば
3)の上に、包装袋2の搬送速度よりも十分大きい充填
スピード(圧力)でもって液状のようかん又はゼリーの
構成材料(例えば4)を充填すると、構成材料3と4が
混ざり合ってきれいな二色区分の包装ようかん又はゼリ
ーとならない。しかし本発明では、液状のようかん又は
ゼリーの構成材料3、4の充填速度を包装袋2の下方へ
の搬送速度によって相殺できる関係としているので、き
れいに二色区分された包装ようかん又はゼリーに仕上げ
ることができる。
【0026】本発明では、上記のように、第1色及び第
2色の液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料3及び4
の充填工程の後であって前記冷却工程の前に、前記包装
袋2相互を区分するシール部分を形成することを特徴と
する。液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料3及び4
が冷却によって固化した状態では横シールが不十分にな
る虞が生じるが、本発明の方法では、ようかん又はゼリ
ーの構成材料が流動性を保っている状態で包装袋相互を
区分する横シール部分の形成が行えるため、包装袋2相
互を区分するシールが正確に行える効果がある。
【0027】上記のように、液状で充填されて所定の硬
さに冷却固化される菓子として、その代表がようかんと
ゼリーであり、本発明が適用する包装異色層菓子は、こ
のような、ようかんとゼリーの連続包装に好適である。
上記のように、包装ようかん又は包装ゼリーが異なる色
のようかん又はゼリーの構成材料を一つの包装袋に交互
に連続充填することによって、一つの包装袋の中が二色
に分割された、ようかん又はゼリーを容易に製造でき、
量産化に適する方法である。このため、種類の異なるよ
うかんやゼリーの色を違えて一つの包装袋に区分して充
填する場合や、同じ種類のようかんやゼリーの色を違え
て一つの包装袋に区分して充填する場合に適し、従来の
ものに比して斬新な色彩感覚のある包装ようかんや包装
ゼリーを量産方式によって提供できる効果がある。ま
た、構成材料3をようかんとし、構成材料4をゼリーと
して、一つの包装袋にようかんとゼリーが層別に充填さ
れた二色菓子の製造も可能となる。
【0028】上記において、フィルム又はシート1によ
って形成される一つの包装ようかん又は包装ゼリー20
の包装袋は、1枚のフィルム又はシート1を折り曲げた
状態で縦シール11と上下の横シール5で構成した、所
謂三方シール構成であるが、2枚のフィルム又はシート
1の相互の端を縦方向にシールし、それに交差して上下
を横方向にシールする、所謂四方シール構成としたもの
でもよい。
【0029】上記において、図示していないが、縦方向
シール部11は、包装ようかん又は包装ゼリー20の背
面に接するように折り畳まれる工程を有し、この折り畳
まれた状態で、それに交差する横方向シール部5をヒー
トシールすることによって、この折り畳まれた状態を維
持している。
【0030】図4は、もう一つの方法を説明する図であ
る。図4において、図1乃至図3と同符号は同一機能部
を示しており、その説明は上記と同様であり、ここでは
その説明を省略する。図4の方法では、フィルム又はシ
ート1が下方に連続して移送されるのではなく、液状よ
うかん又は液状ゼリーの構成材料の充填中はフィルム又
はシート1の移送を停止してその状態で充填を行う間歇
移送方式である。
【0031】図5は、もう一つの方法を説明する図であ
る。図5において、図1乃至図3と同符号は同一機能部
を示しており、その説明は上記と同様であり、ここでは
その説明を省略する。図5の方法では、フィルム又はシ
ート1が下方に連続して移送される方式であってもよ
く、また、図4のような間歇移送方式であってもよい。
図5のものは、一つの包装袋2の中に第1の色の液状よ
うかん又は液状ゼリーの構成材料3を充填した後に第2
の色の液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料4を充填
し、その後に更に第1の色の液状ようかん又は液状ゼリ
ーの構成材料3を充填する。そして、この最後に充填さ
れた第1の色の液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料
3に対応する位置をヒートシール機構13によってシー
ル5して包装袋2相互を区分する。この関係を繰り返す
ことによって、包装袋2の中が3つの層に区分された包
装ようかん又は包装ゼリーが作られる。
【0032】また、図5の技術の展開によって、一つの
包装袋2の中に、先ず第1の色の液状ようかん又は液状
ゼリーの構成材料3を充填し、その上に第2の色の液状
ようかん又は液状ゼリーの構成材料4を充填し、その上
に第1の色の液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料3
を充填し、更にその上に第2の色の液状ようかん又は液
状ゼリーの構成材料4を充填する。そして、この最後に
充填された第2の色の液状ようかん又は液状ゼリーの構
成材料4に対応する位置をヒートシール機構13によっ
てシール5して包装袋2相互を区分する。この関係を繰
り返すことによって、包装袋2の中が4つの層に区分さ
れた包装ようかん又は包装ゼリーが作られる。
【0033】本発明の上記方法の更なる展開として、図
5において、一つの包装袋2の中の最下位の第1の色の
液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料に相当するA
と、中間の第2の色の液状ようかん又は液状ゼリーの構
成材料に相当するBと、更に最上位の第3の色の液状よ
うかん又は液状ゼリーの構成材料に相当するCとを充填
する。即ち、それぞれ異なる色のそれぞれ異なる構成材
料のA、B、Cを充填する場合には、A、B、Cに相当
する構成材料を貯蔵したタンクから供給し充填すること
によって、色の相違だけでなく、食感、味、風味などが
異なる構成材料のようかん又はゼリーが層別に区分され
て一つの包装袋に充填された包装ようかん又は包装ゼリ
ーを作ることができる。
【0034】また、他の方法として、フィルム又はシー
ト1が下方に連続して移送される方式ではなく、上面開
口の包装袋を個々に作り、その包装袋を一つずつ順次充
填位置へ移送して、その場所で一つずつの包装袋へ、そ
の上面開口から比重が同等又は略同等の第1色及び第2
色の液状ようかん又は液状ゼリーの構成材料3及び4を
交互に充填して、一方の色の部分を分割シールする方式
とすることもできる。
【0035】上記のように本発明の製造方法は、包装よ
うかん並びに包装ゼリーに適用して優れた効果があり、
これらは、商品として完成した状態では適当な弾力性を
有するものであり、生菓子或いは半生菓子と称すること
もできる。本発明は、上記実施形態に限定されず、本発
明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えら
れ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によると、一つの包装袋
の中は、ようかん又はゼリーの基本の構成材料が二色に
分割された、ようかん又はゼリーとなる。
【0037】請求項2の発明によると、一つの包装袋の
中が二色又はそれ以上の多色に分割された、ようかん又
はゼリーとなる。
【0038】請求項3の発明によると、異なる色のよう
かん又はゼリーの構成材料を一つの包装袋に交互に連続
充填することによって、一つの包装袋の中が二色又はそ
れ以上の多色に分割された、包装ようかん又は包装ゼリ
ーを連続して製造でき、量産化に適する方法である。
【0039】請求項4の発明によると、包装袋相互を区
分するシール部分の形成が、ようかん又はゼリーの構成
材料が流動性を保っている状態で行えるため、包装袋相
互を区分するシールが容易である。
【0040】請求項5の発明によると、包装袋への液状
ようかん又はゼリーの構成材料をスムーズに充填するた
めに、液状ようかん又はゼリーの構成材料に圧力をかけ
て充填する方式を採用した場合にも、包装袋の中で二色
の構成材料が混ざり合って所期の二色ようかん又はゼリ
ーとならない問題も解決できる。このため、充填圧力を
掛けて充填を促進することによって、量産性に富むもの
である。
【0041】請求項6の発明によると、異なる色のよう
かん又はゼリーの構成材料を一つの包装袋に順次充填す
る場合にも、両構成材料の混合が抑制され、一つの包装
袋の中が層別に分割された、ようかん又はゼリーの製造
に適する。
【0042】請求項7の発明によると、透明又は半透明
のプラスチック製フィルム又はシートを透して包装され
た、ようかん又はゼリーの色彩が外観意匠効果を向上で
き、従来のイメージから脱却して新しい感覚のようかん
又はゼリーが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装ようかん又は包装ゼリーの製造方
法の説明図である。
【図2】本発明の包装ようかん又は包装ゼリーの連続製
造方法の説明図である。
【図3】本発明の包装ようかん又は包装ゼリーの外観図
である。
【図4】本発明の包装ようかん又は包装ゼリーの他の製
造方法の説明図である。
【図5】本発明の包装ようかん又は包装ゼリーの更に他
の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1……フィルム又はシート 2……包装袋 3……第1の色のようかん又はゼリーの構成材料 4……第2の色のようかん又はゼリーの構成材料 5……横シール部 9……加熱ローラ 10…縦方向ヒートシール機構 11…縦方向シール部 13…横方向ヒートシール機構 14…加熱体 15、16…供給管 17、18…タンク 19…切断装置 20…包装ようかん又は包装ゼリー
フロントページの続き (72)発明者 杉山 豊 愛知県豊橋市鍵田町48番地 杉本屋製菓株 式会社内 Fターム(参考) 4B014 GE01 GE11 GP25 GQ12 4B041 LD03 LE05 LE08 LP10 LP18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製フィルム又はシートで形
    成された上面開口の包装袋に、第1の色の菓子の構成材
    料を液状で充填した上に、前記構成材料と同等又は略同
    等の比重を有する第2の色の菓子の構成材料を液状で充
    填した後、前記上面開口をシールし、冷却固化してなる
    包装異色層菓子の製造方法。
  2. 【請求項2】 プラスチック製フィルム又はシートを縦
    方向へ搬送して包装袋を形成させながら菓子の構成材料
    を液状で充填させる充填工程と、前記包装袋に充填され
    た前記構成材料を冷却固化する冷却工程を経て包装菓子
    を製造する方法であって、前記充填工程は、液状の第1
    の色の菓子の構成材料と液状の第2の色の菓子の構成材
    料とを交互に充填する充填工程を有し、前記第1の色の
    構成材料に対応する位置又は前記第2の色の構成材料に
    対応する位置をヒートシール機構によってシールして前
    記包装袋相互を区分する工程を有することを特徴とする
    包装異色層菓子の製造方法。
  3. 【請求項3】 プラスチック製フィルム又はシートを縦
    方向へ搬送して包装袋を形成させながら菓子の構成材料
    を液状で充填させる充填工程と、前記包装袋に充填され
    た前記構成材料を冷却固化する冷却工程を経て包装菓子
    を製造する方法であって、前記充填工程は、液状の第1
    の色の菓子の構成材料と液状の第2の色の菓子の構成材
    料とを交互に充填する充填工程を有し、前記第1の色の
    構成材料に対応する位置及び前記第2の色の構成材料に
    対応する位置をヒートシール機構によってそれぞれシー
    ルして前記包装袋相互を区分する工程を有することを特
    徴とする包装異色層菓子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、前記充填工程
    の後であって前記冷却工程の前に、前記包装袋相互を区
    分するシール部分を形成することを特徴とする包装よう
    かん又は包装ゼリーの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、液状の菓子の構成材
    料の充填速度を包装袋の下方への搬送速度によって相殺
    できる関係とした包装異色層菓子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3において、液状で充填さ
    れる前記第1の色の菓子の構成材料の比重と、前記第2
    の色の菓子の構成材料の比重を同等又は略同等としたこ
    とを特徴とする包装異色層菓子の製造方法。
  7. 【請求項7】 透明又は半透明のプラスチック製フィル
    ム又はシートで形成された包装袋の中に少なくとも第1
    の色の菓子構成材料の上に、第2の色の菓子構成材料が
    充填され、前記一方の色の菓子成材料部分で分割シール
    された包装異色層菓子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110710663A (zh) * 2019-11-27 2020-01-21 安徽农业大学 一种全自动双色紫薯羊羹制作设备

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