JP2002314069A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002314069A
JP2002314069A JP2001117131A JP2001117131A JP2002314069A JP 2002314069 A JP2002314069 A JP 2002314069A JP 2001117131 A JP2001117131 A JP 2001117131A JP 2001117131 A JP2001117131 A JP 2001117131A JP 2002314069 A JP2002314069 A JP 2002314069A
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drain
gate electrode
gate
length
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Kazuyuki Sugahara
和之 須賀原
Takaaki Murakami
隆昭 村上
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波動作可能なドレイン耐圧の高い半導体
装置を得る。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置は、第1導電型
の半導体基板(12)と、半導体基板(12)上に形成されたゲ
ート電極(3)と、ゲート電極(3)における一方の側の半導
体基板に形成された第2導電型の拡散層からなるソース
領域(41)と、ゲート電極(3)におけるもう一方の側の半
導体基板(12)に形成された第2導電型の拡散層からなる
ドレイン領域(44)と、ソース領域(41)とドレイン領域(4
4)の周囲にわたって設けられた分離用絶縁膜(11)および
分離用絶縁膜(11)下に形成された第1導電型の拡散層(1
5)からなる素子間分離領域とを備え、ゲート長方向にお
けるドレイン領域の第2導電型の拡散層(44)の長さをソ
ース領域の第2導電型の拡散層(41)の長さより長く、か
つ第1導電型の拡散層(15)でドレイン領域(44)に対向し
た端部の不純物濃度を1×1016cm−3以上2×1
18cm−3以下の範囲内としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特に
高周波信号を増幅するトランジスタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の1〜2GHz程度の高周波信
号を0.1〜100W程度の電力に増幅し、アンテナを
介して電波として空中に発信するためのトランジスタと
して、シリコンのMOS技術を応用したLDMOS(Laterally
Diffused Metal Oxide Semiconductor)トランジ
スタが使用されている。
【0003】図5は、従来のLDMOSトランジスタの平面
図である。図中、1は活性層(シリコン)、11は活性
層1の外側に設けられた分離用酸化膜(厚さ1μmのSi
O2)、2はP型のソースワイヤレス拡散層(ボロン
(B)が1×1017cm−3程度含まれているシリコ
ン)、3はゲート電極(厚さ100nmの多結晶シリコ
ン上に厚さ300nmのタングステンシリサイド(WS
i)が積層された多層膜からなる)、41はソース領域
側のN拡散層(砒素(As)が1×1021cm−3程度
含まれているシリコン、””の記号は不純物が相対的
に高濃度であることを示す)、42はドレイン領域側の
拡散層(砒素(As)が1×1021cm−3程度含ま
れているシリコン)、である。ここで活性層1とは分離
用酸化膜11で覆われた部分以外の領域を指す。
【0004】図6は、図5中のB−B’線に沿った断面
構造を示している。図中、12は比抵抗10mΩ・cm
のP型シリコン基板、13はP型シリコン基板12上に
エピタキシャル成長によって形成された比抵抗10Ω・
cmのシリコン層、14は分離用酸化膜11下に形成さ
れたP型分離拡散層(ボロン(B)が4×1015cm
−3程度含まれているシリコン)、43はP型拡散層
(ボロン(B)が1×10 17cm−3程度含まれている
シリコン)、44はドレイン領域側に設けられたN拡散
層(リン(P)が5×1017cm−3程度含まれている
シリコン、””は不純物がNより低濃度であること
を示す)、5は第1アルミニウム配線(厚さ500n
m)、6は第2アルミニウム配線(厚さ2μm)、7
a、7bは層間絶縁膜(SiO)、をそれぞれ示す。
【0005】次に、従来のLDMOSトランジスタの構造お
よび動作について簡単に説明する。ソース領域側のN
拡散層41は、第1アルミニウム配線5、および第2ア
ルミニウム配線6を介してソースワイヤレス拡散層2に
接続されている。ソースワイヤレス拡散層2はさらに比
抵抗10mΩ・cmのシリコン基板12に接続されてい
る。従って、LDMOSトランジスタのソース領域はシリコ
ン基板12を接地することで半導体パッケージのリード
と電気的接続が可能となるため、半導体チップ上でソー
スに対するボンディングワイヤが不要となる。ちなみ
に、これがソースワイヤレスという理由である。ボンデ
ィングワイヤをソース側にだけ設けないようにして、ボ
ンディングワイヤのインダクタンス成分(抵抗)を減ら
すことにより、高周波帯での安定な動作を可能としてい
る。
【0006】ドレイン領域のN拡散層42はゲート電
極3の端部より7μm程度離して設けられており、ドレ
イン領域における活性層1内でN拡散層42以外の領
域にはN拡散層44が設けられている。また、N
散層42は、第1アルミニウム配線5、及び第2アルミ
ニウム配線6を介して外部のボンディングワイヤ(図示
せず)に接続されている。
【0007】さて、ゲート電極3の電圧を0V、ソース
電極、すなわちシリコン基板12の電圧を0V、ドレイ
ン端子(ドレイン領域に接続されたボンディングワイヤ
(図示せず))に正の電圧を印加する場合を考える。こ
の場合、ゲート電極3の電圧が0Vであるためトランジ
スタはオフ状態で、ソース・ドレイン間に電流(ドレイ
ン電流)は流れない。
【0008】ここでドレイン電圧が増加すると、ドレイ
ン空乏層(図示せず)がドレイン領域側からゲート電極
3下にまで伸長し、ソース領域側N拡散層41に接し
て、N拡散層41の電位障壁を下げることによりソー
ス・ドレイン間にいわゆるパンチスルー電流が流れる。
このパンチスルー電流が流れるドレイン電圧をソース・
ドレイン間耐圧と定義している。
【0009】LDMOSトランジスタでは、ソース領域のN
拡散層41に比べてゲート長方向において相対的に長
い低濃度N拡散層44が存するため、ドレイン空乏層
(図示せず)がソース領域側N拡散層41に接するに
は大きなドレイン電圧が必要となる結果、ソース・ドレ
イン間耐圧が向上する。
【0010】P型拡散層43は、LDMOSトランジス
タの閾値電圧(Vth)を1V程度に設定するために設けら
れている。ドレイン領域側にこのようなP型拡散層が設
けられていないのは、ドレイン領域側N拡散層42やN
拡散層44に接するP型不純物領域(図では13)の不
純物濃度をできるだけ増加させないようにするためであ
る。
【0011】ドレイン領域側のP型不純物の濃度が増加
すると、ドレイン領域のPN接合の空乏層が狭くなり、
空乏層容量が増加、すなわち、ドレイン−シリコン基板
間容量が増加して高周波動作に悪影響を与える。ちなみ
に、P型拡散層43がドレイン領域側に設けられていな
いこと、すなわちゲート長方向に濃度勾配が存すること
がLDMOSのLaterally Diffusedという理由である。
【0012】このように、LDMOSトランジスタはゲート
長を短くする(たとえば0.5μm)、ソースワイヤレ
ス構造を採用する、しきい値電圧(Vth)設定用P型拡
散層をドレイン領域に設けない等の工夫により高周波特
性の向上を図り、また、ソース領域のN拡散層41に
比べてゲート長方向において相対的に長い低濃度N
散層44が存するため、ドレイン空乏層(図示せず)がソ
ース領域側N拡散層41に接するには大きなドレイン
電圧が必要となることによりソース・ドレイン間耐圧を
向上させていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、より高
出力動作可能なトランジスタ実現の要望から、電源電圧
を25V以上に向上させる必要(たとえば50V)が生じ
た。高周波用トランジスタのソース・ドレイン間耐圧は
電源電圧の3倍の値が必要であることから、LDMOSトラ
ンジスタのソース・ドレイン間耐圧のさらなる向上(従
来の80Vから150Vへ)が不可欠となってきた。
【0014】今までは、ソース・ドレイン間耐圧は、ド
レイン電圧の増加に従ってドレイン空乏層がドレイン領
域側N拡散層42からソース領域側N拡散層41へ
向かって伸長し、ソース領域側N拡散層41に達する
ことにより決定されると考えられていた。従来のLDM
OS構造でも、ソース領域側N拡散層41に比べてゲ
ート長方向において長いドレイン領域側N拡散層44を
設けてドレイン空乏層が長く伸びるようにしており、理
論的には150V程度のソース・ドレイン耐圧が得られ
るはずだった。しかしながら、実際には75−80V程
度の耐圧しか得られなかった。
【0015】そこで、本発明者は、その原因を追求した
ところ、ドレイン領域側N拡散層42→ドレイン領域
側N拡散層44→分離拡散層14→ソース領域側N
散層41というルートで電流がリークする経路ができて
いて、これが本来のソース・ドレイン間耐圧が得られな
い原因であることが判明した。 [ソース・ドレイン間耐圧決定要因の検討]以下、LDMOS
のソース・ドレイン間耐圧を決める要因について調査し
た結果を説明する。
【0016】ドレイン領域側N拡散層42に正の高電
圧(ドレイン電圧)を印加すると、前述したように、ド
レイン空乏層がゲート電極3下に、つまり、ソース領域
側N 拡散層41の方向に伸長する。それと同時に、シ
リコン基板12、P型シリコン層13は接地されている
ためドレイン空乏層は分離用酸化膜11の下の分離拡散層
14の方向にも伸長する。ちなみに、分離用酸化膜11
はLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法で形成さ
れている。
【0017】LOCOS法では分離用酸化膜11の端部下の
シリコン層13中に応力に起因した微小欠陥が発生す
る。図7は図5中のC−C’線に沿った断面構造を示し
ており、図中の×印はかかる微少欠陥の発生箇所を表し
ている。ドレイン空乏層が分離拡散層14まで伸長し、
微小欠陥がドレイン空乏層内に入って微小欠陥の領域の
電界が一定値以上になると微小欠陥から電子・正孔対が
発生する。発生した電子、正孔は電界によって加速され
アバランシェ崩壊を起こす。増加した電子はドレイン領
域側N拡散層42に向かい(図5中の矢印Dとは逆の
方向)、正孔はゲート電極3の下部を通過し、ソース領
域側N拡散層41に向かって流れる(図5中の矢印E
の方向)。
【0018】微小欠陥からは比較的低い電界で電荷が発
生するので、活性層1中でのドレイン領域側N拡散層
42とゲート電極3の距離で決定されるドレイン電圧で
ドレイン・ソース間に電流(図5のD、Eの矢印が電流
の方向を示す)が流れてしまうが、かかるドレイン電圧
はソース・ドレイン間耐圧に比べて低い。すなわち、LD
MOSのソース・ドレイン間耐圧は分離拡散層14中にあ
る微小欠陥によって決定されることが判明した。さら
に、ソース・ドレイン間耐圧はドレイン領域側N 拡散
層42と分離用酸化膜11との距離(図7中Hで示した
距離、7μm)が短くなるにつれて低下することも明ら
かとなった。
【0019】本発明は、以上の研究結果に基づき、LD
MOSにおける耐圧を上述のような分離拡散層14内に
発生した微小欠陥に起因するドレイン耐圧で支配される
状態から本来のソース・ドレイン間耐圧まで向上させる
べく、分離拡散層14中の不純物濃度の高濃度化による
分離拡散層14中へのドレイン空乏層の伸長防止によっ
てドレイン耐圧の向上を図った素子構造を提供するもの
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板上に形成さ
れたゲート電極と、ゲート電極における一方の側の半導
体基板に形成された第2導電型の拡散層からなるソース
領域と、ゲート電極における他方の側の半導体基板に形
成された第2導電型の拡散層からなるドレイン領域と、
ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域の外側に設
けられた分離用絶縁膜および分離用絶縁膜下の半導体基
板中に形成された第1導電型の拡散層からなる素子間分
離領域と、を備え、ゲート長方向におけるドレイン領域
の第2導電型の拡散層の長さがソース領域の第2導電型
の拡散層の長さより長く、かつ第1導電型の拡散層でド
レイン領域に対向した端部の不純物濃度が1×1016
cm−3以上としたものである。
【0021】また、本発明に係る半導体装置は、上述の
ドレイン領域の第2導電型の拡散層が、低濃度拡散層
と、低濃度拡散層の内側に設けられ低濃度拡散層より不
純物濃度の高い高濃度拡散層とを備え、ゲート幅方向に
おける高濃度拡散層と分離用絶縁膜との互いに対向した
端部間の距離をゲート長方向における高濃度拡散層とゲ
ート電極間の互いに対向した端部間の距離よりも大きく
したものである。
【0022】また、本発明に係る半導体装置は、上述の
ゲート幅方向における高濃度拡散層と分離用絶縁膜との
互いに対向した端部間の距離とゲート長方向における高
濃度拡散層とゲート電極との互いに対向した端部間の距
離の差を2μm以上6μm以下としたものである。
【0023】また、本発明に係る半導体装置は、上述の
素子分離領域の境界に所定の幅をもって設けられた第1
のゲート長を有する部分とこの部分以外の第2のゲート
長を有する部分からなるゲート電極と、このゲート電極
直下の半導体基板中に形成されこのゲート電極のゲート
長と略一致した長さを有する第2の第1導電型の拡散層
と、を備え、第1のゲート長が第2のゲート長より大き
いこととしたものである。
【0024】また、本発明に係る半導体装置は、上述の
前記第1のゲート長と前記第2のゲート長の差を0.1
μm以上0.6μm以下としたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施例1.図1は、本発明におけ
る実施例1のLDMOSトランジスタの構造を示す平面図で
ある。図中、1は活性層(シリコン)、11は活性層1
の外側に設けられた分離用酸化膜(厚さ1μmのSi
O2)、2はP型のソースワイヤレス拡散層(ボロン
(B)が1×1017cm−3程度含まれているシリコ
ン)、3はゲート電極(厚さ100nmの多結晶シリコ
ン上に厚さ300nmのタングステン・シリサイド(W
Si)が積層された多層膜からなる)、41はソース領
域側のN拡散層(砒素(As)が1×1021cm−3
度含まれているシリコン、””の記号は不純物が相対
的に高濃度であることを示す)、42はドレイン領域側
のN拡散層(砒素(As)が1×1021cm−3程度含
まれているシリコン)、をそれぞれ示す。
【0026】また、図2は図1のA−A’線に沿った断
面図である。図中、12は比抵抗10mΩ・cmのP型
シリコン基板、13はP型シリコン基板12上にエピタ
キシャル成長によって形成された比抵抗10Ω・cmの
シリコン層、15は分離用酸化膜11下に形成されたP
型分離拡散層(ボロン(B)が1×1017cm−3程度
含まれているシリコン)、43はP型拡散層(ボロン
(B)が1×1017cm −3程度含まれているシリコ
ン)、44はドレイン領域側に設けられたN拡散層(リ
ン(P)が5×1017cm−3程度含まれているシリコ
ン、””は不純物がNより低濃度であることを示
す)、5は第1アルミニウム配線(厚さ500nm)、
6は第2アルミニウム配線(厚さ2μm)、をそれぞれ
示す。本構造では従来のLDMOSトランジスタと同
様、ソース領域のN拡散層41に比べてゲート長方向
において相対的に長い低濃度N拡散層44が存する。
【0027】実施例1のLDMOSトランジスタの分離
用拡散層15(図2中)にはP型不純物であるボロンが
1×1017cm−3含まれている。ここで不純物濃度は
分離用拡散層15の最表面(ソース・ドレイン領域側に
面し分離用酸化膜11と近接した部分、図2中の×の部
分)における濃度を指す。実施例1におけるLDMOS
トランジスタでは分離用拡散層15の不純物濃度が従来
のLDMOSトランジスタ(4×1015cm−3程度)
より高濃度であるために、ドレイン空乏層が分離用拡散
層15内に存在する微小欠陥にまで到達する際のドレイ
ン電圧が従来構造の場合より高くなる。
【0028】この結果、従来の4×1015cm−3程度
の不純物濃度の分離拡散層の存在によって80V程度と
低耐圧であったソース・ドレイン間耐圧が、本構造にお
けるソース領域のN拡散層41に比べてゲート長方向
において相対的に長い低濃度N拡散層44が存すること
によって生じる本来のソース・ドレイン間耐圧、すなわ
ち、150V程度にまで向上させることが可能となっ
た。
【0029】このような改善効果は、分離用拡散層15
の最表面のP型不純物濃度が1×1016cm−3以上、
より好ましくは5×1016cm−3で生じる。これは、
空乏層の伸びは不純物濃度に反比例するので、不純物濃
度を高めることにより、分離用拡散層15内でのドレイ
ン空乏層の伸長が顕著に抑制されるからである。
【0030】実施例2.本発明における実施例2のLD
MOSトランジスタについて、図3を使用して説明す
る。実施例2のLDMOSトランジスタでは、分離用拡
散層15にはP型不純物であるボロンが5×1016cm
−3含まれている。これに加えてゲート幅方向における
ドレイン領域のN拡散層42と分離用酸化膜11間の
距離(図3中のF)が10μm程度と、ゲート長方向に
おいて対向しているゲート電極3端部とドレイン領域側
拡散層42端部間の距離(図3中のG、5μm)よ
りも長く設定されている。よって、ドレイン空乏層が分
離用拡散層15内に存在する微小欠陥まで到達する際の
ドレイン電圧が実施例1の場合よりさらに高くなる。こ
の結果、ソース・ドレイン間耐圧が向上する。なお、こ
の両者の距離の差が2μm以上の場合にソース・ドレイ
ン間耐圧向上の効果が生じる。
【0031】一方、両者の距離の差が10μmを超える
とドレイン領域のN拡散層42と活性層1間の距離F
が大きくなり、これはドレイン抵抗の増大をもたらすの
で、素子特性が劣化してしてまう。よって、本発明に係
るLDMOSトランジスタを良好に動作させるために
は、両者の距離の差を2μm以上10μm以下の範囲内
に設定する必要がある。
【0032】LDMOSトランジスタにおいて分離用拡
散層15のボロン濃度を高くすれば、実施例1で説明し
たように、その効果のみでソース・ドレイン間耐圧は向
上する。しかしながら、分離用拡散層15の濃度を高く
すれば、ドレイン空乏層の伸長が抑えられ、その結果、
ドレイン空乏層の幅が減少してドレイン−シリコン基板
間の寄生容量が増大する。この寄生容量の増大はLDM
OSトランジスタの高周波特性を劣化させる。実施例1
ではソース・ドレイン間耐圧は150Vにまで向上する
利点を有するものの、2GHz動作時におけるトランジス
タの利得が3dB低下してしまうため、用途によっては不
都合が生じる場合もある。
【0033】そこで、実施例2のLDMOSトランジス
タではゲート幅方向におけるドレイン領域側N拡散層
42と分離用酸化膜11間の距離Fをゲート長方向におけ
るゲート電極3とドレイン領域側N拡散層42間の距離
Gに対して相対的に長くしつつ、さらに分離用拡散層1
5のボロン濃度を従来構造よりは高濃度化するが、実施
例1の素子構造より抑えることによって寄生容量を低減
して、高周波特性の向上(利得の低下がほとんどなし)
とソース・ドレイン間耐圧の向上(150V)の両立を
実現している。
【0034】実施例3.本発明における実施例3のLD
MOSトランジスタについて、図4を用いて説明する。
【0035】実施例3のLDMOSトランジスタでは実
施例2と同様、分離用拡散層15には不純物であるボロ
ンが5×1016cm−3含まれている。これに加えて、
ゲート幅方向における分離用酸化膜11と活性層1との
境界近傍のゲート電極31のゲート長(第1のゲート
長)が1μmと活性層1内部のゲート電極3のゲート長
(第2のゲート長)である0.5μmより長くなってい
る。なお、ゲート電極31下部に位置するP型拡散層4
3(第2の第1導電型の拡散層)もゲート電極31に略
一致した幅を有する。
【0036】一般に、分離用拡散層15内の微小欠陥か
ら発生した正孔は分離用酸化膜11と活性層1との境界
近傍のゲート電極31の下部を通過してソース領域側N
拡散層41に流れる。この流入電流は、ドレイン領域
側N拡散層42をコレクタ、ゲート電極31の下部の
P型拡散層43をベース、ソース領域側N拡散層41
をエミッタとした寄生バイポーラトランジスタのベース
電流となる。従って、かかる寄生バイポーラトランジス
タがオンしてドレイン−ソース間に流入電流の(寄生バ
イポーラトランジスタの)利得倍の電流が流れることに
よってもソース・ドレイン間耐圧が劣化してしまう。
【0037】実施例3のLDMOSトランジスタでは、
分離用酸化膜11と活性層1との境界における微小欠陥
から発生した流入電流が流れる領域のゲート電極31の
ゲート長が活性層1上のゲート電極3のゲート長より長
くなっているために、実効的に寄生バイポーラトランジ
スタのベース幅を長くした効果が生じる。その結果、寄
生バイポーラトランジスタの利得が低下するためにドレ
イン・ソース間の電流が抑えられ、ソース・ドレイン間
耐圧が170V程度とさらに向上する。なお、かかる効
果は両者のゲート長の差が0.1μm以上の場合に生じ
る。
【0038】一方、活性層1上のゲート電極3のゲート
長を過度に長くしても、ドレイン耐圧は飽和する傾向に
あり、上述の効果が有効に生じるのは両者のゲート長の
差が0.6μm以下の範囲である。
【0039】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではない。また、上述の実施の形態では、NM
OSを用いたが、PMOSを使用しても良い。
【0040】さらに、上述の実施例ではLDMOSトラ
ンジスタを一例として説明したが、かかる構造に限定さ
れるものではなく、ゲート長方向のソース領域とドレイ
ン領域の長さが非対称な構造であれば、同様の効果が発
現する。かかる構造では、一般的なソース領域とドレイ
ン領域の長さが対称な構造に比べてソース−ドレイン間
耐圧が高耐圧になり、分離用絶縁膜下の拡散層中の微少
欠陥によるドレイン耐圧の影響を防止することが可能と
なるからである。
【0041】また、ゲート電極の材料も多結晶シリコン
とWSiの積層膜を一例として説明したが、低抵抗でトラ
ンジスタ形成時の熱処理に耐えうる物質であれば特にか
かる材料に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置では、第1導電
型の半導体基板と、半導体基板上に形成されたゲート電
極と、ゲート電極における一方の側の半導体基板に形成
された第2導電型の拡散層からなるソース領域と、ゲー
ト電極における他方の側の半導体基板に形成された第2
導電型の拡散層からなるドレイン領域と、ゲート電極、
ソース領域およびドレイン領域の外側に設けられた分離
用絶縁膜および分離用絶縁膜下の半導体基板中に形成さ
れた第1導電型の拡散層からなる素子間分離領域と、を
備え、ゲート長方向におけるドレイン領域の第2導電型
の拡散層の長さがソース領域の第2導電型の拡散層の長
さより長く、かつ第1導電型の拡散層でドレイン領域に
対向した端部の不純物濃度が1×1016cm−3以上
としたので、ドレイン空乏層が分離用拡散層内に存在す
る微小欠陥にまで到達する際のドレイン電圧が高くなる
ため、ソース・ドレイン間耐圧が向上する結果、ソース
・ドレイン間耐圧が向上した半導体装置が実現できる。
【0043】また、本発明に係る半導体装置では、上述
のドレイン領域の第2導電型の拡散層が、低濃度拡散層
と、低濃度拡散層の内側に設けられ低濃度拡散層より不
純物濃度の高い高濃度拡散層とを備え、ゲート幅方向に
おける高濃度拡散層と分離用絶縁膜との互いに対向した
端部間の距離をゲート長方向における高濃度拡散層とゲ
ート電極との互いに対向した端部間の距離よりも大きく
したので、寄生容量を小さくして、高周波特性の向上と
ソース・ドレイン間耐圧の向上の両立を実現している。
【0044】また、本発明に係る半導体装置では、上述
の素子分離領域の境界に所定の幅をもって設けられた第
1のゲート長を有する部分とこの部分以外の第2のゲー
ト長を有する部分からなるゲート電極と、このゲート電
極直下の半導体基板中に形成されこのゲート電極のゲー
ト長と略一致した長さを有する第2の第1導電型の拡散
層と、を備え、第1のゲート長が第2のゲート長より大
きいこととしたので、寄生バイポーラトランジスタの利
得が低下するためにドレイン・ソース間の電流が抑えら
れ、ソース・ドレイン間耐圧がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体装置のLDMOSトラン
ジスタにおける実施例1の平面図である。
【図2】 本発明に係る半導体装置のLDMOSトラン
ジスタにおける図1中のA−A’線に沿った断面図であ
る。
【図3】 本発明に係る半導体装置のLDMOSトラン
ジスタにおける実施例2の平面図である。
【図4】 本発明に係る半導体装置のLDMOSトラン
ジスタにおける実施例3の平面図である。
【図5】 従来のLDMOSトランジスタの平面図であ
る。
【図6】 従来のLDMOSトランジスタにおける図5
中のB−B’に沿った断面図である。
【図7】 従来のLDMOSトランジスタにおける図5
中のC−C’に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 活性層、 11 分離用酸化膜、 12 シリコン
基板、 13 P型シリコン層、 14 分離用酸化膜
11の下に形成されたP型分離拡散層、 15分離用拡
散層、 2 ソースワイヤレスP型拡散層、 3、31
ゲート電極、41 ソース領域側N拡散層、 42
ドレイン領域側N拡散層、 43P型拡散層、 4
4 ドレイン領域側N拡散層、 5 第1アルミニウ
ム配線、 6 第2アルミニウム配線、 7a、7b
層間絶縁膜。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA13 AC01 BA01 CA17 CA24 DA12 5F140 AA24 AA25 AC21 BA01 BA16 BF04 BF11 BF18 BF51 BF53 BH12 BH13 BH30 BH49 BJ05 BJ11 BJ15 CB01 CB03 CB10 CC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、前記半導体
    基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極にお
    ける一方の側の前記半導体基板に形成された第2導電型
    の拡散層からなるソース領域と、前記ゲート電極におけ
    る他方の側の前記半導体基板に形成された第2導電型の
    拡散層からなるドレイン領域と、前記ゲート電極、前記
    ソース領域および前記ドレイン領域の外側に設けられた
    分離用絶縁膜および前記分離用絶縁膜下の前記半導体基
    板中に形成された第1導電型の拡散層からなる素子間分
    離領域と、を備え、前記ゲート長方向における前記ドレ
    イン領域の第2導電型の拡散層の長さが前記ソース領域
    の第2導電型の拡散層の長さより長く、かつ前記第1導
    電型の拡散層で前記ドレイン領域に対向した端部の不純
    物濃度が1×1016cm−3以上であることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレイン領域の第2導電型の拡散層
    が、低濃度拡散層と、前記低濃度拡散層の内側に設けら
    れ前記低濃度拡散層より不純物濃度の高い高濃度拡散層
    とを備え、前記ゲート幅方向における前記高濃度拡散層
    と前記分離用絶縁膜との互いに対向した端部間の距離が
    前記ゲート長方向における前記高濃度拡散層と前記ゲー
    ト電極との互いに対向した端部間の距離よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート幅方向における前記高濃度拡
    散層と前記分離用絶縁膜との互いに対向した端部間の距
    離と前記ゲート長方向における前記高濃度拡散層と前記
    ゲート電極との互いに対向した端部間の距離の差が2μ
    m以上10μm以下であることを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記素子分離領域の境界に所定の幅をも
    って設けられた第1のゲート長を有する部分と前記部分
    以外の第2のゲート長を有する部分からなる前記ゲート
    電極と、前記ゲート電極直下の前記半導体基板中に形成
    され前記ゲート電極のゲート長と略一致した長さを有す
    る第2の第1導電型の拡散層と、を備え、前記第1のゲ
    ート長が前記第2のゲート長より大きいことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のゲート長と前記第2のゲート
    長の差が0.1μm以上0.6μm以下であることを特
    徴とする請求項4記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006156990A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 半導体デバイスおよび半導体デバイスの製造方法

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