JP2002309485A - ポリエステル繊維構造体およびその製造方法 - Google Patents
ポリエステル繊維構造体およびその製造方法Info
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Abstract
性、およびその洗濯耐久性に優れたポリエステル繊維構
造体およびその製造法を提供すること 【解決手段】 主としてポリエステル繊維からなる繊維
構造体を、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体の
一部がアニオン化されたポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体(A)で処理するに際し、下記式で定義す
るクリープ促進係数が4以上であるクリープ促進化合物
(B)を併用する。
Description
等の機能の耐久性に優れたポリエステル繊維構造体およ
びその製造方法に関する。
しており、下着類から外着類に至る衣料として、またシ
ーツ類等広範な分野に利用されているが、疎水性繊維で
あるため、制電性、吸汗・吸水性、油汚れに対する防汚
性等が劣るという欠点を有していた。
から数多くの処理方法が提案されており、例えば、制
電、吸汗、防汚の機能を有する化合物をポリエステル繊
維構造体に付与する際、オゾン酸化、放射線、過酸化
物、電子線等によりグラフト重合する方法などが知られ
ている。
使用する必要があるためコストアップになる上、化合物
を均一に付着させるのが困難であるという欠点を有して
おり、従来より汎用されている設備で加工できる処理技
術が望まれていた。
は、テレフタル酸および/またはイソフタル酸、低級ア
ルキレングリコール並びにポリアルキレングリコールお
よび/またはそのモノエーテルからなるポリエステルポ
リエーテルブロック共重合体の水性液中にポリエステル
繊維構造体を浸漬して処理する、汎用設備での加工が可
能な方法が開示されており、該方法を採用すれば、制
電、吸汗、防汚性が一応満足されるものが得られるもの
の、洗濯に対する耐久性が不充分であるという問題があ
った。
れも加工設備が高価であったり、洗濯耐久性が不十分で
あるという欠点を有しており、制電性、吸汗・吸水性、
油汚れに対する防汚性、およびその洗濯耐久性に優れた
ポリエステル繊維構造体を、汎用の設備で安価に製造す
ることができる加工方法が切望されている。
したような従来技術の欠点を改善して、制電性、吸汗・
吸水性、油汚れに対する防汚性、およびその洗濯耐久性
に優れたポリエステル繊維構造体およびその製造法を提
供することにある。
達成するために鋭意検討した結果、ポリエステル繊維構
造物に、その一部がアニオン化されたポリエステルポリ
エーテルブロック共重合体を固着させる際に、さらにク
リープ促進化合物を併用するとき、風合い等を悪化させ
ることなく制電性、吸汗・吸水性、油汚れに対する防汚
性の洗濯耐久性が格段に向上できることを究明し、本発
明に到達した。
ポリエステル繊維からなる繊維構造体であって、該繊維
構造体には、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体の
一部がアニオン化されたポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体(A)と、下記式で定義するクリープ促進
係数が4以上であるクリープ促進化合物(B)とが含有
および/または固着されていることを特徴とする制電吸
汗防汚ポリエステル繊維構造体が提供される。
ィラメント、伸度120〜140%のポリエチレンテレ
フタレート部分配向糸(帝人(株)製、SD120/3
6E900HYN、以下POYと称する)の一方の端に
浮力を除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃
の恒温状態に保ったクリープ促進化合物中に4時間浸漬
した後のPOYの伸び率を、浸漬前の長さを基準にして
計算した値である。
除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の空気
中に4時間放置した後のPOYの伸び率を、放置前の長
さを基準にして計算した値である。
テル繊維からなる繊維構造体を、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体の
一部がアニオン化されたポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体(A)で処理するに際し、下記式で定義す
るクリープ促進係数が4以上であるクリープ促進化合物
(B)を併用することを特徴とする制電吸汗防汚ポリエ
ステル繊維構造体の製造方法が提供される。
ィラメント、伸度120〜140%のポリエチレンテレ
フタレート部分配向糸(帝人(株)製、SD120/3
6E900HYN、以下POYと称する)の一方の端に
浮力を除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃
の恒温状態に保ったクリープ促進化合物中に4時間浸漬
した後のPOYの伸び率を、浸漬前の長さを基準にして
計算した値である。
除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の空気
中に4時間放置した後のPOYの伸び率を、放置前の長
さを基準にして計算した値である。
を構成するポリエステルは、実質的にポリエチレンテレ
フタレート、ポリトリメチレンテレフタレートまたはポ
リブチレンテレフタレートからなり、これらに必要に応
じて公知の第三成分を共重合したポリエステルが適宜用
いられる。また、上記ポリエステル繊維は製造法による
制約を受けず、目的に応じ、FOY(Fully Oriented Y
arn)、POY(Ppartially Oriented Yarn)、USY(Ul
tra Speed Spinning Yarn)等のいずれの繊維でも使用で
きる。また、複合紡糸されたポリエステル繊維へ適応す
ることも可能である。
編物、不織布等任意の形状が採用でき、レーヨン等の天
然繊維、再生繊維や、ナイロン、アクリル等ポリエステ
ル以外の合成繊維を混紡、混繊、交織編したものでもよ
い。 本発明で使用するポリエステルポリエーテルブロック共
重合体は、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなり、その一部がアニオン化されている。
リコール−ポリアルキレングリコール、テレフタル酸−
アルキレングリコール−ポリアルキレングリコール、テ
レフタル酸−アルキレングリコール−ポリアルキレング
リコールモノエーテル、テレフタル酸−イソフタル酸−
アルキレングリコール−ポリアルキレングリコールモノ
エーテル等の共重合体の一部がアニオン化されたものが
挙げられる。
る、とは該ブロック共重合体の少なくとも一部分がアニ
オン化されているという意味であり、より好ましくは片
末端または両末端がアニオン化されたものが挙げられ
る。片末端、両末端をアニオン化したものは、高温にお
いても安定して存在することができるため加工斑がなく
なる。また制電、吸汗、防汚性能も向上し、安定した耐
久性ある優れた制電、吸汗、防汚性能を持つポリエステ
ル繊維構造体を得ることができる。
キレングリコールとしては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタ
メチレングリコールが好適であり、ポリアルキレングリ
コールとしては、通常平均分子量が400〜1200
0、好ましくは600〜6000のポリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコ
ール共重合体、ポリプロピレングリコールが好適であ
る。
ーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール等のモノメチルエーテル、モノエチルエ
ーテル、モノフェニルエーテル等が好適であるが、機能
性向上効果の点からはポリエチレングリコールのモノエ
ーテル類が特に好適である。
ート単位:イソフタレート単位が95:5〜50:50
(モル比)の範囲内にあることが機能性向上効果の点か
ら特に好ましく、また、テレフタレート単位:イソフタ
レート単位が3:1〜10:1(モル比)の範囲内にあ
ることが機能性向上効果の点から特に好ましい。さらに
該ブロック共重合体の平均分子量は使用するポリアルキ
レングリコールの分子量にもよるが、通常1000〜2
0000、好ましくは3000〜10000である。平
均分子量が1000未満では機能性向上効果が低下する
傾向があり、また20000を超えると該ブロック共重
合体の分散が悪くなる傾向が認められる。
ボキシル基によりアニオン化されていることが必要であ
り、かくすることにより加工液の安定性および制電、吸
汗、防汚性能が向上する。
ック共重合体は、酸成分として、テレフタル酸、イソフ
タル酸或いはそれらのエステル形成誘導体、および/ま
たは5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルなどの
スルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸成分を全酸成分に
対して0〜40モル%含み、該芳香族ジカルボン酸とエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族グリコール成
分および下記一般式で示される、分子量600〜400
0のポリエチレングリコール成分またはそのエステル形
成性誘導体を20〜80重量%、好ましくは40〜80
重量%含む共重合体である。
ル基、シクロアルキル基であり、nは分子量できまる正
の整数である。
ジカルボン酸が含まれていない場合、水溶液中のポリエ
ステルポリエーテルブロック共重合体の濃度は50重量
%以上が望ましく、50%より少ないと水分散性が悪
く、乳化分散性が困難になる上、十分な吸水性、制電性
が得られない。また、スルホン酸金属塩基含有ジカルボ
ン酸は全酸成分にたいして、0〜40モル%であること
が好ましい。該成分が40モル%より多くなると樹脂被
膜が硬くまた脆くなり、水溶性も上がりすぎ耐久性が低
下するためである。
は、ポリエステル繊維を膨潤させる化合物であり、いわ
ゆるキャリヤーを除くものである。ここでいうキャリヤ
ーとは、例えば「染色ノート第22版」(色染社)や
「繊維加工」の13巻10号(1961年)、957〜
964頁に記載の、三石 賢著「Polyester Fiber の染
色におけるCarrierについて」、或いは「繊維加工」の
11巻12号(1959年)、1188〜1192頁に
記載の、清水 融著「テトロンのキャリヤー染色
(下)」などに例示されているものをさす。
等の安息香酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸エステル
等のサリチル酸誘導体、フェノール、m−クレゾール等
のフェノール類、モノクロロベンゼン、トリクロロベン
ゼン等のハロゲン化芳香族類、アセトフェノン等のケト
ン類、ハロゲン化フェノール類、オルトフェニルフェノ
ール等のフェニルフェノール類、アニソール等のエーテ
ル類、ジおよびトリフェニルメタン類、ジフェニル誘導
体の他、メチルナフタレン、ナフトール等のナフタレン
類、アニリン類等を挙げることができる。
物は、下記式で示されるクリープ促進係数が4以上であ
ることが必要である。
ィラメント、伸度120〜140%のポリエチレンテレ
フタレート部分配向糸(帝人(株)製、SD120/3
6E900HYN、以下POYと称する)の一方の端に
浮力を除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃
の恒温状態に保ったクリープ促進化合物中に4時間浸漬
した後のPOYの伸び率を、浸漬前の長さを基準にして
計算した値である。
除く実質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の空気
中に4時間放置した後のPOYの伸び率を、放置前の長
さを基準にして計算した値である。
は、本発明の効果が充分に奏されない。
ては、例えば下記一般式(I)で示されるアルキレンオ
キサイド誘導体が好ましく例示でき、中でも分子量20
00以下のものが、本発明の効果を顕著に示す。
に炭素数1〜8のアルキル基を表し、mは0〜2の整
数、nは2〜10の整数である。
維からなる繊維構造体を前述のポリエステルポリエーテ
ルブロック共重合体で処理するに際し、上記クリープ促
進化合物を併用し、ポリエステルポリエーテルブロック
共重合体及びクリープ促進化合物を繊維構造体に含有お
よび/または固着させることが肝要である。ここで、併
用とは、ポリエステルポリエーテルブロック共重合体に
よるポリエステル繊維の処理が終了する以前の段階にお
いて、ポリエステルポリエーテルブロック共重合体とク
リープ促進化合物とを共存させることを言い、共重合体
およびクリープ促進化合物の添加の順序には制限はな
い。
共重合体によるポリエステル繊維の処理とは、ポリエス
テル繊維糸条又はそれからなる織物、編物、不織布等の
繊維構造体を、該共重合体を含む水溶液、水系エマルジ
ョン或いは有機溶媒の溶液に浸漬後、加熱処理したり、
ポリエステル繊維糸条又はそれからなる織物、編物、不
織布等の繊維構造体を染色する際に染浴に該共重合体を
添加する等、従来公知の付着及び/または含浸浸漬方法
を言い、ポリエステル繊維の紡糸工程や延伸工程、仮撚
や他の繊維糸条との混繊工程において、油剤付与ローラ
ーのようなローラーを用いて付着させる態様、さらには
製織の準備工程において、糊付ローラーのようなローラ
ーを用いて付着させる態様をも含むものである。中で
も、染色する際の染浴に該共重合体及びクリープ促進化
合物を添加する染色同時処理が耐久性向上効果が大きい
点で好ましい。
ク共重合体の添加量は0.1〜20%owfが好まし
く、より好ましくは1〜10%owfである。
1〜10%owfが好ましく、より好ましくは0.5〜
3%owfである。
染色後還元洗浄が行なわれる。本発明においても従来と
同様の還元洗浄を行なっても問題ないが、好ましくはp
H12以下の条件下で還元洗浄を行なうとよい。これは
アルカリによるポリエステルポリエーテルブロック共重
合体の加水分解による性能の低下を防ぐことに効果があ
る。
ステルポリエーテルブロック共重合体が0.001〜2
0重量%、より好ましくは0.5〜10重量%、またク
リープ促進化合物が0.001〜3重量%含有および/
または固着されていることが肝要である。
体、クリープ促進化合物の含有および/または固着量が
0.001重量%未満の場合は制電、吸汗・吸水、油汚
れに対する防汚の効果が損なわれる。一方、これらの含
有および/または固着量が上記範囲を越えると、制電性
向上の効果は見られず、しかも風合い、染色堅牢度を損
なうことになる。
ーテルブロック共重合体を用いた制電、吸汗・吸水、防
汚加工に際し、クリープ促進化合物を併用することによ
り少量の加工剤で制電性、吸汗・吸水性、防汚加工性お
よび洗濯耐久性を格段に向上させることができる。その
理由は定かではないが、クリープ促進化合物の作用によ
り、特にポリエステルポリエーテルブロック共重合体が
ポリエステル繊維構造体表面へ強固に固着されるためで
あると推察される。
る。尚、実施例中の物性は、下記の方法により測定し
た。
0%のポリエチレンテレフタレート部分配向糸(帝人
(株)製、SD120/36E900HYN)の一方の
端に浮力を除く実質的な重量が50gの重りをつけ、3
0℃の恒温状態に保ったクリープ促進化合物中に4時間
浸漬した後のPOYの伸び率を、浸漬前の長さを基準に
して計算し、これをLc(%)とする。
量が50gの重りをつけ、30℃の空気中に4時間放置
した後のPOYの伸び率を、放置前の長さを基準にして
計算し、これをLaとする。クリープ促進係数は次式に
より算出する。
た。
定した。
し、完全に吸収させた後、2時間放置する。ついでJI
S−L0217−103による家庭洗濯を3回繰り返し
た後、自然乾燥し、汚染用グレースケールにて未処理布
と比較判定した。
う。
共重合体、クリープ促進化合物の含有および/または固
着量 ヘキサフルオロイソプロパノールを用い、繊維構造体に
含有および/または固着されたポリエステルポリエーテ
ルブロック共重合体(A)およびクリープ促進化合物
(B)を溶解した後、(A)及び(B)の量をNMR(N
uclear MagneticResonance、日本電子製、JEOL A-600(6
00MHz))を用いて測定した。
4フィラメントのセミダルSDY糸、緯糸として84d
tex/36フィラメントのセミダル仮撚加工糸を配
し、目付け73g/m2のツイルを製織した。
エチレングリコールジメチルエーテル(分子量=26
6、クリープ促進係数=5.2)と下記式で表されるポ
リエステルポリエーテルブロック共重合体のナトリウム
塩(両末端)との併用加工液で処理した。
を用い、5gの織物を、ポリエチレングリコールジメチ
ルエーテルを0.05g(1%owf)および上記ポリ
エステルポリエーテルブロック共重合体を0.5g(1
0%owf)含む200gの水系加工剤液中に入れ、1
30℃で30分間処理した後、2g/lの炭酸ナトリウ
ムおよび2g/lのハイドロサルファイドナトリウム並
びに2g/lのスコアロール(花王製ナンバー400)
を含み、pHが10.5の温水中で80℃で15分間還
元洗浄を行い、ついで湯洗し、さらに120℃で5分間
乾燥した後、180℃で1分熱セットした。
よび吸水性、防汚性の評価結果を表1に示す。この織物
をNMRを用いて分析したところ、上記のポリエステル
ポリエーテルブロック共重合体が繊維構造物に対し、
0.2重量%含有されていた。またポリエチレングリコ
ールジメチルエーテルは0.01重量%含有されてい
た。
ングリコールジメチルエーテルを使用しない以外は実施
例1と同様に実施した。得られた織物の、洗濯前後の摩
擦帯電圧および吸水性、防汚性の評価結果を表1に示
す。
ルポリエーテルブロック共重合体を使用しない以外は実
施例1と同様に実施した。得られた織物の、洗濯前後の
摩擦帯電圧および吸水性、防汚性の評価結果を表1に示
す。
ングリコールジメチルエーテルに代えて、ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテル(分子量=500、クリ
ープ促進係数=2.5)を1g使用した以外は実施例1
と同様に実施した。得られた織物の、洗濯前後の摩擦帯
電圧および吸水性、防汚性の評価結果を表1に示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 主としてポリエステル繊維からなる繊維
構造体であって、該繊維構造体には、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体の
一部がアニオン化されたポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体(A)と、下記式で定義するクリープ促進
係数が4以上であるクリープ促進化合物(B)とが含有
および/または固着されていることを特徴とする制電吸
汗防汚ポリエステル繊維構造体。 【数1】 ここで、Lcは、120デニール/36フィラメント、
伸度120〜140%のポリエチレンテレフタレート部
分配向糸(帝人(株)製、SD120/36E900H
YN、以下POYと称する)の一方の端に浮力を除く実
質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の恒温状態に
保ったクリープ促進化合物中に4時間浸漬した後のPO
Yの伸び率を、浸漬前の長さを基準にして計算した値で
ある。また、Laは、上記と同じPOYに浮力を除く実
質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の空気中に4
時間放置した後のPOYの伸び率を、放置前の長さを基
準にして計算した値である。 - 【請求項2】 クリープ促進化合物が、下記一般式
(I)で示されるアルキレンオキサイド誘導体である請
求項1記載の制電吸汗防汚ポリエステル繊維構造体。 【化1】 式(I)中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜
8のアルキル基を表し、mは0〜2の整数、nは2〜1
0の整数である。 - 【請求項3】 ポリエステルポリエーテルブロック共重
合体が、主としてテレフタル酸および/またはイソフタ
ル酸或いはそれらのエステル形成性誘導体、およびポリ
エーテルからなっており、該ポリエーテルが分子量60
0〜4000のポリエチレングリコールおよび/または
そのモノエステル形成性誘導体であり、且つ該ポリエー
テルがポリエステルポリエーテルブロック共重合体全重
量の20〜80重量%を占める請求項1または2記載の
制電吸汗防汚ポリエステル繊維構造体。 - 【請求項4】 主としてポリエステル繊維からなる繊維
構造体を、 (ア)テレフタル酸および/またはイソフタル酸 (イ)低級アルキレングリコール (ウ)ポリアルキレングリコールおよび/またはそのモ
ノエーテル からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体の
一部がアニオン化されたポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体(A)で処理するに際し、下記式で定義す
るクリープ促進係数が4以上であるクリープ促進化合物
(B)を併用することを特徴とする制電吸汗防汚ポリエ
ステル繊維構造体の製造方法。 【数2】 ここで、Lcは、120デニール/36フィラメント、
伸度120〜140%のポリエチレンテレフタレート部
分配向糸(帝人(株)製、SD120/36E900H
YN、以下POYと称する)の一方の端に浮力を除く実
質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の恒温状態に
保ったクリープ促進化合物中に4時間浸漬した後のPO
Yの伸び率を、浸漬前の長さを基準にして計算した値で
ある。また、Laは、上記と同じPOYに浮力を除く実
質的な重量が50gの重りをつけ、30℃の空気中に4
時間放置した後のPOYの伸び率を、放置前の長さを基
準にして計算した値である。 - 【請求項5】 クリープ促進化合物が、下記一般式
(I)で示されるアルキレンオキサイド誘導体である請
求項4記載の制電吸汗防汚ポリエステル繊維構造体の製
造方法。 【化2】 式(I)中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜
8のアルキル基を表し、mは0〜2の整数、nは2〜1
0の整数である。 - 【請求項6】 ポリエステルポリエーテルブロック共重
合体が、主としてテレフタル酸および/またはイソフタ
ル酸或いはそれらのエステル形成性誘導体、およびポリ
エーテルからなっており、該ポリエーテルが分子量60
0〜4000のポリエチレングリコールおよび/または
そのモノエステル形成性誘導体であり、且つ該ポリエー
テルがポリエステルポリエーテルブロック共重合体全重
量の20〜80重量%を占める請求項4または5記載の
制電吸汗防汚ポリエステル繊維構造体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001112473A JP2002309485A (ja) | 2001-04-11 | 2001-04-11 | ポリエステル繊維構造体およびその製造方法 |
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