JP2002308879A - 5−ハロアルキル−アゾロピリミジン化合物、製造方法及び有害生物防除剤 - Google Patents

5−ハロアルキル−アゾロピリミジン化合物、製造方法及び有害生物防除剤

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JP2002308879A
JP2002308879A JP2001115989A JP2001115989A JP2002308879A JP 2002308879 A JP2002308879 A JP 2002308879A JP 2001115989 A JP2001115989 A JP 2001115989A JP 2001115989 A JP2001115989 A JP 2001115989A JP 2002308879 A JP2002308879 A JP 2002308879A
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alkyl
haloalkyl
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Osamu Miyahara
治 宮原
Hiroshi Hamamura
洋 濱村
Yukio Hirai
幸男 平井
Yori Yokota
因 横田
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効果が確実で安全に使用できる有害生物防除剤
となりうる新規アゾロピリミジン化合物、その製造方法
及び該化合物を含有する有害生物防除剤を提供する。 【解決手段】アゾロピリミジン化合物(1)若しくはそ
の塩、その製造方法及びアゾロピリミジン化合物(1)
を有効成分として含有する有害生物防除剤。 【化1】 (Rは水素原子、ハロゲン原子、C1−8アルキル
基、C1−8ハロアルキル基、置換基を有していてもよ
い複素環基、C1−8アルキルアミノ基、C1−8ハロ
アルキルアミノ基、C1−8アルキル(ハロアルキル)
アミノ基等を表し、RはC1−8ハロアルキル基を表
し、Rは水素原子、C1−4アルキル基及び置換され
ていてもよいアリール基を表し、Lはハロゲン原子、C
1−4アルキル基、C1−3ハロアルキル基、C1−4
アルコキシ基及びC1−3ハロアルコキシ基を表し、n
は0〜5を表し、AはN又はCHを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なアゾロピリ
ミジン化合物、その製造方法及び該化合物を有効成分と
して含有する有害生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農園芸作物の栽培に当り、作物の病害に
対して多数の防除薬剤が使用されているが、その防除効
力が不十分であったり、薬剤耐性の病原菌の出現により
その使用が制限されたり、また植物体に薬害や汚染を生
じたり、あるいは人畜魚類に対する毒性や環境への影響
の観点から、必ずしも満足すべき防除薬とは言い難いも
のが少なくない。従って、かかる欠点の少ない安全に使
用できる薬剤の出現が強く要請されている。
【0003】本発明化合物に類似したアゾロピリミジン
化合物としては、例えば、WO99/41255号公
報、USP.5756590号公報、特開平11−03
5581号公報等に、トリアゾロピリミジン化合物の5
位がメチル基又は塩素原子等で置換された化合物が農園
芸用殺菌剤として有用であることが記載されている。
【0004】しかし、本発明の如くアゾロピリミジン環
の5位にハロアルキル基を有する化合物は記載されてい
ない。また、製造中間体である2−フェニル−4−ハロ
ゲノ−3−オキソブチレートは文献未記載の新規化合物
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、効果が確実
で安全に使用できる有害生物防除剤となりうる新規アゾ
ロピリミジン化合物、その製造方法、及びこれらを有効
成分として含有する有害生物防除剤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1)一般式(1)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Rは、水素原子、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子、C1−8アルキル基、C2−8アル
ケニル基、C2−8アルキニル基、C3−8シクロアル
キル基、C3−8シクロアルケニル基、C1−8ハロア
ルキル基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基
を有していてもよいアリール基、アミノ基、C1−8
ルキルアミノ基、C1−8ハロアルキルアミノ基、C
1−8アルキル(ハロアルキル)アミノ基又はC1−8
ジアルキルアミノ基を表す。ここで複素環基は、ピリジ
ル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル
基又はピペリジル基を表す。Rは、C1−8ハロアル
キル基を表し、Rは、水素原子、C1−4アルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基を表し、L
は、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−3ハロ
アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1− ハロアル
コキシ基を表す。nは、0又は1〜5の整数を表し、A
は、N又はCHを表す。)で表されるアゾロピリミジン
化合物又はその塩 2)一般式(2)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R、L及びnは前記と同じ意味
を表し、Rは、C1−4アルキル基又は置換基を有し
ていてもよいフェニル基を表す。)で表される化合物
と、一般式(3)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、A及びRは前記と同じ意味を表
す。)で表される化合物とを反応させることを特徴とす
る、一般式(4)
【0013】
【化9】
【0014】(式中、A、R、R、L及びnは前記
と同じ意味を表す。)で表されるアゾロピリミジン化合
物の製造方法、及び 3)一般式(1)
【0015】
【化10】
【0016】(式中、A、R、R、R、L及びn
は前記と同じ意味を表す。)で表されるアゾロピリミジ
ン化合物若しくはその塩の1種又は2種以上を有効成分
として含有することを特徴とする有害生物防除剤であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。前記一般式(1)において、Rは、水素原子;ヒ
ドロキシ基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン
原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基等のC1−8アルキル基;ビニル基、1−プロペニル
基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基等のC2−8アルケニル基;エチニ
ル基、1−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニ
ル基等のC2−8アルキニル基;シクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等のC3−8シクロ
アルキル基;シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基
等のC3−8シクロアルケニル基;フルオロメチル基、
ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオ
ロクロロメチル基、クロロメチル基、1−フルオロエチ
ル基、2−フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基
等のC3−8ハロアルキル基;1−ピリジル基、2−ピ
リジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、1−ピペ
ラジニル基、2−ピペラジニル基、4−メチル−1−ピ
ペラジニル基、1−ピロリジニル基、2−ピロリジニル
基、3−ピロリジニル基、1−モルホリニル基(モルホ
リノ基)、2−モルホリニル基、3−モルホリニル基、
1−ピペリジニル基、2−ピペリニル基等の置換基を有
していてもよい複素環基;フェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基等の置換基を有していてもよいアリ
ール基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、
イソプロピルアミノ基等のC1−8アルキルアミノ基;
2,2,2−トリフルオロエチルアミノ基等のC1−8
ハロアルキルアミノ基;メチル(2,2,2−トリフル
オロエチル)アミノ基、1−トリフルオロメチルエチル
アミノ基等のC1−8アルキル(ハロアルキル)アミノ
基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等のC1−8
ジアルキルアミノ基を表す。
【0018】前記複素環基及びアリール基の置換基とし
ては、フッ素、塩素等のハロゲン原子;メトキシ基、エ
トキシ基等のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が
挙げられる。また、複素環基及びアリール基は、任意の
位置に同一又は相異なって複数の置換基を有していても
よい。
【0019】Rは、フルオロメチル基、ジフルオロメ
チル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ジク
ロロメチル基、トリクロロメチル基、ジフルオロクロロ
メチル基、フルオロジクロロメチル基、1−フルオロエ
チル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフル
オロエチル基、ペンタフルオロエチル基等のC1−8
ハロアルキル基を表す。Rは、水素原子;メチル基、
エチル基等のC1−4アルキル基;フェニル基、2−ピ
リジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、1−ナフ
チル基、2−ナフチル基等の置換基を有していてもよい
アリール基を表す。アリール基の置換基としては、フッ
素、塩素等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等
のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が挙げられ
る。また、複素環基及びアリール基は、任意の位置に同
一又は相異なって複数の置換基を有していてもよい。
【0020】Lは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子;メチル基、エチル基等のC1−4アルキル
基;トリフルオロメチル基等のC1−3ハロアルキル
基;メトキシ基、エトキシ基等のC1−4アルコキシ
基;トリフルオロメトキシ基等のC1−3ハロアルコキ
シ基を表す。nは、0又は1〜5の整数を表し、Aは、
N又はCHを表す。
【0021】本発明の塩としては塩酸、硫酸等の鉱酸の
塩や、メタンスルホン酸、酢酸、シュウ酸等の有機酸の
塩を挙げることができる。
【0022】本発明化合物は以下の方法により製造する
ことができる。 (製造法1)
【0023】
【化11】
【0024】(式中、A、R、R、R、L及びn
は前記と同じ意味を表し、R’は、ハロゲン原子を除
く前記Rで表される基を表し、Rはハロゲン原子を
表し、Xは、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子
が置換されていてもよいマグネシウム、亜鉛、銅等の金
属原子を表す。)
【0025】先ず、一般式(2)で表される化合物を一
般式(3)で表される化合物と反応させることにより、
がヒドロキシ基である一般式(4)で表される化合
物を得る。次いで、一般式(4)で表される化合物をハ
ロゲン化することにより、R がハロゲン原子である化
合物(5)を得た後、さらに、一般式(5)で表される
化合物に一般式(6)で表される化合物を反応させるこ
とにより、Rがハロゲン原子でない一般式(1−1)で
表される化合物を製造することができる。
【0026】なお、前記文献(WO99/41255号
公報、USP.5756590号公報)には、前記一般
式(2)で表される化合物において、Rがメチル基、
シクロヘキシル基等である化合物と一般式(3)で表さ
れる化合物とを反応させることにより、5−ヒドロキシ
体を得る方法が記載されている(下記反応式参照)。
【0027】
【化12】
【0028】(式中、Rはアルキル基を表し、R
メチル基等のアルキル基又はシクロヘキシル基等のシク
ロアルキル基を表し、A、R、L及びnは前記と同じ
意味を表す。)
【0029】一般式(2)で表される化合物と一般式
(3)で表される化合物との反応は、溶媒中、あるいは
無溶媒で、−50〜200℃、好ましくは50〜180
℃で1〜48時間行われる。用いられる溶媒としては、
例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン等のアミ
ン類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキ
サン等のエーテル類;アセトニトリル等のニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド
類;ジメチルスルホキシド;酢酸、プロピオン酸等のカ
ルボン酸類;等が挙げられる。これらの中でも、酢酸等
のカルボン酸類の使用が好ましい。
【0030】一般式(4)で表される化合物のハロゲン
化は、一般式(4)で表される化合物にハロゲン化剤を
−50〜150℃、好ましくは0〜120℃で1〜48
時間反応させることにより行われる。ハロゲン化剤とし
ては、例えば、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン等が用
いられる。
【0031】一般式(1−1)で表される化合物は、一
般式(5)で表される化合物に、溶媒中、塩基又は触媒
の存在下、−50〜150℃、好ましくは0℃〜100
℃で一般式(6)で表される求核試剤を反応させること
により製造することができる。用いられる溶媒として
は、例えば、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素
類;ジエチルエーテル、THF、ジオキサン等のエーテ
ル類;アセトニトリル等のニトリル類;DMF等のアミ
ド類;ジメチルスルホキシド;等が挙げられる。これら
の中でも、THF等のエーテル類の使用が好ましい。
【0032】塩基としては、例えば、水素化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基;ト
リエチルアミン等のアミン類;炭酸銀、酸化銀等の金属
塩等が挙げられる。これらの中でも、トリエチルアミン
等のアミン類の使用が好ましい。また、触媒としては、
例えば、ヨウ化第1銅、塩化リチウム、塩化亜鉛等の無
機塩;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ルクロライド等の有機金属錯体;等が挙げられる。
【0033】出発原料となる一般式(2)で表される化
合物は、例えば、次のようにして製造することができ
る。
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R、R、L及びnは前記と同
じ意味を表し、rは、メチル基、エチル基等のC1−4
アルキル基を表す。) すなわち、一般式(7)で表されるフェニル酢酸エステ
ル化合物と、一般式(8)で表されるハロゲノ酢酸エス
テルとを、塩基の存在下に反応させることによって、一
般式(2)で表される化合物を得ることができる。
【0036】反応に用いることができる塩基としては、
例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水
素化物;ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、マグネシ
ウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド等の金属アル
コキシド;n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウム等の有機金属;リチウムジイソ
プロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等の
アルカリ金属アミド類;等が挙げられる。
【0037】また、反応に用いられる溶媒としては、不
活性な溶媒であれば特に制限はないが、反応物を溶解し
得る不活性溶媒の使用が好ましい。例えば、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、ヘ
キサメチルリン酸ホスホロアミド等のアミド系溶媒;テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4
−ジオキサン等のエーテル系溶媒;又はこれらの溶媒と
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等
の炭化水素系溶媒との混合溶媒;等が挙げられる。
【0038】反応は、−78℃〜用いられる溶媒の沸点
までの温度範囲で円滑に進行する。反応終了後は、通常
の後処理を行うことにより一般式(2)で表される化合
物を得ることができ、本発明の化合物の製造の出発原料
として用いることができる。
【0039】いずれの反応を行った場合も、反応終了後
は通常の後処理を行うことにより目的物を得ることがで
きる。本発明の化合物の構造は、IR、NMR、MAS
Sスペクトル等から決定することができる。
【0040】以上のようにして得られる本発明化合物を
第1表に例示する。なお、第1表中の略号はそれぞれ下
記の意味を表す。 Me:メチル基、Et:エチル基、Pr:プロピル基、
Bu:ブチル基、Hex:ヘキシル基、MeAl:メチ
ルアリル基、Mor:モルホリノ基、Pyr:2−ピリ
ジル基、Pip:1−ピペリジニル基、n:ノルマル、
i:イソ、c:シクロ また、第1表中において、R、R、L及びnは、下
記化合物のそれぞれに対応している。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【表10】
【0051】
【表11】
【0052】
【表12】
【0053】
【表13】
【0054】
【表14】
【0055】
【表15】
【0056】
【表16】
【0057】
【表17】
【0058】
【表18】
【0059】
【表19】
【0060】
【表20】
【0061】
【表21】
【0062】
【表22】
【0063】
【表23】
【0064】(農園芸用殺菌剤)本発明化合物は、広範
囲の種類の糸状菌、例えば、藻菌類(Oomycete
s)、子のう(嚢)菌類(Ascomycetes),
不完全菌類(Deuteromycetes)、担子菌
類(Basidiomycetes)に属する菌に対し
優れた殺菌力を有する。本発明化合物を有効成分とする
組成物は、花卉、芝、牧草を含む農園芸作物の栽培に際
し発生する種々の病害の防除に、種子処理、茎葉散布、
土壌施用又は水面施用等により使用することができる。
【0065】例えば、 テンサイ 褐斑病(Cercospora beticola) ラッカセイ 褐斑病(Mycosphaerella arachidis) 黒渋病(Mycosphaerella berkeleyi) キュウリ うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea) つる枯病(Mycosphaerella melonis) 菌核病(Sclerotinia sclerotiorum) 灰色かび病(Botrytis cinerea) 黒星病(Cladosporium cucumerinum) トマト 灰色かび病(Botrytis cinerea) 葉かび病(Cladosporium fulvum) ナス 灰色かび病(Botrytis cinerea) 黒枯病(Corynespora melongenae) うどんこ病(Erysiphe cichoracearum) イチゴ 灰色かび病(Botrytis cinerea) うどんこ病(Sohaerothecahumuli) タマネギ 灰色腐敗病(Botrytis allii) 灰色かび病(Botrytis cinerea) インゲン 菌核病(Sclerotinia sclerotiorum) 灰色かび病(Botrytis cinerea) りんご うどんこ病(Podosphaera leucotricha) 黒星病(Venturia inaequalis) モニリア病(Monilinia mali) カキ うどんこ病(Phyllactinia kakicola) 炭そ病(Gloeosporium kaki) 角斑落葉病(Cercospora kaki) モモ・オウトウ 灰星病(Monilinia fructicola
【0066】 ブドウ 灰色かび病(Botrytis cinerea) うどんこ病(Uncinula necator) 晩腐病(Glomerella cingulata) ナシ 黒星病(Venturia nashicola) 赤星病(Gymnosporangium asiaticum) 黒斑病(Alternaria kikuchiana) チャ 輪斑病(Pestalotia theae) 炭そ病(Colletotrichum theae−sinen sis ) カンキツ そうか病(Elsinoe fawcetti) 青かび病(Penicillium italicum) 緑かび病(Penicillium digitatum) 灰色かび病(Botrytis cinerea) オオムギ うどんこ病(Erysiphe graminis f.sp.ho rdei ) 裸黒穂病(Ustilago nuda) コムギの赤かび病(Gibberella zeae) 赤さび病(Puccinia recondita) 斑点病(Cochliobolus sativus) 眼紋病(Pseudocercosporella herpot richoides ) ふ枯病(Leptosphaeria nodorum) うどんこ病(Erysiphe graminis f.sp.t ritici ) 紅色雪腐病(Micronectriella nivalis
【0067】 イネ いもち病(Pyricularia oryzae) 紋枯病(Rhizoctonia solani) 馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi) ごま葉枯病(Cochliobolus niyabeanus) タバコ 菌核病(Sclerotinia sclerotiorum) うどんこ病(Erysiphe cichoracearum) チューリップ 灰色かび病(Botrytis cinerea) ベントグラス 雪腐大粒菌核病(Sclerotinia borealis) オーチャードグラス うどんこ病(Erysiphe graminis) ダイズ 紫斑病(Cercospora kikuchii) ジャガイモ・トマト 疫病(Phytophthora infestans) キュウリ べと病(Pseudoperonospora cubensis) ブドウ べと病(Plasmopara viticola) 等の防除に使用することができる。
【0068】また、近年種々の病原菌においてベンズイ
ミダゾール系殺菌剤やジカルボキシイミド系殺菌剤等に
対する耐性が発達し、それらの薬剤の効力不足を生じて
おり、耐性菌にも有効な薬剤が望まれている。本発明の
化合物は、それら薬剤に対し感受性の病原菌のみなら
ず、耐性菌にも優れた殺菌効果を有する薬剤である。例
えば、チオファネートメチル、ベノミル、カルベンダジ
ム等のベンズイミダゾール系殺菌剤に耐性を示す灰色か
び病菌(Botrytis cinerea)やテンサ
イ褐斑病菌(Cercospora beticol
)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaeq
ualis)、ナシ黒星病菌(Venturia na
shicola)に対しても感受性菌と同様に本発明化
合物は有効である。
【0069】さらに、ジカルボキシイミド系殺菌剤(例
えば、ビンクロゾリン、プロシミドン、イプロジオン)
に耐性を示す灰色かび病菌(Botrytis cin
erea)に対しても感受性菌と同様に本発明化合物は
有効である。
【0070】適用がより好ましい病害としては、テンサ
イの褐斑病、コムギのうどんこ病、イネのいもち病、リ
ンゴ黒星病、キュウリの灰色かび病、ラッカセイの褐斑
病等が挙げられる。
【0071】本発明化合物は、水棲生物が船底、魚網等
の水中接触物に付着するのを防止するための防汚剤とし
て使用することもできる。本発明化合物の中には、殺虫
・殺ダニ活性を示すものもある。
【0072】本発明殺菌剤は本発明化合物の1種又は2
種以上を有効成分として含有する。本発明化合物を実際
に施用する際には他成分を加えず純粋な形で使用できる
し、また農薬として使用する目的で一般の農薬のとり得
る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸
濁剤、顆粒水和剤等の形態で使用することもできる。
【0073】農薬製剤中に添加することのできる添加剤
及び担体としては、固型剤を目的とする場合は、大豆
粉、小麦粉等の植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、
タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレー等の
鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝等の有機及
び無機化合物が使用される。
【0074】また、液体の剤型を目的とする場合は、ケ
ロシン、キシレン及び石油系の芳香族炭化水素、シクロ
ヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリク
ロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物
油、水等を溶剤として使用することができる。さらに、
これらの製剤において均一かつ安定な形態をとるため
に、必要に応じ界面活性剤を添加することもできる。添
加することが出来る界面活性剤としては特に限定はない
が、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高
級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリ
スチリルフェニルエーテル等の非イオン性界面活性剤、
ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテ
ルの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルナフタレン
スルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒ
ド縮合物、イソブチレン−無水マレイン酸の共重合体等
が挙げられる。
【0075】得られた水和剤、乳剤、フロアブル剤,水
溶剤,顆粒水和剤は水で所定の濃度に希釈して溶解液,
懸濁液あるいは乳濁液として、粉剤・粒剤はそのまま植
物に散布する方法で使用される。また有効成分量は、通
常、組成物(製剤)全体に対して好ましくは0.01〜
90重量%であり、より好ましくは0.05〜85重量
%である。
【0076】製剤化された本発明の殺菌剤組成物は、そ
のままで、或いは水等で希釈して、植物体、種子、水面
又は土壌に施用される。施用量は、気象条件、製剤形
態、施用磁気、施用方法、施用場所、防除対象病害、対
象作物等により異なるが、通常1ヘクタール当たり有効
成分化合物量にして1〜1,000g、好ましくは10
〜100gである。
【0077】水和剤、乳剤、懸濁剤、水溶剤、顆粒水和
剤等を水で希釈して施用する場合、その施用濃度は1〜
1000ppm、好ましくは10〜250ppmであ
り、粒剤、粉剤等の場合は、希釈することなくそのまま
施用する。なお、本発明化合物は単独でも十分有効であ
ることは言うまでもないが、各種の殺菌剤や殺虫・殺ダ
ニ剤 又は共力剤の1種又は2種以上と混合して使用す
ることも出来る。
【0078】本発明化合物と混合して使用出来る殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物生長調節剤の代表例を以下
に示す。
【0079】殺菌剤:キャプタン、フォルペット、チウ
ラム、ジラム、ジネブ、マンネブ、マンコゼブ、プロピ
ネブ、ポリカーバメート、クロロタロニル、キントーゼ
ン、キャプタホル、イプロジオン、プロサイミドン、ビ
ンクロゾリン、フルオロイミド、サイモキサニル、メプ
ロニル、フルトラニル、ペンシクロン、オキシカルボキ
シン、ホセチルアルミニウム、プロパモカーブ、トリア
ジメホン、トリアジメノール、プロピコナゾール、ジク
ロブトラゾール、ビテルタノール、ヘキサコナゾール、
マイクロブタニル、フルシラゾール、メトコナゾール、
エタコナゾール、フルオトリマゾール、シプロコナゾー
ル、エポキシコナゾール、フルトリアフェン、ベンコナ
ゾール、ジニコナゾール、サイプロコナゾーズ、フェナ
リモール、トリフルミゾール、プロクロラズ、イマザリ
ル、ペフラゾエート、トリデモルフ、フェンプロピモル
フ、トリホリン、ブチオベート、ピリフェノックス、ア
ニラジン、ポリオキシン、メタラキシル、オキサジキシ
ル、フララキシル、イソプロチオラン、プロベナゾー
ル、ピロールニトリン、ブラストサイジンS、カスガマ
イシン、バリダマイシン、硫酸ジヒドロストレプトマイ
シン、ベノミル、カルベンダジム、チオファネートメチ
ル、ヒメキサゾール、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、フ
ェンチンアセテート、水酸化トリフェニル錫、ジエトフ
ェンカルブ、メタスルホカルブ、キノメチオナート、ビ
ナパクリル、レシチン、重曹、ジチアノン、ジノカッ
プ、フェナミノスルフ、ジクロメジン、グアザチン、ド
ジン、IBP、エディフェンホス、メパニピリム、フェ
ルムゾン、トリクラミド、メタスルホカルブ、フルアジ
ナム、エトキノラック、ジメトモルフ、ピロキロン、テ
クロフタラム、フサライド、フェナジンオキシド、チア
ベンダゾール、トリシクラゾール、ビンクロゾリン、シ
モキサニル、シクロブタニル、グアザチン、プロパモカ
ルブ塩酸塩、オキソリニック酸、ヒドロキシイソオキサ
ゾール、イミノクタジン酢酸塩等。
【0080】殺虫・殺ダニ剤:有機燐及びカーバメート
系殺虫剤:フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジ
ノン、クロルピリホス、ESP、バミドチオン、フェン
トエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラソン、ト
リクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジクロルボ
ス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオン、オキ
シジメトンメチル、エチオン、サリチオン、シアノホ
ス、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、ホサロン、
メチダチオン、スルプロホス、クロルフェンビンホス、
テトラクロルビンホス、ジメチルビンホス、プロパホ
ス、イソフェンホス、エチルチオメトン、プロフェノホ
ス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホスメチ
ル、アルディカルブ、メソミル、チオジカルブ、カルボ
フラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラチオ
カルブ、プロポキスル、BPMC、MTMC、MIP
C、カルバリル、ピリミカーブ、エチオフェンカルブ、
フェノキシカルブ、EDDP等。
【0081】ピレスロイド系殺虫剤:ペルメトリン、シ
ペルメトリン、デルタメスリン、フェンバレレート、フ
ェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、テトラメ
スリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパスリン、フ
ェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シフルトリ
ン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフェンプロ
クス、シクロプロトリン、トロラメトリン、シラフルオ
フェン、ブロフェンプロクス、アクリナスリン等。
【0082】ベンゾイルウレア系その他の殺虫剤:ジフ
ルベンズロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロ
ン、トリフルムロン、テトラベンズロン、フルフェノク
スロン、フルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプ
ロキシフェン、メトプレン、ベンゾエピン、ジアフェン
チウロン、アセタミプリド、イミダクロプリド、ニテン
ピラム、フィプロニル、カルタップ、チオシクラム、ベ
ンスルタップ、硫酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒ
ド、機械油、BTや昆虫病原ウイルス等の微生物農薬
等。
【0083】殺線虫剤:フェナミホス、ホスチアゼート
等。 殺ダニ剤:クロルベンジレート、フェニソブロモレー
ト、ジコホル、アミトラズ、BPPS、ベンゾメート、
ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ポリナクチ
ン、キノメチオネート、CPCBS、テトラジホン、ア
ベルメクチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、シ
ヘキサチン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブ
フェンピラド、ピリミジフェン、フェノチオカルブ、ジ
エノクロル等。
【0084】植物生長調節剤:ジベレリン類(例えばジ
ベレリンA3、ジベレリンA4、ジベレリンA7)IA
A、NAA。
【0085】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明化合物をさらに詳
細に説明する。 (実施例1)7−クロロ−6−(2−クロロ−6−フル
オロフェニル)−5−トリフルオロメチル−1,2,4
−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造 1)エチル 2−(2−クロロ−6−フルオロフェニ
ル)−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブチレー
トの製造
【0086】
【化14】
【0087】エチル 2−クロロ−6−フルオロフェニ
ルアセテート43.3gのDMF100ml溶液に、エ
チル トリフルオロアセテート85.2gを加えた後、
室温下、水素化ナトリウム8gを少量ずつ添加した。反
応混合物を70℃まで昇温し、水素の発生が無くなるま
で撹拌した。反応混合物を冷却後、1N−塩酸中に注加
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮した後、シリカゲルシリカゲルシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキ
サン)で精製し、目的物12gを得た。収率20% n 22.4=1.4731
【0088】2)6−(2−クロロ−6−フルオロフェ
ニル)−7−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−
1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの製
【0089】
【化15】
【0090】エチル 2−(2−クロロ−6−フルオロ
フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブ
チレート3.13g、3−アミノ−1H−1,2,4−
トリアゾール及び酢酸3mlを混合し、該混合物を10
0℃で4時間撹拌した。反応液を、室温まで冷却して、
晶析結晶をろ取した。晶析結晶をジエチルエーテルで洗
浄した後、乾燥し、目的物0.7gを得た。収率21% 融点:220℃up
【0091】3)7−クロロ−6−(2−クロロ−6−
フルオロフェニル)−5−トリフルオロメチル−1,
2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造
【0092】
【化16】
【0093】7−ヒドロキシ−6−(2−クロロ−6−
フルオロフェニル)−5−トリフルオロメチル−1,
2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン0.6g
とオキシ塩化リン10mlとを混合し、該混合物を4時
間、加熱還流した。反応混合物を濃縮し、飽和重曹水溶
液2ml、水10ml及び酢酸エチルを加えて撹拌し
た。有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
て、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精
製し、目的物0.65gを得た。収率52%、アモルフ
ァス
【0094】(実施例2) 6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−(4
−メチルピペリジノ)−5−トリフルオロメチル−1,
2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造
【0095】
【化17】
【0096】7−クロロ−6−(2−クロロ−6−フル
オロフェニル)−5−トリフルオロメチル−1,2,4
−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン0.1gのTH
F5ml溶液に、トリエチルアミン0.04g及び4−
ピペコリン0.04gを加え、室温で1昼夜撹拌した。
反応混合物を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、目的物0.1gを得た。収率85% 融点:165〜166℃
【0097】(実施例3) 6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−シク
ロヘキシル−5−トリフルオロメチル−1,2,4−ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物番号2)の
製造
【0098】
【化18】
【0099】6−(2−クロロ−6−フルオロフェニ
ル)−7−クロロ−5−トリフルオロメチル−1,2,
4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン0.57g、
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ルクロライド0.08g及びTHF10mlを混合し、
窒素気流下、室温で1Mシクロヘキシルマグネシウムブ
ロミドTHF溶液を2ml滴下し、一昼夜撹拌した。反
応混合物から溶媒を減圧留去した後、酢酸エチルと飽和
食塩水を加え撹拌した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮して得られた残留物を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸
エチル=10:1)で精製し、目的物0.15gを得
た。収率25% 融点:162〜163℃
【0100】上記実施例を含めて本発明の化合物の代表
例を第2表に示す。なお、略記号は前記第1表と同じ意
味を表す。
【0101】
【表24】
【0102】化合物番号2の化合物のH−NMRデー
ター(CDCl,δppm);7.22(1H,
t),7.46(1H,t),7.55(1H,d
t),8.80(1H,s)
【0103】次に、本発明の殺菌剤組成物の実施例を若
干示すが、添加物及び添加割合は、これら実施例に限定
されるべきものではなく、広範囲に変化させることが可
能である。また、製剤実施例中の部は重量部を示す。
【0104】 実施例4 水和剤 本発明化合物 40部 クレー 48部 ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩 4部 リグニンスルホン酸ナトリウム塩 8部 以上を均一に混合し、微細に粉砕すれば、有効成分40
%の水和剤を得る。
【0105】 実施例5 乳剤 本発明化合物 10部 ソルベッソ200 53部 シクロヘキサノン 26部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム塩 1部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 10部 以上を混合溶解し、有効成分10%の乳剤を得る。
【0106】 実施例6 粉剤 本発明化合物 10部 クレー 90部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分10
%の粉剤を得る。
【0107】 実施例7 粒剤 本発明化合物 5部 クレー 73部 ベントナイト 20部 ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩 1部 リン酸カリウム 1部 以上をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、
造粒乾燥して有効成分5%の粒剤を得る。
【0108】 実施例8 懸濁剤 本発明化合物 10部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 4部 ポリカルボン酸ナトリウム塩 2部 グリセリン 10部 キサンタンガム 0.2部 水 73.8部 以上を混合し、粒度が3ミクロン以下になるまで湿式粉
砕すれば、有効成分10%の懸濁剤を得る。
【0109】 実施例9 顆粒水和剤 本発明化合物 40部 クレー 36部 塩化カリウム 10部 アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 1部 リグニンスルホン酸ナトリウム塩 8部 アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩の ホルムアルデヒド縮合物 5部 以上を均一に混合して微細に粉砕した後、適量の水を加
えてから練り込んで粘土状にする。次いで粘土状物を造
粒した後、乾燥すれば、有効成分40%の水和剤を得
る。
【0110】
【発明の効果】次に、本発明化合物が各種植物病害防除
剤の有効成分として有用であることを試験例で示す。 (試験例1) リンゴ黒星病防除試験(予防試験) 素焼きポットで栽培したリンゴ幼苗(品種「国光」、3
〜4葉期)に、実施例の乳剤を有効成分200ppmの
濃度で散布した。室温で自然乾燥した後、リンゴ黒星病
菌(Venturia inaequalis)の分生
胞子を接種し、明暗を12時間毎に繰り返す20℃、高
湿度の室内に2週間保持した。葉上の病斑出現状態を無
処理と比較調査し、防除効果を求めた結果、以下の化合
物が75%以上の優れた防除価を示した。なお、化合物
番号は第2表中の化合物番号に対応する。 化合物番号:3,4,6,7,8,10,12
【0111】(試験例2) インゲン灰色かび病防除
試験 育苗バットで栽培したインゲン(品種「ながうずら」)
の花を切除し、実施例4の本発明化合物の乳剤を有効成
分200ppmの濃度に調整した薬液に浸漬した。浸漬
後、室温で自然乾燥し、インゲン灰色かび病菌(Bot
rytis cinerea)を噴霧接種した。接種し
た花を無処理のインゲン葉に乗せ、明暗を12時間毎に
繰り返す高湿度の恒温室(20℃)に7日間保持した。
葉上の病斑直径を無処理と比較調査し、防除価を求め
た。その結果、以下の化合物が75%以上の優れた防除
価を示した。なお、化合物番号は第2表中の化合物番号
に対応する。 化合物番号:3,4,6,7,8,10,12
フロントページの続き (72)発明者 平井 幸男 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 横田 因 東京都千代田区大手町2−2−1 日本曹 達株式会社内 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 BB06 CC08 EE03 EE04 FF02 FF05 GG02 GG03 GG04 HH04 4H011 AA01 AC01 AC04 AD01 BA01 BB09 BC03 BC05 BC07 BC18 BC19 BC20 DA02 DA15 DA16 DH03 DH14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原
    子、C1−8アルキル基、C2−8アルケニル基、C
    2−8アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C
    3−8シクロアルケニル基、C1−8ハロアルキル基、
    置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有してい
    てもよいアリール基、アミノ基、C1−8アルキルアミ
    ノ基、C1−8ハロアルキルアミノ基、C1−8アルキ
    ル(ハロアルキル)アミノ基又はC1−8ジアルキルア
    ミノ基を表す。ここで複素環基は、ピリジル基、ピロリ
    ジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基又はピペリ
    ジル基を表す。Rは、C1−8ハロアルキル基を表
    し、 Rは、水素原子、C1−4アルキル基、置換基を有し
    ていてもよいアリール基を表し、 Lは、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−3
    ロアルキル基、C1− アルコキシ基又はC1−3ハロ
    アルコキシ基を表す。nは、0又は1〜5の整数を表
    し、Aは、N又はCHを表す。)で表されるアゾロピリ
    ミジン化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】一般式(2) 【化2】 (式中、R、L及びnは前記と同じ意味を表し、R
    は、C1−4アルキル基又は置換基を有していてもよい
    フェニル基を表す。)で表される化合物と、一般式
    (3) 【化3】 (式中、A及びRは前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる化合物とを反応させることを特徴とする、一般式
    (4) 【化4】 (式中、A、R、R、L及びnは前記と同じ意味を
    表す。)で表されるアゾロピリミジン化合物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】一般式(1) 【化5】 (式中、A、R、R、R、L及びnは前記と同じ
    意味を表す。)で表されるアゾロピリミジン化合物若し
    くはその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有す
    ることを特徴とする有害生物防除剤。
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