JP2002308528A - 線条材の撚り戻し装置 - Google Patents

線条材の撚り戻し装置

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JP2002308528A
JP2002308528A JP2001118233A JP2001118233A JP2002308528A JP 2002308528 A JP2002308528 A JP 2002308528A JP 2001118233 A JP2001118233 A JP 2001118233A JP 2001118233 A JP2001118233 A JP 2001118233A JP 2002308528 A JP2002308528 A JP 2002308528A
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roller
shaft
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untwisting
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JP2001118233A
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Eiichi Higuchi
栄一 樋口
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HIGUCHI SHOTEN KK
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HIGUCHI SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動モータ等の駆動源を一切用いることなく、
線条材の繰り出し速度に応じて線条材を所定方向に旋回
させて撚り戻しできる線条材の撚り戻し装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】線条材Cを通過させる円形の開口部11を
有し、開口部11の外側に開口部11と同心円状の走路
18を有するハウジング10と、ハウジング10の開口
部11内に、開口部11の中心軸を軸芯として旋回可能
に設けられ、内方に線条材通過口21を有する環状のタ
ーンテーブル20と、ターンテーブル20の線条材通過
口21に臨んで配された回転自在なローラ30と、ロー
ラ30と一体に固定され、先端部42がハウジング10
の走路18上を回転力伝達手段60を介して接地された
シャフト40と、ローラ30にC線条材を押圧する押圧
手段50とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、螺旋状に巻回され
た、例えば電線、ケーブル、ワイヤー、ホース、テープ
等の線条材を繰り出す際に発生する線条材の撚りを戻す
のに使用される線条材の撚り戻し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記したような線条材は、一般に、長尺
物であることから、繰り出しに便利なように一定長を螺
旋状に巻回した束の状態で保管される。
【0003】ところで、例えば電線の皮剥き加工や切断
加工を行うにあたっては、上記したような束から電線を
次々と繰り出しで所定の加工装置に供給することになる
が、電線には螺旋状に巻回されたことによる巻き癖がつ
いているため、電線を束から真っ直ぐに引き出すと電線
に撚りが発生し、これが原因で皮剥き加工や切断加工等
が円滑に行えないといった不都合が生じる。このため、
加工装置に供給する前にその撚りを戻しておく必要があ
る。
【0004】そこで、従来、電線等の線条材の撚り戻し
を行うための装置として、図6に示すような装置が提案
され、広く使用されている。この装置は、中心にコーン
状のガイド突起Gが立設された環状のトレイTを備え、
このトレイTをコンピュータ制御されたモータで回転す
るようにしたもので、螺旋状に巻回された電線の束Wを
トレイTに入れ、束Wの内側から電線Cをガイド突起G
の周面に沿わせて繰り出し、その繰り出し速度と同調す
るようにトレイTの回転を制御することで電線Cの撚り
を戻していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、電線の束を回転させて撚り戻しを行うもの
であるため、電動モータ等の駆動源が必要となり、その
分装置の製造コストが嵩むとともに電力を消費するので
省エネルギーの面からも好ましいものではなかった。ま
た、電線の繰り出し速度とトレイの回転とを同調させる
ための制御手段が必要であるため、操作が煩雑であると
ともに、機構が複雑にならざるを得ず、その分さらにコ
ストが嵩むといった問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み創案さ
れたものであって、電動モータ等の駆動源を一切用いる
ことなく、線条材の繰り出し速度に応じて線条材を所定
方向に旋回させて撚り戻しできる線条材の撚り戻し装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る線条材の撚り戻し装置は、螺旋状に巻回さ
れた線条材の繰り出し経路に配され、繰り出し時に発生
する線条材の撚りを、線条材をその巻回方向とは逆方向
に旋回させることで戻す装置であって、前記線条材の繰
り出し方向に沿う軸と直交する軸廻りに回転する回転手
段と、この回転手段に前記線条材を押圧する押圧手段
と、この押圧手段を線条材が通過することで前記回転手
段が回転され、この回転手段の回転により前記押圧手段
を前記繰り出し方向に沿う軸の廻りに旋回させる旋回手
段と、を備え、繰り出された線条材が押圧手段を通過す
ることにより回転手段が回転しつつ旋回手段により押圧
手段が線条材の繰り出し方向に沿う軸の廻りに旋回し、
これによって線条材が繰り出されつつ所定方向に旋回さ
れて撚りが戻されるようになされたことを特徴とするも
のである。
【0008】この発明によれば、線条材の繰り出し動作
が、線条材の撚り戻し動作の駆動源となるので、別途駆
動源を用意する必要がない。
【0009】前記回転手段はシャフトで構成されていて
もよい。
【0010】また、前記回転手段は、シャフトとこのシ
ャフトに固定されたローラとで構成されていてもよい。
【0011】上記の線条材の撚り戻し装置は、さらに、
前記旋回手段の旋回方向を切り換える切換手段を備えて
いてもよい。この場合、繰り出し元にセットした線条材
の巻回方向に応じて、適宜旋回手段の旋回方向を切り換
えることが可能となる。
【0012】前記旋回手段は、前記回転手段をその軸芯
廻りに回転自在に支承し、内方に線条材通過口を有する
ターンテーブルと、このターンテーブルの外側に環状に
配された走路と、この走路に前記回転手段を回転可能に
接地させるとともに回転手段の回転力を前記走路に伝達
する回転力伝達手段とで構成されていてもよい。
【0013】上述の記線条材の撚り戻し装置は、さら
に、前記旋回手段の旋回速度を調節する旋回速度調節手
段を備えていてもよい。この場合、繰り出し元にセット
した線条材の巻回半径及び線条材の繰り出し速度に適し
た速度で線条材を旋回させることが可能となる。
【0014】また、本発明に係る線条材の撚り戻し装置
は、螺旋状に巻回された線条材の繰り出し経路に配さ
れ、繰り出し時に発生する線条材の撚りを、線条材をそ
の巻回方向とは逆方向に旋回させることで戻す装置であ
って、前記線条材を通過させる円形の開口部を有し、こ
の開口部の外側に該開口部と同心円状の走路を有するハ
ウジングと、このハウジングの開口部内に、該開口部の
中心軸を軸芯として旋回可能に設けられ、内方に線条材
通過口を有する環状のターンテーブルと、このターンテ
ーブルの線条材通過口に臨んで配された回転自在なロー
ラと、このローラと一体に固定され、先端部が前記ハウ
ジングの走路上を回転力伝達手段を介して接地されたシ
ャフトと、前記ローラに前記線条材を押圧する押圧手段
と、を備え、前記シャフトが前記ターンテーブルの直径
方向に沿って配置され、線条材が押圧手段によりローラ
に押圧された状態で繰り出されることによりローラが回
転され、この回転がシャフト及び回転力伝達手段を介し
てハウジングの走路面に伝達され、これによりターンテ
ーブルがハウジングの開口部内で旋回され、以て線条材
が繰り出されつつ前記中心軸の周囲を旋回されて撚りが
戻されるようになされたことを特徴とするものであって
もよい。
【0015】上記した線条材の撚り戻し装置において、
前記回転力伝達手段は、シャフトの先端部の外周面に装
着され、前記ハウジングの走路上を転動するリングで構
成されるとともに、このリングは、シャフトの軸芯方向
に摺動可能とされていてもよい。この場合、リングの位
置を変更することにより、ターンテーブルの回転軸を中
心としたリングの転動軌跡の径が増減するので、これに
よってターンテーブルの旋回速度が増減する。その結
果、線条材の撚り戻し速度、つまり線条材の旋回速度と
繰り出し速度とを容易に同調させることができる。
【0016】また、上記線条材の撚り戻し装置におい
て、前記リングの外周面と前記ハウジングの走路面の両
方又はいずれか一方が粗面とされていてもよい。この場
合、リングがハウジングの走路面でスリップせずに転動
できるので、確実にターンテーブルを旋回させることが
可能となる。
【0017】さらに、上記線条材の撚り戻し装置におい
て、前記ローラに、線条材がローラの周面から逸出する
のを防止する逸出防止手段が設けられていてもよい。
【0018】上記前記逸出防止手段は、前記ローラと前
記押圧手段のいずれか一方若しくは両方に設けられた一
対のフランジで構成されいても、あるいは、前記ローラ
と前記押圧手段のいずれか一方若しくは両方に設けられ
た溝部で構成されていてもよい。
【0019】またさらに、上記線条材の撚り戻し装置に
おいて、前記シャフトは、ローラが固定された側の第1
シャフトと、ハウジングの走路上に接地される側の第2
シャフトとに分割されるとともに、これら2つのシャフ
ト間に、前記第2シャフトの回転方向を切り換える切換
手段が配設されていてもよい。この場合、繰り出し元に
セットされた線条材の巻回方向に応じて、線条材の旋回
方向を適宜切り換えることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明
に係る線条材の撚り戻し装置(以下、単に装置という)
を示す斜視図、図2は、同装置を図1とは異なる方位か
ら見た斜視図、図3は、同装置の平面図、図4は、図3
におけるIV−IV線断面図、図5は、同装置の使用例を示
す概略斜視図である。
【0021】この装置1は、図5に示すように、螺旋状
に巻回された線条材Cの繰り出し経路に配され、繰り出
し時に発生する線条材Cの撚りを、線条材Cをその巻回
方向とは逆方向に旋回させることで戻す装置であり、図
1乃至図4に示すように、ハウジング10、ターンテー
ブル20、ローラ30、シャフト40、押圧ローラ5
0、及びリング60とからその主要部が構成されてい
る。以下、各部について詳述する。
【0022】ハウジング10は、上記各部20,30,
40,50,60を支持するとともに、図示しない基台
に固定されるものである。このハウジング10は、線条
材Cを通過させる円形の開口部11を有する筒状部12
と、この筒状部12の上端から環状の起立壁13を介し
て設けられたフランジ部14とから構成されている。筒
状部12の下端部内周には環状のベアリング15が上下
一対のC形ストッパーリング16,17により取り付け
られている。フランジ部14は、その上面が、後述する
リング60の走路18とされている。なお、このように
なるハウジング10は、全体形状が図示例のような環状
である必要はなく、開口部11及び走路18だけが環状
であって、その他が矩形上や多角形状であってもよい。
【0023】ターンテーブル20は、シャフト40及び
押圧ローラ30等を載置し、これらを上記ハウジング1
0の開口部11の中心軸を軸芯として旋回させるもので
あり、上記ハウジング10の開口部11内に、上記ベア
リング15を介して開口部11の中心軸を軸芯として旋
回可能に設けられている。このターンテーブル20は、
線条材Cを通過させる円形の線条材通過口21を有する
筒状部22と、この筒状部22の上端部にフランジ状に
形成されたテーブル部23とから構成されている。テー
ブル部23の上面24は、ハウジング10の筒状部12
の上端面19と同レベルかもしくはわずかに突出されて
いる。
【0024】ローラ30は、繰り出される線条材Cと接
触して回転し、シャフト40を回転させるものであり、
上記ターンテーブル20の線条材通過口21に臨んで配
されている。このローラ30には、両端周縁部にそれぞ
れ逸出防止手段としてのフランジ31が設けられてい
る。このようになるローラ30の外径は、線条材Cの径
や繰り出し速度に応じて適宜決定される。
【0025】シャフト40は、線条材Cの繰り出し動作
によって回転する上記ローラ30の回転力を、後述する
リング60とともに前記ハウジング10の走路18面に
伝達するものである。このシャフト40は、上記ターン
テーブル20上に固定された軸受41により、ターンテ
ーブル20の直径方向に沿って配置されている。また、
このシャフト40は、その先端部42がハウジング10
の走路18上に、後述するリング60を介して接地され
ている。
【0026】押圧ローラ50は、前記ローラ30に、繰
り出される線条材Cを押圧する押圧手段を構成するもの
である。この押圧ローラ50は、これを挟むようにター
ンテーブル20上に固定された一対の軸受51,51に
より支持されている。軸受51,51内には、押圧ロー
ラ50の軸心52を、ローラ30側に押圧するコイルス
プリング53,53が内装され、これらコイルスプリン
グ53,53は、押圧ローラ50の反対側に螺入された
押圧力調整ネジ54,54により押圧力が調整されるよ
うになっている。また、押圧ローラ50は、その幅寸法
が、前記したローラ30のフランジ31間の間隔と略同
じか僅かに小さく設定されており、ローラ30のフラン
ジ31間に嵌まり込むようになされている。なお、ここ
では押圧手段を押圧ローラ50で構成した例を示した
が、押圧手段はこれに限らず、例えば表面が滑らかなブ
ロックや板体で構成されていてもよく、線条材Cの表面
を傷つけることなく線条材Cをローラ30に押圧できる
ものであれば、その形態は問わない。また、押圧ローラ
50をローラ30に押圧するものとしてコイルスプリン
グ53を用いたが、押圧ローラ50の軸心52を押圧す
ることができるものであれば、コイルスプリング53に
限定されるものではない。
【0027】リング60は、シャフト40の先端部42
を、ハウジング10の走路18上に接地させ、シャフト
40の回転力を走路18面に伝達するものであり、本発
明における回転力伝達手段並びに旋回速度調節手段を構
成している。このリング60としては、適度な弾性を有
し、ハウジング10の走路18面との間で摩擦力を生じ
させうる、例えば合成ゴム、天然ゴム、合成樹脂等の材
料からなるOリングを採用することができる。このよう
になるリング60は、シャフト40の先端部42に、シ
ャフト40の軸心方向に沿って摺動可能に装着されてお
り、ターンテーブル20の旋回速度を調整する際、シャ
フト40の先端部42において所定の箇所に移動され
る。なお、リング60は上記したようなOリングである
必要はなく、例えば表面がローレット加工された金属製
リングや、ピニオンであってもよい。また、リング60
の形態に応じて、前記ハウジング10の走路18面を適
当な粗面にしてもよい。また、リング60は必ずしも設
ける必要はなく、ターンテーブル20の旋回速度の調整
が不要な場合には、リング60に代えて、シャフト40
の先端部の適所に環状の突条を一体成形してもよい。
【0028】次に、上記のようになる装置1の動作につ
いて説明する。
【0029】装置1は、例えば図5に示すように、螺旋
状に巻回された線条材Cの束WとプレフィーダPとの間
に設置された図示しない基台に、ハウジング10を介し
て固定される。なお、図中の符号Mは、プレフィーダP
の下流側に設けられた、例えば電線の皮剥き機や切断機
といった加工装置を示す。
【0030】束Wから繰り出した線条材Cは、まず、装
置1の線条材通過口21内に挿通するとともに、ローラ
30と押圧ローラ50との間を通す。それから、線条材
CをプレフィーダPを経て加工装置Mにまで引っ張り、
プレフィーダP及び加工装置Mを起動させる。
【0031】すると、装置1は、ローラ30が、ターン
テーブル20の線条材通過口21に臨んで設けられると
ともに、シャフト40がターンテーブル20の直径方向
に沿って配置され、シャフト40の先端部42がリング
60を介してハウジング10の走路18上に接地されて
いるものであるから、線条材Cが押圧ローラ50により
ローラ30に押圧された状態で繰り出されることにより
ローラ30が図中矢符Aの方向に回転され、この回転が
シャフト40及びリング60を介してハウジング10の
走路18面に伝達され、これによりターンテーブル20
がハウジング10の開口部11内で図中矢符Bの方向に
旋回され、以て線条材Cが繰り出されつつ開口部11の
中心軸の周囲を旋回されて、線条材Cの撚りが戻される
のである。ここで、ターンテーブル20の旋回速度を、
線条材Cの繰り出し速度や線条材Cの束Wの巻径に対応
するよう調整する場合は、リング60の位置を変更、つ
まりリング60をローラ30側に近づけたり或いはロー
ラ30側から遠ざけたりするだけでよい。これによっ
て、ターンテーブル20の回転軸を中心としたリング6
0の転動軌跡の径が増減するので、これによってターン
テーブル20の旋回速度が増減する。その結果、線条材
の撚り戻し速度、つまり線条材の旋回速度と繰り出し速
度とを容易に同調させることができる。また、ターンテ
ーブル20の旋回方向が線条材Cの束Wの巻回方向と合
わない場合、つまり線条材Cの旋回方向が撚りを戻す方
向と逆である場合は、装置1の天地を逆にすればよい。
なお、前述したような切換手段を採用した場合は、切換
手段によりターンテーブル20の旋回方向を所定の方向
(図中矢符Bとは逆方向)に切り換えることができるの
で、装置1の天地を逆にする必要はなくなる。
【0032】装置1は、上記した実施の形態に限定され
るものではなく、線条材Cの繰り出し方向に沿う軸と直
交する軸廻りに回転する回転手段と、この回転手段に線
条材を押圧する押圧手段と、この押圧手段を線条材が通
過することで回転手段が回転され、この回転手段の回転
により押圧手段を繰り出し方向に沿う軸の廻りに旋回さ
せる旋回手段と、を備えていればよい。
【0033】また、上記実施の形態では、シャフト40
は1本であるが、これに限らず、図示はしないが、例え
ば、ローラ30が固定された側の第1シャフトと、ハウ
ジング10の走路18上に接地される側の第2シャフト
40とに分割するとともに、これら2つのシャフト間
に、第2シャフトの回転方向を切り換える切換手段を配
設してもよい。すなわち、第1及び第2シャフトを支承
する軸受41内において、第1及び第2シャフトの端部
に歯車をそれぞれ固定し、これら各歯車に歯合及び離脱
可能な切換歯車を設け、軸受41の外側からその切換歯
車を操作するようにしてもよい。この場合、線条材Cの
巻回方向に応じて、線条材の旋回方向を適宜切り換える
ことが可能となる。
【0034】また、線条材Cがローラ30の周面から逸
出するのを防止する逸出防止手段は、前記したようなロ
ーラ30に設けたフランジ31に限るものではなく、ロ
ーラ30と押圧ローラ50の両方に設けたフランジ或い
は押圧ローラ50側にだけ設けたフランジで構成されて
もよい。さらに、このようなフランジによらず、例え
ば、ローラ30と押圧ローラ50のいずれか一方若しく
は両方の周面に形成した溝部で構成されてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る線条
材の撚り戻し装置は、線条材の繰り出し動作が、線条材
の撚り戻し動作の駆動源となるので、別途駆動源を用意
する必要がない。したがって、電動モータ等の駆動源を
必要としていた従来の装置とは異なり、製造コストを低
減することができ、また電力が不要な分省エネルギーに
寄与することができるとともにランニングコストを低減
することができる。
【0036】また、旋回速度調節手段として、シャフト
の先端部に摺動可能にリングを設けた場合は、リングの
位置を変更するだけでターンテーブルの旋回速度、つま
り線条材の旋回速度を容易に変更することができる。し
たがって、従来の装置に比べて、操作性に優れるととも
に、旋回速度調節のための複雑な機構が不要な分、コス
トの低減にさらに寄与することができる。
【0037】また、ターンテーブルの旋回方向を切り換
える切換手段を設けた場合は、線条材の巻回方向に応じ
て、適宜線条材の旋回方向を切り換えることができる。
【0038】さらに、回転力伝達手段及び旋回速度調節
手段としてのリングの外周面とハウジングの走路面の両
方又はいずれか一方を粗面した場合は、リングがハウジ
ングの走路面でスリップせずに転動できるので、確実に
ターンテーブルを旋回させることが可能となる。したが
って、線条材の巻き癖が強い場合でも、線条材を確実に
旋回させて撚りを戻すことができる。
【0039】さらに、ローラと押圧手段の両方又はいず
れか一方に逸出防止手段を設けた場合は、線条材がロー
ラの周面から逸出することがないので、線条材の巻き癖
が強い場合でも、線条材を確実に押圧挟持して旋回させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線条材の撚り戻し装置の実施の形
態を示す斜視図である。
【図2】同装置を図1とは異なる方位から見た斜視図で
ある。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】同装置の使用例を示す概略斜視図である。
【図6】従来の線条材の撚り戻し装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 線条材の撚り戻し装置 10 ハウジング 11 開口部 20 ターンテーブル 21 線条材通過口 30 ローラ 31 フランジ 40 シャフト 42 先端部 50 押圧ローラ 53 コイルスプリング 60 リング C 線条材 W 束

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状に巻回された線条材の繰り出し経
    路に配され、繰り出し時に発生する線条材の撚りを、線
    条材をその巻回方向とは逆方向に旋回させることで戻す
    装置であって、 前記線条材の繰り出し方向に沿う軸と直交する軸廻りに
    回転する回転手段と、 この回転手段に前記線条材を押圧する押圧手段と、 この押圧手段を線条材が通過することで前記回転手段が
    回転され、この回転手段の回転により前記押圧手段を前
    記繰り出し方向に沿う軸の廻りに旋回させる旋回手段
    と、を備え、 繰り出された線条材が押圧手段を通過することにより回
    転手段が回転しつつ旋回手段により押圧手段が線条材の
    繰り出し方向に沿う軸の廻りに旋回し、これによって線
    条材が繰り出されつつ所定方向に旋回されて撚りが戻さ
    れるようになされたことを特徴とする線条材の撚り戻し
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の線条材の撚り戻し装置
    において、前記回転手段はシャフトで構成されたことを
    特徴とする線条材の撚り戻し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の線条材の撚り戻し装置
    において、前記回転手段は、シャフトとこのシャフトに
    固定されたローラとで構成されたことを特徴とする線条
    材の撚り戻し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    線条材の撚り戻し装置において、さらに、前記旋回手段
    の旋回方向を切り換える切換手段を備えたことを特徴と
    する線条材の撚り戻し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    線条材の撚り戻し装置において、前記旋回手段は、前記
    回転手段をその軸芯廻りに回転自在に支承し、内方に線
    条材通過口を有するターンテーブルと、このターンテー
    ブルの外側に環状に配された走路と、この走路に前記回
    転手段を回転可能に接地させるとともに回転手段の回転
    力を前記走路に伝達する回転力伝達手段とで構成された
    ことを特徴とする線条材の撚り戻し装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    線条材の撚り戻し装置において、さらに、前記旋回手段
    の旋回速度を調節する旋回速度調節手段を備えたことを
    特徴とする線条材の撚り戻し装置。
  7. 【請求項7】 螺旋状に巻回された線条材の繰り出し経
    路に配され、繰り出し時に発生する線条材の撚りを、線
    条材をその巻回方向とは逆方向に旋回させることで戻す
    装置であって、 前記線条材を通過させる円形の開口部を有し、この開口
    部の外側に該開口部と同心円状の走路を有するハウジン
    グと、 このハウジングの開口部内に、該開口部の中心軸を軸芯
    として旋回可能に設けられ、内方に線条材通過口を有す
    る環状のターンテーブルと、 このターンテーブルの線条材通過口に臨んで配された回
    転自在なローラと、 このローラと一体に固定され、先端部が前記ハウジング
    の走路上を回転力伝達手段を介して接地されたシャフト
    と、 前記ローラに前記線条材を押圧する押圧手段と、を備
    え、 前記シャフトが前記ターンテーブルの直径方向に沿って
    配置され、線条材が押圧手段によりローラに押圧された
    状態で繰り出されることによりローラが回転され、この
    回転がシャフト及び回転力伝達手段を介してハウジング
    の走路面に伝達され、これによりターンテーブルがハウ
    ジングの開口部内で旋回され、以て線条材が繰り出され
    つつ前記中心軸の周囲を旋回されて撚りが戻されるよう
    になされたことを特徴とする線条材の撚り戻し装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の線条材の撚り戻し装置
    において、前記回転力伝達手段は、シャフトの先端部の
    外周面に装着され、前記ハウジングの走路上を転動する
    リングで構成されるとともに、このリングは、シャフト
    の軸芯方向に摺動可能とされたことを特徴とする線条材
    の撚り戻し装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の線条材の撚り戻し装置
    において、前記リングの外周面と前記ハウジングの走路
    面の両方又はいずれか一方が粗面とされたことを特徴と
    する線条材の撚り戻し装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか一つに記載
    の線条材の撚り戻し装置において、前記ローラに、線条
    材がローラの周面から逸出するのを防止する逸出防止手
    段が設けられたことを特徴とする線条材の撚り戻し装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の線条材の撚り戻し
    装置において、前記逸出防止手段は、前記ローラと前記
    押圧手段のいずれか一方若しくは両方に設けられた一対
    のフランジで構成されたことを特徴とする線条材の撚り
    戻し装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の線条材の撚り戻し
    装置において、前記逸出防止手段は、前記ローラと前記
    押圧手段のいずれか一方若しくは両方に設けられた溝部
    で構成されたことを特徴とする線条材の撚り戻し装置。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12のいずれか一つに
    記載の線条材の撚り戻し装置において、前記シャフト
    は、ローラが固定された側の第1シャフトと、ハウジン
    グの走路上に接地される側の第2シャフトとに分割され
    るとともに、これら2つのシャフト間に、前記第2シャ
    フトの回転方向を切り換える切換手段が配設されたこと
    を特徴とする線条材の撚り戻し装置。
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