JP2002307343A - 薄板材の移載方法および装置 - Google Patents

薄板材の移載方法および装置

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JP2002307343A
JP2002307343A JP2001113946A JP2001113946A JP2002307343A JP 2002307343 A JP2002307343 A JP 2002307343A JP 2001113946 A JP2001113946 A JP 2001113946A JP 2001113946 A JP2001113946 A JP 2001113946A JP 2002307343 A JP2002307343 A JP 2002307343A
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Application number
JP2001113946A
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English (en)
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Keiji Kubo
圭司 久保
Takanori Funahashi
隆憲 舟橋
Hiroyuki Takeuchi
博之 竹内
Koji Handa
宏治 半田
Keiichi Yoshizumi
恵一 吉住
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて薄く反りやすい薄板材を保持して、つ
かみ代の小さい取付部に確実に係合させて迅速に取り付
ける。 【解決手段】 移載アーム22の3箇所以上の把持爪3
6により薄板材7の周縁部を把持して所定の移載場所8
に移動し、当該薄板材7の周縁部を移載場所8の3個所
以上の保持爪23に保持させる薄板材7の移載方法にお
いて、移載アーム22の各把持爪23を薄板材7の周方
向に沿って移載場所8の保持爪23に近接させた状態
で、薄板材7を移載アーム22の把持爪36から移載場
所8の保持爪23に移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造用ウェ
ハや磁気ディスク用基板等の薄板材の移載方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造用ウェハは、シリコン等の薄
板材からなり、その表面に写真製版技術や各種の微細加
工技術により半導体素子や電子回路が作製される。この
ようなウェハを加工処理する際には、表面にゴミ等が付
着して欠陥や品質不良を生じるのを防止するとともに、
有効なチップ面積を増加するために、ウェハの周辺部近
傍のみを保持して確実に移載する必要がある。近年、半
導体の微細化および生産性の向上を図るために、従来の
200mmから300mmへとウェハの大型化が進み、
ウェハに作製される半導体素子や電子回路が高密度化し
ている。このような薄板材の大型化に伴い、薄板体の周
辺部近傍のみを保持してクリーンな状態で確実に薄板材
を移載することがますます重要になっている。
【0003】また、半導体製造装置1台当たりのウェハ
の処理量を増加して製造・検査コストを低減するために
も、ウェハを正確かつ能率的に移載する必要がある。例
えば、ウェハ1枚当たり約1分のタクトで検出を行う測
定装置では、ウェハを20秒以内に取り付ける必要があ
る。
【0004】図9は、ウェハ51の平坦度測定装置を示
し、この装置にはウェハ51を測定ユニット52に移載
するための移載アーム53を供えている。この移載アー
ム53は、装置本体に回動可能にかつ平行移動可能に設
けられ、図10に示すように、ウェハ51の下部エッジ
を下方から把持する固定把持爪54を有する第1アーム
55と、ウェハ51の上部エッジを上方から把持する可
動把持爪56を有するとともに当該可動把持爪56を開
閉する爪開閉機構57を有する第2アーム58とからな
っている。測定ユニット52には、ウェハ51をその外
周エッジの3箇所を保持する3つの保持爪59を有して
いる。前記移載アーム53の第1アーム55と第2アー
ム58により、ウェハ51を保持して測定ユニット52
まで搬送し、該測定ユニット52の3つの保持爪59に
保持させて取り付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移載方法では、移載アーム53によりウェハ51を上下
方向から保持するので、ウェハ51が反りやすい。ウェ
ハ51が200mmから300mmに大型化すると、反
りがますます大きくなり、板厚の数分の1程度に達する
ので、確実かつ迅速に取り付けることができなくなる。
【0006】また、300mmに大径化したウェハ51
は、板厚が0.775mmであり、周辺エッジにR状の
面取りがなされているため、表面の298mmの部分を
使用するとすると、半径方向のつかみ代は約0.5mm
しかなく、この部分でウェハ51を保持するのは容易で
ない。
【0007】このように、ウェハ51はつかみ代が少な
いので、反り等が存在すると、測定ユニット52の3つ
の保持爪59の溝に係合せず、移載アーム53を開放し
たときにウェハ51が落下して破損したり、ウェハ51
を回転をさせて測定を開始するとウェハ51が飛翔して
危険な状態になるという問題があった。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、極めて薄く反りやすい薄板材を保持して、つかみ
代の小さい取付部に確実に係合させて迅速に取り付ける
ことができる薄板材の移載方法および装置を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明にかかる薄板材の移載方法は、移載アームの
3箇所以上の把持爪により薄板材の周縁部を把持して所
定の移載場所に移動し、当該薄板材の周縁部を前記移載
場所の3個所以上の保持爪に保持させる薄板材の移載方
法において、前記移載アームの各把持爪を薄板材の周方
向に沿って前記移載場所の保持爪に近接させた状態で、
薄板材を移載アームの把持爪から移載場所の保持爪に移
載するものである。
【0010】この本発明による方法では、移載アームの
各把持爪を移載場所の保持爪に近接させた状態で、薄板
材を移載アームの把持爪から移載場所の保持爪に移載す
るので、薄板材に反り等が存在していても確実に移載場
所の保持爪に係合させて迅速に取り付けることができ
る。
【0011】前記移載場所の各保持爪と該各保持爪と対
応する前記移載アームの各把持爪との間の距離を検出
し、これらの距離が一定になるように前記移載アームを
薄板材の肉厚方向に移動させながら、薄板材を移載アー
ムの把持爪から移載場所の保持爪に移載することが好ま
しい。このようにすることで、装置の振動や長期にわた
る使用等により移載アームに位置ずれが生じても、移載
アームの把持爪と移載場所の保持爪と接触を避けつつ、
薄板材を確実に移載場所の保持爪に係合させてより迅速
に取り付けることができる。
【0012】前記移載場所の各保持爪の位置に対する薄
板材の肉厚方向のあおり位置と半径方向位置を検出し、
前記あおり位置と半径方向位置に基づいて、薄板材が前
記移載場所の各保持爪の位置に対して所定の位置になる
ように、前記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させ
るとともに、前記移載場所のいずれか1つの保持爪を薄
板材の半径方向に移動させることが好ましい。このよう
にすることで、装置の振動や長期にわたる使用等により
移載アームに位置ずれが生じても、薄板材を落下させる
ことなく、安全かつ確実に移載場所の保持爪に係合させ
てより迅速に取り付けることができる。
【0013】前記移載アームの各把持爪を薄板材の周方
向に沿って前記移載場所の保持爪に約15°以下に近接
させた状態で、薄板材を移載アームの把持爪から移載場
所の保持爪に移載することが好ましい。
【0014】なお、以上の方法により薄板材を所定の移
載場所に移載し、該薄板材の測定を行った後、当該薄板
材の良否を判定してから、基板を製造することができ
る。
【0015】前記課題を解決するために、本発明にかか
る薄板材の移載装置は、薄板材の周縁部を把持する3箇
所以上の把持爪を有する移載アームと、薄板材の移載場
所に設けられ、当該薄板材の周縁部を保持する3個所以
上の保持爪とを備えた薄板材の移載装置において、前記
移載アームの各把持爪を薄板材の周方向に沿って前記移
載場所の保持爪に近接して配設したものである。
【0016】前記移載場所の各保持爪と該各保持爪と対
応する前記移載アームの各把持爪との間の距離を検出す
る距離検出センサと、前記移載アームを薄板材の肉厚方
向に移動させるアーム移動機構と、前記センサで検出さ
れた距離が一定になるように前記移動機構を駆動して前
記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させる制御ユニ
ットとを備えることが好ましい。
【0017】前記移載場所の各保持爪の位置に対する薄
板材の肉厚方向のあおり位置を検出するあおり位置検出
センサと、前記移載場所の各保持爪の位置に対する薄板
材の半径方向位置を検出する半径方向位置検出センサ
と、前記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させるア
ーム移動機構と、前記移載場所のいずれか1つの保持爪
を薄板材の半径方向に移動させる保持爪移動機構と、前
記あおり位置検出センサと前記半径方向位置検出センサ
により検出されたウェハのあおり位置と半径方向位置に
基づいて、薄板材が前記移載場所の各保持爪の位置に対
して正しい位置になるように、前記アーム移動機構と前
記保持爪移動機構とを駆動して、前記移載アームを薄板
材の肉厚方向に移動させるとともに、前記移載場所のい
ずれか1つの保持爪を薄板材の半径方向に移動させる制
御ユニットとを備えることが好ましい。
【0018】前記移載アームの各把持爪を薄板材の周方
向に沿って前記移載場所の保持爪に約15°以下に近接
させることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0020】図1は、本発明にかかる薄板材の移載方法
を実施する移載装置を備えた半導体ウェハ平坦度測定装
置を示す。まず、この半導体ウェハ平坦度測定装置の概
略構成を説明すると、この装置は、本体ユニット1と移
載ユニット2からなる。
【0021】本体ユニット1は、図2に示すように、架
台3上に、ウェハ保持ステージ4とセンサ移動ステージ
5とを備えている。ウェハ保持ステージ4は、ダイレク
トドライブモータ6と、該ダイレクトドライブモータ6
によってXY軸面内で回転駆動され、内周にウェハ7を
保持する環状のスピンドル8とからなっている。センサ
移動ステージ5は、モータ9により回転するボールねじ
10を介してガイド11に沿ってX軸方向に移動可能
で、前記スピンドル8に取り付けられたウェハ7の表面
の平坦度を検出するウェハ平坦度測定センサ12を備え
ている。
【0022】移載ユニット2は、架台13上に複数のウ
ェハ収容カセット14、ウェハ搬送ロボット15および
ウェハ移載ロボット16とを備えている。ウェハ収容カ
セット14は、多数のウェハ7を上下に積層して収容す
るもので、X軸方向に一列に配設されている。ウェハ搬
送ロボット15は、ガイド17に沿ってX軸方向に水平
移動可能で、かつ、垂直方向に昇降可能である。また、
ウェハ搬送ロボット15は、各ウェハ収容カセット14
とウェハ移載ロボット16の間でウェハ7を受け渡しす
るための水平多関節型アーム18を備えている。ウェハ
移載ロボット16は、ガイド19に沿ってZ軸方向に水
平移動可能なベース20と、該ベース20上に昇降可能
に取り付けられてX軸方向に延びる水平アーム21と、
該水平アーム21の先端にYZ軸面内で旋回可能に取り
付けられ、前記ウェハ搬送ロボット15から受け渡され
るウェハ7を把持する2つの移載アーム22とからなっ
ている。
【0023】次に、前記本体ユニット1のスピンドル8
を移載場所とし、このスピンドル8に前記移載アーム2
2によりウェハ7を移載するための構造について説明す
る。
【0024】図3に示すように、前記スピンドル8の前
記移載アーム22と対向する面には、複数(本実施形態
では3つ)の保持爪23が内周縁に沿ってほぼ等間隔に
取り付けられている。各保持爪23の先端部は、図4に
示すように、スピンドル8の内周面から内方に突出し、
その先端面には直径300mm、厚さ0.775mmの
ウェハ7の外周縁を係合保持するための溝24が形成さ
れている。ウェハ7はその表面の径298mmの部分が
ウェハ平坦度検出センサ12によって測定されるので、
保持爪23の半径方向のつかみ代aと厚さ方向のつかみ
代bはそれぞれ0.5mm程度にする必要がある。
【0025】3つの保持爪23のうち2つは固定、1つ
は半径方向に可動になっている(以下、固定のものを固
定爪23a、可動のものを可動爪23bという。)。可
動爪23bは、図5に示すように、支軸25によってス
ピンドル8に回動自在に取り付けられたレバー26の先
端に取り付けられている。そして、この可動爪23b
は、スピンドル8とレバー26の間に介設されたスプリ
ング27によってスピンドル8の中心に向かって付勢さ
れるとともに、レバー26の後端にはソレノイド28の
プランジャ−29が当接しており、ソレノイド28がオ
フのときにはウェハ7を保持可能な保持位置にあり、ソ
レノイド28がオンするとウェハ7を保持不能な退避位
置に移動可能になっている。
【0026】スピンドル8の内側には、図8(a)に示
すように前記保持爪23に保持されたウェハ7の外周縁
の厚さ方向の位置M、所謂あおり位置Mを検出するあお
り位置検出センサ30と、図8(b)に示すようにウェ
ハ7の外周縁の半径方向の位置Nを検出する半径方向位
置検出センサ31とが3組、内周面に沿って等間隔に位
置するように、図示しない固定部材から延設されてい
る。なお、ウェハ7の着脱時には、図6(a)に示すよ
うに可動爪23bが真下に位置したところでスピンドル
8が停止されるようになっているので、各組のセンサ3
0,31は、各保持爪23からスピンドル8の内周面に
沿って所定角度離れた位置に配置されている。
【0027】一方、移載アーム22の先端には、図5,
図6(b)に示すように、3つのガイド部材32がU字
形のばね部材33を介して放射状に等間隔に取り付けら
れ、これらのガイド部材33の上にそれぞれフィンガー
部材34が半径方向にスライド可能に取り付けられてい
る。各フィンガー部材34は、図6(a),(b)に示
すように、可動爪23bが真下に位置した状態で停止し
たスピンドル8の各保持爪23の近傍の位置、すなわち
各保持爪23からスピンドル8の内周面に沿って所定角
度(本実施形態では約15°)離れた位置に配置されて
いる。各フィンガー部材34は図示しないスプリングに
よって中心に向かって付勢されている。各フィンガー部
材34の内端にはローラからなるカムフォロア35が取
り付けられ、外端はU字形に屈曲してその先端に把持爪
36が形成されている。この把持爪36の先端面にはウ
ェハ7を把持するための溝37が形成されているが、前
述したスピンドル8の保持爪23と異なり、この把持爪
23はウェハ7の平坦度測定時には退避するので、その
溝37の深さは保持爪23より深くてよく、本実施形態
では2〜3mmになっている。
【0028】移載アーム22のアーム基部38と各ガイ
ド部材32との間には、アーム基部38に設けたアクチ
ュエータ39によって移載アーム22の軸方向に進退す
るロッド40が配設されている。これにより、各アクチ
ュエータ39を駆動してロッド40を介してガイド部材
32を揺動させることで、フィンガー部材34の把持爪
36をウェハ7の厚さ方向に移動させることができるよ
うになっている。各フィンガー部材34の先端には、前
記スピンドル8の保持爪23に設けた突片41までの距
離Lを検出する距離検出センサ42が取り付けられてい
る。
【0029】移載アーム22の内部には、アーム基部3
8に設けたカム駆動モータ43によって回転駆動するカ
ム軸44が挿通され、該カム軸44の先端は移載アーム
22の先端から突出してその先端にカム板45が固着さ
れている。カム板45の外周面にはほぼ3つの山と谷か
らなるカム面46が形成され、このカム面46上を前記
フィンガー部材34のカムフォロア35が転動するよう
になっている。
【0030】本実施形態のウェハ移載装置には、制御ユ
ニット47が設けられ、この制御ユニット47は、前記
本体ユニット1のあおり位置検出センサ30および半径
方向位置検出センサ31、前記移載アーム22の距離検
出センサ42からの信号に基づいてソレノイド28、カ
ム駆動モータ43、アクチュエータ39等を制御して、
ウェハ7を移載アーム22から本体ユニット1のスピン
ドル8に移載するようになっている。
【0031】次に、前記構成からなるウェハ移載装置に
よるウェハ移載方法について説明する。
【0032】ウェハ搬送ロボット15によりウェハ収容
カセット14からウェハ7を取り出し、該ウェハ7をウ
ェハ移載ロボット16の受渡し位置に搬送する。ここ
で、ウェハ7をウェハ移載ロボット16の移載アーム2
2で把持する。すなわち、2つの移載アーム22のうち
1つを下向きに旋回させ、カム駆動モータ43によりカ
ム軸44を介してカム板45を回動させ、その谷から山
にフィンガー部材34のカムフォロア35を転動させて
フィンガー部材34の把持爪36を開放する。この状態
で、移載アーム22をウェハ搬送ロボット15の水平多
関節型アーム18に支持されたウェハ7に接近させ、カ
ム駆動モータ43によりカム軸44を介してカム板45
を回動させ、その山から谷にフィンガー部材34のカム
フォロア35を転動させてフィンガー部材34の把持爪
36を閉じ、ウェハ7を把持する。
【0033】次に、ウェハ7を把持した移載アーム22
を90°旋回させて水平にし、ウェハ7を本体ユニット
1のスピンドル8に向かって移動させる。このとき、図
7(a)に示すように、移載アーム22を下降させて移
載アーム22の軸心Cをスピンドル8の軸心Cに対
して下方にシフトするとともに、スピンドル8の可動爪
23bを退避位置にして、ウェハ7がスピンドル8の保
持爪23の面内に進入するのを妨げないようにする。
【0034】一方、スピンドル8は、可動爪23bが真
下に位置するように停止しておく。このため、移載アー
ム22の各フィンガー部材34は、スピンドル8の各保
持爪23の近傍の位置、すなわち各保持爪23からスピ
ンドル8の内周面に沿って所定角度(本実施形態では約
15°)離れた位置に配置された状態で、スピンドル8
の保持爪23に接近してゆくことになる。このように、
移載アーム22のフィンガー部材34の把持爪36がス
ピンドル8の保持爪23と15°離れていると、300
mmのウェハ7では、把持爪36と保持爪23の間の距
離は約40mmとなる。300mmのウェハ7の場合、
反り量は一般に全面で150μm以内であるので、周縁
部の40mmの部分における厚さ方向のずれは6μm以
下である。このウェハ7の厚さ方向のずれは厚さ775
μmの1%以下に相当する。このように、移載アーム2
2の各フィンガー部材34の把持爪36をスピンドル8
の各保持爪23の近傍に位置させた状態で移載すること
で、信頼性高くウェハ7を移載することができる。
【0035】ウェハ7がスピンドル8に接近すると、各
フィンガー部材34に設けた距離検出センサ42によ
り、移載アーム22の各把持爪36とスピンドル8の各
保持爪23との間の距離Lを検出し、この検出した距離
Lに基づいてアクチュエータ39を駆動して把持爪36
をウェハ7の厚さ方向に進退させ、各距離が同一になる
ようにする。
【0036】ウェハ7がスピンドル8の保持爪23の面
内に進入すると、図7(b)に示すように、移載アーム
22を上昇させて移載アーム22の軸心Cをスピンド
ル8の軸心Cに一致させる。これにより、ウェハ7の
外周縁はスピンドル8の保持爪23のうち固定爪23a
の溝24に係合する。しかし、ウェハ7のつかみ代が少
ないので、ウェハ7に反り等が存在すると、ウェハ7は
保持爪23の溝24に係合しないことがある。そこで、
スピンドル8の内側に設けたあおり位置検出センサ30
によりウェハ7の外周縁の厚さ方向の位置、所謂あおり
位置Mを検出し、この検出したあおり位置Mに基づいて
アクチュエータ39を駆動して、ウェハ7を厚さ方向に
進退させ、ウェハ7が保持爪23の溝24に係合するよ
うにする。また、スピンドル8の内側に設けた半径方向
位置検出センサ31によりウェハ7の外周縁の半径方向
の位置Nを検出し、この検出した半径方向位置Nに基づ
いて移載アーム22を昇降させてウェハ7をその面方向
に移動させ、ウェハ7が保持爪23の溝24に係合する
ようにする。この動作により、つかみ代の少ないウェハ
7を保持爪23の溝24に確実係合したことを確認する
ことができ、従来のように、ウェハ7が中途半端に保持
された状態でスピンドル8が回転し、ウェハ7が落下す
るといったトラブルを無くすことができる。
【0037】ウェハ7が保持爪23の溝24に完全に係
合すると、図7(c)に示すように、ソレノイド28を
オンしてスピンドル8の可動爪23bを保持位置にし
て、ウェハ7を完全に保持する。続いて、図7(d)に
示すように、カム駆動モータ43によりカム軸44を介
してカム板45を回動させ、その谷から山にフィンガー
部材34のカムフォロア35を転動させてフィンガー部
材34の把持爪36を開放する。これにより、ウェハ7
は、反り等があっても、スピンドル8の保持爪23によ
って落下することなく確実に保持され、測定センサ12
による測定が可能となる。一方、移載アーム22を測定
センサ12による測定の邪魔にならない位置まで後退さ
せ、移載作業を完了する。
【0038】このようにしてウェハ7をスピンドル8に
移載すると、スピンドル8を駆動してウェハ7を回転さ
せながら、センサ移動ステージ5をX軸方向に移動さ
せ、ウェハ平坦度測定センサ12によりウェハ7の表面
の平坦度を測定する。続いて、このウェハ7の平坦度の
測定結果からウェハ7の良否を判定し、ウェハ7をスピ
ンドル8から取り外す。ウェハ7をスピンドル8の保持
爪23から取り外してウェハ収容カセット14に戻すま
での動作は、以上説明した移載動作の逆の動作によって
可能である。ウェハ7の平坦度の測定結果から良好と判
定されたウェハ7から、所定の工程を経て基板が製造さ
れる。
【0039】以上説明した実施形態では、移載の対象と
なる薄板材はシリコンからなる半導体ウェハであるが、
これ以外に、磁気ディスクの材料となる金属板、セラミ
ック板、樹脂板も移載の対象とすることができる。ま
た、薄板材の形状も、円形以外の形状も対象とすること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、移載アームの各把持爪を薄板材の周方向に沿
って移載場所の保持爪に近接させた状態で、薄板材を移
載アームの把持爪から移載場所の保持爪に移載するの
で、薄板材に反り等が存在していても確実に移載場所の
保持爪に係合させて迅速に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる薄板材の移載方法を実施する
移載装置を備えた半導体ウェハ平坦度測定装置の平面
図。
【図2】 本体ユニットの斜視図。
【図3】 本体ユニットと移載アームを示す斜視図。
【図4】 スピンドルの保持爪によりウェハを保持した
状態を示す斜視図。
【図5】 移載アームとスピンドルの断面図。
【図6】 (a)は図5のI−I線断面図、(b)はス
ピンドルの正面図。
【図7】 移載アームによるウェハの移載方法を示す
図。
【図8】 (a)はあおり位置検出センサ、(b)は半
径方向位置検出センサによる検出状況を示す拡大断面
図。
【図9】 従来のウェハの移載方法を示す側面図。
【図10】 図9のII−II線断面図。
【符号の説明】
7 ウェハ(薄板材) 8 スピンドル(移載場所) 22 移載アーム 23 保持爪 26 レバー(保持爪移動機構) 28 ソレノイド(保持爪移動機構) 30 あおり位置検出センサ 31 半径方向位置検出センサ 36 把持爪 39 アクチュエータ(アーム移動機構) 42 距離検出センサ 47 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 半田 宏治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉住 恵一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C007 AS24 BS03 DS02 ES04 ES09 ES15 ET09 EU08 EU14 EV03 HS27 KS03 KX19 LT06 LT12 LV06 NS09 NS13 5F031 CA01 CA02 FA01 FA11 FA12 FA14 FA18 FA20 GA06 GA10 GA15 GA44 HA24 JA22 JA32 PA08 PA09 PA13 PA18 PA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移載アームの3箇所以上の把持爪により
    薄板材の周縁部を把持して所定の移載場所に移動し、当
    該薄板材の周縁部を前記移載場所の3個所以上の保持爪
    に保持させる薄板材の移載方法において、 前記移載アームの各把持爪を薄板材の周方向に沿って前
    記移載場所の保持爪に近接させた状態で、薄板材を移載
    アームの把持爪から移載場所の保持爪に移載することを
    特徴とする薄板材の移載方法。
  2. 【請求項2】 前記移載場所の各保持爪と該各保持爪と
    対応する前記移載アームの各把持爪との間の距離を検出
    し、 これらの距離が一定になるように前記移載アームを薄板
    材の肉厚方向に移動させながら、薄板材を移載アームの
    把持爪から移載場所の保持爪に移載することを特徴とす
    る請求項1に記載の薄板材の移載方法。
  3. 【請求項3】 前記移載場所の各保持爪の位置に対する
    薄板材の肉厚方向のあおり位置と半径方向位置を検出
    し、 前記あおり位置と半径方向位置に基づいて、薄板材が前
    記移載場所の各保持爪の位置に対して所定の位置になる
    ように、前記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させ
    るとともに、前記移載場所のいずれか1つの保持爪を薄
    板材の半径方向に移動させることを特徴とする請求項1
    または2に記載の薄板材の移載方法。
  4. 【請求項4】 前記移載アームの各把持爪を薄板材の周
    方向に沿って前記移載場所の保持爪に約15°以下に近
    接させた状態で、薄板材を移載アームの把持爪から移載
    場所の保持爪に移載することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の薄板材の移載方法。
  5. 【請求項5】 薄板材の周縁部を把持する3箇所以上の
    把持爪を有する移載アームと、薄板材の移載場所に設け
    られ、当該薄板材の周縁部を保持する3個所以上の保持
    爪とを備えた薄板材の移載装置において、 前記移載アームの各把持爪を薄板材の周方向に沿って前
    記移載場所の保持爪に近接して配設したことを特徴とす
    る薄板材の移載装置。
  6. 【請求項6】 前記移載場所の各保持爪と該各保持爪と
    対応する前記移載アームの各把持爪との間の距離を検出
    する距離検出センサと、 前記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させるアーム
    移動機構と、 前記センサで検出された距離が一定になるように前記移
    動機構を駆動して前記移載アームを薄板材の肉厚方向に
    移動させる制御ユニットとを備えたことを特徴とする請
    求項5に記載の薄板材の移載装置。
  7. 【請求項7】 前記移載場所の各保持爪の位置に対する
    薄板材の肉厚方向のあおり位置を検出するあおり位置検
    出センサと、 前記移載場所の各保持爪の位置に対する薄板材の半径方
    向位置を検出する半径方向位置検出センサと、 前記移載アームを薄板材の肉厚方向に移動させるアーム
    移動機構と、 前記移載場所のいずれか1つの保持爪を薄板材の半径方
    向に移動させる保持爪移動機構と、 前記あおり位置検出センサと前記半径方向位置検出セン
    サにより検出されたウェハのあおり位置と半径方向位置
    に基づいて、薄板材が前記移載場所の各保持爪の位置に
    対して正しい位置になるように、前記アーム移動機構と
    前記保持爪移動機構とを駆動して、前記移載アームを薄
    板材の肉厚方向に移動させるとともに、前記移載場所の
    いずれか1つの保持爪を薄板材の半径方向に移動させる
    制御ユニットとを備えたことを特徴とする請求項5また
    は6に記載の薄板材の移載装置。
  8. 【請求項8】 前記移載アームの各把持爪を薄板材の周
    方向に沿って前記移載場所の保持爪に約15°以下に近
    接させたことを特徴とする請求項5から7のいずれかに
    記載の薄板材の移載装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1から4のいずれかに記載の
    方法により薄板材を所定の移載場所に移載し、該薄板材
    の測定を行った後、当該薄板材の良否を判定することを
    特徴とする基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1538236A2 (de) * 2003-11-28 2005-06-08 Singulus Technologies AG Substratträger
JP2012156417A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Lintec Corp 板状部材の搬送装置
CN109909785A (zh) * 2019-04-08 2019-06-21 北京发那科机电有限公司 托起组件、托起***、盘类工件翻转***及翻转方法

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