JP2002307207A - センタツール及び複合加工機 - Google Patents

センタツール及び複合加工機

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JP2002307207A
JP2002307207A JP2001119455A JP2001119455A JP2002307207A JP 2002307207 A JP2002307207 A JP 2002307207A JP 2001119455 A JP2001119455 A JP 2001119455A JP 2001119455 A JP2001119455 A JP 2001119455A JP 2002307207 A JP2002307207 A JP 2002307207A
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chuck
locking block
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JP2001119455A
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Masamitsu Miyazaki
正光 宮崎
Hiroshi Koshiba
博 小柴
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の複合工作機を、所望により、センタと
これに相対面するチャックとを有するものとしたり、相
対面する一対のワーク掴持用チャックを有するものとし
たりすることが簡単に行うことができセンタツールを提
供し、また、設備コストの低減を図ることが可能である
と共に、生産性に優れる複合工作機を提供する。 【解決手段】 チャックに着脱自在に取付けられるセン
タ16と、工具交換装置に着脱自在に取付けられるホル
ダ15と、ホルダ15とセンタ16とを分離・結合自在
に連結する連結手段Sとを備える。センタ16は、相対
向する一対のチャックを有する複合加工機のどちらか一
方のチャックに取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複合加工機用に
好適なセンタツール及び複合加工機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】長尺物等のワークを旋削加工する場合、
一般には、ワークの一端部を掴むチャックと、これに相
対向して配置される心押台とを備えた旋削加工用旋盤を
使用していた。この場合、心押台は、旋盤ベッド上に往
復動が可能とされて配置され、この心押台のセンタを上
記ワークの他端側の端面のセンタ孔部に嵌合させること
によって、このワークを支持するものである。
【0003】また、近年、旋削加工旋盤として、相対向
する一対のチャックと、各種加工工具が着脱自在に取付
けられる工具軸とを有する複合加工機が実用に供されて
いる。すなわち、センタにてワークを支持しない方式の
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、上記心押台
を備えた旋削加工用旋盤では、ワークの両端部をチャッ
クする必要がある場合において対応することができず、
また、相対向する一対のチャックを有する複合加工機で
は、ワークの両端をチャックすることができてもセンタ
を使用したワーク支持が行えなかった。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その一の目的は、既存の複
合加工機を、所望により、センタとこれに相対面するチ
ャックとを有するものとしたり、相対面する一対のワー
ク掴持用チャックを有するものとしたりすること簡単に
行うことができるセンタツールを提供することにあり、
他の目的は、設備コストの低減を図ることが可能である
と共に、生産性に優れる複合加工機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
のセンタツールは、チャック9に着脱自在に取付けられ
るセンタ16と、工具交換装置に着脱自在に取付けられ
るホルダ15と、このホルダ15と上記センタ16とを
分離・結合自在に連結する連結手段Sとを備えたことを
特徴としている。
【0007】上記請求項1のセンタツールでは、相対向
する一対のチャックを有する複合加工機の一方のチャッ
ク9にセンタ16を取付ければ、他方のチャックと共に
ワークWのセンタ支持を行うことができる。そしてこの
状態においては、複合加工機の工具軸7にカッタ等の加
工工具を取付けることによって、このワークWに旋削加
工を行うことができる。この場合、センタ16はホルダ
15に対して分離・結合自在であるので、ホルダ15に
センタ16を連結することができ、さらに、ホルダ15
は工具交換装置に着脱自在であるので、この工具交換装
置を使用してセンタ16をチャック9に取付けたり、こ
のチャック9から取外したりすることができる。そし
て、センタ16をチャック9から取外した状態では、こ
のチャック9はいわゆるフリー状態となる。そのため、
ワークWはその両端部をチャックにて掴持することが可
能となって、センタを必要としないワークWの加工を行
うことができる。
【0008】このように上記請求項1のセンタツールで
は、既存の複合加工機を、所望により、センタ16とこ
れに相対面するチャックとを有するものとしたり、相対
面する一対のワーク掴持用チャックを有するものとした
りすることができ、種々のワークWをそのワークWに対
応した支持状態にて加工することができる。また、セン
タ16を搬送する際には、連結手段Sにてそのホルダ1
5からの離脱・落下を有効に防止することができる。こ
れにより、センタ16の交換作業を確実にしかも安全に
行うことができる。さらには、落下等による紛失や損傷
を無くすことができ、1個のセンタ16を長期に渡って
有効に使用することができ、コストの低減に寄与する。
【0009】請求項2のセンタツールは、上記センタ1
6が、先端挿入部27と基端チャック部25とを有し、
先端挿入部27を上記ホルダ15のセンタ挿入孔17に
挿入させた状態にて、ホルダ15とセンタ16とが上記
連結手段Sを介して連結されると共に、上記基端チャッ
ク部25が上記チャック9への取付けが可能なように外
部へ露出することを特徴としている。
【0010】上記請求項2のセンタツールでは、ホルダ
15とセンタ16とが連結手段Sを介して連結された状
態において、基端チャック部25が外部に露出している
ので、チャック9による掴持を簡単にしかも確実に行う
ことができ、センタ16の交換作業を安定して行うこと
ができる。
【0011】請求項3のセンタツールは、上記連結手段
Sが、上記センタ16に対して進退可能に弾性的に突出
するピン42を有する抜止め機構40を備えたことを特
徴としている。
【0012】上記請求項3のセンタツールでは、抜止め
機構40にて、センタ16がホルダ15から離脱・落下
することを確実に防止することができる。これにより、
センタ16の紛失や損傷等を防止することができ、コス
トの低減に寄与すると共に、安全性においても優れる。
しかも、抜止め機構40としては構造が簡単であり、耐
用性に優れ、長期にわたって安定して使用することがで
き、さらには、センタ16の着脱作業の迅速化を図るこ
とができて、作業性に優れる利点もある。
【0013】請求項4のセンタツールは、上記連結手段
Sが、上記センタ16の外周面32に設けられる係止用
段差33と、上記ホルダ15に設けられる係止ブロック
34とを備え、上記ホルダ15に上記センタ16が挿入
された状態にて、上記係止用段差33に係止ブロック3
4が係止して上記センタ16のホルダ15からの抜けを
規制すると共に、その係止状態から上記ホルダ15に対
してセンタ16が所定角度回動した状態にて、その係止
が解除されて上記ホルダ15からのセンタ16の抜けを
許容することを特徴としている。
【0014】上記請求項4のセンタツールでは、係止用
段差33に係止ブロック34が係止してセンタ16のホ
ルダ15からの抜けを規制することができ、しかも、こ
の状態から所定角度だけセンタ16を回転させれば、こ
のセンタ16をホルダ15から取外すことができる。す
なわち、センタ16のホルダ15に対する着脱(結合・
分離)を簡単にしかも確実に行うことができ、着脱作業
が安定して、作業能率の向上を図ることが可能である。
【0015】請求項5のセンタツールは、上記連結手段
Sが上記抜止め機構40を備え、この抜止め機構40
が、上記係止ブロック34が係止用段差33に係止した
状態にて上記センタ16のホルダ15に対する回転を規
制することを特徴としている。
【0016】上記請求項5のセンタツールでは、係止ブ
ロック34が係止用段差33に係止した状態の保持を確
実に行うことができ、センタ16の交換作業中等におけ
るセンタ16のホルダ15からの抜けをより有効に防止
することができる。これにより、センタの紛失や損傷等
を有効に防止することができると共に、より安全性に優
れる。
【0017】請求項6の複合加工機は、相対向する一対
のチャック8、9と、各種加工工具が着脱自在に取付け
られる工具軸7とを有する複合加工機であって、上記請
求項1〜請求項5のいずれかのセンタツールのセンタ1
6が、どちらか一方のチャック9に着脱自在に取付けら
れることを特徴としている。
【0018】上記請求項6の複合加工機では、センタツ
ールのセンタ16を取付ることによって、このセンタ1
6と、これに相対面する他方のチャック9とでもってワ
ークWを支持することができ、また、センタ16を外せ
ば、相対面する一対のチャック8、9にて、ワークWを
支持することが可能である。すなわち、種々のワークW
をそのワークWに対応した支持状態にて加工することが
できる。工場として、複数種類の複合加工機を具備する
必要がなく、設備コストの低減を図ることが可能である
と共に、生産性に優れることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明のセンタツールの
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。図1はこの発明のセンタツールの実施形態を
示す一部断面正面図であり、このセンタツールは、例え
ば図2に示す複合加工機に使用される。この複合加工機
は、ベッド1と、ベッド1上を移動する移動台2と、こ
の移動台2の連結されたタレットヘッド3と、このベッ
ド1に付設される一対のブロック体5、6とを備え、タ
レットヘッド3には、カッタやドリル等の各種加工工具
が着脱自在に取付けられる工具軸7が設けられ、各ブロ
ック5、6には、ワークW(図7参照)等を着脱自在に
掴むチャック8、9が設けられている。
【0020】移動台2は、Z軸方向にガイドレールGに
沿って移動可能なZ軸台10と、Z軸台10上をX軸方
向にガイドレールGに沿って移動可能なX軸台11と、
X軸台3の側面をY軸方向にガイドレールGに沿って移
動可能なY軸台12とを備える。Y軸台12に上記タレ
ットヘッド3が付設されている。これによって、タレッ
トヘッド3は、Z軸台10がZ軸方向に移動することに
よってZ軸方向に移動し、X軸台11がX軸方向に移動
することによってX軸方向に移動し、Y軸台12がY軸
方向に移動することによってY軸方向に移動する。とこ
ろで、X軸とY軸とZ軸とは相互に直交し、そのため、
タレットヘッド3にて支持されている工具軸7が、相互
に直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向に移動可能と
される。なお、各X軸台11とY軸台12とZ軸台10
はそれぞれ例えば図示省略のサーボモータ等の駆動手段
にてそれぞれの軸に沿って往復動する。
【0021】また、タレットヘッド3は、上記Y軸台1
2に付設されるホルダ機枠13と、このホルダ機枠13
に揺動可能に枢着される揺動部14とを備え、上記工具
軸7が揺動部14にその軸心B廻りに回転(回動)自在
として支持されている。なお、軸心Bは、この場合水平
軸であり、X軸と平行な軸である。
【0022】チャック8、9は、同一の軸心A(Z軸と
平行な軸)上に、相対向(対面)するように配設され、
接近・離間が可能とされる。すなわち、ベッド1にガイ
ドレール(図示省略)を設け、このレールにどちらか一
方、又は両方のブロック5、6を装着し、このガイドレ
ールに沿ってどちらか一方、又はブロック5、6をスラ
イドさせればよい。この場合も図示省略のサーボモータ
等の駆動手段にて駆動させればよい。
【0023】そして、センタツールは、図1に示すよう
に、ホルダ15と、このホルダ15に装着可能なセンタ
16とを備える。ホルダ15は、センタ挿入孔17を有
する本体部18と、この本体部18から突設されるテー
パシャンク部19と、シャンク部19に設けられるプル
スタット20とを有する。そして、仮想線で示すドロー
バ21がプルスタット20を引き込むことにより、図3
に示す工具交換装置22等に保持される。また、ホルダ
15には、センタ挿入孔17と、プルスタット20の軸
心孔23とを連通する通路24が設けられている。
【0024】センタ16は、基端チャック部25と、外
鍔部26を介してこの基端チャック部25に連設される
先端挿入部27とからなる。また、先端挿入部27は、
短円柱乃至短円筒状の第1部28と、円錐状の第2部2
9とからなり、第2部29は、円錐状の超硬チップ30
を備える。この場合、先端挿入部27の第1部28の外
径寸法を上記ホルダ15のセンタ挿入孔17の内径より
僅かに小さく設定すると共に、外鍔部26の外径を、ホ
ルダ15のセンタ挿入孔17の内径より大きくかつホル
ダ15の本体部18の外径より僅かに小さい程度に設定
する。これにより、外鍔部26がホルダ15の端面31
に当接するまで、先端挿入部27のホルダ15のセンタ
挿入孔17への挿入が可能であり、この状態では、セン
タ16は、基端チャック部25が外部に露出すると共
に、その軸心廻りの回動が可能とされる。
【0025】ところで、ホルダ15とセンタ16とは、
連結手段Sにて分離・結合自在に連結される。この場合
の連結手段Sは、上記センタ16の外周面32(具体的
には、先端挿入部27の第1部28の外周面)に設けら
れる係止用段差33と、上記ホルダ15に設けられる係
止ブロック34とを備え、上記ホルダ15に上記センタ
16が挿入された状態にて、上記係止用段差33に係止
ブロック34が係止して上記センタ16のホルダ15か
らの抜けを規制すると共に、その係止状態から上記ホル
ダ15に対してセンタ16が所定角度回動した状態に
て、その係止が解除されて上記ホルダ15からのセンタ
16の抜けを許容する。
【0026】すなわち、センタ16の外周面32に、図
4と図5とに示すように、傾斜角度が相違する第1・第
2平面35、36を設けることによって、この第1・第
2平面35、36の境に上記係止用段差33を形成す
る。そして、ホルダ15の端面31側に切欠部37を設
け、この切欠部37に直方体形状の上記係止ブロック3
4を嵌合させ、図5に示すように、ボルト38、38を
螺着することによって、この係止ブロック34をホルダ
15に取付けている。
【0027】この場合、係止ブロック34を上記第2平
面36に対応させた際に、この係止ブロック34が上記
係止用段差33に係止して、センタ16のホルダ15か
らの抜けを防止することができる。また、この係止状態
から、センタ16を所定角度回転させることによって、
係止ブロック34の底面34aを第1平面35に対して
平行状に配置すれば、上記係止が解除状態とって、セン
タ16をホルダ15から引き抜くことができる。
【0028】また、係止ブロック34には、ホルダ15
に対するセンタ16の回動を規制してセンタ16の抜け
を規制する抜止め機構(廻止め機構)40が設けられて
いる。すなわち、廻止め機構40は、図6に示すよう
に、係止ブロック34に設けられる孔41に嵌合される
ピン42と、この孔41の外径側開口部を塞ぐボルトか
らなる栓部材44と、この孔41内において栓部材44
とピン42との間に挿入されるコイルバネからなる押圧
部材45とを備える。すなわち。ピン42は、先端が球
面状の小径部42aと、大径部42bとを有し、押圧部
材45の弾性力にて軸心方向外方へ押圧され、この大径
部42bが孔41の内鍔部43に係止する。また、孔4
1の外径側開口部にはねじ部41aが形成され、このね
じ部41aに栓部材44の軸部44aが螺着される。
【0029】これによって、この廻止め機構40は係止
ブロック34に設けられることになり、上記係止状態に
おいて、筒状本体41の先端から突出しているピン42
の小径部42aが第2平面36を弾性的に押圧する。こ
の場合、孔41は、図5に示すように、ホルダ15の中
心線Oに対してずれた位置に設けられ、センタ16の矢
印C方向の回動を規制する。なお、この廻止め機構40
が付設されない場合、係止ブロック34と第2平面36
とが所定隙間をもって対応しているので、この矢印C方
向及び逆の矢印D方向の回動は所定範囲のみ許容され
る。
【0030】上記のように構成されたセンタツールによ
れば、複合加工機の一方のチャック9にセンタ16を取
付ける場合、図1に示すように、センタ16をホルダ1
5に装着(結合)する必要がある。センタ16をホルダ
15に装着するには、まず、係止ブロック34に対して
第1平面35を平行に配置し、この状態でセンタ16の
先端挿入部27をホルダ15のセンタ挿入孔17に挿入
する。この際、抜止め機構40のピン42はセンタ16
の外周面32に押圧され、押圧部材45の弾性力に抗し
て後退した状態となっている。そして、第1平面35が
係止ブロック34を超えた際に、センタ16をその軸心
廻りに回動させて、第2平面36を係止ブロック34に
対して平行状としてさらに挿入する。これによって、第
2平面36が係止ブロック34に対応して、係止用段差
33が係止ブロック34に係止することになる。この
際、抜止め機構40のピン42が押圧部材45の弾性力
にて前進して第2平面36を押圧し、センタ16の矢印
C方向の回動を規制する。なお、ホルダ15には、上記
のように通路24が設けられているので、この通路24
がセンタ16挿入の際のエア抜き孔となって、センタ1
6の挿入の容易化が図られている。
【0031】この状態では、センタ16の基端チャック
部25が外部に露出しているので、この基端チャック部
25を交換装置22を介して、上記一方のチャック9に
掴持させることが可能となっている。従って、基端チャ
ック部25をチャック9に掴持させた状態にて、ホルダ
15を、係止ブロック34が第1平面35に対して平行
状となるように押圧部材45に弾性力に抗して回転さ
せ、センタ16から引き抜けば、センタ16からホルダ
15を取外すことができる。これによって、この複合加
工機は、センタ16と、このセンタ16に相対向するチ
ャック8とを有することになって、従来の心押台を備え
た旋削加工用旋盤として機能させることが可能となる。
すなわち、図7に示すように、一端面46中央に、セン
タ孔47を有し、他端部側にチャック部48を有する長
尺のワークWの加工が可能となる。
【0032】また、センタ16をチャック9から取外す
場合には、上記のように、ホルダ15をこのセンタ16
に取付け、この状態でチャック9によるセンタ16の掴
持を解除し、工具交換装置22にて、このセンタ16付
のホルダ15を他の部位に搬送すればよい。そして、セ
ンタ16が取外された状態では、相対向する一対のチャ
ック8、9を有する複合加工機となり、ワークWの両端
部を掴持した状態でのワークWの加工が可能となる。
【0033】このように上記実施の形態では、所望によ
り、センタ16とこれに相対面するチャック(ワークW
を掴持することが可能なチャック)とを有する複合加工
機としたり、相対面する一対のワーク掴持用チャックを
有する複合加工機としたりすることができ、種々のワー
クWをそのワークWに対応した支持状態にて加工するこ
とができる。すなわち、工場としては複数種の複合加工
機を必要とせず、設備コストの低減を図ることが可能で
あると共に、生産性に優れることになる。また、センタ
16を搬送する際には、連結手段Sにてそのホルダ15
からの離脱・落下を有効に防止することができる。これ
により、センタ16の交換作業を確実にしかも安全に行
うことができる。しかも、落下等によるセンタ16の紛
失や損傷等がなくなり、1個のセンタ16を長期に渡っ
て有効に使用することができ、コストの低減に寄与す
る。
【0034】ところで、連結手段Sとしては、係止ブロ
ック34や第1・第2平面35、36を設けることな
く、図8に示すように、上記抜止め機構40のみをもっ
て構成することができる。これは、抜止め機構40のピ
ン42によるセンタ16への押圧力のみをもって十分に
センタ16のホルダ15からの抜けを防止するようにす
ることができるからである。この場合、ホルダ15に切
欠部37を設けることなく、孔50を設け、この孔50
に抜止め機構40のピン42と押圧部材45とを挿入し
て、この孔50の外径側開口部のねじ部に栓部材44を
螺着すればよい。
【0035】この図8に示すものでは、ホルダ15にセ
ンタ16を連結する場合、センタ16の先端挿入部27
をホルダ15のセンタ挿入孔17に挿入していけば、こ
の先端挿入部27の先端が円錐形状とされているので、
これにガイドされて、センタ挿入孔17内へ突出してい
るピン42は押圧部材45の弾性力に抗して後退(径方
向外方側へ移動)して、外鍔部26がホルダ15の端面
31に当接するまで、ホルダ15のセンタ挿入孔17へ
の侵入が許容される。そして、この状態では、ピン42
は押圧部材45の弾性力にて、センタ15の先端挿入部
27の外周面32に圧接する。これによって、センタ1
6のホルダ15からの抜けを防止することができる。す
なわち、センタ16とホルダ15とは、相互に離間する
方向の所定値以上の力が作用しなければ分離することが
ない。そのため、この相互に離間する方向の所定値以上
の力を作用させれば、センタ16とホルダ15とを簡単
に分離させることができる。したがって、センタ16を
ホルダ15に対して回動させることなく、結合・分離作
業を行うことができる。
【0036】このように図8に示す実施の形態において
もセンタ16のホルダ15からの抜けを防止することが
可能であるので、作業中等においてセンタ16を紛失さ
せたり損傷させたりするおそれがなくなり、センタ16
の交換作業を確実にしかも安全に行うことができる。ま
た、センタ26の外周面に第1・第2平面35、36を
形成する必要がないと共に、係止ブロック34も不要で
あり、部品点数の削減を図って構造の簡略化を図ること
が可能であり、組立の容易性及び組立コストの低減を達
成することが可能である。さらに、センタ16とホルダ
15との結合・分離作業が簡単であるので、センタ16
の交換作業の短縮化を図ることが可能である。
【0037】また、抜止め機構40としては、図9に示
すようなものであってもよい。すなわち、上記抜止め機
構40は、図10に示すように、筒状本体51と、この
筒状本体51の孔部52の基端開口部を塞ぐ栓部材53
と、孔部52の先端開口部に嵌合状となるピン42と、
孔部52内において栓部材53とピン42との間に挿入
されてこのピン42を先端開口部側へ弾性的に押圧する
コイルバネからなる押圧部材45とを備える。ピン42
は、小径部42aと、大径部42bと、大径部42bと
小径部42aとの間の中間テーパ部42cとからかる。
また、筒状本体51の孔部52の先端開口部には内鍔部
54が設けられ、ピン42は、押圧部材45に弾性的に
軸心方向外方へ押圧され、その中間テーパ部42cがこ
の内鍔部54に係止する。そして、筒状本体51の外周
面にはねじ部55が設けられると共に、孔部42の基端
開口部の内周面にはねじ部が形成され、この内周面のね
じ部に栓部材43が螺着される。
【0038】そして、図9に示すように、係止ブロック
34にはねじ孔56が設けられ、このねじ孔56に筒状
本体41が螺着される。これによって、この廻止め機構
40が係止ブロック34に設けられることになり、上記
係止状態において、筒状本体41から突出しているピン
42の小径部42aが第2平面36を押圧する。このた
め、この図9に示す抜止め機構40であっても、図1等
に示す上記抜止め機構40と同様に廻止めの機能を発揮
する。
【0039】以上にこの発明のセンタツールの具体的な
実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の
形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種
々変更して実施することが可能である。例えば、第2平
面36に対する第1平面35の傾斜角度としては、係止
ブロック34が第1平面35に対応して平行状となった
際に、センタ16のホルダ15に対する抜き差しが可能
であると共に、係止ブロック34が第2平面36に対応
した際に、第1・第2平面35、36にて形成される係
止用段差33にこの係止ブロック34が係止してセンタ
16の抜けが防止される範囲において変更可能である。
また、第2平面36に対する第1平面35の傾斜方向と
しても、センタ16の基端チャック部25の端面側から
見て右に傾斜していても左に傾斜していてもよい。この
場合、ピン42の配置部位としては、傾斜方向に対応し
て、ピン42の配置部位が中心線Oに関して対称とな
る。さらに、図10に示す抜止め機構40を図8に示す
係止ブロック34を有さない場合に使用してもよい。と
ころで、図8等に示すように係止ブロック34を使用し
ない場合においても、抜止め機構40のピン42が圧接
するセンタ16の外周面に、圧接用の平面部を形成した
り、このピン42の先端部が嵌合する凹窪部等を形成し
たりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセンタツールの実施形態を示す一部
断面正面図である。
【図2】上記センタツールを使用する複合加工機の斜視
図である。
【図3】上記複合加工機の簡略構成図である。
【図4】上記センタツールの一部断面平面図である。
【図5】上記センタツールの拡大断面図である。
【図6】上記センタツールの要部拡大面図である
【図7】上記センタツールにて加工したワークの断面図
である。
【図8】この発明のセンタツールの他の実施形態の一部
断面正面図である。
【図9】この発明のセンタツールの別の実施形態の拡大
断面図である。
【図10】上記センタツールに使用される抜止め機構の
拡大断面図である。
【符号の説明】
7 工具軸 8 チャック 9 チャック 15 ホルダ 16 センタ 22 工具交換装置 25 基端チャック部 27 先端挿入部 33 係止用段差 34 係止ブロック 42 ピン S 連結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C045 FE08 FE11 FE20 HA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック(9)に着脱自在に取付けられ
    るセンタ(16)と、工具交換装置(22)に着脱自在
    に取付けられるホルダ(15)と、このホルダ(15)
    と上記センタ(16)とを分離・結合自在に連結する連
    結手段(S)とを備えたことを特徴とするセンタツー
    ル。
  2. 【請求項2】 上記センタ(16)が、先端挿入部(2
    7)と基端チャック部(25)とを有し、先端挿入部
    (27)を上記ホルダ(15)のセンタ挿入孔(17)
    に挿入させた状態にて、ホルダ(15)とセンタ(1
    6)とが上記連結手段(S)を介して連結されると共
    に、上記基端チャック部(25)が上記チャック(9)
    への取付けが可能なように外部へ露出することを特徴と
    する請求項1のセンタツール。
  3. 【請求項3】 上記連結手段(S)が、上記センタ(1
    6)に対して進退可能に弾性的に突出するピン(42)
    を有する抜止め機構(40)を備えたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2のセンタツール。
  4. 【請求項4】 上記連結手段(S)が、上記センタ(1
    6)の外周面(32)に設けられる係止用段差(33)
    と、上記ホルダ(15)に設けられる係止ブロック(3
    4)とを備え、上記ホルダ(15)に上記センタ(1
    6)が挿入された状態にて、上記係止用段差(33)に
    係止ブロック(34)が係止して上記センタ(16)の
    ホルダ(15)からの抜けを規制すると共に、その係止
    状態から上記ホルダ(15)に対してセンタ(16)が
    所定角度回動した状態にて、その係止が解除されて上記
    ホルダ(15)からのセンタ(16)の抜けを許容する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のセンタツー
    ル。
  5. 【請求項5】 上記連結手段(S)が上記抜止め機構
    (40)を備え、この抜止め機構(40)が、上記係止
    ブロック(34)が係止用段差(33)に係止した状態
    にて上記センタ(16)のホルダ(15)に対する回転
    を規制することを特徴とする請求項4のセンタツール。
  6. 【請求項6】 相対向する一対のチャック(8)(9)
    と、各種加工工具が着脱自在に取付けられる工具軸
    (7)とを有する複合加工機であって、上記請求項1〜
    請求項5のいずれかのセンタツールのセンタ(16)
    が、どちらか一方のチャック(9)に着脱自在に取付け
    られることを特徴とする複合加工機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020380A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Takeo Kobayashi 多面加工機
KR20130085681A (ko) * 2012-01-20 2013-07-30 두산인프라코어 주식회사 Nc선반의 테일센터 교환장치
CN110172850A (zh) * 2019-07-02 2019-08-27 贵州钢绳厂附属企业公司 顶尖式无级调速麻股机

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