JP2002303708A - 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット - Google Patents

光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット

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JP2002303708A JP2001108189A JP2001108189A JP2002303708A JP 2002303708 A JP2002303708 A JP 2002303708A JP 2001108189 A JP2001108189 A JP 2001108189A JP 2001108189 A JP2001108189 A JP 2001108189A JP 2002303708 A JP2002303708 A JP 2002303708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光拡散シートとして必要かつ十分な光拡散性
を有し、表面への印刷適性に優れる光拡散シート、及
び、この光拡散シートを用いて輝度を向上し、正確な輝
度防止印刷による輝度の均一化の促進が可能なバックラ
イトユニットの提供を目的とするものである。 【解決手段】 透明な基材層2と光拡散層3とを備える
光拡散シート1であって、この光拡散層3がバインダー
4とこのバインダー4中に離間状態で分散する光拡散剤
5とを有することを特徴とするものである。この光拡散
剤5のバインダー4に対する質量比としては0.5%以
上8%以下、光拡散剤5の平均密度としては50コ/mm
以上500コ/mm以下、光拡散剤5の平均粒径とし
ては3μm以上25μm以下が好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置用の
バックライトユニットに用いられる光拡散シートと、こ
の光拡散シートを用いたバックライトユニットとに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶層を背面から照ら
して発光させるバックライト方式が普及し、液晶層の下
面側にエッジライト型、直下型等のバックライトユニッ
トが装備されている。かかるエッジライト型のバックラ
イトユニット20は、基本的には図3(a)に示すよう
に、光源としての線状のランプ21と、ランプ21に端
部が沿うように配置される方形板状の導光板22と、導
光板22の表面側に配設される光拡散シート23と、光
拡散シート23の上側に配設されるプリズムシート24
とを備えている。
【0003】このバックライトユニット20の機能を説
明すると、まず、ランプ21より導光板22に入射した
光線は、導光板22裏面の反射ドット又は反射シート
(図示していない)で反射され、導光板22表面から出
射される。導光板2から出射した光線は光拡散シート2
3に入射し、光拡散シート23で拡散され、光拡散シー
ト23表面より出射される。その後、光拡散シート23
から出射された光線は、プリズムシート24に入射し、
プリズムシート24表面に形成されたプリズム部24a
によって略真上方向にピークを示す分布の光線として出
射される。このように、ランプ21から出射された光線
が、光拡散シート23によって拡散され、またプリズム
シート24によって略真上方向にピークを示すように屈
折され、さらに上方の図示していない液晶層全面を照明
するものである。
【0004】また図示していないが、上述のプリズムシ
ート24の集光特性の緩和やプリズム部24aの保護又
は偏光板等の液晶パネルとプリズムシート24とのステ
ィッキングの防止を目的として、プリズムシート24の
表面側にさらに光拡散シートが配設されている。
【0005】この光拡散シート23及びプリズムシート
24の直上に配設される光拡散シートは、同様のものが
用いられており、図3(b)に示すように、基材層26
と光拡散層27とが積層され、この光拡散層27が合成
樹脂製のバインダー28中に合成樹脂製、ガラス製等の
ビーズ29が分散した構造のものが一般的に用いられて
いる。
【0006】かかる光拡散層27は、光拡散性を高める
べく、バインダー28に対するビーズ29の配合質量比
が通常10%以上とされており、その結果、バインダー
28中にビーズ29が近接した状態で充填された構造で
ある。かかる光拡散層27の構造はプリズムシート24
の直上に配設される光拡散シートでも同じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記バックライトユニ
ット20において、今日、導光板22、プリズムシート
24等の拡散性、法線方向への屈折性等の性能向上に伴
い、光拡散シート23に従来と同様の高い光拡散性が要
求されない場合もでてきている。
【0008】特に、入射光線がほぼ均一に拡散され略法
線方向に向いているプリズムシート24の直上に配設さ
れる光拡散シートや、直下型のバックライトユニットの
表面側に配設される光拡散シートにおいては、高い光拡
散性によって逆に輝度の低下を招来するおそれがある。
【0009】また、バックライトユニット20において
は、その構造上、ランプ21に沿う帯域やランプ21と
対偶する帯域に輝線が発生するため、光拡散シート23
やプリズムシート24の輝線発生帯域に遮光のためのグ
ラデーション印刷を施し、輝度の均一化を図っている。
かかる印刷はバックライトユニット20のできるだけ表
層側に施す方が効果的であるが、プリズムシート24や
光拡散シート23の表面は凹凸が比較的大きく、正確な
グラデーション印刷が困難である。
【0010】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、光拡散シートとして必要かつ十分な光拡散
性を有し、表面への印刷適性に優れる光拡散シート、及
び、この光拡散シートを用いて輝度を向上し、正確な輝
度防止印刷による輝度の均一化の促進が可能なバックラ
イトユニットの提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、光拡散層と基材層とを備える光拡散
シートであって、この光拡散層がバインダーとこのバイ
ンダー中に離間状態で分散する光拡散剤とを有すること
を特徴とするものである。
【0012】当該光拡散シートによれば、光拡散層の光
拡散剤がバインダー中に離間状態で分散していることか
ら、光拡散剤の密度が小さく、今日のバックライトユニ
ットの光拡散シートとして必要かつ十分な光拡散性を奏
することができる。かかる必要かつ十分な光拡散性を示
す具体的なヘイズ値としては5%以上20%以下が好適
である。また、光拡散剤が離間状態で分散しているた
め、光拡散層の表面の平滑性が格段に向上し、当該光拡
散シート表面に輝度防止等のための正確なグラデーショ
ン印刷等が可能になる。また、光拡散剤の密度が小さい
とはいえ、当該光拡散シートの表面にはある程度の凹凸
が形成されるため、表面側に配設されるシート(例えば
液晶パネル、プリズムシート等)とのスティッキング防
止作用を十分に奏することができ、その結果、バックラ
イトユニットにおいてプリズムシートの表面側に配設さ
せる表面側の光拡散シートとして特に好適となる。さら
に、光拡散剤が密に充填されている従来の光拡散シート
に比べて当該光拡散シートの厚さが低減される。
【0013】当該光拡散シートにおいて、上記光拡散剤
のバインダーに対する質量比としては0.5%以上8%
以下、上記光拡散剤の平均密度としては50コ/mm
上500コ/mm以下、上記光拡散剤の平均粒径として
は3μm以上25μm以下が好適である。このように光
拡散剤の質量比、平均密度又は平均粒径を上記範囲とす
ることで、光拡散層における光拡散剤の離間状態が達成
され、上記必要かつ十分な光拡散性、表面の平滑性及び
薄型化を効果的に促進することができる。
【0014】上記光拡散剤としてビーズを用いるとよ
い。かかるビーズは球状で光拡散性が高く、少量の配合
でも効果的に光拡散性を奏することができるため、上記
必要かつ十分な光拡散性のために必要なビーズの配合比
が低減でき、その結果、光拡散剤の離間状態を拡大する
ことができ、上記光拡散シート表面の平滑性及び薄型化
をより促進することができる。
【0015】また、上記基材層における光拡散層と反対
側に、バインダー中にビーズが分散するスティッキング
防止層をさらに備えるとよい。この手段によれば、当該
光拡散シートと重ねられる導光板、プリズムシート等と
のスティッキングを防止することができる。
【0016】従って、ランプから発せられる光線を分散
させて表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニ
ットにおいて、当該光拡散シートを備えると、当該光拡
散シートの必要かつ十分な光拡散性により、過剰な拡散
に起因する輝度の低下を防止し、従来の光拡散シートを
備えるバックライトユニットよりも輝度を向上させるこ
とができる。また、当該光拡散シートをプリズムシート
の表面側に配設するバックライトユニットによれば、表
面側の液晶パネルとのスティッキングを効果的に防止す
ることができる。また、正確な輝度防止印刷によって輝
度の均一化を促進することができる。さらに、当該光拡
散シートの厚さの低減によってバックライトユニットの
薄型化が促進される。
【0017】以上の観点から、当該光拡散シートは、プ
リズムシートの表面側に配設される光拡散シートに好適
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る光拡散シートを示す模式的断面図で、図2は図1
の光拡散シートとは異なる形態の光拡散シートを示す模
式的断面図である。
【0019】図1の光拡散シート1は、基材層2と、こ
の基材層2の表面に設けられた光拡散層3とから構成さ
れている。
【0020】基材層2は、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セ
ルロースアセテート、耐候性塩化ビニルなどの合成樹脂
から形成されている。基材層2は光線を透過させる必要
があるので透明とされており、特に無色透明が好まし
い。基材層2の厚みは特には限定されないが、例えば5
0μm以上250μm以下とされる。基材層2の厚みが
上記範囲未満であると、光拡散層3を形成する樹脂組成
物を塗工した際にカールが発生しやすくなってしまうこ
とがある。逆に、基材層2の厚みが上記範囲を超える
と、液晶表示装置の輝度が低下してしまうことがあり、
またバックライトユニットの厚みが大きくなって液晶表
示装置の薄型化の要求に反することにもなる。
【0021】光拡散層3は、バインダー4と、このバイ
ンダー4中に離間状態で分散する光拡散剤5とから構成
されている。このように分散した光拡散剤5により、こ
の光拡散層3を裏側から表側に透過する光線を略均一に
拡散させることができる。また、光拡散剤5の上端をバ
インダー4から突出させることで、光線をより良く拡散
させることができる。なお、光拡散層3の厚み(光拡散
剤5を除いたバインダー4部分の厚み)は特には限定さ
れないが、例えば1μm以上30μm以下程度とされて
いる。
【0022】バインダー4に用いられるポリマーとして
は、例えばアクリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエステ
ル、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミドイミ
ド、エポキシ樹脂等が挙げられる。このバインダー4中
には、上記のポリマーの他、例えば、補強充填剤、可塑
剤、安定化剤、劣化防止剤、分散剤、帯電防止剤等が配
合されてもよい。バインダー4は光線を透過させる必要
があるので透明とされており、特に無色透明が好まし
い。
【0023】光拡散剤5は、光線を拡散させる性質を有
する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーに大別さ
れる。無機フィラーとしては、具体的には、シリカ、水
酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化
バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合
物を用いることができる。有機フィラーの具体的な材料
としては、アクリル、アクリロニトリル、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ポリアミド等を用いることができる。
【0024】光拡散剤5の形状は、特に限定されるもの
ではなく、例えば球状、立方状、針状、棒状、紡錘形
状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げられ、中でも光拡
散性に優れる球状のビーズが好ましい。
【0025】光拡散剤5のバインダー4に対する質量比
の下限としては0.5%、特に2%が好ましい。一方、
光拡散剤5の当該質量比の上限としては、8%、特に5
%が好ましい。光拡散剤5の当該質量比を上記範囲とす
ることで、今日のバックライトユニットに適用する光拡
散シートとして必要かつ十分な光拡散性の範囲内で、で
きるだけ光拡散性を低減することができ、その結果、上
記輝度の向上、平滑性及び薄型化を効果的に促進するこ
とができる。
【0026】光拡散剤5の平均密度の下限としては50
コ/mm、特に100コ/mmが好ましい。一方、光拡
散剤5の当該平均密度の上限としては500コ/mm
特に400コ/mm、さらに300コ/mmが好まし
い。上記質量比と同様に、光拡散剤5の平均密度を上記
範囲とすることで、今日のバックライトユニットに適用
する光拡散シートとして必要かつ十分な光拡散性の範囲
内で、できるだけ光拡散性を低減することができ、その
結果、上記輝度の向上、平滑性及び薄型化を効果的に促
進することができる。
【0027】光拡散剤5の平均粒径の下限としては3μ
m、特に5μm、さらに8μmが好ましい。一方、光拡
散剤5の当該平均粒径の上限としては25μm、特に2
0μm、さらに15μmが好ましい。これは、光拡散剤
5の平均粒径が上記範囲未満であると、光拡散剤5によ
って形成される光拡散層3表面の凹凸が小さくなり、光
拡散シートとして必要な光拡散性を満たさないおそれが
あり、逆に、光拡散剤5の平均粒径が上記範囲を越える
と、光拡散シート1の厚さが増大し、かつ、均一な拡散
が困難になることからである。
【0028】当該光拡散シート1のヘイズ値の下限とし
ては5%、特に7%、さらに10%が好ましい。一方、
当該ヘイズ値の上限としては20%、特に18%、さら
に15%が好ましい。なお、本明細書中の「ヘイズ値」
は、JIS−K−6714に準拠して測定された値であ
る。当該光拡散シート1の上記範囲のヘイズ値が、前述
のように今日のバックライトユニットに適用する光拡散
シートとして必要かつ十分な光拡散性を示す。
【0029】当該光拡散シート1の製造方法は、バイン
ダー4を構成する樹脂組成物に光拡散剤5を混合するこ
とで光拡散層用塗工液を製造する工程と、この光拡散層
用塗工液を基材層2の表面に塗工することで光拡散層3
を積層する工程とを主工程とする。
【0030】当該光拡散シート1によれば、光拡散層3
がバインダー4中に光拡散剤5が離間状態で分散する構
造となり、その結果、(a)今日のバックライトユニッ
トの光拡散シートとして必要かつ十分な光拡散性とし、
過剰拡散を防止することができる、(b)光拡散層3の
表面の平滑性が格段に向上し、当該光拡散シート1表面
に輝度防止等のための正確なグラデーション印刷等が可
能になる、(c)液晶パネル等とのスティッキングを防
止することができる、(d)従来の光拡散シートと比較
して当該光拡散シート1の厚さを低減することができ
る、等の効果が奏される。
【0031】図2の光拡散シート11は、基材層2と、
この基材層2の表側に設けられた光拡散層3と、基材層
2の裏面に設けられたスティッキング防止層12とから
構成されている。基材層2及び光拡散層3の構成は、図
1に示された実施形態のものと同じであるため、同一番
号を付して説明を省略する。従って、当該光拡散シート
11も、光拡散層3の離間状態で分散する光拡散剤によ
って可能な限り低減された光拡散性及び印刷に好適な表
面平滑性を奏し、厚さを低減化を促進することができ
る。
【0032】スティッキング防止層12は、バインダー
13と、このバインダー13中に分散するビーズ14と
から構成されている。バインダー13の材質は光拡散層
3に用いられているものと同じであり、ビーズ14の材
質は光拡散層3の光拡散剤5と同様である。スティッキ
ング防止層12の厚み(ビーズ14を除いたバインダー
13部分の厚み)は特には限定されないが、例えば1μ
m以上10μm以下程度とされている。
【0033】ビーズ14の配合量は比較的少量とされて
いるので、ビーズ14は互いに離間してバインダー13
中に分散している。そして、ビーズ14の多くはその下
端がバインダー13からごく少量突出している。この光
拡散シート11を導光板(図3(a)参照)と積層する
と、突出したビーズ14の下端が導光板の表面に当接す
る。従って、光拡散シート11の裏面の全面が導光板と
当接することがなく、また当該光拡散シート11をプリ
ズムシートの表面側に積層した場合もプリズム部の稜線
と線で接することがなく点で当接する。これにより、光
拡散シート11と導光板とのスティッキングやプリズム
シートのプリズム部の稜線とのスティッキングが防止さ
れ、液晶表示装置の画面の輝度ムラが抑えられる。
【0034】当該光拡散シート11の製造方法は、バイ
ンダー4を構成する樹脂組成物に光拡散剤5を混合する
ことで光拡散層用塗工液を製造する工程と、この光拡散
層用塗工液を基材層2の表面に塗工することで光拡散層
3を積層する工程と、バインダー13を構成する樹脂組
成物にビーズ14を混合することでスティッキング防止
層用塗工液を製造する工程と、このスティッキング防止
層用塗工液を基材層2の裏面に塗工することでスティッ
キング防止層12を積層する工程とを主工程とする。
【0035】従って、図3(a)に示すようなバックラ
イトユニット20に図1又は図2の光拡散シート1、1
1を使用すると、当該光拡散シート1、11の低い光拡
散性により輝度が向上する。また、当該光拡散シート
1、11の表面平滑性によって正確な輝度防止印刷が可
能となり、輝度の均一化を促進することができる。さら
に、プリズムシート24の表面側に当該光拡散シート
1、11を配設すると、バックライトユニット20の表
面側に配設される液晶パネルとプリズムシート24のプ
リズム部24aとのスティッキングの問題が解消され
る。また、当該光拡散シート1、11の厚さの低減によ
ってバックライトユニット20の薄型化が促進される。
【0036】なお、本発明の光拡散シートは上記実施形
態に限定されるものではなく、例えば、基材層2、光拡
散層3及びスティッキング防止層12以外に他の光学的
機能層(例えば、異方性拡散層、プリズム層等)を備え
ることも可能である。
【0037】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0038】[実施例1]バインダーとしてアクリル樹
脂(日本触媒(株)社製「ユーダブルS−284
0」)、光拡散剤として平均粒径8μmのアクリルビー
ズ(積水化成品工業(株)社製「MBX−8」)を用
い、バインダーに対するビーズの質量比が0.3%とな
るよう混合して光拡散層用樹脂組成物を作り、この樹脂
組成物を厚さ100μmの透明ポリエステル製の基材層
の表面に塗工することで実施例1の光拡散シートを得
た。
【0039】[実施例2]バインダーに対する光拡散剤
の質量比を0.5%とした以外は上記実施例1と同様に
して実施例2の光拡散シートを得た。
【0040】[実施例3]バインダーに対する光拡散剤
の質量比を2%とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例3の光拡散シートを得た。
【0041】[実施例4]バインダーに対する光拡散剤
の質量比を5%とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例4の光拡散シートを得た。
【0042】[実施例5]バインダーに対する光拡散剤
の質量比を8%とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例5の光拡散シートを得た。
【0043】[実施例6]バインダーに対する光拡散剤
の質量比を10%とした以外は上記実施例1と同様にし
て実施例6の光拡散シートを得た。
【0044】[特性の評価]上記実施例1〜6の光拡散
シートを用い、これらの光拡散シートのヘイズ値を測定
し、また、これらの光拡散シートを図3(a)に示すエ
ッジライト型のバックライトユニットのプリズムシート
の表面側に装備して当該バックライトユニットの正面輝
度を測定した。その結果を下記表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1に示すように、実施例1〜6の光
拡散シートが比較的良好なヘイズ値と表面輝度を示し
た。なかでも、バインダーに対する光拡散剤の質量比が
8%以下の実施例1〜5の光拡散シートが優れた正面輝
度を示している。一方、光拡散剤の質量比が0.5%以
上の実施例2〜6の光拡散シートが良好な光拡散性を示
し、輝度ムラ及びぎらつきが有効に低減されている。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光拡散シ
ート及びこれを用いたバックライトユニットによれば、
必要かつ十分な範囲で光拡散性が低減され、輝度の向上
を促進することができる。また、光拡散剤の低減化によ
り表面の平滑性が促進されるため、印刷適性が向上し、
輝度防止のための正確なグラデーション印刷によって輝
度の均一化を高めることができる。なお、上述のように
表面の平滑性が促進されているといっても分散した少量
の光拡散剤によって表面に所定の凹凸が形成されてお
り、液晶パネル等に対するスティッキング防止効果は従
来の光拡散シートと同様に維持されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光拡散シートを示す
模式的断面図である。
【図2】図1の光拡散シートとは異なる形態に係る光拡
散シートを示す模式的断面図である。
【図3】(a)は一般的なエッジライト型のバックライ
トユニットを示す模式的斜視図で、(b)は従来の一般
的な光拡散シートを示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1・・・光拡散シート 2・・・基材層 3・・・光拡散層 4・・・バインダー 5・・・光拡散剤 11・・・光拡散シート 12・・・スティッキング防止層 13・・・バインダー 14・・・ビーズ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA15 BA20 2H091 FA21Z FA31Z FA41Z LA11 LA18 2K009 AA12 CC02 CC09 CC23 CC24 CC35 DD02 5G435 AA02 AA03 BB12 BB15 EE27 FF06 GG24 HH04 KK07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光拡散層と基材層とを備える光拡散シー
    トであって、 この光拡散層が、バインダーと、このバインダー中に離
    間状態で分散する光拡散剤とを有することを特徴とする
    光拡散シート。
  2. 【請求項2】 上記光拡散剤のバインダーに対する質量
    比が0.5%以上8%以下である請求項1に記載の光拡
    散シート。
  3. 【請求項3】 上記光拡散剤の平均密度が50コ/mm
    以上500コ/mm以下である請求項1又は請求項2に
    記載の光拡散シート。
  4. 【請求項4】 上記光拡散剤の平均粒径が3μm以上2
    5μm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載の光拡散シート。
  5. 【請求項5】 ヘイズ値が5%以上20%以下である請
    求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光拡散シー
    ト。
  6. 【請求項6】 上記光拡散剤としてビーズが用いられて
    いる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光拡
    散シート。
  7. 【請求項7】 上記基材層における光拡散層と反対側
    に、バインダー中にビーズが分散するスティッキング防
    止層をさらに備える請求項1から請求項6のいずれか1
    項に記載の光拡散シート。
  8. 【請求項8】 プリズムシートの表面側に配設するため
    に用いる請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の
    光拡散シート。
  9. 【請求項9】 ランプから発せられる光線を分散させて
    表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニットに
    おいて、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の
    光拡散シートを備えていることを特徴とする液晶表示装
    置用のバックライトユニット。
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