JP2002302478A - 3−アリールサルファヒドロキサム酸の製造方法 - Google Patents

3−アリールサルファヒドロキサム酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3−アリールサルファヒドロキサム酸を製造
するために用いるArSCH3を製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 Arがアリール基である式ArSCH3
の化合物を製造する方法であって、式ArSO2Clの
化合物を亜リン酸トリメチルで処理し、次いで場合によ
り塩基で処理して、式ArSCH3の化合物を形成させ
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、マトリックス金属プロテアーゼ
阻害剤、特に3−アリールサルファヒドロキサム酸の製
造法、新規アリールハロアルキルスルフィド及びアリー
ルアルキルスルフィド中間体、並びにそのようなアリー
ルアルキルスルフィドの新規製造法に関する。
【0002】マトリックス金属プロテアーゼ(「MM
P」)は、結合組織の分解及び改造に関与する一群のプ
ロテアーゼ(酵素)である。MMPの発現は、局所的組
織の環境中の成長因子やサイトカインによって刺激され
るが、その際、これらの酵素は、細胞外マトリックス、
例えばコラーゲン、プロテオグリカン(タンパク質コ
ア)、フィブロネクチン及びラミニンのタンパク質成分
を特異的に分解するように作用する。MMPによる細胞
外マトリックスの過剰な分解は、リウマチ様関節炎;骨
関節炎;多発性硬化症;骨吸収性疾患(例えば骨粗鬆
症);慢性の閉塞性肺疾患;卒中、歯根膜疾患、異常な
脈管形成、腫瘍の侵入や転移に伴う脳出血;角膜や胃の
潰瘍形成;皮膚の潰瘍形成;動脈瘤による疾患を含む、
多くの疾患の病態形成、及び糖尿病の合併症に関係して
いる。
【0003】更に、MMPの阻害剤は、細胞からの腫瘍
壊死因子(TNF)の放出を実質的に阻害し、そのため
TNFに媒介される状態の治療に用い得ることも既知で
ある。そのような用途は、炎症、熱病、心血管系効果、
出血、凝固や急性相応答、悪液質や食欲不振、急性感染
症、ショック状態、再発狭窄症、移植片対宿主反応、及
び自己免疫疾患を包含するが、これらに限定されない。
【0004】したがって、MMP阻害は、治療的介入の
良い標的として認識される。その結果、MMPの阻害剤
は、細胞外マトリックスの過剰な分解に付随する疾患、
及びTNFを介して媒介される疾患に役立つ治療を提供
し、いくつかのMMP阻害剤が、そのような用途に向け
て現在開発されている。
【0005】MMP阻害剤の特定の一群は、1997年
6月25日公開されたヨーロッパ特許第0780386
号公報A1に記載の3−アリールサルファヒドロキサム
酸である。この刊行物は、下記式(I):
【0006】
【化1】
【0007】〔式中、n、Y、R1、R2及びR3は、下
記に記載するとおりである〕で示されるMMP阻害剤を
開示している。
【0008】1997年7月10日公開された国際公開
特許第07/24117号公報は、式:HON(H)−C
(=O)−Cp(R1)(R2)−C(R3)(R4)−C(O)n−C
m(R5)(R6)−Ar 〔式中、p、n、m、並びにR1、R2、R3、R4
5、R6及びArは、国際公開特許第07/24117
号公報に記載されたとおりである〕で示される3−アリ
ールサルファヒドロキサム酸を開示している。1998
年2月12日公開された国際公開特許第98/0563
5号公報は、式: B−S(O)0-2−CHR1−CH2−CO−NHOH 〔式中、B及びR1は、国際公開特許第98/0563
5号公報に記載されたとおりである〕で示される3−ア
リールサルファヒドロキサム酸を開示している。199
8年4月2日公開された国際公開特許第98/1334
0号公報は、式: HONHC(=O)−CHR2−CH2−S(O)21 〔式中、R1及びR2は、それに記載されたとおりであ
る〕で示されるβ−スルホニルヒドロキサム酸を開示し
ている。
【0009】ところが、これらの刊行物に開示された3
−アリールサルファヒドロキサム酸の製造法は、カルボ
ン酸誘導体のβ炭素に対するチオールの求核性攻撃を介
して、すなわち、β炭素での離脱基を置換するか、又は
αβ不飽和エステル若しくは酸に対してマイケル反応を
実施するかのいずれかで進行する。そのため、開示され
た方法は、対応するチオール、及びβ置換カルボン酸誘
導体やαβ不飽和エステルの入手可能性によって限定さ
れる。上記により、上記刊行物中に用いられる試薬の入
手可能性に依存しない、新規な方法及び新規中間体を提
供することが本発明の目的である。
【0010】より詳しくは、新規中間体の提供という面
について、本発明は、新規ハロメチルアリールスルフィ
ド、及びそれらの新規な製造方法に関する。そのような
アリールハロアルキルスルフィドは、有機合成工程にお
ける貴重な中間体であり、一般的には、前駆体アリール
アルキルスルフィドの遊離基ハロゲン化によって製造さ
れる。一方、このアリールアルキルスルフィドは、代表
的には、前駆体アリール炭化水素のスルホン化、アリー
ルチオールへの還元、及びチオールのアルキル化を経由
して入手することができる。アリールスルホニル誘導体
をアリールメチルスルフィドへと直ちに転換する方法を
有することは、役立つものと思われる。
【0011】亜リン酸トリアルキルとアリールスルホニ
ル誘導体との反応の様々な報告がなされている。例え
ば、R.W. Hoffman, T.R. Moore & B.J. Kagan, (“The
Reaction between Triethyl Phosphite and Alkyl and
Aryl Sulfonyl Chlorides”) J. Am. Chem. Soc., 78:
6413-6414 (1956); J.M. Klunder & K. Barry Sharples
s, (“A Convenient Synthesis of Sulfinate Esters f
rom Sulfonyl Chlorides”) J. Org. Chem., 52: 2598-
2602 (1987); 及びJ. Cadogan (“Oxidation ofTervale
nt Organic Compounds of Phosphorous”) Quarterly R
eviews, 16: 208-239 (1962)を参照されたい。ベンゼン
スルフェニルクロリドを亜リン酸トリエチルと反応させ
て、エチルフェニルスルフィドを得ることも報告されて
いる〔T.Mukaiyama & H. Ueki, (“The Reactions of S
ulfur-containing PhosphoniumSalts”) Tetr. Lett.,
35: 5429-5431 (1967)〕。アリールスルホニルクロリド
も、アリールスルホニルクロリドをリチウムジフェニル
ホスフィドPh2PLiで処理して、P−ジフェニル−
アリールスルホホスファミドを与え、次いで、カソード
還元、及び得られたアリールチオラートのメチル化によ
って、三工程でアリールメチルスルフィドへと転換され
ている〔J. Pilard & J. Simonet, (“TheCathodic Cle
avage of the S-P Bond. Synthesis and Electrochemic
al Behaviour of Sulfonamide Phosphorous Analogue
s”) Tetr. Lett., 38(21): 3735-3738 (1997)〕。
【0012】定義 本明細書に用いられる限りで、用語「(Cp〜Cq)アル
キル」とは、p〜q個の炭素原子を有する直鎖又は分枝
鎖の完全に飽和した炭化水素の基を意味する。例えば、
(C1〜C4)アルキルとは、1〜4個の炭素原子を有す
る直鎖又は分枝鎖の完全に飽和された炭化水素の基、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
又はtert−ブチルを意味する。
【0013】別途指定されない限り、用語「低級アルキ
ル」とは、(C1〜C4)アルキル基を意味する。
【0014】本明細書に用いられる限りで、用語「(C
3〜C6)シクロアルキル」とは、3〜6個の環炭素原子
よりなる完全に飽和された環状炭化水素の基、例えばシ
クロプロピル、シクロペンチルなどを意味する。
【0015】本明細書に用いられる限りで、用語「低級
アシル」とは、Rが(C1〜C4)アルキル基である基−
C(=O)Rを意味する。
【0016】本明細書に用いられる限りで、用語「低級
アルコキシ」とは、Rが(C1〜C4)アルキル基である
基−ORを意味する。
【0017】本明細書に用いられる限りで、用語「(C
7〜C10)アルコキシとは、Rが(C7〜C10)アルキル
基である基ORを意味する。
【0018】本明細書に用いられる限りで、用語「アリ
ール」とは、6〜10個の環原子よりなる1価の単環又
は二環式芳香族炭化水素の基であって、場合により、ア
ルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ニ
トロ、シアノ、場合により置換されたフェニル、−OR
(Rは水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキ
ル、場合により置換されたフェニル)、アシル、−CO
OR(Rは水素又はアルキル)から選ばれる1、2又は
3個の置換基で独立に置換された基を意味する。より具
体的には、用語「アリール」は、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、及びそれらの誘導体を包含するが、
これらに限定されない。
【0019】本明細書に用いられる限りで、用語「アリ
ーレン」とは、6〜10個の環原子よりなる2価の単環
又は二環式芳香族炭化水素の基であって、場合により、
アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ハロゲン、
ニトロ、シアノ、場合により置換されたフェニル、−O
R(Rは水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキ
ル、場合により置換されたフェニル)、アシル、−CO
OR(Rは水素又はアルキル)から選ばれる1、2又は
3個の置換基で独立に置換された基を意味する。より具
体的には、用語「アリーレン」は、1,4−フェニレン
及び1,2−フェニレンを包含するが、これらに限定さ
れない。
【0020】「場合により置換されたフェニル」とは、
場合により、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ、−OR(Rは水素又はアルキル)、−NR
R′(R及びR′は、互いに独立に、水素又はアルキ
ル)、−COOR(Rは水素又はアルキル)、又は−C
ONR′R″(R′及びR″は、独立に、水素又はアル
キルから選ばれる)から選ばれる1、2もしくは3個の
置換基で独立に置換されたフェニル基を意味する。
【0021】「複素環」とは、1又は2個の環原子が
N、O又はS(O)n(nは0〜2の整数)から選ばれる
ヘテロ原子であって、残りの環原子がCである、3〜8
個の環原子よりなる1価の飽和環状基を意味する。複素
環の環は、場合によりべンゼン環に融合してもよく、あ
るいは場合により、アルキル、ハロアルキル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキ
ル、ハロゲン、シアノ、アシル、モノ置換アミノ、ジ置
換アミノ、カルボキシル又はアルコキシカルボニルから
選ばれる1個若しくはそれ以上の置換基、好ましくは1
若しくは2個の置換基で独立に置換されていてもよい。
より具体的には、用語「複素環の」は、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、テトラヒドロピラ
ニル及びチオモルホリノ、ならびにそれらの誘導体を包
含するが、これらに限定されない。
【0022】「離脱基」は、有機合成化学において慣用
的にそれに付随する意味、すなわち求核基によって置換
されることができる原子又は基の意味を有し、ハロゲ
ン、アルカンスルホニルオキシ、アレーンスルホニルオ
キシ、アミノ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカ
ルボニルオキシ、例えばクロロ、ブロモ、ヨード、メシ
ルオキシ、トシルオキシ、トリフルオロスルホニルオキ
シ、N,O−ジメチルヒドロキシアミノ、アセトキシな
どを包含する。
【0023】ここで、下記において、本発明をより詳細
に説明する。
【0024】一態様では、本発明は、式(I):
【0025】
【化2】
【0026】〔式中、Yは、ヒドロキシル、又はXがそ
れぞれ独立に水素、低級アルキル若しくは低級アシルで
あるXONXであり;R1は、水素又は低級アルキルで
あり;R2は、水素、低級アルキル、アリール、アラル
キル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルである
か、あるいはR1及びR2は、それらが結合する炭素原子
と一緒になって、シクロアルキル又は複素環の基を形成
し;R3は、アリールであり;そしてnは、0、1又は
2である〕で示される化合物の製造法であって、
【0027】(1)式(II):
【0028】
【化3】
【0029】〔式中、Rはアルキル又は水素である〕で
示される化合物を、式(III): ArSCH2−Z 〔式中、Arはアリール基であり、Zは離脱基である〕
で示されるアリールメチルチオ誘導体でアルキル化し
て、式(IV):
【0030】
【化4】
【0031】で示される化合物を得る工程;及び(2)
基RO−をXONH−で置き換えることによって、式
(IV)の化合物を式(I)の化合物へと転換し、場合に
より、ArS基を酸化する工程を含む方法を提供する。
この転換は、必要に応じて、いずれの順序においても実
施することができる。
【0032】1997年6月25日公開されたヨーロッ
パ特許第0780386号公報、1997年7月10日
公開された国際公開特許第07/24117号公報、1
998年2月12日公開された国際公開特許第98/0
5635号公報、及び1998年4月2日公開された国
際公開特許第98/13340号公報に開示された、3
−アリールサルファヒドロキサム酸の合成の方法とは異
なり、本発明の方法は、ハロメチルアリールスルフィド
によるカルボニル基のα炭素のアルキル化を経由して進
行する。本明細書に記載の方法は、様々な3−アリール
サルファヒドロキサム酸、並びに対応するそれらのカル
ボキシ及びエステル誘導体を製造するのに用いてよい
が、アリール基Arが、式−Ar1−A−Ar2〔式中、
Ar1及びAr2は、それぞれ独立に、場合により置換さ
れたフェニル環であり、Aは、結合、−CH2−又は−
O−である〕で示される式(I)の化合物を合成するの
に特に役立つ。
【0033】好適実施態様では、離脱基Zはハロゲンで
ある。より詳しくは、Aが酸素であり、Ar1がフェニ
ルであり、Ar2が4−クロロフェニルである式(I)
の化合物が製造される。
【0034】本発明の方法の工程(2)の、場合により
酸化する工程については、nが2である式(I)の化合
物を与えるのが好適である。
【0035】本発明の方法によって製造してよいその他
の役立つ化合物は、R1及びR2が、それらが結合する炭
素原子と一緒になって、シクロアルキル又は複素環の
基、特にテトラヒドロピラニル基を形成する、式(I)
の化合物を包含する。最も好ましくは、式(I)の化合
物は、本発明の方法によって製造される4−〔4−(4
−クロロフェノキシ)フェニルスルホニルメチル〕−4
−(N−ヒドロキシカルボキサミド)テトラヒドロピラ
ニルである。
【0036】製造してよい追加の役立つヒドロキサム酸
は、α,α−ジ置換された、すなわちR1もR2も水素で
はないそれらを包含する。
【0037】本発明のもう一つの態様では、新規ハロメ
チルアリールスルフィド、例えばクロロフェノキシフェ
ニルクロロメチル=スルフィド、及びそれらの新規な製
造法も提供する。その結果、式(I)の化合物は、従来
は利用できなかった新規な方法によって製造することが
できる。この態様も、方法全体の説明の中で、より詳細
に説明する。
【0038】式(I)の化合物の製造については、これ
らの反応過程を、下記のスキームAに示す。
【0039】
【化5】
【0040】式(II)の化合物RO−C(=O)−CH
(R1)(R2)は、商業的供給者から購入できるか、又
は当業者には既知である公表された手順によって、容易
に入手可能である。例えばヨーロッパ特許第07803
86号公報A1を参照されたい。
【0041】式(III)の化合物ArSCH2−Zは、前
駆体アリールメチルチオエーテルの酸化によって製造す
る。化合物ArSCH2Clは、塩化メチレン、tert−
ブチルメチルエーテル又はヘキサンのような非プロトン
性溶媒中での塩化スルフリルによる酸化によって製造す
る。この酸化は、室温又は低温、例えば約0〜10℃で
実施してよい。その他の試薬、例えばN−クロロスクシ
ンイミドも用いてよい。化合物ArSCH2Brは、臭
化スルフリル、又はN−ブロモスクシンイミドのような
その他の試薬による酸化によって製造する。
【0042】Zがクロロ又はブロモである式(III)の
化合物ArSCH2−Zは、下記に示すとおり、対応す
るチオールから製造してもよい:
【0043】
【化6】
【0044】アリールメチルチオエーテルは、一般的に
は、商業的販売者、又は公表された文献の手順のいずれ
からも入手可能である。例えば、アリール化合物を対応
するスルホン酸へとスルホニル化し、そのスルホン酸を
チオールへと還元し、チオールをメチル化することによ
って製造してよい。
【0045】これに代えて、スキームBに示したとお
り、ハロゲン化アリールスルホニルは、トリメチル亜リ
ン酸塩による処理によって一工程でアリールメチルチオ
エーテルへと直接転換できることが、意外にも発見され
た。この転換は、トリメチル亜リン酸塩処理の後に塩基
による処理を実施するならば、最も好都合に進行する。
アルキルアミン(例えばトリエチルアミン)のような有
機塩基、又はアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土
類金属水酸化物のようなヒドロキシル性塩基のいずれを
用いてもよい。しかし、転換は、収率は多少とも低下す
るが、塩基の添加なしに達成してもよい。そのような方
法では、アリールメチルスルフィドの収率は、高い温
度、例えば約100℃、好ましくは約130℃(内部温
度)までもの加熱によって上昇させ得る。
【0046】その結果、本発明は、ハロゲン化アリール
スルホニルを亜リン酸トリメチルで直接還元/アルキル
化することによってアリールメチルスルフィドを製造す
る、新規な方法をこの実施態様で提供する(Xがハロゲ
ンであり、ArがアリールであるスキームBを参照され
たい)。
【0047】
【化7】
【0048】特に、本発明は、Arがアリール基である
式ArSCH3の化合物を、式ArSO2Clの化合物を
亜リン酸トリメチルで処理した後、場合により塩基で処
理して、式ArSCH3の化合物を形成させることによ
って製造する方法を提供する。
【0049】この方法は、Arが式−Ar1−A−Ar2
〔式中、Ar1及びAr2は、それぞれ独立に、場合によ
り置換されたフェニル環であり、Aは、結合、CH2
は−O−であり、より詳しくはAが酸素であり、Ar1
がフェニルであり、Ar2が4−クロロフェニルであ
る〕を有する式ArSCH3の化合物を形成するのに特
に役立つ。本方法は、好ましくは、式(I)の化合物を
製造するための上記の方法と結合して用いる。もう一つ
の実施態様では、本発明は、ArSCH3それ自体、特
に4−(4′−クロロフェノキシ)フェニルメチル=ス
ルフィドにも関する。
【0050】そうして、式ArSCH3の化合物のその
後のハロゲン化は、これも本発明の目的である、離脱基
Zがハロゲンである式ArSCH2−Zの重要な中間体
を提供する。この方法は、一般的には、式(III)の化
合物Ar2−A−Ar1−S−CH2−Zを形成すること
を特徴とし、それは、(i)式(VI)の化合物Ar2
A−Ar1−S(O)2Clを亜リン酸トリメチルで処理
した後、(ii)場合により塩基で処理し、そして(ii
i)ハロゲン化することを特徴とする。この目的の好適
な重要中間体は、式Z−CH2S−Ar1−A−Ar
2〔式中、Ar1及びAr 2は、独立に、場合により置換
されたフェニル環であり、Zはハロゲンであり、Aは酸
素又はCH2である〕で示されるそれを包含する。特に
好適な中間体は、Ar1がフェニルであり、Ar2がハロ
フェニルであり、Aが酸素であるそれらである。より好
適なAr1はフェニルであり;Ar2は4−クロロフェニ
ルであり;Aは酸素であり;R1及びR2は、それらが結
合する炭素原子と一緒になって、テトラヒドロピラニル
基を形成し;YはHONHである;すなわち4−(4−
クロロフェノキシ)フェニルクロロメチル=スルフィド
である。
【0051】Zがハロゲンである式(III)の化合物
は、既知の方法によってアルコールへと転換し、次い
で、これをもう一つの離脱基、例えばトシラート又はメ
シラートへと転換することができる。そうして、そのよ
うな化合物も、下記に概略を述べるとおり、本発明の方
法による式(II)の化合物との反応に用いてよい。
【0052】式(I)の化合物を製造する一実施態様で
は、本発明の方法の工程(1)による、式(III)の化
合物による式(II)の化合物のアルキル化は、式(II)
の化合物をエノラート又はエノールへと転換した後、式
(III)の化合物の該エノラートを式(III)の化合物で
アルキル化するような、当業者には既知である条件によ
って達成してよい。その他の条件は、リチウムジイソプ
ロピルアミド又はリチウムヘキサメチルジシラジドのよ
うな2当量の塩基による処理、及び1当量の式(III)
の化合物によるアルキル化によって、酸〔すなわちR=
Hである式(II)の化合物〕のジアニオンを形成するこ
とを包含する。
【0053】もう一つの実施態様では、工程(1)を、
式(II)の化合物を式(V)のシリルケテンアセタール
RO(OTMS)C=CR12へと転換し、式(III)
の化合物でアルキル化することによって実施する。より
詳しくは、反応スキームC〔ここでSilylはシリル基を
表わす〕に示したとおり、式(II)の化合物をシリルケ
テンアセタールへと転換した後、式(III)の化合物と
のアセタールの向山カップリングに付す。このカップリ
ングは、一般的には、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜
鉛、臭化第二鉄又は四塩化チタンのようなルイス酸の存
在下、ハロゲン化炭素又は炭化水素(塩化メチレン、ク
ロロホルム、ベンゼン、トルエンなど)のような無水非
プロトン性溶媒中で実施する。シリルケテンアセタール
は、C. Ainsworth, F. Chen, Y.N. Kuo “Ketene Alkyl
trialkylsilyl Acetals: Synthesis, Pyrolysis and NM
R Studies”) J. Organometallic Chem., 46: 59-87 (1
972)に記載のそれのような手順によって、式(II)の化
合物から容易に製造し得る。様々なシリル保護基、例え
ばtert−ブチルジメチルシリル、トリメチルシリル等々
を用いてよい。シリルケテンアセタールは、式(II)の
エステル(R=アルキル)又は酸(R=H)のいずれか
らも形成することができる。酸からのシリルケテンアセ
タールの形成は、2当量の塩基を用い、2当量のシリル
化剤でクウェンチングして達成し得る。式(III)の化
合物によるその後のアルキル化の後、加水分解を働かせ
るならば、式(IV)のカルボン酸が直ちに得られる。シ
リルケテンアセタールを形成するのに用いてよい試薬
は、トリメチルシリルトリフラート、トリメチルシリル
=クロリド又は=ブロミド、tert−ブチルジメチルシリ
ル=クロリド及びビス−トリメチルシリルアセトアミド
を包含する。
【0054】
【化8】
【0055】これに代えて、式(II)の化合物のエノラ
ートを、式(III)の化合物で直接アルキル化して、こ
うしてシリルケテンアセタールの仲介を回避してもよ
い。エノラートは、テトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン又はグライムなどのような極性非プロトン性溶媒
中、代表的には室温での無水条件下で、リチウムジイソ
プロピルアミド若しくはリチウムヘキサメチルジシラジ
ドのような非求核性有機塩基、又は水素化カリウムのよ
うな金属水素化物で処理することによって、標準的条件
下で形成される。その後の式(III)の化合物の付加の
後、必要ならば、還流温度、例えば60〜80℃までの
加熱によって、式(IV)のアルキル化生成物が得られ
る。エノラートは、式(II)の化合物の対応するα−ブ
ロモエステルからも、亜鉛で処理して、そうしてアルキ
ル化できる亜鉛エノラートを形成させることによって形
成させてよい。
【0056】好ましくは、式(III)の化合物は、Aが
酸素であり、Ar1がフェニルであり、Ar2が4−クロ
ロフェニルである式(II)の化合物と反応させる。
【0057】式(IV)の化合物は、求核置換の条件下
で、Lが離脱基である基−C(=O)−Lへとカルボキ
シル基を転換した後、Lをヒドロキシアミン(又はアル
キル化誘導体)で置換することによって、式(I)の化
合物へと転換してよい。次いで、得られたヒドロキサム
酸を必要に応じて酸化して、所望のスルホキシド又はス
ルホンを得る。スルホキシドへの酸化は、メタ過ヨウ素
酸ナトリウム若しくはカリウムのような穏やかな酸化
剤、又は1当量のペルオキソ一硫酸カリウム(Oxone:
登録商標)による処理によって達成される。用いてよい
その他の酸化剤は、過酸(例えば過ギ酸又は過酢酸)、
又は過ホウ酸ナトリウム/有機酸(例えば過ギ酸又は過
酢酸)混合物を包含する。反応は、試薬の量、温度及び
反応時間を限定することによって、スルホキシド工程で
止め得る。スルホンへのそれ以上の酸化は、m−クロロ
過安息香酸、又は2当量のペルオキソ一硫酸ナトリウム
のような有機過酸による、より激しい条件下での処理に
よって達成される。これに代えて、ギ酸、酢酸又はプロ
ピオン酸のようなカルボン酸溶媒中で、過ホウ酸塩、例
えば過ホウ酸ナトリウムのようなその他の酸化剤を用い
てもよい。これら最後の2工程は、逆にしてよく;すな
わち、サルファ部分の酸化を、酸からヒドロキサム酸塩
への転換に先行させてもよい。しかし、全体的収率は、
通常、前者の順序での方が高い。
【0058】前記のとおり、これらの方法によって製造
した化合物は、MMP阻害剤であって、1997年6月
25日公開されたヨーロッパ特許第0780386号公
報A1、1997年7月10日公開された国際公開特許
第07/24117号公報、1998年2月12日公開
された国際公開特許第98/05635号公報に開示さ
れたとおり、様々な疾患の治療に役立つ。
【0059】実施例に用いた略号は、下記のとおり定義
される:ジメチルホルムアミドに対して「DMF」、水
酸化ナトリウムに対して「NaOH」、ジメチルスルホ
キシドに対して「DMSO」、分取薄層クロマトグラフ
ィーに対して「PTLC」、酢酸エチルに対して「Et
OAc」、リチウムジイソプロピルアミドに対して「L
DA」、トリメチルシリルクロリドに対して「TMSC
l」である。
【0060】
【実施例】4−〔4−(4−クロロフェノキシ)フェニ
ルスルホニルメチル〕−4−(N−ヒドロキシカルボキ
サミド)テトラヒドロピランの合成 スキームDは、14、すなわちYが、NHOHであり;
1及びR2が、それらが結合する炭素原子と一緒になっ
て、テトラヒドロピラン−4−イル基を表わし;そして
3が、4−クロロフェノキシフェニルである 式(I)の化合物である4−〔4−(4−クロロフェノ
キシ)フェニルスルホニルメチル〕−4−(N−ヒドロ
キシカルボキサミド)テトラヒドロピランの製造のため
の本発明の代表的な方法を示している。
【0061】
【化9】
【0062】スキームDは、特定の3−アリールサルフ
ァヒドロキサム酸の合成に向けられているが、類似の一
組の反応を用いて、反応スキームA〜Cに概略を述べた
とおりの適切な出発材料及び試薬に置き換えることによ
って、他のアリールサルファヒドロキサム酸、カルボン
酸及びエステルを製造できることが理解されるはずであ
る。
【0063】A.4−(4−クロロフェノキシ)フェニ
ル=クロロメチルスルフィドの製造 工程1 ジフェニルエーテル1は、Aldrich(Milwaukee, Wiscon
sin)から入手可能であり、既知の手順、例えば国際公
開特許第97/20824号公報に記載のそれを用い
て、4−(4−クロロフェノキシ)フェニル=スルホニ
ルクロリド、すなわち化合物3へと転換することができ
る。
【0064】工程2 4−(4−クロロフェノキシ)フェニルスルホニル=ク
ロリド3(3.0kg)をトルエン3Lに溶解し、溶液
を、60℃にあらかじめ加熱しておいた亜リン酸トリメ
チル3.6kgに、撹拌しつつ滴加した。反応は、発熱性
であり、添加の際に80〜90℃まで上昇するに任せ
た。薄層クロマトグラフィーは、所望のチオエーテル
と、2種類の基線生成物との混合物を示した。混合物
を、ポット温が〜130℃に上昇するまで還流した。混
合物を〜60℃まで冷却し、メタノール1Lを加えた。
水酸化カリウム溶液(45%水溶液4.5kg)を反応混
合物に、急速に撹拌しつつ徐々に滴加した。添加は非常
に発熱性であり、ポット温を65〜80℃に制御した。
次いで、混合物を2時間還流した。トルエン(6L)を
更に加え、混合物を〜60℃まで冷却した。下方の水の
層を分離し、有機層を水3Lで洗浄した。有機層を、少
量になるまで放散し、イソプロパノール9Lを熱混合物
に仕込んだ。溶液を、留出物〜3.5Lが捕集されるま
で蒸留した。混合物を45℃に数時間保ち、次いで、〜
−10℃まで冷却し、数時間撹拌した。白色の結晶状生
成物を捕集し、冷イソプロパノールで洗浄し、乾燥し
て、1.9kgの4−(4−クロロフェノキシ)フェニル
メチル=スルフィド4(融点:59〜60℃)を得た。
【0065】工程3 別個の反応器に、4−(4−クロロフェノキシ)フェニ
ルメチル=スルフィド4及びCH2Cl2(26kg)を仕
込んだ。得られた溶液を10℃未満まで冷却し、次い
で、温度が10℃を越えないような速さで、SO2Cl2
で処理した(添加に30分を要した)。更に2kgのCH
2Cl2を用いて、SO2Cl2中に濯いだ。1時間撹拌し
た後、混合物を室温まで加温し(脱気が生じる)、次い
で、更に加温して30分間還流させた。室温まで冷却し
て、生成物の溶液を水(15.5kg)、次いで食塩水
(10.3kg)で洗浄した。次いで、撹拌した有機溶液
を、CH2Cl2(5kg)中のMgSO4(2.6kg)の
スラリーで処理した。乾燥を終夜進行させ、混合物を濾
過して、乾燥剤を除去した。固体をCH2Cl2(20.
7kg)で洗浄し、合わせた有機物を濃縮して、共沸乾燥
を実施した(留出物38kgを捕集、カールフィッシャー
法は、濃縮物中に0.026%の水を示した)。生成物
をCH2Cl2(19.8kg)で処理し、次いで、再濃縮
した(留出物19.8kg、カールフィッシャー法は、今
度は0.014%)。HPLC分析は、94.7%の4
−(4−クロロフェノキシ)フェニル=クロロメチルス
ルフィド5を示した。
【0066】B.シリルケテンアセタールの製造 工程4及び5 例えば米国特許第5,412,120号明細書;同第
5,414,097号明細書;及びヨーロッパ特許第5
84663号公報A2に記載されたような、既知文献の
手順を用い、商業的に入手できるジエチルマロン酸塩か
ら工程4及び5を経由して、テトラヒドロピラン−4−
カルボン酸エチルエステル9を製造した。
【0067】工程6 窒素でパージした反応器に、LDAの溶液26.8kg
(67.37モル)を仕込んだ。これを−15℃まで冷
却し、次いで、TMSCl(7.32kg、67.37モ
ル)及びテトラヒドロピラン−4−カルボン酸エチルエ
ステル9(10.32kg、65.3モル)の混合物を、
温度が10℃を越えないような速さで加えた(1時間の
添加時間)。更に0.2kgのTMSClを一度に加え
た。得られた混合物を20℃に加熱し、4時間後に、2
8mmHgの減圧を与えた。混合物を65℃に加熱して、揮
発物を除去した。トルエン(11.95kg)を加え、蒸
留を続けた。それ以上留出物が捕集されなくなったと
き、混合物を25℃まで冷却した。ヘキサン(20.6
kg)中のセライト(2.7kg)のスラリーを加えた。1
時間撹拌した後、プレコートしたブフナー漏斗フィルタ
ーを通して混合物を濾過した(ヘキサン5kg中セライト
1.5kgでプレコート)。反応器をヘキサン(11kg)
で洗浄し、これを用いて、フィルターを洗浄した。合わ
せた有機物を、19〜25mmHg及び穏やかな加熱を用い
て油状にまで濃縮した。濃縮物を、窒素パージした貯蔵
容器にCH2Cl2(7kg)を援用して移して、シリルケ
テンアセタール10の溶液17.5kgを得た。
【0068】C.4−〔4−(4−クロロフェノキシ)
フェニルスルホニルメチル〕−4−(N−ヒドロキシカ
ルボキサミド)テトラヒドロピランの製造 工程7 工程6からのシリルケテンアセタール溶液の90%を、
4−(4−クロロフェノキシ)フェニル=クロロメチル
スルフィド5を入れた反応器に仕込み、直ちにCH2
2(5kg)中のZnCl2(0.59kg、4.34モ
ル)のスラリーを仕込んだ。赤色の反応混合物を14時
間還流まで加熱したが(発熱のため、初めの1時間に最
小限の加熱を要した)、その時点で、HPLCは約10
%の出発材料を示した。残りの10%のケテンアセター
ルを加え、混合物を還流にて加熱し、68℃のポット温
までCH2Cl2を捕集した。アリコートのHPLC分析
は、<1%の出発材料を示した。濃縮した生成物の混合
物に、エタノール(15.5kg)、水(20.6kg)及
び45%KOH(20.3kg)を加えた。2相の混合物
を65℃で終夜(17時間)撹拌し、次いで、90℃の
ポット温まで加温して、けん化を完了し、エタノールを
留去した。混合物を60〜65℃まで冷却し、ヘキサン
(41kg)を加えた。10分間撹拌し、次いで層分離さ
せた後、下方の層を、水(24kg)及び37%HCl
(21.6kg)を入れたもう一つの反応器に移した。こ
の移送と同時に、EtOAc(134.5kg)を受容反
応器に圧送した。ヘキサン溶液を、65℃の水(25
L)で1回洗浄し、次いで、受容反応器に移送した。そ
こで、この反応器は、生成物の酸のEtOAc溶液と下
方の水層とを含んでいた。下方の層を分離させ、65℃
の水50Lと置き換えた。軽く撹拌した後、層を分離し
た。部分的減圧を用いて、有機溶液を可能な限り濃縮し
た。CH3CN(93.5kg)を加え、大気圧で蒸留を
続けて、90Lの最終体積とした。8時間にわたって混
合物を5℃まで冷却し、そのまま8時間保った。固体を
フィルター上に捕集し、CH3CN(15kg)及びヘキ
サン(15.5kg)で洗浄した。78℃、24mmHgで定
常の塊体まで乾燥した後、16.34kgの生成物の酸1
2を、僅かに白味を帯びた密な固体として得た。HPL
C純度は99%であった。
【0069】工程8 清浄で乾燥した100ガロン入り反応器に、4−カルボ
キシ−4−〔4−(4−クロロフェノキシフェニル)チ
オメチル〕テトラヒドロピラン12(15.45kg、4
0.7モル)を仕込んだ。この反応器に、ジクロロメタ
ン(77.2L、102kg)を加えた。懸濁したカルボ
ン酸を、N2下で0〜5℃まで撹拌しつつ冷却した。触
媒量のN,N−ジメチルホルムアミド(0.1L)を仕
込んだ後、塩化オキサリル(5.3kg、3.6L)を徐
々に加えた。反応器の内容を撹拌し、内部温度を4〜1
2時間にわたって周囲温度まで上昇させて、酸塩化物へ
と転換させた。もう一つの清浄な乾燥した100ガロン
入り反応器に、tert−ブタノール(26.8kg、34.
5L)、テトラヒドロフラン(74.5kg、84L)及び
ヒドロキシルアミン(50%水性、17kg、15.8
L)を仕込んだ。この反応器の内容を、周囲温度で撹拌
した。酸塩化物を含む反応器の内容を0〜5℃まで冷却
した。ヒドロキシルアミン溶液の緩慢な添加を開始し
た。添加の速さは、酸塩化物溶液の内部温度が10℃を
越えて上昇しないように制御した。添加が完了したと
き、新たに形成されたヒドロキサム酸を含む反応器の内
容を、20〜25℃に加温した。反応の完了を確認した
後(HPLC又はTLC)、この反応器の内容を45℃
未満に保って、溶媒を減圧下で除去した。留去するには
過少な溶媒が残留したとき、アセトニトリル(48.6
kg、61.7L)を反応器に仕込んだ。内容を還流まで
加熱し、水(61.7L)を30〜50分間にわたって
加えた。反応器の内容を2〜4時間にわたって0〜5℃
まで冷却し、4〜14時間徐々に撹拌した。濾過によっ
て固体のヒドロキサム酸13を捕集し、水洗した。代表
的には、こうして得られた湿潤ケーキは、乾燥せずにそ
のまま用いる。しかし、乾燥は、減圧下、約50℃で達
成することができる。固体(21.5kg湿潤、14.4
5kg乾燥、90.1%)は、面積規格化HPLCによれ
ば99.8%純粋であった。
【0070】工程9 清浄で乾燥した100ガロン入り反応器に、Oxone(商
標)(ペルオキソ一硫酸カリウム、37.07kg、6
0.3モル)を仕込んだ。脱イオン水を加え(88.3
kg)、反応器の内容を撹拌し、(約35〜40℃まで)
加熱して、Oxoneを溶解した。もう一つの清浄な乾燥し
た100ガロン入り反応器に、ヒドロキサム酸13(2
1.18kg湿潤ケーキ、14.45kg乾燥重量、36.
7モル)を仕込み、N−メチル−2−ピロリジノン(1
00.5kg)に撹拌しつつ溶解した。この反応器の内容
を30〜35℃に加熱した。Oxone水溶液を、ヒドロキ
サム酸を入れた反応器に、内部温度が49℃を越えない
ような速さで加えた。Oxoneの添加が完了した後、混合
物をHPLC及びTLCによって検定した。代表的には
添加後0〜1時間で反応が完了したとき(HPLCデー
タによる面積規格化純度は、代表的には>98%の所望
の生成物)、生成物を脱イオン水(25kg)で処理し、
20℃まで冷却した。未精製生成物の結晶化は、代表的
には、20〜25℃(本実施例では22℃)で生じた。
次いで、混合物を5℃まで冷却し、10〜14時間(本
実施例では12時間)撹拌した。沈澱した生成物を、濾
過によって捕集し、脱イオン水、次いでヘキサンで充分
洗浄した。この湿潤ケーキ(47.9kg)を、清浄な乾
燥した、残渣のない100ガロン入り反応器に仕込ん
だ。酢酸エチル(140kg)、次いで脱イオン水(12
0.6kg)を固体に注いだ。反応器の内容を撹拌し、
(約60℃まで)加熱した。撹拌を停止し、層を分離さ
せた。水層を分離した。場合により、この後に、水性N
aHCO3での洗浄、及び水洗を実施することができ
る。有機層を、5〜10μmの木綿フィルターを通して
清浄な乾燥した、残渣のない反応器へと濾過した。混合
物を減圧下で、出発体積の約50%(約50L)まで濃
縮した。固体を分離し、約70℃に加熱し、5℃まで冷
却した後に、酢酸エチルから再結晶した。清浄な乾燥し
たフィルターでの濾過によって、固体を捕集し、窒素気
流下、40〜45℃で乾燥した(本実施例には撹拌フィ
ルターを用いた)。真空乾燥したところ、11.82kg
の最終生成物である4−〔4−(4−クロロフェノキ
シ)フェニルスルホニルメチル〕−4−(N−ヒドロキ
シカルボキサミド)テトラヒドロピラン、すなわち化合
物14が75.6%の収率で得られた(面積規格化HP
LCにより、純度99.8%)。
【0071】上記の発明を、明確化及び理解を目的とし
て、例示及び実施例を用いてかなり詳細に説明した。当
業者には、付記されたクレームの範囲内で変化及び変更
を実施し得ることが、明白であると思われる。したがっ
て、上記の説明は、例示的であって、限定的ではないこ
とが意図されていると理解しなければならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・アロイス・ドヴォラーク アメリカ合衆国、カリフォルニア 94306、 パロ・アルト、アシュトン・アベニュー 525 (72)発明者 ローレンス・エマーソン・フィッシャー アメリカ合衆国、カリフォルニア 94040、 マウンテン・ビュー、マリリン・ドライブ 1036 (72)発明者 ポール・レオ・マグレーン アメリカ合衆国、カリフォルニア 94040、 マウンテン・ビュー、ビーコン・ストリー ト 110 Fターム(参考) 4C062 AA28 4H006 AA01 AA02 AB20 AB84 AC63 BB11 BC10 BE10 TA04 TB42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Arがアリール基である式ArSCH3
    の化合物を製造する方法であって、 式ArSO2Clの化合物を亜リン酸トリメチルで処理
    し、次いで場合により塩基で処理して、式ArSCH3
    の化合物を形成させる方法。
  2. 【請求項2】 Arが、式−Ar1−A−Ar2〔式中、
    Ar1及びAr2は、それぞれ独立に、場合により置換さ
    れたフェニル環であり、そしてAは、結合、CH2又は
    −O−である〕を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 Aが、酸素であり;Ar1が、フェニル
    であり;そしてAr2が、4−クロロフェニルである、
    請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 4−(4−クロロフェノキシ)フェニル
    メチル=スルフィド。
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