JP2002296706A - 原稿台駆動機構 - Google Patents

原稿台駆動機構

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JP2002296706A
JP2002296706A JP2001097680A JP2001097680A JP2002296706A JP 2002296706 A JP2002296706 A JP 2002296706A JP 2001097680 A JP2001097680 A JP 2001097680A JP 2001097680 A JP2001097680 A JP 2001097680A JP 2002296706 A JP2002296706 A JP 2002296706A
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detection plate
platen
film
driving mechanism
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JP2001097680A
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English (en)
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Takashi Wada
孝 和田
Izumi Seto
泉 瀬戸
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿台の移動トラブルが生じたことを検出で
きる小型の原稿台駆動機構を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 フィルムキャリア38は、写真フィル
ムを保持するスライド移動可能な原稿台126と、原稿
台126に移動力を伝達する送りねじ130と、送りね
じ130と連動して回転する手回しノブ140と、手回
しノブ140の周縁部にツバ状に形成された検出板13
9と、検出板139の回転数を計測するセンサ141
と、を備えている。これにより、原稿台の移動トラブル
が生じたことを直ちに検出できる小型のフィルムキャリ
ア38が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムを保
持した原稿台をスライド移動させる原稿台駆動機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムに記録されたフィルム画像
を読取り、読み取られた画像データに基づいて画像処理
を行って記録材料やディスプレイ上へ表示する写真処理
装置が提案されている。
【0003】この写真処理装置には、長尺或いはシート
状の写真フィルムに記録された画像をCCDセンサで精
度良く高速で読み取るために、走査部上へ所定の速度で
写真フィルムを搬送させるフィルムキャリアが設けられ
ている。
【0004】このようなフィルムキャリアとして、特開
平2000−75417に開示されたフィルムキャリア
500(図14、図15参照)を例に挙げ、従来技術に
ついて以下に詳細に説明する。
【0005】このフィルムキャリア500を用いると、
下方に位置する光源部からの光により、フィルムキャリ
ア500に保持された写真フィルムFの画像が上方に投
影されて読み取られる。
【0006】写真処理装置には、このフィルムキャリア
500と、光源部(図示せず)と、上端にスリット51
6を有して光源部からの光をスリット516(図14参
照)から上方へ通過させる拡散ボックス520と、が設
けられている。
【0007】フィルムキャリア500は、写真処理装置
の走査部の上に着脱自在に取付可能な基台502と、基
台502の上に取付けられ、フィルム送り方向Uにスラ
イドにより往復移動可能な原稿台506と、原稿台50
6の上に取付けられ、写真フィルムFを挟持可能なマス
ク554と、を備えている。
【0008】写真フィルムFの画像を読み取るには、マ
スク554を原稿台506にセットし、写真フィルムF
をマスク554に保持させ、光源部からの光をスリット
516から上方へ透過させた状態で、原稿台506をフ
ィルム送り方向Uへ一定速度で移動させてプレスキャン
を行い、更に、U方向と逆方向へ原稿台506を移動さ
せてファインスキャンを行う。
【0009】この結果、スリット516を通過した光に
よって写真フィルムFの画像が上方に投影されて読み取
られる。この後、写真フィルムFのコマ送りを行う。
【0010】以下、同様にして、プレスキャン、ファイ
ンスキャン及びコマ送りを繰り返す。
【0011】ところで、このように原稿台506をスラ
イド移動させているときにジャム等の移動トラブルが発
生した場合、一定時間後、原稿台506が正常な位置に
戻らないこと、すなわち原点位置に戻らないことにオペ
レータが気付き、移動トラブルが発生したと判断してい
る。このような移動トラブルが生じたことが直にオペレ
ータに知らされると、トラブル解消のためのメンテナン
スを直ちに行うことができ、操作性が向上する。
【0012】しかし、現状では、装置を大型化せずにこ
の機能を写真処理装置に持たせることは難しい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、原稿台の移動トラブルが生じたことを検出できる
小型の原稿台駆動機構を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、写真フィルムを保持した原稿台を画像読取部へスラ
イド移動させ、画像読取後に前記原稿台を原点位置に戻
す原稿台駆動機構において、前記原稿台の戻った位置が
原点位置であるか否かを検出することにより、前記原稿
台の移動トラブルが生じたことを検出する検出手段を設
けたことを特徴とする。
【0015】原稿台の戻った位置が原点位置であるか否
かを検出する検出手段を小型にすることは容易である。
従って、請求項1に記載の発明により、原稿台の移動ト
ラブルが生じたことを直ちに検出できる小型の原稿台駆
動機構が実現可能になる。
【0016】請求項2に記載の発明では、前記検出手段
が、前記原稿台に移動力を伝達する送りねじと、前記送
りねじと連動して回転する検出板と、前記検出板の回転
数を計測するセンサと、を備え、前記原稿台が戻った位
置での前記検出板の回転数が設定数と異なると、前記原
稿台に移動トラブルが生じたと判断することを特徴とす
る。
【0017】これにより、請求項1で記載した検出手段
の構成を簡易にすることができる。
【0018】請求項3に記載の発明では、前記送りねじ
を手動で回転可能とするツマミが設けられ、前記検出板
が前記ツマミに形成されていることを特徴とする。
【0019】これにより、メンテナンス時等で原稿台を
移動させるツマミと上記の検出板とを一体的に設けるこ
とができ、原稿台移動機構を著しく小型化することがで
きる。
【0020】請求項4に記載の発明では、前記検出板
が、前記ツマミの外縁部に張り出すツバであることを特
徴とする。
【0021】これにより、検出板を回転可能なようにツ
マミに設けるために必要な空隙を著しく小さくすること
ができ、原稿台移動機構の更なる小型化が図られる。
【0022】請求項5に記載の発明では、前記ツバに切
欠部が形成され、前記センサの受光部に向けて発せられ
る検出光の光路上を前記切欠部が通過する回数によって
前記検出板の回転数とすることを特徴とする。
【0023】これにより、検出板の回転数を容易に求め
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(フィルムキャリアが搭載される
画像読取装置の概要)図1〜図3に示すように、画像読
取装置14は、パソコン16、マウス20、2種類のキ
ーボード12A、12B、及びディスプレイ18が設け
られた作業テーブル22を備えている。
【0025】さらに、パソコン16は、作業テーブル2
2の下方に設けられた収納部56に収納され、邪魔にな
らないようになっている。また、収納部56の開口部
は、開閉扉58によって密閉されており、パソコン16
にオペレータの脚等が不用意に触れて、誤作動しないよ
うになっている。この開閉扉58を前面へ開放すること
により、オペレータがパソコン16へ新たなソフトを簡
単にインストールすることができるようになっている。
【0026】画像読取装置14は、ネガフィルムやリバ
ーサルフィルムの写真フィルムなどの写真感光材料(以
下単に写真フィルムと称する)に記録されているフィル
ム画像を読み取るためのものであり、例えば135サイ
ズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び
透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズ
の写真フィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ
及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムの
フィルム画像を読取対象とすることができる。ここでい
う、「写真フィルム」とは、被写体を撮影後、現像処理
され、ネガ画像又はポジ画像が可視化されたフィルムを
いう。
【0027】パソコン16は、画像読取装置14から出
力された画像データが入力されると共に、入力された画
像データに対して補正等の画像処理を行って、記録用画
像データとして、図示しないレーザプリンタ部へ出力す
る。
【0028】画像読取装置14の光学系は、作業テーブ
ル22の下方に配置された光源部30、作業テーブル2
2に支持された拡散ボックス40、作業テーブル22に
セットされるフィルムキャリア38、及び作業テーブル
22を挟んで光源部30の反対側に配置された読取部6
0を備えている。
【0029】光源部30は金属製のケーシング62内に
収容されており、ケーシング62内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。
【0030】ランプ32の光の一部はリフレクタ66に
よって反射され、一定の方向へ射出される。リフレクタ
66の側方には、複数のファン34、68が設けられて
いる。ファン34、68はランプ32が点灯している間
作動され、ケーシング62の内部が過熱状態となること
を防止する。
【0031】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、フィルムキャリア38によって搬送される写真フィ
ルムの搬送方向の長さが狭くなり、該搬送方向に直交す
る方向の長さが広がる形状とされている。
【0032】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム)に向けて、
写真フィルムの幅方向を長手方向とするスリット光とさ
れ、また、光拡散板によって拡散光とされて射出され
る。このように、拡散ボックス40から射出される光が
拡散光とされることにより、写真フィルムに照射される
光の光量むらが低減され、フィルム画像に均一な光量の
スリット光が照射されると共に、フィルム画像に傷が付
いていたとしても、この傷が目立ちにくくなる。
【0033】読取部60のケーシング44の内部には、
上面にラインCCD74が取付けられた載置台76が設
けられている。
【0034】〔原稿台移動機構が設けられたフィルムキ
ャリアの構成〕図4に示すように、フィルムキャリア3
8の基台102の裏面には、ガイド溝108及び拡散ボ
ックス40が入り込む挿入路110が形成されており、
把手112を持って、拡散ボックス40の両側に設けら
れたガイドレール114へガイド溝108を装着するこ
とにより、フィルムキャリア38が作業テーブル22に
位置決めされる(基台102のスリット116が、光源
部30の光軸L上に位置する)。このとき、基台102
の側面に設けられた雄ボールキャッチ118が、前壁の
雌ボールキャッチ120と係合して、フィルムキャリア
38が作業テーブル22にロックされる。
【0035】また、図5及び図6に示すように、基台1
02には、拡散ボックス40の上方(光源部30の光軸
上)に、写真フィルムFへスリット光を照射させるスリ
ット116が設けられている。このスリット116は、
底部が開口され頂面角部にテーパー面118Aが設けら
れたボックス118の頂面に形成されている。このボッ
クス118の周辺は、カバー120が敷き詰められてお
り、また、スリット116もガラスGで段差なく覆われ
ている。この構成により、光源部30(図2参照)へ異
物が落ちない。なお、上記構成では、スリットをガラス
で覆うようにしたが、ディフューザーのような半透明板
でも、メッシュでもよく、光を透過できる材質であれば
特定されない。
【0036】一方、スリット116の長手方向の両側に
は、支持台122に支持されたガイドシャフト124が
互いに平行に、且つスリット116と直交するように配
置されている。このガイドシャフト124には、原稿台
126のブラケット127が滑り軸受け128を介して
スライド可能に支持されている。
【0037】一方、ガイドシャフト124の外側には、
ガイドシャフト124と平行に送りねじ130が配置さ
れている。この送りねじ130の両端部は、ブラケット
132に旋回可能に支持されている。そして、送りねじ
130の端部は、カップリング134でパルスモーター
136の駆動軸と直結されている。
【0038】また、パルスモーター136の駆動軸に
は、正面側に窪み140Iが形成された手回しノブ14
0が設けられており、手動で送りねじ130を旋回さ
せ、原稿台126を移動させることができるようになっ
ている。これにより、メンテナスのときに原稿台126
を手動で移動させることができる。
【0039】図5〜図7に示すように、手回しノブ14
0の周縁部には、手回しノブ140の回転数を検出する
ためにツバ状の検出板139が形成されており、手回し
ノブ140の近くには、検出板139の回転数を検出す
るセンサ141が設けられている。
【0040】従って、検出板139が手回しノブ140
に一体的に設けられており、検出板139を設けるのに
必要なスペースを小さくすることができる。しかも、検
出板139がツバ状なので、検出板139の回動に必要
なスペースを著しく小さくすることができる。このこと
は、フィルムキャリア38の小型化に大きく寄与する。
【0041】また、パルスモーター136と送りねじ1
30との間にはダンパ(図示せず)が設けられており、
パルスモーター136の振動が原稿台126に直接的に
伝達されることが防止されている。
【0042】一方、図8に示すように、ホルダー142
の側壁には、送りねじ130と平行に延びる長ピン14
4の頭部144Aが固定されている。この長ピン144
は、送りねじ130と螺合した固定ナット146とバイ
アスナット148を貫通している。
【0043】バイアスナット148は、長ピン144に
対してスライド可能とされている。また、固定ナット1
46は、ホルダー142の側壁に固定されている。そし
て、固定ナット146とバイアスナット148のボス部
146Aとボス部148Aには、バイアススプリング1
50が挿着され、固定ナット146とバイアスナット1
48を送りねじ130の軸方向へ付勢している。これに
よって、固定ナット146及びバイアスナット148と
送りねじ130の歯面が常時接触して、バッククラッシ
ュが解消される。
【0044】また、図5に示すように、ホルダー142
には、略L字状に屈曲された板ばね152の水平部がね
じで固定されている。この板ばね152の鉛直部は、原
稿台126の水平片126Aに固定され、板ばね152
で原稿台126とホルダー142が連結される。
【0045】以上の構成により、送りねじ130をパル
スモーター136で旋回させると、固定ナット146と
バイアスナット148が移動して、原稿台126がガイ
ドシャフト124に沿ってスライドする。
【0046】また、板ばね152の復元力で、原稿台1
26と送りねじ130の位置関係(原稿台126が光軸
Lに対して水平面及び鉛直面内において平行に移動す
る)が一定に保持されるので、原稿台126とホルダー
142を連結するときに細かい調整をしなくてもアライ
メントが合う。
【0047】一方、図9に示すように、原稿台126に
は、マスク154がセットされる装着部156が、マス
ク154の形状に合わせて凹設されている。装着部15
6の中央部には、開口部157が形成されており、この
開口部157を通じて、マスク154の開口部154A
に配設されたガラスG1上にセットされた写真フィルム
Fに、スリット116からスリット光が照射される。な
お、ガラスG1上には、写真フィルムのコマ位置合わせ
用の補助線が形成されている。
【0048】また、図10及び図11に示すように、マ
スク154には、圧着板158が傾倒可能に軸支されて
いる。圧着板158の端部には、吸着板160が設けら
れており、原稿台126に設けられたソレノイド162
に吸着され、マスク154との間に写真フィルムFが挟
持されるようになっている。
【0049】さらに、マスク154には、押え板164
が傾倒可能に軸支され、吸着板166がマスク154に
設けられたマグネット168に吸着され、閉じた状態で
保持される。押え板164の裏面には、軸板172が設
けられている。この軸板172には、ゴム製の従動ロー
ラー170が取付けられたシャフト174が軸支されて
いる。また、シャフト174の中央部には、送りローラ
176が配置されている。
【0050】一方、従動ローラー170とニップするよ
うに、マスク154の上面には、駆動ローラー178の
上面が露出している。駆動ローラー178は、マスク1
54の裏面に軸支されたローラーシャフト180に取付
けられている。ローラーシャフト180の端部には、伝
達ギア182が設けられている。この伝達ギア182
は、基台102側に設けられた駆動ギア184と、原稿
台126の原点位置で噛み合うようになっている。
【0051】このような構成により、原稿台126が原
点位置に戻ったとき、写真フィルムを従動ローラ17
0、駆動ローラ178、送りローラ176でコマ送りす
ることができる。
【0052】図12及び図13に示すように、駆動ギア
184は、L型のブラケット186(図5参照)に回転
可能に軸支されている。ブラケット186には、モータ
188が取付けられており、駆動軸190に固定された
モータギア192が、駆動ギア184と噛み合ってい
る。
【0053】また、ブラケット186の基面には、送り
ねじ130と平行に長孔194が形成されている。この
長孔194には、基台102に固定されたガイド板19
6から立設するピン198が貫通している。
【0054】このピン198の頭部には、スプリング2
00の一端が連結され、スプリング200の他端は、ブ
ラケット186の基面に突設されたフック202に掛け
られ、伝達ギア182が駆動ギア184と噛み合ってい
ないとき、スプリング200は自由状態にある。
【0055】このような構成において、原稿台126が
原点位置に戻ったとき、すなわち、図12に示す矢印C
方向から移動してくる伝達ギア182が駆動ギア184
に衝突したとき、ブラケット186が矢印C方向にスラ
イドして、衝撃力を吸収する。このため、伝達ギア18
2と駆動ギア184の歯面が損傷しにくい。なお、上記
構成では、駆動力を伝達するものとしてギアを採用した
が、ゴムローラ等を圧着させ、駆動力を伝達してもよ
い。
【0056】また、原稿台126の原点位置は、板片1
27Aがフォトインタラクタ214を遮ったときとして
予め設定されている。そして、図7に示すように、プレ
スキャンにより原稿台126が移動端部にまで移動した
後、図6に示したように、ファインスキャンにより原稿
台126が原点位置にまで戻る際、検出板139に形成
された切欠部139Cが、センサ141の受光部(図示
せず)に向けて発せられている検出光の光路上を通過す
る回数を利用して、フィルムキャリア38は、原稿台1
26が戻った原点位置が当初設定した正確な原点位置で
あるようにしている。
【0057】すなわち、原稿台126が原点位置に戻る
際、センサ141の受光部に向けて発せられている検出
光を検出板139が設定回数だけ切ってから、言い換え
れば、切欠部139Cが上記検出光の光路上を通過する
回数が設定数に到達してから、フィルムキャリア38
は、パルスモーター136を設定したパルス数だけ回転
させる。
【0058】これにより、原稿台126の戻った原点位
置が正確な原点位置に調整されるので、この戻った位置
は、ギアの噛み合い等の観点でベストポジションにな
る。
【0059】さらに、図9、図11に示すように、マス
ク154の裏面には、凹み216が形成されている。こ
の凹み216の無い部分が、マスク154が原稿台12
6にセットされたとき、原稿台126に配列された何れ
かのボタンスイッチ218(5ビットのセンサ)を押し
て、マスク154の開口サイズを判断させる。
【0060】なお、フィルムキャリア38は、マスク1
54の寸法に応じて画像の切り出し位置を切り替えてお
り、この切り替えのデータはフィルムキャリア38に設
けられているロム(図示せず)の中に記憶されている。
従って、マスク154の寸法に応じて切り出し画面の位
置が調整されている。
【0061】上記構成のフィルムキャリア38では、長
巻きのブローニー等の写真フィルムFがマスク154と
圧着板158との間に挟持され、原稿台126を図6に
示す矢印D方向に移動することにより、プレスキャンを
行い、矢印Dと反対方向に移動するときに、ファインス
キャンするようになっている。
【0062】詳細には、先ず、原稿台126が原点位置
に戻った状態で、基台102に取付けられたスリガラス
G2の下方に設けられているバックライト(図示せず)
の光で、スリガラスG2を介してガラスG1を照らし、
ガラスG1上に引かれた補助線を基準として、オペレー
タが、写真フィルムの先頭の画像コマをマスク154上
の所定位置に位置決めする。
【0063】この状態で、原稿台126をスリット11
6上を通過させてプレスキャンを行い、戻るときにファ
インスキャンを行う。次に、原稿台126を原点位置に
戻し、駆動ギア184から駆動力を得て、マスク154
に配置された従動ローラー170と駆動ローラー178
で、写真フィルムをコマ送りする。
【0064】次に、原稿台126をスリット116上を
往復移動させ、上述したようにプレスキャンとファイン
スキャンを行い、再度、コマ送りを繰り返す。
【0065】このように、マスク154に従動ローラー
170と駆動ローラー178を設けることで、自動的に
写真フィルムのコマ送りができる。なお、最後のコマ
は、写真フィルムの後端部が従動ローラー170と駆動
ローラー178から離れるので、マスク154のガラス
G1上に引かれた補助線を基準として位置決めする必要
がある。
【0066】また、手回しノブ140にツバ状の検出板
139を設けており、原稿台126が戻った状態のとき
の検出板139の回転数が異常であると、原稿台126
の戻った位置が異常位置であり、従って、原稿台126
が原点位置に戻っていないと検出される。これにより、
原稿台126の移動トラブルが生じたことを直ちに検出
できる小型の検出機構をフィルムキャリア38に設ける
ことができる。
【0067】更に、従動ローラー170と駆動ローラー
178を利用して、写真フィルムをスリット116上に
全て送り出し、プレスキャンして全コマの画像データを
取り込むことができる。これにより、例えば、連続した
シーンを同じ濃度で仕上げることができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、以下の効
果を奏することができる。
【0069】請求項1に記載の発明によれば、原稿台の
移動トラブルが生じたことを直ちに検出できる小型の原
稿台駆動機構が実現可能になる。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
で記載した検出手段の構成を簡易にすることができる。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、メンテナ
ンス時等で原稿台を移動させるツマミと上記の検出板と
を一体的に設けることができ、原稿台移動機構を著しく
小型化することができる。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、検出板を
回転可能なようにツマミに設けるために必要な空隙を著
しく小さくすることができ、原稿台移動機構の更なる小
型化が図られる。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、検出板の
回転数を容易に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態で、フィルムキャリアが取付けられる
画像読取装置の外観図である。
【図2】第1形態で、フィルムキャリアが取付けられる
画像読取装置の光学系の正面断面図である。
【図3】第1形態で、フィルムキャリアが取付けられる
画像読取装置の光学系の側面断面図である。
【図4】第1形態で、フィルムキャリアと装着部との関
係を示す斜視図である。
【図5】第1形態で、フィルムマスク及びフィルムキャ
リアを示す斜視図である。
【図6】第1形態で、フィルムキャリアが原点位置に到
達している状態を示す斜視図である。
【図7】第1形態で、プレスキャンにより原稿台を移動
端にまで移動した状態を示す斜視図である。
【図8】第1形態で、フィルムキャリアの搬送機構を示
す部分側面断面図である。
【図9】第1形態で、フィルムマスクが原稿台にセット
されることを示す斜視図である。
【図10】第1形態で、押え板を上げることを示す斜視
図である。
【図11】第1形態で、フィルムマスクの押え板のロー
ラ及び突起部を示す断面図である。
【図12】第1形態で、フィルムキャリアの駆動ギアの
衝撃吸収機構を示す側面断面図である。
【図13】第1形態で、フィルムキャリアの駆動ギアの
衝撃吸収機構を示す平面断面図である。
【図14】従来のフィルムキャリアと装着部との関係を
示す斜視図である。
【図15】従来のフィルムマスク及びフィルムキャリア
を示す斜視図である。
【符号の説明】
60 読取部(画像読取部) 126 原稿台 130 送りねじ 140 手回しノブ(ツマミ) 139 検出板 13C 切欠部 141 センサ 506 原稿台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H012 BA01 BA11 CC12 CD01 CD06 5B047 AA05 BA01 BC15 BC16 CA11 5C062 AB03 AC58 AD01 AD06 5C072 AA01 LA02 RA04 VA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムを保持した原稿台を画像読
    取部へスライド移動させ、画像読取後に前記原稿台を原
    点位置に戻す原稿台駆動機構において、 前記原稿台の戻った位置が原点位置であるか否かを検出
    することにより、前記原稿台の移動トラブルが生じたこ
    とを検出する検出手段を設けたことを特徴とする原稿台
    駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、前記原稿台に移動力を
    伝達する送りねじと、 前記送りねじと連動して回転する検出板と、 前記検出板の回転数を計測するセンサと、を備え、 前記原稿台が戻った位置での前記検出板の回転数が設定
    数と異なると、前記原稿台に移動トラブルが生じたと判
    断することを特徴とする請求項1に記載の原稿台駆動機
    構。
  3. 【請求項3】 前記送りねじを手動で回転可能とするツ
    マミが設けられ、前記検出板が前記ツマミに形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の原稿台駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 前記検出板が、前記ツマミの外縁部に張
    り出すツバであることを特徴とする請求項3に記載の原
    稿台駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記ツバに切欠部が形成され、前記セン
    サの受光部に向けて発せられる検出光の光路上を前記切
    欠部が通過する回数によって前記検出板の回転数とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の原稿台駆動機構。
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