JP2002296335A - 移動端末機の位置特定システム - Google Patents

移動端末機の位置特定システム

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JP2002296335A
JP2002296335A JP2001097946A JP2001097946A JP2002296335A JP 2002296335 A JP2002296335 A JP 2002296335A JP 2001097946 A JP2001097946 A JP 2001097946A JP 2001097946 A JP2001097946 A JP 2001097946A JP 2002296335 A JP2002296335 A JP 2002296335A
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Takeshi Hattori
武 服部
Hiroaki Kamishima
博昭 神島
Kimio Muya
公雄 撫養
Katsuhiko Kumamoto
勝彦 熊本
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  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体端末を3局の基地局と交信させること
により、当該移動体端末の位置を、容易にかつ確実に特
定する。 【解決手段】 移動体端末に対する、基地局1,2間、
基地局2,3間、基地局3,1間のレンジ差△12
23、△31を取得する(S1)。次に、当該3つのレン
ジ差に基づいて、移動体端末の座標を(x0 ,y0 )に
ついての一次式y0 =ωx0 +δを作成する(S2)。
また、レンジ差△12、△23、△31のそれぞれを用いて、
(x0 ,y0 )についての3つの双曲線の方程式を作成
する(S3)。上記の一次式と3つの双曲線のそれぞれ
の交点の座標を求める(S4)。そして、3つの交点と
(x0 ,y0 )との距離ε12、ε23、ε31の、それぞれ
を二乗して足し合わせたものが最小となるx0 を求める
(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線移動端末等の
移動端末機の位置特定システムに関し、特に、3局の基
地局と交信のできる移動端末機の位置を特定するための
移動端末機の位置特定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基地局の情報を受信できる、また
は、基地局に情報を送信できる、移動端末機の位置を特
定する技術が提案されている。
【0003】このような技術においては、携帯電話等の
移動端末機から発せられる電波を基地局で受信し、各基
地局における電波の強度や到達時間の差に基づいて、基
地局から移動端末機の距離を特定していた。また、従来
のこのような技術には、移動端末機において基地局から
発せられる電波を受信し、各基地局からの電波の強度や
到達時間の差に基づいて、基地局から移動端末機の距離
を特定していた。そして、複数の基地局と移動端末機と
の距離を特定することにより、移動端末機の位置を特定
していた。以下に、従来における移動端末機の位置の特
定方法を、具体的に説明する。
【0004】まず、図6に示すように、移動端末機10
および3局の基地局(基地局1〜基地局3)のxy座標
上の位置をそれぞれPs ,P1 ,P2 ,P3 とし、それ
ぞれの座標を、式(11)および式(12)と定義す
る。そして、移動端末機10と、基地局1〜基地局3と
の距離をそれぞれ、r1 ,r2 ,r3 とすると、r1
2 ,r3 はそれぞれ式(13)のように記述される。
【0005】
【数5】
【0006】そして、第一の従来技術として、双曲線交
点法による位置特定の手順を説明する。この方法では、
移動端末機10について、各基地局との距離差に基づい
て通信上見られる時間差等の物理量の差(以下、レンジ
差と呼ぶ)として、基地局1と基地局2のレンジ差
12,基地局2と基地局3のレンジ差△23,基地局3と
基地局1のレンジ差△31が、それぞれ式(14)のよう
に定義された。そして、△ 12,△23が実測されることに
より、式(15)に従って、移動端末機10の位置座標
であるx0 ,y0 が求められた。
【0007】
【数6】
【0008】また、第二の従来技術として、図7および
図8を参照して、SX法(Spherical Intersection Met
hod)による位置特定の手順を説明する。
【0009】図7には、移動端末機10と、基準基地局
となる基地局1と、当該基準基地局とは別に設けられた
基地局2とが示されている。また、この方法では、基準
基地局の位置P1 、任意に定められた原点、移動端末機
10の位置Ps 、基地局i(基地局2、基地局3等、基
地局1以外の基地局)の基地局1(基準基地局)に対す
るレンジ差di,1 、基地局iと移動端末機10の距離D
i 、原点から基地局iまでの距離の2乗をKi が定義さ
れている。なお、ここでは、iは2以上の整数とされ、
基地局1と移動端末機10の距離D1 は、特別にKs
定義されている。
【0010】このような定義に基づくと、以下の式(1
6)〜(19)が導出でき、また、これらの式に基づい
て、式(20)〜(23)を導出できる。
【0011】
【数7】
【0012】なお、レンジ差の測定値には多くの場合誤
差が含まれるので、式(23)は実際には成立しない。
このため、式(24)のように誤差εi が定義される。
なお、式(24)におけるε、δ、d、Sを式(25)
〜式(28)のように定義すると、式(24)は、式
(29)のように記載できる。
【0013】
【数8】
【0014】ここで、式(30)のように二乗誤差Wを
定義し、Jが位置ベクトルに関して偏微分してゼロとな
る条件(式(31)参照)から、移動端末機10の位置
を推定すべく、式(32)〜式(35)のように式が展
開される。
【0015】
【数9】
【0016】Rs が得られれば、式(35)から移動端
末機10の位置を求めることができる。Rs に測定誤差
が含まれなければ、定義より、式(36)が成立する。
式(36)に、式(35)を代入すると、式(37)が
得られる。ただし、式(37)のa、b、cは、それぞ
れ、式(38)〜式(40)に示すものである。そし
て、式(37)から、正の数であるRs は、式(41)
のように求められる。そして、式(41)に式(35)
を代入することにより、式(42)が導出される。
【0017】
【数10】
【0018】式(42)は、基地局iと移動端末機10
との距離が、基地局iを中心とする円の半径に等しいこ
とを示している。つまり、この方法では、図8に示すよ
うに、移動端末機10の存在位置が、上記の円と、基準
基地局(基地局1)を中心とする半径Rs の円との交点
であると推定される。
【0019】なお、この方法では、一つの移動端末機1
0の位置の特定には、当該移動端末機10が3局以上の
基地局と交信することが必要となる。
【0020】また、第三の従来技術として、移動端末機
10の位置情報を線形化して直接解を求めるPX法(Pl
ain Intersection Method)を挙げることができる。図
9を参照しつつ、この方法を用いた移動端末機10の位
置の特定手順を説明する。
【0021】この方法では、まず、移動端末機10およ
び3局の基地局の位置情報(式(11)および式(1
2)参照)と、当該3局の基地局と移動端末機10との
距離(式(13)参照)とを用いて、式(43)を導入
する。そして、式(43)に式(14)を代入すること
により、式(44)を得る。
【0022】
【数11】
【0023】そして、式(44)から、式(45)、式
(46)が導出され、さらに、式(46)から、式(4
7)が導出される。
【0024】
【数12】
【0025】式(47)におけるΣは、本来ゼロとなる
が、測定誤差がある場合には、ゼロとはならない。な
お、式(47)から、(x0 ,y0 )が1次の直線上に
位置することを意味している。これをベクトル表示する
ために、式(48),式(49)に示すパラメータを導
入し、Σをゼロとすると、式(50)に示す直線式が導
出される。なお、式(50)では、(x0 ,y0 )が、
ベクトルPS の形で記載されている。また、式(50)
は、y0 をゼロとし、eijk を式(52)のように定義
すると、式(51)のように書き直すことが出きる。
【0026】この方法では、3局の基地局からの情報に
基づいて式(50)のような直線式が一つ得られる。そ
して、2つの直線式があれば、図9に模式的に示すよう
に、その交点として、移動端末機10の位置(Ps )を
特定できる。つまり、少なくとも4局の基地局からの情
報が得られれば、当該4局の基地局から、2通り、3局
の基地局を選択して、式(50)の直線式を、2つ、導
出でき、移動端末機10の位置を特定できる。図9中で
は、基地局1、基地局2、および基地局3からの情報に
基づいて得られた直線をL(1,2,3)、基地局1、
基地局2、および基地局4(基地局4とは、基地局1〜
基地局3とは異なる基地局)からの情報に基づいて得ら
れた直線をL(1,2,4)としている。
【0027】
【数13】
【0028】なお、式(50)に示す直線式は、図10
に模式的に示すように、直線式の導出に用いた3局の基
地局(図10では基地局1〜基地局3)をその線上に持
つ楕円の長軸の式に相当している。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した各従来技
術には、それぞれ、以下に示すような問題があった。
【0030】第一の従来技術では、移動端末機10の位
置の特定のために、式(15)に示した非線形の式の解
を求める必要があった。これは、非常に煩雑な作業であ
る上に、計算コストのかかるものであった。
【0031】また、第二の従来技術では、上記のよう
に、二つの円の交点から、移動端末機10の位置を推定
したが、この方法では、多少のレンジ差の誤差で、推定
される移動端末機の位置座標に大きな誤差が含まれてし
まう、という問題があった。さらに、第二の従来技術で
は、移動端末機10と各基地局との位置関係やレンジ差
に含まれる誤差の度合いによっては式(41)の根が虚
数解となり、上記の二つの円が交点を持たず、移動端末
機の位置を特定できない、という問題もあった。
【0032】また、第三の従来技術では、移動端末機の
位置を特定する際、当該移動端末機が4局の基地局と同
時に交信することが必要とされるが、現状では、移動端
末機が4局の基地局と交信するのは困難である。つま
り、第三の従来技術による方法で移動端末機の位置を特
定することは、理論上可能であるが、実質的には困難で
あった、ということになる。
【0033】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、移動端末機と交信できる3局
の移動局の情報を用いて、容易に移動端末機の位置を特
定できる移動端末機の位置特定システムを提供すること
である。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明に従った移動端末
機の位置特定システムは、第一の基地局、第二の基地
局、および第三の基地局と交信する移動端末機の位置を
特定する移動端末機の位置特定システムであって、前記
第一の基地局、前記第二の基地局、および前記第三の基
地局と交信するセンタ局を含み、前記センタ局は、前記
第一の基地局と前記移動端末機との距離を第一の距離、
前記第二の基地局と前記移動端末機との距離を第二の距
離、前記第三の基地局と前記移動端末機との距離を第三
の距離とした場合、当該第一〜第三の距離の差に基づい
た物理量から、前記移動端末機の位置についての一次式
を作成する一次式作成手段と、前記第一〜第三の距離の
差に基づいた物理量から、前記移動端末機の位置につい
ての二次式を作成する二次式作成手段と、前記一次式と
前記二次式の座標上の交点から、前記移動端末機の位置
を決定する位置決定手段とを含むことを特徴とする。
【0035】本発明に従うと、移動端末機の位置を特定
する際、移動端末機が交信することを必要とされる基地
局を3局とでき、かつ、これらの3局との交信結果に基
づいて作成される一次式を用いて、移動端末機の位置を
特定できる。
【0036】これにより、確実に、かつ、容易に、移動
端末機の位置を特定できる。また、本発明の移動端末機
の位置特定システムでは、前記センタ局は、2次元の座
標系(x,y)において、前記移動端末機の座標を(x
0 ,y0 )、前記第一の基地局の座標を(x1
1 )、前記第二の基地局の座標を(x2 ,y2 )、前
記第三の基地局の座標を(x3 ,y3 )と定義する手段
と、前記移動端末機と前記第一の基地局の間と前記移動
端末機と前記第二の基地局の間での情報の到達時間の差
であるレンジ差△12と、前記移動端末機と前記第二の基
地局の間と前記移動端末機と前記第三の基地局の間での
情報の到達時間の差であるレンジ差△ 23と、前記移動端
末機と前記第三の基地局の間と前記移動端末機と前記第
一の基地局の間での情報の到達時間の差であるレンジ差
31とを取得する手段とをさらに含み、前記二次式作成
手段は、前記△12、△23、△31、x1 、y1 、x2 、y
2 、x3 、および、y3 から、前記xとyについての二
次式である式(11)〜式(13)を作成し、
【0037】
【数14】
【0038】前記一次式作成手段は、前記一次式とし
て、式(14)を作成し、式(14)中のωを式(1
5)に従って定義し、式(15)中の△t 123を式(1
6)で定義される△123 の転置行列とし、式(15)中
のS123 を式(17)に従って定義し、式(14)中の
δを式(18)に従って定義し、式(18)中のeijk
を式(19)に従って定義し、式(19)中のf1 2、f
2 2、f3 2を式(20)に従って定義する、
【0039】
【数15】
【0040】前記位置決定手段は、前記一次式と、前記
式(11)〜式(13)の少なくとも一つとを満足する
(x,y)を、前記移動端末機の座標(x0 ,y0 )と
して、前記移動端末機の位置を決定することが好まし
い。
【0041】また、本発明の移動端末機の位置特定シス
テムでは、前記センタ局は、2次元の座標系(x,y)
において、前記移動端末機の座標を(x0 ,y0 )、前
記第一の基地局の座標を(x1 ,y1 )、前記第二の基
地局の座標を(x2 ,y2 )、前記第三の基地局の座標
を(x3 ,y3 )と定義する手段と、前記移動端末機と
前記第一の基地局の間と前記移動端末機と前記第二の基
地局の間での情報の到達時間の差であるレンジ差△
12と、前記移動端末機と前記第二の基地局の間と前記移
動端末機と前記第三の基地局の間での情報の到達時間の
差であるレンジ差△ 23と、前記移動端末機と前記第三の
基地局の間と前記移動端末機と前記第一の基地局の間で
の情報の到達時間の差であるレンジ差△31とを取得する
手段とをさらに含み、前記二次式作成手段は、前記
12、△23、△31、x1 、y1 、x2 、y 2 、x3 、お
よび、y3 から、前記xとyについての二次式である式
(11)〜式(13)を作成し、
【0042】
【数16】
【0043】前記一次式作成手段は、前記一次式とし
て、式(14)を作成し、式(14)中のωを式(1
5)に従って定義し、式(15)中の△t 123を式(1
6)で定義される△123 の転置行列とし、式(15)中
のS123 を式(17)に従って定義し、式(14)中の
δを式(18)に従って定義し、式(18)中のeijk
を式(19)に従って定義し、式(19)中のf1 2、f
2 2、f3 2を式(20)に従って定義する、
【0044】
【数17】
【0045】前記位置決定手段は、前記一次式と前記式
(11)の交点と前記(x0 ,y0)との距離をε12
前記一次式と前記式(12)の交点と前記(x0
0 )との距離をε23、前記一次式と前記式(13)の
交点と前記(x0 ,y0 )との距離をε31とした場合、
前記ε12、ε23、ε31のそれぞれを二乗したものの和が
最小となる(x,y)を、前記移動端末機の座標
(x0 ,y0 )として、前記移動端末機の位置を決定す
ることが好ましい。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施の形態について説明する。
【0047】図1は、本発明の一実施の形態である通信
システムの構成を示す図である。このシステムには、移
動端末機10の位置の特定に際し、移動端末機10、移
動端末機10と交信する基地局1〜3、および、基地局
1〜3と交信するセンタ局90が構成要素として含まれ
る。
【0048】センタ局90は、基地局1〜3と交信する
ことにより、移動端末機10の位置を特定するものであ
る。図2に、センタ局90のブロック図を示す。
【0049】センタ局90は、当該センタ局90の動作
を全体的に制御するCPU91と、CPU91の基本的
な動作プログラム等を記憶するハードディスク92と、
CPU91のワークエリアとなるRAM93と、後述す
る位置決め処理における動作プログラム等を記憶するR
OM94と、各基地局の位置座標等が格納されるデータ
ベース95と、他の装置と通信するための通信部96と
を含む。なお、基地局1〜3の位置座標P1 〜P3 は、
それぞれ、式(11)で定義したものとする。また、移
動端末機10の位置座標PS は、式(12)で定義した
ものとする。
【0050】以下に、センタ局90において、移動端末
機10の位置を特定するために実行される、位置決め処
理について、図3を参照しつつ説明する。図3は、位置
決め処理のフローチャートである。
【0051】まず、S1で、基地局1〜3について、移
動端末機10に対するレンジ差(移動端末機10からの
各基地局との距離差に基づいて通信上見られる時間差等
の物理量の差)を取得する。なお、レンジ差△12
23、△31は、それぞれ式(14)で定義した通りのも
のとする。
【0052】次に、S2で、第3の従来技術で説明した
ように、PX法に基づき、P1 〜P 3 、△12、△23、△
31を用いて、PS の座標であるx0 とy0 の関係を示す
直線の式を作成する。なお、直線式は、式(50)か
ら、下記の式(53)と記載することができる。式(5
3)において、△123 、S123 、eijk は、それぞれ式
(48),(49),(52)において定義したもので
あり、△t 123は、△123の転置行列である。
【0053】
【数18】
【0054】次に、S3で、基地局1と基地局2、基地
局2と基地局3、基地局3と基地局1の3通りの組合わ
せそれぞれについて、レンジ差△12、△23、△31を用
い、式(54)〜(56)のそれぞれに基づいて、PS
の座標であるx0 とy0 を変数とする双曲線を作成す
る。つまり、ここでは、3つの双曲線が作成される。
【0055】
【数19】
【0056】次に、S4で、S3で作成した3つの双曲
線のそれぞれについて、S2で作成した直線との交点の
座標を求める。
【0057】ここで、図4に、基地局1〜基地局3の位
置と移動端末機10の位置(PS )と共に、S3で作成
された3つの双曲線とS2で作成された直線とを模式的
に示す。図4では、基地局1と基地局2のレンジ差から
作成された双曲線をL(2,2)、基地局2と基地局3
のレンジ差から作成された双曲線をL(3,3)、基地
局3と基地局1のレンジ差から作成された双曲線をL
(4,1)としている。また、L(2,2)とy=ωx
+δの交点を点A、L(3,3)とy=ωx+δの交点
を点B、L(4,1)とy=ωx+δの交点を点Cとし
ている。
【0058】次に、S5で、点A〜点CとPS との距離
をそれぞれε12、ε23、ε31とし、これらの二乗の和が
最小となるようなx0 を算出する。
【0059】ここで、S5における処理について具体的
に説明する。ε12、ε23、ε31は、それぞれ、S4で求
めた交点の、実際の移動端末機10の位置からのズレの
距離に相当する。そして、これらは、それぞれ式(5
7)のように記載できる。式(57)の各式において、
i (x0 )は、式(58)のように定義される。つま
り、ri (x0 )は、基地局i(i=1,2,3)と移
動端末機10との距離(式(13)参照)を、式(5
3)に基づいて移動端末機10のx座標(x0 )の関数
として示したものである。
【0060】
【数20】
【0061】上記のようにε12、ε23、ε31を導出した
後、式(59)に示すεを導入するそして、適当な重み
行列Wを用いて、式(60)のようにJを導入し、Jを
0で微分しゼロとなるような(式(61)を満足する
ような)x0 の値が、S5で算出されるx0 である。な
お、Jは、x0 に対して非線形で、偏微分方程式である
式(61)も一般に解析的には求められない。しかしな
がら、Jは、x0 のみを変数としているので、x0 を所
定の範囲内で変化させることにより、式(61)の解を
求めることができる。
【0062】つまり、具体的には、S5において算出さ
れるx0 は、上記の所定の範囲を式(63)とすると、
式(62)のJ(x0 )を最小とするx0 となる。な
お、式(63)に示したx0 の範囲は、基地局1〜基地
局3のx座標(x1 、x2 、x 3 )の存在する範囲とす
ることができる。つまり、式(63)において、x0
axはx1 、x2 、x3 の中の最大値、x0 minはx
1 、x2 、x3 の中の最小値となる。
【0063】
【数21】
【0064】そして、S6で、S5で算出されたx0
式(53)に代入してy0 を求め、これにより、移動端
末機10の位置を特定し、処理を終了する。
【0065】なお、以上説明した本実施の形態では、S
4において、S2で作成した直線とS3で作成した3つ
の双曲線の交点をそれぞれ求め、S5において、求めら
れた3つの交点と実際の移動端末機10との距離の二乗
の和が最小となるようにして、移動端末機10の位置を
決定している。しかしながら、上記の直線と、3つの双
曲線のいずれか1つとの交点を求め、当該交点を、移動
端末機10の位置と決定することもできる。このような
変形例における処理を、図5を参照して説明する。
【0066】このような変形例では、S11で、S1と
同様に△12、△23、△31が取得され、S12では、S2
と同様に直線が作成される。そして、S13では、S3
で作成した3つの双曲線の中の任意の1つの双曲線が作
成される。そして、S14で、S12で作成された直線
とS13で作成された双曲線との交点が求められ、当該
交点が移動端末機10の位置とされ、処理が終了する。
【0067】また、図3に示した処理のさらなる変形例
として、S2で作成した直線とS3で作成した3つの双
曲線の中の2つの双曲線との交点をそれぞれ求め、求め
られた2つの交点と実際の移動端末機10との距離の二
乗の和が最小となるようにして、移動端末機10の位置
を決定してもよい。
【0068】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である通信システムの
構成を示す図である。
【図2】 図1のセンタ局のブロック図である。
【図3】 図1のセンタ局が実行する位置決め処理のフ
ローチャートである。
【図4】 図1に示す位置決め処理において作成される
3つの双曲線と直線とを模式的に示す図である。
【図5】 図3の位置決め処理の変形例のフローチャー
トである。
【図6】 本発明に対する第一の従来技術を説明するた
めの図である。
【図7】 本発明に対する第二の従来技術を説明するた
めの図である。
【図8】 本発明に対する第二の従来技術を説明するた
めの図である。
【図9】 本発明に対する第三の従来技術を説明するた
めの図である。
【図10】 本発明に対する第三の従来技術を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1〜3 基地局、10 移動端末機、90 センタ局、
91 CPU、95データベース。
フロントページの続き (72)発明者 撫養 公雄 大阪市中央区南船場1丁目16番20号 ムラ キビル5階 株式会社ローカス内 (72)発明者 熊本 勝彦 大阪市中央区南船場1丁目16番20号 ムラ キビル5階 株式会社ローカス内 Fターム(参考) 5J062 AA09 CC12 EE00 5K067 BB04 DD20 EE02 EE10 EE16 EE24 FF03 GG01 GG11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の基地局、第二の基地局、および第
    三の基地局と交信する移動端末機の位置を特定する移動
    端末機の位置特定システムであって、 前記第一の基地局、前記第二の基地局、および前記第三
    の基地局と交信するセンタ局を含み、 前記センタ局は、 前記第一の基地局と前記移動端末機との距離を第一の距
    離、前記第二の基地局と前記移動端末機との距離を第二
    の距離、前記第三の基地局と前記移動端末機との距離を
    第三の距離とした場合、当該第一〜第三の距離の差に基
    づいた物理量から、前記移動端末機の位置についての一
    次式を作成する一次式作成手段と、 前記第一〜第三の距離の差に基づいた物理量から、前記
    移動端末機の位置についての二次式を作成する二次式作
    成手段と、 前記一次式と前記二次式の座標上の交点から、前記移動
    端末機の位置を決定する位置決定手段とを含む、移動端
    末機の位置特定システム。
  2. 【請求項2】 前記センタ局は、 2次元の座標系(x,y)において、前記移動端末機の
    座標を(x0 ,y0)、前記第一の基地局の座標を(x
    1 ,y1 )、前記第二の基地局の座標を(x 2
    2 )、前記第三の基地局の座標を(x3 ,y3 )と定
    義する手段と、 前記移動端末機と前記第一の基地局の間と前記移動端末
    機と前記第二の基地局の間での情報の到達時間の差であ
    るレンジ差△12と、前記移動端末機と前記第二の基地局
    の間と前記移動端末機と前記第三の基地局の間での情報
    の到達時間の差であるレンジ差△23と、前記移動端末機
    と前記第三の基地局の間と前記移動端末機と前記第一の
    基地局の間での情報の到達時間の差であるレンジ差△31
    とを取得する手段とをさらに含み、 前記二次式作成手段は、前記△12、△23、△31、x1
    1 、x2 、y2 、x 3 、および、y3 から、前記xと
    yについての二次式である式(1)〜式(3)を作成
    し、 【数1】 前記一次式作成手段は、 前記一次式として、式(4)を作成し、 式(4)中のωを式(5)に従って定義し、 式(5)中の△t 123を式(6)で定義される△123 の転
    置行列とし、 式(5)中のS123 を式(7)に従って定義し、 式(4)中のδを式(8)に従って定義し、 式(8)中のeijk を式(9)に従って定義し、 式(9)中のf1 2、f2 2、f3 2を式(10)に従って定
    義する、 【数2】 前記位置決定手段は、前記一次式と、前記式(1)〜式
    (3)の少なくとも一つとを満足する(x,y)を、前
    記移動端末機の座標(x0 ,y0 )として、前記移動端
    末機の位置を決定する、請求項1に記載の移動端末機の
    位置特定システム。
  3. 【請求項3】 前記センタ局は、 2次元の座標系(x,y)において、前記移動端末機の
    座標を(x0 ,y0)、前記第一の基地局の座標を(x
    1 ,y1 )、前記第二の基地局の座標を(x 2
    2 )、前記第三の基地局の座標を(x3 ,y3 )と定
    義する手段と、 前記移動端末機と前記第一の基地局の間と前記移動端末
    機と前記第二の基地局の間での情報の到達時間の差であ
    るレンジ差△12と、前記移動端末機と前記第二の基地局
    の間と前記移動端末機と前記第三の基地局の間での情報
    の到達時間の差であるレンジ差△23と、前記移動端末機
    と前記第三の基地局の間と前記移動端末機と前記第一の
    基地局の間での情報の到達時間の差であるレンジ差△31
    とを取得する手段とをさらに含み、 前記二次式作成手段は、前記△12、△23、△31、x1
    1 、x2 、y2 、x 3 、および、y3 から、前記xと
    yについての二次式である式(1)〜式(3)を作成
    し、 【数3】 前記一次式作成手段は、 前記一次式として、式(4)を作成し、 式(4)中のωを式(5)に従って定義し、 式(5)中の△t 123を式(6)で定義される△123 の転
    置行列とし、 式(5)中のS123 を式(7)に従って定義し、 式(4)中のδを式(8)に従って定義し、 式(8)中のeijk を式(9)に従って定義し、 式(9)中のf1 2、f2 2、f3 2を式(10)に従って定
    義する、 【数4】 前記位置決定手段は、前記一次式と前記式(1)の交点
    と前記(x0 ,y0 )との距離をε12、前記一次式と前
    記式(2)の交点と前記(x0 ,y0 )との距離を
    ε23、前記一次式と前記式(3)の交点と前記(x0
    0 )との距離をε 31とした場合、前記ε12、ε23、ε
    31のそれぞれを二乗したものの和が最小となる(x,
    y)を、前記移動端末機の座標(x0 ,y0 )として、
    前記移動端末機の位置を決定する、請求項1に記載の移
    動端末機の位置特定システム。
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