JP2002294899A - 防音可動間仕切り、防音床、防音襖、防音障子または防音ドア - Google Patents

防音可動間仕切り、防音床、防音襖、防音障子または防音ドア

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JP2002294899A
JP2002294899A JP2001090688A JP2001090688A JP2002294899A JP 2002294899 A JP2002294899 A JP 2002294899A JP 2001090688 A JP2001090688 A JP 2001090688A JP 2001090688 A JP2001090688 A JP 2001090688A JP 2002294899 A JP2002294899 A JP 2002294899A
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Japan
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weight
soundproof
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sheet
parts
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JP2001090688A
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English (en)
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Akihisa Miura
明久 三浦
Hiroyuki Abe
裕幸 安部
Toshiya Onizuka
俊哉 鬼塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い制振性能を発現する振動減衰材料を用い
ることにより、高い遮音性を示す防音可動間仕切り、防
音床、防音襖、防音障子および防音ドアを提供する。 【解決手段】 面材2 の少なくとも一部に、塩素含有率
20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、
平均炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65重量%
の塩素化パラフィン50〜300重量部を含有する樹脂
組成物からなる制振シート4 が貼設されており、さらに
同シートの反対面に剛性部材5 が付設されている防音可
動間仕切りである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材やライトスチ
ールあるいは合成樹脂などの面材からなる可動間仕切り
に防音性を付与した新規構造に関し、より詳しくは、高
い制振性を有する制振材を用いることで、住宅やオフィ
スビルなどの様々な建築物において、室内外にて発生し
た制振や騒音を効果的に吸収し低減することができ、快
適な居住環境を提供する防音可動間仕切りに関する。
【0002】本発明は、また、石膏ボードや木材を始め
とする面材から構成される床表面材に防音性を付与した
新規構造に関し、より詳しくは、高い制振性を有する制
振材を用いることで、住宅やオフィスビルなどの様々な
建築物の屋内において、階上あるいは隣室にて発生した
制振や騒音を効果的に吸収し低減することができ、快適
な居住環境を提供する防音床に関する。
【0003】本発明は、また、和紙や木材などで構成さ
れる襖または障子に防音性を付与した新規構造に関し、
より詳しくは、高い制振性を有する制振材を用いること
で、住宅やオフィスビルなどの様々な建築物において、
室内外にて発生した制振や騒音を効果的に吸収し低減す
ることができ、快適な居住環境を提供する防音襖または
障子に関する。
【0004】本発明は、さらに、鋼材や木材などからな
るドアに防音性を付与した新規構造に関し、より詳しく
は、高い制振性を有する制振材を用いることで、住宅や
オフィスビルなどの様々な建築物において、室内外にて
発生した制振や騒音を効果的に吸収し低減することがで
き、快適な居住環境を提供する防音ドアに関する。
【0005】
【従来の技術】従来より居住環境における遮音対策とし
ては、天井、梁、柱などの構成部材を重くすることで遮
音性を向上する方法が一般的である。これらの構成部材
用の重質材料としては、最も重い鉛(比重11300k
g/m3 )を始め、アスファルトに鉄粉を混合したも
のやコンクリート等を挙げることができる。しかしなが
ら、これらの材料は重すぎて建材に用いると建材が耐荷
重の面で構造的な制約を受け易く、また設計面で多量に
用いることができず、そのため十分な遮音性を発現する
ことができない。建材は一般に設計面で制約を受けにく
くかつ遮音性が高くさらには安価であることが望まれる
が、上記材料は多量に使うことはできないため、十分な
遮音性を発揮できない。
【0006】防音間仕切りに関しては、石膏ボードの片
面にゴムシート、ゴム含有アスファルト等の損失係数の
高い制振部材層を設け、その制振性を利用して遮音を行
うという間仕切り構造の提案がなされている(特公昭6
2−48023号公報参照)。しかしながら、この構造
では空気音などの振動を吸収する能力が高くないために
十分な吸音性の向上は得られない。多くの場合は、制振
部材を大量に用い、その結果重量則によって遮音性を発
現しているのが現状である。
【0007】防音床に関しては、突起状物付きの基材で
制振層をサンドイッチし、音を該突起状物と該制振層の
界面摩擦エネルギーに変換することで、遮音を行う防音
床が提案されている(特開平5−118123号公報参
照)。しかしながら、この防音床は、制振層の制振性が
低く、複雑な形状を有する基材が必要であるため、作製
困難であり、コスト高を招く。
【0008】防音襖または障子に関しては、鉛シートを
住宅用襖および障子に貼り付けて防音性能を高めように
した構造が提案されている(特開昭52−80634号
公報参照)。しかしながら、実際には多少の重量シート
を用いたところで十分な吸音性の向上は得られない。遮
音性を上げるために制振部材を多量に使用すると、襖重
量が増大し摺動性が悪くなり、実使用できない。また障
子にあってはある程度の採光が必要であるため、遮光性
の高い鉛シートは使用できない。
【0009】防音床に関しては、木質芯材にアスファル
トと鉄粉で構成される遮音シートを貼着し防音性能を高
めようにする住宅用ドアの提案がある(特開2000−
199383号公報参照)。しかしながら、これも、実
際には多少の重量シートを用いたところで十分な吸音性
の向上は得られない。遮音性を上げるために制振部材を
多量に使用すると、ドア重量が増大し厚みが著しく厚く
なり、実使用できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑み、高い制振性能を発現する振動減衰材料を用いるこ
とにより、高い遮音性を示す防音可動間仕切り、防音
床、防音襖、防音障子および防音ドアを提供することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解決のために研究を重ねた結果、特定の塩素系高分子
材料と特定の塩素化パラフィンからなる制振シートが可
動間仕切り、床、襖、障子およびドアに良好な制振性を
与え、高い遮音性を示す防音可動間仕切り、防音床、防
音襖、防音障子および防音ドアを提供することができる
ことを見出した。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、面材の
少なくとも一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素
系高分子材料100重量部と、平均炭素数12〜50且
つ塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン50
〜300重量部を含有する樹脂組成物からなる制振シー
トが貼設されており、さらに同シートの反対面に剛性部
材が付設されていることを特徴とする防音可動間仕切り
である。
【0013】請求項2記載の発明は、可動間仕切りを構
成する面材の少なくとも一部に、塩素含有率20〜70
重量%の塩素系高分子材料100重量部と、平均炭素数
12〜16且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素化パ
ラフィン、および平均炭素数20〜50且つ塩素含有率
30〜65重量%の塩素化パラフィンの混合物50〜3
00重量部とを含有する樹脂組成物からなる制振シート
が貼設されており、さらに同シートの反対面に剛性部材
が付設されていることを特徴とする防音可動間仕切りで
ある。
【0014】請求項3記載の発明は、剛性部材の縦弾性
率が1Gpa以上あることを特徴とする請求項1または
2記載の防音可動間仕切りである。
【0015】請求項4記載の発明は、塩素含有率20〜
70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、平均炭
素数12〜50且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素
化パラフィン50〜300重量部を含有する樹脂組成物
からなる制振シートの少なくとも一部が床部材に貼設さ
れており、さらに同シートの反対面に剛性部材が付設さ
れていることを特徴とする防音床である。
【0016】請求項5記載の発明は、塩素含有率20〜
70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、平均炭
素数12〜16且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素
化パラフィン、および平均炭素数20〜50且つ塩素含
有率30〜65重量%の塩素化パラフィンの混合物50
〜300重量部とを含有する樹脂組成物からなる制振シ
ートの少なくとも一部が床部材に貼設されており、さら
に同シートの反対面に剛性部材が付設されていることを
特徴とする防音床である。
【0017】請求項6記載の発明は、剛性部材の縦弾性
率が1Gpa以上あることを特徴とする、請求項4また
は5記載の防音床である。
【0018】請求項7記載の発明は、襖または障子の少
なくとも一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素系
高分子材料100重量部と、平均炭素数12〜50且つ
塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン50〜
300重量部を含有する樹脂組成物からなる制振シート
が貼設されており、さらに同シートの反対面に剛性部材
が付設されていることを特徴とする防音襖または防音障
子である。
【0019】請求項8記載の発明は、襖または障子の少
なくとも一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素系
高分子材料100重量部と、平均炭素数12〜16且つ
塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン、およ
び平均炭素数20〜50且つ塩素含有率30〜65重量
%の塩素化パラフィンの混合物50〜300重量部とを
含有する樹脂組成物からなる制振シートが貼設されてお
り、さらに同シートの反対面に剛性部材が付設されてい
ることを特徴とする防音襖または防音障子である。
【0020】請求項9記載の発明は、剛性部材の縦弾性
率が1Gpa以上あることを特徴とする、請求項7また
は8記載の防音襖または防音障子である。
【0021】請求項10記載の発明は、ドアの少なくと
も一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素系高分子
材料100重量部と、平均炭素数12〜50且つ塩素含
有率30〜65重量%の塩素化パラフィン50〜300
重量部を含有する樹脂組成物からなる制振シートが貼設
されており、さらに同シートの反対面に剛性部材が付設
されていることを特徴とする防音ドアである。
【0022】請求項11記載の発明は、ドアの少なくと
も一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素系高分子
材料100重量部と、平均炭素数12〜16且つ塩素含
有率30〜65重量%の塩素化パラフィン、および平均
炭素数20〜50且つ塩素含有率30〜65重量%の塩
素化パラフィンの混合物50〜300重量部とを含有す
る樹脂組成物からなる制振シートが貼設されており、さ
らに同シートの反対面に剛性部材が付設されていること
を特徴とする防音ドアである。
【0023】請求項12記載の発明は、剛性部材の縦弾
性率が1Gpa以上あることを特徴とする、請求項10
または11記載の防音ドアである。
【0024】i)まず、本発明による防音可動間仕切り
について、説明をする。
【0025】可動間仕切りに制振性による防音効果を付
与する制振シートを構成する樹脂組成物において、その
一方の成分である塩素系高分子材料は、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル系樹脂と塩化ビニリデン樹脂の
ブレンド、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などであっ
てよい。塩素系高分子材料の塩素含有率は20〜70重
量%である。この塩素含有率が20重量%以下であると
制振性能が低下し、70重量%を超えると樹脂が硬くな
り成形が難しくなる。
【0026】塩素系高分子材料には、塩素以外の置換
基、例えば、シアノ基、水酸基、アセチル基、メチル
基、エチル基、臭素、フッ素等が、5重量%以下の範囲
で含まれていてもよい。塩素以外の置換基の割合が5重
量%を越えると、制振性能が低下する嫌いがある。好ま
しい塩素系高分子材料は、貯蔵弾性率が低く、従って損
失正接の値が大きい非晶質のものである。
【0027】塩素系高分子材料の塩素含有率が70重量
%以下であっても樹脂が硬い場合は、フタル酸ジオクチ
ル(DOP)やフタル酸ジイソノニル(DINP)に代
表されるフタル酸系可塑剤等の一般的なポリ塩化ビニル
樹脂用可塑剤を樹脂に適量混入することが好ましい。
【0028】また、採光性が求められるような透明性の
可動間仕切りでは、上記樹脂組成物が透明であることが
望まれる。この場合は、樹脂組成物100重量部に対し
ロジンエステルを1〜20重量部程度添加するのが好ま
しい。
【0029】制振シートの他の成分である塩素化パラフ
ィンは、炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65重
量%の塩素化パラフィン単独であるか、または、平均炭
素数12〜16且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素
化パラフィンおよび平均炭素数20〜50且つ塩素含有
率30〜65重量%の塩素化パラフィンの混合物であ
る。この混合物を構成する2種類の塩素化パラフィンの
比は、任意であってよいが、高い制振性を発現するため
には、前者の比率を高くする方が良い。このような混合
物の使用により、制振ピークを実際に使用する温度域に
おいて最適化することができる。
【0030】塩素化パラフィンの配合量(混合物の場合
は合計量)は、塩素系高分子材料100重量部に対し
て、50〜300重量部である。この配合量が50重量
部未満であると十分な制振性が発現されず、300重量
部より多いと機械的強度が低下し形状保持が難しくなる
嫌いがある。
【0031】塩素化パラフィンの分子鎖構造は、分枝状
であってもよいが、直鎖状の塩素化パラフィンが好まし
い。塩素化パラフィンの塩素含有率は、塩素系高分子材
料の塩素含有率に近いほど相溶性が良く好ましい。
【0032】制振シートが硬さを必要とする場合、これ
に充填材を混合してもよい。充填材としては金属粉の他
に、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、シリカ、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、リン酸マグネシウム、グラファイト等の炭素結晶
体、バーミキュライト、等の汎用無機材が例示される。
制振シート100重量部に対する充填材の配合割合は、
好ましくは0〜100重量部である。充填材の配合割合
が多すぎると、樹脂特性より無機材料特性が優位になる
ため制振性能が低下する恐れがある。
【0033】制振シートの厚みは特に制限を受けるもの
ではないが、100μm〜10mm程度が好ましい。シ
ートの厚みは厚くなれば振動の吸収性能が大きくなる
が、これが増大すると、材料費も上がり重量が増すので
この範囲が好ましい。この厚みが薄くなり過ぎると振動
吸収性が低下し遮音性が低下する。
【0034】上記制振シートを貼り合わせる可動間仕切
りは、一般には、対向状の一対の面材と、これら面材の
間に配され面材を固定する複数の面材支持体とからなる
ものであるが、面材だけ、すなわち単板で構成されたも
のであっても良い。可動間仕切りはまた中実体であって
も中空体であっても良い。可動間仕切りの面材は平板状
のものであっても曲板状のものであっても良いし、更に
複雑な形状を有するものであってもよい。
【0035】可動間仕切りの面材の材質は、ある程度の
剛性を有し、住宅構造部材としての機能が発現するもの
であればよい。使用される材料としては、ライトスチー
ルと呼ばれる薄鋼板やアルミニウムなどの他、重量的に
許容されれば鉛や銅、ステンレス鋼その他の金属板等が
例示される。また、コンクリートや石膏ボード、大理
石、スレート板、砂板、ガラス板等の無機材料からなる
板材でもよく、さらには、ポリカーボネート(PC)、
ポリサルホン(PSf)等のビスフェノールA変性樹
脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)に代表され
るアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポ
リ塩化ビニル(CPVC)等の塩素系樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナ
フタレート(PEN)などのエステル系樹脂、ポリスチ
レン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)等のポリオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、イ
ミド樹脂、ナイロン6やナイロン66等のアミド樹脂、
ケプラー29に代表されるアラミド樹脂、ウレタン樹
脂、ジシクロペンタジエンやベークライトなどの熱硬化
性樹脂、その他の樹脂からなる板材あるいは複合板であ
ってもよい。これらの樹脂製板材はいずれも発泡してい
てもよい。面材はまた木や紙、パーティクルボード等の
セルロース系材料や、天然物の変性物であるキチンキト
サンなどであってもよい。それらの合成もしくは天然の
材料は、ガラス繊維やカーボン繊維、液晶などで補強さ
れていてもよい。価格面や入手のし易さ、軽量性、剛性
などの面から、ライトスチール、アルミニウム、パーテ
ィクルボード、プラスチックプレートなどがより好まし
い。
【0036】制振シートの反対面に貼り合わせる剛性部
材は、好ましくは縦弾性率1GPa以上のものであり、
その材質は特に問わない。これは鉛や鉄、鋼、銅、アル
ミニウム、ステンレス鋼その他の金属からなる板材であ
ってよく、またコンクリートや石膏ボード、大理石、ス
レート板、砂板、ガラス板等の無機材料からなる板材で
もよく、さらには、ポリカーボネート(PC)、ポリサ
ルホン(PSf)等のビスフェノールA変性樹脂、ポリ
メチルメタクリレート(PMMA)に代表されるアクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポリ塩化ビ
ニル(CPVC)等の塩素系樹脂、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレー
ト(PEN)などのエステル系樹脂、ポリスチレン(P
S)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
等のポリオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、イミド樹
脂、ナイロン6やナイロン66等のアミド樹脂、ケプラ
ー29に代表されるアラミド樹脂、ウレタン樹脂、ジシ
クロペンタジエンやベークライトなどの熱硬化性樹脂、
その他の樹脂からなる板材あるいは複合板であってもよ
い。これらの樹脂製板材はいずれも発泡していてもよ
い。剛性部材はまた木や紙等のセルロース系材料や、天
然物の変性物であるキチンキトサンなどであってもよ
い。それらの合成もしくは天然の材料は、ガラス繊維や
カーボン繊維、液晶などで補強されていてもよい。価格
面や入手のし易さ、厚さが薄くても剛性が得られる点な
どから鋼製、アルミニウム製のものが好ましい。採光性
が望まれる場合は、透明プラスチックプレートやガラス
板、紙等が好ましい。また、剛性部材の表面には吹き付
けあるいは焼き付け塗装を施していても良いし、金属性
であればアルマイト処理、メッキ処理等を施しても良
い。また、剛性部材の材質は防音すべきもの、すなわち
可動間仕切りのそれと同じでも異なるものでも良い。
【0037】可動間仕切りの面材への制振シートの貼設
位置は、面材の表裏両面でもよいしいずれか片面でもよ
いし、また面の一部でもよい。可動間仕切りは、上述し
たように、対向状の一対の面材と、これら面材の間に配
され面材を固定する複数の面材支持体とからなるもので
も、面材だけで構成されたものであっても良い。制振シ
ートは面材のどの面に貼設しても良いし、また、貼設は
面材の全面であっても良いし、一部であってもよい。面
材に貼設した制振シートの反対面には剛性部材を貼り合
わせる。制振シートの位置は面材と面材支持体の間に来
ても良く、この場合は面材支持体が剛性部材の代替とし
て働くため、別途剛性部材を設けなくても良い。
【0038】剛性部材と制振シートの貼合せは、プレス
によって行われてもよいし、2本の狭圧ロールを用いて
これらを貼り合わせてもよい。また、制振シートと剛性
部材の積層体を2層押出で成形しても良いし、制振シー
トとこれを挟む2層の剛性部材との3層構成のシートを
押し出してもよい。この積層体を予め作製せずに可動間
仕切りの制作段階で制振シートと剛性部材を順次積層し
ても良い。制振シートはそれ自体粘着性を有するのでこ
れに剛性部材を直接積層してもよいし、両面テープまた
は接着剤を用いて積層してもよい。
【0039】つぎに、本発明による制振シートの製法に
ついて、説明をする。
【0040】本発明における制振シートは、同シート用
樹脂組成物をシート状に賦形したものである。成形法と
しては、押出法、溶剤キャスト法、混練機+プレスによ
る方法、カレンダー成形、インフレーション成形、ブロ
ー成形が挙げられる。シート賦型と組成物の混練を別々
に行う場合、混練機はロール混練機、ニーダー、押出機
であってよい。
【0041】シート賦形を押出法で行う場合、好ましい
成形温度は[塩素系高分子材料・充填剤系の溶融温度−
40℃]から[溶融温度+40℃]の範囲である。但
し、分解温度が低い場合や、塩素系高分子材料の粘度が
もともと低い場合は必ずしもこの温度範囲である必要は
ない。押出機は単軸押出機でもよいが、混練性を向上さ
せるために同方向または異方向の2軸押出機が好まし
い。スクリュー形態はフルフライトでもよいが、ミキシ
ングを設けた方が更に混練性が向上し好ましい。その他
に相溶性を向上させるためには、スクリュー回転数、ス
クリューミキシング部のカット形状、制御温度等を微妙
に調整するのが好ましい。スクリュー長と直径比(L/
D)を材料の組み合わせに応じて最適化する。
【0042】ダイは好ましくはTダイあるいはLダイで
あるが、圧力損失の上昇等によりTダイあるいはLダイ
が使用できない場合、サーキュラーダイでもよい。ま
た、棒状の押出物を引取機に設けた狭圧ロールで狭圧す
るカレンダー成形でもよい。
【0043】引取機はカレンダーのような狭圧ロールで
もよいし、ベルト同士で狭圧するベルト−ベルト成形機
でもよいし、ベルト/ロール引取機でもよい。引取温度
は徐々にガラス転移点以下まで、あるいはガラス転移点
が常温以下にある場合は常温まで、上流側から徐々に温
度を下げるような設定にするのが好ましい。
【0044】制振シートを単体で押し出す場合は、第1
ロールにシートが貼り付いて取れなくなったりする場合
があるので、予め第1ロールに離型紙等を抱かせて搬送
し、その上に制振シートが搬送されるようにするのもよ
い。また制振シートの片面だけでなく、両面に離型紙が
積層されるようにすると、後工程が容易である。更に
は、離型紙の離型性を表裏で変えておくと、離型紙の剥
離工程で離型性が軽い側の離型紙が容易に剥離できるの
で望ましい。
【0045】また離型紙の代わりに、薄鋼板などの剛性
部材に制振シートを直接積層したり、更には制振シート
の剛性部材反対面に可動間仕切りを接着できるように可
動間仕切りを搬送させても良い。このようにすることに
より、工数や部材を削減でき、コストダウンが可能にな
る。
【0046】制振シートと剛性部材の積層体を2層で押
出す場合、または、制振シートとこれを挟む2層の剛性
部材との3層構成のシートを押出す場合、制振シートと
剛性部材の温度をなるべく近くすることが好ましい。そ
の場合押出機は2台または3台必要であるが、金型は多
層用の金型を1つ使用すれば良い。
【0047】カレンダーを用いて制振シートを狭圧する
場合、制振シートの厚みが薄くなると、狭圧ロールに付
着し、シート化ができない場合がある。そのような場
合、ロールにフッ素コート処理などを施して剥離性を上
げてもよい。例えば離型紙やポリエチレン製のプロテク
トフィルムをシートの少なくとも片面に押出と略同時に
積層して剥離性を上げてもよい。各ロールに離型紙を抱
かせて、シートを芯としたサンドイッチ体を取り出して
も良い。また材料を良好につぶすために、フィーダール
ーダーなどの部出し装置にて加熱しながらカレンダー機
に挿入し挟圧すると、シートを所定の厚みに精度良く成
形することが可能である。またロールに抱かせるのは離
型紙でなく薄鋼板などの剛性材料であっても良い。
【0048】シートを溶剤キャスト法で成形する場合、
塗工機としては、厚み精度を良好にするために、ダイコ
ーターやコンマコーターが好ましい。溶液は、スチール
ベルトを用いたエンドレスベルト上に塗工してもよい
し、使用している溶剤で溶けない他のプラスチックフィ
ルム或いはシート上に塗工した後、乾燥してもよい。剛
性部材を塗工用基材として用い、これをそのまま制振シ
ートに貼り合わせることもできる。但し、その場合は薄
鋼板などの剛性部材が溶剤に溶解しないことが必要であ
る。
【0049】溶剤の沸点は十分な乾燥を実現するために
塩素系高分子材料の融点以下であることが望ましい。例
えば塩素系高分子材料が塩素含有率40重量%の塩素化
ポリエチレン(融点90〜100℃)であれば、溶剤は
THF(テトラヒドロフラン)等の低沸点溶剤(沸点6
6℃)が好ましい。THFに限らず塩素系高分子材料お
よび樹脂組成物中の充填材を溶解するものであれば、特
に限定はない。
【0050】塗工後、塗工層を保持した基材は連続的あ
るいは断続的に乾燥炉に送られ、乾燥後、形成されたシ
ートが剥離される。基材からシートを剥離する際の溶剤
含有量は好ましくは3〜20%である。塗工層を保持し
た基材の面側からの溶剤の揮発は不十分であるため、こ
れを溶剤含量3%以下まで乾燥するのは長時間を費やし
効率的でない。また溶剤含量20%以上では樹脂層の粘
度が低くシートを安定的に剥離できず好ましくない。基
材から剥離した後のシートは、更に乾燥炉内で両面乾燥
され、溶剤をほぼ完全に揮発させるのが好ましい。基材
を剛性部材として用いる場合は、シートを剥離しないで
乾燥炉内あるいは養生にて溶剤を十分揮発させる。
【0051】ii)つぎに、本発明による防音床につい
て、説明をする。
【0052】本発明による防音床に用いる、塩素系高分
子材料と塩素化パラフィンを含有する樹脂組成物からな
る制振シートは、防音可動間仕切りのものと同じであっ
てよい。
【0053】上記制振シートを貼り合わせる床部材は、
ある程度の剛性を有し、階下の天井裏と居室(階上)と
いう二つの空間を仕切る機能を発現するものであればよ
い。
【0054】床部材への制振シートの貼設位置は、好ま
しくは床表面材であり、床表面材の上面でも、床表面材
を下から支える床根太上でも、床表面材と床根太の間で
も良い。
【0055】床材の材質は、木や石膏ボード等の外、鉛
や鉄鋼、銅、アルミニウム、ステンレス鋼その他の金属
板でも良い。また、コンクリートや石膏ボード、大理
石、スレート板、砂板、ガラス板等の無機材料からなる
板材でもよく、さらには、ポリカーボネート(PC)、
ポリサルホン(PSf)等のビスフェノールA変性樹
脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)に代表され
るアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポ
リ塩化ビニル(CPVC)等の塩素系樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナ
フタレート(PEN)などのエステル系樹脂、ポリスチ
レン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)等のポリオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、イ
ミド樹脂、ナイロン6やナイロン66等のアミド樹脂、
ケプラー29に代表されるアラミド樹脂、ウレタン樹
脂、ジシクロペンタジエンやベークライトなどの熱硬化
性樹脂、その他の樹脂からなる板材あるいは複合板であ
ってもよい。これらの樹脂製板材はいずれも発泡してい
てもよい。面材はまた木や紙、パーティクルボード等の
セルロース系材料や、天然物の変性物であるキチンキト
サンなどであってもよい。またそれらの樹脂は、ガラス
繊維やカーボン繊維、液晶などで補強されていても良
い。価格面や入手のし易さなどから、木や石膏ボード等
がより好ましい。
【0056】制振シートの反対面に貼り合わせる剛性部
材、制振シートの製法、その他の点は、防音可動間仕切
りのものと同じであってよい。
【0057】iii)つぎに、本発明による防音襖または
防音障子について、説明をする。
【0058】本発明による防音襖または防音障子に用い
る、塩素系高分子材料と塩素化パラフィンを含有する樹
脂組成物からなる制振シートは、防音可動間仕切りのも
のと同じであってよい。
【0059】上記制振シートを貼り合わせる襖および障
子の面材は、ある程度の剛性を有し、住宅構造部材とし
ての機能が発現するものであればよい。使用される材料
としては、普通紙、和紙、障子紙等が代表的である。鉛
や鉄鋼、銅、アルミニウム、ステンレス鋼その他の金属
板等も使用でき、この場合、比較的軽量で表面に和紙な
どを貼り合わせることで外観上通常の襖などに見えるよ
うにする。また、コンクリートや石膏ボード、大理石、
スレート板、砂板、ガラス板等の無機材料からなる板材
でもよく、さらには、ポリカーボネート(PC)、ポリ
サルホン(PSf)等のビスフェノールA変性樹脂、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)に代表されるアク
リル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポリ塩化
ビニル(CPVC)等の塩素系樹脂、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレ
ート(PEN)などのエステル系樹脂、ポリスチレン
(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)等のポリオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、イミド
樹脂、ナイロン6やナイロン66等のアミド樹脂、ケプ
ラー29に代表されるアラミド樹脂、ウレタン樹脂、ジ
シクロペンタジエンやベークライトなどの熱硬化性樹
脂、その他の樹脂からなる板材あるいは複合板であって
もよい。これらの樹脂製板材はいずれも発泡していても
よい。面材はまた木や紙、パーティクルボード等のセル
ロース系材料や、天然物の変性物であるキチンキトサン
などであってもよい。またそれらの樹脂は、ガラス繊維
やカーボン繊維、液晶などで補強されていても良い。価
格面や入手のし易さ、摺動性などの面から、普通紙、和
紙、障子紙等の紙、あるいはある程度の採光性を有する
プラスチックプレートなどがより好ましい。
【0060】襖および障子は、一般には、対向状の一対
の面材と、これら面材の間に配され面材を固定する複数
の面材支持体とからなるものであるが、面材だけ、すな
わち単板で構成されたものであっても良い。襖および障
子はまた中実体であっても中空体であっても良い。襖お
よび障子の面材は平板状のものであっても曲板状のもの
であっても良いし、更に複雑な形状を有するものであっ
てもよい。
【0061】襖および障子の面材への制振シートの貼設
位置は、面材の表裏両面でもよいしいずれか片面でもよ
いし、また面の一部でもよい。可動間仕切りは、上述し
たように、対向状の一対の面材と、これら面材の間に配
され面材を固定する複数の面材支持体とからなるもので
も、面材だけで構成されたものであっても良い。制振シ
ートは面材のどの面に貼設しても良いし、また、貼設は
面材の全面であっても良いし、一部であってもよい。面
材に貼設した制振シートの反対面には剛性部材を貼り合
わせる。制振シートの位置は面材と面材支持体の間に来
ても良く、この場合は面材支持体が剛性部材の代替とし
て働くため、別途剛性部材を設けなくても良い。
【0062】制振シートの反対面に貼り合わせる剛性部
材、制振シートの製法、その他の点は、防音可動間仕切
りのものと同じであってよい。
【0063】制振シートの製法において、剥離紙を用い
る押出法では、離型紙の代わりに、制振シートを障子紙
や和紙などからなる襖または障子の面材に直接貼設した
り、更に制振シートの反対側に薄鋼板やプラスチックシ
ートなどの剛性部材を設けても良い。このようにするこ
とにより、工数や部材を削減でき、コストダウンが可能
になる。
【0064】カレンダー成形ではロールに抱かせるのは
離型紙でなく障子紙や和紙などの襖および障子の面材で
あってもよく、更に制振シートの反対側に薄鋼板やプラ
スチックシートなどの剛性部材を設けても良い。
【0065】iv)つぎに、本発明による防音ドアについ
て、説明をする。
【0066】本発明による防音ドアに用いる、塩素系高
分子材料と塩素化パラフィンを含有する樹脂組成物から
なる制振シートは、防音可動間仕切りのものと同じであ
ってよい。
【0067】上記制振シートを貼り合わせるドアの面材
は、ある程度の剛性を有し、住宅構造部材としての機能
が発現するものであればよい。使用される材料は木や鋼
材などの外、鉛や鉄鋼、銅、アルミニウム、ステンレス
鋼その他の金属板でも良い。また、コンクリートや石膏
ボード、大理石、スレート板、砂板、ガラス板等の無機
材料からなる板材でもよく、さらには、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリサルホン(PSf)等のビスフェノー
ルA変性樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)
に代表されるアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(PV
C)、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)等の塩素系樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)や
ポリエチレンナフタレート(PEN)などのエステル系
樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、
ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、メ
ラミン樹脂、イミド樹脂、ナイロン6やナイロン66等
のアミド樹脂、ケプラー29に代表されるアラミド樹
脂、ウレタン樹脂、ジシクロペンタジエンやベークライ
トなどの熱硬化性樹脂、その他の樹脂からなる板材ある
いは複合板であってもよい。これらの樹脂製板材はいず
れも発泡していてもよい。面材はまた木や紙、パーティ
クルボード等のセルロース系材料や、天然物の変性物で
あるキチンキトサンなどであってもよい。またそれらの
樹脂は、ガラス繊維やカーボン繊維、液晶などで補強さ
れていても良い。価格面や入手のし易さなどの面から、
木や鋼材などがより好ましい。
【0068】ドアは、一般には、対向状の一対の面材
と、これら面材の間に配され面材を固定する複数の面材
支持体とからなるものであるが、面材だけ、すなわち単
板で構成されたものであっても良い。ドアはまた中実体
であっても中空体であっても良い。ドアの面材は平板状
のものであっても曲板状のものであっても良いし、更に
複雑な形状を有するものであってもよい。
【0069】ドアの面材への制振シートの貼設位置は、
面材の表裏両面でもよいしいずれか片面でもよいし、ま
た面の一部でもよい。可動間仕切りは、上述したよう
に、対向状の一対の面材と、これら面材の間に配され面
材を固定する複数の面材支持体とからなるものでも、面
材だけで構成されたものであっても良い。制振シートは
面材のどの面に貼設しても良いし、また、貼設は面材の
全面であっても良いし、一部であってもよい。面材に貼
設した制振シートの反対面には剛性部材を貼り合わせ
る。制振シートの位置は面材と面材支持体の間に来ても
良く、この場合は面材支持体が剛性部材の代替として働
くため、別途剛性部材を設けなくても良い。
【0070】制振シートの反対面に貼り合わせる剛性部
材、制振シートの製法、その他の点は、防音可動間仕切
りのものと同じであってよい。
【0071】
【作用】本発明の防音可動間仕切り、防音床、防音襖、
防音障子および防音ドアによれば、制振シートは、塩素
含有率20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量
部と、平均炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65
重量%の塩素化パラフィン、または、平均炭素数12〜
16且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィ
ンおよび平均炭素数20〜50且つ塩素含有率30〜6
5重量%の塩素化パラフィンの混合物50〜300重量
部とを含有する樹脂組成物からなるので、著しく制振性
が高く、透明性にも優れている。したがって、これを可
動間仕切り、床、襖、障子またはドアに貼設し、さらに
その反対面に剛性部材を設けることにより、高い遮音性
を発現する防音可動間仕切り、防音床、防音襖、防音障
子または防音ドアが得られる。
【0072】上記塩素系高分子材料と上記塩素化パラフ
ィンからなる複合材料が高い制振性能を発現するメカニ
ズムは、完全には明確でないが、分子鎖の側鎖に重量の
大きな原子あるいは分子が結合することで、振動に呼応
して分子鎖が振動すると、その大きな質量により大きな
運動エネルギーが生じるためと考えられる。言い換える
と、振動エネルギーの熱エネルギーへの変換効率が高い
ためである。
【0073】また、本発明では、制振シートは可動間仕
切り、床、襖、障子またはドアと剛性部材とによってサ
ンドイッチされているので、制振シートはその両面から
硬質材料で固定されシート内部でズリ(剪断)が発生
し、その剪断発熱により振動エネルギーが熱エネルギー
へと変換されることとなる。剛性部材のような拘束層が
ないと、ズリが発生せず、制振シートの伸張のみとなり
剪断発熱が起きないために、振動の吸収すなわち制振機
能が発現しない。
【0074】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を実施例に基づい
て具体的に説明する。
【0075】実施例1 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有率40重量%)100重量部と、塩
素化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有
率50重量%、平均炭素数14)200重量部とを90
℃でロール混練機にて混練し、得られた混練物を120
℃でプレス機にてシート化した。こうして、厚み0.3
mmの制振シートを得た。
【0076】この制振シートの片面全面に厚み0.2m
mの鋼板(神戸製鋼所製)からなる剛性部材を積層し
た。
【0077】可動間仕切り(松下電工製、「折れ戸タイ
プアートークRシリーズ」)(1) は、図8に示すよう
に、対向状の一対の木製面材(2) と、これら面材の間に
亘って配され面材を固定する複数の面材支持体(3) すな
わち組子とからなる。図1において、一対の面材(2) を
可動間仕切り(1) から外し、各内面にて面材支持体と接
触しない部分に上記制振シート(4) と剛性部材(5) から
なる積層体を制振シート側で貼設した。その後、一対の
面材(2) と複数の面材支持体(3) を元の状態に組み付
け、防音可動間仕切りを作製した。
【0078】実施例2 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有量40重量%)100重量部と塩素
化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有量
50重量%)100重量部と塩素化パラフィン(味の素
ファインテクノ社製、「エンパラ70」、塩素含有率7
0重量%)100重量部とをロール練り機で混練し、得
られた混練物を120℃でプレスして、厚さ0.3mm
のシートを得た。
【0079】このシートを制振シート(4) として用いた
以外、実施例1と同じようにして防音可動間仕切りを作
製した。
【0080】比較例1 図8に示すように、実施例1で用意した可動間仕切り
(松下電工製、「折れ戸タイプアートークRシリー
ズ」)(1) に制振シートと剛性部材からなる積層体を貼
設せずに、そのままこれを遮音性測定に供した。
【0081】比較例2 図9において、制振シートと剛性部材からなる積層体の
代わりに厚み3mmの鉛シート(東邦亜鉛社製、「ソフ
トカームAP−1」)(6) を用いた以外、実施例1と同
じようにして防音可動間仕切りを作製した。
【0082】性能評価試験 実施例1〜2および比較例1〜2で作製した防音可動間
仕切りに対し、下記の方法で遮音性能評価を行った。
【0083】防音可動間仕切りをJIS−A1416
(1974)に準拠させた音響計測室に設置した。面材
は残響室壁面に直接固定せず、間に粘土を詰めして固定
した。音源の音圧レベルは、110dB(暗騒音45d
B)とし、ノイズジェネレーター(RION社製、型式
「SF−05」)を用い、オールパスのピンクノイズを
使用した。音圧レベルの測定には、オクターブバンド精
密騒音計(RION社製、型式「NA−29」)を使用
した。まず、音源側の音圧レベルを測定し、その後、透
過側の音圧レベルを測定した。全周波数域における平均
値(オールパス)で音源との音圧レベル差を求めた。
【0084】これらの測定結果を表1にまとめて示す。
【0085】
【表1】
【0086】制振シートを使用しない場合(比較例1)
に比べて遮音性が5dB以上向上したものを、遮音性良
好とする。
【0087】表1から明らかなように、実施例で作製し
た防音可動間仕切りはいずれも良好な遮音性を示すもの
である。
【0088】実施例3 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有率40重量%)100重量部と、塩
素化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有
率50重量%、平均炭素数14)200重量部とを90
℃でロール混練機にて混練し、得られた混練物を120
℃でプレス機にてシート化した。こうして、厚み0.3
mmの制振シートを得た。
【0089】つぎに、図2および図3において、実際の
住宅(積水化学社製「セントワ」)の2階の6畳部屋の
合板製の床表面材(11)の上面全面に上記制振シート(14)
を貼設し、さらに制振シート(14)の上面全面に、厚み
0.4mmの鋼板(神戸製鋼所製)からなる剛性部材(1
5)を貼設した。こうして、防音床を作製した。図3中、
(16)は床表面材(11)を下から支える床根太、(17)は床根
太(16)を下から支える床梁、(18)はその下の屋根梁、(1
9)はその下の天井である。
【0090】実施例4 図4において、実施例3と同様にして調製した制振シー
ト(14)を、床表面材(11)の下面全面に貼設し、さらに制
振シート(14)の下面全面に、厚み0.4mmの鋼板(神
戸製鋼所製)からなる剛性部材(15)を貼設した。剛性部
材(15)の下にこれを支える床根太(16)を設けた。上記以
外は実施例3と同じようにして防音床を作製した。床表
面材(11)と床根太(16)の固定は釘を15cm間隔で打ち
付けて行った。
【0091】比較例3 制振シートの代わりに厚み5mmのアクリロニトリル−
ブタジエンゴムシート(戸川ゴム社製)を用いた以外、
実施例3と同じようにして防音床を作製した。 性能評価試験 実施例3〜4および比較例3で作製した防音床に対し、
下記の方法で遮音性能評価を行った。
【0092】図2において、防音床を備えた2階の部屋
にてスピーカー(20)から計測音を発生させた。
【0093】音源の音圧レベルは、110dB(暗騒音
45dB)とし、ノイズジェネレーター(RION社
製、型式「SF−05」)を用い、オールパスのピンク
ノイズを使用した。音圧レベルの測定には、オクターブ
バンド精密騒音計(RION社製、型式「NA−2
9」)を使用した。計測器(20a) をスピーカー設置室の
下の部屋に設置した。まず、音源側の音圧レベルを測定
し、その後、透過側の音圧レベルを評価指標として測定
した。評価は63Hzから4kHzまでのオクターブバ
ンド中心周波数の音圧レベル差の相加平均で求めた。
【0094】これらの測定結果を表2にまとめて示す。
【0095】
【表2】
【0096】制振シートの代わりにアクリロニトリル−
ブタジエンゴムシートを用いた場合(比較例3)に比べ
て遮音性が5dB以上向上したものを、遮音性良好とす
る。
【0097】表2から明らかなように、実施例で作製し
た防音床はいずれも良好な遮音性を示すものである。
【0098】実施例5 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有率40重量%)100重量部と、塩
素化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有
率50重量%、平均炭素数14)200重量部とを90
℃でロール混練機にて混練し、得られた混練物を120
℃でプレス機にてシート化した。こうして、厚み0.3
mmの制振シートを得た。
【0099】この制振シートの片面全面に厚み0.2m
mの鋼板(神戸製鋼所製)からなる剛性部材を積層し、
制振シートと剛性部材からなる積層体を得た。
【0100】和襖(頃安畳商店社製、「大関」)(21)
は、図10に示すように、対向状の一対の木製骨縛(22)
と、これら骨縛の間に亘って配され骨縛を固定する複数
の面材支持体(23)すなわち組子と、骨縛(22)の各外面に
設けられた見貼(26)と、さらにその外面に設けられた上
貼(27)すなわち襖紙とからなる。図5において、一対の
骨縛(22)と複数の面材支持体(23)を外し、骨縛(22)の内
面にて面材支持体と接触しない部分に上記制振シート(2
4)と剛性部材(25)からなる積層体を制振シート側で貼設
した。その後、一対の骨縛(22)と複数の面材支持体(23)
を元の状態に組み付け、防音襖を作製した。
【0101】実施例6 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有量40重量%)100重量部と塩素
化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有量
50重量%)100重量部と塩素化パラフィン(東ソー
社製、「トヨパラックス270」、塩素含有量70重量
%、平均炭素数12)100重量部とを90℃でロール
練り機で混練し、得られた混練物を120℃でプレスし
て、厚さ0.3mmのシートを得た。
【0102】このシートを制振シート(24)として用いた
以外、実施例5と同じようにして防音襖を作製した。
【0103】比較例4 図10に示すように、実施例5で用意した和襖(頃安畳
商店社製、「大関」)(21)に制振シートと剛性部材から
なる積層体を貼設せずに、そのままこれを遮音性測定に
供した。
【0104】比較例5 図11に示すように、制振シートと剛性部材からなる積
層体の代わりに厚み3mmの鉛シート(東邦亜鉛社製、
「ソフトカームAP−1」)(30)を用いた以外、実施例
5と同じようにして防音襖を作製した。
【0105】実施例7 実施例5で作製した制振シートの片面全面に、厚み0.
2mmのポリカーボネートプレート(積水化学社試作
品、原料:帝人化成社製、「K−1300」)からなる
剛性部材を積層した。その反対面には、障子紙(リーテ
ック社製、「障子紙」)を貼設した。こうして、制振シ
ートと剛性部材と障子紙の3層積層体を得た。
【0106】和障子(頃安畳商店社製、「大関」)(28)
は、図12に示すように、対向状の一対の障子紙(29)
と、これら障子紙の間に亘って配された複数の面材支持
体(23)すなわち組子とからなる。
【0107】図6において、和障子から障子紙(29)を剥
がし、制振シート(24)と剛性部材(25)と障子紙(29)の3
層積層体を木製の面材支持体(23)の両側面に設け、防音
障子を作製した。
【0108】実施例8 実施例6で作製したシートを制振シート(24)として用い
た以外、実施例7と同じようにして防音障子を作製し
た。
【0109】比較例6 図12に示すように、実施例7で用意した和障子(頃安
畳商店社製、「大関」)(21)に制振シートと剛性部材か
らなる積層体を設けずに、そのままこれを遮音性測定に
供した。
【0110】比較例7 図13に示すように、実施例7で作製した3層積層体の
代わりに厚み3mmの鉛シート(東邦亜鉛社製、「ソフ
トカームAP−1」)(30)と障子紙(29)の2層積層体を
用いた以外、実施例7と同じようにして防音障子を作製
した。
【0111】性能評価試験 実施例5〜8および比較例4〜7で作製した防音襖およ
び防音障子に対し、下記の方法で遮音性能評価を行っ
た。
【0112】防音襖および防音障子をJIS−A141
6(1974)に準拠させた音響計測室に設置した。面
材は残響室壁面に直接固定せず、間に粘土を詰めして固
定した。音源の音圧レベルは、110dB(暗騒音45
dB)とし、ノイズジェネレーター(RION社製、型
式「SF−05」)を用い、オールパスのピンクノイズ
を使用した。音圧レベルの測定には、オクターブバンド
精密騒音計(RION社製、型式「NA−29」)を使
用した。まず、音源側の音圧レベルを測定し、その後、
透過側の音圧レベルを測定した。全周波数域における平
均値(オールパス)で音源との音圧レベル差を求めた。
【0113】また実施例7〜8および比較例6〜7で作
製した防音障子に光を当てて。採光性を目視で観察し
た。
【0114】これらの測定結果を表3および表4にまと
めて示す。
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】制振シートを使用しない場合(比較例4お
よび比較例6)に比べて遮音性が5dB以上向上したも
のを、遮音性良好とする。採光性の良い者は○、良くな
い者は×を付した。
【0118】表3および表4から明らかなように、実施
例で作製した防音襖および防音障子はいずれも良好な遮
音性を示し、実施例で作製した防音障子はいずれも良好
な採光性を示すものである。
【0119】実施例9 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有率40重量%)100重量部と、塩
素化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有
率50重量%、平均炭素数14)200重量部とを90
℃でロール混練機にて混練し、得られた混練物を120
℃でプレス機にてシート化した。こうして、厚み0.3
mmの制振シートを得た。
【0120】木質ドア(ノースウッド社製、「内装ドア
PIDCOL24、2′4″」、711×2032m
m)(41)は、図14に示すように、対向状の一対の木製
面材(42)と、これら面材の間に亘って配され面材を固定
する複数の面材支持体(43)すなわち組子とからなる。図
7において、一対の面材(42)を木質ドア(41)から外し、
各内面にて面材支持体と接触しない部分に上記制振シー
ト(44)を貼設した。ついで、制振シート(44)の反対面全
面に0.2mm厚みの鋼板(神戸製鋼所製)からなる剛
性部材(45)を貼設した。その後、一対の面材(42)と複数
の面材支持体(43)を元の状態に組み付け、防音ドアを作
製した。
【0121】実施例10 塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、「エラスレン40
2NA」、塩素含有量40重量%)100重量部と塩素
化パラフィン(旭電化社製、「E500」、塩素含有量
50重量%)100重量部と塩素化パラフィン(味の素
ファインテクノ社製、「エンパラ70」、塩素含有率7
0重量%)100重量部とをロール練り機で混練し、得
られた混練物を120℃でプレスして、厚さ0.3mm
のシートを得た。
【0122】このシートを制振シート(44)として用いた
以外、実施例9と同じようにして防音ドアを作製した。
【0123】比較例8 図14に示すように、実施例9で用意した木質ドア(ノ
ースウッド社製、「内装ドア PIDCOL24」、
2′4″)(41)に制振シートと剛性部材からなる積層体
を貼設せずに、そのままこれを遮音性測定に供した。
【0124】比較例9 図15において、制振シートと剛性部材からなる積層体
の代わりに、アスファルト100重量部と鉄粉600重
量部からなる厚み2mmのアスファルト系遮音シート(4
6)を用いた以外、実施例9と同じようにして防音可動間
仕切りを作製した。
【0125】性能評価試験 実施例9〜10および比較例8〜9で作製した防音ドア
に対し、下記の方法で遮音性能評価を行った。
【0126】防音ドアをJIS−A1416(197
4)に準拠させた音響計測室に設置した。面材は残響室
壁面に直接固定せず、間に粘土を詰めして固定した。音
源の音圧レベルは、110dB(暗騒音45dB)と
し、ノイズジェネレーター(RION社製、型式「SF
−05」)を用い、オールパスのピンクノイズを使用し
た。音圧レベルの測定には、オクターブバンド精密騒音
計(RION社製、型式「NA−29」)を使用した。
まず、音源側の音圧レベルを測定し、その後、透過側の
音圧レベルを測定した。全周波数域における平均値(オ
ールパス)で音源との音圧レベル差を求めた。
【0127】これらの測定結果を表5にまとめて示す。
【0128】
【表5】
【0129】制振シートを使用しない場合(比較例8)
に比べて遮音性が5dB以上向上したものを、遮音性良
好とする。
【0130】表5から明らかなように、実施例で作製し
た防音ドアはいずれも良好な遮音性を示すものである。
【0131】
【発明の効果】本発明による防音可動間仕切り、防音
床、防音襖、防音障子または防音ドアは、優れた制振性
能を有する制振部材が面材の振動を吸収し、音が反対側
へ伝達するのを防ぎ、高い遮音性能が得られる。加え
て、これは低コスト且つ軽量である。
【0132】本発明による好適な実施形態では、有機高
分子材料として、塩素含有量20〜65重量%の塩素系
高分子材料100重量部と、平均炭素数10〜50で且
つ塩素含有量30〜70重量%の塩素化パラフィン10
0〜350重量部からなる樹脂組成物を用いるので、一
層優れた遮音性能を有する遮音性が得られる。
【0133】このように、本発明によれば、低コスト且
つ軽量で、容易に施工でき、しかも遮音性能に優れた防
音可動間仕切り、防音床、防音襖、防音障子または防音
ドアを提供することができる。
【0134】、戸建住宅やマンションアパートなどの集
合住宅あるいはその他建築物などの様々な住環境分野に
おいて、屋内外にて発生する振動や騒音を吸収・低減す
ることができ、快適な環境を提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1および2による防音可動間仕切りを
示す垂直断面図である。
【図2】 防音床を設置した住宅を示す縦断面図図であ
る。
【図3】 実施例3による防音床を示す垂直断面図であ
る。
【図4】 実施例4による防音床を示す垂直断面図であ
る。
【図5】 実施例5および6による防音襖を示す垂直断
面図である。
【図6】 実施例7および8による防音障子を示す垂直
断面図である。
【図7】 実施例9および10による防音ドアを示す垂
直断面図である。
【図8】 比較例1による可動間仕切りを示す垂直断面
図である。
【図9】 比較例2による防音可動間仕切りを示す垂直
断面図である。
【図10】 比較例4による襖を示す垂直断面図であ
る。
【図11】 比較例5による防音襖を示す垂直断面図で
ある。
【図12】 比較例6による生じを示す垂直断面図であ
る。
【図13】 比較例7による防音障子を示す垂直断面図
である。
【図14】 比較例8によるドアを示す垂直断面図であ
る。
【図15】 比較例9による防音ドアを示す垂直断面図
である。
【符号の説明】
(1) :可動間仕切り (2) (11)(42):面材 (3) (23)(43):面材支持体 (4) (14)(24)(44):制振シート (5) (15)(25)(45):剛性部材 (16):床根太 (21):和襖 (22):骨縛 (26):見貼 (27):上貼 (28):和障子 (29):障子紙 (41):木質ドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/18 601 E04F 15/18 601A E06B 5/20 E06B 5/20 Fターム(参考) 2E001 DF01 DF06 FA07 FA11 GA24 HF14 HF16 2E039 BB02 4F100 AB03 AH05B AK01B AK04 AL05B AP00 AR00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA30B EJ17 EJ42 GB07 JH01 JH02 JH02B JK01C JK07C YY00B YY00C 4J002 AE04X BB24W BD03W BD04W BD10W BD18W BF02W FD010 GC00 GL00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面材の少なくとも一部に、塩素含有率2
    0〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、平
    均炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65重量%の
    塩素化パラフィン50〜300重量部を含有する樹脂組
    成物からなる制振シートが貼設されており、さらに同シ
    ートの反対面に剛性部材が付設されていることを特徴と
    する防音可動間仕切り。
  2. 【請求項2】 可動間仕切りを構成する面材の少なくと
    も一部に、塩素含有率20〜70重量%の塩素系高分子
    材料100重量部と、平均炭素数12〜16且つ塩素含
    有率30〜65重量%の塩素化パラフィン、および平均
    炭素数20〜50且つ塩素含有率30〜65重量%の塩
    素化パラフィンの混合物50〜300重量部とを含有す
    る樹脂組成物からなる制振シートが貼設されており、さ
    らに同シートの反対面に剛性部材が付設されていること
    を特徴とする防音可動間仕切り。
  3. 【請求項3】 剛性部材の縦弾性率が1Gpa以上ある
    ことを特徴とする請求項1または2記載の防音可動間仕
    切り。
  4. 【請求項4】 塩素含有率20〜70重量%の塩素系高
    分子材料100重量部と、平均炭素数12〜50且つ塩
    素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン50〜3
    00重量部を含有する樹脂組成物からなる制振シートの
    少なくとも一部が床部材に貼設されており、さらに同シ
    ートの反対面に剛性部材が付設されていることを特徴と
    する防音床。
  5. 【請求項5】 塩素含有率20〜70重量%の塩素系高
    分子材料100重量部と、平均炭素数12〜16且つ塩
    素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン、および
    平均炭素数20〜50且つ塩素含有率30〜65重量%
    の塩素化パラフィンの混合物50〜300重量部とを含
    有する樹脂組成物からなる制振シートの少なくとも一部
    が床部材に貼設されており、さらに同シートの反対面に
    剛性部材が付設されていることを特徴とする防音床。
  6. 【請求項6】 剛性部材の縦弾性率が1Gpa以上ある
    ことを特徴とする、請求項4または5記載の防音床。
  7. 【請求項7】 襖または障子の少なくとも一部に、塩素
    含有率20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量
    部と、平均炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65
    重量%の塩素化パラフィン50〜300重量部を含有す
    る樹脂組成物からなる制振シートが貼設されており、さ
    らに同シートの反対面に剛性部材が付設されていること
    を特徴とする防音襖または防音障子。
  8. 【請求項8】 襖または障子の少なくとも一部に、塩素
    含有率20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量
    部と、平均炭素数12〜16且つ塩素含有率30〜65
    重量%の塩素化パラフィン、および平均炭素数20〜5
    0且つ塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィン
    の混合物50〜300重量部とを含有する樹脂組成物か
    らなる制振シートが貼設されており、さらに同シートの
    反対面に剛性部材が付設されていることを特徴とする防
    音襖または防音障子。
  9. 【請求項9】 剛性部材の縦弾性率が1Gpa以上ある
    ことを特徴とする、請求項7または8記載の防音襖また
    は防音障子。
  10. 【請求項10】 ドアの少なくとも一部に、塩素含有率
    20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、
    平均炭素数12〜50且つ塩素含有率30〜65重量%
    の塩素化パラフィン50〜300重量部を含有する樹脂
    組成物からなる制振シートが貼設されており、さらに同
    シートの反対面に剛性部材が付設されていることを特徴
    とする防音ドア。
  11. 【請求項11】 ドアの少なくとも一部に、塩素含有率
    20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、
    平均炭素数12〜16且つ塩素含有率30〜65重量%
    の塩素化パラフィン、および平均炭素数20〜50且つ
    塩素含有率30〜65重量%の塩素化パラフィンの混合
    物50〜300重量部とを含有する樹脂組成物からなる
    制振シートが貼設されており、さらに同シートの反対面
    に剛性部材が付設されていることを特徴とする防音ド
    ア。
  12. 【請求項12】 剛性部材の縦弾性率が1Gpa以上あ
    ることを特徴とする、請求項10または11記載の防音
    ドア。
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JP2021031963A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 三協立山株式会社 建具
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