JP2002294565A - ポリエステル系繊維構造物 - Google Patents

ポリエステル系繊維構造物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性に優れた耐摩擦堅牢度を有するポリエス
テル繊維構造物を提供する。 【解決手段】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステル
を主体とするポリエステル系繊維を用いてなる繊維構造
物において、少なくとも繊維表面上に、メラミン系樹脂
の被膜を有することをを特徴とするポリエステル系繊維
構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩擦堅牢度に優
れたポリエステル系繊維構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステ
ルを主体とするポリエステル系繊維を用いてなる繊維構
造物は生分解性に優れる特性を持っているものの、耐摩
擦堅牢度に劣る欠点を持っているため実用上問題であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の摩耗性が劣るために発生する問題点を解決するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。
【0005】すなわち、融点が130℃以上の脂肪族ポ
リエステルを主体とするポリエステル系繊維を用いてな
る繊維構造物において、少なくとも繊維表面上に、メラ
ミン系樹脂の被膜及びオルガノポリシロキサンおよび/
またはポリエチレンワックスを有することを特徴とする
ポリエステル系繊維構造物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル系繊維構造
物には、融点が130℃以上の脂肪族ポリエステルを主
体とするポリエステル系繊維が使用される。ここで脂肪
族ポリエステルを主体とするとは、ポリエステル系繊維
の80重量%以上が脂肪族ポリエステルから形成されて
いることを意味するものであり、脂肪族ポリエステルの
割合を80重量%以上とすることによって本発明の目的
である柔軟性、発色性を得ることができる。
【0007】本発明で用いられる脂肪族ポリエステル
は、DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が1
30℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ
−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキ
シブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレ
ート、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いるこ
とができる。
【0008】光沢の良好な繊維を得るためには、脂肪族
ポリエステルの屈折率は1.50以下であることが望ま
しく、より好ましくは1.45以下である。
【0009】本発明において、高融点および低屈折率の
観点から最も望ましい脂肪族ポリエステルとしては、L
−乳酸を主成分とするモノマー組成物を重合したポリエ
ステルを挙げることができる。L−乳酸を主成分とする
とは、モノマー組成物の構成成分の60重量%以上がL
−乳酸からなっていることを意味し、40重量%を超え
ない範囲でD−乳酸を含有するポリエステルであっても
よい。
【0010】ポリ乳酸の製造方法としては、乳酸を原料
として一旦環状二量体であるラクチドを生成せしめ、そ
の後開環重合を行う二段階のラクチド法と、乳酸を原料
として溶媒中で直接脱水縮合を行う一段階の直接重合法
が知られている。本発明で用いられるポリ乳酸は、いず
れの製法によって得られた物であってもよい。ラクチド
法によって得られるポリマーの場合には、ポリマー中に
含有される環状2量体が溶融紡糸時に気化して糸斑の原
因となるため、溶融紡糸以前の段階でポリマー中に含有
される環状2量体の含有量を0.1重量%以下とするこ
とが望ましい。また、直接重合法の場合には、環状2量
体に起因する問題が実質的にないため、製糸性の観点か
らはより好適であるといえる。
【0011】ポリ乳酸の重量平均分子量は高いほど好ま
しく、通常少なくとも5万、好ましくは少なくとも10
万、より好ましくは10〜30万である。重量平均分子
量が5万よりも低い場合には繊維の強度物性が低下する
ため好ましくない。
【0012】また、本発明におけるポリ乳酸は、L−乳
酸、D−乳酸のほかにエステル形成能を有するその他の
成分を共重合した共重合ポリ乳酸であってもよい。共重
合可能な成分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ
酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6
−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸類
の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分
子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの
誘導体、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブ
チルホスホニウムイソフタル酸等の分子内に複数のカル
ボン酸基を含有する化合物類またはそれらの誘導体が挙
げられる。
【0013】また、溶融粘度を低減させるため、ポリカ
プロラクトン、ポリブチレンサクシネートおよびポリエ
チレンサクシネートのような脂肪族ポリエステルポリマ
ーを内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用い
ることができる。さらには、艶消し剤、消臭剤、難燃
剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤等として無機微粒子や有機
化合物を必要に応じて添加することができる。
【0014】本発明で用いられる脂肪族ポリエステル
は、融点が130℃以上であることが必要である。融点
が130℃よりも低い場合には、製糸時、特に紡糸時に
単糸間の融着が著しくなり、更に延伸性不良が発生する
など製品の品位が著しく損なわれる。融点は好ましくは
150℃以上であり、さらに好ましくは160℃以上で
ある。ここで融点とは、DSC測定によって得られた融
解ピークのピーク温度を意味する。このような脂肪族ポ
リエステルを用いることによって、芳香族ポリエステル
繊維よりも柔軟な風合いを得ることができる。この柔軟
性は、脂肪族ポリエステル繊維のヤング率が芳香族ポリ
エステルのヤング率に比べ低いことに起因している。
【0015】本発明のポリエステル系繊維の断面形状
は、丸断面、三角断面、マルチローバル断面、偏平断
面、ダルマ型断面、X型断面、その他公知の異形断面で
あってもよく、何等限定されるものではない。光沢を付
与する目的からは多葉型等の非円形もしくはその他の異
形断面が好ましく、また、さらなる柔軟性を付与する目
的からは扁平断面であることも好ましい。軽量化を目的
とする場合は、中空形状とすることも好ましい。また、
芯鞘複合、バイメタル複合、海島複合および分割複合繊
維のような複合繊維であっても良い。
【0016】本発明のポリエステル系繊維は、通常のフ
ラットヤーン以外に、仮撚加工糸、強撚糸、タスラン加
工糸、太細糸、混繊糸等のフィラメントヤーンであって
もよく、ステープルファイバーやトウ、あるいは紡績糸
などの各種形態の繊維であってもよい。
【0017】本発明の繊維構造物とは、織物、編物、不
織布、フェルトなどの布帛を含み、その構造、形状はい
かなるものであっても差し支えない。
【0018】本発明の脂肪族ポリエステル繊維構造体
は、本発明の脂肪族ポリエステル系繊維を単独で使用し
てもよく、また他の繊維と混用することもできる。混用
する場合は、本発明の脂肪族ポリエステル系繊維の混用
比率を30重量%以上、好ましくは50重量%以上とす
ることが、本発明が目的とする柔軟な風合い、発色性を
得るために好ましい。
【0019】本発明において、メラミン系の樹脂とは
2,4,6−トリアミノ−1,3,5トリアジンをベー
スにした化合物でトリメチロールメラミン、メチル化ト
リメチロールメラミンなど及びエチレン尿素共縮合化合
物、ジメチロール尿素共縮合化合物、ジメチロールチオ
尿素共縮合化合物などがあげられる。
【0020】これらのメラミン系化合物モノマの水溶液
を繊維構造物に浸漬後均一に絞り、湿熱処理することに
より、メラミン系化合物モノマは布帛の内部に浸透する
と共に縮合してポリマとなり、繊維表面上に樹脂の皮膜
が形成される。
【0021】具体的な一態様としては、メラミン系化合
物の0.01〜20重量%、好ましくは0.1から10
重量%水溶液を均一付与後、温度95〜110℃、1か
ら10分の湿熱処理を行う方法が挙げられる。
【0022】繊維構造物の繊維表面の被膜の樹脂量は
0.1重量%以上であることが好ましく、さらには1〜
5重量%が良い。0.1重量%未満では効果が小さく、
5%を超えると風合いが硬くなる傾向がある。
【0023】上記の湿熱処理においてメラミン系化合物
を樹脂化させる触媒として次のものがあげられる。蟻
酸、酢酸、蓚酸をはじめとする各種の有機カルボン酸お
よびそれらのアンモニウム、ナトリウム、カリウム等の
有機塩および硫酸、過硫酸,塩酸、リン酸、硝酸のアン
モニウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、
亜鉛などの無機塩およびこれらの複塩があげられる。こ
れらの触媒は0.01〜10重量%(対処理液)の範囲
で用いられることが好ましい。
【0024】本発明に用いられる処理液について加熱乾
燥・熱処理を行うと、メラミン系化合物の被膜が繊維表
面に十分に形成されず風合いが硬く、耐摩耗性および洗
濯耐久性が劣るものになる。
【0025】本発明においては、メラミン系樹脂が被覆
された繊維構造物の表面にオルガノポリシロキサンおよ
び/またはポリエチレンワックスを有することが好まし
い。
【0026】被覆されたメラミン系樹脂とオルガノポリ
シロキサンおよび/またはポリエチレンワックスを接合
させることにより、耐摩擦熱に対する洗濯耐久性が向上
するものである。
【0027】本発明でいうオルガノポリシロキサンとし
ては広範なものが使用できるが一般にジメチルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ
変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサンある
いは側鎖にフェニル基、アルコキシル基をもつものなど
をあげることができる。
【0028】それらの中でも特に高重合度エポキシ変性
ポリシロキサンが耐久性の面で優れている。
【0029】高重合度エポキシ変性ポリシロキサンとし
ては、一般的に粘度が5000CS以上に重合されたも
ので、エーテル型や指環式のエポキシ基を側鎖に有する
シリコーンオイルである。例えば明成化学工業社製”ハ
イソフターKー350”、東レダウコーニングシリコー
ン社製SF8411,SF8413などがある。
【0030】本発明で言うポリエチレンワックスとは非
酸化タイプ、酸化タイプその他の変性タイプを含む低密
度ポリエチレンワックス、中密度ポリエチレンワック
ス、高密度ポリエチレンワックスなどがあり、分子量、
融点、エマルジョンのイオン性などが違っても良い効果
が得られるが、中でも特に高密度ポリエチレンワックス
が耐久性の面で優れている。
【0031】高密度ポリエチレンワックスとしては、一
般的に密度が0.96以上のもので例えば明成化学工業
社製”メイカテックスHP−602A”などがある。
【0032】繊維表面に接合しているオルガノポリシロ
キサンとポリエチレンワックスの繊維構造物に対する付
着量は、少なすぎると十分な性能が得られない。また多
すぎると、繊維構造物のぬめりが強くなり不満足なもの
になる傾向がある。従って、繊維構造物に対するオルガ
ノポリシロキサンとポリエチレンワックスの繊維構造物
に対する付着量(両成分が付着されている場合は合計
量)は0.01〜3重量%が好ましく、0.1〜1重量
%がより好ましい。
【0033】本発明の化合物を繊維表面に付与する方法
としてはオルガノポリシロキサンとポリエチレンワック
スの少なくとも1種類を含む処理液をメラミン樹脂で被
覆された繊維構造物の繊維表面の全面に、または片面に
パッド法、噴霧法、片面塗布法などにより付与し、12
0〜140℃の範囲の温度で10秒から10分間の乾燥
熱処理するものである。
【0034】これらの処理液に制電剤、撥水剤、柔軟
剤、消臭剤などを適宜加えても何等かまわないものであ
る。
【0035】本発明は、一般的にパット法により全面に
処理するが、片面がポリエステル、他面が綿の交編織繊
維構造物において、のポリエステル側のみに片面塗布す
ることにより、他面の綿側の持つ吸水・吸汗性能を損な
うことなく、耐摩耗性を向上させることもできる。
【0036】本発明は摩耗性の弱い繊維を平滑性に優れ
た樹脂で繊維表面に被膜を作ることにより摩擦抵抗によ
る繊維自体のフィブリル化を防止または遅延するもので
ある。
【0037】従って、耐摩耗性が向上することにより、
乾摩擦堅牢度、スレにより発生する白化、摩擦熱溶融
性、縫製時の融着などが改善されるものである。
【0038】本発明の繊維構造物は、コート、ポロシャ
ツ、Tシャツ、トレーニングパンツ、スラックス、下
着、などの衣料用製品の部材として好適であり、布団
綿、ベッドカバー、枕カバー、カーテン、椅子貼り、カ
バン等の生活資材用製品などにも利用できる。また、
綿、絹、羊毛などの天然繊維、レーヨン、アセテート、
テンセルなどの化繊と組み合わせて用いても何等構わな
い。
【0039】
【実施例】次に、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。また、実施例中の測定値は次の方法で得たものであ
る。 〈融点〉パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DS
C−7)を用いて、昇温速度15℃/分の条件で測定し、
得られた溶融ピークのピーク温度を融点とした。 〈屈折率〉ポリマーの熱圧フィルムを試料として、23
℃に調節された、プリズムを備えたアッベ屈折計によ
り、JIS−K7105記載の方法に準拠して測定し
た。 〈洗濯〉自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410
(東芝(株)製)を用い、市販洗剤0.2%、温度40
±2℃、浴比1:50で5分間強反転で洗濯し、その
後、排水、オーバーフローさせながらすすぎを2分間行
う操作を2回繰り返しこれを洗濯1回とした。 〈乾摩擦堅牢度〉JIS L0849 II形(学振型)
乾摩擦の級判定による。 (実施例1)屈折率1.43、融点166℃のL−ポリ
乳酸チップを105℃の設定した真空乾燥器で12時間
乾燥した。乾燥したチップをプレッシャーメルター型紡
糸機にて、メルター温度210℃にて溶融し紡糸温度2
20℃で36ホールの口金孔から紡出した。
【0040】この紡出糸を20℃、25m/minのチ
ムニー風によって冷却し、油剤を付与して収束した後、
3000m/minで引き取って未延伸糸(122dt
ex−36f)を得た。
【0041】この未延伸糸をホットローラー系の延伸機
を用い、延伸温度90℃、熱セット温度120℃、延伸
倍率1.45倍、延伸速度800m/minの条件で延
伸して165dtex−72fの延伸糸を得た。
【0042】該延伸糸が主に表面になるように、30番
手の綿糸を20%含んだ綿ブルニットを成編し、80℃
で20分間精練を行った後、140℃で1分間乾熱セッ
トを施し、分散染料を用いて120℃で黒染し、苛性ソ
ーダのみを通常の1/3にして、60℃×20分の還元
洗浄を行い乾燥した。
【0043】次に、メラミン系樹脂(住友化学製”スミ
テックスレジンMー3”80g/L、過硫酸アンモニュ
ウム 3g/Lの処理液にピックアップ75%でパッド
し直ちにハンギング型スチーマで湿度100%RH、温
度105℃で3分間情熱処理を行った。
【0044】次に、エポキシ変性ポリシロキサン(明成
化学工業製”ハイソフターKー350”20g/Lの処
理液でパディングし、ピックアップ75%で絞った後、
110℃で乾燥後130℃で90秒の熱処理を行った。
【0045】仕上反の評価結果は、ポリエステルのある
表面が乾摩擦堅牢度(染め上がり:2級、本発明洗濯
前:4級、洗濯10回後:4級)と洗濯耐久性に優れた
編物が得られた。 (実施例2)実施例1と同じ編物を同様に染色・還元洗
浄・乾燥を行い、同様のメラミン樹脂加工を行った後、
高密度ポリエチレンワックス(明成化学工業製”メイカ
テックスHPー602A”100g/L、泡加工用起泡
剤(明成化学工業製”メイフォーマーFー210”15
g/Lの処理液をポリエステルのある表面に片面塗布機
で50cc/m2の塗布を行い、乾燥後130℃で60
秒の熱処理を行った。
【0046】仕上反の評価結果は、ポリエステルのある
表面が洗濯耐久性に優れた乾摩擦堅牢度(染め上がり:
2級、本発明洗濯前:4級、洗濯10回後:4−3級)
と裏面は吸水性を損なわない編物が得られた。 (比較例1)実施例1と同じ編物を同様に染色・還元洗
浄・乾燥を行い、制電剤、明成化学工業社製”デレクト
ールLMー3”5g/Lの処理液に浸し、マングルロー
ルで絞り、130℃で3分乾燥した後、140℃で1分
間熱処理行った。
【0047】仕上反の評価結果は、乾摩擦堅牢度(洗濯
前:2級)と劣るものであった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性に優れた乾摩擦
堅牢度を有するポリエステル系繊維構造物を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L033 AA07 AB09 AC15 BA01 CA36 CA61 4L035 BB31 BB33 BB59 BB77 BB89 BB91 CC02 EE07 FF10 HH10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステル
    を主体とするポリエステル系繊維を用いてなる繊維構造
    物において、少なくとも繊維表面上に、メラミン系樹脂
    の被膜を有することを特徴とするポリエステル系繊維構
    造物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のメラミン系樹脂の被膜を有
    するポリエステル系繊維構造物の繊維表面にオルガノポ
    リシロキサンとポリエチレンワックスから選ばれた少な
    くとも1種の物質が接合していることを特徴とするポリ
    エステル系繊維構造物。
  3. 【請求項3】請求項2記載のポリエステル系繊維構造物
    の片面に、オルガノポリシロキサンおよび/またはポリ
    エチレンワックスを有していることを特徴とするポリエ
    ステル系繊維構造物。
  4. 【請求項4】該脂肪族ポリエステルの屈折率が1.50
    以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のポリエステル系繊維構造物。
  5. 【請求項5】該脂肪族ポリエステルがL−乳酸を重合成
    分の主成分としてなるポリエステルであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のポリエステル系繊維構造
    物。
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