JP2002294293A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2002294293A
JP2002294293A JP2001092368A JP2001092368A JP2002294293A JP 2002294293 A JP2002294293 A JP 2002294293A JP 2001092368 A JP2001092368 A JP 2001092368A JP 2001092368 A JP2001092368 A JP 2001092368A JP 2002294293 A JP2002294293 A JP 2002294293A
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acid
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carbon atoms
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JP2001092368A
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Inventor
Nobuhiro Nishizawa
伸広 西澤
Yoshihiro Yomogida
佳弘 蓬田
Kazunari Maruta
一成 丸田
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 洗浄液と少量の水とを直接含浸させた可撓性
吸収体を用いて被洗浄物を擦り洗いする方法において高
い洗浄効果と洗浄力持続性を有する液体洗浄剤組成物を
提供する。 【解決手段】 a)一般式1のアミド化合物、b)陰イ
オン界面活性剤、c)両性界面活性剤、d)非イオン界
面活性剤、e)エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、エチレングリコール又はプロピレングリコール
の1種以上の水溶性有機溶媒並びにf)C1〜3のアル
キル基が1〜3個置換してもよいベンゼンスルホン酸又
はその塩を含有し、a、b、c及びdの合計20〜50
質量%、b/a質量比10/1〜1/2、eとfの合計
8〜20質量%であり、20℃粘度300〜1000m
Pa・sである液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体洗浄剤組成物に
関し、さらには洗浄液と少量の水とを直接含浸させた可
撓性吸収体を用いて被洗浄物を擦り洗いする方法におい
て高い洗浄効果と洗浄力の持続性を有する液体洗浄剤組
成物に関し、特には食器や調理器具等の食器洗い用の液
体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】消費者
の環境に対する意識が益々高まってきている今日、洗浄
剤において廃棄物の低減化への努力がなされており、組
成物の濃縮度を上げ、一回当たりの洗浄剤の使用量を低
減し、容器をコンパクト化することで廃棄物を少量化す
る技術が開発されている。
【0003】また、洗浄剤には洗浄性能に加えて、洗浄
力の持続性が求められている。例えば、手洗いでの食器
の洗浄に際し、可撓性吸収体に洗剤を含浸させた後、一
度の含浸で洗える食器の数が多いほど好ましい。食器洗
いの方法に関しては、洗浄剤を水で希釈した水溶液を用
い、食器などの被洗浄物を接触させながらスポンジやタ
オルなどの可撓性吸収体で擦り洗いする方法や、洗浄液
と少量の水とを直接含浸させた可撓性吸収体を用いて食
器などを擦り洗いする方法があり、一般的に後者の方法
がよく行われている。
【0004】特表平11−503477号公報には少量
の水で濃密化できる界面活性剤組成物をスポンジなどの
吸着担体に含ませ、その後吸着担体と界面活性剤組成物
を水を用いて処理することで界面活性剤組成物を吸着担
体中で濃密化させ、界面活性剤の流出を放出を延長させ
る洗浄方法が開示されている。しかしながら、この技術
は軽度の汚れに対しては洗浄力の持続性を有するが、頑
固な油汚れなどが付着するような食器類に対しては洗浄
効果そのものが満足できるものではなく、洗浄力の持続
性も著しく低下するという問題がある。洗浄効果を向上
させる方法として界面活性剤濃度を増加させることが考
えられるが、上記技術にこれを応用すると組成物の増粘
又はゲル化を引き起こし、また、貯蔵安定性にも問題を
生じる。
【0005】特開平11−80786号公報にはアルカ
ノールアミド型界面活性剤を含有する洗浄剤組成物が開
示されている。この技術は低刺激性でしかも高い洗浄効
果を有する洗浄剤を提供するとされているが、満足でき
る洗浄力の持続性を得ることができない。
【0006】特開平6−33099号公報にはアルカノ
ールアミドを含有し、スポンジに染込ませて使用する液
体洗浄剤が開示されている。しかしながら、これはスポ
ンジへ洗浄剤が染込む様子を目視できることから、洗浄
剤の使い過ぎを防止できる技術であり、洗浄力の持続性
を向上させるものではない。
【0007】従って本発明の課題は、洗浄液と少量の水
とを直接含浸させた可撓性吸収体を用いて被洗浄物を擦
り洗いする方法において高い洗浄効果と洗浄力の持続性
を有する液体洗浄剤組成物、特には食器や調理器具等の
洗浄に対して優れた洗浄性を有する食器洗浄用として好
適な液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)下記一
般式(1)で示される化合物を1〜20質量%、(b)
陰イオン界面活性剤を5〜40質量%、(c)両性界面
活性剤を0.1〜20質量%、(d)非イオン界面活性
剤を0〜15質量%、(e)エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶媒を
4〜15質量%、並びに(f)炭素数1〜3のアルキル
基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸又
はその塩を1〜10質量%含有し、(a)、(b)、
(c)及び(d)の合計が20〜50質量%であり、
(b)/(a)質量比が10/1〜1/2であり、
(e)と(f)の合計が8〜20質量%である、20℃
の粘度が300〜1000mPa・sの液体洗浄剤組成
物を提供する。
【0009】
【化2】
【0010】[式中;R1−COは炭素数8〜20のアシ
ル基であり、R2はメチル基、エチル基又は−(C2
4O)m−Hであり、R3は−(C24O)n−Hである。
m、nはそれぞれ0〜5の数であり、m+nは1〜6で
ある。]。
【0011】なお本発明において組成物の粘度は以下の
ようにして測定する。まずTOKIMEC.INC製B
型粘度計モデルBMに、ローター番号No.3のロータ
ーを備え付けたものを準備する。試料(組成物)をトー
ルビーカーに充填し20℃の恒温槽内にて20℃に調製
する。恒温に調製された試料を粘度計にセットする。ロ
ーターの回転数を30r/mに設定し、回転を始めてか
ら60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、一般式(1)
の化合物〔以下、(a)成分という〕を含有する。一般
式(I)の化合物において、R1CO−は炭素数8〜1
8のアシル基であって、且つR1が飽和又は不飽和の炭
化水素基のものが好ましい。かかるアシル基の好ましい
例としては、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テト
ラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ドコサ
ン酸、リノール酸、2−エチルヘキサン酸、2−オクチ
ルウンデカン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から誘
導されるアシル基が挙げられ、特に好ましくは、オクタ
ン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサ
デカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸から誘導される
アシル基である。
【0013】また、本発明では該アシル基が単独のアル
キル基又はアルケニル基を有するものであっても差し支
えないが、R1CO−に対応する脂肪酸が混合脂肪酸で
あることが洗浄効果、及び起泡力の点から好適である。
好ましい混合脂肪酸組成は脂肪酸中の質量%として以下
の組成が好適である。なお、これ以外の脂肪酸を含有し
ても差し支えないが、下記に示した脂肪酸の合計質量が
100質量%となるように調製されることが貯蔵安定性
の点から望ましい。 カプリル酸;1〜10質量%、好ましくは3〜6質量% カプリン酸;1〜12質量%、好ましくは3〜7質量% ラウリン酸;44〜60質量%、好ましくは44〜55
質量% ミリスチン酸;10〜22質量%、好ましくは10〜1
7質量% パルミチン酸;4〜10質量%、好ましくは6〜10質
量% ステアリン酸;0〜10質量%、好ましくは1〜7質量
% オレイン酸;0〜17質量%、好ましくは1〜17質量
%。
【0014】一般式(1)の化合物においてR2はメチ
ル基、エチル基又は−(C24O)m−Hであり、洗浄効
果の持続性の点から好ましくはメチル基又は水素原子
(m=0)である。また、R3は−(C24O)n−Hであ
り、nは洗浄効果の持続性の点から好ましくは1〜5、
特に好ましくは1〜3の数である。
【0015】一般式(1)の化合物の好ましい例として
は一般式(1−a)及び一般式(1−b)の化合物を挙
げることができる。
【0016】
【化3】
【0017】本発明の組成物は、陰イオン界面活性剤
〔以下、(b)成分という〕を含有する。(b)成分と
しては、炭素数8〜18、好ましくは10〜18のアル
キル基又はアルケニル基を有する、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫
酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪
酸低級アルキルエステル塩及び脂肪酸から選ばれる陰イ
オン界面活性剤が好ましい。
【0018】アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、
洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているものの中
で、アルキル鎖の炭素数が8〜18のものであればいず
れも用いることができ、例えば花王(株)製のネオペレ
ックスF25、Shell社製のDobs102等を用
いることができる。また、工業的には、洗剤用原料とし
て広く流通しているアルキルベンゼンをクロルスルホン
酸、亜硫酸ガス等の酸化剤を用いてスルホン化して得る
こともできる。アルキル基の炭素数は10〜14が好ま
しい。また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫
酸塩としては、炭素数8〜18、好ましくは8〜16の
直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコ
ールに、エチレンオキサイド(以下、EOと表記する)
を1分子当たり平均0.5〜5モル付加させ、これを例
えば特開平9−137188号記載の方法を用いて硫酸
化して得ることができる。アルキル硫酸エステル塩とし
ては炭素数8〜16、好ましくは8〜14の直鎖もしく
は分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO
3又はクロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得る
ことができる。α−オレフィンスルホン酸塩としては、
炭素数8〜18のα−アルケンをSO3でスルホン化
し、水和/中和を経て成することができ、炭化水素基中
にヒドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在す
る化合物の混合物である。また、α−スルホ脂肪酸低級
アルキルエステル塩としてはアルキル基の炭素数は8〜
16が好ましく、メチルエステル又はエチルエステルが
洗浄効果の点から好ましい。本発明では、皮膚刺激性、
及び洗浄効果の点から炭素数8〜14、EO平均付加モ
ル数1〜3のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩が特に良好である。脂肪酸としては炭素数8〜14の
飽和脂肪酸、好ましくはカプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸が好ましい。また、やし油やパー
ム核油から誘導されるアルキル分布を有する脂肪酸も使
用することができる。なお、本発明の脂肪酸とはアルキ
ル基又はアルケニル基とカルボン酸基のみから構成され
る化合物であり、アルキルエーテルカルボン酸やアルキ
ルアミドカルボン酸などの化合物は含まれない。
【0019】(b)成分の塩としてはナトリウム塩、カ
リウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノー
ルアミン塩、アンモニウム塩が好適であり、洗浄効果の
点からナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好
ましい。
【0020】本発明の組成物は、洗浄効果を向上させる
目的から、アミンオキシド型界面活性剤及び両性界面活
性剤の少なくとも一種〔以下、(c)成分という〕を含
有する。(c)成分としては、下記一般式(2)の化合
物及び一般式(3)の化合物から選ばれる化合物が好ま
しく、洗浄力の持続性の点から一般式(2)の化合物が
特に好ましい。
【0021】
【化4】
【0022】[式中、R4は炭素数8〜16、好ましくは
10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキル
基又はアルケニル基であり、R6、R7は炭素数1〜3の
アルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましく
はメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。
5は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン
基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO
−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、aは
0又は1の数である。]
【0023】
【化5】
【0024】[式中;R8は炭素数9〜23、好ましく
は9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又は
アルケニル基であり、R9は炭素数1〜6、好ましくは
2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−C
ONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ば
れる基であり、bは0又は1の数である。R10、R
11は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキ
ル基であり、R12はヒドロキシ基で置換していてもよい
炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基であ
る。Dは−COO-、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれ
る基である。]。
【0025】本発明の組成物は、非イオン界面活性剤
〔以下、(d)成分という〕を含有する。(d)成分と
しては、炭素数8〜16のアルキル基と平均付加モル数
5〜20のアルキレン基を有するポリオキシアルキレン
アルキルエーテル型非イオン界面活性剤及び炭素数8〜
14のアルキルポリグリコシド型非イオン界面活性剤か
ら選ばれる非イオン界面活性剤が好ましい。更に下記一
般式(4)の化合物、一般式(5)の化合物、及び一般
式(6)の化合物から選ばれる非イオン界面活性剤がが
好ましい。 R13−O(EO)gH (4) 〔式中、R13は炭素数10〜20、好ましくは10〜1
8の一級の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基又は二級
のアルキル基である。EOはエチレンオキサイドであ
り、gは平均付加モル数として5〜20である。〕 R14−O[(EO)p/(PO)q]H (5) 〔式中、R14は炭素数10〜20、好ましくは10〜1
8の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキサイ
ド、POはプロピレンオキサイドを示す。pは5〜1
5、qは1〜5である。EOとPOはランダム付加又は
EOを付加した後、POを付加してもよく、またその逆
のようなブロック付加体でもよい。〕 R15−(OR16)de (6) 〔式中、R15は直鎖の炭素数8〜16、好ましくは10
〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基、R16
は炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基
又はプロピレン基、特にエチレン基であり、Gは還元糖
に由来する残基、dは平均値0〜6の数、eは平均値1
〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2の数
を示す。〕。
【0026】一般式(6)の化合物において、Gは還元
糖に由来する残基であり、原料の還元糖としては、アル
ドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数
が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘ
キソースを挙げることができる。アルドースとして具体
的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グル
コース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドー
ス、イドース、タロース、キシロースを挙げることがで
き、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができ
る。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のア
ルドペントースあるいはアルドヘキソースが好ましく、
中でもグルコースが最も好ましい。
【0027】一般式(6)の化合物は上記還元糖とR15
−(OR16)d−OHとを酸触媒を用いてアセタール化反
応又はケタール化反応することで容易に合成することが
できる。また、アセタール化反応の場合、ヘミアセター
ル構造であっても良く、通常のアセタール構造であって
も良い。
【0028】また、(d)成分として、下記一般式
(7)の化合物を用いることもできる。
【0029】
【化6】
【0030】[式中;EはR20−CO−、又は水素原
子、好ましくはR20−CO−であり、R2 0は、炭素数9
〜19、好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニ
ル基である。R17は炭素数1〜3のアルキル基又はヒド
ロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基、ヒ
ドロキシエチル基、特にメチル基である。R18は炭素数
1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基であり、R
19は炭素数9〜19、好ましくは9〜15のアルキル基
又はアルケニル基である。]。
【0031】本発明の(d)成分としては、特に一般式
(6)の化合物が洗浄力の持続性の点から好ましい。
【0032】本発明の組成物は、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶媒
〔以下、(e)成分という〕を含有する。(e)成分は
エタノール及びプロピレングリコールがより好ましく、
特にはエタノール及びプロピレングリコールを併用する
ことが最も好ましい。
【0033】本発明の組成物は、炭素数1〜3のアルキ
ル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸
又はその塩〔以下、(f)成分という〕を含有する。
(f)成分としてはクメンスルホン酸、m−キシレンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、が好ましく、特に
p−トルエンスルホン酸が粘度調整の目的から好まし
い。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩及び/又はマ
グネシウム塩が好適である。
【0034】(液体洗浄剤組成物)本発明の組成物は、
(a)成分を1〜20質量%、好ましくは2〜15質量
%、(b)成分を5〜40質量%、好ましくは10〜3
5質量%、(c)成分を0.1〜20質量%、好ましく
は1〜15質量%、(d)成分を0〜15質量%、好ま
しくは1〜10質量%含有する。また、(b)成分/
(a)成分を10/1〜1/2、好ましくは10/1〜
1/1、特に好ましくは5/1〜1/1の質量比で含有
する。さらに、洗浄力の持続性の点から(c)成分/
(b)成分を1/10〜1/1、更に1/5〜1/1の
質量比で含有することが好適である。なお、(d)成分
として前記一般式(7)の化合物を使用する場合、その
含有量は、組成物中0.01〜0.5質量%が好適であ
る。
【0035】また、本発明の組成物は、(e)成分を4
〜15質量%、好ましくは4〜10質量%、(f)成分
を1〜10質量%、好ましくは2〜8質量%含有し、
(e)成分と(f)成分の合計が8〜20質量%、好ま
しくは8〜15質量%である。
【0036】本発明の組成物は、上記成分を水に溶解し
た水溶液の形態が使い勝手及び貯蔵安定性の点から好ま
しく、水の含有量は20〜70質量%、好ましくは30
〜60質量%、より好ましくは40〜60質量%、特に
好ましくは45〜55質量%である。また、本発明の組
成物は、洗浄力の持続性の点から、20℃における粘度
は300〜1000mPa・sであり、好ましくは30
0〜900mPa・sである。
【0037】さらに、本発明の組成物は20℃における
pHを6〜8、好ましくは6.5〜7.5にすることが
貯蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調
整剤としては、塩酸や硫酸などの無機酸や、クエン酸、
コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マ
レイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウム
や水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタ
ノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いるこ
とが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる
酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるア
ルカリ剤を用いることが好ましい。
【0038】本発明の組成物は、上記(a)成分〜
(d)成分以外の界面活性剤の含有量が3質量%未満、
更に2質量%未満であることが、本発明の効果を享受す
る上で好ましい。本発明の組成物に配合することができ
る(a)〜(d)成分以外の界面活性剤としては、特開
平6−505032号公報に記載のポリヒドロキシ脂肪
酸アミドや、特開平10−330783号公報に記載の
脂肪酸アミド硫酸エステル塩などを挙げることができ
る。
【0039】本発明では(e)成分及び(f)成分以外
の粘度調整剤を含有しても良いが、その含有量を2質量
%未満、更に1質量%未満とすることが、本発明の効果
を得る上で好ましい。ここで粘度調整剤とは、上記
(a)成分〜(d)成分及び水のみを含有する溶液に組
成物に対して1質量%添加した時に、20℃における粘
度を100mPa・s以上変化させる物質であり、また
無機塩及び界面活性剤は本発明の粘度調整剤には含まれ
ないものとする。(e)成分及び(f)成分以外の粘度
調整剤としては、部分架橋ポリアクリル酸、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサ
ンタンガム、ポリエチレングリコール(重量平均分子量
=300〜4000)、ポリプロピレングリコール(重
量平均分子量=300〜2000)、グリセリン、ポリ
グリセリン(縮合度2〜10)、ソルビトール、ペンタ
エリスリトール等が挙げられる。
【0040】本発明の組成物は、マグネシウムイオンを
好ましくは0.1〜2質量%、より好ましくは0.1〜
1質量%含有することが洗浄効果を向上させる目的から
望ましい。具体的に好ましい化合物は硫酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウムである。
【0041】本発明の組成物には、香料成分、着色剤、
分散剤、研磨剤及び防菌・防カビ剤等の一般に液体洗浄
剤に配合されている成分を、粘度及び安定性に影響しな
い範囲で配合することができる。
【0042】本発明の組成物は、可撓性吸収体に直接含
浸させて少量の水とともに、食器などの被洗浄物を擦る
ことによって洗浄する方法に最適な液体洗浄剤組成物で
あり、とりわけ食器、調理器具に対する洗浄に関して優
れた洗浄力と洗浄持続性を示す。ここで含浸とは洗浄剤
が可撓性吸収体に染込むことを意味する。可撓性吸収体
としてはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、セルロース、ポリ
アクリルアミド、ポリウレタンを原材料としたスポンジ
やたわしが好ましく、特にポリウレタン、セルロースを
原材料としたものがよい。また、本発明では1回の洗浄
工程に0.1〜2gの洗浄液を可撓性吸収体に含浸させ
ることが好ましい。また、可撓性吸収体中に水分が存在
していてもよい。そして、本発明の組成物による食器洗
浄方法は、このように組成物を含浸させた可撓性吸収体
で被洗浄物、特には食器を洗浄する工程を有する。この
工程は、組成物を含浸させた可撓性吸収体を被洗浄物に
直接接触させて擦り洗いする方法が好適である。洗浄後
は水ですすぎ洗いする。
【0043】
【実施例】表1に示す成分を用いて洗浄剤組成物を調製
した。これら組成物の洗浄力試験を下記の方法で評価し
た。結果を表1に示す。
【0044】<洗浄力試験>サラダ油/牛脂を1/1の
質量比で混合し、さらに0.1質量%の色素(スタンレ
ッド)を均一に混ぜ込んだモデル油汚れ2gをメラミン
皿に均一に塗り広げたものをモデル汚染食器とした。
【0045】市販のスポンジ(可撓性材料、金鳥クリー
ナーNo.5005、ポリウレタンフォーム)に、界面
活性剤が0.44gになる量の表1の組成物及び水道水
15gを染み込ませ2〜3回手でもみ泡立たせた。これ
を用いてモデル汚染食器を擦り洗いし、洗浄(食器に付
着した色が消えることにより確認)できた皿の枚数を求
めた。
【0046】
【表1】
【0047】(注)表中の記号は以下のものを表す。 ・アミド化合物(1):一般式(1−a)においてR1
CO−がカプリル酸(4.5質量%)、カプリン酸(5
質量%)、ラウリン酸(54.5質量%)、ミリスチン
酸(11.5質量%)、パルミチン酸(10質量%)、
ステアリン酸(5.5質量%)、オレイン酸(9質量
%)の混合脂肪酸から誘導されたアシル基であり、kが
1の化合物 ・アミド化合物(2):一般式(1−b)においてR1
CO−がラウリン酸から誘導されるアシル基であり、k
が3の化合物 ・LAS−Na:アルキル基の炭素数が12〜15のア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ・ES:ポリオキシエチレンココナッツアルキルエーテ
ル硫酸エステルアンモニウム(EO平均付加モル数2モ
ル) ・AS:ラウリル硫酸エステルアンモニウム塩 ・AOS:炭素数12〜14の1−オレフィンをSO3
でスルホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−オレ
フィンスルホン酸ナトリウム ・SFE:やし組成脂肪酸メチルエステルをSO3でス
ルホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−スルホ脂
肪酸メチルナトリウム塩 ・AO:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシ
ド ・AB:N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメ
チル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン ・ノニオン(1):炭素数12、13混合アルキル2級
アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフ
タノール70、日本触媒社製) ・ノニオン(2):アルキル基の組成が炭素数12/炭
素数14=60/40の直鎖混合アルキルであり、グル
コシド平均縮合度1のアルキルグルコシド ・ノニオン(3):C1123CON(CH3)C24OC
OC1123(1モルのN−メチルエタノールアミンと2
モルのラウリン酸を脱水縮合反応させて合成した。未反
応のアミン及び/又は脂肪酸を薄膜式蒸留機により除去
した。) ・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム ・MXS:m−キシレンスルホン酸ナトリウム ・CMS:p−クメンスルホン酸ナトリウム ・PPG:ポリプロピレングリコール、重量平均分子量
1200 ・抗菌剤:プロキセルBDN(アビシア株式会社製) なお、すべての組成物は、1/10N−硫酸水溶液又は
1/10N−水酸化ナトリウム水溶液を用いて20℃の
pHを7.0に調整した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/08 C11D 17/08 (72)発明者 丸田 一成 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 小倉 信之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB27 AB31 AC05 AC09 AC13 AC15 AD04 BA12 BA21 DA17 EA12 EA21 EB05 EB22 EB34 ED02 ED28 FA30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(1)で示される化合
    物を1〜20質量%、(b)陰イオン界面活性剤を5〜
    40質量%、(c)両性界面活性剤を0.1〜20質量
    %、(d)非イオン界面活性剤を0〜15質量%、
    (e)エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
    エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれ
    る1種以上の水溶性有機溶媒を4〜15質量%、並びに
    (f)炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換してい
    てもよいベンゼンスルホン酸又はその塩を1〜10質量
    %含有し、(a)、(b)、(c)及び(d)の合計が
    20〜50質量%であり、(b)/(a)質量比が10
    /1〜1/2であり、(e)と(f)の合計が8〜20
    質量%である、20℃の粘度が300〜1000mPa
    ・sの液体洗浄剤組成物。 【化1】 [式中;R1−COは炭素数8〜20のアシル基であり、
    2はメチル基、エチル基又は−(C24O)m−Hであ
    り、R3は−(C24O)n−Hである。m、nはそれぞれ
    0〜5の数であり、m+nは1〜6である。]
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