JP2002294220A - 研磨剤及び研磨剤スラリー - Google Patents

研磨剤及び研磨剤スラリー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高純度かつ経時安定性の高い研磨剤、スクラッ
チ発生の極めて少ない高品質な研磨剤スラリーを提供す
ること。 【解決手段】水酸基濃度3〜10個/nm2で、実質的
にストラクチャー構造を形成していない二酸化珪素微粉
末のシランカップリング剤による表面処理物からなり、
シランカップリング剤による表面処理量が、処理前後の
炭素量増分として0.05〜1.0質量%であり、しか
もシランカップリング剤種が、フェニル基含有シラン剤
単独、又はアミノ基含有シラン剤:シランモノマー剤と
の質量比で7:3〜9.5:0.5の混合物であること
を特徴とする研磨剤。この研磨剤を水に分散させてなる
ことを特徴とする研磨剤スラリー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハの
ポリッシング、多層配線構造を形成するIC後工程にお
けるCMP(Chemical Mechanical Polishing)に好適
に供せられる研磨剤及び研磨剤スラリーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIの高性能化、高機能化に伴
い、多層配線を進めるプロセスにおいては、リソグラフ
ィ技術の焦点深度を確保するため、表面の平坦化処理が
不可欠となっている。その超精密研磨技術として、CM
P技術が急速に普及しつつあり、特にIBM社の絶縁膜
平坦化技術や、金属のダマシン法が発表されて以来、急
速に採用されてきている。
【0003】CMP技術に不可欠な材料は研磨剤スラリ
ーであり、その研磨用砥粒としてはナノメーターレベル
の超微粒子が用いられている。超微粒子材料は「半導体
CMP技術、土肥俊郎編著、工業調査会発行2001年
1月10日発行」に記載されているように、酸化アルミ
ニウム、二酸化珪素、酸化セリウム等が好適に用いられ
ており、特に二酸化珪素は多層配線層の絶縁膜の研磨処
理を主体に使用されている。さらには、二酸化珪素はC
u配線工程においても多用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】二酸化珪素超微粉末に
は、四塩化珪素から製造されるヒュームドシリカ、ケイ
酸ナトリウムから液相中で形成されるコロイダルシリ
カ、更には有機シリケートを加水分解して得られるコロ
イダルシリカ等があるが、それぞれ一長一短がある。
【0005】ヒュームドシリカは、高純度微粉末が得ら
れやすいのでCMPスラリーとして好適である。たとえ
ば、特開平11−302633号公報には、従来の研磨
剤が純度管理が不十分であることを指摘し、研磨剤微粉
末としてはヒュームドシリカが好適であるとし、更にス
ラリー中での微粉末安定化に向けた種々の添加剤の不純
物を制御することで、CMP用に適したスラリーの発明
を開示している。しかしながら、ヒュームドシリカは単
分散化しておらず、個々の粒子が網目状構造に連なった
凝集構造を形成しており、スラリー中でもこの構造を維
持しながら研磨に供されるため、特開2000−208
451号公報に記載のように、往々にして配線層表面に
スクラッチと呼ばれる微小な傷が生じやすい。この凝集
を防止するため種々の分散剤、界面活性剤等が使用され
工夫されているが、まだまだ満足されたものではない。
【0006】ケイ酸ナトリウムを原料とするコロイダル
シリカは、スラリー中での単分散微粒子形成が可能であ
るが、特開2000−208451号公報に記載のよう
に、コロイダルシリカ中のNa等の不純物が多く、酸洗
浄等によってそれを除去処理をしても原料のケイ酸ナト
リウムに起因するナトリウム不純物を十分なレベルにま
で低減することは困難であり、CMP用として必要な高
純度化までには至っていない。
【0007】有機シリケートを原料とするコロイダルシ
リカは、単分散微粒子化と高純度化が可能であるが、原
料価格に由来して高価格となり、それが解決されるまで
は広く普及しないものと考えられる。
【0008】本発明の目的は、ヒュームドシリカと同等
の高純度を有し、経時安定性に優れ、スクラッチ発生の
極めて少ない高品質の磨剤剤及び研磨剤スラリーを提供
することである。本発明の目的は、金属Si及び/又は
亜酸化珪素の気相成分を酸化して得られる二酸化珪素微
粉末を特定量・種のシランカップリング剤で処理したも
のを研磨剤とすることによって達成することができる。
【0009】すなわち、本発明は、水酸基濃度3〜10
個/nm2で、実質的にストラクチャー構造を形成して
いない二酸化珪素微粉末のシランカップリング剤による
表面処理物からなり、シランカップリング剤による表面
処理量が、処理前後の炭素量増分として0.05〜1.
0質量%であり、しかもシランカップリング剤種が、フ
ェニル基含有シラン剤単独、又はアミノ基含有シラン
剤:シランモノマー剤との質量比で7:3〜9.5:
0.5の混合物であることを特徴とする研磨剤である。
また、本発明はこの研磨剤を水に分散させてなることを
特徴とする研磨剤スラリーである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明を説明す
る。
【0011】本発明で使用される二酸化珪素微粉末の第
1要件は、水酸基濃度3〜10個/nm2である。
【0012】通常、二酸化珪素粒子はその表面に水酸基
を有し、その水酸基の有する極性のために比較的弱い水
素結合が形成され凝集状態となる。この凝集はわずかな
外力によって解離できるが、再凝集しやすいので、研磨
剤スラリーとして好適に利用するには、粒子表面の水酸
基をシランカップリング剤等で処理することが必要であ
る。この処理によって、単分散性を付与することの他
に、スラリー中での粒子の沈降性を抑制する効果を発現
する。シランカップリング剤による処理効果は微粉末表
面の水酸基濃度に依存し、3〜10個/nm2の範囲に
ある場合に好適な効果が発現される。水酸基濃度が3個
/nm2未満であると、シランカップリング剤による処
理効果が不十分となって高分散化が困難となり、また沈
降しやすくなる。一方、水酸基濃度が10個/nm2
りも大きいと、粒子間同士の凝集が起こりやすく、また
シランカップリング剤による処理も十分に行えなくな
り、これまた高分散化が困難となる。このような分散の
よくない研磨剤スラリーを用いるとスクラッチが往々に
して発生する。水酸基濃度は、金属Si蒸気及び/又は
亜酸化珪素蒸気の発生温度及び酸化時に併存させる水分
濃度で調整が可能であり、これについては後記する。
【0013】本発明において、二酸化珪素微粉末の水酸
基濃度は、カールフィッシャー法によって測定される。
具体的には水分気化装置に当該微粉末をセットし、電気
ヒーターで加熱しながら、脱水処理されたアルゴンガス
をキャリアガスとして供給し、当該微粉末表面に付着し
た水酸基が縮合して揮発することにより生成する水蒸気
を測定器に導き、その水分量を測定することによって行
われる。加熱温度900℃までに発生する水分のうち、
吸着水による水分量を除いて発生した水分量を水酸基の
脱水縮合によるものとみなし、それを基に単位表面積あ
たりの水酸基濃度を求めることができる。吸着水分は、
200℃までの加熱範囲で発生する水分として測定され
る。
【0014】本発明で使用される二酸化珪素微粉末の第
2要件は、実質的にストラクチャー構造を形成していな
いことである。ヒュームドシリカは、高純度ではある
が、個々の粒子が網目状構造に連なったストラクチャー
構造を形成しているので、それを用いた研磨剤スラリー
では往々にして配線層表面にスクラッチが生じやすくな
るが、本発明の二酸化珪素微粉末によればこの問題を解
消させることができる。
【0015】本発明において、「実質的にストラクチャ
ー構造を形成していない」とは、以下に従ってTEM観
察された粒子の球形度が0.9以上であると定義され
る。具体的には任意に選ばれた20個以上の粒子につい
て画像解析装置によって取り込み、表示された値が0.
9以上である。画像解析装置としては、例えば日本アビ
オニクス社製「SPICCA−II」が用いられる。
【0016】TEM(透過型電子顕微鏡)観察は、二酸
化珪素微粉末を分散させ、所定の倍率(粒子の大きさに
応じて10万倍〜100万倍)で写真撮影を行い、スト
ラクチャーの形成観察と画像解析によって行われる。二
酸化珪素微粉末の分散方法としては、例えばアセトン溶
媒に極微量の試料を超音波分散させ、その希薄な溶液を
メンブランフィルターで吸引濾過して粉末を分散状態に
して乾燥する。その後フィルターに付着したままの粉末
をTEM観察する。
【0017】本発明で使用される二酸化珪素微粉末の比
表面積は50〜200m2/g、炭素量0.01質量%
以下、Fe、Na、Clの各イオン成分の合計が30p
pm以下特に20ppm以下であることが好ましい。比
表面積は窒素ガス吸着法、炭素量は、炭素/硫黄同時分
析計「CS−444LS型」(LECO社製)、Fe、
Na、Clの各イオン成分は抽出法による原子吸光光度
法で測定される。なお、Feイオンは王水で、またNa
イオン、Clイオンはイオン交換水でそれぞれ抽出して
測定する。
【0018】本発明で使用される二酸化珪素微粉末は、
金属Si蒸気及び/又は亜酸化珪素蒸気の気相成分を酸
化することによって製造できる。金属Si蒸気は、高純
度Si原料を用いて2000℃以上に加熱気化させるこ
とにより発生させることができる。加熱・気化手段とし
ては、高周波加熱、アーク加熱、もしくは炭化水素ガス
による火炎中に金属Si微粉末を投入する等、2000
℃以上の高温度を実現できる方式で、不純物混入が避け
られる方式が好ましい。一方、亜酸化珪素蒸気は、例え
ば高純度珪石を高純度炭素の存在下で1600℃以上に
加熱することにより、炭素による珪石の還元反応を起こ
させることによって発生させることができる。二酸化珪
素微粉末の水酸基濃度、比表面積等は、金属Si蒸気及
び/又は亜酸化珪素蒸気の発生温度、酸化時に併存させ
る水分濃度、酸素ガス供給量によって調整することがで
きる。
【0019】つぎに、本発明で使用されるシランカップ
リング剤種は、アミノ基を有するカップリング剤種とシ
ランモノマーとを質量比7:3〜9.5:0.5で組み
合わせたもの、又はフェニル基を有するシランカップリ
ング剤である。
【0020】アミノ基を有するシランカップリング剤と
しては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が
あり、シランモノマーとしては、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、n−オクチルトリエ
トキシシラン等がある。これらのシランカップリング剤
は、単独では二酸化珪素微粉末の分散性が不十分となっ
て、微粉末相互の凝集を解消できずに沈降しやすくなる
が、両者の特定量を併用するとそれが大幅に改善され
る。このメカニズムは明らかでないが、アミノ基を有す
るカップリング剤では被覆処理しきれない孤立水酸基を
分子量の小さいシランモノマーが被覆し、単分散化及び
非沈降性を発現しているものと考えられる。
【0021】一方、フェニル基を有するシランカップリ
ング剤としては、γ−フェニルアミノプロピルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン等があげら
れ、このれらは単独使用をしても高分散性・非沈降性を
実現できる。
【0022】シランカップリング剤の処理量は、炭素成
分値で代表させ、処理後の炭素量増分として0.05〜
1.0質量%となる量である。処理量が0.05質量%
未満では効果が不十分であり、孤立水酸基による凝集を
完全に解消できず、凝集粒子による研磨面への傷が発生
する。一方、処理量が1.0質量%超であると、シラン
カップリング剤により粒子間の凝集が発生し、やはり単
分散化、非沈降性の効果が十分でなくなる。なお、本発
明の二酸化珪素微粉末の処理前の炭素量は、通常、0.
01質量%以下である。
【0023】本発明においては、シランカップリング剤
の処理は微量であるため、二酸化珪素微粉末の生成工程
から捕集工程の任意の気流中に、シランカップリング剤
を気化させて併存流入させることが好ましく、これによ
って効率的かつ十分な処理が可能となる。
【0024】シランカップリング剤による処理量は、二
酸化珪素微粉末の処理前後の炭素量を試料0.1gを用
いて炭素/硫黄同時分析計「CS−444LS型」(L
ECO社製)により測定し、検量線法にて求めることが
できる。
【0025】本発明の研磨剤スラリーは、上記本発明の
シランカップリング剤で処理された二酸化珪素微粉末を
イオン交換水に例えば10重量%濃度に分散させること
によって製造することができる。分散にはビーズミル等
媒体攪拌ミルが使用される。研磨剤スラリーは弱酸性を
有するので、例えばCMP用層間絶縁膜や金属膜研磨用
に好適なものとするため、アンモニア水等によってpH
9〜11に調整しておくことは好ましい。
【0026】本発明において、研磨剤スラリー中の二酸
化珪素微粉末の高分散化・非沈降性は、二酸化珪素微粉
末10%濃度のスラリー1kgを調製し、1ヶ月間静置
させた後の沈降量を測定することによって行うことがで
きる。凝集粒子は粗大粒子として振る舞うために沈降し
やすく、沈降程度はストークスの式に従うことになる。
本発明で使用される二酸化珪素微粉末は、比表面積50
〜200m2/g(BET径55〜13nm)が好適と
なるが、例えばBET径100nmでは沈降速度が約8
×10-4m/日と算出される。
【0027】本発明の研磨剤スラリーの研磨性能は、図
1にその概略を示すように、研磨対象物として4インチ
Siウエハーを使用し、バフ(BUEHLER社製マス
ターテックス)面への印加加重を5.6Pa、バフ面回
転数100rpm、研磨剤スラリー(10%濃度)投入
量25cm3/分として20分間研磨処理(BUEHL
ER社製全自動研磨機「ECOMET4/AUTOME
T3」)を実施し、処理後のSiウエハー研磨面の微細
構造を電子顕微鏡にて観察し、100μm四方の領域に
おける微小な傷の有無(スクラッチ発生本数)を測定す
ることによって行うことができる。なお、ウエハーの被
研磨面には、あらかじめ熱酸化による二酸化珪素絶縁膜
(1μm厚み)を形成させた。
【0028】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて更に具体的に
説明する。
【0029】実施例1〜4 高純度金属Si原料を高周波加熱炉にて2000℃以上
の各種温度に加熱して金属Si蒸気を発生させ、湿度7
0%以下の範囲内で空気の湿度と流入量を変え、種々の
比表面積と水酸基濃度を有する二酸化珪素微粉末を製造
し、バグフィルターで捕集する前工程において、表3に
示されるシランカップリング剤を加熱気化させて捕集管
内に流入させ、シランカップリング剤処理二酸化珪素微
粉末を捕集した。
【0030】実施例5〜7 高純度炭素と高純度珪石を用い、高周波加熱炉にて16
00℃以上の各種温度に加熱して得られた亜酸化珪素蒸
気を用いそれを酸化させたこと以外は、実施例1と同様
にしてシランカップリング剤処理二酸化珪素微粉末を捕
集した。
【0031】比較例1、2 シランカップリング剤による処理を行わなかったこと以
外は、実施例1又は実施例2と同様にして二酸化珪素微
粉末を製造した。
【0032】比較例3、4 エポキシ系シランカップリング剤又はアミノ系シランカ
ップリング剤を用いたこと以外は、実施例3と同様にし
てシランカップリング剤処理二酸化珪素微粉末を捕集し
た。
【0033】比較例5〜7 アミノ基含有シランカップリング剤とシランモノマーの
割合が異なる混合物を用い、その処理量を0.1質量%
又は0.8質量%としたこと以外は、実施例5、6又は
7と同様にしてシランカップリング剤処理二酸化珪素微
粉末を捕集した。
【0034】比較例8〜10 実施例7又は実施例4に準じ、気相化温度、酸化用空気
の湿度を調整して水酸基濃度2個/nm2未満又は14
個/nm2の二酸化珪素微粉末を製造し、各種シランカ
ップリング剤処理を行ってシランカップリング剤処理二
酸化珪素微粉末を捕集した。
【0035】比較例11、12 ヒュームドシリカとして「アエロジル130」(日本ア
エロジル社製)を用い、シランカップリング剤処理なし
の比較例11と、アエロジルとともにボールミル中にシ
ランカップリング剤を噴霧処理した比較例12を製造し
た。
【0036】実施例・比較例で製造された各種二酸化珪
素微粉末の比表面積、水酸基濃度、Fe、Na、Clの
各イオン成分、シランカップリング剤処理量を上記に従
い測定するとともに、それをイオン交換水に分散させた
10質量%濃度の研磨剤スラリーを調製し、沈降量と研
磨特性を測定した。実施例の結果を表1に、比較例の結
果を表2に示す。また、二酸化珪素微粉末のストラクチ
ャー構造の形成の有無を上記に従い測定したところ、比
較例11、12では観察されたが、それ以外では観察さ
れなかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明の研磨剤は、ヒュームドシリカを
用いたのと同等の高純度を示すと共に、個々の粒子間で
の凝集が極めて少ない経時安定性の高いものである。本
発明の研磨剤スラリーは、二酸化珪素微粉末が高分散化
され非沈降性であり、それを用いてSiウエハー面のポ
リッシング、多層配線層のCMP用研磨を行っても、ス
クラッチ発生の極めて少ない研磨が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエハー研磨試験装置の概略図
【符号の説明】
1 試料ホルダー 2 全自動研磨機 3 バフ 4 研磨剤スラリー滴下装置 5 Siウエハー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基濃度3〜10個/nm2で、実質
    的にストラクチャー構造を形成していない二酸化珪素微
    粉末のシランカップリング剤による表面処理物からな
    り、シランカップリング剤による表面処理量が、処理前
    後の炭素量増分として0.05〜1.0質量%であり、
    しかもシランカップリング剤種が、フェニル基含有シラ
    ン剤単独、又はアミノ基含有シラン剤:シランモノマー
    剤との質量比で7:3〜9.5:0.5の混合物である
    ことを特徴とする研磨剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨剤を水に分散させて
    なることを特徴とする研磨剤スラリー。
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