JP2002293839A - 硬化性組成物およびその硬化物 - Google Patents

硬化性組成物およびその硬化物

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JP2002293839A JP2001098112A JP2001098112A JP2002293839A JP 2002293839 A JP2002293839 A JP 2002293839A JP 2001098112 A JP2001098112 A JP 2001098112A JP 2001098112 A JP2001098112 A JP 2001098112A JP 2002293839 A JP2002293839 A JP 2002293839A
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Keiichi Yamaguchi
佳一 山口
Hiroki Nakajima
弘樹 中島
Takayoshi Tanabe
隆喜 田辺
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Japan Fine Coatings Co Ltd
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JSR Corp
Japan Fine Coatings Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性、耐擦傷性および透明性等に優れ
た硬化物が得られる硬化性組成物、およびその硬化物を
提供する。 【解決手段】 全固形分中に、下記化合物(A−1)
〜(D)を含有し、全固形分濃度が0.5〜75%であ
ることを特徴とする有機溶剤系硬化性組成物。 (A−1) 40〜80重量%の針状アンチモン含有酸
化錫 (B) 5〜40重量%の水酸基含有多官能(メ
タ)アクリレートとジイソシアネートの反応物 (C) 5〜30重量%の多官能(メタ)アクリレ
ート (D) 0.5〜10重量%の光重合開始剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射防止膜用材料
等として好適な硬化性組成物、およびその硬化物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】反射防止膜用材料として、例えば、熱硬
化型ポリシロキサン組成物が知られており、特開昭61
−247743号公報、特開平6−25599号公報、
特開平7−331115号公報および特開平10−23
2301号公報等に開示されている。しかしながら、こ
のような熱硬化型ポリシロキサン組成物を利用して得ら
れる反射防止膜は、帯電防止性や耐擦傷性に乏しく、結
果として、耐久性に乏しかった。また、かかる反射防止
膜を製造するにあたり、高温で、長時間にわたって加熱
処理をする必要があり、生産性が低く、あるいは適用可
能な基材の種類が限定された。
【0003】そこで、特開平8−94806号公報に開
示されているように、基材上に、微粒子を高屈折率バイ
ンダー樹脂中に極在化させた高屈折率膜と、フッ素系共
重合体からなる低屈折率膜とを順次に積層した反射防止
膜用材料が提案されている。より具体的には、高屈折率
膜を形成するのに、金属酸化物粒子等の微粒子層を工程
紙上に予め形成しておき、それを基材上の高屈折率バイ
ンダー樹脂に対して圧接することにより、高屈折率バイ
ンダー樹脂中に微粒子層を埋設して、極在化させてい
る。また、低屈折率膜については、フッ化ビニリデンお
よびヘキサフルオロプロピレンからなるフッ素含有共重
合体と、エチレン性不飽和基を有する重合性化合物と、
重合開始剤とからなる樹脂組成物を硬化して、薄膜とし
ている。一方、特開平8−231222号公報および特
開平9−12314号公報には、針状金属酸化物の微粉
末が開示されているが、かかる微粉末を用いた反射防止
膜用材料は開示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、特開
平8−94806号公報に示されるように高屈折率膜に
含まれる金属酸化物粒子の形状は球状であり、一般にそ
の形状および導電性について何等考慮されておらず、高
屈折率膜の帯電防止性、耐擦傷性および透明性が不十分
であるという課題が見られた。
【0005】そこで、本発明者らは鋭意検討した結果、
金属酸化物粒子として、針状のアンチモン含有酸化錫を
含んだ硬化性組成物を構成することにより、硬化させた
場合に、帯電防止性、耐擦傷性および透明性等に優れた
硬化物が得られることを見出した。したがって、本発明
は、例えば、反射防止膜用材料等として好適であり、ま
た、硬化させた場合に、帯電防止性、耐擦傷性および透
明性等に優れた硬化物が得られる硬化性組成物、および
そのような硬化性組成物からなる硬化物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、全固形
分中に、下記化合物(A−1)〜(D)を含有し、全固
形分濃度が0.5〜75%であることを特徴とする有機
溶剤系硬化性組成物が提供され、上述した課題を解決す
ることができる。 (A−1) 40〜80重量%の針状アンチモン含有酸化錫 (B) 5〜40重量%の水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソ シアネートの反応物 (C) 5〜30重量%の多官能(メタ)アクリレート (D) 0.5〜10重量%の光重合開始剤 ここで「全固形分」とは、硬化性組成物を120℃のホ
ットプレートで1時間乾燥したときの残渣物である。こ
のように構成することにより、硬化させた場合に、帯電
防止性、耐擦傷性および透明性等に優れた硬化物が得ら
れる硬化性組成物を容易に得ることができる。
【0007】また、本発明の別の態様によれば、全固形
分中に、下記化合物(A−2)〜(D)を含有し、全固
形分中の針状アンチモン含有酸化錫の含有量が40〜8
0重量%であり、全固形分濃度が0.5〜75%である
ことを特徴とする有機溶剤系硬化性組成物が提供され、
上述した課題を解決することができる。 (A−2) 40〜89.5重量%の表面処理された針状アンチモン含有酸化錫 (B) 5〜40重量%の水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソ シアネートの反応物 (C) 5〜30重量%の多官能(メタ)アクリレート (D) 0.5〜10重量%の光重合開始剤 針状アンチモン含有酸化錫に表面処理を施すことによ
り、硬化物の耐擦傷性を向上することができる。また、
このように表面処理された針状アンチモン含有酸化錫中
の針状アンチモン含有酸化錫の含有量を規定することに
より、硬化させた場合に帯電防止性、耐擦傷性および透
明性等に優れた硬化物が得られる硬化性組成物を確実に
得ることができる。
【0008】本発明の硬化性組成物を構成するにあた
り、表面処理が、針状アンチモン含有酸化錫を、重合性
不飽和基を有する有機化合物と結合させることであるこ
とが好ましい。このような重合性不飽和基を有する有機
化合物と結合した針状アンチモン含有酸化錫を用いるこ
とにより、硬化性組成物中の針状アンチモン含有酸化錫
の分散性を向上させることができるだけでなく、硬化さ
せた場合に、針状アンチモン含有酸化錫の表面上に結合
させた有機化合物由来の重合性不飽和基を利用して、硬
化性組成物中の他の成分との間の結合力をより強固なも
のにすることができる。
【0009】また、本発明の硬化性組成物を構成するに
あたり、化合物(D)が、少なくとも1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトンを含むことが好ましい。こ
のような光重合開始剤を含んだ硬化性組成物とすること
により、硬化性組成物をより確実に硬化させることがで
きる。
【0010】また、本発明のさらに別の態様は、上述し
た硬化性組成物を硬化してなる硬化物である。このよう
な硬化性組成物を硬化させることにより、帯電防止性、
耐擦傷性および透明性等に優れた硬化物を容易に得るこ
とができる。
【0011】本発明の組成物から硬化させた硬化物は、
帯電防止効果に優れている。すなわち、本発明の硬化物
は表面抵抗が低い。表面抵抗が低い程、帯電防止性に優
れる。表面抵抗が1012オーダーより低いと、帯電防
止性が特に高まり、ほこり等の付着を顕著に防止する。
帯電防止の観点から、表面抵抗が1010オーダーより
低いのがより好ましい。また、本発明の組成物から硬化
させた硬化物は、耐擦傷性および密着性に優れている。
さらに、本発明の組成物から硬化させた硬化物は、従来
の球状アンチモン含有酸化錫を含有する組成物から硬化
させた硬化物等に比べて、アンチモン含有酸化錫を少量
添加するだけで所望の帯電防止効果が得られる。この理
由は、アンチモン含有酸化錫の形状が針状であるため、
少量の添加でも、硬化物中に導電路を有効に形成するこ
とができるためである。したがって、硬化物におけるア
ンチモン含有酸化錫の含有量が減り帯電防止効果を損な
うことなく透明性が高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、硬化性組成物および硬化物
についてさらに詳しく説明する。 1.化合物(A−1)、針状アンチモン含有酸化錫 針状アンチモン含有酸化錫(以下、針状ATOと称する
場合がある。)は、硬化性組成物を硬化して得られる硬
化物の帯電防止性を高めるために用いられる。
【0013】(1)形状 針状ATOの形状としては、微粉末状の、細長い形状で
あれば特に限定されず、繊維状、柱状、棒状およびその
他の類似形状のものも含まれる。アスペクト比が5以上
の値のものが好ましく、10以上の値のものがより好ま
しい。例えば、針状ATOとして、短軸平均粒子径が
0.005〜0.05μm、長軸平均粒子径が0.1〜
3μmおよび平均アスペクト比が5以上の値のものが挙
げられる。針状ATOの形状は、所望の効果、硬化性組
成物中における分散性等により適宜選択できる。
【0014】(2)製造方法 針状ATOの製造方法についても特に制限されるもので
はないが、例えば、錫成分、アンチモン成分、ケイ素成
分およびアルカリ金属のハロゲン化物を含む被焼成処理
物を焼成した後、得られた焼成物の可溶性塩類を除去す
る方法や、針状酸化錫微粉末の粒子表面に含水酸化アン
チモンを沈着させた後、これを分別回収し、焼成する方
法等を挙げることができる。
【0015】(3)添加量 本発明の硬化性組成物では、針状ATOの添加量が40
〜80重量%の範囲内の値であることを必要とする。こ
の理由は、添加量が40重量%未満の場合には、硬化さ
せた場合に、優れた帯電防止性、耐擦傷性等が得られな
い場合があるためであり、添加量が80重量%を超える
場合には、硬化性組成物の塗布、乾燥時に製膜性が不十
分な場合や、硬化物の透明性が低下する場合があるため
である。また、上記の理由により、添加量を45〜80
重量%の範囲内の値とすることが好ましく、50〜80
重量%の範囲内の値とすることがより好ましい。
【0016】2.化合物(B)、水酸基含有多官能(メ
タ)アクリレートとジイソシアネートの反応物 水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソシアネ
ートの反応物(以下、単に化合物(B)と称する場合が
ある。)は、硬化性組成物を硬化して得られる硬化物の
耐擦傷性および硬度を高めるために用いられる。
【0017】(1)水酸基含有多官能(メタ)アクリレ
ート 水酸基含有多官能(メタ)アクリレートは、特に制限さ
れるものではないが、例えば、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレートモノステアレート、イソシアヌル酸E
O変性ジ(メタ)アクリレート等を好適に用いることが
できる。水酸基含有多官能(メタ)アクリレートの市販
品としては、例えば、日本化薬(株)製 商品名 KA
YARAD DPHA、PET−30、東亞合成(株)
製 商品名 アロニックス M−215、M−233、
M−305、M−400等として入手することができ
る。なお、水酸基含有多官能(メタ)アクリレートは、
一種単独または二種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0018】(2)ジイソシアネート ジイソシアネートは、上記水酸基含有多官能(メタ)ア
クリレートと反応することが可能なイソシアネート基を
有しているものであれば特に制限されるものではない。
このような例としては、2,4−トリレンジイソシアネ
−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、1,3−キシ
リレンジイソシアネ−ト、1,4−キシリレンジイソシ
アネ−ト、1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、m−
フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、3,3’−ジメチルフェニレンジイソ
シアネ−ト、4,4’−ビフェニレンジイソシアネ−
ト、1,6−ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイ
ソシアネア−ト)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネ−ト、ビス(2−イソシアネートエチ
ル)フマレート、6−イソプロピル−1,3−フェニル
ジイソシアネ−ト、4−ジフェニルプロパンジイソシア
ネ−ト、リジンジイソシアネ−ト、水添ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、1,3−ビス(イソシアネートメ
チル)シクロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソ
シアネ−ト、2,5(又は6)−ビス(イソシアネート
メチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン等を挙げる
ことができる。これらの中では、2,4−トリレンジイ
ソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシ
ルイソシアネア−ト)、1,3−ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサンがより好ましい。なお、ジイソ
シアネートは、一種単独または二種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0019】(3)化合物(B)の態様 上述の水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソ
シアネートとを反応させて得られる化合物であれば特に
制限されるものではない。化合物(B)としては、少な
くとも分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有す
るとともに、当該(メタ)アクリロイル基当たりの分子
量が400以下で、かつ2以上のウレタン結合(−O−
C(=O)−NH−)を有するものが好ましい。ジイソシ
アネート1モルに対して水酸基含有多官能(メタ)アク
リレート2モルを反応させて得られる下記一般式(1)
で表されるウレタン(メタ)アクリレートであることが
より好ましい。
【0020】 R1−OC(=O)NH−R2−NHCOO−R3 (1) [一般式(1)中、置換基R1およびR3は、水酸基含有
多官能(メタ)アクリレート由来の(メタ)アクリロイ
ル基を含む一価の有機基であり、置換基R2は、ジイソ
シアネート由来の二価の有機基である。]
【0021】このような化合物(B)の例としては、ジ
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートとの反応物、
ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと
イソホロンジイソシアネートとの反応物、ジペンタエリ
スリトールペンタ(メタ)アクリレートと2,4−トリ
レンジイソシアネートとの反応物、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレートと1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネートとの反応物、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアネート
との反応物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レートと2,4−トリレンジイソシアネートとの反応物
等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられ
る。
【0022】合成方法の例として、ジイソシアネートお
よび水酸基含有多官能(メタ)アクリレートを一括で仕
込んで反応させる方法、ジイソシアネート中に水酸基含
有多官能(メタ)アクリレートを滴下して反応させる方
法、ジイソシアネートおよび水酸基含有多官能(メタ)
アクリレートを等モル仕込んで反応させた後に再び水酸
基含有多官能(メタ)アクリレートを反応させる方法な
どを挙げることができる。
【0023】(4)添加量 本発明の硬化性組成物では、化合物(B)の添加量が5
〜40重量%の範囲内の値であることを必要とする。こ
の理由は、添加量が5重量%未満の場合には、硬化性組
成物を硬化させた時に、得られる硬化物の耐擦傷性が不
十分になる場合があるためであり、添加量が40重量%
を超える場合には、硬化物の硬度が不十分になる場合が
あるためである。また、上記の理由により、化合物
(B)の添加量を10〜30重量%の範囲内とすること
が好ましく、10〜25重量%の範囲内とすることがよ
り好ましい。
【0024】3.化合物(C)、多官能(メタ)アクリ
レート 多官能(メタ)アクリレートは、硬化性組成物を硬化し
て得られる硬化物の耐擦傷性および硬度を高めるために
用いられる。
【0025】(1)多官能(メタ)アクリレート 多官能(メタ)アクリレートは、分子内に少なくとも二
つの(メタ)アクリロイル基を含有する化合物である。
その例としては、上述のペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレートおよびジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート等の水酸基含有多官能(メタ)ア
クリレートならびにジペンタエリスリト−ルヘキサ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メ
タ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレ−トトリ(メタ)アクリレ−ト等
の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
【0026】(2)添加量 本発明の硬化性組成物では、多官能(メタ)アクリレー
トの添加量が5〜30重量%の範囲内の値であることを
必要とする。この理由は、添加量が5重量%未満となる
と、硬化性組成物を硬化させた時に、得られる硬化物の
耐擦傷性が不十分になる場合があるためであり、一方、
添加量が30重量%を超えると、硬化性組成物の塗布、
乾燥時に製膜性が不十分になる場合があるためである。
また、上記の理由により、多官能(メタ)アクリレート
の添加量を5〜30重量%の範囲内の値とするのがより
好ましく、8〜28重量%の範囲内の値とするのがより
好ましい。
【0027】なお、化合物(B)、及び化合物(C)
は、両者とも硬化性組成物を硬化して得られる硬化物の
耐擦傷性および硬度を高めるために用いられるが、両者
を併用することが必要である。化合物(B)および化合
物(C)の添加理由としては、それぞれ、硬化膜に適度
な弾性を付与し、耐擦傷性および硬度を高めるため、弾
性率を付与し硬度を高めるためであり、双方の特性を最
大限発揮させるためには、請求項記載の化合物(B)、
化合物(C)の添加量が好ましい。
【0028】4.化合物(D)、光重合開始剤 光重合開始剤は、組成物を硬化させるために用いられ
る。 (1)光重合開始剤 光重合開始剤の例としては、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズ
アルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニ
ルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、
4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベン
ゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4
−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジ
エチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサント
ン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1−〔4
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパ
ン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド、ビス−(2,6−ジメトキシ
ベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィ
ンオキシド等の一種単独または二種以上の組み合わせが
挙げられる。
【0029】なお、これらの光重合開始剤の中では、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル
−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリ
ノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルホスフィンオキシド、ビス−(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキシドが好ましい。ただし、本発明の硬
化性組成物をより確実に硬化させることができることか
ら、光重合開始剤としては、少なくとも1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトンを含んでいることが特に
好ましい。また、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトンの含有量は1〜5重量%が好ましい。
【0030】(2)添加量 本発明の硬化性組成物では、光重合開始剤の添加量が
0.5〜10重量%の範囲内の値であることを必要とす
る。この理由は、添加量が0.5重量%未満となると、
硬化組成組成物の硬化が不十分となる場合があるためで
ある。一方、添加量10重量%を超えると、光重合開始
剤自身が可塑剤として働き、硬化物の硬度が低下する場
合があるためである。また、上記の理由により、光重合
開始剤の添加量を0.5〜8重量%の範囲内の値とする
のが好ましく、0.5〜5重量%の範囲内の値とするの
がより好ましい。
【0031】5.化合物(A−2)、表面処理された針
状ATO 表面処理された針状ATOは、上記の針状ATOをカッ
プリング剤等の表面処理剤を用いて表面処理したもので
ある。表面処理を施すと、分散性がより向上する。ここ
で、表面処理とは、針状アンチモン酸化錫と表面処理剤
とを混合することにより表面を改質する操作を意味する
ものであり、その方法としては、物理吸着、化学結合を
形成する反応のいずれを用いてもよいが、表面処理の効
果の観点から、化学結合を形成する反応がより好まし
い。なお、表面処理された針状ATO中の針状ATOの
含有量は、全固形分中において、40〜80重量%であ
る。
【0032】(1)表面処理剤 カップリング剤を用いて表面処理を行なう場合、カップ
リング剤の例として以下の処理剤が挙げられる。 (i)重合性不飽和基を有する有機化合物 針状ATOと結合させる重合性不飽和基を有する有機化
合物としては、分子内にウレタン結合[−O−C(=
O)NH−]やチオウレタン結合[−S−C(=O)N
H−]、および不飽和二重結合とを有するアルコキシシ
ラン化合物が好ましい。具体例としては、例えば、下記
式(2)に示す化合物を挙げることができる。
【0033】
【化1】
【0034】式(2)中、R、Rは、同一でも異な
っていてもよいが、水素原子又はC 〜Cのアルキル
基若しくはアリール基であり、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、オクチル、フェニル、キシリル
基等を挙げることができる。ここで、pは、1〜3の整
数である。
【0035】[(RO) 3−pSi−]で示さ
れる基としては、例えば、トリメトキシシリル基、トリ
エトキシシリル基、トリフェノキシシリル基、メチルジ
メトキシシリル基、ジメチルメトキシシリル基等を挙げ
ることができる。このような基のうち、トリメトキシシ
リル基又はトリエトキシシリル基等が好ましい。R
は、CからC12の脂肪族又は芳香族構造を有する
2価の有機基であり、鎖状、分岐状又は環状の構造を含
んでいてもよい。また、Rは、2価の有機基であり、
通常、分子量14から1万、好ましくは、分子量76か
ら500の2価の有機基の中から選ばれる。Rは、
(q+1)価の有機基であり、好ましくは、鎖状、分岐
状又は環状の飽和炭化水素基、不飽和炭化水素基の中か
ら選ばれる。Zは、活性ラジカル種の存在下、分子間架
橋反応をする重合性不飽和基を分子中に有する1価の有
機基を示す。また、qは、好ましくは、1〜20の整数
であり、さらに好ましくは、1〜10の整数、特に好ま
しくは、1〜5の整数である。
【0036】本発明で用いられる重合性不飽和基を有す
る有機化合物の合成は、例えば、特開平9−10011
1号公報に記載された方法を用いることができる。より
具体的には、水酸基含有(メタ)アクリレート、アルコ
キシシラン、およびジイソシアネートを反応させること
により得られる。
【0037】ここで用いる水酸基含有(メタ)アクリレ
ートとしては、例えば、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリ
レートモノステアレート、イソシアヌル酸EO変性ジ
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)
アクリレート、等を好適に用いることができる。水酸基
含有多官能(メタ)アクリレートの市販品としては、例
えば、日本化薬(株)製 商品名 KAYARAD D
PHA、PET−30、東亞合成(株)製 商品名 ア
ロニックス M−215、M−233、M−305、M
−400等として入手することができる。
【0038】また、アルコキシシランについても、ジイ
ソシアネートと反応する官能基を有するものであれば特
に制限されるものではなく、例えば、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルジメトキシ
エトキシシラン、γ−メルカプトプロピルジエトキシメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルジメトキシメチ
ルシラン、γ−メルカプトプロピルジエトキシメチルシ
ラン等のチオール基含有アルコキシシランを好適に用い
ることができる。
【0039】さらに、ジイソシアネートについても、上
記多官能(メタ)アクリレートおよびアルコキシシラン
と反応することが可能なイソシアネート基を有している
ものであれば特に制限されるものではない。このような
例としては、2,4−トリレンジイソシアネ−ト、2,6
−トリレンジイソシアネ−ト、1,3−キシリレンジイ
ソシアネ−ト、1,4−キシリレンジイソシアネ−ト、
1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、m−フェニレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネ−ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
−ト、3,3’−ジメチルフェニレンジイソシアネ−
ト、4,4’−ビフェニレンジイソシアネ−ト、1,6
−ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネア
−ト)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネ−ト、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレー
ト、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネ
−ト、4−ジフェニルプロパンジイソシアネ−ト、リジ
ンジイソシアネ−ト、水添ジフェニルメタンジイソシア
ネ−ト、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロ
ヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネ−ト、
2,5(又は6)−ビス(イソシアネートメチル)−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタン等を挙げることができ
る。これらの中では、2,4−トリレンジイソシアネ−
ト、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシア
ネア−ト)、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シ
クロヘキサンがより好ましい。なお、上記アルコキシシ
ランおよびジイソシアネートは、それぞれ一種単独また
は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0040】(ii)他のカップリング剤 表面処理に適する他の好ましいカップリング剤として
は、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン等の分子内に不飽和二重結合を有す
る化合物群、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等
の分子内にエポキシ基を有する化合物群、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン等の分子内にアミノ基を有する化合物群、
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン等の分子内にメルカ
プト基を有する化合物群、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン等のアルキルシラン類、テトラブトキシシチタン、テ
トラブトキシジルコニウム、テトライソプロポキシアル
ミニウム等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙
げられる。また、これらのカップリング剤の中では、有
機樹脂と共重合もしくは架橋反応する官能基を有するも
のが好ましい。
【0041】(iii)添加量 なお、針状ATOを表面処理するにあたり、表面処理剤
の添加割合を、針状ATO100重量部に対して、0.
1〜125重量部の範囲内の値とすることが好ましく、
1〜100重量部の範囲内の値とすることがより好まし
く、5〜50重量部の範囲内の値とすることがより好ま
しい。その理由は、表面処理剤の添加割合が0.1重量
部未満の場合には、硬化物の耐擦傷性が不十分になる場
合があるためであり、一方、添加割合が125重量部を
越える場合、硬化物の硬度が不十分になる場合があるた
めである。
【0042】(2)添加量 本発明の硬化性組成物では、表面処理された針状ATO
の添加量が全固形分中40〜89.5重量%の範囲内の
値で、かつ全固形分中の針状ATOの含有量が40〜8
0重量%の範囲内の値であることが好ましい。上述の好
ましい範囲にするように表面処理された針状ATOの添
加量を調節することが好ましい。
【0043】6.有機溶剤 本発明の硬化性組成物においては、上記化合物(A−
1)または(A−2)〜(D)以外に、有機溶剤を配合
することが好ましい。有機溶剤としては特に制限される
ものではないが、例えば、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセト
ン等のケトン類、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール、ジアセトンアルコール等のアルコ
ール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル等のエーテル基含有
アルコール類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等
のヒドロキシエステル類、アセト酢酸エチル、アセト酢
酸メチル、アセト酢酸ブチル等のβ―ケトエステル類、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類からなる群か
ら選択される少なくとも一種の有機溶剤を使用すること
が好ましい。これらの中で、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセ
トン等のケトン類がより好ましい。
【0044】有機溶剤は、硬化性組成物の全固形分濃度
が0.5〜75%となるよう添加される。即ち、有機溶
剤の添加量としては、全固形分を100重量部としたと
きに、33.3〜19900重量部の範囲内の値が好ま
しい。この理由は、有機溶剤の添加量が33.3重量部
未満となると、硬化性組成物の粘度が増加して塗布性が
低下する場合があるためであり、一方、19900重量
部を越えると得られる硬化物の膜厚が薄すぎて十分な耐
擦傷性が発現しない場合があるためである。
【0045】7.その他 本発明の硬化性組成物には、本発明の目的や効果を損な
わない範囲において、光増感剤、重合禁止剤、重合開始
助剤、レベリング剤、濡れ性改良剤、界面活性剤、可塑
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、無機充填
剤、顔料、染料等の添加剤をさらに含有させてもよい。
【0046】8.調製方法 本発明の硬化性組成物は、上記化合物(A−1)(また
は(A−2))〜(D)、及び有機溶剤と、必要に応じ
て添加剤をそれぞれ添加して、室温または加熱条件下で
混合することにより調製することができる。具体的に
は、ミキサ、ニーダー、ボールミル、三本ロール等の混
合機を用いて、調製することができる。ただし、加熱条
件下で混合する場合には、重合開始剤の分解開始温度以
下で行うことが好ましい。また、1μm以下の薄膜を形
成する場合、必要に応じて塗布前に本硬化性組成物を有
機溶剤で希釈し、塗布してもよい。
【0047】9.硬化条件 硬化性組成物の硬化条件についても特に制限されるもの
ではないが、例えば放射線を用いた場合、露光量を0.
01〜10J/cm2の範囲内の値とするのが好まし
い。この理由は、露光量が0.01J/cm2未満とな
ると、硬化不良が生じる場合があるためであり、一方、
露光量が10J/cm2を超えると、硬化時間が過度に
長くなる場合があるためである。また、上記の理由によ
り、露光量を0.1〜5J/cm2の範囲内の値とする
のがより好ましく、0.3〜3J/cm2の範囲内の値
とするのがより好ましい。
【0048】10.硬化物 本発明の硬化物は、帯電防止性、耐擦傷性および透明性
等に優れ、反射防止膜、防汚膜、撥水膜、電子部品、光
学部品、包装容器、または帯電防止膜の一部品として使
用できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明の範囲はこれら実施例の記載に限定されるもので
はない。
【0050】(製造例1) 針状アンチモン含有酸化錫(化合物(A−1))ゾルの
調製 針状アンチモン含有酸化錫微粉末(石原テクノ(株)製
FS−12P)300重量部をメチルエチルケトン
(以下、MEKと略記する。)700重量部に添加し、
ガラスビーズにて10時間分散を行い、ガラスビーズを
除去してMEK針状アンチモン含有酸化錫ゾル(以下、
針状ATOゾルと称する場合がある。)950重量部を
得た。ここで、得られた針状ATOゾル2gをアルミ皿
上で秤量し、120℃のホットプレート上で1時間乾燥
して全固形分濃度を求めたところ、30重量%であっ
た。
【0051】(比較製造例1) 球状アンチモン含有酸化錫ゾルの調製 球状アンチモン含有酸化錫微粉末(石原テクノ(株)製
SN−102P)300重量部をMEK700重量部
に添加し、ガラスビーズにて10時間分散を行い、ガラ
スビーズを除去してMEK球状アンチモン含有酸化錫ゾ
ル(以下、球状ATOゾルと称する場合がある。)95
0重量部を得た。ここで、得られた球状ATOゾル2g
をアルミ皿上に秤量し、120℃のホットプレート上で
1時間乾燥して全固形分濃度を求めたところ、30重量
%であった。
【0052】(製造例2) 重合性不飽和基を有する有機化合物が結合した(反応
性)針状アンチモン含有酸化錫(化合物(A−2))ゾ
ルの調製 (2−1)重合性不飽和基を有する有機化合物の合成 攪拌機付きの容器内のメルカプトプロピルトリメトキシ
シラン7.8gおよびジブチルスズジラウレート0.2
gの混合溶液に、イソホロンジイソシアネート20.6
gを、乾燥空気中、50℃で1時間かけて滴下した後、
さらに60℃で3時間攪拌した。続いて、この反応溶液
中にペンタエリスリトールトリアクリレート(新中村化
学工業(株)製 商品名 NKエステル A−TMM−
3L) 71.4gを30℃で1時間かけて滴下した
後、さらに60℃で3時間攪拌して反応液を得た。この
反応液中の生成物、すなわち、重合性不飽和基を有する
有機化合物における残存イソシアネート量をFT−IR
で測定したところ、0.1重量%以下であり、各反応が
ほぼ定量的に行われたことを確認した。また、分子内
に、チオウレタン結合と、ウレタン結合と、アルコキシ
シリル基と、重合性不飽和基とを有することを確認し
た。
【0053】(2−2)反応性針状アンチモン含有酸化
錫ゾルの合成 攪拌機付きの容器内に、針状アンチモン含有酸化錫分散
液(石原テクノ(株)製、FSS−10M、分散溶媒:
MEK、全固形分濃度30重量%)95g、(2−1)
で得られた重合性不飽和基を有する有機化合物4.0
g、蒸留水0.1gおよびp−ヒドロキシフェニルモノ
メチルエーテル0.01gを混合し、65℃で、加熱攪
拌した。5時間後、この混合物にオルト蟻酸メチルエス
テル0.7gを添加してさらに1時間加熱し、反応性針
状アンチモン含有酸化錫ゾル(以下、反応性針状ATO
ゾルと称する場合がある。)を得た。ここで、得られた
反応性針状ATOゾル2gをアルミ皿上に秤量し、12
0℃のホットプレート上で1時間乾燥して全固形分濃度
を求めたところ、33重量%であった。また、この反応
性針状ATOゾル2gを磁性るつぼに秤量し、80℃の
ホットプレート上で30分予備乾燥した後、750℃の
マッフル炉中で1時間焼成を行ない、得られた無機残渣
量、および全固形分濃度から全固形分中の無機含量を求
めたところ、79重量%であった。なお、この測定法に
よる無機含量が、全固形分中のATOの含有量に相当す
る。
【0054】(製造例3) 水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソシアネ
ートの反応物(化合物(B))および多官能(メタ)ア
クリレート(化合物(C))の混合物の合成(その1) 乾燥空気中、ヘキサメチレンジイソシアネート6.0g
およびジブチルスズジラウレート0.02gの混合溶液
に、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(水酸
基含有多官能(メタ)アクリレート)(日本化薬(株)
製 商品名KAYARAD DPHA ジペンタエリス
リトールペンタアクリレート/ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート(以下、C−1と称する。)=4/
6)94.0gを20℃で1時間かけて滴下した後、室
温下で1時間攪拌し、さらに60℃で3時間加熱攪拌す
ることにより、ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ートとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応物(以
下、B−1と称する。)およびC−1の混合物(以下、
M−1と称する。)を得た。ここで、反応液中の残存イ
ソシアネ−ト量を分析したところ、その残量は0.1重
量%以下であり、反応がほぼ定量的に行なわれたことを
確認した。また、M−1中のB−1含有量を、原料の仕
込み比より求めたところ44%であった。
【0055】(製造例4) 水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソシアネ
ートの反応物(化合物(B))および多官能(メタ)ア
クリレート(化合物(C))の混合物の合成(その2) 乾燥空気中、ペンタエリスリトールトリアクリレート
(水酸基含有多官能(メタ)アクリレート)(新中村化
学工業(株)製 商品名 NKエステル A−TMM−
3L ペンタエリスリトールトリアクリレート/ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート(以下、C−2と称
する。)=6/4)40.9gおよびイソホロンジイソ
シアネート18.3gの混合溶液に、ジブチルスズジラ
ウレート0.1gを添加し、室温下で1時間攪拌した
後、さらに50℃で3時間攪拌した。さらに、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート40.9gを1時間かけ
て滴下した後、60℃で3時間加熱攪拌することによ
り、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソホロ
ンジイソシアネートとの反応物(以下、B−2と称す
る。)およびC−2の混合物(以下、M−2と称す
る。)を得た。ここで、反応液中の残存イソシアネ−ト
量を分析したところ、その残量は0.1重量%以下であ
り、反応がほぼ定量的に行なわれたことを確認した。ま
た、M−2中のB−2含有量を、原料の仕込み比より求
めたところ67%であった。
【0056】以下、本発明の硬化性組成物および硬化物
の調製例を実施例1〜5および比較例1〜5に示す。 (実施例1)紫外線を遮蔽した容器中に、表1に示すと
おり、製造例1で調製した針状ATO(A−1)ゾル1
90g(針状ATO微粒子として57.0g)、製造例
3で調製した混合物(M−1)28.9g(B−1とし
て12.7g、C−1として16.2g)、製造例4で
調製した混合物(M−2)10.6g(B−2として
7.1g、C−2として3.5g)、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン(以下、D−1と称す
る。)3.5gおよびMEK37gをそれぞれ加え、5
0℃で2時間攪拌して均一な溶液の硬化性組成物を得
た。この硬化性組成物中の全固形分濃度、および全固形
分中の無機含量を、製造例1および2と同様に測定した
ところ、それぞれ37重量%、57重量%であった。
【0057】得られた硬化性組成物中の全固形分濃度が
5重量%になるまでメチルイソブチルケトンで希釈した
後、ワイヤーバーコータ(#6)を用いて、片面易接着
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムA41
00(東洋紡績(株)製、膜厚188μm)の易接着処
理面、又は未処理面に硬化性組成物の希釈液を塗工し、
オーブン中、80℃で1分間乾燥し、塗膜を形成した。
次いで、窒素下、高圧水銀ランプを用いて、0.3J/
cm2の光照射条件でこの塗膜を紫外線硬化させること
により、膜厚0.1μmの硬化物層を形成した。但し、
実施例3、および比較例2の硬化性組成物はメチルイソ
ブチルケトンで希釈することなく塗工した。
【0058】(実施例2〜6)表1に示す針状ATOゾ
ルまたは反応性針状ATOゾル、および化合物(B)〜
(D)を表1に示す配合量に従って加えた他は、実施例
1と同様に硬化性組成物を調製した。ただし、実施例4
では、化合物(B)および化合物(C)については、混
合物(M−2)を加え、さらにトリメチロールプロパン
トリアクリレート(以下、C−3と称する。)を加え
た。実施例6では実施例1と同様に各化合物を混合した
後、ロータリーエバポレーターを用いて全固形分濃度が
52重量%になるまで濃縮し硬化性組成物を得た。ま
た、実施例1と同様に硬化性組成物中の全固形分濃度、
および全固形分中の無機含量を測定した。さらに、これ
らの硬化性組成物を実施例1と同様に硬化させて硬化物
を得た。
【0059】(比較例1〜6)表1に示す球状ATOゾ
ルまたは針状ATOゾル、および化合物(B)〜(D)
を表1に示す配合量に従って加えた他は、実施例1と同
様に比較例1〜2、および比較例4〜6の各硬化性組成
物を調製した。また、比較例3は、実施例6と同様に濃
縮し硬化性組成物を得た。また、実施例1と同様に硬化
性組成物中の全固形分濃度、および全固形分中の無機含
量を測定した。さらに、これらの硬化性組成物を実施例
1と同様に硬化させて硬化物を得た。ここで、比較例1
〜4は、硬化性組成物中の化合物(A−1)を針状AT
Oから球状ATOに変えた例であり、比較例5は化合物
(A−1)および(B)、および比較例6は化合物
(D)が、それぞれ本発明の範囲外の値となっている例
である。
【0060】(試験例1)実施例1〜6および比較例1
〜6で得られた硬化物における表面抵抗を下記に示す測
定法により測定した。また、得られた硬化物の密着性、
QUV後密着性および耐擦傷性を以下の基準で評価し
た。
【0061】(1)表面抵抗 PET未処理面に製膜した硬化物の表面抵抗(Ω/□)
を、ハイレジスタンスメーター(ヒューレット・パッカ
ード社製 HP4339)を用い、主電極径26mm
Φ、印加電圧100Vの条件で測定した。得られた結果
を表1に示す。
【0062】なお、硬化物中における針状ATOまたは
球状ATOの含有量と、硬化物の表面抵抗との関係を示
すために、以下の表面抵抗値を図1に示した。 40.0重量%の針状ATOを含む硬化物(実施例6) 49.9重量%の針状ATOを含む硬化物(実施例3) 57.0重量%の針状ATOを含む硬化物(実施例1) 74.9重量%の針状ATOを含む硬化物(実施例2) 40.0重量%の球状ATOを含む硬化物(比較例3) 49.9重量%の球状ATOを含む硬化物(比較例2) 57.0重量%の球状ATOを含む硬化物(比較例1) 74.9重量%の球状ATOを含む硬化物(比較例4)
【0063】(2)密着性およびQUV後密着性 PET易接着処理面上に製膜した硬化物の密着性を、J
IS K5400における碁盤目セロハンテ−プ剥離試
験に準拠し、1mm角、計100個の碁盤目における残
膜率(%)で評価した。さらに、硬化物フィルムに対し
てQUV促進耐候試験機(Q−Panel社製)を用い
て150時間紫外線を照射した後、同様に密着性を評価
した。得られた結果を表1に示す。
【0064】(3)耐擦傷性 PET易接着処理面上に製膜した硬化物の表面を#00
00スチールウールにより、荷重40g/cm2の条件
で10回こすり、硬化物の耐擦傷性を以下の基準から目
視にて評価した。得られた結果を表1に示す。 評価5:傷の発生が全く観察されなかった。 評価4:1〜5本の傷の発生が観察された。 評価3:6〜50本の傷の発生が観察された。 評価2:51〜100本の傷の発生が観察された。 評価1:塗膜剥離が観察された。 なお、評価3以上の耐擦傷性であれば、実用上許容範囲
であり、評価4以上の耐擦傷性であれば実用上の耐久性
が優れていることから好ましく、評価5の耐擦傷性であ
れば、実用上の耐久性が著しく向上することからさらに
好ましいといえる。
【0065】
【表1】
【0066】なお、表1中の略称は以下のとおりであ
る。 B−1:製造例3で合成した水酸基含有多官能(メタ)
アクリレートとヘキサメチレンジイソシアネートとの反
応物 B−2:製造例4で合成した水酸基含有多官能(メタ)
アクリレートとイソホロンジイソシアネートとの反応物 C−1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート C−2:ペンタエリスリトールテトラアクリレート C−3:トリメチロールプロパントリアクリレート D−1:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン D−2:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルホリノ−1−プロパノン MEK:メチルエチルケトン MIBK:メチルイソブチルケトン
【0067】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物およびその硬化物
によれば、針状ATOを含有することにより、反射防止
膜用材料等として好適であり、また、硬化後には帯電防
止性、耐擦傷性および透明性等に優れる硬化性組成物、
およびその硬化物を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】針状ATOまたは球状ATOの含有量と、硬化
物の表面抵抗との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z (72)発明者 中島 弘樹 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 田辺 隆喜 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4J011 AA05 BA04 PA02 PB05 PB26 PB40 PC02 QA12 QA21 QA22 QA23 QA24 QA49 QB24 SA01 SA21 SA31 SA61 SA63 SA64 SA82 SA84 UA01 VA01 WA02 4J027 AG01 AG12 AG23 AG24 AG36 BA17 BA19 BA23 BA24 BA25 CA20 CB10 CC04 CD08 4J038 FA111 FA161 HA216 JA33 JC01 JC21 KA04 KA06 KA19 NA05 NA07 NA11 NA17 NA19 NA20 PA17 PB04 PB08 PB09 PC08 4J100 AL63P AL66Q AL67P AL67Q BA02P BA02Q BA03P BA38Q BA39Q BC02Q BC43Q BC75P CA04 FA03 JA00 JA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全固形分中に、下記化合物(A−1)〜
    (D)を含有し、全固形分濃度が0.5〜75%である
    ことを特徴とする有機溶剤系硬化性組成物。 (A−1) 40〜80重量%の針状アンチモン含有酸化錫 (B) 5〜40重量%の水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソ シアネートの反応物 (C) 5〜30重量%の多官能(メタ)アクリレート (D) 0.5〜10重量%の光重合開始剤
  2. 【請求項2】 全固形分中に、下記化合物(A−2)〜
    (D)を含有し、全固形分中の針状アンチモン含有酸化
    錫の含有量が40〜80重量%であり、全固形分濃度が
    0.5〜75%であることを特徴とする有機溶剤系硬化
    性組成物。 (A−2) 40〜89.5重量%の表面処理された針状アンチモン含有酸化錫 (B) 5〜40重量%の水酸基含有多官能(メタ)アクリレートとジイソ シアネートの反応物 (C) 5〜30重量%の多官能(メタ)アクリレート (D) 0.5〜10重量%の光重合開始剤
  3. 【請求項3】 前記表面処理が、前記針状アンチモン含
    有酸化錫と、重合性不飽和基と有する有機化合物とを結
    合させることを特徴とする請求項2に記載の硬化性組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記化合物(D)が、少なくとも1−ヒ
    ドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを含むことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬
    化性組成物を硬化してなる硬化物。
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