JP2002290275A - スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置 - Google Patents

スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置

Info

Publication number
JP2002290275A
JP2002290275A JP2001087743A JP2001087743A JP2002290275A JP 2002290275 A JP2002290275 A JP 2002290275A JP 2001087743 A JP2001087743 A JP 2001087743A JP 2001087743 A JP2001087743 A JP 2001087743A JP 2002290275 A JP2002290275 A JP 2002290275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
unit
signal
spreading factor
despreading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001087743A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Nakamura
正 中村
Tetsuhiro Futami
哲宏 二見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001087743A priority Critical patent/JP2002290275A/ja
Priority to US10/033,196 priority patent/US6920173B2/en
Publication of JP2002290275A publication Critical patent/JP2002290275A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/7103Interference-related aspects the interference being multiple access interference
    • H04B1/7107Subtractive interference cancellation
    • H04B1/71075Parallel interference cancellation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉キャンセラにおける遅延時間を削減す
る。 【解決手段】 受信部100は拡散率により変化する第
1のコードとユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わ
せてなる拡散コードで拡散されたスペクトル拡散信号を
受信し、干渉キャンセル部200は第1のコードを最小
拡散率に基づいて決まるコードとみなし、該第1のコー
ドとユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてなる
逆拡散コードを用いて、受信信号から干渉信号のレプリ
カを生成し、受信復調部400は受信信号からレプリカ
が差し引かれた信号より送信データを復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスペクトル拡散信号
受信装置及び干渉キャンセル装置に係わり、特に、拡散
率に基づいて決まる第1のコードとユーザ毎に異なる第
2のコードを組み合わせてなる拡散コードで拡散された
スペクトル拡散信号を受信して送信データを復調するス
ペクトル拡散信号受信装置及び受信信号から干渉信号の
レプリカを生成する干渉キャンセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信のうち、直接拡散方
式を採用するWCDMA(Wideband Code Division Multiple
Access)方式は、現在3GPPにて標準化が進められている
第3世代移動通信方式の一方式である。CDMA方式では、
図10に示すように、スペクトル拡散信号送受信機であ
る移動機は、パイロットデータを含む制御データを第1
の変調部1aでBPSK変調し、(図11参照)、しかる
後、第1の拡散部1bで制御データ用の拡散コードで拡
散変調する。また、移動機は送信データ(ユーザデータ)
を符号回路1cで畳み込み符号などの適当な符号に符号
化し、しかる後、第2の変調部1dでBPSK変調し、つい
で、第2の拡散部1eでユーザデータ用の拡散コードで
拡散する。多重化部1fは、これら第1、第2の拡散部
で拡散された制御データとユーザデータを図11に示す
ようにIQ複素平面のI軸成分(Iチャネル成分)、Q軸成
分(Qチャネル成分)としてマッピングして多重し、無
線送信部1gは多重した信号に周波数変換、高周波増幅
を施してアンテナ1hより送信する。なお、Iチャネルは
データチャネル、Qチャネルは制御チャネルという。第
1、第2の拡散部1a,1eで使用する拡散コードは、ユ
ーザ識別コード(ロングコード)と、データチャネルや
制御チャネルを識別するためのチャネル識別コード(シ
ョートコード)を乗算したものである。
【0003】移動機から基地局への上り信号は図12に
示すフレームフォーマットを有している。1フレームは
10msecで、15スロットS0〜S14で構成されている。
ユーザデータはIチャネル(データチャネル)にマッピ
ングされ、ユーザデータ以外の制御データ部分はQチャ
ネル(制御チャネル)にマッピングされる。ユーザデー
タを送信するデータチャネルの各スロットS0〜S14はn
ビットで構成され、nは伝送レートに応じて変化する。
n=5であれば、シンボルレートは7.5kbps(=5×15/10
×10-3)、n=20であれば伝送レートは30kbpsとなる。
【0004】制御データを送信制御する制御チャネルの
各スロットは10ビットで構成され、伝送レートは15kb
ps一定であり、パイロットPILOT、送信電力制御データT
PC、トランスポートフォーマット・コンビネーション・
インジケータTFCI、フィードバック情報FBIを送信す
る。PILOTは受信側で同期検波したり、SIRを測定する際
に利用するもの、TPCは送信電力制御に利用するもの、T
FCIはデータの伝送レートや1フレームあたりのビット数
等を送信するもの、FBIは基地局における送信ダイバー
シテイを制御するものである。尚、データの伝送レート
と拡散率は1:1の関係にあり、伝送レートよりデータ
チャネルの拡散率が求まる。
【0005】以上のように、データチャネルと制御チャ
ネルとでは伝送レートが異なることがある。かかる場
合、拡散率(=シンボル周期/チップ周期)がデータチ
ャネルと制御チャネルで異なる。たとえば、(1)デー
タチャネルの伝送レートが制御チャネルの伝送レート
(=15kbps)より小さければ、データチャネルの拡散率が
制御チャネルの拡散率より大きくなり、(2)データチ
ャネルの伝送レートが制御チャネルの伝送レート(=15
kbps)より大きければ、データチャネルの拡散率が制御
チャネルの拡散率より小さくなる。ところで、拡散率が
大きいほどプロセスゲインが大きくなる。そこで、WCDM
A方式では拡散率が大きい方の送信電力を小さくしてト
ータルの送信電力を軽減する。すなわち、WCDMA方式で
は制御チャネルとデータチャネルをそれぞれ異なる電力
でBPSK変調して拡散変調し、各拡散変調信号をIQ複素平
面上にマッピングして多重化し、多重信号を送信する。
【0006】例えば、データチャネルの拡散率が制御チ
ャネルの拡散率より大きければ、図13に示すように、
乗算部1h、1iを設け、乗算部1hはデータチャネル
の第2変調部1dから出力するBPSK変調信号をβc倍(β
c<1)し、乗算部1iは制御チャネルの第1変調部1a
から出力するBPSK変調出力をそのまま(1倍して)出力
する。しかる後、第1、第2の拡散部1b,1eは乗算
部出力信号を拡散変調し、多重化部1fは各チャネルの
拡散変調信号を図14(a)に示すようにIQ複素平面にマ
ッピングして多重し、無線送信部1gは多重信号に周波数
変換、高周波増幅を施してアンテナ1hより送信する。
このように、拡散率の大きなチャネルの送信電力を下げ
ることによりトータルの送信電力をコントロール(低
減)することが可能になる。
【0007】又、データチャネルの拡散率が制御チャネ
ルの拡散率より小さければ、乗算部1hで第2変調部1
dから出力するBPSK変調出力を1倍し、乗算部1iで第
1変調部1aから出力するBPSK変調出力をβ倍する。多
重化部1fは各チャネルの拡散変調信号を図14(b)に
示すようにIQ複素平面にマッピングして送信する。この
結果、拡散率の大きなチャネルの送信電力を下げること
によりトータルの送信電力を低減することが可能にな
る。
【0008】図15は、基地局の1チャネル分の受信部
の構成図である。無線部2aは、アンテナATNにより受
信した高周波信号をベースバンド信号に周波数変換す
る。直交復調部2bはベースバンド信号を直交検波して
同相成分(I成分)、直交成分(Q成分)をAD変換し
て、サーチャ2cと各フィンガー部2d1〜2dnに分
配する。サーチャ2cはマルチパスの影響を受けた直接
拡散信号(DS信号)が入力されると、マッチトフィルタを
用いて自己相関演算を行ってマルチパスを検出し、各パ
スにおける逆拡散開始のタイミングデータ及び遅延時間
調整データをフィンガー部2d1〜2dnに入力する。
各フィンガー部2d1〜2dnにおける制御チャネルの
逆拡散部3aは、所定のパスを介して到来する直接波あ
るいは遅延波に制御チャネル用の拡散コードと同じ符号
を用いて逆拡散処理を施し、逆拡散結果を積分し、しか
る後、パスに応じた遅延処理を施し制御データ信号を出
力する。又、データチャネルの逆拡散部3bは、所定の
パスを介して到来する直接波あるいは遅延波にデータチ
ャネル用の拡散コードと同じ符号を用いて逆拡散処理を
施し、逆拡散結果を積分し、しかる後、パスに応じた遅
延処理を施し、ユーザデータ信号を出力する。
【0009】チャネル推定部3cは逆拡散された制御デ
ータ信号に含まれるパイロット信号を用いて通信路のフ
ェージング特性を推定し、該フェージングの影響を補償
するためチャネル推定を行い、チャネル推定信号を出力
する。チャネル補正部3d,3eはチャネル推定信号の
複素共役信号を逆拡散された制御データ信号及びユーザ
データ信号に乗算してフェージング補償を行う。制御チ
ャネルのRAKE合成部2eは各フィンガー部2d1〜2d
nから出力する制御データ信号をそれぞれ合成して出力
する。復号部2gはRAKE合成部2eから出力するデータ
に誤り訂正処理を施して符号化の前の制御データを復号
して出力する。又、データチャネルのRAKE合成部2iは
各フィンガー部2d1〜2dnから出力するユーザデー
タ信号をそれぞれ合成して出力し、、復号部2mはRAKE
合成部2iから出力するデータに誤り訂正復号処理を施
して符号化前のユーザデータを復号して出力する。
【0010】以上のように、CDMA方式は、ユーザに
所定の符号を割り当て、多数のユーザと同時に通信を行
う方式であるが、通話を行っている他チャネルからの信
号が干渉となり、結果として同時通話可能なチャネル数
(ユーザ数)が制限される。干渉キャンセラや適応アレ
ーアンテナ等の干渉抑圧技術はチャネル容量の増加に有
効であリ研究が進められている。
【0011】拡散コードの周期(チップ周期)をTc、
拡散コードにより変調を受ける狭帯域変調信号のシンボ
ル周期をTとすれば、T/Tcは拡散率(spreading facto
r)と呼ばれる。図16(A)に示すように狭帯域変調信
号NMに拡散変調を施すことにより、帯域幅がSMで示す
ようにT/Tc倍に拡大し、エネルギーが拡散される。この
ため、各ユーザの移動機から拡散変調された信号が同時
に放射されると、互いに重畳して図16(B)に示すよ
うになる。この重畳された信号より逆拡散により例えば
ユーザ1からの信号を復調すると図16(C)に示すよ
うになる。ユーザ1の狭帯域信号に対して他のユーザ
2,3の拡散信号は干渉信号となり、ユーザ1の狭帯域
信号と干渉信号のスペクトル比はSignal interference
Ratio(SIR)という。このSIRはユーザ数が多くなるほど
小さくなり、同時通話可能なチャネル数(チャネル容
量)が制限される。干渉キャンセラは干渉信号となる他
ユーザの拡散信号を抑圧することにより、図16(D)
に示すようにSIRを大きくしてチャネル容量の増大、あ
るいは送信電力の軽減をはかるものである。 すなわ
ち、干渉キャンセラは各受信チャネルの復調結果を用い
て干渉信号のレプリカを生成し、これを受信信号から差
し引くことにより干渉を抑圧する。
【0012】図17は干渉キャンセラを備えた基地局の
CDMA受信機の構成図であり、 101は干渉キャンセラ、
102a〜102kは各受信チャネルに応じて設けられ
たユーザ1〜ユーザk用の受信信号復調部である。干渉
キャンセラ101には、各受信チャネルに応じて干渉除去
ユニット(ICU:Interference Cancellation Unit)111
1〜111kが設けられている。干渉除去ユニット1111〜11
1kは、受信信号よりチップレートの干渉レプリカを生
成して出力する。すなわち、干渉除去ユニット1111〜11
1kは受信信号に拡散コードを乗算して逆拡散し、復調
および仮判定したデータを再拡散することにより干渉レ
プリカを発生する。合成部112は各受信チャネルの干渉
レプリカ信号を合成し、フィルタ113は合成された干渉
レプリカ信号の帯域を制限し、遅延器114は干渉レプリ
カが生成される時間分受信信号を遅延し、減算部115は
受信信号より合成干渉レプリカを差し引くことによって
干渉抑圧処理を行う。尚、各干渉除去ユニットはシンボ
ルレプリカと呼ばれるシンボルレートを有する送信信号
の複製(制御データ及びユーザデータの複製)を生成
し、干渉除去後の受信復調部に伝送する。これにより、
他チャネルからの干渉だけでなく、自チャネルのマルチ
パスからの干渉も除去することができる。又、各干渉除
去ユニット1111〜111kはパラレルに接続されており、
全チャネルの処理を同時に行うことで処理時間を短縮し
ている。
【0013】図18は従来の干渉除去ユニット1111〜11
1kの構成図であり、151は受信信号に拡散コードと同
一の逆拡散コードを乗算して逆拡散信号を出力する逆拡
散部、152は逆拡散結果に基づいてユーザデータ、制
御データの“1”、“0”を復調する復調部、153は
復調結果に信頼度に応じた減衰係数を乗算して復調信号
を減衰する減衰部、154は復調信号を再拡散して干渉
レプリカを出力する再拡散部、155は制御データに含
まれるTFCIビットを1フレーム期間集めて送信側におけ
る拡散率を識別する逆拡散情報抽出部、156はシンボ
ルレプリカを作成して送出するシンボルレプリカインタ
ーフェース部である。
【0014】逆拡散部151において、サーチャ(図示
せず)はマルチパスを検出し、各パスにおける逆拡散開
始のタイミングデータ及び遅延時間調整データをフィン
ガー部1511〜151nに入力する。各フィンガー部
1511〜151nにおける制御チャネルDPCCHの
逆拡散部は、受信信号に制御チャネル用の拡散コードと
同じ符号を用いて逆拡散処理を施し、逆拡散結果を積分
し、しかる後、パスに応じた遅延処理を施し制御データ
信号を出力する。又、データチャネルDPDCHの逆拡
散部は、受信信号にデータチャネル用の拡散コードと同
じ符号を用いて逆拡散処理を施し、逆拡散結果を積分
し、しかる後、パスに応じた遅延処理を施し、ユーザデ
ータ信号を出力する。
【0015】チャネル推定/AFC回路151bはセレクタ
151gから出力する逆拡散された制御データ信号に含
まれるパイロット信号を用いて通信路のフェージング特
性を推定し、該フェージングの影響を補償するためチャ
ネル推定を行い、チャネル推定信号を出力する。チャネ
ル補正部151c、151dはチャネル推定信号の複素
共役信号を逆拡散された制御データ信号、ユーザデータ
信号に乗算してフェージング補償を行う。レーク合成部
151e,151fは各フィンガーより出力するフェー
ジングを除去された逆拡散信号信号を合成して復調部1
52a,152bに入力する。復調部152a,152
bはそれぞれRAKE合成部151e,151fから出力す
る信号に基づいてユーザデータ、制御データの“1”、
“0”を判定する。セレクタ153aはパイロット信号
が既知であるため、復調されたパイロット信号を既知の
パイロット信号で置き換えて制御データを出力する。
【0016】減衰部153の乗算部153b,153c
はそれぞれ復調されたユーザデータ及び制御データに信
頼度に応じた第1の減衰係数αを乗算し、乗算部153
d,153eは更に信頼度に応じた第2の減衰係数βをユ
ーザデータ及び制御データに乗算して減衰する。減衰係
数α、βは例えば送信電力、干渉環境などに基づいて予
め設定されている。シンボルレプリカインターフェース
部156は、乗算部153b,153cの出力信号に、
チャネル推定/AFC回路151bから出力するチャネル推
定信号(複素信号)を乗算して伝走路のフェージング特
性を付加し、乗算結果をシンボルレプリカ信号として対
応する後段の受信復調部102a〜102k(図17参
照)に送出する。
【0017】再拡散部154の各フィンガー部1541
〜154nの乗算部154a,154bは減衰部153か
ら出力するユーザデータ及び制御データにチャネル推定
信号(複素信号)を乗算して伝走路のフェージング特性
を付加する。再拡散部154c、154dはフェージン
グが付加されたユーザデータ及び制御データを逆拡散部
151の逆拡散コードと同一の符号で拡散して出力し、
加算部154eは各フィンガーから出力する拡散信号を
データチャネル、制御チャネル別に合成して干渉レプリ
カを生成して次段の受信復調部102a〜102kに入
力する。逆拡散情報抽出部155は制御データに含まれ
るTFCIビットを1フレーム期間集めて送信側の拡散率を
識別し、該拡散率を逆拡散部151aに入力する。逆拡
散部151aは拡散率に基づいてデータチャネルの拡散
コードを決定し、該拡散コードを用いて逆拡散を行う。
【0018】送信側の拡散コードは、図19に示すよう
に、ユーザを識別するためのユーザ識別コード(スクラ
ンブルコード)SCiとチャネル(データチャネル、制御
チャネル)を識別するためのチャネル識別コードCCiを
乗算したものである。このうちユーザ識別コードSCiは
拡散率に依存しないが、データチャネルのチャネル識別
コードCCiは拡散率SFに依存し、拡散率SFにより変化す
る。尚、制御チャネルのチャネル識別コードは拡散率が
一定であるため、一定である。図20(a)は拡散率と
データチャネルにおけるチャネル識別コードの関係を説
明するコードツリー,図20(b)はSF=2nとSF=2n+1のデ
ータチャネルのチャネル識別コードの関係説明図であ
り、括弧内の1は“0”を、−1は“1”を意味してい
る。また、Cch,SF,kによりチャネル識別コードを表現し
ており、サフィックスSFは拡散率を示し、サフィックス
kはコード番号を意味する。図20(a)よりSF=4であ
れば4つの4ビットのチャネル識別コードCch,4,0〜C
ch,4,3が存在し、SF=8であれば8つの8ビットのチャネル
識別コードCch,8,0〜Cch,8,7が存在し.以下同様にチャ
ネル識別コードが存在する。
【0019】データチャネルが1つのみの場合、該デー
タチャネルのチャネル識別コードはCch,SF,k(ただし、
k=SF/4)となる。従って、拡散率SF=4であれば、
データチャネルのチャネル識別コードはCch,4,1(1,1,-
1,-1)となり、SF=8であればデータチャネルのチャネル
識別コードはCch,8,2(1,1,-1,-1,1,1,-1,-1)となり、
SF=16であればデータチャネルのチャネル識別コード
はCch,16,4(1,1,-1,-1,1,1,-1,-1, 1,1,-1,-1,1,1,-1,
-1)となる。すなわち、拡散率によりデータチャネルの
チャネル識別コードは変化する。図21(a)は拡散率
SF=16,図21(b)は拡散率SF=4の場合におけるデー
タとチャネル識別コードの関係説明図である。
【0020】以上より、拡散率情報はTFCIビットに含ま
れているから逆拡散情報抽出部 155(図18)はTFCI
ビットを1フレーム期間集めて送信側の拡散率を識別す
る。ところで、制御チャネルの伝送レートは15kbps一
定であり、制御チャネルの拡散率は一定となる。このた
め、前述のように制御チャネルのチャネル識別コードは
固定である。たとえば、制御チャネルのチャネル識別コ
ードは固定で、Cch,246,0である。以上より、通話に際
してユーザ識別コードが決まれば制御チャネル用の拡散
コードは判明する。しかし、データチャネルにおける伝
送レートは可変であり、伝送レートに応じて拡散率が変
化し、前述のようにチャネル識別コードが変化する。こ
のため、通話に際してユーザ識別コードが決まっても、
データチャネルにおける拡散コードは拡散率が判明する
まで不明となる。以上より、最初、逆拡散部151aは
制御チャネルのみ逆拡散し、TFCIビットより拡散率が判
明してデータチャネルの拡散コードが定まってからデー
タチャネルの逆拡散を開始する。
【0021】図22は各受信復調部102a〜102kの構成図
であり、1211〜121nはフィンガー部、122a,1
22bはそれぞれデータチャネル、制御チャネルのレー
ク合成部、123a,123bはデータチャネル、制御
チャネルの復号部,124は送信側の拡散率を識別して
出力する逆拡散情報抽出部である。 各フィンガー部12
1〜122nにおいて、逆拡散部131はサーチャ(図
示せず)から入力するパスタイミングに同期して、受信
信号より干渉信号をキャンセルした信号(干渉キャンセ
ラ出力)の逆拡散信号を出力する。すなわち、制御チャ
ネルの逆拡散部は、干渉キャンセラ出力信号に制御チャ
ネル用の拡散コードと同じ符号を用いて逆拡散処理を施
し、逆拡散結果を積分し、しかる後、パスに応じた遅延
処理を施して出力する。又、データチャネルの逆拡散部
は、干渉キャンセラ出力信号にデータチャネル用の拡散
コードと同じ符号を用いて逆拡散処理を施し、逆拡散結
果を積分し、しかる後、パスに応じた遅延処理を施して
出力する。
【0022】合成部132a、132bはそれぞれデー
タチャネル、制御チャネルDPDCH,DPCCHの逆
拡散信号にデータチャネル、制御チャネルのシンボルレ
プリカを足し込んで送信側の送信信号を生成する。チャ
ネル推定/AFC回路133はセレクタ135から入力する
パイロット信号に基づいて伝走路のフェージング特性を
推定し、チャネル補正部134a,134bはそれぞれ
チャネル推定信号を用いて合成部132a,132bよ
り出力する信号にチャネル補正処理を施し、フェージン
グを除去する。レーク合成部122a,122bは各フ
ィンガーより出力するフェージングを除去されたデータ
信号、制御信号を合成して復号部123a,123bに
入力する。復号部123a,123bはそれぞれRAKE合
成部122a,122bから出力するユーザデータ信
号、制御データ信号に誤り訂正処理を施して符号化前の
ユーザデータ、制御データを復号して出力する。
【0023】逆拡散情報抽出部133は制御データに含
まれるTFCIビットを1フレーム期間集めて送信側の拡散
率を識別し、該拡散率を逆拡散部131に入力する。逆
拡散部131は拡散率に基づいてデータチャネルの拡散
コードを決定する。尚、逆拡散部131は最初制御チャ
ネルのみ逆拡散し、TFCIビットより拡散率が判明してデ
ータチャネルの拡散コードが定まってからデータチャネ
ルの逆拡散を開始する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、干渉キ
ャンセラによれば、干渉信号のレプリカを生成し、これ
を受信信号から差し引くことにより干渉を抑圧でき、チ
ャネル容量の増大、あるいは送信電力の軽減を図ること
ができる。ところで、従来の干渉キャンセラは予め拡散
率が通知されていれば、遅延を数シンボル以内にするこ
とが可能である。しかし、パケット通信のようにデータ
量、すなわち、、データ速度が刻々と変わるような通信
形態では、拡散率がフレームもしくはスロット毎に変化
する。かかる場合には、1フレームもしくは1スロット
内の制御データ(TFCIビット)を復調しなければデータチ
ャネルにおける拡散率が判明せず、チャネル識別コード
が確定しない。すなわち、従来の干渉キャンセラでは、
データチャネルについてチャネル識別コードが判明する
まで逆拡散処理ができず、フレームもしくはスロット単
位の処理遅延が発生する。このため、TPC(Transmission
Power Control)ビット用いて送信電力制御を行う際、
制御ループ遅延の増加を招き、容量特性劣化を起こす原
因となっている。
【0025】図23は、データチャネルDPDCHの拡
散率が制御チャネルDPCCH上の制御情報を復調しな
ければ、同定できない場合における逆拡散部151aの概略
構成例であり、151a-1は受信信号を制御チャネル用拡散
コードCDPCCHで拡散する乗算回路、151a-2は受信信号
をデータチャネル用拡散コードCDPDCHで拡散する乗算
回路151a-3は受信信号を遅延する遅延回路、151a-4は制
御チャネル用及びデータチャネル用の拡散コードC
DPCCH,DPDCHを発生する拡散コード発生器である。デ
ータチャネルDPDCHではTFCIビットにより拡散率が
判明し、データチャネル用拡散コードCDPDCHが確定す
るまで、受信信号を遅延させる必要があり、このため遅
延回路151a-3が設けられている。この遅延は、フレーム
もしくはスロット遅延(制御情報の多重単位で違う)た
め、TPC(Transmission Power Control)制御に大きな影
響を与えることとなる。
【0026】図24は図23で示したブロック図のタイ
ムチャートであり、SFiは拡散率を意味し、制御チャネ
ルDPCCHにおいて拡散率はSF1で一定、データチャ
ネルDPDCHにおいて拡散率は種々の値を取ってい
る。また、図では制御情報の多重単位をフレームとして
記述している。干渉キャンセラ内部では、拡散率SFを
同定してデータチャネルの逆拡散を開始するまでに1フ
レーム以上遅延し、その後、干渉レプリカを生成するた
め、干渉除去を開始するのに1フレーム以上の大きな遅
延が発生する。
【0027】以上より、本発明の目的は、干渉キャンセ
ラにおける遅延時間をシンボル単位の遅延時間にまで削
減することである。本発明の別の目的は、拡散率がその
フレームもしくはスロットの制御情報を復調しなければ
確定できないような通信フォーマットを用いるCDMA
システムの干渉キャンセラにおける遅延時間を減少する
ことである。本発明の別の目的は、データチャネルDP
DCHのデータを受信していない場合に、干渉除去を行
わないようにして誤干渉除去を防止することである。本
発明の別の目的は、送信側でデータチャネルDPDCH
の拡散率と制御チャネルDPCCHの拡散率に対応して
所定の係数βcを片方のチャネルに乗じて送信する場
合、該係数βcを干渉レプリカに反映できるようにする
ことである。本発明の別の目的は、拡散率推定部でデー
タチャネルDPDCHと制御チャネルDPCCHの電力
比から拡散率SFを推定し、より確からしい拡散率で干
渉レプリカの生成を行なって精度の高い干渉レプリカを
発生するようにすることである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、スペク
トル拡散信号を受信して送信データを復調するスペクト
ル拡散信号受信装置であり、(1) 拡散率により変化す
る第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコードを組み
合わせてなる拡散コードで拡散されたスペクトル拡散信
号を受信する受信部、 (2) 前記第1のコードを最小拡
散率に基づいて決まるコードとみなし、該第1のコード
とユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてなる逆
拡散コードを用いて、前記受信信号から干渉信号のレプ
リカを生成し、該受信信号から該レプリカを差し引いた
信号を発生する干渉キャンセル部、(3) 送信側の拡散コ
ードを用いた逆拡散処理により前記レプリカが差し引か
れた信号より送信データを復調する復調部、を備えてい
る。
【0029】前記拡散率に基づいて決まる第1のコード
(チャネル識別コード)は、最小拡散率SFminに応じたコ
ードを規則的に繰り返したものである。そこで、本発明
では、第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコー
ドとみなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2の
コードを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて干渉キ
ャンセルに必要となる逆拡散を行う。このようにすれ
ば、干渉キャンセル部は制御情報(TFCIビット)より拡
散率を識別してから拡散コードを決定する必要がないた
め、干渉レプリカ発生までの遅延時間を減少することが
できる。
【0030】本発明の第2は拡散率により変化する第1
のコードとユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせ
てなる拡散コードで拡散されたスペクトル拡散信号を受
信し、該受信信号から干渉信号のレプリカを生成する干
渉キャンセル装置であり、前記第1のコードを最小拡散
率に基づいて決まるコードとみなし、該第1のコードと
ユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてなる逆拡
散コードを用いて、前記受信信号から干渉信号のレプリ
カを生成するレプリカ生成部、を備えている。レプリカ
生成部は、(1) 前記第1のコードを最小拡散率に基づ
いて決まるコードとみなし、該第1のコードとユーザ毎
に異なる第2のコードを組み合わせてなる逆拡散コード
を用いて受信信号を逆拡散する逆拡散部、(2) 逆拡散
信号より送信データを復調する復調部、(3) 復調され
た送信データに所定の減衰係数を乗算する減衰部、(4)
減衰された送信データを前記逆拡散コードと同一のコー
ドを用いて拡散して前記レプリカを発生する拡散部、を
備えている。
【0031】この干渉キャンセル装置によれば、制御情
報(TFCIビット)より拡散率を識別してから拡散コード
を決定する必要がないため、干渉レプリカ発生までの遅
延時間を減少することができる。又、データチャネルに
おいてユーザデータが送信されていないことを検出して
データチャネルDPDCHに応じた前記減衰係数を零に
する減衰係数変更部をレプリカ生成部に設ける。このよ
うにすれば、データチャネルDPDCHのデータを受信
していない場合に、干渉除去を行わないようにできるた
め誤干渉除去を防止することができる。又、データチャ
ネルにおける受信電力と制御チャネルにおける受信電力
の比に基づいてデータチャネルの減衰係数を変更する減
衰係数変更部をレプリカ生成部に設ける。このようにす
れば、送信側でデータチャネルDPDCHの拡散率と制
御チャネルDPCCHの拡散率に対応してある係数βc
を片方のチャネルに乗じて送信する場合、該係数βcを
干渉レプリカに反映することができる。
【0032】本発明の別のレプリカ生成部は、(1) 前
記第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコードと
みなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコー
ドを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて受信信号を
逆拡散する第1の逆拡散部、(2) 送信側における前記拡
散率を推定する拡散率推定部、(3) 該推定拡散率と最小
拡散率の比がm(整数)のとき、前記第1の逆拡散部よ
り出力する最小拡散率に応じた逆拡散コードによる逆拡
散結果をm回積算して受信信号の逆拡散信号を発生する
第2の逆拡散部、(4) 該逆拡散信号より送信データを復
調する復調部、(5) 復調された送信データに所定の減衰
係数を乗算する減衰部、(6) 減衰された送信データを前
記逆拡散コードと同一のコードを用いて拡散して前記レ
プリカを発生する拡散部、を備えている。このレプリカ
生成部によれば、拡散率推定部でデータチャネルDPD
CHと制御チャネルDPCCHの電力比から拡散率SF
を推定でき、より確からしい拡散率で干渉レプリカの生
成を行なって精度の高い干渉レプリカを発生することが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】(A)原理一般的に、制御チャネ
ルDPCCHは既知の拡散率もしくは固定の拡散率であ
り、データチャネルDPDCHのみ可変となっている。
本発明ではデータチャネルにおける拡散率SFが判らな
い場合、最小の拡散率SFminとみなしてチャネル識別コ
ードを特定し、該チャネル識別コードとユーザ識別コー
ドを乗算して得られるコードをデータチャネルの拡散コ
ードとする。そして、この拡散コードを用いて逆拡散を
行い、干渉レプリカを作成する。このようにすれば、デ
ータチャネルの拡散コードを直ちに取得でき、従来のよ
うに1フレームもしくは1スロット分制御データ(TFCI
ビット)を集めて拡散率情報を求めて拡散コードを特定
する必要がなく、低遅延が実現可能となる。
【0034】以上のように、チャネル識別コードとして
最小拡散率のチャネル識別コードを使用できる理由は以
下の通りである。図20で説明したように、データチャ
ネルが1つのみの場合、チャネル識別コードはCch,SF,k
(ただし、k=SF/4)となる。すなわち、最小拡散
率SFmin=4のデータチャネルのチャネル識別コードは
(1,1,-1,-1)となり、SF=8のデータチャネルのチャネ
ル識別コードは(1,1,-1,-1,1,1,-1,-1)となり、SF=1
6のデータチャネルのチャネル識別コードは(1,1,-1,-
1,1,1,-1,-1, 1,1,-1,-1,1,1,-1,-1)となる。従って、
拡散率SFのチャネル識別コードと最小拡散率SFminの
チャネル識別コードの関係に着目すると、拡散率SFの
チャネル識別コードは、最小拡散率SFminのチャネル識
別コードをSF/SFmin回繰り返したものとなる。1を
“0”、−1を“1”に戻して考察すると、最小拡散率
SFminのコードを“0011”とすれば、拡散率SFにお
けるコード は“00110011…0011”といっ
た具合にSF/SFmin回だけ最小拡散率SFminのコード“0
011”を繰り返す。
【0035】最小拡散率SFminを基準に考えると1シン
ボルは“0011”で拡散するため、“0011”毎に
シンボルデータが変化する。一方、拡散率SFの場合、1
シンボルは“00110011…0011”で拡散して
いるため、最小拡散率SFminのコード“0011”で逆
拡散するとSF/SFmin回だけ同一符号のシンボルデータが
復調されることになる。従って、最小拡散率のチャネル
識別コード“0011”を使用してデータチャネルのユ
ーザデータを復調することができる。この場合、逆拡散
結果をSF/SFmin回加算し、加算結果によりユーザデータ
の“1”、“0”を復調するように構成すれば、ユーザ
データをより正確に復調することができる。以上は、デ
ータチャネル数が1で最小拡散率SFminのコードが“0
011”の場合であるが、データチャネル数が1以上の
場合には、最小拡散率SFminのコードは図20より明ら
かなように“0011”,“0101”,“0110”
のいずれかになる。しかし、いずれのコードを使用する
かは通信時に既知となるため該コードを用いればよく何
らの問題は生じない。
【0036】(B)第1実施例 (a)干渉キャンセルユニット 図1は本発明の第1実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、100は受信部、200は干渉キャンセ
ルユニット、400は受信復調部である。干渉キャンセ
ルユニット200は、干渉キャンセラ(図17参照)内に
ユーザチャネル毎に設けられるもので1チャネルのみ示
されている。干渉キャンセルユニット200において、
201は受信信号Sに拡散コードと同一の逆拡散コード
を乗算して逆拡散信号を出力する逆拡散部、202は逆
拡散結果に基づいてユーザデータ、制御データの
“1”、“0”を復調する復調部、203は復調結果に
信頼度に応じた減衰係数を乗算して復調信号を減衰する
減衰部、204は復調信号を再拡散して干渉レプリカを
出力する再拡散部、205はシンボルレプリカを作成し
て送出するシンボルレプリカインターフェース部であ
る。
【0037】逆拡散部201の各フィンガー部2011
〜201nにおいて、サーチャはマルチパスを検出し、
各パスにおける逆拡散開始のタイミングデータ及び遅延
時間調整データをフィンガー部2011〜201nに入
力する。各フィンガー部2011〜201nにおける逆
拡散部201aの拡散コード発生部300は、(1) 別途
入力されているユーザ識別コードSCiと制御チャネル識
別コードCCiとを乗算して制御チャネル用の拡散コード
DPCCHを発生すると共に、(2) ユーザ識別コードSCiと
最小拡散率SF DPDCHにおけるデータチャネル識別コード
とを乗算してデータチャネル用の拡散コードCDPDCH
発生する。
【0038】制御チャネルの逆拡散部301は、サーチ
ャからの逆拡散開始タイミングに基づいて所定のパスを
介して到来する直接波あるいは遅延波に制御チャネル用
の拡散コードCDPCCHを乗算して逆拡散し、積分遅延部
302は逆拡散結果を積分し、しかる後、パスに応じた
遅延を加えて制御チャネルDPCCHの制御データ信号
を出力する。又、データチャネルの逆拡散部303は、
同様に所定のパスを介して到来する直接波あるいは遅延
波にデータチャネル用の拡散コードCDPDCHを乗算して
逆拡散し、積分遅延部304は逆拡散結果を積分し、し
かる後、パスに応じた遅延を加えてデータチャネルDP
DCHのユーザデータ信号を出力する。
【0039】チャネル推定/AFC回路201bはセレク
タ201gから出力する逆拡散された制御データ信号に
含まれるパイロット信号を用いて通信路のフェージング
特性を推定し、チャネル推定信号を出力する。チャネル
補正部201c、201dはチャネル推定信号の複素共
役信号を逆拡散された制御データ信号、ユーザデータ信
号に乗算してフェージング補償を行う。レーク合成部2
01e,201fは各フィンガーより出力するフェージ
ングを除去された逆拡散信号(制御データ信号、ユーザ
データ信号)を合成して復調部202a,202bに入
力する。復調部202a,202bはそれぞれRAKE合成
部201e,201fから出力する信号に基づいてユー
ザデータ、制御データの“1”、“0”を判定する。セ
レクタ203aはパイロット信号が既知であるため、復
調されたパイロット信号を既知のパイロット信号で置き
換えて制御データを出力する。
【0040】減衰部203の乗算部203b,203c
はそれぞれ復調されたユーザデータ及び制御データに信
頼度に応じた第1の減衰係数αを乗算し、乗算部203
d,203eは更に信頼度に応じた第2の減衰係数βをユ
ーザデータ及び制御データに乗算して減衰する。減衰係
数α、βは例えば送信電力、干渉環境等に基づいて予め
設定されている。シンボルレプリカインターフェース部
205は、乗算部203b,203cの出力信号に、チ
ャネル推定/AFC回路201bから出力するチャネル推
定信号(複素信号)を乗算して伝走路のフェージング特
性を付加し、乗算結果をシンボルレプリカ信号として対
応するユーザチャネルの受信復調部に送出する。
【0041】再拡散部204の各フィンガー部2041
〜204nの乗算部204a,204bは減衰部203か
ら出力するユーザデータ及び制御データにチャネル推定
信号(複素信号)を乗算して伝走路のフェージング特性
を付加する。データチャネル用の拡散部204cはフェ
ージングが付加されたユーザデータにデータチャネル用
の拡散コードCDPDCHを乗算して再拡散して出力する。
又、制御チャネル用の拡散部204dはフェージングが
付加された制御データに制御チャネル用の拡散コードC
DPCCHを乗算して再拡散して出力する。加算部204eは
各フィンガーから出力する拡散信号をデータチャネルD
PDCH、制御チャネルDPCCH別に合成して干渉レ
プリカを発生する。この干渉レプリカは各干渉キャンセ
ルユニットから出力する干渉レプリカと合成され、受信
信号から減算されて次段の対応するユーザチャネルの受
信復調部に入力する。
【0042】図2は本発明の受信信号と干渉レプリカの
タイミング説明図であり、SFiは拡散率である。制御チ
ャネルDPCCHにおいて拡散率はSF1で一定である
が、データチャネルDPDCHでは種々の値を取ってい
る。また、図では制御情報の多重単位をフレームとして
記述している。本発明の干渉キャンセルユニットでは、
拡散率を最小拡散率であるとみなし、該最小拡散率のコ
ードを用いて拡散コードを発生するため、TFCIビットよ
り拡散率を求める必要がない。このため、受信信号をフ
レーム単位あるいはスロット単位で遅延させる必要がな
いため、シンボル程度の低遅延が実現でき、送信電力制
御の遅延をなくすことができる。
【0043】(b)受信復調部 受信復調部としては図22に示す従来と同様の構成を採
用することができる。かかる構成であっても、干渉キャ
ンセルユニット200における遅延が減少した結果、送
信電力制御ループの遅延をなくすことができる。しか
し、図22の構成では、ユーザデータを復調するために
は、TFCIビットより拡散率を求めて拡散コードを特定す
る必要があり、データ復調が遅延する。図3は受信復調
部400の別の構成図である。4011〜401nはフィ
ンガー部、402a,402bはそれぞれデータチャネ
ル、制御チャネルのレーク合成部、403a,403b
はデータチャネル、制御チャネルの復号部、404はTF
CIビットより拡散率SFが判明するまでデータチャネルの
レーク合成部402aの出力信号を遅延する遅延部、4
05は最小拡散率をSFminとするとき、逆拡散結果をm
(=SF/SFmin)回積算して受信信号の逆拡散信号を発生
する逆拡散結果合成部(第2の逆拡散部)である。
【0044】各フィンガー部4011〜401nにおい
て、逆拡散部501は干渉キャンセルユニット(図1)の
逆拡散部201aと同様の構成を備えている。すなわ
ち、制御チャネルの逆拡散部は、干渉キャンセラ出力信
号に制御チャネル用の拡散コードCDPCCHを乗算して逆
拡散処理を施し、逆拡散結果を積分し、パスに応じた遅
延処理を施して出力する。又、データチャネルの逆拡散
部は、干渉キャンセラ出力信号にデータチャネル用の拡
散コードCDPDCHを乗算して逆拡散処理を施し、逆拡散
結果を積分し、パスに応じた遅延処理を施して出力す
る。この場合、データチャネル用の拡散コードCDPDCH
はユーザ識別コードSCiと最小拡散率SFminおけるデータ
チャネル識別コードとを乗算したものである。
【0045】合成部502a、502bはデータチャネ
ルDPDCH、制御チャネルDPCCHの逆拡散信号に
それぞれデータチャネル、制御チャネルのシンボルレプ
リカを足し込んで送信側における送信信号を生成する。
チャネル推定/AFC回路503はセレクタ505から入
力するパイロット信号に基づいて伝走路のフェージング
特性を推定し、チャネル補正部504a,504bはそ
れぞれチャネル推定信号を用いて合成部502a,50
2bより出力する信号にチャネル補正処理を施し、フェ
ージングを除去する。
【0046】レーク合成部402a,402bは各フィ
ンガーより出力するフェージングが除去されたデータ信
号、制御信号を合成して出力する。遅延部404はTFCI
ットより拡散率SFが判明するまでデータチャネルのレー
ク合成部402aの出力信号を遅延し、復号部403b
はRAKE合成部402bから出力する制御データ信号に誤
り訂正処理を施して符号化の前の制御データを復号して
出力する。逆拡散結果合成部405は制御データに含ま
れるTFCIビットより拡散率SFを求め、逆拡散結果をm
(=SF/SFmin)回積算して受信信号の逆拡散信号を発生
して復号部403aに入力する。復号部403aはデー
タチャネルの逆拡散信号よりユーザデータを復号して出
力する。図3の受信復調部によれば、最小拡散率に応じ
たコードを用いてデータチャネルの逆拡散を直ちに始
め、各逆拡散結果を保存しておき、拡散率SFが判明した
とき、保存してある逆拡散結果を合成することによりデ
ータチャネルにおけるユーザデータをわずかな遅延で復
調することができる。
【0047】(C)第2実施例 図4は本発明の第2実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符
号を付している。異なる点は、データチャネルにおける
ユーザデータの消失を検出するデータ消失検出部206
を備え、データの有無に基づいてデータチャネルDPD
CH側の第1の減衰係数αの値を制御する点である。パ
ケットモードにおいて、データチャネルDPDCHのみ
データを受信しない場合がある。かかる場合、データ消
失検出部206はユーザデータを受信していないことを
検出し、第1減衰係数αの値を“0”にして干渉除去を
行わない。これによりデータチャネルDPDCHにおい
てユーザデータが受信されなかったと判断されたスロッ
トもしくはフレームに対して干渉除去が行われず、誤干
渉除去を防止することができる。
【0048】データ消失検出は、電力計算部206a,
206bにおいてデータチャネルの電力Pd及び制御チャ
ネルの電力Pcを計算し、電力比検出部206cで電力比
Pd/Pcを計算し、比較部206dで電力比Pd/Pcと
設定値の大小を比較し、電力比Pd/Pcが設定値以下で
あれば、ユーザデータが消失していると判定し、電力比
Pd/Pcが設定値以上であればユーザデータが存在する
と判定する。選択部206eはユーザデータが存在すれ
ば第1の減衰係数αを選択して乗算部203bに入力
し、ユーザデータが存在しなければ0を選択して減衰部
203の乗算部203bに入力する。図4のデータ消失
検出部206は一例であり、すべての拡散率SFに対応す
るフィルタ(マッチドフィルタや各シンボルレートのみ
を通す低域通過フィルタ)を持ち、どのフィルタからも
出力が得られなかった場合に、データチャネルDPDC
Hにおいてユーザデータが消失したと判定するように構
成することもできる。
【0049】(D)第3実施例 図5は本発明の第3実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符
号を付している。送信側において、データチャネルDP
DCHの拡散率と制御チャネルDPCCHの拡散率の大
小に基づいて係数βcをデータチャネルと制御チャネル
の一方の信号に乗算して送信することがある(図13参
照)。このような場合、干渉レプリカ信号に係数βcを
反映させる必要がある。そこで、第3実施例では減衰係
数決定部207を設けて係数βcを判定し、該係数βc
を干渉レプリカ信号に反映するようにしている。
【0050】係数βcの判定は、電力計算部207a,
207bにおいてデータチャネルの電力Pd及び制御チャ
ネルの電力Pcを計算し、電力比検出部207cで電力比
Pd/Pcを計算する。この電力比はデータチャネルの拡
散率と制御チャネルの拡散率の比に1:1に対応してい
るから、βc判定部207dは電力比より係数βcを求
めて出力し、乗算部207eは係数βcと第1の減衰係
数αを乗算して乗算結果α′を減衰部203の乗算部2
03bに入力する。第3実施例によれば、データチャネ
ルと制御チャネルにおける受信電力の比に基づいてβc
を推定して減衰係数αを補正するようにしたから、より
確からしい干渉レプリカを作ることを可能としている。
本実施例では、βc判定部の前あるいは電力比検出部の
前でフィルタ等による平均化を行っていないが、フィル
タ等により平均化してβcの判定を行う方式も容易に考
えられる。
【0051】(E)第4実施例 図6は本発明の第4実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符
号を付している。第4実施例は、第2実施例と第3実施
例を組み合わせたものであり、減衰係数決定部208が
設けられている。減衰係数決定部208において、電力
計算部208a,208bはデータチャネルの電力Pd及
び制御チャネルの電力Pcを計算し、電力比検出部20
8cは電力比Pd/Pcを計算し、比較部208dは電力
比Pd/Pcと設定値の大小を比較し、Pd/Pcが設定値
以下であれば、ユーザデータが消失していると判定し、
Pd/Pcが設定値以上であればユーザデータが存在する
と判定する。選択部208eはユーザデータが存在すれ
ば第1の減衰係数αを選択して出力し、ユーザデータが
存在しなければ0を選択して出力する。
【0052】βc判定部208fは電力比より係数βc
を求めて出力し、乗算部208gは係数βcと選択部2
08eから出力する第1の減衰係数αを乗算して乗算結
果α′を減衰部203の乗算部203bに入力する。第
4実施例によれば、データチャネルDPDCHにおいて
ユーザデータが受信されなかったと判断されたスロット
もしくはフレームに対して干渉除去を行わず、誤干渉除
去を防止することができる。又、データチャネルと制御
チャネルにおける受信電力の比に基づいてβcを推定し
て減衰係数αを補正するようにしたから、より確からし
い干渉レプリカを作成することができる。
【0053】(F)第5実施例 図7は本発明の第5実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符
号を付している。第1実施例では、最小拡散率SFminに
応じたコードを使用して干渉レプリカを生成している
が、第5実施例では、拡散率推定部209を設け、デー
タチャネルDPDCH及び制御チャネルDPCCHの電
力比からデータチャネルの拡散率SFを推定し、該拡散
率を用いて干渉レプリカを生成する。
【0054】拡散率が大きいほどプロセスゲインが大き
くなる。このため、WCDMA方式では制御チャネルとデー
タチャネルのうち拡散率が大きい方の送信電力を小さく
してトータルの送信電力を軽減する。すなわち、WCDMA
方式では制御チャネルとデータチャネルをそれぞれ異な
る電力でBPSK変調して拡散変調し、各拡散変調信号をIQ
複素平面上にマッピングして多重化し、多重信号を送信
する。又、制御チャネルの拡散率は一定である。以上よ
り、制御チャネルとデータチャネルの受信電力比よりデ
ータチャネルの拡散率を推定することができる。
【0055】拡散率推定部209の電力計算部209
a,209bはデータチャネルの電力Pd及び制御チャネ
ルの電力Pcを計算し、電力比検出部209cは電力比P
d/Pcを計算し、SF判定部209dは電力比Pd/Pcよ
り拡散率SFを推定して出力する。尚、予め電力比Pd/
Pcと拡散率SFの対応テーブルを用意し、該テーブルよ
り拡散率SFを求めることができる。
【0056】逆拡散結果合成部(第2の逆拡散部)210
は最小拡散率をSFminとするとき、該最小拡散率SFminと
推定されたデータチャネルの拡散率SFを用いて m=SF/SFmin を計算し、逆拡散結果をm回積算して受信信号の逆拡散
信号を発生する。データチャネル用の復調回路202a
は逆拡散結果合成部210から出力する逆拡散信号より
ユーザデータを復調する。第5実施例によれば、データ
チャネルの拡散率SFを推定して逆拡散するため、精度
のよい干渉レプリカを生成することができる。
【0057】(G)第6実施例 図8は本発明の第6実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、第2実施例と第5実施例を組み合わせた
ものであり、これらと同一部分には同一符号を付してい
る。第6実施例によれば、データチャネルDPDCHに
おいてユーザデータが受信されなかったと判断されたス
ロットもしくはフレームに対して干渉除去を行わず、誤
干渉除去を防止することができる。又、第6実施例によ
れば、データチャネルの拡散率SFを推定して逆拡散す
るため、精度のよい干渉レプリカを生成することができ
る。
【0058】(H)第7実施例 図9は本発明の第7実施例の干渉キャンセルユニットの
構成図であり、第3実施例と第5実施例を組み合わせた
ものであり、これらと同一部分には同一符号を付してい
る。尚、減衰係数決定部207に替えて第4実施例の減
衰係数決定部208を用いることもできる。第7実施例
によれば、データチャネルと制御チャネルにおける受信
電力の比に基づいてβcを推定して減衰係数αを補正す
るようにしたから、より確からしい干渉レプリカを作成
することができる。又、第7実施例によれば、データチ
ャネルの拡散率SFを推定して逆拡散するため、精度の
よい干渉レプリカを生成することができる。
【0059】・付記 (付記1) スペクトル拡散信号を受信して送信データ
を復調するスペクトル拡散信号受信装置において、拡散
率により変化する第1のコードとユーザ毎に異なる第2
のコードを組み合わせてなる拡散コードで拡散されたス
ペクトル拡散信号を受信する受信部、前記第1のコード
を最小拡散率に基づいて決まるコードとみなし、該第1
のコードとユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせ
てなる逆拡散コードを用いて、前記受信信号から干渉信
号のレプリカを生成し、該受信信号から該レプリカを差
し引いた信号を発生する干渉キャンセル部、送信側の拡
散コードを用いた逆拡散処理により前記レプリカが差し
引かれた信号よりユーザデータを復調する復調部、を備
えたことを特徴とするスペクトル拡散信号受信装置。
【0060】(付記2) 前記干渉キャンセル部は、最
小拡散率に基づいて決まる第1のコードとユーザ毎に異
なる第2のコードとを少なくとも組み合わせてなる逆拡
散コードを用いて受信信号を逆拡散する逆拡散部、逆拡
散信号より送信データを復調する復調部、復調された送
信データに所定の減衰係数を乗算する減衰部、減衰され
た送信データを前記逆拡散コードと同一のコードを用い
て拡散して前記レプリカを発生する拡散部、を備えたこ
とを特徴とする付記1記載のスペクトル拡散信号受信装
置。
【0061】(付記3) 前記拡散率に基づいて決まる
第1のコードは、最小拡散率SFminに応じたコードを規
則的に変化したものである、ことを特徴とする付記1ま
たは付記2記載のスペクトル拡散信号受信装置。 (付記4) 拡散率により変化する第1のコードとユー
ザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてなる拡散コー
ドで拡散されたスペクトル拡散信号を受信し、該受信信
号から干渉信号のレプリカを生成する干渉キャンセル装
置において、前記第1のコードを最小拡散率に基づいて
決まるコードとみなし、該第1のコードとユーザ毎に異
なる第2のコードを組み合わせてなる逆拡散コードを用
いて、前記受信信号から干渉信号のレプリカを生成する
レプリカ生成部、を備えたことを特徴とする干渉キャン
セル装置。
【0062】(付記5) 前記レプリカ生成部は、前記
第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコードとみ
なし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコード
を組み合わせてなる逆拡散コードを用いて受信信号を逆
拡散する逆拡散部、逆拡散信号より送信データを復調す
る復調部、復調された送信データに所定の減衰係数を乗
算する減衰部、減衰された送信データを前記逆拡散コー
ドと同一のコードを用いて拡散して前記レプリカを発生
する拡散部、を備えたことを特徴とする付記4記載の干
渉キャンセル装置。
【0063】(付記6)データが 送信されていないこ
とを検出して前記減衰係数を零にする減衰係数変更部、
を備えたことを特徴とする付記5記載の干渉キャンセル
装置。 (付記7) 前記受信信号に含まれるデータチャネルの
受信信号電力と制御チャネルの受信信号電力の比に基づ
いてデータチャネルの減衰係数を変更する減衰係数変更
部、を備えたことを特徴とする付記5または付記6記載
の干渉キャンセル装置。
【0064】(付記8) 前記レプリカ生成部は、前記
第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコードとみ
なし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコード
を組み合わせてなる逆拡散コードを用いて受信信号を逆
拡散する第1の逆拡散部、送信側における前記拡散率を
推定する拡散率推定部、該拡散率と最小拡散率の比がm
(整数)のとき、前記第1の逆拡散部より出力する最小
拡散率に応じた逆拡散コードによる逆拡散結果をm回積
算して受信信号の逆拡散信号を発生する第2の逆拡散
部、該逆拡散信号より送信データを復調する復調部、復
調された送信データに所定の減衰係数を乗算する減衰
部、減衰された送信データを前記逆拡散コードと同一の
コードを用いて拡散して前記レプリカを発生する拡散
部、を備えたことを特徴とする付記4記載の干渉キャン
セル装置。
【0065】(付記9) 前記拡散率推定部は受信信号
に含まれるデータチャネルの受信信号電力と制御チャネ
ルの受信信号電力の比に基づいて前記拡散率を推定す
る、ことを特徴とする付記8記載の干渉キャンセル装
置。 (付記10) データチャネルにおいてユーザデータが
送信されていないことを検出してデータチャネルの前記
減衰係数を零にする減衰係数変更部、を備えたことを特
徴とする付記8記載の干渉キャンセル装置。 (付記11) データチャネルの受信信号電力と制御チ
ャネルの受信信号電力の比に基づいて前記データチャネ
ルの減衰係数を変更する減衰係数変更部、を備えたこと
を特徴とする付記8または付記10記載の干渉キャンセ
ル装置。
【0066】
【発明の効果】以上本発明によれば、第1のコードを最
小拡散率に基づいて決まるコードとみなし、該第1のコ
ードとユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてな
る逆拡散コードを用いて干渉キャンセルにおいて必要と
なる逆拡散を行うようにしたから、制御情報(TFCIビッ
ト)より拡散率を識別してから拡散コードを決定する必
要がなく直ちに逆拡散/再拡散処理を行うことができる
ため、干渉レプリカ発生までの遅延時間を減少すること
ができ、送信電力制御ループの遅延を減少できる。本発
明によれば、データチャネルにおいてユーザデータが送
信されていないことを検出してデータチャネルDPDC
Hの減衰係数を零にするようにしたから、データチャネ
ルDPDCHのデータを受信していない場合、干渉除去
を行わないようにできるため誤干渉除去を防止すること
ができる。
【0067】本発明によれば、データチャネルにおける
受信電力と制御チャネルにおける受信電力の比に基づい
てデータチャネルの減衰係数を変更するようにしたか
ら、送信側でデータチャネルDPDCHの拡散率と制御
チャネルDPCCHの拡散率に基づた係数βcを拡散率
の大きいチャネルの信号に乗じて送信する場合であって
も、該係数βcを干渉レプリカに反映することができ、
精度の高い干渉レプリカを発生することができる。本発
明によれば、拡散率推定部でデータチャネルDPDCH
と制御チャネルDPCCHの電力比から拡散率SFを推
定し、この推定したより確からしい拡散率で干渉レプリ
カの生成を行なうようにしたから、精度の高い干渉レプ
リカを発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図2】本発明の受信信号と干渉レプリカのタイミング
説明図である。
【図3】本発明の受信復調部の構成図である。
【図4】第2実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図5】第3実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図6】第4実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図7】第5実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図8】第6実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図9】第7実施例の干渉キャンセルユニットの構成図
である。
【図10】移動機におけるCDMA送信機の構成図である。
【図11】BPSK変調及びIQ複素平面へのマッピング説明
図である。
【図12】上りリンクのフレームフォーマットである。
【図13】WCDMAにおける移動機の構成図ある。
【図14】複素平面上での多重信号説明図のである。
【図15】基地局のCDMA受信機における1チャネル分の
CDMA受信部の構成図である。
【図16】干渉キャンセル説明図である。
【図17】干渉キャンセラの構成図である。
【図18】干渉キャンセルユニットの構成図である。
【図19】拡散コードの説明図である。
【図20】チャネル識別コード説明図である。
【図21】拡散率、データ、チャネル識別コードの関係
説明図である。
【図22】受信復調部の構成図である。
【図23】干渉キャンセルユニットにおける従来の逆拡
散部の構成図である。
【図24】受信信号と干渉レプリカのタイミング説明図
である。
【符号の説明】
100 受信部 200 干渉キャンセルユニット 201 逆拡散部 202 復調部 203 減衰部 204 再拡散部 205 シンボルレプリカインターフェース部 400 受信復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE31 5K052 AA01 AA11 BB02 CC06 DD04 EE38 FF32 GG19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散信号を受信して送信デー
    タを復調するスペクトル拡散信号受信装置において、 拡散率により変化する第1のコードとユーザ毎に異なる
    第2のコードを組み合わせてなる拡散コードで拡散され
    たスペクトル拡散信号を受信する受信部、 前記第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコード
    とみなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコ
    ードを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて、前記受
    信信号から干渉信号のレプリカを生成し、該受信信号か
    ら該レプリカを差し引いた信号を発生する干渉キャンセ
    ル部、 送信側の拡散コードを用いた逆拡散処理により前記レプ
    リカが差し引かれた信号より送信データを復調する復調
    部、 を備えたことを特徴とするスペクトル拡散信号受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記干渉キャンセル部は、 最小拡散率に基づいて決まる第1のコードとユーザ毎に
    異なる第2のコードとを少なくとも組み合わせてなる逆
    拡散コードを用いて受信信号を逆拡散する逆拡散部、 逆拡散信号より送信データを復調する復調部、 復調された送信データに所定の減衰係数を乗算する減衰
    部、 減衰された送信データを前記逆拡散コードと同一のコー
    ドを用いて拡散して前記レプリカを発生する拡散部、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のスペクトル拡
    散信号受信装置。
  3. 【請求項3】 拡散率により変化する第1のコードと
    ユーザ毎に異なる第2のコードを組み合わせてなる拡散
    コードで拡散されたスペクトル拡散信号を受信し、該受
    信信号から干渉信号のレプリカを生成する干渉キャンセ
    ル装置において、 前記第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコード
    とみなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコ
    ードを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて、前記受
    信信号から干渉信号のレプリカを生成するレプリカ生成
    部、 を備えたことを特徴とする干渉キャンセル装置。
  4. 【請求項4】 前記レプリカ生成部は、 前記第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコード
    とみなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコ
    ードを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて受信信号
    を逆拡散する逆拡散部、 逆拡散信号より送信データを復調する復調部、 復調された送信データに所定の減衰係数を乗算する減衰
    部、 減衰された送信データを前記逆拡散コードと同一のコー
    ドを用いて拡散して前記レプリカを発生する拡散部、 を備えたことを特徴とする請求項3記載の干渉キャンセ
    ル装置。
  5. 【請求項5】 前記レプリカ生成部は、 前記第1のコードを最小拡散率に基づいて決まるコード
    とみなし、該第1のコードとユーザ毎に異なる第2のコ
    ードを組み合わせてなる逆拡散コードを用いて受信信号
    を逆拡散する第1の逆拡散部、 送信側における前記拡散率を推定する拡散率推定部、 該拡散率と最小拡散率の比がm(整数)のとき、前記第
    1の逆拡散部より出力する最小拡散率に応じた逆拡散コ
    ードによる逆拡散結果をm回積算して受信信号の逆拡散
    信号を発生する第2の逆拡散部、 逆拡散信号より送信データを復調する復調部、 復調された送信データに所定の減衰係数を乗算する減衰
    部、 減衰された送信データを前記逆拡散コードと同一のコー
    ドを用いて拡散して前記レプリカを発生する拡散部、 を備えたことを特徴とする請求項3記載の干渉キャンセ
    ル装置。
JP2001087743A 2001-03-26 2001-03-26 スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置 Withdrawn JP2002290275A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087743A JP2002290275A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置
US10/033,196 US6920173B2 (en) 2001-03-26 2001-12-28 Spread-spectrum signal receiver apparatus and interference cancellation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087743A JP2002290275A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002290275A true JP2002290275A (ja) 2002-10-04

Family

ID=18942951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001087743A Withdrawn JP2002290275A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6920173B2 (ja)
JP (1) JP2002290275A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004045121A1 (en) * 2002-11-13 2004-05-27 Da Tang Mobile Communications Equipment Co., Ltd. Method for multi-user demodulation with variable spread spectrum coefficient
JP2007509538A (ja) * 2003-10-17 2007-04-12 クゥアルコム・インコーポレイテッド Cdma通信システムのためのデータ復調
JP2007208563A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Anritsu Corp 移動体端末試験装置
JP2010004557A (ja) * 2009-08-28 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 拡散及びチップ繰返しを用いる基地局、移動局、無線通信システム、及び無線伝送方法
WO2015133252A1 (ja) * 2014-03-05 2015-09-11 株式会社日立国際電気 ノイズキャンセラー装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6680928B1 (en) * 1997-07-22 2004-01-20 Ericsson Inc. Communications system and method for multi-carrier orthogonal coding
GB0016663D0 (en) * 2000-07-06 2000-08-23 Nokia Networks Oy Receiver and method of receiving
US6968204B2 (en) * 2001-12-28 2005-11-22 Visteon Global Technologies, Inc. Narrow band and spread spectrum communication system for a vehicle
CN101615924B (zh) * 2002-01-29 2014-12-10 三菱电机株式会社 移动站、基站、通信***及通信方法
JP4132979B2 (ja) * 2002-05-27 2008-08-13 日本電気株式会社 無線基地局
US7075972B2 (en) * 2002-08-19 2006-07-11 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Intra-cell interference cancellation in a W-CDMA communications network
US7787572B2 (en) * 2005-04-07 2010-08-31 Rambus Inc. Advanced signal processors for interference cancellation in baseband receivers
US7254170B2 (en) * 2002-11-06 2007-08-07 Qualcomm Incorporated Noise and channel estimation using low spreading factors
US7652981B2 (en) * 2002-12-02 2010-01-26 Ntt Docomo, Inc. Orthogonal frequency multi-carrier transmission device and transmission method
KR100681260B1 (ko) * 2004-10-07 2007-02-09 삼성전자주식회사 전력 스펙트럼 기반의 속도 추정에 의한 속도 정합형 채널추정방법 및 이를 이용한 이동통신 단말의 복조기
US7623484B2 (en) * 2005-03-28 2009-11-24 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods of multipath acquisition for dedicated traffic channels
US20060269024A1 (en) * 2005-05-27 2006-11-30 Francis Dominique Initial multi-path acquisition of random access channels
US7764656B2 (en) * 2005-07-13 2010-07-27 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods of multipath acquisition for dedicated traffic channels
US7929499B2 (en) * 2005-07-13 2011-04-19 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods of multipath acquisition for dedicated traffic channels
US7856071B2 (en) * 2005-07-26 2010-12-21 Alcatel-Lucent Usa Inc. Multi-path acquisition in the presence of very high data rate users
US8493942B2 (en) * 2005-08-01 2013-07-23 Qualcomm Incorporated Interference cancellation in wireless communication
JP4313843B2 (ja) * 2007-10-01 2009-08-12 パナソニック株式会社 超音波測定装置および超音波測定方法
US8767799B2 (en) 2011-04-12 2014-07-01 Alcatel Lucent Method and apparatus for determining signal-to-noise ratio
US9209858B2 (en) * 2011-04-12 2015-12-08 Alcatel Lucent Method and apparatus for determining uplink noise power in a wireless communication system
US9031115B2 (en) 2013-02-01 2015-05-12 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for memory resource allocation based on virtual minimum spreading factor
US9106495B2 (en) * 2013-11-28 2015-08-11 Electronics And Telecommunications Research Institute Wireless communication method and apparatus based on channel function

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3139707B2 (ja) 1999-03-17 2001-03-05 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所 スペクトル拡散通信装置
GB0016663D0 (en) * 2000-07-06 2000-08-23 Nokia Networks Oy Receiver and method of receiving

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004045121A1 (en) * 2002-11-13 2004-05-27 Da Tang Mobile Communications Equipment Co., Ltd. Method for multi-user demodulation with variable spread spectrum coefficient
US7539236B2 (en) 2002-11-13 2009-05-26 Da Tang Mobile Communications Equipment Co., Ltd. Method for multi-user demodulation with variable spread spectrum coefficient
JP2007509538A (ja) * 2003-10-17 2007-04-12 クゥアルコム・インコーポレイテッド Cdma通信システムのためのデータ復調
JP2007208563A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Anritsu Corp 移動体端末試験装置
JP2010004557A (ja) * 2009-08-28 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 拡散及びチップ繰返しを用いる基地局、移動局、無線通信システム、及び無線伝送方法
WO2015133252A1 (ja) * 2014-03-05 2015-09-11 株式会社日立国際電気 ノイズキャンセラー装置
JP2015170877A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 株式会社日立国際電気 ノイズキャンセラー装置
US9871542B2 (en) 2014-03-05 2018-01-16 Hitachi Kokusai Electric Inc. Noise canceller device

Also Published As

Publication number Publication date
US6920173B2 (en) 2005-07-19
US20020136278A1 (en) 2002-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002290275A (ja) スペクトル拡散信号受信装置及び干渉キャンセル装置
JP4076202B2 (ja) スペクトラム拡散信号受信機及び受信方法
EP1432134B1 (en) CDMA multiple access interference cancellation using signal estimation
CA2568247C (en) Cancellation of pilot and unwanted traffic signals in a cdma system
JP3091711B2 (ja) スペクトル拡散通信システムにおける復調および電力制御ビット検出のための方法
EP1384330B1 (en) Multipath interference reduction for a cdma system
US6404759B1 (en) CDMA multi-user receiving apparatus including interference canceller with optimal receiving state
EP1569355A2 (en) Interference cancellation in a CDMA receiver
JP3275079B2 (ja) 通信システムにおけるコヒーレント・チャネル推定のための方法および装置
JP2003520463A (ja) パイロット補助されたコヒーレントな復号によって、ターボ符号化された信号を復調するシステム及び方法
JP2002064467A (ja) 符号分割多重アクセス(cdma)通信システムにおける多重アクセス干渉除去のための方法および装置
US6532252B1 (en) Device and method for measuring non-orthogonal noise power for CDMA communication system
EP2544380A1 (en) Simple and robust digital code tracking loop for wireless communication systems
EP1605601B1 (en) Interference eliminating apparatus and method
KR100979151B1 (ko) 복소 가중치 생성(cwg) 알고리즘을 이용한 레이크 수신기에서의 채널 이득 추정
US8102899B2 (en) Receiver and method of receiving a CDMA signal in presence of interferences with unknown spreading factors
EP1298814B1 (en) CDMA receiver and channel estimation method
US20060120436A1 (en) Wireless communication system for determining the number of operation stages of interference canceller
JP2002300085A (ja) 無線受信装置及び無線受信方法
JP2002152176A (ja) Cdma受信機の干渉軽減方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603