JP2002288815A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002288815A
JP2002288815A JP2001084453A JP2001084453A JP2002288815A JP 2002288815 A JP2002288815 A JP 2002288815A JP 2001084453 A JP2001084453 A JP 2001084453A JP 2001084453 A JP2001084453 A JP 2001084453A JP 2002288815 A JP2002288815 A JP 2002288815A
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layer
thickness
pigment
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JP2001084453A
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Minoru Yamaga
実 山鹿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力、C/N等の電磁変換特性に優れ、かつ
走行耐久性に優れ、体積記録密度を向上させた磁気記録
媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体1上に、非磁性層を介さな
いで磁性層2が塗布によって形成されており、磁性層2
が、磁性層2の厚みより大きな平均粒径を有する顔料5
を含有することを特徴とする磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル記録システムの開発が進み、高
記録密度媒体への要求が高まる中で、より高出力、高C
/N(キャリア/ノイズ比)を持った塗布型磁気記録媒
体の開発が重要になってきている。高出力、高C/Nを
得るための手法の一つとして、非磁性粉末と結合剤を主
体として含有する非磁性層である下層を設け、その下層
が未乾燥のうちに磁性層である上層を塗布する方法が、
特公平6−93297号にて提案されている。
【0003】また、従来からのフォーマットで使われて
いる最短記録波長は0.3〜1.0μm程度の範囲内に
入るものが多く、今後の高密度化を視野に入れれば、更
に短波長側になってくると予想される。これらの波長で
十分な特性を得るためには、薄くてかつ厚みの変動がな
い磁性層が必要となる。従来から、このような磁性薄層
形成の試みは、非磁性支持体上に非磁性塗料と同時に磁
性塗料を塗設する方法が多くとられている(特開平8−
339531号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、非磁性支持体上に、非磁性層からなる下層と
磁性層からなる上層を設ける方法では、下層が未乾燥の
状態のときに上層を塗布するため、塗布直後に上層(磁
性層)と下層(非磁性層)の界面が混ざり合って、少な
からず凹凸を生じてしまい、上層と下層の界面を十分平
滑にすることは困難であり、磁性層厚みが十分均一には
ならない。そして、磁性層の厚みに対して4倍以上の波
長を記録再生しようとした場合、この影響を受け、十分
な出力及びC/N特性を得ることができなかった。
【0005】また、界面の状態を良好に保ちつつ、磁性
層の厚みの変動をなくすためには、磁性層が単層であ
り、かつ薄層となるように調製され、塗布されることが
最も有利に働く。しかしながら、磁性層を単層であり、
かつ厚みが薄くなるよう調製すると、例えば潤滑剤を多
量には含有できないなど、磁性塗膜の信頼性、即ち磁気
記録媒体の走行信頼性を十分確保できないという問題点
があった。
【0006】本発明は、上述したような問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、出力、C
/N等の電磁変換特性に優れ、かつ走行耐久性に優れ、
体積記録密度を向上させた磁気記録媒体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、非磁性
支持体上に、非磁性層を介さないで磁性層が塗布によっ
て形成されており、前記磁性層が、前記磁性層の厚みよ
り大きな平均粒径を有する顔料を含有することを特徴と
する磁気記録媒体に係るものである。
【0008】ここで、前記「平均粒径」とは、前記顔料
100個の長軸を平均した大きさを意味する。
【0009】本発明によれば、前記磁性層が、前記非磁
性層を介さないで、前記非磁性支持体上に塗布によって
形成されているので、前記非磁性支持体と前記磁性層と
の界面は十分平滑に保たれ、また前記磁性層の厚みは十
分均一になり、出力特性及びC/N特性に優れている。
【0010】また、前記磁性層が、前記磁性層の厚みよ
り大きな平均粒径を有する前記顔料を含有しているの
で、走行時、前記顔料が接触点として介在し、磁性塗膜
がドライブなどの走行系や磁気ヘッドに直接接触せず、
安定した走行性を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて本発
明を更に具体的に説明する。
【0012】前記磁性層の厚みをTmとし、前記顔料の
平均粒径をΦpとしたとき、Tm<Φp≦2Tmの関係
が成立していることが好ましく、更には1.2Tm≦Φ
p≦2Tmであることがより好ましい。前記顔料の平均
粒径Φpの上限を、前記磁性層の厚みTmの2倍とする
ことで、磁気ヘッドと前記磁性層の表面とのスペーシン
グを、より最適化することができ、出力特性及びC/N
特性をより一層向上することができる。この場合、前記
顔料の平均粒径Φpが、前記磁性層の厚みTmの2倍を
超えると、本発明に基づく磁気記録媒体と前記ヘッドの
空間が大きくなりすぎるために、あまり高い出力特性及
びC/N特性を得ることができないことがある。
【0013】また、前記顔料のモース硬度は6以上であ
ることが好ましく、6以上とすることで、数種類の金属
材料からなる前記ヘッドを均一に研磨することができ、
より高い走行信頼性を得ることができる。前記顔料のモ
ース硬度が6未満になると、前記ヘッドが硬度の異なる
複数の材料から構成されているために、材料間の研磨性
に差が出てしまい、段差を生じてしまうことがある。こ
れによって、出力特性の低下を招いてしまうことがあ
る。
【0014】前記顔料としては、アルミナ、酸化クロ
ム、酸化珪素、酸化チタン、炭化珪素、炭酸カルシウ
ム、α−酸化鉄、カオリン、黒鉛、雲母、炭化チタン、
アモルファスシリカ等が挙げられる。
【0015】前記磁性層の厚みは0.3μm以下である
ことが好ましい。本発明に基づく磁気記録媒体は、前記
磁性層が、前記非磁性層を介さないで、前記非磁性支持
体上に塗布によって形成されており、さらに上述したよ
うに、前記磁性層の厚みを0.3μm以下と薄く形成す
ることで、出力及びC/N特性をより一層向上させるこ
とが可能である。
【0016】また、前記磁性層が、前記非磁性層を介さ
ないで、前記非磁性支持体上に塗布によって形成され、
更に薄層として形成されていても、前記磁性層の厚みよ
り大きな平均粒径を有する前記顔料を含有しているの
で、走行時、前記顔料が接触点として介在し、前記磁性
塗膜がドライブなどの走行系や磁気ヘッドに直接接触せ
ず、より安定した走行性を得ることができる。
【0017】本発明において、磁性塗料を構成する強磁
性粉末は、従来公知のものがいずれも使用可能であっ
て、酸化磁性粉末又は金属磁性粉末でもよい。前記酸化
物磁性粉末としては、例えば、γ−Fe23、Co含有
γ−Fe23、Fe34、Co含有Fe34、Co被着
γ−Fe23、Co被着Fe34、CrO2等が挙げら
れる。前記金属磁性粉末としては、例えば、Fe、C
o、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−N
i、Co−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−
B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe−Co−V等が挙げ
られる。また、これらの種々の特性を改善する目的でA
l、Si、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分
やYを含む希土類元素を適当量含有してもよい。さら
に、Fe52等の炭化鉄、窒化鉄等も使用可能である。
強磁性紛としては、上述した材料のうち、一種類を選択
してもよいし、二種類以上を併用することもできる。
【0018】本発明に基づく磁気記録媒体に使用可能な
結合剤としては、通常この種の媒体において用いられて
いる樹脂材料がいずれも使用可能であって、特にその種
類は限定されない。代表的な前記結合剤樹脂を例示すれ
ば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタク
リル酸エステル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレ
ンタン樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル
酸共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、セルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹
脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アリキド樹脂、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂などである。こうした結合剤は、少なくともそ
の一部にスルホン酸塩(−SO3M;MはNa、K等の
アルカリ金属又はアルキル基を表す)、硫酸塩(−SO
4M;MはNa、K等のアルカリ金属又はアルキル基を
表す)、カルボン酸基、アミノ酸類基、アミノスルホン
酸類基、ホスホン基、ホスフィン基、アミノ基等のうち
の少なくとも一つが導入されていることが望ましい。
【0019】また、前記磁性塗料には、必要に応じてレ
シチン等の分散剤、カーボンブラック等の帯電防止剤が
加えられてもよい。これらの分散剤、帯電防止剤、及び
防錆剤としては、従来公知の材料がいずれも使用可能で
あり、なんら限定されるものではない。また、使用でき
る潤滑剤としては、脂肪酸及び脂肪酸エステルなどの従
来公知の材料がいずれも使用可能であり、特に限定され
るものではない。
【0020】また、耐久性を向上させるために前記磁性
塗料へ硬化性樹脂を添加することも可能である。具体的
には、ポリイソシアネート化合物、ポリエポキシ化合物
に代表されるような熱硬化樹脂や電子線反応型硬化樹脂
などが挙げられる。これらは、単独若しくは2つ以上用
いて使用することができる。
【0021】前記非磁性支持体上に前記磁性層を形成す
るには、前記磁性層の上記したような構成成分を前記結
合剤中に分散し、前記結合剤の種類等によってエーテル
類、エステル類、ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭
化水素、有機塩素化合物系溶剤等から選ばれる有機溶剤
と共に分散して、前記磁性塗料を調製することができ
る。そして、磁性塗料を調整するに際しては、ロールミ
ル、ボールミル、サンドミル、ニーダー、エクストルー
ダー、ホモゲナイザー、超音波分散機等によって、配合
成分の分散、混練を行えばよい。このようにして得られ
た磁性塗料を前記非磁性支持体上に塗布する際には、グ
ラビアコーター、ナイフコーター、ブレードコーター、
リバースロールコーター、ダイコーター等を用いればよ
い。
【0022】また、前記非磁性支持体上の前記磁性層が
設けられていない面側(裏面)には、磁気記録媒体の走
行性の向上や帯電防止及び転写防止等を目的として、バ
ックコート層を設けることができる。前記バックコート
層の形成は、例えば無機顔料等の固体粒子を結合剤(基
本的には前記磁性層に使用できるものと同じ結合剤であ
ってよい。)中に分散させ、該結合剤の種類に応じて選
定された有機溶剤と共に混練して調製されたバックコー
ト層用塗料を調製し、これを非磁性支持体の裏面に塗布
する。
【0023】前記固体粒子としては、帯電防止効果、潤
滑効果を賦与できるものであれば、従来公知の材料がい
ずれも使用可能であり、例えばグラファイト、カーボン
ブラック、酸化チタン等が挙げられる。これらの固体粒
子は、それぞれ一種を用いることができるが、二種以上
を併用してもよい。
【0024】なお、前記バックコート層を構成する材料
としては、前記固体粒子や前記結合剤の他に、添加剤と
しての分散剤、研磨剤、帯電防止剤などが加えられても
よい。これらの添加剤としては、通常この種の磁気記録
媒体において用いられる材料であればよく、特に限定さ
れない。
【0025】前記非磁性支持体としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
フィルム等のポリエステル類、ポリオレフィン類、セル
ロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリアミド
類、ポリカーボネートなどに代表される高分子支持体
や、アルミニウム合金、チタン合金などからなる金属基
板、ガラス基板、アラミドフィルム等などがある。その
形状もなんら限定されるものではなく、テープ状、シー
ト状、ドラム状など、如何なる形態であってもよい。さ
らに、この非磁性支持体には、その表面性をコントロー
ルするために、微細な凹凸が形成されるような表面処理
が施されたものであってもよい。
【0026】なお、本発明に基づく磁気記録媒体は、前
記磁性層が単層であるものに限らず、複数の磁性層が積
層されたものであってもよい。さらに、前記磁性層と前
記非磁性支持体との間に、いわゆる接着性を向上させる
目的で、接着層が形成された構成としてもよい。
【0027】また、前記磁性層の表面は、磁気記録媒体
として通常形成される表面であってよく、粗度で表す
と、光干渉法測定によるSRaで2nm〜20nmの範
囲内に入ることが好ましい。
【0028】図1は、本発明に基づく磁気記録媒体の概
略拡大断面図を示すものである。
【0029】図1によれば、本発明に基づく磁気記録媒
体は、非磁性支持体1上に、非磁性層を介さないで磁性
層2が塗布によって形成されている。また、非磁性支持
体1の磁性層2が設けられていない面側(裏面)には、
バックコート層3が形成されていてもよい。また、上述
したように、磁性層2と非磁性支持体1との間に、いわ
ゆる接着性を向上させる目的で、接着層が形成された構
成としてもよい。
【0030】そして、A部拡大概略断面図に示すよう
に、磁性紛4を有する磁性層2には、磁性層2の厚みよ
り大きな平均粒径を有する顔料5が含有されている。
【0031】本発明に基づく磁気記録媒体は、磁性層2
が、前記非磁性層を介さないで、非磁性支持体1上に塗
布によって形成されているので、非磁性支持体1と磁性
層2との界面は十分平滑に保たれ、また磁性層2の厚み
は十分均一になり、出力特性及びC/N特性に優れてい
る。
【0032】また、磁性層2が、磁性層2の厚みより大
きな平均粒径を有する顔料5を含有しているので、走行
時、顔料5が接触点として介在し、磁性塗膜がドライブ
などの走行系や磁気ヘッドに直接接触せず、安定した走
行性を得ることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0034】例1 まず、下記の組成となるように磁性塗料を調製した。 [磁性塗料組成] 微細強磁性粉末:鉄−コバルト合金系メタル磁性粉 (長軸長0.08μm、比表面積55m2/g) 100重量部 結合剤: ポリエステルポリウレタン樹脂(平均分子量=21000) 10重量部 (東洋紡社製) 極性基;スルホン酸ナトリウム塩 0.12mmol/g含有 ポリエステル主成分;イソフタル酸−エチレングリコール ウレタン化イソシアネート;ジフェニルメタンジイソシアネート 塩化ビニル系共重合体 10重量部 (日本ゼオン社製、商品名:MR−110) ニトリロ三酢酸 3重量部 顔料:C(下記表1及び表2参照) 潤滑剤:ブチルステアレート 2重量部 ステアリン酸 2重量部 溶剤:メチルエチルケトン 20重量部 トルエン 20重量部 シクロヘキサノン 10重量部
【0035】以上の材料をコンティニアスニーダーで混
練処理を施し、さらにメチルエチルケトン、トルエン、
シクロヘキサノンで希釈した後、サンドミル分散し、磁
性塗料とした。以上のようにして調製された磁性塗料
を、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製硬化剤
「コロネートL」)2重量部添加し、攪拌した後、非磁
性支持体上に、乾燥後の厚さが0.34μmとなるよう
に塗布した。
【0036】上記非磁性支持体は、厚み6.0μmのポ
リエチレンナフタレートフィルムを用いた(以下の実施
例も同様。)。
【0037】そして、未乾燥状態の磁性塗膜に磁場配向
処理を行い、適度に乾燥させて巻取りした。そして、カ
レンダー処理を施し、硬化処理を行った。
【0038】その後、下記組成のバックコート層用塗料
を磁性層とは反対側の非磁性支持体面側に塗布し、バッ
クコート層を形成した。 [バックコート層用塗料組成] 無機粉末:カーボンブラック−1(平均粒径=0.02μm) (キャボット社製、商品名:BLACK PEALS L 95重量部 カーボンブラック−2(平均粒径=0.27μm) (キャボット社製、商品名:サーマックスN990) 3重量部 酸化チタン(平均粒径=0.4μm) 2重量部 結合剤: ポリエステルポリウレタン(数平均分子量=24000) 50重量部 (東洋紡社製、商品名:UR−8200) ニトロセルロース (旭化成工業社製 セルノバBTH 1/2) 30重量部 硬化剤:ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 コロネート L) 10重量部 潤滑剤:ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 2重量部 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部
【0039】その後、6.35mm幅に裁断することで
サンプルテープを作製した。
【0040】例2 前記磁性層の厚みが0.3μmとなるように塗布を行っ
た以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0041】例3 前記磁性層の厚みが0.25μmとなるように塗布を行
った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0042】例4 前記磁性層の厚みが0.22μmとなるように塗布を行
った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0043】例5 前記磁性層の厚みが0.2μmとなるように塗布を行っ
た以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0044】例6 前記磁性層の厚みが0.184μmとなるように塗布を
行った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製
した。
【0045】例7 前記磁性層の厚みが0.175μmとなるように塗布を
行った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製
した。
【0046】例8 前記磁性層の厚みが0.5μmとなるように塗布を行っ
た以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0047】例9 前記磁性層の厚みが0.4μmとなるように塗布を行っ
た以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0048】例10 前記磁性層の厚みが0.35μmとなるように塗布を行
った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0049】例11 前記磁性層の厚みが0.16μmとなるように塗布を行
った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0050】例12 前記磁性層の厚みが0.15μmとなるように塗布を行
った以外は、例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0051】例13 顔料Cに代えて顔料Aを用い、前記磁性層の厚みが0.
15μmとなるように塗布を行った以外は、例1と同様
にしてサンプルテープを作製した。
【0052】例14 顔料Aに代えて顔料Bを用いたこと以外は、例13と同
様にしてサンプルテープを作製した。
【0053】例15 前記磁性層の厚みが0.09μmとなるように塗布を行
った以外は、例14と同様にしてサンプルテープを作製
した。
【0054】例16 顔料Aに代えて顔料Dを用いたこと以外は、例13と同
様にしてサンプルテープを作製した。
【0055】例17 非磁性支持体上に、下記に示す組成からなる非磁性層塗
料を厚みが1.5μmとなるようにして塗布すると共
に、例13と同様の磁性塗料を厚みが0.15μmとな
るように同時塗布したこと以外は、例1と同様にしてサ
ンプルテープを作製した。
【0056】例18 非磁性支持体上に、下記に示す組成からなる非磁性層塗
料を厚みが1.5μmとなるようにして塗布すると共
に、例13と同様の磁性塗料を厚みが0.2μmとなる
ように同時塗布したこと以外は、例1と同様にしてサン
プルテープを作製した。
【0057】 <下層塗料組成> 無機粉末:α−酸化鉄(長軸長=0.1μm) 100重量部 結合剤: ポリエステルポリウレタン樹脂(数平均分子量=24000) 50重量部 (東洋紡社製、商品名:UR−8200) 塩化ビニル系共重合体(平均重合度=305) 15重量部 (日本ゼオン社製、商品名:MR−110) 潤滑剤:ステアリン酸 2重量部 ブチルステアレート 2重量部 溶剤:メチルエチルケトン 70重量部 トルエン 70重量部 シクロヘキサノン 40重量部
【0058】以上のようにして作製した各サンプルテー
プについて、下記に示す各種測定を行った。
【0059】各種測定の方法は、以下のとおりである。 ・塗膜層厚みは、TESA社製厚み測定器を用いて20
層重ねて測定をした。 ・電磁変換特性(波長0.3μm信号出力及びC/N)
は、ドラムテスターを用いた。被測定テープに波長0.
3μmの信号を書き込めるような周波数(1/T)を最
適記録電流で記録し1/Tの再生出力および、波長0.
3μmの出力と、その時の周波数1/1.125T、1
/0.9Tにおけるノイズの平均からC/Nを測定し
た。 ・信頼性は、ソニー製SONY製DV用VTR DCR
−VX1000を用いてカメラ記録再生を100回繰り
返し、ブロックエラーの発生や再生異常の発生するもの
を×、画質などに異常なく走行したものを○とした。
【0060】上記の各評価方法によって得られた結果
を、下記表2にまとめて示す。また、顔料Cを用いた場
合の(例1〜例12)、出力評価、C/N評価及び走行
信頼性評価の結果をまとめて図2に示す。
【0061】
【表1】 *上記表1の顔料Dである有機フィラーは、例えばフタ
ロシアニン系顔料が挙げられる。
【表2】
【0062】表2及び図2より明らかなように、例1か
ら例7による各サンプルテープは、前記非磁性支持体上
に、前記非磁性層を介さないで前記磁性層が塗布によっ
て形成されているので、前記非磁性層を設けた場合と比
べ、前記非磁性支持体と前記磁性層との界面は十分平滑
に保たれ、また前記磁性層の厚みは十分均一になり、出
力特性及びC/N特性に優れていた。また、前記磁性層
が、前記磁性層の厚みより大きな平均粒径を有する顔料
を含有し、Tm<Φp(Tmは前記磁性層の厚み、Φp
は前記顔料の平均粒径)と特定したので、Tm≧Φpの
場合に比べて、走行時、前記顔料が接触点として介在
し、前記磁性塗膜がドライブなどの走行系や磁気ヘッド
に直接接触しないため、より一層安定した走行性を得る
ことができ、再生時のブロックエラーや異常が全くなく
なるという画期的な結果が得られた。しかも、前記顔料
の平均粒径の上限をΦp≦2Tmとすれば、Φp>2T
mの場合に比べて、前記磁気ヘッドと前記磁性層の表面
とのスペーシングを、より最適化することができ、出力
特性及びC/N特性ともに大きく向上することが分か
る。
【0063】例8から例10によるサンプルテープは、
前記顔料の平均粒径が、前記磁性層の厚みより小さかっ
たため、出力特性及びC/N特性には優れていたもの
の、前記磁性層がドライブなどの走行系や磁気ヘッドに
直接接触してしまい、走行信頼性が悪化した。
【0064】例11及び例12によるサンプルテープ
は、前記顔料の平均粒径が、前記磁性層の厚みの2倍を
超えていたため、走行信頼性には優れていたが、媒体と
前記ヘッドの空間が大きくなりすぎるために、出力特性
及びC/N特性が低下することがあった。
【0065】また、表2より明らかなように、前記顔料
のモース硬度が9又は6であった例13、14及び15
のサンプルテープに対し、例16のサンプルテープは、
前記顔料のモース硬度が6未満であったため、ヘッド材
の偏磨耗のために出力特性が低下することがあった。
【0066】また、例17及び例18のサンプルテープ
は、前記非磁性層を設けたために、界面の乱れが生じ、
C/N特性の悪化を招いた。
【0067】なお、上述した実施例では、前記非磁性支
持体上に、直接前記磁性層を設ける例を示したが、本発
明に基づく磁気記録媒体は、前記磁性層が単層であるも
のに限らず、複数の磁性層が積層されたものであっても
よい。さらに、前記磁性層と前記非磁性支持体との間
に、いわゆる接着性を向上させる目的で、接着層が形成
された構成としてもよい。
【0068】
【発明の作用効果】本発明によれば、前記磁性層が、前
記非磁性層を介さないで、前記非磁性支持体上に塗布に
よって形成されているので、前記非磁性支持体と前記磁
性層との界面は十分平滑に保たれ、また前記磁性層の厚
みは十分均一になり、出力特性及びC/N特性に優れて
いる。
【0069】また、前記磁性層が、前記磁性層の厚みよ
り大きな平均粒径を有する前記顔料を含有しているの
で、走行時、前記顔料が接触点として介在し、磁性塗膜
がドライブなどの走行系や磁気ヘッドに直接接触せず、
安定した走行性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく磁気記録媒体の概略拡大断面図
である。
【図2】本実施例における各サンプルテープの出力特
性、C/N特性及び走行信頼性評価の結果をまとめたグ
ラフである。
【符号の説明】
1…非磁性支持体、2…磁性層、3…バックコート層、
4…磁性紛、5…顔料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、非磁性層を介さない
    で磁性層が塗布によって形成されており、前記磁性層
    が、前記磁性層の厚みより大きな平均粒径を有する顔料
    を含有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記磁性層の厚みをTmとし、前記顔料
    の平均粒径をΦpとしたとき、 Tm<Φp≦2Tm、更には1.2Tm≦Φp≦2Tm の関係が成立する、請求項1に記載した磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記顔料のモース硬度が6以上である、
    請求項1に記載した磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁性層の厚みが0.3μm以下であ
    る、請求項1に記載した磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記磁性層の表面平均粗さSRaが2〜
    20nmである、請求項1に記載した磁気記録媒体。
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