JP2002288482A - 服飾情報サーバ装置及び服飾情報管理方法 - Google Patents

服飾情報サーバ装置及び服飾情報管理方法

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JP2002288482A
JP2002288482A JP2001086043A JP2001086043A JP2002288482A JP 2002288482 A JP2002288482 A JP 2002288482A JP 2001086043 A JP2001086043 A JP 2001086043A JP 2001086043 A JP2001086043 A JP 2001086043A JP 2002288482 A JP2002288482 A JP 2002288482A
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accessories
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Yoshio Takagi
美穂 高木
Takeshi Muramoto
武志 村本
Takeshi Katano
毅 片野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが所持している服飾品の情報とアパレ
ルメーカーや販売店、雑誌等から提供される服飾品の情
報とを複合的に管理し、服飾品関連情報を容易に得たり
効果的に提供できるようにする。 【解決手段】 ネットワーク１１上には、服飾品関連の
情報管理を行う管理サーバ１２と、アパレルメーカから
の情報を格納するアパレルメーカデータベース１３、雑
誌に掲載される情報を格納する雑誌データベース１４、
販売店からの情報を格納する販売店データベース１５、
各ユーザが持っている服飾品の情報やユーザの個人情報
を格納する個人データベース１６とが設けられる。アパ
レルメーカや販売店、雑誌などからの提供情報と各ユー
ザからのユーザ情報とに基づいて、ユーザの所持品と情
報提供される服飾品とを組み合わせたコーディネート情
報やユーザに合わせたカタログ情報などを作成し、ユー
ザの端末２０などでこれらの情報を閲覧できるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザが持ってい
る服飾品の情報やアパレルメーカ、販売店、雑誌などの
書籍等より提供される服飾品の情報を用いて、服飾品の
各種情報の管理や有効利用を行うための服飾情報サーバ
装置及び服飾情報管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近ではインターネットなどのネットワ
ーク情報技術が発達し、ネットワークを介して服飾品な
どの物品を購入したりなどのサービスが実用化されつつ
ある。例えば、ユーザが服や靴、アクセサリーなどを販
売しているネットワーク上の販売店サイトにアクセス
し、そこで商品を閲覧して気に入ったものをオンライン
で注文したり、購入の決済までを行ったりできるように
なってきている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のシステムでは、
ユーザが服飾品の情報を得る場合に、アパレルメーカー
や販売店、雑誌などの提供元ごとに構築されたサーバに
アクセスし、自分に興味のある情報を見つけて閲覧する
ことになるため、対象となる情報を探しにくかったり、
見つけられなかったりなど、所望の情報へのアクセスが
煩雑であるという問題点があった。
【０００４】また、ユーザ自身が持っている服飾品の情
報を管理できないため、現在所持しているものと合わな
いものを買ったり、似ているものを重複して買ってしま
うなど、ユーザは無駄な買い物をしてしまうことがあっ
た。
【０００５】また、服飾品情報は提供元からユーザへの
一方通行であるため、ユーザに人気があるものやユーザ
の好みの傾向など、直接ユーザからのフィードバック情
報をアパレルメーカーや販売店は得ることができなかっ
た。
【０００６】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ユーザがアイテムのキーワードなどを
指定することによって複数の提供元から所望の服飾品情
報を容易に得ることが可能な服飾情報サーバ装置及び服
飾情報管理方法を提供することにある。
【０００７】また、本発明の他の目的は、アパレルメー
カーや販売店、書籍などから情報提供される服飾品の任
意の組み合わせ、またはユーザが持っている服飾品と情
報提供された服飾品との組み合わせなど、ユーザがコー
ディネートを任意に確認することが可能な服飾情報サー
バ装置及び服飾情報管理方法を提供することにある。
【０００８】また、本発明の他の目的は、ユーザが現在
所持している服飾品の情報やユーザ自身の個人情報を管
理することができ、服飾品購入時のミスを減少できるよ
うに適切な情報を得ることが可能な服飾情報サーバ装置
及び服飾情報管理方法を提供することにある。
【０００９】また、本発明の他の目的は、情報提供者が
ユーザの個人情報を得ることにより、ユーザごとに適宜
カスタマイズした情報を提供したり、コーディネートの
提案を行うなど、市場分析や販促を効果的に行うことが
可能な服飾情報サーバ装置及び服飾情報管理方法を提供
することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、第１に、服飾
品を市場に供給するアパレルメーカ、服飾品を販売する
販売店、服飾品の情報を掲載する書籍のうちの少なくと
も一つから提供される服飾品の情報を含む提供情報を記
憶する提供情報記憶部と、ユーザが持っている服飾品の
情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
前記提供情報と前記ユーザ情報とに基づいて、ユーザま
たは情報提供者からの要求に応じて服飾関連情報を出力
する情報管理部と、を備えた服飾情報サーバ装置を提供
する。
【００１１】また、本発明は、服飾品を市場に供給する
アパレルメーカ、服飾品を販売する販売店、服飾品の情
報を掲載する書籍のうちの少なくとも一つから提供され
る服飾品の情報を含む提供情報を記憶する提供情報記憶
ステップと、各個人のユーザが持っている服飾品の情報
を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶ステップ
と、前記提供情報と前記ユーザ情報とに基づいて、ユー
ザまたは情報提供者からの要求に応じて服飾関連情報を
出力する情報管理ステップと、を有する服飾情報管理方
法を提供する。
【００１２】第２に、前記ユーザ情報は、ユーザが持っ
ている服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形状、
大きさ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含む服
飾品の特徴を表す所持服飾品情報を有することを特徴と
する。第３に、前記ユーザ情報は、さらに、前記ユーザ
の体型、嗜好、年齢、服飾品購入履歴のうちの少なくと
も一つを含む個人情報を有することを特徴とする。
【００１３】第４に、前記提供情報は、情報提供者から
提供される服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形
状、大きさ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含
む服飾品の特徴を表す提供服飾品情報を有することを特
徴とする。第５に、前記提供情報は、さらに、前記情報
提供者から提供される服飾品の価格、服飾品供給元、在
庫状況、提供元のカタログ等の情報のうちの少なくとも
一つを含む服飾品購入情報を有することを特徴とする。
【００１４】上記構成により、ユーザは複数の提供元か
ら所望の服飾品情報を容易に得たり、ユーザ情報に基づ
いて提供情報を加工することでユーザごとに適切な情報
を得ることが可能となる。また、ユーザが現在所持して
いる服飾品の情報やユーザ自身の個人情報を管理するこ
とができ、服飾品購入時のミスを減少できるように適切
な情報を得ることが可能となる。さらに、アパレルメー
カ、販売店、雑誌等の書籍の発行元などの情報提供者
は、ユーザの個人情報を得ることにより、ユーザごとに
適宜カスタマイズした情報を提供したり、コーディネー
トの提案を行うなど、市場分析や販促を効果的に行うこ
とが可能となる。
【００１５】第６に、前記服飾関連情報として、前記ユ
ーザ情報によるユーザが持っている服飾品の情報、前記
提供情報による情報提供者から提供される服飾品の情
報、またはこれらの両者の服飾品の情報をそれぞれ組み
合わせた服飾品のコーディネート情報を作成し、ユーザ
または情報提供者からの要求に応じて出力することを特
徴とする。第７に、前記コーディネート情報は、前記ユ
ーザの嗜好を含む個人情報に基づいて対象ユーザに合う
服飾品を抽出し組み合わせて作成することを特徴とす
る。第８に、前記コーディネート情報は、前記ユーザま
たは情報提供者からの指示入力にしたがって服飾品の組
み合わせを可変的に作成することを特徴とする。第９
に、前記コーディネート情報は、複数の情報提供者から
提供される前記提供情報の中から服飾品を抽出し組み合
わせて作成することを特徴とする。
【００１６】上記構成により、ユーザが持っている服飾
品と情報提供される服飾品とを組み合わせたり、複数の
情報提供者からの服飾品を組み合わせたりなど、購入時
や着用前に自由でかつ適切な服飾品のコーディネート検
討を容易に行うことが可能となる。
【００１７】第１０に、前記服飾関連情報として、情報
提供者から提供される前記提供情報による服飾品に関す
るカタログ情報を作成し、ユーザまたは情報提供者から
の要求に応じて出力することを特徴とする。第１１に、
前記カタログ情報は、前記ユーザの嗜好を含む個人情報
に基づいて対象ユーザに合う服飾品を抽出し作成するこ
とを特徴とする。第１２に、前記カタログ情報は、複数
の情報提供者から提供される前記提供情報を複合して作
成することを特徴とする。
【００１８】上記構成により、ユーザの所持服飾品や嗜
好、年齢や体型などの個人情報などに応じてユーザごと
により好ましいカタログ情報を作成でき、適切な服飾品
関連情報をユーザに提供可能となる。
【００１９】また、第１３に、前記服飾関連情報に対し
て実行されるユーザからの指示入力にしたがって、該当
する服飾品の購入に関する決済処理を行う購入決済部を
備えた服飾情報サーバ装置を提供する。
【００２０】また、前記服飾関連情報に対して実行され
るユーザからの指示入力にしたがって、該当する服飾品
の購入に関する決済処理を行う購入決済ステップを有す
る服飾情報管理方法を提供する。
【００２１】これにより、ユーザはネットワーク等を関
して接続された端末を用いて、所望の服飾品情報を容易
に得ることができるとともに、情報提供された対象の服
飾品を手間無く購入することが可能となる。
【００２２】第１４に、前記服飾関連情報として、前記
ユーザ情報に基づいてユーザが所持または購入する服飾
品に関するユーザ特性情報を作成して情報提供者に出力
することを特徴とする。第１５に、前記服飾関連情報と
して、前記ユーザ情報に基づいて対象ユーザに対する特
典情報を作成して当該ユーザに出力することを特徴とす
る。
【００２３】上記構成により、ユーザ特性情報によって
ユーザによる情報検索結果や購入実績、ユーザの属性分
布などを得ることができ、ユーザの関心度や人気、消費
傾向などを分析することが可能であり、市場分析や販促
を効果的に行える。
【００２４】また、本発明は、上記のいずれかに記載の
服飾情報管理方法をコンピュータにより実行させるため
のプログラムを提供する。
【００２５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。まず本発明の一実施形態の概略構
成を図１に示す。図１は服飾情報サーバ装置の構成を示
すブロック図である。
【００２６】ネットワーク１１上には、服飾品の情報な
どの管理を行う情報管理部の機能を有する管理サーバ１
２が設けられ、この管理サーバ１２にアパレルメーカデ
ータベース１３、雑誌データベース１４、販売店データ
ベース１５、個人データベース１６が接続されている。
アパレルメーカデータベース１３には、服飾品を製造等
して供給するアパレルメーカからの供給服飾品に関する
提供情報が格納される。雑誌データベース１４には、雑
誌等の書籍に掲載される発行元などからの掲載服飾品に
関する提供情報が格納される。販売店データベース１５
には、服飾品を販売する販売店からの取扱服飾品に関す
る提供情報が格納される。個人データベース１６には、
各ユーザが所持している所持服飾品に関する情報やユー
ザの体型、年齢、嗜好などの個人情報などのユーザ情報
が格納される。この場合、アパレルメーカデータベース
１３、雑誌データベース１４、販売店データベース１５
が提供情報記憶部に相当し、個人データベース１６がユ
ーザ情報記憶部に相当する。
【００２７】また、ネットワーク１１を介した服飾品の
購入を行うための決済処理を行う購入決済部の機能を有
する決済サーバ１７が設けられ、管理サーバ１２と接続
されている。この管理サーバ１２は、ネットワーク１１
を介して操作入力や画面表示確認を行う端末２０とも接
続されている。図１ではＡ子、Ｂ子、Ｃ子の各ユーザが
使用するユーザ端末２０ａ，２０ｂ，２０ｃが示されて
いる。ここでの服飾品とは、衣服の上下、下着、靴、帽
子、アクセサリー、バッグ、その他の小物など、ユーザ
が主に身につけるものを想定する。
【００２８】ネットワーク１１としては、いわゆるイン
ターネットなどの広域ネットワーク、通信網、電話網、
ＬＡＮなどの有線または無線による様々な通信手段を適
用可能である。また、ネットワーク１１と端末２０とを
接続する通信手段としては、電話網や通信網などを用い
た有線または無線による各種通信インターフェースを適
用可能である。ユーザが操作する端末２０は、パーソナ
ルコンピュータ（ＰＣ）などの固定端末、ノート型ＰＣ
や携帯情報端末（ＰＤＡ）、携帯電話機などの移動端末
いずれを用いることもできる。また販売店などに設置し
た端末を用いることも可能である。これらの通信手段や
サーバ、データベース、端末などは、コンピュータ及び
その周辺装置を用いて所定の機能を実現するものであ
り、ハードウェア構成は限定されず、使用環境などに応
じて適宜構成すればよい。
【００２９】ここで、服飾情報サーバ装置の運用形態の
例を図２〜図４に示す。図２に示した第１の例は、イン
ターネット上などに設けられる女性向サイト２７が主に
なって運用する形態である。女性向サイト２７は、女性
のニーズが高い情報、女性にとって有益な情報など、服
飾品やその他について主に女性向けに特化した情報を提
供する場所である。この運用形態では、任意のネットワ
ーク上に設けた管理サーバ１２によって女性向サイト２
７が構成される。
【００３０】アパレルメーカであるアパレルＡ２１及び
アパレルＢ２２から提供される服飾品の情報はアパレル
メーカデータベース１３に、販売店であるＡデパート２
３及びショップ２４ａ〜２４ｃから提供される服飾品の
情報は販売店データベース１５に、服飾品情報を掲載す
る書籍である雑誌Ａ２５及び雑誌Ｂ２６から提供される
服飾品の情報は雑誌データベース１４に、それぞれ提供
情報として格納される。そして、女性向サイト２７にお
いてこれらの服飾品に関する提供情報をユーザ２０ａ〜
２０ｃに提示するようになっている。管理サーバ１２
は、各情報の入出力処理、格納処理及び読み出し処理を
行い、各ユーザや情報提供者に対して服飾品等に関する
所望の情報を出力する。
【００３１】ユーザ２０ａ〜２０ｃは、女性向サイト２
７において提供情報を任意に順次閲覧（ブラウズ）した
り、キーワードなどを入力して検索し、服飾関連情報と
して所望の服飾品情報を得ることができる。そして、得
られた服飾品情報を参考にして購入を検討したり、オン
ラインで発注や購入できるようにすることも可能であ
る。
【００３２】また、各ユーザ２０ａ〜２０ｃが所持して
いる服飾品の情報やユーザの体型、年齢、嗜好などの個
人情報が女性向サイト２７を介して入力され、ユーザ情
報として個人データベース１６に格納される。これらの
ユーザ情報は、ユーザが所望の服飾品情報を検索する際
の検索精度を向上させるための補助データとして用いた
り、情報提供者側が消費者動向を分析したり今後の服飾
品製造や買い付け、販売、在庫管理、紙面作りの参考に
するのに用いることができる。
【００３３】この場合、ユーザはアパレルメーカや販売
店、雑誌などの複数の提供元からの情報を統合した状態
で服飾品情報を参照することができ、また同じカテゴリ
の提供元についても複数の提供元からの情報を比較でき
るので、所望の服飾品情報を容易かつ適切に得ることが
可能である。また、提供元を意識せずに服飾品の分類な
どから所望の情報を容易に得ることもできる。
【００３４】図３に示した第２の例は、アパレルメーカ
が主になって運用する形態である。この場合、アパレル
メーカの自社ネットワークやインターネット等の汎用ネ
ットワークを用いて、服飾情報サーバを運営する。この
運用形態では、本社３１内に設けた管理サーバ１２によ
って服飾情報サーバが構成される。アパレルメーカの本
社３１から提供される服飾品の情報はアパレルメーカデ
ータベース１３に、このアパレルメーカのブランドの服
飾品を取り扱う直営または他のショップ３２ａ〜３２ｄ
から提供される服飾品の情報は販売店データベース１５
に、それぞれ提供情報として格納される。そして、本社
３１の服飾情報サーバによってこれらの服飾品に関する
提供情報が提示される。管理サーバ１２は、各情報の入
出力処理、格納処理及び読み出し処理を行い、各ユーザ
や情報提供者に服飾品等に関する所望の情報を出力す
る。
【００３５】ユーザ２０ａ，２０ｂは、ネットワーク等
を介して本社３１の服飾情報サーバにアクセスすること
によって服飾関連情報として所望の服飾品情報を得るこ
とができる。また、各ユーザ２０ａ，２０ｂが所持して
いる服飾品の情報やユーザの体型、年齢、嗜好などの個
人情報がネットワーク等を介して入力され、ユーザ情報
として個人データベース１６に格納される。
【００３６】この場合、ユーザは所望の服飾品情報をア
パレルメーカや販売店から直接得ることができる。ま
た、近くの販売店や購入したい服飾品の在庫がある販売
店の情報などを得ることもできる。一方、アパレルメー
カや販売店は、自ブランドのユーザを管理することがで
き、今シーズンのおすすめ品の情報やバーゲン情報な
ど、ユーザごとに細かく対応して情報提供を行える。
【００３７】図４に示した第３の例は、デパートや複数
店舗を有するショッピングセンターなどが主になって運
用する形態である。この場合、デパート等の自店ネット
ワークやインターネット等の汎用ネットワークを用い
て、服飾情報サーバを運営する。この運用形態では、デ
パート３５内に設けた管理サーバ１２によって服飾情報
サーバが構成される。デパート３５には複数の販売店と
してＡ店３６ａ、Ｂ店３６ｂ、Ｃ店３６ｃ、…があり、
デパート３５の本体やこれらの販売店３６ａ〜３６ｃか
ら提供される服飾品の情報が提供情報として販売店デー
タベース１５に格納される。そして、デパート３５の服
飾情報サーバによってこれらの服飾品に関する提供情報
が提示される。管理サーバ１２は、各情報の入出力処
理、格納処理及び読み出し処理を行い、各ユーザや情報
提供者に服飾品等に関する所望の情報を出力する。
【００３８】ユーザ２０ａ，２０ｂは、ネットワーク等
を介してデパート３５の服飾情報サーバにアクセスする
ことによって服飾関連情報として所望の服飾品情報を得
ることができる。また、各ユーザ２０ａ，２０ｂが所持
している服飾品の情報やユーザの体型、年齢、嗜好など
の個人情報がネットワーク等を介して入力され、ユーザ
情報として個人データベース１６に格納される。
【００３９】この場合、ユーザは複数の販売店やブラン
ドの中から所望の服飾品情報を直接容易に得ることがで
きる。一方、デパートや販売店は、自店のユーザを管理
することができ、今シーズンのおすすめ品の情報やバー
ゲン情報など、ユーザごとに細かく対応して情報提供を
行える。
【００４０】次に、図５にユーザ情報を格納する個人デ
ータベースの概念的な構成例を示す。個人データベース
１６は、各ユーザごとのデータ領域が設けられ、それぞ
れの領域にユーザ情報が記憶されるようになっている。
図５の例では、Ａ子、Ｂ子、Ｃ子、Ｄ男のそれぞれのユ
ーザのデータ領域３８ａ〜３８ｄを示している。各デー
タ領域３８ａ〜３８ｄには、ユーザごとに所持している
服飾品や購入した服飾品の情報が格納される。この服飾
品情報としては、服飾品の画像データに加えて、その服
飾品のアイテム名、色、形状、大きさ、デザイン系統な
どの特徴を表すデータ（所持服飾品情報）が格納され
る。
【００４１】服飾品の画像データは、例えばカメラで撮
影して得られた服飾品画像のデジタルデータを適宜加工
して入力する。あるいは、コンピュータグラフィック
（ＣＧ）を用いて画像データを作成してもよい。服飾品
のデータは三次元データで持つようにすることも可能で
ある。また図示しないが、個人情報として、ユーザの身
長及び体重などの体型、好みの服の色やデザイン系統な
どの服飾品の嗜好、年齢、服飾品購入履歴なども格納す
ることができる。これらの所持服飾品情報や個人情報な
どのユーザ情報はパーソナルコンピュータなどのユーザ
端末４０より入力する。なお、本システムを用いてユー
ザが情報提供された服飾品を購入した場合は、その提供
服飾品情報を所持服飾品情報として格納すればよい。
【００４２】この個人データベース１６は、ユーザごと
のクローゼットサーバとして機能し、各ユーザは端末に
携帯情報端末（ＰＤＡ）や携帯電話機を用いたり、販売
店等に設置された端末を用いて個人データベース１６に
アクセスすることによって、自己の所持している服飾品
の情報を外出先や遠隔地であっても場所に関わらず取り
出すことができるため、可搬型の電子化されたモバイル
クローゼットを実現できる。なお、個人データベース１
６に格納された情報にユーザがアクセスする場合は、認
証キーやパスワードなどによって認証を行い、セキュリ
ティを確保する。
【００４３】以下に、服飾情報サーバ装置のより具体的
な実施形態を示す。なお、本実施形態において服飾情報
サーバ装置を用いた服飾情報の入出力、送受信、情報処
理、情報管理などの各手順が服飾情報管理方法となる。
【００４４】図６は第１の実施形態の機能的構成を示し
たブロック図である。服飾品情報などを管理する図１に
示した管理サーバ１２は、機能別に情報平積みサーバ５
１、情報整理サーバ５２、情報提供サーバ５３を有して
いる。なお、これらのサーバ５１〜５３は複数のサーバ
を用いて構成してもよいし、一つのサーバで複数機能を
実現する構成であってもよく、そのハードウェア構成は
使用環境などに応じて任意に構成できる。
【００４５】情報平積みサーバ５１には、アパレルＡ４
１、アパレルＢ４２、下着メーカ４３、靴メーカ４４、
カバンメーカ４５などからの服飾品に関する提供情報が
そのまま格納される。この例では、情報提供元ごとにデ
ータ領域を設け、各データ領域５４ａ〜５４ｅに提供情
報を記憶するようにしている。この提供情報としては、
服飾品の画像データに加えて、その服飾品のアイテム
名、色、形状、大きさ、デザイン系統などの特徴を表す
データ（提供服飾品情報）が格納される。また、服飾品
の価格、服飾品供給元、在庫状況などの服飾品購入情報
も一緒に格納してもよい。これらの提供服飾品情報など
の提供情報は、前述のユーザ情報と同様にして入力すれ
ばよい。
【００４６】この情報平積みサーバ５１に格納された提
供情報は、情報整理サーバ５２において服飾品のカテゴ
リ別に分類整理され、整理情報として格納される。例え
ばカテゴリＩ〜III のそれぞれのデータ領域５５ａ〜５
５ｃに、ジャケット、コート、セーター、スカート、シ
ャツなどの種類別（アイテム別）に分けられて記憶され
る。次いで、この整理情報から情報提供サーバ５３にお
いて必要な情報が検索処理などによって抽出されて服飾
関連情報が生成され、この情報が出力情報として各ユー
ザ４７ａ〜４７ｄの端末に送出される。この例では、ユ
ーザごとに設けられた各データ領域５６ａ〜５６ｄに出
力情報を一時記憶するようにしている。
【００４７】なおこの例では、服飾品関連の提供情報や
ユーザ情報を格納する図１に示したデータベース１３〜
１６が図示されていないが、サーバの内部または外部に
設けられているものとする。
【００４８】上記図６の構成における情報の流れの一例
を図７〜図９を用いて説明する。ここでは服飾品の例と
してセーターの情報を示す。まず図７に示すように、ア
パレルＡ４１，アパレルＢ４２から商品として提供する
セーターの情報を送出して情報平積みサーバ５１の提供
元ごとのデータ領域５４ａ，５４ｂにそれぞれ格納す
る。セーターの情報としては、画像データとともに、色
・柄等の特徴、サイズ、価格などを格納する。
【００４９】次いで図８に示すように、情報平積みサー
バ５１の各データ領域５４ａ，５４ｂに格納されたセー
ターの情報は、情報整理サーバ５２においてカテゴリご
とに分類されてそれぞれのデータ領域５５ａ〜５５ｄに
格納される。例えば、色、価格、柄、サイズなど、ユー
ザが目的の情報を検索するために用いるキーワードによ
ってカテゴリ分類を行って情報を整理する。このような
情報の整理は、登録時に事前に行うことで情報検索処理
の高速化が図れるが、運用時に十分な速度が得られる場
合は、随時入力される検索用キーワードに適合する情報
を情報平積みサーバ５１の情報の中から抽出してカテゴ
リ分類を行うようにしてもよい。なお、複数のカテゴリ
に合致する情報は、該当するそれぞれのデータ領域５５
ａ〜５５ｄに重複して格納するようにする。
【００５０】そして図９に示すように、ユーザ４７ａ，
４７ｂが端末より管理サーバ１２にアクセスして情報検
索用のキーワードを入力すると、情報整理サーバ５２に
カテゴリごとに格納された情報の中から入力されたキー
ワードに適合する情報が抽出され、情報提供サーバ５３
のユーザごとのデータ領域５６ａ，５６ｂに格納され
る。この抽出された情報はそれぞれユーザ４７ａ，４７
ｂの端末に送られて表示部に画面表示される。図９の例
では、Ａ子が「赤セーター」「１５６ｃｍ」の情報を、
Ｂ子が「柄物セーター」「１６８ｃｍ」「Ａ社製」の情
報を要求した場合が示されている。ユーザ４７ａ，４７
ｂは得られた情報を見て、購入する場合は対象の商品を
選択し、ネットワーク上でオンライン購入や予約注文を
行ったり、その商品を販売している店の情報を得る。服
飾品購入時の各種処理については後述する。
【００５１】また、図６の構成における情報の流れの他
の例を図１０に示す。この図１０はユーザ情報を服飾品
供給元のアパレルメーカに提供する場合の情報の流れを
示している。情報提供サーバ５３では、前述したように
アパレルＡ４１，アパレルＢ４２からの服飾品の提供情
報の中からユーザの要求に応じて情報が送出される。ま
た、情報提供サーバ５３には各ユーザに関するユーザ情
報が格納される。このユーザ情報としては、各ユーザが
持っている服飾品の情報が保持服飾品情報として格納さ
れ、サーバ上にユーザごとのクローゼットが形成され
る。さらに、各ユーザの性別、年齢、職業、身長、体
重、靴のサイズなど、服飾品の選択や購入に参考となる
個人の特徴を示す情報が個人情報として格納される。
【００５２】情報整理サーバ５２では、前述したアパレ
ルメーカなどから提供される服飾品の提供情報ととも
に、ユーザ情報についてもカテゴリ分類を行って格納す
る。図１０の例では、「大学生」や「セーター」などの
カテゴリで分類されたユーザ情報に基づいて、大学生の
平均身長やセーターの平均所持枚数などのユーザ特性情
報が格納された状態が示されている。
【００５３】このようなユーザ特性情報は服飾品供給元
のアパレルメーカなどに送られ、マーケティングデータ
として活用できるようになっている。例えば、ユーザ情
報を用いて自ブランドのユーザの特徴や嗜好の傾向など
を分析、検討したり、今後の商品開発の参考にしてユー
ザニーズに合った適切な服飾品を供給できるようにす
る。また、ユーザが情報検索に用いたキーワードやオン
ライン購入・予約注文の数などの情報についてもユーザ
情報として活用できる。さらに、登録ユーザには特典情
報を提供し、会員特典を与えて販促に役立てることもで
きる。なお、情報提供元には、ユーザ個人が特定できる
ような氏名などのプライバシーに関する余分な情報は送
出されないようにする。また、ユーザ情報に情報提供元
がアクセスする場合は、認証キーやパスワードなどによ
って認証を行い、セキュリティを確保する。
【００５４】また、ユーザが利用する端末６０では、情
報提供される服飾品同士、または自分が持っている服飾
品と情報提供される服飾品とを組み合わせたコーディネ
ートのシミュレーションを行うことができる。
【００５５】本実施形態において端末上でコーディネー
トを行う場合の応用例を図１１を用いて説明する。パー
ソナルコンピュータなどの端末６０に、所持服飾品情報
として格納されている手持ちの洋服データ６１と、提供
服飾品情報として格納されている新しい洋服データ６２
とを送出し、端末６０の表示画面上で服飾品の画像を組
み合わせてコーディネート情報として合成表示する。こ
のとき、ユーザ自身の体型データや顔の画像データを用
いてコーディネート画面上にユーザの分身を作成し、そ
の上に服飾品の画像を重ねるようにすると、より実物に
近づくので効果的で好ましい。上記のコーディネート画
面は、管理サーバ１２からの制御処理によって画像情報
を端末６０に送出して表示画面上にコーディネート情報
を形成する。
【００５６】これにより、現在持っている服に合うもの
を探したい場合やコーディネートを検討したい場合な
ど、様々な服の組み合わせをシミュレーションで容易に
確認することができる。また、新しく服を購入する場合
でも、同様に提供服飾品情報においてコーディネートを
検討し、合うアイテムをまとめて購入するようなことも
可能である。
【００５７】上記のような端末上でコーディネート結果
を確認して購入する場合の処理手順の一例を図１２に示
す。まず図１２（Ａ）に示すコーディネートのトップペ
ージ１０１において、ユーザが持っている服飾品情報の
中からコーディネートのベースとなるアイテムの画像を
表示する。このアイテム画像の側部には、「フェミニン
系」「ストリート系」などのデザイン系統の選択項目を
表示する。ここで、好みのデザイン系統の番号を右下部
の入力エリア１０５に入力したり、そのデザイン系統の
項目をカーソル指示や指で触れるなどして選択した状態
で、検索ボタン１０６をクリックしてコーディネート開
始指示を行うと、図１２（Ｂ）に示すコーディネートペ
ージ１０２に切り替わる。ここでは「フェミニン系」を
選択した場合を示す。
【００５８】そして、図１２（Ｂ）のコーディネートペ
ージ１０２では、例えば候補として３種類のコーディネ
ート結果を表示する。コーディネート結果は、色や柄、
デザインなどが適合するパターンを予め記憶しておいた
り、デザインに関する相関値などを演算して数値化して
求めることも可能である。コーディネート結果の候補の
中に気に入ったものがあれば、右下部の入力エリア１０
７にコーディネート番号を入力したり、そのコーディネ
ートの項目をカーソル指示や指で触れるなどして選択す
ると、図１２（Ｃ）に示す詳細ページ１０３に切り替わ
る。
【００５９】詳細ページ１０３では、選択されたコーデ
ィネート相手のアイテムについてのカラーバリエーショ
ンやサイズバリエーション、価格、取扱ショップなどを
表示する。サイズなどについては、ユーザ情報を参照し
て予め適合するものだけを抽出して表示してもよい。ユ
ーザが購入するために右下部の入力エリア１０８に商品
番号を入力したり、その商品の項目をカーソル指示や指
で触れるなどして選択することによって、該当服飾品の
購入処理に進むことができる。なお、購入だけでなく、
予約注文を行えるようにすることも可能である。ユーザ
は該当服飾品の取扱ショップに行って実際に商品を確認
することもできる。
【００６０】購入処理においては、図１に示した決済サ
ーバ１７によって、電子マネーなどによるオンライン決
済、クレジットカードによる決済など、商品購入に必要
な決済処理がなされる。決済サーバ１７には、決済処理
に必要な情報のみが管理サーバ１４から送られ、クロー
ゼットの所持服飾品情報などのプライバシーに関する余
分な情報は送出されないようにする。
【００６１】次に、本実施形態においてユーザごとにカ
タログ情報を編集して提供する場合の応用例を図１３を
用いて説明する。ユーザごとに所持服飾品情報として格
納されている手持ちの洋服データ８０や他のユーザ情報
を参照して、アパレルＡ４１，アパレルＢ４２などの提
供服飾品情報の中からユーザの好みや体型に合うおすす
めの服飾品情報を抽出してカタログ情報８１を作成す
る。このカタログ情報８１はユーザの端末で閲覧するこ
とができる。このとき、服飾品供給元ごとにカタログ情
報を作成してもよいし、図に示すように複数の服飾品供
給元の情報を統合してカタログ情報をまとめるようにす
ることもできる。また、雑誌の掲載情報と連動させて提
供することもできる。上記のカタログ情報は、管理サー
バ１２からの制御処理によって画像やその他の服飾品関
連の情報をユーザの端末に送出し、表示画面上にカタロ
グを形成する。
【００６２】また、カタログ情報と同様に、ユーザ情報
を活用してユーザごとにカスタマイズしたバーゲン情報
や新作情報などを作成して提供することも可能である。
さらに、登録ユーザが割引などの特典情報により会員特
典を得られるようにすることもできる。
【００６３】図１４は第２の実施形態の機能的構成を示
したブロック図である。第２の実施形態では、服飾品情
報などを管理する管理サーバ１２は、機能別に雑誌情報
サーバ７１、メーカー情報サーバ７２、情報整理サーバ
７３、情報提供サーバ７４を有している。なお、これら
のサーバ７１〜７４は複数のサーバを用いて構成しても
よいし、一つのサーバで複数機能を実現する構成であっ
てもよく、そのハードウェア構成は使用環境などに応じ
て任意に構成できる。この第２の実施形態は、複数の雑
誌から提供される情報を統合したり、雑誌から提供され
る情報とアパレルメーカーなどの服飾品供給元から提供
される情報とを統合して、整理した服飾関連情報をユー
ザに提供できるようにした構成である。
【００６４】雑誌情報サーバ７１は、雑誌Ａ６１、雑誌
Ｂ６２などからの印刷物またはオンライン上の電子的な
書籍に掲載された服飾品に関する提供情報がそのまま格
納される。メーカー情報サーバ７２は、情報平積みサー
バ５１と同様に、アパレルＡ４１、アパレルＢ４２、靴
メーカ４４などからの服飾品に関する提供情報がそのま
ま格納される。雑誌情報サーバ７１及びメーカー情報サ
ーバ７２においては、それぞれ情報提供元ごとにデータ
領域を設け、各データ領域７５ａ，７５ｂ，７６ａ，７
６ｂに提供情報を記憶するようにしている。なお、雑誌
情報サーバ７１とメーカー情報サーバ７２を一つにして
第１の実施形態のように情報平積みサーバ５１を構成し
てもよい。
【００６５】雑誌情報サーバ７１及びメーカー情報サー
バ７２に格納された提供情報は、情報整理サーバ７３に
おいて服飾品のカテゴリ別に分類整理され、整理情報と
して格納される。例えばカテゴリＩ〜III のそれぞれの
データ領域７７ａ〜７７ｃに服飾品の種類別に分けられ
て記憶される。次いで、この整理情報から情報提供サー
バ７４において必要な情報が検索処理などによって抽出
され、ユーザごとに設けられた各データ領域７８ａ〜７
８ｄより出力情報として各ユーザ４７ａ〜４７ｄの端末
に送出される。この第２の実施形態においてやり取り及
び格納される情報の内容及び流れは、第１の実施形態と
ほぼ同様であるため、詳しい説明は省略する。
【００６６】本実施形態において複数の雑誌の提供情報
から所望の情報を選択して閲覧する場合の応用例を図１
５を用いて説明する。まず図１５（Ａ）に示す雑誌閲覧
のトップページ１２１において、各雑誌の名称や表紙な
どの画像を並べて表示する。ここで、情報を見たいアイ
テムのキーワード、雑誌の名称や番号などを右下部の入
力エリア１２５に入力し、検索ボタン１２６をクリック
して情報閲覧指示を行うと、該当する情報が表示された
ページに切り替わる。
【００６７】図１５（Ｂ）は「セーター」の情報を示す
アイテム情報ページ１２２である。このページでは、複
数の雑誌に掲載された多数の服飾品情報の中からキーワ
ードの「セーター」によって抽出された服飾品情報を例
えば表形式で並べて表示する。図の例では各服飾品の画
像、色、サイズ、メーカー、価格などが示されており、
右端部の「掲載ページを見る」の欄をクリックすると、
その服飾品が掲載されている雑誌情報のページやさらな
る詳細情報のページに移ることができる。また、ユーザ
が購入するために右下部の入力エリア１２７に商品番号
を入力したり、その商品の項目をカーソル指示や指で触
れるなどして選択することによって、該当服飾品の購入
処理に進むことができる。
【００６８】図１５（Ｃ）は「雑誌Ａ」の掲載内容を示
す雑誌情報ページ１２３である。このページでは、複数
の雑誌の中から選択された「雑誌Ａ」に掲載された服飾
品情報について、例えばモデルのコーディネート画像と
ともにその中のアイテムの情報を表形式で並べて表示す
る。図の例では各アイテムのメーカー、価格などが示さ
れており、右端部の「詳細データ」の欄をクリックする
と、その商品のさらなる詳細情報のページ、またはその
アイテム（例えばセーター）に関する服飾品情報のペー
ジに移ることができる。また、ユーザが購入するために
右下部の入力エリア１２８に商品番号を入力したり、そ
の商品の項目をカーソル指示や指で触れるなどして選択
することによって、該当服飾品の購入処理に進むことが
できる。なお、本実施形態においても、オンラインでの
購入だけでなく、予約注文を行えるようにすることも可
能である。
【００６９】雑誌の掲載情報は、購入する服飾品以外の
情報は要約のみを一般に開示し、詳細の記事情報は別に
購入するようにしたり、服飾品の購入者のみが閲覧でき
るようにすることもできる。
【００７０】また、本実施形態のその他の応用例とし
て、複数の雑誌に掲載された服飾品情報を用いてコーデ
ィネート検討を行う場合の応用例を図１６を用いて説明
する。図１６（Ａ）に示すコーディネート検討のトップ
ページ１４１において、コーディネート表示エリア１４
５を設ける。また、コーディネートの素材となる服飾品
の情報を検索するために、マイクローゼットボタン１４
６とアパレルデータボタン１４７を表示する。マイクロ
ーゼットボタン１４６をクリックすると、ユーザ自身の
所持服飾品情報を表示するページに移る。一方、アパレ
ルデータボタン１４７をクリックすると、アパレルメー
カーからの提供服飾品情報を表示するページに移る。
【００７１】図１６（Ｂ）はアパレルメーカーから提供
される情報を示すアパレルデータページ１４２である。
このページでは、例えばアイテムを選択するための項目
を並べて表示する。図の例ではトップス、ボトムス１、
ボトムス２、靴などが示されており、これらの項目の中
から所望のアイテムをカーソル指示や指で触れるなどし
て選択すると、図１６（Ｃ）に示すアイテム一覧ページ
１４３に切り替わる。ここでは「トップス」を選択した
場合を示す。
【００７２】図１６（Ｃ）のアイテム一覧ページ１４３
では、上着に属する服飾品情報を例えば表形式で並べて
表示する。図の例では各服飾品の画像、色、サイズ、メ
ーカー、価格などが示されており、右端部の「掲載ペー
ジを見る」の欄をクリックすると、その服飾品が掲載さ
れているアパレルメーカーや雑誌のページに移ることが
できる。また、ユーザが購入するために右下部の入力エ
リア１４５に商品番号を入力したり、その商品の項目を
カーソル指示や指で触れるなどして選択することによっ
て、該当服飾品の購入処理に進むことができる。なお、
購入だけでなく、予約注文を行えるようにすることも可
能である。
【００７３】アイテム一覧ページ１４３において所望の
服飾品の項目をカーソル指示や指で触れるなどして選択
すると、トップページ１４１に切り替わり、選択した服
飾品がコーディネート表示エリア１４５に表示される。
ユーザが持っているアイテムをコーディネートする場合
は、マイクローゼットボタン１４６を選択して切り替わ
る図示しないユーザデータページから服飾品を選択す
る。このユーザデータページは上記のアパレルデータペ
ージ１４２とほぼ同様の構成である。
【００７４】上記の選択手順を繰り返すことによって、
服飾品のコーディネートの組み合わせを端末の画面上で
任意に変更できる。これにより、ユーザは端末上で仮想
的な着せ替えを行ってコーディネートの検討を容易に行
うことができる。
【００７５】以上のように、本実施形態では、アパレル
メーカー、販売店、雑誌などの書籍等の複数の提供元か
ら提供される服飾品の情報をデータベースに記憶するよ
うにしているため、ユーザがアイテムのキーワードなど
を指定することによって複数の提供元から所望の服飾品
情報を容易に得ることができる。また、雑誌の情報とア
パレルメーカーや販売店との情報を関連づけて共有でき
るので、ユーザ側は欲しい情報を容易に得たり、服飾品
の購入手続きを簡単に行うことができ、販売側はより効
果的な販促活動を行うことができる。
【００７６】また、ユーザが持っている服飾品の情報や
ユーザ自身の個人情報をデータベースに記憶し、このユ
ーザ情報と、アパレルメーカ、販売店、雑誌などの書籍
等より提供される服飾品の情報とを組み合わせることに
よって、ユーザが服飾品の情報収集、購入検討、コーデ
ィネート検討などを行う際に、ユーザの状況に合わせ
て、情報提供される服飾品の任意の組み合わせや、ユー
ザが持っている服飾品と情報提供された服飾品との組み
合わせなど、服飾品の任意のコーディネートを容易に確
認することができる。また、ユーザは実際に着用した服
飾品の組み合わせの履歴などを記録し、コーディネート
のスケジュール管理などを行うこともできる。さらに、
自身の服飾品だけでなく、配偶者や子供などの家族を含
めた複数人の服飾品情報の管理やコーディネート検討を
行うこともできる。
【００７７】さらに、ユーザ情報のデータベースによっ
て、ユーザが現在所持している服飾品の情報を管理する
ことができ、服飾品購入時にコーディネート検討や重複
購入確認などを行えるため、購入ミスを減少できる。
【００７８】また、情報提供元はユーザの所持服飾品や
購入履歴などの情報を得ることによって、ユーザごとに
適宜カスタマイズした情報を提供したり、コーディネー
トの提案を行うなど、ユーザへ随時適切な情報を提供す
ることができる。さらに、ユーザによる情報検索結果や
購入実績、ユーザの属性分布などを用いてユーザの関心
度や人気、消費傾向などを分析することも可能であり、
市場分析や販促を効果的に行うことができる。
【００７９】このように、本実施形態によれば、ユーザ
が所持している服飾品の情報とアパレルメーカーや販売
店、雑誌等から提供される服飾品の情報とを複合的に管
理でき、服飾品関連情報を容易に得たり効果的に提供で
きるため、ユーザと情報提供者の双方にとってそれぞれ
有益な情報を授受できるようにすることが可能である。
【００８０】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザがアイテムのキーワードなどを指定することによっ
て複数の提供元から所望の服飾品情報を容易に得ること
が可能な服飾情報サーバ装置及び服飾情報管理方法を提
供できる。
【００８１】また、アパレルメーカーや販売店、書籍な
どから情報提供される服飾品の任意の組み合わせ、また
はユーザが持っている服飾品と情報提供された服飾品と
の組み合わせなど、ユーザがコーディネートを任意に確
認することが可能な服飾情報サーバ装置及び服飾情報管
理方法を提供できる。
【００８２】また、ユーザが現在所持している服飾品の
情報やユーザ自身の個人情報を管理することができ、服
飾品購入時のミスを減少できるように適切な情報を得る
ことが可能な服飾情報サーバ装置及び服飾情報管理方法
を提供できる。
【００８３】また、情報提供者がユーザの個人情報を得
ることにより、ユーザごとに適宜カスタマイズした情報
を提供したり、コーディネートの提案を行うなど、市場
分析や販促を効果的に行うことが可能な服飾情報サーバ
装置及び服飾情報管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る服飾情報サーバ装置
の構成を示すブロック図である。
【図２】服飾情報サーバ装置の運用形態の第１の例を示
すブロック図である。
【図３】服飾情報サーバ装置の運用形態の第２の例を示
すブロック図である。
【図４】服飾情報サーバ装置の運用形態の第３の例を示
すブロック図である。
【図５】ユーザ情報を格納する個人データベースの概念
的な構成例を示す図である。
【図６】服飾情報サーバ装置の第１の実施形態の機能的
構成を示したブロック図である。
【図７】第１の実施形態の構成における情報の流れの一
例を示す図である。
【図８】第１の実施形態の構成における情報の流れの一
例を示す図である。
【図９】第１の実施形態の構成における情報の流れの一
例を示す図である。
【図１０】第１の実施形態の構成における情報の流れの
他の例を示す図である。
【図１１】端末上でコーディネートを行う場合の応用例
を示す図である。
【図１２】コーディネート結果を確認して購入する場合
の処理手順の一例を示す図である。
【図１３】ユーザごとにカタログ情報を編集して提供す
る場合の応用例を示す図である。
【図１４】服飾情報サーバ装置の第２の実施形態の機能
的構成を示したブロック図である。
【図１５】複数の雑誌の提供情報から所望の情報を選択
して閲覧する場合の応用例を示す図である。
【図１６】複数の雑誌に掲載された服飾品情報を用いて
コーディネート検討を行う場合の応用例を示す図であ
る。
【符号の説明】
１１ ネットワーク １２ 管理サーバ １３ アパレルメーカデータベース １４ 雑誌データベース １５ 販売店データベース １６ 個人データベース １７ 決済サーバ ２０ 端末 ５１ 情報平積みサーバ ５２，７３ 情報整理サーバ ５３，７４ 情報提供サーバ ７１ 雑誌情報サーバ ７２ メーカー情報サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ４１Ｈ 43/00 Ａ４１Ｈ 43/00 Ｄ (72)発明者 片野 毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 服飾品を市場に供給するアパレルメー
    カ、服飾品を販売する販売店、服飾品の情報を掲載する
    書籍のうちの少なくとも一つから提供される服飾品の情
    報を含む提供情報を記憶する提供情報記憶部と、 ユーザが持っている服飾品の情報を含むユーザ情報を記
    憶するユーザ情報記憶部と、 前記提供情報と前記ユーザ情報とに基づいて、ユーザま
    たは情報提供者からの要求に応じて服飾関連情報を出力
    する情報管理部と、 を備えたことを特徴とする服飾情報サーバ装置。
  2. 【請求項２】 前記ユーザ情報は、ユーザが持っている
    服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形状、大き
    さ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含む服飾品
    の特徴を表す所持服飾品情報を有することを特徴とする
    請求項１記載の服飾情報サーバ装置。
  3. 【請求項３】 前記ユーザ情報は、さらに、前記ユーザ
    の体型、嗜好、年齢、服飾品購入履歴のうちの少なくと
    も一つを含む個人情報を有することを特徴とする請求項
    ２記載の服飾情報サーバ装置。
  4. 【請求項４】 前記提供情報は、情報提供者から提供さ
    れる服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形状、大
    きさ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含む服飾
    品の特徴を表す提供服飾品情報を有することを特徴とす
    る請求項１記載の服飾情報サーバ装置。
  5. 【請求項５】 前記提供情報は、さらに、前記情報提供
    者から提供される服飾品の価格、服飾品供給元、在庫状
    況、提供元のカタログ等の情報のうちの少なくとも一つ
    を含む服飾品購入情報を有することを特徴とする請求項
    ４記載の服飾情報サーバ装置。
  6. 【請求項６】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ情
    報によるユーザが持っている服飾品の情報、前記提供情
    報による情報提供者から提供される服飾品の情報、また
    はこれらの両者の服飾品の情報をそれぞれ組み合わせた
    服飾品のコーディネート情報を作成し、ユーザまたは情
    報提供者からの要求に応じて出力することを特徴とする
    請求項１記載の服飾情報サーバ装置。
  7. 【請求項７】 前記コーディネート情報は、前記ユーザ
    の嗜好を含む個人情報に基づいて対象ユーザに合う服飾
    品を抽出し組み合わせて作成することを特徴とする請求
    項６記載の服飾情報サーバ装置。
  8. 【請求項８】 前記コーディネート情報は、前記ユーザ
    または情報提供者からの指示入力にしたがって服飾品の
    組み合わせを可変的に作成することを特徴とする請求項
    ６記載の服飾情報サーバ装置。
  9. 【請求項９】 前記コーディネート情報は、複数の情報
    提供者から提供される前記提供情報の中から服飾品を抽
    出し組み合わせて作成することを特徴とする請求項６記
    載の服飾情報サーバ装置。
  10. 【請求項１０】 前記服飾関連情報として、情報提供者
    から提供される前記提供情報による服飾品に関するカタ
    ログ情報を作成し、ユーザまたは情報提供者からの要求
    に応じて出力することを特徴とする請求項１記載の服飾
    情報サーバ装置。
  11. 【請求項１１】 前記カタログ情報は、前記ユーザの嗜
    好を含む個人情報に基づいて対象ユーザに合う服飾品を
    抽出し作成することを特徴とする請求項１０記載の服飾
    情報サーバ装置。
  12. 【請求項１２】 前記カタログ情報は、複数の情報提供
    者から提供される前記提供情報を複合して作成すること
    を特徴とする請求項１０記載の服飾情報サーバ装置。
  13. 【請求項１３】 前記服飾関連情報に対して実行される
    ユーザからの指示入力にしたがって、該当する服飾品の
    購入に関する決済処理を行う購入決済部を備えたことを
    特徴とする請求項１記載の服飾情報サーバ装置。
  14. 【請求項１４】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ
    情報に基づいてユーザが所持または購入する服飾品に関
    するユーザ特性情報を作成して情報提供者に出力するこ
    とを特徴とする請求項１記載の服飾情報サーバ装置。
  15. 【請求項１５】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ
    情報に基づいて対象ユーザに対する特典情報を作成して
    当該ユーザに出力することを特徴とする請求項１記載の
    服飾情報サーバ装置。
  16. 【請求項１６】 服飾品を市場に供給するアパレルメー
    カ、服飾品を販売する販売店、服飾品の情報を掲載する
    書籍のうちの少なくとも一つから提供される服飾品の情
    報を含む提供情報を記憶する提供情報記憶ステップと、 ユーザが持っている服飾品の情報を含むユーザ情報を記
    憶するユーザ情報記憶ステップと、 前記提供情報と前記ユーザ情報とに基づいて、ユーザま
    たは情報提供者からの要求に応じて服飾関連情報を出力
    する情報管理ステップと、 を有することを特徴とする服飾情報管理方法。
  17. 【請求項１７】 前記ユーザ情報は、ユーザが持ってい
    る服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形状、大き
    さ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含む服飾品
    の特徴を表す所持服飾品情報を有することを特徴とする
    請求項１６記載の服飾情報管理方法。
  18. 【請求項１８】 前記ユーザ情報は、さらに、前記ユー
    ザの体型、嗜好、年齢、服飾品購入履歴のうちの少なく
    とも一つを含む個人情報を有することを特徴とする請求
    項１７記載の服飾情報管理方法。
  19. 【請求項１９】 前記提供情報は、情報提供者から提供
    される服飾品の画像に併せて、アイテム名、色、形状、
    大きさ、デザイン系統のうちの少なくとも一つを含む服
    飾品の特徴を表す提供服飾品情報を有することを特徴と
    する請求項１６記載の服飾情報管理方法。
  20. 【請求項２０】 前記提供情報は、さらに、前記情報提
    供者から提供される服飾品の価格、服飾品供給元、在庫
    状況、提供元のカタログ等の情報のうちの少なくとも一
    つを含む服飾品購入情報を有することを特徴とする請求
    項１９記載の服飾情報管理方法。
  21. 【請求項２１】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ
    情報によるユーザが持っている服飾品の情報、前記提供
    情報による情報提供者から提供される服飾品の情報、ま
    たはこれらの両者の服飾品の情報をそれぞれ組み合わせ
    た服飾品のコーディネート情報を作成し、ユーザまたは
    情報提供者からの要求に応じて出力することを特徴とす
    る請求項１６記載の服飾情報管理方法。
  22. 【請求項２２】 前記コーディネート情報は、前記ユー
    ザの嗜好を含む個人情報に基づいて対象ユーザに合う服
    飾品を抽出し組み合わせて作成することを特徴とする請
    求項２１記載の服飾情報管理方法。
  23. 【請求項２３】 前記コーディネート情報は、前記ユー
    ザまたは情報提供者からの指示入力にしたがって服飾品
    の組み合わせを可変的に作成することを特徴とする請求
    項２１記載の服飾情報管理方法。
  24. 【請求項２４】 前記コーディネート情報は、複数の情
    報提供者から提供される前記提供情報の中から服飾品を
    抽出し組み合わせて作成することを特徴とする請求項２
    １記載の服飾情報管理方法。
  25. 【請求項２５】 前記服飾関連情報として、情報提供者
    から提供される前記提供情報による服飾品に関するカタ
    ログ情報を作成し、ユーザまたは情報提供者からの要求
    に応じて出力することを特徴とする請求項１６記載の服
    飾情報管理方法。
  26. 【請求項２６】 前記カタログ情報は、前記ユーザの嗜
    好を含む個人情報に基づいて対象ユーザに合う服飾品を
    抽出し作成することを特徴とする請求項２５記載の服飾
    情報管理方法。
  27. 【請求項２７】 前記カタログ情報は、複数の情報提供
    者から提供される前記提供情報を複合して作成すること
    を特徴とする請求項２５記載の服飾情報サーバ装置。
  28. 【請求項２８】 前記服飾関連情報に対して実行される
    ユーザからの指示入力にしたがって、該当する服飾品の
    購入に関する決済処理を行う購入決済ステップを有する
    ことを特徴とする請求項１６記載の服飾情報管理方法。
  29. 【請求項２９】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ
    情報に基づいてユーザが所持または購入する服飾品に関
    するユーザ特性情報を作成して情報提供者に出力するこ
    とを特徴とする請求項１６記載の服飾情報管理方法。
  30. 【請求項３０】 前記服飾関連情報として、前記ユーザ
    情報に基づいて対象ユーザに対する特典情報を作成して
    当該ユーザに出力することを特徴とする請求項１６記載
    の服飾情報管理方法。
  31. 【請求項３１】 請求項１６〜３０のいずれかに記載の
    服飾情報管理方法をコンピュータにより実行させるため
    のプログラム。
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