JP2002287815A - 現場支援システム - Google Patents

現場支援システム

Info

Publication number
JP2002287815A
JP2002287815A JP2001088899A JP2001088899A JP2002287815A JP 2002287815 A JP2002287815 A JP 2002287815A JP 2001088899 A JP2001088899 A JP 2001088899A JP 2001088899 A JP2001088899 A JP 2001088899A JP 2002287815 A JP2002287815 A JP 2002287815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
worker
unit
inspection
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001088899A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Sonoda
義明 苑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001088899A priority Critical patent/JP2002287815A/ja
Publication of JP2002287815A publication Critical patent/JP2002287815A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業に必要な情報を情報の保管場所に関わらず
必要なときに取得し、作業や検査の記録を有効に利用す
ることができ、作業や検査の記録を現場で入力する。 【解決手段】入力部3と記憶部2−3と無線部2−2と
を含むウエアラブルコンピューター1−1と、設備機器
部品の過去の状態を示す履歴データを有する作業管理サ
ーバとを具備し、点検の際、ウエアラブルコンピュータ
ー1−1は、前記履歴データを無線部2−2により作業
管理サーバへ要求し、前記作業管理サーバから前記履歴
データを無線部2−2で受信し、前記履歴データを入力
部3に表示し、作業者1が前記履歴データを参照して行
なった前記点検による前記部品の現在の状況を示す現状
データを記憶部2−3に保存し、前記現状データを作業
管理サーバへ無線部2−2から出力し、前記作業管理サ
ーバは、前記現状データを前記履歴データに追加する現
場支援システムを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身に付けて利用が
可能なコンピュータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶、航空機、原動機、タービン等は、
複雑で、部品点数が多く、かつ、過酷な環境下で使用さ
れる機器であり、その製造において、多くの工程、チェ
ック項目がある。それに伴い、マニュアルや手順書は膨
大な量となっており、実際の作業現場でそれらを参考に
する為には、多くの困難と時間と手間とが必要である。
今後、技術の進歩による製品の改善の進展により、その
傾向は益々強まるものと予想される。それは、製品の製
造納期の延長、コストの増加等につながる可能性が考え
られる。
【0003】また、完成された製品においては、点検や
整備が必要となるが、製品の進歩に伴い、点検、整備内
容が多岐に渡り、かつ、項目が著しく増加している。そ
れに伴い、マニュアルや手順書は膨大な量となってお
り、実際の作業現場でそれらを参考にすることも、多く
の困難と時間と手間とが必要である。それに加えて、点
検,整備の記録についても、非常に多く作成し、保存し
ておく必要がある。しかし、現場では、点検、整備の内
容は主に紙で記録され保存されていることも多い。その
ため、過去の記録の検索や再利用に際して、非常に多く
の労力と時間とが必要になる状況も発生する。
【0004】従来技術のひとつとして、手を使わずにユ
ーザーにより支持される携帯用計算機(ハンドフリーコ
ンピュータ)とその操作法について開示されている(例
えば、特許第2873268号公報及び特開平9−11
4543号公報)。ハンドフリーコンピュータ(又は、
ウエアラブルコンピュータともいう)とは、視界を大き
く妨げないディスプレイと撮影用カメラとマイクとヘッ
ドフォンとを有するヘッドセットと、主に側又は後腰部
に取り付けられ作業の妨げにならない大きさのコンピュ
ーター本体と、主に左腕に取付けられ作業の妨げになら
ない大きさのタッチパネル又はキーボードと、から成る
1組の携帯型計算機である。各構成部同士はケーブルに
より接続されている。また、ハンドフリーコンピュータ
装置は、音声認識装置を有しており、操作をする人は音
声によりコンピューターを操作することが出来る。加え
て、眼球追跡接眼部品あるいは脳波・筋肉電気信号検出
器を有しており、眼の動きあるいは脳での思考・筋肉の
動きに応じた電気信号の発生だけでコンピューターを操
作することが出来る。すなわち、ハンドフリーコンピュ
ーターの操作は、完全にハンドフリーとすることが可能
となる。加えて、ハンドフリーコンピュータは無線通信
機能により、離れた位置にあるホストコンピュータや、
別のハンドフリーコンピュータとデータの送受信や音声
通信などの通信が可能である。
【0005】適用例として、自動車の整備現場が上げら
れている。携帯用計算機を身に付けた自動車整備員は、
ハンドフリーかつ視界を大きく妨げられない状態で、携
帯用計算機を操作することが可能である。携帯用計算機
では、HD(ハードディスク)内に格納されている整備
マニュアルの情報を表示させることができる。又、ホス
トコンピューター内にある情報についても通信により取
得することが出来る。自動車整備員は、それらの情報を
参照しながら、整備作業を円滑かつ効率的に行なうこと
が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、作業や検査の記録を現場で入力し、後に改めて再入
力する必要のない現場支援システム及び現場支援方法を
提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、複数地点の装
置が関わる作業を、1個所において行なうことを可能と
する現場支援システム及び現場支援方法を提供すること
である。
【0008】また、本発明の他の目的は、作業に必要な
情報を、情報の保管場所に関わらず、必要なときに取得
することが可能な現場支援システム及び現場支援方法を
提供することである。
【0009】また、本発明の更に他の目的は、作業や検
査の記録を有効に利用することが出来る現場支援システ
ム及び現場支援方法を提供することである。
【0010】また、本発明の更に他の目的は、工程の管
理に際し、作業工程見積りを容易にするシーケンスモデ
ルを作成することが可能な現場支援システム及び現場支
援方法を提供することである。
【0011】また、本発明の更に他の目的は、大きな図
面等を小さな表示装置上に表示する場合でも、全体及び
局部を連続的に同時に表示でき、図面等の確認時間が減
少できる現場支援システム及び現場支援方法を提供する
ことである。
【0012】また、本発明の更に他の目的は、事故を未
然に防ぎ、作業の安全性を向上させることが可能な現場
支援システム及び現場支援方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本課題を解決するための
手段の項における、図番号、符号は、特許請求の範囲と
発明の実施の形態との対応を示すために記したものであ
り、特許請求の範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】上記課題を解決するために、本発明の現場
支援システムは、作業者が身に付けて作業が可能であ
り、入力部(図1、3)と記憶部(図1、2−3)と無
線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュー
ター(図1、1−1、図4、24)と、設備機器の部品
の過去の状態を示す履歴データを保持する作業管理サー
バ(図4、20)とを具備する。そして、前記設備機器
の点検の際、前記ウエアラブルコンピューター(図4、
24)は前記履歴データの要求を前記無線部(図1、2
−2)から無線通信で出力する。次に、前記作業管理サ
ーバ(図4、20)は前記要求に応答して、前記履歴デ
ータを出力する。続いて、前記ウエアラブルコンピュー
ター(図1、1−1、図4、24)は、前記履歴データ
を前記無線部(図1、2−2)で受信し、前記履歴デー
タを前記入力部(図1、3)に表示する。そして、前記
作業者が前記履歴データを参照して行なった前記点検の
結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現状データを
前記記憶部(図1、2−3)に保存し、前記現状データ
を作業管理サーバ(図4、20)へ前記無線部(図1、
2−2)から無線通信で出力する。前記作業管理サーバ
(図4、20)は、前記現状データを前記履歴データに
追加する。
【0015】また、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、入力部(図1、3)
と表示部(図1、4−1)と記憶部(図1、2−3)と
無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュ
ーター(図1、1−1、図4、24)と、設備機器の部
品の過去の状態を示す履歴データを保持する作業管理サ
ーバ(図4、20)とを具備する。そして、前記設備機
器の点検の際、前記ウエアラブルコンピューター(図
4、24)は前記履歴データの要求を前記無線部(図
1、2−2)から無線通信で出力する。次に、前記作業
管理サーバ(図4、20)は前記要求に応答して、前記
履歴データを出力する。続いて、前記ウエアラブルコン
ピューター(図1、1−1、図4、24)は、前記履歴
データを前記無線部(図1、2−2)で受信し、前記履
歴データを前記表示部(図1、4-1)に表示する。そ
して、前記作業者が前記履歴データを参照して行なった
前記点検の結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現
状データの前記入力部(図1、3)からの入力に基づい
て、前記現状データを前記記憶部(図1、2−3)に保
存し、前記現状データを作業管理サーバ(図4、20)
へ前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出力す
る。前記作業管理サーバ(図4、20)は、前記現状デ
ータを前記履歴データに追加する。
【0016】また、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−
1)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図4、24)と、設備機
器の作業に関する作業情報を保持する作業管理サーバ
(図4、20)とを具備する。そして、前記設備機器の
点検の際、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1
−1、図4、24)は前記作業情報の要求を前記無線部
(図1、2−2)から無線通信で出力する。次に、前記
作業管理サーバ(図4、20)は前記要求に応答して、
前記作業情報を出力する。続いて、前記ウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図4、24)は、前記作
業情報を前記無線部(図1、2−2)で受信し、前記作
業者が表示された前記作業情報を参照して前記点検を行
なうことが出来るように前記作業情報を前記表示部(図
1、4−1)に表示する。
【0017】また、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、無線部(図1、2−
2)と音声部(図1、2−4)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図4、24)と、設備機
器の作業に関する作業情報を保持する作業管理サーバ
(図4、20)とを具備する。そして、前記設備機器の
点検の際、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1
−1、図4、24)は前記作業情報の要求を前記無線部
(図1、2−2)から無線通信で出力する。次に、前記
作業管理サーバ(図4、20)は前記要求に応じて、前
記作業情報を出力する。続いて、前記ウエアラブルコン
ピューター(図1、1−1、図4、24)は、前記作業
情報を前記無線部(図1、2−2)で受信し、前記作業
者が音声部(図1、2−4)からの音声による前記作業
情報を参考にして前記点検を行なうことが出来るように
音声による前記作業情報を音声部から流す。
【0018】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、無線部(図1、2−
2)とを含むウエアラブルコンピューター(図1、1−
1、図7、50−1)と、計測を行なう計測機器(図
7、51)と、前記計測機器(図7、51)の計測結果
に基づいて計測値を表示させる制御システム(図7、5
3)とを具備する。そして、前記計測機器(図7、5
1)の調整の際、前記計測機器(図7、51)は、調整
用の機器により調整され、調整値を出力する。次に、前
記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図7、
50−1)は、前記計測値と前記調整値を前記無線部
(図1、2−2)で受信し、前記調整値に基づいて前記
計測値を調整する信号を前記無線部(図1、2−2)か
ら無線通信で前記制御システム(図7、53)へ出力す
る。
【0019】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−
1)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図9、70−1)と、前
記作業者が行なう前記作業者による視認が困難な作業の
作業現場を撮影するカメラ(図9、73)とを具備す
る。そして、前記カメラ(図9、73)は、前記作業現
場の画像を前記ウエアラブルコンピューター(図1、1
−1、図9、70−1)に出力する。次に、前記ウエア
ラブルコンピューター(図1、1−1、図9、70−
1)は、前記無線部(図1、2−2)で前記画像を受信
し、前記作業者が表示された前記画像を参照して前記作
業を行なうことが出来るように前記画像を前記表示部
(図1、4−1)に表示する。
【0020】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−
1)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図11、80−1)と、
設備機器(図12、90)の作業に関する作業情報を保
持する、遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)
とを具備する。そして、前記設備機器(図12、90)
の整備及び点検の際、前記ウエアラブルコンピューター
(図1、1−1、図11、80−1)は、前記作業情報
の要求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で専
用回線を介して出力する。次に、前記作業管理サーバ
(図11、99)は前記要求に応じて、専用回線を介し
て前記作業情報を出力する。続いて、前記ウエアラブル
コンピューター(図1、1−1、図11、80−1)
は、前記作業情報を前記無線部(図1、2−2)で受信
し、前記作業者が表示された前記作業情報を参照して前
記整備及び点検を行なうことが出来るように前記作業情
報を前記表示部(図1、4−1)に表示する。
【0021】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、無線部(図1、2−
2)と音声部(図1、2−4)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図11、80−1)と、
設備機器(図12、90)の作業に関する作業情報を保
持する、遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)
とを具備する。そして、前記設備機器(図12、90)
の整備及び点検の際、前記ウエアラブルコンピューター
(図1、1−1、図11、80−1)は、前記作業情報
の要求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で専
用回線を介して出力する。次に、前記作業管理サーバ
(図11、99)は前記要求に応じて、専用回線を介し
て前記作業情報を出力する。続いて、前記ウエアラブル
コンピューター(図1、1−1、図11、80−1)
は、前記作業情報を前記無線部(図1、2−2)で受信
し、前記作業者が音声部(図1、2−4)からの音声に
よる前記作業情報を参考にして前記整備及び点検を行な
うことが出来るように音声による前記作業情報を音声部
(図1、2−4)から流す。
【0022】更に、本発明の現場支援システムは、前記
無線通信又は専用回線は、衛星回線である。
【0023】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、表示部(図11、8
3)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図15、110−1)
と、設備機器(図15、117)の故障に関する情報を
保持する作業管理サーバ(図15、114)とを具備す
る。そして、前記作業管理サーバ(図15、114)
は、設備機器(図15、117)の故障の状況の入力に
より故障内容を決定し、前記故障内容に基づいて前記故
障の原因を探求する為の故障探求情報を前記ウエアラブ
ルコンピューター(図1、1−1、図15、110−
1)に出力する。次に、前記ウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図15、110−1)は、前記故障
探求情報を前記無線部(図1、2−2)で受信し、前記
作業者が表示された前記故障探求情報に基づいて前記故
障の原因の探求を行なうことが出来るように前記故障探
求情報を前記表示部(図1、4−1)に表示する。そし
て、前記探求の結果を前記無線部(図1、2−2)から
無線通信で出力する。続いて、前記作業管理サーバ(図
15、114)は、前記結果に基づいて是正処置を決定
し、前記是正処置を実行するための是正手順を前記ウエ
アラブルコンピューター(図1、1−1、図15、11
0−1)へ出力する。
【0024】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−
1)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図15、110−1/図
19、121−1)と、設備機器(図15、117/図
20、125)の点検に関する情報を保持する作業管理
サーバ(図15、114/図19、122)とを具備す
る。そして、前記作業管理サーバ(図15、114/図
19、122)は、点検に関する点検手順を前記ウエア
ラブルコンピューター(図1、1−1、図15、110
−1/図19、121−1)に出力する手順出力処理を
行なう。次に、前記ウエアラブルコンピューター(図
1、1−1、図15、110−1/図19、121−
1)は、前記点検手順を前記無線部(図1、2−2)で
受信し、前記作業者が表示された前記点検手順を参照し
て前記点検を行なうことが出来るように前記点検手順を
前記表示部(図1、4−1)に表示し、前記点検の結果
である点検結果を前記無線部(図1、2−2)から無線
通信で出力する点検結果出力処理を行なう。そして、前
記作業管理サーバ(図15、114/図19、122)
と前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図
15、110−1/図19、121−1)とは、設定さ
れた点検が全て終わるまで、前記手順出力処理と点検結
果出力処理とを繰り返す。
【0025】更に、本発明の現場支援システムは、作業
者が身に付けて作業が可能であるウエアラブルコンピュ
ーター(図1、1−1、図23、130−1)であっ
て、設備機器に関わる作業者の作業の複数の動作を表す
複数の動作記号を入力するための入力部(図1、3)
と、前記動作記号の入力に基づいて、前記作業の一続き
の複数の前記動作を表すシーケンスモデルを抽出し、前
記作業の作業時間を算定する制御部(図1、2−1)と
を具備する。
【0026】更に、本発明の現場支援システムは、前記
音声部(図1、2−4)は前記作業者からの音声入力を
認識できる。
【0027】更に、本発明の現場支援システムは、前記
ウエアラブルコンピューター(図1、1−1)は音声部
(図1、2−4)を有し、前記音声部は前記作業者から
の音声入力を認識できる。
【0028】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、ガスタービンである。
【0029】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、船舶である。
【0030】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、発電プラントである。
【0031】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、化学プラントである。
【0032】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、クレーンである。
【0033】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、ロケットである。
【0034】更に、本発明の現場支援システムは、前記
設備機器は、航空機である。
【0035】更に、本発明の現場支援システムは、前記
ウエアラブルコンピューターは、前記ウエアラブルコン
ピューターを制御する制御部(図1、2−1)と、通信
を行なう無線部(図1、2−2)と、情報を保持する記
憶部(図1、2−3)とを有するウエアラブルコンピュ
ーター本体(図1、2)と、前記ウエアラブルコンピュ
ーター本体(図1、2)に電気的に接続され、腕に取付
ける入力部(図1、3)と、前記ウエアラブルコンピュ
ーター本体(図1、2)に電気的に接続され、頭部に取
付ける表示部(図1、4−1)と、前記ウエアラブルコ
ンピューター本体(図1、2)に電気的に接続され、頭
部に取付ける音声部(図1、2−4)とを具備する。そ
して、前記ウエアラブルコンピューター本体(図1、
2)は、作業者の取付部位の身体形状にフィットする様
に形状変形可能な変形部を有する。また、前記入力部
(図1、3)は、必要に応じて取り外し、腹部又は背部
に取り付け可能である。更に、前記表示部(図1、4−
1)は、安全メガネと一体であり、前記音声部(図1、
2−4)は、骨導音による音声入出力が可能である。作
業者が身に付けて作業が可能である。
【0036】上記課題を解決するために、本発明の現場
支援方法は、設備機器の点検の際、作業者が身に付けて
作業が可能であり、入力部(図1、3)と記憶部(図
1、2−3)と無線部(図1、2−2)とを含むウエア
ラブルコンピューター(図1、1−1、図4、24)
が、前記設備機器の部品の過去の状態を示す履歴データ
を保持する作業管理サーバ(図4、20)へ、前記履歴
データの要求を前記無線部から無線通信で出力するステ
ップと、前記作業管理サーバ(図4、20)が、前記要
求に応答して、前記履歴データを出力するステップと、
前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図
4、24)が、前記履歴データを前記無線部(図1、2
−2)で受信するステップと、前記ウエアラブルコンピ
ューター(図1、1−1、図4、24)が、前記履歴デ
ータを前記入力部に表示するステップと、前記ウエアラ
ブルコンピューター(図1、1−1、図4、24)が、
前記作業者が前記履歴データを参照して行なった前記点
検の結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現状デー
タを前記記憶部に保存するステップと、前記ウエアラブ
ルコンピューター(図1、1−1、図4、24)が、前
記現状データを作業管理サーバ(図4、20)へ前記無
線部(図1、2−2)から無線通信で出力するステップ
と、前記作業管理サーバ(図4、20)が、前記現状デ
ータを前記履歴データに追加するステップとを具備す
る。
【0037】また、本発明の現場支援方法は、設備機器
の点検の際、作業者が身に付けて作業が可能であり、表
示部(図1、4−1)と無線部(図1、2−2)とを含
むウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図4、
24)が、前記設備機器の作業に関する作業情報を保持
する作業管理サーバ(図4、20)へ、前記作業情報の
要求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出力
するステップと、前記作業管理サーバ(図4、20)
が、前記要求に応答して、前記作業情報を出力するステ
ップと、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−
1、図4、24)が、前記作業情報を前記無線部(図
1、2−2)で受信するステップと、前記ウエアラブル
コンピューター(図1、1−1、図4、24)が、前記
作業者が表示された前記作業情報を参照して前記点検を
行なうことが出来るように前記作業情報を前記表示部
(図1、4−1)に表示するステップとを具備する。
【0038】また、本発明の現場支援方法は、設備機器
の点検の際、作業者が身に付けて作業が可能であり、無
線部(図1、2−2)と音声部(図1、2−4)とを含
むウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図4、
24)が、前記設備機器の作業に関する作業情報を保持
する作業管理サーバへ(図4、20)、前記作業情報の
要求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出力
するステップと、前記作業管理サーバ(図4、20)
が、前記要求に応じて、前記作業情報を出力するステッ
プと、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−
1、図4、24)が、前記作業情報を前記無線部(図
1、2−2)で受信するステップと、前記ウエアラブル
コンピューター(図1、1−1、図4、24)が、前記
作業者が音声部(図1、2−4)からの音声による前記
作業情報を参考にして前記点検を行なうことが出来るよ
うに音声による前記作業情報を音声部(図1、2−4)
から流すステップとを具備する。
【0039】更に、本発明の現場支援方法は、計測を行
なう計測機器(図7、51)の調整の際、前記計測機器
(図7、51)が、調整用の機器により調整された後、
調整値を出力するステップと、前記計測機器(図7、5
1)の計測結果を表示する制御システム(図7、53)
が、前記調整による計測結果である計測値を出力するス
テップと、作業者が身に付けて作業が可能であり、無線
部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図7、50−1)が、前記計測値と
前記調整値を前記無線部(図1、2−2)で受信するス
テップと、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1
−1、図7、50−1)が、前記調整値に基づいて前記
計測値を調整する信号を前記無線部(図1、2−2)か
ら無線通信で前記制御システム(図7、53)へ出力す
るステップとを具備する。
【0040】更に、本発明の現場支援方法は、作業者が
行なう前記作業者による視認が困難な作業の作業現場を
撮影するカメラ(図9、73)が、前記作業現場の画像
を、前記作業者が身に付けて作業が可能であり、表示部
(図1、4−1)と無線部(図1、2−2)とを含むウ
エアラブルコンピューター(図1、1−1、図9、70
−1)に出力するステップと、前記ウエアラブルコンピ
ューター(図1、1−1、図9、70−1)が、前記無
線部(図1、2−2)で前記画像を受信するステップ
と、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、
図9、70−1)が、前記作業者が表示された前記画像
を参照して前記作業を行なうことが出来るように前記画
像を前記表示部(図1、4−1)に表示するステップと
を具備する。
【0041】更に、本発明の現場支援方法は、設備機器
(図12、90)の整備及び点検の際、作業者が身に付
けて作業が可能であり、表示部(図1、4−1)と無線
部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図11、80−1)が、前記設備機
器(図12、90)の作業に関する作業情報を保持する
遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)へ、前記
作業情報(図12、90)の要求を前記無線部(図1、
2−2)から無線通信で専用回線を介して出力するステ
ップと、前記作業管理サーバ(図11、99)が、前記
要求に応じて、専用回線を介して前記作業情報を出力す
るステップと、前記ウエアラブルコンピューター(図
1、1−1、図11、80−1)が、前記作業情報を前
記無線部(図1、2−2)で受信するステップと、前記
ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図11、
80−1)が、前記作業者が表示された前記作業情報を
参照して前記整備及び点検を行なうことが出来るように
前記作業情報を前記表示部(図1、4−1)に表示する
ステップとを具備する。
【0042】更に、本発明の現場支援方法は、設備機器
(図12、90)の整備及び点検の際、作業者が身に付
けて作業が可能であり、無線部(図1、2−2)と音声
部(図1、2−4)とを含むウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図11、80−1)が、前記設備機
器(図12、90)の作業に関する作業情報を保持する
遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)へ、前記
作業情報の要求を前記無線部(図1、2−2)から無線
通信で専用回線を介して出力するステップと、前記作業
管理サーバ(図11、99)が、前記要求に応じて、専
用回線を介して前記作業情報を出力するステップと、前
記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図1
1、80−1)が、前記作業情報を前記無線部(図1、
2−2)で受信するステップと、前記ウエアラブルコン
ピューター(図1、1−1、図11、80−1)が、前
記作業者が音声部(図1、2−4)からの音声による前
記作業情報を参考にして前記整備及び点検を行なうこと
が出来るように音声による前記作業情報を音声部(図
1、2−4)から流すステップとを具備する。
【0043】更に、本発明の現場支援方法は、設備機器
(図15、117)の故障に関する情報を保持する作業
管理サーバ(図15、114)が、設備機器(図15、
117)の故障の状況の入力により故障内容を決定し、
前記故障内容に基づいて前記故障の原因を探求する為の
故障探求情報を、作業者が身に付けて作業が可能であ
り、表示部(図1、4−1)と無線部(図1、2−2)
とを含むウエアラブルコンピューター(図1、1−1、
図15、110−1)に出力するステップと、前記ウエ
アラブルコンピューター(図1、1−1、図15、11
0−1)が、前記故障探求情報を前記無線部(図1、2
−2)で受信するステップと、前記ウエアラブルコンピ
ューター(図1、1−1、図15、110−1)が、前
記作業者が表示された前記故障探求情報に基づいて前記
故障の原因の探求を行なうことが出来るように前記故障
探求情報を前記表示部(図11、83)に表示するステ
ップと、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−
1、図15、110−1)が、前記探求の結果を前記無
線部(図1、2−2)から無線通信で出力するステップ
と、前記作業管理サーバ(図15、114)が、前記結
果に基づいて是正処置を決定するステップと、前記作業
管理サーバ(図15、114)が、前記是正処置を実行
するための是正手順を前記ウエアラブルコンピューター
(図1、1−1、図15、110−1)へ出力するステ
ップとを具備する。
【0044】更に、本発明の現場支援方法は、設備機器
(図15、117/図20、125)の点検に関する情
報を保持する作業管理サーバ(図15、114/図1
9、122)は、点検に関する点検手順を作業者が身に
付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−1)と無
線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュー
ター(図1、1−1、図15、110−1/図19、1
21−1)に出力する手順出力処理を行なうステップ
と、前記ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、
図15、110−1/図19、121−1)が、前記点
検手順を前記無線部(図1、2−2)で受信するステッ
プと、前記作業者が表示された前記点検手順を参照して
前記点検を行なうことが出来るように前記点検手順を前
記表示部(図1、4−1)に表示するステップと、前記
点検の結果である点検結果を前記無線部(図1、2−
2)から無線通信で出力するステップとから成る点検結
果出力処理を行なうステップと、前記作業管理サーバ
(図15、114/図19、122)と前記ウエアラブ
ルコンピューター(図1、1−1、図15、110−1
/図19、121−1)とが、設定された点検が全て終
わるまで、前記手順出力処理と点検結果出力処理とを繰
り返すステップとを具備する。
【0045】更に、本発明の現場支援方法は、設備機器
に関わる作業者の作業の複数の動作を表す複数の動作記
号を入力するステップと、前記動作記号の入力に基づい
て、前記作業の一続きの複数の前記動作を表すシーケン
スモデルを抽出するステップと、抽出された前記シーケ
ンスモデルに基づいて、前記作業の作業時間を算定する
ステップとを具備する。
【0046】上記課題を解決するための、本発明のプロ
グラムは、設備機器の点検の際、作業者が身に付けて作
業が可能であり、入力部(図1、3)と記憶部(図1、
2−3)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブ
ルコンピューター(図1、1−1、図4、24)が、前
記設備機器の部品の過去の状態を示す履歴データを保持
する作業管理サーバ(図4、20)へ、前記履歴データ
の要求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出
力するステップと、前記作業管理サーバ(図4、20)
から前記履歴データを前記無線部(図1、2−2)で受
信するステップと、前記履歴データを前記入力部(図
1、3)に表示するステップと、前記作業者が前記履歴
データを参照して行なった前記点検の結果に基づく前記
部品の現在の状況を示す現状データを前記記憶部(図
1、2−3)に保存するステップと、前記現状データを
作業管理サーバ(図4、20)へ前記無線部(図1、2
−2)から無線通信で出力するステップとを実行する。
【0047】また、本発明のプログラムは、設備機器の
点検の際、作業者が身に付けて作業が可能であり、表示
部(図1、4−1)と無線部(図1、2−2)とを含む
ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図4、2
4)が、前記設備機器の作業に関する作業情報を保持す
る作業管理サーバ(図4、20)へ、前記作業情報の要
求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出力す
るステップと、前記作業管理サーバ(図4、20)から
前記作業情報を前記無線部(図1、2−2)で受信する
ステップと、前記作業者が表示された前記作業情報を参
照して前記点検を行なうことが出来るように前記作業情
報を前記表示部(図1、4−1)に表示するステップと
を実行する。
【0048】また、本発明のプログラムは、設備機器の
点検の際、作業者が身に付けて作業が可能であり、無線
部(図1、2−2)と音声部(図1、2−4)とを含む
ウエアラブルコンピューター(図1、1−1、図4、2
4)が、前記設備機器の作業に関する作業情報を保持す
る作業管理サーバ(図4、20)へ、前記作業情報の要
求を前記無線部(図1、2−2)から無線通信で出力す
るステップと、前記作業管理サーバ(図4、20)から
前記作業情報を前記無線部(図1、2−2)で受信する
ステップと、前記作業者が音声部(図1、2−4)から
の音声による前記作業情報を参考にして前記点検を行な
うことが出来るように音声による前記作業情報を音声部
(図1、2−4)から流すステップとを実行する。
【0049】また、本発明のプログラムは、計測を行な
う計測機器(図7、51)の調整の際、調整用の機器に
より調整された前記計測機器(図7、51)の出力であ
る調整値と、前記計測機器(図7、51)の計測結果を
表示する制御システム(図7、53)からの前記調整に
基づく計測結果である計測値と、を作業者が身に付けて
作業が可能であり、無線部(図1、2−2)とを含むウ
エアラブルコンピューター(図1、1−1、図7、50
−1)が受信するステップと、前記調整値に基づいて前
記計測値を調整する信号を前記無線部(図1、2−2)
から無線通信で前記制御システム(図7、53)へ出力
するステップとを実行する。
【0050】また、本発明のプログラムは、前記作業者
が身に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−
1)と無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコ
ンピューター(図1、1−1、図9、70−1)が、作
業者が行なう前記作業者による視認が困難な作業の作業
現場を撮影するカメラ(図9、73)が撮影した前記作
業現場の画像を、前記無線部(図1、2−2)で受信す
るステップと、前記作業者が表示された前記画像を参照
して前記作業を行なうことが出来るように前記画像を前
記表示部(図1、4−1)に表示するステップとを実行
する。
【0051】また、本発明のプログラムは、設備機器
(図12、90)の整備及び点検の際、作業者が身に付
けて作業が可能であり、表示部(図1、4−1)と無線
部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図11、80−1)が、前記設備機
器(図12、90)の作業に関する作業情報を保持する
遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)へ、前記
作業情報の要求を前記無線部から無線通信で専用回線を
介して出力するステップと、前記作業管理サーバ(図1
1、99)から前記作業情報を前記無線部(図1、2−
2)で受信するステップと、前記作業者が表示された前
記作業情報を参照して前記整備及び点検を行なうことが
出来るように前記作業情報を前記表示部(図1、4−
1)に表示するステップとを実行する。
【0052】また、本発明のプログラムは、設備機器
(図12、90)の整備及び点検の際、作業者が身に付
けて作業が可能であり、無線部(図1、2−2)と音声
部(図1、2−4)とを含むウエアラブルコンピュータ
ー(図1、1−1、図11、80−1)が、前記設備機
器(図12、90)の作業に関する作業情報を保持する
遠隔地にある作業管理サーバ(図11、99)へ、前記
作業情報の要求を前記無線部(図1、2−2)から無線
通信で専用回線を介して出力するステップと、前記作業
管理サーバ(図11、99)から前記作業情報を前記無
線部(図1、2−2)で受信するステップと、前記作業
者が音声部(図1、2−4)からの音声による前記作業
情報を参考にして前記整備及び点検を行なうことが出来
るように音声による前記作業情報を音声部(図1、2−
4)から流すステップとを実行する。
【0053】また、本発明のプログラムは、作業者が身
に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−1)と
無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュ
ーター(図1、1−1、図15、110−1)が、設備
機器(図15、117)の故障に関する情報を保持する
作業管理サーバ(図15、114)から、設備機器(図
15、117)の故障の状況の入力により決定された故
障内容に基づいて発信された前記故障の原因を探求する
為の故障探求情報を、前記無線部(図1、2−2)で受
信するステップと、前記作業者が表示された前記故障探
求情報に基づいて前記故障の原因の探求を行なうことが
出来るように前記故障探求情報を前記表示部(図1、4
−1)に表示するステップと、前記探求の結果を作業管
理サーバ(図15、114)へ前記無線部(図1、2−
2)から無線通信で出力するステップと、前記作業管理
サーバ(図15、114)から、前記探求の結果に基づ
いて決定された是正処置を実行するための是正手順を前
記無線部(図1、2−2)で受信するステップとを実行
する。
【0054】また、本発明のプログラムは、作業者が身
に付けて作業が可能であり、表示部(図1、4−1)と
無線部(図1、2−2)とを含むウエアラブルコンピュ
ーター(図1、1−1、図15、110−1/図19、
121−1)が、設備機器(図15、117/図20、
125)の点検に関する情報を保持する作業管理サーバ
(図15、114/図19、122)から、点検に関す
る点検手順を、前記無線部(図1、2−2)で受信する
ステップと、前記作業者が表示された前記点検手順を参
照して前記点検を行なうことが出来るように前記点検手
順を前記表示部(図1、4−1)に表示するステップ
と、前記点検の結果である点検結果を前記無線部(図
1、2−2)から無線通信で出力するステップとを実行
する。
【0055】また、本発明のプログラムは、設備機器に
関わる作業者の作業の複数の動作を表す複数の動作記号
を入力するステップと、前記動作記号の入力に基づい
て、前記作業の一続きの複数の前記動作を表すシーケン
スモデルを抽出するステップと、抽出された前記シーケ
ンスモデルに基づいて、前記作業の作業時間を算定する
ステップとを実行する。
【0056】なお、本明細書中において、「無線」と
は、電波、音波、電磁波、光などを利用したコードレス
(無索)通信を指す。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明において基本となる、ウエ
アラブルコンピューター(以下、「WPC」という)に
ついて、図面を用いて説明する。 (A)WPC概要 図1は、WPC1−1の構成図である。制御部2−1、
無線部2−2、記憶部2−3を有するWPC本体2と、
音声部2−4と、入力部3と、表示部4−1を有する出
力部4とを具備する。WPC本体2は、携帯可能な小型
のコンピューターである。ハードウエアの構成及びソフ
トウエアの機能については、通常のパーソナルコンピュ
ーターが具備することが出来るものは、全て備えること
が可能である。I/OポートやUSBのような他の装置
を接続することの出来る各種ポートを有している。ま
た、外側のケースの片側に、ジェルのような粘性を有す
る材料を封入したものを、作業者の取付部位の身体形状
にフィットする様に形状変形可能な変形部として取り付
ける。それにより、WPC本体2が体の曲線にフィット
するように装着することができる。その場合、体側面だ
けでなく、腹部や背面の曲線にもフィットさせることが
可能となり、作業者は違和感無く作業することが出来
る。
【0058】制御部2−1は、WPC本体2を制御する
制御部であり、無線部2−2及び記憶部2−3も制御す
る。そして、入力部3からの入力に応答して、自身の有
するプログラムや制御アルゴリズムなどを用いて、各種
計算や情報処理などの制御を実行する。音声認識のプロ
グラムも有し音声認識による入出力が可能である。必要
に応じて出力部4に情報を出力し、また、無線部2−2
を介して外部との情報の送受信を行なう。計算、処理、
及びWPC本体2に接続している入力部3や出力部4を
制御する。CPU、メモリー及びその稼動装置などの周
辺装置を有している。
【0059】無線部2−2は、外部(入力部3及び出力
部4を含む)とWPC本体2との通信を行うための通信
機構である。音声部2−4、入力部3及び出力部4とは
赤外線を用いたワイヤレス送受信によりデータをやり取
りすることが出来る。また、WPCの外部とは、無線L
ANカードなどを用いる無線LAN機能や、PHSカー
ドを用いるPHS機能、携帯電話カードを用いる携帯電
話機能、カードモデムを用いるFAXやデータ通信など
を選択することが可能である。これらは、標準で内部に
装備される方法や、PCカードスロットを有し、状況に
応じて前述したような適切なカードを利用することで実
施することが出来る。
【0060】記憶部2−3は、WPC本体2あるいは、
その入力部3及び出力部4を制御するためのプログラム
や制御アルゴリズムを保持する記憶装置である。加え
て、WPCを使用する作業に必要な各種情報(電子作業
マニュアルや、仕様書、図面、設計データ、部品データ
など)を保持している。情報は、必要に応じて入力部3
から入力することが可能である。記憶部2−3は、ハー
ドディスク(HD)や、MO、フロッピー(登録商標)
ディスク(HD)、CD−ROM及びその駆動装置など
により実施できる。これらは、本体内蔵でも、着脱式で
も実施が可能である。
【0061】音声部2−4は、音声によるWPC本体2
への入出力を行うための装置である。音声入力装置(マ
イク)、音声出力装置(ヘッドホン)等である。また、
骨導音を用いた骨導マイク及び骨導ホンを用いることも
可能である。これにより、周囲の音響に乱されることの
少ない音声認識が可能となる。音声部2−4は、WPC
本体2や入力部3、出力部4に含まれていても良い。
【0062】入力部3は、WPC本体2へ情報を入力す
るための入力装置である。WPC用のリストキーボード
やタッチパネル、CCDカメラ(ヘッドマウントカメ
ラ)、マウス、バーコード入力装置などである。これら
は、WPCを装着する作業者により選択され、WPC本
体2に装着(装備)される。また、各種センサー(作業
者のいる場所の雰囲気を測定するガスセンサー、温度を
測定する温度計、圧力を計測する圧力計、作業者本人の
体調を測定する血圧計、脈拍計、など)を装着すること
も可能である。それらは、マジックテープ(登録商標)
などで容易に身体に取付可能とすることが出来、作業に
邪魔になる場所から邪魔にならない場所(共に作業者の
身体)へ容易に移動させることが可能である。例えば、
腕に装着していて邪魔な場合には、取り外し、一時的に
腹部に貼り付ける。これらは、赤外線を用いたワイヤレ
ス接続により、電気的に接続される。
【0063】出力部4は、WPC本体2からの情報出力
を行なう出力装置(外部との交信を含まない)である。
表示部4−1は、携帯型のプリンターやTFTディスプ
レイ、WPC用の表示装置(ヘッドマウントディスプレ
イ、HMD)、タッチパネル等である。HMDは、作業
者が安全保護に用いる安全メガネと一体化することが可
能である。これにより作業者は通常の場合と同様に違和
感無くかつ安全に作業を行なうことが可能となる。
【0064】本WPC1−1では、キー操作(入力部
3)と音声入力(音声部2−4)とを同時に行なうこと
が可能である。従って、通常シーケンシャルに2つの操
作(キー操作+キー操作)が必要であった命令も、2つ
の操作(キー操作と音声入力)を同時に行なうことによ
り、時間と手間を短縮することが出来、作業の効率を向
上させることが可能となる。
【0065】図2は、WPCを装着したWPC装着作業
者1の例を示す。腰部のベルトにWPC本体2を保持
し、左腕(右利きの人、左利きの場合には右腕)に入力
装置5を、頭部にはヘッドセット6有している。それら
はケーブル12及び13で接続されている。ケーブルは
作業服に密着保持され、装着時に外部に引っかかること
はない。また、ケーブル12及び13を用いず、赤外線
などを利用したワイヤレス接続の方法を用いることも可
能である。WPC装着作業者1は、作業中において、こ
れらのWPC及び関連装備を装着していても作業を妨げ
られることはない。そして、必要に応じて、WPCの表
示部に電子作業マニュアルを表示して、作業時に参照す
るなど、作業への支援を受けることが出来、作業効率を
向上させることが出来る。
【0066】(B)WPC詳細 図3を参照して、WPCについて詳細に説明する。WP
C本体2は、上述の図1のWPC本体2であり、携帯可
能な小型のコンピューターである。ハードウエアの構成
及びソフトウエアの機能については、例えば、ハードウ
エア構成では、CPU、メモリー、HD、電源、I/O
ポート、USB端子、サウンド機能、通信機能、PCカ
ードスロットを具備する。ソフトウエア機能では、通常
のパーソナルコンピューターにインストール可能なソフ
トウエアであれば、どのようなソフトウエアでも使用可
能である。音声認識機能を持たせ、音声によりWPCを
操作させることも可能であり、無線LAN機能やPHS
機能により、他のWPCやホストコンピューター、PH
Sや携帯電話、インターネット上のホームページ(H
P)などにもアクセスが可能である。マウス11は、上
述の図1における入力部3の一形態であり、WPC本体
2に装着されたマウスである。HMD7上又はタッチパ
ネル5−1上でのマウス操作に使用する。
【0067】入力装置5は、上述の図1における入力部
3の一形態であり、WPC装着作業者1によるWPC本
体2での操作の際に入力(及び表示)を行う装置であ
る。腕に装着され、反対の腕(の指)により操作され
る。タッチパネル5−1では、文字や画像が表示される
表示入力装置である。WPC装着作業者1は、表示され
た内容を確認し作業を行い、又は、タッチパネル上に付
属のペンを用いて入力を行う。キーボードを表示しキー
ボード入力をすることも可能である。リストキーボード
5−2は、入力用のキーボードであり、通常指により入
力を行う。
【0068】ヘッドセット6は、WPC装着作業者1の
頭部に装着される入出力装置である。ヘッドマウントデ
ィスプレイ(以下「HMD」という)7、ヘッドマウン
トカメラ(以下「HMC」という)8、ヘッドホン9及
びマイク10を有する。
【0069】HMD7は、上述の図1における出力部4
の一形態であり、WPC装着作業者1の視界の妨げにな
り難い視界領域において、WPC本体2からの情報を表
示する表示装置である。WPC装着作業者1は、そのデ
ィスプレイの情報を参照して、作業や各種操作を行う。
また作業者は、必要に応じてHMD7を上方へ移動させ
ることにより、視界から(一時的に)除くことが可能で
ある。安全メガネと一体にすることも可能である。
【0070】HMC8は、上述の図1における入力部3
の一形態であり、WPC装着作業者1が行う撮影に使用
されるCCDカメラである。現在の状況や手元資料を撮
影し、その情報を他の場所へ転送する、あるいは記録と
して保存するためなどに使用される。
【0071】ヘッドホン9は、上述の図1における出力
部4の一形態であり、WPC装着作業者1が、WPC本
体2又はそこを介した音声による指令(情報)を聞くた
めのヘッドホンである。他のWPC装着作業者との連絡
や、PHSや携帯電話、無線との連絡、WPC本体2又
はそこを介したホストコンピューターからの音声ガイダ
ンスの受信等に用いられる。
【0072】マイク10は、上述の図1における入力部
3の一形態であり、WPC装着作業者1による、WPC
本体2又はそこを介したホストコンピューターへの音声
入力用、又は、他のWPC装着者との連絡や、PHSや
携帯電話、無線との連絡などに用いられる。ヘッドホン
9、マイク10は、骨導を利用した骨導ヘッドホン及び
骨導マイクを使用することも可能である。
【0073】ケーブル12及び13は、WPC本体2と
ヘッドセット6又は入力装置5とをつなぐケーブルであ
る。通常WPC装着作業者1の作業の邪魔にならないよ
うに作業服に密着させる、あるいは、作業服の中を通す
というような措置がなされている。WPC本体2とヘッ
ドセット6又は入力装置5とが、赤外線その他のワイヤ
レス接続による情報の入出力を可能とする機能を装備し
ていれば、ケーブル12及び13は不要である。
【0074】以上(A)及び(B)に示すような機能を
有するWPCを装着したWPC装着作業者1は、各種作
業場において、ハンドフリーかつ視界を大きく妨げられ
ない状態で、WPCを利用し作業を行うことが可能であ
る。WPCでは、HD内に格納されている整備マニュア
ルのような作業に必要な情報を表示させることができ
る。又、ホストコンピューター内にある情報についても
通信により取得することが出来る。WPC装着作業者1
は、それらの情報を参照しながら、各種作業を円滑かつ
効率的に行なうことが可能となる。
【0075】なお、(B)で示した機能を有する装備を
全て装着して作業を行なうことは可能であるが、適宜、
不必要な装備を取り外し、必須の機能を有する装備のみ
の装着により、作業を行なうことも可能である。
【0076】以上が、WPCの説明である。
【0077】なお、本明細書中において、「無線」と
は、電波、音波、電磁波、光などを利用したコードレス
(無索)通信を指す。
【0078】(実施例1)本発明である現場支援システ
ムの第一の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、ガスタービンの点検時での、高温部品
(主にタービンのブレード)の損傷に対する損傷状態・
点検状況・補修処理の情報及びそれらの履歴の管理にお
ける現場支援への本発明の適用例を説明する。しかし、
ガスタービンの点検時の他の部品の点検や、多くの部品
を有し、それらの点検を行ない、部品毎の損傷状況やそ
れらに対する補修状況を継続的に把握し、保守点検に利
用するような他の機械設備(船舶や航空機、発電プラン
トや化学プラントなど)についても本発明の適用が可能
である。
【0079】ガスタービン部品の点検整備では、ガスタ
ービンの高温部品の補修・検査結果は、履歴情報として
残すが、従来は紙面に書込み、それを点検終了後に画像
処理してデータとしてコンピュータに記録している。そ
のため、検査・補修情報を揃えるのに時間がかかる、履
歴の追跡・検索が困難である、損傷等の水平展開が図り
難い、損傷箇所・内容等を統計処理して設計・補修に反
映し辛い等、業務上の不利益が発生していた。
【0080】本発明においては、WPC装着作業者が、
点検整備の際、補修・検査結果を紙に記録するのではな
く、WPCのタッチパネルに直接入力する。すなわち、
点検のその場で、始めから電子化したデジタルデータの
形で入力し、正規の点検データとしてサーバのデータベ
ースに記録する。そうすることにより、点検終了後に改
めてデータ保存のためのデータ処理を行なうことが不要
となり、検査・補修データも揃えやすくなる。そして、
履歴の追跡・検索や、損傷箇所・内容の統計処理などに
おいて、データを有効かつ迅速に処理することが可能と
なる。
【0081】本発明である現場支援システムの第一の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図4〜図5を用
いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1及び
そのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)であ
る。WPC装着作業者1は、ガスタービンの点検・整備
を行なう作業者である。点検・整備に際しては、WPC
の機能を有効利用して作業を行なう。本実施例では、W
PC本体2においては音声認識入力が可能であり、マイ
ク10を用いて音声入力を行なう。入力装置5として、
タッチパネル5−1を用いる。各構成の機能について
は、前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳
細、に記載した通りなので、その説明は省略する。
【0082】図4は、WPC装着作業者1と点検整備に
関係するサーバとの関係を示している。作業管理サーバ
20は、ガスタービンの点検・整備に関する作業管理及
び情報処理を行なうサーバである。WPCとの点検・整
備に関するデータの送受信に伴う、データの読み出し、
書き込み、検索、データ処理を行ない、点検・整備をサ
ポートする。データは、後述の部品データベース21及
び作業管理データベース22に保存されており、必要に
応じて検索し、取り出し、新たなデータ(現状の部品の
状態を示す現状データ)をそれらに保存する。一つのガ
スタービン専用あるいは複数のガスタービンとの兼用と
することや、他の機能との兼用とすることも可能であ
る。
【0083】部品データベース21は、作業管理サーバ
20に属し、ガスタービンの各種部品のデータを有する
データベースである。図5で示すような検査記録フォー
マット及びそれを利用した部品の検査履歴を記録した履
歴データを、部品毎に有している。そして、その部品の
点検時には、作業管理サーバ20の要求に応じて当該履
歴データを出力する。そして点検時に作成される現状の
部品状態を示す現状データ(更新された履歴データ又は
新たな履歴データ)を保存する。履歴データ及び現状デ
ータは、図5に示すようなフォーマットに限らず、その
他の形式でも実施可能である。また、補足データとし
て、HMC8のようなカメラで撮影された部品の画像
や、画像+文字データの形式のデータも履歴データ及び
現状データに添付して、又は、リンクさせて保存可能で
ある。
【0084】作業管理データベース22は、作業管理サ
ーバ20に属し、ガスタービンの点検整備に関する作業
内容の情報である作業情報を有するデータベースであ
る。作業情報としては、点検・整備に関する作業手順及
び作業方法のような電子作業マニュアルの情報、仕様
書、図面、設計データが保持されており、点検作業サー
バ20の要求に応じて当該作業情報を出力する。電子作
業マニュアルには、音声ガイダンス機能を持たせること
が可能である。それにより、WPC装着作業者1は、電
子技術マニュアル使用時に音声ガイダンスに従い作業を
実行することができ、画面表示を見なくても作業が可能
となる。
【0085】LAN23は、作業管理サーバ20とWP
CとをつなぐLANである。作業管理サーバ20は、有
線でも無線でもネットワークに接続可能である。一方、
WPC側は、その携帯性や作業性から無線LAN接続を
行なう。PHSや携帯電話機能により接続することも可
能である。また、ここでは、作業管理サーバ20とWP
Cとの接続はLAN23を経由した接続としているが、
その他のネットワークや直接接続によっても実施するこ
とが可能である。
【0086】作業者A用WPC24は、ガスタービンの
点検・整備を担当する作業者である作業者Aが有するW
PCである。図1〜3で示す前述の(A)WPC概略、
及び、(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。す
なわち、作業者Aは、WPC装着作業者1の一人であ
る。作業者Aは、作業に際し、作業者A用WPC24を
用い、LAN23を介して作業管理サーバ20から当該
部品に関する履歴データを取得する。そして、その情報
を参照しながら整備を行なうと共に、新たにデータを付
け加えて、又は新たなデータを作成し、それを現状デー
タとして作業管理サーバ20へ送信する。また、作業者
Aは、必要に応じて、作業者A用WPC24を用い、L
AN23を介して作業管理サーバ20から点検整備方法
に関する作業情報を取得し、その情報を参照しながら整
備を行なう。
【0087】作業者B用WPC25は、作業者Bが有す
るWPCである。前述の(A)WPC概略、及び、
(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。すなわ
ち、作業者Bは、WPC装着作業者1の一人である。作
業者Bは、熟練作業者であって、作業者Aと同様に作業
を行なうとともに、必要に応じてWPCを介して作業者
Bと連絡を取り合うことも可能である。そして、共同作
業や、支援作業、コーチング等を行なうことが出来る。
【0088】なお、作業者A及びBは、本実施例の説明
のために選択されたものであって、本来作業は2名で行
なわれるとは限らず、1人以上の複数の作業者によって
行なわれる。その場合、各作業者は、作業者Aと同様で
あり、一部は作業者Bと同様である。
【0089】図5は、ガスタービンの点検・整備の際に
使用される検査記録30を示すフォーマットの一例であ
る。タービンブレードの検査記録であり、タッチパネル
5−1上に表示され、作業者(A,Bなど)は、そのタ
ッチパネル5−1を通して付属のペンにより入力を行な
う。検査記録番号31は、検査記録用紙の分類番号であ
り、設置場所や装置種別、検査個所や日時等により設定
される番号である。プラント名32は、点検・整備する
プラント名である。検査時期33は、検査時期の分類を
示し、現地開放時、工場搬入時、補修後の3分類から1
つをチェックする。検査日34は、点検・整備を行なう
検査日である。部品種別35は、部品の種別を示す。プ
ルダウンメニューで該当種別を選択する。点検種別36
は、点検種別を定期点検、中間点検、燃焼器点検、作業
停止点検の4分類から1つをチェックする。定期点検、
中間点検については回数を記入する。検査項目37は、
検査項目を目視、PT(染色探傷)、PT(蛍光探
傷)、UT(超音波探傷),MT(磁気探傷),ECT
(電子顕微鏡)の6分類から1つをチェックする。装着
ユニットNo.38は、部品の装着されたユニットを1
〜6から選択する。取付位置39は、装置における取付
位置の番号を記入する。シリアルNo.40は、装置に
おける部品のシリアルナンバーを記入する。営業運転回
数41は、その装置の営業運転回数を記入する。運転時
間42は、その装置における累積運転時間(又は、前回
停止時からの運転時間)を記す。データ記録欄43は、
対象となる部品の傷や損傷状況を記入(スケッチ)する
ためのフリードローエリアである。予め設定されたター
ビンブレード1−1(背側)44及びタービンブレード
1−2(腹側)45の図形上に記入する。現象46は、
上記データ記録欄において記入する部品の状況につい
て、良好、線形クラック、亀甲状クラック、焼損、減
肉、磨耗、破損、打痕、接触痕、詰り、その他、の11
分類から選択する。原因47は、現象46で記した現象
の原因について、良好、低サイクル疲労、高サイクル疲
労、クリープ、高温酸化、過熱、フレッティング、エロ
ージョン、コロージョン、異物混入、その他、の11分
類から選択する。コメント欄48は、作業者のコメント
を記入する欄である。判定結果49は、部品の状態に関
する総合判定結果であり、A〜Dの4段階で評価する。
【0090】記録は、いくつかの中から選択する場合
(検査時期33、点検種別36、検査項目37、装着ユ
ニットNo.38、現象46、原因47、判定結果4
9)には、チェックボックスへのチェックで行なう。数
字を入力する場合(検査記録番号31、検査日34、点
検種別36、取付位置39、営業運転回数41、運転時
間42)には、ポップアップテンキーを用いて記入す
る。数字及び文字を用いて記入する場合(シリアルN
o.40)には、ポップアップキーボードから入力す
る。部品種別35については、プルダウンメニューを用
いた入力方法を利用する。コメント欄48は、ペンによ
る手書き入力で行なう。
【0091】データ記録欄43においては、現象をター
ビンブレード1−1(背側)44及びタービンブレード
1−2(腹側)45上への、作業者によるスケッチ記入
の前に、現象46をチェックする(あるいは現象46の
項目を記したボタンをデータ記録欄43内に予め用意
(表示)し、そのボタンをタッチする)。そして、デー
タ記録欄43において、その入力に応答して、その現象
に対応した追加の記入すべき情報欄が出るようにするこ
とで、より詳細なタービンブレードの損傷の情報の記録
が可能となる。例えば、現象46で 「2.線形クラッ
ク」 をチェックした場合、データ記録欄43におい
て、クラックの起点、長さ、深さ、終点、色(複数候補
から選択)などを記入する欄が新たに表示され、より詳
細な損傷情報を記録できるようにする。また、これらの
損傷情報を、データ記録欄43内に新たに記入すべき情
報欄の全てを出さず、プログラムの内部で、行なうこと
も可能である。すなわち、作業者が描いたスケッチか
ら、起点、長さ、終点を計算するようにする。手書き
(スケッチ)のデータは、ベクターデータとする。デー
タ形式はSVGである。データの取り扱いを容易にする
為である。
【0092】なお、HMC8により写真撮影された画像
を、上記のタービンブレード1−1(背側)44及びタ
ービンブレード1−2(腹側)45の替わりに使用する
ように設定することも可能である。すなわち、撮影され
た画像をデータ記録欄43に貼り付け、その上から描画
ツールにより損傷状態のスケッチを行なうようにする。
【0093】では、本発明である現場支援システムの第
一の実施の形態の動作について、図1〜図3、図4〜図
6、を用いて説明する。図6を参照して、WPC装着作
業者1による点検作業(補修後の点検も含む)は、次の
ようなプロセスフローに従って行なわれる。まず、点検
作業の開始の段階において、ガスタービンの高温部品
(主にタービンブレード)の点検にあたる作業者(ここ
では作業者A及び作業者Bとする)は、次の準備をして
いる。図1〜図3に示すWPCを装着し、WPCの無線
部2−2を介して、図4に示すLAN23により、作業
管理サーバ20と接続されている。作業管理サーバ20
は、部品データベース21及び作業管理データベース2
2と接続し、それらの情報をいつでも引き出せる状態で
ある。
【0094】点検に際して、作業者A(B)用WPC2
4(25)は、作業管理サーバ20へ、作業に必要な情
報(作業に関わる高温部品の履歴データ、電子技術マニ
ュアル、仕様書、図面、設計データなどの作業情報)の
要求を無線部2-2から無線通信で出力する。作業管理
サーバ20は、LANを介してその要求を受け取る。そ
して、その要求に応答して、部品データベース21及び
作業管理データベース22から当該情報を取得し、作業
者A(B)用WPC24(25)へ、作業に必要な情報
(履歴データ、作業情報)を出力する。作業者A(B)
用WPC24(25)は、作業に必要な情報を、LAN
23を介して無線部2−2で受信し、記憶部2−3に保
存しておく。
【0095】また、作業前に作業管理サーバ20から作
業に必要な情報を取得する作業は、作業中にリアルタイ
ムで実施することも可能である。そして、作業中に作業
者A(B)により保存されるデータ(現状データ)は、
作業者A(B)用WPC24(25)内に保存する。
【0096】タービンブレードの点検作業では、まず、
タービンブレードが新品であるかどうかみる(S10
1)。新品の場合、まず図5のフォーマットを(作業者
A用WPC24のWPC本体2のHD又は作業管理サー
バ20から)読み出し、入力部3であるタッチパネル5
−1上に表示させる(S102)。そして、当該フォー
マットに従い、必要なデータを入力し、タービンブレー
ドの状況を確認し、記録する(S104)。そして、現
状データとして作業者A用WPC24のWPC本体2の
HDに保存する(S105)。
【0097】タービンブレードが新品でなく何回目かの
点検の場合には、まず、過去の履歴データ(図5のフォ
ーマット)を(作業者A用WPC24のWPC本体2の
HD又は作業管理サーバ20から)読み出し、タッチパ
ネル3−1上に表示させる(S103)。表示内容から
過去の損傷状況を確認し、現在の状況と比較する。そし
て、その結果に基づいて、過去のデータ上に今回のデー
タを追加記入し、現状データとする(S104)。な
お、必要に応じて(損傷の状況が過去の場合と異なる、
記録が多くなりデータが見難い場合、又は点検毎な
ど)、新たに図5のフォーマットの現状データを作るこ
とも可能である。図5のデータ記録欄43のタービンブ
レード1−1及び2(44及び45)を、HMC8でそ
の場撮影した画像に切り換えて現状データを作成するこ
とも可能である。加えて、検査記録(図5)だけでは状
況を明確に伝えられない恐れがある場合には、HMC8
により写真撮影して画像記録を補助データとして添付し
て残すことも可能である。その際、その画像記録上に描
画ツールで損傷状況について記録することや文字を記入
することも可能である。記入後、作業者A用WPC24
のWPC本体2のHDにデータを保存する(S10
5)。写真の画像データについても、それらの検査記録
に関する現状データに添付する形又はリンクさせて保存
する。数値や文字データに付いては、音声入力で行なう
ことも可能である。
【0098】保存終了後は、作業者A用WPC24は、
保存された現状データを作業管理サーバ20へ無線部2
−2から無線通信で出力する。作業管理サーバ20は、
現状データを履歴データに追加し、部品データベース2
1に保存する。ただし、現状データを作業中にリアルタ
イムで作業管理サーバ20へ無線部2−2から無線通信
で出力し、部品データベース21に保存することも可能
である。
【0099】点検作業においては作業者A用WPC24
を用い、前述のように作業情報である電子作業マニュア
ルを作業管理サーバ20から呼び出し、その電子作業マ
ニュアルの音声ガイダンスをヘッドホン9で確認しなが
ら、それに基づいて点検作業を実施することが可能であ
る。
【0100】また、作業者Aは、各タービンブレードの
損傷状況に応じて、補修作業を行なう。補修作業におい
ては作業者A用WPC24を用い、前述のように作業管
理サーバ20から電子作業マニュアルを呼び出し、それ
に基づいて実施することが可能である。その際音声ガイ
ダンスを利用できる。また、過去の同様な損傷事例を参
考にするために、作業管理サーバ20に他の部品での類
似事例データを検索させて、その時の補修方法、及び、
その後のその部品の状況などを取り出すことも可能であ
る。すなわち、図5の現象46の欄にある現象項目及び
その項目に関連する情報(「2.線形クラック」の場
合、クラックの起点、長さ、深さ、終点 などの点検時
に記録しているデータ事項)の入力により、部品データ
ベース22において、類似の履歴データを検索する検索
エンジンにより、実施可能である。
【0101】加えて、作業者Aは、補修に際して作業者
Bと作業者A用WPC24により、交信が可能である。
PHS機能、携帯電話機能、インターネット電話に見ら
れるようなデータ通信を利用した通信などを利用する。
それにより、作業者B(熟練作業者)のアドバイスを受
けることが可能である。作業者Aは、離れた位置にいる
作業者Bへ、補修個所の画像をその場で作業者A用WP
C24の入力部3の一つであるHMC8を用いて撮影
し、無線部2−2から送信することができる。従って、
作業者Bも作業者B用WPC25の出力部4であるHM
D7により、その状況を的確に把握でき、適切な指導を
行なうことが出来る。すなわち、作業者Aは、作業の現
場に居ながらにして履歴データ、他の部品のデータの検
索、熟練者のアドバイスを受けることが可能となる。
【0102】作業者Aは、補修の終了後、補修に関する
データについても、前記の検査記録や過去のその部品に
関わる補修経過が記録されている補修記録データ(図5
のようなフォーマット)、あるいは、それらを新規作成
した記録データ、などに記入する。記入後、データは作
業者A用WPC24上又は作業管理サーバ20付属の部
品データベース21上に保存される。
【0103】点検・整備作業の合間や1日の点検・整備
作業が終了した段階で、上述の各データが作業者A用W
PC24のWPC本体2のHD内に記録されている場合
には、作業者Aは、各データを作業者A用WPC24か
ら作業管理サーバ20付属の部品データベース21へア
ップロードする。点検・整備時にリアルタイムで各デー
タを作業管理サーバ20に送信し部品データベース21
に保存していた場合にはその必要はない。
【0104】以上の動作により、点検・整備作業におけ
る各データは、迅速に、リアルタイム又はそれに近い形
で、デジタル化され、作業管理サーバ20の部品データ
ベース21に保存することが可能となる。従って、余計
なデータ再入力作業を行なう必要が無く、かつ、ペーパ
レス化も図ることが出来、時間及びコストの削減につな
がる。また、データは、写真の画像データも簡単に取り
こめるので、後日作業者A以外の人物が様子を確認する
際にも、容易に写真データを引き出すことが出来る。
【0105】また、単に画像としてのデータだけでな
く、各タービンブレードの損傷の種類、起点及び終点の
位置、損傷の長さや深さを具体的な数値として持ってい
る。従って、後にデータを検索することが容易である。
例えば、ある損傷に対して、以前どのような処置をし、
その結果が現在どのようになったかについて、素早く検
索することが出来る。従って、同様の事態に対して、ど
のように対応すべきかを考察する際の有効なバックデー
タとして利用することが容易となる。これは作業現場に
おいても行なうことが出来る。すなわち、後に各タービ
ンブレードの損傷の履歴を調べることが容易となる。加
えて、損傷や補修に関する統計的なスタディを行なう際
にも、そのままのデータを用いることが可能であり、デ
ータ処理を的確に行なうことが出来、正確なスタディが
可能となる。
【0106】(実施例2)本発明である現場支援システ
ムの第二の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、船舶の設備機器の点検時における、複
数地点間での協調調整作業に関して、現場支援への本発
明の適用例を説明する。しかし、船舶の場合だけではな
く、発電プラントや化学プラントのような設備機器の点
検時に複数地点間で協調して調整作業を行なう必要のあ
る設備機器(船舶、ロケット、航空機など)を有する場
合においても、本発明の適用は可能である。
【0107】設備機器にある各種計測機器の測定値は、
制御機器において正確に表示されるように、測定信号の
出力から制御装置における測定値の表示に至るまで正し
く信号変換される必要がある。そのためには、各設備機
器の導入時及び定期点検時での調整作業において、計測
機器の本体の調整や、その測定信号を変換、表示する制
御装置等の動作点検を同時に実施することが重要であ
る。通常それらの機器は分散した場所に存在するため、
同時に協調して調整及動作点検を行なうためには、複数
の作業者が必要な個所に分散し、無線などで連絡を取り
合いながら、調整及び動作点検を行なうこととなる。例
えば、1人の作業者が、計測機器の較正(調整)を行
い、正確な計測を行なえるようにする。一方、別の1人
が、較正中の計測機器の出力信号の変換量を調整し、正
しい量を表す信号に調整する。更に別の一人が、計測信
号が表示される制御装置の表示装置での表示値の値を調
整する。すなわち、複数の作業者が1つの計測機器の調
整に関わることとなり、労力と時間のかかる作業となっ
ている。しかも、大型の船舶や発電プラント、化学プラ
ントなどの設備においては、チェックを行なうべき計測
機器(圧力計、流量計、温度計のような各種計測機器)
が膨大な量となるため、その負担は大変大きいものであ
る。
【0108】本発明においては、調整及び動作点検を行
なう際、1人のWPC装着作業者が、各種計測機器を調
整する作業者と、測定信号の信号変換を調整する作業者
と、制御装置において認識(表示)される値を調整する
作業者とを兼ねることとする。すなわち、各種計測機器
を調整機器を用いて調整しながら、その場で、WPC上
で測定信号の信号変換を調整するために必要な情報を得
て信号調整を行ない、同時に制御装置の表示部で表示さ
れる値を得て表示値の調整を行う。WPCの(無線)L
AN機能により、上記情報を同時にWPC画面上に表示
しながら、それらをリンクさせて調整及び調整を1人で
行なえるので、時間短縮及び作業者の削減することが可
能となる。
【0109】本発明である現場支援システムの第二の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図7、図8を用
いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1及び
そのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)であ
る。WPC装着作業者1は、船舶の設備機器の点検・整
備を行なう作業者である。点検・整備に際しては、WP
Cの機能を有効利用して作業を行なう。本実施例では、
WPC本体2においては音声認識入力が可能であり、マ
イク10を用いて音声入力を行なう。そして、入力装置
5として、リストキーボード5−2を用いる。各構成の
機能については、前述の(A)WPC概略、及び、
(B)WPC詳細、に記載した通りなので、その説明は
省略する。
【0110】図7は、WPC装着作業者1である作業者
C50と船舶DCS53、I/Oボックス52及び制御
設備51との関係を示している。また、それらと、他の
作業管理データベース57を有する作業管理サーバ56
との関係も示している。作業者C用WPC50−1は、
エンジンルーム58にて制御設備51の計測機器の調整
作業を行なう作業者である作業者C50が有するWPC
である。図1〜3で示す前述の(A)WPC概略、及
び、(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。無線
LAN機能を有し、船内LAN54(後述)に接続す
る。作業者C50は、作業に際し、作業者C用WPC5
0−1を用い、船内LAN54を介して船舶DCS53
びI/Oボックス52から調整する計測機器の計測信号
の値に関する情報を取得する。そして、その情報を参照
しながら調整を行なう。また、作業者C50は、必要に
応じて、作業者C用WPC50−1を用い、船内LAN
54及び無線システム55(後述)を介して作業管理サ
ーバ56から作業(調整)方法に関する作業情報を取得
し、その情報を参照しながら整備を行なう。
【0111】計測機器としての制御設備51は、I/O
ボックス52を介して船内LAN54に接続し、その信
号は船舶DCS53へ送信される。また、その信号は、
作業者C用WPC50−1においても受信可能であり、
制御機器51の計測機器の調整において使用される。I
/Oボックス52は、制御機器51などから出力される
信号を船舶DCS53が認識可能な信号に変換し、船内
LAN54へ、船舶DCS53向けに出力する装置であ
る。船内LAN54は、船内の制御装置や各種情報機器
間の情報通信に用いられる、船内に張り巡らされたLA
Nである。有線だけでなく、無線LAN設備も有し、作
業者C50が用いる作業者C用WPC50−1は、その
携帯性や作業性から無線LAN接続を行なう。PHSや
携帯電話機能により接続することも可能である。また、
ここでは、作業管理サーバ56とWPCとの接続は船内
LAN54を経由した接続としているが、その他のネッ
トワークや直接接続によっても実施することが可能であ
る。また、無線システム55(後述)を用いてインター
ネットや外部のLANやWANとも通信可能である。無
線システム55は、外部のサーバやWAN、LANと船
内LAN54とが通信を行なうための無線通信システム
である。
【0112】作業管理サーバ56は、船内で行なわれる
調整・点検に関する作業管理及び情報処理を行なうサー
バである。WPCとの調整・点検に関するデータの送受
信に伴う、データの読み出し、書き込み、検索、データ
処理を行ない、調整・点検をサポートする。データは、
後述の作業管理データベース57に保存されており、必
要に応じて検索し、取り出し、新たなデータをそれらに
追加し保存することも可能である。作業工程の管理や、
調整・点検情報の取得及び保存を行なう。また、作業者
C50からの電子作業マニュアルや点検内容、図面、仕
様書、設計データの問い合わせに関して、当該データを
出力する。
【0113】作業管理データベース57は、作業管理サ
ーバ56に属し、船舶の各種設備機器の調整・点検に関
する作業内容の情報である作業情報を有するデータベー
スである。作業情報としては、点検・整備に関する作業
手順及び作業方法のような電子作業マニュアルの情報、
仕様書、図面、設計データが保持されており、作業管理
サーバ56の要求に応じて当該作業情報を出力する。電
子作業マニュアルには、音声ガイダンス機能を持たせる
ことが可能である。それにより、WPC装着作業者1
は、電子技術マニュアル使用時に音声ガイダンスに従い
作業を実行することができ、画面表示を見なくても作業
が可能となる。
【0114】図8は、船舶における設備機器の調整・点
検を説明するための構成図である。船63は、船舶用分
散型制御システム(以下、「船舶用DCS」という)5
3を有するエンジンコントロールルーム(以下、「EC
R」という)60、I/Oボックス52を有するI/O
ルーム59、制御設備51を有するエンジンルーム58
を具備する。そして、作業者C50,作業者D61,作
業者E62が調整・点検に関わっているものとする。
【0115】船63は、船舶である。内部に船舶DCS
53(後述)を有する船内LAN54(後述)を張り巡
らせていおり、船内LAN54を介して外部のLANや
インターネットとの連絡も可能である。エンジンルーム
58は、船舶用エンジンが設置されているエンジンルー
ムである。エンジンに関わる各種機器やその制御機器が
存在する。計測機器としての制御設備51は、エンジン
を制御するための各種計測機器を有している。そして、
それら計測機器の計測結果の情報に基づいて各種制御を
行なう。それらの計測機器の信号は、船内LAN54経
由で船舶DCS53に送信され、その表示部において表
示されると共に、その情報に基づいて、船舶DCS53
は各種の情報処理、制御を行なう。計測機器は、点検時
に調整機器により調整される。I/Oルーム59は、I
/Oボックスのある部屋である。エンジンルーム58と
ECR60との間にある。I/Oボックス52は、計測
機器からの信号を然るべき値を示すような信号に変換し
て船舶DCS53へ出力する装置である。複数の計測機
器からの信号が経由する。
【0116】ECR60は、エンジンをコントロールす
るための各種機器や制御システムが設置されている部屋
であり、船舶DCS53もその制御システムの一つであ
る。船舶用DCS53は、制御設備51その他の機器か
らの情報を参照して、船舶のエンジンを制御する制御装
置である。船舶DCS53の表示部において各種計測機
器の計測結果が表示される。それらの値は、点検時に調
整される。その他船内の制御全般を行なっている。作業
者C50は、船舶の設備機器の点検・整備を行なう作業
者C用WPC50−1を有するWPC装着作業者1であ
る。作業者D61及び作業者E62は、船舶の設備機器
の点検・整備を行なう通常の作業者である。
【0117】では、本発明である現場支援システムの第
二の実施の形態の動作について、図1〜図3、図7、図
8を用いて説明する。なお、本実施例では、船舶のエン
ジンルーム58における計測機器の一つである圧力計の
調整(較正)を例に挙げて説明するが、他の計測機器の
調整作業についても同様に応用することが可能である。
【0118】船舶のエンジンルーム58における計測機
器の調整においては、通常以下のようなプロセスにより
行なっている。まず、図8において、ECR60、I/
Oルーム59、エンジンルーム58にそれぞれ作業者E
62、作業者D61,作業者C50を配置する。次に、
エンジンルーム58において、作業者C50が、圧力発
生器を制御設備51内の計測機器である圧力計に接続す
る。そして、圧力発生器により定圧を発生させて圧力計
の値を調整する。それと共に、I/Oルーム59にいる
作業者D61が、I/Oボックス52の当該圧力計の出
力信号が調整値を示すように調整する。その時、ECR
60の作業者E62は、船舶DCS53の表示部である
スクリーン上の前記圧力計の値が調整値を示すことを確
認する。3人の作業者間の連絡は無線で行なう。このよ
うに、3箇所に同時に作業員を配置して、無線で共同で
調整作業を行なっていた。このため、3人の連携を上手
に取る必要がある、時間がかかる、人手がかかるなどの
問題があった。
【0119】そこで、本発明において、WPC装着作業
者1である作業者C50が3人の作業をまとめて1人で
行なうことが、従来の方法と異なる点である。そのWP
C装着作業者1による調整・点検作業は、次のような手
順により行なう。
【0120】まず、図8において、作業者C50は、自
身が装着している作業者C用WPC50−1(図1〜図
3)の無線部2−2を介して、作業者C用WPC50−
1と船舶DCS53及びI/Oボックス52との間で船
内LAN54による通信を確立する。
【0121】次に、作業者C50は、作業者C用WPC
50−1の無線部2−2より船舶DCS53及びI/O
ボックス52へ、船舶LAN54を介して要求を発信
し、それぞれの装置から、それらが認識している今回調
整する計測機器である圧力計の現在の圧力値を得る。作
業者C用WPC50−1では、この圧力値を作業の間、
継続的に受信している。そして、その値を作業者C用W
PC50−1のHMD7に表示する。
【0122】続いて、作業者C50は、手元の(調整さ
れる計測機器である)圧力計に(調整用の機器である)
圧力発生器を取り付け、圧力較正(調整)用の所定の圧
力を発生させて、圧力計の(計測値である)圧力値を調
整する。その圧力発生器での調整により、圧力計は調整
された圧力値(調整値)を出力する。
【0123】それと同時に、作業者C50は、HMD7
上で、I/Oボックス52で認識される圧力値と、船舶
DCS53で認識される圧力値とを確認する。それぞれ
の圧力値と調整値とにずれがある場合には、作業者C用
WPC50−1のマウス11及びリストキーボード5−
2を用いて、HMD7上で調整された圧力値を修正入力
する。
【0124】その修正入力された圧力値(計測値)の信
号は、無線部2−2より無線通信で出力され、船内LA
N54を介して、I/Oボックス52及び船舶DCS5
3へ送信される。そして、I/Oボックス52及び船舶
DCS53は、それぞれが認識している圧力値を調整
(較正)する。
【0125】以上の操作により、圧力計での圧力値、I
/Oボックス52で認識される圧力値及び船舶DCS5
3で認識される圧力値の3つが調整され一致する。そし
て、圧力計1個の調整が終了する。
【0126】調整作業は、多くの計測機器に対して行な
われることから、迅速な点検作業確認と、次の作業への
移行が重要である。すなわち、作業終了後、作業者C
は、作業者C用WPC50−1上に、作業管理サーバ5
6から調整作業記録フォーマットを読み出し、リストキ
ーボードや音声入力により調整作業記録を入力し、作業
管理サーバ56へ出力する。それにより、作業の管理者
は、リアルタイムで作業工程の進捗具合を把握すること
が可能となる。作業者も、1日の作業終了後に改めて調
整作業記録を入力する手間が省ける。また、作業者C5
0は、作業工程表を読み出し、工程を確認して迅速に次
の作業に移ることが可能となる。
【0127】なお、点検作業においては作業者C用WP
C50−1を用い、作業情報である電子作業マニュアル
を作業管理サーバ56から呼び出し、その電子作業マニ
ュアルの音声ガイダンスをヘッドホン9で確認しなが
ら、それに基づいて点検作業を実施することが可能であ
る。
【0128】また、上記操作は、作業者C用WPC50
−1の有する音声認識の機能を用い、マイク10を用い
た音声によるコマンド入力、数値入力により各操作・作
業を実行することも可能である。特に、上記の場合、圧
力発生器を操作しながら、船舶DCS53及びI/Oボ
ックス52が認識している圧力値を確認し、かつ、それ
らの値を変更する場合、両手がふさがっている状況もあ
りえるので、音声認識の機能は有効である。
【0129】これまで、この操作は前述のように3人が
3箇所に分散して協調して行なっていたが、本発明によ
り、1人で行なうことが可能となる。それにより、無線
連絡による指示伝達時間削減、聞き間違えなどの排除に
よる作業品質の向上、作業者の削減、工期の短縮、コス
ト削減など非常に大きな効果がある。
【0130】このような作業は、圧力計の較正に限ら
ず、様々な計測機器や計器の調整、端子盤へのケーブル
の接続作業、配管関連作業にて配管管理システム図面を
見ながらの作業、装置品目詳細データベースによる装置
の現場管理作業などにも同様に適用することが可能であ
る。すなわち、WPCを現場に持ち込むことにより、現
場では、一人で複数の地点の情報を把握し、同時に複数
の地点での作業を行なうことと同様の効果を得ることが
可能となる。また、現場において上流システムの持つ図
面や表、設計データなどの各種情報をリアルタイムで参
照できるようになり、また、逆に現場の情報をリアルタ
イムでデジタル化して、上流システムへと送ることが可
能となる。
【0131】また、本実施例は、船舶の設備機器の点検
での例を示したが、船舶の場合だけではなく、発電プラ
ントや化学プラントのような設備機器の点検時に複数地
点間で協調して調整作業を行なう必要のある設備機器を
有する場合においても、同様に適用することが可能であ
る。
【0132】(実施例3)本発明である現場支援システ
ムの第三の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、大型クレーン(大組ブロッククレーン
など)を用いた荷物の移動作業において、クレーン運転
手の荷物状況把握に関する現場支援への本発明の適用例
を説明する。しかし、大型クレーンの場合だけではな
く、離れた地点での作業を、直接目視することなく行な
う作業(作業者が行なう作業者による視認が困難な作
業)においても適用は可能である。
【0133】大型クレーンでの荷物や大型部材の積み下
ろし、移動などの作業では、クレーンに取り付けられた
荷物や大型部材がクレーン運転席から離れた地点にある
ため、クレーン運転者がその様子を直接目視することは
困難である。従って、通常、積み下ろし現場の作業者が
無線で荷物や大型部材の状況を伝達し、クレーン運転者
はその情報を参考にしながら、クレーン操作を行なう。
しかし、状況によっては、言葉では説明しにくい状況が
発生する場合もあり、作業に支障をきたす場面もしばし
ば存在する。
【0134】本発明においては、大型クレーンでの荷物
や大型部材の積み下ろし、移動などの作業を行なう際、
クレーン運転者がWPCを装着することとする。一方、
積み下ろし現場の作業者がハンディのCCDカメラなど
を所持(WPCを装着することも可)し、状況を撮影す
る。そして、作業者は、その画像を無線LANを利用し
て、クレーン運転者のWPCに送信する。クレーン運転
手は、その画像を参考にしながら、また、無線で交信を
しながら作業を行なう。このようにすることで、クレー
ン運転手は的確に状況を判断して、正確なクレーン操作
を行なうことが可能となる。
【0135】本発明である現場支援システムの第三の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図9、図10を
用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1及
びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)で
ある。WPC装着作業者1は、大型のクレーンを運転す
る運転者である。クレーンの運転等に際しては、WPC
の機能を有効利用してクレーン操作を行なう。本実施例
では、WPC本体2においては音声認識入力が可能であ
り、マイク10を用いて音声入力を行なう。各構成の機
能については、前述の(A)WPC概略、及び、(B)
WPC詳細、に記載した通りなので、その説明は省略す
る。また、必要に応じて、荷物の積み下ろし現場の作業
者もWPC装着作業者1とすることも可能である。すな
わち、HMC8を装着することが出来るので、そのカメ
ラで現場撮影を行なうことが可能である。
【0136】図9は、WPC装着作業者1である作業者
F70、作業者G71及び作業者H72が使用するWP
C同士の関係を示している。作業者F用WPC70−1
は、クレーン操作室76にてクレーン77を運転、操作
する作業者F70が有するWPCである。図1〜3で示
す前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、
に記載した機能を有する。無線LAN機能を有し、LA
N74(後述)に接続する。作業者F70は、作業に際
して、他の作業者から送信される荷物75の積み下ろし
作業現場の画像をLAN74経由で受け取り、作業者F
用WPC70−1のHMD7上に表示し、クレーン77
の運転、操作に利用する。又それと同時に、ヘッドホン
9及びマイク10を用いて、現場作業者(G及びH)と
交信しながら作業を行なう。
【0137】作業者G用WPC71−1は、積み下ろし
作業現場において作業を行なう作業者G71が有するW
PCである。図1〜3で示す前述の(A)WPC概略、
及び、(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。無
線LAN機能を有し、LAN74(後述)に接続する。
作業者G71は、作業に際して、作業者F70のクレー
ン77の操作を補助する為に、作業者G用WPC71−
1のHMC8を用いて作業現場を撮影し、その画像をL
AN74経由で送信する。それと共に、ヘッドホン9及
びマイク10を用いて、クレーン77の運転手である作
業者Fと交信しながら作業を行なう。
【0138】作業者H用WPC72−1は、積み下ろし
作業現場において作業を行なう作業者H72が有するW
PCである。図1〜3で示す前述の(A)WPC概略、
及び、(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。無
線LAN機能を有し、LAN74(後述)に接続する。
また、カメラ73(後述)と接続している。作業者H7
2は、作業に際して、作業者F70のクレーン77の操
作を補助する為に、作業者H用WPC72−1に接続し
たカメラ73(又はHMC8)を用いて作業現場を撮影
し、その画像をLAN74経由で送信する。それと共
に、ヘッドホン9及びマイク10を用いて、クレーン7
7の運転手である作業者F70と交信しながら作業を行
なう。
【0139】カメラ73は、荷物や部材の積み下ろしを
撮影する専用のカメラであり、WPCのHMC8よりも
高性能である。その映像は作業者H用WPC72−1を
介して、作業者F用WPC70−1へ送信される。
【0140】LAN74は、作業者F用WPC70−
1、作業者G用WPC71−1及び作業者H用WPC7
2−1を相互に結んでいる無線LANである。他のLA
Nの一部でも本実施例は実施可能である。また、作業者
F用WPC70−1、作業者G用WPC71−1及び作
業者H用WPC72−1はそれぞれ無線LANやPHS
機能、携帯電話機能により通信可能である。
【0141】図10は、大型のクレーンの操作現場を説
明するための構成図である。クレーン77は、大組ブロ
ッククレーンなどの大型のクレーンである。コンテナな
どの荷物や大型の部材などの移動、大型構造物の組立な
どに使用する。クレーンが大きいため、クレーン77の
運転者である作業者F70が荷物や部材などを直接目視
出来ず、目視出来たとしても非常に小さく見えて詳細を
把握することは容易ではない。
【0142】作業者F70は、クレーンの運転手であ
り、WPCを装着しているWPC装着作業者1である。
クレーン77を操作し、荷物や部材の移動を行なう。そ
の際、積み下ろし作業現場の作業者(GやHなど)から
の無線による状況説明と、無線LANを介して受信し、
WPCのHMD7に表示した画像とに基づいて、的確な
操作を行なう。
【0143】クレーン操作室76は、クレーン77上の
クレーンを操作するための部屋であり、作業者F70は
ここでクレーン77を操作する。大型のクレーンの場
合、クレーン操作室76は、荷物の積み下ろし作業現場
から離れてしまうことが多い。
【0144】作業者G71は、荷物や部材の状況を確認
するための確認作業者である。また、作業者G71は、
WPC装着作業者1であって、HMC8で荷物の状況を
撮影し、その画像を無線LANで送作業者F70へ出力
すると共に、状況を音声で伝達する。
【0145】作業者H72は、作業者G71と同様に荷
物の状況を確認するための確認作業者であって、WPC
装着作業者1でもある。それとともに、カメラ73(後
述)を有し、荷物や部材の状況を撮影し、WPCを介し
て無線LANで作業者F70へ撮影した画像を伝送して
いる。必要に応じて無線で作業者G71と連絡を取りな
がら、撮影を行なう。
【0146】また、作業者G71あるいは作業者H72
の役割をする作業者は、ここでは2名を示しているが、
決して2名だけである必要はなく、状況に応じて、更に
多くの人員を配置することも可能である。
【0147】荷物75は、クレーンの作業により積み下
ろしされる荷物又は大型構造物の組立用の部材などであ
る。
【0148】では、本発明である現場支援システムの第
三の実施の形態の動作について、図1〜図3、図9、図
10を用いて説明する。なお、本実施例では、大型のク
レーン77による荷物や大型部材の積み下ろし作業を例
に挙げて説明するが、他の、離れた地点での作業を、直
接目視することなく行なう作業においても適用は可能で
ある。
【0149】大型のクレーン77による荷物や大型部材
の積み下ろし作業においては、通常以下のようなプロセ
スにより行なっている。図10において、ここでは、作
業者F70,作業者G71、作業者H72がWPCを装
着せず、カメラ73も利用していない。まず、荷物75
の積み下ろし現場において、作業者G71や作業者H7
2のような作業者が複数配置される。荷物75が、それ
ら作業者とクレーン運転手である作業者F70の共同作
業により、クレーン77のワイヤーに取り付けられる。
作業者F70は、クレーン77により荷物75を所定の
場所へ移動し、先ほどの作業者との共同作業により、荷
物を所定の場所へ下ろす。共同作業を行なう際、クレー
ンに取り付けられた荷物75はクレーン操作室76から
離れた地点にあるため、クレーン運転者である作業者F
70がその様子を直接認識することは困難である。従っ
て、通常、現場の作業者G71や作業者H72などは、
無線による音声情報で荷物や大型部材の状況を伝達し、
クレーン運転者である作業者F70はその情報を参考に
しながら、クレーン操作を行なう。しかし、状況によっ
ては、言葉では説明しにくい状況が発生する場合もあ
り、作業に支障をきたす場面もしばしば存在する。
【0150】そこで、本発明においては、WPC装着作
業者1である作業者F70,作業者G71、作業者H7
2などがWPCを装着し、作業に関わる積み下ろし作業
に関わる画像撮影し、その画像を利用することにより、
クレーン操作やクレーンに関する作業を実施すること
が、従来の方法と異なる点である。それは、以下のよう
な手順により行なう。
【0151】まず、図10において、荷物75の積み下
ろし作業現場において、作業者G71や作業者H72の
ような作業者が複数配置される。そして、クレーン77
の運転者である作業者F70,作業現場の作業者である
作業者G71及び作業者H72は、自身が装着している
作業者F用WPC70−1、作業者G用WPC71−1
及び作業者H用WPC72−1(図1〜図3)の無線部
2−2を介して、相互にLAN74による通信を確立す
る。
【0152】次に、荷物75が、それら作業者(G、
H)とクレーン運転手である作業者F70との共同作業
により、クレーン77のワイヤーに取り付けられる。そ
の際、作業者G71や作業者H72は、作業者F70の
要求により、作業者G用WPC71−1及び作業者H用
WPC72−1のHMC8で撮影する画像や、カメラ7
3で撮影する画像を、無線部2−2を介してLAN74
経由で作業者F用WPC70−1へ送信する。作業者F
用WPC70−1で受信したそれらの画像は、そのHM
D7に表示される。作業者F70は、その画像を参考に
してクレーン77のフックを降ろす位置の調整を行な
う。作業者F70は、同時に、WPCの無線部2−2を
介した作業者G71や作業者H72からの無線(音声)
情報も利用して作業を行なう(通常の無線通信でも可能
である)。
【0153】荷物75を持ち上げ所定の場所へ移動し、
所定の位置に降ろす際にも、基本的に同様である。すな
わち、作業者G71や作業者H72は、作業者F70の
要求により、自身のWPCのHMC8で撮影する画像
や、カメラ73で撮影する画像を、無線部2−2を介し
てLAN74経由で作業者F用WPC70−1へ送信す
る。作業者F70は、作業者F用WPC70−1で受信
しHMD7に表示された画像に基づいて、クレーン77
の操作を行なう。作業者F70は、同時に、作業者G7
1や作業者H72からの無線(音声)情報も利用して作
業を行なう。そして作業者との共同作業により、荷物を
所定の場所へ下ろす。
【0154】なお、作業者F70は、クレーン77の操
作に両手を用いることから、作業者F用WPC70−1
のHMD7に送られてきた画像を映し出す操作は、WP
Cの有する音声認識の機能を用いる。すなわち、音声で
画像を選択(作業者G用WPC71−1からの画像か、
作業者H用WPC72−1からの画像か、など)した
り、画像を拡大したり出来るようにする。作業者G71
も、作業の安全のためには両手が使用できる状況にある
ことが望ましいので、音声認識機能を使用できることが
望ましい。すなわち、画像の撮影に付いては、音声入力
による命令で行なう。画像は適宜最新の物が送られる様
にする。作業者H72もまた、片手をカメラでふさがれ
るため、作業の安全のためには音声認識機能を使用でき
ることが望ましい。この場合も作業者G71と同様であ
る。
【0155】これまで、音声のみの情報によりクレーン
作業を行なっていた作業員F70は、荷物75の状態が
明確に認識が可能なので、安全かつ効率的にクレーン7
7の操作を行なうことが可能となる。すなわち、作業効
率の向上、工期の短縮、コスト削減、現場での作業者の
負担軽減による安全の向上など非常に大きな効果があ
る。
【0156】このような作業は、大型のクレーンに限ら
ず、装置を操作する作業者が、ディスプレイを見ながら
操縦を行なう必要があるようなもの全てに当てはまる。
この場合、WPCを持ち込むことにより、複数のカメラ
の画像を必要に応じて音声認識の機能で読み出し、状況
に応じて画面上の映像を次々に交換し、装置の操作を行
なうことが出来る。すなわち、作業場所の状況を勘や経
験に頼ることなく、適切かつ正確に認識し作業を行なう
ことが可能となる。
【0157】(実施例4)本発明である現場支援システ
ムの第四の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、ロケット射場において、膨大かつ複雑
な資料を参考にして行なわれるロケットの装備、機器の
整備・点検作業に関して、現場支援への本発明の適用例
を説明する。しかし、ロケットの場合だけでなく、膨大
かつ複雑な資料を参考にして行なわれる設備機器(船
舶、航空機、発電プラント、化学プラント、ガスタービ
ンなど)の整備・点検作業においても、本発明の適用は
可能である。
【0158】ロケットのような巨大かつ複雑な機器にお
いては、その組み立て、整備及び点検作業は、その工程
数は膨大であり、しかも、非常に正確に誤り無く遂行す
る必要がある。その一方で、ロケットに関わる技術革新
により、資料の更新・改定が多くかつ量も多くなってお
り、組み立て、整備、点検に関わる作業者は、その都度
膨大かつ複雑な資料を参考にして作業を進める必要があ
る。
【0159】その一方で、現場に持ちこめる資料は多く
ないため、必要に応じて何回も資料を取りに行く必要が
ある。また、現場からの無線問い合わせにより情報を得
ようとすれば、必要な情報を迅速に見つけ出すことが困
難な場合や音声のみの情報のために正確に情報を把握で
きない場合があり、作業者にとって大きな負担となって
いる。また、作業の誤りを無くすために作業手順確認者
を置く必要があり、人員削減や、作業効率を大幅に改善
することは難しい状況であった。
【0160】本発明においては、WPC装着作業者が、
組み立て、整備及び点検作業を行なうこととする。そう
することにより、作業者は、作業中にデータベース上又
はWPC本体2のHD上の電子作業マニュアルや図面、
設計データにアクセスし、現場に居ながらにして必要な
情報をWPCのディスプレイ上に表示させることが可能
となる。そして、膨大な、マニュアルや資料を現場に持
ちこむ必要が無くなる。また、情報の検索が容易となる
ため、必要な情報を迅速に取り出すことが可能となる。
更に、一つの作業が終了する毎に、整備・点検の記録を
その場で記録できるので、記録漏れや記入ミスが無くな
り、正確な工程管理が可能となる。WPCは、音声認識
能力を備え音声認識によりWPCの操作が行なえるの
で、両手が自由に使用できる。このように、電子作業マ
ニュアル及び音声ガイダンス等の利用やWPCの活用に
より、ロケットの射場における作業の効率化を進めるこ
とが可能となり、工期の短縮や、人員削減、コスト削減
が可能となる。
【0161】本発明である現場支援システムの第四の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図11〜図14
を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1
及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)
である。WPC装着作業者1は、ロケットの装備、設備
機器の整備・点検を行なう作業者である。整備・点検に
際しては、WPCの機能を有効利用して作業を行なう。
本実施例では、WPC本体2においては音声認識入力が
可能であり、マイク10を用いて音声入力を行なう。各
構成の機能については、前述の(A)WPC概略、及
び、(B)WPC詳細、に記載した通りなので、その説
明は省略する。
【0162】図11は、WPC装着作業者1である作業
者I80、作業者J81、作業者K82と作業管理サー
バ83との関係を示している。
【0163】作業者I用WPC80−1は、ロケット9
0(後述)の点検・整備に関する作業を行なう作業者で
ある作業者I80が有するWPCである。図1〜3で示
す前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、
に記載した機能を有する。無線LAN機能を有し、ロケ
ットの発射場である射場R92(後述)のLAN85
(後述)に接続する。作業者I80は、作業に際し、作
業者I用WPC80−1を用い、WPC本体2のHD又
は、LAN85経由で作業管理サーバ83(後述)にあ
る電子作業マニュアルを参照して、ロケット90の点検
・整備を行なう。そして、点検・整備記録を電子的に入
力し、作業管理サーバ83へ送信し記録する。
【0164】作業者J用WPC81−1は、ロケットの
点検・整備に関する作業を行なう作業者である作業者J
81が有するWPCである。図1〜3で示す前述の
(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、に記載し
た機能を有する。無線LAN機能を有し、射場R92の
LAN85に接続する。作業者J81は、作業に際し、
作業者J用WPC81−1を用い、WPC本体2のHD
又は、LAN85経由で作業管理サーバ83(後述)に
ある電子作業マニュアルを参照して、ロケット90の点
検・整備を行なう。そして、点検・整備記録を電子的に
入力し、作業管理サーバ83へ送信し記録する。
【0165】作業者K用WPC82−1は、ロケットの
点検・整備に関する作業を行なう熟練作業者である作業
者K82が有するWPCである。図1〜3で示す前述の
(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、に記載し
た機能を有する。無線LAN機能を有し、射場R92の
LAN61(後述)に接続する。作業者K82は、作業
に際し、通常の作業を行なう他、熟練作業者として、作
業者I80や作業者J81などからの問い合わせに対し
て、アドバイスや指示を出す。その場合においてもWP
Cの通信機能、画像送受信機能を利用する。例えば、作
業者I80は、HMC8で状況を示す画像を撮影し、作
業者I用WPC80−1を用いて、作業者Kへ送信す
る。作業者Kはその画像を作業者K用WPC82−1で
受信し、HMD7で表示し、視覚的に理解できる。ま
た、作業者Kは、作業管理サーバ83から図面や設計デ
ータを作業者K用WPC82−1を用いて取りだし、そ
れに基づいてアドバイスや指導を行なうことも可能とな
る。
【0166】作業管理サーバ83は、ロケットの点検・
整備に関する作業管理及び情報処理を行なうサーバであ
る。WPCとの整備・点検に関するデータの読み出し、
書き込み、検索、データ処理を行ない、整備・点検をサ
ポートする。データは、後述の作業管理データベース8
4に保存されており、必要に応じて検索し、取り出し、
新たなデータをそれらに保存する。一つのロケット専用
あるいは複数のロケットとの兼用とすることや、他の機
能との兼用とすることも可能である。作業工程の管理
や、調整・点検情報の取得及び保存を行なう。また、作
業者I80からの電子作業マニュアルや点検内容、図
面、仕様書、設計データの問い合わせに関して、当該デ
ータを出力する。
【0167】作業管理データベース84は、作業管理サ
ーバ83に属し、点検・整備の作業に関する作業内容の
情報である作業情報を有するデータベースである。作業
情報としては、点検・整備に関する作業手順及び作業方
法のような電子作業マニュアルの情報、仕様書、図面、
設計データが保持されており、作業管理サーバ83の要
求に応じて当該作業情報を出力する。電子作業マニュア
ルには、音声ガイダンス機能を持たせることが可能であ
る。それにより、WPC装着作業者1は、電子技術マニ
ュアル使用時に音声ガイダンスに従い作業を実行するこ
とができ、画面表示を見なくても作業が可能となる。
【0168】LAN85は、ロケットの射場R92の制
御装置や各種情報機器間の情報通信に用いられる、射場
R92内に張り巡らされたLANである。有線だけでな
く、無線LAN設備も有し、作業者I80、作業者J8
1、作業者K82が用いる作業者I用WPC80−1、
作業者J用WPC81−1、作業者K用WPC82−1
も無線LAN機能により、LAN85に接続する。
【0169】図12は、ロケット90の射場R92にお
けるロケット90(後述)の組み立て、整備及び点検作
業を説明するための構成図である。射場R92は、ロケ
ットの発射台のある発射場である。射場R92には、V
ehicle Assembly Building
(以下、「VAB」という)88及びBlock Ho
use(以下、「BH」という)87という2つの建屋
がある。
【0170】VAB88は、ロケット90の組み立て、
整備及び点検を行なう現場である。発射台89、ロケッ
ト90、作業台91(−1〜3)を有し、作業者I80
及び作業者J81が作業を行なっていることを示してい
る。なお、VAB88において、本実施例の説明として
2人の作業者について説明するが、作業者は2人に限ら
れるものではない。
【0171】また、BH87は、組み立て、整備及び点
検作業を管理監督する場所である。作業管理サーバ8
3、作業管理データベース84、作業者L86からな
る。
【0172】発射台89は、ロケット90が設置され、
ロケット90の発射がなされる発射台である。ロケット
90は発射台場で組み立てられ、整備、点検される。ロ
ケット90の発射までは、VAB88の中にあり、整備
・点検が行なわれる。ロケット90は、組み立てられ、
整備、点検される対象のロケットである。
【0173】作業台91(−1〜3)は、ロケット90
において作業者が組み立て、整備、点検を行なうための
作業台である。領域はそれほど広くはないため、大量の
マニュアルや作業マニュアルを持ちこむことは容易では
ない。
【0174】作業者I80は、WPC装着作業者1であ
る。VAB88において、実際にロケット90の点検・
整備を行なう作業者である。WPCを用いて、作業管理
サーバ83にアクセスし、電子作業マニュアル等を呼び
出し、それを参考にして作業を行なう。作業者J81
は、WPC装着作業者1である。VAB88において、
作業者I80の行なう作業の確認を行なう作業者であ
る。作業者L86は、ロケットの点検・整備に関する作
業の管理を行なう作業管理者である。作業管理サーバ8
3を操作する場合もある。作業者K82は、WPC装着
作業者1であるロケットの点検・整備に関する熟練作業
者である。自身のWPCにより、WPCを装着している
他の作業者に対して、作業の指示やアドバイスなどを行
なう。作業管理サーバ83及び作業管理データベース8
4は、射場R92内で行なわれる作業の管理を行なうサ
ーバとそのデータベースであり、前述した通りである。
【0175】図13は、射場R92の作業管理サーバ8
3と、他の場所にある各種管理サーバ同士の関係を示し
ている。ロケットの打ち上げは、非常に大きなプロジェ
クトであるため、複数の関連拠点が連携し合い作業を進
める必要がある。従って、複数箇所の管理サーバが相互
に接続された関係にある。ここでは、射場R92、支援
地P93、支援地Q94、射場S95の4箇所の地点に
ある管理サーバ及びそれらに属するデータベースについ
て説明する。
【0176】支援地P93は、プロジェクトの管理を行
なう支援部門である。遠隔地にある作業管理サーバとし
ての支援地P管理サーバ97及びそれに属する支援地P
管理データベース98は、プロジェクトの管理を行なう
支援地P93に属するシステムである。これらは、ロケ
ットに関するデータを全て保持しており、また、各射場
における点検整備情報や、点検・整備進捗情報などにつ
いても全て保持している。また、プロジェクトに関する
一切の情報を保持し、プロジェクト全体を統括する際に
利用されている。
【0177】支援地Q94は、機器や基本的なパーツの
製造、途中段階までの組み立てを行なう場所である。遠
隔地にある作業管理サーバとしての支援地Q管理サーバ
99及びそれに属する支援地Q管理データベース100
は、ロケットの組み立て、整備、点検作業の支援を行な
う支援地Q94に属するシステムである。これらは、ロ
ケットに関するデータ、各射場における点検整備情報、
点検・整備進捗情報について保持している。
【0178】射場R92は、機器や基本的なパーツ、途
中段階まで組み立てられた製品を組み立て、ロケットに
完成させる場所である。そして、最終的には、ロケット
の発射も行なう。作業管理サーバ83及びそれに属する
作業管理データベース84は、射場R92に属するシス
テムである。これらの機能は、前述の通りである。射場
S95も、機器や基本的なパーツ、途中段階まで組み立
てられた製品を組み立て、ロケットに完成させる場所で
ある。そして、最終的には、ロケットの発射も行なう。
【0179】遠隔地にある作業管理サーバとしての射場
S作業管理サーバ101及びそれに属する射場S作業管
理データベース102は、射場S95に属するシステム
である。基本的に、射場R92の作業管理サーバ83及
び作業管理データベース84と同様の機能を有してい
る。
【0180】WAN103は、支援地P93、支援地Q
94、射場R92、射場S95のサーバの同士を結んで
いるネットワークである。インターネットでも可能であ
るが、より高速かつ秘匿性、信頼性が必要な場合が多い
ため、通常は通常の専用回線又は、衛星通信96を利用
した専用回線を使用する。
【0181】次に、図14について説明する。上述の支
援地P93、支援地Q94、射場R92、射場S95の
およその位置関係を示したものが、図14である。支援
地P93及び支援地Q94は、本州にある。また、射場
R92は、日本国内の南東部の諸島部にある。そして、
射場S95は、太平洋上の赤道付近の諸島部にある。
【0182】人工衛星96は、上記の支援地P93、支
援地Q94、射場R92、射場S95同士の通信をサポ
ートする通信衛星である。ロケットの打ち上げは、打ち
上げ準備プロセスにミスが全くない状態で行なう必要が
あるため、支援地P93、支援地Q94及び射場R92
(又は射場S95)が遠隔通信を頻繁に行ない情報の交
換を密にする。作業中の問題点なども、この通信システ
ムにより、遠方からの指示や情報、アドバイスも参考に
入れて、各種作業を遂行する。
【0183】では、本発明である現場支援システムの第
四の実施の形態の動作について、図1〜図3、図11〜
図14を用いて説明する。なお、本実施例では、ロケッ
トの整備、点検作業を例にとって説明するが、ロケット
の場合だけでなく、膨大かつ複雑な資料を参考にして行
なわれる設備機器の整備・点検作業においても、本発明
の適用は可能である。
【0184】ロケットの整備・点検においては、従来の
方法の場合、図12において、WPCは使用していな
い。VAB88では、作業者I80は、分厚い作業マニ
ュアルを持参し、その作業マニュアルを参考にしながら
整備・点検作業を行なっている。その際、作業者J81
は、作業者I80の作業手順の確認を行なっている。一
方、BH87では、作業者L86が、作業管理サーバ8
3により、作業による機器の状態の変化を監視しなが
ら、ロケット90の全機器の状況を把握している。この
時、実際に作業を行なっている作業者I80は、他の機
器の状況を把握できる機器を有しておらず、作業者I8
0の記憶に頼っている。従って、他の機器に影響を与え
る作業も、他の機器の状況を記憶に頼りながら行なうた
め、作業効率の低下や記憶違いによる作業ミス等が常に
懸念される状況にある。その為、作業確認を行なう作業
者J81、作業管理を行なう作業者L86は必須であ
る。また、作業上の不具合が発生した場合、作業者J8
1やBH87の作業者L86が、実際に見ないと必ずし
も正確に状況が把握できない場合もあり、作業者I80
が必要に応じてスケッチや写真を撮影し、作業を中断し
てそれらスケッチや写真を作業者J81や作業者L86
に確認してもらう必要がある。
【0185】そこで、本発明において、作業者I80や
作業者J81がWPC装着作業者1となることにより、
量の多い作業マニュアルは、電子作業マニュアルとして
WPC本体2のHDや、無線LANにより作業管理サー
バ83から取得し、WPCのHMD7に表示させ、それ
を参照しながら作業を行なうようにする。また、ロケッ
トの各機器の状況は、WPCが適宜作業管理サーバ83
から無線LANにより取得し、HMD7に表示させるこ
とにより、作業中の他の機器の状況が正確に把握でき
る。従って、機器操作を誤る可能性が大幅に低下する。
加えて、作業上の不具合が発生した場合、HMC8を使
用して、その状況を撮影し、作業者J81やBH87の
作業者L86に無線LANで伝送することにより、迅速
な理解が得られ、素早い対処を行なうことが可能とな
る。
【0186】図12において、射場R92の作業者I8
0は、ロケット90の整備・点検作業を行なう。まず、
整備・点検作業の開始の段階において、ロケットの整備
・点検作業にあたる作業者(ここでは作業者I80とす
る)は、次の準備をしている。図1〜図3に示すWPC
を装着し、WPCの無線部2−2を介して、図11に示
すLAN85により、作業管理サーバ83と接続されて
いる。作業管理サーバ83は、作業データベース84と
接続し、それらの情報をいつでも引き出せる状態であ
る。また、必要に応じてWAN103により、他の場所
(支援地P93、支援地Q94、射場S95)の各管理
サーバ(97,99,101)とも接続が可能な状態に
ある。
【0187】整備・点検に際して、作業者I用WPC8
0−1(図1〜図3)は、作業管理サーバ83へ、作業
に必要な情報(電子技術マニュアル、仕様書、図面、設
計データなどの作業情報)の要求を無線部2−2から無
線通信で出力する。作業管理サーバ83は、LAN85
を介してその要求を受け取る。そして、その要求に応答
して、作業管理データベース84から当該情報を取得
し、作業者I用WPC80−1へ、作業に必要な情報
(作業情報)を出力する。作業者I用WPC80−1
は、作業に必要な情報を、LAN85を介して無線部2
−2で受信し、記憶部2−3に保存しておく。なお、作
業前に作業管理サーバ83から作業に必要な情報を取得
する作業は、作業中にリアルタイムで実施することも可
能である。
【0188】作業中は、作業者I80は、自身のWPC
本体2のHD(事前にダウンロードした場合)又は作業
管理サーバ83から電子作業マニュアルなどの必要な情
報を読み出し、HMD7上に表示させる。そして、HM
D7の画面の指示に従い、整備・点検作業を実行する。
作業者I用WPC80−1を用いているので、両手が自
由であり、作業を確実かつ効率的に実行可能である。ま
た、電子作業マニュアルを読みながら作業を行なうの
で、作業ミスが無くかつ正確に作業を実行できる。さら
に、電子作業マニュアルが音声ガイダンスにより進む形
にすることも可能である。必要に応じて、HMC8によ
り画像を取りこむ。
【0189】そして、作業が終了した場合には、作業終
了記録を入力し、作業管理サーバ83(又は、作業者I
用WPC80−1のWPC本体2のHD)にアップロー
ドする。作業現場で作成した作業記録がそのまま記録と
して用いることが出来るので、再入力の手間や後日記入
による記入ミスなどを棒することが出来る。作業管理上
も、リアルタイムで作業の進捗が把握できる。
【0190】なお、整備の段階で、過去の状況との比較
を行ないたい場合や、他の図面や設計データを参照した
い場合などには、作業者I用WPC80−1から作業管
理サーバ83の作業管理データベース84に保存されて
いる関係する整備データにアクセスし、必要なデータを
読み出す。そして、HMD7に表示し、作業の参考にす
る。その場合、取出す情報(整備・点検に関する情報)
は、射場R92の作業管理サーバ83の作業管理データ
ベース84だけから得るのではなく、図13に示すよう
な、WAN103に接続している他の支援地P93、Q
94、射場S95にある各管理サーバ(97、99、1
01)からも読み出すことが可能である。高速な通信に
より、リアルタイムあるいはそれに近い形で、HMD7
上に表示することが出来る。
【0191】また、作業者I80は、整備・点検に際し
て作業者K82(熟練作業者)と、作業者I用WPC8
0−1と作業者K用WPC82−1との交信により、対
話が可能である。従って、作業者K82が近くにいなく
ても、そのアドバイスを受けることができる。作業者I
80は、離れた位置にいる作業者K82へ、補修個所の
画像をその場でHMC8により撮影し、LAN85経由
で送信することができるので、作業者K82もその状況
を的確に把握でき、適切な指導を行なうことが出来る。
作業者K82が他の支援地P93、Q94、射場S95
にいても、WAN103を経由して通信が可能である。
【0192】なお、上記操作は、WPCの有する音声認
識の機能を用い、音声ガイダンス、音声によるコマンド
入力、数値入力により各操作・作業を実行することも可
能である。特に、上記の場合、電子技術マニュアルを読
みつつ、整備・点検を行なうことから、両手がふさがっ
ている状況もありえるので、音声認識の機能は有効であ
る。
【0193】これまで、この操作は前述のように3人が
3箇所に分散し、て作業−確認−管理とうように、協調
して行なっていたが、本発明により、作業者I80の作
業の確認をしていた作業者J81や、作業者I80及び
J81の管理を行なっていた作業者L86は、特に必要
でなくなる。すなわち、上記作業は1人で行なうことが
可能となる。それにより、無線連絡による指示伝達時間
削減、聞き間違えなどの排除による作業品質の向上、作
業者の削減、工期の短縮、コスト削減など非常に大きな
効果がある。
【0194】このような作業は、全ての整備・点検作業
に利用することが出来る。そして、WPCを現場に持ち
込むことにより、現場では上流システムの持つ図面や
表、設計データなどの各種情報をリアルタイムで参照で
きるようになり、また、逆に現場の情報や整備点検記録
をリアルタイムでデジタル化して、上流システムへと送
ることが可能となる。それにより、作業の進捗具合がリ
アルタイムで把握でき、正確な工程管理が可能となる。
【0195】(実施例5)本発明である現場支援システ
ムの第五の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、航空機の整備において、膨大かつ複雑
な資料を参考にして行なわれる航空機の装備、機器の整
備・点検作業に関して、現場支援への本発明の適用例を
説明する。しかし、航空機の場合だけでなく、膨大かつ
複雑な資料を参考にして行なわれる設備機器(船舶、ロ
ケット、発電プラント、化学プラント、ガスタービンな
ど)の整備・点検作業においても、本発明の適用は可能
である。
【0196】航空機のような大きくかつ複雑な機器にお
いては、その組み立て、整備及び点検作業は、その工程
数は膨大であり、しかも、非常に正確に誤り無く遂行す
る必要がある。その一方で、その技術の変化は早く、常
に機体は進歩しており、整備は複雑化している。それに
伴い、技術資料の更新・改定が多くかつ量も多くなって
おり、組み立て、整備、点検に関わる作業者は、その都
度膨大かつ複雑な資料を参考にして作業を進める必要が
ある。
【0197】しかし、機体整備現場に持ちこめる資料は
多くないため、必要に応じて何回も資料を取りに行く必
要がある。また、現場からの無線問い合わせにより情報
を得ようとすれば、必要な情報を迅速に見つけ出すこと
が困難な場合や音声のみの情報のために正確に情報を把
握できない場合があり、作業者にとって大きな負担とな
って、作業効率を大幅に改善することは難しい状況であ
った。
【0198】本発明においては、WPC装着作業者が、
故障探求(故障を発見し原因を特定し対処方法を決定し
対処する)や整備及び点検作業を行なうこととする。そ
うすることにより、作業者は、作業中にデータベース上
又はWPC本体2のHD上の電子作業マニュアルや図
面、設計データにアクセスし、現場に居ながらにして、
必要な情報をWPCのディスプレイ上に表示させる、あ
るいは音声ガイダンスをさせることが可能となる。そし
て、膨大な、マニュアルや資料を現場に持ちこむ必要が
無くなる。また、情報の検索が容易となるため、必要な
情報を迅速に取り出すことが可能となる。更に、一つの
作業が終了する毎に、整備・点検の記録をその場で記録
できるので、記録漏れや記入ミスが無くなり、正確な工
程管理が可能となる。また、WPCは、音声認識能力を
備え音声認識によりWPCの操作が行なえるので、両手
が自由に使用できる。このように、電子作業マニュアル
及び図面等の利用やWPCの活用により、航空機整備に
おける作業の効率化を進めることが可能となり、工期の
短縮や、人員削減、コスト削減が可能となる。
【0199】本発明である現場支援システムの第五の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図15、図16
を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1
及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)
である。WPC装着作業者1は、航空機の設備機器の点
検・整備を行なう作業者である。点検・整備に際して
は、WPCの機能を有効利用して作業を行なう。本実施
例では、WPC本体2においては音声認識入力が可能で
あり、マイク10を用いて音声入力を行なう。各構成の
機能については、前述の(A)WPC概略、及び、
(B)WPC詳細、に記載した通りなので、その説明は
省略する。
【0200】図15は、WPC装着作業者1である作業
者M110のWPCと作業管理サーバ114(後述)等
との関係を示している。作業者M用WPC110−1
は、航空機の故障探求・整備・点検に関わる作業を行な
う作業者M110が有するWPCである。図1〜3で示
す前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、
に記載した機能を有する。無線LAN機能を有し、整備
場118(後述)のWPCと作業管理サーバ114とを
繋ぐLAN113(後述)に接続する。作業者M110
は、作業に際し、作業者M用WPC110−1を用い、
WPC本体2のHD又は、LAN113経由で作業管理
サーバ114にある電子作業マニュアルを参照して、整
備場118で故障探求・整備・点検を行なう。そして、
点検・整備記録を紙でなく電子的に入力し、作業管理サ
ーバ114へ送信し記録する。
【0201】支援者用WPC111は、航空機の故障探
求・整備・点検に関わる作業を行なう熟練作業者である
支援者(図示せず)が装着するWPCである。図1〜3
で示す前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳
細、に記載した機能を有する。無線LAN機能を有し、
整備場のWPCと作業管理サーバ114とを繋ぐLAN
113に接続する。支援者は、作業に際し、通常の作業
を行なう他、熟練作業者として、作業者M110などか
らの問い合わせに対して、アドバイスや指示を出す。そ
の場合においてもWPCの通信機能、画像送受信機能を
利用する。例えば、作業者M110は、HMC8で状況
を示す画像を撮影し、作業者M用WPC110−1を用
いて、支援者へ送信する。支援者はその画像を支援者用
WPC111で受信し、HMD7で表示し、視覚的に理
解できる。また、支援者は、作業管理サーバ114から
図面や設計データを支援者用WPC111を用いて取り
だし、それに基づいてアドバイスや指導を行なうことも
可能となる。
【0202】作業管理サーバ114は、航空機の故障探
求、点検・整備に関する作業管理及び情報処理を行なう
サーバである。WPCとの故障探求・整備・点検に関す
るデータの読み出し、書き込み、検索、データ処理を行
ない、故障探求・整備・点検をサポートする。データ
は、後述の作業管理データベース115に保存されてお
り、必要に応じて検索し、取り出し、新たなデータをそ
れらに保存する。一つの航空機専用あるいは複数の航空
機との兼用とすることや、他の機能との兼用とすること
も可能である。また、作業者M110からの電子作業マ
ニュアルや点検内容、図面、仕様書、設計データの問い
合わせに関して、当該データを出力する。
【0203】作業管理データベース115は、作業管理
サーバ114に属し、故障探求・点検・整備の作業に関
わる作業内容の情報である作業情報を有するデータベー
スである。作業情報としては、点検・整備に関する作業
手順及び作業方法のような電子作業マニュアルの情報、
仕様書、図面、設計データ、異常状態の症状と故障内容
とに関する情報、故障探求方法と故障個所とに関する情
報が保持されており、作業管理サーバ114の要求に応
じて当該作業情報を出力する。電子作業マニュアルに
は、音声ガイダンス機能を持たせることが可能である。
それにより、WPC装着作業者1は、電子技術マニュア
ル使用時に音声ガイダンスに従い作業を実行することが
でき、画面表示を見なくても作業が可能となる。
【0204】LAN113は、整備場及び作業管理サー
バ114を繋ぐLANであり、各種情報機器間の情報通
信に用いられる。有線だけでなく、無線LAN設備も有
し、作業者M110、支援者が用いる作業者M用WPC
110−1、支援者用WPC111、も無線LAN機能
により、LAN113に接続する。
【0205】図16は、航空機整備の現場における航空
機の故障探求、整備及び点検作業を説明するための構成
図である。なお、本実施例の説明として、作業者は作業
者M110の1人であるが、作業者は1人に限られるも
のではない。管理室116は、航空機の故障探求、整備
及び点検作業を管理する管理室である。作業管理サーバ
114及び作業管理データベース115、作業者M’1
12(作業者M110と同一)からなる。
【0206】作業者M’112は、作業者M110であ
り、作業者M110が管理室116において作業前に電
子作業マニュアルや作業指示書などを受け取ることを表
す。作業管理サーバ114及び作業管理データベース1
15は、航空機の故障探求・整備・点検作業の管理を行
なうサーバとそのデータベースであり、前述した通りで
ある。整備場118は、航空機の故障探求、整備及び点
検作業を行なう現場である。故障探求、整備及び点検作
業を行なう対象である作業対象117と、作業者M11
0からなる。
【0207】作業者M110は、WPC装着作業者1で
ある。整備場118において、作業者M用WPC110
−1を用い、電子作業マニュアルを参照して故障探求・
整備・点検を行なう。そして、点検・整備記録を電子的
に入力し、作業管理サーバ114へ送信し記録する。作
業対象117は、故障探求、整備及び点検作業を行なう
対象である設備機器である。ここでは、航空機である。
【0208】では、本発明である現場支援システムの第
五の実施の形態の動作について、図1〜図3、図15〜
図18を用いて説明する。なお、本実施例では、航空機
の故障探求、整備、点検作業を例にとって説明するが、
航空機の場合だけでなく、他の設備機器の整備・点検作
業においても、本発明の適用は可能である。
【0209】航空機の故障探求・整備・点検において
は、従来の方法の場合、図16において、WPCは使用
していない。ここで、その場合の点検についてみてみる
と、整備場118では、作業者M110(作業者M’1
12)は、作業指示書の内容を検査前に管理室116に
て確認する。そして、作業指示書の内容に従って、整備
場118において、作業対象117の複数項目をまとめ
て点検する。そして点検した個所は、現場にて紙上でチ
ェックしていく。不具合個所が発見された場合には、記
録しておき、後にまとめて正式に記録していた。しか
し、検査項目の抜けや、記録ミスの可能性があり、問題
となっていた。
【0210】そこで、本発明において、作業者M110
がWPC装着作業者1となることにより、検査項目の指
示は、常に電子検査指示書としてWPC本体2のHD
や、無線LANにより作業管理サーバ114から取得
し、WPCのHMD7に表示させ、それを参照しながら
作業を行なうようにする。また、検査結果は逐一作業管
理サーバ114へ送信する。そうすることにより、検査
項目の抜けや、記録ミスを防止することが可能となる。
また、作業上の不具合が発生した場合、HMC8を使用
して、その状況を撮影し、支援者用WPC111に送信
し、支援者の指導を仰ぐことが可能となる。
【0211】図17を用いて、故障探求及びその処置の
プロセスについて説明する。故障探求とは、飛行中の異
常に基づいて故障個所を特定し、修理を行うことをい
う。整備・点検作業の開始の段階において、航空機の整
備・点検作業にあたる作業者(ここでは作業者M110
とする)は、次の準備をしている。図1〜図3に示すW
PCを装着し、WPCの無線部2−2を介して、図15
に示すLAN113により、作業管理サーバ114と接
続されている。作業管理サーバ114は、作業データベ
ース113と接続し、それらの情報をいつでも引き出せ
る状態である。
【0212】点検・整備においてはまず、作業管理サー
バ114は、航空機の異常状態の確認を行なう(S20
1)。操縦士が操縦時に見出した異常に関しては、管理
室116において、作業管理サーバ114が、航空機の
操縦士に対し、その異常について質問を発する。その場
合、作業管理サーバ114の操作端末の画面表示又は音
声ガイダンスにより行なう。操縦士は、質問に対する回
答データ(故障の状況の入力)を操作端末より入力す
る。
【0213】また、作業者M110が整備中に発見した
異常に関しては、作業管理サーバ114は、整備場11
8にいる作業者M110に対し、その異常について質問
を発する。その場合、作業管理サーバ114は質問をL
AN113経由で作業者M用WPC110−1へ送信
し、作業者M用WPC110−1がHMD7に表示又は
音声ガイダンスを行なう。作業者Mは、質問に対する回
答データ(故障の状況の入力)を作業者M用WPC11
0−1より入力する。そのデータは無線部2−2から無
線通信によりLAN113経由で作業管理サーバ114
へ送信される。作業管理サーバ114は、その受信した
データ(故障の状況の入力)の内容に基づいて、作業管
理データベース115にある異常状態の症状と故障内容
とに関する情報を参照して、故障内容を決定する(S2
02)。
【0214】次に、作業管理サーバ114は、故障内容
に基づいて、故障原因を探求するために、作業者M11
0の作業者M用WPC110へ、LAN113を経由し
て故障探求のための電子作業マニュアル(故障探求情
報)を送信する。作業者M110は、整備場117にお
いて、その電子作業マニュアル(故障探求情報)を作業
者M用WPC110−1の無線部2−2で受信する。そ
して、作業者M110は、作業者M用WPC110−1
の表示部である出力部4に表示されたその電子作業マニ
ュアル(故障探求情報)を参照しながら、航空機(作業
対象)117の各部を動作させる。そして、その探求の
結果を作業者M用WPC110−1の無線部2−2から
作業管理サーバ114へ無線通信により送信する(S2
03)。
【0215】作業管理サーバ114は、作業者M用WP
C110−1から送信された結果に基づいて、作業管理
データベース115にある故障探求方法と故障個所とに
関する情報を参照して、故障個所を特定する。それと共
に、それを是正するための是正処置を決定する(S20
4)。
【0216】作業管理サーバ114は、是正処置に基づ
いて、故障部品の取り外し・交換等の電子作業マニュア
ルを作業者M用WPC110−1へLAN113を経由
で送信する(S205)。
【0217】作業者M110は、航空機(作業対象)1
17において、作業管理サーバ114から送信された電
子作業マニュアルに基づいて、故障部品の取り外し・交
換等を行ない、故障を処置する。作業者M110は、処
置が終了したら、作業者M用WPC110−1を用い
て、作業報告書をその場で作成し、作業管理サーバ11
4へLAN経由で作業報告書を送信する。以上のプロセ
スにより、故障探求及びその処置が終了する。
【0218】本プロセスは、必要な全データをWPC本
体2のHD内に保持していれば(あるいは事前にダウン
ロードしていれば)、作業管理サーバ114と通信しな
がら作業を行なうことなく、実施することが可能であ
る。
【0219】次に、図18を用いて、航空機機体の点検
のプロセスについて説明する。まず、作業者M110
は、作業者M用WPC110−1を用いて、作業管理サ
ーバ114へ、LAN113経由で点検内容を通知する
(S301)。作業管理サーバ114は、前記点検内容
に基づいて、電子作業マニュアルを作業者M用WPC1
10−1へLAN113経由で送信し、作業者M用WP
C110−1はそれを受け取る(S302)。作業者M
用WPC110−1では、電子作業マニュアルをHMD
7に表示する。作業者M110は、それを参照しながら
点検を開始する(S303)。点検手順は、複数の点検
項目の集合体であり、一つの手順が終了する毎に、HM
D7に表示されたチェック欄にチェックをする(S30
5)。チェックは、マウス11又はリストキーボード5
−2などで行う。そのチェック内容は、逐次作業者M用
WPC110−1からLAN113経由で作業管理サー
バ114へ送信され、作業状態が作業管理サーバ114
にチェックされる。
【0220】もし、点検中に異常が見つかった場合に
は、作業者M110により異常内容が、作業者M用WP
C110−1からLAN113経由で、作業管理サーバ
114へ送信される。又は、点検チェック内容から作業
管理サーバ114が、異常を判断する場合も有る。そし
て、作業管理サーバ114から直ちに是正対策に関する
電子作業マニュアルが、LAN113経由で作業者M用
WPC110−1へ送信される。作業者M110は、そ
れに基づいて、是正処置を行なう(S304)。
【0221】点検項目を全て点検したら、点検終了とな
る(S306)。作業者M110は、作業者M用WPC
110−1を用いて、作業報告書をその場で作成し、作
業管理サーバ114へLAN経由で作業報告書を送信す
る。
【0222】なお、整備も点検と同様のプロセスで行な
う。点検・整備の段階で、過去の状況との比較を行ない
たい場合や、他の図面や設計データを参照したい場合な
どには、作業者M用WPC110−1から作業管理サー
バ114の作業管理データベース115に保存されてい
る関連する点検・整備に関するデータにアクセスし、必
要なデータを読み出す。そして、HMD7に表示し、作
業の参考にする。
【0223】また、作業者M110は、整備・点検に際
して熟練作業者が近くにいなくても、その熟練作業者
(支援者)が支援者用WPC111を有しているので、
作業者M用WPC110−1を用いて、そのアドバイス
を受けることが可能である。作業者M110は、離れた
位置にいる熟練作業者(支援者)へ、補修個所の画像を
その場で撮影し送信することができるので、熟練作業者
もその状況を的確に把握でき、適切な指導を行なうこと
が出来る。
【0224】なお、上記操作は、WPCの有する音声認
識の機能を用い、音声ガイダンス、音声によるコマンド
入力、数値入力により各操作・作業を実行することも可
能である。特に、上記の場合、電子技術マニュアルをを
読みつつ、整備・点検を行なうことから、両手がふさが
っている状況もありえるので、音声認識の機能は有効で
ある。
【0225】このような作業は、全ての整備・点検作業
に利用することが出来る。そして、WPCを現場に持ち
込むことにより、現場では上流システムの持つ図面や
表、設計データなどの各種情報をリアルタイムで参照で
きるようになり、また、逆に現場の情報や整備点検記録
をリアルタイムでデジタル化して、上流システムへと送
ることが可能となる。それにより、作業の進捗具合がリ
アルタイムで把握でき、正確な工程管理が可能となる。
そして、作業品質の向上、作業者の削減、工期の短縮、
コスト削減など非常に大きな効果がある。造船の現場作
業組立・保全支援にも適用可能。
【0226】(実施例6)本発明である現場支援システ
ムの第六の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、メンブレンLNG船の製造作業におい
て、膨大な部材を使用した高精度な製造作業における作
業及び検査に関して、現場支援への本発明の適用例を説
明する。しかし、メンブレンLNG船の場合だけでな
く、膨大な部材を使用した製造作業が行なわれる設備機
器(他の船舶、航空機、ロケット、ガスタービン、発電
プラント、化学プラントなど)の製造・検査作業におい
ても、本発明の適用は可能である。
【0227】メンブレンLNG船のような構造が複雑で
部品点数が多い機器においては、その製造及び検査作業
の工程数、チェック項目は膨大である。しかも、高い精
度での製造が要求されるので、非常に正確に誤り無く遂
行する必要がある。通常、作業のマニュアルは紙面であ
り、作業工程のチェックは紙面を用いて現場にて行なわ
れる。しかし、紙面を用いる場合には、マニュアルに関
しては、量が多く邪魔になりやすいほか、作業しながら
見ることは無理である。また、必要な事項が直ぐに見つ
かるとは限らない。一方、作業工程のチェックで紙面を
用いる場合に付いては、人為的なミスを完全に防止する
ことが難しく、未確認事項あるいは未チェック事項が残
る事態も起こり得る。しかし、それらは現場にて発見す
ることは困難であり、作業終了後、紙面の再チェックで
発見される場合が多い。その場合には、現場へ出向き、
再検査を行なう必要がある場合もあり、2度手間とな
る。これらは、作業者にとって大きな負担となって、作
業効率を大幅に改善することは難しい状況である。
【0228】本発明においては、WPC装着作業者が、
製造及び検査作業を行なうこととする。そうすることに
より、作業者は、作業中にデータベース上の電子作業マ
ニュアルや図面、設計データにアクセスし、現場に居な
がらにして、製造作業に必要な情報をWPCのディスプ
レイ上に表示させる、あるいは音声ガイダンスをさせる
ことが可能となる。また、作業工程のチェックに付いて
は、WPCの画面上でチェックを行なうので、記録漏れ
や検査ミスがあった場合に、直ちにWPCが検知し警告
を発する。従って、作業工程のチェックのミスが無くな
り、正確な工程管理が可能となる。また、WPCは、音
声認識能力を備え音声認識によりWPCの操作が行なえ
るので、両手が自由に使用できる。このように、電子作
業マニュアル及び作業工程チェックの手順書等の利用や
WPCの活用により、メンブレンLNG船の製造及び検
査における作業の効率化を進めることが可能となり、工
期の短縮や、人員削減、コスト削減が可能となる。
【0229】本発明である現場支援システムの第六の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図19、図20
を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1
及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)
である。WPC装着作業者1は、メンブレンLNG船の
製造及び検査を行なう作業者である。製造及び検査に際
しては、WPCの機能を有効利用して作業を行なう。本
実施例では、WPC本体2においては音声認識入力が可
能であり、マイク10を用いて音声入力を行なう。入力
装置3として、タッチパネル5−1を用いる。各構成の
機能については、前述の(A)WPC概略、及び、
(B)WPC詳細、に記載した通りなので、その説明は
省略する。
【0230】図19は、WPC装着作業者1である作業
者N120及び検査者121のWPCと作業管理サーバ
122(後述)等との関係を示している。
【0231】作業者N用WPC120−1は、メンブレ
ンLNG船125の製造及び検査に関わる作業者N12
0が有するWPCである。図1〜3で示す前述の(A)
WPC概略、及び、(B)WPC詳細、に記載した機能
を有する。無線LAN機能を有し、作業管理サーバ12
2とLAN124(後述)で接続する。作業者N120
は、作業に際し、作業者N用WPC120−1を用い、
WPC本体2のHD内、又は、LAN124経由で作業
管理サーバ122内にある電子作業マニュアルを参照し
て、メンブレンLNG船125の製造を行なう。そし
て、製造記録を電子的に入力し、作業管理サーバ122
へ送信し記録する。
【0232】検査者用WPC121−1は、メンブレン
LNG船125の製造に関する検査をする検査者121
が装着するWPCである。図1〜3で示す前述の(A)
WPC概略、及び、(B)WPC詳細、に記載した機能
を有する。無線LAN機能を有し、作業管理サーバ12
2とLAN124で接続する。検査者121は、検査に
際し、検査者用WPC121−1を用い、WPC本体2
のHD内、又は、LAN124経由で作業管理サーバ1
22内にある電子作業マニュアルを参照して、メンブレ
ンLNG船125のタンクの施工状態を作業工程毎に、
検査を行なう。そして、検査記録を紙でなく電子的に入
力し、作業管理サーバ122へ送信し記録する。
【0233】作業管理サーバ122は、メンブレンLN
G船125の製造及び検査に関する作業管理及び情報処
理を行なうサーバである。WPCとの製造及び検査に関
するデータの読み出し、書き込み、検索、データ処理を
行ない、製造及び検査をサポートする。データは、後述
の作業管理データベース123に保存されており、必要
に応じて検索し、取り出し、新たなデータをそれらに保
存する。一つのメンブレンLNG船125専用あるいは
複数のメンブレンLNG船との兼用とすることや、他の
機能との兼用とすることも可能である。また、作業者N
120からの電子作業マニュアルや点検内容、図面、仕
様書、設計データの問い合わせに関して、当該データを
出力する。
【0234】作業管理データベース123は、作業管理
サーバ122に属し、製造及び検査の作業に関わる作業
内容の情報である作業情報を有するデータベースであ
る。作業情報としては、点検・整備に関する作業手順及
び作業方法のような電子作業マニュアルの情報、仕様
書、図面、設計データ、などに関する情報が保持されて
おり、作業管理サーバ122の要求に応じて当該作業情
報を出力する。電子作業マニュアルには、音声ガイダン
ス機能を持たせることが可能である。それにより、WP
C装着作業者1は、電子技術マニュアル使用時に音声ガ
イダンスに従い作業を実行することができ、画面表示を
見なくても作業が可能となる。
【0235】LAN124は、作業者N用WPC120
−1や検査者用WPC121−1と作業管理サーバ12
2を繋ぐLANであり、各種情報機器間の情報通信に用
いられる。有線だけでなく、無線LAN設備も有してい
る。
【0236】図20は、メンブレンLNG船の製造及び
検査の現場における製造及び検査作業を説明するための
構成図である。なお、本実施例の説明として、作業者は
作業者N120の1人であり、検査者は検査者121の
1人であるが、作業者及び検査者は1人に限られるもの
ではない。
【0237】メンブレンLNG船125は、製造中のメ
ンブレンLNG船である。無線システム128を有する
タンクA126で作業をする作業者N120と、無線シ
ステム129を有するタンクB127で作業をする検査
者121と、からなる。タンクA126は、メンブレン
LNG船125のLNGを入れるタンクである。内壁部
にメンブレンを取り付ける施工をされる。
【0238】作業者N120は、WPC装着作業者1で
ある。タンクA126において、内壁部にメンブレンを
取り付ける施工などを行なう作業者である。作業者N用
WPC120−1を用い、電子作業マニュアルを参照し
て製造を行なう。そして、製造記録を電子的に入力し、
作業管理サーバ122へ送信し記録する。
【0239】無線システム128は、作業者N120の
行なう通信を補助する通信設備である。タンクA126
が閉じた空間であり、しかも通常(LNG船完成時)
は、タンクに通信設備を設けることはないため、製造時
だけに用いる。例えば無線LANのターミナルである。
タンクB127は、施工のある工程が終了し、検査を行
なっているメンブレンLNG船125のLNG用タンク
である。
【0240】検査者121は、WPC装着作業者1であ
る。タンクB127において、タンクの施工状態を作業
工程毎に、検査する検査者である。検査者用WPC12
1−1を用い、電子作業マニュアルを参照して検査を行
なう。そして、検査記録を紙でなく電子的に入力し、作
業管理サーバ122へ送信し記録する。
【0241】無線システム129は、検査者121の行
なう通信を補助する通信設備である。タンクB127が
閉じた空間であり、しかも通常(LNG船完成時)は、
タンクに通信設備を設けることはないため、製造時だけ
に用いる。例えば無線LANのターミナルである。
【0242】では、本発明である現場支援システムの第
六の実施の形態の動作について、図1〜図3、図19〜
図22、を用いて説明する。なお、本実施例では、メン
ブレンLNG船の製造及び検査作業を例にとって説明す
るが、メンブレンLNG船の場合だけでなく、膨大な部
材を使用した高精度な製造作業が行なわれる設備機器の
製造・検査作業においても、本発明の適用は可能であ
る。
【0243】メンブレンLNG船の製造及び検査作業に
おいては、従来の方法の場合、図20において、WPC
は使用していない。ここで、検査についてみてみると、
タンクB127では、検査者121は、作業工程毎に、
各作業ブロック毎に多くの作業項目についてチェックを
行なう。チェックは紙面のチェックシートを用いて行な
う。しかし、チェック項目が非常に多い為、検査項目の
抜けや、記録ミスの可能性があり、問題となっていた。
【0244】そこで、本発明において、検査者121が
WPC装着作業者1となることにより、検査項目の指示
は、電子検査手順書としてWPC本体2のHDや、無線
LANにより作業管理サーバ122から取得し、WPC
のHMD7に表示させ、それを参照しながら作業を行な
うようにする。また、検査結果は逐一作業管理サーバ1
22へ送信する。作業管理サーバ122は、検査漏れや
記録ミスを発見した場合にはWPCへその旨送信し、検
査者121に注意を促す。そうすることにより、検査項
目の抜けや、記録ミスを防止することが可能となる。
【0245】図19〜図21を用いて、メンブレンLN
G船125の製造作業のプロセスについて説明する。製
造・検査作業の開始の段階において、メンブレンLNG
船125の製造作業にあたる作業者(ここでは作業者N
120とする)は、次の準備をしている。図1〜図3に
示すWPCを装着し、WPCの無線部2−2を介して、
図19に示すLAN124により、作業管理サーバ12
2と接続されている。作業管理サーバ122は、作業デ
ータベース123と接続し、それらの情報をいつでも引
き出せる状態である。
【0246】製造作業においてはまず、作業者N120
は、作業者N用WPC120−1へ作業担当ID,作業
工程ID、場所コードIDを入力する(S401)。入
力された情報は、作業者N用WPC120−1の無線部
2−2より無線通信で出力される。作業管理サーバ12
2は、その情報をLAN124経由で受信し、作業工程
及び場所コードの情報から、必要な作業項目を割り出
す。そして、その作業項目に関わる電子作業マニュアル
及びチェックリストを作業管理データベース123より
取り出し、作業者N用WPC120−1へLAN124
経由で送信する。作業者N用WPC120−1は、その
データを無線部2−2より受信する。そして、電子作業
マニュアルをHMD7に、また、チェックリストをタッ
チパネル5−1上に表示する(S402)。表示は、手
順の最初のものから順に表示される。
【0247】次に、作業者N120は、電子作業マニュ
アルに従い製造作業を行ない、一つの作業終了毎にチェ
ックリストのチェックを行なう。チェックの結果は、タ
ッチパネル5−1上に入力する(S403)。電子作業
マニュアルの作業事項が無くなるまで、S402及びS
403のプロセスが繰り返される(S404)。電子作
業マニュアルに従って全ての作業が終了した段階で、チ
ェックリストのデータが保存される(S405)。そし
て、チェックリストのデータは、作業者N用WPC12
0−1の無線部2−2より無線通信でLAN124を介
して作業管理サーバ122へ送信される。
【0248】チェックし忘れや作業を飛ばしが無いか、
チェックリストのデータを受信した作業管理サーバ12
2が、その段階でチェックを行なう。もし、チェックし
忘れや作業を飛ばしが有った場合には、直ちに、作業管
理サーバ122から、その旨指示が出て、LAN124
を介して作業者N用WPC120−1へ通知が行く。従
って、作業者N120は、直ぐにやり直し作業を行なう
ことが出来る。
【0249】この段階で、次の作業を行なう場合には、
作業管理サーバ122が、次の作業の指示(場所、作業
内容等)を作業者N用WPC120−1へLAN124
を介して送信する。作業者N120は、作業者N用WP
C120−1で受信した次の作業の指示に従って、次の
検査を行なう。この場合には、作業管理サーバ122
は、次の作業の作業工程及び場所コードの情報から、必
要な作業項目を割り出し、その作業項目に関わる電子作
業マニュアル及びチェックリストを作業者N用WPC1
20−1へ送信する。また、作業者N120が、作業ス
ケジュールを作業管理サーバ122から呼び出し、それ
に基づいて、作業者N120が判断するようにすること
も可能である。
【0250】図19、図20、図22を用いて、メンブ
レンLNG船125の検査作業のプロセスについて説明
する。製造・検査作業の開始の段階において、メンブレ
ンLNG船125の検査作業にあたる作業者(ここでは
検査者121とする)は、次の準備をしている。図1〜
図3に示すWPCを装着し、WPCの無線部2−2を介
して、図19に示すLAN124により、作業管理サー
バ122と接続されている。作業管理サーバ122は、
作業データベース123と接続し、それらの情報をいつ
でも引き出せる状態である。検査作業においてはまず、
検査者121は、検査者用WPC121−1より、検査
担当ID,作業工程ID、場所コードIDを入力する
(S501)。入力された情報は、検査者用WPC12
1−1の無線部2−2より無線通信で出力される。
【0251】作業管理サーバ122は、その情報をLA
N124経由で受信し、作業工程及び場所コードの情報
から、必要な検査項目を割り出す。そして、その検査項
目に関わる電子検査手順書及びチェックリストを作業管
理データベース123より取り出し、検査者用WPC1
21−1へLAN124経由で送信する。検査者用WP
C121−1は、そのデータを無線部2−2より受信す
る。そして、電子作業マニュアルをHMD7に、また、
チェックリストをタッチパネル5−1上に表示する(S
502)。表示は、手順の最初のものから順に表示され
る。
【0252】次に、検査者121は、電子作業マニュア
ルに従って検査作業を行ない、一つの検査が終了する毎
にチェックリストのチェックを行なう。チェックの結果
は、タッチパネル5−1上に入力する(S503)。電
子作業マニュアルの検査事項が無くなるまで、S502
及びS503のプロセスが繰り返される(S504)。
【0253】電子作業マニュアルに従って全ての検査が
終了した段階で、チェックリストのデータが保存される
(S505)。そして、チェックリストのデータは、検
査者用WPC121−1の無線部2−2より無線通信で
LAN124を介して作業管理サーバ122へ送信され
る。
【0254】チェックし忘れや作業を飛ばしが無いか、
チェックリストのデータを受信した作業管理サーバ12
2が、その段階でチェックを行なう。もし、チェックし
忘れや作業を飛ばしが有った場合には、直ちに、作業管
理サーバ122から、その旨指示が出て、LAN124
を介して検査者用WPC121−1へ通知が行く。従っ
て、検査者121は、直ぐにやり直し作業を行なうこと
が出来る。
【0255】この段階で、次の検査を行なう場合には、
作業管理サーバ122が、次の検査の指示(場所、検査
内容等)を検査者用WPC121−1へLAN124を
介して送信する。検査者121は、検査者用WPC12
1−1で受信した次の検査の指示に従って、次の検査を
行なう。この場合には、作業管理サーバ122は、次の
検査の作業工程及び場所コードの情報から、必要な検査
項目を割り出し、その検査項目に関わる電子検査手順書
及びチェックリストを検査者用WPC121−1へ送信
する。また、検査者121が、作業スケジュールを作業
管理サーバ122から呼び出し、それに基づいて、検査
者121が判断するようにすることも可能である。
【0256】なお、上記操作は、WPCの有する音声認
識の機能を用い、音声ガイダンス、音声によるコマンド
入力、数値入力により各操作・作業を実行することも可
能である。特に、上記の場合、電子技術マニュアルを読
みつつ、製造・検査を行なうことから、両手がふさがっ
ている状況もありえるので、音声認識の機能は有効であ
る。
【0257】このような作業は、全ての製造・検査作業
に利用することが出来る。そして、WPCを現場に持ち
込むことにより、現場では上流システムの持つ図面や
表、設計データなどの各種情報をリアルタイムで参照で
きるようになり、また、逆に現場の情報や製造・検査記
録をリアルタイムでデジタル化して、上流システムへと
送ることが可能となる。それにより、作業の進捗具合が
リアルタイムで把握でき、正確な工程管理が可能とな
る。そして、作業品質の向上、作業者の削減、工期の短
縮、コスト削減など非常に大きな効果がある。他の造船
の現場作業組立・保全支援にも適用可能である。
【0258】(実施例7)本発明である現場支援システ
ムの第七の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、船舶製造時での、製造コスト評価にお
ける工程評価での現場支援への本発明の適用例を説明す
る。しかし、作業者による工程評価が必要な他の現場に
ついても本発明の適用が可能である。
【0259】船舶の製造における製造コストの評価にお
いては、製造工程のブロック分割及び各ブロックでの施
工方法が重要である。各ブロックでの施工方法の検討に
おいては、ブロック内の各作業における作業工数の見積
りが重要となる。作業工数の見積りにおいては、信頼性
の高いシーケンスモデル(標準的な一続きの作業)を生
成することが必要である。シーケンスモデルの生成は、
現場において、観察者が作業者の作業を観察し、ストッ
プウォッチで時間を測定しメモし、その結果をまとめる
ことにより行なっていた。しかし、その方法では、手間
と時間がかかることが問題であった。
【0260】本発明においては、シーケンスモデルの生
成について、WPC装着作業者が、観察者となり、作業
現場での観察結果を逐次サーバ(あるいはWPCのH
D)へ送信する。サーバ(あるいはWPC)は、受信し
た結果に基づいて、作業工数の見積りを行ない、シーケ
ンスモデルを自動生成する。そうすることにより、観察
者は、メモやストップウォッチを使用せずに、WPCへ
の簡単な入力だけで、信頼性の高いシーケンスモデルを
容易に生成できる。そして、製造こうすとの評価に役立
てることが可能となる。
【0261】本発明である現場支援システムの第七の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図23、図24
を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作業者1
及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル13)
である。WPC装着作業者1は、シーケンスモデルの生
成を行なう観察者である。シーケンスモデルの生成に際
しては、WPCの機能を有効利用して作業を行なう。本
実施例では、WPC本体2においては音声認識入力が可
能であり、マイク10を用いて音声入力を行なう。入力
装置3として、リストキーボード5−2を用いる。各構
成の機能については、前述の(A)WPC概略、及び、
(B)WPC詳細、に記載した通りなので、その説明は
省略する。
【0262】図23は、WPC装着作業者1と点検整備
に関係するサーバとの関係を示している。観察者用WP
C130−1は、シーケンスモデルを生成するための観
察作業に関わる観察者130が有するWPCである。図
1〜3で示す前述の(A)WPC概略、及び、(B)W
PC詳細、に記載した機能を有する。無線LAN機能を
有し、作業管理サーバ132(後述)とLAN131
(後述)で接続する。観察者130は、観察作業に際
し、観察者用WPC130−1を用い、観察記録を電子
的に入力し、作業管理サーバ122へ送信し記録する。
【0263】作業管理サーバ132は、シーケンスモデ
ルを自動生成する為の情報処理を行なうサーバである。
WPCとのシーケンスモデルを自動生成に関するデータ
の読み出し、書き込み、検索、データ処理を行ない、シ
ーケンスモデルの自動生成をサポートする。データは、
作業管理データベース133に保存されており、必要に
応じて検索し、取り出し、新たなデータ(自動生成され
たシーケンスモデル)をそれらに保存する。また、観察
者130からの製造コスト評価や工程評価に関する情報
・データの問い合わせに関して、当該データを出力す
る。
【0264】作業管理データベース133は、シーケン
スモデルの自動生成に関するデータを有するデータベー
スである。また、製造コスト評価や工程評価に関する情
報・データや新たなデータ(自動生成されたシーケンス
モデル)も保存している。
【0265】LAN131は、作業管理サーバ132と
WPCとをつなぐLANである。作業管理サーバ132
は、有線でも無線でもネットワークに接続可能である。
一方、WPC側は、その携帯性や作業性から無線LAN
接続を行なう。PHSや携帯電話機能により接続するこ
とも可能である。また、ここでは、LAN131上の接
続としているが、その他のネットワークや直接接続によ
っても実施することが可能である。なお、作業者O13
4及び観察者130は、本実施例の説明のために選択さ
れたものであって、本来作業は2名で行なわれるとは限
らず、複数の作業者によって行なわれる。
【0266】図23は、作業観察による、シーケンスモ
デルの生成方法を示す。作業者O134は、シーケンス
モデルを生成する為の見本の作業を行なう作業者であ
る。部品ハンドリングや、工具使用、機械ハンドリング
などの作業を実行する。観察者130は、WPC装着作
業者1である。作業者O134の作業を後方から観察
し、その動作を基本動作に分けて、観察者用WPC13
0−1上に記録する作業を行なう。
【0267】ここで、シーケンスモデルを自動生成する
為に用いるMaxiMost法について説明する。Ma
xiMost法とは、作業工数見積りの為の既定時間標
準(PTS)法の一つである。例えば、作業者O134
が、16歩歩き、腰を曲げて、工具箱にテープを入れ
る、という作業を考える。この作業は、 歩く(アクション歩行):A−腰を曲げる(胴の動
作):B−入れる(部品の取捨):P という3つの動作のシーケンスで構成されている。ま
た、時間はそれぞれ、1mHour=3.6秒を1単位
(以下「1TMU」と記す)として、 歩く(アクション歩行):3TMU(10.8秒)−腰
を曲げる(胴の動作):1TMU(3.6秒)−入れる
(部品の取捨):1TMU(3.6秒) となり、合計で5TMU(18秒)となる。これを以下
の様に、表現する。 A3B1P1
(*) このような簡潔な記述方法を用いることにより、現場で
の観察者による作業者の行なう作業の観察を、容易かつ
正確に記録することが出来る。
【0268】次に、MaxiMost法のシーケンスモ
デルについて説明する。シーケンスモデルとは、上記
(*)式で表されるような、実際の作業現場で良く実行
される、ある定型の動作のモデルである。図25には、
5つのシーケンスモデルが示してある。まず個別の動作
(SubActivity:SA)を表す記号の意味を
説明する。図の上部3つの作業である部品ハンドリング
(ABP)、工具/装置使用(ABT)、機械ハンドリ
ング(ABM)では、次の意味(SA)を表す。 ε:最初の作業位置までの移動。 A:アクション歩行 B:胴の動作 P:部品の取捨、位置決め T:工具/装置使用、 M:機械ハンドリング、装置使用 クレーン運搬(ATKTPTA)では、次の意味(S
A)を表す。 ε:最初の作業位置までの移動。 A:アクション T:搬送 K:玉掛け、玉外し P:対象物の位置決め 運搬車による運搬(ASTLTLTA)では、次の意味
(SA)を表す。 ε:最初の作業位置までの移動。 A:アクション歩行 S:始動及び停止 T:搬送、 L:荷積み又は荷降ろし 丸印の中の数字は、実際にかかった時間を記入する(図
中の数字は単なる番号を記している)。
【0269】多くの作業は、上記の5つの基本的なシー
ケンスモデルで表現することが可能であり、実際に観察
者130が時間を計測し、丸印の中の数字を埋めていけ
ば良い。また、基本的なシーケンスモデルで表現できな
い作業がある場合には、観察者130が観察結果から別
の新規シーケンスモデルを作成する。
【0270】では、本発明である現場支援システムの第
七の実施の形態の動作について、図1〜図3、図23〜
図26を用いて説明する。観察作業の開始の段階におい
て、観察作業にあたる観察者130は、次の準備をして
いる。図1〜図3に示すWPCを装着し、WPCの無線
部2−2を介して、図23に示すLAN131により、
作業管理サーバ132と接続されている。作業管理サー
バ132は、作業データベース133と接続し、それら
の情報をいつでも引き出せる状態である。
【0271】図26を参照して、観察作業において、作
業工数の見積りでの信頼性の高いシーケンスモデルを作
成する為に、観察者130は、作業者O134の作業を
観察(図24)している(S601)。そして、観察者
130は、作業者O134の1つの動作に対応させ、新
たな動作にはいる毎に、上述のSA(ε、A、B、P、
T、M、S、L)から1つを選択し、観察者用WPC1
30−1に入力する(S602)。
【0272】観察者用WPC130−1は、前回のSA
の入力時間と今回のSAの入力時間とから、作業者O1
34による前回のSAの動作時間を計算し、表示する。
例えば、前回のSAがBであり、今回のSAがTの場
合、Tが入力された時点で、Tの入力された時間からB
の入力された時間を引き、その差を作業者O134がB
の動作をしていた時間(例えば3TUSとする)とし、
…B3T と表示する(S603)。そして、観察者用
WPC130−1は、観察されたSAのシーケンスと、
上記の5つの基本的なシーケンスモデル(図25)とを
比較し、基本的なシーケンスモデルが存在するかを判断
し、それが無い場合には、独自の新規シーケンスモデル
として新たに登録する。そして、一つの作業分の観察が
終了した時点で、その作業を表すシーケンスモデルの集
合(その作業のシーケンス)が完成する(S604)。
そして、完成した作業全体のシーケンスは、観察者用W
PC130−1の無線部2−2より無線通信でLAN1
31を介して作業管理サーバ132へ送信される。
【0273】なお、本作業全体のシーケンスを求めるプ
ロセスは、察者用WPC130−1が、その無線部2−
2により、無線通信でリアルタイムにLAN131を介
して作業管理サーバ132と通信しながら実施すること
も可能である。
【0274】このようにして、それぞれの作業に関する
シーケンスが決定すれば、同時に作業時間が決定する。
そして、それらの集まりである船舶の製造において、ど
のようなシーケンスがどの程度使われて入るか、作業時
間や、作業者の見積りはどの程度になるはずであるか、
などが明確になり、船舶のコスト評価においに役立照る
ことが可能となる。
【0275】(実施例8)本発明である現場支援システ
ムの第八の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、メンブレンLNG船製造時での、WP
C使用時におけるユーザーインターフェース改善に関す
る適用例を説明する。しかし、他のWPCを用いた船舶
その他の製造の作業現場において用いられるWPCにつ
いても本発明の適用が可能である。
【0276】船舶の製造において、WPCを使用する場
合、HMDでの表示画面を利用する。利用する形態とし
て、図面や画像、表(以下「図面等」という)を表示し
たい場合、それらの大きさが小さければ表示画面内に全
体が収まるが、大きい場合には全体を表示画面内に収め
ることが困難である。仮に収めたとしても、縮小率が大
きくなる為、詳細な部分は判別することが不可能とな
る。複数の図面等を並べて表示したい場合も同様な事態
が起こり得る。また、詳細な部分を表示させようと、図
面等を拡大した場合には、全体での位置を把握し難くな
るため、拡大したまま図面等を画面上で移動させると現
在の位置を把握することが困難となる場合も起こる。
【0277】本発明においては、全体を意識しつつ、局
部を見たい場合のユーザーインターフェースをWPCの
表示部に導入する。そして、全体と局部との関係を把握
し易いようにする。そうすることにより、WPCを使用
した作業現場におい置いても、表示画面が図面等を表示
するのには小さい場合でも、その不自由さを取り除き、
効率的にWPCを用いて作業を行なうことが可能とな
る。
【0278】本発明である現場支援システムの第八の実
施の形態の構成について、図1〜図3、図19、図2
0、図27を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装
着作業者1及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケー
ブル13)である。WPC装着作業者1は、メンブレン
LNG船の製造現場において、WPCを用いて作業を進
める作業者N120又は検査者121である。図面等を
HMD7に表示して参照しながら、作業を進める場合
や、図面等に基づいて指示を出す(受ける)場合もあ
る。各構成の機能については、前述の(A)WPC概
略、及び、(B)WPC詳細、に記載した通りなので、
その説明は省略する。
【0279】図19は、WPC装着作業者1である作業
者N120及び検査者121のWPCと作業管理サーバ
122等との関係を示している。図20は、メンブレン
LNG船の製造及び検査の現場における製造及び検査作
業を説明するための構成図である。これらは、実施例5
と同様であるので説明は省略する。
【0280】図27は、WPCの表示画面上の表示の特
徴を示す。ディスプレイ140は、図面やデータを表示
する表示画面である。WPCにおいては、HMD7上に
表示される。タッチパネル5−1に表示することも可能
である。全体図141は、メンブレンLNG船のタンク
A126の片側の壁面全体を表した図面である。全体を
表示すると、局部が小さくなり、見難い状態になってい
る。スパイダーポインタ142は、拡大又は縮小したい
場所を指定するポインタである。操作は、一度画面上に
スパイダーポインタ142を表示させ(プルダウンメニ
ュー、あるいは、画面上にボタンとして用意してお
く)、マウスポインタ(マウス11で操作)でスパイダ
ーポインタ142を指定したい点までドラッグする。ド
ラッグ終了点が指定点である。一度拡大、縮小した場所
(前指定点147:後述)は記憶され、それ以降のスパ
イダーポインタ142の移動の際、記憶された場所とス
パイダーポインタ間に線分(ガイド144:後述)が表
示される。途中、操作を行なわない状況では、指定点1
46とスパイダーポインタ142は重なっている。指定
点146は、作業者N120あるいは検査者121(以
下「作業者N120等」という)が現在拡大又は縮小を
したい点を、スパイダーポインタ142により指定した
点(場所)である。前指定点147(−1〜4)は、過
去(指定点146を指定する前)に作業者N120ある
いは検査者121がスパイダーポインタ142により拡
大又は縮小をした点(場所)である。再度指定して、キ
ャンセル又はデリート(プルダウンメニュー、など)す
れば指定を解除できる。詳細図143は、全体図141
を拡大した局部を表す図である。ガイド144(−1〜
7)は、指定点146と前指定点147とを結ぶ線分
(ライン)である。ズーミングダイヤル145は、全体
図141を拡大する、又は、詳細図143を縮小する
際、拡大率又は縮小率を連続的に指定するダイヤルであ
り、マウスポインタで操作する。
【0281】図27(a)では、4つの前指定点147
と、1つの指定点146(スパイダーポインタ142と
同位置)があり、それらが7本ガイドにより関連付けら
れている状況を示している。(a)の状態で、図を拡大
すると(b)の状態となる。現在の指定点である指定点
146(スパイダーポインタ142と同位置)が4本の
ガイド144−1〜4と関連付けられ、その位置が把握
しやすくなっている。
【0282】では、本発明である現場支援システムの第
八の実施の形態の動作について、図1〜図3、図19、
図20、図27を用いて説明する。製造・検査作業の開
始の段階において、メンブレンLNG船125の製造・
検査作業にあたる作業者N120等は、次の準備をして
いる。図1〜図3に示すWPCを装着し、WPCの無線
部2−2を介して、図19に示すLAN124により、
作業管理サーバ122と接続されている。作業管理サー
バ122は、作業データベース123と接続し、それら
の情報をいつでも引き出せる状態である。
【0283】図27を参照して、メンブレンLNG船の
製造現場で作業を行っている作業者N120等が、作業
を行なう際に必要な図面等を、作業管理サーバ122又
は自分のWPC(作業者N用WPC120−1又は検査
者用WPC121−1:以下「作業者N用WPC120
−1等」という)のHDから取り出し、HMD7に表示
させる。その時、表示される図面等の初期状態は、図2
7(a)に示す図面等の全体表示である(ただし、まだ
指定点146、前指定点147、ガイド144は無
い)。作業者N120等は、必要に応じて、スパイダー
ポインタ142で指定点を指定し、ズーミングダイヤル
145でその指定点付近の図面等を拡大する(図27
(b))。
【0284】作業者N120等は、別の場所について図
面で確認したい場合には、次のように行なう。図面等が
拡大されたままの状態で、現在指定点にいるスパイダー
ポインタ142をマウスでドラッグし確認したい点ま
で、そのまま移動する。そしてスパイダーポインタ14
2でその点を指定する。その際、直前の指定点から移動
中のスパイダーポインタ142へ線分(ガイド)が延び
るので、図面等を拡大しなくても、直前の指定点からの
方向がわかり、図面上の場所を見失わずに済む。このと
き、図面上の位置(座標など)をスパイダーポインタ1
42の横に表示するようにすることも可能である。例え
ば、全体図の左下を(0、0)、右上を(1.0、1.
0)として図面中の位置を表示する。
【0285】スパイダーポインタ142で指定する点が
増えると、全体図上は図27(a)で示す指定点14
6、前指定点147(−1〜4)及びガイド144(−
1〜7)が表示される。そして、指定点146を拡大し
た場合、図27(b)となり、ガイドとの関係から全体
図上での位置を容易に把握することが可能となる。
【0286】作業者N120等は、別の場所について図
面で確認したい場合、ズーミングダイヤル145で図面
を縮小し、確認したい点をスパイダーポインタ142で
指定し、ズーミングダイヤル145でその指定点付近の
図面等を再度拡大する、という方法も可能である。その
場合も、スパイダーポインタ142及びガイド144の
機能があるので、再拡大後の現在の指定点の位置を容易
に把握することが可能である。特に、あちこちと拡大す
る場所が多い場合には、非常に有効な位置確認手段とな
る。また、拡大の大きさもズーミングダイヤル145で
自由に変更することが可能であり、作業の状況に応じて
選択することが出来る。
【0287】このようにして、作業者等がWPCを使用
する際、大きな図面等をHMD7あるいは他のWPC付
属の表示装置上に表示する場合でも、全体及び局部を連
続的に同時に表示でき、図面等の確認時間が減少でき
る。従って、作業効率が向上し、工期も短縮でき、コス
ト削減が可能となる。
【0288】(実施例9)本発明である現場支援システ
ムの第九の実施の形態について、図面を用いて説明す
る。本実施例は、各種船舶、航空機、ロケット等の製造
現場、点検・整備現場、据付場所など、作業者が各種作
業を行なう現場において、安全確保に関する現場支援へ
の本発明の適用例を説明する。しかし、上記の場合だけ
でなく、他の作業に安全が求められる場においても、本
発明の適用は可能である。
【0289】各種船舶、航空機、ロケット等の製造現
場、点検・整備現場、据付場所のような作業者が各種作
業を行なう現場(以下「各種現場」という)において、
安全確保に関する現場支援策としては、安全に関する各
種の標識、掲示物のような表示、侵入を防止する為など
の防護柵、危険を知らせる為などの警報などがある。そ
れらは、原則的に周知徹底が図られているものである。
しかし、突然ある日から、あるいはある時から立ち入り
禁止や危険区域が発生した場合や、その現場を熟知して
いない隣接の現場の作業者が来た場合、あるいは、作業
環境が変化しやすい現場の場合などに対して、必ずしも
適切かつ効果的であるとは限らない。
【0290】また、WPC装着者の場合、HMDの表示
に気を取られ、上記の表示の見落としや防護柵を越えて
しまう場合も考えられる。また、防爆区域において、W
PCが防爆仕様で無かった場合でも気づかずに、WPC
の電源ONのままにしてしまうこともありえる。
【0291】本発明においては、WPC装着者が安全に
作業を行なえるような現場支援を行なう。例えば、各種
現場において、作業者の立ち入り禁止区域や危険区域の
侵入に対して、自動的にHMDに警告を表示し、又、警
報を鳴らす。防爆区域に侵入した場合には、直ちに自動
的に電源がOFFになる。ガスセンサを有し、有毒ガス
の発生又は酸素不足を検知し、自動的にHMDに警告を
表示し、又、警報を鳴らす。このような機能を付加する
ことで、作業者は上記の各種危険に対して安心して安全
に作業を遂行することが可能となる。そして、さらに作
業者の作業状況や身体的状況をWPCを介して監視する
ことにより、1人作業も行なうことが出来、作業効率の
向上やコスト削減に寄与することが出来る。
【0292】このようなWPC装着作業者1に対する、
安全に関する現場支援方法としては、以下のような観点
からその手法を構築することが出来る。 (1)作業環境 作業者の作業環境。 作業の環境により、安全に対する対処方法が異なるため
である。環境としては、高所作業、被曝環境、高温・低
温作業、高圧・低圧作業、騒音作業、閉所作業、水中作
業、海面作業、地下作業、指定(特殊)区域、などがあ
る。 その場合の作業環境の条件。 作業環境により条件は様々であり、条件の範囲によって
作業可の場合と不可の場合があり得る。条件としては、
高度、放射線量、温度、気圧、音・振動、雰囲気ガス組
成、特定気体量、気体の流れ、水圧・水質・流速、湿
度、立入禁止区域、特殊安全具着用者以外進入禁止区
域、作業現場での作業方法(特殊な材料やガスを使用す
得る場合など)などがある。
【0293】(2)作業者の状況 作業者の状況に応じて、安全に関する判定も異なる。基
準としては、位置情報(作業領域)、作業者の能力(経
験、資格)、作業者の作業担当(役割)、作業者の作業
オーソライズ状態・レベル(地位)、作業者の生体計測
情報(心拍数、体温、血圧など)、作業者の装備などが
ある。
【0294】(3)環境や状況の検知方法 作業環境や状況の検知方法は、安全を判定するための材
料を収集するためには非常に重要である。環境情報を得
る方法として、測定器類を作業領域に常設し、測定結果
を常時発信する(測定器を有する赤外線情報発生装置な
ど)、WPCに作業環境を測定する測定器を搭載し常時
測定する、などである。また、作業者の状況を得る方法
として、本人IDの入力に基づいて作業者に関するデー
タベースから本人情報を取得、GPS・無線LANター
ミナルによる位置情報取得、WPCに身体状況を測定す
る測定器を搭載し常時測定する、などがある。特定区域
は、作業に関する情報が保持されているデータベースの
内、作業領域に関わる情報から取得する。
【0295】(4)対象 安全上の問題が発生した場合の、通知及び対処すべき人
としては、基本的には、WPC装着作業者本人である
が、その他に、作業者近く(同じ領域あるいは一定距離
以内)のWPC装着作業者、作業管理責任者、現場安全
監督者、遠隔地の管理者などがある。
【0296】(5)対応処置 安全上の問題が発生した場合には、それに対応するため
の対応処置が重要である。対応処置の例として、WPC
の画面表示及び音声(HMD及びヘッドホン)による警
告・対応指示、警告・対応指示及びWPCの機能制限
(HMD・タッチパネル表示画面OFF、マウス・リス
トキーボードなどの入力禁止、画像撮影禁止、サーバへ
のアクセス禁止など)、警告・対応指示後WPC電源の
OFF(WPC全体)、警告・対応指示及び身体状況の
確認(意識覚醒状況、心拍数、血圧など)、などがあ
る。警告内容として、例えば、高所作業、有毒ガスの存
在、酸素濃度の過不足、気温の変動、騒音の大きさ、立
入禁止領域侵入のような作業環境上問題である、あるい
は問題が発生しそうな状況を表示する。それに対する対
応指示としては、高所作業用安全具確認、防毒マスクや
ライフゼムの着用、室内換気、文書を声に出して読ませ
る(正常に認識及び発声できるかにより脳の活動状況を
知る)、防寒着の着用、温度調節器の動作確認、耳栓着
用、迅速な退出 のような作業環境上の問題に対応し
た、対応を指示する。
【0297】そして、それと同時に、現場安全監督者
(WPC装着作業者)などの管理者や作業者近くのWP
C装着作業者への通知及び具体的な対応指示、作業に関
する端末装置への異常事態通知及び表示を行なう。現場
安全監督者(WPC装着作業者)などの管理者や作業者
近くのWPC装着作業者は、必要に応じて、適切な指示
(WPCを使用して呼びかけ、直接様子を確認に行くな
ど)を行う。
【0298】WPCを使用した場合の安全に関する対応
として、上記の(1)〜(5)の5つのポイントを考慮
して、様々な安全機能を持たすことが可能となる。
【0299】上記の(1)〜(5)の5つのポイントを
考慮して、WPC装着作業者に対する安全に関する現場
支援の方法として、以下のようなプロセスを実施する。
図1及び図31を参照して、まず、WPC1−1は、作
業者の置かれている作業環境を確認する(S701)
(上述の(1)、(3)に対応)。確認には、WPC1
−1の入力部3である、接続された小型で携帯可能な測
定器類を用いる。例えば、ガスセンサー(酸素、二酸化
炭素、一酸化炭素や塩素、シランのような毒性を有する
有毒ガス、水素やメタンなどの可燃性を有する可燃性ガ
ス 等)、圧力センサー(気圧、水圧など)、温度計、
風速計、振動計、音響計、放射線測定器、のような作業
環境を測定する測定機器である。測定は、予め予測され
る作業環境を考慮して、必要と考えられる計測機器類を
携帯(又は取付け)し、計測を行なう。
【0300】次のような方法も適用可能である。予め対
象となる領域に測定器が設置してあり、適宜ある環境に
関する測定を行なう。そして、その測定器の有する赤外
線を利用したワイヤレス通信システムにより、常にその
領域に測定値を送信しておく。そうすると、その領域に
入った作業者は、それをWPC1−1の無線部2−2で
受信することで、その領域の環境を把握できる。すなわ
ち、小型の測定器類を携帯するのと同様の効果を得られ
る。他の方法として、予め対象となる領域に測定器を設
置し、適宜ある環境に関する測定を行ない、測定結果を
作業環境を監視するサーバに送信する。そして、その領
域に入った作業者は、それを認識したサーバから、その
環境に関する測定結果を無線LANで送信されるので、
それをWPC1−1の無線部2−2で受信することで、
その領域の環境を把握できる。つまり、小型の測定器類
を携帯するのと同様の効果を得られる。上記の情報は、
WPC1−1の制御部2−1に送られ、そこで作業者の
置かれている作業環境が確認される。
【0301】次に、WPC1−1は、作業者の置かれて
いる状況を確認する(S702)(上述の(2)、
(3)に対応)。確認には、事前に入力されている作業
者本人の情報(作業現場における立場、役割、経験、保
有資格など)、GPSや無線LANターミナルなどで確
認する自分の位置情報、現在行なっている作業の内容、
作業者の身体状況(心拍数、体温、血圧など)などの状
況である。
【0302】本人の情報は、事前に作業前に本人により
入力され記憶部2−3に保持される。ただし、単に作業
者のIDを入力することにより、WPC1−1が無線部
2−2を利用して、作業者のデータが保持されているデ
ータベースへ自動アクセスし、必要なデータを取得する
ようにすることも可能である。
【0303】位置情報は、WPC1−1にGPSを接続
し、それにより把握する方法や、WPC1−1が無線部
2−2を利用して、無線LANでデータを送受信する
際、どの無線LANターミナルを使っているかを検知す
る(無線LANターミナルから信号を出力する)方法が
ある。また、他の方法として、各領域にその場所の位置
情報を発信する(赤外線を利用したデータ通信システム
により、常にその領域に位置情報を送信する)装置を設
置しておき、その領域に入った作業者は、それをWPC
1−1の無線部2−2で受信することで、その領域の環
境を把握できる。WPC1−1が、その位置情報を作業
環境を監視するサーバに送信することも可能である。
【0304】現在行なっている作業の内容は、事前に作
業前に本人により入力される。ただし、予め作業工程及
びその担当作業者が設定されている場合には、本人のI
Dに基づいて、WPC1−1が無線部2−2を利用して
業工程及びその担当作業者のデータが保持されているデ
ータベースへ自動アクセスし、必要なデータを取得する
ようにすることも可能である。
【0305】作業者の身体状況などの状況の確認には、
WPC1−1の入力部3である、接続された小型で携帯
可能な測定器類を用いる。作業環境が特に苛酷な領域の
作業者に対しては、作業の間中、継続的に測定すること
が望ましい。上記の情報は、WPC1−1の制御部2−
1に送られ、そこで作業者の置かれている状況が確認さ
れる。
【0306】次に、S701及びS702の情報に基づ
いて、WPC1−1(の制御部2−1)は、作業者が安
全上問題がある状況にあるかを判定する(S703)。
判定にあたっては、環境に付いては、S701の結果と
一般的な作業環境基準(公的な基準値)あるいは予め設
定された作業環境基準(企業や団体が設定した基準値)
とを比較する。また、作業者の位置情報と作業領域の情
報(立入禁止領域、特殊安全具着用者以外進入禁止区域
などの位置情報)とを比較する。作業者が作業を行なっ
ても(あるいは継続しても)問題がないか、時間制限が
設定されているか(あるいは制限をすべきか)、を判定
する。判定の基準となるデータは、WPC1−1の記憶
部2−3又は作業環境を監視する監視サーバの監視デー
タベースに保持している。監視データベースにある場合
には、WPC1−1の無線部2−2を利用した無線LA
Nによる無線通信を通じて取得する。作業者の状況に付
いては、S702の結果と作業に関する情報(作業者の
能力(経験、資格など)、作業者のオーソライズ状態、
許容身体状況など)とから、作業者が作業を行なっても
(あるいは継続しても)問題がないか、時間制限が設定
されているか(あるいは制限をすべきか)、を判定す
る。判定の基準となるデータは、WPC1−1の記憶部
2−3又は監視データベースに保持している。監視デー
タベースにある場合には、WPC1−1の無線部2−2
を利用した無線LANによる無線通信を通じて取得す
る。なお、作業者の環境及び状況を一緒に混合して判定
することも可能である。
【0307】判定の結果、安全上問題がない場合にはS
707へ飛ぶ。判定の結果、安全上問題がある場合に
は、WPC1−1(の制御部2−1)は、WPC装着作
業者に対応処置を実施する(S704)(上述の(5)
に対応)。例えば、表示画面上および音声による単純な
警告・対応指示(立入禁止区域への侵入などの場合)、
緊急度の高い警告・対応指示(放射線被曝の可能性の高
い場所や有毒ガスの濃度の高い場所への侵入など)、警
告・対応指示及びWPC1−1の機能制限(高所などの
危険地域での表示画面OFFなど)、警告・対応指示後
WPC1−1の電源のOFF(防爆区域への侵入などの
場合)、警告・対応指示及び身体状況の確認(閉所作業
での酸素不足のような雰囲気ガス異常が予想される場合
など)、等が考えられる。これらの対応処置は、WPC
1−1の記憶部2−3又は監視データベースに保持して
いる。WPC1−1の無線部2−2を利用した無線LA
Nによる無線通信を通じて取得する。
【0308】対応処置後、WPC1−1(の制御部2−
1)は、安全上の問題が回避されたかどうかを判定する
(S705)。判定は、作業者の置かれている作業環境
と状況を再確認し、S704で示された警告・対応に基
づく対応が出来ているかを判定する。単に、S703の
判定と同様の判定を行なうことも可能である。安全上の
問題が回避されていれば、対応処置は終了し、制限され
た機能は回復する(S706)。回復していない場合に
は、S704にもどり、対応処置を行なう。その場合、
同じ対応処置を繰り返すことも可能であり、また、より
強く警告を発する等の追加の対応処置を取るように設定
することも可能である。
【0309】制限された機能の回復後、WPC1−1
(の制御部2−1)は、作業者の作業が終了したかどう
かを判定する(S707)。終了していれば、その作業
における安全に関する管理プロセスは終了する。終了し
て入なければ、S701にもどり、作業者の安全に関す
る監視を続ける。
【0310】以上のような観点に基づいて、安全に関す
る現場支援を行なう。なお、事前に作業の環境や状況が
予測できる場合(例えば、作業者が立入禁止領域に近づ
いている、酸素濃度が除除に低下している、温度が除除
に上昇しているなど)、事前に警告を発するように設定
することも可能である。また、上記のプロセスをWPC
1−1ではなく、監視サーバ17が行なうように設定す
ることも可能である。その際、WPC1−1は、監視サ
ーバ17のサポートを行なう。
【0311】では、本発明である現場支援システムの第
九の実施の形態の構成について、図1〜図3、図28〜
図31を用いて説明する。図1〜図3は、WPC装着作
業者1及びそのWPCの装備(WPC本体2〜ケーブル
13)である。WPC装着作業者1は、各種現場にて作
業を行なう作業者である。作業に際しては、WPC1−
1の機能を有効利用して行なう。本実施例では、WPC
本体2においては音声認識入力が可能であり、マイク1
0を用いて音声入力を行なう。また、WPC本体2に
は、各種ガスセンサやGPS(Global Posi
tioning System)を取付可能であり、I
/Oポートなどと信号接続して使用する。各構成の機能
については、前述の(A)WPC概略、及び、(B)W
PC詳細、に記載した通りなので、その説明は省略す
る。
【0312】図28は、WPC装着作業者1である作業
者P150、作業者Q151、現場安全監督者152と
監視サーバ153等との関係を示している。作業者P用
WPC150−1は、各種現場において各種作業に関わ
る作業者P150が有するWPCである。図1〜3で示
す前述の(A)WPC概略、及び、(B)WPC詳細、
に記載した機能を有する。無線LAN機能を有し、監視
サーバ153とLAN155(後述)で接続する。
【0313】作業者Q用WPC151−1は、各種現場
において各種作業に関わる作業者Q151が有するWP
Cである。図1〜3で示す前述の(A)WPC概略、及
び、(B)WPC詳細、に記載した機能を有する。無線
LAN機能を有し、監視サーバ153とLAN155
(後述)で接続する。
【0314】現場安全監督者用WPC152−1は、各
種現場における作業者P150や作業者Q151のよう
な作業者及び現場の安全の監督者である現場安全監督者
が装着するWPCである。図1〜3で示す前述の(A)
WPC概略、及び、(B)WPC詳細、に記載した機能
を有する。無線LAN機能を有し、監視サーバ153と
LAN155(後述)で接続する。
【0315】LAN155は、作業者P用WPC150
−1や作業者Q用WPC151−1、現場安全監督者用
WPC152−1と監視サーバ153を繋ぐLANであ
り、各種情報機器間の情報通信に用いられる。有線だけ
でなく、無線LAN設備も有している。
【0316】監視サーバ153は、各種現場における作
業の安全の監視を行なうサーバである。WPCを装着し
た作業者の位置、作業者の置かれた状況、作業者の健康
状態などを把握し、それらと作業スケジュールや作業現
場の情報、安全作業に関する情報とに基づいて、作業者
の安全に関する判断を行なう。そして、必要に応じて、
作業者のWPCや現場安全監督者のWPCなどに警報や
指示などを発信する。また、WPCとの通信による安全
に関するデータの読み出し、書き込み、検索、データ処
理を行ない、各種現場での作業の安全をサポートする。
データは、後述の監視データベース154に保存されて
おり、必要に応じて検索し、取り出し、新たなデータを
それらに保存する。他の各種現場との兼用や、他の機能
との兼用とすることも可能である。なお、他の作業を行
なうための作業管理サーバと兼用とすることも可能であ
る。
【0317】監視データベース154は、監視サーバ1
53に属し、作業スケジュールや作業現場の情報、作業
の安全に関わるデータ、一般的な作業環境基準、予め設
定された作業環境基準などが保持されている。作業スケ
ジュールに基づく立入禁止区域や侵入制限区域のような
情報、安全マニュアル、(音声)ガイダンス、安全記
録、各種現場での安全対策などが含まれる。なお、他の
作業を行なうための作業管理サーバに属する作業管理デ
ータベースと兼用とすることも可能である。
【0318】赤外線情報発生装置160−1〜2は、赤
外線情報発生装置160−1〜2が設置された領域内
で、赤外線に載せて安全あるいはセキュリティーに関わ
る情報を常時発している装置である。情報としては、赤
外線情報発生装置160−1〜2が有する測定機器類
(ガスセンサー、圧力センサー、温度計、風速計、振動
計、音響計、放射線測定器のような作業環境を測定する
測定機器)の常時行なっている環境測定の結果の情報、
その作業環境測定結果に基づく安全情報(有毒ガス有り
危険など)、その他の安全情報(その領域が立入禁止領
域である、然るべき安全保護具を装着すべし、放射線被
曝が予測されるので一定時間経過後速やかに立ち去るこ
と、など)である。その情報は赤外線に載せて流されて
おり、その領域にいるWPC装着作業者のWPCは、そ
の情報を常時受信する。そして、情報の内容に応じてW
PCは、WPC装着作業者に安全等に関する警告や指示
を与える。また、位置情報についても発信することが可
能である。
【0319】図29は、作業現場におけるWPC装着作
業者1である作業者P150、作業者Q151、現場安
全監督者152の位置と監視サーバ153等との関係を
示している。作業者P150は、作業者P用WPC15
0−1を有するWPC装着作業者1である。許可領域1
57で作業をしているが、後に、立入禁止区域158へ
侵入する(その時の作業者P150は、図中、作業者
P’156として表現している)。作業者Q151は、
作業者Q用WPC151−1を有するWPC装着作業者
1である。許可領域157で作業をしており、作業者P
150の近くにいる。現場安全監督者152は、現場安
全監督者用WPC152−1を有するWPC装着作業者
1である。作業者P150や、作業者Q151のような
作業者の安全を監督する立場にある。監視サーバ140
により、それら作業者の安全状況を把握する。自身のW
PCを用いて、監視サーバ153と通信を取ることによ
り、把握することも可能である。
【0320】監視サーバ153及び154は、各種現場
における作業の安全の監視を行なうサーバ及び作業の安
全に関わるデータが保持されているデータベースであ
る。詳細は、前述の通りである。許可領域157は、作
業者P150及び作業者Q151の侵入が許可されてい
る領域である。全作業者の侵入が許可されている場合も
ある。立入禁止領域158は、作業者P150及び作業
者Q151の立入りが禁止されている領域である。全作
業者の立入りが禁止されている場合もある。
【0321】無線LANターミナルA159−1〜無線
LANターミナルC159−3は、作業者P150や作
業者Q151、現場安全監督者152が用いるWPC
(無線LAN機能を有する)とLAN155とを接続す
る中継器である。それと同時に、各無線LANターミナ
ルは、作業者P150や作業者Q151、現場安全監督
者152がどの無線LANターミナルを経由してLAN
155に進入しているかを、監視サーバ153へ伝達す
る。すなわち、自分自身(無線LANターミナル)を経
由してLAN155に接続しているWPC端末を監視サ
ーバ140へ伝達している。無線LANターミナルA1
59−1は、許可領域157での無線LANの中継器で
あり、無線LANターミナルB159−2は、立入禁止
領域158での無線LANの中継器であり、無線LAN
ターミナルC159−3は、現場安全監督者152のい
る領域での無線LANの中継器である。
【0322】図30は、作業現場におけるWPC装着作
業者1である作業者P150、作業者Q151、現場安
全監督者152の位置と監視サーバ153等との関係を
示している。基本的には図29と同様であるが、赤外線
情報発生装置160−1〜2を設けている点が異なる。
【0323】では、本発明である現場支援システムの第
九の実施の形態の動作について、図1〜図3、図28〜
図31、を用いて説明する。なお、本実施例は、各種船
舶、航空機、ロケット等の製造現場、点検・整備現場、
据付場所など、作業者が各種作業を行なう現場におい
て、安全確保に関する現場支援への本発明の適用例を説
明する。しかし、上記の場合だけでなく、他の作業に安
全が求められる場においても、本発明の適用は可能であ
る。
【0324】各種現場において、安全確保に関する現場
支援策としては、安全に関する各種の標識、掲示物のよ
うな表示、侵入を防止する為などの防護柵、危険を知ら
せる為などの警報などがある。しかし、突然ある時点か
ら立ち入り禁止や危険区域が発生した場合や、作業環境
が変化しやすい現場の場合などに対して、必ずしも適切
かつ効果的であるとは限らない。
【0325】また、WPC装着作業者1の場合、HMD
の表示やタッチパネルなどに気を取られ上記の表示の見
落としたり、防爆仕様で無いWPCを装着してWPCの
電源ONのまま防爆区域に入ってしまうことや、音声ガ
イダンスに気を取られ注意の呼びかけが聞こえないこと
など、様々なケースが考えられる。
【0326】本発明においては、WPC特有の機能を利
用して、WPC装着者が安全に作業を行なえるような現
場支援を行なう。例えば、各種現場において、作業者の
立ち入り禁止区域や危険区域の侵入に対して、自動的に
HMDに警告を表示し、又、警報を鳴らす。防爆区域に
侵入した場合には、直ちに自動的に電源がOFFにな
る。ガスセンサを有し、有毒ガスの発生又は酸素不足を
検知し、自動的にHMDに警告を表示し、又、警報を鳴
らす。このような機能により、作業者は(1人作業であ
っても)安全に作業を遂行することが可能となる。そし
て、作業効率の向上やコスト削減に寄与することが出来
る。
【0327】図28、図29、図31を用いて、作業現
場の安全確保のプロセスについて説明する。まず、各種
現場での作業の開始の段階において、作業者(ここでは
作業者P150、作業者Q151及び現場安全監督者1
52とする)は、次の準備をしている。図1〜図3に示
すWPCを装着し、WPCの無線部2−2を介して、図
28に示すLAN155により、監視サーバ153と接
続されている。監視サーバ153は、監視データベース
154と接続し、その情報をいつでも引き出せる状態で
ある。
【0328】作業者P150及び作業者Q151は、許
可領域157にいて作業を行なっている。作業者P用W
PC150−1や作業者Q用WPC151−1は、付属
の測定機器類(ガスセンサー、圧力センサー、温度計、
風速計、振動計、音響計、放射線測定器、のような作業
環境を測定する測定機器)により作業環境を自動測定
し、作業者P150及び作業者Q151の置かれている
作業環境を確認する(S701)。事前に許可領域15
7の作業環境に問題が発生しない場所であることが判明
している場合には、このステップは省略できる。
【0329】次に、作業者P用WPC150−1や作業
者Q用WPC151−1は、作業者P150及び作業者
Q151の置かれている状況を確認する(S702)。
作業者本人の情報は、事前に作業者P用WPC150−
1や作業者Q用WPC151−1へ入力されている。ま
た、作業者P150及び作業者Q151の位置は、屋外
での作業であれば、作業者P用WPC150−1や作業
者Q用WPC151−1に接続されたウエアラブルなG
PSにより把握可能である。また、作業者の身体状況の
確認は、作業環境に問題が発生しない場所であり、かつ
作業者の健康に問題がない場合には省略することも可能
である。
【0330】それらの位置情報は、それらのWPCに把
握されると共に、それらの無線部2−2から無線LAN
ターミナルA159−1へ送信され、その位置情報によ
り監視サーバ153は、作業者P150及び作業者Q1
51の位置を知ることが出来る。また、作業現場が屋内
の場合やGPSを使用しない場合には、作業者P150
及び作業者Q151が、無線LANターミナルA159
−1を経由して、作業情報を送受信する際、その無線L
ANターミナルA159−1からの情報により、監視サ
ーバ153は、作業者P150及び作業者Q151の位
置を知ることが可能である。その情報に基づいて、WP
C自身も自分の位置を把握できる。
【0331】次に、S701及びS702の情報に基づ
いて、作業者は安全上問題がある状況にあるかを判定す
る(S703)。作業者P150が許可領域157にい
る場合には、環境及び状況共に問題は無い。従って、ス
テップはS707へ飛ぶことになる。
【0332】しかし、作業者P150が、作業中に立入
禁止領域158に侵入した場合、GPSによる位置情
報、あるいは作業者P150が無線LANターミナルB
159−2を経由して作業情報を送受信し始めたとの無
線LANターミナルB159−2からの情報により、作
業者P用WPC150−1及び監視サーバ153は、作
業者P150が立入禁止領域158に進入したことを検
知する。
【0333】作業者P用WPC150−1は、作業者P
150が立入禁止領域158に進入したことにより、安
全上問題が発生したと判定し、作業者P150に対し対
応処置を実施する(S704)。すなわち、自動的に作
業者P用WPC150−1のHMD7の画面表示及びヘ
ッドホン9の音声による警告が発せられる。これによ
り、作業者P150は、立入禁止領域158に侵入して
しまったことを認識することが出来、適切な対処を行な
うことが可能となる。
【0334】なお、監視サーバ153からの指示により
対応処置を実施する方式にすることも可能である。すな
わち、監視サーバ153は、現在作業者P150のいる
位置が立入禁止領域158であることを監視データベー
ス154の情報を参照して確認する。そして、監視デー
タベース154にある立入禁止領域に侵入した場合の処
理方法に従って、警告等をLAN155経由で作業者P
用WPC150−1へ送信する。作業者P用WPC15
0−1が、警告等を無線通信により無線部2−2で受信
すると、自動的に警告のメッセージが作業者P用WPC
150−1のHMD7に表示される。また、同時に音声
による警告も行われる。
【0335】監視サーバ153は、現場安全監督者用W
PC152−1へ、作業者P150が立入禁止領域15
8へ進入したことをLAN155経由で通知する。現場
安全監督者152も同様に、作業者P150の侵入を認
識する。そして、現場安全監督者用WPC152−1を
用いて、監視サーバ153で認識している各作業者の位
置情報を読み出し、作業者P150やその他の作業者の
位置を確認し、然るべき処置(無線通信による警告、そ
の後の確認)ができる。
【0336】また、ある条件を満たす作業者(作業者P
150から一定の距離の範囲内に入る作業者や作業現場
責任者など、ここでは作業者Q151)にも、監視サー
バ153から連絡が行き、作業者同士で相互注意を行な
うことが出来る。
【0337】対応処置後、作業者P用WPC150−1
は、安全上の問題が回避されたかどうかを判定する(S
705)。判定は、作業者P150が立入禁止領域15
8から出ていれば、対応処置は終了する(S706)。
作業者P150が立入禁止領域158から出ていない場
合には、S704にもどり、対応処置を行なう。その場
合、同じ対応処置を繰り返すことも可能であり、また、
より強く警告を発する等の追加の対応処置を取るように
設定することも可能である。
【0338】制限された機能の回復後、作業者P150
の作業が終了したかどうかを判定する(S707)。終
了していれば、その作業における安全に関する管理プロ
セスは終了する。終了して入なければ、S701にもど
り、作業者の安全に関する監視を続ける。
【0339】図28、図30、図31を用いて、作業現
場の安全確保の別のプロセスについて説明する。まず、
各種現場での作業の開始の段階において、作業者(ここ
では作業者P150、作業者Q151及び現場安全監督
者152とする)は、次の準備をしている。図1〜図3
に示すWPCを装着し、WPCの無線部2−2を介し
て、図28に示すLAN155により、監視サーバ15
3と接続されている。監視サーバ153は、監視データ
ベース154と接続し、その情報をいつでも引き出せる
状態である。
【0340】作業者P150及び作業者Q151は、許
可領域157にいて作業を行なっている。各作業領域
(許可領域157や立入禁止領域158)には、赤外線
情報発生装置160(−1〜2)が設置されている。そ
して、その装置からは、その作業領域での安全に関する
情報が常時発信されている。その内容は、例えば、その
場所が立入禁止領域、防爆区域、閉所(酸欠の可能
性)、高温領域、高圧領域、被曝環境、などである、と
いったものや、その場所における環境に関する情報(ガ
スセンサー、圧力センサー、温度計、風速計、振動計、
音響計、放射線測定器、のような作業環境を測定する測
定機器により測定した情報)それらに対する警告、対処
方法、保護具の着用やガスセンサ携帯を促すというよう
な安全に関わる情報である。それらにより、作業者P用
WPC150−1や作業者Q用WPC151−1は、作
業者P150及び作業者Q151の置かれている作業環
境を確認する(S701)。
【0341】また、それと同時に、作業者P用WPC1
50−1や作業者Q用WPC151−1は、作業者P1
50及び作業者Q151の置かれている状況を確認する
(S702)。作業者本人の情報は、事前に作業者P用
WPC150−1や作業者Q用WPC151−1へ入力
されている。また、作業者P150及び作業者Q151
の位置は、赤外線情報発生装置160(−1〜2)から
の情報で把握できる。また、作業者の身体状況の確認
は、作業環境に問題が発生しない場所であり、かつ作業
者の健康に問題がない場合には省略することも可能であ
る。
【0342】次に、S701及びS702の情報に基づ
いて、作業者は安全上問題がある状況にあるかを判定す
る(S703)。作業者P150が許可領域157にい
る場合には、環境及び状況共に問題は無い。従って、ス
テップはS707へ飛ぶことになる。
【0343】しかし、作業者P150が、作業中に立入
禁止領域158に侵入した場合、作業者P用WPC15
0−1は、赤外線情報発生装置160−2から常時発生
している安全に関する情報(立入禁止領域に侵入)を受
信する。そして、その情報の内容に基づいて、作業者P
用WPC150−1は、作業者P150が立入禁止領域
158に進入したことにより、安全上問題が発生したと
判定し、作業者P150に対し対応処置を実施する(S
704)。すなわち、作業者P用WPC150−1は、
自動的に警告のメッセージをHMD7に表示する。ま
た、同時に音声による警告も行なう。これにより、作業
者P150は、立入禁止領域158に侵入してしまった
ことを認識することが出来、適切な対処を行なうことが
可能となる。
【0344】また、それと共に、作業者P用WPC15
0−1は、立入禁止領域158に侵入した事実を、自動
的に無線部2−2より無線通信でLAN155経由で監
視サーバ153へ送信する。それにより、監視サーバ1
53は、作業者P150が立入禁止領域158に進入し
たことを検知する。
【0345】そして、監視サーバ153は、現場安全監
督者用WPC152−1へ、作業者P150が立入禁止
領域158へ進入したことをLAN155経由で通知す
る。現場安全監督者152も同様に、作業者P150の
侵入を認識する。そして、現場安全監督者用WPC15
2−1を用いて、監視サーバ153で認識している各作
業者の位置情報を読み出し、作業者P150やその他の
作業者の位置を確認し、然るべき処置(無線通信による
警告、その後の確認)ができる。
【0346】対応処置後、作業者P用WPC150−1
は、安全上の問題が回避されたかどうかを判定する(S
705)。判定は、作業者P150が立入禁止領域15
8から出ていれば、対応処置は終了する(S706)。
作業者P150が立入禁止領域158から出ていない場
合には、S704にもどり、対応処置を行なう。その場
合、同じ対応処置を繰り返すことも可能であり、また、
より強く警告を発する、WPCの機能制限等の追加の対
応処置を取るように設定することも可能である。
【0347】現場安全監督者152も同様に、作業者P
150の侵入を認識する。そして、現場安全監督者用W
PC152−1を用いて、監視サーバ153で認識して
いる各作業者の位置情報を読み出し、作業者P150や
その他の作業者の位置を確認し、然るべき処置(無線通
信による警告、その後の確認)ができる。
【0348】また、ある条件を満たす作業者(作業者P
150から一定の距離の範囲内に入る作業者や作業現場
責任者など、ここでは作業者Q151)にも、監視サー
バ153から連絡が行き、作業者同士で相互注意を行な
うことが出来る。
【0349】制限された機能の回復後、作業者P150
の作業が終了したかどうかを判定する(S707)。終
了していれば、その作業における安全に関する管理プロ
セスは終了する。終了して入なければ、S701にもど
り、作業者の安全に関する監視を続ける。
【0350】以上のようなプロセスにより、WPC装着
作業者による作業の安全性は、確実に向上することが可
能となる。そして、事故を未然に防ぐことが出来ると共
に、作業効率が向上し、作業品質の向上、作業者の削
減、工期の短縮、コスト削減など非常に大きな効果があ
る。
【0351】
【発明の効果】本発明により、作業や検査の記録を現場
で入力して後に改めて再入力する必要がなく、作業効率
を大幅に向上することが可能となる。
【0352】また、本発明により、作業に必要な情報を
情報の保管場所に関わらず必要なときに取得し、作業や
検査の記録を有効に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現場支援システムで用いるウエ
アラブルコンピューターの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の現場支援システムで用いるウエ
アラブルコンピューターを装着した作業者を示す図であ
る。
【図3】 本発明の現場支援システムで用いるウエ
アラブルコンピューターの各構成の外観を示す図であ
る。
【図4】 本発明の現場支援システムの第一の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の現場支援システムの第一の実施
の形態で用いる検査記録のフォーマットを示す図であ
る。
【図6】 本発明の現場支援システムの第一の実施
の形態の動作を示すフロー図である。
【図7】 本発明の現場支援システムの第二の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の現場支援システムの第二の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図9】 本発明の現場支援システムの第三の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の現場支援システムの第三の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図11】 本発明の現場支援システムの第四の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の現場支援システムの第四の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図13】 本発明の現場支援システムの第四の実施
の形態の構成を示す他のブロック図である。
【図14】 本発明の現場支援システムの第四の実施
の形態の構成を示す他の概略図である。
【図15】 本発明の現場支援システムの第五の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の現場支援システムの第五の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図17】 本発明の現場支援システムの第五の実施
の形態の動作を示すフロー図である。
【図18】 本発明の現場支援システムの第五の実施
の形態の他の動作を示すフロー図である。
【図19】 本発明の現場支援システムの第六の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図20】 本発明の現場支援システムの第六の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図21】 本発明の現場支援システムの第六の実施
の形態の動作を示すフロー図である。
【図22】 本発明の現場支援システムの第六の実施
の形態の他の動作を示すフロー図である。
【図23】 本発明の現場支援システムの第七の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図24】 本発明の現場支援システムの第七の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図25】 本発明の現場支援システムの第七の実施
の形態におけるMaxiMost法のシーケンスに関す
る図である。
【図26】 本発明の現場支援システムの第七の実施
の形態の動作を示すフロー図である。
【図27】 本発明の現場支援システムの第八の実施
の形態の構成に関わる表示部の表示方法を表す図であ
る。
【図28】 本発明の現場支援システムの第九の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図29】 本発明の現場支援システムの第九の実施
の形態の構成を示す概略図である。
【図30】 本発明の現場支援システムの第九の実施
の形態の他の構成を示す概略図である。
【図31】 本発明の現場支援システムの第九の実施
の形態の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 WPC(ウエアラブルコンピューター)作業者 1−1 WPC 2 WPC本体 2−1 制御部 2−2 無線部 2−3 記憶部 2−4 音声部 3 入力部 4 出力部 4−1 表示部 5 入力装置 5−1 タッチパネル 5−2 リストキーボード 6 ヘッドセット 7 ヘッドマウントディスプレイ(HMD) 8 ヘッドマウントカメラ(HMC) 9 ヘッドホン 10 マイク 11 マウス 12 ケーブル 13 ケーブル 20 作業管理サーバ 21 部品管理データベース 22 作業管理データベース 23 LAN(Local Area Networ
k) 24 作業者A用WPC 25 作業者B用WPC 30 検査記録 31 検査記録番号 32 プラント名 33 検査時期 34 検査日 35 部品種別 36 点検種別 37 検査項目 38 装着ユニットNo. 39 取付位置 40 シリアルNo. 41 営業運転回数 42 運転時間 43 データ記録欄 44 ブレード1−1(背側) 45 ブレード1−2(腹側) 46 現象 47 原因 48 コメント欄 49 判定結果 50 作業者C 50−1 作業者C用WPC 51 制御設備 52 I/Oボックス 53 船舶DCS(Distributed Con
trol System) 54 船内LAN 55 無線システム 56 作業管理サーバ 57 作業管理データベース 58 エンジンルーム 59 I/Oルーム 60 エンジンコントロールルーム(ECR) 61 作業者D 62 作業者E 63 船 70 作業者F 70−1 作業者F用WPC 71 作業者G 71−1 作業者G用WPC 72 作業者H 72−1 作業者H用WPC 73 カメラ 74 LAN 75 荷物 76 クレーン操作室 77 クレーン 80 作業者I 80−1 作業者I用WPC 81 作業者J 81−1 作業者J用WPC 82 作業者K 82−1 作業者K用WPC 83 作業管理サーバ 84 作業管理データベース 85 LAN 86 作業者L 87 Block House(BH) 88 Vehicle Assemble Buil
ding(VAB) 89 発射台 90 ロケット 91−1 作業台 91−2 作業台 91−3 作業台 92 射場R 93 支援地P 94 支援地Q 95 射場S 96 人工衛星 97 支援地P管理サーバ 98 支援地Pデータベース 99 支援地Q管理サーバ 100 支援地Qデータベース 101 射場S作業管理サーバ 102 射場S作業管理データベース 103 WAN(Wide Area Networ
k) 110 作業者M 110−1 作業者M用WPC 111 支援者用WPC 112 作業者M’ 113 LAN 114 作業管理サーバ 115 作業管理データベース 116 管理室 117 作業対象 118 整備場 120 作業者N 120−1 作業者N用WPC 121 検査者 121−1 検査者用WPC 122 作業管理サーバ 123 作業管理データベース 124 LAN 125 メンブレンLNG船 126 タンクA 127 タンクB 128 無線システム 129 無線システム 130 観察者 130−1 観察者用WPC 131 LAN 132 作業管理サーバ 133 作業管理データベース 134 作業者O 140 ディスプレイ 141 全体図 142 スパイダーポインタ 143 詳細図 144−1 ガイド 144−2 ガイド 144−3 ガイド 144−4 ガイド 144−5 ガイド 144−6 ガイド 144−7 ガイド 145 ズーミングダイヤル 146 指定点 147−1 前指定点 147−2 前指定点 147−3 前指定点 147−4 前指定点 150 作業者P 150−1 作業者P用WPC 151 作業者Q 151−1 作業者Q用WPC 152 現場安全監督者 152−1 現場安全監督者用WPC 153 監視サーバ 154 監視データベース 155 LAN 156 作業者P’ 157 許可領域 158 立入禁止領域 159−1 無線LANターミナルA 159−2 無線LANターミナルB 159−3 無線LANターミナルC 160−1 赤外線情報発生装置 160−2 赤外線情報発生装置

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業者が身に付けて作業が可能であり、入
    力部と記憶部と無線部とを含むウエアラブルコンピュー
    ターと、 設備機器の部品の過去の状態を示す履歴データを保持す
    る作業管理サーバと、を具備し、 前記設備機器の点検の際、前記ウエアラブルコンピュー
    ターは前記履歴データの要求を前記無線部から無線通信
    で出力し、 前記作業管理サーバは前記要求に応答して、前記履歴デ
    ータを出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記履歴データを
    前記無線部で受信し、前記履歴データを前記入力部に表
    示し、前記作業者が前記履歴データを参照して行なった
    前記点検の結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現
    状データを前記記憶部に保存し、前記現状データを作業
    管理サーバへ前記無線部から無線通信で出力し、 前記作業管理サーバは、前記現状データを前記履歴デー
    タに追加する、現場支援システム。
  2. 【請求項2】作業者が身に付けて作業が可能であり、入
    力部と表示部と記憶部と無線部とを含むウエアラブルコ
    ンピューターと、 設備機器の部品の過去の状態を示す履歴データを保持す
    る作業管理サーバと、を具備し、 前記設備機器の点検の際、前記ウエアラブルコンピュー
    ターは前記履歴データの要求を前記無線部から無線通信
    で出力し、 前記作業管理サーバは前記要求に応答して、前記履歴デ
    ータを出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記履歴データを
    前記無線部で受信し、前記履歴データを前記表示部に表
    示し、前記作業者が前記履歴データを参照して行なった
    前記点検の結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現
    状データの前記入力部からの入力に基づいて、前記現状
    データを前記記憶部に保存し、前記現状データを作業管
    理サーバへ前記無線部から無線通信で出力し、 前記作業管理サーバは、前記現状データを前記履歴デー
    タに追加する、現場支援システム。
  3. 【請求項3】作業者が身に付けて作業が可能であり、表
    示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューターと、 設備機器の作業に関する作業情報を保持する作業管理サ
    ーバと、 を具備し、 前記設備機器の点検の際、前記ウエアラブルコンピュー
    ターは前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で
    出力し、 前記作業管理サーバは前記要求に応答して、前記作業情
    報を出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記作業情報を前
    記無線部で受信し、前記作業者が表示された前記作業情
    報を参照して前記点検を行なうことが出来るように前記
    作業情報を前記表示部に表示する、 現場支援システム。
  4. 【請求項4】作業者が身に付けて作業が可能であり、無
    線部と音声部とを含むウエアラブルコンピューターと、 設備機器の作業に関する作業情報を保持する作業管理サ
    ーバと、 を具備し、 前記設備機器の点検の際、前記ウエアラブルコンピュー
    ターは前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で
    出力し、 前記作業管理サーバは前記要求に応じて、前記作業情報
    を出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記作業情報を前
    記無線部で受信し、前記作業者が音声部からの音声によ
    る前記作業情報を参考にして前記点検を行なうことが出
    来るように音声による前記作業情報を音声部から流す、 現場支援システム。
  5. 【請求項5】作業者が身に付けて作業が可能であり、無
    線部を含むウエアラブルコンピューターと、 計測を行なう計測機器と、 前記計測機器の計測結果に基づいて計測値を表示させる
    制御システムと、 を具備し、 前記計測機器の調整の際、前記計測機器は、調整用の機
    器により調整され、調整値を出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記計測値と前記
    調整値を前記無線部で受信し、前記調整値に基づいて前
    記計測値を調整する信号を前記無線部から無線通信で前
    記制御システムへ出力する、 現場支援システム。
  6. 【請求項6】作業者が身に付けて作業が可能であり、表
    示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューターと、 前記作業者が行なう前記作業者による視認が困難な作業
    の作業現場を撮影するカメラと、 を具備し、 前記カメラは、前記作業現場の画像を前記ウエアラブル
    コンピューターに出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記無線部で前記
    画像を受信し、前記作業者が表示された前記画像を参照
    して前記作業を行なうことが出来るように前記画像を前
    記表示部に表示する、 現場支援システム。
  7. 【請求項7】作業者が身に付けて作業が可能であり、表
    示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューターと、 設備機器の作業に関する作業情報を保持する、遠隔地に
    ある作業管理サーバと、 を具備し、 前記設備機器の整備及び点検の際、前記ウエアラブルコ
    ンピューターは、前記作業情報の要求を前記無線部から
    無線通信で中継器へ送信し、更に専用回線を介して出力
    し、 前記作業管理サーバは前記要求に応じて、専用回線を介
    して前記作業情報を出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記作業情報を前
    記無線部で受信し、前記作業者が表示された前記作業情
    報を参照して前記整備及び点検を行なうことが出来るよ
    うに前記作業情報を前記表示部に表示する、現場支援シ
    ステム。
  8. 【請求項8】作業者が身に付けて作業が可能であり、無
    線部と音声部とを含むウエアラブルコンピューターと、 設備機器の作業に関する作業情報を保持する、遠隔地に
    ある作業管理サーバと、 を具備し、 前記設備機器の整備及び点検の際、前記ウエアラブルコ
    ンピューターは、前記作業情報の要求を前記無線部から
    無線通信で中継器へ送信し、更に専用回線を介して出力
    し、 前記作業管理サーバは前記要求に応じて、専用回線を介
    して前記作業情報を出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記作業情報を前
    記無線部で受信し、前記作業者が音声部からの音声によ
    る前記作業情報を参考にして前記整備及び点検を行なう
    ことが出来るように音声による前記作業情報を音声部か
    ら流す、現場支援システム。
  9. 【請求項9】前記無線通信又は専用回線は、衛星回線で
    ある、 請求項7又は8に記載の現場支援システム。
  10. 【請求項10】作業者が身に付けて作業が可能であり、
    表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューター
    と、 設備機器の故障に関する情報を保持する作業管理サーバ
    と、 を具備し、 前記作業管理サーバは、設備機器の故障の状況の入力に
    より故障内容を決定し、前記故障内容に基づいて前記故
    障の原因を探求する為の故障探求情報を前記ウエアラブ
    ルコンピューターに出力し、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記故障探求情報
    を前記無線部で受信し、前記作業者が表示された前記故
    障探求情報に基づいて前記故障の原因の探求を行なうこ
    とが出来るように前記故障探求情報を前記表示部に表示
    し、前記探求の結果を前記無線部から無線通信で出力
    し、 前記作業管理サーバは、前記結果に基づいて是正処置を
    決定し、前記是正処置を実行するための是正手順を前記
    ウエアラブルコンピューターへ出力する、現場支援シス
    テム。
  11. 【請求項11】作業者が身に付けて作業が可能であり、
    表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューター
    と、 設備機器の点検に関する情報を保持する作業管理サーバ
    と、 を具備し、 前記作業管理サーバは、点検に関する点検手順を前記ウ
    エアラブルコンピューターに出力する手順出力処理を行
    ない、 前記ウエアラブルコンピューターは、前記点検手順を前
    記無線部で受信し、前記作業者が表示された前記点検手
    順を参照して前記点検を行なうことが出来るように前記
    点検手順を前記表示部に表示し、前記点検の結果である
    点検結果を前記無線部から無線通信で出力する点検結果
    出力処理を行ない、 前記作業管理サーバと前記ウエアラブルコンピューター
    とは、設定された点検が全て終わるまで、前記手順出力
    処理と点検結果出力処理とを繰り返す、 現場支援システム。
  12. 【請求項12】作業者が身に付けて作業が可能であるウ
    エアラブルコンピューターであって、 設備機器に関わる作業者の作業の複数の動作を表す複数
    の動作記号を入力するための入力部と、 前記動作記号の入力に基づいて、前記作業の一続きの複
    数の前記動作を表すシーケンスモデルを抽出し、前記作
    業の作業時間を算定する制御部と、 を具備する、 現場支援システム。
  13. 【請求項13】前記音声部は前記作業者からの音声入力
    を認識できる、 請求項4又は8に記載の現場支援システム。
  14. 【請求項14】前記ウエアラブルコンピューターは音声
    部を有し、 前記音声部は前記作業者からの音声入力を認識できる、 請求項1乃至3、5乃至7、9乃至12のいずれか一項
    に記載の現場支援システム。
  15. 【請求項15】前記設備機器は、ガスタービンである、 請求項1乃至5、7乃至9、11乃至14のいずれか一
    項に記載の現場支援システム。
  16. 【請求項16】前記設備機器は、船舶である、 請求項1乃至5、7乃至9、11乃至14のいずれか一
    項に記載の現場支援システム。
  17. 【請求項17】前記設備機器は、発電プラントである、 請求項1乃至5、7乃至9、11乃至14のいずれか一
    項に記載の現場支援システム。
  18. 【請求項18】前記設備機器は、化学プラントである、 請求項1乃至5、7乃至9、11乃至14のいずれか一
    項に記載の現場支援システム。
  19. 【請求項19】前記設備機器は、クレーンである、 請求項3、4、6、12乃至14のいずれか一項に記載
    の現場支援システム。
  20. 【請求項20】前記設備機器は、ロケットである、 請求項3乃至5、7乃至9、11乃至14のいずれか一
    項に記載の現場支援システム。
  21. 【請求項21】前記設備機器は、航空機である、 請求項1乃至5、7乃至14のいずれか一項に記載の現
    場支援システム。
  22. 【請求項22】前記ウエアラブルコンピューターは、 前記ウエアラブルコンピューターを制御する制御部と、
    通信を行なう無線部と、情報を保持する記憶部とを有す
    るウエアラブルコンピューター本体と、 前記ウエアラブルコンピューター本体に電気的に接続さ
    れ、腕に取付ける入力部と、 前記ウエアラブルコンピューター本体に電気的に接続さ
    れ、頭部に取付ける表示部と、 前記ウエアラブルコンピューター本体に電気的に接続さ
    れ、頭部に取付ける音声部と、 を具備し、 前記ウエアラブルコンピューター本体は、作業者の取付
    部位の身体形状にフィットする様に形状変形可能な変形
    部を有し、 前記入力部は、必要に応じて取り外し、腹部又は背部に
    取り付け可能であり、 前記表示部は、安全メガネと一体であり、 前記音声部は、骨導音による音声入出力が可能である、 作業者が身に付けて作業が可能である、 請求項1乃至21のいずれか一項に記載の現場支援シス
    テム。
  23. 【請求項23】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、入力部と記憶部と無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の部品の
    過去の状態を示す履歴データを保持する作業管理サーバ
    へ、前記履歴データの要求を前記無線部から無線通信で
    出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記要求に応答して、前記履歴
    データを出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記履歴データを
    前記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記履歴データを
    前記入力部に表示するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が前記
    履歴データを参照して行なった前記点検の結果に基づく
    前記部品の現在の状況を示す現状データを前記記憶部に
    保存するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記現状データを
    作業管理サーバへ前記無線部から無線通信で出力するス
    テップと、 前記作業管理サーバが、前記現状データを前記履歴デー
    タに追加するステップと、 を具備する、現場支援方法。
  24. 【請求項24】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、表示部と無線部とを含むウエアラ
    ブルコンピューターが、前記設備機器の作業に関する作
    業情報を保持する作業管理サーバへ、前記作業情報の要
    求を前記無線部から無線通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記要求に応答して、前記作業
    情報を出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業情報を前
    記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が表示
    された前記作業情報を参照して前記点検を行なうことが
    出来るように前記作業情報を前記表示部に表示するステ
    ップと、 を具備する、 現場支援方法。
  25. 【請求項25】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、無線部と音声部とを含むウエアラ
    ブルコンピューターが、前記設備機器の作業に関する作
    業情報を保持する作業管理サーバへ、前記作業情報の要
    求を前記無線部から無線通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記要求に応じて、前記作業情
    報を出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業情報を前
    記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が音声
    部からの音声による前記作業情報を参考にして前記点検
    を行なうことが出来るように音声による前記作業情報を
    音声部から流すステップと、 を具備する、現場支援方法。
  26. 【請求項26】計測を行なう計測機器の調整の際、前記
    計測機器が、調整用の機器により調整された後、調整値
    を出力するステップと、 前記計測機器の計測結果を表示する制御システムが、前
    記調整による計測結果である計測値を出力するステップ
    と、 作業者が身に付けて作業が可能であり、無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記計測値と前記調整
    値を前記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記調整値に基づ
    いて前記計測値を調整する信号を前記無線部から無線通
    信で前記制御システムへ出力するステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  27. 【請求項27】作業者が行なう前記作業者による視認が
    困難な作業の作業現場を撮影するカメラが、前記作業現
    場の画像を、前記作業者が身に付けて作業が可能であり
    表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューターに
    出力するステップと、、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記無線部で前記
    画像を受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が表示
    された前記画像を参照して前記作業を行なうことが出来
    るように前記画像を前記表示部に表示するステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  28. 【請求項28】設備機器の整備及び点検の際、作業者が
    身に付けて作業が可能であり、表示部と無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の作業に
    関する作業情報を保持する遠隔地にある作業管理サーバ
    へ、前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で専
    用回線を介して出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記要求に応じて、専用回線を
    介して前記作業情報を出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業情報を前
    記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が表示
    された前記作業情報を参照して前記整備及び点検を行な
    うことが出来るように前記作業情報を前記表示部に表示
    するステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  29. 【請求項29】設備機器の整備及び点検の際、作業者が
    身に付けて作業が可能であり、無線部と音声部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の作業に
    関する作業情報を保持する遠隔地にある作業管理サーバ
    へ、前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で専
    用回線を介して出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記要求に応じて、専用回線を
    介して前記作業情報を出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業情報を前
    記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が音声
    部からの音声による前記作業情報を参考にして前記整備
    及び点検を行なうことが出来るように音声による前記作
    業情報を音声部から流すステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  30. 【請求項30】設備機器の故障に関する情報を保持する
    作業管理サーバが、設備機器の故障の状況の入力により
    故障内容を決定し、前記故障内容に基づいて前記故障の
    原因を探求する為の故障探求情報を、作業者が身に付け
    て作業が可能であり表示部と無線部とを含むウエアラブ
    ルコンピューターに出力するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記故障探求情報
    を前記無線部で受信するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記作業者が表示
    された前記故障探求情報に基づいて前記故障の原因の探
    求を行なうことが出来るように前記故障探求情報を前記
    表示部に表示するステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記探求の結果を
    前記無線部から無線通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバが、前記結果に基づいて是正処置を
    決定するステップと、 前記作業管理サーバが、前記是正処置を実行するための
    是正手順を前記ウエアラブルコンピューターへ出力する
    ステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  31. 【請求項31】設備機器の点検に関する情報を保持する
    作業管理サーバは、点検に関する点検手順を作業者が身
    に付けて作業が可能であり表示部と無線部とを含むウエ
    アラブルコンピューターに出力する手順出力処理を行な
    うステップと、 前記ウエアラブルコンピューターが、前記点検手順を前
    記無線部で受信するステップと、前記作業者が表示され
    た前記点検手順を参照して前記点検を行なうことが出来
    るように前記点検手順を前記表示部に表示するステップ
    と、前記点検の結果である点検結果を前記無線部から無
    線通信で出力するステップとから成る点検結果出力処理
    を行なうステップと、 前記作業管理サーバと前記ウエアラブルコンピューター
    とが、設定された点検が全て終わるまで、前記手順出力
    処理と点検結果出力処理とを繰り返すステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  32. 【請求項32】設備機器に関わる作業者の作業の複数の
    動作を表す複数の動作記号を入力するステップと、 前記動作記号の入力に基づいて、前記作業の一続きの複
    数の前記動作を表すシーケンスモデルを抽出するステッ
    プと、 抽出された前記シーケンスモデルに基づいて、前記作業
    の作業時間を算定するステップと、 を具備する、 現場支援方法。
  33. 【請求項33】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、入力部と記憶部と無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の部品の
    過去の状態を示す履歴データを保持する作業管理サーバ
    へ、前記履歴データの要求を前記無線部から無線通信で
    出力するステップと、 前記作業管理サーバから前記履歴データを前記無線部で
    受信するステップと、 前記履歴データを前記入力部に表示するステップと、 前記作業者が前記履歴データを参照して行なった前記点
    検の結果に基づく前記部品の現在の状況を示す現状デー
    タを前記記憶部に保存するステップと、 前記現状データを作業管理サーバへ前記無線部から無線
    通信で出力するステップと、 を実行するためのプログラム。
  34. 【請求項34】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、表示部と無線部とを含むウエアラ
    ブルコンピューターが、前記設備機器の作業に関する作
    業情報を保持する作業管理サーバへ、前記作業情報の要
    求を前記無線部から無線通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバから前記作業情報を前記無線部で受
    信するステップと、 前記作業者が表示された前記作業情報を参照して前記点
    検を行なうことが出来るように前記作業情報を前記表示
    部に表示するステップと、 を実行するためのプログラム。
  35. 【請求項35】設備機器の点検の際、作業者が身に付け
    て作業が可能であり、無線部と音声部とを含むウエアラ
    ブルコンピューターが、前記設備機器の作業に関する作
    業情報を保持する作業管理サーバへ、前記作業情報の要
    求を前記無線部から無線通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバから前記作業情報を前記無線部で受
    信するステップと、 前記作業者が音声部からの音声による前記作業情報を参
    考にして前記点検を行なうことが出来るように音声によ
    る前記作業情報を音声部から流すステップと、を実行す
    るためのプログラム。
  36. 【請求項36】計測を行なう計測機器の調整の際、調整
    用の機器により調整された前記計測機器の出力である調
    整値と、前記計測機器の計測結果を表示する制御システ
    ムからの前記調整に基づく計測結果である計測値と、を
    作業者が身に付けて作業が可能であり、無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが受信するステップと、 前記調整値に基づいて前記計測値を調整する信号を前記
    無線部から無線通信で前記制御システムへ出力するステ
    ップと、 を実行するためのプログラム。
  37. 【請求項37】前記作業者が身に付けて作業が可能であ
    り、表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピュータ
    ーが、作業者が行なう前記作業者による視認が困難な作
    業の作業現場を撮影するカメラが撮影した前記作業現場
    の画像を、前記無線部で受信するステップと、 前記作業者が表示された前記画像を参照して前記作業を
    行なうことが出来るように前記画像を前記表示部に表示
    するステップと、 を実行するためのプログラム。
  38. 【請求項38】設備機器の整備及び点検の際、作業者が
    身に付けて作業が可能であり、表示部と無線部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の作業に
    関する作業情報を保持する遠隔地にある作業管理サーバ
    へ、前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で専
    用回線を介して出力するステップと、 前記作業管理サーバから前記作業情報を前記無線部で受
    信するステップと、 前記作業者が表示された前記作業情報を参照して前記整
    備及び点検を行なうことが出来るように前記作業情報を
    前記表示部に表示するステップと、 を実行するためのプログラム。
  39. 【請求項39】設備機器の整備及び点検の際、作業者が
    身に付けて作業が可能であり、無線部と音声部とを含む
    ウエアラブルコンピューターが、前記設備機器の作業に
    関する作業情報を保持する遠隔地にある作業管理サーバ
    へ、前記作業情報の要求を前記無線部から無線通信で専
    用回線を介して出力するステップと、 前記作業管理サーバから前記作業情報を前記無線部で受
    信するステップと、 前記作業者が音声部からの音声による前記作業情報を参
    考にして前記整備及び点検を行なうことが出来るように
    音声による前記作業情報を音声部から流すステップと、 を実行するためのプログラム。
  40. 【請求項40】作業者が身に付けて作業が可能であり、
    表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューター
    が、設備機器の故障に関する情報を保持する作業管理サ
    ーバから、設備機器の故障の状況の入力により決定され
    た故障内容に基づいて発信された前記故障の原因を探求
    する為の故障探求情報を、前記無線部で受信するステッ
    プと、 前記作業者が表示された前記故障探求情報に基づいて前
    記故障の原因の探求を行なうことが出来るように前記故
    障探求情報を前記表示部に表示するステップと、 前記探求の結果を作業管理サーバへ前記無線部から無線
    通信で出力するステップと、 前記作業管理サーバから、前記探求の結果に基づいて決
    定された是正処置を実行するための是正手順を前記無線
    部で受信するステップと、 を実行するためのプログラム。
  41. 【請求項41】作業者が身に付けて作業が可能であり、
    表示部と無線部とを含むウエアラブルコンピューター
    が、設備機器の点検に関する情報を保持する作業管理サ
    ーバから、点検に関する点検手順を、前記無線部で受信
    するステップと、 前記作業者が表示された前記点検手順を参照して前記点
    検を行なうことが出来るように前記点検手順を前記表示
    部に表示するステップと、 前記点検の結果である点検結果を前記無線部から無線通
    信で出力するステップと、 を実行するためのプログラム。
  42. 【請求項42】設備機器に関わる作業者の作業の複数の
    動作を表す複数の動作記号を入力するステップと、 前記動作記号の入力に基づいて、前記作業の一続きの複
    数の前記動作を表すシーケンスモデルを抽出するステッ
    プと、 抽出された前記シーケンスモデルに基づいて、前記作業
    の作業時間を算定するステップと、 を実行するためのプログラム。
JP2001088899A 2001-03-26 2001-03-26 現場支援システム Withdrawn JP2002287815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088899A JP2002287815A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 現場支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088899A JP2002287815A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 現場支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002287815A true JP2002287815A (ja) 2002-10-04

Family

ID=18943918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088899A Withdrawn JP2002287815A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 現場支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002287815A (ja)

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310642A (ja) * 2001-02-08 2002-10-23 Mitsutoyo Corp 表面性状測定装置
JP2003028675A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Mitsutoyo Corp 測定補助装置および測定装置
JP2003233412A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Toshiba Corp 点検装置及び点検対象装置並びに点検システム
JP2004362347A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Shimomoto Shoji ユーザー車検支援システム
JP2007080242A (ja) * 2005-08-15 2007-03-29 Kobe Steel Ltd 情報処理装置及びそのプログラム
JP2007108813A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Hitachi Ltd センサノードを利用した作業管理支援方法および作業管理支援システム
JP2007320715A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 作業関連情報提供システム、及び作業関連情報提供方法
WO2008004298A1 (fr) * 2006-07-06 2008-01-10 Aos Technologies, Inc. Système de support de travail
JP2008185556A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Hitachi Ltd 検査情報端末
JP2008257567A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 保守作業支援システム
JP2009505224A (ja) * 2005-08-08 2009-02-05 ザ・ボーイング・カンパニー 障害データ管理
JP2009108849A (ja) * 2007-10-09 2009-05-21 Central Res Inst Of Electric Power Ind 損傷データの管理方法、装置及びプログラム並びに損傷進展予測装置及びプログラム
JP2010271928A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Kanto Auto Works Ltd 作業アシストシステム及び作業アシスト方法並びに該作業アシスト方法を記録した記録媒体
JP2013012064A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Hitachi Ltd プラント監視制御装置
JP2013080305A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 作業者の異常状態検知装置及び作業現場の異常状態管理方法
JP2013140441A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 携帯機器、点検支援プログラムおよび点検支援システム
JP2013145524A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Ohbayashi Corp サーバー装置、プログラム、及び情報通信システム
JP2013222355A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 National Maritime Research Institute 作業支援システム
JP2014181029A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Boeing Co 組み立ての状況の視覚化システム
JP2015503129A (ja) * 2011-06-03 2015-01-29 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 航空機部品制御システム
JP5872652B1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-01 株式会社Ihiエスキューブ 機器状態確認システム
JP2016211955A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 古河電気工業株式会社 橋梁点検支援装置、橋梁点検支援方法、橋梁点検支援システム、およびプログラム
JP2016218322A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 オリンパス株式会社 内視鏡システム
JP2017221597A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 株式会社Jvcケンウッド 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
JP2018060446A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 日本エア・リキード株式会社 工場設備点検用データ収集システム
JP2018194914A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 富士電機株式会社 システム、方法、及びプログラム
WO2019059044A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP2020086980A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 中国電力株式会社 設備点検支援端末、設備点検支援システム及びプログラム
JPWO2020213074A1 (ja) * 2019-04-16 2020-10-22
JP2021064416A (ja) * 2013-03-15 2021-04-22 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド プロセスプラントにおけるワークフローを管理するための方法及び装置、プロセス制御システム
JPWO2020080480A1 (ja) * 2018-10-17 2021-09-02 株式会社島津製作所 航空機検査支援装置および航空機検査支援方法
JP2022058620A (ja) * 2019-06-11 2022-04-12 スクリーニング・イーグル・ドリームラボ・プライベート・リミテッド 対象物、特に建造物を検査するための構成および方法
US11402244B2 (en) 2017-03-20 2022-08-02 Beamex Oy Ab Automatic calibration of a measuring circuit
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310642A (ja) * 2001-02-08 2002-10-23 Mitsutoyo Corp 表面性状測定装置
JP4689890B2 (ja) * 2001-02-08 2011-05-25 株式会社ミツトヨ 表面性状測定装置
JP2003028675A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Mitsutoyo Corp 測定補助装置および測定装置
JP2003233412A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Toshiba Corp 点検装置及び点検対象装置並びに点検システム
JP2004362347A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Shimomoto Shoji ユーザー車検支援システム
JP2009505224A (ja) * 2005-08-08 2009-02-05 ザ・ボーイング・カンパニー 障害データ管理
JP2007080242A (ja) * 2005-08-15 2007-03-29 Kobe Steel Ltd 情報処理装置及びそのプログラム
JP2007108813A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Hitachi Ltd センサノードを利用した作業管理支援方法および作業管理支援システム
JP2007320715A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 作業関連情報提供システム、及び作業関連情報提供方法
WO2008004298A1 (fr) * 2006-07-06 2008-01-10 Aos Technologies, Inc. Système de support de travail
JP2008185556A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Hitachi Ltd 検査情報端末
JP4486100B2 (ja) * 2007-01-31 2010-06-23 株式会社日立製作所 検査情報端末
JP2008257567A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 保守作業支援システム
JP2009108849A (ja) * 2007-10-09 2009-05-21 Central Res Inst Of Electric Power Ind 損傷データの管理方法、装置及びプログラム並びに損傷進展予測装置及びプログラム
JP2010271928A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Kanto Auto Works Ltd 作業アシストシステム及び作業アシスト方法並びに該作業アシスト方法を記録した記録媒体
JP2015503129A (ja) * 2011-06-03 2015-01-29 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 航空機部品制御システム
JP2013012064A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Hitachi Ltd プラント監視制御装置
JP2013080305A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 作業者の異常状態検知装置及び作業現場の異常状態管理方法
JP2013140441A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 携帯機器、点検支援プログラムおよび点検支援システム
JP2013145524A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Ohbayashi Corp サーバー装置、プログラム、及び情報通信システム
JP2013222355A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 National Maritime Research Institute 作業支援システム
JP2021064416A (ja) * 2013-03-15 2021-04-22 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド プロセスプラントにおけるワークフローを管理するための方法及び装置、プロセス制御システム
JP7140856B2 (ja) 2013-03-15 2022-09-21 フィッシャー-ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド プロセス制御システム
JP2014181029A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Boeing Co 組み立ての状況の視覚化システム
JP2016055948A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社Ihiエスキューブ 機器状態確認システム
JP5872652B1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-01 株式会社Ihiエスキューブ 機器状態確認システム
JP2016211955A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 古河電気工業株式会社 橋梁点検支援装置、橋梁点検支援方法、橋梁点検支援システム、およびプログラム
JP2016218322A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 オリンパス株式会社 内視鏡システム
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics
JP2017221597A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 株式会社Jvcケンウッド 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
JP2018060446A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 日本エア・リキード株式会社 工場設備点検用データ収集システム
US11402244B2 (en) 2017-03-20 2022-08-02 Beamex Oy Ab Automatic calibration of a measuring circuit
JP2018194914A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 富士電機株式会社 システム、方法、及びプログラム
JPWO2019059044A1 (ja) * 2017-09-20 2020-10-15 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
WO2019059044A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
US11199946B2 (en) 2017-09-20 2021-12-14 Nec Corporation Information processing apparatus, control method, and program
JP7020490B2 (ja) 2017-09-20 2022-02-16 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP7024886B2 (ja) 2018-10-17 2022-02-24 株式会社島津製作所 航空機検査支援装置および航空機検査支援方法
JPWO2020080480A1 (ja) * 2018-10-17 2021-09-02 株式会社島津製作所 航空機検査支援装置および航空機検査支援方法
JP2020086980A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 中国電力株式会社 設備点検支援端末、設備点検支援システム及びプログラム
JPWO2020213074A1 (ja) * 2019-04-16 2020-10-22
JP7189332B2 (ja) 2019-04-16 2022-12-13 株式会社日立物流 整備サポート拡張現実出力システム、コンピュータ、端末、整備サポート拡張現実出力方法及びプログラム
JP2022058620A (ja) * 2019-06-11 2022-04-12 スクリーニング・イーグル・ドリームラボ・プライベート・リミテッド 対象物、特に建造物を検査するための構成および方法
JP7312864B2 (ja) 2019-06-11 2023-07-21 スクリーニング・イーグル・ドリームラボ・プライベート・リミテッド 対象物、特に建造物を検査するための構成および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002287815A (ja) 現場支援システム
JP2002287846A (ja) 現場支援システム
US20190180602A1 (en) Control System And Method
JP2002288294A (ja) 現場支援システム
WO2012142250A1 (en) Augumented reality system
JP5961905B2 (ja) 点検システム及び点検方法
US9342743B2 (en) Method for supporting an operator in measuring a part of an object
WO2019087870A1 (ja) 作業支援装置、作業支援方法及びプログラム
JP2006172462A (ja) 通信方法および通信システム
JP2003140736A (ja) プロセス制御環境におけるポータブルコンピュータ
US7331249B2 (en) Non-destructive inspection apparatus and non-destructive inspection system
JP6584721B1 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、方法、及びプログラム
KR20140108428A (ko) 착용형 디스플레이 기반 원격 협업 장치 및 방법
CN112085232A (zh) 一种基于增强现实技术的运检***及方法
JP2007205941A (ja) 画像検査方法、画像検査プログラムおよび画像検査装置
US11325258B2 (en) Guidance apparatus and method for failure recovery
CN110697072A (zh) 航空设备维护***
JP7157727B2 (ja) エレベーター安全作業管理システムおよびエレベーター安全作業管理装置
JP2003295975A (ja) フィールドワーク支援システム及びフィールドワーク支援方法
US10817123B2 (en) Operation assistance apparatus and operation assistance method
JP2002245188A (ja) 双方向型設備点検作業支援システム
CN113206977A (zh) 输气站场的巡检监控方法、装置和存储介质
US20210003983A1 (en) Inspection Support Method, Inspection Support Apparatus, and Inspection Support Program
JP2017041193A (ja) 搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法
KR102324066B1 (ko) 컨테이너 검수 시스템, 장비 정보 원격 지원 시스템 및 장비 정보 원격 지원 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603