JP2002285225A - 使用済み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法 - Google Patents

使用済み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法

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JP2002285225A
JP2002285225A JP2001084354A JP2001084354A JP2002285225A JP 2002285225 A JP2002285225 A JP 2002285225A JP 2001084354 A JP2001084354 A JP 2001084354A JP 2001084354 A JP2001084354 A JP 2001084354A JP 2002285225 A JP2002285225 A JP 2002285225A
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melting
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chamber
waste
scrap
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Hideaki Mizukami
秀昭 水上
Katsuhiro Iwasaki
克博 岩崎
Toshimichi Maki
敏道 牧
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Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量に発生する使用済み自動車及び使用済み
家電機器をシュレッダー処理することなく、鉄源として
リサイクル処理する。 【解決手段】 使用済み自動車又は使用済み家電機器か
らシュレッダー処理を施さずに得られた廃車屑若しくは
廃車プレス屑又は廃家電屑を溶解原料16として加熱源
19を有する溶解室2内で溶解する際に、この溶解原料
を予熱して溶解原料中のガス化成分をガス化させ、その
後、溶解原料を前記溶解室内に投入して溶解する。その
際に、溶解室と直結した予熱室3内でガス化させること
や、生成した溶湯17を高炉溶銑と混合して使用するこ
とが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み自動車又
は使用済みの冷蔵庫や洗濯機等の家電機器のリサイクル
処理方法に関するもので、詳しくは、使用済み自動車又
は使用済み家電機器をシュレッダー処理することなく鉄
源としてリサイクル処理する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済み自動車はバッテリーやタ
イヤ等の有価部品が取り外された後にプレスされ、プレ
ス後にシュレッダー処理され、鉄屑として再利用されて
いる。このシュレッダー処理時にプラスチック、ゴム、
鉄、アルミニウム、銅等々が混在したシュレッダーダス
トが発生する。約1トンの使用済み自動車1台のシュレ
ッダー処理で約200kgのシュレッダーダストが発生
し、日本で年間およそ80万トンのシュレッダーダスト
が使用済み自動車から発生している。又、使用済み家電
機器も同様に、モーターや冷却剤等を取り外した後にシ
ュレッダー処理されており、日本で年間およそ30万ト
ンのシュレッダーダストが使用済み家電機器から発生し
ている。このシュレッダーダストは、埋め立て処分され
るか廃棄物焼却炉にて燃焼・溶融処理される。
【0003】埋め立て処分は処分地が限られることか
ら、高額の処分費用が必要となり、又、焼却炉による燃
焼処理では、シュレッダーダスト中の灰分及び金属分が
残留し、この処分が問題になる。更に、シュレッダーダ
ストをガス化すると同時に不燃分を直接溶融する方法で
は、鉄及び銅を主成分とする溶融金属が生成し、これは
凝固後にカウンターウェイトとしての利用があるが、使
用量に限度があり、この地金の処分が問題となる。
【0004】一方、使用済み自動車(以下「廃車」とも
記す)をシュレッダー処理せず、使用済み自動車のプレ
ス屑(以下「廃車プレス屑」と呼ぶ)を転炉に代表され
る製鋼溶解炉で直接溶解する方法が、特開平10−33
0821号公報に提案されている。この方法によれば、
シュレッダーダストは発生せず、又、プラスチックやゴ
ム等は溶解時の熱源にもなり、効率良く廃車プレス屑を
溶解することができる。しかしながら、この方法では溶
解可能な廃車プレス屑量に限界がある。即ち、同号公報
によれば、250トン転炉への装入可能な廃車プレス屑
は、鋼成分の関係からは1ヒート当たり15トン(廃
車:約10台分)まで可能としているが、転炉へのスク
ラップ装入方法や装入時の発煙等の問題から、現実には
1ヒート当たり廃車4台分程度が限界である。
【0005】又、廃車プレス屑をアーク溶解設備(電気
炉)へ直接装入する方法も当然考えられるが、廃車プレ
ス屑は、寸法(約0.8m×0.8m×1.3m)が大
きい上に嵩密度が小さいため、通常のアーク溶解設備で
は廃車プレス屑の装入のたびに炉蓋を開閉しなければな
らず、アーク溶解設備の生産性及び環境対策の観点か
ら、アーク溶解設備への装入にも自ずと限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】日本国内で発生する廃
車数は年間約500万台にもなり、又、家電機器の普及
率は増加することはあっても停滞することはなく、上述
したように、従来技術のままではこのような大量の使用
済み自動車及び使用済み家電機器をシュレッダー処理せ
ずに、代表的な製鋼溶解炉である転炉又はアーク溶解設
備でリサイクルすることは到底不可能である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、大量に発生する使用済み自動
車及び使用済み家電機器をシュレッダー処理することな
く、即ち、シュレッダーダストを発生させずに鉄源とし
てリサイクル処理する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明による使用済
み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法
は、使用済み自動車又は使用済み家電機器からシュレッ
ダー処理を施さずに得られた廃車屑若しくは廃車プレス
屑又は廃家電屑を溶解原料として加熱源を有する溶解室
内で溶解する際に、この溶解原料を予熱して溶解原料中
のガス化成分をガス化させ、その後、溶解原料を前記溶
解室内に投入して溶解することを特徴とするものであ
る。
【0009】第2の発明による使用済み自動車又は使用
済み家電機器のリサイクル処理方法は、第1の発明にお
いて、前記溶解室には、溶解室で発生する排ガスを導入
し、この排ガスによって溶解原料を予熱する予熱室が直
結されており、この予熱室内でガス化成分をガス化させ
ることを特徴とするものである。
【0010】第3の発明による使用済み自動車又は使用
済み家電機器のリサイクル処理方法は、第1の発明又は
第2の発明の使用済み自動車又は使用済み家電機器のリ
サイクル処理方法において、更に、溶解原料の溶解によ
り生成した溶湯を溶解室から出湯後に、この溶湯を高炉
溶銑と混合して転炉で精錬することを特徴とするもので
ある。
【0011】第4の発明による使用済み自動車又は使用
済み家電機器のリサイクル処理方法は、第1の発明ない
し第4の発明の何れかにおいて、前記加熱源がアーク加
熱であることを特徴とするものである。
【0012】第1の発明及び第2の発明では、使用済み
自動車又は使用済み家電機器からシュレッダー処理を施
さずに得られた廃車屑若しくは廃車プレス屑又は廃家電
屑を、これらの溶解原料に含まれるガス化成分を十分に
揮発・ガス化させた後に溶解室へ投入するので、これら
の溶解原料が溶解室内の溶湯中に浸漬した際の急激な燃
焼並びに発煙を防止することができ、これらの溶解原料
を大量に且つ連続的に溶解することができる。例えば、
全量廃車プレス屑であっても溶解することができる。即
ち、大量の使用済み自動車又は使用済み家電機器をシュ
レッダー処理することなく鉄源としてリサイクル処理す
ることができる。
【0013】又、第3の発明では、廃車屑、廃車プレス
屑又は廃家電屑の溶解により生成した溶湯を高炉から出
銑される溶銑と混合して転炉で精錬するので、例えば鉄
源の全てを廃車プレス屑として溶解した際に生成する、
およそ1mass%の銅を含有する溶湯であっても、普通鋼
の鉄源の一部として、又は銅含有鋼の銅源及び鉄源とし
て利用することが可能となる。
【0014】更に、第4の発明では、加熱源としてアー
ク加熱を用いているので、加熱量及び加熱速度の制御が
容易となり、廃車屑、廃車プレス屑又は廃家電屑を迅速
且つ安定して溶解することができる。
【0015】尚、本発明において、廃車屑とは、バッテ
リーやタイヤ等の有価部品が取り除かれた使用済み自動
車をプレスする前のもので、又、廃車プレス屑とは、前
記有価部分が取り除かれた使用済み自動車をプレスした
ものやプレス後に切断したものである。一方、廃家電屑
とは、冷却剤等の除去すべき部分が取り除かれた使用済
み家電機器のプレスする前のもの又はプレス後のもの
で、除去すべき部分がない場合には廃家電機器の形状そ
のままであっても良い。本発明のリサイクル処理方法に
おいては、家電機器の大きさであれば大半の家電機器は
その形状のまま溶解することができるので、使用済み家
電機器の場合にはプレス費用を削減する観点からプレス
しない方が好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。先ず、第1の実施の形態につ
いて、図1及び図2に基づき説明する。図1は、本発明
の実施の形態の例を示す図であり、本発明を実施したア
ーク溶解設備の縦断面概略図、図2は、図1に示すアー
ク溶解設備の概略平面図である。
【0017】図1及び図2において、内部を耐火物で構
築され、底部に炉底電極6を備えた溶解室2の側壁上部
には水冷構造の炉壁4が配置され、炉壁4の上部は開閉
可能な水冷構造の炉蓋5で覆われている。この炉蓋5と
直結してシャフト型の予熱室3が配置され、又、炉蓋5
を貫通して、溶解室2内へ上下移動可能な黒鉛製の上部
電極7が設けられている。炉底電極6と上部電極7とは
直流電源(図示せず)に連結し、炉底電極6と上部電極
7との間で、加熱源となるアーク19を発生させる。
【0018】予熱室3の上方には、シュレッダー処理を
施さずに得られた廃車屑若しくは廃車プレス屑又は廃家
電屑を溶解原料16として供給するための底開き型の供
給用バケット15が走行台車24に吊り下げられて設け
られており、予熱室3に設けられた開閉蓋20及び開閉
蓋20aを開閉させて、供給用バケット15から予熱室
3内に溶解原料16が装入される。溶解原料16の装入
の際に、開閉蓋20及び開閉蓋20aを交互に開閉させ
ること、即ち、どちらか一方の開閉蓋20、20aを閉
鎖しておくことで、溶解室2で発生する排ガスの漏洩を
防止することができる。予熱室3の底部には開閉式の火
格子11が設置されており、溶解原料16は火格子11
で保持され、予熱室3内に滞在する。
【0019】溶解原料16としては、前述したように、
使用済み自動車からシュレッダー処理せずに得られた廃
車屑若しくは廃車プレス屑、又は、使用済み家電機器か
らシュレッダー処理せずに得られた廃家電屑を用いるこ
ととする。但し、これら以外に、溶解原料16として通
常の鉄スクラップや冷銑及び直接還元鉄等の他の冷鉄源
を併用しても良い。図1は溶解原料16として廃車プレ
ス屑を用いた場合を示している。
【0020】自動車及び家電機器には導電材料として多
量の銅製部材が配置されており、この銅製部材が溶解後
の溶湯17の銅濃度を上昇させる主原因であるので、使
用済み自動車及び使用済み家電機器から予め銅製部材を
取り除き、その後屑化しても良い。その際に、自動車及
び家電機器を構成する銅製部材の内の80mass%以上を
予め取り除くことで、生成される溶湯17の銅濃度を
0.35mass%以下に抑えることができ、高炉溶銑と配
合しなくても銅濃度規格が0.35mass%程度以下の鉄
鋼製品の鉄源として使用することができる。
【0021】予熱室3には集塵機(図示せず)に連結す
るダクト21が設けられており、溶解室2で発生する高
温の排ガスは、予熱室3及びダクト21を経由して排出
される。その際、予熱室3を通過する排ガスにより、予
熱室3内で火格子11に保持された溶解原料16は予熱
され、溶解原料16中のガス化成分が揮発・ガス化され
る。溶解原料16中のガス化成分が十分に揮発・ガス化
された後、溶解原料16は溶解室2内に投入される。
【0022】炉蓋5を貫通して、溶解室2内を上下移動
可能な酸素吹き込みランス8と炭材吹き込みランス9と
が設けられ、酸素吹き込みランス8からは酸素が溶解室
2内に吹き込まれ、そして、炭材吹き込みランス9から
は空気や窒素等を搬送用ガスとしてコークス、チャー、
石炭、木炭、黒鉛等の等の炭材が溶解室2内に吹き込ま
れる。
【0023】溶解室2の予熱室3が直結されている側と
は異なる部分に設けられた突出部2aには、その底部
に、扉22で出口側を押さえ付けられて内部に詰め砂又
はマッド剤が充填された出湯口13と、その側壁に、扉
23で出口側を押さえ付けられて内部に詰め砂又はマッ
ド剤が充填された出滓口14とが設けられている。そし
て、出湯口13の鉛直上方に対応する部位の炉蓋5に
は、バーナー10が取り付けられている。バーナー10
は、重油、灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等の
化石燃料を、空気又は酸素若しくは酸素富化空気により
溶解室2内で燃焼させる。尚、溶解室2は傾動装置(図
示せず)により出湯口13側に傾動するようになってい
る。このようにして直流式アーク溶解設備1が構成され
ている。
【0024】このような構成の直流式アーク溶解設備1
において使用済み自動車又は使用済み家電機器から得ら
れた廃車屑若しくは廃車プレス屑又は廃家電屑を溶解原
料16としてリサイクル処理するに際しては、先ず、溶
解室2を水平状態とし、火格子11を閉鎖した状態で供
給用バケット15から予熱室3内に溶解原料16を装入
する。これに前後して溶解室2内にも溶解原料16を装
入する。前述したように、通常の鉄スクラップや冷銑及
び直接還元鉄等の他の鉄源を同時に予熱室3や溶解室2
へ装入しても良い。
【0025】次いで、炉底電極6と上部電極7との間に
直流電流を給電しつつ上部電極7を昇降させ、炉底電極
6と上部電極7との間、又は、装入された溶解原料16
と上部電極7との間でアーク19を発生させる。そし
て、発生するアーク熱により溶解原料16を溶解して溶
湯17を生成させる。溶湯17の生成に伴い、生石灰、
蛍石等のフラックスを溶解室2内に装入して溶融スラグ
18を溶湯17上に形成させ、溶湯17の酸化を防止す
ると共に溶湯17の保温を図る。溶融スラグ18の量が
多すぎる場合には、溶解中でも出滓口14から排滓する
ことができる。
【0026】溶湯17の生成する頃から、酸素吹き込み
ランス8から酸素を、又、炭材吹き込みランス9から炭
材を、溶解室2内の溶湯17中又は溶融スラグ18中に
吹き込むことが好ましい。吹き込まれて溶湯17中に溶
解した炭材又は溶融スラグ18中に懸濁した炭材は、吹
き込まれる酸素と反応して燃焼熱を発生し、補助熱源と
して作用して電力使用量を節約する。同時に、反応生成
物のCOガスの気泡25が溶融スラグ18をフォーミン
グさせ、アーク19が溶融スラグ18に包まれた、所謂
スラグフォーミング操業となるのでアーク19の着熱効
率が上昇する。
【0027】又、大量に発生する高温のCOガスと、こ
のCOガスが燃焼して生成するCO 2 ガスは、予熱室3
を通りダクト21を経由して排出される。この排ガスに
よって予熱室3内の溶解原料16は効率良く予熱され、
溶解原料16中のガス化成分が揮発・ガス化される。十
分にガス化成分が揮発したならば、火格子11を解放し
て溶解原料16を予熱室3から溶解室2へ投入する。投
入後、火格子11を閉鎖して予熱室3へ再度新しい溶解
原料16を装入し、この溶解原料16中のガス化成分を
揮発させ、十分に揮発させたら溶解室2に投入すること
を繰り返し実施する。
【0028】このようにして溶解原料16の溶解が進行
して所定量の溶湯量、例えば1ヒート分の溶湯17が溶
解室2内に溜まったなら、必要に応じて溶湯17を昇温
した後、溶解室2を出湯口13側に傾動させつつ出湯口
13を塞いでいた扉22を開き、出湯口13から1ヒー
ト分の溶湯17を溶湯保持容器(図示せず)へ出湯す
る。出湯に際しては、溶湯17の凝固による出湯口13
の閉塞を防止するため、バーナー10で溶湯17を加熱
しても良い。尚、所定量の溶湯量とは、例えば1ヒート
分の溶湯量や、出湯後に溶解室2内に溶湯17を残留さ
せる場合には、1ヒート分の溶湯量と溶解室2内の残留
溶湯量とを合わせた量であり、操業状況により適宜決定
される溶湯量である。
【0029】溶湯17を高炉溶銑と混合して転炉で精錬
する場合には、溶湯17の炭素濃度は高いほど次工程の
転炉精錬が容易となるので、溶湯17の炭素濃度を高め
て、溶湯17を溶銑として出湯することが好ましい。溶
湯17の炭素濃度は、炭材吹き込みランス9からの炭材
吹き込み量を制御することにより任意の値に調整するこ
とができる。又、この場合には、出湯前、必要に応じて
炭素濃度の調整を行っても良い。
【0030】そして、出湯後、高炉溶銑と混合して転炉
で精錬し、所定の成分の溶鋼に溶製し、その後、連続鋳
造機等により鋳造する。この場合、転炉精錬後の溶鋼成
分が鉄鋼製品の銅濃度の規格に適合するように溶湯17
の配合量を調整する。転炉で精錬する際に、溶湯17の
まま転炉に装入しても、又、溶湯17を一旦凝固させて
から転炉に装入しても、どちらでも良い。又、溶湯17
のまま装入する場合に、高炉溶銑と混合してから転炉に
装入しても、個別に装入して転炉内で混合しても、どち
らでも良い。
【0031】一方、使用済み自動車中の銅製部材又は使
用済み家電機器中の銅製部材が取り外された場合や溶解
原料16として通常の鉄スクラップ等が大量に併用され
た場合には、生成する溶湯17中の銅濃度は低くなり、
高炉溶銑との混合が不要になることがある。このように
溶湯17を高炉溶銑と混合する必要がない場合には、溶
湯17の炭素濃度等の化学成分を出湯前に目的とする鉄
鋼製品の規格範囲に調整するか、又は、出湯後に取鍋精
錬炉等で精錬することが可能であれば規格範囲近傍に調
整して出湯し、取鍋精錬炉等で鉄鋼製品の規格範囲に調
整して連続鋳造機等により鋳造する。
【0032】溶湯17を出湯し、更に必要に応じて溶融
スラグ18を排滓した後、溶解室2を水平に戻し、出湯
口13及び出滓口14内に詰め砂又はマッド材を充填し
た後、次回ヒートの溶解を開始する。尚、出湯時に溶湯
17を溶解室2内に残留させることにより、次回ヒート
のスタート時に溶解室2内へ溶解原料16を入れ置きす
る必要がなく、前ヒートに連続して溶解することができ
る。
【0033】このようにして廃車屑若しくは廃車プレス
屑又は廃家電屑を溶解原料16として溶解することで、
使用済み自動車や使用済み家電機器をシュレッダー処理
することなしに溶解すること、即ち、シュレッダーダス
トを発生させずに使用済み自動車や使用済み家電機器を
鉄源としてリサイクルすることができる。又、溶解の際
に溶解原料16は予熱室3内で十分にガス化成分が揮発
された後に溶解室2内に投入されるので、溶湯17中に
投入された際の溶解原料16に含まれる可燃物の急激な
燃焼及び発煙を防止することができる。
【0034】使用済み自動車や使用済み家電機器から得
られた溶解原料16は、プラスチックやゴム等の可燃物
を含んでいるので、これらを燃焼させずにガスとして回
収することが資源化の観点から好ましい。これらの可燃
物をガスとして回収する方法は、以下のようにして行う
ことができる。
【0035】即ち、予熱室3内における溶解原料16の
予熱時に溶解原料16中のガス化成分をできるだけ多く
揮発させる。ここで、ガス化成分とは、炭化水素系化合
物(プラスチック)、付着水分、油分、水酸化物、その
他分解・蒸発等により発生するガス等であり、溶解原料
16を少なくとも200℃以上、望ましくは550℃以
上800℃以下の温度範囲に予熱することで、溶解原料
16中のガス化成分を十分に揮発させることができる。
予熱温度が200℃未満では、揮発速度が遅くて十分に
揮発させることが困難であり、一方、800℃を越える
と煤等が発生するので好ましくない。その際に、発生し
たガス化成分を燃焼させないために、排ガス中の酸素濃
度を、ガス化成分と反応する濃度以下に制御することが
好ましい。
【0036】そして、ガス化成分を含有する排ガスを除
塵した後にガス回収装置(図示せず)にて回収する。ガ
ス回収装置としてはガスホルダー等からなる慣用の装置
を使用することができる。但し、ガス回収に当たり、ガ
ス回収装置に導入する排ガスの温度を、ガス化成分とし
て生成した、排ガス中のタール系組成物の分解温度(1
000℃程度)以上に維持し、ガス回収装置におけるタ
ール系組成物の付着を防止することが好ましい。回収し
たガスのエネルギー分が少ない場合には、回収したガス
にガスカロリー調整剤を混合・投入して、エネルギー分
を調整しても良い。回収したガスは、燃料用ガスや発電
用ガスとして使用することができる。
【0037】次いで、第2の実施の形態について、図3
に基づき説明する。図3は、本発明の他の実施の形態の
例を示す図であり、本発明を実施したアーク溶解設備の
縦断面概略図である。この直流式アーク溶解設備1A
は、溶解室2の上部に直結された水平方向に伸びる予熱
室3aを備えている。
【0038】この予熱室3aの内部には、溶解原料16
を搬送するためにコンベア等の適宜の搬送手段12,1
2aが設置されている。そして予熱室3aに設置された
開閉蓋20及び開閉蓋20aを交互に開閉させて、プッ
シャー等の適宜の供給手段(図示せず)により予熱室3
a内に装入された溶解原料16は、予熱室3a内を搬送
手段12,12aによって搬送され、溶解室2内に装入
されるようになっている。
【0039】予熱室3aには、集塵機(図示せず)に連
結するダクト21が設けられており、予熱室3aは溶解
室2で発生する排ガスの排出流路を兼ねている。従っ
て、この直流式アーク溶解設備1Aでは、予熱室3a内
に供給された溶解原料16は溶解室2からの排ガスによ
り予熱される。又、この直流式アーク溶解設備1Aで
は、予熱室3a内へ溶解原料16を装入するための供給
手段は必要であるが、図1に示す直流式アーク溶解設備
1における供給用バケット15及び走行台車24は特に
必要としない。
【0040】このように、直流式アーク溶解設備1Aで
は、前述の直流式アーク溶解設備1に対比して、シャフ
ト型の予熱室3の替わりに水平方向に伸びた予熱室3a
が設置されており、供給用バケット15及び走行台車2
4が設置されていないが、それ以外は図1に示す直流式
アーク溶解設備1と同一であり、直流式アーク溶解設備
1と同一の部分は同一符号により示し、その説明は省略
する。
【0041】このように構成される直流式アーク溶解設
備1Aにおいて溶解原料16を溶解するに際しては、基
本的には前述の第1の実施の形態と同一方法で実施す
る。即ち、直流式アーク溶解設備1Aにおいては、溶解
室2から発生する排ガスにより予熱室3a内の溶解原料
16を順次予熱し、溶解原料16中のガス化成分を十分
にガス化し、その後、溶解原料16を溶解室2内に投入
してアーク19により溶解する。溶解原料16を溶解室
2内に投入したならば、順次新しい溶解原料16を予熱
室3a内に供給し、予熱室3a内に常に溶解原料16を
滞在させる。又、第2の実施の形態においても、第1の
実施の形態で説明した方法によって、溶解原料16中の
可燃物をガスとして回収することが好ましい。
【0042】このようにして廃車屑若しくは廃車プレス
屑又は廃家電屑を溶解原料16として溶解することで、
使用済み自動車や使用済み家電機器をシュレッダー処理
することなしに溶解すること、即ち、シュレッダーダス
トを発生させずに使用済み自動車や使用済み家電機器を
鉄源としてリサイクルすることができる。又、溶解の際
に溶解原料16は予熱室3a内で十分にガス化成分が揮
発された後に溶解室2内に投入されるので、溶湯17中
に投入された際の溶解原料16に含まれる可燃物の急激
な燃焼及び発煙を防止することができる。
【0043】尚、上記説明では直流式アーク溶解設備の
場合について説明したが、交流式アーク溶解設備でも全
く支障なく本発明を適用することができる。又、溶解室
2における予熱室3,3aと出湯口13との位置関係は
溶解室2の中心に対して180度の対向する位置に限る
ものではなく、90度の位置であっても良い。又、加熱
源としてアーク加熱の場合について説明したが、アーク
加熱以外の加熱源としては、ガスバーナー加熱、電気誘
導加熱、プラズマガス加熱等を用いることができる。
【0044】
【実施例】[実施例1]図1に示す直流式アーク溶解設
備における実施例を以下に説明する。アーク溶解設備
は、溶解室が直径7.2m、高さ4m、予熱室が幅3
m、長さ3.5m、高さ2.5mで、溶解室の容量が1
80トンである。
【0045】先ず、溶解室内に通常の鉄スクラップを3
0トン装入すると共に予熱室内に廃車プレス屑を6個
(約5トン)装入し、直径30インチの黒鉛製上部電極
を用い、最大750V、130kAの電源容量により溶
解を開始した。溶湯の生成に伴い、生石灰と蛍石とを添
加して溶融スラグを形成し、次いで、酸素吹き込みラン
スから酸素を約4500Nm3 /hrで吹き込むと共
に、炭材吹き込みランスからコークスを約60kg/m
inで溶融スラグ中に吹き込んだ。酸素とコークスの吹
き込みにより、溶融スラグはフォーミングし、上部電極
の先端は溶融スラグ中に埋没した。この時の電圧を45
0Vに設定した。
【0046】この後、溶解室内の鉄スクラップが溶解
し、予熱室内の廃車プレス屑中のガス化成分が十分にガ
ス化したら、火格子を解放して予熱室内の廃車プレス屑
を溶解室へ投入し、アークにより溶解した。溶解室への
廃車プレス屑の投入後、予熱室には新たに廃車プレス屑
を6個装入し、この廃車プレス屑中のガス化成分が十分
にガス化したら溶解室へ投入して溶解することを繰り返
し実施した。そして、溶解室内に約180トンの溶銑が
生成した時点で、溶銑をアークにより昇温後、約60ト
ンの溶銑を溶解室に残し、銅濃度が1.27mass%(以
下「%」と記す)、炭素濃度が約3%の溶銑約120ト
ンを取鍋に出湯した。
【0047】出湯後、この溶銑を高炉溶銑が220トン
装入されている2基の溶銑鍋に60トンずつ装入し、そ
れぞれ280トンとした。そして、混合したこれらの溶
銑を280トン転炉に装入して酸素吹錬し、銅濃度が
0.3%、炭素濃度が0.03%の銅含有耐候性鋼の2
ヒート分を溶製し、連続鋳造機にて250mm厚みのス
ラブ鋳片に鋳造した。
【0048】一方、アーク溶解設備では、120トンの
溶銑を出湯した後も、上記と同じ方法で廃車プレス屑を
溶解し、溶解室内に約180トンの溶銑が生成した時点
で、溶銑を昇温後、約60トンの溶銑を溶解室に残し、
銅濃度が1.22%、炭素濃度が約3%の溶銑約120
トンを再び取鍋に出湯した。
【0049】この溶銑10トンと高炉溶銑270トンと
を混合した合計280トンの混合溶銑を上記転炉に装入
して酸素吹錬し、銅濃度規格が0.06%以下である普
通鋼の12ヒート分を溶製し、連続鋳造機にて250m
m厚みのスラブ鋳片に鋳造した。これら12ヒートの溶
鋼の銅濃度の平均は0.05%であり、銅濃度規格を十
分に満足していた。
【0050】[実施例2]図3に示す直流式アーク溶解
設備における実施例を以下に説明する。アーク溶解設備
は、溶解室が直径7m、高さ4m、予熱室が幅1.5
m、長さ5m、高さ1.5mで、溶解室の容量が180
トンである。
【0051】先ず、溶解室内に通常の鉄スクラップを3
0トン装入すると共に予熱室内に廃車プレス屑を6個
(約5トン)装入し、直径30インチの黒鉛製上部電極
を用い、最大750V、130kAの電源容量により溶
解を開始した。溶湯の生成に伴い、生石灰と蛍石とを添
加して溶融スラグを形成し、次いで、酸素吹き込みラン
スから酸素を約4500Nm3 /hrで吹き込むと共
に、炭材吹き込みランスからコークスを約60kg/m
inで溶融スラグ中に吹き込んだ。酸素とコークスの吹
き込みにより、溶融スラグはフォーミングし、上部電極
の先端は溶融スラグ中に埋没した。この時の電圧を45
0Vに設定した。
【0052】この後、溶解室内の鉄スクラップが溶解
し、予熱室内の廃車プレス屑中のガス化成分が十分にガ
ス化したら、予熱室内の溶解室に一番近い廃車プレス屑
1個を溶解室へ投入し、アークにより溶解した。そし
て、予熱室には新たに廃車プレス屑1個を最後尾に装入
し、最先端の廃車プレス屑中のガス化成分が十分にガス
化したら溶解室へ投入して溶解することを繰り返し実施
した。このようにして溶解室内に約180トンの溶銑が
生成した時点で、溶銑をアークにより昇温後、約60ト
ンの溶銑を溶解室に残し、銅濃度が1.27%、炭素濃
度が約3%の溶銑約120トンを取鍋に出湯した。
【0053】出湯後、この溶銑を高炉溶銑が220トン
装入されている2基の溶銑鍋に60トンずつ装入し、そ
れぞれ280トンとした。そして、混合したこれらの溶
銑を280トン転炉に装入して酸素吹錬し、銅濃度が
0.3%、炭素濃度が0.03%の銅含有耐候性鋼の2
ヒート分を溶製し、連続鋳造機にて250mm厚みのス
ラブ鋳片に鋳造した。
【0054】一方、アーク溶解設備では、120トンの
溶銑を出湯した後も、上記と同じ方法で廃車プレス屑を
溶解し、溶解室内に約180トンの溶銑が生成した時点
で、溶銑を昇温後、約60トンの溶銑を溶解室に残し、
銅濃度が1.22%、炭素濃度が約3%の溶銑約120
トンを再び取鍋に出湯した。
【0055】この溶銑10トンと高炉溶銑270トンと
を混合した合計280トンの混合溶銑を上記転炉に装入
して酸素吹錬し、銅濃度規格が0.06%以下である普
通鋼の12ヒート分を溶製し、連続鋳造機にて250m
m厚みのスラブ鋳片に鋳造した。これら12ヒートの溶
鋼の銅濃度の平均は0.05%であり、銅濃度規格を十
分に満足していた。
【0056】[実施例3]図1に示す直流式アーク溶解
設備における実施例を以下に説明する。アーク溶解設備
は、溶解室が直径5.5m、高さ3.5m、予熱室が幅
3m、長さ3m、高さ7mで、溶解室の容量が80トン
である。
【0057】先ず、溶解室内及び予熱室内に冷蔵庫や洗
濯機等のプレスしていない廃家電屑を15トン装入し、
アークによる溶解を開始した。溶湯の生成に伴い、生石
灰と蛍石とを添加して溶融スラグを形成し、次いで、酸
素吹き込みランスから酸素を吹き込むと共に、炭材吹き
込みランスからコークスを溶融スラグ中に吹き込み、ス
ラグをフォーミングさせた。
【0058】この後、溶解室内の廃家電屑が溶解して、
予熱室内の廃家電屑中のガス化成分が十分にガス化した
ら、火格子を解放して予熱室内の廃家電屑を溶解室へ投
入し、アークにより溶解した。溶解室への廃家電屑の投
入後、予熱室には新たに廃家電屑を装入し、この廃家電
屑中のガス化成分が十分にガス化したら溶解室へ投入し
て溶解することを繰り返し実施した。そして、溶解室内
に約80トンの溶銑が生成した時点で、溶銑をアークに
より昇温後、約20トンの溶銑を溶解室に残し、銅濃度
が6.1%、炭素濃度が約3%の溶銑約60トンを取鍋
に出湯した。
【0059】出湯後、この溶銑を高炉溶銑が260トン
装入されている3基の溶銑鍋に20トンずつ装入し、そ
れぞれ280トンとした。そして、混合したこれらの溶
銑を280トン転炉に装入して酸素吹錬し、銅濃度が
0.45%、炭素濃度が0.03%の銅含有耐候性鋼の
3ヒート分を溶製し、連続鋳造機にて250mm厚みの
スラブ鋳片に鋳造した。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、シュレッダー処理する
ことなく大量の使用済み自動車又は使用済み家電機器を
鉄源としてリサイクルすること、換言すれば、シュレッ
ダー処理費用及びシュレッダーダスト処理費用を全く必
要とせず、使用済み自動車又は使用済み家電機器を安価
に鉄源としてリサイクルすることが可能となり、産業上
格別な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す図であって、本
発明を実施したアーク溶解設備の縦断面概略図である。
【図2】図1に示すアーク溶解設備の概略平面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態の例を示す図であっ
て、本発明を実施したアーク溶解設備の縦断面概略図で
ある。
【符号の説明】
1 直流式アーク溶解設備 1A 直流式アーク溶解設備 2 溶解室 3 予熱室 6 炉底電極 7 上部電極 11 火格子 12 コンベア 13 出湯口 14 出滓口 16 溶解原料 17 溶湯 18 溶融スラグ 19 アーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 7/00 F27D 13/00 F F27D 13/00 B09B 3/00 ZAB 303Z (72)発明者 牧 敏道 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA22 AA26 AC04 BA05 CA27 CA29 CB04 CB31 4K001 AA10 BA22 CA02 FA11 GA06 GA13 GB01 GB02 4K014 CB01 CB07 CC01 CC04 CC05 CD02 CD13 CD14 CD18 4K063 AA04 AA12 BA13 CA02 CA07 GA02 GA09 4K070 AA01 AA02 AB01 AC02 AC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み自動車又は使用済み家電機器か
    らシュレッダー処理を施さずに得られた廃車屑若しくは
    廃車プレス屑又は廃家電屑を溶解原料として加熱源を有
    する溶解室内で溶解する際に、この溶解原料を予熱して
    溶解原料中のガス化成分をガス化させ、その後、溶解原
    料を前記溶解室内に投入して溶解することを特徴とする
    使用済み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記溶解室には、溶解室で発生する排ガ
    スを導入し、この排ガスによって溶解原料を予熱する予
    熱室が直結されており、この予熱室内でガス化成分をガ
    ス化させることを特徴とする請求項1に記載の使用済み
    自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の使用済み
    自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法にお
    いて、更に、溶解原料の溶解により生成した溶湯を溶解
    室から出湯後に、この溶湯を高炉溶銑と混合して転炉で
    精錬することを特徴とする使用済み自動車又は使用済み
    家電機器のリサイクル処理方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱源がアーク加熱であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1つに記載の
    使用済み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297233A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Nippon Steel Engineering Co Ltd プラズマ溶融分解炉及びプラズマ溶融分解方法
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CN108950128A (zh) * 2018-07-20 2018-12-07 北京科技大学 一种报废汽车壳体钢材保级循环利用的方法

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