JP2002282918A - 連続冷間圧延時の形状制御方法 - Google Patents

連続冷間圧延時の形状制御方法

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JP2002282918A
JP2002282918A JP2001087158A JP2001087158A JP2002282918A JP 2002282918 A JP2002282918 A JP 2002282918A JP 2001087158 A JP2001087158 A JP 2001087158A JP 2001087158 A JP2001087158 A JP 2001087158A JP 2002282918 A JP2002282918 A JP 2002282918A
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JP2001087158A
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Atsushi Aizawa
敦 相沢
Kenji Hara
健治 原
Kaneichiro Maeda
兼一郎 前田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造種類の変更点が最終圧延スタンドを通過
する時期の前後における圧延速度減速域及び圧延速度増
速域で、発生しがちな形状不良の防止。 【解決手段】圧延荷重変化量を変数として板端から距離
が異なる複数箇所の板幅中央に対する伸び率差変化量を
表す第1数式モデル及び張力の変化量を変数として伸び
率差の変化量を表す第2数式モデルを予め作成してお
く。製造種類の変更点が最終圧延スタンドを通過する時
期の前後における圧延速度減速域から圧延速度増速域ま
での期間内に圧延荷重変化量の予測値を第1数式モデル
に代入して伸び率差変化量が目標値に一致するようにワ
ークロールベンダー及び/又は中間ロールベンダーの制
御量を設定又は補正し、最終スタンドの張力変更時に張
力変化量を第2数式モデルに代入して伸び率差の変化量
が目標値に一致するようにワークロールベンダー及び/
又は中間ロールベンダーの制御量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機入側で複数の被
圧延材を順次溶接し、連続的に冷間圧延する際の形状制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続圧延機を用いた連続冷間圧延は、冷
間圧延能力や歩留を向上させる上で有効な製造方法であ
る。連続冷間圧延では、製造種類の変更点において冷間
圧延条件の設定値が走間設定変更されている。製造種類
の変更点は、被圧延材の材質や寸法が変更される点であ
り、通常の先行被圧延材と後続被圧延材との連結部であ
る溶接点と一致するところが多い。しかし、たとえば1
種類の被圧延材から板厚の異なる数種類の冷間圧延材を
製造する場合等においては、溶接点以外に製造種類の変
更点が設定されることがある。
【0003】圧延条件が変更される製造品種の変更点前
後では、被圧延材の形状変化が生じやすいので、次のよ
うな形状制御によって形状を確保している。製造種類の
変更点前後における最終圧延スタンドの圧延速度及び張
力の経時変化を概略的に示す図1のタイムチャートにみ
られるように、時刻t1で圧延速度の減速が開始され、
時刻t2で減速が終了する。時刻t2は、通常、製造種類
の変更点が連続圧延機の初段圧延スタンドに到達する時
刻よりも前に設定される。圧延速度の減速によって圧延
油の油膜が薄くなって摩擦係数が大きくなるため圧延荷
重が増加する。
【0004】この間、形状検出器からの信号に基づいた
フィードバック制御で形状制御されており、最終圧延ス
タンドのワークロールベンダー力及び中間ロールベンダ
ー力を増加することにより圧延荷重の増加に起因する耳
伸びを防止している。しかし、圧延速度の変化が大き
く、結果として圧延荷重の変化が大きくなる場合、応答
性に難点があるフィードバック制御による形状制御では
圧延荷重の変化に追従できず耳伸びが生じることがあ
る。発生した耳伸びは、時刻t2以降の一定低圧延速度
域におけるフィードバック制御により低減されていく
が、良好な水準に達するまでに時間を要し、形状不良部
が長くなりがちである。
【0005】最終圧延スタンドの張力は、製造種類の変
更点で製品分割するための走間剪断時に剪断衝撃を緩和
するため、時刻t3で大幅に低減される。しかし、圧延
荷重を増大させる原因である張力の低減は、被圧延材の
形状を悪化させ、耳伸びの発生を促進させる。そこで、
形状検出器からの信号に基づいたフィードバック制御で
張力低減後の形状を制御しているが、応答性の低いフィ
ードバック制御のため、張力の大幅低減に起因する形状
悪化に対して短時間で対応できず、時刻t3後も耳伸び
が大きくなる場合が多い。張力の低減に伴った耳伸び形
状への変化は、張力低減時の張力変化に起因する形状変
化に見合うようにロールベンダー力を補正するセットア
ップ制御によって防止される(特許第2752589号
公報)。しかし、張力の変化量と耳伸び形状への変化量
との定量的な関係が明確にされていないので、耳伸び形
状の補正量が小さ過ぎて耳伸びを補正しきれず、或いは
過剰な補正量に起因する中伸びが発生することがある。
【0006】時刻t4では、製造種類の変更に対応して
最終圧延スタンドの圧延条件がセットアップ制御で設定
される。この圧延条件の設定では、後続被圧延材の材質
や寸法に応じて圧下力,ロールベンダー力,中間ロール
位置等が設定される。このとき、圧延速度及び最終圧延
スタンド出側張力は、前述した低減状態のままに維持さ
れる。時刻t5では、製造種類の変更点の走間剪断が完
了し、後続被圧延材の先端が巻取りリールに巻き取られ
る。同時に最終圧延スタンドの出側張力を増加させる。
ここでも、張力低減時と同様に、張力変化に伴った形状
変化に見合うようにロールベンダー力を補正するセット
アップ制御により張力増大に起因する中伸びへの形状変
化を防止する(前掲特許第2752589号公報)。こ
の場合にも、張力の変化量と耳伸び形状への変化量との
定量的な関係が明確にされていないことから、中伸び形
状の補正量が小さ過ぎて中伸びを補正しきれず、或いは
過剰な補正量に起因する耳伸びが発生することがある。
【0007】時刻t6で圧延速度の増速が開始され、時
刻t7で増速が終了する。圧延速度の増速によって圧延
油の油膜が厚くなり、摩擦係数が小さくなるので圧延荷
重が減少する。この間、形状検出器からの信号に基づく
フィードバック制御で形状制御され、圧延荷重の減少に
伴った中伸びを防止するため最終圧延スタンドのワーク
ロールベンダー力及び中間ロールベンダー力を減少させ
る。しかし、圧延速度の変化が大きく、結果として圧延
荷重の変化が大きくなる場合、応答性に難点のあるフィ
ードバック制御による形状制御では圧延荷重の変化に追
従できず中伸びを生じることがある。発生した中伸び
は、時刻t7以降の一定圧延速度域におけるフィードバ
ック制御により低減されていくが、良好な水準に達する
までに時間を要し、形状不良部が長くなりがちである。
増速を終了させた時刻t7後、圧延速度が一定に保持さ
れ、フィードバック制御で形状制御される。フィードバ
ックに要する一定時間が経過した後では、良好な水準に
形状が維持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の連続冷間圧延で
は、前述したように圧延速度の減速時及び増速時に圧延
荷重の変化が大きく、応答性に難点のあるフィードバッ
ク制御では圧延荷重の変化に追従できず、被圧延材の形
状が悪化する。また、張力変化時、ロールベンダー力を
補正するセットアップ制御によって張力変化に起因する
形状変化を防止できるが,張力の変化量と形状変化量と
の定量的な関係が明確になっていないので,形状の補正
量が不足し、或いは過剰な補正量による耳伸びや中伸び
等の形状不良が避けられない。
【0009】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、圧延速度減速時及び圧延速度増速
時に板端からの距離が異なる複数箇所における伸び率と
板幅中央部の伸び率との差に圧延荷重が及ぼす影響を取
り込んだ第1数式モデルを用いてフィードフォワード制
御すると共に、張力変更時に板端からの距離が異なる複
数箇所における伸び率と板幅中央部の伸び率との差に張
力が及ぼす影響を取り込んだ第2数式モデルを用いてセ
ットアップ制御することにより、製造種類の変更点が最
終圧延スタンドを通過する時期の前後で圧延速度減速か
ら圧延速度増速までの期間に発生しがちな形状不良を防
止し、良好な形状の冷延鋼帯を高い歩留で製造すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の形状制御方法
は、その目的を達成するため、複数の圧延スタンドがタ
ンデム配列された連続圧延機の入側から複数の被圧延材
を順次溶接して連続的に送り込み連続冷間圧延すると
き、圧延荷重の変化量を変数として板端から距離が異な
る複数箇所の板幅中央に対する伸び率差の変化量を表す
第1数式モデル及び張力の変化量を変数として板端から
の距離が異なる複数箇所の板幅中央に対する伸び率差の
変化量を表す第2数式モデルを予め作成し、製造種類の
変更点が最終圧延スタンドを通過する時期の前後で圧延
速度減速時及び増速時に、圧延荷重変化量を第1数式モ
デルに代入して前記伸び率差の変化量が目標値に一致す
るようにワークロールベンダー及び/又は中間ロールベ
ンダーの制御量を設定又は補正すると共に、製造種類の
変更点が最終圧延スタンドを通過する時期の前後におけ
る最終スタンドの張力変更時に張力変化量を第2数式モ
デルに代入して前記伸び率差の変化量が目標値に一致す
るようにワークロールベンダー及び/又は中間ロールベ
ンダーの制御量を設定することを特徴とする。圧延速度
減速域及び圧延速度増速域では、形状検出器からの信号
に基づいてワークロールベンダー及び/又は中間ロール
ベンダーの制御量を更に補正するフィードバック制御を
組み合わせてもよい。
【0011】
【実施の形態】本発明者等は、圧延荷重の変化に追従し
てワークロールベンダー力及び/又は中間ロールベンダ
ー力の制御量を設定又は補正することにより、製造種類
の変更点が最終圧延スタンドを通過する時期の前後で圧
延速度減速時及び圧延速度増速時に良好な形状が得られ
るような連続圧延機における形状制御方法を種々調査検
討した。その結果、板端からの距離が異なる複数箇所に
おける伸び率と板幅中央部の伸び率との差が圧延荷重と
比例関係にあることに着目し、伸び率の差に圧延荷重が
及ぼす影響を取り込んだ第1数式モデルを用いてフィー
ドフォワード制御すると、形状制御手段が精度良く且つ
高い応答性で働き、圧延速度減速時及び圧延速度増速時
においても良好な形状の冷延鋼帯を製造できることを見
出し、特願2000−085708号として出願した。
【0012】本発明では、更に張力変化に対応してワー
クロールベンダー及び/又は中間ロールベンダーの制御
量を調整することにより冷延鋼帯の形状精度を一層向上
させている。すなわち、板端からの距離が異なる複数箇
所における伸び率と板幅中央部の伸び率との差と張力が
比例関係にあることから、伸び率の差に張力が与える影
響を取り込んだ第2数式モデルが確立される。この第2
数式モデルを形状のセットアップ制御に使用すると、張
力変更時においても良好な形状をもつ冷延鋼帯が製造さ
れる。また、形状検出器からの信号に基づいたフィード
バック制御と組み合わせると、冷延鋼帯の形状精度が一
層改善される。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。圧延形状
は、板幅方向に関して異なった複数箇所における伸び率
と板幅方向中央部の伸び率の差(以下、伸び率差とい
う)で評価できる。具体的には、板幅中央に対する板端
部及びクォータ部それぞれの伸び率差εe,εqで圧延形
状を定義できる。伸び率差εe,εqは、板端部の伸び率
をele,クォータ部の伸び率をelq,板幅中央の伸び
率をelcとするとき、式(1)及び(2)で表され
る。なお、板端部及びクォータ部は、形状を適切に表し
且つ精度のよい数式モデルが得られるように経験的に位
置設定される。 εe=ele−elc ・・・・(1) εq=elq−elc ・・・・(2)
【0014】圧延材の形状変化に及ぼす影響要因には、
板厚,材質,張力,潤滑状態,圧延荷重及びワークロー
ルベンダー,中間ロールベンダー,中間ロールシフト等
の形状制御手段の制御量がある。板厚は、重要な品質項
目であり,通常は自動板厚制御によってほぼ一定値とな
るように制御される。材質,張力及び潤滑状態は、圧延
材の形状に影響するが、その影響のほとんどは圧延荷重
を介したロール撓みの変化によって生じる。したがっ
て、圧延中に形状変化を支配する主要因は、圧延荷重及
び形状制御手段の制御量である。形状制御手段の代表的
なものとしては、ワークロールベンダー,中間ロールベ
ンダー,中間ロールシフト等があるが、応答性を考慮す
ると圧延中は中間ロールシフトを固定し、ワークロール
ベンダー及び中間ロールベンダーを制御手段として使用
することが好ましい。
【0015】圧延荷重及び形状制御手段の制御量が伸び
率差εe,εqに及ぼす影響を種々調査検討した結果か
ら、各要因の間に次の関係が成立していることが判っ
た。圧延荷重の変化は、ロール撓みの変化として現れ、
圧延材の形状を変化させる。単位幅当りの圧延荷重p及
びロール撓み量は、弾性領域における変形であることか
らほぼ直線的な関係にある。したがって、式(1)及び
(2)で表される伸び率差εe,εqも、図2に示すよう
に単位幅当りの圧延荷重pとほぼ直線的な関係にある。
ワークロールベンダー及び中間ロールベンダーも、圧延
荷重と同じくロール撓みを変化させて圧延形状を変化さ
せるものである限り、それぞれ図3及び図4に示すよう
にワークロールベンダーFw及び中間ロールベンダーF1
と伸び率差εe,εqとの間に線形関係が成立する。した
がって、圧延形状予測式は、式(3)及び(4)で表さ
れる。 εe=ae・p+be・Fw+ce・F1+de ・・・・(3) εq=aq・p+bq・Fw+cq・F1+dq ・・・・(4)
【0016】影響係数ae,be,ce,de,aq,bq
q,dqは、板幅,板厚,鋼種等の製造品種によって定
まる定数であり,実験又はロールの弾性変形解析及び素
材の塑性変形解析とを連成させた解析モデルを用いたシ
ミュレーションでそれぞれ求められる。各影響係数は,
板幅,板厚,鋼種等の各区分ごとにテーブルを設定し、
或いは板幅,板厚,鋼種等の関数として数式化される。
ワークロールベンダーFw、中間ロールベンダーF1の変
化量ΔFw,ΔF1及び単位幅当りの圧延荷重pの変化量
Δpと伸び率差εe,εqの変化量Δεe,Δεqの関係を
考慮して式(3)及び(4)を増分形で示すと、それぞ
れ式(5)及び(6)の第1数式モデルに変換される。 Δεe=ae・Δp+be・ΔFw+ce・ΔF1 ・・・・(5) Δεq=aq・Δp+bq・ΔFw+cq・ΔF1 ・・・・(6)
【0017】圧延荷重Pは、張力Tとの間に次式(7)
の関係を成立させている。式中、Rは変形抵抗,Tav
入出側の平均張力,f(P)は圧下力関数,Lconは接触
弧長を示す。 P=(R−Tav)・f(P)・Lcon・w ・・・・(7) 張力Tは、ロール扁平によるロール曲率半径の変化を介
して圧下力関数f(P)や接触弧長Lconにも影響を及ぼ
すが、張力の圧延荷重に及ぼす影響については圧下力関
数f(P)や接触弧長Lconの変化よりも変形抵抗Rと入
出側の平均張力Tavとの差の項(R−Tav)の変化を介し
た方が主である。したがって、張力Tと単位幅当りの圧
延荷重pの関係は,図5に示すようにほぼ線形関係で整
理でき、最終スタンドの張力変更時には式(3)〜
(6)を式(8)〜(11)に書き換えることができる。 εe=ee・T+be・Fw+ce・F1+de ・・・・(8) εq=eq・T+bq・Fw+cq・F1+dq ・・・・(9) Δεe=ee・ΔT+be・ΔFw+ce・ΔF1 ・・・・(10) Δεq=eq・ΔT+bq・ΔFw+cq・ΔF1 ・・・・(11) ここで、ΔTは張力の変化量であり、ee,eqは影響係
数ae,be,ce,de,aq,bq,cq,dqと同様に板
幅,板厚,鋼種等の製造品種によって定まる定数であ
り、実験又はロールの弾性変形解析及び素材の塑性変形
解析とを連成させた解析モデルを用いたシミュレーショ
ンでそれぞれ求められ、第2数式モデルが得られる。
【0018】次いで、式(5),(6),(10),(1
1)に従って、製造種類の変更点が最終圧延スタンドを
通過する時期の前後における圧延速度減速時から圧延速
度増速時までの期間内全域にわたって形状制御する方法
を順を追って説明する。時刻t1から時刻t2までの圧延
速度減速域では、一定間隔で圧延荷重の変化量ΔPを予
測し、予測された圧延荷重の変化量ΔP及び板幅wから
式(12)に従って単位幅当りの圧延荷重pの変化量Δp
を算出する。 Δp=ΔP/w ・・・・(12) 算出結果に基づき、式(5)及び(6)で表される伸び
率差εe,εqの変化量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値Δ
εe 0,Δεq 0となるようにワークロールベンダーFw
変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1の変化量ΔF1
を常時補正する。なお、伸び率差εe,εqの変化量Δε
e,Δεqの目標値Δεe 0,Δεq 0は、形状変化が生じな
いようにゼロ設定することが好ましい。
【0019】形状検出器からの信号に基づいたフィード
バック制御を組み合わせる場合には、時刻t1前から生
じている目標形状との差異を補正するため、フィードバ
ック制御でワークロールベンダーFw及び中間ロールベ
ンダーF1をそれぞれΔFw’,ΔF1’だけ常時補正す
る。この場合、1回の制御間隔ではワークロールベンダ
ーFw及び中間ロールベンダーF1がそれぞれΔFw+Δ
w’,ΔF1+ΔF1’だけ補正される。圧延荷重の変
化量ΔPの予測には、実測値を整理して圧延速度及び圧
延荷重の関係式を予め作成しておいても良く、或いは圧
延荷重を連続的に測定し、直前の制御間隔における圧延
荷重の変化量ΔPを次の制御間隔における圧延荷重の変
化量ΔPとして使用することもできる。
【0020】時刻t2から時刻t3までの一定低圧延速度
域では、通常使用されている形状検出器からの信号に基
づいたフィードバック制御で形状制御する。最終圧延ス
タンドの出側張力が低減する時刻t3では、式(11),
(12)で表される伸び率差εe,εqの変化量Δεe,Δ
εqがそれぞれ目標値Δεe 0,Δεq 0となるようにワー
クロールベンダーFwの変化量ΔFwd及び中間ロールベ
ンダーF1の変化量ΔF1を設定する。この場合も、伸び
率差εe,εqの変化量Δεe,Δεqの目標値Δεe 0,Δ
εq 0は、形状変化が生じないようにゼロ設定することが
好ましい。
【0021】時刻t3から時刻t4までの先行被圧延材の
一定低出側張力域では、通常使用されている形状検出器
からの信号に基づいたフィードバック制御で形状制御す
る。製造種類を変更する時刻t4では、後続被圧延材の
材質や寸法に応じてワークロールベンダーFw、中間ロ
ールベンダーF1を変更し、最終圧延スタンドの圧延条
件を設定する。時刻t4から時刻t5までの後続被圧延材
の一定低出側張力域では、時刻t3から時刻t4までの先
行被圧延材の一定低出側張力域と同様に、通常使用され
ている形状検出器からの信号に基づいたフィードバック
制御で形状制御する。
【0022】最終圧延スタンドの出側張力が増大する時
刻t5では、時刻t3における最終圧延スタンドの出側張
力の低減と同様に、式(10),(11)で表される伸び率
差ε e,εqの変化量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値Δε
e 0,Δεq 0となるようにワークロールベンダーFwの変
化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1の変化量ΔF1
設定する。このときも、変化量Δεe,Δεqの目標値Δ
εe 0,Δεq 0は、形状変化が生じないようにゼロ設定す
ることが好ましい。時刻t5から時刻t6までの後続被圧
延材の一定低圧延速度域では、時刻t2から時刻t3まで
の先行被圧延材と同様に、通常使用されている形状検出
器からの信号に基づいたフィードバック制御で形状制御
される。
【0023】時刻t6から時刻t7までの圧延速度増速域
では、時刻t1から時刻t2までの圧延速度減速域と同様
に、一定間隔で圧延荷重の変化量ΔPを予測し、予測さ
れた圧延荷重の変化量ΔP及び板幅wから式(12)に従
って単位幅当りの圧延荷重pの変化量Δpを算出する。
算出結果に基づき式(5),(6)で表される伸び率差
εe,εqの変化量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値Δ
εe 0,Δεq 0となるようにワークロールベンダーFw
変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1の変化量ΔF1
を常時補正する。このときも、変化量Δεe,Δεqの目
標値Δεe 0,Δεq 0は、形状変化が生じないようにゼロ
設定することが好ましい。
【0024】時刻t6で生じている目標形状との差異を
フィードバック制御で補正する場合、形状検出器からの
信号に基づいたフィードバック制御でワークロールベン
ダーFw及び中間ロールベンダーF1をそれぞれΔ
w’,ΔF1’だけ常時補正する。この場合、1回の制
御間隔においては、ワークロールベンダーFw及び中間
ロールベンダーF1をそれぞれΔFw+ΔFw’,ΔF1
ΔF1’だけ常時補正することになる。圧延荷重の変化
量ΔPの予測は、実測値を整理して圧延速度と圧延荷重
の関係式を予め作成しておき、或いは圧延荷重を連続的
に測定し、直前の制御間隔における圧延荷重の変化量Δ
Pを次の制御間隔における圧延荷重の変化量ΔPとして
使用することも可能である。
【0025】ワークロールベンダーFw及び中間ロール
ベンダーF1の何れか一方の形状制御手段を備えている
圧延機では、式(13)に示す評価係数Jが最小となるよ
うに、形状制御手段の制御量を設定又は補正する。式
(13)中、we,wqは、それぞれ板端部及びクォータ部
の重み係数を示す。 J=we(Δεe−Δεe 0)2+wq(Δεq−Δεq 0)2 ・・・・(13) 以上の説明では、板端部及びクォータ部の2点について
板幅中央に対する伸び率差εe,εqで圧延形状を定義
し、各形状制御手段を補正している。しかし、本発明は
これに拘束されるものではなく。たとえば板幅方向3箇
所以上についての板幅中央に対する伸び率差で圧延形状
を定義する場合でも式(13)と同様な評価関数を用いて
圧延形状を制御できる。
【0026】
【実施例1】本実施例では、設備構成の概略を図6に示
す6段圧延機1st〜4stを4段タンデムに配列した
連続圧延機1を使用した。先行被圧延材としては、冷延
前寸法が板厚3.0mm,板幅1120mmで、冷延後
の仕上げ寸法が板厚0.8mm,板幅1120mmとな
る低炭素普通鋼鋼帯を用いた。後続被圧延材には、冷延
前寸法が板厚2.7mm,板幅1120mmで、冷延後
の仕上げ寸法が板厚0.6mm,板幅1120mmとな
る低炭素普通鋼鋼帯を用いた。先行被圧延材の後端及び
後続被圧延材の先端をシーム溶接し、両者を連続的に連
続圧延機1に送り込むことにより連続冷間圧延した。連
続冷間圧延された鋼帯は、ブライドルロール6を経て走
間剪断機7に送られ、それぞれの製造種類ごとに切り離
され、巻取りリール8に巻き取られた。なお、走間剪断
機7と巻取りリール8との間に圧延速度計9を配置し、
連続圧延機1から送り出される冷延鋼帯の圧延速度を測
定した。
【0027】このとき、製造品種の変更点前後で先行被
圧延材及び後続被圧延材をワークロールベンダーFw
び中間ロールベンダーF1により次のように形状制御し
た。板幅中央に対する板端部及びクォータ部の伸び率差
εe,εqを式(1),(2)に従って表し、圧延形状を
定義した。板端部は、定常部における形状評価位置とし
て用いられている板端から25mm内側の位置に設定し
た。クォータ部も板端部と同様に、板幅中央からw/
(2√2)だけ外側の位置に設定した。
【0028】時刻t1から時刻t2までの圧延速度減速域
では、荷重計2により圧延荷重を連続的に測定し、直前
の制御間隔における圧延荷重の変化量ΔPを次の制御間
隔における圧延荷重の変化量ΔPとして使用した。荷重
計2で検出された圧延荷重は、プロセスコンピュータ3
に入力され、予測された圧延荷重の変化量ΔPから式
(5),(6),(12)に従って伸び率差εe,εqの変
化量Δεe,Δεqを演算し、変化量Δεe,Δεqがそれ
ぞれ目標値Δεe 0,Δεq 0となるようにワークロールベ
ンダーFwの変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1
変化量ΔF1を算出し、それぞれの形状制御手段4の制
御量を常時補正した。なお、変化量Δεe,Δεqの目標
値Δεe 0,Δεq 0は、形状変化をおこさないように共に
ゼロ設定した。
【0029】時刻t2から時刻t3までの一定低圧延速度
域では、通常採用されているように形状検出器5からの
信号に基づいてフィードバック制御により形状制御手段
4の制御量を補正した。最終圧延スタンドの出側張力が
低減する時刻t3では、プロセスコンピュータ3で式(1
0),(11)に従って伸び率差εe,εqの変化量Δεe
Δεqを演算し、変化量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値
Δεe 0,Δεq 0となるようにワークロールベンダーFw
の変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1の変化量ΔF
1を算出した。算出結果に基づき、それぞれの形状制御
手段4の制御量を設定した。なお、伸び率差εe,εq
変化量Δεe,Δεqの目標値Δεe 0,Δεq 0は、形状変
化がないようにゼロ設定した。
【0030】時刻t3から時刻t4までの一定低出側張力
域では、形状検出器5からの信号に基づいたフィードバ
ック制御により形状制御手段4の制御量を常時補正し
た。製造種類を変更する時刻t4では、後続被圧延材の
材質や寸法に応じて形状制御手段4の制御量を変更する
ことにより、最終圧延スタンドの圧延条件を設定した。
時刻t4から時刻t5までの後続被圧延材の一定低出側張
力域では、時刻t3から時刻t4までの先行被圧延材の一
定低出側張力域と同様に、形状検出器5からの信号に基
づいたフィードバック制御により形状制御手段4の制御
量を常時補正した。
【0031】最終圧延スタンドの出側張力を増加させる
時刻t5では、最終圧延スタンドの出側張力が低減する
時刻t3と同様に、プロセスコンピュータ3で式(1
0),(11)に従って伸び率差εe,εqの変化量Δεe
Δεqを演算し、変化量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値
Δεe 0,Δεq 0となるようにワークロールベンダーFw
の変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1の変化量ΔF
1を算出した。算出結果に基づき、それぞれの形状制御
手段4の制御量を設定した。この場合も、変化量Δ
ε e,Δεqの目標値Δεe 0,Δεq 0は、形状変化を生じ
ないようにゼロ設定した。
【0032】時刻t5から時刻t6までの後続被圧延材の
一定低圧延速度域では、時刻t2から時刻t3までの先行
被圧延材の一定低圧延速度域と同様に、形状検出器5か
らの信号に基づくフィードバック制御で形状制御手段4
の制御量を常時補正した。時刻t6から時刻t7までの圧
延速度増速域では、時刻t1から時刻t2までの圧延速度
減速域と同様に、荷重計2で圧延荷重を連続的に測定
し、直前の制御間隔における圧延荷重の変化量ΔPを次
の制御間隔における圧延荷重の変化量ΔPに使用した。
この予測された圧延荷重の変化量ΔPから式(5),
(6),(12)に従って伸び率差εe,εqの変化量Δε
e,Δεqをプロセスコンピュータ3で演算し、変化量
Δεe,Δεqがそれぞれ目標値Δεe 0,Δεq 0となるよ
うにワークロールベンダーFwの変化量ΔFw及び中間ロ
ールベンダーF1の変化量ΔF1を算出し、それぞれの形
状制御手段4の制御量を常時補正した。この場合も、変
化量Δεe,Δεqの目標値Δεe 0,Δεq 0は、形状変化
が生じないようにゼロ設定した。
【0033】時刻t1から時刻t7までの圧延材の形状を
形状検出器5で連続的に測定し、板幅方向の最大急峻度
で整理した。得られた最大急峻度を、圧延速度の減速時
及び増速時にフィードバック制御で形状制御すると共
に、出側張力の低減時及び増加時に張力の変化量と形状
の変化量との定量的な関係が明確にされていない状態で
セットアップ制御する従来の形状制御で得られた最大急
峻度の変化と対比させて図7に示す。
【0034】図7から明らかなように、時刻t1から時
刻t2までの圧延速度減速域でフィードバック制御によ
る従来の形状制御では、応答性の点から圧延荷重の変化
に追従できず、耳伸びの発生がみられ、最大急峻度も1
%を超えていた。この影響は、時刻t2から時刻t3まで
の一定低圧延速度域まで及んでいた。また、時刻t6
ら時刻t7までの圧延速度増速域では、応答性の悪いフ
ィードバック制御による形状制御のため圧延荷重の変化
に追従できず、中伸び発生し、このときにも最大急峻度
が1%を超えていた。また、時刻t3の出側張力低減時
及び時刻t5の出側張力増加時では、張力の変化量と形
状の変化量との定量的な関係が明確でない状態でセット
アップ制御しているため、最大急峻度が0.8%を超え
ていた。
【0035】これに対し、本発明に従った形状制御で圧
延された冷延鋼帯は、時刻t1から時刻t7の全域にわた
って最大急峻度が0.5%以下に抑えられており、耳伸
びや中伸びのない形状精度が良好な冷延鋼帯であった。
【0036】
【実施例2】実施例1と同じ連続圧延機1で、冷延前寸
法が板厚3.0mm,板幅1050mmで、冷延後の仕
上げ寸法が板厚0.8mm,板幅1050mmとなる低
炭素普通鋼鋼帯(先行被圧延材)及び冷延前寸法が板厚
2.7mm,板幅1050mmで、冷延後の仕上げ寸法
が板厚0.6mm,板幅1050mmとなる低炭素普通
鋼鋼帯(後続被圧延材)を連続冷間圧延した。実施例1
と同様に設定した板端部及びクォータ部の伸び率差
εe,εqで圧延形状を定義し、製造種類の変更点前後で
先行被圧延材及び後続被圧延材の板形状をワークロール
ベンダーFw及び中間ロールベンダーF1によって次のよ
うに制御した。
【0037】時刻t1から時刻t2までの圧延速度減速域
では、実施例1と同じフィードフォワード制御に加え、
形状検出器5からの信号に基づいたフィードバック制御
でそれぞれの形状制御手段4の制御量を常時補正した。
時刻t2から時刻t3までの一定低圧延速度域では、形状
検出器5からの信号に基づいたフィードバック制御で形
状制御手段4の制御量を常時補正した。最終圧延スタン
ドの出側張力が低減する時刻t3では、実施例1と同様
に式(10),(11)に従って、伸び率差εe,εqの変化
量Δεe,Δεqがそれぞれ目標値Δεe 0,Δεq 0となる
ようにワークロールベンダーFwの変化量ΔFw及び中間
ロールベンダーF1の変化量ΔF1を算出し、算出結果に
基づき、それぞれの形状制御手段4の制御量を設定し
た。
【0038】時刻t3から時刻t4までの一定低出側張力
域では、形状検出器5からの信号に基づいたフィードバ
ック制御により形状制御手段4の制御量を常時補正し
た。製造種類を変更する時刻t4では、後続被圧延材の
材質や寸法に応じて形状制御手段4の制御量を変更する
ことにより、最終圧延スタンドの圧延条件を設定した。
時刻t4から時刻t5までの後続被圧延材の一定低出側張
力域では、形状検出器5からの信号に基づいたフィード
バック制御により形状制御手段4の制御量を常時補正し
た。
【0039】最終圧延スタンドの出側張力を増加させる
時刻t5では,実施例1と同様にプロセスコンピュータ
3で式(10),(11)に従って伸び率差εe,εqの変化
量Δεe,Δεqを演算し、変化量Δεe,Δεqがそれ
ぞれ目標値Δεe 0,Δεq 0となるようにワークロールベ
ンダーFwの変化量ΔFw及び中間ロールベンダーF1
変化量ΔF1を算出し、算出結果でそれぞれの形状制御
手段4の制御量を設定した。時刻t5から時刻t6までの
後続被圧延材の一定低圧延速度域では、形状検出器5か
らの信号に基づくフィードバック制御で形状制御手段4
の制御量を常時補正した。
【0040】時刻t6から時刻t7までの圧延速度増速域
では、実施例1と同様なフィードフォワード制御に加
え、形状検出器5がらの信号に基づいたフィードバック
制御によりそれぞれの形状制御手段4の制御量を常時補
正した。時刻t1から時刻t7までの圧延材の形状を形状
検出器5で連続的に測定し、板幅方向の最大急峻度で整
理した。得られた最大急峻度を、圧延速度の減速時及び
増速時にフィードバック制御で形状制御すると共に、出
側張力の低減時及び増加時に張力の変化量と形状の変化
量との定量的な関係が明確にされていない状態でセット
アップ制御する従来の形状制御で得られた最大急峻度の
変化と対比させて図8に示す。
【0041】図8から明らかなように、時刻t1から時
刻t2までの圧延速度減速域でフィードバック制御によ
る従来の形状制御では、応答性の点から圧延荷重の変化
に追従できず、耳伸びの発生がみられ、最大急峻度も1
%を超えていた。この影響は、時刻t2から時刻t3まで
の一定低圧延速度域まで及んでいた。また、時刻t6
ら時刻t7までの圧延速度増速域では、応答性の悪いフ
ィードバック制御による形状制御のため圧延荷重の変化
に追従できず、中伸び発生し、このときにも最大急峻度
が1%を超えていた。更に,時刻t3の出側張力低減時
及び時刻t5の出側張力増加時では、張力の変化量と形
状の変化量との定量的な関係が明確にされていない状態
でセットアップ制御したことから、最大急峻度が0.8
%を超えていた。これに対し、本発明に従った形状制御
で圧延された冷延鋼帯は、時刻t1から時刻t7の全域に
わたって最大急峻度が0.5%以下に抑えられており、
耳伸びや中伸びのない形状精度が良好な冷延鋼帯であっ
た。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、製造種類の変更点が最終圧延スタンドを通過する時
期の前後における圧延速度減速時及び圧延速度増速時で
も、圧延荷重の変化量を予測すると共に、圧延荷重の変
化を考慮した第1数式モデルを使用して、形状をフィー
ドフォワード制御しているので、圧延荷重の変化に対応
する応答性が高い。また、張力の変化量と形状の変化量
との定量的な関係に基づいた第2数式モデルに従って、
出側張力の低減時及び増加時におけるセットアップ制御
している。そのため、圧延全期間にわたり形状精度が良
好な冷延鋼帯が製造される。更に、形状検出器からの信
号に基づいたフィードバック制御を組み合わせると形状
精度が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造種類の変更点前後における最終圧延スタ
ンドの圧延速度及び張力の経時変化を概略的に示す図
【図2】 単位幅当りの圧延荷重の変化量が伸び率差に
及ぼす影響を示したグラフ
【図3】 ワークロールベンダーが伸び率差に及ぼす影
響を示したグラフ
【図4】 中間ロールベンダーが伸び率差に及ぼす影響
を示したグラフ
【図5】 張力が単位幅当りの圧延荷重に及ぼす影響を
示したグラフ
【図6】 実施例で使用した連続圧延機の制御系統を示
す概念図
【図7】 実施例1で製造された冷延鋼帯の板幅方向に
関する最大急峻度を従来のフィードバック制御による形
状制御と比較したグラフ
【図8】 実施例2で製造された冷延鋼帯の板幅方向に
関する最大急峻度を従来のフィードバック制御による形
状制御と比較したグラフ
【符号の説明】
1:連続圧延機 2:荷重計 3:プロセスコンピ
ュータ 4:形状制御手段 5:形状検出器
6:ブライドルロール 7:走間剪断機 8:巻取
りリール 9:圧延速度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 兼一郎 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社堺製造所内 Fターム(参考) 4E024 AA05 AA06 BB01 BB03 CC02 DD02 EE01 GG03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧延スタンドがタンデム配列され
    た連続圧延機の入側から複数の被圧延材を順次溶接して
    連続的に送り込み連続冷間圧延するとき、圧延荷重の変
    化量を変数として板端から距離が異なる複数箇所の板幅
    中央に対する伸び率差の変化量を表す第1数式モデル及
    び張力の変化量を変数として板端からの距離が異なる複
    数箇所の板幅中央に対する伸び率差の変化量を表す第2
    数式モデルを予め作成し、製造種類の変更点が最終圧延
    スタンドを通過する時期の前後で圧延速度減速時及び増
    速時に、圧延荷重変化量を第1数式モデルに代入して前
    記伸び率差の変化量が目標値に一致するようにワークロ
    ールベンダー及び/又は中間ロールベンダーの制御量を
    設定又は補正すると共に、製造種類の変更点が最終圧延
    スタンドを通過する時期の前後における最終スタンドの
    張力変更時に張力変化量を第2数式モデルに代入して前
    記伸び率差の変化量が目標値に一致するようにワークロ
    ールベンダー及び/又は中間ロールベンダーの制御量を
    設定することを特徴とする連続冷間圧延時の形状制御方
    法。
  2. 【請求項2】 圧延速度減速域及び圧延速度増速域にお
    いて、形状検出器からの信号に基づいたフィードバック
    制御によりワークロールベンダー及び/又は中間ロール
    ベンダーの制御量を更に補正する請求項1記載の形状制
    御方法。
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