JP2002282203A - 体腔内診断装置 - Google Patents

体腔内診断装置

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JP2002282203A
JP2002282203A JP2001084166A JP2001084166A JP2002282203A JP 2002282203 A JP2002282203 A JP 2002282203A JP 2001084166 A JP2001084166 A JP 2001084166A JP 2001084166 A JP2001084166 A JP 2001084166A JP 2002282203 A JP2002282203 A JP 2002282203A
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hand
observation
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diagnostic device
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JP2001084166A
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Shinichi Kono
慎一 河野
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手首や手のひらに装着される止着手段に診断
装置本体を連結して、内視鏡等を含む体内診断装置を着
用してハンドアシストによる処置や触診等を行う際に、
全ての指が開放され、内視鏡観察部によって全ての指先
を視野に入れることができるようにする。 【解決手段】 術者が医用グローブを着用した状態で、
体腔内診断装置4の手首装着用バンド2を術者の手に挿
入されて、この手首装着用バンド2に連結した診断装置
本体1は手首の位置に固定的に保持され、この時に診断
装置本体1のケーシング10の指先に向かう方向の先端
面10aに照明窓11と観察窓12とが設けられ、観察
窓12による視野は、バンド2の挿通方向の前方であ
り、手のひら及びその先の指が観察視野に入るようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、術者等の手に着用
して体腔内に挿入される体腔内診断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】体腔内診断装置の代表的なものとして内
視鏡がある。内視鏡は少なくとも照明手段と観察手段と
を備えたものであり、その体腔内への挿入方式として、
例えば口腔等から挿入される上部消化器官用の内視鏡、
肛門から挿入される下部消化器官用の内視鏡等がある
が、さらに腹腔鏡等のように体表皮から直接体内に刺し
込まれるものもある。腹腔鏡を腹腔内に導き入れるため
のガイド手段として、トラカール等が用いられる。ま
た、この腹腔鏡により腹腔内を検査や診断を行った結
果、患部等が発見された時には、鉗子その他の処置具を
挿入して患部の摘出、縫合、組織の採取、止血等といっ
た様々な処置を施すことができる。このように、腹腔鏡
監視下での処置を行うには、1乃至複数種類の処置具を
体腔内に挿入しなければならない。このために、腹腔鏡
が挿入されるトラカールに加えて、さらに1乃至複数の
トラカールを体内に刺し込むようになし、これらのトラ
カール内に適宜の処置具やその他の器具を挿入して、必
要な処置を施すことになる。
【0003】前述したような処置を行うために用いられ
る処置具は、トラカールを貫通する軸部の先端に把持
爪,ナイフ,ワイヤ等の処置機構部が設けられ、また軸
部の基端部には処置機構部の操作を手動で行うための操
作機構を設けたもので構成される。処置具の操作は体外
から行うことになり、処置機構部の動作を確実に行わせ
るのは極めて高い熟練を必要とするものであり、また処
置に多大な時間を要する等、操作性の点で改善の余地が
大きい。しかも、処置具の操作は腹腔鏡による観察下で
行うことになるが、腹腔鏡における視野範囲は限られて
おり、また臓器の裏側等を視野に収めることができない
部位がある等、腹腔鏡だけの視野に頼ってたのでは、必
要な処置を安全かつ確実に行えない場合もある。
【0004】以上の点等を勘案して、術者等の手を体腔
内に挿入するようになし、腹腔内処置等を行う際に、こ
の手による補助、つまりハンドアシストを伴う処置も行
われる。ここで、ハンドアシストを行うには、腹壁に術
者の手を挿入できる程度の切開を行い、術者は手術用等
の医用グローブを着用して、この切開部から腹腔内に手
を挿入して、様々な動作なり作業なりを行うものであ
る。ここで、ハンドアシストを伴う処置としては、トラ
カール等を介して腹腔内に挿入された処置具の操作を手
で補助したり、ある種の器具、例えば縫合を行うための
器具を手で腹腔内に持ち込んで、切開部の縫合を行った
りする。また、体腔内に手を挿入するもう一つの重要な
目的は、臓器や体腔内壁を直接指や手のひらで触れて、
その感触、即ち硬さや表面の微小な凹凸,発熱の有無等
を確認する触診を行うためでもある。腹腔鏡等の内視鏡
で得られる情報は、主に体腔内における色調の変化や表
面形状等といった情報を手懸かりとするものであるが、
触診を行えるようになると、診断精度はより向上するこ
とになる。
【0005】近年においては、CCD等を含む撮像装置
は、小型で解像度が高いものが開発され、実用化されて
いる。このような小型の撮像装置と対物光学系とをユニ
ット化した観察手段と、体腔内を照明する照明手段とを
筐体内に一体に組み込み、照明部への照明光を伝送する
ためのライトガイドと、撮像手段に接続したケーブルと
を挿通させたコードとで内視鏡を構成し、この内視鏡を
指サック等に着用できる構成としたものが、例えば特開
平12−102502号公報等に示されている。従っ
て、ハンドアシストを行う手の指にこのような内視鏡を
着用して腹腔等の内部に挿入すれば、腹腔鏡では得られ
ない部位の観察を行うことができ、またそもそも腹腔鏡
を用いなくても観察視野が得られる等の利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
指装着タイプの内視鏡を術者の指に装着した場合には、
その指を処置を行う際における補助作業等を行うために
は使用できず、またこの指では触診を行うこともできな
くなる。要するに、体腔内の視野を確保するためには、
術者の指の動きに大きな制約が加えられることになる。
また、ハンドアシストを行う際に、作業している指先の
位置や動きを認識できることは重要である。指に装着さ
れた内視鏡の視野は、当然、その指の前方であり、指先
を視野に入れることはできない。親指に内視鏡を装着す
れば、他の指を視野内に取り入れることができる。しか
しながら、ハンドアシストや触診等を行う際には、親指
は極めて重要な役割を果たすものであるから、親指はで
きるだけ自由にする必要がある。従って、内視鏡は他の
指、例えば人差し指かまたは中指に装着されるのが一般
的であり、このために指装着タイプの内視鏡では指先を
視野に入れるのは実質的に不可能となってしまう。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡等を含む体内
診断装置を着用してハンドアシストによる処置や触診等
を行うに当って、全ての指を開放することができ、しか
も内視鏡観察部によって全ての指先を視野に入れること
ができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、照明部及びこの照明部からの照明下
で体腔内を観察する観察部とを備えた診断装置本体と、
この診断装置本体を手に着脱可能に装着するための止着
手段とを備え、前記観察部の観察視野は、前記止着手段
により前記診断装置本体が手に着用された時に、少なく
ともその手の指先に当る方向を含む構成としたことをそ
の特徴とするものである。
【0009】即ち、診断装置を装着状態に固定するため
の止着手段は、指ではなく、手に着脱可能に装着される
ものである。また、止着手段は、指先を視野に入れる関
係から、手首か、または手のひらに装着される。そし
て、止着手段はバンドで構成するのが、着脱が容易であ
り、また装着した状態での安定性が得られ、さらには装
着した状態での手の動きの邪魔にならない等の利点があ
る。止着手段を手首装着用バンドで構成した時には、診
断装置本体における観察部の観察視野は、この手首装着
用バンドの挿通部における前方または斜め前方とする。
また、手のひらに装着する場合には、手のひら装着用バ
ンドを用いるが、このバンドは親指と人差し指との付け
根の位置を通るようになし、診断装置本体は手のひらの
ほぼ真ん中に配置する。この場合には、診断装置本体を
構成する観察部の観察視野は、この手のひら装着用バン
ドの挿通部と概略直交する方向とする。さらに、手首に
装着するにしろ、また手のひらに装着するにしろ、バン
ドをループ状とした場合には、バンド自体に伸縮性を持
たせるようにする。診断装置本体及びバンド等の止着手
段は体腔内に挿入されると体液等で汚損されるので、洗
浄及び消毒が必要となる。診断装置本体はともかく、止
着手段は汚損物を吸収する可能性がある等、完全な洗
浄,消毒を行うのは困難でもあり、また面倒でもある。
そこで、止着手段と診断装置本体とを着脱可能に連結す
るように構成すると、止着手段を使い捨てにすることが
できる。さらに、止着手段は医用グローブであっても良
い。診断装置本体は、少なくとも照明部と観察部とを備
えた内視鏡として機能するものを有するが、さらに内視
鏡以外の診断手段、例えば体内の組織状態に関する情報
を取得する超音波トランスデューサ等を含むようにして
も良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施の形態
を示すものである。まず、図1及び図2において、1は
診断装置本体、2は止着手段としての手首装着用バン
ド、3はコードであり、これらで体腔内診断装置4が構
成される。このように構成される体腔内診断装置4は、
術者の手に着用されて、腹腔内等の体腔内に挿入される
ものである。
【0011】術者の手を体腔内に挿入するのは、所要の
処置を行う際におけるハンドアシストを行い、また触診
をするためである。この時には、術者は手術用等として
用いられる医用グローブを着用する。医用グローブは、
通常、ラテックス等、伸縮性に富んだ薄膜部材から形成
され、グローブ越しに体腔内壁や臓器等に指を触れて
も、実際にはあたかも直接指が触れる感触を得ることが
できることになる。従って、有効に触診を行うことがで
き、また指を用いて何らかの作業を行う際にも、違和感
等がなく、確実な作業を行える。医用グローブに手を挿
入した時には、その手首から腕にかけてかなりの長さが
覆われるようになる。医用グローブを着用した状態で、
体腔内診断装置4が、その手首装着用バンド2を術者の
手に挿入されるものであり、診断装置本体1は、手首の
位置に固定的に保持されることになる。
【0012】診断装置本体1は、比較的薄いボックス形
状となったケーシング10を有し、このケーシング10
の先端面10a、つまり手首装着用バンド2を手首に装
着した時における指先に向かう方向の端面、には照明窓
11と観察窓12とが設けられる。観察窓12は先端面
10aの中央に配置されており、照明窓11は、この観
察窓12の左右両側に設けられている。このように構成
することによって、観察窓12からの視野範囲全体にわ
たってほぼむらなく均一に照明することができることに
なる。
【0013】図3に診断装置本体1の内部構成を示す。
図中において、10bはケーシング10の筒状部、10
cは後端面であり、先端面10aと、これら筒状部10
b及び後端面10cとにより内部が密閉されたボックス
構造となっている。そして、このケーシング10の内部
には、照明手段13と観察手段14とが設けられてい
る。
【0014】照明手段13は光学繊維束からなるライト
ガイド15と、このライトガイド15の照明光出射端が
対面する照明用レンズ16とから構成される。照明用レ
ンズ16は発散レンズからなり、この照明用レンズ16
によって、ライトガイド15に伝送された照明光を前方
に向けて広く発散させ、もって照明光を広い範囲に及ば
せるようになっている。照明用レンズ16は、ケーシン
グ10の先端面10aに設けた左右一対の照明窓11に
装着される。また、観察手段14は、内部に対物レンズ
を組み込んだ鏡胴17を有し、この鏡胴17は先端面1
0aに設けた観察窓12に装着されている。鏡胴17に
は対物レンズの光軸を90°曲げるためのプリズム18
が接合され、またプリズム18にはCCD等からなる撮
像装置19が接合されている。撮像装置19はCCD等
の固体撮像素子とその基板とから構成され、固体撮像素
子は対物レンズを介して得られる被写体の像を結ぶ位置
に配置されている。そして、ライトガイド15を構成す
る光学繊維束及び撮像装置19の基板から引き出された
ケーブル20は、コード3内に挿通され、ライトガイド
15は光源装置に、またケーブル20は映像信号処理装
置に着脱可能に接続される。
【0015】このように構成される診断装置本体1は、
手首装着用バンド2に連結して設けられる。手首装着用
バンド2はループ状に形成するか、または診断装置本体
1におけるケーシング10の左右両側に延在させた帯片
等で構成される。図示した手首装着用バンド2はループ
状に形成したものであり、この場合にはバンド2は伸縮
自在なもの、例えばゴムバンドから構成する。これによ
って、手首への着脱が容易になり、かつ装着状態で診断
装置本体1が極めて安定的に保持される。一方、手首装
着用バンドを帯片で構成する場合には、伸縮性は要求さ
れないが、例えば面ファスナ等のように、両端部を分離
可能に連結できる構成とする。
【0016】手首装着用バンド2により診断装置本体1
が術者の手首に装着されるが、この時には、診断装置本
体1は手首の周囲において、手のひら側のほぼ中央位置
に配置する。これによって、診断装置本体1の観察窓1
2から得られる観察視野は、このバンド2の挿通方向の
前方、つまり手のひら及びその先の指の方向となる。そ
して、手首を曲げることによって、診断装置本体1の観
察窓12から得られる観察視野が変化する。手の甲を腕
側に僅かに曲げれば、観察窓12の前方は完全に開放さ
れ、腹腔の内部や臓器等の体腔内への手の挿入方向の前
方を視野に取り入れることができる。従って、観察窓1
2から得られる映像を手懸かりとすることによって、手
の挿入動作を円滑かつ安全に行い、観察すべき体腔内壁
や臓器に向けて手を確実に移行させることができる。そ
して、手の前方側に観察視野が得られるにも拘らず、5
本の指は全て自由な状態となっている。
【0017】一方、手首を手のひらが腕に近くなるよう
に曲げるか、または指を窄めると、観察窓12における
観察視野内に指や手のひらが入ることになる。従って、
観察窓12からの視野に表れている体腔内壁や臓器等を
手で触れて、その感触を得ることができる。つまり、観
察窓12による観察下で触診を行うことができる。この
場合において、触診は全ての指を使うことができ、また
手のひらでも触診を行える。
【0018】例えば、肝臓等の臓器を起こして、その裏
側を検査することもできる。この場合にも、観察窓12
で臓器そのものと、手の動きとを同時に確認することが
できる。さらに、体腔内に挿入した手の指で何らかの作
業にも、全ての指を観察窓12の視野に捉えることがで
き、かつ5本の指で自由に作業をすることができる。例
えば、処置具を所望の位置に配置したり、患部をスネア
ワイヤの中に配置して摘み上げたり、縫合する作業等、
つまりハンドアシストを行うに当って、作業を行ってい
る手の指を観察窓12から得られる視野で常に確認する
ことができ、作業を容易に、しかも安全に行うことがで
きる。
【0019】ここで、診断装置本体1におけるケーシン
グ10の先端面10aは手首装着用バンド2における手
の挿入方向前方に向いているので、観察窓12から得ら
れる観察視野は手のひらから指先と概略平行な方向であ
る。しかしながら、手を真直ぐ伸ばした状態でも、前方
視野を確保できるようにするには、図4に示したよう
に、照明窓及び観察窓が設けられるケーシング10′の
先端面10a′を傾斜させた診断装置本体1′を用いれ
ば良い。この診断装置本体1′の傾斜方向は、手首装着
用バンド2を手首に着用した時に、手のひらから離れる
方向となる。そして、この場合の観察視野を図4にθで
示した範囲とすることによって、手の指を観察視野に入
れることができ、特に指を曲げた時には、必ず観察視野
内に入ることになる。
【0020】手首装着用バンドは診断装置本体に対して
一体的に設けるように構成することもできるが、図5に
示したように、診断装置本体101を手首装着用バンド
102から分離できるようにすることもできる。この場
合には、診断装置本体101に挾持部材105を設けて
おく。この挾持部材105は、弾性板片を折り返すよう
に曲げたクリップ等で構成することができる。また、手
首装着用バンド102はリング状のバンドとする。そし
て、手首装着用バンド102を手首に装着した状態にし
て、診断装置本体101に連結した挾持部材105をバ
ンド102に挟み込むようにして連結する。このように
構成すれば、体腔内診断装置を体腔内に挿入する毎に、
手首装着用バンド102のみを交換し、新たな手首装着
用バンド102に完全に洗浄及び消毒を行うことにより
繰り返し使用される診断装置本体101を組み合わせる
ことができる。従って、衛生上の観点等から極めて有利
である。
【0021】次に、図6乃至図8は本発明の第2の実施
の形態を示すものである。この実施の形態では、体腔内
診断装置200において、術者の手に装着する位置を手
首ではなく手のひらの位置であって、診断装置本体20
1に連結した止着手段としてのバンド202は親指と人
差し指の付け根の位置を通る位置に装着される、手のひ
ら装着用バンド202となっている。従って、診断装置
本体201のケーシング210における一側表面210
aは手のひらの概略中央位置に当接した状態となり、こ
の手のひらに当接する面とは反対側の面210bに照明
窓211及び観察窓212が形成される。そして、照明
窓211は観察窓212を挟んだ両側に設けるのが望ま
しい。さらに、診断装置本体201からはコード203
が引き出されている。
【0022】図7及び図8から明らかなように、照明窓
211に臨む照明手段213を構成する照明用レンズ2
16に対面するライトガイド215は、先端が概略90
°湾曲した口金215aに挿通されている。また、観察
窓212に臨む観察手段214は、対物レンズ217a
を装着した鏡胴217を有し、この鏡胴217にはプリ
ズムを介さずに直接撮像装置219が接合されている。
【0023】このような構成を採用すると、手のひらと
対向する部位を観察視野とすることになる。従って、手
を広げた状態で、検査や診断の対象となる臓器や体腔内
壁に手のひらを向けて、検査を行おうとする部位に対し
て非接触状態で手を動かすことによって、臓器等を至近
距離で観察することができる。しかも、このように臓器
等の至近位置での観察窓212を介しての観察と、この
臓器等への触診とを併用できることから、さらに診断精
度が向上し、より精密な診断を行えることになる。ま
た、手を窄めると、指が観察窓212による観察視野の
範囲内に入ることになり、窄めた指の指先は観察視野の
ほぼ中央に位置することになる。従って、ハンドアシス
トによる処置等を行う際において、手を広げたり、窄め
たりすることによって、体腔内に挿入された処置具を視
認したり、手の指を確認したりすることができ、効率の
良いハンドアシストを行えることになる。
【0024】なお、前述した各実施の形態では、体腔内
診断装置をバンドに連結し、このバンドを手首や手のひ
らに着脱可能に装着するように構成したが、術者が着用
している医用グローブ等に取り付けるようにすることも
できる。また、体腔内診断装置は、照明手段と観察手段
とを有し、体内を観察する内視鏡としての機能を持たせ
ることは必須であるが、さらに図9に示した診断装置本
体301のように、ケーシング310の先端面310a
に照明窓311と観察窓312とを設けると共に、超音
波プローブ321をも取り付けるようにすることもでき
る。ここで、超音波プローブ321は、多数の超音波振
動子をアレー状に配列し、各超音波振動子を順次駆動す
る、所謂電子走査式のものとするのが望ましい。従っ
て、ケーシング310の先端面310aを段差構造とし
て、照明窓311,観察窓312からなる内視鏡的観察
機構は奥側で手に近い側に位置させ、つまりバンドの取
り付け側に位置させ、超音波プローブ321は手に遠い
先端側で前方に突出するように配置するのが望ましい。
ここで、超音波プローブ321は体内組織の状態を検査
するものであり、超音波走査を行う際には、この超音波
プローブ321を体腔内壁や臓器に密着させる必要があ
る。超音波プローブ321の装着部を内視鏡観察機構よ
り前方に突出させるのはこのためである。これによっ
て、内視鏡的検査、触診及び体内組織状態に関する超音
波検査を併用して、総合的な診断を行えることになる。
また、超音波プローブ321の横の位置に処置具導出口
322を開口させておき、超音波診断装置本体301に
接続したコード303内に挿通チューブを挿通させ、こ
の挿通チューブの先端をこの処置具導出口322に接続
しておけば、超音波プローブ321による検査、また触
診の結果等から、体内組織をサンプリングしたり、止血
等の処置を行ったりすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明は手首や手のひら
に装着される止着手段に診断装置本体を連結する構成と
したので、内視鏡等を含む体内診断装置を着用してハン
ドアシストによる処置や触診等を行う際に、全ての指が
開放され、かつ内視鏡観察部によって全ての指先を視野
に入れることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施に形態を示すものであっ
て、体腔内診断装置を手に装着した状態の斜視図であ
る。
【図2】図1の体腔内診断装置の外観図である。
【図3】図1の体腔内診断装置における診断装置本体の
内部構成を示す分解斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図5】診断装置本体とその止着手段とを分離可能な構
成としたものを示す構成説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すものであっ
て、体腔内診断装置を手に装着した状態の斜視図であ
る。
【図7】図6の体腔内診断装置における診断装置本体の
断面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す体腔内診断装
置を構成する診断装置本体の斜視図である。
【符号の説明】
1,1′,101,201,301 診断装置本体 2,201 手首装着用バンド 3,203,303 コード 4,200 体腔内診断装置 10,310 ケーシング 11,211,311 照明窓 12,212,312 観察窓 13,213 照明手段 14,214 観察手段 105 挾持部材 202 手のひら装着用バンド 321 超音波プローブ 322 処置具導出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/24 G02B 23/24 C 23/26 23/26 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明部及びこの照明部からの照明下で体
    腔内を観察する観察部とを備えた診断装置本体と、 この診断装置本体を手に着脱可能に装着するための止着
    手段とを備え、 前記観察部の観察視野は、前記止着手段により前記診断
    装置本体が手に着用された時に、少なくともその手の指
    先に当る方向を含む構成としたことを特徴とする体腔内
    診断装置。
  2. 【請求項2】 前記止着手段は手首に着脱可能に装着さ
    れる手首装着用バンドであり、前記診断装置本体におけ
    る観察部の観察視野は、この手首装着用バンドの挿通部
    における前方または斜め前方とする構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の体腔内診断装置。
  3. 【請求項3】 前記止着手段は手のひらを含む位置に装
    着される手のひら装着用バンドであり、前記診断装置本
    体における観察部の観察視野は、この手のひら装着用バ
    ンドの挿通部と概略直交する方向とする構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の体腔内診断装置。
  4. 【請求項4】 前記止着手段は前記診断装置本体に対し
    て着脱可能に連結する構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の体腔内診断装置。
  5. 【請求項5】 前記止着手段は医用グローブであること
    を特徴とする請求項1記載の体腔内診断装置。
  6. 【請求項6】 前記診断装置本体は、さらに超音波トラ
    ンスデューサを含むものであることを特徴とする請求項
    1記載の体腔内診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015069749A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 ひとみ 藤田 手元用照明器具
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