JP2002282200A - 医療器具の保管管理システム - Google Patents
医療器具の保管管理システムInfo
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- JP2002282200A JP2002282200A JP2001087717A JP2001087717A JP2002282200A JP 2002282200 A JP2002282200 A JP 2002282200A JP 2001087717 A JP2001087717 A JP 2001087717A JP 2001087717 A JP2001087717 A JP 2001087717A JP 2002282200 A JP2002282200 A JP 2002282200A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】個々の医療器具の保管管理を簡略化することが
できる医療器具の保管管理システムを提供する。 【解決手段】保管庫１に保管された内視鏡２の保管状態
を管理する保管管理システムであって、内視鏡２は、内
視鏡２の種類や状態に関するデータを記憶する機能と、
保管庫１とデータ通信を行う機能を有し、保管庫１は、
内視鏡２が保管された状態にあるときに、内視鏡２とデ
ータ通信を行う機能と、当該データ通信により取得した
データを告知する機能とを有する。
できる医療器具の保管管理システムを提供する。 【解決手段】保管庫１に保管された内視鏡２の保管状態
を管理する保管管理システムであって、内視鏡２は、内
視鏡２の種類や状態に関するデータを記憶する機能と、
保管庫１とデータ通信を行う機能を有し、保管庫１は、
内視鏡２が保管された状態にあるときに、内視鏡２とデ
ータ通信を行う機能と、当該データ通信により取得した
データを告知する機能とを有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内視鏡など
の医療器具の保管管理システムに関するものである。
の医療器具の保管管理システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、医学の進歩により、種々の医療行
為に用いられる器具は多岐に亘り、その保管管理は煩雑
さを増している。
為に用いられる器具は多岐に亘り、その保管管理は煩雑
さを増している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医療器
具の保管管理が煩雑になっている状況において、そのよ
うな煩雑さを克服できる具体的な提案が何らなされてい
なかった。
具の保管管理が煩雑になっている状況において、そのよ
うな煩雑さを克服できる具体的な提案が何らなされてい
なかった。
【０００４】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、個々の医療
器具の保管管理を簡略化することができる医療器具の保
管管理システムを提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、個々の医療
器具の保管管理を簡略化することができる医療器具の保
管管理システムを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第１の発明は、保管装置に保管された医療器具の
保管状態を管理する保管管理システムであって、上記医
療器具は、当該医療器具の種類や状態に関するデータを
記憶する機能と、上記保管装置とデータ通信を行う機能
を有し、上記保管装置は、上記医療器具が保管された状
態にあるときに、上記医療器具とデータ通信を行う機能
と、当該データ通信により取得したデータを告知する機
能とを有する。
めに、第１の発明は、保管装置に保管された医療器具の
保管状態を管理する保管管理システムであって、上記医
療器具は、当該医療器具の種類や状態に関するデータを
記憶する機能と、上記保管装置とデータ通信を行う機能
を有し、上記保管装置は、上記医療器具が保管された状
態にあるときに、上記医療器具とデータ通信を行う機能
と、当該データ通信により取得したデータを告知する機
能とを有する。
【０００６】また、第２の発明は、第１の発明に係る医
療器具の保管管理システムにおいて、上記保管装置は他
の機器と接続され、上記医療器具から取得したデータを
他の機器に送信したり、上記他の機器からのデータを受
信して告知する機能を有する。
療器具の保管管理システムにおいて、上記保管装置は他
の機器と接続され、上記医療器具から取得したデータを
他の機器に送信したり、上記他の機器からのデータを受
信して告知する機能を有する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の医療器具の保管管
理システムを具体的な実施形態に適用して詳細に説明す
る。
理システムを具体的な実施形態に適用して詳細に説明す
る。
【０００８】（第１実施形態）従来の保管装置としての
内視鏡保管庫は、内視鏡に埃がかからないように、また
破損しないように保管する機能を備えているが、保管庫
の近くまで行かなければ、内部にどのような内視鏡が保
管されているのかが分からなかった。また、そのままで
は保管されている内視鏡が正規のリプロセス（洗浄・消
毒）が行われたものであるかどうかを確認できなかっ
た。そのため、わざわざ保管庫まで行き内視鏡を確認す
るという煩わしい作業が必要であった。また、リプロセ
スをし忘れた内視鏡を保管してしまう心配もあった。
内視鏡保管庫は、内視鏡に埃がかからないように、また
破損しないように保管する機能を備えているが、保管庫
の近くまで行かなければ、内部にどのような内視鏡が保
管されているのかが分からなかった。また、そのままで
は保管されている内視鏡が正規のリプロセス（洗浄・消
毒）が行われたものであるかどうかを確認できなかっ
た。そのため、わざわざ保管庫まで行き内視鏡を確認す
るという煩わしい作業が必要であった。また、リプロセ
スをし忘れた内視鏡を保管してしまう心配もあった。
【０００９】そこで第１実施形態の内視鏡システムは、
それら作業負荷の低減と安全性の向上を目的としてい
る。
それら作業負荷の低減と安全性の向上を目的としてい
る。
【００１０】この目的を達成するために、第１実施形態
では、 １．内視鏡保管庫は、当該内視鏡保管庫内に保管された
内視鏡とデータ通信する機能と、通信結果を告知（表
示、警告音など）する機能とを有し、内視鏡は、当該内
視鏡の機種、シリアルナンバーや洗滌消毒されたかどう
かのデータなどを記憶する機能と、他の機器とそれらの
データを遠隔通信する機能とを有する。
では、 １．内視鏡保管庫は、当該内視鏡保管庫内に保管された
内視鏡とデータ通信する機能と、通信結果を告知（表
示、警告音など）する機能とを有し、内視鏡は、当該内
視鏡の機種、シリアルナンバーや洗滌消毒されたかどう
かのデータなどを記憶する機能と、他の機器とそれらの
データを遠隔通信する機能とを有する。
【００１１】内視鏡を保管庫に収納すると、保管庫は内
視鏡と通信し、表示燈に内視鏡の機種名を表示し、消毒
済みなら状態表示ランプの青ランプを点灯し、未消毒の
場合は、赤ランプを点灯して警告音を発する。
視鏡と通信し、表示燈に内視鏡の機種名を表示し、消毒
済みなら状態表示ランプの青ランプを点灯し、未消毒の
場合は、赤ランプを点灯して警告音を発する。
【００１２】２．内視鏡保管庫は、当該内視鏡保管庫内
に保管された内視鏡とデータ通信する機能と、通信結果
を告知（表示、警告音など）する機能と、通信結果をパ
ソコンなどの他の機器にに通信する機能とを有し、内視
鏡は、当該内視鏡の機種、シリアルナンバーや洗滌消毒
されたかどうかのデータなどを記憶する機能と、他の機
器とそれらのデータを遠隔通信する機能とを有してい
る。
に保管された内視鏡とデータ通信する機能と、通信結果
を告知（表示、警告音など）する機能と、通信結果をパ
ソコンなどの他の機器にに通信する機能とを有し、内視
鏡は、当該内視鏡の機種、シリアルナンバーや洗滌消毒
されたかどうかのデータなどを記憶する機能と、他の機
器とそれらのデータを遠隔通信する機能とを有してい
る。
【００１３】内視鏡を保管庫に収納すると、保管庫は内
視鏡と通信し、保管庫と通信ケーブルで接続されたパソ
コンのディスプレイ上に内視鏡の機種名、消毒／未消毒
に関するデータを表示する。さらにパソコンは、内視鏡
の来歴をデータベース化して管理している。また、パソ
コン側から内視鏡の予約情報を送ると、保管庫に保管さ
れている内視鏡のうち、該当する内視鏡に対応する表示
板に予約情報を表示する。
視鏡と通信し、保管庫と通信ケーブルで接続されたパソ
コンのディスプレイ上に内視鏡の機種名、消毒／未消毒
に関するデータを表示する。さらにパソコンは、内視鏡
の来歴をデータベース化して管理している。また、パソ
コン側から内視鏡の予約情報を送ると、保管庫に保管さ
れている内視鏡のうち、該当する内視鏡に対応する表示
板に予約情報を表示する。
【００１４】以下に図面を参照して上記した概略を詳細
に説明する。図１は内視鏡２を格納した保管庫１を示し
ており、扉３を開放した状態を示している。内視鏡２を
保管する庫室の上部に制御部７があり、保管した内視鏡
２や通信ケーブル９で接続されたパソコン８とデータ通
信する機能と通信結果を告知するための、機種表示燈
４、状態表示ランプ５、予約表示燈６およびスピーカー
１０などの手段を持っている。内視鏡検知センサー１２
は、内視鏡２が棚板１１にかけられていることを検知す
る。
に説明する。図１は内視鏡２を格納した保管庫１を示し
ており、扉３を開放した状態を示している。内視鏡２を
保管する庫室の上部に制御部７があり、保管した内視鏡
２や通信ケーブル９で接続されたパソコン８とデータ通
信する機能と通信結果を告知するための、機種表示燈
４、状態表示ランプ５、予約表示燈６およびスピーカー
１０などの手段を持っている。内視鏡検知センサー１２
は、内視鏡２が棚板１１にかけられていることを検知す
る。
【００１５】図２は、保管庫１の扉３を閉じた状態を示
している。扉３は通常、保管庫１内に挨が入らないよう
に閉じられているため、保管してある内視鏡２を直接見
て確認することは難しくなっている。
している。扉３は通常、保管庫１内に挨が入らないよう
に閉じられているため、保管してある内視鏡２を直接見
て確認することは難しくなっている。
【００１６】図３は、内視鏡２の一部の外観を示してお
り、内視鏡２の操作部１３内部には、当該内視鏡２の機
種名、シリアルナンバーや洗滌消毒されたかどうかのデ
ータなどを記憶するとともに、他の機器とそれらのデー
タを遠隔通信するトランスポンダ１４が組み込まれてい
る。トランスポンダ１４は、一般にＲＦＩＤ（RadioFre
quency Identification System）方式と呼ばれているも
のを使用している。もちろん、トランスポンダ１４は、
内視鏡２に内蔵するだけでなく外部に取り付けることも
できる。
り、内視鏡２の操作部１３内部には、当該内視鏡２の機
種名、シリアルナンバーや洗滌消毒されたかどうかのデ
ータなどを記憶するとともに、他の機器とそれらのデー
タを遠隔通信するトランスポンダ１４が組み込まれてい
る。トランスポンダ１４は、一般にＲＦＩＤ（RadioFre
quency Identification System）方式と呼ばれているも
のを使用している。もちろん、トランスポンダ１４は、
内視鏡２に内蔵するだけでなく外部に取り付けることも
できる。
【００１７】図４は、上記したトランスポンダ１４の一
構成例を示している。硬質ガラス管１５にデータ送受信
用のアンテナ１６とデータの記憶や制御を行うＩＣパッ
ケージ１７が封入されている。
構成例を示している。硬質ガラス管１５にデータ送受信
用のアンテナ１６とデータの記憶や制御を行うＩＣパッ
ケージ１７が封入されている。
【００１８】内視鏡２を保管庫１の棚板１１にかける
と、棚板１１に設けられている内視鏡検知センサー１２
が作動して、制御部７と内視鏡２とが通信を開始する。
そして、制御部７は、内視鏡２より読み取ったデータを
元に機種表示燈４に内視鏡２の機種名を表示し、消毒済
みならば状態表示ランプ５の青ランプを点灯する。ま
た、内視鏡２が未消毒の場合には状態表示ランプ５の赤
ランプを点灯し、スピーカー１０より警告音を発する。
と、棚板１１に設けられている内視鏡検知センサー１２
が作動して、制御部７と内視鏡２とが通信を開始する。
そして、制御部７は、内視鏡２より読み取ったデータを
元に機種表示燈４に内視鏡２の機種名を表示し、消毒済
みならば状態表示ランプ５の青ランプを点灯する。ま
た、内視鏡２が未消毒の場合には状態表示ランプ５の赤
ランプを点灯し、スピーカー１０より警告音を発する。
【００１９】洗滌消毒装置での内視鏡２の洗滌消毒が完
了した際に、内視鏡２の内部のトランスポンダ１４と洗
滌消毒装置の通信手段とが通信を行って、洗滌消毒完了
を示すデータを内視鏡２内に持たせてあるので、制御部
７は、内視鏡２との通信によって、内視鏡２が消毒済み
か否かを判断することができる。
了した際に、内視鏡２の内部のトランスポンダ１４と洗
滌消毒装置の通信手段とが通信を行って、洗滌消毒完了
を示すデータを内視鏡２内に持たせてあるので、制御部
７は、内視鏡２との通信によって、内視鏡２が消毒済み
か否かを判断することができる。
【００２０】また、保管庫１の制御部７とパソコン８と
は通信ケーブル９で接続されており、保管してある内視
鏡２の機種名、消毒／未消毒の状態をパソコン８のディ
スプレイ上に表示するようになっている。また、パソコ
ン８は、内視鏡２の使用来歴や修理履歴をデータベース
化して管理している。これによって保管庫１が内視鏡２
とが別の部屋に設置されていても、保管庫１は内視鏡２
の保管状況を確認することができる。
は通信ケーブル９で接続されており、保管してある内視
鏡２の機種名、消毒／未消毒の状態をパソコン８のディ
スプレイ上に表示するようになっている。また、パソコ
ン８は、内視鏡２の使用来歴や修理履歴をデータベース
化して管理している。これによって保管庫１が内視鏡２
とが別の部屋に設置されていても、保管庫１は内視鏡２
の保管状況を確認することができる。
【００２１】通信ケーブル９を電話回線に接続するとと
もに、遠隔地においてパソコン８を電話回線に接続する
ことで、遠隔地での確認も可能となる。また、パソコン
８側から保管庫１へ内視鏡２の使用予約情報を送って保
管庫１の該当内視鏡に対応する予約表示燈６に予約情報
を表示することによって、保管庫１内の特定の内視鏡２
に使用予定があるかどうかが、保管庫１の場所で確認で
きる。
もに、遠隔地においてパソコン８を電話回線に接続する
ことで、遠隔地での確認も可能となる。また、パソコン
８側から保管庫１へ内視鏡２の使用予約情報を送って保
管庫１の該当内視鏡に対応する予約表示燈６に予約情報
を表示することによって、保管庫１内の特定の内視鏡２
に使用予定があるかどうかが、保管庫１の場所で確認で
きる。
【００２２】図５は、保管庫１が内視鏡２あるいはパソ
コン８との通信により取得した情報に基いて実行する処
理の手順を示すフローチャートである。内視鏡２と保管
庫１との通信において、「内視鏡有無データ」には、内
視鏡２の固有ＩＤのほかに修理来歴データなどが含まれ
ている。また、パソコン８と保管庫１との通信におい
て、「保管情報」には、内視鏡２から読み取った修理来
歴データや消毒データが含まれ、消毒データが更新され
た場合、パソコン８側では内視鏡２の固有データベース
の使用回数を１回増やすなどのデータ処理を行う。
コン８との通信により取得した情報に基いて実行する処
理の手順を示すフローチャートである。内視鏡２と保管
庫１との通信において、「内視鏡有無データ」には、内
視鏡２の固有ＩＤのほかに修理来歴データなどが含まれ
ている。また、パソコン８と保管庫１との通信におい
て、「保管情報」には、内視鏡２から読み取った修理来
歴データや消毒データが含まれ、消毒データが更新され
た場合、パソコン８側では内視鏡２の固有データベース
の使用回数を１回増やすなどのデータ処理を行う。
【００２３】保管庫１の制御部７は、内視鏡２からの内
視鏡有無データにより内視鏡検知センサー１２のＯＮ，
ＯＦＦ状態を判断し（ステップＳ１）、ＯＦＦ状態のと
きには状態表示ランプ５をリセットして（ステップＳ
２）、ステップＳ１に戻る。また、ＯＮ状態のときには
内視鏡２からの消毒データにより消毒が済んでいるかど
うかを判断する（ステップＳ３）。未消毒の場合には警
告音及び警告ランプをＯＮして（ステップＳ４）、ステ
ップＳ６に進む。
視鏡有無データにより内視鏡検知センサー１２のＯＮ，
ＯＦＦ状態を判断し（ステップＳ１）、ＯＦＦ状態のと
きには状態表示ランプ５をリセットして（ステップＳ
２）、ステップＳ１に戻る。また、ＯＮ状態のときには
内視鏡２からの消毒データにより消毒が済んでいるかど
うかを判断する（ステップＳ３）。未消毒の場合には警
告音及び警告ランプをＯＮして（ステップＳ４）、ステ
ップＳ６に進む。
【００２４】また、消毒済みの場合には消毒済みランプ
をＯＮして（ステップＳ５）、ステップＳ６に進む。
をＯＮして（ステップＳ５）、ステップＳ６に進む。
【００２５】ステップＳ６では、内視鏡の機種のチェッ
クを行い、対応していなければ非対応の表示を行う（ス
テップＳ７）。また、対応している場合には機種の表示
を行う（ステップＳ８）。
クを行い、対応していなければ非対応の表示を行う（ス
テップＳ７）。また、対応している場合には機種の表示
を行う（ステップＳ８）。
【００２６】次のステップＳ９では、パソコン８からの
予約情報により予約があるかどうかの確認を行い、予約
がない場合には予約なしの表示を行う（ステップＳ１
０）。また、予約がある場合には予約状況を表示する
（ステップＳ１１）。
予約情報により予約があるかどうかの確認を行い、予約
がない場合には予約なしの表示を行う（ステップＳ１
０）。また、予約がある場合には予約状況を表示する
（ステップＳ１１）。
【００２７】図６は、保管庫１と内視鏡２の構成を示す
機能ブロック図である。保管庫１は、内視鏡２がセット
されたことを検知する検知センサー１０１と、送信を行
うための発振回路１００と、変調回路１０５と、送信コ
イルＬ１と、受信を行うための受信コイルＬ２と、復調
回路１０６と、セットされた内視鏡２のデータや警告内
容を表示する表示部１０２と、警告を促すブザー１０３
と、メモリ１０８と、パソコン８とデータの授受を行う
ためのＩ／Ｆ部１０４と、上記した各部を制御する主制
御部１０７により構成されている。
機能ブロック図である。保管庫１は、内視鏡２がセット
されたことを検知する検知センサー１０１と、送信を行
うための発振回路１００と、変調回路１０５と、送信コ
イルＬ１と、受信を行うための受信コイルＬ２と、復調
回路１０６と、セットされた内視鏡２のデータや警告内
容を表示する表示部１０２と、警告を促すブザー１０３
と、メモリ１０８と、パソコン８とデータの授受を行う
ためのＩ／Ｆ部１０４と、上記した各部を制御する主制
御部１０７により構成されている。
【００２８】また、内視鏡２の内部には、信号を送受信
するためのコイルＬ３と、共振用のコンデンサＣと、復
調回路２００と、変換器２０２と、変調回路２０１と、
メモリ２０５と、上記した各部を制御する主制御部２０
４により構成されている。内視鏡２内部にはさらに安定
化回路２０３が設けられ、コイルＬ４で受信した信号を
平滑・整流して上記内視鏡２の内部回路の各部の駆動電
力を確保している。
するためのコイルＬ３と、共振用のコンデンサＣと、復
調回路２００と、変換器２０２と、変調回路２０１と、
メモリ２０５と、上記した各部を制御する主制御部２０
４により構成されている。内視鏡２内部にはさらに安定
化回路２０３が設けられ、コイルＬ４で受信した信号を
平滑・整流して上記内視鏡２の内部回路の各部の駆動電
力を確保している。
【００２９】以下に、上記した構成の動作を説明する。
内視鏡２が保管庫１にセットされると内視鏡２がセット
されたことを検知する検知センサー１０１が作動し、保
管庫１の主制御部１０７が内視鏡２がセットされたこと
を検知する。そして、保管庫１の主制御部１０７は内視
鏡２と通信を開始する。即ち、主制御部１０７からシリ
アル信号として転送される読込みコマンドに従ってデジ
タル変調された無線周波信号が送信コイルＬ１に印加さ
れる。
内視鏡２が保管庫１にセットされると内視鏡２がセット
されたことを検知する検知センサー１０１が作動し、保
管庫１の主制御部１０７が内視鏡２がセットされたこと
を検知する。そして、保管庫１の主制御部１０７は内視
鏡２と通信を開始する。即ち、主制御部１０７からシリ
アル信号として転送される読込みコマンドに従ってデジ
タル変調された無線周波信号が送信コイルＬ１に印加さ
れる。
【００３０】送信コイルＬ１から発せられた無線信号
は、内視鏡２側のコイルＬ３に信号を誘起する。内視鏡
２内では、この誘起された信号を増幅した後復調回路２
００においてもとのデジタル信号に復調する。主制御部
２０４は、デジタル化されたシリアル信号情報をもとに
メモリ２０５から内視鏡の機種、シリアルナンバーや洗
滌消毒されたかどうかのデータを読み込む。
は、内視鏡２側のコイルＬ３に信号を誘起する。内視鏡
２内では、この誘起された信号を増幅した後復調回路２
００においてもとのデジタル信号に復調する。主制御部
２０４は、デジタル化されたシリアル信号情報をもとに
メモリ２０５から内視鏡の機種、シリアルナンバーや洗
滌消毒されたかどうかのデータを読み込む。
【００３１】変換器２０２は、送信コイルＬ１から送ら
れる無変調信号に同期してシリアル信号に変換する。変
調回路２０１は、このシリアル信号に従ってＬ３とＣに
よるタンク回路を共振状態にするか否かを制御する。そ
して、保管庫１側の主制御部１０７がコイルＬ２を介し
て内視鏡２側のタンク回路が共振するか否かを検出する
ことにより情報の交信が行われる。保管庫１では上記通
信によって得られたデータを保管庫１の表示部１０２に
表示する。また、保管庫１はパソコン８と通信を行って
データの転送を行う。
れる無変調信号に同期してシリアル信号に変換する。変
調回路２０１は、このシリアル信号に従ってＬ３とＣに
よるタンク回路を共振状態にするか否かを制御する。そ
して、保管庫１側の主制御部１０７がコイルＬ２を介し
て内視鏡２側のタンク回路が共振するか否かを検出する
ことにより情報の交信が行われる。保管庫１では上記通
信によって得られたデータを保管庫１の表示部１０２に
表示する。また、保管庫１はパソコン８と通信を行って
データの転送を行う。
【００３２】上記した第１実施形態によれば、保管庫１
に内視鏡２を保管する際に、保管庫１は、内視鏡２が洗
滌／消毒済みか否かを自動的に判断できるため、特別な
別のチェック工程が不要となる。これにより、内視鏡業
務の安全性を高めることができ、作業者の作業量を低減
することができる。また、パソコンを使って遠隔地での
保管状況の確認を行ったり、予約管理ができるため、内
視鏡業務の効率があがる。
に内視鏡２を保管する際に、保管庫１は、内視鏡２が洗
滌／消毒済みか否かを自動的に判断できるため、特別な
別のチェック工程が不要となる。これにより、内視鏡業
務の安全性を高めることができ、作業者の作業量を低減
することができる。また、パソコンを使って遠隔地での
保管状況の確認を行ったり、予約管理ができるため、内
視鏡業務の効率があがる。
【００３３】（第２実施形態）現在の外科手術では、外
科の体内における手技の後に、使用した用具をすべて回
収することは非常に重要なことであるが、現在は手術担
当者の厳密なチェックに一任されている。しかし、体内
への手術用具の置き忘れ事故は時折、起こっている。体
内に用具を置き忘れて縫合された患者は健康状態が悪化
し、生命の危機に至る場合もある。用具の回収のチェッ
クを確実に行うことが必要である。
科の体内における手技の後に、使用した用具をすべて回
収することは非常に重要なことであるが、現在は手術担
当者の厳密なチェックに一任されている。しかし、体内
への手術用具の置き忘れ事故は時折、起こっている。体
内に用具を置き忘れて縫合された患者は健康状態が悪化
し、生命の危機に至る場合もある。用具の回収のチェッ
クを確実に行うことが必要である。
【００３４】そこで第２実施形態では、外科の手術に使
用する鉗子、メス、クリップなどの用具全てに滅菌した
通信タグを付け、術前に種別と個数を読み取り機でカウ
ントし、手技後の縫合前または、術後に再び読み取り機
でカウントして双方の種別と個数に差異がないかを確認
することによって置き忘れ事故を確実に防ぐことを特徴
とする。
用する鉗子、メス、クリップなどの用具全てに滅菌した
通信タグを付け、術前に種別と個数を読み取り機でカウ
ントし、手技後の縫合前または、術後に再び読み取り機
でカウントして双方の種別と個数に差異がないかを確認
することによって置き忘れ事故を確実に防ぐことを特徴
とする。
【００３５】以下に図面を参照して上記した概略の処理
の流れを図９のフローチャートに従って説明する。ま
ず、図７に示すように、鉗子、メス、ハサミおよびクリ
ップなどの手術用具３０１に、他の機器とデータを遠隔
通信する機能を備えた通信タグ３０２を取り付ける（ス
テップＳ２０）。通信タグ３０２は、一般にＲＦＩＤ方
式と呼ばれているものを使用する。通信タグ３０２に
は、その手術用具の種別名、滅菌処理の有無などのデー
タが記憶されている。
の流れを図９のフローチャートに従って説明する。ま
ず、図７に示すように、鉗子、メス、ハサミおよびクリ
ップなどの手術用具３０１に、他の機器とデータを遠隔
通信する機能を備えた通信タグ３０２を取り付ける（ス
テップＳ２０）。通信タグ３０２は、一般にＲＦＩＤ方
式と呼ばれているものを使用する。通信タグ３０２に
は、その手術用具の種別名、滅菌処理の有無などのデー
タが記憶されている。
【００３６】これらの通信タグ３０２は、当該通信タグ
３０２を手術用具３０１に取り付けた状態で後述する滅
菌コンテナに収納されて滅菌処理をされても機能を損な
わないようになっている。
３０２を手術用具３０１に取り付けた状態で後述する滅
菌コンテナに収納されて滅菌処理をされても機能を損な
わないようになっている。
【００３７】器材準備室では、洗滌消毒が終わった手術
用具の中から、その手術に使われる手術用具を滅菌コン
テナに収める（ステップＳ２１）。次に、手術用具を滅
菌コンテナごと滅菌機で滅菌処理する。この時、滅菌機
と滅菌コンテナ内の手術用具３０１に設けられている各
通信タグ３０２と交信をして、滅菌処理済みであること
と滅菌効果有効期日などの滅菌データを通信タグ３０２
に記憶させる（ステップＳ２２）。滅菌処理された滅菌
コンテナは、手術室に搬入される（ステップＳ２３）。
用具の中から、その手術に使われる手術用具を滅菌コン
テナに収める（ステップＳ２１）。次に、手術用具を滅
菌コンテナごと滅菌機で滅菌処理する。この時、滅菌機
と滅菌コンテナ内の手術用具３０１に設けられている各
通信タグ３０２と交信をして、滅菌処理済みであること
と滅菌効果有効期日などの滅菌データを通信タグ３０２
に記憶させる（ステップＳ２２）。滅菌処理された滅菌
コンテナは、手術室に搬入される（ステップＳ２３）。
【００３８】次に、術前の確認作業として図８に示すよ
うな構成により、滅菌された手術用具３０１の種別と個
数をタグチェッカー３０３によりカウントする（ステッ
プＳ２４）。滅菌コンテナ３０８は、その内外で遠隔通
信できるように、全体または、一部が電波を通しやすい
材質および構造となっている。
うな構成により、滅菌された手術用具３０１の種別と個
数をタグチェッカー３０３によりカウントする（ステッ
プＳ２４）。滅菌コンテナ３０８は、その内外で遠隔通
信できるように、全体または、一部が電波を通しやすい
材質および構造となっている。
【００３９】手術担当者は手術に先立って、滅菌済みの
通信タグ３０２の付いた手術用具３０１が収納された滅
菌コンテナ３０８を運搬キャスター３０７に乗せて、タ
グチェッカー３０３の通信窓３０６の前を通過させる。
タグチェッカー３０３のセンサー３０９が運搬コンテナ
３０７を検知すると、タグチェッカー３０３は、滅菌コ
ンテナ３０８内の通信タグ３０２と通信を開始する。こ
の時、滅菌コンテナ３０８は開封しないで済むので、手
術用具３０１がチェック時に汚染されることがない。
通信タグ３０２の付いた手術用具３０１が収納された滅
菌コンテナ３０８を運搬キャスター３０７に乗せて、タ
グチェッカー３０３の通信窓３０６の前を通過させる。
タグチェッカー３０３のセンサー３０９が運搬コンテナ
３０７を検知すると、タグチェッカー３０３は、滅菌コ
ンテナ３０８内の通信タグ３０２と通信を開始する。こ
の時、滅菌コンテナ３０８は開封しないで済むので、手
術用具３０１がチェック時に汚染されることがない。
【００４０】そしてタグチェッカー３０３は、通信タグ
３０２より読み取ったデータを元に、表示器３０４に手
術用具３０１の種別と個数を表示し、もし滅菌されてい
ない手術用具３０１もしくは、期限切れの手術用具３０
１が含まれていた場合には、表示器３０４に表示すると
ともに、スピーカー３０５より警告音を発して、手術用
具３０１の確認を促す。
３０２より読み取ったデータを元に、表示器３０４に手
術用具３０１の種別と個数を表示し、もし滅菌されてい
ない手術用具３０１もしくは、期限切れの手術用具３０
１が含まれていた場合には、表示器３０４に表示すると
ともに、スピーカー３０５より警告音を発して、手術用
具３０１の確認を促す。
【００４１】術中のチェック（ステップＳ２５）におい
て、タグチェッカー３０３は、通信タグ３０２から読み
取ったデータを記憶しておき、待機する。患者体内の外
科手術、たとえば臓器の切除などの手技が終わり、患者
体皮を縫合する前に手術用具３０１をトレーに乗せ、再
びタグチェッカー３０３の前を通し、通信して手術用具
３０１をカウントする。
て、タグチェッカー３０３は、通信タグ３０２から読み
取ったデータを記憶しておき、待機する。患者体内の外
科手術、たとえば臓器の切除などの手技が終わり、患者
体皮を縫合する前に手術用具３０１をトレーに乗せ、再
びタグチェッカー３０３の前を通し、通信して手術用具
３０１をカウントする。
【００４２】タグチェッカー３０３は、記憶してある手
術前の手術用具３０１の種別及び個数のデータと、手技
後の種別及び個数のデータとを比較して、もし、両デー
タに相違があった場合には、その旨を表示器３０４に表
示するとともに、スピーカー３０５より警告音を発す
る。手術担当者は、数量の不一致の原因を究明して、エ
ラー状態を解除する。
術前の手術用具３０１の種別及び個数のデータと、手技
後の種別及び個数のデータとを比較して、もし、両デー
タに相違があった場合には、その旨を表示器３０４に表
示するとともに、スピーカー３０５より警告音を発す
る。手術担当者は、数量の不一致の原因を究明して、エ
ラー状態を解除する。
【００４３】最後に縫合が終わった段階で術後のチェッ
クを行う（ステップＳ２６）。すなわち、縫合中におい
て手術用具３０１の体内への置き忘れがなかったかどう
かを、タグチェッカー３０３で再度確認することで、外
科手術における手術用具３０１の体内置き忘れ事故を未
然に防止したり早期に発見することができる。また、未
滅菌の手術用具３０１を使用しての感染事故も防止でき
る。
クを行う（ステップＳ２６）。すなわち、縫合中におい
て手術用具３０１の体内への置き忘れがなかったかどう
かを、タグチェッカー３０３で再度確認することで、外
科手術における手術用具３０１の体内置き忘れ事故を未
然に防止したり早期に発見することができる。また、未
滅菌の手術用具３０１を使用しての感染事故も防止でき
る。
【００４４】最後の確認で、タグチェッカー３０３は、
すべての手術用具３０１の滅菌済みのデータをクリアし
て未滅菌状態にする。その後、手術用具３０１は、洗滌
コンテナに収められて、機器準備室で洗滌消毒されて保
管される。
すべての手術用具３０１の滅菌済みのデータをクリアし
て未滅菌状態にする。その後、手術用具３０１は、洗滌
コンテナに収められて、機器準備室で洗滌消毒されて保
管される。
【００４５】上記した第２実施形態によれば、患者体内
への手術用具の置き忘れ事故を未然に防止することがで
きるので、手術者と患者双方にメリットがある。術後に
不安が残らないことも大きなメリットである。また、手
術用具が滅菌済みかどうかのチェックもできるため、よ
り安心な手術をすることができる。
への手術用具の置き忘れ事故を未然に防止することがで
きるので、手術者と患者双方にメリットがある。術後に
不安が残らないことも大きなメリットである。また、手
術用具が滅菌済みかどうかのチェックもできるため、よ
り安心な手術をすることができる。
【００４６】
【発明の効果】本発明によれば、個々の医療器具の保管
管理を簡略化することができる医療器具の保管管理シス
テムが提供される。
管理を簡略化することができる医療器具の保管管理シス
テムが提供される。
【図１】本発明の第１実施形態を説明するための図であ
り、内視鏡２を格納した保管庫１の扉を開放した状態を
示している。
り、内視鏡２を格納した保管庫１の扉を開放した状態を
示している。
【図２】本発明の第１実施形態を説明するための図であ
り、内視鏡２を格納した保管庫１の扉を閉じた状態を示
している。
り、内視鏡２を格納した保管庫１の扉を閉じた状態を示
している。
【図３】内視鏡２の一部の外観を示す図である。
【図４】トランスポンダの一構成例を示す図である。
【図５】保管庫１が内視鏡２あるいはパソコン８との通
信により取得した情報に基いて実行する処理の手順を示
すフローチャートである。
信により取得した情報に基いて実行する処理の手順を示
すフローチャートである。
【図６】保管庫１と内視鏡２の構成を示す機能ブロック
図である。
図である。
【図７】本発明の第２実施形態を説明するための図であ
り、手術用具３０１に、他の機器とデータを遠隔通信す
る機能を備えた通信タグ３０２を取り付けた状態を示し
ている。
り、手術用具３０１に、他の機器とデータを遠隔通信す
る機能を備えた通信タグ３０２を取り付けた状態を示し
ている。
【図８】タグチェッカーによる確認作業を行うための構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図９】本発明の第２実施形態の処理の流れを説明する
ためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
１ 保管庫 ２ 内視鏡 ３ 扉 ４ 機種表示燈 ５ 状態表示ランプ ６ 予約表示燈 ７ 制御部 ８ パソコン ９ 通信ケーブル １０ スピーカー １１ 棚板 １２ 内視鏡検知センサー １３ 操作部 １４ トランスポンダ １５ 硬質ガラス管 １６ アンテナ １７ ＩＣパッケージ １００ 発振回路 １０１ 検知センサー １０２ 表示部 １０３ ブザー １０４ Ｉ／Ｆ部 １０５ 変調回路 １０６ 復調回路 １０７ 主制御部 １０８ メモリ ２００ 復調回路 ２０１ 変調回路 ２０２ 変調器 ２０３ 安定化回路 ２０４ 主制御部 ２０５ メモリ ３０１ 手術用具 ３０２ 通信タグ ３０３ タグチェッカー ３０４ 表示器 ３０５ スピーカー ３０６ 通信窓 ３０７ 運搬キャスター ３０８ 滅菌コンテナ ３０９ センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後町 昌紀 東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 長谷川 準 東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田谷 直也 東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 克哉 東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Ｆターム(参考） 4C061 GG13 JJ17 JJ18 JJ19
Claims (2)
- 【請求項１】 保管装置に保管された医療器具の保管状
態を管理する保管管理システムであって、 上記医療器具は、当該医療器具の種類や状態に関するデ
ータを記憶する機能と、上記保管装置とデータ通信を行
う機能を有し、 上記保管装置は、上記医療器具が保管された状態にある
ときに、上記医療器具とデータ通信を行う機能と、当該
データ通信により取得したデータを告知する機能とを有
することを特徴とする医療器具の保管管理システム。 - 【請求項２】 上記保管装置は他の機器と接続され、上
記医療器具から取得したデータを他の機器に送信した
り、上記他の機器からのデータを受信して告知する機能
を有することを特徴とする請求項１記載の医療器具の保
管管理システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001087717A JP2002282200A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 医療器具の保管管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001087717A JP2002282200A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 医療器具の保管管理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002282200A true JP2002282200A (ja) | 2002-10-02 |
Family
ID=18942931
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001087717A Pending JP2002282200A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 医療器具の保管管理システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002282200A (ja) |
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- 2001-03-26 JP JP2001087717A patent/JP2002282200A/ja active Pending
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