JP2002280225A - 平角形コイル、その製造方法及び平角形コイルを用いたトランス - Google Patents

平角形コイル、その製造方法及び平角形コイルを用いたトランス

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JP2002280225A
JP2002280225A JP2001082531A JP2001082531A JP2002280225A JP 2002280225 A JP2002280225 A JP 2002280225A JP 2001082531 A JP2001082531 A JP 2001082531A JP 2001082531 A JP2001082531 A JP 2001082531A JP 2002280225 A JP2002280225 A JP 2002280225A
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Yuji Akiyama
裕二 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価に2重巻1ターンの平角形コイ
ルを得ると共に、他のコイルとの間の磁気結合を高める
ために前記他のコイルを両側から挟むことのできるサン
ドウィッチ構造の平角形コイル構造を得ること。 【解決手段】 金属板を打ち抜いて形成された平角形コ
イルにおいて、幅方向に所定の空隙を介してほぼ平行に
延びる一対の帯状脚からなる脚部と、この脚部の両端か
らそれぞれ延びるほぼ同一の大きさと形状の一対のルー
プ部とからなる閉じられたコイル部材を、前記一対のル
ープ部が互いにほぼ合致するように折り返し部で前記脚
部を折り返して平角形コイルを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、薄型で比較的電流
容量の大きなトランスやチョークコイルを形成するのに
適した平角形コイルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】 薄型で比較的電流容量の大きなトラン
スやチョークコイルを形成するのに適したコイルとして
は、特開平6−231985号公報、特開平7−220
950号公報、特開平9−7854号公報、特開平9−
134827号公報などに記載されているように、巻線
の放射方向に幅広で薄い平角形コイルが用いられる場合
が多い。平角形コイルは、巻回方向、つまり渦巻き方向
の幅が厚みに対して大きいので、大きな電流を流すこと
ができる薄形コイルに適していることが知られている。
これら公開公報では、平角形コイルのターン数が比較的
多い場合について開示しているが、例えば電気自動車用
のある電源にあっては、出力が12V100Aというよ
うに出力電流が大きい場合がある。また、通信用電源な
どにおいても入力電圧に比べて出力電圧はかなり低く、
出力電流が大きい出力特性をもつものが要求される場合
が多い。そして、このような電源に用いられるトランス
としては、2次側巻線が通常は1ターン、又は多くても
2〜3ターン程度にして銅損を小さくする場合があり、
用途はかなりある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、ターン数が
比較的多い平角形コイルは巻線の内周と外周との径がか
なり異なるために、機械的なストレスが大きくなるとい
う問題があり、製造上難しいのでコストが高いというこ
とがあり、特殊な用途以外にあまり用いられていない。
ターン数が比較的多い平角形コイルではこのような事情
があるが、1ターンの平角形コイルは金属板をプレス手
段で打ち抜いて簡単にかつ安価に製作でき、また1ター
ンの平角形コイルを二つ又は三つ直列接続することによ
り2ターン又は3ターンの平角形コイルを容易に製作す
ることはできる。
【0004】 したがって、本発明は、金属板を打ち抜
いて簡単にかつ安価に1ターンの2重巻の平角形コイル
を製作するすることを基本にし、別途端子を用いて接続
することなく2重巻1ターンの平角形コイル構造、他の
コイルとの間の磁気結合を高めるために前記他のコイル
を両側から挟むことのできるサンドウィッチ構造に容易
にできる平角形コイル構造、また2ターン又は3ターン
とするために直列接続又は他の部材への接続を容易にす
る端子部を有する平角形コイル構造を提供することを主
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この発明の請求項1は
前記課題を解決するため、金属板を打ち抜いて形成され
た平角形コイルにおいて、幅方向に所定の空隙を介して
ほぼ平行に延びる一対の帯状脚からなる脚部と、この脚
部の両端からそれぞれ延びるほぼ同一の大きさと形状の
一対のループ部とからなる閉じられたコイル部材を、前
記一対のループ部が互いにほぼ合致するように折り返し
部で前記脚部を折り返して形成された平角形コイルを提
供する。請求項1によれば、金属板から打ち抜いたコイ
ル展開体を折り返したり、折り曲げるだけで、接続抵抗
の小さな他のコイルと磁気結合を密にできる平角形コイ
ルを得ることができる。
【0006】 この発明の請求項2は前記課題を解決す
るため、請求項1において、前記脚部に端子部が形成さ
れた平角形コイルを提供する。別途接続端子を用いる必
要がなく、入力端子あるいは出力端子を簡便に得ること
ができる。
【0007】 この発明の請求項3は前記課題を解決す
るため、請求項2において、前記端子部は、前記脚部の
帯状脚に対してほぼ直角に折り曲げられた部分を有する
端子片、前記脚部に形成された端子穴と端子ピン穴、前
記脚部に形成されたネジ状穴とネジ状の端子ピンのいず
れか、又はこれらの組み合わせである平角形コイルを提
供する。別途接続端子を用いる必要がなく、入力端子あ
るいは出力端子を簡便に得ることができる。
【0008】 この発明の請求項4は前記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
前記折り返し部が所定の長さを持ち、双方の前記ループ
部間、前記脚部間に所定の空隙が存在する平角形コイル
を提供する。この実施例ではコイル間の磁気結合密度を
高めることが可能である。
【0009】 この発明の請求項5は前記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
前記折り返し部が小さく、前記脚部と脚部との折り返し
部分が接触又は絶縁体を介して接している平角形コイル
を提供する。この実施例では非常に薄い電力用コイルを
得ることができる。
【0010】 この発明の請求項6は前記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項5のいずれかで形成され
た第1と第2コイルからなり、これらコイルの前記脚部
の帯状脚間の幅方向の空隙は前記帯状脚の幅よりも大き
く、前記第1と第2のコイルそれぞれの前記帯状脚の一
方が他方の前記コイルの前記帯状脚間の空隙にあり、前
記第1と第2のコイルの前記帯状脚が交互に位置する平
角形コイルを提供する。この実施例では最短距離で帯状
脚を直列又は並列に接続することができる。
【0011】 この発明の請求項7は前記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項5のいずれかで形成され
た第1と第2のコイルからなり、これらコイルの前記脚
部の一対の帯状脚は互いに幅方向に偏って配置される平
角形コイルを提供する。この実施例では最短距離で帯状
脚を直列又は並列に接続することができる。
【0012】 この発明の請求項8は前記課題を解決す
るため、請求項6又は請求項7に記載された第1と第2
のコイルは、前記端子部を利用して並列又は直列に接続
されたことを特徴とする平角形コイルを提供する。別途
接続端子を用いずに、容易に直列又は並列接続が可能で
ある。
【0013】 この発明の請求項9は前記課題を解決す
るため、請求項6又は請求項7に記載された第1と第2
のコイルは、短絡手段により並列又は直列に接続された
平角形コイルを提供する。
【0014】 この発明の請求項10は前記課題を解決
するため、2重巻1ターンの平角形コイルの製造方法に
おいて、1枚又は複数枚積み重ねた金属板から、幅方向
に所定の空隙を介してほぼ平行に延びる一対の帯状脚か
らなる脚部とこの脚部の両端からそれぞれ延びるほぼ同
一の大きさと形状の一対のループ部とからなる閉じられ
たコイル部材をプレスにより打ち抜いて形成する工程
と、前記一対のループ部が互いにほぼ合致するように折
り返し部で前記脚部を折り返す工程とからなることを特
徴とする平角形コイルの製造方法を提供する。金属板か
ら打ち抜いたコイル展開体を折り返したり、折り曲げる
だけで、接続抵抗の小さな他のコイルと磁気結合を密に
できる平角形コイルを得ることができる。
【0015】 この発明の請求項11は前記課題を解決
するため、2重巻1ターンの平角形コイルの製造方法に
おいて、1枚又は複数枚積み重ねた金属板から、幅方向
に所定の空隙を介してほぼ平行に延びる一対の帯状脚か
らなる脚部と、該脚部の途中で該脚部から直角方向に伸
びる端子片と、前記脚部の両端からそれぞれ延びるほぼ
同一の大きさと形状の一対のループ部とからなる閉じら
れたコイル部材をプレスにより打ち抜いて形成する工程
と、前記一対のループ部が互いにほぼ合致するように折
り返し部で前記脚部を折り返す工程と、前記端子片を前
記脚部に対してほぼ直角に折り曲げる工程とからなる平
角形コイルの製造方法を提供する。別途接続端子を用い
る必要がなく、入力端子あるいは出力端子を簡便に得ら
れるコイルを製造することができる。
【0016】 この発明の請求項12は前記課題を解決
するため、請求項1ないし請求項11のいずれかによる
平角形コイルを用いたトランスにおいて、前記トランス
の磁気コアが前記平角形コイルの前記ループ部を挿通し
ており、前記平角形コイルが前記トランスの2次巻線又
は1次巻線となるトランスを提供する。
【0017】 この発明の請求項13は前記課題を解決
するため、請求項4に記載のコイルの前記空隙に、前記
ループ部と同心円状の中央穴を有する別のコイルを配置
してサンドイッチ巻構造とし、トランスの磁気コアが前
記中央穴を挿通しているトランスを提供する。コイル間
の磁気結合が良好な電力用トランスを得ることができ
る。
【0018】 この発明の請求項14は前記課題を解決
するため、請求項5に記載のコイルのいずれか一方又は
双方の面に、前記コイルのループ部と同心円状の中央穴
を有する別のコイルが配設され、トランスの磁気コアが
前記中央穴を挿通しているトランスを提供する。
【0019】
【実施例】 先ず図1により本発明に係る1ターンの2
重巻の平角形コイルの一実施例を説明する。図1(A)
はこのコイルを正面から見た図、その(B)は紙面右方
向から見た側面図、図1(C)は紙面下方向から見た側
面図、図1(D)はこのコイルを展開した図であり、脚
部を折り返したり、端子片を折り曲げる前の元の形状を
示す。先ず、本発明のコイルは1枚の所定の厚みの銅板
のような金属板(図示せず)をプレスなどにより打ち抜
いて、図1(D)に示すような、上下対称的なコイル展
開体1’を得る。コイル展開体1’を、鎖線Aでほぼ直
角に折り曲げ、さらに鎖線Bでほぼ直角に折り曲げるこ
とにより、図1(A)〜図1(C)に示すコイル1が形
成される。
【0020】 このコイル1は大きく分けて脚部2、脚
部2の両端からループ状に延びるループ部3と4、脚部
2の外方向両側に延びる端子片5と6とからなる。脚部
2は幅方向に広がる空隙Sを介して互いに平行に延びる
一対の帯状脚2aと2bからなる。帯状脚2aと2bの
ほぼ中央には折り返し部2cと2dがそれぞれ備えられ
ている。折り返し部2cと2dの長さは、ほぼ鎖線Aと
Bとの間の寸法に等しく、帯状脚2aと2b間の厚み方
向の間隙幅Wを決める。ループ部3と4は同一形状で同
一の大きさが好ましく、ループ部3と4は間隙幅Wをも
って中央穴Hが合致するように、鎖線AとBで同じ側に
順次ほぼ直角に折り曲げることにより折り返される。し
たがって、この平角形コイルは1ターンであるが、2重
巻の形になる。
【0021】 次に、端子片5、6は鎖線Cにおいてそ
れぞれの帯状脚2a、2bに対してほぼ直角に折り曲げ
られ、さらに互いが向き合うように鎖線Dでほぼ直角に
折り曲げられる。図1(B)に示すように、端子片5、
6はL字形になる。そして、この2重巻の形のコイルの
ループ部3と4との間隙には、鎖線で示す他のコイル2
1が配置される。他のコイル21は知られているコイル
形状のもので良く、図示しないトランスのコアの磁脚が
挿通する中央穴Hを持つ。ループ部3と4は、電気絶縁
を確保できる薄い絶縁シート又は絶縁被覆(図示せず)
を介して他のコイル21を挟んだサンドイッチ巻構造と
している。
【0022】 さらに、中央穴Hに図示しないコアの磁
脚を挿通させて、トランスを構成するが、平角形コイル
1がそのトランスの2次巻線又は1次巻線で、他のコイ
ル21が1次巻線又は2次巻線となるとき、ループ部4
と4間の間隙幅Wを適切に設定して、平角形コイル1と
他のコイル21との間の距離をできるだけ小さくするこ
とにより、これらコイル間の磁気結合を密に保持するこ
とが可能である。したがって、この平角形コイルによれ
ば接続工程を必要とすることなく、2重巻1ターンの平
角形コイル、又は巻線間の磁気結合を密にできるサンド
イッチ巻のトランスを容易に得ることができる。
【0023】 図2により本発明に係る1ターンの4重
巻の平角形コイルとするのに適した一実施例を説明す
る。図2(A)はこのコイルを正面、紙面右方向、紙面
下方向から見た図をそれぞれ示し、図1(A)〜(C)
に対応する。図2(B)は一方のコイルを説明するため
の図であり、図1(A)〜(C)に対応する。図2
(C)は他方のコイルを説明するための図であり、図1
(A)〜(C)に対応する。図2(D)、(E)はそれ
ぞれのコイル展開体を示す図であり、図1(D)に対応
する。図2において、図1で用いた記号と同一の記号は
相当する部材を示すものとする。
【0024】 この平角形コイルは、ほぼ同一形状、同
一の大きさの二つのコイル1と11を組み合わせたもの
である。コイル1と11の脚部2、12は互いに違う側
に偏っており、その帯状脚2aと2bとの間の幅方向の
空隙Sと、帯状脚12aと12bとの間の幅方向の空隙
Sはそれぞれ帯状脚2aと2b、帯状脚12aと12b
の幅よりも幾分広い幅を有している。そして、コイル1
の折り返し部2cはコイル11の折り返し部12cより
も帯状脚12aと12bの厚み程度長くなっている。な
お、脚部2と12の折り返し、端子片5と15の折り曲
げについては第1の実施例と同じであるので説明を省略
する。
【0025】 この平角形コイルは、図2(D)、
(E)に示すコイル展開体1’と11’を前述のように
折り曲げて、図2(B)、(C)に示すコイル1と11
を形成し、これらコイル1と11を図2(A)に示すよ
うに組み合わせたものである。この平角形コイルでは、
前述のようにコイル1の折り返し部2cがコイル11の
折り返し部12cよりも帯状脚12aと12bの厚み程
度長くなっているので、コイル1のループ部3と4との
間にコイル11のループ部13と14が位置し、コイル
1の脚部2の空隙Sにコイル11の帯状脚12bが位置
すると共に、コイル11の脚部12の空隙Sにコイル1
の帯状脚2aが位置する。ループ部3と13、ループ部
4と14との間は直接接触する、又は絶縁被覆を介して
当接するのいずれでも良い。なお、図示しないトランス
の1次コイル又は2次コイルとなる別のコイル21はコ
イル11のループ部13と14との間に配置される。こ
の実施例では隣り合う端子片5と15、6と16を接続
することにより、簡単に1ターン4重巻の平形コイルを
得ることができる。
【0026】 図3により、図2の実施例を変形した第
3の実施例について説明する。図3(A)、(B)、
(C)、(D)、(E)はそれぞれ図2(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)に対応する。図2で用
いた記号と同一の記号は相当する部材を示すものとす
る。コイル展開体1’と11’の脚部2、12は互いに
異なる方向に偏って形成され、帯状脚2aと2bとの間
の間隙S、帯状脚12aと12bとの間の間隙Sは図2
の実施例に比べてかなり狭くなっている。従来と同様に
コイル展開体1’と11’を折り返して形成したコイル
1と11を図3(A)のように組み合わせる。ループ部
3と4、ループ部13と14は中央穴Hを中心にしてほ
ぼ合致し、同一コイルの端子片5と6、15と16が対
として向かい合う。この実施例では、コイル1と11と
の間を電気的に絶縁することにより、内側に位置する端
子片5と16を接続することによりコイル1と11は直
列接続され、外側の端子片6と15それぞれを端子とす
れば、薄型の2重巻2ターンの平形コイルが容易に得ら
れる。
【0027】 図4に示す実施例は、図1の変形例であ
り、図4(A)は図1(A)〜(C)に対応し、図4
(B)は図1(D)に対応する。図1で用いた記号と同
一の記号は相当する部材を示すものとする。このコイル
では、図4(B)に示すコイル展開体1’の鎖線Bで折
り返すところが図1のものと異なる。このコイル1で
は、所定の長さの折り返し部2cと2dを設ける意図は
なく、鎖線Bで折り返すことによりループ部3と4は直
接接触、又は図示しない電気絶縁シートあるいは絶縁被
覆を介して接する。この実施例では、十分に薄い2重巻
1ターンの平形コイルを容易に作ることができるが、他
のコイル21は平形コイル1のいずれかの面に配置され
るので、それらコイル間の磁気結合は幾分低下する。し
かし、平形コイル1を2個用い、2個の平形コイルで他
のコイル21を挟むようにすれば、厚みをあまり増大さ
せることなくコイル間の磁気結合を高めることができ
る。
【0028】 図5に示す実施例は、図2の変形例であ
り、図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそ
れぞれ図2(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に
対応する。図2で用いた記号と同一の記号は相当する部
材を示すものとする。この実施例は、図4の実施例と同
様に、コイル展開体1’と11’を鎖線Bで折り返して
なるコイル1と11を、図2の実施例と同様に組み合わ
せたものである。コイル1と11との間を電気的に絶縁
していくことにより、端子間の接続を選ぶことで、薄型
の4重巻1ターンの平形コイル、又は2重巻2ターンの
平形コイルを容易に得ることができる。例えば、端子片
5と15を接続して一方の端子とし、端子片6と16と
を接続して他方の端子とすれば、薄型の4重巻1ターン
の平形コイルが得られる。また、端子片5と16とを接
続し、端子片6と15をそれぞれ端子とすれば、薄型の
2重巻2ターンの平形コイルが得られる。なお、他のコ
イル21はこの平形コイルのいずれかの面に配置され
る。この構成によれば、極めて簡単な接続で、薄型の4
重巻1ターン平形コイル、又は2重巻2ターン平形コイ
ルを得ることが可能である。
【0029】 図6に示す実施例は、図3の変形例であ
り、図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそ
れぞれ図3(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に
対応する。図3で用いた記号と同一の記号は相当する部
材を示すものとする。この実施例は、図4の実施例と同
様にコイル展開体1’と11’を鎖線Bで1回で折り返
してなるコイル1と11を、図3の実施例と同様に組み
合わせたものである。この実施例でも、コイル1と11
との間を電気的に絶縁することにより、内側に位置する
同士の端子片5と16を接続し、端子片6と15それぞ
れを端子とすれば、薄型の2重巻2ターンの平形コイル
が容易に得られる。
【0030】 図7に示す実施例は図5の変形例であ
り、図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそ
れぞれ図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に
対応する。図5で用いた記号と同一の記号は相当する部
材を示すものとする。この実施例は、コイル展開体1’
と11’を鎖線Bで折り返してなるほぼ同一構造の薄い
コイル1と11を、他のコイル21を挟んで組み合わせ
たものである。図示していないが、コイル1、11と他
のコイル21との間は電気的に絶縁されている。この実
施例では、他のコイル21をコイル1と11とで挟んで
いるのでコイル間の磁気結合が良好であり、端子部は交
互に位置する。ループ部3と4、ループ部13と14間
をそれぞれ電気的に絶縁しておくことにより、端子片5
と16とを接続し、端子片6、15をそれぞれ端子とす
れば、磁気結合の良好な2重巻2ターンの平形コイルを
用いたサンドイッチ巻構造が得られる。また、前記実施
例と同様に、例えば端子片5と15を接続して一方の端
子とし、端子片6と16とを接続して他方の端子とすれ
ば、磁気結合を高めて損失を小くできる4重巻1ターン
の平形コイルが得られる。
【0031】 図8に示す実施例は図6の変形例であ
り、図8(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそ
れぞれ図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に
対応する。図6で用いた記号と同一の記号は相当する部
材を示すものとする。この実施例が図6の実施例と異な
る点は、コイル展開体1’と11’を鎖線Bで折り返し
てなる薄いコイル1と11を、他のコイル21を挟んで
組み合わせたところにある。図示していないが、コイル
1、11と他のコイル21との間は電気的に絶縁されて
いる。この実施例では、他のコイル21をコイル1と1
1とで挟んでいるのでコイル間の磁気結合が良好であ
り、損失を小さくできる。コイル1と11の端子片5と
6、15と16が対として隣接して位置するので、ルー
プ部3と4、ループ部13と14間をそれぞれ電気的に
絶縁しておくことにより、端子片5と16とを接続する
ことによりコイル1と11とが直列接続され、端子片
6、15をそれぞれ端子とすれば、磁気結合の良好な2
重巻2ターンの平形コイルを用いたサンドイッチ巻構造
が得られる。なお、端子片5と6、15と16が同一レ
ベルにあるよう、端子片5と6はコイル1と11との間
の間隙程度長くなっている。
【0032】 図9に示す実施例は、図1の実施例を基
本としたコイルを2個用い、図8に示した実施例と同じ
組み合わせをしてなる平形コイル構造を示す。図9
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ図
8(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に対応す
る。図8で用いた記号と同一の記号は相当する部材を示
すものとする。コイル展開体1’と11’の違いは、そ
の(D)、(E)から分かるように、コイル展開体1’
の脚部2、端子片5と6はコイル展開体11’の脚部1
2、端子片15と16に比べて長く形成されている点で
ある。そして端子片5と6、端子片15と16は図1の
コイルの端子部に比べて幅が細くなっている。既に述べ
て来たように、コイル展開体1’と11’を鎖線Bで折
り返し、さらに端子片5と6、端子片15と16を折り
曲げることにより、同図(B)、(C)に示すコイル1
と11を形成し、これらコイル1と11間に他のコイル
21を挟んだ構造のものであり、図8のコイル構造と同
様にコイル間の磁気結合が良好である。
【0033】 同図(A)で示されているように、端子
片5、6と端子片15、16は脚部2、12の長さ方向
にずれている。この実施例では、端子片5と15、端子
片6と16とを接続し、それぞれを端子とすることによ
り、4重巻1ターンの平形コイル構造が得られ、コイル
1のループ部3と4間、コイル11のループ部13と1
4間をそれぞれ電気的に絶縁し、端子片5と16とを接
続して端子片6と15を端子とすることにより2重巻2
ターンの平形コイル構造が得られる。この実施例でも磁
気結合の良好な1ターン又は2ターンの平形コイルを用
いたサンドイッチ巻構造が得られる。
【0034】 図10に示す実施例は、図8の変形例で
あり、図10(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
はそれぞれ図6(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)に対応する。図6で用いた記号と同一の記号は相
当する部材を示すものとする。この実施例が図8の実施
例と異なる点は、コイル1とコイル11との間に挟まず
に、コイル1のループ部3と4との間にコイル11のル
ープ部13を差し込み、ループ部3、13、4、14の
順序で組み合わせたものである。図示していないが、ル
ープ部3、13と4、14の間は電気絶縁されており、
端子片5と16とを接続し、端子片6と15を端子とす
ることにより2重巻2ターンの平形コイル構造を容易に
得ることができる。他のコイル21はこの平形コイル構
造のいずれかの面、又は2個ならば双方の面に配置され
る。以上に示した図1〜図10の実施例の端子構造は表
面実装用に適している。なお、以上の実施例において端
子片の折り曲げは、帯状脚2a、2bに対して必要に応
じていずれの方向にであっても良く、またその折り曲げ
の後にさらにほぼ直角に折り曲げる方向についてもいず
れの方向であっても良い。以上の実施例では、端子片を
備えた好ましい実施例について述べたが、必ずしも端子
片を備えていなくとも良く、従来のように、リード線な
どをハンダ付けすることにより接続することも可能であ
る。
【0035】 図11に示す実施例は、図1の端子部分
の変形例であり、図11(A)、(B)、(C)は図1
(A)、(B)、(C)に対応する。図1で用いた記号
と同一の記号は相当する部材を示すものとする。この実
施例では、脚部2の帯状脚2a,2bのそれぞれに端子
穴5a、6aが形成されており、端子穴5a、6aには
表面実装に適した端子ピン5b、6bが挿入されハンダ
付けで固定される。端子ピン5b、6bの頭部の上面A
は、表面実装し易いように平坦となっている。
【0036】 図12に示す実施例は、図1の端子部分
の変形例であり、図12(A)、(B)、(C)は図1
(A)、(B)、(C)に対応する。図1で用いた記号
と同一の記号は相当する部材を示すものとする。この実
施例では、端子部がプリント基板の図示しない端子挿入
穴に挿入するのに適した構造を持っている。端子片5、
6の先端部分は幅の狭い挿入部5c、6cが形成されて
いる。図示しないプリント基板の前記端子挿入穴に、挿
入部5c、6cが挿入され、幅の広い端子部がストッパ
機能を行い、その部分でハンダ付けが行われる。
【0037】 図13に示す実施例は、図11の端子部
分の変形例であり、図13(A)、(B)、(C)は図
11(A)、(B)、(C)に対応する。図11で用い
た記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。
この実施例では、脚部2の帯状脚2a、2bのそれぞれ
に端子穴としてネジ状穴5a’、6a’が形成されてい
る。ネジ状穴5a’、6a’に螺合するネジ状の端子ピ
ンについては図示するのを省略している。
【0038】 図14に示す実施例は、図11と図12
の端子部分を組み合わせたものであり、図14(A)、
(B)、(C)は図11(A)、(B)、(C)又は図
12(A)、(B)、(C)に対応する。図11、図1
2で用いた記号と同一の記号は相当する部材を示すもの
とする。この実施例では端子片5と6は紙面表面方向に
折り曲げられると共に、帯状脚2a、2bのそれぞれに
端子穴5a、6aが形成され、これら端子穴5a、6a
に端子ピン5b、6bが挿入されてハンダ付されてい
る。端子穴5a、6a及び端子ピン5b、6bは図11
に示したものと同様な構成であり、また端子片5、6も
同様な構造であるので説明を省略する。この実施例で
は、図示しないプリント基板の構造に応じて端子片5と
6、端子ピン5b、6bを端子として使用することがで
きる。また、必要に応じて双方を端子として用いても良
い。
【0039】 図15に示す実施例は、図12の変形例
であり、図15(A)、(B)、(C)は図12
(A)、(B)、(C)に対応する。前述したコイル展
開体で考えると、所定の長さをもつ折り返し部2cと2
dを挟んで帯状脚2a、2bの両側にそれぞれ端子片5
と5’、端子片6と6’を備え、折り返し部2cと2d
で折り返したものである。端子片5と6、端子片5’と
6’は同様な端子構造である。端子片5と6、端子片
5’と6’は、前述の実施例と同様に、図示しないプリ
ント基板の端子挿入穴に差し込むのに適した幅の狭い挿
入部5c、6cを先端部分に有する。このような端子構
造によれば、いずれか一方の端子片を図示しない図示し
ないプリント基板に接続し、他方の端子片を図示しない
電子部品又は他のプリント基板などに接続することがで
きるなど、端子の接続に余裕を与えることが可能であ
る。なお、図示しないが、必要に応じて端子片5と6の
挿入部5c、6cをいずれかの側にほぼ直角に折り曲げ
ても良い。この場合には、表面実装に適した端子構造を
与えることができる。
【0040】 図16に示す実施例は、図13の実施例
に端子片を組み合わせたものであり、図16(A)、
(B)、(C)は図13(A)、(B)、(C)に対応
する。帯状脚2a,2bのそれぞれに端子穴としてネジ
状穴5a’、6a’を備えると共に、端子片5’と6’
を備えている。ネジ状穴5a’、6a’を利用した端子
接続と端子片5’と6’を利用した端子接続とが短絡し
たり、互いに接続の邪魔にならないように、端子片5’
と6’は前記の実施例の端子片に比べて小さく形成され
ており、またネジ状穴5a’、6a’に対して位置がず
れている。この実施例でも、端子の接続に余裕を与える
ことができる。なお、ネジ状穴5a’、6a’に螺合す
るネジ状の端子ピンについては図示するのを省略してい
る。
【0041】 次に、図17に示す実施例は、図13と
図14の実施例を組み合わせたものであり、図17
(A)、(B)、(C)は図13(A)、(B)、
(C)又は図14(A)、(B)、(C)に対応する。
帯状脚2a、2bのそれぞれに端子穴5a、6aを備え
る他に、帯状脚2a、2bのそれぞれの延在部2a’、
2b’にネジ状穴5a’、6a’を設けている。端子穴
5a、6aには端子ピン5b、6bを差し込んである
が、ネジ状穴5a’、6a’に螺合される端子ネジにつ
いては図示するのを省略している。この実施例において
も、端子の接続に裕度を与えることが可能である。な
お、この実施例では延在部2a’、2b’にネジ状穴5
a’、6a’を設けたが、帯状脚2a、2bを幾分長く
し、延在部を設けることなく帯状脚2a、2bにその長
さ方向に沿って端子穴5a、6aと並べて形成しても良
い。
【0042】 図18に示す実施例は、図13と図15
の実施例を組み合わせたものである。図18(A)、
(B)、(C)は図13(A)、(B)、(C)又は図
15(A)、(B)、(C)に対応し、端子片5と6、
及びネジ状穴5a’、6a’を備える。これらの形状や
働きは前記実施例と同様であるので説明を省く。この実
施例においても、端子の接続に裕度を与えることが可能
である。なお、表面実装に適する端子構造とするため、
端子片5と6を途中からほぼ直角に向き合うように内側
へ、又は外側へ折り曲げても良い。
【0043】 2重巻2ターンの平角形コイルの実施例
について図19により説明する。図3の実施例では、二
つのコイルのそれぞれの帯状脚2a、2b、12a、1
2bに端子片5、6、15、16を備えたが、この実施
例では最外側に位置する帯状脚2bと12aだけが端子
片6、15をそれぞれ有しており、内側に位置する帯状
脚2a12bは端子片を備えていない。帯状脚2a、1
2bはショートバーのような短絡手段30により接続さ
れる。短絡手段30と帯状脚2a、12b間の低い接続
抵抗と機械的固定はハンダ付けで確保されている。短絡
手段30により帯状脚2aと12bが接続されることに
より、端子片6と15を端子とする2重巻2ターンの平
角形コイルが得られる。また、帯状脚2aと12bとが
重なるように形成し、短絡手段30を用いずにそれらを
抵抗溶接やプラズマアーク溶接などにより溶接しても良
い。
【0044】 なお、以上に述べた実施例の他に前記種
々の端子構造の組み合わせや形状の変更などが考えられ
るが、本発明の基本的な構成を含むむものは本発明の範
囲に含まれることは勿論である。また、コイル展開体を
作る場合には、所定の厚みの銅板のような金属板を複数
枚密接させ、プレスなどにより1度に複数枚打ち抜くこ
とも勿論可能であり、それら金属板は電気絶縁材料で被
覆されていても良い。さらにまた、以上の実施例では2
重巻1ターン、2重巻2ターンの平角形コイルについて
述べたが、前述と同様にして2重巻1ターンの平角形コ
イルを3個用い、直列接続して2重巻3ターンの平角形
コイルとすることも可能である。ループ部は円形状のも
ので示したが、必要に応じて多角形状のものであっても
良い。
【0045】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、別途接続することなく簡単にかつ安価に2重巻1タ
ーンの平角形コイルを得ることができると共に、他のコ
イルとの間の磁気結合を高めるために前記他のコイルを
両側から挟むことのできるサンドウィッチ構造の平角形
コイル構造を得ることができる。また、これら平角形コ
イルを組み合わせて2重巻2ターン又は3ターンの平角
形コイルを容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる平角形コイルの1実施例を示
す。
【図2】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図3】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図4】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図5】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図6】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図7】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図8】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図9】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施例
を示す。
【図10】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図11】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図12】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図13】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図14】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図15】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図16】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図17】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図18】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【図19】 本発明にかかる平角形コイルの別の1実施
例を示す。
【符号の説明】
1、11・・平角形コイル 2・・平角形コイル1の脚部 2a、2b・・平角形コイル1の脚部2の帯状脚 2c、2d・・平角形コイル1の折り返し部 3、4・・平角形コイル1のループ部 5、5’、6、6’・・平角形コイル1の端子片 5a、6a・・平角形コイル1の端子穴 5b、6b・・平角形コイル1の端子ピン 5a’、6a’・・平角形コイル1のネジ状穴 5c、6c・・平角形コイル1の端子片5、6の挿入部 12・・平角形コイル11の脚部 12a、12b・・平角形コイル11の脚部12の帯状
脚 12c、12d・・平角形コイル1の折り返し部 13、14・・平角形コイル11のループ部 15、16・・平角形コイル11の端子片 21・・別のコイル 30・・短絡手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を打ち抜いて形成された平角形コ
    イルにおいて、 幅方向に所定の空隙を介してほぼ平行に延びる一対の帯
    状脚からなる脚部と、この脚部の両端からそれぞれ延び
    るほぼ同一の大きさと形状の一対のループ部とからなる
    閉じられたコイル部材を、前記一対のループ部が互いに
    ほぼ合致するように折り返し部で前記脚部を折り返して
    形成されたことを特徴とする平角形コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記脚部に端子部が形成されたことを特徴とする平角形
    コイル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記端子部は、前記脚部の帯状脚に対してほぼ直角に折
    り曲げられた部分を有する端子片、前記脚部に形成され
    た端子穴、前記脚部に形成されたネジ状穴のいずれか、
    又はこれらの組み合わせであることを特徴とする平角形
    コイル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 前記折り返し部が所定の長さを持ち、双方の前記ループ
    部間、前記脚部間に所定の空隙が存在することを特徴と
    する平角形コイル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 前記折り返し部が小さく、前記脚部と脚部との折り返し
    部分が接触又は絶縁体を介して接していることを特徴と
    する平角形コイル。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかで形
    成された第1と第2コイルからなり、これらコイルの前
    記脚部の帯状脚間の幅方向の空隙は前記帯状脚の幅より
    も大きく、前記第1と第2のコイルそれぞれの前記帯状
    脚の一方が他方の前記コイルの前記帯状脚間の空隙にあ
    り、前記第1と第2のコイルの前記帯状脚が交互に位置
    することを特徴とする平角形コイル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかで形
    成された第1と第2のコイルからなり、これらコイルの
    前記脚部の一対の帯状脚は互いに幅方向に偏って配置さ
    れることを特徴とする平角形コイル。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載された第1
    と第2のコイルは、前記端子部を利用して並列又は直列
    に接続されたことを特徴とする平角形コイル。
  9. 【請求項9】 請求項6又は請求項7に記載された第1
    と第2のコイルは、短絡手段により並列又は直列に接続
    されたことを特徴とする平角形コイル。
  10. 【請求項10】 2重巻1ターンの平角形コイルの製造
    方法において、 1枚又は複数枚積み重ねた金属板から、幅方向に所定の
    空隙を介してほぼ平行に延びる一対の帯状脚からなる脚
    部とこの脚部の両端からそれぞれ延びるほぼ同一の大き
    さと形状の一対のループ部とからなる閉じられたコイル
    部材をプレスにより打ち抜いて形成する工程と、 前記一対のループ部が互いにほぼ合致するように折り返
    し部で前記脚部を折り返す工程と、からなることを特徴
    とする平角形コイルの製造方法。
  11. 【請求項11】 2重巻1ターンの平角形コイルの製造
    方法において、 1枚又は複数枚積み重ねた金属板から、幅方向に所定の
    空隙を介してほぼ平行に延びる一対の帯状脚からなる脚
    部と、該脚部の途中で該脚部から直角方向に伸びる端子
    片と、前記脚部の両端からそれぞれ延びるほぼ同一の大
    きさと形状の一対のループ部とからなる閉じられたコイ
    ル部材をプレスにより打ち抜いて形成する工程と、 前記一対のループ部が互いにほぼ合致するように折り返
    し部で前記脚部を折り返す工程と、 前記端子片を前記脚部に対してほぼ直角に折り曲げる工
    程と、からなることを特徴とする平角形コイルの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    による平角形コイルを用いたトランスにおいて、 前記トランスの磁気コアが前記平角形コイルの前記ルー
    プ部を挿通しており、前記平角形コイルが前記トランス
    の2次巻線又は1次巻線となることを特徴とするトラン
    ス。
  13. 【請求項13】 請求項4に記載のコイルの前記空隙
    に、前記ループ部と同心円状の中央穴を有する別のコイ
    ルを配置してサンドイッチ巻構造とし、トランスの磁気
    コアが前記中央穴を挿通していることを特徴とするトラ
    ンス。
  14. 【請求項14】 請求項5に記載のコイルのいずれか一
    方又は双方の面に、前記コイルのループ部と同心円状の
    中央穴を有する別のコイルが配設され、トランスの磁気
    コアが前記中央穴を挿通していることを特徴とするトラ
    ンス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537354A (ja) * 2005-04-21 2008-09-11 ピーエステック カンパニーリミテッド 積層型巻線構造を有するトランスフォーマー
JP2008218754A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Densei Lambda Kk トランス
JP2010092985A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Shindengen Electric Mfg Co Ltd チョークコイル及びトランス、並びに巻線の製造方法
JP2010092986A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Shindengen Electric Mfg Co Ltd チョークコイル及びトランス

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