JP2002275686A - 陽極酸化処理方法および装置 - Google Patents

陽極酸化処理方法および装置

Info

Publication number
JP2002275686A
JP2002275686A JP2001238157A JP2001238157A JP2002275686A JP 2002275686 A JP2002275686 A JP 2002275686A JP 2001238157 A JP2001238157 A JP 2001238157A JP 2001238157 A JP2001238157 A JP 2001238157A JP 2002275686 A JP2002275686 A JP 2002275686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction fluid
passage
annular
anodizing
reaction chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001238157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934891B2 (ja
Inventor
Masato Sasaki
正登 佐々木
Minoru Morioka
穣 森岡
Sachiko Sugita
幸子 杉田
Masazumi Ishikawa
正純 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2001238157A priority Critical patent/JP3934891B2/ja
Priority to DE60216166T priority patent/DE60216166T2/de
Priority to EP02000821A priority patent/EP1225254B1/en
Priority to US10/045,014 priority patent/US6821408B2/en
Publication of JP2002275686A publication Critical patent/JP2002275686A/ja
Priority to US10/860,150 priority patent/US7396439B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3934891B2 publication Critical patent/JP3934891B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/005Apparatus specially adapted for electrolytic conversion coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/02Anodisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • C25D17/004Sealing devices

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業効率を低下させることなしに柱状もしくは
筒状の被処理体の外周面における軸方向中間部分の所定
範囲のみを能率的に環状に陽極酸化処理することを可能
として処理能力の向上を図ると共に、装置のコンパクト
化を図ることができる陽極酸化処理方法および装置の提
供。 【解決手段】ピストンヘッドPを上方から着脱自在に収
容可能な収容穴を有する収容容器体1を備え、収容容器
体1における収容穴の軸方向中間部内周面にはピストン
ヘッドPを挿入することにより陽極酸化処理を施すべき
トップリング溝10部分を決定する上下境界線k、k部
分の外周面にそれぞれ当接してシールする上下一対の環
状シール部材4、4が備えられ、上下一対の環状シール
部材4、4相互間におけるピストンヘッドPの外周面と
収容容器体1における収容穴の内周面との間には反応流
体を保持流通させる環状の反応チャンバー7が形成され
る構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、内燃機関のピス
トンヘッド等の金属製品(金属製被処理体)の軸方向中
間部における限られた所定範囲の環状外周面に陽極酸化
処理を施すための陽極酸化処理方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、陽極酸化処理装置としては、例
えば、特開平9−217200号公報に記載されている
ようなものが知られている。この従来例の陽極酸化処理
装置は、図19に示すように、電解液(反応流体)循環
回路の一部を形成する有底円筒状のジャケット槽101
の上端開口部に中央穴を有する環状蓋体102が装着さ
れ、この環状蓋体102の中央穴には下端開口縁部に内
向き環状係止段部を備えた円筒状のマスクソケット10
3が装着され、環状係止段部には、マスクソケット10
3内に収容したピストンヘッド(被処理体)104の底
面(ヘッド)外周部に当接して陽極酸化処理を施す部分
を画成シールするOリングパッキン105が設けられ、
前記ジャケット槽101内に備えた電解槽106内に
は、前記ピストンヘッド104の陽極酸化処理部分に向
けて電解液(反応流体)を吐出供給する噴射装置107
が備えられ、また、前記電解槽106の上端部に電解液
(反応流体)に接する陰極(電極)108が設けられる
一方、ピストンヘッド104に接する陽極(電極)10
9が設けられた構造となっている。即ち、この従来例の
陽極酸化処理装置は、筒状もしくは柱状被処理体の端面
に陽極酸化処理を施す装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
例の陽極酸化処理装置は、上述のように、Oリングパッ
キン105が被処理体を構成するピストンヘッド104
の底面(ヘッド)側に当接する構造であっため、筒状も
しくは柱状の被処理体の外周面における軸方向中間部分
の所定範囲のみを環状に陽極酸化処理することができな
いという問題がある。即ち、例えば、端面の陽極酸化処
理は不要で外周面の限られた範囲の環状外周面にのみ陽
極酸化処理を施したい場合にあっては、陽極処理を必要
としない部分をテープ等でマスキングすることが考えら
れるが、そのためには、陽極酸化処理装置にセットする
前に、まず、被処理体にテープ等でマスキング処理を施
す工程が必要となるため、作業効率が極めて悪く、処理
能力を悪化させることになる。また、反応流体は、噴射
装置107から上向きに噴射して被処理体の処理面に供
給された後下向きに反転する構造で、反応流体が行き帰
りでぶつかりあってスムーズな流通が得られない状態と
なるため、反応流体をスムーズに流通させるためには反
応流体の流通流路として広いスペースを確保する必要が
あり、これにより、装置が大型化する。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、作業効率を低下させることなしに柱状
もしくは筒状の被処理体の外周面における軸方向中間部
分の所定範囲のみを能率的に環状に陽極酸化処理するこ
とを可能として処理能力の向上を図ることができる陽極
酸化処理方向および装置を提供することを目的とし、さ
らに、装置のコンパクト化を図ることを追加の目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために、本発明請求項1記載の陽極酸化処理方法は、金
属製被処理体と反応流体との間に通電することにより被
処理体の軸方向中間部における限られた所定範囲の環状
外周面に陽極酸化処理を施すための陽極酸化処理方法で
あって、収容容器体の収容穴内に前記被処理体を収容し
た状態で前記収容穴内周面に備えた上下一対の環状シー
ル部材を被処理体の外周面における陽極酸化処理を施す
べき環状処理部分を決定する両境界線付近の外周面にそ
れぞれ当接させてシールすることにより、前記両環状シ
ール部材相互間における前記被処理体の外周面と前記収
容容器体における収容穴の内周面との間に前記反応流体
を保持流通させる環状の反応チャンバーが形成され、前
記収容容器体に形成された供給通路から反応流体を前記
反応チャンバー内に供給した後、前記収容容器体に形成
された排出通路を経由して反応流体を反応チャンバー外
に排出させるようにした手段とした。
【0006】請求項2記載の陽極酸化処理方法は、請求
項1記載の陽極酸化処理方法において、上下面に反応流
体の供給通路と排出通路とが形成された通路板を前記反
応チャンバー内に配置させることにより、反応流体を前
記通路板における一方の供給通路を経由して前記被処理
体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給
した後、もう一方の排出通路を経由して排出させるよう
にした手段とした。
【0007】請求項3記載の陽極酸化処理方法は、請求
項2記載の陽極酸化処理方法において、前記反応流体を
通路板における下方の供給通路を経由して前記被処理体
における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給し
た後、上方の排出通路を経由して排出させるようにし
た。
【0008】請求項4記載の陽極酸化処理方法は、請求
項2または3に記載の陽極酸化処理方法において、前記
通路板の上下面に形成される通路をそれぞれ周方向複数
個形成させ各上下面に形成される各通路を周方向交互に
形成させることにより、一方の複数の各供給通路を経由
して前記被処理体における陽極酸化処理を施すべき環状
処理部分に供給した反応流体を周方向に隣接するもう一
方の複数の各供給通路を経由して排出させるようにし
た。
【0009】請求項5記載の陽極酸化処理方法は、請求
項4記載の陽極酸化処理方法において、前記一方の複数
の各通路ともう一方の複数の各通路を前記被処理体の外
周面と接する接線に対し相反する方向に傾斜させること
により、一方の複数の各供給通路を経由して前記被処理
体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に対し
略接線方向に向けて供給した反応流体を周方向に隣接す
るもう一方の複数の各排出通路を経由して略接線方向に
排出させるようにした。
【0010】請求項6記載の陽極酸化処理装置は、金属
製被処理体の軸方向中間部における限られた所定範囲の
環状外周面に陽極酸化処理を施すための陽極酸化処理装
置であって、前記被処理体を上方から着脱自在に収容可
能な収容穴を有する有底筒状の収容容器体を備え、該収
容容器体における収容穴の軸方向中間部内周面には前記
被処理体を挿入することにより該被処理体における陽極
酸化処理を施すべき環状処理部分を決定する両境界線部
分の外周面にそれぞれ当接してシールする上下一対の環
状シール部材が備えられ、該上下一対の環状シール部材
相互間における前記被処理体の外周面と前記収容容器体
における収容穴の内周面との間には反応流体を保持流通
させる環状の反応チャンバーが形成され、前記収容容器
体には前記反応チャンバーに反応流体を供給する供給通
路および反応チャンバーから反応流体を排出する排出通
路が設けられ、前記被処理体に導電可能な一方の電極と
前記反応チャンバー内の反応流体に導電可能なもう一方
の電極とを備えている手段とした。
【0011】請求項7記載の陽極酸化処理装置は、請求
項6記載の陽極酸化処理装置において、前記供給通路と
排出通路の軸線方向が水平方向に形成され、該供給通路
と排出通路とが前記被処理体の環状処理部分と略同一平
面上に形成されている手段とした。
【0012】請求項8記載の陽極酸化処理装置は、請求
項6または7に記載の陽極酸化処理装置において、前記
供給通路と排出通路とが周方向交互に複数個配置されて
いる手段とした。
【0013】請求項9記載の陽極酸化処理装置は、請求
項7または8に記載の陽極酸化処理装置において、前記
供給通路が前記被処理体における環状処理部分の一方の
接線方向へ向けて傾斜状に形成され、前記排出通路が前
記被処理体における処理部分のもう一方の接線方向へ向
けて傾斜状に形成されている手段とした。
【0014】請求項10記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜9のいずれかに記載の陽極酸化処理装置におい
て、前記排出通路側には該排出通路より高い位置を経由
する排出路が形成されている手段とした。
【0015】請求項11記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜10のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、上下面に前記被処理体における陽極酸化処理を施
すべき環状処理部分に反応流体を供給する供給通路と該
供給された反応流体を排出する排出通路とが形成された
通路板が前記反応チャンバー内に配置され、前記反応流
体に接する方の電極が前記通路板で構成されている手段
とした。
【0016】請求項12記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜11のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、前記反応流体に接する方の電極に通電するための
導電体が前記反応流体と接しない反応チャンバー外にお
いて前記電極に接触させている手段とした。
【0017】請求項13記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜12のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、前記上下一対の各環状シール部材がそれぞれ前記
収容容器体に形成された断面L字状の肩部に配置され、
前記各環状シール部材を前記各肩部に向けて軸方向に押
圧して圧縮することによりその内径を縮径させて前記被
処理体の外周面にそれぞれ当接させる押圧手段を備えて
いる手段とした。
【0018】請求項14記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜13のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、前記収容容器体の少なくとも前記収容穴を形成す
る部分が前記被処理体における陽極酸化処理を施すべき
環状処理部分を境にして上下に分割可能な上側構成体と
下側構成体とで構成され、該上側構成体と下側構成体に
前記環状シール部材の一方がそれぞれ配置され、前記上
側構成体と下側構成体との付き合わせ面相互間に前記反
応流体に接する方の電極が挟持状態で配置され、前記上
側構成体と下側構成体と前記電極と前記被処理体におけ
る陽極酸化処理を施すべき環状処理部分との間に前記反
応チャンバーが形成され、前記下側構成体に前記反応チ
ャンバーと連通する供給通路が形成され、前記上側構成
体に前記反応チャンバーと連通する排出通路が形成され
ている手段とした。
【0019】
【作用】 この発明請求項1記載の陽極酸化処理方法で
は、上述のように、収容容器体の収容穴内に被処理体を
収容した状態で収容穴内周面に備えた上下一対の環状シ
ール部材を被処理体の外周面における陽極酸化処理を施
すべき環状処理部分を決定する両境界線付近の外周面に
それぞれ当接させてシールするようにしたことにより、
作業効率を低下させることなしに筒状もしくは柱状の被
処理体の外周面における軸方向中間部分の所定範囲のみ
を効率的に環状に陽極酸化処理することが可能となり、
これにより、処理能力の向上が図れるようになる。
【0020】請求項2記載の陽極酸化処理方法では、上
述のように、両環状シール部材相互間における被処理体
の外周面と収容容器体における収容穴の内周面との間に
反応流体を保持流通させる環状の反応チャンバーが形成
され、上下面に反応流体の通路が形成された通路板を反
応チャンバー内に配置させることにより、反応流体を前
記通路板における一方の供給通路を経由して被処理体に
おける陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給した
後、もう一方の排出通路を経由して排出させるようにし
たことにより、反応流体の流れが極めてスムーズである
と共に、反応流体を環状処理部分の面積に応じた必要最
小限度の狭いスペースの反応チャンバー内で効率的に循
環させることになるため、装置のコンパクト化が可能と
なる。さらに、被処理体における陽極酸化処理を施すべ
き環状処理部分に対してその全周から同時にかつ均一に
反応流体が供給されるため、円周方向において均一に陽
極酸化処理することができるようになる。
【0021】請求項3記載の陽極酸化処理方法では、上
述のように、反応流体を通路板における下方の供給通路
を経由して被処理体における陽極酸化処理を施すべき環
状処理部分に供給した後、上方の排出通路を経由して排
出させるようにしたことにより、反応流体に混入された
空気が効率よく排出され、従って、混入空気による反応
むらの発生を防止することができるようになる。
【0022】請求項4記載の陽極酸化処理方法では、上
述のように、一方の複数の各供給通路を経由して被処理
体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給
した反応流体を周方向に隣接するもう一方の複数の各排
出通路を経由して排出させるようにしたことにより、処
理部分に対し常に反応前の反応流体をスムーズに供給す
ることができ、これにより、処理効果を高めることがで
きるようになる。また、反応チャンバー内における反応
流体の流れがスムーズで、流通量が多くなり、これによ
り、反応流体を冷却する冷却機の能力をより低く設定す
ることができるようになる。
【0023】請求項5記載の陽極酸化処理方法では、上
述のように、一方の複数の各供給通路ともう一方の複数
の各排出通路を前記被処理体の外周面と接する接線に対
し相反する方向に傾斜させることにより、一方の複数の
各供給通路を経由して前記被処理体における陽極酸化処
理を施すべき環状処理部分に対し略接線方向に向けて供
給した反応流体を周方向に隣接するもう一方の複数の各
排出通路を経由して略接線方向に排出させるようにした
ことで、反応チャンバー内における反応流体の流れがス
ムーズで、その流速を速めることができ、これにより、
反応流体を冷却する冷却機の能力をより低く設定するこ
とができるようになる。
【0024】この発明請求項6記載の陽極酸化処理装置
では、上述のように構成されるため、収容容器体の上方
から被処理体を収容穴内に収容すると、収容容器体の底
部に当接して支持される共に、収容穴の軸方向中間部内
周面に設けられた上下一対の環状シール部材が被処理体
における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分を決定す
る両境界線部分の外周面に当接してシールした状態とな
り、これにより、該一対の環状シール部材相互間におけ
る前記被処理体の環状外周面と前記収容容器体における
収容穴の内周面との間に反応流体を保持流通させる環状
の反応チャンバーが形成された状態となる。従って、作
業効率を低下させることなしに筒状もしくは柱状の被処
理体の外周面における軸方向中間部分の所定範囲のみを
効率的に環状に陽極酸化処理することが可能となり、こ
れにより、処理能力の向上が図れるようになる。
【0025】また、反応流体が接する処理面積を最小限
度に狭くできるため、小さな処理電力ですみ、これによ
り、反応流体の発熱も小さくなり、しかも、反応チャン
バーの容量も最小限度に小さくなり、かつ反応流体の流
れが水平方向のままであるため、反応チャンバー内にお
ける反応流体の流れもスムーズで流速が速くなって冷却
効率がよくなり、これにより、反応流体を冷却する冷却
機の能力を低く設定することができる。従って、コスト
を低減化させることができるようになる。また、反応流
体を環状処理部分の面積に応じた必要最小限度の狭いス
ペースの反応チャンバー内で効率的に循環させることが
できるため、装置のコンパクト化が可能となる。また、
上述のように、反応流体が接する処理面積を最小限度に
狭くできることから、陽極酸化皮膜に吸着するHC等の
有害な排気ガスの量を低減させることができるようにな
る。
【0026】請求項7記載の陽極酸化処理装置では、上
述のように、供給通路と排出通路の軸線方向が水平方向
に形成され、該供給通路と排出通路とが被処理体の環状
処理部分と略同一平面上に形成されているため、反応チ
ャンバー内における反応流体の流れがスムーズで、その
流速を速めることができ、これにより、反応流体を冷却
する冷却機の能力をより低く設定することができるよう
になる。
【0027】請求項8記載の陽極酸化処理装置では、上
述のように、供給通路と排出通路とが周方向交互に複数
個配置されているため、反応チャンバー内における反応
流体の流れがスムーズで、流通量が多くなり、これによ
り、反応流体を冷却する冷却機の能力をより低く設定す
ることができるようになる。
【0028】請求項9記載の陽極酸化処理装置では、上
述のように、供給通路が被処理体における処理部分の一
方の接線方向へ向けて傾斜状に形成され、排出通路が前
記被処理体における処理部分のもう一方の接線方向へ向
けて傾斜状に形成されているため、反応チャンバー内に
おける反応流体の流れがスムーズで、その流速を速める
ことができ、これにより、反応流体を冷却する冷却機の
能力をより低く設定することができるようになる。
【0029】請求項10記載の陽極酸化処理装置では、
上述のように、排出通路側には該排出通路より高い位置
を経由する排出路が形成されているため、反応流体に混
入された空気が効率よく排出され、従って、混入空気に
よる反応むらの発生を防止することができるようにな
る。
【0030】請求項11記載の陽極酸化処理装置では、
上述のように、上下面に前記被処理体における陽極酸化
処理を施すべき環状処理部分に反応流体を供給する供給
通路と該供給された反応流体を排出する排出通路とが形
成された通路板が反応チャンバー内に配置されること
で、反応チャンバー内における反応流体の流れが極めて
スムーズであると共に、反応流体を環状処理部分の面積
に応じた必要最小限度の狭いスペースの反応チャンバー
内で効率的に循環させることになるため、装置のコンパ
クト化が可能となる。また、前記反応流体に接する方の
電極が反応チャンバー内に配置され通路板で構成される
ことで、該電極を被処理体に近接状態に配置させること
ができるため、処理効果を高めることができるようにな
る。
【0031】請求項12記載の陽極酸化処理装置では、
上述のように、反応流体に接する方の電極に通電するた
めの導電体が前記反応流体と接しない反応チャンバー外
において前記電極に接触させた構成とすることで、反応
流体による接点部分の腐食を防止することができるよう
になる。
【0032】請求項13記載の陽極酸化処理装置では、
上述のように、上下一対の各環状シール部材がそれぞれ
収容容器体に形成された断面L字状の肩部に配置され、
各環状シール部材を各肩部に向けて軸方向に押圧して圧
縮することによりその内径を縮径させて被処理体の外周
面にそれぞれ当接させる押圧手段を備えた構成とするこ
とで、被処理体を収容穴内に収容した後、押圧手段を操
作するだけで両環状シール部材によるシールを行うこと
ができ、これにより、作業の効率化が図れるようにな
る。
【0033】請求項14記載の陽極酸化処理装置では、
上述のように、各部材が構成されるため、供給通路が形
成されると共に環状シール部材の一方が配置された下側
構成体に対し、上部から反応流体に接する方の電極およ
び排出通路が形成されると共にもう一方の環状シール部
材が配置された上側構成体を順次組み付けることによ
り、上側構成体と下側構成体と電極と被処理体における
陽極酸化処理を施すべき環状処理部分との間に供給流路
および排出流路とそれぞれ連通する反応チャンバーが形
成される。以上のように、各構成部材を上下方向に積み
上げることで容易に収容容器を構成することができるた
め、装置製造時における組付性を向上させることができ
るようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明に実施の形態1の
陽極酸化処理方法を図1〜3に示す陽極酸化置に基づい
て説明する。なお、この発明の実施の形態1では、ピス
トンヘッドPにおけるトップリング溝10の表面に陽極
酸化処理を行う場合について説明する。図1は本発明の
実施の形態1の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置を示す縦断面図であり、この図において、1は
収容容器体、2は外筒、3は通路板(電極)、4、4は
環状シール部材、41、41は押圧筒(押圧手段)、4
2、42は押圧環(押圧手段)、43、43は押圧軸
(押圧手段)、Pはピストンヘッド(金属製被処理体)
を示す。
【0035】前記収容容器体1は、前記ピストンヘッド
Pを上下逆さまの状態で上方から収容可能な収容穴を有
する有底円筒状の容器を構成するもので、底部構成部材
(下側構成体)5と、下部周壁構成部材(下側構成体)
6a、上部周壁構成部材(上側構成体)6bとで構成さ
れている。
【0036】前記外筒2は、円筒状周壁部21の下端開
口縁部内周に環状底部22が形成され、上端開口部には
別部材の環状上蓋部材23が装着されることにより、内
周に前記下部周壁構成部材6aおよび上部周壁構成部材
6b等を組み付けるための環状溝を有する断面コ字状に
形成されている。
【0037】前記底部構成部材5は、収容容器体1にお
ける収容穴の底部を構成するもので、ピストンヘッドP
の外径と同一外径を有する略円柱状に形成されていて、
その下端外周部を外筒2における環状底部22の軸心穴
内周部に装着係止させた状態で組み付けられている。
【0038】前記下部周壁構成部材6aと上部周壁構成
部材6bはそれぞれ外装部材61と内装部材62の2部
材で構成されている。即ち、前記外装部材61は、下部
周壁構成部材6a側の組み付け状態で説明すると、円筒
部61aの下端部に外向に突出するフランジ部61bを
備えると共に、円筒部61aの上端部内側には前記環状
シール部材4を位置決め支持するための係止フランジ
(肩部)61cが内向き環状に突出形成された構造とな
っている。そして、この下部周壁構成部材6a側の外装
部材61は、外筒2における環状底部22の上部に形成
された環状係止段部24に外向フランジ部61bの外周
部を係止させた状態で外筒2の環状溝内下部に組み付け
られている。
【0039】前記外装部材61と底部構成部材5との間
に、前記下側の環状シール部材4を押圧する押圧筒41
が上下摺動自在な状態で組み込まれている。また、外筒
2における環状底部22と外装部材61におけるフラン
ジ部61bとの間に前記2つ割り状の押圧環42が径方
向摺動可能な状態で組み込まれている。この押圧環42
はその上端内周縁部に形成された環状テーパ面42aを
押圧筒41の下端外周縁部に当接させると共に、外筒2
の円筒状周壁部21を貫通して摺動自在に組み込まれた
複数の押圧軸43により押圧摺動可能に構成されてい
る。
【0040】前記内装部材62は、同じく下部周壁構成
部材6a側の組み付け状態で説明すると、円筒部62a
の下端部に内向きフランジ部62bを備え、また、円筒
部62aの上端部には外向フランジ部62cをそれぞれ
備えると共に、前記円筒部62aには該円筒部62aの
外側空間62dと内側空間62eとの間を連通する複数
の連通穴62fが形成された構造となっている。
【0041】前記上部周壁構成部材6bを構成する外装
部材61および内装部材62は、下部周壁構成部材6a
を構成する外装部材61および内装部材62と共に同一
形状のものが用いられ、下部周壁構成部材6aの上部に
上下逆向きの状態で組み付けられる。なお、その組み付
けに際しては、下部周壁構成部材6aと上部周壁構成部
材6bの両内装部材62、62の両外向フランジ部62
c、62c相互間に前記通路板3を挟持させた状態で組
み付けられている。そして、この組み付け状態におい
て、下部周壁構成部材6aと上部周壁構成部材6bの両
係止フランジ61c、61c側端面相互間に反応チャン
バー7を構成する環状隙間が形成されるように通路板3
と各外装部材61および各内装部材62の軸方向寸法設
定がなされている。なお、図において63、63は、外
筒2と外装部材61、61との間をシールするシールリ
ングを示す。
【0042】前記通路板3は、両外向フランジ部62
c、62c相互間に挟持される本体部31の内周面側
に、図2、3にもその詳細を示すように、前記反応チャ
ンバー7を構成する環状隙間の幅より肉薄の通路形成部
32が一体に形成された構造で、この通路形成部32の
先端部を前記反応チャンバー7を構成する環状隙間の中
途部位置まで挿入させた状態となっている。
【0043】前記上部周壁構成部材6bを構成する外装
部材61の内周側に前記下側の環状シール部材4を押圧
する押圧筒41が上下摺動自在な状態で組み込まれてい
る。また、環状上蓋部材23と外装部材61におけるフ
ランジ部61bとの間に前記2つ割り状の押圧環42が
径方向摺動可能な状態で組み込まれている。この押圧環
42はその下端内周縁部に形成された環状テーパ面42
aを押圧筒41の上端外周縁部に当接させると共に、外
筒2の円筒状周壁部21を貫通して摺動自在に組み込ま
れた複数の押圧軸43により押圧摺動可能に構成されて
いる。
【0044】前記外筒2の円筒状周壁部21には、下部
周壁構成部材6a側の外側空間62dと連通する反応流
体の供給穴(供給路)21aが形成され、また、上部周
壁構成部材6b側の外側空間62dと連通する反応流体
の排出穴(排出路)21bが形成されている。
【0045】即ち、前記下部周壁構成部材6aにおける
外側空間62dと連通穴62fと内側空間62eとで、
反応流体が供給される供給穴21aと反応チャンバー7
との間を連通する供給通路Iが形成され、また、上部周
壁構成部材6bにおける内側空間62eと連通穴62f
と外側空間62dとで、反応チャンバー7と反応流体が
排出される排出穴21bとの間を連通する排出通路IIが
形成されている。
【0046】そして、前記収容容器体1の収容穴内に、
ピストンヘッドPを上下逆さまの状態で上方から収容
し、該ピストンヘッドPの底面(ヘッド)が底部構成部
材5の上面に形成された窪部51に当接して位置決めさ
れた状態で、トップリング溝10が前記反応チャンバー
7を構成する環状隙間と一致すると共に、上下一対の環
状シール部材4、4がピストンヘッドPの外周面でトッ
プリング溝10の上下両開口縁部付近(陽極酸化処理を
施すべき処理部分を決定する両境界線k、k部分)に位
置するように、各構成部材の寸法設定がなされている。
【0047】前記通路板3における本体部31の外周面
が位置する外筒2の円筒状周壁部21には貫通穴21c
が形成され、この貫通穴21cには、押圧筒25により
押圧状態でシールリング26が装着され、このシールリ
ング26により貫通穴21c方向への反応流体の漏洩が
防止された状態となっている。そして、前記円筒状周壁
部21の外部から押圧筒25の軸心穴内に挿入した導電
棒(導電体)33の先端を、電極を構成する通路板3の
外周面に当接させている。即ち、前記反応流体に接する
方の電極を構成する通路板3に通電するための導電棒3
3を前記反応流体と接しない反応チャンバー7および流
路外において通路板3に接触させるようになっている。
なお、前記押圧筒25は、外筒2に螺合固定されたねじ
筒25aに対し螺合された袋ナット状の締結ねじ25b
により、押圧固定されるようになっている。
【0048】また、前記底部構成部材5の上面に形成さ
れた窪部51の中央部には、ピストンヘッドPの脱却時
に反応チャンバー7から窪部51内に漏洩する反応流体
を排出させる排出穴52が形成されている。なお、金属
製被処理体に通電するもう一方の電極8は、収容容器体
1の収容穴内に収容された状態で金属製被処理体を構成
するピストンヘッドPに当接可能な状態に設けられてい
る。
【0049】次に、この発明の実施の形態1の作用・効
果を説明する。この発明の実施の形態1の陽極酸化処理
装置では、上述のように構成されるため、収容容器体1
の収容穴内に金属製被処理体を構成するピストンヘッド
Pを収容した状態で、各押圧軸43、43により2つ割
り状に形成された上下各押圧環42、42を内部方向に
それぞれ押圧摺動させると、上下各押圧環42、42に
形成された環状テーパ面42a、42aが上下各押圧筒
41、41の外周縁部に当接して軸方向に押圧摺動さ
せ、上下各環状シール部材4、4をそれぞれ係止フラン
ジ部61、61に向けて軸方向に押圧して圧縮すること
によりその内径が縮径され、上下一対の環状シール部材
4、4がピストンヘッドPにおける陽極酸化処理を施す
べき処理部分を決定する両境界線k、k部分の外周面に
それぞれ当接してシールした状態となり、これにより、
上下一対の環状シール部材4、4相互間におけるトップ
リング溝10の表面を含むピストンヘッドPの環状外周
面と収容容器体1における収容穴の内周面側との間に反
応流体を保持流通させる環状の反応チャンバー7が形成
された状態となる。
【0050】そこで、図示を省略したポンプを駆動させ
ると、ポンプから吐出された反応流体は、供給口21a
から供給通路I(下部周壁構成部材6aにおける外側空
間62d→連通穴62f→内側空間62e)を経由し
て、反応チャンバー7に供給され、この反応チャンバー
7内では、通路板3における通路形成部32の下面側を
経由してピストンヘッドPにおけるトップリング溝10
の表面に向けて噴射供給された後、通路形成部32の上
面側および排出通路II(上部周壁構成部材6bにおける
内側空間62e→連通穴62f→外側空間62d)を経
由し、排出穴21bから収容容器体1の外部に排出され
る。
【0051】そして、この状態で反応流体に接する方の
電極を構成する通路板3と金属製被処理体を構成するピ
ストンヘッドPに当接されたもう一方の電極8に、DC
電源から直流電流を通電することにより、トップリング
溝10の表面を含む限られた所定範囲のみを環状に陽極
酸化処理することができる。
【0052】以上のように、ピストンヘッドPを収容容
器体1の収容穴に収容した後、各押圧軸43、43を押
圧操作するだけで、上下一対の環状シール部材4、4に
よりピストンヘッドPにおける陽極酸化処理を施すべき
環状処理部分を決定する両境界線k、k部分の外周面に
当接してシールすることができるため、作業効率を低下
させることなしにピストンヘッドPの外周面における軸
方向中間部分に存在するトップリング溝10を含む限ら
れた所定範囲のみを効率的に環状に陽極酸化処理するこ
とが可能となり、これにより、処理能力の向上が図れる
ようになるという効果が得られる。
【0053】また、上下一対の環状シール部材4、4に
より反応流体が接する処理面積を最小限度に狭くできる
ため、小さな処理電力ですみ、これにより、反応流体の
発熱も小さくなり、しかも、反応チャンバー7の容量も
最小限度に小さくなり、かつ反応流体の流れが水平方向
のままであるため、反応チャンバー7内における反応流
体の流れもスムーズで流速が速くなって冷却効率がよく
なり、これにより、反応流体を冷却する冷却機の能力を
低く設定することができ、また、反応チャンバー7の容
量が小さいため、反応流体も少量ですみ、従って、コス
トを低減化させることができるようになる。
【0054】また、反応流体を環状処理部分の面積に応
じた必要最小限度の狭いスペースの反応チャンバー内で
効率的に循環させることができるため、装置のコンパク
ト化が可能となる。また、上述のように、反応流体が接
する処理面積を最小限度に狭くできることから、陽極酸
化皮膜に吸着するHC等の有害な排気ガスの量を低減さ
せることができるようになる。
【0055】また、被処理体における陽極酸化処理を施
すべき環状処理部分に対してその全周から同時にかつ均
一に反応流体が供給されるため、円周方向において均一
に陽極酸化処理することができるようになる。また、上
述のように、排出通路II側には該排出通路IIより高い位
置を経由する排出穴(排出路)21bが形成されている
ため、反応流体内に混入された空気が効率よく排出さ
れ、従って、混入空気による反応むらの発生を防止する
ことができるようになる。
【0056】また、通路板3の通路形成部32を反応チ
ャンバー7内に配置させることにより、ピストンヘッド
Pにおける陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に反応
流体を供給する供給通路Iの一部と該供給された反応流
体を排出する排出通路IIの一部とに反応チャンバー7内
を上下方向に仕切るようにしたことで、反応チャンバー
7内における反応流体の流れが極めてスムーズであると
共に、反応流体を環状処理部分の面積に応じた必要最小
限度の狭いスペースの反応チャンバー7内で効率的に循
環させることになるため、装置のコンパクト化が可能と
なる。また、前記反応流体に接する方の電極が反応チャ
ンバー7内に配置された通路板3で構成されることで、
狭い範囲内で電極をピストンヘッドPに近接状態に配置
させることができるため、処理効果を高めることができ
るようになる。
【0057】また、反応流体に接する方の電極を構成す
る通路板3に通電するための導電棒(導電体)33が反
応流体と接しない反応チャンバー7外において通路板3
に接触させた構成としたことで、反応流体による接点部
分の腐食を防止することができるようになる。
【0058】また、収容容器体1の少なくとも収容穴を
形成する部分がピストンヘッドPにおける陽極酸化処理
を施すべき環状処理部分(トップリング溝10部分)を
境にして上下に分割可能な上部周壁構成部材6bと下部
周壁構成部材6aと底部構成部材5で構成され、該上部
周壁構成部材6bと下部周壁構成部材6aに上下一対の
各環状シール部材4、4の一方がそれぞれ配置され、上
部周壁構成部材6bと下部周壁構成部材6aとの付き合
わせ面相互間に反応流体に接する方の電極を構成する通
路板3が挟持状態で配置され、上部周壁構成部材6bと
下部周壁構成部材6aと通路板3とピストンヘッドPに
おける陽極酸化処理を施すべき環状処理部分(トップリ
ング溝10部分)との間に反応チャンバー7が形成さ
れ、下部周壁構成部材6aに反応チャンバー7と連通す
る供給通路Iが形成され、上部周壁構成部材6bに反応
チャンバー7と連通する排出通路IIが形成された構成と
したことで、以上の各構成部材を上下方向に積み上げる
ことで供給流路Iおよび排出流路IIとそれぞれ連通する
反応チャンバー7を備えた収容容器体1を容易に構成す
ることができるため、装置製造時における組付性を向上
させることができるようになる。
【0059】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあた
っては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分には
同一の符号を付してその説明を省略し、相違点について
のみ説明する。
【0060】(発明の実施の形態2)図4は、発明の実
施の形態2の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化処
理装置を示す縦断面図である。この発明の実施の形態2
における陽極酸化処理装置は、反応流体に接する方の電
極を構成する通路板30の構成が、前記発明の実施の形
態1における通路板3とは相違すると共に、下部周壁構
成部材6aの構成が前記発明の実施の形態1のそれとは
相違したものである。
【0061】即ち、まず、この発明の実施の形態2の下
部周壁構成部材6aが内装部材62を省略した外装部材
61のみで構成されると共に、この外装部材61の特に
円筒部61aが上端部を残して肉厚に形成されることに
より環状段部61dが形成されている点が前記発明の実
施の形態1とは相違している。なお、前記外装部材61
の外側には、外側空間61eのみが形成される構造とな
っている。
【0062】また、この発明の実施の形態2の通路板3
0は、図5の平面図、図6の底面図、図7の断面図(図
5の VII−VII 線における縦断面図)にもその詳細を示
すように、その下面内周側に供給通路Iの一部を構成す
る供給側溝30aが周方向所定間隔のもとに6か所に形
成され、また、上面内周側には排出通路IIの一部を構成
する排出側溝30bが周方向所定間隔のもとに6か所に
形成されている。なお、前記各供給側溝30aと各排出
側溝30bは互いに軸方向に重ならないように周方向に
おいて交互に形成されている。
【0063】また、前記供給側溝30aと排出側溝30
bはその軸線方向を、図5および図6に示すように、ピ
ストンヘッドPの外周面と接する接線に対し相反する方
向に傾斜させた状態に形成されている。そして、前記通
路板30は、上部周壁構成部材6b側の内装部材62に
おける外向フランジ部62cの下面と下部周壁構成部材
6aを構成する外装部材61における円筒部61aの環
状段部61dとの間に挟持状態で組み付けられている。
【0064】この発明の実施の形態2では、上述のよう
に構成されるため、図示を省略した圧力ポンプを駆動さ
せると、ポンプから吐出された反応流体は、供給口21
aから供給通路I(下部周壁構成部材6aにおける外装
部材61の外側空間61e→通路板30の各供給側溝3
0a)を経由して、反応チャンバー7にその接線方向に
向け傾斜状に供給され、この反応チャンバー7内では、
ピストンヘッドPにおけるトップリング溝10の表面に
向けて傾斜状に噴射供給された後、排出通路II(通路板
30の各排出側溝30b→上部周壁構成部材6bにおけ
る内側空間62e→各連通穴62f→外側空間62d)
を経由し、排出穴21bから収容容器体1の外部に排出
される。
【0065】この発明の実施の形態2の陽極酸化処理装
置では、上述のように構成されるため、前記発明の実施
の形態1とほぼ同様の効果が得られる他、以下に列挙す
る効果が得られる。即ち、各供給側溝30aと各排出側
溝30bの軸線方向が水平方向に形成され、該各供給側
溝30aと各排出側溝30bとがピストンヘッドPの環
状処理部分であるとトップリング溝10と略同一平面上
に形成されているため、反応チャンバー7内における反
応流体の流れがスムーズで、その流速を速めることがで
き、これにより、反応流体を冷却する冷却機の能力をよ
り低く設定することができるようになる。
【0066】また、供給側溝30aと排出側溝30bと
が周方向交互に複数個(6個)配置されている構成とし
たことで、反応チャンバー7内における反応流体の流れ
がスムーズで、流通量が多くなり、これにより、反応流
体を冷却する冷却機の能力をより低く設定することがで
きるようになる。
【0067】また、各供給側溝30aがピストンヘッド
Pにおける環状処理部分の一方の接線方向へ向けて傾斜
状に形成され、各排出側溝30bがピストンヘッドPに
おける処理部分のもう一方の接線方向へ向けて傾斜状に
形成されている構成としたことで、反応チャンバー7内
における反応流体の流れがスムーズで、その流速を速め
ることができ、これにより、反応流体を冷却する冷却機
の能力をより低く設定することができるようになる。
【0068】(発明の実施の形態3)図8は、発明の実
施の形態3の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化処
理装置を示す縦断面図であり、この図に示すように、こ
の発明の実施の形態3における陽極酸化処理装置は、前
記発明の実施の形態2とほぼ同様であるが、押圧手段を
構成する2つ割り状の押圧環42、42の一方が固定部
材44に置き換えられると共に、押圧軸43が上下でそ
れぞれ周方向1個所にのみ設けられている点で前記発明
の実施の形態2と相違したものである。従って、この発
明の実施の形態3では、前記発明の実施の形態2とほぼ
同様の効果が得られると共に、部品点数の削減によりコ
ストを低減化できるようになる。
【0069】(発明の実施の形態4)図9は、発明の実
施の形態4の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化処
理装置を示す縦断面図であり、この図に示すように、こ
の発明の実施の形態4における陽極酸化処理装置は、前
記発明の実施の形態2とほぼ同様であるが、反応流体に
接する方の電極を通路板30で構成させずに、別途に設
けられた電極棒9aで構成するようにした点で前記発明
の実施の形態2とは相違したものである。即ち、前記電
極棒9aは、外装部材61の外側空間61e位置におい
て、外筒2を半径方向に貫通する状態で設けられてい
て、その先端面が外側空間61e内の反応流体と接する
状態となっている。従って、この発明の実施の形態4で
は、前記発明の実施の形態2とほぼ同様の効果が得られ
ると共に、構造を簡略化できるようになる。
【0070】(発明の実施の形態5)図10は、発明の
実施の形態5の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置を示す縦断面図であり、この図に示すように、
この発明の実施の形態5における陽極酸化処理装置は、
前記発明の実施の形態3とほぼ同様であるが、反応流体
に接する方の電極を通路板30で構成させずに、別途に
設けられた電極棒9bで構成するようにした点で前記発
明の実施の形態3とは相違したものである。即ち、前記
電極棒9bは、収容容器体1の上方から環状上蓋部材2
3、固定部材44、上部周壁構成部材6bを貫通してそ
の下端を内側空間62e内の反応流体と接する状態とな
っている。従って、この発明の実施の形態5では、前記
発明の実施の形態3とほぼ同様の効果が得られると共
に、構造を簡略化できるようになる。
【0071】(発明の実施の形態6)図11は、発明の
実施の形態6の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置を示す縦断面図であり、この図に示すように、
この発明の実施の形態6における陽極酸化処理装置は、
前記発明の実施の形態2とほぼ同様であるが、上部周壁
構成部材6bを構成する外装部材61と下部周壁構成部
材6aとの対向面の一部が、通路板30における供給側
溝30aおよび排出側溝30b以外の部分において互い
に当接するように構成されている点で前記発明の実施の
形態2とは相違したものである。従って、この発明の実
施の形態6では、前記発明の実施の形態2とほぼ同様の
効果が得られると共に、下部周壁構成部材6aと上部周
壁構成部材6bが当接することから、反応チャンバー7
の軸方向幅を確実に維持させることができるようにな
る。さらに、当接部の位置を任意に設定することで、処
理部分を周方向の任意の位置に設定することができる。
【0072】(発明の実施の形態7)図12は、発明の
実施の形態7の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置の通路板を示す底面図であり、この図に示すよ
うに、供給側溝30および排出側溝30bの軸線方向
が、ピストンヘッドPの接線方向と平行(噴流角度0
°)に形成されている点が前記発明の実施の形態2〜6
の通路板30とは相違したものである。この場合、反応
流体の流れがスムーズになり、処理能力が向上する。
【0073】(発明の実施の形態8)図13は、発明の
実施の形態8の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置を示す平面図、図14は図13の XIV−XIV 線
における断面図、図15は図13のXV−XV線における断
面図であり、これらの図に示すように、この発明の実施
の形態8における陽極酸化処理装置は、前記発明の実施
の形態2とほぼ同様の構成の陽極酸化処理装置を横方向
に複数個連結させた構造としたものである。即ち、図1
5に示すように、両装置の接続部において、両下部周壁
構成部材6a、6a側の外側空間61d、61a同士を
互いに連結させると共に、両上部周壁構成部材6b、6
b側の外側空間62d、62d同士を互いに連結させた
構造となっている。従って、この発明の実施の形態8で
は、前記発明の実施の形態2とほぼ同様の効果が得られ
ると共に、複数の装置をコンパクトに一体化させること
ができるようになる。
【0074】(発明の実施の形態9)図16は、発明の
実施の形態9の陽極酸化処理方法で用いられる陽極酸化
処理装置を示す縦断面図であり、この図に示すように、
この発明の実施の形態9における陽極酸化処理装置は、
上下各環状シール部材4、4を押圧する押圧手段とし
て、他の例を適用したものである。即ち、この発明の実
施の形態9は、前記発明の実施の形態2とほぼ同様であ
るが、押圧環42、42が省略され、上下方向から押圧
軸43、43で直接押圧筒41、41を軸方向に押圧す
るようにした点が相違している。また、この発明の実施
の形態9では、上部周壁構成部材6bの一部を構成する
外装部材61部分が環状上蓋部材23と一体に形成され
た構造となっている。従って、この発明の実施の形態9
では、前記発明の実施の形態2とほぼ同様の効果が得ら
れると共に、構造を簡略化できるようになる。さらに、
通路板30と内装部材62と外装部材61、および環状
上蓋部材23を一体に組み付けた状態のユニットとして
構成させれば、ユニットの交換が容易となり、交換時間
を短縮できる。この時、さらに押圧筒41をユニットに
組み込むこともできる。
【0075】(発明の実施の形態10)図17は、この
発明の実施の形態10の陽極酸化処理方法で用いられる
陽極酸化処理装置を示す縦断面図、図18は図17のXI
IX−XIIX線における横断面図であり、両図に示すよう
に、この発明の実施の形態10の陽極酸化処理装置は、
前記発明の実施の形態1〜9のうち、電極棒9b(電
極)が通路板30とは別体に配置された発明の実施の形
態5(図10)の変形例として、前記反応チャンバー内
7に通路板30を備えない構造の変形例を示す。即ち、
この発明の実施の形態10の陽極酸化処理方法で用いら
れる陽極酸化処理装置は、収容容器体1の一端に形成さ
れた1つの供給通路Iから反応流体を環状の反応チャン
バー7内に供給すると共に、該反応チャンバー7内に供
給された反応流体を供給通路Iとは径方向対向位置に形
成された1つの排出通路IIから排出させるようにしたも
のである。
【0076】さらに詳述すると、前記供給通路Iおよび
排出通路IIと反応チャンバー7との間には、図17に示
すように、反応チャンバー7の上下方向幅より上下方向
に狭く絞り込まれると共に、図18に示すように、供給
通路Iおよび排出通路IIより円周方向に徐々に幅広に広
げられた絞り部11、12が形成されている。これは、
供給通路Iおよび排出通路IIが開口する反応チャンバー
7部分で反応流体がぶつかり合うことで温度が上昇する
ことを防止するためである。そして、この温度上昇は排
出通路II側の方が顕著であるため、前記供給通路I側の
絞り部11の円周方向幅より、排出通路II側の絞り部1
2の円周方向幅が広くなるように形成されている。な
お、両絞り部11、12の円周方向幅の比率は任意であ
るが、1:1.5〜3.0の範囲で設定することが望ま
しい。要するに、供給通路Iから供給された反応流体が
一箇所に滞留することなしに反応チャンバー7内をスム
ーズに流れて排出通路IIから排出されるような値に設定
すればよい。
【0077】この発明の実施の形態10では、上述のよ
うに、供給通路Iから供給される反応流体は、絞り部1
1で上下方向に絞られる一方で、円周方向には広げられ
ることで、反応チャンバー7内における反応流体の流れ
が極めてスムーズになり、環状処理部分に対し均一かつ
効率的に反応流体を接触させることができる。従って、
この発明の実施の形態10では、通路板30の省略およ
び通路構成の単純化により、構造を大幅に簡略化できる
ようになる。なお、一つの供給通路Iと一つの排出通路
IIを、前記発明の実施の形態の通路板3、30に形成し
ても、同様の効果が得られる。
【0078】以上発明の実施の形態を図面により説明し
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0079】例えば、発明の実施の形態では、被処理体
としてピストンヘッドPを例にとったが、あらゆる金属
性製品の軸方向中間部における限られた所定範囲の環状
外周面に陽極酸化処理を施す場合に適用することができ
る。
【0080】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明請求項
1記載の陽極酸化処理方法では、収容容器体の収容穴内
に被処理体を収容した状態で収容穴内周面に備えた上下
一対の環状シール部材を被処理体の外周面における陽極
酸化処理を施すべき環状処理部分を決定する両境界線付
近の外周面にそれぞれ当接させてシールするようにした
ことにより、作業効率を低下させることなしに筒状もし
くは柱状の被処理体の外周面における軸方向中間部分の
所定範囲のみを効率的に環状に陽極酸化処理することが
可能となり、これにより、処理能力の向上が図れるよう
になるという効果が得られる。
【0081】請求項2記載の陽極酸化処理方法は、請求
項1記載の陽極酸化処理方法において、上下面に反応流
体の供給通路と排出通路とが形成された通路板を反応チ
ャンバー内に配置させることにより、反応流体を前記通
路板における一方の供給通路を経由して被処理体におけ
る陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給した後、
もう一方の排出通路を経由して排出させるようにしたこ
とにより、反応流体の流れが極めてスムーズであると共
に、反応流体を環状処理部分の面積に応じた必要最小限
度の狭いスペースの反応チャンバー内で効率的に循環さ
せることになるため、装置のコンパクト化が可能とな
る。さらに、被処理体における陽極酸化処理を施すべき
環状処理部分に対してその全周から同時にかつ均一に反
応流体が供給されるため、円周方向において均一に陽極
酸化処理することができるようになる。
【0082】請求項3記載の陽極酸化処理方法は、請求
項2記載の陽極酸化処理方法において、前記反応流体を
通路板における下方の供給通路を経由して前記被処理体
における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に供給し
た後、上方の排出通路を経由して排出させるようにした
ことで、反応流体に混入された空気が効率よく排出さ
れ、従って、混入空気による反応むらの発生を防止する
ことができるようになる。
【0083】請求項4記載の陽極酸化処理方法は、請求
項2または3に記載の陽極酸化処理方法において、一方
の複数の各供給通路を経由して被処理体における陽極酸
化処理を施すべき環状処理部分に供給した反応流体を周
方向に隣接するもう一方の複数の各排出通路を経由して
排出させるようにしたことにより、処理部分に対し常に
反応前の反応流体をスムーズに供給することができ、こ
れにより、処理効果を高めることができるようになる。
また、反応チャンバー内における反応流体の流れがスム
ーズで、流通量が多くなり、これにより、反応流体を冷
却する冷却機の能力をより低く設定することができるよ
うになる。
【0084】請求項5記載の陽極酸化処理方法は、請求
項4記載の陽極酸化処理方法において、一方の複数の各
供給通路ともう一方の複数の各排出通路を前記被処理体
の外周面と接する接線に対し相反する方向に傾斜させる
ことにより、一方の複数の各供給通路を経由して前記被
処理体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分に
対し略接線方向に向けて供給した反応流体を周方向に隣
接するもう一方の複数の各排出通路を経由して略接線方
向に排出させるようにしたことで、反応チャンバー内に
おける反応流体の流れがスムーズで、その流速を速める
ことができ、これにより、反応流体を冷却する冷却機の
能力をより低く設定することができるようになる。
【0085】請求項6記載の陽極酸化処理装置は、被処
理体を上方から着脱自在に収容可能な収容穴を有する有
底筒状の収容容器体を備え、該収容容器体における収容
穴の軸方向中間部内周面には被処理体を挿入することに
より該被処理体における陽極酸化処理を施すべき環状処
理部分を決定する両境界線部分の外周面にそれぞれ当接
してシールする上下一対の環状シール部材が備えられ、
該上下一対の環状シール部材相互間における被処理体の
外周面と前記収容容器体における収容穴の内周面との間
には反応流体を保持流通させる環状の反応チャンバーが
形成され、収容容器体には反応チャンバーに反応流体を
供給する供給通路および反応チャンバーから反応流体を
排出する排出通路が設けられ、被処理体に導電可能な一
方の電極と反応チャンバー内の反応流体に導電可能なも
う一方の電極とを備えている手段としたことで、作業効
率を低下させることなしに筒状もしくは柱状の被処理体
の外周面における軸方向中間部分の所定範囲のみを効率
的に環状に陽極酸化処理することが可能となり、これに
より、処理能力の向上が図れるようになるという効果が
得られる。
【0086】また、反応流体が接する処理面積を最小限
度に狭くできるため、小さな処理電力ですみ、これによ
り、反応流体の発熱も小さくなり、しかも、反応チャン
バーの容量も最小限度に小さくなり、かつ反応流体の流
れが水平方向のままであるため、反応チャンバー内にお
ける反応流体の流れもスムーズで流速が速くなって冷却
効率がよくなり、これにより、反応流体を冷却する冷却
機の能力を低く設定することができる。従って、コスト
を低減化させることができるようになる。
【0087】また、反応流体を環状処理部分の面積に応
じた必要最小限度の狭いスペースの反応チャンバー内で
効率的に循環させることができるため、装置のコンパク
ト化が可能となる。また、上述のように、反応流体が接
する処理面積を最小限度に狭くできることから、陽極酸
化皮膜に吸着するHC等の有害な排気ガスの量を低減さ
せることができるようになる。
【0088】請求項7記載の陽極酸化処理装置は、請求
項6記載の陽極酸化処理装置において、供給通路と排出
通路の軸線方向が水平方向に形成され、該供給通路と排
出通路とが被処理体の環状処理部分と略同一平面上に形
成されている手段としたことで、反応チャンバー内にお
ける反応流体の流れがスムーズで、その流速を速めるこ
とができ、これにより、反応流体を冷却する冷却機の能
力をより低く設定することができるようになる。
【0089】請求項8記載の陽極酸化処理装置は、請求
項6または7に記載の陽極酸化処理装置において、供給
通路と排出通路とが周方向交互に複数個配置されている
手段としたことで、反応チャンバー内における反応流体
の流れがスムーズで、流通量が多くなり、これにより、
反応流体を冷却する冷却機の能力をより低く設定するこ
とができるようになる。
【0090】請求項9記載の陽極酸化処理装置は、請求
項6〜8のいずれかに記載の陽極酸化処理装置におい
て、供給通路が被処理体における環状処理部分の一方の
接線方向へ向けて傾斜状に形成され、排出通路が前記被
処理体における処理部分のもう一方の接線方向へ向けて
傾斜状に形成されている手段としたことで、反応チャン
バー内における反応流体の流れがスムーズで、その流速
を速めることができ、これにより、反応流体を冷却する
冷却機の能力をより低く設定することができるようにな
る。
【0091】請求項10記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜9のいずれかに記載の陽極酸化処理装置におい
て、排出通路側には該排出通路より高い位置を経由する
排出路が形成されている手段としたことで、反応流体に
混入された空気が効率よく排出され、従って、混入空気
による反応むらの発生を防止することができるようにな
る。
【0092】請求項11記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜10のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、上下面に前記被処理体における陽極酸化処理を施
すべき環状処理部分に反応流体を供給する供給通路と該
供給された反応流体を排出する排出通路とが形成された
通路板が反応チャンバー内に配置されるた手段としたこ
とで、反応チャンバー内における反応流体の流れが極め
てスムーズであると共に、反応流体を環状処理部分の面
積に応じた必要最小限度の狭いスペースの反応チャンバ
ー内で効率的に循環させることになるため、装置のコン
パクト化が可能となる。また、前記反応流体に接する方
の電極が反応チャンバー内に配置され通路板で構成され
ることで、該電極を被処理体に近接状態に配置させるこ
とができるため、処理効果を高めることができるように
なる。
【0093】請求項12記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜11のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、反応流体に接する方の電極に通電するための導電
体が反応流体と接しない反応チャンバー外において電極
に接触させている手段としたことで、反応流体による接
点部分の腐食を防止することができるようになる。
【0094】請求項13記載の陽極酸化処理装置は、請
求項5〜12のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、上下一対の各環状シール部材がそれぞれ収容容器
体に形成された断面L字状の肩部に配置され、各環状シ
ール部材を各肩部に向けて軸方向に押圧して圧縮するこ
とによりその内径を縮径させて被処理体の外周面にそれ
ぞれ当接させる押圧手段を備えている手段としたこと
で、被処理体を収容穴内に収容した後、押圧手段を操作
するだけで両環状シール部材によるシールを行うことが
でき、これにより、作業の効率化が図れるようになる。
【0095】請求項14記載の陽極酸化処理装置は、請
求項6〜13のいずれかに記載の陽極酸化処理装置にお
いて、収容容器体の少なくとも収容穴を形成する部分が
被処理体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分
を境にして上下に分割可能な上側構成体と下側構成体と
で構成され、該上側構成体と下側構成体に環状シール部
材の一方がそれぞれ配置され、上側構成体と下側構成体
との付き合わせ面相互間に反応流体に接する方の電極が
挟持状態で配置され、上側構成体と下側構成体と電極と
被処理体における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分
との間に反応チャンバーが形成され、下側構成体に反応
チャンバーと連通する供給通路が形成され、上側構成体
に前記反応チャンバーと連通する排出通路が形成されて
いる手段としたことで、各構成部材を上下方向に積み上
げることで容易に供給流路および排出流路とそれぞれ連
通する反応チャンバーを備えた収容容器体を構成するこ
とができるため、装置製造時における組付性を向上させ
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の陽極酸化処理装置を示す
縦断面図である。
【図2】発明の実施の形態1の陽極酸化処理装置におけ
る通路板の平面図である。
【図3】図2の III−III 線における拡大断面図であ
る。
【図4】発明の実施の形態2の陽極酸化処理装置を示す
縦断面図である。
【図5】発明の実施の形態2の陽極酸化処理装置におけ
る通路板の平面図である。
【図6】発明の実施の形態2の陽極酸化処理装置におけ
る通路板の底面図である。
【図7】図5の VII−VII 線における断面図である。
【図8】発明の実施の形態3の陽極酸化処理装置を示す
縦断面図である。
【図9】発明の実施の形態4の陽極酸化処理装置を示す
縦断面図である。
【図10】発明の実施の形態5の陽極酸化処理装置を示
す縦断面図である。
【図11】発明の実施の形態6の陽極酸化処理装置を示
す縦断面図である。
【図12】発明の実施の形態7の陽極酸化処理装置を示
す縦断面図である。
【図13】発明の実施の形態8の陽極酸化処理装置を示
す縦断面図である。
【図14】図13の XIV−XIV 線における断面図であ
る。
【図15】図13のXV−XV線における断面図である。
【図16】発明の実施の形態9の陽極酸化処理装置を示
す縦断面図である。
【図17】発明の実施の形態10の陽極酸化処理装置を
示す縦断面図である。
【図18】図10のXIIX−XIIX線における横断面図であ
る。
【図19】従来例の陽極酸化処理装置を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
P ピストンヘッド(金属製被処理体) k 境界線 I 供給通路 II 排出通路 1 収容容器体 2 外筒 3 通路板(電極) 4 環状シール部材 5 底部構成部材(下部構成体) 6a 下部周壁構成部材(下部構成体) 6b 上部周壁構成部材(上部構成体) 7 反応チャンバー 8 電極 9 電極棒(電極) 9a 電極棒(電極) 9b 電極棒(電極) 10 トップリング溝(陽極酸化処理部) 11 絞り部(供給通路側) 12 絞り部(排出通路側) 21 円筒状周壁部 21a 供給穴(供給路) 21b 排出穴(排出路) 21c 貫通穴 22 環状底部 23 環状上蓋部材 24 環状係止段部 25 押圧筒 25a ねじ筒 25b 締結ねじ 26 シールリング 30 通路板(電極) 30a 供給側溝 30b 排出側溝 31 本体部 32 通路形成部 33 導電棒(導電体) 41 押圧筒(押圧手段) 42 押圧環(押圧手段) 42a 環状テーパ面 43 押圧軸(押圧手段) 44 固定部材 51 窪部 52 排出穴 61 外装部材 61a 円筒部 61b フランジ部 61c 係止フランジ部(肩部具) 61d 環状段部 61e 外側空間 62 内装部材 62a 円筒部 62b フランジ部 62c 外向フランジ部 62d 外側空間 62e 内側空間 62f 連通穴 63 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 幸子 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 石川 正純 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製被処理体と反応流体との間に通電
    することにより被処理体の軸方向中間部における限られ
    た所定範囲の環状外周面に陽極酸化処理を施すための陽
    極酸化処理方法であって、 収容容器体の収容穴内に前記被処理体を収容した状態で
    前記収容穴内周面に備えた上下一対の環状シール部材を
    被処理体の外周面における陽極酸化処理を施すべき環状
    処理部分を決定する両境界線付近の外周面にそれぞれ当
    接させてシールすることにより、前記両環状シール部材
    相互間における前記被処理体の外周面と前記収容容器体
    における収容穴の内周面との間に前記反応流体を保持流
    通させる環状の反応チャンバーが形成され、 前記収容容器体に形成された供給通路から反応流体を前
    記反応チャンバー内に供給した後、前記収容容器体に形
    成された排出通路を経由して反応流体を反応チャンバー
    外に排出させるようにしたことを特徴とする陽極酸化処
    理方法。
  2. 【請求項2】 上下面に反応流体の供給通路と排出通路
    とが形成された通路板を前記反応チャンバー内に配置さ
    せることにより、反応流体を前記通路板における一方の
    供給通路を経由して前記被処理体における陽極酸化処理
    を施すべき環状処理部分に供給した後、もう一方の排出
    通路を経由して排出させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の陽極酸化処理方法。
  3. 【請求項3】 前記反応流体を通路板における下方の供
    給通路を経由して前記被処理体における陽極酸化処理を
    施すべき環状処理部分に供給した後、上方の排出通路を
    経由して排出させるようにしたことを特徴とする請求項
    2に記載の陽極酸化処理方法。
  4. 【請求項4】 前記通路板の上下面に形成される通路を
    それぞれ周方向複数個形成させ各上下面に形成される各
    通路を周方向交互に形成させることにより、一方の複数
    の各供給通路を経由して前記被処理体における陽極酸化
    処理を施すべき環状処理部分に供給した反応流体を周方
    向に隣接するもう一方の複数の各排出通路を経由して排
    出させるようにしたことを特徴とする請求項2または3
    に記載の陽極酸化処理方法。
  5. 【請求項5】 前記一方の複数の各供給通路ともう一方
    の複数の各排出通路を前記被処理体の外周面と接する接
    線に対し相反する方向に傾斜させることにより、一方の
    複数の各供給通路を経由して前記被処理体における陽極
    酸化処理を施すべき環状処理部分に対し略接線方向に向
    けて供給した反応流体を周方向に隣接するもう一方の複
    数の各排出通路を経由して略接線方向に排出させるよう
    にしたことを特徴とする請求項4に記載の陽極酸化処理
    方法。
  6. 【請求項6】 金属製被処理体の軸方向中間部における
    限られた所定範囲の環状外周面に陽極酸化処理を施すた
    めの陽極酸化処理装置であって、 前記被処理体を上方から着脱自在に収容可能な収容穴を
    有する有底筒状の収容容器体を備え、 該収容容器体における収容穴の軸方向中間部内周面には
    前記被処理体を挿入することにより該被処理体における
    陽極酸化処理を施すべき環状処理部分を決定する両境界
    線部分の外周面にそれぞれ当接してシールする上下一対
    の環状シール部材が備えられ、 該上下一対の環状シール部材相互間における前記被処理
    体の外周面と前記収容容器体における収容穴の内周面と
    の間には反応流体を保持流通させる環状の反応チャンバ
    ーが形成され、 前記収容容器体には前記反応チャンバーに反応流体を供
    給する供給通路および反応チャンバーから反応流体を排
    出する排出通路が設けられ、 前記被処理体に導電可能な一方の電極と前記反応チャン
    バー内の反応流体に導電可能なもう一方の電極とを備え
    ていることを特徴とする陽極酸化処理装置。
  7. 【請求項7】 前記供給通路と排出通路の軸線方向が水
    平方向に形成され、 該供給通路と排出通路とが前記被処理体の環状処理部分
    と略同一平面上に形成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の陽極酸化処理装置。
  8. 【請求項8】 前記供給通路と排出通路とが周方向交互
    に複数個配置されていることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の陽極酸化処理装置。
  9. 【請求項9】 前記供給通路が前記被処理体における環
    状処理部分の一方の接線方向へ向けて傾斜状に形成さ
    れ、前記排出通路が前記被処理体における処理部分のも
    う一方の接線方向へ向けて傾斜状に形成されていること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の陽極酸化
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記排出通路側には該排出通路より高
    い位置を経由する排出路が形成されていることを特徴と
    する請求項6〜9のいずれかに記載の陽極酸化処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上下面に前記被処理体における陽極酸
    化処理を施すべき環状処理部分に反応流体を供給する供
    給通路と該供給された反応流体を排出する排出通路とが
    形成された通路板が前記反応チャンバー内に配置され、 前記反応流体に接する方の電極が前記通路板で構成され
    ていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記
    載の陽極酸化処理装置。
  12. 【請求項12】 前記反応流体に接する方の電極に通電
    するための導電体が前記反応流体と接しない反応チャン
    バー外において前記電極に接触させていることを特徴と
    する請求項6〜11のいずれかに記載の陽極酸化処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記上下一対の各環状シール部材がそ
    れぞれ前記収容容器体に形成された断面L字状の肩部に
    配置され、 前記各環状シール部材を前記各肩部に向けて軸方向に押
    圧して圧縮することによりその内径を縮径させて前記被
    処理体の外周面にそれぞれ当接させる押圧手段を備えて
    いることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載
    の陽極酸化処理装置。
  14. 【請求項14】 前記収容容器体の少なくとも前記収容
    穴を形成する部分が前記被処理体における陽極酸化処理
    を施すべき環状処理部分を境にして上下に分割可能な上
    側構成体と下側構成体とで構成され、 該上側構成体と下側構成体に前記環状シール部材の一方
    がそれぞれ配置され、 前記上側構成体と下側構成体との付き合わせ面相互間に
    前記反応流体に接する方の電極が挟持状態で配置され、 前記上側構成体と下側構成体と前記電極と前記被処理体
    における陽極酸化処理を施すべき環状処理部分との間に
    前記反応チャンバーが形成され、 前記下側構成体に前記反応チャンバーと連通する供給通
    路が形成され、 前記上側構成体に前記反応チャンバーと連通する排出通
    路が形成されていることを特徴とする請求項6〜13の
    いずれかに記載の陽極酸化処理装置。
JP2001238157A 2001-01-15 2001-08-06 陽極酸化処理方法および装置 Expired - Lifetime JP3934891B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238157A JP3934891B2 (ja) 2001-01-15 2001-08-06 陽極酸化処理方法および装置
DE60216166T DE60216166T2 (de) 2001-01-15 2002-01-14 Verfahren und Vorrichtung zur anodischen Behandlung
EP02000821A EP1225254B1 (en) 2001-01-15 2002-01-14 Method and apparatus for an anodic treatment
US10/045,014 US6821408B2 (en) 2001-01-15 2002-01-15 Method and apparatus for an anodic treatment
US10/860,150 US7396439B2 (en) 2001-01-15 2004-06-04 Method and apparatus for an anodic treatment

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006525 2001-01-15
JP2001-6525 2001-01-15
JP2001238157A JP3934891B2 (ja) 2001-01-15 2001-08-06 陽極酸化処理方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002275686A true JP2002275686A (ja) 2002-09-25
JP3934891B2 JP3934891B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=26607703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001238157A Expired - Lifetime JP3934891B2 (ja) 2001-01-15 2001-08-06 陽極酸化処理方法および装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6821408B2 (ja)
EP (1) EP1225254B1 (ja)
JP (1) JP3934891B2 (ja)
DE (1) DE60216166T2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336050A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Aisin Seiki Co Ltd 金属製部品の陽極酸化処理装置
JP2011219858A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Aisin Seiki Co Ltd 部分表面処理装置
JP5196616B1 (ja) * 2012-06-29 2013-05-15 アイシン軽金属株式会社 部分陽極酸化装置及びそれを用いた陽極酸化処理方法
JP2017061736A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 アイシン軽金属株式会社 部分陽極酸化処理用電解装置及びそれを用いた処理方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3934891B2 (ja) * 2001-01-15 2007-06-20 株式会社日立製作所 陽極酸化処理方法および装置
JP3921074B2 (ja) * 2001-11-05 2007-05-30 株式会社日立製作所 陽極酸化処理方法および装置
US8057644B2 (en) * 2005-07-26 2011-11-15 Federal-Mogul World Wide, Inc. Process and apparatus for plating articles
BRPI0601626C1 (pt) * 2006-05-08 2009-11-24 Vivaldo Mazon sistema de ignição contìnua para motor a combustão interna por meio de plasma
DE102008038323A1 (de) * 2008-08-19 2010-02-25 Mahle International Gmbh Beschichtungsmaske zum elektrolytischen Beschichten eines umlaufenden Bereiches auf der Mantelfläche eines zylinderförmigen Körpers
US20110284385A1 (en) * 2010-05-21 2011-11-24 Pioneer Metal Finishing Method and Apparatus For Anodizing Objects
JP6125495B2 (ja) 2011-06-09 2017-05-10 シンセス・ゲーエムベーハーSynthes GmbH 陽極処理容器
CN102719870B (zh) * 2012-07-04 2014-11-12 石家庄金刚凯源动力科技有限公司 微弧氧化旋流组合装置
CN104480504A (zh) * 2014-11-20 2015-04-01 浙江西田机械有限公司 一种涡旋壁氧化装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH583803A5 (ja) * 1973-07-14 1977-01-14 Dupuis & Co
US4024047A (en) * 1976-01-20 1977-05-17 Progressive Equipment Corporation Electrostatic water treatment apparatus
US4029564A (en) * 1976-03-26 1977-06-14 Electroplating Engineers Of Japan, Limited High speed plating device for rectangular sheets
JPS58167777A (ja) 1982-03-29 1983-10-04 Kawasaki Heavy Ind Ltd 表面処理方法及び装置
FR2574095B1 (fr) 1984-12-05 1989-03-17 Dalic Ste Nle Appareil pour le traitement electrochimique, du type a circulation d'electrolyte
JPH04224695A (ja) 1990-12-26 1992-08-13 Izumi Ind Ltd ピストンのアルマイト処理方法及び装置
US5215636A (en) * 1991-09-27 1993-06-01 American International Technologies, Inc. Pulsed discharge surface treatment apparatus and process
DE4326430A1 (de) * 1993-08-06 1995-02-09 Deutsche Aerospace Airbus Vorrichtung zum Eloxieren
US5750014A (en) * 1995-02-09 1998-05-12 International Hardcoat, Inc. Apparatus for selectively coating metal parts
US5660699A (en) * 1995-02-20 1997-08-26 Kao Corporation Electroplating apparatus
JP2837397B2 (ja) 1995-12-04 1998-12-16 テクノ工業株式会社 アルミニウムまたはアルミニウム合金の陽極酸化処理装置
US5843296A (en) * 1996-12-26 1998-12-01 Digital Matrix Method for electroforming an optical disk stamper
US6126808A (en) * 1998-03-23 2000-10-03 Pioneer Metal Finishing Method and apparatus for anodizing objects
JP3934891B2 (ja) * 2001-01-15 2007-06-20 株式会社日立製作所 陽極酸化処理方法および装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336050A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Aisin Seiki Co Ltd 金属製部品の陽極酸化処理装置
JP4677829B2 (ja) * 2005-05-31 2011-04-27 アイシン精機株式会社 金属製部品の陽極酸化処理装置
JP2011219858A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Aisin Seiki Co Ltd 部分表面処理装置
JP5196616B1 (ja) * 2012-06-29 2013-05-15 アイシン軽金属株式会社 部分陽極酸化装置及びそれを用いた陽極酸化処理方法
JP2017061736A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 アイシン軽金属株式会社 部分陽極酸化処理用電解装置及びそれを用いた処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6821408B2 (en) 2004-11-23
EP1225254B1 (en) 2006-11-22
DE60216166T2 (de) 2007-06-06
DE60216166D1 (de) 2007-01-04
EP1225254A1 (en) 2002-07-24
US20040216996A1 (en) 2004-11-04
JP3934891B2 (ja) 2007-06-20
US7396439B2 (en) 2008-07-08
US20020100695A1 (en) 2002-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002275686A (ja) 陽極酸化処理方法および装置
JP2007525825A (ja) 改良されたバッフル板に対する方法および装置。
US6182851B1 (en) Vacuum processing chambers and method for producing
KR100449932B1 (ko) 막전해조또는전기화학발전기에서기능불량기본셀을배제하기위한방법
JP3921074B2 (ja) 陽極酸化処理方法および装置
JP3921072B2 (ja) 陽極酸化処理方法および装置
JP3921067B2 (ja) 陽極酸化処理方法および装置
JP2003119593A (ja) 陽極酸化処理方法および装置
JP3917397B2 (ja) 表面処理方法および装置
CN218624591U (zh) 一种小排量隔膜压缩机下膜头
KR100526653B1 (ko) 플라즈마를 이용한 유해가스 처리장치
JP6562273B2 (ja) プラズマ処理装置およびその方法
CN210609829U (zh) 等离子体发生器及其阴极模块
CN219576769U (zh) 一种冶金专用高效率水冷电机的水冷机壳
CN218155156U (zh) 一种锂电池正负极材料真空烘箱
CN220874342U (zh) 一种转子轴组件和轴向电机
IT201800006043A1 (it) Metodo di assemblaggio di una pompa ad ingranaggi
RU82070U1 (ru) Газовый лазер
KR20020088467A (ko) 산ㆍ수(酸ㆍ水)가스 발생장치용 전해조
JP4922792B2 (ja) エンジンのバレルのめっき方法及びめっき用マスク治具
KR200241591Y1 (ko) 산ㆍ수(酸ㆍ水)가스 발생장치용 전해조
CN111900613A (zh) 一种微通道半导体激光器高精度堆叠装置及其方法
RU1772505C (ru) Торцовое уплотнение
JP2023096196A (ja) 複電極保持カートリッジおよび複極式電解槽
KR20000060915A (ko) 이차전지의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041125

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050831

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3934891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250