JP2002274986A - 畜糞の堆肥化方法 - Google Patents

畜糞の堆肥化方法

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JP2002274986A JP2001079050A JP2001079050A JP2002274986A JP 2002274986 A JP2002274986 A JP 2002274986A JP 2001079050 A JP2001079050 A JP 2001079050A JP 2001079050 A JP2001079050 A JP 2001079050A JP 2002274986 A JP2002274986 A JP 2002274986A
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文雄 石川
Jiyuuzo Matsuda
従三 松田
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K & K Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制通気または切り返しを必要とすることな
く、また発酵による環境汚染の原因になるような悪臭を
発生することなく、低コストで比較的短期間で堆肥に変
換することのできる畜糞の堆肥化方法を提供する 【解決手段】 原料畜糞aに蘇生型の多種の嫌気性菌と
好気性菌とからなる有用微生物群を含有させ、この原料
畜糞をaに蘇生型の多種の嫌気性菌と好気性菌とを共存
状態に含有してなる有用微生物群を添加すると共に原料
畜糞を発酵・熟成室9の排水溝11,12付傾斜床面1
0上に堆積し、原料畜糞の圧密と発酵温度による抜水効
果で水分を排水溝から排出しながら切り返しを行うこと
なく原料畜糞を該酵室内に貯留しながら通性嫌気発酵さ
せてなる。この排水溝としては、平面が魚骨状に形成さ
れた排水溝とすることが好ましい。そして、堆肥の均質
化のためには通性嫌気発酵を2〜5ヶ月間程度行った後
に仕上げ切り返しを行い1ヶ月程度好気発酵させること
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家畜の糞を処理し
て堆肥に変換する畜糞の堆肥化方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、畜糞を堆肥に変換する方法のう
ち、多くの畜産センターや農家で実施されている方法
は、畜舎から回収した家畜糞尿を処理層や処理室に堆積
するとともに米糠や藁などの水分調整材を適宜加えて水
分調整しながら強制通気または切り返しを行っている。
これによって、糞尿中に生息する好気性微生物を活性化
し、好気発酵による温度上昇で発生したガス類を放出し
ながら長期間かけて腐熟させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、強制通気または切り返しのための
大がかりな労力または特別の機器や設備を必要とし、特
に敷き料としてバーク系が使用されている場合には切り
返しが10回以上必要で、堆肥化コストが高くなり不経
済なものとなっている。また、従来の方法では、水分調
整材を多量に必要とするとか、堆肥に変換するために必
要な発酵・堆積期間が1年以上の長期となるため、これ
によっても堆肥化コストが引き上げられている。
【0004】更に、好気発酵により有毒ガスが発生し、
これが処理場から外部に放出されると悪臭となって環境
汚染を引き起こすことになる。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、強制通気または切返しを実質
的に必要とすることなく、また発酵による環境汚染の原
因になるような悪臭を発生することなく、低コストで比
較的短期間で堆肥に変換することのできる畜糞の堆肥化
方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明の畜糞の堆肥化方法では、原料畜糞に蘇生型の
多種の嫌気性菌と好気性菌とからなる有用微生物群を含
有させ、該原料畜糞を発酵・熟成室の排水溝付傾斜床面
上に堆積し、該原料畜糞の圧密と発酵温度による抜水効
果で水分を該排水溝から排出しながら切り返しを行うこ
となく該原料畜糞を該発酵・熟成室内に貯留しながら通
性嫌気発酵させてなるのである。
【0007】上記のように原料畜糞を堆積すると原料畜
糞の圧密と発酵温度(40〜60℃)により抜水効果が
促進されて水分が排水溝から適宜排出され、原料畜糞の
水分含有率が有用微生物群の活性化に好適な環境を創出
する。そして、有用微生物群のうち特に嫌気性微生物群
の通性嫌気発酵により切り返しを行わなくても原料畜糞
は夏期には2〜3ヶ月程度、冬季には4〜5ヶ月程度で
堆肥に変換される。そして、この微生物群の働きによ
り、有機物が分解時に発生するアンモニア、メタンガ
ス、炭酸ガス、硫化水素などの有毒ガスは分解されてそ
の放出量が最小限に抑えられ、環境汚染が無く、味噌や
酒などの発酵食品と同じように土壌、作物にとって安全
で有効な発酵堆肥に変換される。
【0008】前記原料畜糞に前記有用微生物群を含有さ
せるために、好ましくは、該有用微生物群を乾燥した食
物残渣などの有機物に添加することにより生成した発酵
促進剤を前記原料畜糞に添加することである。これによ
り、この発酵促進剤が原料畜糞中の水分を吸収して水分
調整材としての役割を担うと共に微生物の活性化に好適
な環境を創成し、その中の菌が活性化する。
【0009】また、前記原料畜糞に前記有用微生物群を
含有させるための、他の好ましい方法は、該有用微生物
群を予め家畜の飼料に含ませることである。これによ
り、排出された家畜の糞中に有用微生物群が既に含まれ
ており、この段階で既に微生物の増殖が始まっている。
【0010】また、好ましくは、前記排水溝を平面形状
で魚骨状に形成することで、これによってその上に堆積
された原料畜糞の抜水による水分調整が好適に行われ
る。
【0011】また、好ましくは、前記通性嫌気発酵を2
〜5ヶ月間程度行い、その後仕上げ切り返しを行い1ヶ
月程度好気発酵させることで、これによって発酵が全体
にわたって均一化され、製品としてバラツキのない堆肥
が得られる。
【0012】また、好ましくは、前記排水溝付傾斜床面
の排水溝の上面にグレーチングを付設し、該床面の水勾
配を1.5〜3%と設定することで、これにより原料畜
糞の抜水による水分調整が更に好適に行われるようにな
る。
【0013】また、好ましくは、前記畜糞を前記発酵・
熟成室に2〜4mの高さ程度に貯留することで、これに
より畜糞の圧密による抜水効果が充分に得られるように
なる。
【0014】更に好ましくは、前記有用微生物群により
生成した前記発酵促進剤を畜糞に対して0.5〜2.0
%混入させることで、これにより微生物による畜糞の分
解・発酵が好適な状態となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照にして説明する。図1は本発明に
係る畜糞の堆肥化方法を実施する製造施設の説明図であ
る。この説明図は1000頭の牛を飼育している牛舎か
ら、1日当たり50トン=62.5mの畜糞が回収さ
れる場合を想定して作成されたものである。
【0016】この説明図に基づいて本発明の方法を説明
すると、先ず畜舎から回収した原料畜糞a(牛糞)が原
料搬入棟Aに搬入され、原料搬入棟Aに設置された投入
ピット1に投入される。これと同時にタンク2から原料
畜糞aに対して約0.1wt%の活性液bが添加され、
またホッパー3から原料畜糞に対して1.0wt%の有
用微生物群により生成した発酵促進剤cが添加される。
この発酵促進剤の畜糞に対する添加量は0.5〜2.0
wt%とすることで、0.5wt%未満であると微生物
の量が少なく充分な効果を奏することができないし、ま
た費用対効果の観点からは2.0wt%が上限である。
尚、上記の活性液は主として畜糞の防臭のために添加さ
れるのである。
【0017】この活性液とはEMと呼ばれている自然界
にある光合成菌、酵母菌、乳酸菌、糸状菌、放線菌とい
った有用な働きをする5科10属80種以上の蘇生型の
嫌気性菌と好気性菌を複合培養して共存状態にした有用
微生物群の液状体のことで、例えば、沖縄県サン興産業
の商標「サイオンEM−1」や静岡県EM研究所の商標
「EM−1」で販売されている液状体のことである。
【0018】また、発酵促進剤とは、本出願人の先の出
願(特願2000−13463)に示されているよう
に、食品残渣などの乾燥した有機物に上記の活性液を
0.1〜1.0wt%添加して生成したものである。こ
の発酵促進剤cが畜糞に添加されると、その中の乾燥し
た有機物が畜糞中の水分を速やかに吸収して畜糞の水分
調整材としての役割を果たすと共に有用微生物群の増殖
・活性化に好適な環境を提供し、その中の菌が活性化す
るので好ましい。
【0019】上記投入ピット1の下方はS字形の移送コ
ンベア4の下端上に開放し、原料畜糞aは投入ピット1
から移送コンベア4上に移載される。移送コンベア4は
網目などのように液透過性に形成され、移送コンベア上
に移載された畜糞から移送コンベアを透過して分離され
た尿等の液体は移送コンベアの下方に配設された尿受5
に一次貯留され、後述する地下尿溜槽Cに送られる。
【0020】この移送コンベア4上に移載された原料畜
糞aは発酵・熟成棟Bの上方に移送され、そこから落し
口ホッパー6に投入される。発酵・熟成棟Bは横方向の
長77m、高さ7mで、落し口ホッパー6の下方には横
移送コンベアー7の一端が位置している。これによっ
て、横移送コンベアー7上に移載された原料畜糞は発酵
・熟成棟Bの横方向のほぼ全長にわたって搬送されるよ
うになっている。横移送コンベアー7の下方にはそれに
直交して前後方向に延長する小移送コンベアー8が所定
の間隔で6個配設され、横移送コンベアー7上の原料畜
糞は小移送コンベアー8上に移載されて、小移送コンベ
アー8の下方に配設された発酵・熟成室9に投入され
る。
【0021】発酵・熟成室9は、図2および図3に示す
ように、隔壁の高さが約3.5mで、横幅が7m、前後
の幅が24mの矩形の部屋となっている。その床面10
は2%の勾配で前方へ傾斜している。その床面10の短
手方向の中央には中央排水溝11が設けられ、この中央
排水溝11の両側には多数の細側溝12が前方を先端と
して中央排水溝11連通し、両者は平面魚骨状に配置さ
れた形となっている。この、中央排水溝11は図4aに
示すように、上面にグレーチング13aが付設された深
さ約150mm、横幅約150mmの溝である。細側溝
12は図4bに示すように、上面にグレーチング13b
が付設された深さ約100mm、横幅約100mmの溝
である。
【0022】この床面の水勾配、排水溝の横幅、細側溝
の本数および横幅は畜糞の水分調整に重要な役割を果た
しており、床面の水勾配は1.5〜3%とすることで、
最も好ましくは2%とすることである。
【0023】発酵・熟成棟Bの小移送コンベア8が上方
に位置しない発酵・熟成室9の間には発酵・熟成室9と
同じ構造の仕上げ切返し室14が設けられている。
【0024】上記の発酵・熟成室9と仕上げ切返し室1
4の床面に形成された中央排水溝11は地下尿溜槽Cと
連通し、家畜糞中に含まれている尿等の水分は小側溝1
2と中央排水溝11によって家畜糞から分離され、これ
を通って地下尿溜槽Cに貯留される。また、地下尿溜槽
Cから延長して発酵・熟成室9の上端に開放するパイプ
ライン15が付設され、発酵・熟成室9内の畜糞に水分
調整、発酵・熟成促進の予備的装置として地下尿溜槽C
のポンプを駆動して尿の一部を発酵・熟成室9内の畜糞
の上面から散布することができるようになっている。
【0025】上記のようにして、発酵・熟成室9に投入
された畜糞は、例えば図3に示すように、床面9上に堆
積される。このように堆積した状態で畜糞aを貯留する
と、畜糞の圧密と発酵温度により抜水効果が促進され、
畜糞中の尿等の水分が床面9に形成された小側溝12を
通って中央排水溝11に徐々に排出される。この圧密の
ために好ましくは畜糞を2〜4mの高さに堆積すること
で、好ましくは3mとすることである。そしてまた、魚
骨状の排水溝11,12の配置により、畜糞は発酵に好
適な含水状態(約60%程度)に調整され、畜糞中に含
有された有用微生物群が活性化して通性嫌気発酵して、
畜糞を切り返しする必要なしに堆肥へと変換する。この
堆肥への変換に必要な発酵・熟成室9への貯留期間は冬
季で約4ヶ月〜5ヶ月、夏期で約2ヶ月〜3ヶ月程度で
ある。
【0026】尚、畜糞が均一に熟成された品質の優良な
堆肥を得るためには、好ましくは、上記の発酵・熟成室
9での熟成に続いて、仕上げ切り返しを行うことで、こ
の切り返しは1回だけでよい。この仕上げ切り返しは、
発酵・熟成室9の堆肥化された畜糞をタイヤショベル1
6を用いて隣接する或いは近接する仕上げ切り返し室1
4へ移載し、そこに約1ヶ月ほど貯留することである。
【0027】このようにして畜糞から変換された堆肥
a’は、次いで仕上げ切返し室14からタイヤショベル
16によってストックヤードDに貯留され、或いはバラ
製品として出荷される。ストックヤードDに貯留された
堆肥は適宜製品棟Eに搬送され、所定の袋詰めを行って
製品として出荷される。なお、地下尿溜槽Cに貯留され
ていた畜尿は適宜液肥として出荷される。
【0028】図1は1000頭の牛を飼育している大規
模牛舎における堆肥化方法の第1実施形態を示したが、
これに対して図3に100頭の牛を飼育している小規模
牛舎における堆肥化方法の第2実施形態を示す。尚、図
3において図1と同様な構成部分については同じ参照番
号を付して示した。
【0029】この図3の第2実施形態では、図1の場合
における原料搬入棟はなく、牛舎Fから牛糞a(畜糞
a)がタイヤショベル16等によって直接的に発酵・熟
成棟に搬入される。そして、牛糞に有用微生物群を含有
させる方法としては、牛の飼料に有用微生物群を含ませ
る場合と、牛舎内の牛糞に前記活性液bと前記発酵促進
剤cを散布する場合とがある。前者の飼料に有用微生物
群を含ませるには、乾燥させた食物残渣と飼料用副資材
(米糠や活性炭微粉末など)に前記活性液を0.1〜
1.0wt%添加して有機発酵飼料を生成し、この有機
発酵飼料を1頭当たり1日200グラムの割合で他の牛
の飼料に添加することである。後者の散布する場合には
牛糞に対して発酵促進剤を1.0wt%程度振りかけそ
してまた主として防臭の目的で活性液を0.1wt%程
度散布するのが好ましい。
【0030】発酵・熟成棟Bでは両側に発酵・熟成室9
が設けられ、その間に仕上げ切返し室14が配設されて
いる。そして、牛舎Fからの牛糞aは直接的にタイヤシ
ョベル16によって発酵・熟成室9に搬入され、そこで
所定期間貯留される。発酵・熟成室9および仕上げ切返
し室14の床面などの構造は図2〜図4に示した第1実
施形態の構造と同じである。そして、牛糞が均一に熟成
された品質の優良な堆肥を得るために、発酵・熟成室9
での熟成に続いて、仕上げ切り返し室14へ移載するこ
とは前記の第1実施形態の場合と同じである。
【0031】そして、生成された堆肥は直接バラ製品と
して出荷されるようになる。その他の構造および堆肥化
方法は第1実施形態の場合と同じである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば原
料畜糞の圧密と発酵温度による抜水効果で水分が排水溝
から適宜排出され、原料畜糞の水分含有率が有用微生物
群の活性化に好適な環境を創出し、有用微生物群のうち
特に嫌気性微生物群の通性嫌気発酵により切り返しを行
わなくても原料畜糞は2〜5ヶ月で堆肥に変換される。
また、品質の優良な堆肥を得るために切り返しを行う場
合にも、発酵熟成後に1回だけ行えばよいので、従来の
ように何回も切り返しをする手間とコストを大幅に削減
でき、また堆肥への変換期間を従来より大幅に短縮でき
る。また、微生物群の働きにより、有機物が分解時に発
生するアンモニア、メタンガス、炭酸ガス、硫化水素な
どの有毒ガスは分解されてその放出量を最小限に抑え
て、環境汚染が無く、味噌や酒などの発酵食品と同じよ
うに土壌、作物にとって安全で有効な発酵堆肥を生成す
ることができる。
【0033】更にまた、本発明では水分調整材を従来の
ように多量に必要としないため、非常に低コストな堆肥
化方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る畜糞の堆肥化方法を実施する製造
施設の説明図である。
【図2】発酵・熟成室の平面図である。
【図3】発酵・熟成室に畜糞を貯留した状態を示す発酵
・熟成室の側面図である。
【図4】発酵・熟成室における中央排水溝と細側溝の断
面図で、(a)は中央排水溝の断面図、(b)は細側溝
の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態における製造施設の説明
図である。
【符号の説明】
A 原料搬入棟 B 発酵・熟成棟 C 地下尿溜槽 D ストックヤード E 製品棟 F 牛舎 a 畜糞 a’ 堆肥 b 活性液 c 発酵促進剤 7 横移送コンベアー 8 小移送コンベアー 9 発酵・熟成室 10 床面 11 中央排水溝 12 細側溝 13a、13b グレーチング 14 仕上げ切返し室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA02 AC04 BA04 CA18 CB46 CC07 DA03 DA10 DA20 4D059 AA01 BA01 BA11 BA22 BA23 BA24 BA25 BA29 BA32 BA42 BA60 CB04 CC01 4H061 AA02 CC36 EE66 EE70 GG49 GG50 GG69 GG70 HH42 LL05 LL07 LL26 LL30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料畜糞に蘇生型の多種の嫌気性菌と好
    気性菌とからなる有用微生物群を含有させ、該原料畜糞
    を発酵・熟成室の排水溝付傾斜床面上に堆積し、該原料
    畜糞の圧密と発酵温度による抜水効果で水分を該排水溝
    から排出しながら切り返しを行うことなく該原料畜糞を
    該発酵・熟成室内に貯留しながら通性嫌気発酵させてな
    ることを特徴とする畜糞の堆肥化方法。
  2. 【請求項2】 前記原料畜糞に前記有用微生物群を含有
    させるために、該有用微生物群を乾燥した有機物に添加
    することにより生成した発酵促進剤を前記原料畜糞に添
    加してなることを特徴とする請求項1記載の畜糞の堆肥
    化方法。
  3. 【請求項3】 前記原料畜糞に前記有用微生物群を含有
    させるために、該有用微生物群を予め家畜の飼料に含ま
    せてなることを特徴とする請求項1記載の畜糞の堆肥化
    方法。
  4. 【請求項4】 前記排水溝が前記床面上に平面形状で魚
    骨状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の畜糞の堆肥化方法。
  5. 【請求項5】 前記通性嫌気発酵を2〜5ヶ月間程度行
    い、その後仕上げ切返しを行い1ヶ月程度好気発酵させ
    てなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の畜糞の堆肥化方法。
  6. 【請求項6】 前記排水溝付傾斜床面の排水溝は上面に
    グレーチングが付設され、該床面の水勾配が1.5〜3
    %と設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか1項に記載の畜糞の堆肥化方法。
  7. 【請求項7】 前記畜糞が前記発酵・熟成室に2〜4m
    の高さ程度に貯留されてなることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれか1項に記載の畜糞の堆肥化方法。
  8. 【請求項8】 前記発酵促進剤を畜糞に対して0.5〜
    2.0wt%混入させてなることを特徴とする請求項2
    および4乃至7のいずれか1項に記載の畜糞の堆肥化方
    法。
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