JP2001112365A - 動物舎用の床敷材 - Google Patents

動物舎用の床敷材

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JP2001112365A
JP2001112365A JP29693799A JP29693799A JP2001112365A JP 2001112365 A JP2001112365 A JP 2001112365A JP 29693799 A JP29693799 A JP 29693799A JP 29693799 A JP29693799 A JP 29693799A JP 2001112365 A JP2001112365 A JP 2001112365A
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Shoichi Yamamura
正一 山村
Shinjiro Kanazawa
晋二郎 金沢
Keisuke Kasahara
敬介 笠原
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Sanyu Co Ltd
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Sanyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で使いやすく、廃棄性、消臭性・脱臭
性、また繰り返し使用性のすぐれた新規な動物舎用の床
敷材を提供する。家畜類の飼育舎や鶏舎、人間が居住す
る屋内で飼育するペット類のトイレに使用すると好適で
ある。 【解決手段】 好気性超高温菌、好ましくは至適温度を
85℃以上とする好気性超高温菌又はその混合菌体もし
くはこれらの培養物を含む好気性発酵生成物からなる動
物舎用の床敷材。又はこれらの培養物を添加した有機物
原料を通気発酵させて製した完熟状態の好気性発酵生成
物からなる動物舎用の床敷材。好ましくはペレット状又
はチップ状もしくは顆粒状に成形してある上記の床敷
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物舎の床に敷い
たり又は播いたりする基材すなわち動物舎用の床敷材に
関する。本発明の動物舎用の床敷材は、好ましくはペレ
ット状又はチップ状もしくは顆粒状に成形してあり、動
物の体臭や***物などの消臭性・脱臭性、吸水性、動物
に多いダニや蚤の防除性、防黴性などがすぐれていて、
また適度の保温効果を有し、さらに繰り返して使用でき
るとともに、用済み後は簡単に廃棄できる。本発明の動
物舎用の床敷材は、各種の動物、すなわち牛、豚、馬、
羊などの家畜類、アヒル、鶏、各種の小鳥などの家禽
類、犬、猫、兎、ハムスター、モルモット、リス、フェ
レットなどのペット類などあらゆる動物を対象とし使用
することができ、動物舎すなわち動物の飼育舎(馬小
屋、牛の飼育舎、豚小屋、犬小屋、猫のトイレ、兎やハ
ムスターの飼育函、小鳥の鳥籠、その他あらゆる飼育用
ケージを含む。)の床の全面又は一部の面に敷きつめる
か又は適宜に播いて使用するものである。本発明の動物
舎用の床敷材は、家畜類や家禽類、ペット類などの飼育
舎の環境の改善とこれら動物の健康の維持にも大いに役
立つので、人間が居住する屋内で動物を飼育する場合に
好適に使用できる。したがって、本発明の動物舎用の床
敷材は、これら動物とその飼い主の清潔な住環境の維持
に大いに有用である。
【0002】
【従来の技術】従来から家畜類の飼育舎の床敷材に使用
されている藁や雑草、ペット類や鶏の飼育舎に使用され
ているおが屑などは、農作業の機械化と人手不足のた
め、次第に入手が困難になっている。養鶏業における鶏
舎などの床敷材として使用されているおが屑は、毎日交
換が必要であり相当の量のおが屑が鶏舎などから排出さ
れる。すなわち養鶏業などにおいては、おが屑に特有の
臭気がしみこんで環境を悪化させるので、毎日相当の手
間をかけながら、新しいおが屑の供給と使用済みのもの
の搬出を繰り返している。しかもおが屑は、肥料の原料
としても容易に分解しない。また近時、家禽類やペット
類をマンションなどの屋内で飼う傾向がいっそう増加し
ているため、家禽類やペット類を飼育しながら室内を清
潔に維持するについて、吸水性や脱臭性・消臭性のすぐ
れた動物舎用の床敷材が必要とされている。尚、従来か
らペット類の***物処理材として、いわゆる猫砂又はゼ
オライトなどの多孔質の無機基材が使用されているが、
これらの処理材はそのままでは焼却処理できないので、
ペット類が使用した後の廃棄処分が容易ではない。また
従来のペット類の床敷材においては、おが屑や新聞紙を
裁断しただけのものでも、繰り返し使用することは悪臭
の元になるため、室内飼育の場合には頻繁に新しい床敷
材と取り替える必要があるが、その廃棄方法によって
は、公害問題を起こしかねないという問題がある。
【0003】近年、動物舎用の床敷材ないし***物処理
材として各種のものが開発され市販されている。例え
ば、猫のトイレ用の床敷材(猫砂)としては、針葉樹
屑やパルプ粉などをゼオライトに合体させたペーパーサ
ンド、白色ゼオライトからなる洗浄可能な鉱物性の
砂、多孔質ポリマーからなり水分を吸収して固まる性
質を有する人工砂などが市販されている。尚、猫以外の
ペット類や家禽類用の床敷材についても、略同様のもの
が市販されている。
【0004】また最近では、動物飼育用の床敷材ないし
***物処理材として、いくつかの特許出願がみられる。
例えば、特開昭53-81388「パルプかすを基材とした畜舎
用床材」、特開昭 63-237926「凝集セルロース粒子及び
その製造方法」、特開平4-211307「草質材破砕物および
用途」、特開平5-328866「動物の***物処理材及びその
製造方法」、特開平7-313009「動物の***物処理用材
料」、特開平8-298889「防虫機能を有する動物用***物
処理材」、特開平8-308415「ペット用の排便床敷き材、
及びその製造方法」、及び特開平 10-271931「動物用糞
尿処理・消臭材及びその製造方法」などが公開されてい
る。
【0005】しかしながら、これら市販品や特許出願に
係る動物飼育用の床敷材ないしペット類の***物処理材
は、製造に手間がかかるために価格の高いものが多く、
また室内で飼育されることが多いペット類の飼育舎に使
用するについて、その価格に比べ、廃棄性、吸水性、消
臭性・脱臭性、繰り返し使用適性などの点において、ま
だ満足できるものが見られない。例えば、上記市販品の
は、水に流すことができるように工夫してあるが消臭
性や吸収性が十分でないものが多く、は繰り返し使用
できるが消臭性や吸収性、殺菌性に問題が残るものがあ
り、は臭いを閉じ込めてしまうので扱いやすいが、簡
単に焼却できないものが多い。したがって、依然とし
て、安価で、吸水性、消臭性・脱臭性などがすぐれてお
りかつ簡単に廃棄できるか又は繰り返し使用にも耐えら
れる動物舎用の床敷材が求められている状態にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、本発明は、安価で使いやすく、廃棄性、消臭性・脱
臭性、また繰り返し使用性もすぐれており、おが屑や藁
の代わりとして使用できる新規な動物舎用の床敷材を提
供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載する発明は、好気性
超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を含
む好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材である。
【0008】また本発明のうち請求項2に記載する発明
は、至適温度を85℃以上とする好気性超高温菌又はそ
の混合菌体もしくはこれらの培養物を含む好気性発酵生
成物からなる動物舎用の床敷材である。
【0009】また本発明のうち請求項3に記載する発明
は、工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託している
受託番号 FERMP-15085、 FERMP-15086、 FERMP-15087、
FERMP-15536、 FERMP-15537、 FERMP-15538、 FERMP-1
5539、 FERMP-15540、 FERMP-15541、及び FERMP-15542
よりなる群から選択された少なくとも1種の好気性超高
温菌又はその混合菌体もしくこれらの培養物を含む好気
性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材である。
【0010】さらに本発明のうち請求項4に記載する発
明は、請求項1から3のいずれかに記載の好気性超高温
菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を添加した
有機物原料を通気発酵させて製した好気性発酵生成物か
らなる動物舎用の床敷材である。
【0011】また、本発明のうち請求項5に記載する発
明は、請求項1から3のいずれかに記載の好気性発酵生
成物と有機廃棄物とからなる有機物原料を通気発酵させ
て製した完熟状態の好気性発酵生成物からなる動物舎用
の床敷材である。
【0012】さらに本発明のうち請求項6に記載する発
明は、ペレット状又はチップ状もしくは顆粒状に成形し
てある請求項1から5のいずれかに記載の好気性発酵生
成物からなる動物舎用の床敷材である。
【0013】さらに本発明のうち請求項7に記載する発
明は、請求項1から6のいずれかに記載の好気性発酵生
成物に、活性炭、籾殻又はパルプ汚泥滓の1種以上を混
合してなる動物舎用の床敷材である。
【0014】さらに本発明のうち請求項8に記載する発
明は、動物の***物の処理材として使用する請求項1か
ら7のいずれかに記載の動物舎用の床敷材である。
【0015】さらに本発明のうち請求項9に記載する発
明は、人間の居住する屋内で飼育しているペット類のト
イレに使用する請求項1から7のいずれかに記載の動物
舎用の床敷材である。
【0016】さらに本発明のうち請求項10に記載する
発明は、家畜類の飼育舎に使用する請求項1から7のい
ずれかに記載の動物舎用の床敷材である。
【0017】さらに本発明のうち請求項11に記載する
発明は、鶏の飼育舎に使用する請求項1から7のいずれ
かに記載の動物舎用の床敷材である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る動物飼育用の
床敷材について詳細に説明する。尚、本発明の全説明に
おいて、「%」や「部」の表示は、特に断らない限り、
それぞれ「重量%」、「重量部」を表す。
【0019】まず、本発明において、動物舎用の床敷材
に有効成分として含まれる好気性超高温菌及びその混合
菌体並びにその培養物について説明する。本発明の動物
舎用の床敷材には、好気性超高温菌又はその混合菌体も
しくはこれらの培養物が有効成分として含まれる。特に
至適温度を85℃以上とする好気性超高温菌又はその混
合菌体もしくはこれらの培養物が有効成分として含まれ
るようにするのが好ましい。尚、本発明においては、好
気性菌が発酵活動をなし得る温度帯に応じて、55℃未
満で活動するものを中温菌、55℃以上75℃未満で活
動するものを高温菌、75℃以上で活動するものを超高
温菌と称する。したがって、至適温度を85℃以上とす
る好気性超高温菌というのは、活動に最適な温度帯が8
5℃以上である好気性超高温菌のことをいい、本発明に
おいては、そのような超高温菌であれば菌種を問わず使
用できる。また好気性超高温菌そのものの他、その2種
以上の混合菌体もしくはこれらの菌体の培養物を使用す
ることでもさしつかえない。本発明の動物舎用の床敷材
は、好気性超高温菌か又はその超高温菌を少なくとも1
種以上含む混合菌体もしくはその培養物を含む必要があ
り、超高温菌であっても嫌気性のものや、好気性であっ
ても、高温菌、中温菌又はこれらの混合菌体を含有して
いるだけでは、所期の効果を挙げることはできない。
【0020】本発明において、好気性超高温菌の中でも
特に好適に使用できる菌は、本発明者らが鹿児島県姶良
郡牧園町の霧島火山帯の土壌から見いだして特許出願中
であり (特開平9-59081)、バチルス属、ミクロコッカス
属又は放線菌に属し、現在工業技術院生命工学工業技術
研究所に寄託している受託番号 FERMP-15085、 FERMP-1
5086、 FERMP-15087、 FERMP-15536、 FERMP-15537、 F
ERMP-15538、 FERMP-15539、 FERMP-15540、 FERMP-155
41、及び FERMP-15542よりなる群から選択された菌体の
うち少なくとも1種の好気性超高温菌又はその混合菌体
もしくはこれらの培養物である。
【0021】本発明に係る動物舎用の床敷材に使用する
好気性超高温菌又はその混合菌体の培養物は、例えば以
下のようにして製造する。すなわち任意の好気性超高温
菌、好ましくは85℃以上を至適温度とする任意の好気
性超高温菌を含む土壌を採取して、これに蔗糖溶液など
を加えて高温下で通気しながら発酵させて菌体を培養
し、このものを有機廃棄物などの有機物原料、例えば適
宜に処理した生ゴミや下水汚泥と混合して高温下でさら
に通気しながら発酵させ、好気性超高温菌の培養物とす
る。本発明では、この好気性超高温菌の培養物を床敷材
の有効成分としてそのまま使用してもよいが、通常この
培養物は、好気性発酵肥料の原料に添加して使用される
ので、本発明においても、上記のようにして製した好気
性超高温菌の培養物を発酵槽内の有機物原料、例えば、
生汚泥や下水汚泥などの有機廃棄物に添加して、空気を
送り込んで通気発酵を進行させ、好気性発酵肥料を製造
することができ、そのようにした場合には、その好気性
発酵肥料すなわち好気性発酵生成物は、本発明に係る動
物舎用の床敷材そのものとしても、また本発明に係る動
物舎用の床敷材の原料の一つとしても使用できる。
【0022】次に、本発明に係る動物舎用の床敷材を構
成する好気性発酵生成物の製造例について詳しく説明す
る。まず有機物原料、例えば下水汚泥や製紙汚泥などに
前記の好気性超高温菌又はその混合菌体の培養物を高温
下で混合する。混合比率は、有機物原料70〜80部に
対して超高温菌の培養物20〜30部とするのが好まし
い。この混合物を発酵槽に入れて空気を吹き込みながら
通気発酵を行なう。このようにすると、最初は常温であ
った混合物が1日ないし数日後に70℃以上、より好適
には85℃以上の温度となる。この温度に2〜5日間放
置して発酵を継続させた後切り返しを行なう。以後はこ
の放置発酵と切り返しを3〜5回繰り返して行ない、お
よそ20〜50日間、好気性発酵を続けると、全体がさ
らさらした乾燥状態のものとなる。この乾燥物を所要に
より篩い分けして、完熟状態の好気性発酵肥料すなわち
好気性発酵生成物として製了する。この好気性発酵生成
物は茶色の顆粒状ないし粉末状を呈しており、このまま
有用な有機質肥料として使用できる。
【0023】上記のようにして製した好気性発酵生成物
は、超高温菌の菌体を1gあたり約10億も含んでいる
ので、本発明においては、超高温菌の培養物として反復
使用できる。すなわち、本発明における好気性発酵生成
物は、同じ発酵槽で前回に製造した好気性発酵生成物を
「好気性超高温菌の培養物」として使用することによっ
て、同じ発酵槽の中で繰り返し製造を続けることができ
る。この場合、好気性発酵の開始に必要な有機物原料の
水分含量は35%から75%程度、好ましくは40%か
ら70%程度であるから、例えば、本発明により製了し
た完熟状態の好気性発酵生成物を好気性超高温菌の培養
物として30部使用する場合その水分含量は30%程度
であるから、有機物原料として各種活性汚泥に発生した
濃縮汚泥や脱水パンケーキを70部添加すると、発酵開
始に必要な水分状態を得ることができる。
【0024】すなわち、製了した完熟状態の好気性発酵
生成物を発酵槽から取り出して、例えば有機質肥料とし
て出荷する際に、その一部を好気性超高温菌の培養物と
して発酵槽内に残留させ、その上に主原料である有機廃
棄物等を投入して次回の有機物原料を構成し、この原料
構成による発酵を繰り返し行なうことができ、そのよう
にした場合には、各回の発酵によって得られる好気性発
酵生成物は、本発明の動物舎用の床敷材としてそのまま
使用してもよく、また本発明の動物舎用の床敷材の原料
としても使用できる。
【0025】本発明において、動物舎用の床敷材すなわ
ち好気性発酵生成物を製造するための有機物原料とし
て、どのような有機物でも使用できるが、省資源の見地
から、主として有機廃棄物を使用するのが好ましい。本
発明で使用できる有機廃棄物には、藁・藁屑、落ち葉、
ヌカ、籾殻、樹皮、切端材、木片、おが屑などの植物性
廃棄物、動物の屍体とその臓物、血液、羽毛、魚介類と
その臓物などの動物性廃棄物、家畜類や家禽類の糞尿、
人間のし尿、下水汚泥、製紙汚泥などの各種の汚泥やス
ラッヂ、その他の都市ごみ、食用廃油、食品廃棄物など
の生活廃棄物ないし産業廃棄物の他、通常の堆肥や有機
質肥料の原料となるもの、その他有機質肥料の原料とし
て処理できる全ての有機性物質を含む。本発明では、こ
れらの有機廃棄物の1種又は2種以上を同時に使用して
差し支えない。
【0026】本発明の動物舎用の床敷材すなわち好気性
発酵生成物の製造に使用する発酵槽は、屋根を有する建
屋の中に1槽又は複数の槽として設けられる場合が多
い。この場合の発酵槽は「発酵ヤード」などと称される
ものも含み、通常の堆肥生産の場合と同様にコンクリー
ト等の仕切り壁によって、例えば1区画を幅5m×長さ
15m×高さ3m程度の、有機物原料を内部に堆積させ
発酵させるのに適当な容積に区画したものが好ましい。
発酵槽の下部には、外気を取り入れるための送風管を1
本又は複数本敷設する。具体的には、空気噴出孔を下向
きに貫設させた送風管を、発酵槽の床面の近傍に敷設す
るか又は発酵槽の床面に凹所を設け、その凹所内に敷設
するとよい。送風管は複数本を並列に敷設してもよく、
また発酵槽の床面又は凹所の床面にそって縦横に組み合
わせて敷設してもよい。
【0027】本発明の好気性発酵生成物の製造に使用す
る空気供給手段は、例えば送風機と送風管及びその両者
の間を連結するダクトで構成され、送風機は外部から空
気を取り込んでこれをダクトを通して送風管に送り込
み、送風管の空気噴出孔から有機物原料内へ噴出させ
る。尚、送風機と送風管の間に空気加熱機やサーモスタ
ットを設置して、送風機が取り込んだ空気を加熱して所
定の高温空気とし、これを有機物原料に供給するように
してもよい。完熟状態の好気性発酵生成物すなわち好気
性発酵肥料の製造においては、有機物原料の性状によっ
ては常時連続的に通気する必要はなく、間歇的に通気す
るようにして差し支えない。
【0028】次に、本発明の動物舎用の床敷材及びその
使用方法について説明する。本発明に係る動物舎用の床
敷材は、各種の動物、すなわち牛、豚、馬、羊などの家
畜類、鶏、アヒル、小鳥などの家禽類、犬、猫、兎、ハ
ムスター、リス、モルモット、フェレットなどのペット
類などあらゆる動物に使用できる。すなわち本発明に係
る床敷材を使用できる動物舎は、牛舎、馬小屋、厩舎、
豚小屋などの屋外に設けた大型のハウス状の施設から、
鶏小屋、小鳥小屋、犬小屋のような小型ハウス、屋内で
飼育するペット類のための、例えば、リスやハムスター
などのトイレ付き飼育函、覆いのない函を置いただけの
小犬や猫などのトイレ、或いは小鳥用の鳥籠などの各種
ケージに至るまで、あらゆる大きさ・形状のものに使用
できる。さらに本発明に係る床敷材は、これら動物舎の
床の全面に敷きつめてもよいし、その一部、例えば、こ
れらの動物がトイレとして使用する部分だけに敷いても
よい。もちろん本発明に係る床敷材は単独で使用しても
よいし、またその他の床敷材、例えば従来の市販品やお
が屑などと混用しても差し支えない。尚、本発明に係る
床敷材に、活性炭、籾殻、パルプ汚泥滓などの1種以上
を混合して使用すると、臭気の吸着・分解能力がいっそ
う大きくなり、しかもそのまま良質の有機肥料として使
用できるので好ましい。また当然のことながら、牛や馬
などの大型動物の厩舎や小屋に使用する場合や犬や猫の
ような移動性動物の飼育舎の床面に敷いたり播いたりす
る場合には、それぞれ相当量を用いて厚く施し、小犬や
猫のトイレ、小鳥籠などには薄く敷いたり播いたりする
ことになるが、本発明に係る床敷材の床面への敷き方や
播き方、床面に敷いいたり播いたりする量は全く任意で
あり、何ら制限はない。
【0029】本発明の動物舎用の床敷材は、その上に排
泄した動物の***物を発酵させ、これを迅速に好気性発
酵生成物に変換することができるものであるが、***物
の上に本発明の床敷材をかけておくと、発酵が一段と促
進されるので、シャベルなどですくってその上にかける
か、又はあらかじめ用意してある予備の床敷材をその上
に散布するなどの使用方法を採ることが好ましい。ま
た、本発明の動物舎用の床敷材の別の使用方法として、
動物が本発明の床敷材を敷いていない床面に***した場
合、その床面の***物の上に本発明の床敷材を撒いて被
せてもよい。この場合には、***物の上に少し厚めに被
せて、そのまま放置するだけでよく、時間の経過ととも
に本発明の床敷材が***物を発酵させて分解し、無臭の
好気性発酵生成物すなわち好気性発酵肥料に変化させ
る。
【0030】本発明に係る床敷材を施した床の上に動物
が***すると、本発明の床敷材によって尿は吸水され糞
は乾燥されるとともに***物の発酵が開始される。この
発酵作用により、***物から発せられる悪臭(主とし
て、アンモニア、硫化水素、アセトアルデヒド、ノルマ
ル吉草酸などの低級脂肪酸が発生することによる)が除
去され、ほとんど無臭の状態に変化する。***物の量に
もよるが、猫や小犬の1回分の***程度の場合、***物
の上に本発明の床敷材をかけておくと、24時間程度で
発酵が終了し、***物は発酵生成物すなわち好気性発酵
肥料(有機質肥料)に変換される。したがって本発明に
係る床敷材は、***物がまだ十分に発酵していなくて
も、土面又は土中にそのまま廃棄することができる。し
たがって、本発明に係る床敷材は、狭義には動物の***
物処理材であるということもできる。
【0031】本発明に係る動物舎用の床敷材は、上記の
ようにして製した完熟状態の好気性発酵生成物からなる
ので、通常は乾燥状態でさらさらした砂状又は微礫状を
呈している。したがって、この好気性発酵生成物を篩い
にかけるか又はさらに細かく砕いて、通常はできるだけ
均一な小粒状にして使用する。好ましくは、この好気性
発酵生成物を押し出し造粒機などを用いて、適宜の大き
さ・形状に成形して使用するとよい。この場合のバイン
ダーとしては、カゼインナトリウム、コーンスターチ、
デキストリンなどの水溶液や石灰分(例えばパルプ汚
泥)などが適当である。大きさとしては、使用する動物
の形態や性状に応じて、粒径0.5mm程度のものから
20mm程度のものまで適宜選択して成形するとよい。
動物の足に付着しないような大きさにするのが好ましい
が、家畜類などの大型動物用に使用する場合はやはり大
きく成形したものを使用するのが好ましい。形状として
は、ペレット状又はチップ状もしくは顆粒状など任意の
形状を選択できる。
【0032】本発明の床敷材は、動物の***物を分解・
発酵するだけでなく、動物舎に特有の動物の体臭やその
***物に起因する悪臭、また消毒剤の臭い、飼料中の成
長剤や防腐剤の臭いなどを吸収して、これらを分解・除
去してしまう働きをする。したがって、本発明に係る床
敷材は、動物舎用の臭気除去材であるということもでき
る。また動物に特有のダニや蚤などを殺し、ウジやハエ
を駆除することができる。さらに本発明の床敷材を敷い
た動物舎は、適度な温度を維持することができる。例え
ば、下記の実施例4に記載の馬小屋において、本発明の
床敷材のうち同例で使用している床敷材を使用した場
合、これを使用しない場合に比べて、室内温度を冬場の
夜間において5℃程度高く維持することができ、また深
夜や明け方などの時間差による温度差がほとんど生じな
い。また豚小屋などでは、本発明の床敷材を敷いた床の
上に豚が寝ることで適度な暖気をとることができる。こ
のように、本発明の床敷材を使用すると、汚れやすい豚
や牛、馬、鶏などの飼育舎の環境を改善できるので、こ
れら家畜類・家禽類の衛生と健康の維持に大いに有用で
ある。
【0033】本発明の動物舎の床敷材は、繰り返して生
産される有機質肥料の製造過程で生じる副産物ともいう
べき好気性発酵生成物からなるので、生産コストが安
く、したがって大量に使用しても経費が大きくアップし
ないので、きわめて経済的である。例えば、本発明の床
敷材を家畜の飼育舎の床に敷きつめて、毎日交換して使
用しても、大した経費はかからない。また本発明の床敷
材は、有用な有機質肥料であるから、使用済みのもの
は、作物の肥料としてそのまま使用できるし、土の上へ
廃棄しても差し支えない。
【0034】
【試験例1】《鶏舎での床敷材の使用試験例》既存の鶏
舎を1区画40m2 の広さに区切って4区画を設け、1
区画ごとの床面(コンクリート製)に、表1に示すよう
に、それぞれ異なる床敷材を敷いた。その中に生後1週
令のブロイラー各100羽を放し飼いにして、8週令
(55日間)に至るまで、体重などを測定し、かつ生育
の状態を観察した。尚、各区画における床敷材は、55
日間交換することなく使用し続けた。
【表1】 区画名 床敷材の種類と敷き方 A区 床面からの厚さ7cm2 を維持するようにおが屑のみを敷き、ときど き補充した。(おが屑袋からずい時補充) B区 床面からの厚さ7cm2 を維持するようにおが屑と鶏糞ペレットの等 量混合物を敷いて、ときどき補充した。(最初180kg,追加70kg) C区 鶏糞ペレットを床面からの厚さ5cm2 になるように敷いた。 (最初180kg,追加80kg) D区 鶏糞ペレットを床面からの厚さ10cm2 になるように敷いた。 (最初360kg のみ)
【0035】また本試験例で使用した「鶏糞ペレット」
は、堆肥センターにおいて、実施例1(下記)で得た
「2回目の好気性発酵完熟肥料すなわち好気性発酵生成
物」を使用し、この発酵生成物1部に対して、農家から
集めたブロイラーの鶏糞1部を混合して通気発酵を行な
い、完熟させて製した乾燥状の鶏糞肥料を、篩いにかけ
て粒を揃え、さらにデキストリン溶液をバインダーとし
てピストン式造粒機にかけて、直径3mm×長5mmの
円筒状のペレットに成形したものである。この鶏糞ペレ
ットの性状を、日本食品分析センターに依頼して分析試
験したところ、次のような結果を得た。 水分:18.3%、pH:8.1、 窒素全量:2.79% (硫酸法) 燐酸全量:3.43% (バナドモリブデン酸アンモニ
ウム法) カリ全量:1.39% (原子吸光測光法) カドミウム全量:0.83mg/kg (原子吸光測光
法) 水銀全量:0.24mg/kg (還元気化法) ヒ素全量:1.7mg/kg (ジエチルジチオカルバ
ミン酸銀法) 一般細菌数(生菌数):3.1×106 /g (標準寒
天培地法) 以上は、乾燥試料を用いて、農林水産省農業環境技術研
究所「肥料分析法」によって測定した値である。
【0036】表1の各区画における試験の結果は、表2
〜表6に示すとおりである。(いずれも55日経過の時
点で生存していたブロイラー羽数の平均値で示す。)
【表2】 ブロイラーの育成率 21日令 35日令 50日令 A区(おが屑) 98.9 ±0.9 98.9 ±0.9 97.7 ±1.9 B区(おがペレ混合) 99.8 ±0.6 99.1 ±1.4 95.0 ±4.5 C区(ペレ 5cm) 98.9 ±0.9 98.5 ±0.8 94.3 ±3.3 D区(ペレ10cm) 99.5 ±0.9 98.6 ±1.7 94.5 ±3.9
【0037】
【表3】 ブロイラーの平均体重 21日令 35日令 50日令 A区(おが屑) 0.76 ±0.04 1.73 ±0.13 2.47 ±0.17 B区(おがペレ混合) 0.75 ±0.04 1.76 ±0.16 2.52 ±0.19 C区(ペレ 5cm) 0.74 ±0.04 1.74 ±0.14 2.50 ±0.23 D区(ペレ10cm) 0.76 ±0.02 1.76 ±0.10 2.54 ±0.18
【0038】
【表4】 ブロイラーの飼料要求率 21日令 35日令 50日令 A区(おが屑) 1.33 ±0.02 1.72 ±0.05 2.16 ±0.04 B区(おがペレ混合) 1.33 ±0.02 1.69 ±0.07 2.16 ±0.07 C区(ペレ 5cm) 1.33 ±0.02 1.71 ±0.08 2.20 ±0.09 D区(ペレ10cm) 1.29 ±0.06 1.68 ±0.05 2.16 ±0.05
【0039】
【表5】 ブロイラーの生産指数 21日令 35日令 50日令 A区(おが屑) 267 ±15 284 ±28 224 ±18 B区(おがペレ混合) 267 ±14 294 ±36 220 ±11 C区(ペレ 5cm) 263 ±16 287 ±32 214 ±21 D区(ペレ10cm) 277 ±20 295 ±187 222 ±14
【0040】
【表6】 ブロイラーの生存率(生存羽数) 21日令 35日令 50日令 A区(おが屑) 1.00 (100) 0.98 ( 98) 0.94 ( 94) B区(おがペレ混合) 0.99 ( 99) 0.97 ( 97) 0.95 ( 95) C区(ペレ 5cm) 1.00 (100) 0.99 ( 99) 0.98 ( 98) D区(ペレ10cm) 1.00 (100) 1.00 (100) 0.99 ( 99)
【0041】上記の試験期間を通じての所見は以下のと
おりである。 (1)A区、B区では、本来、床敷材を1週間に1度は
交換しなければならないのに、継続使用したので、***
物が堆積して固まってしまい、悪臭がこもって、5週令
を過ぎる頃から劣悪な生育環境を呈した。 (2)降雨量が多いと、A区の床敷材は塊状になりやす
く、B区では固まってしまって各区画中で最も悪い状態
を呈した。 (3)B区では、4週令頃から、ブロイラーの鼻孔、眼
の下などに塵埃の付着が目立った。 (4)C区、B区では、鶏糞ペレットの粒が鶏の***物
中の水分を吸収し、また固形分を短時間で分解して、臭
いもほとんどこもることなく、常に初期と変わらない状
態を維持することができた。 (5)ブロイラーの生存率について、C区、D区は、A
区、B区に比べてきわめてすぐれていることが証され
た。これは、C区、D区では、生育環境が改善されたた
めであると考えられる。 (6)55日間使用した床敷材は、鶏舎から取り出し
て、これを原料として再度通気発酵を行ない、発酵生成
物に再生した。 (7)結論として、本発明に係る床敷材(鶏糞ペレッ
ト)を使用すると、床敷材を交換する手間と労力が節減
できると共に、鶏舎の環境を良好な状態に維持するの
で、鶏の生育率が大きく向上することが理解できる。
【0042】
【実施例1】《本発明の床敷材の製造例》鹿児島県姶良
郡牧園町の霧島火山帯の土壌から採取した超高温菌の培
養物30部を85℃の温度を維持しつつ生汚泥70部に
添加して混合し、通気手段を備えた発酵槽に投入した。
この混合物に空気を吹き込んで通気発酵を開始させ、温
度が低下したらショベルローダを使用して切り返しを行
なって発酵を継続させ、発酵開始後45日目に、さらさ
らした乾燥状態の好気性発酵完熟肥料すなわち好気性発
酵生成物を得た。得られた好気性発酵生成物の約3分の
2量を発酵槽から取り出して有機肥料製品とし、残りは
発酵槽内に残留させ、製品として取り出したのと等量の
し尿パンケーキを添加混合して発酵を再開し、2回目の
好気性発酵完熟肥料すなわち好気性発酵生成物を製し
た。この好気性発酵生成物を篩いにかけて粒を揃え、さ
らにピストン式押し出し造粒機にかけて(バインダーと
してカゼインナトリウム水溶液を使用)、各種の大きさ
の床敷材を成形した。
【0043】
【実施例2】《猫のトイレでの使用例》深さ300m
m、長さと幅がそれぞれ1000mmの蓋のない空き箱
からなる子猫用トイレを室内に設け、その200mmの
深さまで、実施例1で製した床敷材(直径5mmの顆粒
状に成形したもの)を敷きつめ、表面を均一にならし
た。この上に子猫が***した後その上から上記と同一性
状の予備の床敷材をかけてそのまま24時間放置した。
この間、全く臭いは発しなかった。24時間後に調べた
ところ、子猫の***物は痕跡を残さず消滅していて、使
用前の床敷材の性状と何ら変わりはなかった。このよう
にして、3回繰り返して使用し、72時間経過後屋外の
畑に使用済みの床敷材を放棄した。
【0044】
【実施例3】《ハムスターの飼育函での使用例》ハムス
ター専用飼育函を室内に置き、20mmの深さまで、実
施例1で製した床敷材(直径2mmの顆粒状に成形した
もの)を敷きつめ、表面を均一にならした。この飼育函
にハムスターを1匹入れて24時間経過させた。ハムス
ターは3回***したが、そのまま放置した。この間、臭
いは全く生じなかった。24時間経過後に調べたとこ
ろ、ハムスターの***物は痕跡を残さず消滅していて、
使用前の床敷材の性状と何ら変わりはなかった。このよ
うにして、72時間使用した後使用済みの床敷材を屋外
の畑に放棄した。
【0045】
【実施例4】《馬小屋での使用例》床がコンクリート製
になっている馬小屋に、実施例1で製した床敷材(20
×10mmのチップ状に成形したもの)を厚さ200m
mまで敷きつめ、馬1匹をこの馬小屋につないだ。しば
らく観察していると、馬は放尿したので、その上から上
記と同一性状の予備の床敷材をかけた。馬が脱糞したと
きも同様にした。この状態を繰り返して24時間経過し
たが、その間***による悪臭は全く発せず、馬の状態に
も変わりはなかった。このようにして、72時間経過後
屋外の畑に使用済みの床敷材を放棄した。
【0046】
【発明の効果】上記詳細に説明のとおり、本発明に係る
動物舎の床敷材は、動物の***物を迅速に発酵させ、臭
気を除去し、良質の有機質肥料として使用できる発酵生
成物に変換させることができる。さらに本発明に係る動
物舎の床敷材は、動物舎に特有の悪臭を分解しこれを除
去してしまう働きをするので、例えば、鶏舎や牛舎、豚
小屋などに使用した場合、悪臭が除去されることから環
境が改善され、飼育舎を敷地内に広く設けることがで
き、牧場や養鶏施設の有効利用と耐用年数の向上などの
効果を生じる。また本発明に係る動物舎の床敷材は、動
物に特有のダニや蚤などを殺しハエやウジを駆除するこ
とができる。したがって、本発明に係る動物舎の床敷材
を使用すると、伝染病を防止することができる。さらに
本発明の床敷材を敷いた動物舎は、動物舎内を適度に保
温することができる。このように本発明に係る動物舎の
床敷材は、動物の健康維持に大いに有用であり、例え
ば、牛舎に使用した場合、牛に多い蹄鉄病を減少させる
ことができる。また鶏舎に使用した場合、鶏の死亡率を
減少させることができる。さらに本発明に係る動物舎の
床敷材は、繰り返して使用できるとともに、無臭の有機
質肥料となっているので、床敷材として使用した後でも
有用な肥料として使用することができ、また土のある所
へ放棄しても無害である。したがって本発明に係る動物
舎の床敷材は、使用後の処理がきわめて容易である。そ
のため、養鶏業や牧畜業においては、従来のおが屑など
を切り出して床敷材を作る手間や床敷材を交換する手間
が大いに減少するとともに、消毒作業がほとんど不要に
なるなど、労力を大いに軽減させることができる。
【0047】このように、本発明に係る動物舎の床敷材
は、動物の***物処理材として使用できることは勿論、
大小あらゆる動物の住環境を衛生的に保持し動物の健康
状態を改善できる上、その飼い主の住環境を好適に維持
でき、かつ飼い主の労力を省くなどきわめてすばらしい
効果を有する。したがって、本発明の動物舎の床敷材
は、汚れやすい豚、牛、馬、羊など家畜類、また鶏の飼
育舎に使用すると特に効果的であるので、養鶏業や畜産
業において大いに有用である。また本発明の動物舎の床
敷材は、人間が居住する屋内で飼育するペット類のトイ
レやケージなどに特にも好適に使用できるものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 好気性超高温菌又はその混合菌体もしく
    はこれらの培養物を含む好気性発酵生成物からなる動物
    舎用の床敷材。
  2. 【請求項2】 至適温度を85℃以上とする好気性超高
    温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を含む好
    気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材。
  3. 【請求項3】 工業技術院生命工学工業技術研究所に寄
    託している受託番号 FERMP-15085、 FERMP-15086、 FER
    MP-15087、 FERMP-15536、 FERMP-15537、 FERMP-1553
    8、 FERMP-15539、 FERMP-15540、 FERMP-15541、及び
    FERMP-15542よりなる群から選択された少なくとも1種
    の好気性超高温菌又はその混合菌体もしくこれらの培養
    物を含む好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の好気
    性超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を
    添加した有機物原料を通気発酵させて製した好気性発酵
    生成物からなる動物舎用の床敷材。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の好気
    性発酵生成物と有機廃棄物とからなる有機物原料を通気
    発酵させて製した完熟状態の好気性発酵生成物からなる
    動物舎用の床敷材。
  6. 【請求項6】 ペレット状又はチップ状もしくは顆粒状
    に成形してある好気性発酵生成物からなる請求項1から
    5のいずれかに記載の動物舎用の床敷材。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の好気
    性発酵生成物に、活性炭、籾殻又はパルプ汚泥滓の1種
    以上を混合してなる動物舎用の床敷材。
  8. 【請求項8】 動物の***物の処理材として使用する請
    求項1から7のいずれかに記載の動物舎用の床敷材。
  9. 【請求項9】 人間の居住する屋内で飼育しているペッ
    ト類のトイレに使用する請求項1から7のいずれかに記
    載の動物舎用の床敷材。
  10. 【請求項10】 家畜類の飼育舎に使用する請求項1か
    ら7のいずれかに記載の動物舎用の床敷材。
  11. 【請求項11】 鶏の飼育舎に使用する請求項1から7
    のいずれかに記載の動物舎用の床敷材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034041A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Keisuke Kasahara 嫌気性菌メタンガス発酵と好気性菌発酵とを併用して成るメタンガスと発酵生成物の製造方法とその装置
JP2008061597A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Tokyo Electric Power Co Inc:The 畜舎等の敷き藁資材及びその製造方法
CN102884985A (zh) * 2012-10-13 2013-01-23 安徽省向阳牧业有限责任公司 一种环保经济猪发酵床
CN103583409A (zh) * 2013-11-04 2014-02-19 南京温氏畜禽有限公司 添加凹凸棒石黏土的肉鸡发酵床垫料及其制备方法
JP7443830B2 (ja) 2020-03-03 2024-03-06 Toppanホールディングス株式会社 消臭用複合粒子とその製造方法、及び消臭剤

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