JP2002272606A - 電気ポットの底部断熱構造 - Google Patents

電気ポットの底部断熱構造

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JP2002272606A
JP2002272606A JP2001079883A JP2001079883A JP2002272606A JP 2002272606 A JP2002272606 A JP 2002272606A JP 2001079883 A JP2001079883 A JP 2001079883A JP 2001079883 A JP2001079883 A JP 2001079883A JP 2002272606 A JP2002272606 A JP 2002272606A
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vacuum heat
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inner container
electric pot
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Mikio Sakano
幹夫 坂野
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 内容器の下部に内部に形状保持部材を設けた
真空断熱部材を配置することにより、その真空断熱部材
の製造ならびに取り付けを容易にするとともに、断熱効
果を向上してなる電気ポットの底部断熱構造を提供する
こと。 【解決手段】 断熱構造を有する湯沸かし用の内容器3
と、該内容器底部外面に設けられ内容器を加熱する加熱
手段4と、該加熱手段の下部に設けられた真空断熱部材
25とを有する電気ポットの底部断熱構造において、前
記真空断熱部材の内部に形状保持部材26を設けた電気
ポットの底部断熱構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、電気ポットの底
部に形状保持部材を内設した真空断熱部材を前記形状保
持部材を介して内容器に取り付けてなる電気ポットの底
部断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気ポットは、容器本体内に水が
蓄えられる内容器を有し、この内容器内の水をその底部
外面に設けられるヒータ等の加熱手段によって加熱し、
加熱沸騰されたお湯を前記内容器と容器本体底部との間
に設けられる電動ポンプ、或いは蓋体に設けられる手動
ポンプにより給湯通路を介して給湯口より給湯するとと
もに、加熱手段による内容器内の水を加熱沸騰させる機
能及び加熱沸騰後のお湯を保温する機能を備え、常時所
定温度のお湯を供給可能にし、且つ、加熱沸騰後にコン
セントを外し、ポットを好きなところへ移動し、手動ポン
プによる給湯を可能にするというように使い勝手の良い
器具の一つである。
【0003】更に、従来の電気ポットは、内容器外周上
に断熱材を配設したり、内容器を真空二重槽からなる真
空断熱構造体から構成することにより、保温機能を高め
通電時においては保温電力を低減し、コンセントを外し
た使用形態では温度低下を極力抑えるように工夫が施さ
れている。
【0004】ところで、電気ポットの熱の逃げは容器外
周上からは勿論、底部からの熱の逃げもかなりのもの
で、特に内容器を真空二重槽からなる真空断熱構造体か
ら構成するものの底部は、加熱手段を配置する関係上一
重構造とせざるを得ず、例えばコンセントを外した使用
形態では温度低下が大きくそのための工夫がなされたも
のもすでに提案されている。底部からの熱の逃げを防止
するものとして例えば、図5に示す特開平9−2388
40号公報のものが知られている。この従来例のもの
は、概略以下のような構成からなる。
【0005】即ち、容器本体a内には、水を入れる内容
器bが配置されるとともに、この内容器bの上部には、
ヒンジピンcを介して蓋体dが開閉自在に設けられてお
り、この蓋体dは蓋上部材e、蓋下部材f及び蒸気通路
を形成する蒸気誘導板g等から形成される。又、前記内
容器bの底部外周上には、電気ヒータh及び湯温センサ
iが配置され、該湯温センサiの検出信号を受ける図示
しない制御手段により前記電気ヒータhの加熱制御を行
ない、内容器b内の水を加熱沸騰するとともに、その後
の保温制御をも行う。沸騰後のお湯は、電動ポンプj或
いは図示しない手動ポンプによって給湯口kから給湯さ
れる。
【0006】そして、前記電気ヒータh及び湯温センサ
iと前記電動ポンプjとの間には、図5に示すような断
熱材mが配置される。この断熱材mは、極細繊維のガラ
スウールで構成したほぼ円板状のもので、両面を耐熱性
及び耐水性を有するアルミ箔によって覆い表面全体を密
封してなるものである。又、断熱材mには、電気ポット
の各構成部品、例えば湯温センサ及び電動ポンプの脚部
等を避けるための貫通孔が設けられているとともに、そ
の取り付けには遮熱板nとホルダーpとで狭持すること
により行われている。
【0007】しかしながら、従来のものでは以下のよう
な欠点があった。即ち、従来のものは、前記したように
電気ポットの各構成部品である湯温センサi及び電動ポ
ンプjの脚部等を避けるための貫通孔を設ける必要があ
るため、その形状が複雑になり製造コストが嵩むととも
に、その取り付けに当たってホルダーpを用いる必要が
あるため、やはりそれだけコスト高であった。更に前記
従来例のものはガラスウールからなる通常の断熱材であ
り、断熱効果において充分なものとはいえなかった。
【0008】又、電気ポットの断熱効果を向上させるた
め断熱材として真空断熱部材を用いるものもあった。こ
の真空断熱部材は従来の断熱材に比べ断熱効果は高いも
のであるが、この真空断熱部材も従来と同様の欠点、即
ち、電気ポットの各構成部品である湯温センサi及び電
動ポンプjの脚部等を避けるための貫通孔を設けたり、
その取り付けに当たってホルダーp等の取り付け手段を
用いる必要があるため、やはりそれだけコスト高であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記欠点
を解消するもので、内容器の下部に内部に形状保持部材
を設けた真空断熱部材を配置することにより、その真空
断熱部材の製造ならびに取り付けを容易にするととも
に、断熱効果を向上してなる電気ポットの底部断熱構造
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は以下の構成を採用する。
【0011】請求項1に係る発明では、断熱構造を有す
る湯沸かし用の内容器と、該内容器底部外面に設けられ
内容器を加熱する加熱手段と、該加熱手段の下部に設け
られた真空断熱部材とを有する電気ポットの底部断熱構
造において、前記真空断熱部材の内部に形状保持部材を
設ける構成。そしてこの構成により、従来の単なる断熱
材に比べその断熱効果が向上するとともに、真空断熱部
材の保形性が高まり、その取り付けに際しホルダー等の
保持部材が不要になる。
【0012】請求項2に係る発明では、請求項1の構成
に加え真空断熱部材を前記形状保持部材を介して内容器
底部に取り付ける構成。そしてこの構成により、従来の
単なる断熱材に比べその断熱効果が向上するとともに、
真空断熱部材の保形性が高まり、その取り付けに際しホ
ルダー等の保持部材が不要になる。更に真空断熱部材の
取り付けに際し形状保持部材を直接利用することができ
るため取り付け部品が不要になる。
【0013】請求項3に係る発明では、請求項1及び2
の構成に加え形状保持部材にポンプ脚部用貫通孔及び/
又は湯温検出手段用貫通孔及び/又はビス用貫通孔を設
ける構成。そしてこの構成により、従来の単なる断熱材
に比べその断熱効果が向上するとともに、真空断熱部材
の保形性が高まり、その取り付けに際しホルダー等の保
持部材が不要になる。更に真空断熱部材の取り付けに際
し形状保持部材を直接利用することができるため取り付
け部品が不要になる。又、予め形状保持部材にポンプ脚
部用貫通孔及び/又は湯温検出手段用貫通孔及び/又は
ビス用貫通孔を設けたものを使用することができるた
め、真空断熱部材の製造を簡略化できる。
【0014】請求項4に係る発明では、請求項1ないし
3の構成に加え真空断熱部材を介して前記加熱手段を固
定する構成。そしてこの構成により、従来の単なる断熱
材に比べその断熱効果が向上するとともに、真空断熱部
材の保形性が高まり、その取り付けに際しホルダー等の
保持部材が不要になる。更に真空断熱部材の取り付けに
際し形状保持部材を直接利用することができるため取り
付け部品が不要になる。又、予め形状保持部材にポンプ
脚部用貫通孔及び/又は湯温検出手段用貫通孔を設けた
ものを使用することができるため、真空断熱部材の製造
を簡略化できるとともに、加熱手段の取付についても兼
用でき、加熱手段の取り付け部品をも省略できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0016】図1ないし図4に本願発明の電気ポットを
示す。この電気ポットは、貯湯用の内容器3を備えた容
器本体1と、該容器本体1を開閉する蓋体2と、前記内
容器3を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、前記
内容器3内の湯を給湯口5より給湯するための図示しな
い給湯通路と、該給湯通路を介して湯を送り出す電動ポ
ンプ6を備えて構成される。
【0017】前記容器本体1は、外周面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する合成樹脂製
の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板
9及び該底板9の外周上に形成される溝内に収納され、
容器本体1を回転自在にする回転体10からなる。
【0018】前記内容器3の底部には、雲母板に発熱体
を保持させてなるマイカヒータ等の電気ヒータ4が取り
付けられ、その底部中央には内容器3内の湯温を検出す
る湯温検出手段としての湯温センサ11が設けられ、加
熱及び保温制御のために用いられる。符号13は内容器
3の満水位を表示する満水位センサである。
【0019】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該
上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板
15とからなり、前記肩部材8の後部に設けられたヒン
ジ受け16に対してヒンジピン17を介して開閉自在且
つ着脱自在に支持される。また蓋体2の下板15には蒸
気排出口19が、上板14には蒸気口20が設けられる
とともに、上板14と下板15との間には、蒸気排出通
路21が形成される。符号22は下板15の下部に固定
される金属製の内蓋部材で、該内蓋部材22の外周縁に
は、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の上端貫通孔
部に圧接されるシールパッキン23が設けられる。
【0020】前記蒸気排出口19と蒸気口20とを連通
する蒸気排出通路21内には、電気ポットが転倒した際
上部に押し上げられ前記蒸気排出通路21を塞ぎ、該蒸
気排出口19及び蒸気排出通路21を介して蒸気口20
からお湯が排出されないようにするための金属製の転倒
止水弁24が設けられる。符号25は真空断熱部材であ
り、内容器3の底部であって、電気ヒータ4及び湯温セ
ンサ11より外側で電動ポンプ6より内側に配置され、
内容器3から外部への熱の逃げを防止する。この真空断
熱部材25の内部には、図3に示すようなほぼ車輪構造
をなす合成樹脂から形成される形状保持部材としての芯
材26が設けられている。芯材26は、その外周を構成
する内容器3の径より大きな径からなる円形の外縁部材
27と、その外縁部材27内側中央部の湯温センサ用の
環状体28と、外縁部材27と該湯温センサ用の環状体
28との間に配置され、電動ポンプ6の脚部6a及びビ
ス32等の位置に合わせた所定位置に配置されるポンプ
脚部用の環状体29及びビス用の環状体30と、前記外
縁部材27と前記各環状体28、29、30を連結する
放射状のステー31とからなり、外縁部材27と各環状
体28、29,30とはステー31を介して一体的に連
結される。尚、外縁部材27と各環状体28、29,3
0との厚みはほぼ同じ厚みを有するが、前記ステー31
の厚みは外縁部材27及び各環状体28、29,30と
比べ薄く作られている。又、このステー31は、あるもの
として説明するが、真空断熱部材を作製する段階におい
て、前記各環状体28、29,30を所定位置に配置す
ることにより作製することもできるのでなくてもかまわ
ない。
【0021】前記芯材26を用いた真空断熱部材25の
作製は以下のとおりである。即ち、まず、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステルなどの樹脂シート即ちプ
ラスチック層34、及び非磁性で防磁作用のあるアルミ
ニウム箔などの金属シート即ちアルミニウム層35から
なるものをそれぞれ別々に連続成形し、リール等に巻き
取る等して用意しておく。勿論両層の幅は、前記芯材2
6の径より所定長さ大きな同じ幅のものが好ましく、
又、前記プラスチック層34は、肉厚状のものであって
も構わない。その後それぞれの層34、35をリールか
ら引き出し、両層34、35を重ね合わせ、二層の重合
シート層とするとともに、所定の長さで切断する。この
所定の長さは、その上に載せる芯材26の数によって決
定される。その場合、その所定数は、以後の工程、例え
ば真空室の大きさ等の要因によって必然的に決定され
る。そしてまず、上側にプラスチック層34がなるよう
に例えばコンベア上にその切断した二層の重合シート層
を載せ、次の工程に送る。次の工程では、上側がプラス
チック層34になっている二層の重合シート層のプラス
チック層34の上に前記芯材26を所定数載せる。
【0022】次に、前記芯材26内に、SiO,Zr
、Al等の低熱伝導性を有する粒子状の多孔
質セラミックス粉末を断熱材33として充填する。多孔
質のセラミックス粉末を使用する理由は、真空層の体積
を増加させるとともに、真空断熱部材25の低比重化を
図り、更にセラミックス粉末間の熱伝導を低減して断熱
性を向上するためである。
【0023】更にその後、開放されている芯材26の上
側に既に所定の長さで切断してある二層の重合シート層
をプラスチック層34が下になるようにして被せ、次の
工程である真空溶着室に送る。該真空溶着室では、室内
を真空にすることにより、芯材26の内部を真空状態に
することになるが、例えば図4で矢印で示すような位置
において芯材26内を真空引きすることにより行われ
る。そして芯材26内の真空引きが行われた後、同室で
前記外縁部材27と各環状体28、29,30との端面
の先端部を図4の白抜き三角で示すような位置から熱溶
着して接合させる。
【0024】熱溶着が行われた後、その成形品は、真空
溶着室から引き出され、芯材26の上下に溶着接合され
ている前記二層のシート層を芯材26の外縁部材27に
合わせて切り揃え、真空断熱部材25が作製される。こ
のように芯材26内を真空引きすることにより、内部に
真空層を形成することで概略−50から200度Cの温
度範囲での断熱性を向上することができる。尚、真空層
は、空気の代わりにクリプトン、キセノン、六弗化硫黄
又は二酸化炭素を充填しても良く、このようにすること
により更に断熱効果を高めることができる。
【0025】又、熱溶着後において、湯温センサ用の環状
体28、ポンプ脚部用の環状体29及びビス用の環状体
30等の孔部分に相当する個所の二層のシート層34,
35を切取り、それぞれ湯温センサ用貫通孔28a、ポ
ンプ用貫通孔29a及びビス用貫通孔30aを形成して
おく。前記シート層34,35の前記芯材26に合わせ
た形状ならびに前記各環状体28、29,30に合わせ
た前記各貫通孔28a、29a、30aは予め形成して
おいたものを用いても良いことは勿論である。
【0026】真空断熱部材25は、上記のように形成さ
れるため、前記内容器3の底部であって、電気ヒータ4
及び湯温センサ11より外側で電動ポンプ6より内側全
面にコンパクトに配置することができ、芯材26を用い
ることにより真空断熱部材を保持するためのホルダーが
不要となり、更に真空断熱部材を用いることにより断熱
効果を格段に向上することができる。
【0027】次いで、真空断熱部材25の取り付けにつ
いて説明すると、真空断熱部材25の取り付けに際して
は、湯温センサ用貫通孔28a及びポンプ用貫通孔29
a内に湯温センサ11及びポンプ用の脚部6aを挿入
し、ビス用貫通孔30a内に真空断熱部材25取り付け
用のビス32を挿入して取り付けることになるが、ビス
用貫通孔30aに対応した位置の内容器3の底部には、
ビス止め用の止着具36が予め固定されており、真空断
熱部材25は、ビス用貫通孔30a内に挿入されるビス
32を前記止着具36に形成される螺子穴に螺合するこ
とにより取り付け固定される。この場合、ビス32の頭
はビス用の環状体30に当たることになるので断熱材3
3を痛めることはない。更に、湯温センサ用貫通孔28
a及びポンプ用貫通孔29aの大きさは、湯温センサ1
1及びポンプ用の脚部6aの外形に略密接状態であるの
が好ましい。このようにすることにより更に断熱効果を
高めることができる。
【0028】又、真空断熱部材25をビス32によって
止着具36に取り付けるに際して、両者間に金属製の円
形板からなる遮熱部材37を狭持させるとともに、この
遮熱部材37上に皿バネ38を介して前記電気ヒータ4
を押圧狭持することにより該電気ヒータ4を固定する。
即ち、ビス32により真空断熱部材25、遮熱部材37
及び電気ヒータ4を同時に一体的に取り付けることがで
きるため、取り付けが容易にでき、取り付け部品を低減
することができる。
【0029】尚、この実施の形態では、電動ポンプ6の取
り付けについて特に言及していないが、この真空断熱部
材25にポンプ6を取り付けるためのビス用貫通孔を形
成し、この孔を用いてポンプ6を真空断熱部材25に取
り付けることもできる。
【0030】本願発明は、上記したように底部断熱構造
に関するものではあるが、芯材を内設させた真空断熱部
材は、底部だけではなく、そのまま蓋体2の下板15と内
蓋部材22の間の空間に下板15の下面にビス等で取り
付けるとか、或いは上板14と下板15との間の空間に
配置すればそのまま蓋部断熱構造として用いることがで
きるとともに、側部に配置して側部断熱構造として用い
ることもできる。
【0031】図1、図2には底部真空断熱部材25とと
もに側部真空断熱部材40とを備えたものを図示してい
る。側部真空断熱部材40は、基本的には底部真空断熱
部材25と同様であり、その上下端部には、底部真空断熱
部材25の外縁部材27と同様の外縁部材ならびにその
外縁部材を連結するための上下方向の複数個のステーを
有し、その内部及び外周上には底部真空断熱部材25と
同様の断熱材及び二層のシート層からなる。そして、側
部真空断熱部材40の下側外縁部材の底端部は、底部真
空断熱部材25の外縁部材27の内側端部と連結、或い
は一体となりその全体で筒状構造を形成し、その筒状形
状からなる真空断熱部材25,40を内容器3に被せて
用いる。このように形成することにより上部を除いた内
容器3のほぼ全体を真空断熱部材によって覆うことがで
きるため更に断熱効果が向上する。
【0032】本願発明は、上記実施の態様の構成に限定
されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、断熱構造を有
する湯沸かし用の内容器と、該内容器底部外面に設けら
れ内容器を加熱する加熱手段と、該加熱手段の下部に設
けられた真空断熱部材とを有する電気ポットの底部断熱
構造において、前記真空断熱部材の内部に形状保持部材
を設けることにより、従来の単なる断熱材に比べその断
熱効果を高めることができるとともに、真空断熱部材の
保形性を高め、その取り付けに際しホルダー等の保持部
材を不要にすることができる。
【0034】請求項2に係る発明では、真空断熱部材を
形状保持部材を介して内容器底部に取り付けることによ
り、従来の単なる断熱材に比べその断熱効果を高めるこ
とができるとともに、真空断熱部材の保形性を高め、そ
の取り付けに際しホルダー等の保持部材を不要にするこ
とができる。更に真空断熱部材の取り付けに際し形状保
持部材を直接利用することができるため取り付け部品を
不要にし、更にコストアップを図ることができる。
【0035】請求項3に係る発明では、形状保持部材に
ポンプ脚部用貫通孔及び/又は湯温検出手段用貫通孔を
設けることにより、請求項1ないし2に係る発明の効果
に加え、予め形状保持部材にポンプ脚部用貫通孔及び/
又は湯温検出手段用貫通孔及び/又はビス用貫通孔を設
けたものを使用することができるため、真空断熱部材の
製造を簡単にするとともに、その製造コストを低減する
ことができる。
【0036】請求項4に係る発明では、真空断熱部材を
介して前記加熱手段を固定することにより、請求項1な
いし3に係る発明の効果に加え、加熱手段の取付につい
ても真空断熱部材のものと兼用することができるため、
加熱手段の取り付け部品をも省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の電気ポットの全体断面図。
【図2】図1の底部拡大断面図。
【図3】形状保持部材の斜視図。
【図4】溶着部の拡大断面図。
【図5】従来の電気ポットの全体断面図。
【符号の説明】
1…容器本体 2…蓋体 3…内容器 4…電気ヒータ 14…上板 15…下板 24…転倒止水弁 25…真空断熱部材 26…芯材 27…外縁部材 28,29,30…環状体 31…ステー 32…ビス 33…断熱材 34…樹脂シートプラスチック層 35…金属シートア
ルミニウム層 36…止着具 37…遮熱部材 38…皿バネ 40…側部真空断熱部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造を有する湯沸かし用の内容器
    と、該内容器底部外面に設けられ内容器を加熱する加熱
    手段と、該加熱手段の下部に設けられた真空断熱部材と
    を有する電気ポットの底部断熱構造において、前記真空
    断熱部材の内部に形状保持部材を設けたことを特徴とす
    る電気ポットの底部断熱構造。
  2. 【請求項2】 前記真空断熱部材を前記形状保持部材を
    介して内容器底部に取り付けたことを特徴とする請求項
    1記載の電気ポットの底部断熱構造。
  3. 【請求項3】 前記形状保持部材にポンプ脚部用貫通孔
    及び/又は湯温検出手段用貫通孔及び/又はビス用貫通
    孔を設けたことを特徴とする請求項1、2記載の電気ポ
    ットの底部断熱構造。
  4. 【請求項4】 前記真空断熱部材を介して前記加熱手段
    を固定したことを特徴とする請求項1ないし3記載の電
    気ポットの底部断熱構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485352B2 (en) 2003-07-04 2009-02-03 Panasonic Corporation Vacuum heat insulator and apparatus using the same
JP2010015694A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Tokyo Electron Ltd 有機elの成膜装置および蒸着装置

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